1 :
$$$ :
02/03/29 14:06 ID:x5NAPPTK 微妙な映画だよね。 原作は好きだが。
2 :
名無シネマさん :02/03/29 14:08 ID:5Bm01GNC
まんこでてきますか?
1941?
4 :
名無シネマさん :02/03/29 14:57 ID:AeuFCaHf
原作読んでないんだけど映画はちょっと話が分かりづらい感じ。 1回見て分からなくて、2回め見てちょっと分かったかなって感じだった。 映像がきれいだったし嫌いではない。 ビッグブラザーとゴールドスティンって人がどの人か分からなかったんだけど。
5 :
$$$ :02/03/29 15:24 ID:OM9tAXa/
ビッグブラザーは街だの主人公の部屋だの酒場だのに貼ってあったポスターの人 ゴールドステインは冒頭部分で皆が見てた映画にでてしゃべってたおじいちゃんです
6 :
4 :02/03/29 16:04 ID:S7W7uOTB
ポスターってテレビみたいなやつのこと?あのひげのじいさんがそうなのか。 冒頭の映画のとこっておじいちゃんがしゃべってたっけ?「党」がみんなを だましてるとか言ってたんだよね。坊主頭のもうちょっと若い人が言って なかったっけ。 どっちも実在してるのかよく分からんかった。 話は「カフカ」って言う映画に似てると思った。っていうか似てる映画 いっぱいありそう。 まんこはぼかしてあったなぁ。
7 :
$$$ :02/03/29 16:07 ID:OM9tAXa/
ぼかしてあったね。 てか見てる奴少ないか、やっぱり。
8 :
4 :02/03/29 16:16 ID:S7W7uOTB
過去ログにもないっぽいよ。
菓子451かい? 俺はなんかブラジルと一緒になって良く覚えとらん。
10 :
名無シネマさん :02/03/29 18:50 ID:Hssx/m1c
主演、エレファントマンだよねたしか?
11 :
思想警察 :02/03/30 00:01 ID:Nw5KuSgp
すげえスレが立ったもんだな。 ま、何でも聞いてくれや。詳しいぜ。 ゴールドステインはヒゲのじいさん。トロツキーがモデルなんだが、 トロツキーが何なのかは各自で調べてくれ。 冒頭の映画で、こっちに向かって機関銃撃ってるハゲは敵国の兵士って設定。
>>11 主人公の友達みたいな感じの小太りの人が捕まってたのが何でか分かりません。
自分で気づかないうちに思想犯罪者(だったかな)になってて、娘がそれに気が
ついたとか言ってたんだけど意味不明。
意味なく捕まえられて洗脳されたってこと?
あと原作と比べてどう?
13 :
思想警察 :02/03/30 03:07 ID:LA0/pV2y
>>12 自分の子どもに密告されたのだよ。あの世界では児童にも密告を奨励している。
問題なのは、密告された側が本当に犯罪者なのかどうかはどうでもいいということだ。
子どもにとって密告はゲームみたいなもの。もっと問題なのは、子どもたちが自分の
親を密告するのが当然だと思っている点。自分が点を稼ぐためには親でも売る。
家族とか親子の関係が、党(権力)によって完全に破壊されている状態を表している。
原作では非常に多くの要素を扱っているため、それを2時間の映画にするにあたって
相当に整理されてはいる。が、映画は原作の精神を忠実に受け継いだ傑作と思う。
14 :
名無シネマさん :02/03/30 04:23 ID:cCReA8YW
大傑作映画! 成人式等に上映するのもよいと思う。
15 :
思想警察 :02/03/30 04:30 ID:LA0/pV2y
>>14 あの映画は観客を選ぶ。とても万人向きとは言えないだろう。
それに、今後はあの映画を嫌がるお偉方どもがのさばりそうな雲行きだがね。
16 :
12 :02/03/30 11:10 ID:tMDhP0a3
>>13 なるほど、それを聞くと確かに思い当たる表現がいくつかあったよ。
いろいろ聞きたいけどネタばれしそうなんでしばらく様子見。
教えてくれてありがとう。
17 :
名無シネマさん :02/03/30 11:42 ID:d3n7tCHA
>6 カフカはブラジルもろぱくっぽいしな
18 :
思想警察 :02/03/30 20:49 ID:KpyMOGNv
>>12 リプライをどうも。
聞きたいことがあるならスレがあるうちに頼む。そうそうマメに面倒を
見てられないかも知れないんでね。
19 :
12 :02/03/31 01:26 ID:kgXHVctD
>>18 じゃあもうちょっとだけ。
結局あの世界は続いていくみたいな感じだったけど、ゴールドステインが
ほとんど活躍してないと思うんですが。彼はプロレ階級のリーダー的な人
ということでいいんでしょうか?主人公ももともとはプロレ階級だった?
あと党の幹部って言うか操っている側の人間はだれなの?
拷問してた人は操ってる側でいいの?
保全age
20 :
思想警察 :02/03/31 01:59 ID:7VIbOyu2
>>19 ゴールドステインは、かつては実在していたかも知れない。だが、民衆を支配する
側にとって彼が現に実在しているかどうかというのは、もはや問題ではない。単に
民衆支配の道具として使っているだけなのだから。
ゴールドステインはオセアニア(主人公が暮らしている国)の指導者の一人だった
が、権力闘争で失脚し、今は敵国に逃れてオセアニアを滅ぼそうとしている。それ
が党の説明だ。しかし、その説明のどこまでが事実なのか判然としないし、そもそ
もゴールドステインという人間が存在していたのかすら疑わしい。事実が作り出さ
れたり抹消されたりするプロセスは、映画の中で描かれていた通りだ。少なくとも
主人公にはゴールドステインの実在が事実なのかどうか確認する手段はない。
操っている側がどんな連中なのかは、小説でも映画でも描かれていない。支配が
個人によって行われているか、それとも集団によるのかも分からない。誰が支配
しているのかという問題は、さして重要でないからだ。おそらく、党がその存在を
保全するためならあらゆる行動が正当化され、抵抗する者を敵と見なし排除する
システムだけがあるのだろう。
オブライエン(拷問していた人物)は、そのシステムのどこか(主人公よりも少し
上位)にいる人間であって、彼には「操っている」とか「どちらの側にいる」と
いった意識はないと思われる。
分かりにくいかな?
21 :
思想警察 :02/03/31 02:04 ID:7VIbOyu2
>>19 追補
主人公はプロレという階級が固定される前に成人したと考えられる。戦時の混乱の
中で、運良く党に拾われて下級官吏になれた、というあたりではないだろうか。
22 :
19 :02/03/31 12:49 ID:juoQHqUM
>>20 支配している人間を描いてないのは意図的だということですね。
想像する余地を与えているのかもしれないし、システムだけがある
ということを示唆しているのかもしれないけど面白いね。
いろいろ?だったところがすっきりした。本読むのめんどいので助かりました。
23 :
思想警察 :02/03/31 13:04 ID:YUIBQ7xp
>>22 お役に立てたようで何より。
「こいつを倒せば全てが好転するんだ」といったシンボリックな人物は、もはや
存在しないということだ。現実の世の中にもね。むしろ、われわれ一人一人の
中にも進んで権力の管理を受けたがるような心性があるのではないか。
それが原作の言わんとするところ(の一つ)だと思う。
24 :
$$$ :02/04/02 01:40 ID:DKk50lyv
結構真剣にレスしてくれた人がいたので嬉しいです。 ところで自分は若造なんでわからないんですが、 あの映画が出た当時の評判てどんなものだったんですか? もし知ってたら教えてください。
25 :
名無シネマさん :02/04/04 20:52 ID:nO8A54Vz
タイトル知っててもあまりビデオ置いてなかったりするよね。 SF好きな人は見てる人多いと思うが。
26 :
思想警察 :02/04/05 21:22 ID:kvyONj0N
盗聴法が施行されたあおりで忙しくてたまらん。クソッ、担当者を増員しろ!>上司
>>24 あの映画が日本で初めて上映されたのは、第1回東京国際映画祭のオープニング作品
としてだった。ヘアが映るシーンがあるので大モメに揉めたが、映画祭での上映に
限ってボカシなしで上映。これは戦後初のケースだったと思う。もちろん、市中の
劇場でかかった時にはボカシが入っていた。この件は「フォーカス」とかにも取り
上げられた。評判は、別に無い。いつの時代でもあんなもんを観に行く奴は多く
ないし、行った奴は(よほどカン違いしてれば別だが)それなりに感銘を受けて
いた。実は今でも熱狂的なファンがついている映画でもある。ごく少数だけどな。
>>25 なぜか原作はSF小説の扱いを受けているが、あれは単に版元が早川書房だった
せいではないかと疑われる。あれは断じてSF小説ではない。大文字の「小説」だ。
27 :
名無シネマさん :02/04/05 22:34 ID:jJIULtF4
ラジオ体操(ではないが)は笑った。
28 :
名無シネマさん :02/04/05 22:36 ID:bmGLyXjg
俺の口座の暗証番号。
29 :
名無シネマさん :02/04/05 22:41 ID:Q7fmMf6B
せせっせっせっくすくらぁ〜ぃむ くらぁ〜ぃむ くらぁ〜くらくらくらくらくらぁ〜ぃむ Eurythmics あげ
30 :
思想警察 :02/04/05 22:47 ID:kvyONj0N
>>27 双方向テレビって怖い。
>>28 実はオレも。
>>29 あのプロモーション・ビデオ、かっこいいっすよねぇ。
どぅーぴどぅーぴどぅーぴっぴー どぅーぴどぅーぴどぅーぴっぴー
どぅーぴどぅーぴどぅーぴっぴー のいんてぃ えぃてぃふぉー
ふぉうるざ ぶりっくだぅん わんばいわん
31 :
29 :02/04/06 13:54 ID:ybZAnPJ7
あら、映画板って、一晩でこんなに沈むの?
>>30 正直、Eurythmicsネタで反応があるか不安だった。ありがとう。
知らん人には単なる電波だよなぁ。1984は劇場で一回見たきりで
その後ビデオで見直していないので結構記憶が朧気だが……
このテーマ曲、確か実際に劇中では流れてなかったよね?
話がとりとめ無くなりそうなので、以下はレス番無しで。
ゴールドスタインは確かにトロツキーなんだけど、スターリン時代
(がそのまま継承された世界)でのトロツキーだというのが重要。
そのスターリン(ビッグブラザー)でさえ、完全に象徴化されて
生死不明の世界。金日成の死後、金正日への権力委譲が行われず
死亡が隠されたまま神格化された北朝鮮を想像すれば良いと思う。
確かにオーウェルは、原作をSFとして書いてはいない。18世紀あたり
から続く英国産ユートピア小説(ディストピアテーマもジャンルとしては
同一)の系譜ではあるが、全世界的にSFの人はユートピア小説もSFに入れて
しまうので、原作がSF扱いされるのは仕方が無いと思う。ディックの
[高い城の男]等の擬似イベントジャンルは、明らかに原作の影響下にあるし。
映画化にあたっての不満は、新語法の扱いがお座なりだったかな?
というあたり(この辺あまり記憶が定かでは無いので的を外してる
可能性大)。
以前、映画[ベイブ]を見て、この特撮技術を使えば、[動物農場]が忠実に
映画化できるよなぁ、と思ったものだが、先日劇場で[アニマルファーム]
の予告編をみて吃驚!
32 :
名無シネマさん :02/04/07 00:33 ID:toUngCkT
B級とかじゃなくてちゃんと金はかかってるよね。(たぶん) そのわりには知られてないっていうか。 イギリスだからかな。 監督とか俳優とかほとんど知らない人だったんだけど有名な人いるの?
33 :
思想警察 :02/04/07 01:55 ID:tAmv/Kxr
>>31 ユーリズミックスのテーマ曲は、いま考えると当時流行していたMTVで映画の
宣伝をするための方策という面もあったと思う。ヴァージンらしいやり方だ。
日本では発売されなかったけど、12インチシングルのバージョンがまた良い。
トロツキーの件に関しては同意。国の外にわざわざ問題を作り出して国民の
目を内政からそらすのは権力者の常道。またもやフォークランド諸島/マル
ビナス群島がキナ臭くなってきたが……。
実は、あの世界では現実世界の英語とは似ても似つかぬ言語が使われているよう
な気がする。「浄化された英語」ね。それを映画の中で表現するのは限界があった
と思う。オーウェルが予言した「国語の浄化」は、中国で漢字の改革という形で
現実化した。あれはまさしく「ニュースピーク(新語法)」だよなぁ。
>>32 必要な制作資金はかけている出来だ。とにかく地味な映画で、注目されるような
要素は一切ないから、世間的に知られていないのは仕方がない。
監督は『イル・ポスティーノ』を撮った人。元来は劇映画ではなくドキュメン
タリー畑の監督だったらしい。俳優については、また改めて書くことにする。
34 :
$$$ :02/04/07 02:31 ID:cgmlqZda
たしか新語法にかんしてはパーソンズが 「新語法を使えば、これは肉じゃない。double plus goodだ。(字幕では陽性物質とか訳されてたけど、そのままダブル・プラス・グッドでよかったんでないのかね?)」 っていう場面だけだったと思う。 てか原作はあまりにも要素が多い。それを120分にまとめてるから、やっぱりわかりにくい部分も多いとおもう。 あの映画はあくまでも原作の世界の具現というよりも、もっとストレートに映像化ですよね。たしかにセットとか綺麗でいい味だしてるし。
35 :
思想警察 :02/04/07 02:58 ID:tAmv/Kxr
>>34 あの作品の日本語字幕は、いまいち正確さに欠けている。原作の精神を無視して
いる部分があって、どうも気になる。
新語法に関しては、辞書がどんどん薄くなっているとか、「思想犯罪=死」の
あたりでも少し触れられているが、十分ではない。言語の死を語るのに言語を以て
するのは不可能、とでも言うかな。
原作に盛り込まれている要素が多いのは確かだ。映画版には、人工授精の講習会
とか、青年反セックス連盟の機能とか、原作を読まなければ分からないことまで
多分に含まれている。あれはとにかく言及したということで目標が達せられている
のであって、限られた上映時間の中では致し方ない処置だったと思う。
あの廃墟が現実のロンドンでロケ撮影した成果だっていうんだから驚いた。
36 :
$$$ :02/04/07 03:29 ID:cgmlqZda
そういや新語法についての説明は巻末付録だったか。
37 :
名無シネマさん :02/04/07 03:44 ID:038lxSZs
ユーリズミックスの名前が出てたので一応補足を。 元々ちゃんと映画音楽担当の依頼があったので、それなりに気ィ入れて楽曲を作ったらしいのだが、監督が「やっぱ君たちの音楽いらない」って言い出してかなり揉めたそうな。 で、結局アルバムは「1984」名義でだしていいよって事でリリースされたんですよね。 私も公開当時映画観たんですけど、このアルバムからかかってましたっけ?あんまり記憶ないなあ・・W。 で、この時の怒りが納まらなかったのか、この後の彼等のオリジナルアルバムに「リベンジ」ってタイトルが冠されたのは知る人ぞ知るお話。 それにしてもこの監督この後、「イル・ポスティーノ」撮るんだよねえ・・・。
38 :
名画 :02/04/07 04:38 ID:dhBftL9u
>>37 ユーリズミックスの音楽、ちょっとだけかかってたように記憶して
います。
他の曲がみな原作の世界を忠実に再現したような息苦しさを感じさ
せるものばかりですので、結構いいアクセントになっていたのでは
ないでしょうか。
私は原作も読んだのですが、いろいろ詰め込みすぎて少し散漫なも
のになっていたのではないでしょうか。
映画の方が最後まできっちりまとまっていて楽しめると思いました。
39 :
名無シネマさん :02/04/07 13:23 ID:M5YMpWZ0
>38 ユーリズミックスで使われたのは「ジュリア」って曲だよな。確かに「セックス クライム」は映画の雰囲気に合わないので使われなくて正解。デビッド ボウイもそうだけど「1984」をテーマにした曲作るロックスターは多いな。 書類を燃やす装置が好きだ。
40 :
思想警察 :02/04/08 01:37 ID:A+p5anV5
>>38 原作は、小説として見れば失敗作であることは明白。それは作者自身も
承知していて、執筆中から認めている。ただしオーウェルは『1984年』を
書き上げて間もなく亡くなってしまう。あれは遺作なんだよね。つまり、
生きている間に言いたかったことをありったけ込めた結果、結果的に混乱
した小説になったという可能性も否定できない。あの時代に敢えてああいう
作品を書いた作者の姿勢をまず重視すべきなのであって、テクニック的に
下手だから作品の価値が下がるというものではないと思う。
ユーリズミックスの音楽は、サントラに収録された曲のアレンジやミック
スを変えて映画の各所で使われている。注意深く聴けば分かるはず。
後から引っ張り込まれてストリングス系の曲を書いたドミニク・マルドゥー
ニーも「オセアニア国家」なんかの出来が良いから気に入っているが……。
>>39 ロバート・フリップ
アンソニー・フィリップス
ヒュー・ホッパー
ユートピア
……などなど。
>書類を燃やす装置
「メモリー・ホール」という愛称も好きだ。
41 :
二重思考 :02/04/08 02:00 ID:gdsmqW7K
考えれば1984年(笑)にこの小説読んでそれっきりだ。 もう一度読み返してみるか? >思想警察殿 作者自身が失敗作だと言っていたのははじめて知りました。 僕は大学の時初めて読んで強烈な印象を受けたのでそうは 思わなかった。ただ難しいなとは思いましたけどね。 僕の経験から言えば同じように大学生、高校生には是非と もこの本は読んでほしいです。
42 :
思想警察 :02/04/08 02:43 ID:A+p5anV5
>>41 作者オーウェルは執筆時に体調が悪化していて、転地療養をすれば快復する可能性も
あったのだが、無理して執筆を続けたせいで命を縮める結果となった。彼もこれが
最後の長篇になると承知で書いており、出版後の行く末を心配していた。
「これは失敗作」発言は友人に宛てた手紙に書かれていたと思う。小説を書くのが
彼の仕事だったわけで(書評や評論でも名高い)、自作が成功作かどうかは判断が
ついていたはずだ。しかし、失敗作となることを知りつつも書かずにいられなかった
のだから、読者は彼の意志を尊重して『1984年』を読む必要がある。
今までに何度も読んだが、読み返すたびに新しい発見がある。映画版も同じ。ただし、
前にも書いたが、これは万人向きの作品ではない。ああいう問題に無頓着でいられる
人生は幸福だろうと思うけれど、そういう人生に戻りたいとは思わない。
43 :
思想警察 :02/04/08 06:33 ID:DdaKYTKE
>>32 出演した俳優について書く。長くなるが我慢してくれ。
ジョン・ハート(ウィンストン):1940年イギリス生まれ。世界的にブレイクしたのは
『ミッドナイト・エクスプレス』『エレファント・マン』あたりからか。グロテスクな
風貌の役を好んで演じたがる一面があり、『エイリアン』で幼虫に寄生されて腹を食い
破られる男の役は印象的。アニメーション作品の声優やナレーションの仕事も多い。
『1984』への起用は、フレッド・ジンネマン監督作『わが命つきるとも』で与えられた
司法官役とつながりがあるように思える。主人公トーマス・モアを裏切り、裁判で偽証
して刑死に追いやる役だからだ。ヨーロッパ世界には「異端審問もの」と呼べる一連の
流れがあるが、『1984』もその一変形と考えればハートの起用には納得がいく。
リチャード・バートン(オブライエン):1925年イギリス生まれ。1984年スイスで没。
英国を代表する名優であり、シェイクスピア劇を得意とする舞台俳優としても知られた。
『クレオパトラ』で共演したエリザベス・テイラーとは2度結婚し、2度とも離婚。古
いところでは『砂漠の鼠』『聖衣』、なぜか縁が深い戦争物では『史上最大の作戦』や
『荒鷲の要塞』『ワイルド・ギース』などが代表作。
『1984』での役柄は『寒い国から帰ってきたスパイ』での中年スパイ役や、『暗殺者の
メロディ』でレオン・トロツキーを演じた経歴が物を言ったのではないか。『1984』に
は癌をおして出演し、遺作となった。
シリル・キューザック(古物商チャリントン氏):1910年南アフリカ生まれ。1993年没。
舞台での活動が主で、映画ではジンネマン作品『ジャッカルの日』の鉄砲職人グーサン
ス役など地味な脇役が多い。『寒い国から帰ってきたスパイ』ではバートンと共演。
『1984』への出演は、トリュフォー監督作『華氏451』におけるファイアー・ステーショ
ンの署長役を下敷きにしたと推察される。念のために言えば『華氏451』におけるファイ
アー・ステーションは「消防署」ではなく、書物を焼き払うのが任務。言論統制の最前
線で疑問を持たずに本を焼く男を演じ、主人公と対立するポジションにあった。
スザンナ・ハミルトン(ジューリア):経歴不詳。映画は本作の他に目立った出演作品
なし。元来は舞台女優だったはず。
44 :
32 :02/04/08 14:44 ID:e84mMND9
>>43 詳しい説明をどうも。
「エレファントマン」と「エイリアン」しか見てない。
しかもでてたの知らなかった。
主役の人渋いんだけど地味だね。
45 :
思想警察 :02/04/08 18:07 ID:1I/varfA
>>44 レスがくどくなって申し訳ない。
英国の意地をかけたと思しいキャスティングにも妙味がある作品だと思う。英国の
人は米国人と違って、ちょっとクセのある顔が多いよね。
サントラCDは、まだ在庫が流通しているようだ。きのう渋谷のタワーレコードで
「ユーリズミックス」のコーナーを見たら1枚置いてあった。
私が持っているヴァージン発売の初回盤はCD番号が「CDV 1984」だ。
一人で喫茶店にいるときとか、この映画のラストシーン、ビクト リー・カフェ(勝利酒場)で合成ジンを飲むウィンストンに自分 を重ね合わせたりします。 今まで見た映画の中で一番感情移入できた主人公かも。
濃ゆいスレだ・・。
48 :
思想警察 :02/04/10 14:52 ID:SHQUb/QM
>>46 人はどこかで折り合いを付けないと生きていけない。
ウィンストンにとっては映画のラストのような形でしか折り合えなかった
わけだが、いっぱしの大人なら大なり小なり挫折を経験しているはずだ。
そういった諦念が、あのラストに集約されていると考えられなくもない。
49 :
名無シネマさん :02/04/10 15:11 ID:lbkHSm8n
私は1984年生まれです。 だから気になってたんですけど、この映画・・ 今度観てみます。
50 :
思想警察 :02/04/10 15:23 ID:SHQUb/QM
>>49 レンタルビデオ屋では見つけにくいかも知れない。健闘を祈る。
無理強いはしないが、一度観て興味が湧いたら再度観るといい。
分からないことがあれば、このスレに書き込んで下さい。
思想警察は、あなたの味方です。
51 :
名無シネマさん :02/04/10 15:27 ID:G0tzsHvp
時に西暦1984年。
初代マッキントッシュ発売を告げるTV-CMの監督はリドリー・スコット。
そのモチーフとなったのはジョージ・オーウェルの「1984」だった。
独裁者「ビッグブルー」が支配するコンピューター業界に、敢然と挑戦する
ヒッピー思想の闘士「アップル・コンピューター」。
いまだに語り草となっている、伝説の作品だ。
http://www.apple-history.com/1984.html
>>44 ジョン・ハートはその昔、アイドルだったんだよ。
どこでどうアイドルだったのかはわからないけど、
その時代とおぼしき映画を一度12ちゃんで見かけたことがあるよ。
ちなみに「1984」は中国のテレビで放映されていたのを見たことがある。
こんな映画をテレビで放送していい国だったんだと感心した。
大陸に触れた気がした。
53 :
思想警察 :02/04/11 05:41 ID:mahvRWq/
>>51 アップル社のファンには正義感を煽る反抗的なイメージが堪らないんだろう。
あれが名作CMであることは否定しないけど、作品のファンとしては、たかが
一企業の広告に『1984』を利用してほしくないんだがね。
そんで結局マイクロソフトを打ち負かせていないあたりまで『1984』の後追い
をしなくても良さそうなもんだが……。
54 :
44 :02/04/11 14:15 ID:iCUm0fRj
>>52 あんまりアイドルってイメージがわかないんだけど。
なんとなくスコット・グレンとかランス・ヘンリクセンあたりとキャラが
かぶってる感じ。渋い脇役みたいな。
55 :
思想警察 :02/04/11 16:19 ID:Vq3fQ2qC
物の本によれば、アルバート・フィニーとかピーター・オトゥールと比べられるような 存在だったらしい。でも、当時の出演作品は日本国内で公開されていないみたいだ。
56 :
思想警察 :02/04/12 01:39 ID:4q2s8Ogx
首をちょん切られないようage
57 :
名無シネマさん :02/04/12 01:47 ID:WQRzEIcK
When you rock'n roll with me
58 :
思想警察 :02/04/13 00:03 ID:HFMQuI0U
>>57 デヴィッド・ボウイのアルバム『ダイアモンドの犬』収録曲ですな。B面1曲目。
当初は『1984』をロック・オペラ化する計画だったが、原作者サイド(ソニア
未亡人)の許諾が得られず、一部の設定を変更。内ジャケにはマンハッタンの
高層ビル街が描かれている。楽曲的には前作『アラジン・セイン』と並んで最も
ローリング・ストーンズに接近した音になった。
曲名の「rock'n roll」はダブル・ミーニングで、卑猥な意味も込められている。
59 :
二重思考 :02/04/13 02:33 ID:OIslqg/7
>54 僕はこの人はなんだか良くわからない。エイリアンに出たかと思えばカウガール ブルースではおかまの役(カウンテス)なんだもんなあ。器用と言えば器用なんだけど
60 :
名無シネマさん :02/04/15 09:32 ID:TWVT0h8G
特に話題はないが上げておく
61 :
名無シネマさん :02/04/17 14:50 ID:l4cEx1eF
名スレあげ
62 :
思想警察 :02/04/18 01:25 ID:RJxHLSvd
>>59 いわゆる性格俳優を以て自ら任じているんでしょうな。
個人的には『コンタクト』で演った謎の大富豪・ハデン役が好みだ。
わざわざアメリカ人っぽいアクセントで喋ったり、芸が細かいの。
63 :
名無シネマさん :02/04/18 01:43 ID:mIM9t39A
ジョン・ハートはクイーンのメンバーと仲がいい。 大昔のアイドル時代に、主役のペンギン研究家を演じた映画は日本でも劇場公開された。 線が細く、華奢で中世的な所が魅力だったよ。好きだった…。
64 :
思想警察 :02/04/18 01:53 ID:RJxHLSvd
>>63 存じませんでした。クイーン、好きなんですけど。
その映画、タイトル覚えてたら教えてもらえませんか? 観たいなぁ。
65 :
$$$ :02/04/18 03:45 ID:Kr5B3ZEe
俺もQueen好きだ! ブライアン・メイはペンギンフリークだったよな。
66 :
思想警察 :02/04/18 03:51 ID:RJxHLSvd
67 :
名無シネマさん :02/04/19 05:51 ID:9amJdqC7
どっかに詳しい映画の解説が載ってるサイトありませんかねぇ。
68 :
minitrue :02/04/20 02:09 ID:Ery1pgEE
69 :
思想警察 :02/04/20 04:21 ID:ZYmY6CS5
>>68 情報提供に感謝します。すごい世の中だな。
思わず両手を振り上げて×印を作ってしまったよ。
教えてもらったCDが入手できて、その時までスレがあれば、報告します。
他にマルドゥーニーの仕事といっても、本当のハンパ仕事(失礼)しか知らない。
ハル・ウィルナーが作ったクルト・ワイル物のコンピ『星空に迷い込んだ男』で
スティングと組んで「マック・ザ・ナイフ」をやってたぐらいしか思い当たらない
んだよなぁ。あのアルバムはお気に入りの1枚だけど。
70 :
63 :02/04/20 06:36 ID:5OXkkSiN
>64 「二人だけの白い雪」です。 共演はディズニー子役出身のヘイリー・ミルズ。 プレイボーイの生物学者(ジョン)がロンドンで出会った娘に一目惚れするが、 他の女のようにうまく落とせない。やがて彼はひとり南極へと旅立ち、そこで の過酷な自然との闘いや、ペンギン達との触れあいの中で真実の愛を見い出し、 彼女もすっかり成長した彼を迎え入れる。というような話。70年代はじめ頃。 くさいあらすじ解説ですみません。日本のヘイリーファンがこの映画のビデオ キャプチャをHPに載せてたと思います。 ジョンは落馬事故で最初の妻を亡くし、数年後に再婚。 自分の結婚パーティから婚礼衣装のままフレディ・マーキュリーの誕生パーティ 会場に乗り込んで、新婦と共に大はしゃぎ。 80年代に出たクイーンの写真集のどれかに、舞台衣装(仮装パーティ?)を着たジョ ンとロジャーが話している写真も小さく載ってます。地味な外見とは異なり、かな り派手好きらしい…。 落馬事故は「チャンピオンズ」で騎手を演じるために乗馬訓練をしていた際に 起きました。妻も、彼と共に乗馬をするのが日課だったようです。 >65 ブライアンはサボも有名だった…。
71 :
minitrue :02/04/21 05:49 ID:h+Kq/mUm
>>69 喜んでくれるとこちらもうれしい。
こんなCDがリリースされることの興奮を共有できる人物は
残念ながら身の回りには一人もいないものでして。
「Sexcrime」の12inchは残念ながら聴いたことがないのだが、
「Julia」は所有している(名曲だと思う。詞も好きだ)。
c/wの「Ministry of love」は奇妙にテンションの高いコーラス主体の
イントロが追加されたヴァージョンで、こちらもなかなか物語の
イメージに合っていた。
そういえば発売当時、サントラの輸入アナログ盤には
「CENSORED BY THE THOUGHT POLICE」という
ステッカーが貼られていたものもありましたな。
72 :
名無シネマさん :02/04/23 01:43 ID:GazlN/AD
こんなスレがあるとは、うれしい。 映画のビデオとパンフは、今でも大事に持っております。 この作品の監督が「イル・ポスティーノ」撮ってたとは驚きました。 あれって、たしかその年のキネ旬ベストワンに、選ばれてましたよね? ところでここで語られてるマイケル・ラドフォード版「1984」は 2度目の映画化だそうで、 誰か、最初のを見た方いますか? 結末が全然違うらしくて、見てみたいんですけど。
73 :
$$$ :02/04/23 22:17 ID:aCLERj2k
>>72 まじですか!?
>>69 腕十字はヒトラーおちょくってるみたいでおもしろかったすね。
ありゃ原作にあったけか?
74 :
思想警察 :02/04/24 00:39 ID:f57wlRsI
>>72 ラドフォード版が二度目の映画化というのは事実。踏み込んで調べたことはない
が、1950年代にモノクロ版が撮られたらしい。スチル写真は結構出回っている。
ところが、映画の出来が権利者(ソニア未亡人)の不興を買い、以後『1984』の
映像化は非常に困難になった。彼女がなかなかOKを出さなかったわけだ。
このような経緯から、今後1作目が公開/ソフト化される可能性は少ないと思う。
>>73 原作には出てこないはず。というより、あれは実在のアクションをアレンジして
使っているんじゃないかな。第二次大戦前にイギリスで力があったファシストが、
ちょうどあのような集会を開いて気勢を上げていたことがあった。
アラン・パーカーの『ピンク・フロイド/ザ・ウォール』でも、あれと似た仕草が
ファシストの集会シーンで出てくる。
75 :
72 :02/04/24 01:02 ID:3wInZS/b
>>73 以前読んだ、ぴあかなんかの映画解説本によると、
最後に、ウィンストンとジュリアが
「ビッグブラザー死ね!」と叫んで処刑されるというものらしいです。
原作の完璧なまでの敗北に、少し無念な気がするので、
そういうラストもいいなあと、個人的には思うんですけど。
安っぽいメロドラマになってしまった、と書かれておりました。
あと、劇場公開されたものではなく、
テレビドラマだっただったかもしれない(火サスみたいな、単発長時間の)
76 :
思想警察 :02/04/24 01:22 ID:f57wlRsI
>>75 そのラストは、やっぱり違うと思う。少なくとも『1984年』を原作として撮るべき
作品ではない。
前にも書いたけど、敵方(とされている)の頭目ゴールドステインと同様、ビッグ・
ブラザーもまた「本当に実在しているのかどうか分からない」いう点が重要だ。ビ
ッグ・ブラザーを倒せば全てが解決するって話ではないんだよね。だから「死ね!」
と言うこと自体が無意味なんだ。
主人公たちが完璧に敗北するところにこそ、あの小説の存在意義がある。ストーリー
に単純なカタルシスを求める観客に向けて作られた作品ではない。
77 :
$$$ :02/04/24 01:49 ID:UGXI0UDA
>>74 残念。ちと見てみたかった。
>>76 確かにそれは違うね。あのラストだからこそ全体主義の怖さがより浮き彫りになってくるんであって。
>>75 で言ってるラストだと原作の張りつめた空気が壊されるかもね。
でもやっぱ見てみたいねそれも。
78 :
minitrue :02/04/24 05:29 ID:8Rr6ew/X
イギリスの作家アントニー・バージェスは、78年の著書 「1985年」の中でこう書いている。 「1984年」は二度映画化されたが、最初に作られた映画は――たぶん 今では上映されていないはずだが――ウィンストンとジューリアが 銃殺刑執行班の前に立って「ビッグ・ブラザー打倒!」と叫ぶところで 終わっていた。 原書が手元にないので確かなことは言えないのだが、 ここでのセリフはおそらく、ウィンストンが日記にも書いた 「Down with Big Brother」ではなかろうか。 まあ、いずれにしてもこのラストではすべてが台無しというのは自分も同感。 1954年にBBCで放送されたTVドラマ版については、以下のページで 詳細な解説を読むことができる(英語、画像あり)。 www.625.org.uk/1984/sb181984.htm www.625.org.uk/1984/sb191984.htm いわゆる「生ドラマ」として放送されたようだ。エンディングは原作通りで、 ウィンストンを演じたピーター・カッシングの「苦闘は終わりを告げた」場面の 笑顔の画像が掲載されている。 一方、1956年の映画版公開当時のThe Timesのレヴュー(画像あり) www.geocities.com/pleasence/1984/1984-1.html には「オーウェルの意図を裏切るエンディング」というような 記述が見られ、こちらがバージェスの言及した作品のようだ。 「最初に作られた映画」などの文言については、資料を見る限りでは TV版についての記憶違いの可能性が高いと思われる。 ドナルド・プレザンスが、50年代の二つの「1984」にそれぞれ別の役で 出演しているのはちょっと面白い(54年版=サイム、56年版=パーソンズ)。
むかぁ〜し、公開当時に気になっていたものの結局見ず終いだったのだけれど、
このスレに触発されて、ビデオで借りて観てみたら、とても素晴らしい作品でした。
>>75 ,76
ラストシーンは原作では主人公達は完全に敗北したことになっているのですか?
自分的には2+2の答えを敢えて写さなかったり、「愛している」っていう台詞を
テレビ画面に背を向けて(ジュリアの去って逝った方向を向いて??)言っている
シーンなんかを見て、「これがスミスの主張していたなんだが分からないけどおまえ
達は敗北するっていう根拠みたいなものなのかしら?」とか思ってましたが・・・
何にせよ、見る者に解釈の余地を与える作りは、こういうテーマを扱っているだけに
作り手側の良心を感じるとともに、メディアの持つ力の恐ろしさを自覚しているって
事ですよね??おそらく、皆、自分で考えることをやめちゃった先にこの映画のような
世界が広がっているように思います。
いずれにしろ、原作も読んでみようと思います。
このような素晴らしい映画に出会える契機を下さったこのスレの皆様に感謝します。
このスレが少しでも長く続き、自分のような人間が一人でも増えることを願って・・・
80 :
名無シネマさん :02/04/25 16:53 ID:aWeM+2CG
映画版って、落ちるのメチャクチャ早いね。 びっくりしたよ。
81 :
名無シネマさん :02/04/27 01:29 ID:QOU2xzas
□□□■■■■■■□□□□□■■■■■■□□□□□□□■■■□□□□□ □□■□□□□□□■□□□■□□□□□■□□□□□□■□□□■□□□□ □□□□□□□□■■□□□■□□□□□■□□□□□■□□□□□■□□□ □□□■■■■■■■□□□■□□□□□■□□□□■□□□□□□□■□□ □□■□□□□□■■□□□□■■■■■■□□□□■■■■■■■■■□□ □□■□□□□□■■□□□□□□■□□□□□□□■□□□□□□□□□□ □□■□□□□□■■□□□□■■■■■■■□□□□■□□□□□□□□□ □□■□□□□□■■□□□■□□□□□□□■□□□□■□□□□■□□□ □□□■■■■■□■■□□■□□□□□□□■□□□□□■■■■□□□□ □□□□□□□□□□∩□□□■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□ | ゝノ __|_______|_ ■■■■■■■■ |iiiiiiiiiiiiiiiii| ■■■■■■■■■ナニヤッテンダヨ!バカモノガァ! |iiiiiiiiiiiiiiiii| ■■■■√ === │ |iiiiiiiiiiiiiiiii|■■■■√ ~ ミ ノノノ 彡 | |iiiiiiiiiiiiiiii|■■■√ ∀ ∀ \ |iiiiiiiiiiiiiiii|■■■ ∵ (● ●) ∴│ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |iiiiiiiiiiiiiiii|■■■ 丿■■■( │< 常にageておく、 |iiiiiiiiiiiiiiii|■■■ ■ д ■ | | これも修行の内だと言ったじゃないかぁ! |iiiiiiiiiiiiiiii|■■■■ ■■ ■■ ■ \_________ |iiiiiiiiiiiiiiiiii■■■■■■■■■■■■__ \iiiiiiiiiiiiiii■■■■■■■■■■■■iiヽ \iiiiiiiiiiiii■■■■■■■■■■■iiiiiii| |iiiiiiiiiiiiiiiii■■■■■■■■■■ii
82 :
$$$ :02/04/27 20:58 ID:R6u6iLPA
ついにこういうのがきたか...。
83 :
名無シネマさん :02/04/27 22:39 ID:hpMlCzzI
ジョン ハートは 池辺良になんか似ている。
84 :
名無シネマさん :02/04/28 13:45 ID:2qFBDeuh
>>78 「1985年」って、どんな内容でしたっけ?
昔、文庫本で読んだんですが、すっかり忘れてしまいました…
85 :
ブラウニー :02/04/28 16:50 ID:S9uXHw+k
「1984年」は原作も映画も見ました(映像表現自体は、かなり抽象的な シーンが多く何を表しているのかわからないところが多かったです)が、 確か前年にNHKでこれの特番をやりましたよね。俳優使っての ショートストーリーは無く、カラーイラストで所々を ピックアップしてましたが、私はこれを見て原作を買う気になりました。 で、1読目は「とにかく読む」2読目は「じっくり読む」3読目は 「(つらいので)恋愛小説として」読みました。 後日、学校の後輩が「(1984年が)課題図書になったので感想文代筆 してくれ」と頼み込まれたが、その頃は手にするのも嫌な位この本に 打ちのめされていたので断りました。 今にして思えば、その頃の自分がこの本にどう向き合っていたのか 読んで見たい気がするので、書かいといて欲しかったな。
86 :
名無シネマさん :02/04/28 17:21 ID:oYt3nMSE
>>85 書いといて欲しかった>自分ってことですか?
打ちのめされていたのに3回も読んだんですね。
自分は映画見て興味が沸いたので原作買ったんですが、
まだいっこも読んでません。
87 :
$$$ :02/04/29 01:02 ID:d5E97q2P
今見てます。やっぱ映像きれい。 イギリス映画って映像きれいだね。
88 :
名無シネマさん :02/04/29 14:38 ID:WcoQagmE
マイケル・アンダーソン版(1956)観た人の感想を聞きたいな。
>>84 アントニイ・バージェス「1985年」
本の半分はオーウェルの「1984年」に関するエッセイ。
イギリス人から見た「1984年」のディテイル、無政府主義についての論考、
自著「時計じかけのオレンジ」とも関連した「治療」についての考察、などの内容。
もう半分が「1985年」と題された小説。
舞台は組合によってコントロールされるイギリス。1984年の12月、ある病院で
放火による火災が発生。しかしこの時消防署はストライキ中で消火活動が行われず、
主人公ベヴ・ジョーンズの入院中の妻エレンは焼死してしまう。
この事件をきっかけに、ベヴはイギリスを支配する組合主義「サンディカリズム原則」
への反抗を始めるが、組合離脱を表明した彼は職場を追われ、家を失い、
逮捕され、矯正施設に入れられ……といったストーリー。
文庫本を見てたら「この人たちは組合の会員カードを持たぬプロ楽士なのだ」
という言葉が出てきて、CCCDがらみで最近話題になってる日本レコード協会や
JASRACのことをちょっと思い出してしまった(w
90 :
84 :02/04/30 00:06 ID:HRnxiOxp
minitrueさん、レスありがとうございます。 「1985年」の著者は「時計じかけのオレンジ」の著者でもあったんですね。 「時計じかけ〜」は、刺激が強すぎるとの評判にびびって 映画、小説とも未見です。 「1985年」は「1984年」の映画公開前後に読んだんですが、 私には、難しくてよくわかりませんでした(特に小説のほう) 夏目漱石の「明暗」の続編を、誰かが書いてましたが ああいうストレートな続編を期待してたので、 がっかりした記憶だけ残ってます。
>>84 さん(良い番号をゲットなさいましたな)
>ストレートな続編を期待してたので
そんな貴方にうってつけの一冊が。
少々入手し難いのが難ありなのだが。
ジェルジ・ダロス「1985年――続ジョージ・オーウェル「1984年」――」
同じ「1985年」でも、こちらはズバリ「イングソック」のオセアニアを舞台にした、
ハンガリーの作家による1981年の作品。
1985年、ユーラシアとの空戦で大敗北を喫したオセアニアはビッグ・ブラザーの
逝去を報道し、停戦条約の締結に向けて体制の改革に乗り出した。
ウィンストン・スミスはオブライエンの命を受けて、ジューリア・サイム・
ホワイタース・アンプルフォース・パーソンズといった面々とともに
新しい思想のためのメディア「タイムズ文芸版」の編集を始める。
彼らの活動はオセアニアの国力の低下ともあいまって次第に社会全体を揺るがし始め……。
オセアニアの「ペレストロイカ」、革命と「ロンドンの春」の顛末を、
ウィンストン・ジューリア・オブライエンの3人がそれぞれ残した手記と
「当時」の新聞記事や書簡などを引用して描くというという凝った構成の小説。
「1984年」の後日譚としては確かにあり得ない設定なんだけど、ハンガリー発と
いうこともあってか「革命」の雰囲気がリアルだし、細部のディテイルも
充実していて読み応えがある(1984年の日本版刊行の時点では、本国ハンガリーで
この本は出版されていないのだとか。原書は西ドイツの出版社から発行されていて、
著作権などについてはこの会社とオーウェルの遺産相続人の間で話がついている模様)。
少なくとも、バージェスの小説「1985年」よりははるかに面白く読めるとおれは思う(w
http://shopping.yahoo.co.jp/shop?d=jb&id=02941286 Yahoo! ブックスショッピングには現在在庫があるみたい。
お暇がありましたら、ぜひ。
92 :
84 :02/05/02 08:43 ID:2VJMRRYV
>>91 minitrueさん、貴重な情報ありがとうございます。
まさにストレートな続編ですね。
ただ…私の頭の中では、ウィンストンとジューリアは
あの後、処刑された事になってるんですが…
早川文庫版の、オブライエンの台詞で、
その事を匂わせるような発言があったような気がするんですが。
とりあえず、取り寄せてみようとしましたが、
なぜかメールアドレスが違ってますと、出てきます。
なんでだろ?自分のアドレス間違えるわけないのに。
Yahooに、以前のメルアド登録されてるのかな?
93 :
minitrue :02/05/05 00:27 ID:TFXNlBFs
>84さん
おっしゃる通り、オブライエンの言葉を信じるならウィンストンと
ジューリアはあの後そう長くは生きていられないはず。
もっと言えば「偉大な兄弟」の死亡がオセアニア政府によって発表される
ことなど考えられないし、三つの超大国のパワーバランスが大きく崩れるなどと
いうこともあり得ない。少なくとも「1984年」を読む限りはそう思える。
「1985年」にはオーウェルの小説を細かく検討した跡が見られ、
こういった矛盾に作者ジェルジ・ダロスが気づいていないとは考えにくい。
そのあたりは承知の上であえて選択した設定なのでしょう。
>>79 の方が書かれている通り、映画版('84)のラストは小説とは少し違った
ニュアンスの描かれ方になっている。個人的には、小説での釈放された二人の
「壊されっぷり」の描写が印象的だったので(あれはまさに「生ける屍」という感じ)
そのへんも映像で見てみたかったところ。
94 :
名無シネマさん :02/05/05 00:37 ID:U4pShlcZ
ヴァンヘイレンのアルバムかと思った。
95 :
名無シネマさん :02/05/06 16:57 ID:00qF2TVW
ユーリズミックスのサントラ「1984」 アルバム最後の曲「ルーム101」 あまりに唐突かつ、衝撃的な終わり方に、 当時、心臓飛び出るかと思うくらいビックリした。 しばらく、この曲だけ聴きとばしてたよ。
96 :
思想警察 :02/05/07 23:22 ID:G8RWiEE7
お久しぶり。 カラ上げですまないが、とりあえず復帰の報告をしておく。民間人が遊んで いる時にあくせく働かなけりゃならん職業についた自分を恨みたくなる。
97 :
映画は見てない :02/05/09 21:03 ID:UttRxWcb
>民間人が遊んでいる時にあくせく働かなけりゃならん職業 テレスクリーンの監視? 大学時代、学生運動とかかわりを持ったことがあって、そのさい新左翼のセクトの連中が、 党指導にとって都合の悪いことをものの見事に頭から消していくさまは、 まさに「二重思考」と、オーウェルの慧眼を思った。 ある日たまたま、そいつらの一人と「好きな小説家は誰か」という話になって、で返答が 「オーウェル」 今思い出しても背筋が寒くなる。
98 :
84 :02/05/11 01:02 ID:u2G7TeWc
Yahooのメルアド変更して、 「1985年」注文して、セブンイレブンで受け取る予定でしたが、 「お取り寄せ品の入荷ができませんでした」とメールが来ました。 在庫が無いって事でしょうか?残念…
今の日本の状況見てたら"偉大な兄弟"を盲信してる連中を笑えないよ
100 :
思想警察 :02/05/11 02:47 ID:bvEJWYvy
>>100 笑えないですな。
今日びのビッグ・ブラザーは、たけしやさんまの顔をしてるのかも知れませんが。
このスレが100までもつとは思わなんだ。
明日には、いよいよネット通販のサントラCDのレビューを書けるはずです。
>>84 さん
お手数でしたな……報告どうも。
この小説、なんとか入手できぬものか。
Googleでいろいろ検索しても驚くほどヒットしないし……。
>>思想警察さん
復帰奉祝。CDが無事御手元に届くよう願う。
102 :
思想警察 :02/05/12 01:37 ID:HsMn3zYT
>>68 今日、CD『NINETEEN EIGHTY-FOUR The Music of Oceania』を入手した。モロに
DTPテイストのアートワークを見て、一瞬「大丈夫かな? 中身はCD-Rか?」と思っ
たが、ムダな心配だった。非常に優れたCDである。
ソースとなっているのは劇伴用に録音された24トラックのアナログ・マスターだ。
それをこのCDのため新規にミックスするにあたり、映画の音響監督を務めたサイモ
ン・ハワース氏を招いて作業してもらっている。つまり、正規の素材を使い、お金
をかけて、きちんとした形で制作されたソフトだと言って良い。音質も十分だ。
SE抜きの「オセアニア国歌」を聴けるのが、とにかく感動。「ハイキングの歌」
や「洗濯おばさんの歌」まで収録されている。拾い物はオンド・マルトノを使った
曲だ。これは原始的な電子楽器(?)の一種で、今年公開されたアニメ映画『パル
ムの樹』の音楽でも使われた。
CDには劇中で使われていない曲もかなり含まれている。監督は当初から一貫して
マルドゥーニーの音楽だけを使いたいと希望していたが、かなりの部分がユーリズ
ミックスの音楽に差し替えられて、結果的に未使用になってしまった曲が多かった
からだと判った。この差し替え(改変)の件を、監督は今でも快く思っていないら
しい。おそらく監督にしてみれば、ユーリズミックスによる既存のCDではなく、こ
のCDこそが本当のサントラ盤なのだろう。
ブックレットはフルカラー12ページとコンパクトだが、かなり力が入った内容だ。
ラドフォード監督による序文、公開に至る経緯、音楽の解説、イメージボードの一
部、ドミニク・マルドゥーニーの経歴紹介、劇中挿入歌の歌詞(3曲)、演奏者・
スタッフの詳細なクレジット、各国版のポスターの絵柄を収載。何葉か掲載された
写真は黄ばんだモノクロに加工され、テレスクリーン形のフレームに収められてい
るなど、細部にわたるこだわりが素晴らしい。各種のロゴや書体も、映画のために
デザインされた正式なものを使っている。
絶対にお買得です。映画『1984』が大好きな人だったらマスト。
貴重な情報を下さったminitrueさんに感謝します。
ブックレットを読んで以前よりマルドゥーニーに対して同情的になってしまった
が、ユーリズミックス版の音楽も入った完成版の姿がダメだとは思わない。
マルドゥーニーが作ったのは『1984』の世界に実在する音楽なのだが、ユーリズ
ミックスは主にウィンストンの内面を表す音楽を作り、互いが相互補完の関係にあ
ると感じたからだ。マルドゥーニーの音楽だけでは、全体に平板な印象になったの
ではないか。現状は結果オーライ、というのが現時点での感想だ。
長文になってしまって申し訳ない。
103 :
minitrue :02/05/13 22:55 ID:atXv1gAH
>>102 充実したレヴュー、お疲れ様でした。
読んでいるうちに、初めてこのCDを手にした時の興奮が蘇ってきた。
「オンド・マルトノ」という楽器の件は初耳でした。
「Winston's Diary/ The Dream」や「Leaving the Proletarian Zone」で
鳴っているのがその楽器なのでしょうか。
104 :
名無シネマさん :02/05/16 00:23 ID:OZCkoZ1T
105 :
名無シネマさん :02/05/16 00:30 ID:M3YIkimx
邦題が「昭和五十九年」だったら萎える
106 :
思想警察 :02/05/16 00:53 ID:DK7blc3M
>>105 そういえば、タイトルの意味をまだ書いてなかったっけ。
小説が発表されたのは1949年だが、作家オーウェルが原作小説を書いたのが1948年
ごろ。で、下2ケタを引っくり返して『1984年』という題名にした。
執筆中の仮題は『ヨーロッパ最後の男』。これはオブライエンがウィンストンを
拷問する場面で言う「君が自分のことを人間だと考えているなら、君が最後の人間
になるのだ。君のような人間は滅亡し、われわれが後継者となる」という台詞から
採ったのではないかと思う。
>>103 レスが遅くなってすみません。オンド・マルトノを使った曲を特定して報告します。
107 :
名無シネマさん :02/05/19 00:42 ID:U4coSyHX
無表情の気味悪いガキどもが、印象的だった。 なんとなく、U2のアルバムジャケットを思い出した。
108 :
名無シネマさん :02/05/19 00:55 ID:LXecFJQ4
109 :
名無シネマさん :02/05/19 10:01 ID:SatEiVij
>>108 なんて失礼な奴だ。
ちゃんと〇とか入れて、配慮してあるというのに。
110 :
名無シネマさん :02/05/19 13:19 ID:xbES4XqX
108の言うとるのは、Ctrl+F が効かないってことではないのか。 文学板で、「映画板にもある」という書き込みがあったからやってきたら たしかに見つけにくい。 それはそうと、なんか妙にインパクトのあるタイトル。 そっけなく年号を出しただけなのに。 ちなみに私が読んだのも1984年。
111 :
$$$ :02/05/21 04:01 ID:Ju8BnlH0
久しぶりです。ASDLに変えて書き込みできませんでした。てか、まだあったとは思わなんだ。
昨日クイーンの自伝読んでたんだけど、ブライアンメイはこの小説の熱烈なフリークで
おなじような1984年キチガイ達と1984というバンドをやってたらしい...
>>108 >>110 ごめんなさい。
112 :
名無シネマさん :02/05/22 00:07 ID:e9E+sHKk
ツタヤで借りたらテープが切断されてて それから数ヶ月後初見。原作読んでからだけど なんか最高でした。
113 :
思想警察 :02/05/22 06:11 ID:Lc4J1EJO
>>103 遅くなりましてすみません。
件のサントラCDでオンド・マルトノのものらしき音が聴けたのは、次の
各トラックでした。シンセサイザーと聞き違えているかも知れませんが…。
4,5,10,12,15
耳慣れない「ヌニョ〜」とか「ヒェワ〜」といった独特な音がしてます
よね。初期の電子(電波?)楽器ということで、やはり怪奇映画やSF映
画で効果音的に使われるテルミンと並べて紹介される機会が多いようです。
映画『パルムの樹』のサントラでオンド・マルトノを演奏しているのは、
ハラダ タカシ氏。ハラダ氏はパリ国立音楽院のオンド・マルトノ科(そ
んなの、あるんだ?)を主席で卒業されたとのこと。
楽器に関する説明を『パルム〜』の劇場用パンフレットから引用します。
>管楽器のような、弦楽器のような、ときには打楽器のような…。
>風雅で妙なる多彩な音色と響きを聴かせるオンド・マルトノは、
>フランス人モリス・マルトノによって両大戦間に完成された電波楽器。
>単にオンド(フランス語で電波の意)と呼ばれることもある。
>1928年のパリのオペラ座で初めて公演が行われた。
>形状は一見ピアノのよう。単旋律しか出せないが、
>その多彩な音は真空管やトランジスタなどのアンプで増幅され、
>ドラやシンバルによって金属的な残響が得られる「メタリック」、
>表裏に24本の弦を張った「パルム」(偶然にも映画タイトルと名前が同じ)、
>スプリングエコーの原理を用いた「リバーブ」など
>独特のスピーカーとの組み合わせで、
>アコースティックな響きを聴かせてくれる。
というわけで、今後は奇妙な言動をする人を「オンド」と呼称すること
に決めました(用例:「バットマンだと? 奴はオンドだ」)
114 :
思想警察 :02/05/23 02:04 ID:cwMYUN2c
ヤボ用でLDを整理していたら、ビデオ・クリップ集『LIVE AID』の発掘 に成功(懐かしきかな「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス」)。 かのボブ・ゲルドフが提唱した飢餓救済運動「バンド・エイド」「ライ ヴ・エイド」などのムーヴメントの一環として発表されたものだが、この 中にユーリズミックス「セックスクライム」のクリップが入ってるのだ! いやー、時代の違いは感じるけど、やっぱりカッコ良かった。アニー・ レノックスは映画に出てくるのと同じ国民服を着て歌ってるし、背景はロ ケ現場そのもの(たぶん)だし、テレスクリーンはバンバン出てくるし、 ヘリは飛ばしてるし、久々に満足しました。 古いレンタル店でビデオカセットを置いてるところもあるようだから、 1984マニアは要チェック!
原作、中学生の頃に読んだよ。 最後は学校の薄暗い図書館で涙を我慢しながら読み終えた。 映画は高校生の頃かな。 緑の色調の美しさとか、原作の再現度で良い出来だと思った。 どうでもいいが、なぜか以前にSF板で2001年との対決スレが 立っていた。
116 :
minitrue :02/05/24 02:12 ID:zsNI7Itt
>>113 詳しい情報と解説、ありがとうございました。
5曲目頭からの音がそうですね。聞き分けられるようになりました
(もしかして、6曲目でも鳴ってます?)。
テルミンみたいな感じのものかと思っていたのですが、ずっと大きい楽器なんですね。
「電波楽器」という言葉はなんかすごいですな。海野十三とかのクラシックSFみたい。
>LIVE AIDのLD
結構好みの曲が入ってて当時とても欲しかったんだけど、
金がなくて買えなかった……。
で、90年代も半ばを過ぎた頃、ユーリズミックスのクリップ集
「GREATEST HITS」のLDを入手、十数年ぶりに「Sexcrime」のクリップと対面。
(たしか放送コードの関係だとかで、クリップ版は曲の頭の「sexsexsesesex」が
切られて「crimecrimecrcrcrime」から始まっているらしい……曲自体が
「Sexcrime」に問われたわけか)。
ビデオのアン・レノックス、しっかり青年反セックス同盟の赤い布をつけていますな。
党の演説家が「Sexcrime」と言ってるように見えるカットもいい。
……さて、このソフトには「Julia」のクリップも収録されている。
こちらには映画本編の映像は使われてなくて、黒バックで歌うアン・レノックスのバストショットを
抑えた色調の画像で微妙にアングルを変えながら捉えていくというミニマムな作り。
直接映画の内容を匂わせるものはないのだけれど、すべてのショットがディゾルブで繋いであるあたりは
劇中のテレスクリーンの描写とリンクしていると見ることもできる(笑……テレスクリーンは、
文字の表示に至るまで必ずディゾルブで切り替わるんですよね)。
このクリップ集、輸入DVDで現在も入手可能のようです。
>>115 >SF板の対決スレ
今でも立っています……。
117 :
SF1984 :02/05/29 04:43 ID:3ffydBLa
保守っとこう。 1984はSF的にサイボーグ小説の系譜であるという見方もあるね。 精神と肉体の乖離という側面を見た、変わった論考だった。
118 :
名無シネマさん :02/06/01 01:31 ID:n+jyRCAJ
記憶口行き回避age
119 :
思想警察 :02/06/01 06:37 ID:9JyDS/so
新シリーズ 原作にあるんだけど分かりにくい演出 その1 ウィンストンが煙草に火を着けようとして失敗するシーン。 原作を読んでなくて、映画を一度しか観なかった人には、まず絶対に意味が 分からないのではないかと思う。紙巻き煙草のコストをケチッた結果、葉の 詰め方が緩くて、うっかり下を向けた途端、葉が下に落ちてしまったのだ。 こういう煙草があることを知っている人はすでに高齢だと思うし、発展途上 国の製品や自分の手で巻く場合にありがちなケースでもある。 ああいう煙草が流通している事実を描くことによって世界観を強化している わけだが、結果としてはただ漫然と観ているだけだと理解できないカットに なってしまっている。 各レスへのお返事は今夜に。
120 :
SF1984 :02/06/01 23:54 ID:Yp9Ys31H
>119なるほど。 両方見ているけど、どちらも記憶の彼方だからな・・・
121 :
思想警察 :02/06/02 04:08 ID:EPPOUsS9
>>113 ご指摘の通りです。オンドは6曲目でも鳴っていました。
ユーリズミックスのクリップ集『Greatest Hits』DVDは、まだ探し当てて
いません。都内の輸入盤店しか見ていませんので…。
ビデオテープ版で良ければ在庫が散見されるから、簡単に買えます。
「ジュリア」のPVは見た憶えがないもので、ぜひ見なければ。
>>115 中学生で読んだんですか。早いなぁ。
私は高校二年、開高健のエッセイで『1984年』の存在を知って読みました。
この映画では、緑は人間性を象徴する色として扱われていますよね。
緑の野原が徐々に褪色していく仕掛けも、今ならCGでスマートにやれるん
でしょうが、当時は現像所でタイミングを調節するしか実現する方法がなか
ったと思われます。さぞ大変な作業だったことでしょう。
>>117 面白い発想だなぁ。
その見方によれば、ほとんどすべての独裁者は被支配層に対してサイボー
グ化を強要してきたことになるわけです。「決して現実を直視するな。楽土
はお前の心の中にあるのだ」という、毎度お馴染みのレトリックです。
共産圏では現実の日常がSF化していたのか……。ダブルプラスグッド!
122 :
SF1984 :02/06/03 01:07 ID:EuTdoAkL
中学校の時に読んだのは、田舎で娯楽がなかったため。 小学生のころからドウエル教授の首とかレンズマンとか読んでいたよ。 中学生の時に読んだオーウェル二回目の動物農場も好きだな。 こっちはまだ、それほどつらすぎないから買って手元に置いてある。 中学生の目で見ると好きな人の記憶を、好きだったという思いまで 消されてしまうというのが一番つらかったな。
123 :
思想警察 :02/06/05 00:21 ID:xmDJk1oY
原作にあるんだけど分かりにくい演出 その2 出勤前のウィンストンがパーソンズとエレベータを待っているシーン。 これも分かりにくい。二人はしばし並んで会話を交わし、しばらく経って から二人で階段を降りていく。エレベータが故障していて、二人が待つ階ま で来ないからなのだが、エレベータの扉がキャメラから見えにくい位置にあ るため、一見したところでは意味不明なカットになってしまっている。 もしかしたら、階数表示ランプさえ付いていなくて、動いているのかどう かも分からないエレベータなのかも知れない。これも私たちの日常では体験 できないシチュエーションだ。
今日、創価学会批判の本を読んでいて、ちょっと気になった文章の引用。 妻の熱狂が夫を圧倒するばかりか、妻が夫の行状を池田につながる学会の主要スタッフに 密告するケースも少なくない、というより、学会ではそのような密告を積極的に勧めており、 妻は学会内での夫の生殺与奪権を掌握しているともいえる。 同じ本の中に日本共産党や北朝鮮も触れられていて、なんともはやな気持ちになった。 まさか1984まんまな世界とはね・・・
個人崇拝はすべての体制を腐らせる。 つか、腐敗しない個人崇拝体制が存続した試しはない。
また映画見たくなってきたな…… ところで1984のビデオって新しいパッケージのがあるよね? 昔の紙パッケージの方がデザインが良いと思うけど、どうかな。
127 :
思想警察 :02/06/07 22:51 ID:yh1Dv5DG
>>126 ビデオカセットのパッケージは、初回発売時の紙箱しか存じません。
気になる話です。探してみようかな。
128 :
SF1984 :02/06/08 00:45 ID:etprIIK9
そのパッケージは最近見たんだけどね。 今、一般的なプラスチック製パッケージだよ。 映画のスチルらしき物を表紙にしていた。
129 :
SF1984 :02/06/08 02:46 ID:PzlTinUK
130 :
思想警察 :02/06/08 13:21 ID:mnm6BFY2
原作にあるんだけど分かりにくい演出 その3 アートセム(人工授精)の説明会のシーン。 密会する場所を知らせるための場として出てくるだけで、単なる背景にし か見えないが、これも見過ごせない要素だ。 今や人工授精という言葉は珍しくも何ともないが、連中がやっているのは マジで生殖の自由を否定する政策なのだから恐れ入る。アートセムが完成す れば、人はただ党によって培養され、教育さられ、使役され、国家に貢献し、 流血し、死んでいくのみの存在に成り下がる。もちろん、個人どうしが愛し 合って子をもうけるといった事態はあり得なくなる。 ここで分かるのは、『1984』で描かれた時代があくまで過渡的な段階であ り、改革が完成されれば誰も疑問など持ちようのない閉じた世界が現出する ということだ。それはザミャーチンが『われら』で描いた「完全な世界」に 近い。サイムは辞書の厚さを語っていたが、いずれ辞書は不要になる。
131 :
思想警察 :02/06/08 13:23 ID:mnm6BFY2
>>129 ああいうペーパーウェイト、なかなか見つからないんですよね。
132 :
SF1984 :02/06/09 05:26 ID:dnMhI7R/
>>131 従兄弟にもらった珊瑚のペーパーウェイトがあるけど、
どっかいってしまったな(w
ちなみにガラスではなく、かたいプラスチック製だった。
>>130 そういや、辞書がどんどん薄くなるってのはこういう所
(2ちゃん)に出入りしていると自由への障害だってことが妙に
納得できる。
まあ、個人的に2ちゃん語はあまり使わないけどさ。
133 :
名無シネマさん :02/06/15 22:59 ID:E14ygYFs
保守コピペfrom文学板 www.notbored.org/goldstein.html 正体不明の「例の本」全文
134 :
名無シネマさん :02/06/21 00:28 ID:0pbhewbg
「動物農場」って、ほんとに映画化されるんですか?
135 :
SF1984 :02/06/21 06:26 ID:woZQ9ges
>134昔アニメ映画があったね。そこそこのできだったらしいが。
136 :
名無シネマさん :02/06/21 09:27 ID:E+q1/0tr
ありゃ。知らなかった。こんなスレがあったとは・・・・。 さすが2ちゃんですね。 1984は公開当時に見たのですが、そのときの印象は率直に言って 「うーん・・・・」。 友だちと「あの本は映画にはならないよねえ」とぶつぶつ言っていた 記憶があります。その後しばらくして「未来世紀ブラジル」が公開された ので、そっちに引き寄せられちゃって1984の方はほとんど忘れていま した。 でも、このスレを一読してみてまたビデオを借りてみようという気になって きてます。ほとんど内容は忘れているのですが、「オーセアーニア、 オセアーニア、オセアーニア」という歌声は耳にこびりついて離れない です。
137 :
思想警察 :02/06/26 18:33 ID:E0RPGgse
とりあえず復帰上げ
138 :
名無シネマさん :02/06/30 00:04 ID:dqNb0uwG
明日レンタルしてくる。多分、
139 :
思想警察 :02/06/30 00:45 ID:NoZ1IbmQ
>>138 オウ!
このスレを読んでる別の誰かが同じことを考えていなければ良いが……。
みなさん、今後このスレをどうしたらよろしいでしょうか?
140 :
SF1984 :02/06/30 02:57 ID:cM4/DFJK
とりあえず>138氏の感想を聞きたい。
141 :
138 :02/07/01 20:51 ID:sM3V1rVR
見た。 地味だけど、丁寧に創ってある感じでよかった。 途中、拷問シーンのあたりで眠くなった。 意識が戻った頃に最後のシーンになってて、ああ洗脳されちゃったんだな…と。 余韻が残る終わり方で、好きです。
142 :
SF1984 :02/07/02 01:53 ID:lg/eJFTu
眠くなったかあ。テンポが典型的なイギリス映画だからかな(よく知らないけど そういや、こういう管理社会物って余韻が残る作品が多いよね。華氏451度とか。 2300を除いて。
143 :
名無シネマさん :02/07/06 14:26 ID:eDQbXJgU
華氏451は面白いと感じられなかった。余韻というか終わりかよっ!
って感じだった。抵抗の仕方が物凄く地味だし。
>>139 メモリーホールで事実を書き換えつつ1000まで続けてください。
144 :
名無シネマさん :02/07/06 22:17 ID:fvxTnv3b
テレビ東京の番組「芸術に恋して!」でやってた イギリスで人気のある小説ベストスリー。 3位 動物農場 2位 1984年 1位 指輪物語だった。 オーウェルって、国民的作家なんだね。 日本の夏目漱石みたいな感じか?
145 :
SF1984 :
02/07/07 02:22 ID:KL4PN1B6 >143めちゃくちゃ本好きなので、個人的には感情移入しまくった。 >144しかし、漱石ほどは多作じゃなかったな。でもこんなに人気あるのか。 もともとヨーロッパは日本と比べて作家が本を出さないで暮らせるけど。