黒沢清って

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1名無しさん
どうですか?
わたしは「大いなる幻影」「ニンゲン合格」以外は好きです。
でもフランスではちょっと過大評価されてるような気が…。
2好きだよ:2000/02/23(水) 21:58
いま日本ではいちばん気になる監督。
『カリスマ』にはマジ期待してる。早く観たい。

「フランスではちょっと過大評価」・・・そうかもね。ポスト・キタノを見つけたくて
一部が意図的に騒いでるって説もあるから。
ま、それはどーでもよろし。

ちなみに、オレは『ニンゲン合格』がいちばん好き。二番目が『蜘蛛の瞳』。
3CUREは:2000/02/23(水) 22:52
時間潰しの目的で予備知識まったくなしで観たけど衝撃的だった。
映画館ガラガラだったけど。
「カリスマ」は評判聞く限りでは難解そうだなあ…。

今発売されてる「アサヒグラフ」は黒沢特集なのでファンは必見。
4名無しさん:2000/02/23(水) 23:29
地獄の警備員、テレビでやってたな、、
5名無しさん:2000/02/23(水) 23:54
クロサワ・アキラとの関係はどうなの?
ただの赤の他人?
6名無しさん:2000/02/24(木) 01:29
赤の他人。
7名無しさん:2000/02/24(木) 02:11
長年にわたって過大評価されてきたのは「明」の方でしょ。
「清」は、「CURE」までは、知る人ぞ知るという存在だった。
8以前、:2000/02/24(木) 02:18
「スウィートホーム」のビデオ報酬をめぐって、伊丹プロと
裁判してましたけど、アレの結果知ってるひといます?

伊丹十三死んじゃったしなァ‥。
9この人が書いた:2000/02/24(木) 03:07
トビー・フーパーについての熱狂的な文章、昔どっかで読んだけど面白かった。
もう1回読みたいんだけど、本になってないかなあ。
10名無しさん:2000/02/24(木) 05:48
テレビでやってた「降霊 ウシロヲミルナ」は出来はあんまり良く
なかった気がするけど、後味悪くてしばらく嫌あな気分だった…。
11>10:2000/02/24(木) 05:54
同感。
12ZEROES:2000/02/24(木) 09:54
>8さん
あれは、伊丹プロの勝ちという事で結審したようです。
13ZEROES:2000/02/24(木) 09:55
>9さん
フィルムアート社から出ている『映像のカリスマ』という評論集に、
フーパーさんに関する文章も載っていますよ。
14アサヒグラフの特集号:2000/02/24(木) 11:49
面白かったな。インタビュー読んでると、かなりクレバーな人って印象を受けるね。
たたき上げで苦節の日々も長かったのに、知性派で文章家。
才能ある映画監督はたいてい頭もいいものだけど、黒沢清はどこか賢者の趣がある。

ま、それは置くとしても、とにかく顔がかっこいい。日本一ハンサムな監督じゃないだろか。

15スウィートホーム:2000/02/24(木) 12:03
ここまで自分を抑えて撮ったのは凄い。
ふつうの監督(変にプライド持ってる奴)なら自分の考えを押し通すけどね。
16>15:2000/02/24(木) 13:44
それにしては、「ドレミファ娘…」の時の、
「本当はこんなんやりたかったんだー!」的な仕上がりは
ちょっとプロじゃないって気がした。
ちゃんと濡れ場も用意できないで、それでにっかつにお蔵入りに
させられて、結局出来上がったのはオナニー的作品。
そういう前例があったから、「スウィートホーム 」の時は、よっぽど伊丹十三に
いろいろ肩越しに指示出されちゃって、こんなんなっちゃったんだろうなぁ
(要は抑えたんじゃなくて、抑えられた)って思って観てた
その後の活躍はすごく評価してるけどね。
17名無しさん:2000/02/24(木) 14:09
自分の中ではその昔、手塚真と黒沢清が若手映画監督としてワンセットに
なっていた。
一方は「CURE」で大出世。
一方は・・・。
18>16:2000/02/24(木) 14:30
ごめん、ドレミファ娘、オレはけっこう好き。
80年代の、あのしょーもなくだらけた大学の雰囲気がよく出ていると思う。
何より洞口依子のブリッコ演技が最高。ブスと紙一重の可愛さ。

でも「オナニー的作品」と言われればまあそうかなとも思う。
観てて楽しいオナニーなんだけどね、オレ的には。
あの映画のサントラ、もしあるならほしい(笑)

19>13:2000/02/24(木) 18:52
そうか、本になってたんですね。
情報ありがとうございます。
20スウィートホーム:2000/02/24(木) 19:32
この映画の伊丹氏と黒沢氏の衝突と消耗は、
後々まで尾を引き、伊丹氏の自殺の原因かとまで言われたほどでした。
21スウィートホーム:2000/02/24(木) 21:00
公開当時高校生だったんだけど、友達の映画ファンが「監督が黒沢清
だから期待できる」と言うので見たら、つまんなくて怒ったなあ。
その後の活躍で「やっぱりすごい人だったんだ」って思ったけど。
22>20:2000/02/24(木) 21:41
伊丹十三って、彼の映画を見ればわかることだけど、
器の小さい人だったのかな・・・と思います。
23名無しさん:2000/02/25(金) 00:43
おれ、スイートホーム、意外とおもしろくて感心したけどね。
あと、同名のファミコンゲームも、
当時の映画ゲームにしては(ここがポイント)
それなりに遊べて、
「うーん。クロサワってすげぇや。世界的な人の息子はちがうな」
とか、勝手に勘違いしてました。
24名無しさん:2000/02/25(金) 00:53
「CURE」って黒沢清自身が書いた脚本っていうか、本のほうが
ずっと面白くないですか?
映画しか観ていないと、わからない部分がたくさんありすぎて
そこが不満。
あの、最後の蓄音機のシーンなんて、映画だけだったら全然
意味不明だと思いました。だから、CUREが大絶賛受けてるのって
ちょっと不思議だったりする。
みなさんは、どうでした?
25>24:2000/02/25(金) 01:06
わかってくれる人がいたよ〜
徳間からでてた原作「小説」は、圧巻ですよ。

前クロサワスレッドで書いた時
反応がなかったんであきらめてたのに。

映画よりも断然オモロ。
彼の文才に関してはホントに複雑な思いがします。
2624>25:2000/02/25(金) 02:05
おお、タワリシチ!って大げさですね、すんません。
私も以前、何かのスレッドで似たようなことを書いたんですが
反応なかったんで、今回は同じ意見の人がいて、なんか
嬉しいです。

本を読むと、パズルのように全ての意味がつながるんですが
映画だけだとうまくモチーフを使いこなせていない印象でした。
せっかくの面白い話なのに、もったいない!
というよりも、私自身が映画だけだと、は?これはどういう意味
になるの、と思っただろうなと感じたので。
みなさんは、映画を見ただけで「おお、そういうことだったのか、
わかった。」と思われたんでしょうか。ひょっとして、私が
バカなだけだったりして・・・。
27う〜ん:2000/02/25(金) 02:38
おれは本も読んだけどやっぱり映画のほうがずっと良かったよ。
映画見たときは話がよく分からなかったけど、淡々とした殺人
シーンとか全体に漂う不穏な雰囲気とかそういう所にしびれた。
だから細かいストーリーとかはどうでもよくなったというか…。
28映画派の人は:2000/02/25(金) 02:42
雰囲気に酔う、本派の人は話に興奮てな感じかな。
人によって意見は違うだろうけど、このスレッド読んでると
結構面白い。
2925:2000/02/25(金) 04:56
先ほどは失礼。
映画と小説の比較なんて全くナンセンスでしたね。
うれしくてイキオイで書いちゃった。
しかもあの小説は映画完成後のノベライゼーションだそうで。
恥の上塗り。
映画自体はいうまでもないけど、
最近の邦画のうちでも傑作のひとつだし、
「怖い映画」を語らせたら
日本一興味深い話を伺えるでしょう。

26さんのいうことすっごくよくわかります。

最近の黒沢監督は昔からその資質はあったにしろ、
物語の一貫性(パズルの完成)がもたらす安心感とかカタルシスなんかと
反対方向に進んでしまっているし、
説明的なカット(パズルのピース)を
わざわざ省いて編集してるように見受けられます。
その結果、混乱したり不安になったり怖がったりしちゃうんですが、
たぶん監督の狙いがそういう効果とちがいますか?

30CUREのノベライズ:2000/02/25(金) 05:28
読んだ時はなんて下手くそな小説だと思ったけどなあ。
映画より面白いという人がいるのはかなり意外。
31気になりつつも:2000/02/25(金) 13:49
未読だったんですが、読んでみることにします>小説

以前の『CURE』スレッドでも論議されていましたが、結局あの映画に
否定的な人は、細部の謎がすっきり解明されないことに対して不満
を覚えるというのがほとんどのようですね。
肯定派のわたしとしては、むしろそこが余韻を残していいと思ったの
ですが。想像力をかき立てられるというか。

監督の「世界は謎に満ちていて、それを完全に解き明かすことなど
できない」というスタンスを、そもそも受け入れられるかどうか、という
問題でもありますね。
32名無しさん:2000/02/26(土) 05:05
31さんの意見のように細部の謎がすっきり解明されない所に
私も黒澤さんの映画の魅力を感じますが
「蜘蛛の瞳」は分からな過ぎてかえってつまらなかった
ラストシーンの意味が全く分かりませんでした

33名無しさん:2000/02/26(土) 05:12
「降霊ウシロヲミルナ」の大杉漣の隣の女の霊が恐かった
「廃校奇談」がおすすめです
3431:2000/02/26(土) 10:49
>32さん
『蜘蛛の瞳』のラスト、あれは二重に「空っぽ」であるということを象徴
しているのでは、とわたしは思いましたが(あまり詳しく書けないですね、
ネタバレになっちゃうから)。

>33さん
『廃校奇談』いいですよね。テレビとは思えないほどクオリティが高い。
あのロッカーの中から・・・かなり怖かったな。
全体の妙に白けた雰囲気も味を出してます。
35ふむ…
昨日カリスマ見てきたけど、全然わからんかったよ…。
あの話は結局何が言いたいのだ?
CUREは面白かったんだけどな〜…。ちょっと消化不良。