『ランボー 最後の戦場』
スタローンが『ボーン』シリーズに対して挑戦的なコメントを出して
いたのが印象に残っている。思えば彼は、この『ランボー』シリーズや
『ロッキー』などによって、“筋肉馬鹿” “知性が無い”みたいなイメージ
が自身に付いてしまい それを払拭できないまま還暦を迎えてしまった。
一方、ジェイソン・ボーンはアクションもできる頭脳派ということで、マット・
デイモンに元々 知的な雰囲気があったこともあり、『ボーン』シリーズは
商業的に大成功をおさめただけでなくマットのイメージアップにもつながった
と思う。 ……分かるよ、スタローン…… 悔しかったんだね!
そんなスタローンが開き直って作り上げたと思えるようなこの作品。
過剰なまでに筋肉を太らせ、B級刑事アクション『コブラ』をパロディ化して
コブラ捕りとなり、鍛え上げた手で怒りを込めて敵兵の喉を引きちぎる。「畜生、
どうせ俺はこんな役しかできねーんだよ!駐車場係しかできねーんだ!
いや、違った。ホントはジェイソン・ボーンみたいな役やって知性のある
とこを見せたかったんだ!畜生、畜生!!」 怒りのあまり重機関銃をブッ放して
敵兵を粉砕するスタローン… あ、すみません、私の偏見が入ってます。
この作品、ランボー・シリーズの最後を飾るものとして秀逸な出来だと思います。