【女性専用車両】クラウドミスターK【賛成する会】

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■様子見の議員たち

 鳩山グループも26日午後、都内の鳩山の個人事務所で会合を開き、当面は「(小沢を支えている)鳩山さんの気持ちを体し、
党内結束のため頑張っていこう」という方向となった。

 とはいえ、特に意見集約をしたわけではない。事務総長の小沢鋭仁によると、会合全体の雰囲気は割と中立的なものだったという。

 「(小沢の)早期辞任論は決して党にとって好ましくない。かといって、代表死守という話でもない」

一方、代表代行の菅直人グループは3日の秘書逮捕以降、誤解を避けるためとして会合を開いていない。菅は26日の記者会見で、
改めて小沢続投を支持した上でこんな警告を発した。

 「今、党内で(小沢辞任論など)いろいろな議論が出ているが、気をつけないと、あるところを超えると党に亀裂が入る。
かつて、新進党が平成9年に解党したのもみている」

 ただ、それでは菅グループ全体が小沢を支える態勢か、というと違う。若手メンバーの一人は「今や『政権交代のためには代表交代』
という状況になりつつある」と小沢を突き放す。

 26日の衆院消費者問題特別委員会。消費者庁設置関連法案をめぐり参考人質疑が行われた会場では、民主党議員らが、
小沢続投に厳しい数字が示された共同通信の世論調査結果を回し読みする姿が目立った。

 ■代表戦も視野

 党内の各グループが互いに牽制(けんせい)し、腹の内を探り合う中で、局面を転換させるキーマンとみられているのが最高顧問の渡部恒三だ。

 渡部は、小沢とともに自民党を飛び出す一方、平成9年には雑誌のインタビューで「新進党は小沢一郎の私党ではない」と
苦言を呈したこともある。周囲には「代表はだれでもいい。オレだっていいんだ」と漏らすが、意中の人はどのグループにも属さず、
「クリーン」なイメージのある副代表の岡田克也だとされる。

 その岡田は現在、小沢の秘書逮捕を受けて党政治改革推進本部長として、企業・団体献金の規制強化に取り組んでいる。
26日の会合では、パーティー券収入の規制も検討すると決めた。

また、岡田は17日、党所属議員全員に世襲に関するアンケートを配布した。世襲制限と、資金管理団体を利用した事実上の政治資金相続の廃止について、
党内の意見を聴取し、まとめていきたい考えだ。

 「世襲というと、小沢代表も2世だから現議員には適用しない。仮に代表が岡田に交代した際に、こういう点をバッと打ち出せば、
民主党は変わったという印象がつくれる」

 岡田に近い議員はこう狙いを解説する。また、別の議員によると岡田は最近、周囲に「もし小沢さんが辞めたら無投票で次の代表選出となる
事態は避け、代表選を行わないといけない」と話しているという。明確に小沢辞任を視野に入れていることがうかがえる。

 ただ、アンケートは10日後の今も3割程度しか回収されていない。浮き足立った議員らは、真面目に答える余裕を
なくしているのかもしれない。(敬称略)