映画が先か、観客が先か。

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182名無シネマさん:04/01/13 12:01 ID:D1R7gDm4
ディズニー、アニメスタジオ閉鎖へ [サンフランシスコ 10日 ロイター]

 10日付米オーランド・センティネル紙によると、米娯楽大手ウォルト・ディズニーは12日、
フロリダ州オーランドのアニメーション制作スタジオを閉鎖する見通し。
 これにより、約260人のうち、アニメーターの一部はカリフォルニア州バーバンクの本社に
移るが、大半が失職の憂き目に遭う。
 同社は、手作業によるアニメ制作の先駆者だったが、最近では、昨年、全米で興行収入の
首位に立った「ファインディング・ニモ」に見られるように、コンピューター技術による作業が
主流になっている。
 本社からのコメントは得られなかった。
18371:04/01/13 12:22 ID:znR1u7vc
なんとリストラされてたかw

とは言ってもディズニーは1999年に西海岸に新スタジオ作って
そっちで人材育成やってたからね。
人材がある程度揃ったので世代交代したのだろうと強弁してみるw
184名無シネマさん:04/01/14 10:55 ID:+vAZMiaC

185161:04/01/16 02:36 ID:vgUjEQZH
>>177
意見ありがとう。
そうですね、CGが効果的に利用されていて映画の可能性を広げている
部分って沢山有りますよね。
>それを克服するために如何にして人間自身が進歩するかを考えたい。
これに共感しました。コンピュータの危険性を恐れるだけじゃなくて、
それと共に、人間としてよりよく生きていく術を考えていきたいですよね。
ホント、こういうこと考え出すと頭痛くなってくる・・・w

>>71
>ちなみに君のあげた「ピーターパン」、公開当時評判を呼んだロンドン上空を
 飛翔する美しいシーンは、当時最先端のマルチプレーン技法を使っている。
これ知りませんでした・・・。CGの見方変えなきゃですね。
ていうか71さんの言いたい事、よく分かりました。
CGは、伝える為の手段であって、それを扱う作り手は、今も過去も
変わっていないって事ですよね。(略しすぎだけど)
でも71さんの言ういい映画っていうのが、なんとなくあいまいな
気がします。
>ただ最初から最後まで通しで見て「あー面白かった」とか
「泣けた」とか「むかついた」とか、時にはそこで取り上げられた題材に考え込んだり
 とか、そういう形で自分の感情を喚起してくれるもの
これだけじゃちょっとわからないです。
具体的にこの映画いい!ってのを教えてもらえますか?
186161:04/01/16 02:37 ID:vgUjEQZH
>「感情や情動を揺さぶってくれるもの」に余計な思想とか教養が
必須になってくる
私は、教養は必要だと思います。例えば、映画の中に含まれるメッセージが
難解だったために、子供の頃は理解できなかったが、大人になって
理解でき、深い感動をしたとか。71さんの言うように、専門的知識は
いらないし、むしろ素人向けでだれでも楽しめるような一般的な映画で
あっていいと思う。ただそのメッセージが、時には見る側にもある程度の
教養を必要とするような内容であってもいいと思うんです。
じゃないと、単なる娯楽でしかないし、映画の質を落とす原因になりかねない。
見て、何か得るもの、学ぶものがある、そういう映画が私は好きです。
あとは監督さんの人間性次第だと思います。
CGについて、もう否定しません。じゃあ何が気に食わないって
あとはもう作る側の心意気です。CGを使って何を表現したいの?って事です。
きっと71さんと私とでは、スタンスが違うのだと思います。
71さんは、一般の客としての意見だけど、私は、どっちかというと
作る側に立ってるんですよね。だから個人的な意見が強いんです。
単なる客なら”あー面白かった”だけでいいですし。
最後に、私の個人的意見を言わせてもらうと、やっぱり最近のディズニーは
好きじゃないですね。
アニメーションにこだわっててすみません。ただそういう昔との変化が著しく
感じられるもので。
私はウォルトディズニーを尊敬しています。彼は夢を持っていて、
また人々にその夢を実現化して与えることを可能にした。
子供たちは、彼の作品によって夢を持つ事の素晴らしさを知り、同時に大人も
子供の頃の純粋さを思い出す。そして何よりも、夢を追い続けたウォルト自身の
純粋さ、それが彼の人間として素晴らしいところだと思います。
今のディズニー、例えば美女と野獣やライオンキングを大人が見て
感心しますか?もちろん、アカデミー賞ノミネートされるくらいだから、大人のファンも
いるし、内容もむしろ大人向けで濃くなっているとは思います。
でも私は、ウォルトの作品よりも、どことなくアニメちっくで子供じみてる
気がします。品もない。
187161:04/01/16 02:40 ID:vgUjEQZH
あ、つまり私が言いたいのは、品、かもしれません。
ただ、メッセージを伝えるだけでいい、という感じで、映画としての
品を追求する人が少ない気がします。
(今って品とかあんまり言わない時代ですよね。なんでですかね?)
だから、映画はメッセージを伝えるための道具であるが、ただ
伝えればいいのではなくて、いかにして伝えるかが大事なのではないでしょうか。
例えば、”愛している”と言葉で言ってしまえば簡単だが、それを表情や
風景や雰囲気であらわすのってテクがいりますよね?
でもきっとそうしたほうが、人の心に、より深く味わいを持って伝える事ができる。
それが品じゃないでしょうか。よくわからないけれど。
だから、前に言ったのとは矛盾しているけど、メッセージがものすごく単純で、
分かりやすいもので、しかしその伝え方がうまければ、それはそれで
素晴らしい映画です。なぜって、複雑すぎるのもいけないから。

もうこのへんでやめます。きっと71さんに批判されまくるんでしょうねw

リストラされたアニメーターさん達お気の毒です・・・また起用されますように
18871:04/01/17 12:38 ID:gZq3MOAL
>161

まずは補足から。マルチプレーン技術はCG技術ではない。
ディズニーは2次元の絵をいかに3次元的に見せるかをずっと命題にしてきていて、
「ピーターパン」当時はその集大成があのマルチプレーン技法だった、ということ。
新しい技法に対してディズニーは貪欲だった、という事を示したかったのだよ。

更に余談を続けると、アニメ版「101匹わんちゃん大行進」の時には、原画を手で
トレースするんじゃなくてゼロックスコピーする「手抜き技術」も開発してたり
する。

> 具体的にこの映画いい!ってのを教えてもらえますか?

んー、個別の作品の話始めると、「好き嫌い」が混入してピントぼけちゃうからなぁ。
まぁいいや。なるべく典型的なの挙げていこう。

ストレートに感情に訴えかける系となるとやっぱりハリウッド製娯楽映画になるやね。
その中でも筆頭、スピルバーグの「E.T.」はお気に入り。

あの映画、技法とか話術の面で特に新しいことは何もしてない。作りもかなり粗いし。
けれど、テクニカルな部分の向上を度外視して、あえて監督の気分とか情緒に忠実に
作り通してしまったから、あれだけ泣いたり笑ったり出来る映画になったんだろう。
その出来そのものも良いと思うし、1982年という大作指向のまっただ中で、
そういう映画作りをヒットメイカーがやって見せたということも評価できると思う。
18971:04/01/17 12:39 ID:gZq3MOAL
日本でスピルバーグと同じような位置にいた黒澤明では、「どん底」というのがいい。
黒澤は海外文学の翻案を良くやってたけど、ロシア文学を江戸長屋に完璧に移し変えて
みせた話術というのは、仔細に見ていくと凄く参考になる。特に結末の部分が、
純然たる落語の「サゲ」になってるのは見ていて驚嘆した。

俺、映画の編集技術っていうのは「ビデオクリップ登場以前/以降」で大きく
分けられると思ってるんだけど、後者で一番成功してるのが、M.ウィンターボトムと
S.ソダーバーグだと思う。
それぞれ「ひかりのまち」と「イギリスから来た男」は、物語としても引き込まれるし、
独特の話術も楽しめる。
どちらも監督がスタイルをしっかり確立してくれてるので、単に新奇な編集っていう
だけじゃなく、一本の作品として成立してくれてるんだよね。

あげ始めるとキリがないから、まぁこの辺りから類推してください。

あ、あとディズニーでは1941年の「ファンタジア」がお気に入りで、2000年版は糞だと
思ってる。
これは>161君とは逆に、純然たる美術作品だったはずの「ファンタジア」に、鬱陶しい
思想を持ち込んだからだったりする。

……もちろん、これは「俺にとっての」いい映画だというのは大前提だね。
俺にとってのいい映画が誰かの視点に立てば悪い映画になることも当然ある。
そのどちらかが正しいなんてことにもならないっていうのは、了解してもらえると思う。

映画というメディアが未だに客を集め続けているのは、前に書いたように
この「多様性」、擁する作品の幅の広さを、律儀に維持し続けているからじゃないかな。
19071:04/01/17 12:39 ID:gZq3MOAL
俺のいう「お芸術映画」からアルマゲドンやオースティンパワーズまで、様々な
知的レベルで、それぞれ表現手法の追及を続ける事で、結局映画全体のテクニカルな
技術向上が生まれ、多様な客層に新しい驚きを提供し続けてくれている。
映画に「あるべき姿」を模索するということは、そうした幅の広さを、
「あるべきでない姿だから」と削ぎ落としていく事にもなりかねない。
そういう点には注意すべきだね。

> 71さんの言うように、専門的知識は
>いらないし、むしろ素人向けでだれでも楽しめるような一般的な映画で
>あっていいと思う。ただそのメッセージが、時には見る側にもある程度の
>教養を必要とするような内容であってもいいと思うんです。

そういう意味では俺も賛成。見るたびに発見のある深みってのは確かに
嬉しいもんだよね。

但し、作り手の側にはやっぱり受け手に何かを「伝えなきゃならない」って
責務がある。
受け手の知性と教養を推し量りつつ作品に盛り込む情報量を加減する、ってのは
どんな作家でも直面する作業だと思うけど、そこを逃げちゃう人ってのが
結構多いからねぇ。
その部分さえしっかりしてくれれば、見る方だって頑張ってついていこうって
気になるもんだ。

>187の話は悪いけどあえてスルー。観念的な話は泥沼になりやすい。
あえて言えば、君が「品」に着目したように俺は作り手の「心意気」というものを
どこかで気にしていて、「美女と野獣」や「ライオンキング」の一部(暴走シーンを
含む)にはその心意気を感じていたりする。
…もっとも「ライオンキング」の場合、他人の企画をパクッて来たと言うその
出自自体が、製作者の性根をうわなにをするやめrんjrk
191名無シネマさん:04/01/21 07:38 ID:Ds6vdGwu
観客は自分が見る映画を選ぶ事は出来ても、その中身にまでは関与できないしなあ(単方向のメディアだし・・)
客が映画の質に影響を与えているとどうしても主張したいのだったら、誰がどう見ても面白くないクソ映画の興行収益がやたら大きくないとそう言う事は言えないはず
それだったら製作側も次から作る映画の中身を練り直すだろうしね
そんな極端な事が最近あったの?
先の例とは逆に興行成績がさっぱりだったのにも関わらず、もの凄く面白かった映画とかね
個人的にはそんな逆転現象みたいなものが起きているようには見えないけど(若干の逆転現象はあるかもしれないにせよ)
だから映画が面白くないと言うんだったら、それはあくまで製作側の責任でしょう
192名無シネマさん:04/01/21 07:55 ID:xgBXQFlw
>191
タイタニック
19371:04/01/21 08:03 ID:6p5TjWy2
面白いとか面白くないはあくまで個人の感覚。
質の高低とごっちゃにすると混乱するよ。

で、>191の「面白い」を「質が高い」に読み替えてみると、

>> 誰がどう見ても面白くないクソ映画の興行収益がやたら大きくないとそう言う事は言えないはず

CGと爆発多用のスペクタクルを観客がもてはやした結果
「アルマゲドン」みたいのが登場したり、

>> 先の例とは逆に興行成績がさっぱりだったのにも関わらず、もの凄く面白かった映画とかね

キェシロフスキやカール・ドライヤーの回顧上映(普段めったに見られないのに)の客足が
いまいちだったりしてたりもする。

映画の出来の悪さは当然作った人の責任だけど、受けての影響が皆無ということは
ないと思うよ。
194名無シネマさん:04/01/21 08:39 ID:Cocv8xWn
>>193
スペクタルに需要があるのは当たり前じゃん、別にCGを欲してる訳じゃないよ。
19571:04/01/21 12:00 ID:tCLa+7hd
「タイタニック」以降、一時期のスペクタクルが売りの映画は、明らかに
CGIの使用で初めて可能になった映像表現を売りにしていた。
もうちょっと前の「ダンテズピーク」辺りからかな。

CGが使い物になり始めると同時にそういう映画が量産され、また観客も
その手の"見たこと無い凄い映像"を求めて、一定以上の需要を上げた
時期があったのは事実だよ。

その後「プライベート・ライアン」が登場し、時代はスペクタクル指向から一気に
グロ表現指向にシフトするわけだがw
196通りすがりです。:04/01/21 16:20 ID:IolXaUW6
>>71
>時代はスペクタクル指向から一気にグロ表現指向にシフトするわけだが

俺はリアル指向(ブラックホーク・ダウン他)とコミック指向(スパイダー
-マンや指輪、マトリックスなど)にシフトしたと解釈してるが。
19771:04/01/22 07:59 ID:1Co2XNaU
グロっていうよりは残酷指向なのかな。戦争映画に限らず、人が殺される
シーンを正面から描写する映画が増えてきた。
コミック指向は確かにあるなぁ。マーベル版権ものに限らず、マンガ的な
カット割やタイミングの映画は増えてる。これも一部CGの恩恵を蒙ってるね。
198名無シネマさん:04/01/26 03:30 ID:vwFcNkVy
どーでもええがな
199名無シネマさん:04/02/04 10:51 ID:Z3iqvrMt
611 名前:名無シネマ@上映中 メェル:sage 投稿日:04/02/04 01:11 ID:KZy8GA9O
ちょっとスレの流れと違うかもしれないが……

最近、映画好きの奴らから、
「監督が言いたいことを1〜10まで理解する必要はない」
「所詮、映画の解釈(又は、善し悪し)なんて人それぞれの勝手」
という意見をよく見かけるが、
この言葉って、安易に使うのは間違っていると思う。

監督の言いたいことを全て分かる必要はないが、
その監督が最低限の技術を持っているなら、
少なくとも10のうち7〜8(要するに圧倒的多数)は理解する必要がある。
それを放棄するならば、その人間は映画を見る人間として、
最低限の素養を持ち合わせていないことになる
(もちろんそれで構わないなら、それは本人の勝手だ)。

解釈についても同じことが言える。
たしかに、最終的に製作者が
「こう々々こういう話でしたが、あなたはどう考えますか?」
と問いかけている部分については、確かに受け手によって解釈は自由だ。
しかし、「こう々々こういう」部分は、製作者の意図を正確に受け取る必要がある。
もちろん、製作者の技術が未熟だったり、受け手が絶対的な責任があるわけではないが、
基本的には、「こう々々こういう」部分というのは、勝手な解釈を許されてはいない。

このスレはなかなか面白い議論が交わされていると思うが、
時折、そういう受け手としての最低限の努力を放棄している人間がいるような気がする。
受け手がその努力を怠ってしまったら、映画は成り立たない
(っていうか、映画だけじゃなく、メディア全部に同じこと言えるんだけどね)。
200名無シネマさん:04/02/04 10:58 ID:08f2Yk+w
620 名前:名無シネマ@上映中 メェル:sage 投稿日:04/02/04 01:40 ID:KZy8GA9O
>>616

書き方悪かったかも。
もちろん、その解釈について混乱があることは仕方ないことです。
わざと難解に作られてる作品だってあるんですから……。

このスレのように、まじめに議論していることを言ってるのではなく、
そういう議論の最中に、「所詮、見る側の自由」って言い出すのは、
単なる逃げでしかないってことが言いたかった次第です。


645 名前:名無シネマ@上映中 メェル:sage 投稿日:04/02/04 09:36 ID:XWzD+aIJ
>>620
「作り手が(たぶん)伝えたい内容」と「描写からして蓋然性の高い内容」が
一致するとは限らないし(ほとんどの場合は揺らぐ)、
そこから何かを語る時は、個々人の価値観も絡んでくるからなあ。

学者としての訓練を積まないと、君が言ってるようにするのは
なかなか難しいんじゃなかろうか。

201名無シネマさん:04/02/04 11:07 ID:amMlyA1E
スンマセン。
ミスティック・リバースレで、スレ違いっぽくなったんで、このスレで続けさせてください。

>>200
いやいや、だから、その解釈について議論するのはいいんです。
場合によっては、その仮定で結論は出ない。
そこに個人的な解釈が生まれるのは仕方ないこと。
俺が言いたいのは、そんな専門家レベルの話ではないんです。

例えば、極端な例だが、明日のジョーが最後に死んだかどうかは、個人の解釈に委ねられている。
しかし、「明日のジョーは、全てアル中のオッちゃんの妄想」というのは、
あまりにも逸脱しすぎている。
ドラえもんなら、「植物人間になったのび太の夢」なんて勝手な妄想も
ある意味、面白い解釈と思えるが、それすら一般的解釈とするには許される範囲ではない。
表現方法や表現力、読解力などによって差があるのは当然だが、
基本的に、メディアというものは、受け手も送り手も、
蓋然性の高いことを前提としてコミュニケーションを図っていると考える。

最近、映画板を見ていると、学者ほど考える必要もないような前述のようなレベルの話でも、
「個人の勝手」「解釈の自由」という言葉を安易に使って、
受け手としての最低限の責任(とは言いきれないが)を放棄して、
そのくせ、他人と議論したがる奴が多いと感じる。
理解できないコミュニケーションなら、基本的に理解するように努力すべきだってことです。

映画に限らず、メディアの送り手と受け手には、それぞれ必要な「素養」がある。
外国映画を見るなら、ある程度その国の事情も考慮しないといけないし、
(日本人が)日本映画を見るなら、その対象年齢として当然の一般的教養が求められる。
そういう受け手として求められている最低限の素養を持ってない人間が
自分に理解できないからといって、単純に「解釈の自由」というのは、無責任であり、
自分のコミュニケーション力不足という現実から逃げているだけだということを
理解していない、ってことを言いたかっただけです。
20271:04/02/09 12:26 ID:f9ahfr8G
> 「個人の勝手」「解釈の自由」という言葉を安易に使って、
> 受け手としての最低限の責任(とは言いきれないが)を放棄して、
> そのくせ、他人と議論したがる奴が多いと感じる。

この具体例というかサンプルケースを提示しないと空論に終わっちゃうよ。

2ちゃんでは特にソースが重視されるからね。映画における「ソース」は
即ち映画そのものだ。
製作者が画面に埋め込んだ諸々をどこまで読み解くかに主眼が置かれている場で、
それこそ安易な主観マンセーなんかやったら、そいつは厨の一言で片付けられるだろう。

「ミスティック・リバー」ってそんな解釈分かれる話だったっけ?
スレ読んでこよう。
203名無シネマさん:04/02/09 22:54 ID:emVuUvoF
>>71
どうでした?
20471:04/02/10 07:51 ID:i8e0Lfah
>>203
すまん、「ミスティック・リバー」のスレ自体が格好のサンプルケースだった。

映画から読み取るどころか、
・自分の持ってる映画からの印象
・自分の持ってるイーストウッドのイメージ
・原作のイメージ
をごたまぜにして私家版「ミスティック・リバー」について喋ってるだけだなあいつら。

あいつらについて言ってるなら、>>201は完全に同意だわ。
205名無シネマさん:04/02/10 08:18 ID:iNagzJ7E
テレビのない時代に比べたら明らかに映画の価値なんか下がるに決まってんだから
どっちのせいとも言えないと思う。時代のせいと言うしかないのでは?
206名無シネマさん:04/02/10 08:53 ID:98SvryMI
201です。

>>204
ミスティックリバーのスレも、前スレはまだマシだった。
今のスレは、
拡大解釈名作勘違いファンと、
理解不能議論不可アンチの応酬なんだよね。

それほど難解に解釈する必要のないことを、変に難解に考えたり、
逆に、簡単なことがまったく受け付けられないでアンチしていたり……。

ショーン役(ケビン・ベーコン)への話とか、
ラストシーンの解釈とかをみていると、もう何やってんだろ?って感じ。
207名無シネマさん:04/02/15 01:40 ID:5nB0ktAM
映画の質なんてそもそも数値化出来ないんだから、質が下がってる下がってないって言ったみたところで、それは所詮は主観による価値判断の賜物でしかない。
それが解っていない時点で既に議論がズレまくっている。
いくら観客が映画がと言ってみたところで、映画の質なんてモノ自体が主観的価値観によるものだから答えが見つかるはずもない。
とりあえず主観と客観の言葉の意味くらい勉強してから議論してよ。
アホくさすぎ
20871:04/02/15 12:06 ID:HZ3sbAnG
>>207

大昔に俺がよそんちで書いたやつ。

> > しかし「作品の質」があり、それが判断する基準とやらがあるのだろう?
>
> これはねぇ、まーそこそこ映画見てりゃ誰でも何となく感じるところだよな。
> なんかを表現するにも上手い下手ってのがある。で、多分それは定量的に測れるもんだ。
> 2本の映画を比べて優劣を比較することも大抵は出来る。
> ただ、その「基準」ってのがはっきり定められないもんだ、ってのもまた事実なんよ。
> だからエイゼンシュテイン以来、映画評論家やら研究家やらがずっと苦労してる訳でさ。

「質」という言葉を単なる技術とかクォリティの意味に限定して使うなら、話のモノサシに
使う事も可能ではあるんだよね。
ただその場合、君の言うとおり、「そのモノサシが何を計るどんなものか」を最初に
定義しといてやる必要もある。
だからちょっと前に、「質の高低と面白さを混同したらヤバイよ」って言ったのさ。
209名無シネマさん:04/02/15 23:42 ID:RuKbAbR0
いや、質の高低と面白さは完全に同じものだ。
面白いものは絶対に質が高い。
質が低いのに面白いつーのは(ハリウッド系とか)、じつは面白くないんだよ。
面白いと思ってるのはしょせん、錯覚に過ぎないんだよ。
210名無シネマさん:04/02/15 23:50 ID:emwoPRO+
???
211名無シネマさん:04/02/16 00:07 ID:/1+pRNHf
>>209

錯覚だろうがなんだろうが、面白いと感じる気持ちは、
質を論じるときには、少し距離を置きながら考えるべきだと思う。
「面白い」という感情そのものは、
作品の出来だけで決まるわけではなく、観ている人間のテンションや
シュチュエーションも加味されて、感じるモノだから。

それをもって「錯覚」と切り捨ててしまうのは簡単だが、
それではあまりにも、映画という文化が渇いたモノになってしまうし、
人生も「面白くない」。
212名無シネマさん:04/02/16 00:39 ID:IPwNbjir
>>211
言ってることがよくわからないんだけど、
「質が低くても面白いものはある、それは受け取る側次第だ」ってことかな。
でもねー、テンションやシチュエーションは一過性のものだからね。
俺だってテラ戦士サイボーイを傑作だと見なしてるけど、
それは思春期に観たせいだとわかってるよ。
213名無シネマさん:04/02/16 00:47 ID:/1+pRNHf
>>212

> 俺だってテラ戦士サイボーイを傑作だと見なしてるけど、
> それは思春期に観たせいだとわかってるよ。

そういうケースもあるよね。
俺にとっては「ヒポクラテスたち」とかw
それとは別の場合で、その作品に対する個人的な郷愁なんかもある。
「あの映画を観ると、若い頃の感覚が思い出されて、いまでも面白いと思える」
なんてケース。
いつまでも昔のテンションを身体が憶えているっていう作品は、
歳とると多くの人間にあると思うよ。
214名無シネマさん:04/02/16 01:36 ID:CIBaIro1
>>208

>「質」という言葉を単なる技術とかクォリティの意味に限定して使うなら、話のモノサシに
>使う事も可能ではあるんだよね。

クォリティを計るモノサシとは一体どんなモノサシなんじゃ?お馬鹿な俺には想像がつかん
もしそんなモノサシが存在するなら、モノサシである以上なにか科学的に認められた単位系が必要じゃ
ほら、巷に出回っているモノサシには何でも単位がついとるじゃろ
例えば長さはmって単位がついとるし重さを計る秤にはgがついとるし、温度計には℃がついとる
マイナーなところでは圧力計なんかはPaなんかがつかわれとるし
映画のクォリティなんて質量や熱量、それに運動量や電力量みたいに機械では(ちゅうか人間を介さず機械的には)計れないんだから、これは何処までいってもそれは人間の主観の域をでない
それでも映画のクォリティが計測可能だと言い張るのなら映画クォリティ計測器(あるいはは計測法)なるものを発明せんといかんぞ
映画だけじゃなくて音楽や絵画やそのたもろもろの芸術のクォリティは計測不可能だと俺は思うぞ
21571:04/02/16 08:22 ID:GWXOY1c6
>214

確かに厳密には計測不可能。だからこそ、話を始める前に
「ここではこんな風なモノサシを用意して、それを基準に話をしていこうか」っていう
了解事項が必要になってくるのさ。

現実のモノサシもそうでしょ?大本は「足の長さ」とか「指の長さ」なんて大まかなものを、
次第に精度をあげていって誰でも信頼できるものにまで高めたのが今の「尺度」って奴だ。

実生活ではそういうモノサシの精度向上は必須だけど、幸い芸術一般は
そこまで精度を上げる必要は無いし、モノサシを外れた部分も重要になってくるからね。
事前の了解事項で合意が取れてれば充分なんだよ。
まぁ、前にも書いたとおり、そのモノサシをどんなものにしたらいいのか?ってところで
みんな苦労してるんだけどね。

>209
>いや、質の高低と面白さは完全に同じものだ。

間違い。
「面白さ」はあくまで主観。見る奴それぞれにそれぞれの「面白さ」がある。

そこに客観を加えて、どうすれば多数の人に面白さを提供できるかを考えていくのが、
即ち「質を問う」ってことだと思うよ。
216名無シネマさん:04/02/18 01:28 ID:5fXIrZV6
何人か映画好きの人が集まってさ評論家ぶって映画の質を評価する時って、その映画が好きか嫌いかで評価がかんなり左右されるよね
本人達はもの凄く理々整然とねこの映画はこうでああで良いだの悪いだのって説明してるんだけど、傍から聞いてると自分の好みを口に出して並べているようにしか見えない
だって自分が嫌いだと感じた映画にいい点数なんかをつける奴ってまずいないもんね、どうしても辛口になる
でもそれって物凄く個人的な価値観による判断だよね。だって自分の好き嫌いの感覚を単にぶつけているだけだもの
そして挙句の果てにお前は間違ってる、いや間違っているのはお前のほうだと激論になる
もうちぃっと自分達の姿を客観的に見る事ができたらね、こんな話に熱がはいるわけないよ
だって自分の好き嫌いを並び立ててるだけなんだから
217名無シネマさん:04/02/18 02:10 ID:i87DPKiC
「ある問題の解決はその問題自体の消滅によってもたらさせる」BYウィトゲンシュタイン







でもここで終わりじゃつまんない。
もうちっと語ろうや
218名無シネマさん:04/02/19 00:45 ID:kzSz/y0j
問いを紡ぐのも大変なんだぞ。
お前もたまには問いを立ててみろ>>217
21971:04/02/20 00:19 ID:t0/yshpV
>>だって自分の好き嫌いを並び立ててるだけなんだから

俺とかが映画の話するときはそれが面白くてやるんだけどなぁ。
で、「何で(俺は/俺と話してるこいるは)そう思ったのか」まで話をすすめると、
映画についても話してる相手についても理解が深まってさらに楽しいと。

以上、「同好の士」と呼ばれるもの一般についての考察ですた。
220名無シネマさん:04/02/20 01:47 ID:TyzE3dox
若い頃は一緒に観にいった映画をあーだこーだと
語る女が好きだったがオッサンになってからは
単純なハリウッド映画観て泣いたり笑ったりしてる女が好きになった。
221名無シネマさん:04/02/21 03:32 ID:2ZliQowA
わからんではないな。
222名無シネマさん:04/02/21 13:04 ID:Ds6vdGwu
映画は娯楽
だから俺にとって面白くない映画は本来の目的を果たしていないので、そんなものは断じて映画じゃない
ひとが下らないとか理解できないとかなんと言おうが構わない
俺にとって面白いと感じた映画こそ映画と呼ぶにふさわしい娯楽だ
223名無シネマさん:04/02/26 07:23 ID:1InlISow
あげ
224名無シネマさん:04/03/07 17:35 ID:u2ReOrel
映画は娯楽である以上、観客の好みに合わせて作らねばならない。
つまり映画より観客が先だ。
225名無シネマさん:04/03/08 18:41 ID:OTxYdMOZ
>>224
作る娯楽でもあるんだけどね
226名無シネマさん:04/03/13 02:34 ID:ZWbZLoGP
作る娯楽……
つまり作る側が観客のことを考えず自分のために作る場合は、映画が先か。
その自己満足映画が、普遍的に受け入れられることも確かにあるな。
227名無シネマさん:04/03/13 04:31 ID:fVlZ9UiF
なーんか、みなさん難しい話なさってますな。
 俺は映画が「娯楽」か「芸術」かなんて考えたことないや。「映画は映画」。
素晴らしい映画観ると、身体が勝手に反応するのよ。胸がドキドキしたり、肘掛に
乗ってる腕に鳥肌が立ってきたり、頭を殴られたようにガーンって衝撃受けて
数日間は忘れられなくなったりする。
 それで俺にとって「良い映画」ってのは、身体が反応した後に「この映画のいったい
何が自分をここまで揺さぶるのか、それを自分なりに探求してみたい」という気持ちに
駆り立ててくれる映画だね。俺にとっての“モノサシ”ってのは、その一本だけだよ。
22871:04/03/13 14:30 ID:4Htz2/5s
>227
君が一番正しい。

…ただ、誰かと映画の話するときに、君のモノサシでその誰かまで計らないように
気をつけてな。
229名無シネマさん:04/03/25 08:14 ID:SOpHHqom
あgて
230名無シネマさん:04/05/30 09:12 ID:JOm6klPy
hissidana
231名無シネマさん
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