[映]「コレリ大尉のマンドリン」 (2001年アメリカ) フジテレビ 25:55〜28:34
第2次世界大戦下のギリシャの島で実際に起こった事件を基に書かれた小説を映画化。
占領軍の大尉と島の娘との恋を描く。
監督は「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」のマッデン。
演技派俳優ケイジを主演に、男女と父子、そして人間愛を丹念につづる。
1940年、ギリシア・イオニア諸島最大の島、ケファロニア島。
戦争の足音が近づく中、この島の医師イアンニスの最大の気がかりは、気丈で美しいひとり娘のペラギアだった。
父親から医学の手ほどきを受け、次第に才能を開花させつつあるペラギアだったが、女が職業で身を立てるなどという選択肢は、伝統と慣習を重んじるこの島にはなかったからだ。
父親の心配をよそに、当のペラギアは逞しくハンサムな島の漁師マンドラスとの恋に有頂天だったが、戦争はこの静かな島をも巻き込もうとしていた。
イタリア軍が隣国アルバニアヘの侵略を開始し、ギリシアもその脅威にさらされていたのである。
マンドラスはペラギアと婚約を交わし、イタリア軍と戦うためアルバニア国境へと出兵する。
戦場に手紙を送り続けるペラギア。
だが、彼からの返事はなく、過酷な戦況だけが島に伝えられた。
マンドラスの消息もわからぬまま、ペラギアの彼への思いは次第に薄れていった。
翌年、ギリシアはドイツ・イタリアに降伏する。
傷を負いながらも生還したマンドラスはかつての純真さを失い、敵国への憎しみに燃えるその瞳にペラギアは戸惑う。
やがて島に占領軍が到着。
緊迫感をやわらげたのは、隊列を率いるアントニオ・コレリ大尉だった。
彼の背中には、なんとマンドリンが背負われていたのである。
ジョン・マッデン監督。ニコラス・ケイジ。ペネロペ・クルス。ジョン・ハート。クリスチャン・ベール。デビッド・モリッシー。イレーネ・パパス。ピエロ・マッジオ。パトリック・マラハイド。ミカエル・ヤナトス。(字幕)