>>759-761 しかし「正しさ」に拘りすぎるのもどうかと思うな。
例えばモーツァルトの時代に「不協和音」として避けられていたものが、
百年後の後期ロマン派の時代には基本的な技法として聴衆にまで認知されていたりする。
「正しさ」で判断した場合、
絵画史における印象派・キュビズムや音楽史におけるベルリオーズ、マーラー、ドビュッシーのように
映画史においてそれまでの既成概念をぶち壊す作家が出てきた時、きちんと評価できるのかという心配が常にあるんだよ。
塾長も「照明」の点数の付け方をみる限りちょっと保守的な感じがするね。
だから俺はむしろ「革新性」で映画を評価するようにしている。
あと素朴な疑問として、蓮實重彦への態度の曖昧さは何なのか。
「第9地区」の時も思ったけど、「ムーンライズ〜」をワーストに入れたなら
「蓮實さんは承知。弟子はバカだからわからない。」と書くのは
権威筋に迎合することにはならないのか?