■世論がすべて
24日夜の国会議員会館。中国・四国ブロック選出の議員らが集まり、小沢が続投を報告し、前原らが異論を唱えたものの
押し切られた同夜の常任幹事会の様子について報告を受けた。出席者によると、「みな『厳しい』と沈痛な雰囲気になった」という。
また、小沢の続投表明に関する25日の新聞各紙の社説も「小沢氏続投は通らない」(産経)▽「小沢代表は身を引くべきだ」(朝日)
▽「小沢代表の続投後のイバラの道」(読売)▽「説得力のない会見だった」(毎日)−などと一様に厳しかった。
ふだんは論調の違う各紙が足並みをそろえて批判してきたことは、民主党にとってマイナスだ。
民主党の有力支持団体である連合幹部は25日、周囲に「このまま小沢続投を容認するかは世論次第だ」と漏らした。
週末にも実施される報道各社の世論調査結果に注目している。
「難しい場面が続いているが、小沢代表が言われたように、党が一丸となって政権交代に向けて頑張っていくことは変わらない」
菅は25日の「次の内閣」閣議でこう述べ、改めて党の結束を呼びかけたが、いったん失われた求心力を取り戻すのは容易ではない。
小沢は27日の代議士会や参院議員総会で続投を決めた経緯を改めて説明する。マスコミに公開し、各議員が自由に発言できる
こうした場では、「執行部が意見を押さえつけるのは無理」(若手議員)だ。
小沢は批判を受けて立ちつくすのか、それとも「剛腕」で党内をまとめきるのか。正念場が近づいている。(敬称略)