◆■◆喪男が自作の詩を発表するスレ◆■◆

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1('A`)
心に溜まった鬱憤を芸術にぶつけろい
2('A`):2008/08/03(日) 15:38:08 0
Awakening Hardly

ありふれた朝の日差しは 暴力的な鐘の音と共に訪れる

それじゃあ覚醒という名の惰眠を貪ろうか

まどろみながらの義務的なスキンチェンジ ブラシの音さえ私を曳き込む

ニュースは今日に希望を持たせてはくれない 占いは16位

固いパンとぬるいコーヒーで十分 過剰なエネルギーは要らないわ

扉を開けるともう戻れない 暫く自分とはさよなら

冷たい風が頬を撫でる まるで目覚めを促すかのよう

乗り古した人力二輪車 カゴにカバンと眠気を詰め込んで

iPodが燃料を耳伝いに注入する 今だけは今日を忘れさせて

俗界の騒音はパトリック・ウィルソンのハイ・ハットだけを際立たせる

空気の摩擦はコンタクトレンズを浮かせるだけじゃないのね

まるで牢獄のような 要塞のような あの場所

看守のような体育教員には目も合わせず 前を通り過ぎる

チャイムが不協和音を奏でる 人波が速くなる

今日もここには取り留めない日常と非日常が混在する
3('A`):2008/08/03(日) 16:46:07 O
↑なに これ
4('A`):2008/08/03(日) 16:55:45 O
>>2を書きたいがために>>1が立てたスレだと思うぞ
5('A`):2008/08/03(日) 17:18:14 0
その通り
でもみんなも書いて
6('A`):2008/08/03(日) 17:21:44 0
100%自演男が現れる
7('A`):2008/08/03(日) 23:05:22 0
俺たちは4年をかけて死刑台に登っていく
中途半端に短く長く、真っ暗な鉄の階段を急かされていく
死にゆく恐怖心などとっくに麻痺している
3年の終わりになってようやくそれに気付くのさ
8('A`):2008/08/03(日) 23:09:37 0
>>7
大学生か
9('A`):2008/08/03(日) 23:22:04 0
なんで大学なんか行くんだ
なんで勉強なんかするんだ
なんでサークルなんか入るんだ
俺達大学生じゃないか
なんで大学生なのに勉強なんかしてるんだお前は
レポートなんかウィキればいいんだよ
大学生が勉強なんかするな
青春なんか生意気だと思わないのか
何なんだお前は
理解不能だ
10('A`):2008/08/03(日) 23:29:10 0
ああああ畜生どいつもこいつも楽しそうに大学行きやがって
死ね死ねどいつもこいつも一丁前に楽しみやがって生意気なんだよバカ野郎
俺はかなしいかなしいかなしいんだよかなしくて仕方ないんだよ
バカ野郎どもなんで泣いてくれないんだうあああああああああああああああああああああああ
泣いてくれ泣いてくれ泣いてくれ泣いてくれ
それか死んでくれ
11自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/03(日) 23:29:13 O
「サングラス・二十八」

労務者の集う河川敷で花しゃぶをキメる
これはたいへんな極楽
俺の頭は時速500キロで駆け抜けるコバルト・ブルーのトヨタ・カローラ
クリスマス・キャロル歌う褐色の少女は右手がなくて
青い鳥を見つけられなかったチルチルミチルは性的不具者と化す
ごはんさん
もし私の人生が十年前からやり直せるのなら
あのときヨード卵パックを万引きしていれば良かった
時、既に遅し
俺は代表取締役に成り果ててもう誰も尊敬することが出来ない

ローン地獄
カーステレオからは美空ひばりが流れていて俺はノリノリ
ロカビリー地獄
お前みたいにすごく怒る女が嫌いだ
だけどもそれは言わぬが花というものなので
俺は黙ってお前を国境線の向こうへ突き飛ばした

かもめが飛んでいる
その緩やかな曲線でお前のあそこを犯す
ロック・スターに成り果てた明治大学卒業生
めちゃくちゃな髪形でコンビニエンスストアに入る奴
あんたのその革ジャンめちゃくちゃいいね
蛙が飛び込んだ

オレはさぁ、今までの人生で一回でもオレに頭を下げさせた奴全員死ねって祈ってるよ
という、石川啄木の意訳
太陽がきらきらしていて今日も僕は学校へ行きたくない
12('A`):2008/08/03(日) 23:32:55 0
汚れたトイレに住む魚
人々の糞尿食って生きている
俺はこいつを食べたい
便器に溜まった水で喉を潤して
体中を生き返らせたい
俺はこいつを食べたい
聴いて下さい 俺はこいつを食べたい
13自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/03(日) 23:33:18 O
「ハードコア」

ハードコアだ
ハードコアだ
ハードコアだ

ハードコアなパンク
ハードコアなポルノ
ハードコアな人生
ハードコアな花売り

ハードコアだ
ハードコアだ
ハードコアだ

ハードコアな空気
ハードコアな青春
ハードコアな大地
ハードコアな季節

ハードコアだ
ハードコアだ
ハードコアだ
ハードコアだ

オレの心はハードコア
惜しむ間もなくいま再び絶命する
14('A`):2008/08/03(日) 23:35:58 0
雨やんでる、素晴らしいことだ
俺病んでる、素晴らしいことだ
15('A`):2008/08/03(日) 23:40:30 0
俺はフリーダム
貴様を拷問する
16('A`):2008/08/03(日) 23:43:49 0
ある冬の日にお前らに出会った
凍てつくような寒い日にお前らに出会った
新しい世界 生まれて初めて自分と同じ考えを持つ友を手に入れた
幸せだった 楽しいとはこういうことなのかと噛み締めた
親も学校も教えてくれない感覚 自分の居場所
ある夏の日に気づいた
うだるような暑さの中で気づいた
ここは天国ではない
自分の考えを失い劣等感や世間体に雁字搦めになった自分の醜い姿
全てを人の所為にし逃げている自分の醜い姿
愛を知らず 友情を知らず 夢を知らず

17('A`):2008/08/03(日) 23:44:42 0
今日も街中レイプに飢えている
吹きつける生暖かい夜風は血の匂いに似ている
女の悲鳴が空気を微かに震わし
生臭い暴力の気配がアスファルトを覆い尽くす
18自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/03(日) 23:55:27 O

カンパネルラとサザエさんのあいのこ
へその中からケツの穴まで愛してる
コーラまみれになって白線を垂れ流す
世界はチンポ
生きていたい

あの娘の平らな胸を僕は口に含みたい
その淡く色づいた桜の花弁のような少女の乳首に、僕はそうっと舌を這いつくばらせた。
――ねちゃり。
そしてきわめて緩慢な速度で、舌を静かに蠕動させると、少女は生まれたての仔犬のように切なげな声を上げた。
「ひゃ……う…っ」
それが堪らなく愛おしくて、僕は舌の速度を早め、執拗に少女の敏感な突起を攻めた。
肌と乳首の境界線をなぞるように舐め、軽く焦らすように舌先で突起をつつく。
唇の中にそれを含み、盛大に音を立ててそれを吸い上げる。
「あっ…や……!」
さっきよりもっと大きな声で少女は鳴き声を上げる。
少女は耐えきれずに体をビクンと揺らす。栗色の髪が同時に揺れて、優しい香りが鼻孔を擽る。
綺麗なコバルト・ブルーの瞳がにわかに涙で滲んでゆく。
僕はそれを指先で拭き取ってやると、そのまま手を伸ばし、
少女が身につけている最後のもの――縞模様の小さな下着に指をかけた。
「脱がすよ?」
「っは……やぁ……はずかしいっ…!」
今にも消え入りそうな声で主張する少女にも構わず、
僕はその縞模様の下着をずり下げたのだった。
下着が彼女の太股、ふくらはぎ、足首を駆けおりていくあいだ、
少女は真っ赤な顔を両手で覆い隠し、「やだ…やだ…」と呟いていた。
19('A`):2008/08/04(月) 01:07:21 0
>>18
エロ小説じゃねぇか
20('A`):2008/08/04(月) 02:10:10 0
俺は自由さ この広い世界で俺が一番自由さ
人類総奴隷時代に俺だけは自由さ
俺を縛るものなんてない 俺の体は羽根のように軽いのさ
あぁ、俺に責任なぞ有りはしないのさ
充実?愛?友人? 知らなければいい
権力?名声?金? 望まなければいい
あぁ俺はあの時必死で社会の鎖を外して奴隷をやめた
泣いたって喚いたってもう奴隷には戻れないのに
21自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/04(月) 12:44:45 O
>>19
詩という名のエロ小説だよ
22('A`):2008/08/04(月) 12:47:17 0
おまえつまんないよ
消えろよ
23('A`):2008/08/04(月) 14:28:00 0
>>20
にーと
24自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/04(月) 15:31:57 O
「太陽の死」

感覚祭りを起こして心臓をやられたペット・ボトルさん
乾いた排他的経済水域で徹底的にそれをやる
ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ・ダニーボーイ、はやく値札を作れよ
花の咲きすぎでもはや俺はメシヤ
飯屋で観音像抱いて眠れば細切れレンガの明日になれる
バーバーで髪切りすぎたぜ
めちゃくちゃいい俺のこのサングラスの名前は「堕落論」

執拗に映写技師をシェイク
魔法瓶で尿道を切り裂くジャックの母親の生理痛
悲鳴を上げる俺
とっても美しい午後三時のとっても醜い出来事
痴漢野郎の書く純愛小説にみな涙を流した
腐れオメコ
マジンガーZがユニオンジャック引き裂いた

週刊誌ヤングメ〜ン
僕のほくろを食べてよベイベー

パセリのチンポ和え
僕のおばあさんの大好物さ
25('A`):2008/08/04(月) 23:51:01 0
強い光が射すときはその分長い影ができる
って清原が言ってた
26('A`):2008/08/05(火) 00:17:27 O
昨日言ってたな
それとこのスレ伸びて良かったな、>>1
27('A`):2008/08/05(火) 00:20:33 0
>>26
良かったよかった
もっと伸びれ
28不能科学者/23歳 ◆q6SHwHGmA2 :2008/08/05(火) 01:36:18 0
本来あったかもしれない感情で生きることを
周りから強く否定されたから
理屈で生きるようになった。理屈が友達だった。

そうやって生きてきたら
「なんで理屈ばっかりなの?」と聞かれ、
次第に理屈も否定された。

私は世界に合わせてきた。
世界が俺を許してくれるように
最大限に努力した。

その結果、世界は俺を否定した。
俺の欲しかったもの・・・したかったこと・・・・
それは俺じゃない、他の奴ばかりに与えられていった。
「ただ普通に生きていた人間」に与えられた。
「痛みを知らない人間」に与えられた。
「何も努力していないのに、運が良かっただけ人間」に与えられた。

俺には見たくないものしか与えられなかった。

彼らは言った。
「努力しろ」と・・・「甘えるな」と・・・・「死ね」と

俺は・・・十分努力した。否定されても尚、頑張った。
お前らが腰を振っている間も楽しそうに騒いでいるときも
ただひたすら頑張った。

ところが世界は今度、俺を罰しようとしてきた。
俺をあざ笑ったあいつらと一緒に
さも正しいかのように俺を罰してきた。


だから俺は生まれて初めて感情をこめてこの言葉を叫ぼう


「 俺 は 悪 く な い ! 悪 い の は 世 間 だ ! 」
29('A`):2008/08/05(火) 01:40:00 0
いちばんいいやつにメロディつけてニコにうpしてくれ
30自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/05(火) 06:42:26 O
「メリールウ・ストリップ・クンタキンテ」

深雪の底に横たわるメリンダさんを想いながら
俺はグレープ・ジュースに氷を入れてる
泥だらけハイカット・スニーカー履いた当たり屋の少年にサインボールを投げつける
デラックスなリムジンのデラックスなフロント・ガラス
そこにへばりついたヤママユガの変死体

ピースマークの指輪をつけて戦場を歩く
動物園の中のレストランでお前は環境保護を語ってる
鳴り続ける電話を誰も取ろうとしないで
カーペットにへばりついて中空に浮かぶ紫の音符眺めてる
まるで僕らは頭のいかれたドランク・モンキー
純粋になりたいだけの単なる犯罪者さ

クレイジーなポマードの付け方
とってもカッコいいぜ
俺は昔の映画の主人公に成りきったまま
モデルガン握ってお前の心臓に狙いをつける
ガレージの中で生まれたハエ
生後十日で死亡さ
涙は出ない
出るわけがない
31自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/05(火) 07:30:44 O
「プリンをあの娘のおっぱいだと思って食べる奴」

プリン食いたい
化学調味料たっぷりのどぎついカラメルかかったやつ
オーバーヒートした車の運転席でそんなことを思う

アイ・ラブ・プディング
プディングの味は
アイ・ラブ・プディング
食べてみなけりゃわからないよ

服はボロボロ
腹はペコペコ
喉はカラカラ
そんな俺がいまいちばん求めてるのは
ファミリー・レストランのでかいプリンさ
蒸し暑い車内でストレイ・キャッツを口ずさむ
誰にも気にされず死んでいった白熊の最期の言葉は
「プリンちょうだい」

アイ・ラブ・プディング
プディングの味は
アイ・ラブ・プディング
食べてみなけりゃわからないよ

人種差別
民族紛争
環境破壊
そんなことに考え巡らせたあと
俺はやっぱりプリンのことを考える
地球がプリンになっちまうぐらいに
プリンのことを考え続ける
さよならの日がやって来るまで俺はプリンを想い続ける
どこか遠くのガソリン・スタンドのアルバイト
休憩時間にでかいプリンを食ってる

アイ・ラブ・プディング
気が狂うほど
アイ・ラブ・プディング
プディングが大好きなんだ
アイ・ラブ・プディング
あの鮮やかな色を見ただけで
アイ・ラブ・プディング
いっちまうぐらいに大好きなんだ
「プリンちょうだい」
32自演ちゃん ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/05(火) 09:31:36 0

「グッド・バイ」

インターラーケン・トラベルセンターに勤めてるオレの友達
戦争で右耳を失ってから 世界がずっとモノラル録音
そんなときに思い出すのは たいてい過去の夏の日
生垣に生えてる緑色のコケ 指でなぞって
空に浮かんでる小さな飛行機 手のひらで遮った

校庭に迷い込んだ 首輪つきのシェパードに群がる
ランドセル背負った 子供たちの笑顔
BB弾拾い集めて 大事そうにポケットにしまった野球少年
ひとりぼっちの女の子 図書室でホームズ読み続ける
プールの授業に目薬を持ってきた アイツが今日のヒーローさ

いなたい真夏の風が吹いたら 秘密基地に扉を作ろう
一度も使わない合言葉をきめて 花びらをちぎろう
そしてもしも 戦争がはじまったら

冷たい空気が溢れるコンビニエンス・ストアで
立ち読みしてる子供の隣に立って
ウインドウの向こうの横断歩道に立ってる
初恋のあの娘の蜃気楼見てる
ダヴィンチの画集小脇に抱えてたはず

アイス・キャンデーの当たり棒へし折り 金魚の墓にそっと差し込む
金魚の名前はメリールゥで 二度目の誕生日が来る前に死んだ
なんだか涙が出そうだ こんなはずじゃなかったんだ
戦争に行きたい なるべく死亡率の高いやつ
小学校の頃は意味もなく そんなことを思ったりもしたんだ

いなたい真夏の風が止んだら 河原に小石を投げにゆこう
一度も成功してない河渡りを 今日こそ成功させよう
そしてもしも 戦争がはじまったら

デニス・ホッパーの匂いがしてる 夕立にふられて呆然としている
いくらこすっても取れないアイツの肉片 二度と見たくないピンク色をしてる
ジューク・ボックスに小銭を入れても 甘いメロディは耳に入らず
こびりついた真っ赤な悲鳴が 大音量でオレの鼓膜を揺らしてるだけ
神様お願い助けておくれよ こんな真っ暗な世界はイヤだよ

いなたい真夏の風が切れたら 電車に乗って遠くへ行こう
またいつか会おうねと 泣いて笑ったあの子の顔に
僕は銅製の目覚まし時計 思いっきり投げつけてやりたい
そしてもしも 戦争がはじまったら
33自演ちゃん ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/05(火) 09:52:06 0

「ストレンジ・チェルシー・マスターベーションズ(U)」

あんな感じだね リーゼントで風を切って
読めもしない標識に 視線を送って走り続ける
寝る前震える 人妻シェイキン・ナイス・ヒップ
何だかすごくイカレてるね エンジンふかしてアクセルを踏む

ロカビリーの夢見て 鼻血を垂らした女の子
緑色の女の子 その切っ先で早いとこ突き抜けて
横になっては極楽だなんて 年寄りみたいなこと言わないでよ
何だかすごくイカレてるね オランダのコーヒー・ショップのマリファナ

ワイヤーで手首を切った 見渡す限りの血の海の中で
タコを捕まえてみないかい 君はストロヴェリー好きかい
やる気のない当て振り リムジンを蹴って死ぬほど怒られた
何だかすごくイカレてるね サイケデリック・バンドのレコードジャケット

1967年の夢ってどんな感じ? 散々噂になったけれど
直視できないぐらい美しいお前の顔 マーマレードを塗りたくる
二人ぐらいの売春宿で ブルー・チェックの花びら食べてる
何だかすごくイカレてるね 三億五千万のドクロのリング

退廃的なビアンカ 忘れ去られたニュー・シネマ
まず過ぎる小倉あんトースト 水やり忘れたマリーゴールド
星みたいなビードロ・ジャケット 下水道の向こう投げ捨てた
何だかすごくイカレてるね 心臓なくした短距離専門選手

爪切りを忘れて あわてて小麦色の山駆け下りる
ペパーミントグリーンのチューインガム スナッフ・ビデオ叩き壊す
シリアルキラーのTシャツ 人民解放運動
何だかすごくイカレてるね ショッキング・ブルーの髪した可愛い歌姫

34スーサイド・自演 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/05(火) 13:19:55 0

「個人経営」

最低賃金すれすれの給料 やって来る客はいつも最低
通勤手当も出ないし 定休日だってない
最悪のスーパーマーケット そこでオレは仕事してる
気が狂いそうな毎日 そんな仕事をオレはやってる

ナパーム弾をひとつくれよ 粉みじんに吹き飛んでやるから
毒ガス弾でもオッケー 紫色の顔になってやるぜ
そろそろ仕事に行かなくちゃ 腐りかけたトマト・スープ
吐き気がするんだ毎朝 エンジンの上で溶けてるバター

革張りのソファ寝転んで ポルノ・ビデオを眺めながら 
ポテトチップスをつまむ いつものオレの休日
ドン・キホーテになりたい それも出来るだけ純粋なやつ
あてのない手紙爆弾 遠すぎた放課後にひらく

自分がされてイヤなことを 人にやってはいけませんって
学校であれほど言われたはずなのに みんなそのことを忘れてるみたいだ
こうして世間を憂いてるオレも 人のことは言えないんだけどね
ゴミみたいな奴がクズみたいな奴を笑う きょうもバナナを取り合う

どうしようもないインストゥルメンタル ちっとも共感できない
お前の不幸話に興味はないし チーズケーキが焼きあがるまでは
八時を過ぎたらネオン・タイム うんざりするお前の顔
なるべく一つに重なるように いつも気をつけてオレは並べる
35如月・自演・千早 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/05(火) 13:30:46 0

厚彫りのレコードで 麦だらけの駐車場
一晩中ラストオーダー 地獄の炊飯器
銀シャリを求めて ガラスの大仏叩き割る

最高にハッピー
最高にハッピー
最高にハッピー
最高にハッピー
最高にハッピー

(語り)
太宰府天満宮に参りて 靴底にへばりついたガムについて一晩中考える
人は考える葦であると 昔の偉人は言ったものだが
それは果たして真実であろうかと 善良な一市民が考えたところで
結局のところ浅ましい結論にしか辿りつかず どうしようもなくて
駐車場にランニングシャツ干して 鏡張りのヘヤに眠る
江戸川乱歩の読みすぎ まずそうな焼きそば頭から被る
謝罪します

36('A`):2008/08/05(火) 15:17:34 0
>>32
詩集出せ
37自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/05(火) 16:01:40 O
良かった?悪かった?
38('A`):2008/08/05(火) 16:03:30 0
39('A`):2008/08/05(火) 16:06:51 0
>>30-35
連投ご苦労様でーす^^
自演って若いイメージあるけど単語のチョイスがスゴイよね
どこから言葉拾ってきてるの?
40自演さん祭り ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/05(火) 17:05:08 0
なんかそういう風に言われると、逆に皮肉られてるような気になりますが、
どうもありがとう。
自分で読み返すかぎり、たいしたもんだとは思わんのだけど。

年は18。若いかどうかは知らん。
言葉はなんかに影響されて出てくるもんもあるし、
勝手に自分の中から出てくるもんもある。
41自演さん祭り ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/05(火) 17:33:16 0
ホントは、詩とかじゃなくてエロ小説とか書くのが全然好きなんだわ。
42('A`):2008/08/05(火) 17:37:41 0
それはエロ小説かきますよ宣言?
43自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/05(火) 18:19:38 O
だってスレ違いじゃん。
もしそういうスレあったらまた書いてみたいとは思うけど。
44自演さん祭り ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/05(火) 19:32:23 0

「夜更けの街」

修道女が飛び降りた とても暑い午後の出来事
フラワーポット窓から落ちて ベビー・シッター流血騒ぎさ
強盗してた不良少年まだ十二歳で 剃刀で頚動脈断ち切った
あの娘のブラジャー網膜にちらつく 誰にも相手にされない人妻

子供だましの探偵ドラマ 主人公の着てる服がいかしてるだけ
歩行者天国で歌うフォーク・デュオ そいつら見下すパンク・バンド
誰も彼もが大騒ぎの街のメーン・ストリート グラン・ブルーを夢見る
早いとこ爆弾を手に入れて 何もかも吹き飛ばしてやりたい

観覧車に乗ってたジェイムスはインポテンツで
一緒に乗ってたスキニー・ジムを愛してるホモ・セクシャルの男さ
ジムの手を握ってジェイムスは言った
「お前のその美しい心が オレをこんなに狂わせるんだ」

フランス生まれのセルロイド アンドロイドのオードリー
街角にあるちっちゃいパン屋 そこの店員に彼女は恋した 
機械の身体の中で動く 生温かい恋心
最近覚えたため息をついて オードリーはこう嘆いたんだ
「機械のカラダの私を愛してくれるのかしら?」
ノーセンキュー 愛すわけねえじゃん
だってそこのパン屋の店員の名前 ジェイムスっていうんだぜ

トマト・スープの空き缶並べて 遠距離射撃の練習に耽る
ボスの顔を思い浮かべて 赤と白のスチール缶を撃ち抜く
ポケットに仕舞い込んだ大統領の切手 しおれかけた紫の花
古着屋で買い込んだイタリア軍のジャケット 弛ませながらゆく
すかした顔したルード・ボーイの乗ってる とってもいけてるトヨタ・クラウン
マシンガンを使って その車体にハチの巣を植える

にわかに降り始めた雨 オレンジ色のハットにかかって
夏の匂いがしてるね グレープフルーツをかじる
台車を押してるスーパーマーケットの店員 ウィリアム・テルに似てるね
バドワイザーを一気に空けて ガソリンの匂いを嗅いでる
殺し屋の名前はグルーン・ジェッツ 派手なシャツが目印さ
45('A`):2008/08/05(火) 19:36:52 0
おまいの詩ってハードボイルドな
46自演さん祭り ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/05(火) 19:59:35 0

ワイシャツのボタンのあいだから覗いてるぜ
とってもかわいい水色のブラジャー
首筋を滴り落ちる透明の汗 半開きのままのだらしない口
額に貼りつくきれいな黒髪 ピンクに染まった小さなほっぺた
なんだかとってもいやらしいぜ

可愛いあの子のあの顔に ホワイト・スペルマをぶっかける

体育の時間の後ろ姿に視線を送るぜ
体操着の下でくねる艶かしい肉体
むき出しになってる白いフトモモ 荒い息紡ぐピンクの唇
首の裏側で揺れるポニーテール たっぷりとしたハーフ・パンツの下の桃尻
なんだかとってもいやらしいぜ

可愛いあの子のあの胸に ホワイト・スペルマをぶっかける

修学旅行の写真販売 自分の写真は買わなかった
あの子の映ってる奴だけ買って アルバムのなか仕舞い込んだ
二週間もしないうちに 真っ白に汚れたあの子の肖像

チュッパチャップス・アイスキャンデー・スパゲッティー
そんなもんに興味はないね 価値があるのはあの子が捨てたスプーンやフォーク
それをしゃぶりながらベッドに座って アメリカン・ニューシネマ観る
デニス・ホッパーよりカッコ良く 壮絶な最期を迎えてみたいぜ

一時間目潰した緊急クラス会議 見当はずれもいいとこ
あの子の上履きは隠されたんじゃない オレが盗んだだけさ
人を苛めて喜ぶ奴の心はドブより汚い オレは誰よりきれいな心を持ってる
サンドイッチと一緒に頬張った中敷 あの子の汗の味がした
愛しい上履きにオレはくちづけ 一緒に盗んだあの子のワイシャツ身にまといながら

可愛いあの子の髪の毛 アクセサリー代わりにオレのアソコに縛って
意味もなく勃起してたんだ きれいな心のきれいな性的興奮

或る日の帰り道 あの子とアイツの姿を見た日から
オレは彼女の心をあきらめて それ以外全てを手に入れることにしたんだ
かなわなかった恋心は いったい何曜日に捨てればいいんだい?
チェルノブイリの放射能より長生きなオレの恋心
夜になるたびオレのアソコを疼かせるんだ
 
あの子のとっておきのパンティ たぶん僕は死ぬまで見れない
47自演さん祭り ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/05(火) 20:13:37 0

「愛」

愛の意味なんて知らなくていいぜ 恋の意味だって知らなくていい
ただ僕がいて君がいれば 二人がいればそれでいいんだ
陳腐な恋愛映画が流させた涙 黄色い毛布で拭き取る
運命の赤い糸なんてダサすぎるぜ そんなもんはありはしないぜ

甘すぎる日々を死ぬまで送って オレたち天国で糖尿病さ
愛に溺れて窒息死して オレたち天国で腐乱死体さ
クダラナイ世の中におさらばして 天国にマイホーム建てようぜ

野球選手になるのが夢だなんて つまらない冗談言う子供たち
そんなもんは夢じゃないぜ 野球をやりたいって気持ちが夢さ
頭のイカレた子供達は自分の人生信じる いつか年月がそれを吹き飛ばす
夢は絶対叶うっていう言葉 考え方次第じゃマジに近いぜ

甘すぎる日々を死んでも送って オレたち天国の上に国を作ろう
愛に溺れて窒息死して オレたち天国の上で笑おう
クダラナイ世の中におさらばして 天国でベンツ乗り回そうぜ
48菊地・自演・真 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/05(火) 20:29:13 0


「ロマンチックなくちづけ(最終章)」

目を細めて太陽を見るお前 何だか無性にムカついたから
後ろから羽交い絞めにして 無理矢理太陽見させ続ける
かわいそうなお前はあわや失明 オレ慌てて救急車呼ぶ
命に別状は無しって 当たり前だこのクソ藪医者

いまが旬のタケノコでみそ汁を作る とてもおいしく出来た
さっそく鍋の中にTシャツをぶち込む タケノコ色になあれ
とっておきのTシャツがめちゃめちゃ臭くなった オレ慌ててクリーニング出す
でもクリーニング屋の女の子おっぱいデカかったから ナンパしてホテル行って中出しして忘れた

テレビをつけると不幸話 なんか学校でイジメにあってるって
その子の描いた絵がまた陳腐なこと 空が紫に塗られてる
オレなんて小3のときキャンパスにウンコとションベン塗りたくって
読書感想画コンクールに送ったことあるんだよ
そんで銅賞もらって図書券五百円分頂いて「あしたのジョー」の六巻買った

は?まだ続いてんのかよこのお悩み相談
もう学校に行きたくないってお前 じゃあベトナム行く?ってんで
住所調べて誘拐して ベトナムに連れてったら
「はやく家に帰りたい」ってさ それを早く言え馬鹿野郎
49('A`):2008/08/05(火) 20:50:44 0
視界は狭くて目を閉じた あの日差しは誰かを照らす
ひんやりと冷たい土の中 私はただ空の夢を見るのです
50NBM:2008/08/05(火) 20:52:29 0
                 \_, -‐' ´  ``丶、
                  /          `¨ヽ_
                  ∧、   __,. - ノ|     ヽ `丶 、_
                / (_)_二=-‐ '´  |.  l    i      ` 丶、
                   l / _    _  |   l    l      /. `丶、
               | .l,='~一`  ´''''ー`弍  l.   ト 、 _   { ,    \
`丶、     n       ゝ|,. r_=,    ァ_= 、 ゝ、 l  |   _>´        l
   `丶、_ } |_,..-、   r'| {-'::}    {J;::}ヽ | .L._l  | /          ノ
       /    ユ_  {、! ゞー'    ゞーム   | |  }_/          /
.      l      `i  .ハ  `、_      / レ'´             /
\.     |   y一'´ ̄` _\  }.j ノ    /| |            /     ピチャピチャ
.  \.   |   |       ゞ‐- ご,ペー<_ | |          /       ピチャピチャ
    \   l    |         V'´ 二    `亠、|       /         

     \ |    |         レ'´ ,ス ...,,,,__ _ ヽ    ,イ\
        `!   l        レ'´/_/   ヽ ト、  `、 / |  \
.        |    ヽ、      /       ` | ヽ   く    l 、 、 \
        |    ヽ\             r! l.、  `、   ! ヽヽ ヽ
.        ',     }  入        =@.| | |. l   \  |   ヽ ヽ }
        ゝ、   /| ∧            |. | | l.    \|   .| | |
           `ー '゙  |.| |             | ヽ|  l.       }   | ||
               ゞ. ,'            l  }!  ゝ、    ∧  | .|ノ
                /           |      `ー'゙  \/ノ
                  /             | 丶          \
           〃 _,/              {              ヽ
         / |//        (_`     ヽ      ,'       i
           l |  {      \        ! ヽ    /        !
       _,../ r'⌒ヽ、      \     ノ'゙  \  /         j
     //, ‐''´フ  `丶、      \ _,. く´     /7´         /
    / //  /,。-c、_  \       \ ヽ    //          /
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


51自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/06(水) 15:12:06 O

「過去」

二人乗り自転車で遠くの公園に行って ブランコに乗りながらソーダ・フロート食べた
べたつく甘さが舌に貼り付き 口をついて出てくる言葉も甘くなった
ぼやけた視界にうつる確かな真実 真夏の蜃気楼に巻き込まれたんだ
砂場に突き刺さる鉄のスコップ 投げ捨てられたコカ・コーラの空き缶

夏はいつも結果論で
振り返ったときにその美しさを知るんだ

町外れの道路で見つけた赤錆だらけのパイプ 握り締めて振り回す
真っ黒になった手のひらは鉄のにおいがしてる ガードレール打ちすえたらビリビリ痺れた
山の中で見つけた空き地に積まれたわらの中に倒れ込み ばらけた雲を指で追ってた
川の上流には何があるんだろうね 尽きることない無責任な僕らの夢

夏はいつも結果論で
振り返ったときにその美しさを知るんだ

夕飯はカレーライスで テレビは政治のニュースをやってた
そのカレーを買うお金だとか 政治家が語る法案だとかまるで関係なかったあの頃
いつか出てゆくことも知らずに 蛙のうたに耳を澄ませた
蚊取り線香のにおいが染み付いた部屋で マンガ雑誌よみながら眠る

明日はいったい何をして遊ぼう
明日はいったい何が起こるんだろう

夏はいつも結果論で
振り返ったときにその美しさを知る
あの日ラジオで聴いたオールディーズ・ソングのきれいなメロディみたいな夏

52自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/07(木) 21:52:31 O

「カットアップ」

感情が傾いたら部屋が暗くなって 頭の中で二羽のウサギが駆け回り始めた
皿の上に並べたストロベリー腐り出した 気が狂いそうな甘い腐臭
誰も知らない裏路地で セロ弾きの男がマンドリン叩き壊す
僕はそれを双眼鏡で眺める 窓から吹き抜ける五月の風を浴びながら
メトロポリタンの下で砕けたパープル・ジュエリー 拾い上げてお前にみせてやる

遊園地に落ちてたモノクロの家族写真 破り捨ててその上に唾を吐く
二種類のゴミすら分別してないのに 環境問題に取り組んでるだなんて笑わせるなよ
うずたかく積み上げられた塩化ビニールの山 これがオレたちの本質なのさ
知恵遅れの猿が群れから外されて餓死した それが一冊の本になって物凄く売れたって
みんな気づいてるけど知らないふりしてるだけ これがオレたちの本質なのさ

突然狂い出した大きなノッポの古時計 きっとママが壊したんだ
セメントを二十キログラム買って 交差点の真ん中でぶち撒ける
きょうの空の色はペパーミント・グリーン 寂しげな顔した一羽のカモメ
オレにジェット機を買ってくれよ こんな世界を吹き飛ばしてやるから
暇つぶしにストーブであぶったレコード ひん曲がってノイズになった

砂漠の果てで海を想う少年の心はきっときれいな水色 波間にゆれてるトルコ桔梗の花びら
閉まりかけたシャッター並ぶ冬の街を二人で歩く 空気はチクチクするぐらいに冷たい
夏休みの宿題はまだテーブルの上にあって 夏みかんは冷蔵庫の中にある
なんだかとってもいい香りがするね レモン・スカッシュ飲んだあとみたい
オレンジ色の香水つけて あの河川敷に行って夏を迎えに行こうよ

大丈夫
いつか戻れる日が来るから

53自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/07(木) 22:10:49 O
「限りなく苛めに近いSM」

てかさ、とりあえずさぁ、お前服脱げよ
え、な、なんで……
いーからとっとと脱げっつってんだろ、早く脱げって
わ、わかったよぉ……
おいコラ〜、下も脱げって下も、全裸になるんだってば
え……え、だ、だって
うっせーイイから早く脱げや、じゃねぇとこの服燃やすよ?いいの?
わ、わかったよっ……
う〜わ、ちっちぇ〜、マジちっちぇ〜、何コレ、お前生きてて恥ずかしくないの?
あ、あっ、だめっ、触らないでぇっ
キャハハハ、ヘンな声出してんじゃねーよ、キモいんだよ粗チン野郎〜
あっ、ううっ
え、なにこれ、え、ウソ、ちょっとマジで?お前勃ってきてんじゃん、キャハハハ
み、見ないでぇ
隠してんじゃねーよヘンタイ野郎、うわ〜びんびんじゃん、てか何感じてんの?マジ引くんだけどぉ
あう、あ、あう
シコれよ
え?
だからおめーが毎日家でやってるみてーにチンコシコれっつっつんだよ、見ててやるから
や……!やだぁ…っ
うっせー早くやれお前このまま街放り出すぞ、ヘンタイM男が
やだ…っ…
はぁ?今更なに恥ずかしがってんだよ、早くやんねーとその粗チン踏みつけんぞ
ひぎぃっ
キャハハハ、うわ、今グニってした、キッモ、ほらこーされたら気持ちいーんでしょM男くん
あ…あ……あ!で、出ちゃう!
うわ!ちょっと何こいつマジありえねんだけど、靴汚れたじゃんふざけんじゃねーよ!
ご、めんなさ……
死ねソーロー!うわマジ本気でありえんし、靴舐めてキレーにしろや
え、でも……
テメーの精子だろ、とっとと舐めてキレーにしろってんだよ
54自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/09(土) 15:13:06 O

センチメンタルパンクス

セックス・ピストルズの再結成の朝に生まれたオレは まだ十二歳になったばかり
ピースマークのTシャツに吸いかけの煙草押しつけ 手に入れた金で一晩中遊びまくる
落書きだらけの短いトンネルが奴らのシューティング・ギャラリー 崩れかけた橋の下で眠る子供
ラジカセからはパンク・ロック 世界でいちばん新しい歌さ
子持ちの娼婦が殺人容疑で捕まった 向けられたテレビ・カメラにピースサインつくる

落ちぶれた演歌歌手の描いた絵はがき どうしようもないぐらい暗いぜ
スカーフ巻いた新手の窃盗集団 金物屋のデブの散弾銃にノック・アウト
ケーキ屋さんを夢みる可愛い女の子 蜘蛛の巣にかかったチョウチョ助けた
お母さん蜘蛛が太陽のした途方に暮れる 蜘蛛のおなかのなかで死ぬ子供たち
純粋な愛の行き着く先はきっと愛のないセックス プリーツ・スカートの中に頭突っ込んで

あの娘の水着を着てあそこびんびんに唸らせながらゆく
55マドクセ ◆ElTzj73GbQ :2008/08/09(土) 17:16:35 O
オゲェー!
つまり私がビールで
お前は差詰めワインってとこかー?

この世は焼酎割って飲み干せgeeeeeeeee

きばれアル中眩しい朝日だ
進めアル中凄い吐き気だぁー四の五の言わず飲め!

geroooo!また誰かがお酌を 二日酔いだぜ脳が軋むぜ
この世はまるってカクテル度が知れるぜ
きばれアル中眩しい朝日だ
進めアル中拙い千鳥足四の五の言わず飲め!
私の体を(アルコールはゆく
酔いが回って(アルコールはゆく
やがて全てを(飲み干すために
こりゃ飲み過ぎ(鋼の肝臓
萃集めると(宴会となり
アルコール


きばれアル中眩しい朝日だ
進めアル中拙い千鳥足
き・ば・れアル中呑みが足りぬわ

戻せアル中凄い吐き気だぁー
四の五の言わず飲め

四の五の言わず飲め 飲め飲め飲め酒飲め

56自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/09(土) 23:25:07 O

三ヶ月かけてやっとありついた仕事は 死体を焼く仕事だった
それからオレは来る日も来る日も死体を焼いたよ
二足歩行すらかなわなかった小さな子供
擦りきれた結婚指輪はめたしわくちゃのおばあさん
目ん玉飛び出てる髪の長い女の子
みんなケムリになった

オレの仕事は死んだ人をもう一回殺す仕事さ こんな仕事は誰もやりたがらない
でも誰かがやらなくちゃこの世界は死体だらけさ 腐臭立ち込める地獄になるのさ
髪の焼けたにおいが染み付いたオレンジ色のツナギ 給料を貯めて買ったグレッチのギター
オレはレディースのレザー・コートを着て市役所に行き 職業欄に「死体焼き」と書き込む

社長のジー・ピースにイカサマの愛を送るぜ 一億年半ずっとそのまま
インターネットに繋げたばかりの新しいパソコンで ハードコア・ポルノ見まくる
ローズ・ヒップの香水こぼれて 気の狂った金髪貴婦人

やってやってやりまくる
やってやってやりまくる
やってやってやりまくる

金をくれよ
57自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/10(日) 00:47:35 O
次の夏が来たら ここにプラムの木を植えようぜ
それまでに湿り気のあるあたたかな土と きれいな水を手に入れなくちゃ
この荒廃した街じゃ何もかもが枯れてしまうから すぐに腐り果ててしまうから

二週間前のカキフライ 変色したレモンしぼって錆びたフォークで食べる
ゴミ捨て場から拾ってきたカラー・テレビは 宇宙語の勉強に最適
カシスオレンジ飲み干して 軽自動車に乗り込む
ワイパー動きっぱなし カーステレオからはデヴィッド・ボウイ・エンドレス
もうすぐ夏が来るから夏用のシャツを盗んでこなくちゃ
首から提げてる目覚まし時計 サンダー・キャノンの形見さ

コックローチの指輪をしてる奴の額に ダーツを少し投げるぜ
乱れ飛ぶアイスクリーム見つめる栄養失調孤児 ラブリーベイベーブルース
弾け飛ぶボタンに困惑する思春期少女 オレのアレを眼前に突きつける
彼女はたちまち真っ赤になって かわいらしい悲鳴で鳴いてくれるはずさ
そしてオレはあの子のパンティ顔に被ったまま 裸でアレを立たせながらバイクにまたがる

放課後の教室に立ち込める血のにおい あてのない喘ぎ声が聴こえる
オレはコートの襟を立てて彼女のリコーダー盗む 心臓が肋骨ぶん殴りつづける
変態行為は純粋な愛しい心 精液をリコーダーに塗りたくる
そしてボブ・ディラン口ずさみながら 黒いベスパでゆく
きれいな水を

58自演男はプリン喰いたい ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/11(月) 11:36:45 0

「こしあんの死」

こしあんが死んだ
あの甘くて美味しいこしあんが死んだ
こしあんが死んだのは二週間前で
新雪がうっすらと積もったアスファルトの上で死んでた
そうして誰にも気づかれないまま深雪の下でじっとしていて
ボランティアの雪かきの男に発見されるまで
実に三百六十六時間も誰とも口を利かずにひとりぼっちだった

だけど
だけど
だけど
だけど

こしあんの飼ってた猫の話をしよう
その猫はもともと保健所で死を待ってた野良猫で
右目が潰れてて左前足をひきずるようにして歩いてた
名前はウオノメ
その馬鹿みたいな名前をこしあんが呼ぶたびに
ちょっと振り向いて首輪についてた鈴を鳴らした
ウオノメは或る日突然帰ってこなかった主人を待ち続け
ずっと窓の外で降ってる雪を眺めてた
ずっと
ずうっと

そして八日目の朝
主人が二度と帰ってこないことを悟ったかしこいウオノメは
こしあんの家を抜け出して遠くへ駆けて行った
そして二十時間後
借金まみれの無職の男におなかを引き裂かれて死んだ

だけど
だけど
だけど
だけど

僕の話をきいてくれないか
誰でもいいからきいてくれないか
哀れなこしあんとウオノメの話を
誰でもいいからきいてくれないか


59自演男はプリン喰いたい ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/11(月) 11:47:56 0

「或る日」

赤い革張りのソファに座りながら
君と二人でポルノ映画観る
なんて素晴らしい休日
うすいブランデー入れたグラスに落ちかけてる
セブンスターの煙草

スナック菓子の散らばる荒れ果てたアパート
ストーンズをものすごく小さい音で流す
盗んできたあの子のパンティを煮込む
そのあと誰にも知られないように
ショットガンで自分の頭撃ち抜く

削り終えた鉛筆を机の上に並べて
思い浮かべるのは二億三千万のシャレコウベ
僕がいま居るこの学校を作るために
家を追われ撃ち殺された人々へ祈る
僕をゆるしてくれますか?

生きたくないけど死にたくない
そんな曖昧な気持ちを抱えてる人たちが地下鉄に乗る
オレはマイケル・ジャクソンききながら
万引きした電球のソケット弄ぶ
浮浪者が床に倒れ伏して何かを叫び続けている

ものすごく声の大きい男が
スーパーマーケットの店内にて独り狂っている
誰もそれを見ない振りをしている
僕はその男にカメラを向けてシャッターを切る
この写真を次のアルバムのジャケットにしよう

オレンジ・ジュースを浴槽いっぱいに入れて
お前の蛇革のハンド・バッグその中に投げ込む
気持ちのいい陽が窓から差し込んできている
オレは即興で口笛をふきながら
ハンド・バッグの中に入ってたお前の保険証見つめてる

60自演男はプリン喰いたい ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/11(月) 12:58:44 0

いかれた手つきで幸せを探せ
教会の鐘百万回打って黒いキャデラックぶっ壊せ
労働者がむしゃぶりついてるポテト・サラダ
僕はプラカードに「戦争反対」とでっかく書いて
アメリカの端っこから端っこまで歩いてゆきたい

赤いトタンのガレージに楽器持ち込んで
ストーブでお湯を沸かしながら
夜が来るまで音楽を作り続けよう
窓にぴったり張り付いてる真っ青な顔した女の子
涎にまみれた操り人形抱いてる

おばあさんが作ってくれたおいしいスープ
銀色のスプーンで掬い上げたのは緑色の中指
その中で蠢いてるうじゃうじゃの白い虫
おばあさんの顔を見つめると
おばあさんの口は耳の後ろまでながーく伸びてた

階段の途中に立ってる女のひとは誰かな
トイレの前に座ってる男の子は誰かな
キッチンで料理してるお年寄りは誰かな
ぼくの家は知らない人で溢れてるんだよ
今もぼくの背中に手をおいて耳元でささやいてるよ

夢のなか
僕はセルロイドの人形の海を泳いでる
愉しげなギンガム・チェックの空から涙がふってくる
ぼくの髪の毛を引っ張らないでよ
ぬめぬめとした緑色の液体が突然あふれ出したよ

もう帰れないよ
だって五時を過ぎちゃったもの
次にドアが開くのはたぶん五百年後かな
それまでぼくと鬼ごっこして遊ぼうよ
それまでぼくといっしょに遊ぼうよ

みんな
突然おおきくなって
いぼいぼになっちゃったんだよ
鏡の向こう、僕の右肩でわらってる
その人の顔をけして思い出してはいけない

お風呂の天井に張り付いてる
それをけして思い出してはいけない
61自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/12(火) 12:03:57 O

葉巻を吸ってる白いツナギ着た兵隊さん チタタ
テキーラ呑んでる革のコート着たポルノ・スター チタタチタタ
ソフトクリーム舐めてる赤い髪した女の子 チタタチタタチッタッタ
僕はチューインガムを噛みながら キャラメル色した街の中をゆく

秋が来て街は急にカラフルになりだす 店先には綺麗な色の食べ物が並ぶ
フランクフルトくわえた赤い唇の少女 剥き出しになったその太ももにくちづけしたいぜ
スペード型の指輪をはめて 魚屋さんに話しかける
「その旨そうな サンマは一体おいくらなんだい?」

薬中のブス女が腰巻の上に倒れてる ニキビだらけの汚い顔面
その左手には新興宗教のパンフレット 腐ったパスタみたいな頭
ラブ・ホテルに行っただとか パチンコで二万負けただとか
そんな話にまるで興味はないはずなのに 愉しげに相槌打つ僕

十年来の友達と久しぶりに会う もう二度と会いたくないと思う
彼はなにも悪くはないのさ 僕の気が狂っているだけ
オキシドールまみれの車内 僕は気が狂いすぎて
対向車線の大型トレーラーに思いきり突っ込みそうさ 他人の幸せは僕の不幸せだから

僕は心の汚れた人だから どんなに仲の良い友達だろうと
心の底からその友達の不幸を願える 僕はとってもたちの悪い人間さ

62自作自演男・2 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/12(火) 12:45:34 0

「グラス物語」

とても広い、四方の壁も見えないぐらい広い部屋のなかに
たくさんの人がいて
僕もその中のひとりで
みんな自分の目の前にあるテーブルの上の
グラスの中にたまった透明な液体みつめてる
僕はおそるおそるそれを飲み干す

まわりの人を見てみると
グラスを床に叩きつけたり
舌先でチロチロとグラスの中身を弄んだり
こっそり隣の人のグラスと入れ替えてみたり
いろんなことをしてる

僕の前にいる男は
「こんなことをやるために生まれてきたんじゃない」と
「こんなことしてくれなんて頼んだ覚えはない」と
「こんなことさせる世の中は地獄だ」と呟きながら
なにもしなかった
ただグラスの中の液体をずっと見つめてた
そんなことしても何も変わりはしないのに

それからしばらくして部屋が真っ暗になり
僕は少しのあいだ途方にくれた
次に灯りがついた瞬間
僕はさっきとは全然違う部屋にいた
革張りのソファとカラー・テレビとハイネケンの詰まった冷蔵庫
血統書つきシェパード犬とモダン・ジャズのレコード
そんな部屋に僕はいた

窓を開けると外にはたくさんの灯り
みんな色んな部屋にいてそこで色んなことをしてる
そして下を覗き込んでみれば
やっぱりそこにはたくさんの人がいてそこで色んなことをしてる
そこで僕はさっきの男を見つけた

さっきの男は通りでキャンパスに向かい
なんだか物凄く暗い絵を描いては
通りがかる人たちにそれを見せて喜んでいた
誰もその男の絵に共感なんかしてやしないのに
そいつの絶望はそいつだけのものなのに
世間みんなが自分の気持ちを分かってるとか分かってないとか
そんなことばかり言ってやがる

僕は窓を閉め
キッチンに向かって
スクランブル・エッグを作ってパンを焼き
その男のことをすぐに忘れた。
63自作自演男・2 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/12(火) 12:53:55 0

「愛してるとき」

ウンコマンは孤立してるぜ
体育の授業のときとか
グループ学習のときとか
給食のときとかよぉ
でもオレは別段かわいそうだとは思わない
だってアイツはウンコマンだから

ウンコマンは孤立してるぜ
万引きするときとか
煙草吸うときとか
音楽聴いてるときとかよぉ
でもオレは全然仲良くなりたくない
だってアイツはウンコマンだもの

ウンコマンの人生の価値
コンビニで売ってるチョコレートバーぐらい
笑いが止まらない僕ら
戦争もいやだし人種差別もやめて欲しいけれど
ウンコマンはこの世の誰より不幸になってほしいね

ウンコマンは孤立してるぜ
街歩いてるときとか
夜自分のアパートに帰ってきたときとか
風呂入ってるときとかよぉ
でもオレは別段何とも思わないんだよね
だってアイツはウンコマンなんだぜ

ウンコマン
アルカテノール飲み干して
グラン・ブルーの大海に飛び込んで
そうして二度と戻らなかった。

僕たちは
彼の葬儀でめちゃくちゃに大騒ぎして
彼の遺骨を水洗トイレに流し込んで
そのあとほんの少しだけ泣いた。
64自作自演男・2 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/12(火) 13:11:55 0

「匙山の妹」

高校二年の五月、僕はクラスメイトの匙山と仲良くなった。
匙山は無口で暗い性格で、一年の頃からずうっと友達が出来ずいつも独りで行動していた。
僕はそんな匙山のことを何とも思っていなかったし、
仲良くしたいとなんてこれっぽっちも思っていなかったけれど、
或る日気が変わった。
匙山の妹を見たからだ。

匙山の妹は、匙山とは似ても似つかぬ容姿の持ち主だった。
匙山はフケだらけの脂ぎった髪の毛を伸ばし放題にしていたけれど、
匙山の妹は絹糸のような茶色がかった綺麗な髪をしていた。
匙山は目が細く鼻が大きく唇が厚く肌が汚かったけれど、
匙山の妹は目が大きく鼻は小さく唇は薄く肌は珠のように綺麗だった。
匙山は不細工だったけれど、
匙山の妹はめったに見ることが出来ないぐらいの美少女だった。

そんな匙山の妹を見て以来、僕は匙山に近づいた。
彼が戦闘機マニアだということは知っていたので、
僕は戦闘機について色々調べ、幾らか彼が興味を持ちそうなものを集めてから、
休み時間、戦闘機の雑誌を読んでいる匙山に話しかけた。

「ねえ、匙山ってさあ、いっつも戦闘機の本とか読んでるけど、戦闘機好きなの?」
「えっ!?あ、あっ、普通に……うん、マァ、好きかな……」
「マァジで?やっぱ滅茶苦茶詳しいわけ?プラモとか持ってんの?」
「ウン……まぁ詳しいというか、一応普通の人よりは……知ってるよね。プラモも持ってる…」
「マァジで?いや、つうかさ、実はオレも結構そうゆうの好きなんだよね、戦闘機とかさ」
「あ……そうなんだ……な、何が好きなんだい?」
「あー、んーとね、あ、ちょい雑誌貸してね、あ、コレとかさ、マジかっけぇよな」
「フム……君、な、なかなか渋い趣味してるんだねぇ、エヘヘ」
「あ、つーかさ、せっかくだからアド交換しとかん?色々教えてもらいてーしさ」
「あっ、え、いいよ…ちょ、ちょっと待って…」
「あ、赤外線オレ送ったほうがいい?したら俺送るわ、ハイ、そーしん、っと」

正直僕は匙山と話していて、嫌悪感しかおぼえなかったし、
気持ちが悪くてしょうがなかったけれども、匙山の妹の顔を思い浮かべて我慢した。
そのぐらい匙山の妹は可愛かった。
そして何より、それだけの容姿を持っていながら、
今まで一度も男と付き合ったことがないというのが堪らなく嬉しかった。
僕はその日の放課後、匙山の妹とはじめて話した。
65自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/12(火) 13:43:51 0

積み上げられたビデオ
僕は朝からずっとそれを見てる
テレビに映し出されるのは
どれも僕が知らなかった世界

撃ち殺される子供とか
首切り落とされる大人とか
モノを奪われて焼き払われる家だとか
笑いながらそれをする人たちだとか

耐え切れなくて僕は家を飛び出す
こんな世界にいたくなくて
そうして行き着いた動物園
オリの中で泣いてる悲しげなチンパンジー

僕の友達はみんな気が狂ってるから
いつでも僕はひとりぼっち
サヨナラ
この高速道路で僕はブレーキを踏まない
66自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/12(火) 14:51:18 0

「お菓子のお家」

森の奥底のお菓子のおうちに住んでる
赤ずきんの少女に会いにゆこう
色とりどりのフルーツ詰め込んだバスケット片手に
静かな静かな森の中で
僕のブーツが枯れ葉踏みつける音が響いてる

枝が空をさえぎって
そこから壊れた朝日が降りかかる
誰もいやしないけれど誰かが見てるような気がする
ひんやり冷たい森の中で
口笛ふきながら獣道ゆくよ

山鳩が飛び去ってウサギが茂みを駆け抜ける
湿り気のある土に半ば埋もれた古いコイン拾い上げる
僕はTシャツの裾で泥拭きとって
それを微かに漏れる陽光にすかしてみる
僕しか知らない神様の顔が刻み込まれたとても綺麗なコインさ

青い花咲き乱れる道を抜けたら
もうすぐあの子の家だね
いまは崩れかけた毒キノコにすら親しみ感じる
首からさげた双眼鏡が偶然とらえたリスの親子
そのちっちゃな手にかかえたクルミの色は僕の心に似てるね

ジーンズのポケットの中のちぎれた切符取り出す
それを手の上に乗せて息吹きかけると
淡風といっしょに抱き千切れて吹き飛んでゆく
タンポポの綿毛いっしょにジルバのリズムで舞い踊る
僕はウエスタン・ハット被り直して森の奥目指すよ

ジェリービーンズの匂いがしてきたら
あの子の家が近い証拠さ
なんだかチョコレートの匂いもしてきた
キャラメルの井戸が見えてきたら
あの子の家はすぐそこなんだよ

パイナップル・パイで出来たドアノブ回せば
赤ずきんを被ったあの子が出迎えてくれる
甘い匂い立ち込めるメルヘンチックなカラフルなおうち
そこにぶら下がるソーダキャンディ・シャンデリヤ見ながら
フルーツバスケット差し出してあの子の首筋にくちづけ

誰も居ない山にある 
誰も居ない森の奥底にある
あのきれいなお菓子のおうちに
今度みんないっしょにおいでよ
67自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/12(火) 18:33:49 0

「ピザ屋の死からメキシコでの追憶」

宅配ピザ屋のアルバイトが撃ち殺される夢を見た
粉々になった彼の頭を取り囲む群衆は
みんなメードインメキシコのマラカスを持ってて
みんな気がふれたみたいにそれを打ち鳴らしてた

ジョニーは戦場に行ったっていうのに
ジョナサンは悟りを開いたっていうのに
ジョンはダコタハウスで撃ち殺されたっていうのに
僕たちは飽きもせず人を憎み人を殺し続ける

十九歳の誕生日は独りで迎えた
いつだか河原で拾った赤錆だらけの自転車に乗って
公園にあるゾウの滑り台の上に座って
白くけぶる煙草のけむりを飽きもせず見つめた

ダイヤル式の古い電話を回して
昔の友達と二時間半話した
遠い地で新しい友達も出来て恋人もつくって
毎日愉しく暮らしてるってよ

八番目のレヴァチリ・ガレージに行って
誰のものかも知らない2000CCの単車を盗んだ
そしてあてもなく夜の街を駆け抜け
路地裏のゴミ置き場で結婚式の招待状に火をつけた

時は流れ僕はメキシコの山中にある村にいた
褐色の肌したかわいい女の子にキャラメルを配ったり
ものすごい勢いで流れる川をただじっと眺めたりして過ごした
退屈そうな顔したカモノハシだけが僕の友達さ

ある日僕は少女の手をひいて麦畑に出掛けた
そして掌に収まりきらない大きなりんごを齧りながら
少女が話す途方もない大きな夢をずっときいてた
南のほうからやってきた綿雲が太陽を覆い隠したとき
僕は少女にくちづけをしてそれから家に帰った

僕はコーヒーを沸かす
カシの木で出来たベッドに腰掛けて
その鉄製ケトルが熱い湯気を吐き出すのを待ち続ける
猫が真っ黒に焦げたトーストを不思議そうに見つめてた

ラヴェンダーのポプリをポケットに忍ばせて
見たこともないぐらい広い高原に寝転がって
右手を伸ばして孤独な雲の頭を撫でてやった
とても静かな春の出来事さ
68('A`):2008/08/12(火) 20:39:42 0


昔あった家の四階から 飛び降りる
怪我はしなかった ただ少し痛いけど

夢の中で何度目覚める
繰り返してる内にやっと気付く
夢だ
汗かいて起きる 凄い眠ったのに なんだかしんどい

そうか
現実も同じだ
じゃあ いつ気付くの いつ起きるの
教えられないなら それはそれで

昔あった家に行く 庭が埋められて家が建ってた
広々した家だったのに 家が建ち窮屈そうだ
夢とは違って飛び降りたら 怪我しそうだ 血が出そうだ

夢とそれとは違うのは わかるんだけど
理解するのと体験するのは 違うかった

夢でどこを傷めた だれか知ってる
夢でどこか痛めた だれも知らない
69自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/12(火) 21:02:24 0

「純粋な心」

沢山の数字が書き込まれた給与明細だとか
料理の上手い綺麗な恋人だとか
黒光りするカッコいい高級車だとか

そんなものを手に入れようとは思わない
ただ幸せになりたいだけなのに
ただ不幸せにはなりたくないだけなのに

僕の心は汚れすぎてて
手に入れたものも
手に入れかけたものも
取りこぼしてしまう

僕の心は暗すぎて
手に入れられるはずのものも
手に入れられたはずのものも
取りこぼしてしまう

小説家になりたい
それもなるたけ純粋な心を持った奴に
でも僕は一行たりとも小説を書かない
こんな僕に不平不満を垂らす口はいらない

こんな僕に不平不満を垂らす口はいらない
70自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/12(火) 21:15:48 0

上を向いて歩こう 
空とか太陽きれいだから
上を向いて歩こう 
月とか星とかきれいだから
たまには下も向いて歩こう
お金落ちてるかもしれないし

路上に咲いてる青い花とか
子供が飛ばしたシャボン玉だとか
夜空を舞い飛ぶ無数のゲンジボタルだとか
そういうものを見つめてゆきたい

きれいな心が欲しい
誰にもビビらなくて
誰にも怒らなくて
誰にも嫌われないぐらいきれいな心が欲しい

僕の心は腐ってるから
肉は腐りかけが美味いっていうけど
心はどうなんだろうね
まるでピエロみたいじゃねぇか
いいように弄ばれてさぁ
いいように弄ばれてさぁ

それに気づいてないふりしてる
71('A`):2008/08/12(火) 21:18:28 0
自演男の詩って、冗長で表現ももっさりしてて全然いい詩だとは思わないんだけど
こうやって大量生産する情熱だけはすげーと思うわ
72自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/12(火) 21:41:57 0

「あの子の目の前で、あの子のパンティ被りながら、
あの子の放尿してるところを収めたビデオを見ながらおちんちんを扱きたいだけ、
そしてその精液を身体中に塗りたくって彼女を抱き締めたいだけ、
これは誰が何と言おうと純粋できれいな愛」

かわいいシマウマ 僕の目の前で死んだ
かわいいシマウマ 僕の目の前で死んだ
かわいいシマウマ 僕の目の前で死んだ
かわいいシマウマ 最後の最後に卵を産んだ

石になっちゃった僕の恋人 街のまんなかに飾られた
石になっちゃった僕の恋人 待ち合わせ場所には最適
石になっちゃった僕の恋人 寂しげな目で僕をみつめる
石になっちゃった僕の恋人 たまに涙を流して何かを言おうとしてる

緑色の空に浮かんでる女の子 目をぐるんぐるんと回す
緑色の空に浮かんでる女の子 ときどき僕に綺麗な色した飴をくれる
緑色の空に浮かんでる女の子 太陽に当たるたび大きな声で泣き叫ぶ
緑色の空に浮かんでる女の子 死ぬまで一緒と笑う

あの高い時計台のてっぺんに 一度だけ登ったことがあるんだ
あの高い時計台のてっぺんに 一度だけ登ったことがあるんだよ
そこで何を見たかといえば ものすごく手の長い女の子を見た
ものすごく背のちっちゃい ものすごく手の長い女の子を見た

笑うしかないね
愛とか友情とかさ
笑うしかないね
なんだかもう怖い話は飽きたんだよね

怖いのは人だけなんだよね
それとシャワールームのタイルの隙間にこびりついた呪いの歌
それだけなんだよね
僕はきれいな心と
あの子のうすいピンクのパンティが欲しい
73自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/12(火) 21:43:33 0
>>71
やっぱオレ、才能ないのかな…?
ちなみにどれが一番マシだったか教えてくれると嬉しいかも…
74('A`):2008/08/12(火) 22:06:46 0
流し読みだけどそれなりだとおもったのは
>>32>>51>>63>>64>>65>>70あたりかなあ
選んだ基準は平易な表現で分かりやすくて言ってる内容がうざくない奴かどうか
まあ所詮素人の判断だからあんまり真に受けずに頑張れよ
75自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/12(火) 22:54:49 O
うーん、こんだけ書いてもマトモなのはそれだけか。
やっぱオレ才能ないんだなぁ。
奇をてらわず、普通の夏の情景っつうか、子供の頃のあの感覚を言葉にした奴がウケるのかな。
>>32は個人的にちょっと気にいってたから嬉しいけど。
>>18>>46>>58>>66>>72とか個人的に物凄く気に入ってるんだけど、
やっぱダメなのかな?我ながらきれいな詩出来たなーとか思ってたんだけど。
いちばんオレっぽいかなぁ的な。
>>64は詩じゃなくて、普通のドヘンタイなエロ小説にする予定だった。
勃起必至の、書いてるだけでよだれ垂れてくるようなやつ。
エロ小説家になりたい……
76('A`):2008/08/12(火) 23:18:31 0
あ、>>74の基準には書かなかったけど性的表現がストレートなやつは外したんだ。
なんでかっていうと個人的に嫌いだからであって、そういうの好きな人いるとは思うから気にすんな。
あと、同列に並べたけど>>32は実は一番いいと思ったやつ。
理由は
>奇をてらわず、普通の夏の情景っつうか、子供の頃のあの感覚を言葉にした奴がウケるのかな。
やっぱりこの部分が大きい。
夏の情景系列以外にも思想的に共感できるやつはあるんだけど表現がとっつきづらすぎるわけよ。
もちろん内容と表現の相性を考えてそうしてるんだろうけど、ちょっと俺にはくど過ぎるのが多かった。
個人的な好みなんだけど、内容的にドギツいものこそ平易に描き切るのがカッコイイと思う。
77自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/13(水) 21:43:05 O

「くちづけ」

午後十一時
僕はベッドを抜け出して
昼ごろ交わした約束を守りに行った
カエルの鳴き声が響く田んぼの中を駆け抜けて
まっくらな夜の森のおっきなカシの木の下であの子と待ち合わせ

僕は冷蔵庫からくすねたチョコレート・バーかじりながら
夜空を眺めてフクロウの鳴き声きいてた
フクロウが二十回鳴いた頃
あの子が半袖パジャマの上にカーディガン羽織って
少し恥ずかしそうにやってきた

腐ったはしごを使ってカシの木のてっぺんに登り
そこに張ったちっちゃな黄色のテントに入った
ランタンの灯りをつけて
木箱の中に溜め込んだラズベリー頬張りながら
深夜ラジオを二人で聴いた

体育座りのまんまでうつ向きがちに笑うあの子に
僕はいろんな話をしたんだ
南極大陸より更に南にある孤島に住んでるくまの話だとか
新型ジュース・ミキサーを買うと当たる折り畳み自転車の話だとか
そんな話をあてもなく続けた
話し疲れると敷き詰めたワラの上に二人寝転び
ただ何と言うこともなくお互いの手を握った

セミとかカエルとかキタキツネが鳴いてて
森はぐっすりと深い眠りに落ちてた
僕らは二秒だけくちづけを交わし
花火をしようと思ってテントの外へ出た

とてもきれいな夏の出来事さ
78自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/13(水) 21:59:57 O

「きれいな愛」

僕が陸上部に入ったわけは
陸上が好きだったからじゃない
あの子のことが好きだったからさ
好きで好きでたまらなかったからさ

スパッツを穿いたときのむっちりとした豊満なあの子のお尻だとか
ポニーテールに束ねたとき剥き出しになるうなじを伝う汗だとか
四百メートル走り終えて地面にへたりこみ「はぁはぁ」うめく姿だとか
白いTシャツからうっすらと透けてる水玉模様のブラジャーだとか
そういうものを胸の底から愛してる僕はきれいな心の持ち主

前かがみになったとき露わになる真っ白な谷間だとか
スタートの瞬間お尻を突き上げたときに浮かぶかわいいパンティー・ラインだとか
ランニング・シャツからのぞく柔らかそうな二の腕や脇だとか
練習が終わったあとの少し汗ばんだ紅潮したカラダだとか
そういうものを胸の底から愛してる僕はとっても純粋な心の持ち主

キスしたいだとか
セックスしたいだとか
それよりもっと綺麗なこの気持ちを人は何と呼ぶのだろう
ある日僕は彼女のスパッツを盗んで
それを肌に直に穿き二度も射精したあと
洗濯して次の日何食わぬ顔をして
「間違えて持っていってたわ、わりぃね」と返したんだ

綺麗な心が形作る赤裸々な愛の色は
あの子のおっぱいの色ときっと同じだろうね
あの子のパンティー顔に被って
あそこをびんびんにみなぎらせながら
あの子に愛の言葉を囁いたら彼女どんな顔するだろう?

好きだよ
この世の誰より
大好きだよ
大好きなんだよ

79自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/13(水) 22:05:45 O
>>76
性的表現なんてつもりは全然なかったんだけどな…
十代の淡い恋心とか、すごく素直で純粋な気持ちってこんな感じだと思うから。
だいたい殆どの詩は「きれいな心」をイメージしてるんだけど。
>>32は何か不純物って言うか…あんまきれいじゃないような気がする。
人に誉められたいみたいなヨコシマな気持ちが混じっててさ。
だからオレ、個人的に>>46の詩とか物凄く綺麗だと思っとるんだけど…
あんま皆そう思わないのかなぁ?
人がわからないよ。
80自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/13(水) 23:27:25 O

「スノーモービル」

雪に埋もれてたガレージの扉こじ開けて
凍りついたスノー・モービルにガソリンを入れる
オレンジ色の機体がたっぷり燃料を飲み干したら
僕はスノー・モービルにまたがって
ゴーグルをかけて真っ白な雪原の中を走り抜けよう

透き通った冷たい空気の中を突き抜けていく
雪しぶき上げて地平線をぶっ飛んでいく僕のモービル
キツネの親子を驚かせた
丘を抜けて林を越えると
雪原をまっすぐに走る小さな川に突き当たった

雪玉をつくって川の中に放り投げると
水音が響いて薄く張ってた氷が割れた
太陽の白い光がそこに差し込んで
僕の目を網膜を優しくつついた

僕は森の奥へ行く
森の奥には小さな山小屋があって
そこには片目のない大男が住んでて
僕に焼きたてのアップル・パイとあたたかなミルクをくれる
僕は暖炉の近くのロッキンチェアーに揺られながら
あの子のためのマフラーを編もう

静かな森の山小屋の中で
静かな森の山小屋の中で…

81自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/13(水) 23:49:15 O

「ハロー・ダーリンハニー」

テレビが壊れたとか
人に嫌われたとか
恥をかいただとか
どうでもいいぜ
どうにでもなっちまえばいいさ
オレの人生で好きなように遊んでくれよ神様

ルール説明のないゲームをやり続けてる
ルールがないから皆自分でルールを作って遊んでる
オレもルールを一つ決めてる
素直な心で生き続けるってルールさ

ウソで構わないから
誰か僕に「愛してる」と言ってくれないか
そしたら僕は嬉し過ぎて
百階建てビルの屋上から飛び降りてしまうだろう

盗みとか
裏切りとか
よくないぜ

82('A`):2008/08/15(金) 06:25:40 O

83('A`):2008/08/16(土) 01:17:24 O
「あしたのこと」

今がいつなのかわからない

今がいつなのかわからない

今がいつなのかわからないなんて

いつまで言っていられるのだろう

今がいつなのかわからない
84自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/16(土) 15:20:51 O

「シベリヤ」

シベリア生まれの狂人、ずっと歯がねぇ
芋焼酎を月で割って納屋が焦げるみてぇな冷たい休日
奴もアフリカ共和国でカナリヤ・ビールを呑むとは
家賃五億円のアパートに住みてぇ

餡子だらけの猫の死
堕落のハイカット
夏の日差しを心いっぱいに浴びてきれいな心でジャンプ

お前がもし地の奥底まで堕落したとしても
一生心も体も貧乏人になり続けるとしても
それでもあの夏を取り戻し
再びあの河川敷で演劇練習をしたいと言うのなら
今夜十二時あの橋で会おう

煙草吸って死ね
生鮮食品まみれのシャチが海をひとかきして、
俺は二億六千万の孤独をひた走るランナァー。

85自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/16(土) 15:28:36 O

「友達」

団扇燃やす
明日までに
世界中のありとあらゆる団扇燃やし尽くしてみせる
未成年がフォークリフトに乗って天竺を目指している

いいんだろうか
これほどだだけきった世の中で
ビタミンBが不足している不良少年グループ
全く新しい映画がオールナイトで上映されまくる国家記念日

僕はスニーカーに火をつける
僕の夢はバッキンガム宮殿内で割腹自殺すること
今までも
そしてこれからも

オレンジ・ジュース
ミルクで割って
氷二つ浮かべて
一気に飲み干した。
86自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/17(日) 12:53:48 0
 
「愛の自転車」

赤く錆付いた自転車に乗って、夜の街を走る。
異常なまでに明るいコンビニエンス・ストアの前では、
オレンジ色の工場扇が回っていて、
大きな夜光虫の死骸がその羽にべったりこびりついている。
美しい。

空港の近くの牧場では、夢みる二頭のホルスタイン。
何の根拠もなしに、この世界は素晴らしいものと信じきっている。
「ねぇ、ここを出たら、海の見える街に住もうよ。」
「何処かの公園の隅っこの、芝生が生えてるところを借りて?」
「そうだね。そこで毎日、公園で遊ぶ子供たちを眺めていようよ。」
ホルスタインの夢は永遠に叶わない。

歩道橋の下の自転車小屋から、ふらふらとした足取りで少女が出てきた。
ぼろぼろに破けたピンク色のワンピースと、片方だけのサンダル。
その両目は、白く濁っている。
そんな少女の小さな背中を見つめながら、
浮浪者は袂から煙草を取り出してそれを美味そうに吸った。
少女の夢はお花屋さん。
破れた夢が、心のササクレに引っ掛かって、それで涙が流れている。

古本屋で万引きを続ける不良少年。
肩から提げた黒いスポーツ・バッグには漫画がいっぱい詰まっている。
きょうの収穫は、「あしたのジョー」全巻。
しかし、店を出た瞬間に、彼は後ろから肩を掴まれた。
そして、長い尋問。
不良少年はポケットの中で、ぺティ・ナイフを握り締める。
古本屋の老店主のそのヒビ割れた眼鏡を、その切っ先で切り分ける。

この美しい世界に、僕は心の底からI LOVE YOUを送る。
透き通った水のように綺麗な心には、いったい何が映る?
その愛のかたちは、倒壊しかけた都会のビルディングに似ている。
87自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/17(日) 13:08:51 0

「下着泥棒」

宝石
高級車
豪華な食べ物
そんなもんに興味はないね

オレは下着泥棒
お高くとまったブロンド美人のステファニーだろうが
引っ込み思案で臆病者のとってもかわいい図書委員長だろうが
どんな相手でも下着を盗んでみせるぜ
依頼があるならいつでも呼べよ

口元に巻いた赤いスカーフ
履き慣れたベージュのエンジニア・ブーツ
気分を高めるロカビリー・バンドのレコード
オレは超一流でアタマのキレる下着泥棒
気をつけな
あんたがそのスカートの下に穿いてる
水色のパンティをさらっちまうぜ
88自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/17(日) 13:40:17 0

「嫌われ者」

いつも独りで本を読んでる僕は
いつも皆の嫌われ者さ
いやんなっちまうぜ
ふざけるんじゃねぇよ

大人は判ってくれないどころか
子供も判ってくれない僕は
とても難解で冗長なツマラナイ映画に似てるね

ラジオから流れるのはハワイアン・ミュージック
ちょっと壊れちまった僕はまだ十八になったばかりで
誰からも嫌われてる
ちょっと悲しい男の子さ

もし僕が政治家になったらさぁ
今まで僕を傷つけた全ての人たちを
強制収容所送りにしてやるさ
そして収容所の入り口に大きな旗を立てるのさ

図書室の片隅で石川啄木を朗読するぜ
「一度でも 我に頭を 下げさせし 人みな死ねと いのりてしこと」
イカれてるぜ、ミスター啄木
狂った太陽がギラギラ照り付けていて、
僕は今日もまた孤独。
89自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/17(日) 13:49:23 0

「愛と夢と希望」

ミスター・チーズケーキマン
地の果ての戦場で何も出来ず死んだ
犬神家の一族の親戚の親戚だって毎日のように自慢している
スポーツライター志望の無職男
俺は万華鏡を片手に歩道橋を歩く
日に焼けた俺の網膜がミラー・ボールを切り取り
ルー・ルイス声高に笑ってみせる

理由なき反抗なんか俺には出来ねぇ
成人式には全裸で行くつもりだけど
長生きはそんなにしたくないし
純粋な愛のかたちは
マーマレード塗りたくった男性器にそっくりの形さ

子猫は気が狂いすぎて
テレビを見るたびに悪魔と仲良くしちゃうんだよね
食べちゃったからさ
机の上にのっかってたとても甘そうなクリームパンをさ
代わりにお前は
小倉あんトーストの想い出に浸りながら
一生清潔なオフィスの椅子に座って死ね
朽ち果てろ

インドとか行け
それでもお前は相も変わらず
残酷なニュースを見ては残酷な意見を口にするだろうけど
それでもお前はメキシコへ行くんだ
わらのベッドに包まれて死ね
愛はいらないさ

そんな水曜深夜のメリー・ジェーンは
股間に手を当てて
ポケットにあるカラ領収書の夢をみる
90自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/17(日) 13:56:41 0

「夢みるパンティ」

僕のポケットの中に入っている
水玉模様の夢みるパンティ
あの子の部屋のタンスの中から掠め取った
僕のいちばんの宝物さ

その夜はパンティを被って眠ったんだ
あの子の股間のことを想いながら
とても優しい眠りについたんだ
そのとき見た夢は口じゃ言えないぐらい恥ずかしい夢だったぜ

人間は欲深い動物さ
念願のパンティを手に入れたはずなのに
今度はブラジャーまで欲しくなってきやがった
きりがないぜ僕の欲望
91('A`):2008/08/17(日) 14:22:10 0
  三           三三
      /;:"ゝ  三三  f;:二iュ  なぜここまで放置したんだ!
三   _ゞ::.ニ!    ,..'´ ̄`ヽノン
    /.;: .:}^(     <;:::::i:::::::.::: :}:}  三三
  〈::::.´ .:;.へに)二/.::i :::::::,.イ ト ヽ__
  ,へ;:ヾ-、ll__/.:::::、:::::f=ー'==、`ー-="⌒ヽ  
. 〈::ミ/;;;iー゙ii====|:::::::.` Y ̄ ̄ ̄,.シ'=llー一'";;;ド'
  };;;};;;;;! ̄ll ̄ ̄|:::::::::.ヽ\-‐'"´ ̄ ̄ll

92自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/17(日) 18:19:02 0
そんなイカれてること一つも書いてないつもりなんだけど…
十代のときの、って俺まだ十代なんだけど、
十代のときの素直で純粋な恋愛感情って、
やっぱりちょっといやらしいもんじゃん。
でもそういうものこそ、綺麗で透き通った心だけが成せる感情っていうのかなぁ…
これ最近思うけど、最近いろんなとこで売ってる純愛小説みたいなやつ、
俺ああいうの最悪だと思うもん。
勿論いいのもあるけど。
93自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/17(日) 18:27:00 0

「過去の或る作品(ディレクターズ・エディション)」

191 :自作自演男 ◆kC0elLNz.w :2007/05/05(土) 21:11:41 O

僕は頭を掴まれ、ムリヤリ湯船の中に顔を突っ込まされた。
グツグツと煮えたぎっている熱湯に、僕の顔が浸かる。
熱さを通り越した言い様のない痛みが僕の顔面を走り、
その痛みは神経を駆け抜けて脳髄で弾ける。
  微かな快感を内包した不思議な激痛として。
必死に暴れる僕の頭を、姫様は片手ひとつで押さえ込んでいる。
いったいあの細腕のどこにそんな力が隠されていると言うのだろう。
湯船に頭を沈められた僕からは、姫様の顔を見ることは出来ない。
しかし、姫様は恐らくその美しい顔に冷笑を湛えたまま、
いつものように僕を痛めつけていることに愉悦を覚えているに違いない。
良く手入れされた長く美しい金髪、磨き抜かれた珠のような柔肌、
まるで西洋人形のように整った顔、蔑みに満ちた鋭い視線。
そんな姫様の様子が僕の脳裏にありありと浮かぶ。

  そうこうしているうちに、息が苦しくなってきた。
焼けるような熱湯の痛みだけでなく、今度は窒息の苦しみが僕を襲う。
全身が酸素を求めている。
  肺が焼けつくように痛み、体中の力が抜ける。
しかし姫様の力はいっこうに緩まなかった。
むしろだんだん強くなっているようにすら感じた。
僕は地獄のなかで足掻きながら、遠く、姫様の高笑いを聞いた。

そしてふいに解放は訪れる。
僕の髪が引っ張られ、僕は地上に顔を出す。
しかしすぐさま息を吸い込もうと思ったのも束の間、
姫様は僕の頬に両手を添え、僕に口付けをした。
姫様の舌が僕の舌に絡む。
姫様の舌が僕の歯茎を舐める。
  まるで姫様の舌は、ひとつの意思を持った生命のように僕の口内でうねる。
たちまち僕の股間は熱く腫れ上がり、その鈴口から透明な液を垂らし出す。
突然のキスに息を吸い込むことすら出来ず、
また、キスの幸福に浸ることも出来ないまま、時間だけが過ぎてゆく。

そしてまた、再び唐突に解放は訪れる。姫様が僕を突き放す。
顔には冷たい、氷の微笑を湛えたままで。
必死に酸素を取り込む僕の頭を撫でて、姫様は笑いながら言う。
 
 『苦しかったか?苦しかっただろう?
貴様のような醜い犬を可愛がってやるのは私だけだろう、
私は慈悲深いんだ、感謝しろ』

  耐えきれず僕の下着のなかに精液が広がってゆく…
94('A`):2008/08/17(日) 18:27:49 0
そんなこと言ったって見た目きたねーもんはきたねーんだよ
95自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/17(日) 18:51:50 0

「ミズイロ・パンティーストッキング・ブギー」

暗い夜道でマッチを擦る
仄かに灯った小さな炎に照らされる
全滅したハツカネズミの家族
マッチ売りの少女は単なる売女さ

ミズイロ・パンティーストッキング・ブギー
口ずさみながらゆく

盆踊りのリズムに乗って
速やかにマジックマッシュルームをキメよ
そうして一晩中わたあめ地獄で蹂躙され続けよ
祖母の家にて微かに香る線香の匂いを誰よりも愛せ

頭の悪い子供達が不毛な議論を続けるきょうこの頃
僕は砂漠に鉢植えを植えるために貯金を続ける
レモン・ライム混ぜた冷たいソーダ飲みながらさぁ
スペード・マークのシルバーリングを弄んだよ

ミズイロ・パンティーストッキング・ブギー
口ずさみながらゆく

キャンピング・カーのてっぺんに座り込み
夢を語り続けたあの頃の僕ら二人
ノースリーブ着て煙草吸いながら粋がっている中学生の群れに
ロケット花火を撃ち込んで遊んだ

ツインテールのかわいいうさぎ
細身のストライプ・スーツにポークハイ・ハットでキメて
ガソリンスタンドの隣のバーで
得意げにシェイク・シェイク・ダンシング・ブギー・ベイベー

ミズイロ・パンティーストッキング・ブギー
口ずさみながらゆく

真っ赤な壁紙に張り替えて
フランス・パン食い終えたあと
それからキスして忘れさせてよ
冬の夜空にけぶってる銀河鉄道の光とかをさぁ

ミズイロ・パンティーストッキング・ブギー
口ずさみながらゆく
96自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/17(日) 18:54:32 0
>>94
??
何の話?
97('A`):2008/08/17(日) 18:59:43 0
>>92できれいな心がどうとかいってるのがうざかったから
パンティだの精液だのいっててきれいもくそもあるかよ
きたねえにきまってんだろ
98自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/17(日) 19:02:09 0

「赤毛のアン殺人事件」

パン食いてぇ
焦げる寸前までカリッカリに焼いた奴
うすくちブランデーお湯割りで飲み干して
口笛でも吹いて夜明けを待とうかな

音楽聴きてぇ
めっちゃくちゃうるさくてスゲェダッサい奴
メードイン・アメリカン・ハードコアポルノ見ながら
革張りのソファにポテト・チップス食い散らかす

止まりたくないぜ
道間違おうが息切れしようが
走り続けてみたいぜ
アクセルべた踏みのまんまで
ブレーキ・ランプぶっ壊れたまんまで
99自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/17(日) 19:07:13 0
>>97
だって精液汚いとか言ったってさぁ、結局あれは人間の種じゃん。
それがなかったら生まれないわけじゃん、
だから汚いとか言うのはオカシイと思うよ。
パンティとかだってさ、結局好きな子のパンティ見て興奮する心があるからさ、
子供が出来るわけじゃん。

つうか、中学の頃とか思わんかった?
>>46とか>>78みたいな気持ちになったことない?
全然俺そういう感情汚いと思わん。
きれいだと思う。最近心が腐ってる人が多いと思う。
100喪板の良心 ◆TJLWCENqsQ :2008/08/17(日) 19:12:45 O
久しぶりに喪板きたが、自演は相変わらずだな…
101('A`):2008/08/17(日) 19:14:30 0
中学生に精子みせたらきたねーっていうだろ?
中学生じみた性欲は肯定して中学生じみた潔癖性は否定すんのか?
102101:2008/08/17(日) 19:18:34 0
あ、あと言い忘れたけど好きな子のパンティ欲しいと思ったことはない
103自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/17(日) 19:37:32 0
だからさ、なんつうのかな…
そういう表面的な汚さじゃなくて、なんつうか、
もっと別なとこに美しさがあると思う。
でもこれは俺の中の感覚だからさ、あなたもあんまり気にしないで、
自分の中の確かな感覚みたいなものを大事にしたらいいと思うよ。
ただ一つだけ言うのはさ、好きな子のパンティ欲しいって気持ちは、
全然汚い気持ちじゃないと思うってことかな。
そういうこと本気で思える奴は、
そんな心腐った奴おらんのじゃないかと思ってるんですけど。
104('A`):2008/08/17(日) 19:50:06 0
いや、言葉足らずだったけどさっきからお前の言ってることはわかるんだよ
お前の言う美しさの確かに存在することはわかる
だがお前が表面的な汚さを気にしないからと言って
それがきえてなくなるわけじゃないだろ
「きれいな部分をもったもの」がすなわち「きれいなもの」
というわけではないにも関わらず
表面的な汚さを無視して中学生的感情をきれいなものそのもの
として扱ってるのが気に入らねえんだよ
表面だってその事物の持つ立派な性質のひとつなんだってことが
抜け落ちてるか、軽視されてるようでな

あとひとついっとく
>でもこれは俺の中の感覚だからさ、あなたもあんまり気にしないで、
>自分の中の確かな感覚みたいなものを大事にしたらいいと思うよ。

うるせえ余計な御世話だ十代のくせして偉そうにご忠告くださるんじゃねえクズ
105自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/17(日) 20:06:51 0
うん、すごい良く分かるよ。
言ってる意味すっごい分かるよ。頭いいね、あんた。
綺麗な部分もあるけど、全体的に見りゃ汚いじゃねーか、
っつう話でしょ?早い話さ。
でもその汚ささえも、綺麗なものとして見るっていう考え方もあるわけじゃない?
やっぱり、綺麗な心っつうのは大事だよ。
あと別に忠告したつもりでも何でもねえんだけど、
十代の癖に偉そうにするな、ってあなた一体幾つなんですか?
106自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/17(日) 20:48:34 0
あ、何か上の文章読み返したら、なんかすげえ煽りっぽく見えるけど、
俺全然煽ってないからね。
マジでマジで。
あなたみたいな人、俺はすげえ好きだよ。
あんたかっこいいね。
107自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/19(火) 15:29:15 0


「ごくつぶし」

俺はごくつぶし
俺はごくつぶす
俺はごくつぶし
俺はごくつぶす
うぬが儲けを掠め取る

茶碗によそわれた米の元を辿れば
使い込まれた黒い米びつに行き着く
黒い米びつの元を辿れば
米屋が置いてった大きな米袋に行き着く
その払いはどうするのかと言えば
言うまでもなく踏み倒す

俺はごくつぶし
俺はごくつぶす
俺はごくつぶし
俺はごくつぶす
うぬが儲けを掠め取る

生きづらい世の中になってなお
人々はテレビジョンに映し出される地位や名誉を
やっきになって手に入れようと試みる
そんなことすりゃ胸がこわれちまうぜ
見当違いの妖怪漫画家
五百億年そのまんまの鉄の花

俺はごくつぶし
俺はごくつぶす
俺はごくつぶし
俺はごくつぶす
うぬが儲けを掠め取る

月曜の朝刊をひらけば
場末の酒場でストリッパーが殺されていたんだ
脳味噌がくさりそう
ワゴン車の後部座席に積み込まれた大量の裏ビデオ
熱いサウナで人の股間に手を伸ばすやつ

俺はごくつぶし
俺はごくつぶす
俺はごくつぶし
俺はごくつぶす
うぬが儲けを掠め取る
108自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/19(火) 15:36:05 0

「愛のポカリスエット」

野宿をしませう
月のよく見えるこの丘で
野宿をしませう
揚羽蝶の羽根をちぎりながら

蒸し暑い屋根裏で息を潜めて
火炎瓶を作りながら
一晩中わるいことを考え続けた
俺は屋根裏の没落者

デニム・シャツを着込んだ不良
そんなに急いでどこへ行くの
テレビに映るのはあまりにもカッコいい奴ら
俺の人生を返してくれよ

野球やらしてくれよ
一生のお願いだからさぁ
二学期の成績が上がったら野球やらしてくれよ
じゃなけりゃ俺は
きっと気がくるっちまうぜ!

ガガガーギャキュウイーン
バーンババーンズギューンカリカリカリ
じゃなけりゃ俺は
きっと気がくるっちまうぜ!
そうだろ、不動明!
109自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/19(火) 15:40:31 0

「やりすぎマンのテーマ」

やりすぎマン
あいつはちょっとやりすぎマンだぜ
やりすぎマン
あいつはけっこうやりすぎマンだよ

やりすぎマンに「適当」って言葉はないぜ
いつでもパワー全開で
やってやってやってやってやってやりまくるだけ
いつでもパワー全開で
やってやってやってやってやってやりまくるだけ

やりすぎマン
あいつはちょっとやりすぎマンだぜ
やりすぎマン
あいつはけっこうやりすぎマンだよ

やりすぎマンは限度ってものを知らないぜ
なんでもかんでも滅茶苦茶し放題だぜ
やってやってやってやってやってやりまくってる
やってやってやってやってやってやりまくってる

そこに咲いてる花を見てくれよ
きれいな花だよね
とってもつつましやかな色で
つつましやかなとこに咲いていやがる

やりすぎマンはそれがめちゃくちゃ気に喰わなくて
その花むしり取って食っちまったぜ!
イカレテルぜ!
110自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/19(火) 15:43:57 0

「君はイカレテル」

君に恋して
君と恋して
そうして君を愛して
わかったことが一つだけある

君はイカレテル

君は決してゆるさない
君は絶対ゆるしてくれない
僕が他の女と会話することを
僕が他の女と目を合わすことを

君はイカレテル

だから

その縄をしまってくれ
その縄をしまってくれ
その縄をしまってくれ
その縄をしまってくれ
その縄をしまってくれ
その縄をしまってくれ
その縄をしまってくれ
その縄をしまってくれ
その縄をしまってくれ
その縄をしまってくれ
111自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/22(金) 10:57:07 O

「死ね」

九十五円の文庫本
在りし日の夏目漱石の肖像に昆布茶をぶっかける
ビスコのアソートパック
乳酸菌取りまくって死ぬまで健康に暮らす
あんなやつはもう友達じゃない
死ね死ね死ねと布団にくるまりながら呟いてみる

屑バラード
それは人間の屑のみ歌うことを許される究極のバラード
慈しみなさい
おのれら
俺を
慈しみなさい

狂って狂って狂って狂って狂って狂って狂って狂って狂って
特売商品完売後のスーパーマーケットで俺は爆死したい
死ね
公務員試験に落ち続け家を燃やされ痰まみれになって
死ね

やばいぐらいの死体の山
その前で掲げた世にも奇妙なピースマーク
へっへ
笑ってくれるのかい
イカレポンチのこの俺を
笑ってくれるのかい
うるせぇ
死ね
やっぱり ポエムは テンポだよ!
ポエムは 理屈じゃないヨ☆
テンポだよ!
あれこれと 頭で考えるから いいポエムができないんだヨ!
そう!
ポエムは 理論じゃない…*
テンポだよ! ノリだよ!
これだけは 言える☆
理論から 入ったポエムは ゼッタイに ウケない☆
そう☆ これだけは 言えるヨ!
「頭を取れ!!」と…*
頭を取って ポエム脳を鍛えろ!
ドイツの詩人シラーに こんな言葉がある…*
「期待することなしに 恋をする者だけが …*
 真の恋の喜びというものを知るのだ」…*
そう! これなんだヨ!  つまり…*
頭を取り 期待することなしに ポエムを書いた者だけが …*
真の栄冠を ゲットすることができるのだ…*
いいポエムを書いて 人気者になりたいという気持ちがあるのならば…*
それは「野心」ではなく「邪心」だ!
いいポエムを書いて 賞賛を受けたい…* 尊敬されたい…☆ 金儲けをしたい… *
そんな欲望があるならば… ポエム本来の目的を 見失ってしまうのではないのか!?
ポエムは テンポだよ!
いいポエムを書いて モテたいという気持ちがあるのならば…*
欲望の渦に巻き込まれ 自分を見失い 損をするんだヨ…☆
113喪板の良心 ◆TJLWCENqsQ :2008/08/23(土) 10:21:33 0
「NO NAME」

短調の音楽ばかり聞いているボーイ

蝶々の服ばかり着ているガール

二人はすれ違って
互い視界にも入らない。

だから、

爆弾を仕掛けて諸共吹き飛ばしてしまった。

人を受け入れる、ひろいココロ

彼方の理想主義のバタフライ効果がこの凶行だった。


、と後日語られた。

誰が?

彼も彼女にもロクな未来などなかったが、
失われた若い血は高値でテレビ局に売れたらしい。

to whom it may concern

第一次大戦中、ドイツ人のメリーは言った。
「バターが無ければ、マーガリンを食べればいいじゃない。」

そんな彼女は80年代に死んだ。
彼女の、現在菜食主義者であるアメリカ人の息子は、
母は不飽和脂肪酸のせいで死んだ、
と固く信じている。

who knows?


無力な人の子ら

誰の戯れ言が何の流れの一滴なのか
少しでも世界が歪んでいく事を喜ぶ人がいる限り

歪みの渦にきらめく

光の清涼よ
114自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/24(日) 00:20:18 O

「愛の名の下に咲くその花の色」

親愛なる母・文江へ
お願いだから
そのウンコまみれのケツを私に向けないでおくれ
僕の頭はイカレポンチ
退屈な二連休はいつも親友に裏切られてしまうので
僕の心はチョベリバ

廊下に落ちてるのは
いじめられっこのサヲリちゃんの水玉模様のパンティー
パンティエ
ふざけてスカートの中にもぐり込んで
パンティを脱がしてやったらエンエン泣いたサヲリちゃんは
世界でいちばんかわいい女の子さ

告白
サヲリちゃんのパンティを盗んだのは僕です
それを学生服の下に穿いて
さめざめ泣いているサヲリちゃんを慰め
抱きしめながら僕はボッキしていたのです

腐れちんぽじゃよ
ロットンオブザペニス
ばかばかばかばか
パンティパンティパンティパンティパンティパンティパンティ
パンティのちブラジャー所により使用済みナプキン

パンティ
115自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/24(日) 00:24:38 O
パンティパンティ言い過ぎなんだよ
そんなにパンティが好きなのかオレ
116自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/26(火) 14:31:11 0

「ひまわり」

小鳥がヒマワリに恋をしたのは
夏が終わる直前のハナシで
僕はまだ子供だった

駄菓子屋で買ったおもちゃの指輪を
きみの指にはめたあと
公園のベンチに座って
これからどうしようか話し合ったんだ

柵の向こうに誰かの家の庭があって
そこで咲いてたきれいなヒマワリ
小鳥がヒマワリとくちづけを交わすシーン
人差し指と親指で切り取った

読書感想文なんて書かないで
夏休み予定表なんて書かないで
買って貰ったミズノのグローブ片手に
空き地に一番乗りするつもり

縁側で梨を齧って
ずうっと蛙の鳴き声なんかをききながら
君のことを想いつづけた
だいたいそういう夏


117自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/26(火) 14:42:38 0

「夏」

憶えているのはたいてい色
トンネルの中でやった花火だとか
空を舞い飛ぶ鳥の鮮やかな羽だとか
日に焼けた君の二の腕だとか
後部座席に座って肩ごしに見た広い野原だとか

僕の目はもうカラー放送をやめて
ずいぶん前からモノクロになったから
何だかとても味気がないんだよね

憶えているのは大抵匂い
ばあちゃんの寝室の蚊取り線香だとか
ジャンパー着こんでテトラポッドの上に立ったときだとか
わらの中で寝転がってはしゃぎまわったときだとか
氷の張った池に飛び込む長靴が湿ったりだとか

八月の終わりの図書室はとても静かで
僕は野球部の練習をぼうっと眺めてた
君は僕の隣で真剣にウォーリー探す
ちょうど今誰かがデッド・ボール喰らったところ
118自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/26(火) 14:53:34 0

「想い出」

退屈な古典の授業が終わったらさぁ
一階の自販機にジュースでも買いに行こうよ
でも四時限目は理科の実験だからさぁ
サボらないで出ることにしようよ

二日前の席替えで
僕らが住むことになったのは
窓際・後ろ側の最高の席でさぁ

そこで僕は君と
小声でひそひそ話しながら
一日の予定を立てるんだけど
あんまり予定通りに進まないんだよね

学校帰りの喫茶店
教科書はいちおう広げてるんだけど
試験勉強する気なんかさらさらなくてさぁ
小倉あんトースト食べながらさぁ
クダラナイ馬鹿話をしてるんだよね

街路樹から漏れる日差し浴びながら
自転車押しつつ歩いてるとき見つけたフミキリ
錆ついた標識とか古びた感じの電柱だとか
近くに色々並んでてなんかとってもイイ感じだったから
写真を撮ることにしたんだよねぇ

そんでさぁ
トンネルの薄暗い闇の中で
車が来ないのを確かめてから
ちょっとくちづけを交わしてさぁ
僕たちは帰ったんだよねぇ

くちづけの味を思い出しながら
手をゆるく握ってさぁ
二人は帰ったんだよねぇ
119自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/26(火) 15:03:26 0

「夢のシャープ・ペンシル・ピンク・パンティー」

煉瓦造りの市役所の流し台の近くに干された夢見るパンティ
そのピンク色の脳味噌でいったい何を思うのベイビー
腐り掛けたアンパンを片手に登山道を行くの
あたしの名前はアリスで年金受給暦は六年半よ

森の真ん中で吠えてる馬鹿面フクロウ
あわてて投石部隊を呼んで打ち落とせば
その実木彫りのフクロウだったりなんかして
僕は絵日記の角でしこたま頭を殴られる

夏の午後特有の気だるい不安の中で
僕は君の子供を生みたいと思いました
鞄の中には盗んだ君のスクール水着
戦前の退廃的映画を六本観たあと三角定規を焦がす

雨犬とか雨猫とか雨熊がはびこるこの狂った街で
私はバックミラーついた自転車で新聞配達
国道のフチでは頭のおかしい老婆のパレード
紫色のズロースは見たくないんだ!

喫茶店で流れるセックス・ピストルズ
僕たちブランデーまみれであてもなく明日を待つ
明日は来なくて喫茶店のドアを開けやって来た委員長
給食費の袋がどっさり詰まった鞄を肩から提げてる

頭良さそうだよォ
あそこでオーバーオールさかさまに着て花に水やってる奴
平泳ぎより先に覚えたのは純粋理性批判
シャープ・ペンシルが彼の右手の上でグルグル回りだす

回れ回れ回れ回れ回れ回れシャープペンシル
僕らの夢をのせて
死ぬまで回り続けるんだ
120自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/26(火) 15:09:16 0

「KISS」

前も見えない豪雨の中で
KISSを交わす哀しい恋人たちを君は見たか
明日も分からぬ激しい戦の中で
KISSを交わす哀しい恋人たちを君は見たか
真っ暗な部屋の中に独り立って
「誰かぼくにKISSをしておくれ」と言う男の声を君は聞いたか?

あの子にKISSをする
アイツが堪らなく羨ましくて
僕はアイツにKISSをする
男の唇の味ってこんな感じなんだね

KISSを聴きながらするKISSは
すごく刺激的で
とても気持ちがいいよね
でもSEX PISTOLSを聴きながらするSEXは
いったいどんな感じなんだろう?

これが君とのLAST KISSだね
たっぷり味わいながらKISSを交わそう
KISSしてくれよ
KISSしてくれよ
KISSしてくれよ

121自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/26(火) 15:11:50 0

「パンティ」

電波を一切受け付けなくなったオレのポンコツ・テレビが
ジェームス・ディーンのキスシーンを映し出した!
すげぇ!
イカれてるぜ!
122自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/26(火) 16:20:24 0

「Don't shot manga artist 」

漫画家を撃たないで
その手にした三十八口径のピストルで
漫画家を撃たないで
その手にした三十八口径のピストルで

ピアニストなんていくらでも居るし
太陽はいつも頭の上にあるし
映画俳優なんて見分けもつかないけど
漫画家だけは殺さないで

少女はまだ十七歳で
首筋に蝶の刺青を隠し持ってる
青酸カリの入った小袋を
文庫本のあいだに忍ばせている

このツマラナイ汚れきった街で
少女が出会ったのは一冊の漫画
それ以来少女は麻薬をうつのをやめて
もう少しだけ生きてみることにしたんだよ

この街じゃ誰も漫画なんて読まない
ラズベリー色の液体を
汚れきった注射器使って体内に取り込む
頭のオカシイ大人たちがいるだけでさ
123自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/26(火) 16:24:01 0

「あたまがばかになりそう」

あたまがばかになりそうです
ものすごくつまらない生活なので
あたまがばかになりそうです
ものすごくつまらない生活なので

つまらない家に住んで
つまらない仕事へ行って
つまらない人々に会って
つまらない家に帰る

テレビに映ってる映画スターは
みんなおもしろそうな人生送ってるよな
ぼくはばかになりそう
貝になりたいと思ったことはないんだけどさ

ばか


124('A`):2008/08/26(火) 18:15:33 O
自演の詩って全部が100%読む価値ないな。
借り物のイメージの世界に浸って、こんな詩を書いてる俺、っていうオナニー自意識だけ
125自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/26(火) 20:33:55 0
100パーセントオリジナルのもんなんて有り得ないと思うけど。
ましてや詩とか尚更じゃない?
まぁ読む価値はないと思うけどね。
126('A`):2008/08/26(火) 20:39:37 O
100%オリジナルとかなんて書いてもない事言い出すなんてさすがだな
127自作自演男 ◆nrgKNIeDl6 :2008/08/26(火) 21:14:26 O
あ、やっぱり?ありがとうヘッヘッヘ
オレ頭わりーからヘッヘッヘ
まぁ実体験も多少はあるよ多少はさ
128('A`):2008/08/26(火) 22:42:48 0
雨音sadness

降りしきる午前二時 揺れる風景周期的で
ハンドル片手 街灯をくぐり抜ける
走馬燈のように過ぎる光 その全てに生命感を

居る筈の君は居ない筈なのに 横目で不在を確かめる
「身軽になった」 精一杯の強がりさ

このままどこか遠くへ 地の果てまで行ってみようか
オーディオは消して 雨のサラウンド
窓を伝う水滴に 君との最後を重ね合わせる
踏み込んだ右足で 昨日と記憶を振り切ろう




これの2番作ってくれ
129('A`):2008/08/27(水) 18:39:48 0
「飛べない蝉」(1番サビまで)


「努力はいつか報われる」って言われたのは きっとずっと前で
今では頑張ることも忘れて 静かに土の中で息をしているよ

輝かしいと思えるような 一握りの時間のために
アリとキリギリスの喧嘩を 黙って聞いているんだろう

飛び立って彼女の前に突然現れてみたいけど
僕は蝉だから忘れた頃にやっと出てくるのさ

飛べない 翔べない どうして?
君は目の前にいるのに体が動かないよ
悔しい 悲しい どうして?
理屈では分かっているのに現実が全て打ち砕く

8月の終わり 目立たない蝉が
静かに落ちて アリの餌になった
130('A`)
「飛べない蝉」(2番からラスト)


「夢は最後には叶う」という言葉は きっと嘘っぱちで
それでも僕は何年も 暗い地下で息を潜めているよ

ゴキブリが繁殖している 地上のどこかを
心の奥で見下しながら 呼吸をやめないんだろう

「そろそろいいんじゃないかな」と思う日もあるけど
僕は蝉だから要領よくは出て来れないのさ

鳴けない 泣けない どうして?
こんなに愛してるのに感情が出せないよ
苦しい 歯痒い どうして?
メロディは出来てるのに現実が全て駄目にする

8月の終わり 大人しい蝉が
静かに落ちて アリの餌になった

友情 勉強 恋愛 勉強
したくない できない したくても できない
仕事 勉強 運動 勉強

飛べないのに 鳴けないのに 
どうして僕らは生きてるの?
ミミズとオケラとアメンボが僕らを笑っているよ

飛べない 翔べない どうして?
君は目の前にいるのに体が動かないよ
悔しい 悲しい どうして?
理屈では分かっているのに現実が全て打ち砕く
鳴けない 泣けない どうして?
こんなに愛してるのに感情が出せないよ
苦しい 歯痒い どうして?
メロディは出来てるのに現実が全て駄目にする

8月が終わっても 何年経っても
僕は土の中にきっといるよ Ah