【鳩山氏辞任ぶら下がり(1)】「正しいことが通らない時がある」
鳩山邦夫総務相は12日午後、首相官邸で麻生太郎首相に辞表を提出し、その後、記者団に「世の中正しいことが通らない時がある」と述べた。
ぶら下がり取材の詳細は以下の通り。
−−麻生太郎首相とはどのような話をしたのか
「今、辞表を提出して参りました。というか、その場でサインをしました」
−−首相からはどのような話があったのか
「まあ、非常に残念ですが、まあ、信念を曲げられないということなので、本当に残念ですけども、やむを得ませんと。
で、自分が一番、厳しいときの選対本部長を何度も務めていただいて、そういう関係でもあるだけに悲しく残念ですね、ということをおっしゃってました」
−−鳩山氏はどういう気持ちで辞表を出したのか
「あの、世の中、正しいことが通らない時があるんだな、と。今はそういう思いですね。どんなに不透明で悪事をはたらいていても、
私がそのことをはっきり説明を、世の中に対しても、してきましたが、今の政治は正しいことを言っても認められないことがあると。
まあ、例は悪いけども、例はちょっと全然、不適切ですけども、西郷隆盛翁が、あれは征韓論のときですけども、ずっともめ続けて、
最後に『岩倉公、過てり』って叫ぶんでしょ。で、まあ、政府を離れますよね。あの時、西郷隆盛翁も信念の人だから、自分が正しいと思ったことが
通用しなかったんで、潔く政府を去ったわけで、私もそう言った意味では政府、内閣を去ることは躊躇(ちゅうちょ)しませんでした。潔さが大事だから、
こういうのは。正しいことが通用しないと思ったら、潔く去るのがいいんじゃないでしょうか」