【ネタバレあり 】今日観た映画の感想 その2

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221名無シネマさん
主演・永瀬正敏、そのおじいちゃん役に鈴木清順。にもかかわらずレンタル屋では洋画
コーナーにあります。アメリカ・アイスランド合作映画で監督以下スタッフは外国人。
あやしな印象がしたけど、いい映画だった。
はじめの方は日本だけのシーンで、街の景色や満員電車の通勤風景を次々と写す。
地下鉄の乗り換えのところなど、まるで物が運ばれるようにサラリーマンたちが実に整然と
動いていく。外国人から見ると異様なんだろうか。ちょっと見事という感じすらする。
その通勤風景だけからでも猛烈な勤勉ぶりがうかがえるよう。
永瀬はサラリーマンで、会社員の生活も写し出す。上司・同僚と飲むシーンもある。
ロボットみたいな上司。妙に儀式ばってて面白いかつまらないのか分からないような
飲み会のシーン。金属とプラスチックでできているようなピカピカ・ツルツルの街。
そういう日本に住む永瀬がアイスランドに行く。七年前に現地で死んだ両親を弔うためだ。
祖父から、異郷で死んだものはそこで永遠に彷徨うから身内のものが魂を鎮めに行か
ねばならないと言われていて、ちょっとしたキッカケで実際に行くことになる。
そこからはロードムービーだ。
舞台がすごい。こりゃ北極だわ、と思う。こういう土地でもいかにも日本人サラリーマン
らしくスーツとコートでとおす永瀬。日本人ビジネスマン北極を行く、とでもいうような構図。
現地をリサーチしていなかったためなのかそれしか行く方法がないのか、両親が遭難した
場所に行くにはどうもアイスランドを横断しなくちゃならないようだ.。