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【民主党解剖】第2部小沢ショック(4)あらわになる党内亀裂

■批判者は追い出せ

 26日午前、国会にほど近いマンションの一室。民主党代表、小沢一郎に近い若手議員らで構成し、事実上の小沢派といえる
「一新会」の定例会合は、いつもに増して白熱していた。

 「前原と小宮山はけしからん。党から追い出せ」

 誰もが小沢の続投に疑問を示した副代表の前原誠司や、辞任を求めた「次の内閣」文部科学相の小宮山洋子を非難した。
この2人と、やはり小沢に自発的辞任を促した元政調会長、仙谷由人もみな前原グループ「凌雲会」に属している。

 「一新会」会合で激しい言葉が飛び交った背景には当然、親分の小沢を批判されたことへの反発がある。
ただ、それだけではなく、「党がバラバラだとみられることへの恐れがあった」(出席者)のだという。


 民主党は、内部に保守系から旧社会党系まで抱えた寄り合い所帯だ。党内には、約10のグループが存在する。
メンバーは一部で重なり合い、どのグループにも属さない議員もいる。

 小沢は3年前に代表に就いて以来、政治思想も方向性も雑多なごった煮状態の党を、一つに押さえ込む“重し”役を果たしてきた。

 だが、党内にはそれを快く思わない向きも少なくなかった。小沢の公設第1秘書の起訴と続投表明は、党内の路線対立を顕在化させつつある。

 26日午前、都内の個人事務所で「一新会」代表幹事、鈴木克昌と面会した小沢は、党内から自身への批判が
出ていることについてこうつぶやいた。

 「民主党はいつもこうだから、しようがない」