1 :
名無シネマさん :
2013/05/27(月) 20:42:20.03 ID:BW2uUPY9
2 :
名無シネマさん :2013/05/27(月) 20:45:37.19 ID:CqV7rL/Y
2
3 :
名無シネマさん :2013/05/28(火) 01:24:20.37 ID:UbJf40sW
3
4 :
名無シネマさん :2013/05/28(火) 18:17:17.77 ID:UbJf40sW
4
5 :
名無シネマさん :2013/05/29(水) 07:27:29.24 ID:t/mn4Z0w
6 :
名無シネマさん :2013/06/30(日) 14:17:02.70 ID:hORQwcAn
「立候補」 やたら評判がいいな。 泡まつ候補ゴキュメンタリー。
7 :
名無シネマさん :2013/07/04(木) NY:AN:NY.AN ID:U9oWlZ9L
映画「立候補」 面白かった。 大群衆の「帰れ」コールと戦うマック赤坂に感動させられる。 外山恒一のインタビューもいい。 映画館が超満員だったことにもびっくりした。
8 :
名無シネマさん :2013/07/07(日) NY:AN:NY.AN ID:qRvMKTE2
超有名人が出ている超無名のドキュメンタリー映画 『200秒』(監督:佐藤★サド 制作:死ネマティック 1995年 / 8mmフィルム) 出演: 淀川長治 粉川哲夫 原一男 William Forsythe (ウィリアム・フォーサイス) 羽田澄子 緑魔子 石橋蓮司 梁 朝偉(トニー・レオン) 侯 孝賢(ホウ・シャオシェン) 浅井 隆 堀越謙三 おすぎ 大林宣彦 Artavazd Pelechian(アルタヴァスト・ペレシャン) 丸山俊一 マギー トナミサキエ ロザリア・ロンバルド(Rosalia Lombardo) 山形国際ドキュメンタリー映画祭 '95 第8回 東京国際映画祭
9 :
名無シネマさん :2013/07/14(日) NY:AN:NY.AN ID:3rdR0gFn
『台湾アイデンティティ』 前作(『台湾人生』)と同じような切り口ですが、とても良かったです。 貴重な記録映画として。 エンタメなドキュメンタリーは、同じポレポレでやってる『立候補』で。 笑いと涙。 連日満員御礼も納得でした。
10 :
名無シネマさん :2013/07/16(火) NY:AN:NY.AN ID:sLv26X48
>>9 『台湾アイデンティティ』
こちらも混んでいると聞いたのですが、ぎりぎりに行っても入れそう?
映画「立候補」の混み方は凄まじかった。
11 :
名無シネマさん :2013/07/28(日) NY:AN:NY.AN ID:02NXsIrI
12 :
名無シネマさん :2013/08/26(月) NY:AN:NY.AN ID:BHPWZHuT
ユーロスペースの『呉さんの包丁』がなかなか良かった。
13 :
名無シネマさん :2013/10/25(金) 21:56:42.41 ID:GY+uPLep
「選挙」を超えるドキュメンタリー求む。
14 :
名無シネマさん :2014/04/07(月) 16:21:18.37 ID:YfEMA1Ia
アクト・オブ・キリングは今週か
15 :
名無シネマさん :2014/04/12(土) 19:32:28.33 ID:lFnZJuQK
過疎すぎ。 age
16 :
名無シネマさん :2014/04/16(水) 16:04:20.45 ID:OtY0P6vs
アクト・オブ・キリング、今週から拡大公開
17 :
名無シネマさん :2014/04/20(日) 02:42:36.87 ID:+d+hoAWO
18 :
名無シネマさん :2014/05/29(木) 21:55:23.32 ID:ApaIz3n7
明日「旅する映写機」を見るつもりだけど、さすがにスレはないよね。
19 :
名無シネマさん :2014/06/03(火) 18:33:23.30 ID:lWbshwnl
http://www.kochinews.co.jp/?&nwSrl=320955&nwIW=1&nwVt=knd 高知県安田町の大心劇場が最多観客 館主奮闘の映画が魅了
2014年06月03日08時33分
高知市を除き高知県内でただ1カ所残る映画館、安芸郡安田町の「大心劇場」が
5月28日から1日まで、大心劇場などが舞台のドキュメンタリー映画「旅する映写機」
を上映した。5月31日には1日当たり入館者が1982年の開館以来、最多の103人
を記録。館主の小松秀吉さん(62)は「お客さんがいる限り、映画の灯を守り続けたい」
と決意を新たにしている。
小松さんは父親から映画館経営を引き継ぎ、安田川のほとりに大心劇場を開館。現在は
月1本、1週間ほど上映している。期間中の入館者は平均100人前後。小松さんの信念は
「一人でもお客さんがいれば映画を流す」で、実際に観客1人で上映したこともある。
「旅する映写機」は多くのドキュメンタリーを手掛けてきた森田恵子監督(61)=さいたま市=
が、デジタル化の波の中でフィルム上映を続ける大心劇場など全国13カ所を取材。伝統の
映写技術を受け継ぐ小松さんらの奮闘ぶりを描いた。
上映は原則1日2回。5月31日は森田監督が舞台あいさつに訪れ、1回上映となったこともあり、
座席数100の劇場に103人が訪れ、立ち見客が出た。
鑑賞後は観客から「いつも来る大心劇場が、かっこよく見えた。小松さんが主役級の扱いやった
やか」「映画館が減るのを悲しむだけじゃなくて、足を運んで運営に協力せないかん」などの声も
上がった。期間中は計240人が訪れた。
20 :
名無シネマさん :2014/06/04(水) 00:16:34.50 ID:Sp74xEQJ
凱旋上映をやるっていうんで「立候補」見てきた 笑えるし最後は泣けるしいろいろ考えさせられるしですごい面白かった 今年No.1かも。去年公開だけど。俺の中でアクトオブは越えた ついでにマック赤坂を呼んでのトークショウも面白かったし 勢いでDVDも買ってしまった・・・
21 :
名無シネマさん :2014/06/04(水) 15:41:43.84 ID:QvRncZAd
「ショージとタカオ」面白かった 2人組の強盗殺人のえん罪で30年弱くらい刑務所いて えん罪証明されて無罪になって出てきたときの浦島太郎ッぷりとか 別に仲良くも無く知り合い程度の中なのに共犯にされて そのうえお互い「まあ、あいつは悪いからどうせやったんだろう」と思ってて 相手が自供すれば自ずと自分が関わってないことがわかるだろうと 適当に取り調べに同意しちゃったとか 重い話題なんだけど面白く描いてて、出てきたあとの2人のひょうひょうとしたたくましさとかも なかなか楽しい えん罪ネタなんでしょうがないかも知れんけど 最後はやたらと警察、検察批判から左翼じみてって 上映後のトークショーもなんか活動家の集会みたいになるけど 見ると人に話したくなるおもしろさだった
22 :
名無シネマさん :2014/07/12(土) 21:55:47.93 ID:nf9ctN53
23 :
名無シネマさん :2014/07/17(木) 07:59:22.72 ID:N7Gna3CO
『世界一美しい本を作る男?シュタイデルとの旅?』 主人公は偏屈にこだわり抜く人かと思ったら、バランスの取れたビジネスマンだった。 時々挿入されるiphoneで撮ったと思われる映像が、なんの意味があるのかが不明だった。
24 :
名無シネマさん :2014/07/31(木) 06:56:01.44 ID:1tgsS02Q
『神宮希林 わたしの神様』 お昼の時間というのもあってか、客はおばさまばかり。 樹木希林は、人気があるんだなぁと。 内容は、 式年遷宮と樹木希林の生き方がどう関係あるのか さっぱりわからなかったが、お土産を「いりません。もらっても着ないですから」 と断って、険悪な雰囲気になる場面など、樹木希林のイヤーなところであり 芯のある生き方でもあるところが見れて良かった。
25 :
名無シネマさん :2014/08/06(水) 13:15:05.50 ID:Rhod9QN1
『CRASS クラス:ゼア・イズ・ノー・オーソリティ・バット・ユアセルフ』 CRASSというバンドはまったく知らなかったが、こんなに 理念的なバンドがいたんだなぁと、驚き。 社会的政治的な時代の流れの中でのCRASSというバンド、パンクというジャンルが わかったらもっと楽しいんだろうな。
26 :
名無シネマさん :2014/08/10(日) 00:35:02.98 ID:0wjhijVx
『世界の果ての通学路』 夏休みだからなのか、親子が多かった。 そんなに面白い映画じゃないように思ったが、 飽きて騒ぎ出すような子供はいなかった。 内容は雄大な自然の中で暮らす子供たちが 遠い学校に通学するだけなので、さほど面白くなかったが 自然を知り尽くし、困難な道のりを乗り越えていく子供たちの顔に 誇りを見た気がした。 かわいそう、先進国に生きる私たちが恵まれていることを噛み締めよう、 だけでは済まされない映画になればよかったのだが。
27 :
名無シネマさん :2014/08/12(火) 15:24:26.29 ID:X1hJ9dxL
『パンドラの約束』 原発推進派が作ったドキュメンタリーと聞いて、物珍しさに惹かれ見てきた。 映像と音が良く、推進派の人物がフクシマの出来事で心が揺れる様子など 最初の方は映画として期待させるような出来だったが、話が進むにつれ 単なる原発推進映画になってしまった。 フクシマの事故をたった一言、例外で処理。 増殖炉の現状を無視して、増殖炉じゃなく軽水炉が普及してしまったのが不幸みたいな論。 温室効果ガスの問題を取り上げ、原発を持ち上げるのはもっともだが 結局は原発の安全性の問題に行き着くわけで、その答えが、最新の原発なら安全、というのは 安全神話の焼き直しにしかならない。 フクシマを経験し、その後の議論を通過してきた日本人に、この映画が響くかどうか疑問。
28 :
名無シネマさん :2014/08/16(土) 02:11:57.89 ID:fazgzoml
29 :
名無シネマさん :2014/08/22(金) 12:06:35.07 ID:B06R69Xu
『FLYING BODIES』 タイトル通りの「飛ぶカラダ」といった感じで、見ていて気持ちよかった。 アスリートからアーティストの部分を引き出そうとする演出家と 自己犠牲を美徳とする部長の、思想の違いが気になった。
30 :
名無シネマさん :2014/08/25(月) 19:10:11.14 ID:DS3IMKxe
31 :
名無シネマさん :2014/08/25(月) 23:54:12.06 ID:u/wLLqfu
監督が博報堂絡んでなかった? 金引っ張ってる口実に、震災や美談が利用されたってことじゃ どうせテレビではいくらでも同様の手口ありそうだから、テレビでやれば良かったのにって
32 :
名無シネマさん :2014/08/26(火) 00:10:39.35 ID:59493OAK
デジタルの普及で作り手のハードルが低くなって来たような気がする。 昔に比べて多くのドキュメンタリーが公開されてるけど、その反面、誰が観るねんというようなテーマのドキュメンタリーが増えた気もする。 震災映画もその一つかも。ドキュメンタリーで観客の涙腺を弱くさせようというのは間違った方法論だ。 そんなのはテレビでやればいい。
33 :
名無シネマさん :2014/08/26(火) 00:25:31.93 ID:dw3ZWt+V
あんな程度だったら、別に問題にするほどじゃないとおもったけどな。
かといって、「ドキュメンタリーとフィクションは〜」って話をするつもりは無いけどw
>>30 教育・学習事業の大手が思いっきり絡んだ認知症のドキュメンタリーが
全国の映画館で上映されてることに比べたらなんてこと無いと思う。
34 :
名無シネマさん :2014/08/26(火) 00:31:17.28 ID:59493OAK
くもん式の映画のこと?
35 :
名無シネマさん :2014/08/26(火) 00:31:34.01 ID:dw3ZWt+V
>>32 映画祭で上映される作品での話だったら「デジタルの普及〜」は
そうかもしれないけど(ってか「デジタルの普及」って言い方なんやねんw)
劇場公開されるドキュメンタリーだったら、ハードルの低さとかは
関係ない気がするな。
36 :
名無シネマさん :2014/08/26(火) 00:36:48.69 ID:kbfjAuwB
個人で映画作家名乗ってる若い奴とかYouTubeにいっぱいいるよ、名乗ったもん勝ちの時代だから それに比べたら劇場版は違うと思ってたけど今年見た奴だと、「ある精肉店のはなし」とかは酷かったな
37 :
名無シネマさん :2014/08/26(火) 00:40:32.74 ID:dw3ZWt+V
そうか?「ある精肉」は良かったけどな。 つまんないって言う人はいるかもしれないけど、 酷いってことはない。
38 :
名無シネマさん :2014/08/26(火) 00:45:06.49 ID:59493OAK
>>35 フィルムに比べて安価に作れるデジタルビデオの普及という意味で、少なくとも昔に比べてドキュメンタリー映画の公開は多くなっている。
特にテーマを作り手の親とか兄弟などの身近においてるものが多いのではということ。
中にはもちろん秀作もあると思うけど、習作も多いのでは?
39 :
名無シネマさん :2014/08/26(火) 19:56:15.61 ID:el449HiO
40 :
名無シネマさん :2014/08/28(木) 00:55:31.61 ID:gB/qbVMy
『ホドロフスキーのDUNE』 良かった!ホドロフスキーについて何も知らずに見に行ったけど、 マニア向けの映画ではなく、途轍もなく大きな夢を、喜怒哀楽を交えて 情熱的に語る芸術家のプレゼンテーションのような映画だった。 見てるこっちにもホドロフスキーの情熱が伝染してくるようで、 なんだか燃えてきて何かしたくなるようだったw 落ち込んだらまたこの映画を見ようと思う。 今度、『リアリティのダンス』も見てみようと思ったけど、まあオレにはあんまり わかんなそうだな。
『革命の子どもたち』 映画は、重信メイのほうにバランスが傾いているような気がしたが、 重信メイの人生の方が、辛くありながら暖かく、未来を見つめているから そちらのほうが映画として描きやすい、ということだろうか。 これではベティーナさんが少しかわいそうに思う。 ちらっと映る、上杉隆と重信メイが一緒にニュースキャスターをやってる映像に、 なんつーコンビだ、と驚く。
『アラキメンタリ』 アラーキーの写真は知らないけど、そのキャラクターの面白さに魅せられた。 2000年代以降って、今と比べて時代の変化をあまり感じないなぁ、とおもっていたが 女性を見てると、10年前って相当昔なんだなぁと思わされた。 音楽がDJクラッシュだったが、これも10年前だなぁと。
『SELF AND OTHERS』 佐藤真の本を読んでも、この人が何に問題意識を持っていて、何にこだわっているのか さっぱりわからないので、どうせ映画を見ても楽しめないだろう、と思っていたがすごく面白かった。 なんでもない映像、なんてことない写真、ありふれた手紙、なにげない録音素材 そんなもので構成された映画だが、なんだか怖い。 中川幸夫という華道家が脊椎カリエスにかかったことで、美に対するねたみを持ち、それが 「花坊主」のようないけばなを産むことになったと、今年、『華 いのち 中川幸夫』を見て知ったが、 この映画の題材になっている牛腸茂雄も脊椎カリエスをわずらい、20歳まで生きれるかどうか、と 言われた人間だった。 そんなわけで、脊椎カリエスという言葉を聞いて、生きることに対する憧れ、生を謳歌することに対する 嫉みなんかをイメージしてしまったからだろうか。 なんだか、このなにげないものであふれた映画が怖く思えた。 そういえば、佐藤真はこの映画を作るにあたって、マルケルの『ラ・ジュテ』を研究したと 本に書いてあった気がした。それで、フィルムでしかわからない表現なんかも織り込んだ 作りになっている気がしたけど、俺が見たのはDVD上映だった。 見れるものは、見れる時に見とかないと。
『先祖になる』 主人公の老人は、池谷監督の前作『蟻の兵隊』の主人公を 思い出させる顔だけれども、映画を見てみると、ユーモアのある語り口や 年老いてはいるが、体に染み付いたスムーズな労働の動作が、DASH村の 三瓶明雄を思い出させた。 地域の絆の映画なのだが、自分のような、人との繋がりが苦手な人間には 結構しんどい。
『山口冨士夫 皆殺しのバラード』 滑舌が悪くヘロヘロで、何を言っているのかよくわからないので 見ていてオモシロオカシかったりするのだが、時々、客と絡み ピリッとした空気になる感じに、ただのオモシロおじいさんではないのだなと。 山口冨士夫という人物を全く知らなかったのだが、音楽は全然古臭さを感じさせず 客も老若男女いて、とてもよさそうなライブだった。 オカモトズみたいなバンドが売れてる時代だし、もう音楽に古い新しいなんてないのかもな。 映画館の音量が小さかったのが残念。CD聞いてみたい。
『大いなる沈黙へ ―グランド・シャルトルーズ修道院』 「沈黙」という割には、床のきしむ音、鳥や虫の鳴き声など、むしろウルサイ映画だった。 体調が良くないと、ぐったりしてしまうかもしれない。(オレはぐったりだった また、修道士も決められた時間だけだが、喋ることもあり、話してる感じからすると 決して世捨て人というわけではなかった。
『東電テレビ会議 49時間の記録』 フィクションであれば、3Dの図なんかが出てきて、何が問題で、今どういう状況なのか わかるんだろうが、現実はそうは行かない。 繰り返される質問、募るイライラと疲労。 事故後、記者会見に出てきて謝罪していた、東電のトップたちが 普段はどんな風なのかがわかるのも見所。 副社長が発した「TEPCOスピリッツ」に、社訓なんて気にもしていない自分にとって 組織のトップのクチから出てくることに驚き。 一応覚えているものなのだなぁ。
『沿岸部の風景』 津波で建物が流されてしまった町の風景を撮った映画。 映し出される人はそれぞれだが、映し出されている人がなにをしているのかが 示されず、セリフよりも重機の音が大きく、 さらに、建物が流されているため、景色に特徴となるものが無く、 人物が変わっても、パートが変わったのかどうなのかがハッキリせず、 区切りがあいまいになるように作られている。 車からぼんやりと風景を眺めているような、そんな映画だった。 ただ最後に登場する、自分一人で家を建て、住むわけでもなく、やがて取り壊して しまう人物がいることによって、ぼんやりとして風景のように登場して消えていった パートにも、奥行きのようなものが生まれる、気がするようなしないような。
『トークバック 沈黙を破る女たち』
HIV感染者、薬物依存者、性暴力被害者が、自分を押し殺していた殻を
破って表現するための舞台のドキュメンタリー。
面白いのは、完成まえの段階で、製作支援者に見せ、編集を一緒にしたこと。
支援者の中には、元薬物依存者もおり、彼らの意見も、編集にいかされていること。
このレヴューのこの部分に共感。
http://eiga.com/movie/79819/review/0568789/ ”私たちは過去を、経緯を”饒舌に語る”ことで、あたかも自身と向き合ったかのようになって、
本当に向き合うことから逃げているのではないかということ。”
正直、自分はこの映画を見ていて、出演者たちが痛々しく見えてしまったのだが、
それはもしかすると、世の中の偏見や蔑みを跳ね返すような自己表現をする彼らと
世の中の好みに出来るだけ合わせ、へりくだりながら”饒舌”にする自分語りを良しとする
私のギャップがそう見えさせているのかもしれない。
『A2−B−C』 映し出されるのは、不安、疑心暗鬼、そして孤立。 子供は親を見て育つ。 健康被害だけではない、「放射能」という言葉がこの社会で生きる子供たちに どんな影響を与えていくだろうか、と不安になる。
『迷走する熊の子のその後』 文化財保護をしながら、ノイズミュージシャンとして活動している主人公と、 それを追いかける映像作家。被災しなかったアーティストの、震災との 距離感についてのロードムービー。 アーティストとして、震災に何が出来るのか、震災をまえにアート活動など 許されるのだろうか・・・・そういった悩みの記録、かと思ったら、 上映後の監督、出演者トークを聞いて見ると、どうやら違うらしい。 震災を経験している者としていない者の距離はどうあるべきか?ということらしい。 被災地に出向いて、映像を撮り、それにポエティックな自分の感情をテロップで 乗せれる図太さがあるのに、繊細な部分に悩むんだなぁと思わないでもない。
『森聞き』 高校生が焼畑や林業の名人たちに出会い、聞き書きするプログラムを 追ったドキュメンタリー。 語ってもらうことを、一つも聞き漏らしたくないためか、ボイスレコーダーを いじるのに必死な高校生。目の前に自然があり、そのなかで生きてきた名人が 若者に向かって話しかけているのに、録音することに必死な若者の姿は なんとも滑稽というか、かわいげが無いというか。 「情報」だったら本を読んだほうがいいんじゃないか、そんなことより「体験」すること のほうが大事なんじゃないか、そんな気がしたが、このプログラムの目的は 名人の話を一字一句すべて書き起こし、それを文章にまとめることらしいので しょうがないのか。 最後、雪深い林の中を歩きながら、名人が体験したこと、働くことについて語るのが 山の男的でグッド。年齢は離れているが、男同士の熱さを感じた。
『ビヨンド・ザ・エッジ 歴史を変えたエベレスト初登頂』 非常に淡々としていて、少し眠くなったが、頂上に立ったときの360度パノラマは 感動的で、スケールの大きさを伝えている。そんな偉業の中でも、淡々としている 彼らを見て、偉大な人間は図太いんだなぁと。 再現ドラマの再現度が非常に高く、アーカイブ映像なのか 再現ドラマなのかわからなくなるぐらいだった。 でも、この映画は3Dにする必要があったか? 3Dにして、むしろ損してるような気が。
『黄金のメロディ〜マッスル・ショールズ〜』
歌い手が黒人で、演奏が白人、という逆転の構成(?)で数々の名曲が生まれたという
のにも驚いたが、その白人たちの風貌、映画のセリフで言えば「スーパーマーケットで
働いてる兄ちゃん達」というのがぴったりな見た目に、さらにビックリ。
人種差別の厳しい南部で、何故これほどのグルーブが生まれたのか。
映画はそういう部分には触れていないが、公式HPのピーター・バラカンの
インタヴューでそのところに言及している。
http://muscleshoals-movie.com/interview.html
『リヴァイアサン』 まさしく怪物のような映画。 叩き潰してくるようなチカラと、すべてを飲み込む大きさに 見ているだけで翻弄されてしまう。 絶えず形を変える、波に線を描く泡にさえ恐怖を感じる。 「一流の美術作品は野生の恐怖と隣合わせなのだ。」というコメントが 的を得ている。 間違いなく今年一番の映画。
頭だけになったギラギラヌメヌメの魚のカットが忘れられなくて (口から内臓が出ちゃってるのもポイント高い) リヴァイアサンをもう一回見に行った。 しかし、2回目は一回目ほど衝撃はなかった。(それでも、ものすごく楽しんだけど。) おそらく、一回目の「これは何なんだ」といったものから、「コレはナニナニで、たぶんアレしてるんだな」などと 客観的に見てしまったからかも知れない。 この映画の魅力は、観客に、人間が人間になる前の野生的な視点を呼び起こさせるところにあるのかも しれないなとおもった。
『アンナプルナ南壁 7,400mの男たち』 さまざまな国籍の登山家たちが、山を中心とした絆で結ばれていて 登山仲間を救うために、集結する様や、 登山家たちのスタイルや生き方のかっこよさは良かったが、 お話の進め方を「山で動けなくなった仲間を救えるか?」にしてしまったために なんだか尻つぼみになってしまった印象。
『流血の記録 砂川』の闘争シーンが凄まじい。 サンティアゴ・アルバレスの『79の春』の切り裂いたフィルム映像並みの激しい編集。 さらに当時の技術的制約や投入したカメラマンの数と勇気を思うと胸熱。 デモは機動隊に最後は負けるものだという先入観は、現代的なもので、 勝っていた時代もあったのだなあ。
『S21 クメール・ルージュの虐殺者たち』 何度見ても、この映画の魅力がわからないんだよなぁ。 この映画を「再現のリアリティ、生々しさ」で評価しているのを 見ることが多いんだけど、オレには再現がそんなに「リアルに、生々しく」 は見えないんだよな。
61 :
名無シネマさん(愛知県) :2014/11/07(金) 06:03:05.90 ID:9van2+yz
『日本と原発』
この映画は弁護士河合弘之と盟友弁護士海渡雄一、訴訟を共に闘う木村結の3人が
多くの関係者、有識者にインタビュー取材を行い、現地での情報収集や報道資料等を基に
事故に巻き込まれた人々の苦しみ、原発事故を引き起こした背景、改善されない規制基準、
エネルギー政策のウソと真実を追求したドキュメンタリー映画である。
監督: 弁護士 河合弘之
構成・監修: 弁護士 海渡雄一
音楽: 新垣隆
2014年11月8日からシネマート六本木にてロードショー 全国順次公開
映画公式
http://www.nihontogenpatsu.com/ 観たいです…
>>61 こういう感じの映画って自主上映でよくやるよねぇ。
なんだかんだでマスメディアとしての映画って、まだまだチカラがあるってことなのかなぁ。
>>61 テロリスト育成映画だな
公安に顔写真撮られて人生変わるかもな
そうか、公安ってよっぽど暇なんだな。
『物語る私たち』 予告編でも使用されている「Bon Iver - Skinny Love」が流れる映画の導入部を 見ているだけで、すごく良い映画なんだなと感じる。 8mmフィルムの再現映像もとてもラブリー。 そして、父親が語った運命に感謝する言葉に涙する。 しかし、いろいろな映画で「ドキュメンタリーとフィクションの間」というものが描かれ、 テーマにされていて、この映画もそういう映画のひとつなんだけど、 やっぱりオレには「ドキュメンタリーとフィクションの間」の面白さがさっぱりわからない。 監督の姉が言った「ひとつ真実を発見すると、ほかの真実も見えてくる。 そして真実を発見すると、 真実のうちに潜む秘密も目にすることになる」という セリフがこの映画の核心なのだろうけど、どうもオレにはそれを楽しむウツワがないらしい。
『飯舘村 放射能と帰村』 土井監督の作品は何作品かみているが、いつも「真面目な映画だなぁ」という 印象がある。まるでNHKのドキュメンタリーのようというか。 その真面目な感じは監督のブログやインタビューにも現れていて、アヴィ・モグラビや 『なみのこえ』や『監督失格』もバッサバッサと切り捨てられる。 中でも印象的なのは、ミシェル・クレイフィの『石の賛美歌』のフィクション部について インタビュアーが、あれこれ理屈を述べたことに対して >土井 それは金子さんが、クレイフィとその映画に深い知識を持っている人だから >読み取れることで、一般の観客が初見だけで、そこまで読み取ることはできない >思います。私はできませんでした。むしろ私にはあの男女のラブストーリーは、“邪魔”にさえ感じました。
『飯舘村 放射能と帰村』
土井監督の作品は何作品かみているが、いつも「真面目な映画だなぁ」という
印象がある。まるでNHKのドキュメンタリーのようというか。
その真面目な感じは監督のブログやインタビューにも現れていて、アヴィ・モグラビや
『なみのこえ』や『監督失格』もバッサバッサと切り捨てられる。
中でも印象的なのは、ミシェル・クレイフィの『石の賛美歌』のフィクション部について
インタビュアーが、あれこれ理屈を述べたことに対して
>土井 それは金子さんが、クレイフィとその映画に深い知識を持っている人だから
>読み取れることで、一般の観客が初見だけで、そこまで読み取ることはできない
>思います。私はできませんでした。むしろ私にはあの男女のラブストーリーは、
>“邪魔”にさえ感じました。
http://webneo.org/archives/23342/2 とバッサリ。海千山千のジャーナリストに言われたら、言い返すのは勇気がいるだろう。
この映画はいったいなんなんだろう?わかんないのはオレだけか?と思う映画はたくさん
あるが、土井監督のような人がいると、俺もすこし安心して、自信をもって「よくわからん!」と
いえる気がするのだった(・ω<)
『DANCHI NO YUME』 ただのANARCHY紹介映画になっていたのが残念。 被写体との緊張関係のようなものは感じられなかった。 風景の切り取り方も、観光にきた外国人目線な感じが。 しかし、上映後に登場したANARCHY本人の、話す相手とまっすぐ向かい合う姿勢に とても魅力を感じた。
被写体を通して何を見ようとしているのか、というべきか。
ダムネーション楽しみ
>>72 これもpowered by パタゴニアだな。
なんか最近、やたらパタゴニア資本が入ってるドキュメンタリーを見る感じ。
180°サウスもパタゴニアだった気が。
今度、BANFF MOUNTAIN FILM FESTIVALとかいうので、全国巡回上映するし。
http://www.banff.jp/ なんかチカラはいってんな。
『アルゲリッチ 私こそ音楽』 アルゲリッチのことは何も知らず見たのだが、天衣無縫さ、女神のような存在感を感じた。 (そういえば、アルゲリッチが座っていると、どことなくダルマっぽい。) 神のなにげない行動が天変地異を起こすように、アルゲリッチも無垢な行いが周りの人々に 爪あとを残したのだろうか。 映画はそんな女神を表現するためか、編集もどこか人間の意図を超えたような不思議なリズムが あるように感じた。
『聖者たちの食卓』 一日10万食の料理をつくる群集たち。 次々と放り投げられる銀の皿、鉄板の上で飛ぶチャパティ。 誰かが抜ければ、そこに誰かが入る。 ごちゃごちゃしているようで整然としている。 撮影は一ヶ月に及び、場に馴染むため、同じ場所でなんども撮影をしたらしい。 その割には、被写体がカメラ目線になる映像が多い。 意図的にカメラ目線の映像を使っていると思うのだが、 どういう意図なのかはよくわからなかった。
77 :
名無シネマさん(埼玉県) :2014/11/20(木) 22:47:17.57 ID:7JsUeV2N
山形一人でこのスレ持ってんのか 陰ながら応援してるぞ
『365日のシンプルライフ』 始めのうちは、モノがないこと、モノがないならどうすべきか、モノがあることによる変化が あり、奮闘や葛藤があり面白かったのだが、途中から、一日一個モノを持ってくるという この映画を魅力的にしているルールが重要じゃなくなり、この映画の推進力が一気になくなった。 ただ生きるために必要なモノはなにか?というレベルの段階では映画が面白かったのだが 人生を豊かに生きるために必要なモノはなにか?というレベルの段階で、 映画を作りきれなかったということか。 ドキュメンタリーだけど、映像がキレイ。照明なしであれだけキレイに撮れるのかな?
80 :
名無シネマさん(埼玉県) :2014/11/20(木) 23:32:16.64 ID:7JsUeV2N
おらは埼玉住んでるんだけど 年末までに最低でも、 ダムネーション 日本と原発 月刊平野勝之 見に行く予定
マナカマナ日本で公開するんかね。 ルックオブサイレンスは山形が取ってるのかな?
>>81 どうだろうなぁ。
話題になったから、次の作品も公開されるってわけじゃないしね。
感覚民族誌学研究所とかいうところのは、なんか賢そうだし、賢そうな人たちが
上映してそうw
『坑道の記憶〜炭坑絵師・山本作兵衛〜』
何故だか、涙が止まらない映画だった。
それは、ただの一般人の描いた絵が世界記憶遺産に選ばれるという
夢のある話に感動したからだろうか。
チラシ、写真の裏、タンスの引き出しの裏、ありとあらゆるものに
記録し続け、やがて膨大な作品を残したエネルギーに感動したのだろうか。
忘れ去られる人々の生きていた証を伝える使命感に感動したのだろうか。
近代日本に現れやがて消えていった、炭鉱という存在の
センチメンタルさに感動したのだろうか。
私もまた、やがて消えていってしまうことに、気が付いたからだろうか。
とても良い映画だった。
最近、東海テレビを筆頭に、民放テレビドキュメンタリーが熱い。
http://blog.livedoor.jp/yumiakane/archives/53069763.html いいインタヴュー。RKBと炭鉱は切り離せない関係であることがわかる。
みんなレベルが高過ぎるよ
『GOSPEL』 日本ではおよそ20年前にゴスペルブームが起き、ゴスペルを歌う人たちが 増えたらしい。しかし、そのなかの9割はキリスト教徒ではない。 キリスト教徒ではない人がゴスペルを歌うということは、世界的にみて とても珍しいとのこと。 キリスト教徒ではない日本人がゴスペルを歌うという矛盾。 ゴスペルの本質は神を称えることなのだから、その矛盾は 黒人でない日本人がラップをするという違和感以上の重さだ。 しかし、その矛盾がとても面白いと前向きに思えた。
『「監督失格」まで──映画監督・平野勝之の軌跡』が届く。 かなり分厚くてビビる。
『レッドマリア それでも女は生きていく』
韓国、日本、フィリピンで生きる人々の映像をリレーのように繋いでいく
ドキュメンタリー。伸び伸びと映画を作っているのが感じられて
良い映画、とも言えるし、女性に降りかかる困難を詰め込みすぎて
なんだかよくわからない映画、とも言える。
印象的なのは、旧日本軍から性暴力を受けたおばあさんのコンサバな
発言と、娼婦として働く女たち、権利を主張する女性たちの映像と
対峙させているところ。それと日本の女性ホームレス、いちむらみさこが
シンポジウムで発言した労働感とそれに対する会場の反応の対峙
。この二つ対峙がおそらく、この映画の核の部分なのだろうと思った。
自分もいちむらみさこのような生き方ができればなぁ・・・・
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%A4%A4%C1%A4%E0%A4%E9%A4%DF%A4%B5%A4%B3
>>90 ブログは招待者のみに公開してるようだね。
このドキュメンタリ、子供が笠間焼作ってる親を撮ったんだけど、
説明にあるとおり、親子でアメリカに渡って、そこで夫婦が衝突して
結果、娘が16の時に子供だけ残して親は日本に帰ってきたようだね。
その辺の親子のわだかまりとかがいろいろ出てくるらしい。
題材もそう言うものだし、そのうち日本でもどこかでやるんじゃないかな
「日本と原発」見てきた 立ち見どころか入場出来ない人が多すぎる出るくらいの大盛況 客の9割は60overの爺婆 東電を相手取った原発訴訟の話かと勝手に思い込んでたがさにあらず タイトル通り、日本における原発問題とはなんぞやということを 非常に分かりやすくかつ網羅的に教えてくれる内容だった 恥ずかしながら、原発問題には大して興味を持ってこなかったが、 日々断片的に聞こえてきてたキーワードが全て繋がり、今までの流れと現状が理解できた 上映時間が2時間以上あるのでさすがにだれる部分もあるが、時折挟まるユーモアと音楽、あと編集がうまく、飽きさせないようになっている とはいえこの映画の内容を無批判に丸々信じ込むのも悔しいので 原発推進派の冷静な反論もみてみたい が、原発ムラだけはなんとしても潰さなきゃいかんわ
>>94 盛況みたいだね。
原発映画っていうと、上映したい団体がいっぱいいるだろうから、オレの近所でも観れそう。
岩合さんのネコ歩きといい、火野正平のこころ旅といい、 BSプレミアムはデジタルカメラだから作れる ドキュメンタリー的映像の魅力が多い気がする。
『宮戸復興の記録 2011〜2013』 宮城県東松島市にある宮戸島の被災から復興に向かう様子を、 地理、民俗学を織り交ぜて撮ったドキュメンタリー。 縄文の頃の遺跡と津波で浸水したエリアを重ねると、見事に 津波を免れている事実は圧巻。(縄文時代と現代では海水位が 違うだろうから、縄文時代の人たちは津波を予測した生活をしていた、 とは単純に言えないのかもしれないが) 監督は震災前から宮戸を撮っていたらしく、この地域に伝わる 「えんずのわり」という行事が存続の危機に瀕したとき、監督が 撮った映像が参照されたらしい。また、この映画自体も、過去の映像や Googleマップなど、資料を使い作られていて、記録を行い、記録を利用し、 記録が利用されていくものになっている。 この映画が上映された「311ドキュメンタリーフィルム・アーカイブ」開設記念上映&シンポジウム というイベントに沿った映画だった。
震災ドキュメンタリー関連のイベントに行って来た。 阿部マーク・ノーネスの講演が興味深かった。 ・311は報道カメラ、空撮、監視カメラ、ホームビデオ、スマホ、、、 カメラに溢れメディア化されている。 ・しかも、大川小学校の様に、ひとつの対象、人物に複数のカメラが 向けられ、それぞれ番組化、作品化されている。 ・遺体の映像が極めて少ない。(関東大震災、ヒロシマナガサキに比べて) ・この状況自体が作品になっているのが、映画『311』である。 この映画では、監督達それぞれの視点が戦っている。 (森達也と松林要樹の倫理感のぶつかり合い) ・また関東大震災、原爆、311の映像表現の違い 関東大震災 骨、有名なビルなどモニュメントを写す 原爆 長いパン 311 カメラを車に乗せて撮るトラッキング・ショット 風がマイクに当る音(ソフトウェアで消せるのに残している) ・トラッキング・ショットの問題点 (ツーリスティック、観光客的。部外者「ドライブbyシューティング」) ・『フタバから遠く離れて』では、トラッキングショットに被災者の頭を入れることによって 被災者目線にしている。
また、その後のシンポジウムで阪神大震災を記録し続ける会の事務局長の意見も面白かった。 ・阪神大震災の当日の記録は多くが「1995年1月17日午前5時46分 阪神大震災が発生した」 で始まるということ。(「阪神大震災」という言葉は作られた言葉であり、人々は誰かが作った言葉で いつの間にか語ってしまう) ・同じことについて書いても、時期よって矛盾がでてくる(記録して比較してこそわかること) ・アーカイブすればするほど、「ないもの」「残らないもの」が大事になってくる。 ・実は、神戸では震災を体験した人は4割しかいない。(出入りが激しいため) また、映画は権利の問題があるため、保存からは外されやすいことや、 NFCが保存するのはフィルムだけで、ビデオには関心がないこと、しかも、利用する側にとって 使いづらいことなど、が出た。
『沿岸部の風景』 以前もこの映画を見たのだが、今回は93分のものを30分に短くした版。 面白いことに、まったく映画の印象が違う。 監督に質問してみると、再編集したわけではなく、単に前半63分を切り落としただけらしい。 フルverは、ダイレクトシネマ的なパートが多いせいか、本当に風景を見ているような 被写体は風景の一部、のような映画だったが、 30分版は、人々が花を育てたり、自分で家を建てたり、黙々と作業をすることで 「自分で自分を癒している」(監督談)姿に焦点が当てられていて 被写体との距離も親密で、とても親しみやすい映画になっていた。 聞き取りづらいセリフも、監督がトークの中で語っていて、実は映画理解のためには 重要なことを言っているようだった。 やっぱり、テロップは必要か。
『村に住む人々』 震災後、生まれ育った村に戻って、カメラを回す監督。 瓦礫になってしまった故郷を撮り、地元の友人たちにインタビューをするが・・・・。 もっとも印象的なのは、消防団の活動で、遺体捜索をしている友人に インタビューをする場面。 遺体捜索は悲惨なもののため、友人の言葉は重い。 東京で震災を経験した監督は、地元と自分の「距離」を縮めるためか、アレコレ 地元だからこその体験を聞き出そうとする。 しかし、被災したものと被災しなかったものの壁は厚い。 言葉が少ない友人に、インタビューする監督の声は動揺し、脅え、緊張をそらすためか 笑い声を作る。言葉を重ねれば重ねるほど、被災したものと被災しなかったものとの距離が ハッキリしてしまう矛盾。被災地でカメラを回しても、映るのは被災地ではなく、カメラの 後ろにいる監督の動揺する心であった。 両親を登場させたのは、対称的に変わらず落ち着いている様子を見せるためか。
しかし、監督に質問してたら、調子に乗っちゃって、 「震災映画でいいものが出てくるのに必要なのは、実は風化じゃないか」とか まぁ〜恐れ多いことを口走ってしまった。 ホントに自己嫌悪・・・・あ〜胃がくるしい。
NHKの大川小学校のドキュメンタリーをみると、 やっぱり「風化」なんて言えないな。
格好良くいうと、過去に向き合う姿勢、じゃないかな。 良いことも、悪いこともちゃんと対等に向き合う。それができればねえ…
>>105 そうだね。
対等に向かい合うためには、時間が必要かな、なんて思ったんだよね。
『消去: 虐殺を逃れた映画作家が語るクメール・ルージュの記憶と真実』
リティ パニュ (著), クリストフ バタイユ (著)
読了。
どこまでも、永遠に続きそうな内省と、虐殺への疑問。
「悪の凡庸さ」や「だれでも虐殺者になりうる」というような、収まりのいい言葉で
決して満足しない、させない監督の姿勢が印象的だった。
リティ・パニュの映画は世界中で絶賛されているが、鈍臭いオレには正直よくわからなかったのだが、
しかし、この本を読んで、リティ・パニュの表現したいことが分かった・・・・とまではいかないが、
少しリティ・パニュの世界に少し触れられた気がする。
http://creatorspark.info/?p=19851 読み応えのあるインタビューと映画分析。
ここにあがってる本を読んでみようかな。
114 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう(埼玉県) :2014/12/14(日) 19:38:33.03 ID:yiCfmX44
ドキュメンタリー映画のイベントは製作者との距離が近くていいね 終わった後にトークショーがあるやつなんかは出口で待っててくれるし でもいざ目の前にすると何も言えなくなる 帰って冷静になると聞きたかったことや感想がでてきて後悔する
今年の夏に、久々に東京に行くことがあって、たまたま新宿のK’sシネマで
東志津監督の『美しい人』をやっていたので、見に行ったら
上映後、出口のところで、監督が出てくる観客に挨拶してた。
さすが東京だなぁと感じた。
>>114 すぐに思いつくような事実関係に関する質問だったら、ググっちゃえばどこかに
答えが出てたりするし、映画を分析して出てくるような疑問は、すぐには
簡潔な質問にまとめられないし、なかなか難しいよね。
また、よくわからなかった監督の作為に対して「あそこのところの監督の意図は
なんですか?」って質問するのは野暮な感じがして気が引けるし。
んで、上映後の帰り道に歩きながら考えると、頭の中にあった疑問がまとまって来る
んだよねw
>>115 通販やネットのおかげで地方住まいでも不自由なく暮らせるけど
イベントだけは首都圏が段違いで優遇されてる
UST配信も増えてはいるけどまず見れない
忘れてしまうw
山形の人は『消えた絵』見てないのかな。 クメール・ルージュについては事前にざっと調べて観に行ったけどやっぱり現場を目撃した 人の言葉は違うなぁとつくづく思った。 後、ジオラマは丁寧に作ってあったのでもっとじっくり見たかった。
>>116 ustかぁ。ぜんぜんチェックしてなかったなぁ。
でも、同じ空間にいて、どんな話し方をするのか、誰と話すのか
ちょっとしたことに対処する振る舞いとか、背格好とかそういうのを
見るのがすごく好きなんだよな。
>>117 だいぶ前に見たんだけど、まだ言葉にしたくない気持ち。
『消去』以外にも参考になりそうな本もあるみたいなんで、それを読みたいな。
あとは、DVDレンタル化待ち。
『収容病棟』 部屋の中で撒き散らされる小便(これが一番こたえた・・・)、残飯としか言いようの ないドンブリを貪るアップ。王兵の作品には、どうしてこうも汚いのが写るのか・・・・。 小便した場所のそばで寝るのかよ・・・。その上を歩いた靴でベッドの上に乗るなよ・・・。 うげぇ〜と身を捩りながら鑑賞した。 男同士で一緒の布団に入ったり、ベンチでじゃれ合ったりしてるのが印象的 (というより映画の中心か。)だけど、実は同姓同士の性的な場面もあるけど 映画では使われてないだけなんだろうな。 『強度』としか言いようがない映像は健在だけど、今までの王兵作品と 比較すると、「小ささ」のようなものを感じた気がする。 そういえば、真夜中に廊下をグルグル走る場面。 被写体が監督を意識したセリフを言うのって、王兵作品では珍しい?
120 :
名無シネマさん(埼玉県) :2014/12/20(土) 01:06:24.60 ID:78KKZMG9
平野勝之の自転車三部作って V&Rから出てるAV版と劇場版は内容一緒なの? 1作目の「由美香」だけDVD化されてんのかと思ってたんだけど
『みつばちの大地』 オープニング。 無数のミツバチが、女王蜂の巣房の周りを取り囲み、それを中心に右回りに 整然と動いている。やがて、巣房の中から女王蜂が働き蜂の手を借りて這い出てくる。 この映像だけで、ミツバチの神秘、高度な社会性、そして、畏怖させてしまうほどの 生き物のパワーを見るものに伝えている。最高の映画的表現だと思った。 映画は、数年前に話題になったミツバチの失踪の原因を探るために 世界中の養蜂家や科学者を訪ね歩き、それが文明批評になっていく。 しかし、文明批評などという、人間中心的な視点よりも、もっと遠くを見つめている ような映画に感じられた。 とにかく、ミツバチの巣の中での行動を捕らえた高精細な映像がすばらしい。 また、ミツバチが飛んでいるところの映像はCGではなく、ミニヘリコプターを使った 実際の飛んでいるミツバチの映像ということらしい。すごい。
>>120 たしか、違った気がする。
見比べてないから確かじゃないけど、
劇場版とAV版だと尺が違ったはず。
あと、タイトルも違うよね。
123 :
名無シネマさん(埼玉県) :2014/12/20(土) 10:32:23.18 ID:78KKZMG9
>>122 む、そうなのか
「由美香」と「わくわく不倫旅行1」は見たんだけど違いが分からなかった
「流れ者図鑑」はソフト化されてないから2作目は比較できないんだけどさ
125 :
名無シネマさん(埼玉県) :2014/12/20(土) 23:04:13.29 ID:78KKZMG9
そうそう、「監督失格」がヒットしたおかげか今年ソフト化してたんだよね それを知らずにまず「由美香」を買っちゃったから、 毒食らわば皿までと思ってAV版も買っちゃったよ DMMのマケプレだと送料込みで2500円くらいだったし、 映画3本+おまけと考えれば安い、と自分を騙してさ 監督はこないだのイベントで「由美香2005GAS物語」+「フェラチオ北海道」を完成させたいと (酔っ払いながら)言ってたからもうちょっと続きそう
まあ、でも『由美香』DVDはオーディオコメンタリー付きだし ブックレット付きだから、いいんじゃないかな。
わくわく不倫講座ソフト化したから見たけど期待してたより面白くなかった なんであんな評判いいんだろう
128 :
名無シネマさん(埼玉県) :2014/12/22(月) 01:05:42.98 ID:qwcChc9H
>.124 自転車三部作入ったのDMMでレンタルできるようなってんな ということは「わくわく不倫講座」2部作が入ったのもそのうちレンタルなるか
『石川文洋を旅する』 「これは卑怯なやり方だろうか、逃避的な生き方だろうか。わたしにはわからなかった」 時代の矛盾から逃れるように、ベトナムに飛び込んだドオイケ青年の 澄んだ目が、儚さを強くする。 映画を見て、『標的の村』やマルケルの『level 5』を思い出しながらみた。 沖縄はずっと変わっていない。 ベトナムの枯葉剤の影響を受けた障害児のカット。 まるでその子だけ、時間の流れが違うように、まったく動かない長い長いワンカット。 長く見れば見るほど、集中力が増してくるような。 そして、ギリギリのところで突然、ニッと笑い、カットが変わる。 どう感じるべきなのかわからない、忘れられない映像だった。 パンフレットが1200円と高かったのだが、内容は充実している。 装丁もしっかりしていて、監督にサインしてもらうか正直迷うくらい 立派なものだったw パンフの中で監督が、政治的な状況にドキュメンタリーがコミットすべきかどうかを 話題にしていたのが印象的。
今年の新作映画Top10 「去年じゃね?」ってものも混じってるけど、今年観た、ということで。 1位.『我々のものではない世界[マハディ・フレフェル/イギリス/2012/93分] 真っ暗な難民キャンプの中を、バカ騒ぎが遠くへ消えていく。 この映像を、これから先、何度も何度も思い出すことになりそう。 2位.『リヴァイアサン』 細胞レベルで感じる恐怖。人間が人間性を持つ以前の ありのままの野生だったころに感じていた恐怖。 非人間的な目を持つGoProだけが撮ることができた。 3位.『北朝鮮強制収容所に生まれて』 家具のない薄暗いアパートで、主人公が己自身の過去を見つめる。 自分の記憶なのに、まったく掴む事ができないような表情が印象的。 4位.『標的の村』 オスプレイ配備に抵抗するため、座り込みする女性。 目に涙を溜め、怒りの表情で歌う。 人は怒ったときにも歌うのか。 5位.『立候補』 映画のラスト、怯むくらい圧倒的なこの社会と対峙する一人の若者の姿。 この世界そのものを舞台にしてみせる、まさにドキュメンタリー。
6位.『ホドロフスキーのDUNE』 痛快。 『DUNE』という巨大な妄想が残した欠片が、世界を変えた。 映画の最後のホドロフスキーの「イエス!」というセリフに元気をもらえる。 7位.『バックコーラスの歌姫たち』 音楽ドキュメンタリーというと、ファン限定の印象だったが、これは楽しめた。 過去の映像と現在の映像が巧みに混ぜ合わされ、パワフル。 リサ・フィッシャーが魅力的。 8位.『アクト・オブ・キリング』 評価が何度も変わった。始めは、欧米人の上から目線の批評と思ったが、 今は、「純粋な悪はいるのだろうか?」と問いかける映画のように思う。 9位.『みつばちの大地』 みつばちという生命体の高度さと恐怖と美しさ。 そして、この社会が偶然のバランスで成り立っていることがわかる。 10位.『坑道の記憶 〜炭坑絵師・山本作兵衛〜』 優れた技術があるわけではない一人の人間が、残した膨大な記憶。
132 :
名無シネマさん(埼玉県) :2014/12/27(土) 02:40:09.01 ID:XxA0AwVB
俺は圧倒的に『立候補』 笑えて、考えさせられて、最後泣かされる 恋愛以外の映画の要素が全て詰まってる しかもそれがマック赤坂によってだなんて
>>132 確かに「笑えて、考えさせられて、最後泣かされる」んだけど
マック赤坂は、最後までよく分からない存在だったな。
京都の交差点で踊ってるシーンなんて「狂人」にしかみえなかったし。
映画もマック赤坂に対して距離感を持っていたように思う。
(HPで政策を見ると、みんなの党的な普通の自由主義者とわかるんだけども)
でも、マック赤坂が「狂人」になることによって、社会の不気味さが浮かび上がって
ラストの息子の怒りが響くのかな。
135 :
名無シネマさん(埼玉県) :2014/12/28(日) 09:05:46.90 ID:NQ1VaTjH
>>134 しかも旧作10枚まで無料クーポンとか常に配ってるしな
旧作は置いとくより回転させたほうがいいという考えなのだろう
新作・準新作で利益あげてさ
>>135 こんな商売してたら、VODなんていつまでたっても流行らないんだろうな。
137 :
名無シネマさん(岡山県) :2014/12/29(月) 05:52:08.33 ID:YEGcgHZk
>>119 ションベンで顔洗うシーンとか見てなかったのかと
ま、俺は今年1つだったらこれだな
ションベンで顔洗うシーンなんてあったか?
http://sea-sh.cseas.kyoto-u.ac.jp/visual-documentary-project-2014/#4thPage ビジュアルドキュメンタリープロジェクト2014
1/14 京都, 1/15東京でアジアのドキュメンタリー上映。
1. Echoes from the hill / 山に響くこだま
監督:Jirudikal Prasonchoom / Pasit Tandaechanurat(タイ)
2. The Silence of the Summer / 沈黙の夏
監督:Mai Dinh Khoi(ベトナム)
3. My Grandpa’s Route has been forever blocked / おじいちゃんの水路は永遠にふさがれた
監督:Supaparinya Sutthirat(タイ)
4. More than a Tree / 命を守るマングローブ
監督:Philip Danao/ Khin Myanmar(ミャンマー)
5. The Last Generation / 最後の世代
監督:Darang Melati Z / Riza Andrian(インドネシア)
144 :
名無シネマさん(庭) :2015/01/02(金) 17:28:37.05 ID:NTB3WYDc
『天空から招待状』(台湾) 台湾の空撮モノ。 ほのぼのとした邦題から、以前テレ東でやってた某空撮番組を想像したが、しっかり環境問題の社会派。 この手の作品の割りに公開館数が伸びてるのは嬉しい。 日本語版ナレーションの西島君効果か?
『五輪の名花チャスラフスカ 栄光と失意の五十年 ドキュメンタリー映画VERA68』 今、見終わった。 映画の前と間と後にスタジオが入る形での放送だった。 本編にスタジオを入れる形の放送って、嫌われる傾向があるけど この放送はスタジオが入ってよかったと思う。 映画自体は後半が面白くなく、ただ不幸が続いて、そしてなんか立ち直った、って感じだったけど スタジオで日本とチャフラフスカとの繋がりを強調することによって、映画後半に 後付だけどドラマができたのかな、と。 最後でスタジオの森末が、「日本とチャフラフスカの繋がりのようなものを、次の東京五輪でも 作れたらいいですね」といっていたが、まさにそんな気持ちにさせてくれる放送だった。
146 :
名無シネマさん(埼玉県) :2015/01/03(土) 12:09:31.25 ID:mEIn9nDB
『童貞。をプロデュース』 帰省先に唯一残る単館系でたまたまやってたので見てきた 男一人で来ている人(俺含む)、女二人、カップル等、観客は10人ほど TVのバラエティみたいな内容だが、二人の童貞君それぞれのDT力に圧倒される さらに自分にも思い当たる過去があることに気づいてイーってなる それぞれの童貞君に合ったオチがついたのが面白かった 最初の童貞君が作った歌の歌詞は最低だがすげー名曲 それにしても出てくる女の子がみんな可愛くてなんか腹が立った あとどうでもいいことだが、カンパニー松尾監督の作品でも 車を運転中に吐く人がいたが割とあることなのだろうか
>>146 懐かしいね。
1は笑った。2は引いた。
カンパニー松尾のセリフが名言なんだよね。
148 :
名無シネマさん(関東・東海) :2015/01/04(日) 16:25:48.48 ID:BYJ0mCu8
て
149 :
名無シネマさん(dion軍) :2015/01/04(日) 18:01:27.67 ID:V5X7rxZI
ワイズマンの映画に興味があるんだけど 何がオススメ? あとソフト化してるのかな?()
>>136 スレチだけど日本でいまVOD系のサービスはどの程度流行ってるんだろう・・・
>>134 なんかもう破れかぶれやな・・・
>>149 ワイズマンはほとんどDVD化されてるよ
http://www.zipporah.com/films ほとんど字幕なしだから、リスニングできないとキツいだろうけど。
http://www.zipporah.com/about >Do the DVDs have subtitles?
>None of the DVDs have subtitles at this time, with the exception of
>THE LAST LETTER, LA COMEDIE FRANCAISE, LA DANSE, and
>CRAZY HORSE which are in French with English subtitles.
でも、日本で劇場公開されたやつは全部日本語付きでソフト化されてたきがする。
『コメディ・フランセーズ』は廃盤みたいだけど。
オレはそんなにワイズマン作品見てないけど、『DV2』は面白かったな。
>>150 なんか試しに借りてみたら、レンタル料が安い分、送料で取り返していくスタイルだったw
それでも、1枚50円ちょっとの計算だから安いけど。
今、BSプレミアムで『極私的ドキュメント にっぽんリアル「38歳 自立とは?」』再放送やってる。
154 :
名無シネマさん(dion軍) :2015/01/04(日) 23:47:07.96 ID:V5X7rxZI
>>151 なるほど、サンクス
じゃあ数年前にユーロスペースでやってたのは全部ソフト化されてるのか
臨死あたりから見てみるかね
『極私的ドキュメント にっぽんリアル「38歳 自立とは?」』 新年から良い〜ドキュメンタリーを見せて貰った。 そうなんだよ。具体的な「数字」がみたいんだよ。 派遣だ、フリーターだとか、希望だの、未来がないとかなんて話だけじゃなくてさ。 「数字」を見せて貰うことによって、自分のリアルと比較できるし、 「オレはここの部分の支出は譲れないな」みたいな意見も言いたくなるんだよね。 まあ、「数字」も「一食100円でいける。それ以上は甘え」とか「外食するのは甘え」「情弱」 みたいなシバキ主義が出てくる恐れはあるけども。 しかし、neoneoが生活の足をモロ引っ張っててワロタ
>>133 個人的にラストの息子ブチギレは作為臭しすぎていらなかったなあ
157 :
名無シネマさん(埼玉県) :2015/01/05(月) 01:35:28.29 ID:6tIIcZQF
とれちゃったもんは仕方ないんだよなあ ドキュメンタリーを造る人が一番悩んでるんじゃないかな カメラで写すと全部嘘臭く見えてしまう問題
というかあれは状況的にお膳立てが整いすぎてたから 安倍が演説しているところに邪魔するような形で入り込めば当然罵声浴びることは 推測できるし、そこに今までマックに否定的だった息子を配置する、と ブチギレまで演出かどうかは知らんがあまりに劇的でドラマチックすぎるんだよねw
マック赤坂の当面の目的は、とにかく目立つこと それは一番最初になんの後ろ盾もなく立候補した際に、 政党の公認のあるなしでメディアの扱いに差があることに不満を持ったため このことは映画の冒頭でも描かれてるけど。 まず衆人に認知されなければ、何を主張しても聞いてもらえないと思っているから ああいったおかしなパフォーマンスをやっている 橋下や安倍など人が集まる街頭演説に乱入するというのも戦略としてやっている トークショウ付きの見に行ったけど、監督やマックさえも、息子が政治活動を手伝うとは思ってなかったし ああいう行動とったことに驚いてたよ
念のため言うと、演出かどうかは「童貞をプロデュース」みたいに内部告発でもない限り わかんないんだから、そこを追及してるんじゃないのよ? 実際いい映画だと思ったし、ラストまでは食い入るように観たからね 特に印象深かったのは、マックが自身の演説をビデオに撮ったものを見て ここが面白い・ここが悪いと意外に客観性をもって判断できる人だとわかったこと
>>156 「作為臭しすぎて」っていうのは「やらせっぽい」っていう意味?
今年の映画初めは早稲田松竹で『リヴァイアサン』 映るもの全てが醜悪 時折見える鳥が美しく見えなくもないが、 死肉あさりのハゲ鷹と同じと気づくと邪悪にしかみえない 魚の死骸と血と鉄と機械と屈強な親父どもを延々と見せられるうちに 船が地獄を進む大きな怪物にみえてくる というように、いくらでも意味を汲み取れる壮絶な映像の連続だが… 良く言えば面白いとか面白くないとかの評価軸にはない作品だと思う 見る方のテンションも大事
>>163 意味を汲み取るというより、体感する映画なのかなぁと思う。
そんで途方もない海のパワーを体感してるうちに、いつの間にか
「地獄」とか「怪物」とか「神」とかそういう人智を超えたイメージに行き着くのかな、と。
そういう風に観客をリードしていくために、タイトルのフォントがヘビメタっぽかったり
刺青だらけのオッサンをアップにして、荒くれな感じを演出してる気がする。
167 :
名無シネマさん(家) :2015/01/11(日) 14:33:57.73 ID:yxbuePnW
>>166 宣伝文にマイケル・ムーアと書かれてるから、増補改訂版ではないの?
>>144 見てきた
日本にしか見えないw
文化的にほんと近いんだなと思った
抱える社会問題も。
技術的に進歩してしまってるから日本よりひどいかも
俯瞰でこそ見えてくるものがある
接写にこだわったリヴァイアサンと同時期に出てきたというのも面白い
惜しむらくは(劇場の問題も大きいかもしれないが)解像度がもっとほしい
映像が綺麗であればあるほど、監督の見てきたものがより伝わると思う
それにしても隣の国なのにこういう問題抱えてるとは全く知らなかったなあ
>>144 俺も見てきた。
けど、正直に言って、久々に説教臭い映画を見たなぁって感じがしたかも。
それと、ナレーションを変えたら、全く違うテーマの映画になりそうなくらい
映像での物語り方が弱い気がした。
台湾の人に向けて作られてるようだったから、バックグラウンドを共有していると
もっと入り込めたのかもしれないけど。
『あいだのことば』小森はるか 震災後の一年間、被災地に赴いて、継続的に3組の被写体を撮影したドキュメンタリー。 被災者の心の変化・・・・というわけでもなさそうだけども、生き残ってしまったこと 助けられなかったこと、もてなすこと、街がなくなって気がついたことなどが記録されている。 監督が躊躇なく、与えられたものを貰う様子に、こんな人間になれたらなぁと思った。
昔BOX東中野で「こどものじかん」ていうドキュメンタリー観たんだけど観た人いる? もう一回見たいんだけどソフト化もされてないしみる機会ないかな?
>>174 おお!これです、ありがとう!
まだ上映してるみたいですね
近場に来たらいってみよう!
『学問と情熱 第19巻 不断の出発 高群逸枝』 日本の女性史研究に半生をささげた高群逸枝のドキュメンタリー。 だが、研究についての解説は僅かであって、多くを高群の情熱的な 恋愛の部分に重きを置いているようにみえる。 子供のころの写真も残っているのだけれど、その顔つきは只者ではない 美しさがあり、その後の激しい恋愛は運命だったのだなと感じる。 短いドキュメンタリーではあったけれど、古きよき邦画を見たような満足感があった。 ちなみに、演出は原一男で、脚本は小林佐智子。 そういえば『またの日の知華』も激しい恋愛映画だったな。 『紀伊國屋書店評伝シリーズ 学問と情熱』はAVが充実している図書館だったら 必ずおいてあるシリーズなのだけど、演出している監督が、松川八洲雄、原一男、佐藤真など ドキュメンタリー映画では名の知れた人たちだったりするので、チェックしておきたいビデオだ。
『魂のリアリズム 画家 野田弘志』
写真のようにリアルな絵を描く画家、野田弘志が
新作《聖なるもの THE IV 鳥の巣》を完成させるまでを記録したドキュメンタリー。
非常に大きなキャンバスにカーボンを敷き詰め、拡大した写真をのせ、輪郭を
なぞっていく。写し終えたら、写真を見ながら、序序に色を乗せていく。
絵を描く、というよりも、地道な作業、といえそうなことを、一日中、ずっとやり続ける。
思想的なことはよく分からなかったが、その一年半もの労力はすごいのかも。
エンドロールに「谷川俊太郎」と載っていたので、「出てたっけ?」とおもったが
なるほど、作品としてでていたのか。
http://pds.exblog.jp/pds/1/201212/08/72/b0068572_635455.jpg
いままで、「フィクションとドキュメンタリーの曖昧さ」問題って、正直ピンとこなかったんだけど ヨルダン人パイロット処刑動画みたら、たしかに曖昧だっておもったわ。 これから処刑される人間を、完全に役者扱いにして、映画っぽく撮れてしまうんだな。 檻に入れられる前の、歩いてきて立ち尽くす場面とか、カット割りされてるけど あれって、パイロットに指示したり、カメラ位置を変えたりしながら、撮影したのかな。 しかし、作ったヤツの悦に浸ってる感じが伝わってきて、胸糞な動画だったわ。
『米崎町のりんご農家の記録』 被災したりんご農家の一年間の定点観測。 最後の被災を免れた神社に座るおばあさんは、「変わらなさ」の象徴か。
『セデック・バレの真実』
台湾でヒットしたウェイ・ダーション監督の歴史大作『セディック・バレ』。
その映画を作る過程で、集められた情報を元に産まれたドキュメンタリー。
長い長い。実際に154分あるので長いのだけど、それ以上に長さを感じた気がする。
本当に色んな角度から色んな視点から微に入り細を穿つ映画なので
事前に元となった事件、劇映画を見てからの方が良かった。
逆に知識があれば、満足度が高いのかもしれない。
話されてる言葉が日本語、國語、セデック語が入り混じっているのが
台湾原住民のたどってきた歴史を現している。
監督のインタヴュー
http://asianparadise.sblo.jp/article/103839071.html
『金日成のパレード 東欧の見た“赤い王朝”』 &『北朝鮮・素顔の人々』 2本立ての両極端な北朝鮮ドキュメンタリー。 一つ目はポーランドの映画撮影クルーが、北朝鮮の建国40周年記念式典を あえて「そのまま、言われるがまま」撮影したドキュメンタリー。 「金日成」という主語が入る時には、必ず頭に「偉大なる首領様〜」が付き そのしつこさクドさには笑ってしまう。 そしてお決まりの一糸乱れぬマスゲーム。 一瞬、ただのワンカットだけ、整然と進むパレードの映像から、道端に落ちている 片方だけの女性物の靴がカメラに捕らえられるが、これは撮影クルーの批評眼ということ なんだろう。 正直、「何をいまさら」な映像ばかりで、誰もが持っている北朝鮮イメージでしかない。 2本目は2005年頃に隠し撮りされた、北朝鮮の市井の人々。 これもまた、コッチェビであり、闇市であり、公開処刑であり、誰もが持っている 北朝鮮イメージである。ワイドショーを見ていれば、誰もが知っているイメージでしかない。 しかし、駅で物乞いをするコッチェビの歌う歌がとてもいい曲で感動を誘う。 それと同時に、コッチェビに同情しておきながら、嘲笑している大人たちにイラッとする。 こういう連中は世界中どこにでもいる。
186 :
名無シネマさん(埼玉県) :2015/02/13(金) 01:59:01.90 ID:Zyjs6xJ6
劇場版BiSキャノンボール 昨年大ヒットし未だにロングランを続けている「劇場版テレクラキャノンボール2013」。 それに出演するAV監督たちが、BiSというアイドルグループのメンバー一人ひとりを担当し、 その解散ライブの前後2日間に密着したアイドルドキュメンタリー ただし、監督たち全員の最終目的は当然「ハメ撮り」すること ネタバレになるので細かいことは一切かけないけど、 7割爆笑、2割ほろ苦、1割・・・ BiS知らなくても全く問題なく楽しめる。 彼女たち+監督たち+一人の魅力は十二分に伝わるまごうことなきアイドル映画 映画の内容をもとにアイドルとか社会構造とかプロ意識とか色々考えることもできるけど それもなんか違うような気がする 前哨戦の1stSTAGEがGYAOで無料で公開してるので、とりあえず見るといいよ! あ、あとネタバレしてOKなキーワードとしては 「顔射」 だってさ
『息の跡』 とても素晴らしい。失礼な言い方になるけど、映画でなければ、この主人公は 探偵ナイトスクープ的な「変わり者」で処理されてしまいかねないのではないか。 記録し編集する事によって、主人公独特のキャラクターから距離をとって 「変わり者」から「哲学者」「賢者」に印象を変える事が出来た気がする。 監督の以前の作品『あいだのことば』『米崎町のりんご農家の記録』では、 監督は基本、撮影に徹し、監督の協力者が被写体とコミュニケーションを とるのを撮影するスタイルだったが、この主人公の場合、カメラの後ろの 監督と話すスタイルがうまくいっているように感じた。 もし、協力者とコミュニケーションをとるスタイルだったら、「変わり者」感が 強くなって、深みは出なかったように思う。 また、一庶民である主人公が語学や、歴史を学び、自ら記録物を出版するという情熱は、 去年公開された『坑道の記憶〜炭坑絵師・山本作兵衛〜』を思い出させる。 おそらく、こういったことは専門家や学者に任せれば、一庶民が作るよりもっと精度が高くよりよい ものを書けるのかもしれない。表現に関しては、一庶民が作るよりも、技術を身につけた 作家やアーティストが作れば、もっと良く伝わるのかもしれない。 しかし、それでも、自分で調べていく。自分で学んでいく。自分で表現していく。 たとえそれが無様で拙いものであっても、自分でやっていく。 そのことの重さを自分は考えてみたいと思う。
『圧殺の森』 高崎経済大学の学生闘争のドキュメンタリー。学生運動のはしりだったらしい。 けど、なんだかよくわからんなぁ。気持ちが映画どころじゃなかったのも大きかったが。 途中、占拠から抜け出して、実家に帰ろうとする学生が、周りから説教されるのが面白かった。