劇場版 3年B組金八先生
「class」
時に西暦2015年。舞台は足立区桜中学。
ゆとり教育の影響で、私立の志願者が増え、桜中学の生徒は減っていた。
統合戦争の中で勝ち抜いた桜中学だったが、とうとう来年廃校が決定する。
一方、桜中学は05年あたりから急激に麻薬が広まっており、改善の策がまったく整っていないままだった。
性の乱れも激しくなっており、混沌とした最悪の状態になりつつあった。
3年生は1クラスしかなく、30人の生徒が在籍している。これが事実上、桜中学最後の卒業生となるわけである。
この学年は幾度となく学級崩壊に陥り、担任の入れ替わりも激しい問題学年であった。
13年度、入学した現3学年の担任を受け持ったのは北先生であったが、
生徒からの暴行を受け、辞職している。生徒からの暴行は99年度の中野事件以来である。
学年を裏で操る生徒。煽られた生徒はひたすら暴行を繰り返す。
北先生は自らの教師人生を振り返りながら、もう教師には戻りたくないと嘆く。
緊急的に配備されたベテランと名高い乾先生も来年定年退職を控えながらも、
生徒たちから相手にされない。そんな中、クラスで妊娠事件が発生した。
80年度に施行された金八の愛の授業。その再現を行ったものの、まったく話にならず、その2人は転校してしまう。
さらに事件は度重なる。家庭に悩みを抱えている生徒の自殺であった。
これは94年度のある生徒の自殺未遂に重なる。桜中学で2度目の自殺者が出てしまう。
乾先生は民間校長2代目にあたる鏑木校長に首を命じられた。
残ったのは遠藤先生(理科)、花子先生(技術家庭)、高橋先生(英語)そして鏑木校長。
高橋先生は、2011年に転勤。30代後半。しかし高橋はそのあまりにも酷い授業で生徒からの不評を買い、
生徒は次々に転校していった。生徒数が減ったのも、高橋が来てからである。
そこで遠藤先生は、最後の切り札、坂本金八(65)を呼び出す。
金八は、教師の世界ではカリスマ的存在だったが、さすがに老いには勝てなかった。
彼は07年に退職している。しかしこの現状で頼れるのは金八だけであったのである。
だが金八は遠藤に、この依頼を99年度卒業生、兼末健次郎(31)に頼んでみてはどうだろうか、と告げる。
金八は健次郎に手紙を送った。内容は
>>8を見てほしい。