【ネタバレ禁止】今日見た映画の感想 その60

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738名無シネマさん
「ユナイテッド93」 70点
同時多発テロでハイジャックされた航空機の中で唯一目標に届かず墜落したユナイテッド93。
一言で言えば、この文で想像できる範囲で分かるドラマであった。
特に911は、家族を亡くされたご遺族以外の日本人には、衝撃の映像程度の対岸の火事であり、
アメリカ人の衝撃は想像できない話であるので、特別な思い入れもなく見たせいだろうか、
ただ淡々と事実が並べられた再現ドラマに感じた。
しかし、ハイジャックが起きてからのF.A.A(連邦航空局)や管制センターや空軍の混乱ぶりと、
それも納得せざるをえない大量の航空便の数という事実は印象深い。
ユナイテッド93搭乗客の地上との通話や、愛国心というより絶対絶命の窮地での反撃等の、
派手さのないリアリティは良かった。

「花田少年史」 80点
主人公に須賀健太、母親に篠原涼子はどうかと思ったが、そこを監督流の解釈と無理に納得してみると、
物語としては、ベタでもあるのだが、笑いもあり涙もありの大衆心理に訴える娯楽だった。
映画では現代が舞台になってるのに、どこか昭和の臭いが強いのは原作がそうだからなのか。
オカルトや心霊現象を通して理解し合うコミカルな家族愛のドラマと思っていいだろう。
子供向けにも分かり易い善悪の構図もあり、主人公が小学生なのもあって、大人も子供も楽しめると思う。
大人と子供の中間の人達には微妙かもしれない。
どことなくALWAYSを連想させるのは、須賀健太のせいだけではないと思う。
現代のセーラー服の少女のせいこ役の安藤希、回想の幼児のせいこ役の子ともども他のキャストから浮くほどの可愛さがあった。
西村雅彦の演じる父親のキャラも良かった。