脚本家永原秀一氏死去〜不幸せはゴジラと共に

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1名無シネマさん
加山雄三+森雅之主演のカッコイイ『狙撃』や松田優作のスマッシュ
ヒット『最も危険な遊戯』などの傑作を物にしながら、橋本幸治版
『ゴジラ』で過去の栄光を棒に振ったのはちょっと悲しい。

http://www.sankei.co.jp/html/1116side066.html
2名無シネマさん:01/11/17 13:42 ID:H/WHOu2s
脚本
1967.02.04 拳銃は俺のパスポート  日活
1967.10.21 爆破3秒前  日活
1968.11.23 狙撃  東宝
1969.02.22 野獣を消せ  日活
1969.03.15 無頼 殺せ  日活
1969.09.10 弾痕  東宝
1969.09.13 やくざ番外地  日活
1969.12.31 嵐の勇者たち  日活
1970.03.07 斬り込み  日活
1970.05.02 女番長野良猫ロック  ホリ企画
1970.08.01 野良猫ロック ワイルドジャンボ  ホリ企画=日活
1971.01.03 野良猫ロック 暴走集団’71  ホリ企画=日活
1971.06.10 組織暴力 流血の抗争  日活
1972.04.05 ヘアピン・サーカス  東京映画
1973.02.03 セックス・ライダー 傷だらけの欲情  日活
1973.02.17 反逆の報酬  東宝=石原プロ
1973.06.09 無宿人御子神の丈吉 黄昏に閃光が飛んだ  東京映画
1977.05.28 白熱  東宝映画
1977.12.17 惑星大戦争 THE WAR IN SPACE  東宝映画=東宝映像
1978.02.04 襲う!!  日活
1978.04.08 最も危険な遊戯  東映セントラルフィルム=東映芸能ビデオ
1979.04.28 乱れからくり  東宝映画
1979.08.04 蘇る金狼  角川春樹事務所
1981.09.12 獣たちの熱い眠り  東映=徳間書店
1982.08.07 ハイティーン・ブギ  東宝映画
1984.12.15 ゴジラ  東宝映画
1990.11.09 ベレッタM92 凶弾 (V)  東映ビデオ
1991.04.26 野獣都市 天使の囁き (V)  TBSビデオ
1991.11.16 よるべきなき男の仕事・殺し  ニューウェーヴ=T・P・Nプロジェクト
1998.08.01 激しい季節  ケイエスエス=ニューウェーブ
1999.10.15 現金狩り 最終出口 (V)  ピンクパイナップル=ケイエスエス販売
原作
1989.08._ 狙撃 THE SHOOTIST (V)  東映ビデオ
1996.07.12 平成残侠伝 ぶった斬れ! (V)  東映ビデオ
1999.01.08 組織暴力 流血の抗争 (V)  東映ビデオ
1999.03.12 組織暴力 流血の抗争2 (V)  東映ビデオ
3名無シネマさん:01/11/17 13:46 ID:ouGw3De/
この人、ゴジラだけじゃなくて「惑星大戦争」も書いてるんね。
SF物は鬼門か?
4名無シネマさん:01/11/17 13:47 ID:trZCEqDy
「大都会2」「3」いい仕事でした。
5名無シネマさん:01/11/17 14:02 ID:H/WHOu2s
61歳の死は早過ぎるな。80年代以降、この人を生かしきれなかった
日本映画界って……。柏原寛司も大川俊道も喪に服せ。
6通りすがり:01/11/17 14:07 ID:PNWfTFR5
「拳銃は俺のパスポート」は和製ハードボイルド・アクションの最高傑作だと思います。
永原さん、テレビの刑事もの等々アクションでは関わってない作品のほうが少ないくらい。
草野球チームやったり、後輩ライターにも門戸を広く開けて交流していましたね。
7名無シネマさん:01/11/17 14:26 ID:K+pjD6DR
>>2を見ると、『蘇える金狼』あたりをピークに、あとはボルテージが落ちて
いるような気が。
でも>>5の言う通りだと思う。この人のスケールを受け止められるような映画
界じゃなくなってしまったのかも。
「惑星大戦争」はそれなりに好き。
8名無シネマさん:01/11/17 14:58 ID:y9VFKMAB
>>1
そ、そんな書き方しなくても。
フツー、追悼スレって故人の業績をたたえるものだよ〜。
9ピラニア軍団:01/11/18 16:55 ID:xMkDZGNz
>>7
漏れの中では、70年前後の日活ニューアクションが図抜けて面白かった。
一連の松田優作モノは、その残光が優作の肉体を通して輝いたんだと思う。

>>8
でも、2チャンネルだからね〜。
1のような書き方しなきゃ、今「永原秀一」っても誰も知らないと思うよ。
気持は分かるけど、許してあげて。
10名無シネマさん:01/11/20 22:56 ID:4ir3ySDn
俺、好きだよ「ゴジラ」の脚本・・・
これまで、書いた人がどんな人かは詳しくは知らなかったけど
脚本はずっと良い脚本だと思ってたもん
そりゃあ確かに映画自体は駄作だけど
結局は邦画界の体制で撮るにはスケールが大き過ぎたってことでしょ?
それに、邦画界(東宝)があそこまで無力とは思ってなかったのだと思うし
11名無シネマさん:01/11/22 02:06 ID:MKr0WFBB
>>4 同意。アメリカ流ポリス・アクション・ドラマを日本に移植した
功績はリスペクトしたい。

でも石原プロがTVドラマ作らなくなって、この人も……って感じでしょうか。

そんな俺でも >>10 >俺、好きだよ「ゴジラ」の脚本・・・

いや、やっぱり最低だと思う(痛)。
12シネマ雑記帖・掲示板よりー1:01/11/28 01:05 ID:ovccsWpM
シナリオライターの永原秀一さんが、14日、亡くなりました。
この人の名前、私には特に思い入れが深いのです。
私が学生時代、熱狂したのが、日活ニューアクション。
当時、キネ旬の読者投稿欄に、ニューアクションについていくつか
映画評を書きましたし、その後、映画仲間と、映画サークル機関紙を
発行した時、「日活ニューアクションとは何だったのか」なるタイトルで、
長文のニューアクション論を連載したりもしました。
その日活ニューアクションの傑作の多くのシナリオを書いたのが
永原秀一さんだったのです。
作品名と監督名を順に列挙します。
「野獣を消せ」(69)   (中西隆三と共作)長谷部安春
「無頼・殺(バラ)せ」(69) (池上金男と共作)小沢啓一
「斬り込み」(70)       沢田幸弘
「女番長・野良猫ロック」(70) 長谷部安春
「野良猫ロック・ワイルドジャンボ」(70)(藤田敏八と共作)藤田敏八
「新宿アウトロー・ぶっ飛ばせ」(70) (蘇武道夫・藤田敏八と共作)藤田敏八
「野良猫ロック・暴走集団’71」(71) (浅井達也と共作)藤田敏八
「流血の抗争」(71)      長谷部安春
どうです。当時を知っている人なら分かると思いますが、これ、ほとんどすべて
ニューアクションの傑作ばかりです。「野良猫ロック」シリーズなんて、今でも
カルト的な人気があり、特集上映もよくされます。
一般映画としての日活末期に、仇花のように咲き乱れたニューアクション群は、
永原さんなくしては誕生しなかったのではないでしょうか。
その事を書いた新聞が、ほとんどなかったのは凄く残念です。
13シネマ雑記帖・掲示板よりー2
他にも、日活ハードボイルドの頂点「拳銃(コルト)は俺のパスポート」(山田
信夫と共作・野村孝監督)という傑作もあります。
また、東宝では、加山雄三主演の「狙撃」(堀川弘通監督)、「弾痕」(森谷司郎
監督)などを書いて、これまた“東宝ニューシネマ”なるジャンルの先駆けとなりました。
その後、日活にいた黒澤満プロデューサーが、東映セントラル・フィルムという
製作会社を興し、その第1回作品となった松田優作主演「最も危険な遊戯」(村川透
監督)の脚本も永原さんが書き、これまた大好評で迎えられ、優作も、村川透も
大ブレイクすることになります。
その後、やはり松田優作・村川透コンビの角川映画「蘇える金狼」の脚本も書き、
優作人気の沸騰に貢献します。
どうです。この活躍ぶり。考えれば、日本におけるハードボイルド・新感覚アクション
映画の誕生の、いずれの時期にもこの人が深くかかわっている事が分かります。
その後に書いた「惑星大戦争」「ゴジラ」(84年版)なんかのSF映画なんて、どうでも
いいのです(それまでの作品歴から見ればイマイチです)。
その素晴らしい功績について、マスコミは知らな過ぎます。まあ映画ファンでもあまり
知らないとは思いますが…。
享年61才でした。ご冥福を祈ります。

以上、シネマ雑記帖管理人(土田氏)の追悼カキコでした。