1 :
名無しさん:
3時間、初めから最後までメチャメチャテンション高い映画。
見終わって外に出た時、太陽が黄色かった。中国人のパワーに脱帽。
今宵も気合いを入れて見ようと思う。
2 :
名無しさん:2000/03/20(月) 02:52
いい映画です。
3 :
名無しさん:2000/03/20(月) 04:28
男役の俳優さんが、どうしても、ダイエーの城島に見えて
しまって。
4 :
名無しさん:2000/03/20(月) 04:56
やっと終わった。
それにしてもすごい映画だった。
こんなに力がこもっている映画は近年見かけないぞ。
それにしても、俺もまだまだ中国語いけるかも。
5 :
名無しさん:2000/03/20(月) 06:12
濃かったですねー(イイ意味で)
生で京劇が見たくなりました。
それにしてもレスリー・チャンの女形は色っぽかった。
>3
兄さん役、自分は周富輝に見えました(笑)
6 :
名無しさん:2000/03/20(月) 06:39
??
少々難解ではありませんでしたか?
わたしだけ?;;;
大体の流れはわかったのですが、もう一回くらい見ないと
ちゃんとわからない気がします。あほな私・・・・
不幸たっぷりの子供時代のほうがリアルでよかったなー
7 :
良かったから長レスすまん:2000/03/20(月) 08:23
こういうの見るたびに「あ"〜中国の歴史勉強しないと…(-_-;)」
最後の方で、兄さんがレスリーと奥さんを「裏切る」じゃないですか。
あれはやっぱり、彼もただの人間だったから…? それとも彼は
すすんで(この場を収めるために)ああいうことを言ったとか?
(それはいい方に解釈しすぎカナー)
あの場面の、レスリーと奥さんの表情が、もうなんとも…(;_;)
何で指切るのか、映画館でわかんなかった。1本見逃していました。
レスリーの一番小さい時って、いかにも遊郭で育てられたという感じで
顔も成長後に結構似てた。あと、元宦官がいましたが、宦官って
どうやるのか、とふと考えてしまいました。後ろに入れてモラウ(-_-;)(-_-)
8 :
あの「裏切り」に関しては:2000/03/20(月) 19:58
中国の「文化大革命」を調べてみてください。
「キリング・フィールド」クラスの大虐殺が、
あのころの中国では政府によって行われていたのです。
9 :
tanu:2000/03/21(火) 00:52
映画では戦争よりも、文革の方が悲惨に描かれていて
それがなんか衝撃でした。
日本軍もあんまり悪者って書き方じゃないし、それが
不思議に感じました。
レスリーはこれがベストアクトだと思います。
10 :
メタファーっていうのかな?:2000/03/22(水) 18:27
冒頭の指を切断→去勢
キセルを口に突っ込まれる→破瓜
……という視点をご存知の方、
自分で気付いた方は別として、
何かで読んだ、という方は、
その文献を教えてくださいまし。
何かに載ってるのかな?
11 :
兄貴役っつうか:2000/03/22(水) 18:49
覇王別姫の覇王役の俳優とレスリー・チャンは最後まで
気が合わなかったようです。なんでも役や話の捉え方が
ことごとく違ったようで。
覇王役の人は、レスリーが一方的に片思いしてるって
解釈したけど、レスリーのほうは二人の間にはもっと
微妙な絆があることをきちんと表現したかったんだって。
公開当時のインタビューやパンフで、不仲だったことを
認めてるくらいだから、実際はものすごく食い違って
たんでしょうね。
12 :
名無しさん:2000/03/23(木) 00:06
>10
えっどうゆうことですか??
そういう意味だったんですか?
13 :
名無しさん:2000/03/23(木) 00:28
>11
なるほどねえ・・レスリーの方が解釈としては優れてるというか、
その方が正しいな。
14 :
?"猿"ィです:2000/03/23(木) 00:38
>11
そうなんだ・・・でも覇王の人は中国の人だから
同性愛に対して厳しいのかも。
監督はレスリーに頼み込んで出てもらったんだから
レスリー側かしら。
15 :
名無しさん:2000/03/23(木) 07:57
お兄さん役の人は中国人だから、ってのはあると思う。
アメリカですらゲイ役はそのイメージ付くから
いやだってのあるし。監督も大変ですねー。
16 :
教えてください:2000/03/23(木) 10:13
レスリーの少年時代を演じた子、美しかった、、、
彼は今でも俳優業を続けているのでしょうか?
ご存じの方、教えてください。
17 :
名無しさん:2000/03/23(木) 11:53
>16
京劇の学校で見つけた子だそうです。ちょうど変声期直前で
撮影があと数ヶ月遅れたら使えなかったと監督から直接聞き
ました。今頃は京劇俳優として舞台に立っているのでは?
>14
監督はレスリーに同性愛的感情を持っていたみたい。北京で
撮影中は毎日会っていたのでクランクアップして明日はレスリー
が帰るという晩は彼の夢を見たと言っていました。監督の初期
の映画で「大閲兵」という男しか出てこない映画がありますが
中国の規制の中でよくここまでと思うほどの同性愛的映画です。
あ、でも監督はきれいな女優の奥さんもいるし子供ももうすぐ
二人目が生まれますけど。
18 :
名無しさん:2000/03/23(木) 12:01
>17
「大閲兵」見ました。うーん、同性愛的映画かー。
たしかに男ばっかしかでてこないし、そういうキャラコンビも
いますが…。おまけに私は監督のインタビューの切り抜きを
「かっこいー」とひそかにもってたりするんで、まるで覇王(兄)の
ような感じだわ…くそー認めたくないよー。
19 :
名無しさん:2000/03/23(木) 13:30
>12
そう言う意味です。
陳凱歌監督は、こういった演出に長けてる。
他にも、刀のこととか……いろいろあります。
引き続き、文献情報を求む。
覇王役の人が、キャラの解釈を履き違えていたのは有名。
レスリーは「もう2度と彼と共演することはない」とまで言ったとか。
確かに、他者に対してあまりにも鈍感過ぎるよね、覇王は。
まさに石頭だし。
20 :
名無しさん:2000/03/23(木) 16:41
でも、鈍感な石頭に片思いするつらさで、より、せつなさが
高まった気がする。監督やレスリーの意図するところじゃ
ないんだろうけど。
21 :
16:2000/03/23(木) 18:43
>17さん
お返事ありがとうございました。
22 :
名無しさん:2000/03/24(金) 12:50
小説を読んでから映画を見たのでわかりやすかったです。
ただ兄役がイメージとかけ離れててがっかりしたけど…。
小説と映画は終わり方が違うようですね%8
23 :
名無しさん:2000/03/24(金) 18:02
小楼については、意見が色々とあると思いますが、
私はあれはあれで良かったと思うのですが…。
あれだけ現実的(色んな意味で)だったからこそ、
蝶衣が自分の世界の中でしか
生きられなかったのに納得が行くような。
でも陳監督は、フォンイーに満足ではなかったのでしょうか?
監督はあの小楼に、ある部分中国人の性格を重ねあわせていた
と思っていたのですが…。
24 :
名無しさん:2000/03/24(金) 22:07
石頭の鈍感さにはイライラするが、あれはあれで良かったと思う。
鈍感だが、それゆえの「気は優しくて力持ち」「こだわりのなさ」・・・
蝶衣は石頭のこんな部分に惹かれていたように感じました。
自分にはないものを求めるというか。
それにしても、
石頭役の人とレスリーは不仲だったのか・・・知らなかった。
石頭役の人は「始皇帝暗殺」での刺客ですよね。
レスリーが始皇帝役をオファーされながらも、蹴ったのは
そのせいもあるのかなあ。
*個人的には、子供時代の蝶衣の友達が、京劇の劇場に潜り込み、
「あんな素晴らしい役者になれるのなら、何度ぶたれてもいい」と
号泣するシーンが好きです。
25 :
名無しさん:2000/03/24(金) 22:23
少年がなにか食べ物を口いっぱいにほおばって
首吊りしちゃいますよね
そのときに、立てかけてあった板みたいなのがバーンって
たおれて、土ぼこりが舞うシーン。凄かった
26 :
名無しさん:2000/03/25(土) 13:25
コン・リーについてはどうですか?
この映画での、彼女の評価を聞きたいです。
27 :
名無しさん:2000/03/26(日) 00:29
映画しか見てないのですが、忘れられなくなりました。
ほんとに最近のアジア映画は面白い!はまってますよ。
ところで、なぜ蝶衣は最後に自害したのだろうか?
@京劇「覇王別姫」のあらすじ通りだから(最後に姫は刀で首を切って自害する)
A文化大革命で、菊仙(小棲の妻)が淫売だと暴露したことへのお詫び
なんとなくそういう理由かなぁと思いつつ、正確な回答知ってたら求む!
28 :
食べたい:2000/03/26(日) 02:13
>25
さんざしのあめがけ、ですよね。中国では道端で
売っているそうですが。う〜ん食べたい。
>22
小説はまたイメージが全然違うんですよね。
小説のまったりとした後半も好きです。
>27
自害の理由って明確にあるんですかね。
私は謎のままなのかなと思ったんですが。
覇王の最後の表情もちょっと謎。
29 :
名無しさん:2000/03/26(日) 14:52
ラストシーンについては賛否両論あると思うし、
なかなか分かり難いと思います。
陳監督のそれまでの作品や、言論や、彼(と同世代の人たち)の
生きた時代、その背負って来たもの(実際陳監督は主人公たちを
吊し上げていた「紅衛兵」であったし、実の父を自ら同じ目に
遭わせた事など当時既に公表していたし)など、
そう言ったものを理解して見てみると、また違ったものに見えるような
気がします。
その解釈は、人それぞれで良いかなぁ、とも思いますが。
私は、小楼の最後の微笑は、全ての中国人が選んだ道に対しての、
「許容」を象徴しているのかな、とも考えました。
この作品以後、監督自身が自らの歴史への拘りを超えて、
もっと大きな視点で歴史を見、人間に対して優しくなったような気が
私はするのです。
あくまでも、私個人の解釈に過ぎませんが。
30 :
名無しさん:2000/03/26(日) 14:57
あの〜
さんざしってなんでしょうか?
最初あんずの干したのかなんかかとおもってたら
男の子がたくさん口にほうばった時、かろころって音がしてました。
どんな食べ物なんでしょう?
31 :
>30:2000/03/26(日) 15:49
音がしたのは、飴がけの、飴が固まったから?
果物で食べたことはありませんが、加工した中国菓子を食べたことが
あります。甘酸っぱい味でした>山査子(さんざし)
食べるだけ食べて、謝りにいくのかなと思ったのに、ね。
32 :
>30:2000/03/26(日) 18:11
りんご飴みたいなものを想像してくれたら、
わかり易いかと。
33 :
30:2000/03/26(日) 21:52
やっぱり果物ですか。
31さん32さん、どもありがとうございました。
34 :
tanu:2000/03/27(月) 01:05
みなさんの好きなシーンってどこですか?
私は蝶衣が金属のグラスを「音さ」のようにならして
耳に近づけるシーンです。
全部名シーンなんですが、レスリーファンの私は
ここにぐっと来たんですが。
どうでしょう。
35 :
名無しさん:2000/03/27(月) 03:32
この映画、サントラもいい。
36 :
決めつけ口調でごめん:2000/03/27(月) 13:34
途中から見てあまりちゃんと見てないんだけど
菊仙がかわいそうだったな。彼女の視点で見ると救いがない。
彼女は自分を受け入れてくれる人々、居場所を求めていて、
小楼と結婚したことで居場所ができたなどとは考えていなかったけど、
愛してつくすことで、小楼の愛は獲得したと感じ、
蝶衣も心を開きかけていると思っていたところが、
あの「自己批判」の告白でそれが錯覚だったと知り、
自分は全てにおいて部外者なのだという孤独と絶望の中で死んだのだから。
蝶衣の絶望はナルシストゆえで、自殺も自家中毒という感じで、
悲しいけれどしょうがないな、と思う。
外向きに健康的に他者とのつながりを求めてきた菊仙が
絶望の淵に突き落とされるのを見る方がつらい。
37 :
析モ:2000/03/27(月) 14:24
そうだね、コン・リー救いなしだよね。
というか、陳凱歌すごい、と思うのは、あそこまで中国システムでトレーニングされた役者(コン・リーと張フォンイー)と、レスリーのような香港システムの役者を、同じフィルムの内にちゃんとまとめた、ってとこ。
かなり大変だと思うんだけどね〜。
でも、私は、張フォンイーもかわいそう、と思ってしまったんだけど。
だって、小説だと、段は菊仙が近衛兵の吊し上げにも屈せずに、段への愛を貫こうとするのを見かねて“自分が関係を絶たない限り菊仙も近衛兵の吊し上げからは逃れられない、でも・・・”みたいな極限状態において、ちゃんと葛藤もあった上でああいう行動に出たわけで。
だから、元は文革批判、というか、共産党批判、のはずが、いまでは“段おまえよ〜”みたいになってる・・・(笑)
そんでいつのまにか、共産党批判のはずが、同性愛云々、とか言われるようになってる。
すばらしき、すり替えの術。
でも、そうしないとあの作品は永遠に上映されることはなかったんだろうからねぇ。
共産党支配(文化的にも)の下でいかに芸術を守り、発展させていくか、っていうのが、映画の中身といまだにかぶってしまうとこに、胸が詰まる思いがしたんですけど。
文革は終わっても、まだ見えない文革、というか抑圧はいまだにあるんだから。
それにしたって『覇王別姫』の切なさって、ほんと圧倒的ですよね。
やっぱ京劇はいい。
38 :
文革を語るには:2000/03/27(月) 16:52
知識が半端なんで、普通に映画感想でいいかな?
コン・リーのやってた菊仙って結構図太い女だと思った。
たくましさの他に、かけひきに出れる強さ、女性としてのずるさ。
蝶衣が自分の敵とわかるや否や、容赦なしですよね。でも
プライドがあるから、ヒステリックに振る舞うようなバカな真似はしない。
そんな強さがあったので、こくっといっちゃった時はなー。
ギリギリにいたんすかねー。最後まで生き残ってほしかったのに。
コン・リーに関して言えば、あの役はもっと女おんなした人がよかった
かなーと思ったけど、ダンナが自分のことをああ言ってしまった時の
表情ができたんで○。
39 :
名無しさん:2000/03/31(金) 03:36
>37
陳凱歌って、歴史観強めの原作よりも、ロマンスっていうか、感情
(恋愛)の方をアピールしたかったから、エピソードとかの取捨選択
をして、結果あの撮り方したってどこかのインタビューで、以前読み
ました。だから個人的には、小説は小説。映画は映画で別に考えて
いますし、あれで良かったのではないかと思います。まぁ、好みも
あるでしょうが。あ、ちなみに私は映画支持派です。(出来はともかく)
40 :
名無しさん:2000/03/31(金) 14:21
私も39の方と同じかな。
小説は小説、映画は映画。その辺りの陳凱歌流の「改ざん」に関しては
公開当時から色々批判はあったけど、私はひとつの作品として
映画の「覇王別姫」が好きです。
後、文革批判と言うか共産党批判と言うか、それはそれまでの凱歌作品の
中では感じていたけれど(あまりに暗喩的で中国人以外にそれと判るのが
難しい…)、「覇王別姫」に関しては恋愛と言うか、もっと人間を
描きたかったんじゃないかなぁ。
政治批判色が出てしまったのは、彼にとってはむしろ失敗だったのかも…。
その後に撮った「花の影」(だったかな、中国題「風月」)を見て、
そう思いました。
とにかくレスリー素敵〜!
京劇の化粧をしている時より、
ノーメイク(?)の時の蝶衣(小豆さん)方が
超お色気!
あと、幼児時代の役をやった子供(あの子、
男かな女かな?)もかわゆ〜い!
そんな俺ってやっぱりホモ?
とにかく、レスリーが素敵〜!
逆に日常生活の場面の蝶衣(小豆さん)が
お色気た〜ぷり!
あと、幼児時代の男の子かわゆいけど、
あの子 女の子なのかな?
そういう俺ってやっぱホモ?
43 :
St. Sebastian:2000/03/31(金) 23:03
>41 & 42
あんたはpedophile!
え〜、ぺドフィルって幼児性愛者の事でしょ?
まぁ、もしかすると、その傾向はあるかも。
イクラちゃん(横浜ギンバイのじゃないよ)も
好きだしね。
それにしても、レスリー・チャン、
「ブエノスアイレス」でのお尻も最高!
45 :
美男子愛好家のノンケ:2000/04/01(土) 02:32
立て続けにしつこいけど、レスリーが
「石頭の解放の為に日本軍将校の招きに
応じて!」と嘆願しにきて、これはチャンスだと
ばかりに、行く準備を止めて、椅子に座り込み
髪飾りをフキフキしながら、無言で条件を引き出そう
としている姿!も〜たまらない、色気!
46 :
美男子愛好家のノンケ:2000/04/01(土) 02:37
訂正:レスリーが、菊仙が「石頭の解放
の為に・・・」でした。
無論、色気は蝶衣(小豆子)こと
レスリーで〜す。
47 :
美男子愛好家のノンケ:2000/04/02(日) 18:34
さ〜て今宵は久しぶりに「覇王別姫」を見て、
レスリーのお色気でしちゃお〜と。
「ブエノスアイレス」でのレスリーのケツを見た
方がイケルかな?
48 :
野次馬:2000/04/03(月) 01:24
>47
あんた、投稿するコーナー間違えてない?
あるよ、「同性愛」。
49 :
>48:2000/04/03(月) 01:43
あんたも試しなよ、レスリーでイケない奴は馬鹿だよ。
50 :
美男子愛好家のノンケ:2000/04/03(月) 19:04
>47、48
だから何回言えば解かるの?
あなた達はオ☆カ☆マ☆、俺はオタク。
51 :
美男子愛好家のノンケ:2000/04/03(月) 19:06
訂正:47は私でした。
52 :
名無しさん:2000/04/09(日) 01:23
菊仙の衣装が結構すきでした。
53 :
名無しさん:2000/04/09(日) 01:34
ってーか、そーゆー見方もあったんですか。
日本人はほんとレスリーには甘いなあ。
54 :
たくお:2000/04/16(日) 12:06
陳監督の「黄色い大地」にブチのめされていたので、「覇王別姫」もと
ても期待していた。
「覇王別姫」を見る少し前、報道番組で「非情城市」をプロデュースし
た台湾のケーブルTVのオーナーのリポートを見た。彼が言うには「悲
情城市」という作品は、過去十数年にさかのぼるカンヌでのグランプリ
作品すべてを研究して制作されたのだそうだ。「覇王別姫」を見ながら、
特に後半でその言葉を思い出してしまった。
映画産業はもちろん巨大ビジネスだから、いかなる戦略もありだろう。
「覇王別姫」も企画段階でその程度の対策はなされたに違いない。
前半の俳優養成所が舞台になるあたりはすばらしい、涙が出そうになる
場面もいくつかあった。後半もいいのだが、ケーブルTVオーナーの
言葉と、「ラスト・エンペラー」を思い出してしまったのがいけなかっ
た。
「黄色い大地」が、政府の政策上にある中国の映画制作システム内で作
られた作品であったにしても、自分には「覇王別姫」以上に自由な表現
があったように思われる。「覇王別姫」がグランプリ向けに作られた作
品だとは言わないが、それに近いものを後半で感じてしまったのは確か
だ。
55 :
名無しさん:
「覇王別妃」の商業的成功が監督を迷わせたのは確実。その後の作品に
初期の作品の素晴らしさはまったく失われました。世界の評価は「覇王別妃」
が彼の頂点だけど本当は「人生は琴の弦のように」から既に欧米人に迎合する姿勢が
見られて、処女作が頂点で、その後の2作品までがベストフィルムだと思う。