952 :
名無シネマさん:2006/08/22(火) 23:18:19 ID:X+CsY3f2
七人の侍や用心棒を見てもわかるように才能のある監督のひとり
であることは間違いない。
しかし駄作も多いのではないか?
特に影武者あたりから作品の質が落ちている。あの作品の理屈っぽさ
(これを芸術性と誤解するひとは多そうだ)はいただけない。
エキストラの多さでなんとか大作風のたたずまいこそ醸し出してはいるが
見るべきところはほとんどない。
私の思うに天才というのはフェデリコ・フェリーニのような
人をさすのではないか?彼の芸術に比較すると黒澤の映画は
特撮技術の発達した現在、単にハリウッドのB級作品ではないか? と
考える人が多くなっているのもそれほど不思議ではない。
黒澤がドストエフスキー的? No kidding!
そもそも彼の信奉者たちは宇宙人ものやギャング映画の大家たちである。
大衆向けではあっても芸術という範疇ではないってこった。
954 :
名無シネマさん:2006/08/22(火) 23:26:04 ID:7Ow0TwHR
>>952 大衆娯楽と芸術に分けるっちゅう考えには、異議あり。
却下する。
>>952 理屈っぽいところは初期からずっとだよ。
そこが受け入れられるかどうかで好き嫌いがはっきりする。
957 :
名無シネマさん:2006/08/22(火) 23:52:50 ID:X+CsY3f2
>>956 これはフェリーニにも言えることだが黒澤も多分ユングの心理学に
凝っていたのではないか?
別にそうした理論の影響を受けるのはかまわないが問題はそれが
作品の中にどれだけエレガントに溶け込んでいるかである。
黒澤の初期の作品においてはそうした溶解性は充分高かった。
晩年になるほど理論が溶かし込めておらず生硬な印象が
出てしまっている。
又このキチガイ、自分勝手な妄想を披露してその妄想を元にけなしはじめた。
そういうところがキチガイなんだよ。
フェリーニは別にユングの影響を受けてはいない。
インタビューで「心理学の本は何冊か読んだことがあるよ。フロイドよりユングの方が性に合うかな」と言っているくらい。その程度。
黒澤については、そんな話はまったくない。
>>954 ユング理論と黒澤映画の間には何の共通点もないどころか、
例えば黒澤映画に現れる女性像はユングのグレート・マザーの概念から世界でもっとも掛け離れているとさえ思えるほどなんだが、
>>957は何を根拠にそういうことを言い出したんだろうか。
>>961 フェリーニはユング派の分析家のセラピーを受けている。
またユングの影響は色濃い。ただしジャーナリズムのインタビューで
芸術家はそんなに迂闊に手品のネタを披露するような気前のよさを
発揮することはめったにないだろうが。
黒澤とユングについては作品を見ての私の印象だけ。事実と違っていたら
恐縮だが、見る人が見たら私と同じ印象を受けているはず、
とだけ言っておこうかw
>黒澤映画に現れる女性像はユングのグレート・マザーの概念から云々
ここは用語の問題としてグレートマザーじゃなくて
アニマが正しいのではないかな
964 :
名無シネマさん :2006/08/23(水) 01:46:12 ID:XXuYn72b
黒澤ファンだよ、私はね。理屈はどうでも良いんだよ。ただ、作品が面白ければ。
黒澤明を尊敬する映画監督
ブライアン・デ・パルマ
・「羅生門」の影響を受けた「スネークアイズ」を撮る
ロバート・アルドリッチ
・淀川長治に「映画監督はみんな黒澤を真似している」と発言して影響力の凄さを認める
ヴェルナー・ヘルツォーク
・飛行機をキャンセルしてまでドイツに来ていた黒澤に絵本を贈る
・「彼方へ」で主人公の部屋に「乱」の大型ポスターを張る
ジョン・ヒューストン
・「羅生門」に感動して日本で「黒船」を撮る
・アメリカのテレビ番組に出演したとき観たばかりの「影武者」を絶賛
ウディ・アレン
・黒澤に会うガルシア・マルケスを羨ましがる
・「セプテンバー」で「黒澤の映画を見に行く」というセリフを入れる
ジム・ジャームッシュ
・「ゴースト・ドッグ」で黒澤明に謝辞を捧げる
シドニー・ルメット
・1960年「羅生門」の翻案ドラマ「RASHOMON」を演出
・ウイリアム・フリードキンの家で黒澤と出会い意気投合して黒澤映画の資金調達に協力する
・第77回アカデミー賞名誉賞を受賞した際のスピーチで感謝したい監督達に黒澤の名前を出す
アッバス・キアロスタミ
・来日インタビューで「僕は黒澤さんを尊敬しています。それに、彼と僕とは共通点がある。
それは世界で評価されても自分の国で不遇なこと。そのジレンマは彼も持っていたと思います」と発言
・1993年黒澤の自宅を訪問
・黒澤の葬儀に際して「もう黒澤監督の新しい映画を見ることができないのが、一番辛く悲しいことです」と弔電を寄せる
時には「怒りの葡萄」という共産主義映画、
時には多くのインディアン虐殺映画を作り、
太平洋戦争では日本を攻撃するアメリカ軍を誇らしく記録したジョン・フォード。
そんな男を尊敬していたのが黒澤明だったという事はどうかお忘れなく!!
ところで、
>>1が性格異常者、嗜好異常者のキチだとやっと分かった。
>>958 いや、
>>957は、わざとやってんじゃないの?
こいつ平気なんだよそういうの。変な煽り。
映画なんて嗜好品なんだからさ
合う合わないがあってあたりまえ
>>1は黒澤を批判、否定してるわけでなく
どこがおもしろいか聞いてるだけだよ
とりあえず黒澤なんて古臭い監督は板違い。
次スレは懐かし邦画板に立てて存分にやってくれ。
972 :
名無シネマさん:2006/08/25(金) 14:23:30 ID:LrpeVosl
973 :
名無シネマさん :2006/08/27(日) 19:22:42 ID:/XPxfudP
黒澤明監督はすばらしい。世界的に評価されるべき作品を本当に多く残した。
映画界にあって偉大な人だ。
974 :
名無シネマさん :2006/08/27(日) 19:43:21 ID:/XPxfudP
椿三十郎と七人の侍だけ観て黒澤を評価するのは早計すぎる。
975 :
名無シネマさん:2006/08/27(日) 19:49:09 ID:P5dzPEky
カンヌの並み居る批評家に「黒澤のベストを一本だけ選んでくれ」
というアンケートをやったら、驚くなかれその時点で公開された
黒澤のすべての映画に、誰かしらが票を投じていた。「続姿三四郎」
から「一番美しく」とかまでだ。もちろん「デルス・ウザーラ」や
「どですかでん」なんか固定ファンがついている。
「世界で一番最初に黒澤を評価したのはイタリア人、世界で最も黒澤の
真価を理解できないのが日本人」というのはもう三十年くらい言われ
続けていることたからね。三十年前より落ちぶれた日本人の中に、黒澤を
理解できないバカが山のようにいたって少しも不思議じゃないよ。
976 :
名無シネマさん :2006/08/27(日) 20:02:16 ID:/XPxfudP
975さんの言うとおり。
こういう書き込み見ると、改めて日本人ってのは自虐的な民族だなと感じるわ
50歳過ぎて黒澤、黒澤と言ってるヤツはたいていダメなヤツが
多いな。
20歳過ぎてもアンパンマン、どらえもんと幼稚園児の価値観
引きずっているキモヲタのようでさ。
979 :
名無シネマさん :2006/08/27(日) 22:05:18 ID:/XPxfudP
黒澤ファンの年齢層はさまざまだと思われる。なぜなら、作品が普遍的であるから、
あらゆる時代年代を超えてますます黒澤ファンは増えても不思議ではない。
>>975 そうですよね。
>>978 あんたの性格のねじれかたのほうがキモイ。
それとも煽り?確信犯?
981 :
名無シネマさん:2006/08/28(月) 01:06:24 ID:+NHf2h5e
お前らアクション映画監督を美化し過ぎだ。
海外での評価は、今で言えば北野映画がウケているようなものだからなんの参考にもならんよ。
982 :
名無シネマさん :2006/08/28(月) 01:18:57 ID:g19mCUg2
黒澤はすぐれたアクションを撮るけれど単なるアクション監督ではないよ。
黒澤は平和を口実とする暴力的な作家だった
おかげで世界の映画界はぐっと暴力に傾いた
その影響で現実社会がどうなったかとか黒澤ファンは考えたことあるのか?
板違いを指摘されても平気で上げ続ける無神経に黒澤ファンの本質が読み取れる
984 :
名無シネマさん:2006/08/28(月) 02:14:10 ID:zj+Cjyhz
>>983 おーい、こんなアホな事書いてる奴がおるぞー。
誰か、何とかしてくれーい。
わしゃ、何もよう言わん。
985 :
名無シネマさん :2006/08/28(月) 02:14:45 ID:g19mCUg2
黒澤が安易に暴力を描写した映画は、無いよ。
むしろ、黒澤は暴力が嫌いであった。
986 :
名無シネマさん:2006/08/28(月) 04:07:26 ID:mRV5UUvN
フェリーニは熱烈なユング愛読者であるとインタビューで述べてたよ。
>>984-985の掲示が黒澤ファンの本質だろう
あくまで自分が上だと言いたいだけで、上げ続ける
人を中傷するのが悪いことだとは知っていても、人をエコヒイキすることや
過大評価することの悪さを知らない
健全に批判することの正義くらい黒澤から学んだのであれば
アルドリッチや今井正より黒澤が上だという理由を教えて欲しい
ただしsageで書き込むようにな
黒澤自体、映画はわからないと言っていたのをお忘れなく
<黒澤は平和を口実とする暴力的な作家だった
↑具体的に作品で例を挙げよ、これでは単なる印象操作
<黒澤が安易に暴力を描写した映画は、無いよ。
↑同上
マンセー派もアンチ派も作品を元に議論してくれ
989 :
名無シネマさん:2006/08/28(月) 09:45:44 ID:MBFUE7i7
>>988 黒澤は平和を口実とする暴力的な作家だった・・・
用心棒、手をくわえた犬や、飯を食いながら人殺しの計画を練る。
天国と地獄、犯人の罪を重くするためにはヤク中を殺させても構わない。
悪い奴ほどよく眠る、目には目をの思想。悪をやっつけるためには手段は選ばない。
>>940 黒澤「金を使うためには、大変な才能がいる。どぶへ捨てる金なら、だれだってできる。
しかし、それを生かして使うためには、大変な努力がいるし、才能もいる。無駄に使っているわけではない。
いろんなイメージが湧いてくるから、そこに金がかかる」
991 :
名無シネマさん:2006/08/29(火) 12:57:14 ID:aiyfNk4B
>こういう書き込み見ると、改めて日本人ってのは自虐的な民族だなと感じるわ
そういうお前が一番自虐的だな。
>悪い奴ほどよく眠る、目には目をの思想。悪をやっつけるためには手段は選ばない。
映画は最後まで見ろ。
992 :
名無シネマさん:2006/08/29(火) 14:20:57 ID:6PraY8C/
悪い奴ほどよく眠る、目には目をの思想。
まさにその通り。ところがそれで善を勝たせたら、勝たせた瞬間から悪になってしまう。
だから主人公は敗北させるしかなかった。
それが「目には目を」の行く末。
主人公は「目には目を」のやり方を選んだために自滅したのだ。
993 :
名無シネマさん:2006/08/29(火) 17:08:03 ID:PZ22rE7M
>>992 というより、主人公は自分が本当に正義なのか
苦悩しながら復讐してるわけです。
藤原鎌足の台詞
「あなたのやってることには無理がある」
994 :
名無シネマさん:2006/08/29(火) 17:32:18 ID:Xlc492Wo
苦悩しているにせよ、結局そういう復讐方法をとったところに
黒澤映画の特質があるわけです。
黒澤は映画による世直しとかヒュウマ二ズムとか高尚なテーマといった
大義名分をぶち上げる。
ファンはまず、だから黒澤は偉いとカン違いする。
しかしそれはカルト教団や軍隊と同じこと。
実体は人も金も使い放題の暴君だ。生身の人間にも矢を引く恐ろしさ。
そこで酔いどれ天使を例にとる、
ヤクザを否定するというのがテーマだったはず、ところが
本来血の気の多いヤクザ黒澤はヤクザをカッコよく描いてしまう。
黒澤映画の場合、入口と出口が正反対というカルト現象を引き起こす。
七人の侍でも、敵に対する同情は微塵も見せない。敵を殺したら大喜び。
その偽善的な妖術に頭からっぽ人間は魅せられてしまう。
黒澤は細木カズコみたいなものだからだ。
996 :
名無シネマさん:2006/08/29(火) 18:40:28 ID:YWHomgoU
>世直しとかヒュウマ二ズムとか高尚なテーマといった
大義名分をぶち上げる。
俺は熱烈ファンだが、そんな大義名分があったとはしらなんだ。
997 :
名無シネマさん:2006/08/29(火) 18:41:31 ID:BFLByyP5
血の気の多い暴力場面や基地害の夢みたいな幻想的場面を描き続けたから黒澤は沢山のファンを獲得したんだよ。
道徳しか拠り所のない退屈な馬鹿ヒューマニスト
>>995は、カルト現象だとか偽善的妖術とか意味不明なうわごと呟きながら一人で踊ってなさい。
998 :
埋め:2006/08/29(火) 18:42:53 ID:BFLByyP5
血の気の多い暴力場面や基地害の夢みたいな幻想的場面を描き続けたから黒澤は沢山のファンを獲得したんだよ。
道徳しか拠り所のない退屈な馬鹿ヒューマニスト
>>995は、カルト現象だとか偽善的妖術とか意味不明なうわごと呟きながら一人で踊ってなさい。
999 :
埋め:2006/08/29(火) 18:45:01 ID:BFLByyP5
1000 :
名無シネマさん:2006/08/29(火) 18:49:26 ID:BFLByyP5
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