ニュー・シネマ・パラダイスで感動出来なかった人

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1名無しさん@1周年
あれ見て感動しない人っているのかー?
俺の周りに一人居たけどいまいち信じられないから
ここに見て感動出来なかった人いる?

普通のバージョンで見た方だけお願い。
2名無しさん@1周年:2000/06/20(火) 16:54
多分たくさんいると思うよ。
君の周りにも。
3名無しさん@人生薔薇色:2000/06/20(火) 17:07
俺は全然感動しなかった。。つーか映画見て泣けた事が無し。
小3のときに見た蛍の墓では泣いたけど。
4感動できない理由:2000/06/20(火) 17:22
古い映画館なのに、映写機が一台しかない! 長いフィルムを一巻に
つないで映写できる映写機が登場したのは、ここ2・30年のこと。
昔は、2台の映写機で交互に映写していたし、いまでもそういう映画館
はある。熟練の技師だと「フィルム流し込み」といって、一台の映写機
に次のフィルムを流し込んで、ロールチェンジなしでフィルムを換えて
しまう秘術を持っていた人がいたらしいが、そういう描写もない。
それに、昔の可燃性フィルムは実に燃えやすく、カーボンライトを使い
高熱を発する映写機の取扱いはかなり危険な重労働だったので、田舎と
はいえ、ひとりの映写技師で映写をやるなんて不可能だったはず。何人
か、ノワレや主人公以外にいないとおかしい。
ドラマの都合のために、リアリズムを捨てた訳だが、それに見合った
言い訳が劇中用意されていないのが甘い。あの火事の場面で、ノワレを
失明させたかったが為に、わざとひとりしか技師がいない設定にした
んだろうけど、そういうのを「ご都合主義」というんじゃなかったっけ。
5>4:2000/06/20(火) 17:58
だから??
6>4:2000/06/20(火) 18:56
いいたいことはなんとなく判るが、
内容で感動できなかった理由になってないぞ、それ。
7名無しさん@1周年:2000/06/20(火) 19:02
いい映画だとは思うけど、オレ的にはラストの落ちがあんまりグッとこなかったね。
8つまりこのスレは:2000/06/20(火) 19:09
いかに、自分はあの映画に無感動だったか、語り合おうというスレだ!

・・・・不毛だなあ(笑)
9初心者:2000/06/20(火) 20:04
完全版は話がダレテつまらないらしいがどうなの。
別れた彼女と再会するシーンがあったり、やたらと
説明過剰と聞いたが。

日本初公開は、ぶった切ってあって、彼女がどうなったか
よくわからなくなっていたが。
10名無しさん:2000/06/20(火) 20:21
俺は@`泣いたけど@`その後腹立てた。
泣かせるための映画だから@`それにノせられた自分が悔しかった。
映画のベクトルが@`感動させるためという方向に偏りすぎてる。
それをさらに強くしたのが@`「アルマゲドン」かな。
11>4:2000/06/20(火) 20:26
長いフィルムを一巻につないでたっけ?
>ひとりの映写技師で映写をやるなんて不可能だったはず。何人
>か、ノワレや主人公以外にいないとおかしい。
って、それ「予想」じゃん。なのに
>ドラマの都合のために、リアリズムを捨てた訳だが
って、いつのまにか確定してる(笑
12名無しさん@1周年:2000/06/20(火) 20:52
サントラめちゃ良し!
13>4:2000/06/20(火) 22:57
あなた、どの映画も感動出来ないタイプでしょ。
14名無しさん@1周年:2000/06/20(火) 23:04
完全版は泣けた。
通常版では泣けなかったです。
15名無しさん@1周年:2000/06/21(水) 00:10
いい話だとは思うが別に感動はしなかった。
16名無しさん@1周年:2000/06/21(水) 00:26
俺も、完全版の方がよかったなぁ。
通常版でカットされた再開シーンがなけりゃ、
不完全燃焼って感じがする。説明過剰とは思わない。

むしろカットされた部分こそ、もっとも重要な部分だと思った。
過去に大恋愛を経験した人なら、ラストで泣けるハズだよ。
17名無しさん@1周年:2000/06/21(水) 00:31
一応、ビデオ屋でパッケージだけ見たけど、感動しなかったよ。
18名無しさん@1周年:2000/06/21(水) 00:40
うん。完全版の方がよかった。
感動したよ。もちろんトリミング版もよかったけど、
完全版はすごく深くなってた。
19名無しさん@一周年:2000/06/21(水) 01:04
>12
ホントいいです!
20名無しさん@1周年:2000/06/21(水) 01:43
自分が映画好きなんだと言うことを、映画を使って見せる人は
あまり好きじゃない。もっと劣等感を持って欲しい。
21名無しさん@1周年:2000/06/21(水) 01:44
イタリア映画なのに英語のタイトル、というだけで私は見る気が失せた。

日本の配給会社は基地外。

日本映画が、フランスで朝鮮語のタイトルで上映されているようなもの。
22>21 :2000/06/21(水) 01:53
わけのわからん理由で映画の価値を決めてんだな。アンタ。
23いわれるほど:2000/06/21(水) 06:18
素晴らしい映画ではない
長すぎ
24私はヘソ曲がりなので:2000/06/21(水) 06:32
泣かそう泣かそうとしている映画(だけじゃないけどね)では泣けません。
ごめんなさいね。
25事前にこれ泣かないほうがおかしい:2000/06/21(水) 06:55
といわれると、
泣かせる場面を予想したりして
既に泣けなくなってしまいます。
26名無しさん@1周年:2000/06/21(水) 07:45
ごめんなさい、苦手なタイプの映画です…
なんか、子供と老人、オトナになった男が故郷を振り返る…て、
それで人受け悪い映画になるわけないでしょ。しかもあんなに
時間かけて…
しかし「E.T.」で泣いてしまう私なので、あまり文句はいえない。
27名無しさん@1周年:2000/06/21(水) 10:37
途中から観たんですが(TVです)、大泣きでした;;

途中から観たので、かえって気付いたことがありました。この映画は、ストーリー
ではない別の仕掛けがあるようです。映画のマジックというか。とくにラストの
キスシーンです。それが幼少時代の経緯であるということを知らないのに泣いて
しまったんです。嗚咽に近かったですね。何度となく観て、経緯を把握して理由
付けをしてしまうと、あまり泣けなくなってしまいました。

ちなみに知り合いの女性いわく、「男の映画」らしい。
28名無しさん@1周年:2000/06/21(水) 12:05
29ねこ電車:2000/06/21(水) 12:24
>27
男だと、川原で拾ったエロ本読書経験に被るということか?
30あんなもんで感動できない!:2000/06/21(水) 12:38
最低の映画だと思っています。
僕の生涯でのワースト映画です。

何故か−−を説明するには長くなってしまうのだけれど、
「映画への愛」を声高に語っている割には、
この映画の作り手からは「映画への愛」が全く感じられない。
ラストのキスシーンの断片フィルムが流れるくだりでは、
僕は吐き気すら覚えるほど、不快な気分だった。

>あれ見て感動しない人っているのかー?
>俺の周りに一人居たけどいまいち信じられないから
>ここに見て感動出来なかった人いる?

いるよ。っていうか、こういう言い方が平気でできる人しか、
あの映画を好きじゃないんだよ。

ついでに言っておくと、前半はそれほど悪くないんだ。
焼け落ちたパラダイス座が、新装オープンするところで、
劇場に入っていく観客たちの動きにつけて、
クレーンに乗ったキャメラがグーッと中に入っていくところなんか、
マジで涙が出るほど感動的だったし。

でも、そのあとは最低最悪。
初恋の女の子を8ミリで撮ったりするとこあるじゃない。
あのへんなんて、フィルムを愛でるっていう、
8ミリで自主映画撮ったりする人がみんな持ってる思いっていうのが、
これっぽっちも感じられないのね。
もう、そのことだけでもこいつ(トルナトーレっつったよな)が
信じられないわけよ。

口あたりがいい、見せかけの感動は用意しているから、
あれでマジで感動してしまう人がいるのは否定しない。
でも、「映画」という素材を物語作りで利用しながら、
ちっとも「映画」に愛情を持っていないヤツが、
「映画への愛にあふれた傑作」として評価されていることには
本気で腹が立つ。
31名無しさん@1周年:2000/06/21(水) 13:03
映画への愛なら、ジョーダンテの「マチネー」あたりでも圧勝。
甘すぎるよ、ニューシネマパラダイス。

その後も撮り続けているところが、いかにも世渡り上手だよな。
トルナトーレって。
32ねこ電車:2000/06/21(水) 14:10
映画への愛ということだと、細野のマンガ「アドリブシネ倶楽部」にも
負けますか?
33名無しさん@1周年:2000/06/21(水) 14:11
フィルムへの愛と、映画に引き起こされる感情への愛、人間への愛は
別物だよー。フィルムを愛する人にとってはきついだろうけど。
34初心者:2000/06/21(水) 18:53
あの映画は最後のキスシーンを集めたのを見せようという魂胆が
先にあって、前のほうは後でくっつけたって感じですね。
35名無しさん@1周年:2000/06/21(水) 18:54
36:2000/06/21(水) 18:57
やっぱりいるんですね(笑)予想以上に酷評。
人それぞれかぁ・・・?

まあ僕はイル・ポスティーノは感動出来ないたち(これは
多そう)
あとはいまを生きるも感動ってのは出来ないな(これも多い
ってか過半数だろうね)

サントラ良いっても賛成。「愛のテーマ」
あれは男の映画ってのは僕も賛成です。夢を追うとか
特に。

完全版と劇場版は俺は1にも書いた通り劇場版派。
別れた少女をフィルムで出して、思い出のはかなさを
表してる?のにそれをあのおばんを出すとは何事!(笑)
ラストへの弊害になってる気が・・・。

でも完全版でも泣けたなあ・・・。

感動もの映画と銘打ってあるのには感動出来ない方は
どんなのに感動するか知りたいですね。
おせえて
37>36:2000/06/21(水) 19:54
ココで批判している連中が
別に「泣かせるコトを主眼に作った映画」全般に
拒否反応を示す訳ではないと思うが。無批判に作られた映画に、
無批判に感動してこんなスレ立てる人間を嫌悪しているだけだ。

映画テーマで言えば、俺はエドウッドには泣けたし。
38>36:2000/06/21(水) 20:30
フェリーニの「道」には泣いたよ。
宮崎駿も大好き。
でもニューシネマは嫌いじゃないけど好きでもない。
39名無しさん@1周年:2000/06/21(水) 21:05
「ニュー・シネマ・パラダイス」は映画を多く見る人にとって目に付く
あざとい演出が多いからだと思うよ。

例えば欧米や印度なんかは映画を見る人が日本よりもずっと多いので、
その様な目の肥えた客にもうける様な要素も演出に入れる事が多いけど、
「ニュー・シネマ・パラダイス」の演出はストレートすぎた。

例えば、映写機の切り替えタイミングのシーンなんか映画館に通っている
人間には「そんな訳ねーだろ!!」とつっこみを入れたくなる。
すると、そのシーンの背後にある「ここで感動するのよ」という演出が
嫌でも見えてしまい、感動が遠のく。

あざとさ(外連味)を美味く使わないと感動よりもが鼻についてしまう。
と言った感じだね。

日本だと五社英雄が外連味を美味く使うけど、失敗した映画ではやはり
鼻に付くね。
4039:2000/06/21(水) 21:11
自分のカキコを見たら分かり難いので簡単に…

”バルジ大作戦”で「キングタイガーが来た!!」と言って銀幕に映るのは
現用戦車のパットン…戦車を知っている人はここで萎えます。

こんな感じ…
41:2000/06/21(水) 22:58
37<いや、僕はこの映画を批判してる人を批判してるわけ
じゃないです。
価値観の違いやバックグラウンドの違いを見たいだけでして・
・・。映画への予備知識によって評価が左右されたりする
とゆうバックグラウンドの違いも見れましたし。
それにここでこの映画を批判してる人全てが感動ものと銘打っ
てあるのに拒否反応を起こす人だとは思ってません。そうゆう
人を批判してるわけでもありません。
むしろ煽りが無くて映画の話がしやすいですし・・・。
あしからず・・・。

無批判な映画が本当にこの世にあるのかは興味ありますね。
まあ無いだろうけど。でも映画の絶対的な価値を決めるもの
があればどの映画がそこのトップ3にエントリーされるのだ
ろうか・・・。
愚かな質問でしたか。でもそれは大衆から離れてしまった
ものになりそうですね。
しかし「ライフイズビューティフル」って感動できました?
(何故かここで)
42名無しさん@1周年:2000/06/22(木) 00:04
>1
感動できましたよ。
むしろ生真面目な「ニュシネ〜」より余程いい作品だと思うけど。
43名無しさん@1周年:2000/06/22(木) 01:02
誰とは言わんが、自作自演するな。それだけ。
4430:2000/06/22(木) 01:49
>1
誰が「感動もの映画と銘打ってある」のがダメだっつった?

そのやり方が「ド下手」で、題材に対するアプローチが「底が浅い」から、
最低だっつーんだよ。

別にあざとくたって、うまければいいんだよ。
ただ、この男(トルナトーレ)は、続く作品を見る限り、
懐古趣味のインテリで、大衆にすり寄りながら決して彼らを同じ視点では見ようとしない、
(どころか見下してる)下司なヤツだ。
その姿勢が変わらない限り、たとえうまくなったとしても、
絶対に好きにはなれない監督だろう。

45>44:2000/06/22(木) 02:28
同感。
そう、致命的に下手なんだよ。モチーフに対する必然性が画面から滲み出ない。
ニューシネ〜なんて、例えば、雀荘が舞台でも成立するんじゃないか?
46卒業:2000/06/22(木) 04:29
おなみだちょうだい
30(あんなもの感動できない!)はいい事言うよね
ラストシーンは吐き気
ホンとそういう人が好きな映画だね
映画好きって言う奴があれを名画って言うとめげるよね
いろんな人がいてもいいけど、、、
47名無しさん@1周年:2000/06/22(木) 05:35
お涙頂戴が悪いわけでもないけどね、必要以上に絶賛する人間には
ひいてしまうなあ・・・・

しかし39は文体が俺の友人そっくりだな・・・
もしかして今、埼玉?
48名無しさん@1周年:2000/06/22(木) 05:58
やっぱ、映画ヲタが人間的にくだらない奴だってのは当たってるな。
わかった様な事ばかり書き込んで、内容のない批判ばかり。
友達なんかも少ないんだろうね、、、、
49名無しさん@1周年:2000/06/22(木) 06:37
ちなみにラストが吐き気というのはなんで?
50名無しさん@1周年:2000/06/22(木) 07:35

 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 |   オマエモナー
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        ∧_∧    ( ´∀` )<  オマエモナー
       ( `∀´ )    (    ∧ ∧\_________
       (   つ/ ̄ ̄ ̄ ̄ ( `∀´ )   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       (   ./       /(⊂   )o <  オマエガナー
         /_______//(___)  \_________
        || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.||/
        ||@`       .||
  _______
/        /‖
 ______/  .‖
       |   ‖
51名無しさん@1周年:2000/06/22(木) 14:30
この映画のテーマって映画への愛なの?
そんなこと考えたこともなかったよ。
田舎と母親を捨てた男の郷愁と苦悩を描きたいがために、添え物的にたまたま
映画って題材が使われただけじゃなかったの?
そういう意味で、田舎から東京に出てきて10年になる私は泣けたのですが……。
52名無しさん@1周年:2000/06/22(木) 17:25
>51
賛成
53名無しさん@1周年:2000/06/22(木) 21:36
僕も感動しなかったよ。
つうか内容がよく分かんなかったよ。
しかも、完全版でやたらなげえし。

「ライフイズビューティフル」とか「今を生きる」
のほうが断然良い作品だったと思う。
この2つは僕の中で名作。
54名無しさん@1周年:2000/06/22(木) 22:54
この映画がいいのは、キスを描いたことです。

映画に懐疑的な心を持つ人は、映画のストーリーを(完全には)享受できません。
でも、この映画ではぶつ切りにされたキスをこの上ない方法で利用しました。
それは、映画の脈絡を否定して、かつ映画と人生のクライマックス、感動を
結びつけたという点です。

この方法を見るとトルナトーレは必ずしも映画好きではないかもしれません。
しかし、この手法を映画への懐疑心の見える物語の終わりに位置付け、そして
トトが人間としての感情を取り戻し、物語に回帰したことは、彼の映画への
積極的なアプローチのように見えます。ですから、映画への愛が満ち溢れて
いるというわけでもないと思います。

映画、映像への懐疑心の全くない人、または心のよりどころにしている人には
否定したくなる映画かもしれませんね。
55名無しさん@1周年:2000/06/23(金) 02:10
すべての人が感動できる映画なんてない!
賛否両論、十人十色の意見がおるからおもしろい。
56>55 :2000/06/23(金) 02:20
それを言っちゃあ、おしめぇ〜よ。2chなんだから。
57名無しさん@1周年:2000/06/23(金) 03:34
>51
同感。
この映画のテーマは「自分のルーツへの愛」だと思う。
故郷を捨ててまで追い求めた映画への想いが、
実は自分を育んでくれた故郷でのあらゆる思い出と共にあったことを、
かつて故郷を出るよう決意させた今は亡きアルフレードに
主人公がラストのフィルムで知らされたところに、すべてが集約されているんでしょう。
(ラストのフィルムは他の様々な想いも込められているとは思うが)
だから、若き日の思い出や故郷をあそこまで美しく描写する必要があったんじゃないかな。
映画に感動できるかどうかなんて、主人公に思い入れられるかどうかにかかっているから、
賛否両論なのは分かるけど、なんかあまりにもテーマが理解されてないような気がする。
完全版はまだ見てないけど、彼女との恋愛と最後のシーンのリンクが強すぎるなら、
幼い日の無邪気な映画への想いがおざなりにされていそうでいやだなぁ。
>そういう意味で、田舎から東京に出てきて10年になる私は泣けたのですが……。
そうそう、
何十年かぶりにあった故郷の人がすっかり年老いて、
自分を大人として接する場面や、
すっかり変わった風景と残された建物の面影なんかがリアルで、
妙に胸が締め付けられるんだよね。
自分の夢の為に妹に母を任せて故郷を離れるところなんか、
確かに身勝手な男の映画なんだろうとは思う。
5830=44:2000/06/23(金) 03:45
「トトが人間としての感情を取り戻し」たとは思えないんだな、あのラストは。
むしろ、過去の郷愁に逃げ込む、ということのように思える。
あのキスシーンの断片を見ているうちに、トトが次第にニヤっと笑みを浮かべるでしょ。
あれが気持ち悪いんですよ、>49さん。

その前のくだりで、閉館したパラダイス座が、取り壊されるでしょ。
あれは、新しい映画の否定、なわけ。
で、過去の失われたキスシーンの断片映像。
主人公にとって、もう映画・映像というものはこれだけあればいい。
もう、新しい映画はいらない。

それがあのラストシーンのメッセージだ、とオレは解釈した。
ビデオに押されて映画産業が苦しくなっている、という話は、
「ニュー・シネマ〜」のちょっと前に封切られたフェリーニの「インテルビスタ」にも出てきた。
そこで、フェリーニは自らも画面に登場して、
「でも映画は負けない。これからも頑張る」っていうメッセージをちゃんと強くアピールしている。

同じ映画の世界を題材にした傑作「8 1/2」をすでに撮っている老巨匠が、
まだこれからも新しい映画のために頑張るって言ってるのに、
当時29だか33だか(両方の説があった)の新人監督が、
過去のノスタルジーに気持ちよく逃げ込もうとしている。
この姿勢がオレは許せなかった。

ところで、>51さん。
僕も「映画への愛」はあくまで二義的に語られているにすぎない、とは思いますが、
「田舎と母親を捨てた男の郷愁と苦悩」も、全然きちんとは描かれていないと感じますけど。

59名無しさん@1周年:2000/06/23(金) 03:51
58さん、いいこというね
共感するよ
60名無しさん@1周年:2000/06/23(金) 04:30
完全版の方がいいってカキコが結構
あるけど、俺は通常版の方がいいと
思った。


61名無しさん@1周年:2000/06/23(金) 04:55
>58
ちょっと深読みしすぎでしょ。
閉館したパラダイス座が取り壊されるシーンが、
なんで新しい映画の否定になるの?古い映画の否定なら分かるけど。
確かに、作品を通じて黎明期の映画への礼賛も行ってはいるんだろうが。
>「トトが人間としての感情を取り戻し」たとは思えないんだな、あのラストは。
いや、べつに悪魔に魂を売り渡したわけじゃないんだから。
>むしろ、過去の郷愁に逃げ込む、ということのように思える。
逃げ込んだんじゃないの?
別にそれで主人公が変われたかどうかは主題に関係ないんだから。
>あのキスシーンの断片を見ているうちに、トトが次第にニヤっと笑みを浮かべるでしょ。
>あれが気持ち悪いんですよ、>49さん。
笑顔と泣き顔は紙一重。別に不自然な表情じゃないと思うが。
>当時29だか33だか(両方の説があった)の新人監督が、
>過去のノスタルジーに気持ちよく逃げ込もうとしている。
これは、良く分かる。
この映画嫌いな人の半分は、これが理由でしょ。
それとこの人の作品を通じて見られる偽善っぽさ。
自分はこの監督についてはこの作品だけは好きなんだが、
年齢を聞いてちょっとがっかりした。
>「田舎と母親を捨てた男の郷愁と苦悩」も、全然きちんとは描かれていないと感じますけど。
感情移入できたかどうかで感じ方が違うのかな。
自分は描かれてると思った。
それとも、劇場版と完全版で捉え方が変わるのかも。
6254:2000/06/23(金) 07:57
深読み…かも

この映画の中では、いくつかの映画のトリックが語られています。
たとえば、「人生は君の見てきた映画のようではない」という、映画の
ストーリーと嘘について、あるいはトトが夏を終わらせようと、「映画
なら簡単だ…嵐が来てフェイドアウトして、そして夏が終わる」という
演出論。「映画のトリックを暴いたような顔をした映画」という一面を
持っています。これは、この映画にはトリックがあるよという警告のよう
に感じます。多分トリックとは、映画の秘訣であったり、観る人の感情の
演出であったり、つまり断片にした映像からわかるある種の情報のよう
なものでしょう。そのトリックを最大限に使ったのが、ラストのキスの
断片映像だとおもいます。

更なる深読み…なぜ映像を切り刻んでまでトリックを使ったのか
それは、彼なりの映画への愛情なのかもしれません。切り刻んで、その秘密
を抽出することで、失われた映画を今に生きかえらせるという掟破りのミイラ
戦術のような気がします。

63名無しさん@1周年:2000/06/23(金) 09:01
通常版のほうが簡潔でよかった。
大人になってからもう一度あわなくても、しかも娘がそっくりじゃなくてもいい。
完全版を見た後は「結局おまえも人の子だったか」見たいな気持ちになりましたよ。
64名無しさん:2000/06/23(金) 10:51
皆さんそこまで考えてこの映画見てたんですね?私は
子供の時の約束で爺さんちゃんとキスシーンフィルム
とっといてくれてたんだ!とそんな所で泣いちゃいましたよ
65名無しさん@1周年:2000/06/23(金) 21:07
完全版でいちばんショックだったのはアルフレードがうそをついて二人を合わせなかったこと。
「なんだよ爺さんうそついてんじゃん」と率直に思いました。
見てない人ネタ晴らしだったらごめんなさい。
66名無しさん@1周年:2000/06/23(金) 21:13
>65
アルフレードの「人生は映画よりつらい。」というセリフに
つらくしてるのはオマエだろって言ってやって下さい。
67:2000/06/23(金) 21:21
みなさんずいぶん映画が好きですね。
44さん>僕は36でも言ってる通り「感動ものと銘打って
るのが悪い」と言う人を悪く批判してませんし、感動ものとは
所詮嘘なわけですからそうゆう人が居て当然です。
36をもう一度読んで下さい。
ですからここに来てニューシネマ〜を批判してる人をむやみに
批判したりしません。
説得力が無く個人の趣味で評価し、遠回しに僕を
批判するのは、それなりに批判しますが。

ただこのスレッドは、この映画があまりに批判されずに
きた事と、僕の中で三本の指に入れるほど感銘した
映画なので、他の方(特に2chの人の中には批判して
くる方が必ず居るだろうと)
はとどうなのだろうと価値観の違いを見たかったのです。
ですからここであの映画の素晴らしさを語る必要はありません。
十分な扱いを受けた映画ですし。
ここではあの映画の粗を見つけてくれればそれでいいのです。
しかしいくつかあった批判に対して疑問があります。
映画の舞台となる時代背景が説得力無いとゆう指摘がありまし
たが、あまりに個人の価値基準の様に思います。
そんな事はまず知ってる方はいないでしょうし、知ってて
も映画の価値に傷が付くとは思えないのですが・・・。
それも人それぞれですかね?

ちなみにあの映画のテーマは「映画」はもちろん入ってると
思いますが、「思い出のはかなさ(故郷への思い)」や
「男の夢への渇望」、そしてラストの走馬灯の様なシーンでの
「人生?もしくは愛」がテーマではないでしょうか?
あくまで小さい頃好きだった映画を媒介として、本筋のテーマ
を浮き上がらせてる様に思います。
映画が中心的なテーマではないと思うのです・・・。
実際映画好きとはいえ極めてるわけでは無い僕がここまで
礼賛してるのは「映画」以外に感情移入出来るものがあったか
らです。
68>67:2000/06/23(金) 23:59
一点だけ、指摘。

>ただこのスレッドは、この映画があまりに批判されずに
>きた事と〜

公開当時からキネ旬を始め多くの映画関係誌で批判されてますよ。
69名無しさん@1周年:2000/06/24(土) 00:18
「ニュー死ね」ほど偽善!とあからさまな批判を受けた映画も珍しい
70:2000/06/24(土) 03:46
68さん<あ、そうなんですか。確かに必ず批判は来ますしね。
そんなもんか・・・。ただ当時やたらと絶賛されてませんでし
た?日本でCMもありましたもんね。

71名無しさん@1周年:2000/06/24(土) 07:54
この映画って日本の単館系映画の最高記録じゃなかった?
72名無しさん@1周年:2000/06/24(土) 12:04
>完全版でいちばんショックだったのはアルフレードがうそをついて二人を合わせなかったこと。

あのぅ、私はそのへんがこの映画の核なんじゃないかとおもってみてたんですけど……。
あとアルフレードが「なにがあってもこの街に帰ってきちゃいけない」
っていうシーン。

へんな感傷や郷愁、家族愛なんかににとらわれて映画なんて作れるか、なめんな! バカ!
ってのがこの映画のテーマなんじゃないかと私は思うのですよね。

そう考えると、ラストの泣き笑いシーンって私はすごく泣けるんですよ。
73名無しさん@1周年:2000/06/24(土) 15:58
71<そうらしいですね。今も記録は破られていないはず・・・。

72<映画をなめんな!がテーマかはわかりませんが
あの合わせなかった事は非常に意味がありそうですね。
ただ完全版とギャップが大きすぎるような気がします。

一般的には完全版より劇場版の方が評判良いと思った
んですが、2chでは完全版の方が評判良いのか?
俺はどっちかなあ・・・。自分で完全版を直してみてえ(笑)
両方一長一短で完璧ではないですね。
74広場の狂人@パラダイス座前 :2000/09/13(水) 07:35
初めて発見した板だけど、なんか、タイトル悪い板だな、オイ。

4<
映写機のウソね。ハイハイ。
公開当時のキネ旬にもまるっきり同じこと載っていたね。
楽しめなくてかわいそうですね。
ま、趣味の違いか。

21<
英語タイトルだから否定って、元は”Nuovo Cinema Paradoso”で
伊語なんだが。(爆笑)

48<
ある意味同感。
なんかレス書こうと思ったけどこの人たちと意見かわして
楽しいのか?実りがあるのか?と思うと、どうでもイイやと思えてくる。

みんな十人十色で意見違うのはいいことだが分かるように
説明して欲しいな。<意味なく否定派>
難しい言葉転がして喜んでる映画評論家と大して変わらないこと
言ってるなア。もっと文意を伝えなよ。中身伝わらないよ?

>58
>「でも映画は負けない。これからも頑張る」っていうメッセージをちゃんと強くアピールしている。
”シネパラ”のラストと同じじゃん。
結局、とり方なんだよね。
そうでなければなぜトトは映画産業で働き続けているのか。
<平たく言えばトトはそれでも映画を撮ってるし、明日からも
撮るってのがラストだと、”僕は”!!そう取った>

63<
<完全版>のが僕も凡作と思います。
良かった。人の子で。

67(1)<
ここまできてやっとスレッドの存在価値を理解。
ニブくてスマン。

71<
記録はランニングが48週です。動員数は、忘れました。

ちょい、切って、連投します。
75広場の狂人 :2000/09/13(水) 07:44
あれ?この板、消えてる?
新サーバーにはないの???<不安
76広場の狂人 :2000/10/05(木) 07:45
メンタイ・サーバーのは移転しなかったのか。なるほどね。
いい場所みつけ。
ここに居座るか。
生き残った”シネパラ”スレッドは荒らしがくるから。
・・・・ま、ここはだれもこないけどね。(嘲笑)
77狂人 :2000/10/11(水) 01:11
あ、勘違いでレスしてる箇所あるよ。
ま、いいや。死んでるスレッドだし。
んじゃ、電子の大海に船出します。アディオ。
78狂人
う〜ん、他の記録はバンバン消えてるのにココはこのままだね。
”海の上のピアニスト”スレなんて誕生から沈没まで見たってのに。

ここは潜水艦か?!