渡辺文樹石川県金沢市「天皇伝説」6月5日

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7名無シネマさん
北國新聞20090601朝刊29面
「天皇伝説」上映めぐり波紋広がる
5日・金沢市文化ホール 政治結社が抗議、県警警戒
結社「皇室を中傷」 監督「表現の自由」
▽6月5日に金沢市文化ホールで上映される映画「天皇伝説」をめぐり、内容を知らずに使用を許可した
同ホールに、石川県内の政治結社が31日までに「皇室を中傷する」として上映中止を求めて抗議した。
県外では自治体が会場利用を拒んだり、上映会当日に会場周辺で街宣行動が行われたりと物議を醸しており、
県警もトラブルが発生しないか警戒している。
▽「天皇伝説」は渡辺文樹監督の作品で、上映は県内の有志でつくる「表現の自由を考える会」が企画した。
昨年9月からこれまでに11都府県26会場で上映された。県内では昨年9月に金沢市の金沢駅前シネマで
上映されたが、同館の特別企画「覆面オールナイト」で事前にタイトルを公表せずに上映した。
▽市文化ホールによると、5月上旬に使用申請があった。当初は「表現の自由を考える討論会を開く」と
申し込みがあり、その後の打ち合わせで映画上映の企画が伝えられたが、同ホールは内容まで把握して
いなかった。5月30日に政治結社から上映に関する抗議が入り、初めて映画の内容などを把握したという。

-続く-
8名無シネマさん:2009/06/04(木) 12:10:32 ID:Lcq3l13e
▽県外では、行政が街宣活動などの混乱を防止できないなどとして会場使用を拒否したケースがあり、
昨年7月に東京・豊島区、同9月に渋谷区がいったん認めた会場使用をそれぞれ取り消した。
▽ただ、同10月に上映された横浜市では、市が会場使用の許可を取り消したところ、渡辺監督が
不許可処分の取り消しを求めて横浜地裁に提訴。同地裁が会場の使用許可を命じる決定を出したこともあり、
金沢市文化ホールは「こうした裁判所の判断がある以上、今さら貸せないとは言えない」としている。
▽金沢市内には、映画のポスターがいっせいに張り出されたが、いずれも管理者の許可を得ていない
ポスターとみられる。同ホールは「現時点で上映を断るつもりはないが、トラブルが出るようであれば
上映の可否も含め慎重に対応したい」としている。
▽同ホールから相談を受けた県警も上映会当日、会場周辺で街宣活動などが行われる可能性もあるとみて
状況を注視している。
▽渡辺監督は「世の中にはいろんな考えの人がいてもいい。それが意思表示できなければ
民主主義の国じゃない。上映は表現の自由の当然の権利だ」と話している。ポスター掲示について
「違法と分かっているが、映画を広めるためにやらざるを得ない」と述べた。

-以上20090601北國新聞朝刊29面より-