興行収入を見守るスレ310

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660名無シネマさん
今の映画のペイラインについてはさんざん議論されているんだけど、
近年の制作委員会方式の映画は、早い話が興行でほとんど木戸銭が
入ってこなくても各社損をしないように、宣伝費やらTV放映権料、
なによりレンタルの際の権利料を製作以前に分配してしまっている。
だから赤字か黒字かは映画公開期だけじゃまったく分からない。

つまり単純に「総製作費を興行収入だけでペイする」という発想で
作られている映画ってものが存在していない。ヤッターマンも製作に
じつに10社が関わってる。興行でもし儲けが出たらそっくりそのまま
ボーナスになるみたいな感じだろう。

で、単純に興行収入の行方だけ見ると、普通は製作側6割、興行者側
つまり映画館・小屋側が4割とる。だから興収が30億なら小屋が
12憶、製作側が18憶取る。製作側はここから宣伝費を差し引いて
各社の割り当てで分配する。総製作費20億を興行だけですべて
ペイしようと思ったら興収50億が必要というのはそういうこと。

しかし以前「それじゃペイしている邦画なんて存在しなくなる」と
言われたように、そういうリスクを事前に分散消滅させてしまうのが
今の委員会方式。どこかが身体を張って詳細を明らかにしてくれないかねえ。