今日観た映画の感想 その18

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604映画の旅人
ガタカ


見れば見るほどに味が出てくる映画。ちょうどスルメを食べている時のように。
ハリウッドにしては、「今まで食べたことのある味」「ガムみたいにすぐ味がなくなる」系の映画ではない。
SFなんだけど、K−PAX的にSFの中の人間を見据え、人間を描いた秀作!!
イーサンホーク、ユマサーマン、ジュードロウといった豪華なキャスティング。
近未来の社会問題になりうる「遺伝子による差別」、国籍や肌の色、外観などによる差別ではなく、遺伝子上の欠点が差別の対象。
生まれた瞬間に、遺伝子の欠点が評価され、寿命やかかる病気まで分かる時代。
そんな時代でも、最終的に人間の運命を決めるのは自分であり、遺伝子ではない。
運命は自分の努力でどうにでもなる。この映画のメッセージの一つ一つはこの先ドンドン重く、深く、
この世に浸透していくに違いないし、そうであって欲しい。

この映画の監督脚本はアンドリュー・二コルで「トゥルーマンショー」がデビュー作で「ガタカ」は第二作目。
彼の3作目が待ち遠しい。しかし、ジュードロウはなんて美しいんだ。もちろんユマサーマンは
美しいの極みであるが。。。

夢を無くした人、差別を受けている人、差別している人、障害がある人、子供を持つ親、
自分の欠点を隠している人、欠点なんて無いって言う人、、、この映画見て下さい。人生観が変わります。
気取ることなんて無い!
人間なんてどんなに進歩しても、
下を見ること(差別をすること)でしか満足を得られない卑しい動物なんだから