御法度のナゾ。

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1???
今さらながら「御法度」見たんですけど、ちょっと訳わかんない所が
あります。

1・最後の土方のシリフ:「沖田が加納にではなく、加納が沖田に
〜してたのか」〜の部分が何回聞いても聞き取れないんですが、
なんて言ってるんですか?結局は加納が沖田を好きだったみたいな
コトを言ってるかと思うんですが・・・。

2・同じく最後のシーンで沖田が「ちょっと戻って来ます」って
田代が斬り殺された場所に向かった直後、「沖田さん」「(叫び声)」
って続くんですけど、アレって沖田が加納を殺したってコトですか?

3・加納が田代を斬り殺す前にささやいた言葉とは?

4・加納の前髪の願掛けとは一体なんだったんでしょうか?
やっぱ沖田と結ばれるように・・・ってコトなんでしょうか?

教えて下さい!
2名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/26(水) 09:58
もう一度映画を見直すと、すべての答えがわかると思う。
それでも分からなければまたレスつけてね。

そういう「謎」を生む映画なんです、御法度は。
アナタが御法度にハマるのも、もうすぐですよ…
3下げてるのは悪意ではないよ:2000/07/27(木) 01:15
書きたいけど
>2である意味完結してるからな...
これでいいんだね、2。うんうん。
4>1さん:2000/07/27(木) 06:06
1 〜のところは 懸想(けそう)です。 思い慕うことです。

2 そういう事です。因みに日本の劇場版では「沖田さん」のセリフはありません。
  叫び声だけです。

3 「諸共に…」です。

4 真相は分かりませんね。これは観客の想像に任されているのでは?

この映画は何度も観ると面白さが増しますね。
5名無しさん@1周年:2000/07/27(木) 11:38
3の台詞..書いちゃいましたか。
まあ別にいいけどね。極秘でもないしね。
6名無しさん@1周年:2000/07/27(木) 12:37
私は御法度見てなんで邦画ってもっと単純におもしろくしないんだろうと思った
映画って娯楽だから何度もみるとおもしろさがます映画じゃなく
一回見ても何度も見てもおもしろさがある映画がいいと思う
大島渚にしろ黒沢明にしろ年を取ると
内面的に深い映画を撮りたくなるものなのかな?
って関係ない話になっちゃいました
7age:2000/07/27(木) 13:28
ネタばれご法度
8名無しさん@1周年:2000/07/27(木) 15:16
>6
映画っていろいろあっていいのでは?一回見て分かりやすい
邦画だってあると思うけど。例えばちょっと古いけど
「Shall we ダンス?」とか。 でも、そういう映画を好きでない
人も世の中には少なからずいるのです。
9名無しさん@1周年:2000/07/27(木) 18:06
>6
いいたいことはわかるわかる
けど大島渚は昔からこういう変な映画をつくるひとだったよ。
単純に面白い映画が好きなら彼のは避けた方が無難かも。
映画は娯楽なのか..ほんと今の若者にはそうなんだろうね。
個人的にはもっと違うものだなあ。
10名無しさん@1周年:2000/07/27(木) 18:50
>6
自分の思いもよらない世界や感性に触れて
驚かされる楽しみっていうのはあると思う。
自分も映画に関してはスレてるつもりだったが、
「御法度」の新鮮さには感動した。
ただ、この世に自分の思いもよらない世界があるなんて
想像できないヒトというのも確かに存在する。
そういうヒトには「御法度」は無力でしょ。

それはそれで、浅田彰の「御法度」批判は面白い。
わざと曲解して悪口吹聴してる気配なきにしもあらず、だが。
11ねたばれ:2000/07/27(木) 20:33
ところでさ、結局「諸共に」って
どういう意味だったわけ?
12名無しさん@1周年:2000/07/27(木) 20:37
イクときゃ、一緒ヨっていう、合言葉。
なかなか一緒にはイカないもんね。
13???:2000/07/27(木) 21:09
みなさんレスありがとうございます^^
もう一回見てみて、大体納得できました!
そしてやっぱハマりました。
劇場版の方是非見てみたいですっ。
14名無しさん@1周年:2000/07/28(金) 00:22
>12
ああやっぱり?「ちがうよあれは後を追って死ぬからねって意味だよ」
って言われて、こっちは身も心も汚れてるからそれしか考えられなかった
のかなって恥ずかしかった事があるんだ。ははは...。
「げえっ。なんていやらしい台詞を子供に言わせるんだ大島。
なるほどエロい監督だな。」ってまず思ったんだよ..。
15ども、2です。:2000/07/28(金) 00:25
14さん、エロい意味ももちろんだけど、『後追い』っていうのも
当っていると思うよ(私は両方の意味があると思ってる)。

ホントにこの映画は色んな解釈が出来るなァ(感心)。
16名無しさん@1周年:2000/07/28(金) 03:39
御法度の映像はマジで凄い。特にライティングは
今までの時代劇とは全く違う。日本の時代劇なのに
まるでヨーロッパ映画を見てる様だった。
17俺も御法度に?:2000/08/20(日) 23:26
古いスレあげてすみません。
1沖田が雨月物語の事を話していましたが、あれはストーリーとなんか
関係があるのですか??
2加納が田代のふりをして山崎を殺そうとしたのは何故でしょうか??
3根本的な質問ですみませんが、ストーリー中には加納が沖田を好きであるって
言う事は、全く触れられてなかったと思うんですが最後のシーンの結末は
どういう事なんでしょうか。(1さんの質問1の事です)
この映画って謎だらけです・・・。
2回、見ても分かりません・・・・泣。


18俺も御法度に?:2000/08/20(日) 23:33
あれ・・・古すぎて上がらないのかな??
19モントリオール記念 :2000/09/01(金) 01:14
>18
いえ、答えられないので皆さんあげなかったのだと思います...。
私も今さらあげてすいません。

1 いっぱい説があるようです。本当のとこはわかりませんがこの人はあなどれません。
  土方がこの映画の語りべだとしたらきっとこの人は裏の(真の?)語りべなのでは。
  この人だけ何でも知っています。ダークホースかもしれません。
2 アブナい欲望(田代斬っちゃいたい)の為に田代をはめるためでしょう、たぶん..。
  (あれは加納ではなかったという人もいますがわかりません)
3 加納は沖田が好きだったようです。前髪の願掛けは沖田のことであると
  いう人もいます。がストーリーには出てきませんよね。
  あれは土方が「そうだったのか」といってるだけでほんとにそうだとは
  だ〜れにもわからないんです。でも土方の言うことが全部本当だと思う
  方がいちおうひととおり楽かもしれません。

役にたたないくせにあげるな?ごめんなさい。
しかし誰にも永遠にわからないんです。そういう意味ではこわ〜い映画ですね..。
20名無しさん@1周年 :2000/09/01(金) 11:33
大島映画って、そんなにいっぱい見てないけど、
意味が曖昧だったり、二通りの解釈ができるとか、そんなん多いですよね。
「戦メリ」も、結局ほんっとうの意味なんて曖昧で自分は分かってないのでは、とか、思わされたし。
でも、ココではじめて最期に聴こえなかったセリフのことも教えていただきました。
ありがとうです♪
21名無しさん@1周年 :2000/09/01(金) 11:40
>17
菊花の門=おしり=ホモ
以上
22名無しさん@1周年 :2000/09/02(土) 20:51
なんで沖田は加納を斬ったの?
23名無しさん@1周年 :2000/09/03(日) 00:51
>22
1加納があぶない奴だから
2加納が斬ってほしいと望んだから
3加納が単に嫌いだから
4田代と一緒に死なせてやろうとした
5「私が狂っていたのか?」と思っていたのは実は沖田だった
6..ああきりがない


24名無しさん@1周年 :2000/09/03(日) 02:03
セリフにある通り、沖田は子供の頃から近藤と土方の元で育った。
だから自分が組織の為に何をするべきかを自ら察する事ができる。
組織に殉ずることに何も疑問を持たない。

よく考えると沖田は悲しい存在かもしれない…。
25名無しさん@1周年 :2000/09/03(日) 05:26
>>22
24の意見が、自分にもわかりやすい。
加納がこのまま隊に残ったとしても、また同じような事件をおこしうる存在だからだと思う。
2622 :2000/09/03(日) 21:59
>23@`24@`25
レスありがとうございます。
やはり沖田は、隊のために加納を斬ったのですかねー。
でも、雨月物語のことも謎ですよね。レスにもありましたが・・・
27名無しさん@1周年 :2000/09/03(日) 22:07
個人的には、ラストに至って、
実は沖田総司が主人公だと思いました。
大島も、あれだけインタビュー受けながら
沖田の意味についてはほとんど触れていませんでした。
まあ、本音をカンタンに言う人ではないと思いますが。
他の誰でもなく彼に「雨月物語」を語らせていることも
大島にとっては意味があるんでしょうね。
28名無しさん@1周年 :2000/09/03(日) 23:30
あれはいちおう主演はたけし(土方役)でしたよね?
29名無しさん@1周年 :2000/09/03(日) 23:35
>28
かくれ主役ってのじゃないでしょうか、沖田って。
ラストから裏返してみると、です。
30名無しさん@1周年 :2000/09/03(日) 23:37
>28
かくれ主役ってのじゃないでしょうか、沖田って。
ラストから裏返してみると、です。
イチバン悪い、というか怖い人ですし。
3128 :2000/09/03(日) 23:45
>30
ああ、そうですね。
じゃあやっぱり「私が狂っているのか?」
と言ってるのは沖田?
32名無しさん@1周年 :2000/09/03(日) 23:59
>31
沖田は確信犯で、全然迷ってないと思うんです。
ただ、組の内部が揉め、おまけにその張本人から色目(!)を使われて、
ある引っかかりのようなものが彼の内部に生まれ、「雨月物語」に感動したりしたのでは。
でも、これ以上放っておけないと判断すれば直ちに排除する。
何の迷いもなしに。
沖田の行動で、他の者のいろいろが浮き彫りになってくるように思いましたが。
そして、意外と悩んでるのは土方さんではないかと。
最後には理解しきっていたはずの沖田にまで迷わされ、動揺していたような。
「私が狂っているのか?」は狂言回し役の土方のセリフだと解釈しています。

33名無しさん@1周年 :2000/09/04(月) 02:19
そうかなあ..確信犯とは思うし、恐いやつとも思うけど
個人的な原作読んだ影響かもしれないけど、それなりの葛藤は
少しはあったんじゃないかなあ..まあいいや
34名無しさん@1周年 :2000/09/04(月) 03:01
この前パリで見ました。
一緒に見たフランス人はさっぱり分からないけど気に入ったとか‥‥‥
フランス人はとりあえず分からないものはすごいと言っておくみたいだし。
それに今なんかしらないけど漢字ブームでインテリア関係でも日本的なの結構見た。
自分の語学力では映画のバックグラウンドを詳しく説明できなかった‥‥。
35名無しさん@1周年 :2000/09/04(月) 06:08
知ってる人も多いと思うけど

↓「御法度」フランスの配給会社のHP

http://www.gohatto.com/
36名無しさん@1周年 :2000/09/04(月) 11:12
沖田はいつも一段高い所から廻りを見ていて、ここで自分がするべき
役割は何かという事には迷いは無かったというか達観していたとは思うけど
結構自分自身の内面については無頓着な方だったと思うんですね。
土方に「何でそんな本読むんだ」と聞かれた時一瞬戸惑いながら
言葉を選んで答えていたように私には見えました。
沖田が惣三郎を斬ったのは惣三郎自身が危険というよりは
隊士達や沖田自身の己の内にもある組織維持にとって不都合な芽生えを断ち切る
為で、土方が斬った桜にもそれは象徴されていると思います。
監督が言うファシズムとはこういう事かなと私は思いました。
37名無しさん@1周年 :2000/09/04(月) 15:48
全然面白くない。
久しぶりの時代劇、しかも司馬遼原作。
映画会社も大島の趣味の世界のフィルム撮られたんじゃ、たまったもんじゃない
だろな。
それに戦メリもそうだけど、相変わらずのホモセクシャルねた・・・・・。
同じ幕末物なら「人斬り」のほうがよっぽど感動した。
俺みたいな意見は叩かれるだろうな(爆
38名無しさん@そうだ米大統領選挙にいこう :2000/09/04(月) 16:11
御法度の世界は怪しくて美しいage
ちなみに俺はノンケだけどね
39名無しさん@1周年 :2000/09/04(月) 17:29
司馬遼太郎より
大島渚の方が
エライと思っています。
大島には趣味以外の映画はありません。
それと
「御法度」はホモセクシャルがテーマじゃありません。
わかんないひとにはわかんないのです。
人を選ぶ映画ですから。
40>39 :2000/09/04(月) 17:44
まあ、松田優作の息子を絶世の魔性の美少年に見ることのできる眼の持ち主でないといかんからな、そりゃヒトを選ぶわ。
41名無しさん@1周年 :2000/09/04(月) 18:00
>司馬遼太郎より大島渚の方がエライと思っています。
おいおいマジかよ。
4239ではない :2000/09/04(月) 20:00
>40
なんで彼が絶世の魔性の美少年とやらに見えないといけないのか
その発想自体が全くわからない...
43名無しさん@1周年 :2000/09/04(月) 20:14
美青年という記号で見れば十分。
そんな当たり前のことに言及しないで。
44>37 :2000/09/04(月) 20:14
>俺みたいな意見は叩かれるだろうな(爆

別にそんなことないでしょう。好みだから。
45名無し :2000/09/04(月) 21:51
劇場でみたときにはタケシが何しゃべってるか聞き取れないし
常識知らずだから「懸想」なんて知らないし、で
サッパリわけわからずに帰って来た・・・・
さいよういちの目がギョロギョロしていたのがこわかった。
46名無しさん@1周年 :2000/09/05(火) 00:21
松田龍平を絶世の魔性の美少年に見えても見えなくてもあまり変わらないと思うけど
しかし面白い顔。と思ったらなんか昔の日本画でよく描かれてる顔に似てる..(細い目で色白で頬ぷっくり)
確かに現代の日本において一般にまかり通っている「美少年」ではないのかも。
でもまぎれもなく1つの「beauty」なのだと思う。そういう意味では、
この役者さんを=惣三郎にすることが大島監督の美意識でもあるのだろうし、
時代の傾向や価値観を超越した普遍的な1つの「美」を監督は彼を使って体現してるのかなと。
他の全ての役者さん選びや映画全体についてもそれは一本貫かれていると思うから
その監督の美意識を抵抗なく受け入れられて個人的にはラッキーだったと思う。
ロリコンだなんて思っててごめん、監督。
47名無しさん@1周年 :2000/09/05(火) 00:56
大島は「少年」や「絞死刑」でも
龍平系の顔をキャスティングしてる。
ちなみに、デビュー作の「愛と希望の街」の主人公の少年や
「太陽の墓場」の佐々木功、「無理心中日本の夏」のヒロインは
武田真治系の顔だ。
全ては好みの問題じゃなかろうか。
48名無しさん@1周年 :2000/09/05(火) 01:00
大島は「少年」や「絞死刑」でも
龍平系のシロウトを主役にしている。
ちなみに「愛と希望の街」「無理心中日本の夏」の主人公たちは
武田真治系の顔である。
全ては好みの問題じゃなかろうか。
神田うのが若き日の小山明子に似ている説もある。
49名無しさん@1周年 :2000/09/05(火) 01:43
>全ては好み

それは当たり前では。でもその「系」にはちょっと無理がない?
50名無しさん@1周年 :2000/09/05(火) 02:15
>48
いや俺も「御法度」の武田真治を見てたら「愛と希望の街」の主人公の
少年を思い出したよ。

意外に原作に忠実な映画みたいな印象だけど、やっぱり司馬遼太郎とは
別ものだよ。だって考えてみてよ、大島が国民的作家である司馬遼太郎を
好きなんて事があるだろうか?新撰組だってきっと嫌いだと思うよ。
こういう言い方すると新撰組が好きな人に怒られそうだけど、あれは
当時の幕府公認のテロリストでしょ。
51名無しさん@1周年 :2000/09/05(火) 07:00
「御法度」もいいけど、大島渚が本当に撮るべき作品は
「ハリウッド・ゼン」だと思う。
52名無しさん@1周年 :2000/09/05(火) 12:34
>51
映画化進めてるみたい。プロデューサーはまたもやジェレミー・トーマスとか。
実現するなら早川雪洲、武田だとめぼしつけてるんですが。

>50
全部同感です。
大島は、黒目がちの瞳に弱い(笑)
53名無しさん@1周年 :2000/09/05(火) 12:38
きっと大島監督の顔の趣味がダメな人にはもうそこでダメでみたくも
ないのでしょう、きっと。

>34
>フランス人はさっぱり分からないけど気に入ったとか
この映画外国では果たしてうけるのかね。どうなんだろ。
54名無しさん@1周年 :2000/09/05(火) 12:45
>53
「御法度」にピンとくるかは
国境を超えたセンスのモンダイでは。
映画についてや、物語の語り口といったものへのセンス。
5547,48 :2000/09/05(火) 13:18
訂正。
「無理心中日本の夏」じゃなくて「白昼の通り魔」のヒロイン。
大島作品には珍しく、キレイでした。
56名無しさん@1周年 :2000/09/05(火) 13:44
>54
う〜ん、そう来ますか。
と言う事は、俺には国境を超えたセンスがないんだな。
「御法度」のセリフより「鮫肌」のセリフの方が感動したが。(藁
57名無しさん@1周年 :2000/09/05(火) 14:47
>55はは、やっぱりそうだったの?
>50
大島が新撰組を好きでないだろうというのには同感だし
別に新撰組好きなわけではないんだけど、よくあるこの「幕府公認のテロ集団であった」
って現在の視点の書き方にはいつも深〜く考えてしまうんだよねえ。
新撰組は京都支配下役人警察隊の1グループで、確かに行動は
テロってことになるのかもしれないけど、それをいったら勤王倒幕派
(薩長)が京で市民にした事は何なのかってことになるし。
まあ否定は決してできないから。けどいつもひっかかってしまうんだよね〜。
58名無しさん@1周年 :2000/09/05(火) 15:35
ただ、隊員らは出世したかったんだろうな、どさくさにまぎれて。
そう考えると、もの哀しいが。
「御法度」では原作通り、沖田総司に「狂人狂人を知る、ですか」
なんて喋らせているが、
当時の彼らにはそんな客観性などなかったと思う。
大政奉還とかのどんでん返しなど夢にも思わなかったろうし。

>56
この映画では、セリフ、モノローグ、字幕のすべてが
何て言うか、パロディみたいなもので、丸ごと説得力ゼロ、
大島も真に受けてない気がする。
物語の展開上言わせているだけで、どーでもいいような。
言いたいのは、「雨月」以降で、それまではわざと違和感バリバリにしてる感じ。
59名無しさん@1周年 :2000/09/05(火) 20:29
思想とかそんななかった連中だろうし
時代がもしひっくり返らなかったら
その時代のテロリストといえたのはむしろ薩長の方ではないか。
実際ひっくり返ったんだからまあいいけど。

この映画を一度で楽しめた柔軟な人を尊敬した事がある。
すごい最初力いれて真面目に観たせいもあるかも。
台詞とかは常に心の中でつっこみいれたし(田代とか)。二郎さんがたぬきの話を
し始めた時は既に眉間にしわがよってたもん。わからん..って。
年末にみてしまい何だよこれ、面白くないって大悪口叩いてほっといたんだけど、
何か気になってたから最近またみたら、大変よかったよ。不思議だ。
60名無しさん@1周年 :2000/09/05(火) 20:36
洗練されすぎで、わかってもらえないようなところはあると思う。
展開、早いし。
若作りっ!って浅田彰は指摘してたが
若作りできるだけでもなかなかのもの。
話法とか異化効果とか、もっとつっこんで見てほしいな。
61名無しさん@1周年 :2000/09/05(火) 23:27
>60
浅田彰さんは更に何て書いてたんでしょう。
読んでないんですが。
62名無しさん@1周年 :2000/09/06(水) 01:42
>61
蓮實との対談で
巨匠になった自分がどれだけ初々しい作品を撮れるか挑戦!、
という感じのベルトルッチの新作(「シャンドラの恋」)同様、
大島の「御法度」の若作りにも祝福したい気はするが、と言ってました。
蓮實が「御法度」にはいい意味で裏切られた、
世界的に先進国からまともな映画がなくなっている現在、
彼自身の最高水準とまではいかなくても
まともなレベルを維持しているとなると、それだけでもう世界レベルだ、
と褒めたのを受けて、
そんな低レベルで褒めて、といった感じで(というのは自分の印象ですが)
そんなことでは困る、と言ってました。
浅田彰の「御法度」批判はかなり戦術的なものと思いますが。
63名無しさん@1周年 :2000/09/06(水) 04:27
蓮實先生「御法度」結構評価してるんだね。
因みに蓮實先生は「マックス・モン・アムール」を絶賛していた。
淀川さんも「広告批評」の連載で褒めていた。
個人的にも「マックス〜」は凄く面白いと思うんだけど、何故か世間では
評判が良くないね。
64更に :2000/09/06(水) 04:43
ベルトルッチの「シャンドライの恋」も良かったね。
あの位の監督になると若作りしてもなかなかのものですね。(笑
65名無しさん@1周年 :2000/09/06(水) 14:07
>63
「マックス」、最近見直したが
おかしくて何度も声をあげて笑った。
コメディセンスは「御法度」以上かも。
世間では「御法度」は「戦メリ」直系というふうに見ていたけれど
それより「マックス」系だと思う。
両作品とも、洗練されすぎて、
全てのシーンが、大島の意図をわざと曖昧にするために存在しているかのようで。
それに品格があるし。
66名無しさん@1周年 :2000/09/07(木) 00:55
age
6761 :2000/09/07(木) 00:58
>62
ありがとう。

いろんな人の書いた批評を読むたびに
淀川さんはこの「御法度」をもし生きてたらどう言っただろうと
いつもふと考えてしまうんですよねえ。もういないんだけどさ。
68名無しさん@1周年 :2000/09/07(木) 01:31
『日出処の天子』みたいな良質の少女漫画の味わいがあって面白い映画。
政治で少年で変態で愛憎で大島らしさがよく出ている。
男優の顔を綺麗に撮っていてコスチュームもステキで、殺陣も今の役者を
使ってるにしては迫力あって、いい意味で俗なサービス精神が生きてる。
謎が散りばめられているのも、観た後に「ああだろうか、こうだろうか」
と考える楽しみがあってヨイ。
個人的にはトミーズ雅が可笑しくて気に入った。
69名無しさん@1周年 :2000/09/07(木) 03:48
邪魔になるほど美しかったから殺した..か。
大島、たとえ口からでまかせだとしても、いい言い方するなあ。
70名無しさん@1周年 :2000/09/07(木) 12:25
大島は土方であり、また惣三郎であるらしい。
なかなか、オモシロイ。
もっとオモシロイのは、その惣三郎を殺す沖田だな。
71名無しさん@1周年 :2000/09/09(土) 13:44
戦メリの時はヨノイとセリアズは僕ですってはっきり言ってたね。
本人は加納=大島なのかと聞かれて
「僕は彼をそう考えた事はないね。僕はいつも近藤、土方に立ったりしてきた」
とはいってたみたいだけどね。
これも口からでまかせかもしれないけどね。
72名無しさん@1周年 :2000/09/09(土) 23:25
「御法度」の予告編の1つが坂本龍一の静かな綺麗な曲で
映像の編集と見事に融合が成功で(何いってるんだ)
でも映画では一回も流れなかった...あの曲。
本編の場面とは合わない曲だったかもしれないけど
同じ映像で曲がちがうとまた微妙に独立した世界が
出来てて良かった。
たった1分だけどあれはいい予告だったなあ。
73名無しさん@1周年 :2000/09/10(日) 00:48
>72
同感。
坂本は大島に親切。ひきたててあげてると思う。
>71
だいたい、大島は本音をまず言ってないよね。さも、本音であるかのように振舞ってるけど
ほんとは結構ニヒリストで、きわめて醒めた人じゃないかと。
大島=惣三郎説については
集団の中で愛される快感、自分の愛を求めて争うニンゲンを見る目、
なんかが実感なんじゃないかと。
大島=土方説となると
そんな自分を見ているもう一人の自分、となるのでは。
「無理心中日本の夏」でもそうだけど
葬られたがってるところもあるし、ま、余人の知るところでない大島ワールド炸裂なんでしょう。
74名無シネマさん :2000/09/10(日) 13:47
加納は沖田に殺された訳だからね。
加納は愛される事に快感を覚えてしまった人かもしれなくて
それが行き着くとこには破滅しかなかった訳で
ラストでは道連れにした田代コケたりしてんだから
もっと早く斬ろうと思えば斬れたはずなのに
見事に最後まで弄んで快楽を極めた感もなきにしもあらず。
あの殺陣シーンはエロい。
あの加納が大島だとしたらすごいナルシストかも。
75名無シネマさん :2000/09/10(日) 17:30
みんな、田代を浅野忠信が演じているから意味ありげに考えがちだけど
田代って、ただの噛ませ犬だと思うよ。
浅野の薄さが、ぴったりだった。
76名無シネマさん :2000/09/10(日) 18:03
沖田は加納が惚れてた男
田代は74の通り加納のナルシシズムを満足させるための男
と思っている。
この映画に意味あるとかないとかあるのだろうか
77名無シネマさん :2000/09/10(日) 18:54
惣三郎は
田代への愛ゆえに
彼を殺したとか
沖田に殺してもらうことを狙って
愛する田代を先に死なせたとか
そういう説は根強いんだよ。
惣三郎が沖田に懸想していたってこと
認めない人もいる。本命はあくまで田代なんだと。
もちろん、どう解釈しようが自由だが
えんえんとその解釈をもっともらしく述べてあるのを読んだりすると
ちょっとなあ…と思えるのも確かだ。
7876 :2000/09/10(日) 23:32
>77
ふうん。個人的にはそれをほとんどみたことない。
沖田と惣三郎の「男同士における観念的な崇高な永遠の愛」
とかの方を良くみる。
ところで>77=>75?ちがったらごめん。
>田代を浅野忠信が演じているから意味ありげに考えがちだけど 田代ってただの噛ませ犬だと思うよ。
しかしこの意見が少ないのは仕方ない、かも。
人の事は言えない意見をこっちも書いたけど。少数派って..。
7975=77 :2000/09/11(月) 00:02
>78
少数派って、なんですか?
8078 :2000/09/11(月) 00:26
>79
なぜかここでしか書きにくい。
81名無シネマさん :2000/09/11(月) 04:28
>本命はあくまで田代なんだと

そういう書き込み、ずいぶん見たなあ。
俺もそれは無いと思うぞ。

もう時効だと思うから言うけど、松竹の御法度のオフィシャルサイトの
BBS、若い女の子達の妄想レスが多くてちょっと引いてしまった。
あれを見て書き込みをためらった男達は少なくないと思うぞ(藁

82名無シネマさん :2000/09/11(月) 12:31
女でもちょっと書きにくいよ
ずっと言いにくかったけどここでは書いてもいいだろう。
公式はもうないけどよそでは田代はすたれて今旬なのは沖田みたいだけど
妄想が高じて同人とか増えて、少女達のファンが増えるのはすごいいいことなんだけど
そういうとこが突出していくのがなんともいえない気持ち。
でも彼女達が別に悪いわけじゃないし、
勝手にイヤ〜な気になってるこっちの方が悪いんだけどね。
83名無シネマさん :2000/09/11(月) 18:30
ああいう人たちの存在を、「御法度」通じてはじめて知って、
正直驚いたな。
まあ、自由ですから…客観性とか普遍性とかは欠いてますが。
こんなこと書くとあたかも彼女らのようだけれど
沖田って、武田真治のキャラもあると思うけれど、
その気にしろなんにしろ
性的にイノセンスな感じ、非常に強かったと思いませんか。
浅田彰も、そんなふうの沖田に性的シンボルを成敗させることで
集団の中での性的抑圧が強調される、ってふうに触れていましたし(ちょっと意訳)。
ああいうふうなのは大島監督の狙いだったのかな、
それともキャスティングの結果なのかな、
と、ちょっと気になります。
84名無シネマさん :2000/09/11(月) 22:52
武田は一世一代(?)の名演だったと思う。自分はどの俳優にも思い入れはなくて、「大島渚の映画」を見に入っただけだったが
見ているうちに、武田が飛びぬけて自分に迫ってきて、知らず知らずにくみふせられた感じがした。映画好きなひとなら経験あると思うけれど
画面のなかの俳優が、飛び出す絵本みたいにキャラ立ちして迫ってくるということ、たまにあるが、久々にそれを味わった。
相当頭しぼって、考えまくった役作りだと思った。
85名無シネマさん :2000/09/11(月) 23:01
まあ、役がよかったからね。ちょっとないくらいのいい役だったもん。
確かに演技はよかった。はまりまくり。
86名無シネマさん :2000/09/11(月) 23:52
武田いつのまにこんなにって感じだった。
ついこないだまで宮沢りえのドラマにって..(古〜)
これは他のキャスト達にもいえることだけど
なんかいままでなめてたなあって。ごめんよ。
87名無シネマさん :2000/09/12(火) 13:49
題して「御法度のナゾについて大島渚語録」
世界一役に立たんかも知れん大島のコメントを適当に羅列してみた。誰もいらんだろうけど。

直接にではないが近藤が加納を斬ったのは
○『もう全く邪魔になったの。それほど彼は美しかったんです』
ビデオ版の編集の意味を問われて
○『...わかりません』
人はなぜ集団を組むのか
○『これは一種のエロティシズムだ』
映画全体のエロティシズムについて
○『つまり刀を振り回して相手を斬るだけが問題じゃ無くてその刀によって
  相手とエロティックに繋がりたいと要求があるから刀をふるうわけですね』
幻想シーンの加納の着物の色について
○『土方や沖田がそう見えた、ということです』
キャストについて
○『誰かでいい加減に誤魔化すなんて僕は絶対に嫌だ。この世に生きる人間の、その生の部分が欲しいんだ。
  個々の方々の魅力についても、それは僕にとって宝物だから、そう軽々しく話してあげられないんだ』
88名無シネマさん :2000/09/12(火) 17:38
>87
キャスティングについて
いちばんわかりやすいのは
案外龍平と思う。
ある意味、どうでもいいような。
でも、大島って、なかなか本音は言わないような気がするけどね。

しかし、大島って愛の人だな。
「愛のコリーダ」あたりからほんとに愛の猟犬と化したかな(笑)
「御法度」なんぞ、ズバリ愛そのものがテーマと思うが。
日本の男には珍しいタイプではないかな。
89名無シネマさん :2000/09/13(水) 18:17
大島渚著「失って、得る」発売中。
いぶかしんで読むのもそれなりに面白かったけど、
そのまま素直にダマされて(?)読んでみるのもそれもまた楽しかった。
90名無シネマさん :2000/09/13(水) 18:25
>89
昨日テレビでやってましたね。
倒れなくて、あのまま「御法度」撮ってたらどうなってたか。
惣三郎=キムタク説もあったし、武田も候補だったとか。
全体の調子が全然違ってたかも。
91名無シネマさん :2000/09/13(水) 19:06
キムタクが惣三郎の候補だったのはは本当だよ。
水面下でジャニーズ事務所と接触してたのに
スポーツ報知にスッパ抜かれてパアに
なったらしい。キムタクがラブジェネレーションに
ちょっと前くらいの話。
92名無シネマさん :2000/09/13(水) 19:06
キムタクが惣三郎の候補だったのはは本当だよ。
水面下でジャニーズ事務所と接触してたのに
スポーツ報知にスッパ抜かれてパアに
なったらしい。キムタクがラブジェネレーションに
出るちょっと前くらいの話。
93名無シネマさん :2000/09/13(水) 19:07
↑ 2度打ち失礼
94名無シネマさん :2000/09/13(水) 19:58
結果論だが
キムタクでなくて正解。
キムタクには謎めいたところないから。
それに、変に演技しそうで。あの役に演技はいらないし、
されたらウザかっただろう。マグロの龍平でよかった。
9589 :2000/09/14(木) 01:31
武田やキムタク、結局リセットで一般オーディションをやる事になった、
という時に..これも運命かな。

「失って、得る」にはキムタクの件にも軽く触れられていましたね。
個人的にいぶかしんでるかゆいところに手の届かない
松田龍平起用関連及び理由話を
素直に読むのもそれもまた一興。
もうどうでもいいしこの方が設定上楽しいから。
どうでもいいけどトモロヲは一回しか怒っていないと書いている。
ほんと?(またいぶかしむ)

>90
テレビ見のがしたよ..
96名無シネマさん :2000/10/10(火) 08:43

どうせなら、「愛のコリーダ」や「愛の亡霊」みたいな、濃厚で綺麗な濡れ場を
作れば良かったのよ。そしたら傑作。
97名無シネマさん :2000/10/10(火) 15:25
>96
>濃厚で綺麗な濡れ場を 作れば良かったのよ。
主演の俳優はまだ子供。ムリだって・・・。



98名無シネマさん :2000/10/10(火) 18:02
本当に求める相手からは
求められないところが面白いのでは。
こんなふうに言ってしまうと
ちょっちはずかしいが。
99名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/10/10(火) 19:08
実は俺だったんだ・・・・・・・・・・。
100名無シネマさん :2000/10/12(木) 01:26
>97
あれは確か16才未満に濡れ場させたら
児童法かなんかにひっかかるんだっけ?
101名無シネマさん

法律の問題がクリアできたとしても、日本の俳優で男同士のベッドシーンを濃厚
に演じることができる人はいないでしょう。まして若くてきれいな俳優となると・・・
ヘタすりゃ色モノ扱いされるし。
「ブエノスアイレス」のレスリー・チャン(だっけ?)みたいなプロ根性のある俳優が
日本でもはやくでてきてほしいものだ。