最近「三銃士」関連の映画をまとめて観たので一気に感想を。
「三銃士」「四銃士」
一番原作に忠実なストーリー。
でも「三銃士」の続編のタイトルが「四銃士」ってのはなあ。
なにぶん三十年以上昔の映画なので、どうにもダルかったりする部分はあったのですが、
原作の有名なエピソードを残らず映像にしてくれているので、原作ファンとしては見所十分。
チャンバラがもうちょっと緊迫感があれば良かったんですが。あとダルタニャンが猿顔です。
往年のセクシー女優ラクェル・ウェルチがこれでもか!と言わんばかりに胸の谷間を見せまくってくれてました。
ナイス!w
「三銃士」
チャーリー・シーンやキーファー・サザーランドが出演したディズニー製作のほうです。
ストーリーやキャラクターは、原作ファンとしては噴飯物の単純すぎる勧善懲悪物で、
初めて観た時は、「なんてしょうもない映画だ」と思っていたのですが、衣装、小道具はなかなかの拘りぶり。
ラストも華麗な宮殿での死屍累々のチャンバラというギャップが面白いです。
キャスト的には三銃士の方がメインですが、ダルタニャン役のクリス・オドネルは初々しくて、
見せ場も有ってなかなか良かったです。
なんだかんだ言って映画としての見所は結構有るので原作と別物と割り切ればそれなりに楽しめました。
「ヤングブラッド」
観た中で一番ダメな出来かも。
登場人物は掘り下げが浅く、魅力的な人物がいません。
三銃士の面々もその他大勢よりちょっとマシ状態。主役のダルタニャンは役者が無表情な為やたら傲慢そう。
ストーリーもどうしようもないし、ワイヤーワークを取り入れたアクションシーンもかなりダメダメです。
良い所を探すのが難しい作品でした。
「仮面の男」
原作の「鉄仮面」のエピソードを大幅に変えてあるんですが、上手く映画に落とし込んだなあ、という印象。
キャスティングもなかなか。思慮深そうなアラミスが印象に残ってます。ただ、アトスの息子ラウルの扱いがちょっと酷い。
この映画も衣装や小道具には金掛かってます。
「ソフィー・マルソーの三銃士」
原作には登場しないダルタニャンの娘エロイーズを主役に、全くオリジナルのストーリー。
でも、原作や史実を知っているとニヤリとできる部分がそこかしこにあったりして、
作り手の原作への愛を感じる作品。演じてるほうも楽しんでるのが伝わってくる気がします。
老ダルタニャンとエロイーズのやり取りが楽しいですね。相応に年をとった三銃士の面々もなかなか良い味出してます。
マザランは原作のイメージそのままで笑えます。
ソフィー・マルソーのオールヌードを売りにしてたくせに、そのシーンは暗すぎ過ぎて何も見えませんでした。
騙された!