1 :
('A`):
幼女と恋愛がしたい
身体だけが目当てじゃない
同志集え!
2 :
('A`):2008/07/28(月) 13:29:53 0
きも
3 :
('A`):2008/07/28(月) 13:35:43 0
たのむか行動に出るときはオタ関連の物を処分してからにしてくれよ
4 :
('A`):2008/07/28(月) 13:37:34 0
>>3 俺オタじゃない
幼女に一目惚れしても接触する機会がないっていうのが悲しいものよ・・
5 :
('A`):2008/07/28(月) 13:43:16 0
オタじゃなくても漫画とかゲームソフトとか持ってんだろ
全部捨てとけ
6 :
('A`):2008/07/28(月) 13:45:02 0
7 :
('A`):2008/07/28(月) 13:46:07 0
>>5 いやそもそも行動に移せないから喪なんだ
彼女持ちはこの板これないでしょ・・
幼女の彼女という幻に夢を馳せる者たちの憩いの場にして欲しいんだこのスレ
8 :
('A`):2008/07/28(月) 13:49:03 0
9 :
('A`):2008/07/28(月) 13:50:41 0
しかし幼女も数年経てば少女になってしまうのだぞ
10 :
('A`):2008/07/28(月) 13:54:05 0
そしたら順々に幼女を彼女にしていけば無問題だぞ
初潮前だから中に出し放題
12 :
('A`):2008/07/28(月) 14:02:39 0
幼女と少女の境界線はどこにあるのか。
13 :
('A`):2008/07/28(月) 14:09:10 0
年齢とかおっぱいの膨らみとか
14 :
('A`):2008/07/28(月) 14:13:22 O
また犯罪者予備軍のスレか
15 :
('A`):2008/07/28(月) 14:15:41 0
外国から買えばいい
東南アジアは兎も角旧ソ連あたりは美人さんが多いし貧しいから結構いいんじゃない?
16 :
('A`):2008/07/28(月) 14:17:12 0
、そういう買うとかの発想はダメ
恋がしたいの、純愛が。
買春なんて薄汚れた大人のクズがやること
17 :
('A`):2008/07/28(月) 14:20:46 0
「わたしおじたんのことだ〜いすき☆おっきくなったらおじたんのオヨメサンになるの!」
ってか
18 :
('A`):2008/07/28(月) 14:27:35 0
>>16 買春も糞も鏡見てみろ
そんな人間に幼女が好意以前に近づいて欲しいと思うか?お菓子で釣るのすら困難だろ
2^3歳以下の娘にちんぽをねじ込んだら流石に死ぬかな
21 :
('A`):2008/07/28(月) 14:34:42 0
「おかぁさん。今日すごくこわくて気持ち悪いおじさんに声をかけられたよ。
またあったら、どうしよう。こわい……」
そして、通報、タイーホ、終了。
22 :
('A`):2008/07/28(月) 18:56:12 0
相手に恐がられるのは幼女じゃなくてもそうだろ
喪男なんだから。
夢がない奴・・
23 :
タイらんど ◆Rrrwa....Y :2008/07/28(月) 18:59:16 0
夏休みだからってちょっと危険な領域ではないですか!?
24 :
('A`):2008/07/28(月) 19:57:49 0
女に興味ある奴にも割と寛容なつもりだったがロリペドは我慢ならん
行動に移す前に死ね
25 :
('A`):2008/07/28(月) 20:05:57 0
とりあえず、一桁はやめろと。
年上を恋愛対象と見るようになるのは
中学生ぐらいからだしな………
26 :
('A`):2008/07/28(月) 20:23:42 0
どっかにあったけど10歳くらいから彼氏にするならこんな男子
みたいな記事があったけどな
27 :
('A`):2008/07/28(月) 20:54:14 0
28 :
('A`):2008/07/28(月) 20:58:29 0
29 :
('A`):2008/07/28(月) 21:05:53 0
幼女のおしっこなら飲めそう
30 :
('A`):2008/07/28(月) 21:28:55 0
31 :
('A`):2008/07/29(火) 19:34:53 0
同年代の子だと恐怖心が沸く
32 :
('A`):2008/07/29(火) 19:37:15 0
同世代の『子』ねぇ…
33 :
('A`):2008/07/29(火) 20:40:14 0
同年代のビッチだった
34 :
('A`):2008/07/29(火) 21:41:08 O
35 :
('A`):2008/07/30(水) 01:37:36 0
電車乗ったら凄く可愛い小学低学年くらいの子がいたんだけど
見つめる以上のことはなにもできず、電車下りたらもうそれで一生会うこともない・・
切ないな
36 :
イケメン ◆8udsPUAZG2 :2008/07/30(水) 01:38:51 0
( ・3・)y-~~~ これ十分通報もんだろ
37 :
('A`):2008/07/30(水) 23:18:16 0
小さい子が一番だね
38 :
('A`):2008/08/01(金) 16:25:03 0
夏は露出度の高い幼女が多いのー
そのへんぷらぷらするたびにフルボッキしてしまうわ
39 :
('A`):2008/08/01(金) 18:06:53 0
最近の小学生はおしゃれな子が多いから困る
40 :
('A`):2008/08/01(金) 18:22:45 O
2才児のおっぱい吸いたい
41 :
マドクセ ◆ElTzj73GbQ :2008/08/01(金) 18:29:51 O
42 :
('A`):2008/08/02(土) 14:19:25 0
まどくせってペドだったんだ
43 :
マドクセ ◆ElTzj73GbQ :2008/08/02(土) 15:32:08 O
正義のロリコンってのがあってだな
それに僕はロリコンじゃないよ
例えロリコンだったとしてもロリコンと言う名の紳士だよ
44 :
バクフーン ◆P7er44YF0s :2008/08/02(土) 17:54:52 0
俺の住むマンションの近くに小学校があるってのにこの夏休みは女子小学生をあまり見かけないorz
夏休みだからこそ小一や小二のおにゃのこと遊びたいってのに。
45 :
('A`):2008/08/02(土) 18:06:39 0
もうやだこの国
46 :
マドクセ ◆ElTzj73GbQ :2008/08/02(土) 18:16:36 O
>>45 だよなぁ
児ポ法とかうざいしもっと寛大になるべきだよな
俺には何の趣味も特技もない。コミュニケーション能力はゼロに等しい。唯一の個性は自他共に認める重度の根暗であること。
もちろん友達なんていない。小中高と常に一人だったし、同級生との思い出はせいぜいいじめられたことくらい。
俺には何もない。他人に誇れることなんて何一つない。夢も希望もある訳がない。こんな人間のクズ同然の俺なのに…
そんな俺につきまとって、この娘は一体何が楽しいんだ?
森口 男(もりぐち だん)。大学一年生。趣味特技とくになし。将来の目標特になし。髪はだらしなく伸び目が隠れている。猫背。
とにかく他人とのコミュニケーションが苦手で誰とも喋らない。いつも一人。気味が悪い。キモい。
その誰もが避けて通る風貌を持つ男。その誰もがすれ違ったとたん陰口を叩かずにはいられない男。
俺だ。
小中高と連続で校内のキモい奴No,1の地位を欲しいがままにしてきた俺。
この大学でも当然ぼっち。キモい奴四階級制覇の座を獲得するのも時間の問題になりそうだった。
公園の昼下がり。俺は日課になっている公園での昼飯の菓子パンを貪っていた。
視線を前に向けると今日は小学校が休みなのか5月の子供たちが楽しそうに走り回っている。
そんな光景を俺は死んだ目でただ眺めていた。
考えてみれば俺の半生は散々だった。
物心ついた頃から他人とうまく話すことができず、小学校ではいじめの的。
中学校でそのいじめはエスカレートし、高校ではもう飽きられたのか今度は全校生徒から避けられるという事態に至った。
去年この地元から遠く離れた俺でも入れる程度の大学に進学を決め、今年からアパート暮らしを始めた。
過去を気にせず平穏な生活が送れるかと思いきや俺のこの鬱々しい外見が人目を引かないはずもなく
入学式から一週間で高校とほぼ同じ環境に置かれるはめになってしまった。
そんな救いようのない男。誰からも相手にされない男。俺だ。
俺には何の夢も目標もなかった。というより人生に何の希望も持っていなかった。
こんな美味くもない菓子パンを毎日のように貪りながら意味のない余生を無駄に生きて、
一生他人にバカにされ、避けられ、誰のためにもならない一生を終えるのをただ待っていただけなのかもしれない。
風が吹いた。木々のざわめきが、子供たちの声と重なったような気がした。
気がつくとベンチの端に座る俺の少し離れた隣に女の子がちょこんと座っていた。
見たところ小学校低学年くらいか。質素な白いワンピースが線の細い小さな身体を際立たせている。
髪は背中にかかるくらいの黒髪で、問題なのはその純粋な黒い瞳がまっすぐ俺の方を向いていることだった。
俺は困惑したが、気にしないふりをして黙々と菓子パンを食べ続けた。
その様子を女の子は瞬きもせずにただじぃっと見つめている。
俺は勘繰らずにはいられなかった。この子もどうせ俺のことを気持ち悪いとか思ってるに違いない。
こんな子供にまでバカにされるなんて…内心おどおどしながらも俺の心の中にはどす黒いものが渦巻いていた。
そんな俺に、あろうことかなんと女の子が喋りかけてきた。
「ねぇ、それおいしい?」
予想外の出来事に俺は相当あせったが、こんな子供相手にキョドッてたまるかと全力で平静を装って言い返してやった。
「…不味い」
「おいしそうだけどなぁ」
「…不味いといったら不味い」
「なんでおいしくもないものを食べてるの?」
「………食べないと死ぬからに決まってるだろ」
「ふーん」
話している間も女の子の視線はじっと俺から離れない。俺は溢れ出る冷や汗に心を乱されまいと必死だった。
「いい天気だね」
「………どうでもいいよ」
「うれしくないの?」
「…何が」
「いい天気なこと」
「……俺は子供じゃないの」
「そっか」
一通り質問を終えると女の子は前を向き脚をぱたぱた動かしだした。
俺は久しぶりの会話と女の子の視線によって身体が硬直し、ただ目の前を凝視することしかできなかった。
こんなことをしているうちに午後の講義の時間が刻一刻と迫っていた。
俺はようやく硬直状態から開放され、だいぶ残った菓子パンをリュックにつめると立ち上がった。
女の子はこちらを見上げたが俺は気にせず早足で公園を出、大学へ向かって歩き出した。
…のだが、気になることが一つある。なんと後ろから女の子がついてくるのだ。
俺は女の子を振り切ろうと早足を努めたが、交差点の信号に足止めされてしまう。ついに女の子に追いつかれてしまった。
俺の隣に立ちこちらを伺う女の子。
この子は一体何がしたいんだ?俺を観察してこの子はそんなに楽しいのか。人を珍獣か何かだと思いやがって。
長年かけてざっくりと心に刻み込まれた劣等感が俺の被害妄想を加速させる。
「どこいくの?」
不意に女の子に喋りかけられた。身体が一瞬ビクッと浮き上がったが、悟られないように返事を返した。
「…大学」
「ふーん、お兄ちゃん大学生なんだ」
だったらどうした。ていうか今俺のことお兄ちゃんって呼ばなかったか?
いやそんなことはどうでもいい。早くこの子を追い払わなくては。
俺は勇気を振り絞ってついに自分から話しかけることに成功(相手が子供じゃなかったら無理だっただろう)した。
「……………なんでついてくるんだよ」
「お兄ちゃんといっしょにいたいから」
絞りだすように出した質問に対してさも当然のことのように返された言葉に俺は一瞬わが耳を疑った。
俺と一緒にいたい?何を言ってるんだこの子は頭がおかしいんじゃないのかていうかまた俺のことお兄ちゃんて
「いっしょにいちゃだめ?」
ふと我に返ると女の子が俺の顔を覗き込むようにして眺めている。
そのあまりにも無垢な瞳に俺は不覚にもおおげさに飛び退いてしまった。
恥ずかしさのあまり格好のつかない咳払いをする俺。そして女の子に視線を合わせずこう言った。
「………今から講義なの。君みたいなのにいられると困る」
「どうしてもだめ?」
「…ダメ」
女の子は一瞬困ったような顔をしたが、次の瞬間にはパッと明るい笑顔をたたえ俺に言った。
「じゃあこうぎが終わるまでまってていいよね?」
「………」
俺は返事を返さず早足で歩き出した。この間に信号を2〜3回渡り損ねたのは気にしないことにした。
そうこうしているうちに大学の正門前に着いた。もう講義が始まる寸前の時間なので学内には学生が見当たらない。
本当に女の子はついてきていた。俺は精一杯後ろを気にしないそぶりで歩き出した。
「じゃあ、ここでまってるね」
俺が正門をくぐると同時に女の子はそう言った。俺は振り向きもせずに講義のある教室へ急いだ。
どうせ時間が経てばすぐに興味が失せてどこへでも行ってしまうだろう。そんなことを考えながら。
面白くもない講義を終え、時刻はもう4時を回っていた。
俺は他の学生に気付かれないように誰よりも早く教室を出る。
やっと今日の講義も終わった。家に帰ったらオナニーでもしてさっさと寝よう。いつもの調子で帰宅の途につくはずだった。
正門の前にくるとあることを思い出した。あの変わった女の子。正門の前にあの子の姿はなかった。
…そりゃそうだよな。俺は妙な心のもやもやを感じながら正門をくぐった
「お兄ちゃん!」
突然の真横からの呼びかけに俺は飛び上がりそうになった。というか飛び上がった。
女の子は正門の陰でずっと俺のことを待っていたのだった。
「こうぎ終わったの?」
俺はバックンバックン音を鳴らせる心臓を必死に抑え付け女の子に尋ねた。
「………本当に、待ってたの?」
「うん、まってるっていったでしょ」
「…そんなに、俺のことが気になる?」
「ううん、ただいっしょにいたいだけ」
「………もうおうちに帰った方がいいよ」
「おうちよりお兄ちゃんといっしょにいたい」
「………」
俺にはこの子が何を考えているのか全く理解できなかった。
これがどういう状況なのか考える間もなく、校舎から学生達がわらわらと湧き出してきた。
俺は慌てて帰路を急いだ。後ろからついてくる女の子の気配に気をとられながら。
大学から早足で徒歩30分。俺の住むアパートの前に到着した。…女の子と一緒に。
結局女の子は家に帰りたそうなそぶりすら見せず、本当に俺についてきていた。
「………ねぇ」
「なぁに?」
気の抜けるような返事をしてくれる。
「…ここどこだかわかってる?」
「お兄ちゃんのおうちでしょ?」
「………おうちに帰らなくていいの?」
「いいの」
「…お母さんも心配してるよ」
「でも、みおはお兄ちゃんといっしょにいたいの」
へぇ、この子みおっていうのか。…そういう問題じゃなくて。
それは俺ん家にお泊まりしたいってことなのか?そうなのか?
ただでさえ人と接するのが苦手な俺が誰かと同じ部屋で一緒にいるなんて、それこそ発狂モノなのに…
ていうか初対面の、しかもこんな気持ち悪い俺の家にお泊りしたいなんて、この子は本当に一体何を考えてるんだ?
…でも、これだけ強情に家に帰るのを拒否するってことは親と喧嘩でもしてるに違いない。
この調子じゃいくら帰れって言っても帰ろうとしないのは目に見えてるし…
それなら一日くらい親と離してやった方がこの子のためにもなるかもな…俺と一緒にいたいって言い訳が気になるけど。
…俺も…この子が相手だと不思議と喋れないこともない…のは子供相手だからだよな…
まぁそれでも、一晩くらいならなんとかなるか…。
女の子の方をちらっと伺うと、黒い瞳から俺を信じきった眼差しがまっすぐ俺に向けられている。
俺は仕方がないという風にため息をついた。
「…一日だけだよ」
女の子はそのひと言を聞くと瞳をきらきらと輝かせた。
「ほんと?」
「…そのかわり、俺のことお兄ちゃんって呼ぶのやめてよ」
「わかった!お兄ちゃんのおなまえはなんていうの?」
「………俺の名前は、…森口男ってい」
「もだんさん!」
「へ?」
いきなり命名された今までつけられたこともないようなあだ名に、俺は思わず妙な声を上げてしまった。
「 も りぐち だん だから略して『もだん』さん!かっこいいあだなでしょ?」
「………」
女の子の満面の笑みに俺は言葉を返すことができなかった。そんな俺を気にも留めず女の子は続けた。
「みおのおなまえはねー、てしがわら、勅使河原 みおっていうの!」
このスレタイを見たとたん俺の妄想が止まらなくなったんだ…
極力間を置かずに続きをうpしようと思ってる
酷い駄文、超遅筆だけどそんな俺に最後まで付き合ってくれる暇人がいてくれればいいな…
55 :
('A`):2008/08/03(日) 09:09:49 0
設定の主人公が俺とくりそつなんで続き頼む
俺も日々こういう妄想してるw
56 :
('A`):2008/08/03(日) 09:39:12 O
主人公のスペックが俺そっくりでワロタ
57 :
('A`):2008/08/03(日) 10:25:31 0
お兄ちゃんwおじちゃんの間違いだろw
58 :
('A`):2008/08/03(日) 10:26:55 0
>>1 きもいスレ立てないで
喪男がみんなお前見たいだと思われる
59 :
('A`):2008/08/03(日) 10:30:35 O
キモい
お前の文読んでたらエロゲやりたくなってきた
喪男は絶命すればいいよ
そうやって幼女に逃げることしか考えないんだから
俺は大変な失敗を犯した。軽率に物事を考えすぎた。
小さな女の子を男一人の部屋に泊めるということが、どれほど恐ろしいことか予想もしてなかったんだ…
玄関の鍵をさした所で俺はまず大きな問題に気付いた。
俺のアパートの狭い居間にオナニーして放り投げっぱなしの何週間分という使用済みティッシュが散乱していることを思い出したのだ。
みるみる青ざめていく俺の顔。もしそんなものを穢れを知らない小さな女の子が見てしまったら…
「どうしたの?」
俺は心臓が止まりそうになった。
ぎくしゃくと横を見ると俺がショック死しかけた原因である女の子、みおが青ざめた俺をしげしげと見つめている。
「カギなくしちゃったの?」
心配そうな表情で俺を見上げるみお。俺は視線を逸らし、この場をしのぐ言い訳をない知恵を振り絞って必死に考えた。結果
「………ち、ちょっとその…、へ、部屋が散らかってて……今から片付けないと………」
考えついた言い訳がこれだった。
まんまじゃん。自分のあまりの要領の悪さを改めて実感した瞬間だった。
「おかたづけならみおも手伝うよ」
こんなひねりのない言い訳でこの子が引いてくれるわけがない。
…嗚呼みおちゃん、手伝ってくれるその優しいお心はありがたいのだが、
何分あの場所には純粋な君が見てはならない汚らわしいものが山ほど転がっている訳であって…
「……お、俺が一人で片付けるから…すぐ済ますから……と、とにかく君はここで待ってて!」
そう言うやいなや鍵を開けると素早く扉の内側へと潜り込み鍵をかける俺。
結局みおを締め出すような形になってしまった。
俺って奴はなんて要領の悪い人間なんだ…。
…いつものように自己嫌悪に浸っている場合ではない。一刻も早く居間の汚れを除去しなければ。
俺は居間に散らばった使用済みティッシュを片っ端から大きめのゴミ袋に放り込んだ。
いざ片付けてみると使用済みティッシュだけじゃなく、その他のゴミも四方八方に散らばっていることに気付いた。
俺が普段どれだけだらしない毎日を送っているか、この部屋を見れば一目瞭然だ。
…しかし、そんなこと俺にはどうでもいいことだった。
人生をあきらめている俺にとってどれだけだらしない毎日だと言われようが知ったことではない。
世の中に対して希望も何もないわけだから、だらだらとした生活でもしないとやっていられない。
毎日に何の楽しみもないのに、それでもしっかり生きろと言う方が間違っている。
「………」
俺はゴミ箱に手をかけたまま立ち尽くしていた。こんなくだらない人生、早く終わってしまえばいいのに…
「もだんさーん!まぁだー?」
みおの声で我に返った。そうだ、今はこんな埒の明かないことをウジウジと考えている場合ではないのだ。
俺は慌てて目につくゴミを拾い集めてはゴミ袋に詰め込んだ。
…ていうか「もだん」ってあだ名はどうなんだろう?
「…お待たせ〜……さぁ…どうぞ…」
大体の居間の片づけを終えた俺は精一杯気を利かせた(つもりの)声でみおを招待した。
「おじゃましまーす!」
玄関を開けるとみおは待ちくたびれた様子もなく元気に4畳半の居間に駆けていった。
俺の住むアパートは風呂やトイレ、キッチンなどは完備してあるものの、
いかんせん大人一人が住める程度の広さしかなく、女の子をお泊まりさせるには多少の無理があるように見え
…待てよ。お泊まり?「女の子」が「男一人の部屋」に「お泊まり」???
………何ということだ。俺はこんな常識的な倫理観念にすら気付かなかったのか。
女の子が男の家に「お泊まり」する。それはつまり、その、何か新たな生命が生まれるような情事的営みを行うにあたって
最も自然なシチュエーションであり、そんな状況に自ら持ち込んだみおは、ひょっとして…いわゆる…ひとつの…
やりまん、なのか…!?
あの歳にして…いや、今時の子供はませてるっていうし…いやいや、これはもうませてるとかいう問題じゃ…
…ということは何か?…俺は今にもあの子に童貞を奪われようとしているのか…?
玄関とキッチン、風呂場、居間とを結ぶ狭い廊下に立ち尽くした俺の身体が次第にガタガタと震えだす。
あんな小さな身体で…無垢な笑顔で…ありとあらゆるテクニックを駆使し無限の時間をかけて俺の童貞を奪うのか…?
散々弄んだ挙句俺のいきり立ったアソコを指でつんつんしながら猫なで声で「だめだよー、まだいかせてあげない」とか言っちゃうのか…?
恐ろしい…なんて恐ろしい…
「もだんさん」
「ヒィィッ!!!」
俺は男のものとは思えない悲鳴を上げ、声のした方と反対方向に盛大に後ずさると豪快に尻餅をついた。
居間をうろうろしていた小さな悪魔が情けなく倒れこんだ俺に一歩、また一歩と近づいてくる。
居間の明かりを背中に受けながらゆっくりと歩み寄るその姿に俺は文章では表現できないほどの強い恐怖に襲われた。
逃げ出そうにも腰が完全に抜けてしまって立ち上がることさえままならない。
そうか、いよいよなのか…俺の頭の中では今までの楽しくもない思い出が走馬灯のように流れていく。
お父さんお母さんお許しください、僕は軽い気持ちからアパートに招待した小さな女の子の逆レイプによって初体験を迎えます。
ついにみおは俺の股間の前にしゃがみこんだ。もうおしまいだ。俺は目を閉じ、小さな彼女の玩具になることを受け入
「みお、おなかすいたの」
「………へ?」
みおはテレビを見ながら買い置きの冷凍パスタをおいしそうにほおばっている。
その歳相応の可愛らしい仕草を見る限り、この子が例の「やりまん」である可能性は限りなくゼロに近そうだった。
…そりゃそうだよな。冷静に考えてみればそもそもそんな状況はよほど特殊な官能小説でもあるかどうか怪しい…気がする。
もし百万歩譲ってそんな女の子がいたとしても、俺みたいな気持ち悪い奴の童貞を奪いにくるなんてことはゼッタイにないだろう。
…童貞が高じた末に歪みきった俺の妄想にも困ったものだった。
「ねぇもだんさん、さっき何ですごいスピードでうしろに下がりながらころんだの?」
「………」
俺はテレビに集中して聞こえないふりを貫くことにした。
「ごちそーさまでした!」
パスタを食べ終わると、みおは両手を合わせて満面の笑みでそう言った。
時計を見ると7時…いつもの俺ならオナニーを終えてそろそろ寝てる時間だが今日は勝手が違う。小さな客人がいるのだ。
こういう時どうすればいいのか考えていると、みおがしきりにきょろきょろと辺りを見回しだした。
特にすることも思いつかなかったのでみおの行動について質問することにした。
「……………どうしたの?」
だいぶ間を置いて俺が質問すると、みおはまるで子供が初めて見る衝撃的なものを見た時のような無表情で
「なんかこのおへや、イカさんのにおいがするよ?」
……………。まさか。そんなバカな。
使用済みティッシュはちゃんとゴミ袋に詰め込んだし、このアパートに越してきてからオナニーの後処理に失敗したことはない。
ましてや床はフローリングで臭いが染み付くはずもない。それなのに………一体なぜ………
…そういえば中学の頃こんな話を耳にしたことがある。
精液の臭いは自分が感じる以上に強くて、ゴミ箱に捨てたくらいじゃ親に気付かれる、と。
当時はまさかそんなことあるわけがないと聞き流してしまったが、事実この女の子は敏感に臭いに気付いた。
そしてこの居間の隅には俺の使用済みティッシュを満載したゴミ袋。…真偽を確かめるには十分すぎる証拠だった。
とにかくまずはこの子を居間から離れさせなければ、俺はとっさに思いついたことを震える声で口走った。
「………そッそそそそうだッ…み、みおちゃん、……お、お風呂には…その、は、入らなくていいの?」
「うん、はいる!」
挙動不審な男のあからさまに身の危険を感じさせる突然の提案にも関わらず、みおは二つ返事で快諾し風呂場へと駆けていった。
俺はほっと一息つき、居間の隅に陣取る危険物をどう処理してやろうかと考えたが、
廊下から顔だけをひょこっと覗かせたみおの一言に、そんな考えはどこかへと吹き飛んでしまった。
「みお、ひとりじゃおふろ入れないのー」
………誰か、俺の心の叫びを聞いてください。
…俺は今、兄弟でも親戚でもいとこでも何でもない、全くの赤の他人の、しかも小さな女の子の背中を流しています。
「きゃっきゃっ、もだんさん、そこくすぐったぁい!」
「………」
楽しそうに身をよじらせるみお。だが俺の心境はそれどころじゃなかった。
…もしこんなことが外様にバレたら。
頼まれたとはいえ今日知り合ったばかりの、それもこんな小さな女の子の一糸纏わぬ無防備な背中を大の男が流したなんて知れたら。
そもそも今考えてみると精神的にも肉体的にも圧倒的に未熟な小学校低学年の女の子を
こんな怪しい外見の男が一人暮らしするアパートに誰の了解もなしに泊めた、なんてことをこの子の親が知ったら。
俺の薄暗い未来はそれこそ光も届かない本当に真っ暗な暗闇に閉ざされたも同然だった。
いくら人生をあきらめているとはいえ、こんな性的不祥事を起こして全国の笑いものにされることだけは避けたかった。
俺はこの危機的状況をどう回避するか必死になって考えていた。
この時あまりに真剣に考えすぎていたせいか、俺はみおの声に気付くことができなかった。
「じゃあ、次はみおがもだんさんの背中ながしてあげる!」
みおはそう言うとうわの空で呆ける俺から颯爽とタオルを奪い取り、俺の背後に回って背中を流し始めた。
「ごしごしごし………もだんさん、背中ひろいねー」
そのみおなりに真剣な背中流しにはほとんど力が感じられなかったので、俺は変わらず呆けていた。
ここで俺が気付いていれば、この直後にあんな惨劇が捲き起こることもなかっただろう。
「……………!!!?」
ふと我に返ると、みおは背後の肩越しから俺の胸部辺りを流そうと考えたらしく、
なんとそのか細い身体を俺の背中にぴったりと密着させてきたのだ。
「よいしょ……いしょ……んっ…」
なかなか届かないのか、しきりに身体全体を俺の背中にこすりつけるみお。背中越しにまんべんなく女の子の繊細な幼い肌が感じられる。
「…な、ちょちょちょちょっ…みおちゃ……ッ!!!」
風呂場で突然動くのは危険だ。俺は極力ゆっくりと振り返りみおの静止を試みる。が、ここである異変に気付いた。
みおの身体全体を使った背中流しに、あろうことか俺の股間が過剰に反応しだしたのだ。
いくら子供とはいえ、女の子の身体を直に感じる機会なんて今まであるはずもなかった俺。
そんな本番を永遠に知らないまま終わるであろう俺の股間が、この嬉しい誤算に耐えられるわけもなく…
一応タオルで覆ってはいるが、俺の愚息がタオル越しにその存在を主張しだすのは時間の問題だった。
「…みッみおちゃん…た、頼むから……離れてッ……!」
「んっ……うーん、うまくいかないなー」
俺の必死の呼びかけもむなしく、みおは脇から俺の胸部を流すことを考え付き、…そしてとうとう……
「こうした方がはやかったかな…ん?……ねぇもだんさん」
「………な、何かな?」
「このひざにかけてるタオル、どうしてここがふくらんでるの?」
俺はこの瞬間、この追い詰められた状況を打破する天啓を天から授かった。
「……………あぁーーーーーーッ!!!あれUFOじゃないッ!!!?」
…気がした。
終わった。これで俺の人生は早くも幕を閉じた。短い人生だった。といっても、考えてみれば早く終わったからといって特に困ることも
「うそーーー!!!どこどこ!?ねぇもだんさんどこ!?」
…とうやら天はこのどうしようもない俺をまだ見捨ててはいなかったようだ。
「………えっとその……そこの天窓から………そうだ、外に出てみた方が見つけやすいよ絶対」
「そうだね!ちょっとみてくる!」
みおはそう言うと風のように風呂場を飛び出し、玄関の外へ飛び出していった。全裸で。
「………」
あっけにとられる俺。いやボケッとしてる場合じゃない。今のうちに…我が息子よ…鎮まれ〜…鎮まれ〜……
「ユーフォーいなかった」
修羅場を乗り越え静まり返った風呂場に、むすっとした顔で戻ってきたみお。
俺は奇跡的に危機を脱した安堵感からいくらか余裕を持って自然と言葉を返すことができていた。
「…きっとすぐに消えちゃったんだよ。……次は見れるって」
「そうかなぁ」
「そうそう」
「…そうだよね。それよりもはやくもだんさんの背中ながす続きしないと」
「………も、もう十分だから」
俺はみおの無意識なご奉仕の続きをやんわりとお断りした。
…今日は本当に散々な一日だった。
何とか無事に風呂から上がり、水道水を飲んで一息ついた俺はそんなことを考えていた。
みおは風呂上りからテレビのバラエティー番組に釘付けになっている。
ちなみに風呂から上がったもののパジャマがなかったため、今のみおの格好は俺の大きめのTシャツ一枚だけである。
俺は頭を落ち着かせることに専念するため、みおがどんな番組を見ているかは気にしないことにした。
……今日は本当にいろんな事があった。それぞれが今でもにわかに信じられないようなことの連続だった。
もし万が一、これから毎日こんなことが起こることを想像すると…考えただけで震えが止まらなかった。
しかしもうこれで終わりだ。後はあの子を寝かしつければ明日には自分から親の元へと帰っていくだろう。…親の元?
…ひとつ重要なことを忘れていた。今日の出来事についてみおに釘を刺しておかなければ。
俺はテレビからとても離れているとは言い難い位置にぺたんと座り込むみおに恐る恐る話しかけた。
「………あのさぁ、みおちゃん」
「なぁに?」
みおはテレビから視線を逸らさず返事をする。
「………えっと、みおちゃんは明日にはおうちに帰る訳だけど、……その、…その時にさぁ」
「みお、おうちかえらないよ」
「………ぇ?」
その予想だにしなかったひと言に俺が凍りついていると、
みおは吸い込まれそうな黒い瞳をまっすぐこちらに向け、にっこり笑ってこう言った。
「みおはこれからまいにち、ずぅっともだんさんといっしょにいるから」
………嘘だろ。これから毎日こんな刑務所と隣り合わせの生活を送らなくちゃならないのか…?
絶望に打ちひしがれ灰と化す俺。そんな俺に追い討ちをかけるようにみおは言った。
「ところでこのおへや、やっぱりイカさんのにおいするよー?」
…ああ、俺は一体どうなってしまうんだろう…?
今日はここまで
こんな妄想書き殴った駄文を読んでくれてる人がいる…
みんなの米を糧に俺頑張るよ
で、書籍化はいつなの?
77 :
('A`):2008/08/04(月) 15:30:17 0
>>62 なんで逃げるってことにされてんの?
「選択」だ
この小説は二次化しないと発狂する
79 :
('A`):2008/08/04(月) 17:03:48 0
とりあえず名前欄に何か書いておくか酉つけてくれるとさらに読みやすくてありがたい
80 :
('A`):2008/08/04(月) 17:25:27 0
7 名前:('A`)[] 投稿日:2008/08/04(月) 16:19:47 0
出会い系で知り合った小学生とホテルで会った
その子は「私は処女じゃない、初体験は父親」だと言った
ホントかなぁと思いながらSEXしたら、確かに処女ではなかった
フェラもものすごくうまく、「父親に裏ビデオを見せられ、これと同じようにしろ」
と言われたそうだ
今でも父親とSEXしてるのかと聞くと、「父は今妹とSEXしてる」と言う
妹はいくつかと尋ねると、小1だと言う
今度妹に会わせろと言ったら「それはできない、妹にはこんなことさせたくない」と答えた
どのみち父親とSEXしてるんなら、ろくな人生にはならないだろう
驚いたことに、彼女の母親は今妊娠していて、医者が言うには今度も女の子だと言う
父親にレイプされることが分かっていて産まれてくる娘なんて・・・
いっそのこと流産したほうが、彼女にとっては幸せなのかもしれない
81 :
りぐち:2008/08/04(月) 23:40:34 0
俺の住むアパートに半ば強引にお泊まりを決め込んだ女の子、みお。
そのみおが、これからもずっとこのアパートに住むと言いだした。
…この状況は何気に、いや冗談抜きで本当に非常事態なんじゃないか?
俺はこの無防備に特化したような(色んな意味で)危険な女の子のお守りによって、
無実の性的不祥事でブタ箱行きという最悪の結末にじわじわと追い詰められているのでは…
「…もだんさん…一人でおトイレこわいからいっしょにきて…」
眠そうな目をこすり俺の袖をくいくいと引っ張るみお。
…深く考えたら負け…なのか?
82 :
りぐち:2008/08/04(月) 23:42:17 0
…………ん…………さん……
……どこからか、天使のような可愛らしい声が聞こえてくる……。
「…だんさん……もう朝だよ………もだんさん……」
…柔らかい小さな手のようなものが俺の脇腹を揺さぶっている……。
…もだん…?………そうだ、…確か昨日変な女の子が俺のアパートに泊まりにきて…
「もだんさんもう朝だってば!はやくおきないとぉ〜…えいっ!」
突然の小動物に飛びつかれたような軽い衝撃に俺は思わず身を起こす。
その脇には俺の胴体にひしっと抱きつく、大きめのTシャツを1枚着ただけのみおの姿が。
「えへへ、もだんさんおはよー!」
83 :
りぐち:2008/08/04(月) 23:44:29 0
「……………」
洗面所でばしゃばしゃと顔を洗う俺。
あの直後、俺はみおから必死に逃れ後ろの壁まで見事な後ずさりを決めてしまったのは言うまでもない。
おかげで起床してまだ5分も経っていないのにギンギンに目が覚めてしまった。
これからしばらく俺の部屋は目覚ましいらずになりそうだった…今しがたのことがトラウマになって寝付けなくならないか不安だが。
…昨晩深夜まで考えた結果、結局みおが自然に家に帰りたがるのを待つしかないという結論に至った。
一晩経ったのにも関わらず家の事一つ言わないところをみると、よっぽどの理由でもあるのかもしれないと考えたからだ。
…押しの弱いどころかまともな会話すらできない俺にあの子を説き伏せるのは不可能だと悟ったからっていうのが本音だけど。
問題は自然に事が解決に向かうまでの間(解決してからもだけど)、みおと俺の関係をどうごまかすかだ。
ひとまず親戚の娘くらいが妥当な線だろうけど、それだとこの子の親にどう言い訳すればいいか…
「じゅー、じゅー」
…人が深刻な考え事をしているのに、となりのキッチンではその悩みの種が楽しそうにお料理ごっこをしている。
「ぼわわー、おお、このひばしらさえつかいこなせれば、ぼうきたのくにからのミサイルもこわくないぞ!」
………何をいってるんだこの子は。
みおの一人遊びを見ていると、不思議とそんなごちゃごちゃしたことはどうでもよく思えてきてしまう。
とりあえず俺は一昨日買ってきた今日が消費期限のコンビニ弁当を温め直し、みおに振舞った。
「こ、これは、きゅうソれんのこっかきみつをねりこんでいる!」
…どうやら何か悪いバラエティー番組のまねをしているらしい。きのうのあれか?
そんなみおのトンデモ寸劇を鑑賞しながら、俺は昨日の菓子パンの余りをかじった。
84 :
りぐち:2008/08/04(月) 23:45:36 0
みおがコンビニ弁当を食べ終えると、俺も丁度大学へ向かわなくてはならない時間になった。
「………じゃあ、俺はそろそろ大学に行く時間だから」
「みおもいく!」
…大体予想してないこともなかった返答が元気よく返ってきた。
「…みおちゃんはお留守番」
「えー、どうして?」
「…昨日も言ったけど、みおちゃんは大学には入れないんだよ」
「ぷー」
ふくれっつらをして見せるみお。その愛らしい仕草に俺は一瞬目を奪われたが、すぐ正気を取り戻し
「……じゃあ行ってくるから、…みおちゃんは大人しくお留守番してるんだよ」
そう言って、扉を閉めた。
85 :
りぐち:2008/08/04(月) 23:46:38 0
外は曇り空だったが、普段と比べると気分はいくらか晴れやかだった。
普段は憂鬱なことこの上ない通学路も、今日は不思議と違う道に見えた。
俺は歩きながらこの奇妙な現象の解明に努めた。…努めることもなく出てきた答え。
みおか…?
あの子のおかげで、俺の気分は晴れやかになっているのか?そうなのか?
…いや、そんなはずはない。あの子はただ単に俺の無限の困り事を無造作に増やしてくれただけだ。
きっと今日は無駄に早起きしたおかげで若干ハイになっているだけなのだろう。
勝手にそう結論づけ、俺は大学への道を急いだ。
86 :
りぐち:2008/08/04(月) 23:47:52 0
…大学は本当に鬱になるところだった。
今日も教室の席に着き講義が始まるのを待っている時間、四方八方から俺の陰口が聞こえてくる。
…ひそひそ……ひそひそ………ひそひそ…………
聞き流すつもりではいるのだが、俺の陰口を叩かれていると考えるだけで胃が痛くなる。
ただでさえ昨日の今日で悩みがさらに増えたというのに、今日ぐらいは静かにしていてほしかった。
おかげで朝のいくらかいい気分も一瞬で消し飛んでしまっていた。
昼になる頃には俺の精神はもう限界だった。いつもはまだ多少は平気なのに、今日は何故だか特に堪えた。
俺はいつものように死んだ目でふらふらと公園へ向かっていた。
87 :
りぐち:2008/08/04(月) 23:49:36 0
ベンチに座り、いつものように買ってきた菓子パンを貪る俺。曇りの公園には人の気配さえない。
俺の気分は今日の天気のようにどす黒い雲に覆われ、何か違うことを考えて気分転換をする気にもならなかった。
自分に追い打ちをかけるようなことしか考えられなくなっている俺。
次第に心なしかいい気分だった朝方の俺すらも心の中でけなしていた。
…こんなクソつまらない場所にわざわざ時間をかけていくための道を
気分よく歩けるなんて、俺はよほどのバカか筋金入りのドMだな。
そもそも悩みと問題を生涯抱える運命を背負ったこのキモい俺が、なんで朝方はあんなに気分が良かったんだ?
別に面白いことなんて何もない、…昨日だって、また余計な悩みが転がり込んできたぐらいなのに。
下手すれば俺が性犯罪者扱いされかねない状況なのに、あんなうるさくて、やたらとくっついてきて…
88 :
りぐち:2008/08/04(月) 23:50:28 0
―――――こんな俺を見ても嫌そうな顔一つ見せないし
こんな俺と一緒にいたいとさえ言ってくれた
こんな俺に満面の笑顔を向けてくれた
世界でたった一人の女の子
こんな俺に両手いっぱいの幸せを運んでくれる
無垢なる天使――――――――
89 :
りぐち:2008/08/04(月) 23:51:22 0
「…もだんさん」
気がつくと、俺の隣にはアパートで留守番をしているはずのみおがちょこんと座っていた。
俺はみおの方をちらっと見ると、顔を前に向けたまま喋りかけた。
「………何でここにいるんだよ」
「もだんさんともっとおはなししたくて、きちゃった」
「…留守番してなさいって言ったろ」
「ごめんなさい。でも、どうしてももだんさんとおはなししたかったの」
「…もし俺がここにいなかったら、どうするつもりだった?」
「もだんさんはここにいるよ。みおわかるもん」
「………」
不意に、俺の頬を熱い何かが伝った。
俺は涙を流していた。
なぜ涙が溢れ出たのか、俺にはわからなかった。
抗いようのない毎日に対する悔しさからか。はたまた、情けない自分を悲観したものか。
しかし一つだけ、今の俺にははっきりとわかることがある。それは…
90 :
りぐち:2008/08/04(月) 23:52:36 0
「わ!もだんさん泣いてる!」
不意にすっとんきょうな声を上げ、みおが俺に迫ってきた。
「…え?…わ、ちょ、ちょみおちゃん!」
みおは突然の行動に慌てふためく俺の胸部に手を置くと、それを支えにして俺の目をまじまじと覗き込んできた。
「だいじょうぶ?目にごみでもはいっちゃったの?」
ものすごい至近距離までみおの顔が近づく。
その一点の曇りもない瞳とこの距離で目を合わせてしまったら、俺の頭はどうかしてしまうような気がした。
俺は何とかみおを引き離すことに成功する。
「…お、落ち着いてみおちゃん…ほ、ほんとに、何でもないから……」
「ほんとに?ほんとにだいじょうぶ?」
みおは心配そうに俺の顔を眺めていたが、必死にみおをなだめる俺の顔を見ると表情をパッと明るくさせ、笑顔でこう言った。
「もだんさん笑った!」
91 :
りぐち:2008/08/04(月) 23:53:52 0
みおを落ち着かせるため無意識に出た愛想笑いをみおに指摘されると、俺は顔を真っ赤にしていつもの無表情に戻った。
「もだんさんが笑うとこはじめて見たー!」
俺の笑顔を見れたのがよほど嬉しかったのか、しきりにはしゃぎたてるみお。俺はうつむいたまま、
「…お、俺は、いつでも笑ってるよ…ただ、それを、みおちゃんに…見せたこと…ないだけで………」
尻すぼみの声で反論した。………?それはいいとしてみおの格好…
朝からそうだが、みおが昨日着ていた服と下着は風呂に入った際に洗濯してしまったので、
当然ながら今のみおは俺が昨日着せた大きめのTシャツ一枚だけの姿だった。
…そ、そんな格好でここまで歩いてきたのか…!?…いや、今問題なのはそこじゃない。
サイズが二回り以上あるとはいえ、Tシャツ一枚ではしゃぎまわるみお。
とんだりはねたりする度にまだ産毛も生えていない綺麗な具がチラチラと見え隠れしていた。
「…わ、わーーーーーッ!!!!みッみおちゃんストップストップ!!!!」
そんなこんなで、今日も昼飯の菓子パンをだいぶ余らせ大学へ戻るはめになった俺。
…しかし、これからの大学での講義はどんなことがあっても不思議と乗り越えられるような気がした。
ふと空を見上げると、あれだけ曇っていた空が、いつの間にか一面真っ青に晴れわたっていた。
92 :
りぐち:2008/08/05(火) 00:06:18 0
今回はましな時間に上げれた
今回もみんな米ありがとう
>>79の意見を参考にして名前をつけてみたよ
みお「も りぐち だん だから間をとって『りぐち』さん!
あぶないもうそうへきをもつきけんなしょうにせいあいしゃっぽいあだなでしょ?」
俺「………」
93 :
('A`):2008/08/05(火) 03:26:41 0
栄養あるもの食わせろよw
菓子パン好きなんだな
95 :
('A`):2008/08/05(火) 13:56:46 0
>>92 おう!だいぶ読みやすくなったよありがとさんよ!
96 :
('A`):2008/08/05(火) 18:22:13 0
もしかしてこの幼女ヤンデレ?
実は主人公の妄想
98 :
りぐち:2008/08/06(水) 04:29:37 0
………誰か、俺の心の叫びを聞いてください。
……皆さんは、幽霊の存在を信じますか?
いきなりこんなことを聞く俺を、頭のおかしい奴だと思ってくれて構いません。
もちろん俺だって、今までそんな非科学的なものの存在なんて気にも留めていませんでした。
…でも、今の俺なら断言できます。幽霊はいる。確かに存在すると。
現に俺は今、幽霊に魂を追われているんです。今は何とか振り切ることができていますがそれも時間の問題…ほら、聞こえてきた。
ゆっくりと近づいてくる湿った小さな足音。頭から腕を伝って流れる紅い液体の滴る音。
それらが着実に一歩、また一歩と、俺の背後に迫ってくる。
…どうやら俺はもうこれまでのようです。こんな俺ですが、最期に皆さんに伝えておきたいことがあります。
真実から目を背けてはいけません。なぜなら、突然の非日常は、いつ誰に降りかかってもおかしくないのだから。
例えば明日…俺と同じ目に遭っているのは……あなたなのかもしれないのだから………
足音が止まった。硬直する俺の腰に、か細く冷たい、血まみれの腕が回る。
そして、その非科学的な小さな「存在」は俺をきゅっと抱きしめ―――――
モ ウ ド コ ヘ モ イ カ セ ナ イ ヨ ?
99 :
りぐち:2008/08/06(水) 04:30:19 0
「………」
みおが俺のアパートに居ついて初めての休日。
俺の隣に女の子座りするみおは、前かがみになって昼特有のバラエティー番組の再放送に夢中になっている。
俺もみおのテレビ観賞に付き合ってやっていたが、あいにく俺はパッとしない芸人の国交料理コントには興味がなかった。
この一週間で、みおのことはだいぶ理解できたような気がする。
100 :
りぐち:2008/08/06(水) 04:31:17 0
まず、みおは変な子だった。…いや、赤の他人のアパートに無理やり居つきだす時点で普通の子じゃないけど。
それに変な子というよりは、変なことにばかり興味を持つ子といった方が正しいかもしれない。
みおは、最近中高生の間でまた妙な流行りを見せているオカルト的な話に大変興味を示していた。
オカルト話といっても色々ある。心霊現象から宇宙人、UMA、大予言。
困ったことに、みおはその全てに興味津々のようだった。
しかも普通じゃないのは、そういうものを見て怖がるのではなく、
自分の中でそれらのことを本気で解明させようとしているかのごとく延々と真剣に見つめているだけなのである。
そのくせ夜のトイレは歳相応に怖がったりする。訳がわからない子だった。
それと…何というか、無邪気というか、自由奔放というか…、とにかくみおは無防備な女の子だった。
ぶかぶかのTシャツ一枚で外を歩き回るわ、とにかくぴょんぴょんはね回るからワンピースの中がチラチラ見え放題だわ、
初日なんか裸で外に飛び出していったこともあったような(それは俺にも原因があるけど…)…
そんなところご近所の方に見られて問題にでもなったら、こんな無防備な女の子を親の了解なしに男一人のアパートに軟禁している
危険な男、つまり俺のことなんて一瞬でばれて、しまいには近所のおばさんに重々に通報されるのが目に見えている。
おまけにやたら俺にくっついてくるし、抱きついてくるし、顔近づけるし、風呂なんて毎日が地獄だし…
この一週間で俺がどれだけ(色んな意味で)ブタ箱行きの危機に晒されたことやら…。………?
……い、言っておくけど後者のそれはブタ箱行きの危機に晒された原因じゃないぞ。もしそうだとしたら、まるで俺が…
い、いい色んな意味でっていうのは、決してそういう意味でかこった訳じゃなくて………
…そそんなことより、こんな危なっかしい子で、みおの親はこの子の将来が心配にならないのだろうか?
101 :
りぐち:2008/08/06(水) 04:31:47 0
…思い出した。俺の部屋に居ついている以上、みおはかれこれ一週間も親の元に帰っていないことになる。
それなのに、この辺はおろか、みおと出会った公園の近所さえも、行方不明の女の子を捜す騒然とした様子は見られない。
…これはどういうことなのか。この子もそうだが、一体みおの親は何を考えているんだ?
こんな可愛らし…危なっかしい実の娘がもう一週間も家に帰ってこないというのに、捜索願の一つも出していないのか。
…考えたくなかったけど、もしかしたらみおの家庭は何か重大な問題を抱えているのでは…?
102 :
りぐち:2008/08/06(水) 04:32:46 0
みおの視線でふと我に返った。テレビに夢中になっていたみおが、いつのまにか俺をじぃっと見つめていたのだ。
その澄みきった大きな瞳に俺は思わず見惚れてしまいそうになったが、何とか目を逸らしみおに尋ねた。
「……ど、どうしたの」
「…ううん、なんでもない!」
みおはにっこり笑うと、またテレビに釘付けになった。
何なんだ一体…。俺は何気なくみおが夢中になって見ているバラエティー番組に目を向けた。
今やっているのは死後の世界、というコーナーだった。
そのうさんくさい霊能力者が言うには、この世に強い想いを残して死んだ人間は、
死の直前に神様の力によってその想いの対象になる世界まで飛ばされ、想いを実現するチャンスを与えられる、というものだった。
…そんなこと普通にあるわけないだろ。人間死んだらそれっきり、そこから先なんてあるはずがない。
そんな子供だましな話を真剣に聞いている子供に、俺はつい大人げないことを聞いていた。
「…こんなことあるわけないのにね」
「あるよ」
103 :
りぐち:2008/08/06(水) 04:33:25 0
俺は思わずみおの方を見た。こちらを向いたみおの瞳には子供のものとは思えない強い光が宿っていた。
「死後の世界はあるよ。かみさまもいるよ。この人たちはてきとうにいってるだけだけど、ほんとのことなんだよ」
そのいつになく真剣なみおの迫力に俺は完全に気圧されてしまった。そんなビビリきった俺を見ると、みおはいつもの笑顔に戻り
「でもねー、みおもよくわかんないの。ほんとにあるような気がするだけ」
そう言ってテレビに視線を戻した。
104 :
りぐち:2008/08/06(水) 04:36:31 0
何だ…?今のは一体なんだったんだ…?
俺は洗面所の水を流しっぱなしにして考えていた。
あんな真剣な顔のみおを見るのは初めてだった。ましてや「死後の世界はある」だって…?
俺はこれがどういうことなのかあごに手を置いて真剣に考えた。
考えに考えた結果、俺は一つのある恐ろしい結論に至った。
突然現れたかと思うと俺につきまとい、家に帰ろうともせずしまいにはアパートに居すわりだした訳。
そして公園の辺りは辺りで何日経っても行方不明のみおを捜索しようともしない、
まるでこの子がいなくて当たり前のような空気の訳。
それは…つまり……
みおは既に、この世のものではないからなのではないか…?
…そういえば先週、あの公園の辺りで交通事故に遭った女の子がなくなったという話を小耳にはさんだ気がする。
もしその女の子の正体が、みおだったとしたら………?
105 :
りぐち:2008/08/06(水) 04:37:10 0
ある深夜、トイレに目が覚めた俺は不意に背後に気配を感じた。
「もだんさん」
なんだみおか。俺は胸を撫で下ろし、声のした方に向き直って尋ねた。
「…まだ起きてたの?早く寝ないと、将来大きくなれないよ」
「いいの。みおはもう、大きくなれないから」
何か様子がおかしい。みおの表情を確かめようにもこの真っ暗闇ではよくわからない。
外はゴロゴロと雷が鳴り響いている。
「もだんさん。みおね?もだんさんにひみつにしていたことがあるの」
そう言うとみおは俺の方へゆっくりと歩み寄ってきた。湿った足音が妙に耳につく。
そのみおの小さな足音に加え、何か水滴が落ちる音も聞こえる気がする。
「みお、もだんさんとはじめてあった日にくるまとぶつかったの」
外は雨が降り出したようだ。雷の音もだんだんと大きくなっていく。
「そしたらね?おとなりのおばちゃんもお母さんも、だれもみおにきづいてくれなくなったの」
な、何だ?この子は一体何を言ってるんだ?
「みおとっても寂しかった。でも、もだんさんだけはみおのこときづいてくれた」
みおの様子は明らかにおかしかった。湿った足音がだんだんと近づいてくる。
「もだんさんがきづいてくれてみおうれしかった。みお、一人ぼっちになるんじゃないかってずっとこわかったから」
俺は何か得体の知れない恐怖感に襲われた。電気をつけようとするも身体が鉛のように重く感じ動くことができない。
「でももだんさんは大学にいっちゃう日ばっかり。そのあいだ、みおはやっぱり一人ぼっちなの」
足音が目の前で止まった。俺は思わず息を呑んだ。すると正面から、みおに抱きつかれたような軽い衝撃を感じた。
「もだんさんもうどこにもいっちゃやだ!みおを一人ぼっちにしないで!」
みおはその小さな身体のありったけの力で俺に抱きつき、みぞおちに頬擦りをくりかえした。
が、何かがいつもと違った。冷たい。女の子の温もりが感じられない。そう、それはまるで…
雷光が走った。その光に照らし出されたみおは
頭から流れ出た紅い血液で体中血まみれだった。
106 :
りぐち:2008/08/06(水) 04:38:31 0
「こんどみおを一人ぼっちニシタ ラ ユ ル サ ナ イ ヨ ?
107 :
りぐち:2008/08/06(水) 04:39:14 0
……………。
俺はしゃがみ込み、みるみる血の気が引いていく頭を抱えてガタガタ震えていた。
なんてことだ…俺はとんでもなく恐ろしい悪霊を家に招いてしまったのか…?
………いや落ち着け。落ち着け俺。「やりまん」説回避の例もある。
第一あんな可愛らしい女の子が悪霊であるはずがない。きっと俺の思い過ごしだ。そうだ。きっとそうに違い
108 :
りぐち:2008/08/06(水) 04:40:03 0
「もだんさん」
「ヒィィッッッ!!!!」
俺はいつかと同じ状況にいつかを越える情けない悲鳴を上げ飛び上がった。
しゃがみ込む俺の顔をみおが突然覗き込んできたのだ。
音速を超えんばかりのスピードで後ずさり廊下の壁にぴったりと張り付く俺。
そんな俺のあからさまに恐怖に怯える様子に不安を覚えたのか、みおは心配そうな表情で俺に尋ねた。
「どうしたの?なんかこわいことでもあったの?」
恐怖の対象が心配そうに近づいてくる。俺は命乞いをするかのように必死に弁解した。
「いやややややッだ、だいじょぶッ!俺はだいじょぶだからッッ!!だからみおちゃん、そッそんなにち、近づかないで………ッ!!」
みおは俺のTシャツを両手できゅっと握り、身体を密着させ、今にも泡を吹いて卒倒しそうな俺を見上げてこう言った。
「ほんとに?ほんとにだいじょうぶ?」
俺は頭が吹っ飛びそうなくらいブンブンと縦に振った。
「…よかった、みお、もだんさんがげんきそうであんしんした!」
みおはようやく不安が消えたのか、2、3歩後ろに下がると引きつりまくってぐしゃぐしゃの俺の顔ににっこり笑顔を返した。
ビビリ妄想が止まらない俺はその可愛らしい笑顔にすら逆に凄まじい恐怖を感じ、何とかこの場を逃れる為の手段を模索していた。
「………そそそそそそうだッ!!…お、俺ッそろそろ晩飯買ってこなくちゃッ!!」
言いながら時計を見ると丁度いい時間。よし、俺にしてはなかなかいい言い訳を
「ほんと!?じゃあみおもいっしょにいく!」
………みおさん、もうほんとに勘弁してください。
俺は一刻も早くこの場を立ち去ろうと、口をついて出る言い訳を勢いでそのまま吐き出した。
「…あの、えっと俺一人でも大丈夫だから!だからみおちゃんはおとなしくお留守番―――
109 :
りぐち:2008/08/06(水) 05:23:24 0
―――みおを一人ぼっちニシタ ラ ユ ル サ ナ イ ヨ ?
110 :
りぐち:2008/08/06(水) 05:24:24 0
…自らの愚かな失言に凍りつく俺。頭をよぎる最悪のシナリオ。
「…うーん、もだんさんがそういうならおるすばんしてるけど…でも、そのかわり」
!!!!!!!!そ、その後に続く言葉はまさかッ………!!!!
俺は音速で膝をつくと頭をごりごりと床にこすりつけ、今まさに覚醒せんとする邪悪な悪霊に許しを乞うた。
「おッお願いしますみお様ッ!!何でもみお様のお好きなように致しますから、どッどうかそういう怖いことだけは…ッ!!」
「おかしかってきて!」
111 :
りぐち:2008/08/06(水) 05:25:10 0
ビニール袋をさげ、最寄のコンビニからアパートに引き返す俺。
…さっきの行動を見る限り、いくら人生あきらめてる俺でも、少なからず生に執着心があるらしかった。
というより、そんな気が狂いそうなほどの怖い思いをして死にたくはなかった。
…とりあえずみおの正体をはっきりさせること。冷静になった俺は真っ先にそんなことを考えた。
万が一悪霊であった時のために、邪気を祓う線香とお清めの塩、それと何やら年季の入ったお札を買ってきた。…コンビニで。
最近のコンビニはありとあらゆるものが揃うというが、まさかこんなものまで普通に売っているとは思わなかった。
何でも今月はジューンブライド推進月間とかで、ウェディングドレスやお祝いのでっかいケーキ、祝辞のカンペなどが店頭に並んでいた。
…あそこが普通じゃないだけか?
俺はアパートの前に立った。
…まずはここか。俺はお清めの塩を取り出し
「もーだんさん!おかえりなさい!」
勢いよく玄関の扉を開けるみお。その扉にはじかれ、お清めの塩が入った紙はどこかへ飛んでいってしまった。
「…あれ?もだんさんなんで口あけたままうごかないの?」
112 :
りぐち:2008/08/06(水) 05:26:42 0
ちゃぶ台の前に脚をのばして座り、レトルトのカレーをスプーンで美味しそうに口に運ぶみお。
…今のうちに。俺はすかさず、あらかじめ準備しておいた邪気を祓う線香を
「あっ!おみずこぼしちゃった!」
みおの手からするりと抜け出し勢いよく飛んでいくプラスチック製の使い捨てコップ。
そのコップはみおの後ろでスタンバイしていた俺の頭に直撃した。
「うわ!もだんさんごめんなさい!…?ねぇ、その手にもってるおちゃがかかってへんなふうになってるのなぁに?」
113 :
りぐち:2008/08/06(水) 05:27:24 0
………結局、今日は度重なる偶然の不幸により、真偽を確かめることができなかった。
というより、みおの行動に偶然味が微塵も感じられない気がするのは気のせいだろうか?
俺の隣で心地よい寝息をたてるみお。その天使のような寝顔を見て、そんな訳ないか、とため息をつく俺。
気が抜けたらとたんにもよおしてきてしまった。俺はみおを起こさないようにそっと立ち上がり、トイレへ向か
「もだんさん」
114 :
りぐち:2008/08/06(水) 05:28:19 0
背後から、不意にみおの声が響いた。
………!?ま、まま、ままままままさか、このシチュエーションは………!!!?
俺の身体は完全に硬直した。背後からみおの小さな足音がゆっくりと近づいてくる。
「みお、もだんさんにたのみごとがあるの」
体中の穴という穴からから冷や汗が噴き出してくるのを感じる俺。ま、まずい、ここここのままでは、ほ本当に……
そうしている間にも、みおの足音が一歩、また一歩と着実に近づいてくる。
俺は意を決し、寝巻きのポケットに突っ込んだ手に力を込めた。
「もだんさん、みおのたのみごときいてくれる?」
みおはついに俺のすぐ後ろまで迫ってきた。今だ。今この瞬間しか、俺が助かる可能性はない!
「…悪霊、たいさぁーーーーーんッ!!!!」
ぺしーーーん!
俺は腰を沈めると右足を軸にして半回転し、その勢いで右手に握った年季の入ったお札を、いい音を立ててみおのおでこに貼り付けた。
やった…!俺はやったぞ…!!貼り付けざま歓喜に打ち震える俺。
それとは対照的に、お札をおでこにくっつけきょとんと目を丸くするみお。
次の瞬間お札はみおのおでこからはらりとはがれ落ち、ひらひらと力なく床に落ちた。
………終わった………
俺はふらふらとへたり込んだ。お札は、あまりに強大なみおの霊力の前に抵抗することさえ敵わず、床にひれ伏したのだった。
しばらくこの状況を信じることができなかった俺だが、次第に真実の残酷さを受け入れ、
眼前のその触れることすら赦されぬ崇高な存在、小さな死神による審判の時を静かに待った。
115 :
りぐち:2008/08/06(水) 05:28:44 0
「わー!もだんさんすごーい!」
ジャンプして明かりのスイッチをつけるやいなやはしゃぎだすみお。そのおよそ想像しなかった無邪気な声に、俺は顔を上げた。
みおが見つめるその先のくしゃくしゃになったお札には、一匹の蚊が張り付いていた。
「いう前にみおのたのみごときいてくれるなんて、もだんさんひょっとしてちょうのうりょくしゃ!?かっこいー!」
「………」
「たのみごと」ってこれだったのかよ。俺はてっきり血まみれのみおに
「こんなみおでもいっしょにいてくれる?」的なことでも言われるようなことばかり想像してたのに…
俺は立ち上がりながら伸びをすると、床に転がる蚊付きのお札を丸めてゴミ箱に投げ込んだ(外れたけど)。
「…さぁ、蚊も退治したことだし、みおちゃんは早く寝た方がいいよ」
俺が腰に手を置きながらそう促すと、みおはおでこをさすりながら言った。
「でも、さっきもだんさんがかをやっつけたときにねむくなくなっちゃった」
「………」
…いい音したからな。そりゃあ眠気も吹っ飛ぶか。ごめん、みおちゃん。
「だからさぁ、もだんさん」
「…何?」
みおは部屋の隅のビニール袋をがさがさと漁ると、明日の分にとっておいたラムネ菓子を取り出して俺に見せた。
「このおかし、いまたべていーい?」
116 :
りぐち:2008/08/06(水) 05:29:57 0
…結局、みおは悪霊でも何でもなかったようだ。…今考えてみれば普通に当たり前だけど。
後日知ったことだが、例の交通事故に遭った女の子がなくなったという話。
実際のところはねられた女の子はほぼ無傷で、はねられたといっても極遅のスクーター。
おまけに「なくなった」のはそのスクーターに乗るおばさんの、趣味の悪いキーホルダーだったらしい。
…どこをどうすればそんな早とちりに繋がるのだろうか。俺は自分で自分を小一時間問い詰めたかった。
それはいいとして、…この子は本当に一体何者なんだろうか。
家に帰ろうともしない、親の捜索の気配もない、そして、オカルト話を振った時のあの真剣な瞳…
今日の今になって、俺はこの子の正体を明かすことにだんだんと不安を感じるようになっていた。
俺の隣で女の子座りし、おいしそうにお菓子を食べるみお。その小さな身体の背後にある、暗い影。
いっそこのまま何もわからない方が、みおは幸せでいられるんじゃないか。俺はそんな気さえ起こり始めていた。
「はい!もだんさんもいっしょにたべよ?」
ラムネ菓子を俺に差し出し可愛らしい笑みをこぼすみお。俺はそのラムネ菓子を受け取ると、ぽいっと口に放り込んだ。
もうしばらくは、こうしているのも悪くないか。そんなことを考えながら。
…言い忘れていたが、俺はこのところ変な夢を見るようになった。
毎日のように見ているはずなのに、何故か断片的な部分しか思い出せない、そんな夢を。
あの夢は何なんだろう?確かあれは………。…夢のことなんか思い出すだけ無駄か。
どうせ今日も見れるだろう。その時にしっかり丸暗記でもなんでもすればいい。今はとにかく寝ることだ。
俺はラムネ菓子の箱を手に持ったまますやすやと寝息をたてているみおを眺めながら、次第に深い眠りへと落ちていった。
117 :
りぐち:2008/08/06(水) 05:58:54 0
今日はこんな時間になってしまった…
今回も米ありがとう
もだんくんのアパートではコンビニ弁当が一番の栄養食なんだって
ようじょにくくりは存在しない、みんなの崇拝するそれぞれのようじょこそが真のようじょなのだって誰かが言ってたよ
みお「もだんさんもうはなさない、みおとえいえんにいっしょにくらそうね?」
もだん「…こういう展開は妄想の中だけにしてほしかったんだけど……」
映画化はいつ?
119 :
('A`):2008/08/06(水) 20:12:20 0
おまえらって生きてる価値ないな
それどころか死んだほうが世のためだな
残念ながらもう死んどる
121 :
('A`):2008/08/06(水) 20:40:32 0
【マスコミ】 10代少年を犯す30代女続発…宮崎哲弥「年下好きの女性増えてる」、テリー伊藤「ロリコンの逆の例が増加」★2
1 :☆ばぐた☆ ◆JSGFLSFOXQ @☆ばぐ太☆φ ★:2008/08/06(水) 19:15:24 ID:???0
★スッキリ!! 「少年犯す」30代女性が続々
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1218017724/l50 ・<テレビウォッチ>30代の女性たちが10代の少年にハマって、わいせつ行為を強要する
事件が続発しているのだという。番組が紹介したのは、准看護師資格を持つ34才の女と
17才の少年のケース。
122 :
('A`):2008/08/06(水) 20:51:15 0
こいつめ…はらはらさせやがって
123 :
りぐち:2008/08/07(木) 07:17:26 0
―――――どこまでも広がる、白い景色。
辺りを見回しても何もない、ただ真っ白な世界が無限に続いている。
どうやら俺はその世界の中心に、ぼんやりと立ちつくしているらしかった。
…ここは何処?俺は誰だ?
何も思い出せなかった。俺は頭を抱えた。
何か…何か大事なことを忘れている気がする。
ふと思いついたように心の中をあさってみる。…俺の心は空っぽだった。
俺は無意識にその場にしゃがみ込むと、ガタガタガタガタと震えだした。
過去を何一つ思い出せないことに、何かどうすることもできない恐怖と絶望を感じたのだった。
世界が暗転する。
124 :
りぐち:2008/08/07(木) 07:18:01 0
………気がつくと、俺は道路の道端に立っていた。
ぎらぎらと照りつける夏の日差し。どこからともなく聞こえてくる蝉の声。
そのどこまでも続く日陰もない灼熱の道路の脇に、一人の男がいた。
20代前半にも後半にも見えるその男はキャンプで使うような折り畳みのイスに腰掛け、
次々通り過ぎていく車やトラックの数を手に持つカウンターのようなもので計っている。
その傍らには何かよくわからないことの書かれている看板。
どうやら彼は、何かの日雇いの仕事でそうしているらしかった。
遠めに見えるその顔は、まるで人生の全てを悟ったような、諦めたような、疲れきった表情をしていた。
不意に俺の脇をすぅっと通り過ぎていく小さな影。
そちらに目をやると、ランドセルを背負った小学校低学年くらいの女の子がふらふらと歩いていた。
彼女はなにやら思いつめた表情をしていた。
うつむきながら、危なっかしい足取りで車がガンガン行き交う狭い道端を進んでいた。
男の前を通り過ぎる女の子。その時、女の子は何かに足をひっかけたのか、道路の方へよろける。
女の子の後ろから迫ってくるトラック。驚いた男は思わず女の子の手をとり、自分の方へ引き寄せた…。
125 :
りぐち:2008/08/07(木) 07:18:25 0
…ある無駄に暑い夏の日。
俺はだらしない態勢でイスにもたれかかり、せわしなく行き交う車を横目で確認しながら蝉の声にただ耳を傾けていた。
…俺の人生はなんだったのか、小中高といじめられ、せっかく一人暮らししてまで入った大学も、人間関係から一年ちょっとで自主退学。
おまけに黙って自主退学したことによって親の怒りを買い、仕送りはおろか連絡まで完全に断ち切られてしまった。
そんな負け犬根性丸出しの俺は今、住む場所をなくしふらふらと彷徨った際に見つけた貸切可能のネットカフェに寄生しながら、
日雇いの派遣社員としてこんな必要あるかもわからないようなところに広告を立てて座っているような仕事をこなしている。
……俺の人生はなんだったのか。考える必要もない。俺の人生は本当に、もう終わりだった。
学生時代からそんなことを考えたりしていたが、それはあくまで漠然とした、希望のない未来に対する現実逃避のようなものだった。
現在の俺はもう、現実逃避さえ許されない、本当に本当の人生の終わりに、今まさに直面しているのだった。
もうここから先は本当に生きているだけ無駄。
こんな最底辺に落ち着いた以上這い上がれる可能性はほぼ間違いなくゼロ。
人類の限りある資源を余計に浪費する分生きている価値もない。
俺はそろそろ本当に、自ら命を絶つことを考えていた。
126 :
りぐち:2008/08/07(木) 07:18:49 0
そんな人生の岐路を迎えた俺の前を、うつむいた表情で横切る小さな女の子。
その足取りはふらふらと危なっかしく、いつ道路側に倒れこんでもおかしくない状況だった。
女の子の背後からトラックが近づいてくる。女の子は何かにつまづいたのか、道路側によろめいた。
「!!」
俺は思わず立ち上がるとよろめく女の子の手を取り、自分の方へ引き寄せた。
女の子のランドセルのすぐ背後を、トラックが物凄い速度で通り過ぎていく。
「だ、大丈夫…!?」
俺は女の子の方を見た。瞬間、その俺を見上げた黒い瞳と、湧き上がる幼い女の子の匂いに、俺は一瞬心を奪われてしまった。
何とか正気を取り戻し女の子を引き離すと、俺は軽く説教をたれてやった。
「…君ねぇ、こんな危ない道を下向きながら歩くなんて、一体何考えてるの」
俺がそういうと、女の子はうつむいて小さな声で言った。
「…ごめんなさい……」
…えらく元気のない子だな。俺は極力やんわりと説教を続けた。
「…こんな危ない道を一人で帰るより、お友達ともっと広い道を使って帰ったほうがいいよ」
俺の優しい語りかけに、女の子は震える声で言った。
「…おともだち……いない……」
127 :
りぐち:2008/08/07(木) 07:19:16 0
俺はあることを思い出した。俺はこの子によく似た奴を知っていた。
うつむき加減で人の目を見て話さない。それはまさにガキの頃の俺そっくりだった。
その対人恐怖にも似た性格のせいで俺の人生はこんな最底辺まで落ちこぼれてしまったといっても過言ではない。
そんな最悪の人生を、こんな可愛らしい女の子が歩もうとしている。
俺は考えた。こんな未来ある可愛い子に、そんなふざけた人生を歩ませたくない。
この子を救う為に、こんな俺に一体何ができるのか…
…そうだ。どうせもう終わった人生なんだ。
それなら残りの時間を、この子の将来のために賭けてやったほうが俺も少しは報われるだろう。
「…ね、ねぇ、君」
俺はしゃがみ込み、女の子の目線になってできるだけ明るい声をかけた。うつむいていた女の子がゆっくりと顔を上げる。
「…あのさ、もし君がよかったら…その…」
「?」
きょとんとする女の子に、俺は意を決して言った―――――
「まずは、俺とおともだちになろう」
128 :
りぐち:2008/08/07(木) 07:20:14 0
あっという間にもう7月。通気性が最悪なこのアパートは、ギラギラと照りつける休日の太陽によって蒸し風呂状態だった。
しかし、パンツ一丁で正座しながらテレビを見る俺がダラダラと流す汗は冷や汗だった。何故なら、
隣で女の子座りするみおは、一糸纏わぬ真っ裸だからである。
…もうみおと暮らし始めて一ヶ月が過ぎたが、ここへきてある問題が起こった。俺の様子がおかしいのだ。
最近、気がつくとみおの方をぼーっと眺めている、なんてことが多くなった。
みおのその可愛らしい仕草一つ一つについ見惚れてしまう、なんてこともざらではない。
この間みおに抱きつかれた時なんか、服越しに感じるみおの幼い身体に腹の底からムラムラしたものが沸き起こってきさえした。
風呂場でみおの裸を見るたびに、その綺麗なスジに俺のギンギンに反り立ったアソコをねじ込みたい衝動に
…何かがおかしかった。俺の中の何かが、この一ヶ月で確実にいけない方向へ向きつつあった。
何なんだこれは…。…俺は…ひょっとして………
…まさか、ね。
みおがこのアパートにきてからずっとオナ禁状態だし、せいぜいそれがたまってるのが原因だろう。
俺はふっとため息をつくと、昼食のコンビニチャーハンを不器用に食べるみおに目を
129 :
りぐち:2008/08/07(木) 07:20:44 0
今日のみおは俺の大きめのTシャツ一枚だけ。
その格好で女の子座りすると、か、可愛らしいスジが、ちらちらと………
俺は超スピードでトイレに駆け込むとズボンを下ろしトイレットペーパーをガラガラと手に巻いた。そして空いた方の手で…
俺のオナ禁はあっけなく今日で解禁された。
「………」
俺は愕然とした。間違いない。大変なことになった。
みおと生活を共にするうちに、知らぬ間に俺は、俺はロリコンと化してしまっていた。
いやこれはロリコンどころじゃない。上記の妄想を見る限りペドの気さえ感じさせる。
これは非常事態だ。このままでは俺は本当に凶悪な性犯罪者への第一歩を踏み出してしまう。
そしてもしそうなった場合、真っ先に俺の毒牙にかかるのは…
130 :
りぐち:2008/08/07(木) 07:21:11 0
ただいまみおちゃん。今日は遅くなってごめんね。一人で静かにお留守番できた?そう、えらいえらい。
今日は大学で文化祭があったんだ。別に俺は文化祭なんて興味なかったけど、
講師の先生が「参加しないと単位はやらん」とか言い出してさ。仕方なく行くしかなかったんだよ。
ほんとは今日一日、みおちゃんとずっと遊んでいたかったのに…残念で仕方がないなぁ。
でもいいんだ、今からみおちゃんと遊べばいいんだから。まだ時間はたっぷりあるんだから…ね?
それより聞いてよみおちゃん。今日も大学で嫌なことがあったんだ。
時祖と根茂と里鯵ってやつ。前話したよね。あいつらがまた俺にちょっかい出してきたんだ。
一人で昼飯のカップ麺食べる俺の後ろにこっそり近づいて、カップ麺のなかにケシカスまいてきやがった。
それであいつら大喜び。ほんとあいつら幼稚で参っちゃうよ。ほんとにさぁ………
だから俺は今最高にイライラしてるんだ。今すぐこの鬱憤を解消したいんだ。みおちゃん、俺の気持ちわかるでしょ?
だからほら…みおちゃん、こっちおいで?ほら逃げないでよ、逃げても無駄だよッほら捕まえた!
だからみおちゃんには、いつもみたいに俺の鬱憤を優しく受け止めてほしいんだ。
ほら見てよ…今日のイライラで、俺の股間はこんなにも膨れ上がってるんだ。一刻も早くみおちゃんの優しい抱擁を欲しがってるんだよ。
大丈夫、そんなに怯えなくていいよ。今日はそんな激しくしないから。だからほら、早くそこに寝転がって?
…ああ、みおちゃん、君は最高だよ。君の肌はいくら舐めても飽きないよ。最高だよ。
乳首もほら、こんな綺麗で可愛くて…ちゅうちゅうすると体中が熱くなってくるよ。
だからもっと、もっと近くでその綺麗なスジを見せてごらん。…ああ、いい匂いだ。
ここに俺のモノをねじ込む度に、君が確実に壊れていくんだと思うと、胸がゾクゾクするよ。
いい?最後にもう一回キスするよ。ああ、その潤んだ瞳、じきに光を失うその瞳、最高だよ。君は天使だよ。俺だけの天使だよ。
君は俺だけのものだ、誰にも渡さない、君の全ては俺の所有物だ。心も、身体も、…処女はとうの昔に奪っちゃったけどね。
だからみおちゃん、今から君に、俺のこの溢れんばかりの気持ちを挿入するよ。ちゃんと受け止めてね?そうすれば
君は完全に、俺のものだ。
131 :
りぐち:2008/08/07(木) 07:21:42 0
「…うおあああぁあぁぁぁぁぁぁぁッッ!!!!!」
俺は思わず叫び、頭を抱えた。な、なんてことだ。俺は自らの手で、みおを生き地獄に送り込んでしまうのか?
そんなことだけはなんとしても避けたかった。そしてこの最悪の展開を打破する方法は、ただ一つ。
「もだんさーん!どうしたの?かみなくなった?」
トイレの扉越しに俺に話しかけるみお。俺は勢いよく扉を開け放つと、みおの小さな肩を掴んでこう言った。
「…みおちゃん!…今日一日、俺と裸で過ごしてくれ!!」
「………」
張り詰めた空気を漂わせるパンツ一丁の俺。そしてその隣の、いつも通りのんきな真っ裸のみお。
俺がロリコンから脱却するには、その対象に慣れきってしまうしか方法はなかった。
常日頃から女の子の裸体を眺めていれば否が応でも慣れてきて、そのうち興味を示さなくなるはずだ。
俺は唾を飲み、恐る恐るあられもない姿のみおを見た。
さらさらの黒髪。小さな肩。か細い腕、胴体。薄いお尻。細長い脚…
一通り眺めると俺はパッと視線をそらした。よし、後ろ姿はなんとかなるらしい。まぁ普段から風呂場で嫌というほど見てるからな。
問題は前から見た場合だ。…ああ、想像しただけで腹の底が熱く燃え上がるような感覚に…
132 :
りぐち:2008/08/07(木) 07:22:11 0
「ねぇ、もだんさん」
「………な、何?」
お昼のワイドショーを眺めるみおが、不意に俺に尋ねた。
「なんでみおたちきょうははだかでいないといけないの?」
当然ながら痛いところをついてくるみお。しかし今日の俺はいつもと違う。まず意気込みが違うからな。
俺はあらかじめ考えておいた言い訳をワイドショーよろしく解説付きで返した。
「…それはねみおちゃん。今日で何月だかわかるかい?」
「しち月」
「そう7月。7月といえば梅雨の終わり、夏の始まりだ。夏といえば暑い。暑いとみんな、とにかく参ってしまう。
そんな夏を乗り切るには、どうしたらいいと思う?」
みおは小さなおててをあごに持っていき、うんうんと一生懸命考えている。ああ、なんて可愛らしい…いやいや、しっかりしろ俺!
「うーんと…おようふくをぬぐ?」
「そう!でも人は普通お洋服を着てないと変な人だと思われるだろ?しかし服を脱がないといかんせん暑い。
そこで昔の人たちは、7月に入る今日一日だけ素っ裸でいていい日にして、次の日からの猛暑に耐えようじゃないかと考えたわけだ」
「へぇー、もだんさんものしり!」
「ふふ、まぁこれでも一応大学生だからね」
…決まった。完璧だ。さすがはこの一ヶ月、幾多の受難を乗り越えてきた俺だけのことはある。その気になれば、嘘くらい朝飯前
『…えー、今入ってきたニュースです。現在午後2時10分ごろ、突如丸裸で外を闊歩しだした謎の集団に警官隊が突っ込み…』
…おい。タイミングよ過ぎだろ。誰の陰謀だこれは。ていうかどんな事件だよそれ。
「…もだんさん?」
「………忘れてた。それでも外歩くと、一応タイホされるんだったよ」
俺は信憑性薄れまくりのウソ豆知識に、都合のいい後付け設定を付け加えた。
133 :
('A`):2008/08/07(木) 09:21:40 0
りぐち死ね
134 :
りぐち:2008/08/07(木) 09:56:33 0
…そんなことはどうでもいい。早くみおの裸体に目を慣らさなくては。
俺が再びみおに視線を向けようとすると、みおはごろんと仰向けに寝転がった。
「でも、はだかでもあついのはあついねー」
俺は固まった。みおの正面からの裸体が、今まさに俺の目の前に、無防備に晒されているのだ。
……お、落ち着け、落ち着け俺。いいぞ、これはまたとないチャンスだ。
今のうちに穴があくまで凝視しておけばおのずと慣れてくるはず
「とみせかけて〜…えいっ!」
みおはすばやく起き上がるとぴょんと俺に抱きついてきた。裸の肌同士が直に触れあう。
「!!!!!!!!!」
「あれ?こうしてるとなんかすずしいね!」
そういうとその小さく魅力的な身体をさらに俺に密着させてきききたたたたたあああああおれはははどどどうするることもできななな
「ひんやりしてきもちいー!しばらくこうしてようね!」
……………あ……………あ…………………
135 :
りぐち:2008/08/07(木) 09:57:49 0
永遠のような地獄からようやく開放された俺は人形のように動こうとしなかった。みおは夕方のニュースを見ている。
…やった……俺はやったぞ………俺はあの地獄に見事耐えきることに成功したのだった。
これで自他共に俺はロリコンから脱却を決めたことになるだろう。どうだ。俺は見事やり遂げたのだ。
これで俺が思わずみおを毒牙にかけてしまう心配もな
『幼児拉致監禁の疑いで逮捕された小林ウナム容疑者は、以前容疑を否認しており…』
そのニュースを聞いたとたん、俺の頭を流れる禁断のワード。
……幼児拉致監禁………調教………許しを請うその姿………性奴隷……………
俺の股間はガッチガチにスタンバイしていた。
「ねぇもだんさん。このこばやしようぎしゃっていう人がそうだっていう「きけんなせいはんざいしゃ」ってなぁに?」
…俺の戦いは、まだ始まったばかりらしい。
136 :
りぐち:2008/08/07(木) 10:02:54 0
今日はここまで…
今日もみんな米ありがとう
時間が不自然に空いてるのは寝オチだと思って…
俺に幼女を一人譲ってくれれば
穢れを知らぬ淑女に育ててみせる
138 :
('A`):2008/08/07(木) 11:14:01 0
頑張ってくれるのはいいけど今回の前4、5レスって必要かな?
139 :
('A`):2008/08/07(木) 11:35:33 0
他の奴がりぐちをつまらないつっても俺はいつもワクテカしてるからその事を忘れるなよ
140 :
('A`):2008/08/07(木) 12:14:35 O
俺も楽しみにしてる読者の一人なので
頑張ってください!楽しみにしてます
141 :
りぐち:2008/08/08(金) 04:17:10 0
俺の部屋にこの世のものとは思えない異臭ががたち込める。
一方キッチンは、はしゃぐみおの声ともくもくと沸き上がる様々な色の黒煙でお祭り騒ぎだった。
「うひゃー!おなべからなんかへんなの出てきたー!」
…この世に生を受けた日に、強力な毒で悶えながら死んでいく、というのは、一体どういう気持ちなんだろう?
俺はそんなことを考えながら、死の料理を創作するみおの騒ぐ声に耳を傾けていた。
7月も中旬の昼下がり。俺とみおは、例によって狭い部屋に二人並んでテレビを眺めていた。
7月13日。今日は俺の19回目の誕生日だった。
しかし、俺は自分の誕生日には忌まわしい記憶しか残っていなかった。
7回目の誕生日。「誕生パーティー」という名目の下、俺はクラスメートに一日中目の前や耳のすぐ隣でクラッカーを鳴らされた。
13回目の誕生日。俺の机の中には「生まれたことが罪きめぇんだよバーカ」と書かれた紙がクラスの人数分入っていた。
16回目の誕生日。俺は一瞬でもかわいいと思ってしまった女子に「あいつマジキモいよねー」と面と向かって陰口を叩かれていた。
「………」
そして今日、19回目の誕生日。今年の誕生日は休日だった。
そして今年の誕生日にはある漠然とした希望がある。それは、みおだった。
今年の誕生日にはみおがいる。優しいみおなら、きっと俺の誕生日を自分のことのように祝ってくれるに違いない。
そしてあわよくば「きょうは、みおのことすきにしていいよ?」なんて展開も望めそうだウッヒョー!
142 :
りぐち:2008/08/08(金) 04:20:25 0
…そういえば、俺のロリコンは未だ完治していなかった。
普段は何とかみおに対する性欲を抑えることができているものの、
やはりみおに隠れてオナニーでも何でもしないとやっていられなかった。
俺は大学のトイレの個室でオナニーが日課になっていた。…それも、みおの無邪気な姿を想像しながら。
激しい罪悪感を覚えながらも、こうでもしないと歩く無防備であるみおに対する欲求を抑えることができそうになかったのだ。
こんな俺に、こんな生まれたことすら罪な俺に、誕生日を祝ってもらう権利なんてあるのだろうか?
俺は頭を抱えた…
143 :
りぐち:2008/08/08(金) 04:25:40 0
「………ところでみおちゃん。今日って何の日だかわかる?」
が、次の瞬間には、俺の隣でいつものようにテレビを見るみおに、ついそんなことを聞いていた。
俺は今まで親以外誰にも祝ってもらったことのない誕生日を、とにかく誰かに祝ってもらいたいたかったようだ。
「うーん、わかんない。ねぇもだんさん、きょうはなんの日なの?」
そう聞き返すみおに、俺は照れの混じった気持ち悪い笑みを浮かべて言った。
「今日は…その…お、俺の誕生日なんだ」
「え!それほんと!?うわーたいへんだー!いそいでおいわいのじゅんびしないと!」
みおはびっくりして立ち上がると、慌てた様子で俺のシャツを引っ張った。
「もだんさん!おかいものいこ!みおがおたんじょうびのごちそうつくってあげる!」
期待を裏切らないみおの反応に俺の心は幸せに満たされながらも、矮小で愚かな自分にむなしさを感じていた。
144 :
りぐち:2008/08/08(金) 04:28:51 0
最寄のコンビニの生鮮食品コーナーで商品の品定めをするみお。その様子を買い物かごを持つ俺は後ろから眺めていた。
前も言った気がするが、最近のコンビニはありとあらゆるものが揃っている。
新鮮な何かの生肉、新鮮な何かの血液、変なでっかい虫の干物、ミイラを煎じた粉…
…これを使った料理って、一体何なんだろう?
みおはそんな怪しい売り物も含めて、手当たり次第に俺の持つ買い物かごに品物を放り込む。
「…ちょ、ちょっとみおちゃん、俺のお財布にも限界があるから、もうちょっと買うものを減らしてほしいんだけど…」
「あ、ごめんなさい!ついむちゅうになっちゃって…えへへ」
そう言うとみおは俺の買い物かごの品物を元あった場所に戻し始めた。
…ん?かごに残った品物は変なものばっかりな気がしないことも……
道具を揃えアパートに戻った俺たち。
みおはどこからか引っ張り出してきた明らかにサイズの合わないエプロンと花柄の三角巾を身につけ、キッチンの前に立った。
「…えっと、大丈夫みおちゃん?手を切ったりとかしないように注意しないと」
「へーきへーき!何つくってるかばれたらだめだから、もだんさんあっちでまってて!」
俺はみおに背中を押され居間に追い出されてしまった。…俺から振ったような話とはいえ、さすがに心配だ。
俺は仕方なく居間に腰を下ろし、みおの料理の完成を待つことにした。
145 :
りぐち:2008/08/08(金) 04:30:17 0
…程なくして、何やら不吉な空気がたち込めてきた。
「うわー!?なんかすごいひばしらたってる!」
みおの声がすると同時に、キッチンの方からゴムを焼いたようなどす黒い黒煙がもくもくと沸き出してきた。
「おおー!おなべすっごいみどりいろ!」
「あれ?これ入れるタイミングまちがったかな?」
「これも入れたほうがおいしいかも!…うわ、フライパンとけだした!」
1分と経たないうちにキッチンから噴き出す様々な色の黒煙で、その周りは一寸先も見えないような暗闇になっていた。
…何だ?向こうでは一体何が起こってるんだ?
146 :
りぐち:2008/08/08(金) 04:33:23 0
「………」
ほっぺたにすすをつけたみおがふらふらと運んできたのは、いろんな色が入り混じった特大の誕生日ケーキだった。
…ケーキ?あの煙で、できたのはケーキ?
「えへへ…ごめんなさい。ほかのごちそうはしっぱいしちゃったの」
キッチンの方にちらっと目をやると、悪魔か何かでも召喚しようとして失敗したような禍々しいオーラが漂っていた。
「さぁめし上がれ!」
………。これは何か嫌な予感がする。いや命の危険を感じる。俺は背中にじっとりと冷や汗をかいていた。
ふと背後に気配を感じた。後ろを見るとカサカサと動き回るゴキブリが。丁度いい、こいつで試してみよう。
「……………あ、みおちゃんあそこ」
「ん?」
俺は何気なくみおの気を逸らすとケーキのクリームをフォークでちょこっとすくい、ゴキブリの前の床につけてみた。
ゴキブリはクリームに食いついたかと思うとくるんとひっくり返り足をもがかせていたが、
次の瞬間なんとゴキブリの足が、羽が、胴体が嫌な音を立てて次々と溶け出し、最後には跡形も残らず消えてなくなってしまった。
「………」
俺は戦慄した。間違いない。これは何かとんでもなくヤバイ代物だ。
こんな異世界の劇物を口にしたが最後、俺もこのゴキブリのように…
「あそこがどうかしたの?…それよりほら!はやくたべないとケーキさめちゃうよ?」
俺に視線を戻すと、みおはそう促した。ケーキが冷めるってのはどういう意味なんだ?
俺はさっと立ち上がると、不思議そうにそれを見つめるみおにこう言った。
「………今日は、お外でお昼食べない?」
「え?ケーキたべないの?せっかくもだんさんのためにつくったのに…」
しょんぼりとした顔を俺に向けるみお。俺は必死に弁解した。
「い、いやッそりゃみおちゃんが作ってくれたケーキも食べたいけどさ!でも今日は」
「じゃあいまたべて!さめるとおいしくないよ?」
みおはフォークでケーキをすくい取ると、まっすぐ俺の口に向けてきた。
俺は後ずさりするも、壁に遮られ逃げ場を失った。ケーキを食べさせんと、みおがじりじりと迫ってくる。
…何ということだ。これは、俺がみおに図々しく誕生日のお祝いを求めた報いなのか…!?
「さぁ!あーんして!」
…俺の意識は、ここで途切れた。
147 :
りぐち:2008/08/08(金) 04:36:22 0
…気がつくと俺は公園のベンチに座っていた。…あれ?おかしいな。俺は確かアパートにいたはず…
「もだんさん」
不意に隣から声がした。そちらを振り向くと、みおがちょこんと座っていた。
何となく、みおの頬が可愛らしく紅潮しているような気がする。
「…どうしたのみおちゃん。何か顔赤いよ?」
俺が指摘するとみおはうつむき、視線を自分の腿の辺りにきょろきょろと這わせた。
…何か様子がおかしい。
「もだんさん!」
みおは意を決したように俺の名を呼ぶと、前を向き、うつむいたまま続けた。
「…あのね?みお…さいきんなんかへんなの。もだんさん見てると、なんかあたまのなかがぼーっとなるの」
…?どこかで聞いたことあるような言葉だな…まるで女の子が男に………!!!?
「それでね?もだんさんに、…えっちなことされてるそうぞうばっかりするようになったの」
…な……まさかこ、このシチュエーションは………ッ!!!
「…ねぇ、もだんさん。みおはへんな子なのかな?…こんなえっちなことばっかりかんがえて、…みおはいけない子なのかな?」
…俺は腹の底から湧き上がる興奮を必死に押し殺して言った。
「…そんなことないさ。みおちゃんは至って普通の子だよ」
そしてまっすぐにみおと向かい合うと、俺は……お、俺は…………
「だって俺も…みおちゃんとそういうことする想像ばっかりしてるんだから」
………俺は……………
「もだんさん…」
……………俺、は……………………
「おねがい…みおに…いっぱいいっぱいえっちなことして?それで、みおがもだんさんのことしかかんがえられないようにして?」
「…みおちゃん………」
小さな身体を俺に絡ませてくるみお。その触れただけで壊れてしまいそうな幼い身体を、「俺」は………
148 :
りぐち:2008/08/08(金) 04:39:27 0
「………さん、もだんさん!」
小さな手に揺さぶられて俺は目を覚ました。みおが心配そうな表情で俺の顔を覗き込む。
「…よかった、もだんさん目ーさました!」
…どうやら俺は、みおの劇物ケーキを食べて気絶してしまったようだった。
俺はとっさに自分の身体の無事を確かめた。俺の五体は健在だった。…溶けてなくてよかった……。
「もー、もだんさんったら、みおのケーキたべたとたんねたりしゃだめだよ!たべてすぐねたらうしさんになっちゃうよ?」
………俺も好きで寝たわけじゃない。俺は尋ねた。
「………ところでみおちゃん。あのケーキ、味見した?」
「うんしたよ!もだんさんのためにつくったから、とってもおいしかった」
…したんだ、味見。…で、おいしかったんだ。
…みおのおむこさんになる人は、毎日三度の命の危機を乗り越える覚悟をする必要がありそうだった。
「…俺はあのケーキはもういいよ。俺には、誕生日を祝ってくれるみおちゃんの、その気持ちだけで充分だから」
俺は言いながらしゃがみ込むと、みおをしっかりと見据えて言った。
「………だから、…あのおいしいケーキは、みおちゃんが全部食べちゃいな」
みおはしばらく考えているようだったが、俺を見ると残念そうに口をとがらせた。
「…もだんさんがそういうなら、そうする」
俺は安堵のあまりため息をつくと、みおの頭をやさしく撫でた。
するとみおは突然笑顔を取り戻し、俺にひしっと抱きつくと肩口に頬ずりをしながら嬉しそうに言った。
「もだんさん、おたんじょうびおめでとー!」
149 :
りぐち:2008/08/08(金) 04:43:13 0
…ところで、気絶している間に見た幻覚。
無意識でもあんなことしか考えていない自分が情けなかった。…いや実際そういうことしたいけどさ……危ない発言。
でもそれだけじゃない。俺には身体への興味の裏返しに、無防備なみおを守ってあげたいという意思もあるはずだった。
しかし、こんな気持ち悪い俺では、他人の目を見ただけで縮こまってしまう俺では、
小さなみおを守ってあげることはできそうになかった。
俺はこんな自分が恥ずかしかった。
いくら外見が鬱々しくても、いくら挙動が気持ち悪くても、
それでも意思だけは、みおを守れるだけの勇敢さを持つ俺でいたかった。
しかし俺は、こんな脆弱な意思を持つ気持ち悪い男だった。
吹いただけで折れるような弱っちい意思しか持たない、ナヨナヨした男だった。
…そんなこと関係ない。みおを守る為に、俺は変わらなくてはいけない。変わることしか許されなかった。
俺は変わることができるのか。みおが寝息を立てる布団の脇で俺は、そんなことばかり考えていた。
150 :
りぐち:2008/08/08(金) 05:07:00 0
今日はまともに上げれた…
今回もみんな米ありがとう
その淑女を俺に譲ってくれれば一生添い遂げてみせる
伏線回収ってのを一度やってみたくてね…目障りでも一応目を通してやって
みお「りぐちさんて、ぶんしょうかくさいのうないのによくこんなことする気になるよね?」
俺「………あああみお様、その無垢なお声でもっと俺を罵ってくださいぃぃ」
もだん「……壊れたのか、廃人なのか………」
さて絵はまだかね?
152 :
('A`):2008/08/08(金) 16:43:39 0
乙です!
おもすれぇ
りぐっさん乙です
久しぶりの良スレ
155 :
りぐち:2008/08/09(土) 07:52:32 0
―――――ゆらゆらと揺らぐ霞んだ景色。ジリジリとやかましい蝉の声。
そんな延々と続く日陰もない真夏の道路の脇に、俺と女の子は二人して地べたに座っていた。
トラックに撥ねられそうになった女の子を偶然助けて以来、俺は暇を見つけては、ここで女の子を待つようになった。
女の子も遠くに俺を見つけると、嬉しそうに駆けよってくれた。
出会った時は全く元気のなかった女の子だが、俺とここで話をするようになってからみるみる元気になった。
聞くところによるとどうやらこの子の家庭は生活が相当苦しいらしく、小さい頃から親にほとんど構ってもらえなかったらしい。
物心ついた頃からご飯もお風呂もずっと一人ぼっちで、人と楽しくお話するということを知らなかった。
それがこの子の元気のない大きな要因だったようだ。
俺はそんな女の子に、くる日もくる日もネットでかき集めた色んな面白い話をしてあげた。
最初は女の子も困惑していたが、俺が必死に楽しげに話す姿がおかしかったのか、女の子の顔には少しずつ笑みがこぼれるようになった。
そのうち、女の子の方からも話しかけてくれるようになった。今となっては自然に会話できるほどに女の子は元気になっていた。
そして今日も、俺と女の子は楽しげに会話を交わしていた。
「おばけはほんとにいるんだよ?うちゅうじんもいるよ?みおしってるもん」
「まさか。だってみおちゃん、お化けとか宇宙人とか見たことあるの?」
「みたことないけどいるもん。だって、いたほうがお兄ちゃんもおもしろいでしょ?」
「…まぁね、いた方が面白いかもね」
話していてわかったことだが、このみおという子は
今時の子供が興味を持たないようなことに興味を持つような、独特の感性を持つ女の子だった。
それが、小学校でなかなか友達を作れない一つの原因になっていたようだ。
…そしてもう一つわかったこと、忙しい親にしつけられてこなかったのか、みおは凄まじく無防備だった。
股全開で座ろうとするし、風にはためいてワンピースからチラチラ下着が見え隠れしてるのに全く気づかないし、
人の温もりを知らなかったとはいえ、ちょっと親しげに接してくるこんな怪しい風貌の俺にぺたぺたとくっついてきたりするのだ。
みおは、色んな意味で危なっかしく、色んな意味で放っておけない女の子だった。
そんなみおに、俺は親代わりになったような感覚にとらわれていたのかもしれない。
みおは楽しそうに続けた。
156 :
りぐち:2008/08/09(土) 07:53:51 0
「だからしごのせかいもあるんだよね?あったほうが、きっとみんなたのしいもん」
死後の世界。これは俺が大学生の頃にまことしやかに囁かれはじめたオカルト話だった。
何でも、この世に強い想いを残して死んだ人の魂は神様によってその想いの対象になる世界に飛ばされ、
想いを実現させるチャンスを与えられる、という話だった。
実際、そんなバカげたことがある訳がなかった。
もしそんなものが実在するなら、今頃この世は奇跡のオンパレードとなっているだろう。
そしてその奇跡のおこぼれが、一度くらいは俺に転がり込んでくることぐらいあったはずだ。
しかし俺の人生は、夢も希望も心躍る見せ場もない、至ってつまらないものだった。
その結果論が、この世にそんな夢物語がハナから存在し得ないことを、実にリアルに物語っていた。
「もしみおがしんじゃったら、お兄ちゃんがみおとおなじくらいのとしのせかいにいって、お兄ちゃんのおよめさんになる!」
「おいおい、みおちゃんがそんな話するなんてまだ早すぎるよ。それに死ぬ話なんて、…何か物騒だし」
ひたすら非現実的かつ後ろ向きな話だったが、そう言われて俺は少なからず嬉しかった。
いくら真実味のない子供の話とはいえ、
こんな生涯通して誰の役にも立てなかった俺の、生涯通して誰にも必要とされなかった俺の、
もう自ら命を絶つ頃合いを決め込んだ俺の、お嫁さんになってくれるというのだから。
俺は照れ隠しに話を変えた。
「…ところでみおちゃん、いい加減そのお兄ちゃんって呼び方、やめてくれないかな?」
「え?どうして?」
みおはこちらを向き、不思議そうに尋ねた。そのつぶらな黒い瞳に、俺は困惑する。
「どうしてって言われても…、何か落ち着かないというか…変な感じというか…。とにかく、せめて森口さんって呼んでほしいな」
「うーん、でもお兄ちゃんはお兄ちゃんだし、『もりぐち』さんだとなんかお兄ちゃんぽくないし…」
みおは顎に手を当ててしばらく考えるような仕草をしていたが、不意に何かをひらめいたように
「あ!」
と声を出すと、きらきらと輝く瞳をまっすぐ俺に向けた。
「ど、どうしたの?」
「みおねー、いまお兄ちゃんのとってもかっこいいあだなかんがえた!」
これでもかというくらい俺に顔を近づけるみお。そのみおの吸い込まれそうな黒い瞳に、俺はたじろぎながらこう聞き返すしかなかった。
「へ、へぇー。…で、どんな…?」
みおはその返答を待ってましたとばかりに立ち上がると、満面の笑みを俺に向け、心から楽しそうにこう言った―――――
「も りぐち だん だから略して『もだん』さん!かっこいいだなでしょ?」
157 :
りぐち:2008/08/09(土) 07:54:51 0
…人が変わるのはどういう時なのか?
人は、自分からはなかなか変わることはできない。それは相当な強い意志と必死の努力がないと不可能に近い。
しかし長い人生には、自分の意志次第でパッと変わることができる好機が少なからず存在する。
それはきっかけだ。
きっかけがあれば、意志の強さ次第で人はそれを支えにして比較的すぐに変わることができる。
俺のきっかけは、みおだった。そして俺はあの瞬間、みおを守る為、自分を変える為の大きな一歩を踏み出した。
…脚はガクガク震えてたけど。
今年ももう8月。大学は夏季休暇に入っていた。
夏休み期間というだけあって、テレビでは連日子供や家族連れでごった返す海水浴場やテーマパークの様子が報道されていた。
そんな子供たちの楽しげな様子を毎日のようにブラウン管越しに眺める、俺とみお。
…さすがに俺は考えていた。
いくらみおが変わったことにばかり興味を示す子だとはいえ、
色んな場所に遊びに行きたいという歳相応の考えが無い訳がなかった。
そんな遊び盛りな女の子を、連日こんな薄暗いじめじめしたアパートに閉じ込めておくことは拷問に近いはずだった。
それでもみおはどこかへ遊びに行きたいというわがままは一度も言わず、ただ俺の隣で無駄にテレビを眺める毎日を送っていた。
俺は目を閉じた。
158 :
りぐち:2008/08/09(土) 07:56:26 0
きっと優しいみおは、俺の脆弱な精神を心配して何も言わないのだろう。
俺の対人恐怖的な情けない精神を考慮して、自らの遊びたいという心を押し殺してまでも、俺の為を思って、何も言わないのだろう。
こんな小さな女の子の俺を思ってくれるあまりの健気な行動に、俺は心が打たれないはずがなかった。
そしてこんな小さな女の子の自由を奪ってまで自らの保身を図るどこまでも甲斐性無しな自分に、俺は腹が立たないはずがなかった。
俺はバッと立ち上がるとメラメラと燃え盛る炎を目に宿し、みおに言った。
「…ごめんみおちゃん、俺はみおちゃんの気持ちをこれっぽっちも理解してやることができてなかった…」
「?」
女の子座りのまま俺を見上げ、その様子をきょとんとした様子で眺めるみお。俺はそんなみおの様子を気にせず続けた。
「…みおちゃんは軟弱な俺を心配するあまり、色んな場所に行きたいという気持ちを健気に隠していたんだね…」
「ううん、みおはもだんさんといっしょにいられればどこでも」
「しかし!もうそんなことしなくていいんだよ!」
俺はみおの言葉を遮るとしゃがみこみ、みおの小さな手をがっしりと握り締め、その瞳を見据えて叫んだ。
「これからはうんとわがままを言えばいい!行きたい所を言えばいい!俺がどこへでも連れてってやる!
俺はもう何も恐れない!君のためを思えば何も怖くない!!さぁ、好きな所を言ってくれ!!」
全身から炎をみなぎらせみおに語りかける俺。そんな俺をぽかんと見つめ、みおは言った。
「…うーんと、みお、ここがいい」
「………」
「みお、もだんさんといっしょならどこでもいいの。だからここがいい」
…そう言っていただけるのは大変嬉しいんだけれどもね、みおさん…
俺は意気消沈しかかった声で聞き方を変えて尋ねてみた。
「…じゃあ、今から一緒に出かけて、俺との楽しい思い出をいっぱい作るんならどこがいい?」
言い方を変えたとたん、みおはみるみる瞳を輝かせてこう言った。
「あのね、みお、もだんさんといっしょにひろーいこうえんいきたい!」
159 :
りぐち:2008/08/09(土) 07:57:47 0
アパートから大学とは反対方向に徒歩40分。俺たちはみおの希望通り一面緑が広がる広い公園についた。
「わー!みどりがいっぱーい!」
みおはその大きな瞳に映る光景に心躍らせているようだった。
次の瞬間、みおと手を繋ぐ俺の左腕が引っ張られた。何を思ったか突然みおが走り出したのだ。
みおの小さな右手に引っ張られ不自然な体勢で走り出す俺。
「ちょっとみおちゃん!突然走ると危ないよ!」
俺はたまらずみおに呼びかけた。みおはそんな俺などお構いなしに、声を弾ませ言った。
「もだんさんはやく!こうえんが、みおともだんさんをよんでるの!」
「……………カハーッ、カハーッ、………ッゲホッ!ゲホッッ!!……………」
…あれから小一時間、みおはインターバル無しでひたすら草原を走り回った。
当然手を繋がれたままの俺も走らない訳にはいかず、みおに手を引かれ8割ダッシュで死の持久走を繰り広げたのだった。
生まれてこの方激しい運動などしたこともない俺は、ぐったりとベンチにもたれかかったまま動けないでいた。
むしろ、自分が生きているのが不思議なくらいだった。
「ほらもだんさん!つぎはあそこいこ!」
…一方、全速力ダッシュだったのにも関わらず、みおは息一つきらしていなかった。
この子はケニアの草原に離しても立派に生きていけるな…俺は必死に呼吸を繰り返しながら、そんなことを考えていた。
みおの指差す先には木でできた巨大なアスレチックが。じょ、冗談じゃないぞ……
「……………お、お願い………みおちゃん………ちょ、ちょっとタンマ……………」
俺はぐいぐいと腕を引っ張るみおに休憩を乞うた。が、今日のみおは容赦しない。
「えー、ほらはやくしないとほかの子にとられちゃうよ!」
…まずい、このままだと確実に殺される………
俺は腕を掴むみおを軽くぐいっと引っ張り返しベンチに座らせると、足腰を奮い立たせギギギと立ち上がり、みおに向き直った。
「…ちょ、ちょっと俺飲み物買ってくるから……だからみおちゃんは、ここで待ってて……!」
そう言うと俺は脚を引きずるようにして自動販売機に向かった。
その際、後ろからみおの声がしたことに、俺は気づかなかった。
二人分の飲み物を買ってベンチに引き返す俺。息は何とか整いつつあった。
俺は考えていた。みおと外で遊ぶことがここまでシビアなものだとは思ってもみなかった。
しかしみおを守る男になる為には、そういったことにもしっかりついていけなければならないはずだった。
俺は軽く絶望した。みおを守ってやることが、ここまで大変なことだったなんて…
こんな俺がみおを守るなんて、到底無理なんじゃないか…
そうこう考えるうちにみおの待つベンチに………?何やら様子がおかしい。
ちゃらちゃらした格好の男三人がベンチを取り囲んで………!!!!?
俺は地面に落とした飲み物を気にも留めず走り出した。
160 :
りぐち:2008/08/09(土) 07:58:48 0
「よぉよぉお嬢ちゃんよォ〜、いきなりぶつかってくるなんて教育がなってないなァ〜」
「ドゥフフッ駄目だよトッちゃん、この子怖がってるよ…ドゥフッマジカワイイ……」
「ったく大人気ねーなぁお前ら、その辺にしといてやれって。この子の親とか来たらめんどいぞ?」
「う………も………もだんさ………」
「みッみおちゃん!!」
俺は全速力でベンチに駆け寄ると、無意識のうちにそう叫んでいた。三人の男がゆっくりとこちらを見据える。
その男達の面構えに、俺はすくみ上がった。
男達は、一ヶ月ほど前から大学で俺にちょっかいを出してくるようになった三人組だったのだ。
「おッなぁんだよ誰かと思ったらもッさんじゃァん!よッ元気!?フヒヒヒヒッ」
この不自然に焼いた肌が目立つ長髪ド金髪の男は時祖(ときそ)。俺にちょっかいを出す時の主犯格だ。
基本的にこの三人組のリーダーでもある。とにかく絡みが迷惑な、俺が学内で最も恐れる人物である。
…もっさんというのは、こいつらにつけられた大学での俺のあだ名である。
「ドゥフフッ何おまえ、おまえみたいなキモい奴がこんなところで何してんの?ドゥフッ」
この気持ち悪い笑い方が気に障る男は根茂(ねも)。見た目は俺に負けじと気持ち悪い図体のでかいデブだが、
腕っ節だけは強いらしく用心棒兼いじられ役としてこいつらの友達でいられているような感じだった。
「何、まさかとは思うけど、この子もっさんの知り合いじゃないよな?」
この三人の中で最もマシな外見の男は里鯵(りあじ)。こいつは他の二人に比べて俺にちょっかいを出す方ではないが、
それでも止めたりはしないし、むしろ煽ったりするし、上手く世間の目をごまかして優等生ヅラしている感じがいけすかなかった。
「もだんさん!」
みおはこちらを向く三人の間をぬって俺の方に駆け寄ると、ひしっと抱きついた。
それを見るやいなや一斉にはやし立てる三人組。
「うッひょ、え、何コレ!?このコこんなキモい奴に抱きついてんぜ!それに何、もだんさぁ〜んて何ソレあだ名!?マジキメェッ!」
「うわ、いくらこんななりでもロリコンはやりすぎだろ…ここまでくっと犯罪だぜ?」
「ドゥフッえ、マジキモいんだけど、おまえみたいなキモいやつにそんなカワイイコにあわねーよドゥフフッ」
次々に好き勝手罵声を浴びせかけられる俺。
そんないつもの状況に、俺はいつも通りうつむき何も考えず、罵声に耐えながら三人組が去るのを待つ体勢に入っていた。
161 :
りぐち:2008/08/09(土) 08:00:12 0
不意に、背後からか細い声が聞こえた。
「……もだんさん………」
俺はハッと我に返り後ろを見た。俺の背後には、三人組に怯えふるふると小さく震えるみおの姿があった。
…かわいそうに。この子はこの三人組に完全に怯えきっていた。
こんな小さな女の子を意味もなく怖がらせるなんて許せない、今こそ俺がこの子を守る時だ。
俺は震えるみおの頭をそっと撫でると、自分でも驚くほど自然な笑顔を向け、言った。
「…大丈夫、みおちゃんだけは絶対に傷つけさせないよ」
「もだんさん………」
俺のシャツをきゅっと握りしめるみお。俺はみおに、勇気をもらったような気がした。
162 :
りぐち:2008/08/09(土) 08:02:32 0
「ドゥフッおまえマジウザいわ。ここでボコボコにしてそのコは俺がもらってってやっからドゥヒヒッ」
「…おい、ひょっとしてお前もロリコンなの?ちょっとマジ素で引くんだけど」
「おいおいそれよりお前らよォ、ちょっともッさんがこの子とエッチしてるとこ想像してみろよ!マェジパネェから!」
「…うわ、マジドン引きモンだわー、ちょっと素で考えらんねぇ」
「……ドゥフッマジウゼェんだけど、超うらやましい」
「…お前今日から俺に近づくなよ。近づいたら素でブン殴っから」
俺は笑えないコントを始めた三人組にガタガタと震える脚をぐっと踏み出し、震える声で面と向かって言ってやった。
「………い、いぃぃいいだろ。…ぉ、俺、この子と付き合ってるんだ」
その言葉を聞き三人組は一瞬静まり返ったが、気がついたようにゲラゲラと笑い出すと、また俺を罵倒しだした。
「…だあぁッはははははぁッ!!!おい今の聞いたおいィ!!?マァジケッサクだわッ今日ここ来てよかったわマァジでッ!!」
「…あーあ、本気かよおい。俺たちにメーワクかかっから、捕まる前に素でさっさと大学自主退しとけよ?」
「ドゥフッは?おまえ調子のってんの?マジブッ殺したいんだけどいい?ねぇこいつ殺していい?ドゥフフッ」
…俺はひるまなかった。そして俺は、この一世一代の度胸をナメきった三人組に、言い放った。
「…う、うらやましいだろ。…こ、この子、純粋で、無防備で…と、とにかくとっても可愛いんだぞ。
………ぃいつでも俺のそばにいてくれるし、……いつでも俺に笑いかけてくれる、…いつでも俺に、幸せを運んでくれる。
…お前らのセフレのキモくてブサイクな女なんか、…足元にも及ばないだろうね」
三人の目つきが変わった。俺はみおを守る為、三人の威圧する空気に必死に耐えた。
「…おっほほ?さすがに彼女の前だと言うねェもッさん。…さぁーて、休みが終わったら、まぁずどォんないたずらしてやっかなぁ〜?」
「…はっ?はっ?マジブチギレたんだけど。ねぇこいつブッ殺していい?マジブッ殺していい?ドゥフッ」
俺をビビらせる言葉を次々吐きながらゆっくりと近づいてくる二人。その二人とは違って、里鯵だけは俺を睨んでただ立っていた。
「……………………、おわ、おいお前ら!あの子の親が来ちまったぞ!面倒なことになる前にさっさと帰っぞオラ!」
…里鯵の様子がいつもと違ったような気がした。それにこの子の親?
「ッハァ?マァジかよどこどこ?どこにいんの?」
「よく見ろよあそこだよあそこ!早くしないと見つかっちまうだろぉよ、オラさっさと来いよ!」
「ドゥフッその前にこいつ一発ブン殴っていいドゥフフッ」
「おめーはもっさんと一緒に捕まっちまえよ、じゃあなもっさん!ムショの人にメーワクかけんなよ!」
………そういうと里鯵は、二人を無理やり引き連れてどこかへ行ってしまった。
…何だ?里鯵は一体何を勘違いしたんだ?
とにかく俺は難を逃れた。身の安全を確信すると、俺はへなへなとその場にへたり込んだ。
163 :
りぐち:2008/08/09(土) 08:03:44 0
…ベンチに座り黙り込む俺とみお。辺りはすっかり夕焼け空に染まっていた。
俺たちはあれから、何も話すことができていなかった。
…もう限界だ。妙な空気に耐え切れず、俺は口を開いた。
「………ご、ごめんね、みおちゃん。こんな物騒なとこ連れてきちゃって。次はちゃんと場所を選ぶよ…だから」
「いいの」
みおはうつむいたまま言った。
「それはいいの、もともともだんさんのいったこときかずにうろうろしてたみおがわるいの…それよりもだんさん」
みおは俺の方を向いた。
「もだんさん、みおとつきあってるっていったよね」
みおの口から出た意外な言葉に、俺はあたふたと目を逸らした。
「…い、いや、あれはその…く、口からでまかせと言うか、ほら、そうでもしないとあいつらしつこいしだから」
俺は言葉を呑んだ。みおが俺の肩口に抱きついてきたのだ。抱きつくこと自体はいつものことだが、何かがいつもと違った。
「…みおね?もだんさんがみおとつきあってるっていってくれてうれしかった。うそでもうれしかったの」
「…みおちゃん……」
俺の肩口に頬ずりをするみお。…こ、この空気は…やっぱり……あれなのか?
そんなことがわかっていながらも、ヘタレな俺はこの空気を撒くためある言い訳を思いついた。
「…何言ってるんだよみおちゃん。俺たちはとっくにそういう関係じゃないか」
「え?」
驚いたように俺に顔を向けるみお、その宝石のような黒い瞳は、夕焼け空で紅く輝いていた。
その瞳に惑わされまいと、俺は必死に淡々と言い訳を続ける。
「そもそも男一人のアパートに女の子が一緒に住む、なんて恋人同士のすることだよ。つまりはそういうこと」
「…???てことはもだんさん、あれうそじゃないってこと?」
………しまった。自ら墓穴を掘ってしまった。
俺はみおの視線に耐え切れず目を逸らすと、頬を赤らめ言った。
「……………まぁ、ね」
「うれしい!」
みおは満面の笑みを浮かべると改めて、あらぬ方向に目を向ける俺にきゅっと抱きついた。
その際、みおの指先が一瞬霞んだのを、俺は見逃してしまっていた。
164 :
りぐち:2008/08/09(土) 08:16:51 0
今日はここまで…やっとここまできた感じ
どんどん文章が稚拙になっていくのは気にしないで…
今回も米ありがとう
絵がきたら俺もうれしいな、根茂の絵とか超期待
もだん「…?み、みおちゃんどうしたのその髪型」
みお「これで『これはいちおつじゃなくてポニーテールなんだからね』っていえばりぐちさんないてへいふくするってだれかがいってたから」
165 :
('A`):2008/08/09(土) 12:11:16 0
りぐちの兄貴乙です
本来なら俺もSS書いてみたいけど…ロリ系はまだ未開発なもんでようわからんのです
166 :
('A`):2008/08/09(土) 19:29:46 O
ダメな奴らだな
167 :
('A`):2008/08/09(土) 21:44:47 O
りぐちさん今日も乙です!
最高でした。弱いけど立ち向かうもだんに少し涙したり。
ちょいエロを織り交ぜつつ純粋なエンディングを期待してます
168 :
('A`):2008/08/10(日) 02:31:50 0
なんだこれ
真剣に読んじまったじゃないか
169 :
('A`):2008/08/10(日) 15:05:49 O
定期保守あげ
170 :
('A`):2008/08/10(日) 21:02:20 0
死ねクズ
喪板でこんなにwktkしたのは初めてだ
173 :
りぐち:2008/08/11(月) 04:14:07 0
…皆さんは、パラレルワールドというものをご存知ですか?
そう、あの時もしああしていたら、こうしていたら、あいつがいたら、いなかったら、…というやつです。
え?それがどうしたって?…俺にもよくわかりません。
何故突然こんな話をきりだそうとしたのかも、よくわかりません。
ただ、こんな後ろ向きな俗説が、非現実的な話が、
みおの言う「真実」に何か関係あるのではないかと…そう思っただけです。
「もだんさん」
「もだんさん!」
「もーだんさん!」
恋人同士となったあの日以降、みおは一層俺にぺたぺたとくっついたり、甘えたりしてくるようになった。
…そんなみおに毎日のように弄ばれ、俺は今にもおかしくなってしまいそうだった。
174 :
りぐち:2008/08/11(月) 04:14:56 0
「もだんさん、おーはよ!」
朝、みおの目覚めのハグで起こされた俺は、
「ねー、それみおにあーんして!」
背中におぶさるみおの身体を感じながら朝飯を食べる。
「はい!もだんさんあーん!」
自分の使ったスプーンでしきりに俺にあーんさせようとするみおを止めながら昼飯を済ませ、
「へぇー、きょうも「きけんなせいはんざいしゃ」がタイホされたんだって」
俺の腹に背をもたれかれるようにして股の間に座るみおに気をとられながら、頭に入ってこないワイドショーを眺める。
「ねぇねぇ、みお、きょうはあれがたべたいな!」
俺の腕に絡みつくみおのそのまな板を意識しながらコンビニに食料を買いに行き、
「もだんさんのここ、なんだかいごこちいいなー」
俺のあぐらの上にちょこんと座るみおに晩飯を食べさせる。
「わーい!みお、きょうももだんさんのからだあらうー!」
ここぞとばかりに俺に抱きつこうとするみおを必死に押さえつけながら風呂を済ませ、
「きょうはあついからみお、はだかでもだんさんとおねんねしたいなー」
そして俺にくっついて離れないみおと一緒に寝床に就く。
「………」
こんな一日が、それこそ毎日のように繰り返された。
175 :
りぐち:2008/08/11(月) 04:15:53 0
…正直、今日この瞬間まで俺の正気が保たれているのが不思議でしょうがなかった。
あの日以降のみおのスキンシップは半端なものではなかった。が、俺はそんなみおに何か得体の知れない不安を感じていた。
みおの様子が、おかしいのだ。
その執拗ともいえるスキンシップに、何かいつもとは違う感じを、俺はおぼえた。
そう、まるで近いうちに親の元を離れなければならない子供が必死に親に甘えているような…
そんな感覚を、俺は感じていたのだ。
何か嫌な予感がする。たまにそんなことが俺の頭をよぎるが…
「もだんさん、なでなでして」
「………」
なでなでなで。
「えへへ」
………あああ、可愛いなあぁぁ。食べちゃいたいなあぁぁぁ。
…みおの垂涎モノの愛らしさに、そんな景気の悪い考えは一瞬で霧散してしまった。
176 :
りぐち:2008/08/11(月) 04:20:19 0
…しかし、それでもやはりみおの様子はおかしかった。
時々、普段は元気いっぱいなみおが、一人で自分の手のひらを眺めてじっとしていることがあった。
俺が「どうしたの?」と尋ねても、みおはいつもの笑顔で俺に抱きつき「なんでもない!」と答えるだけだった。
その様子を見る限り、みおが俺に何か大事なことを隠しているのは目に見えていた。
しかし、俺はみおにそのことを訊こうとはしなかった。
俺は恐かった。みおの真実を知ってしまったら、今までの俺とみおの関係ではいられなくなる気がしていた。
その漠然とした嫌な予感が、俺は恐かったのだ。
願わくば、いつまでもこの時間が続けばいいと俺は思っていた。
いつまでもこうして、何も知らずにみおと一緒に幸せな時間を過ごせればいいと、俺は思っていた。
しかし、それはどこまでも虫のいい話だった。
この世に生を受けた以上、この世にこうして生きている以上、流れていく時間に抗うことはできなかった。
その辛い真実を受け入れず、いつまでも平穏に生きていくということは、許されなかった。
そんな現実から俺は必死に目を逸らし続けるしかなかったが、そうしていられるのも時間の問題だった。
現実から目を背ける愚かな俺に、ゆっくりと、確実に、残酷な真実を受け入れなければならない瞬間が、迫っていたのだった。
177 :
りぐち:2008/08/11(月) 04:22:10 0
そして今日、8月も下旬に差し掛かろうとしていたある晩のこと。
俺とみおは、いつものように二人並んでテレビを見ていた。
みおはこの時期のお約束、近頃の流行に便乗してか数を増した恐怖のオカルト特番を、毎回欠かさず真剣な表情で見入っていた。
今やっているのは死後の世界、というコーナーだった。
…確か前にもこんな場面があったような。俺は思い出していた。
あの日のみおは真剣な眼差しを俺に向け、こう言った。
「死後の世界はあるよ。かみさまもいるよ」…と。
俺はあの日のみおの言葉の意味が未だに理解できていなかった。
何故あんな鬼気迫る表情で、あんなことを言ったのか。
俺なんかには理解し得ない重く辛い何かが、みおの心の中にはあったはずだった。
…しかし俺は考えなかった。考えたくなかった。
こんな小さな女の子が、心の中にそんなものを抱えているなんて考えたくなかった。
…こんな小さな女の子が、心の中にそんなものを抱えなくてはならない理由なんて、考えたくなかった。
しかし、俺は決めたのだ。みおを守ると、心に決めたのだ。
俺は現実を受け入れる覚悟を決めた。そして、みおに訊いた。
「みおちゃん、俺に何か隠してることがあるでしょ?」
「…なんのこと?」
みおはテレビから目を離さなかった。俺はみおの手を握った。
「みおちゃんが嫌なら言わなくていいよ、何か重大なことなのはわかってる。でも、俺はみおちゃんを守りたいんだ。
そんな重大なことを一人で抱え込むみおちゃんをただ見ているのは、もう嫌なんだ。だからお願い、ほんとのことを俺に教えてよ」
「………」
みおはゆっくりとこちらに向き直った。そして、その黒い瞳で俺をじっと見据え、言った。
「みお、ほんとはこの世界のひとじゃないの」
178 :
りぐち:2008/08/11(月) 04:23:27 0
「みおね、もだんさんたすけるために、この世界にきたの」
みおはその小さな心の内に秘める想いの全てを、俺に話してくれた。
「みおの世界のもだんさんはもっとおとなで、生きることにつかれてた。生きることやめようとしてた。
だからみおはもだんさんがつかれるまえの世界にいって、もだんさんを元気にさせてあげようとしたの」
「……一体、どうやって………」
俺が訊くと、みおは瞳をテレビに向けた。その画面に映っているのは確か………!?
まさか…みおは………
「でも、この世界のもだんさんももう生きることにつかれてた。みおとってもかなしかった。
だからみお、もだんさん元気にさせるためにいろんなことした。まいにちもだんさんといっしょにいた。
まいにちもだんさんのことみつづけた。まいにちもだんさんにぺたぺたした。
ずっともだんさんといっしょにいるために、一人でおふろはいれないなんてうそついた。
そしたらもだんさんどんどん元気になっていった。みおうれしかった」
「………」
「だいすきなもだんさんとぺたぺたできて、みおもとってもたのしかった。まいにちしあわせだった。…でも、さいきんなんかへんなの」
そう言うとみおはそのちいさな手を固く握る俺の手を優しくほどいた。
みおの手は、透けていた。
「みおのからだ、なんかおかしいの。たまにすけてきちゃったりするの。
それでみお、わかったの。みお、いつかきえてなくなっちゃうんだって」
「………」
「みおきえたくなかった。いつまでももだんさんといっしょにいたかった。
だからまいにちへんなばんぐみさがして、きえないほうほうさがしてた。
でもだめだった。へんなばんぐみのひとたちは、みんなてきとうなことしかいってなかった。
もうみおなにもできない。このままきえてなくなっちゃうのをまつしかないの」
黙りこくる俺に、みおはきゅっと抱きついた。表情が見えなくなる。
「でもいやだ。みお、もだんさんといっしょにいたい。もだんさんといっしょに、いつまでもいつまでも、しあわせにくらしたいの」
みおは、泣いていた。
「もだんさん、みおをたすけて…みお、きえたくない………ずっともだんさんといっしょにいたいの…」
「………」
そんなみおを見て、俺はただ、黙っていた。
179 :
りぐち:2008/08/11(月) 04:25:14 0
俺はみおの話を必死に理解しようとした。
みおは、自殺しそうな近い未来の情けない俺を救うために、
あんなバカな話を信じて自ら命を絶ち、この世界にやってきた。
そして、こんな俺を変えるために、毎日一緒にいてくれた。
そのみおが、近いうちに消えてしまう。俺の元から消えてなくなってしまう。
そういうことらしかった。
みおが、消える…?
その言葉の意味に、俺は激しい恐怖を感じた。
みおのいない毎日。みおのいないアパート。みおのいない公園。みおのいない、未来。
そんな恐ろしい世界を、俺はもう想像することもできなかった。
そんな…い、嫌だ……みおがいなくなるなんて………そんな……………
恐怖のあまり俺の心は、深い深い、閉ざされた自分の世界へと逃げ込んでしまっていた。
180 :
りぐち:2008/08/11(月) 04:27:43 0
暗い世界。見渡す限り真っ暗な俺の心の世界。その世界の中心に、俺は縮こまって座っていた。
…俺は人生をあきらめていた。
小中高といじめられ、大学でも友達一人できない有様。
こんな人生早く終わればいいのに、そんなことばかり考えていた。
そんなどうしようもないクズ人間の俺の目の前にある日、小さな天使が舞い降りた。
身体からまばゆい光を放つ可愛らしいその天使は、みおだった。
みおは俺の手を引っ張った。どこまでも続く暗い世界から、俺を引っ張り出してくれた。
そしてみおは、未知の世界へと俺をいざなった。
いろんな楽しい気持ちやはらはらする気持ち、幸せな気持ちを俺に教えてくれた。
人としての幸せを、俺に教えてくれた。
…しかし突然、みおは力なく地に落ちた。こんな俺に幸せを分け与えたばっかりに、小さなみおはついに力尽きてしまったのだ。
俺の腕の中でどんどん衰弱していくみお。それでもなお、俺に微笑みかけてくれていた。
そんな健気なみおに、俺は………俺は……………
181 :
りぐち:2008/08/11(月) 04:29:07 0
…そうだ。逃げている場合じゃない。
俺はこの子に両手で抱えきれないほどの沢山の幸せをもらったのだ。
俺に向けてくれる笑顔、一緒にいてくれる優しさ、その全てが、俺に人の温もりというものを教えてくれた。
そして、「生きることの意味」を、教えてくれた。
だから今度は、俺が恩返しする番だ。
こんな俺ではみおの残された時間を幸せで満たすことなんてできないかもしれない。
しかし俺は少しでも長く、小さなみおに笑っていてほしかったのだ。
今の俺にできることといえば。俺は抱きつくみおを抱っこして、立ち上がった。
「みおちゃん」
俺の優しい呼びかけに、みおは顔を上げた。その潤んだ瞳をじっと見つめ、俺は言った。
「これから毎日、色んなところに出かけよう。それで、いっぱいいっぱい思い出を作ろう」
それは、みおが消えてしまう、ちょうど10日前のことだった。
182 :
りぐち:2008/08/11(月) 04:46:33 0
ついに一日間を置いてしまった…
今回もみんな米ありがとう
俺は兄貴なんて呼ばれるようなことはアッー
ダメな奴です。今まさにそう思ってます
感想まで書いてくれてありがとう。俺マジでがんばるよ
そんなあなたも今日から紳士の仲間入り
保守なんてしてくれてありがとう。俺マジでほっしゅほっしゅ
まだ死にたくない、俺はまだ幼女といちゃいちゃできる限りなく確率の低い未来を信じてるんだ
クライマックスでそのwktkを萎えさせてしまわないようがんばるよ
もだん「…あ、今日はオチ無しなの?」
みお「もだんさんがそうやってはなしをふるこのくだりこそがオチなんだよ」
俺「あああみお様ぁぁぁぁぁ」
何と言う切なさ…
ここは喪板なのか…
ハッピーエンドを望んでやみません
みおともだんさんが幸せになれるよう心から祈ります!
りぐちさん乙です
184 :
('A`):2008/08/11(月) 12:01:53 0
自演くせええええ
185 :
('A`):2008/08/11(月) 14:01:25 0
だれか要約して
186 :
('A`):2008/08/11(月) 16:03:22 0
文句言う奴は一々見なければいいじゃん
元ヤン崩れみたいな幼女連れシングルマザーを口説いて、オレに依存させるんだよ。
そんで、うまく丸め込んで親子二人を妻にしたいって切り出して結婚すんの。
そんで親の前で幼女とやりまくるとか。
イケメンならやれるんだろうな…
ょぅι゙ょじゃなくて小学校高学年の彼女が欲しい
189 :
('A`):2008/08/11(月) 18:18:14 0
今の日本なんて自分の子供をうんこみたいに平然とおろす糞女ばっかりだから幼女1人くらいロリコンが引き取っても寧ろ合理的だろ
190 :
('A`):2008/08/11(月) 18:41:43 0
191 :
('A`):2008/08/11(月) 20:35:49 0
産まれる前ないし産まれた後すぐに殺されるのと性欲処理のためだけに生かされていくの
どっちが正しいと思う?
192 :
('A`):2008/08/12(火) 12:02:13 0
性欲処理のために生かされるって・・・
おれら喪男を勘違いしていないか?
193 :
('A`):2008/08/12(火) 12:18:19 O
それに、たとえ変態男が性欲処理のためだけに幼女を養ったとしたところで、
生きて考え経験し育つ幼女は「ただの性欲処理」のために生きてるわけじゃないぞ。
一つの個体が生きるってのは、「ただ◯◯」なんて単純化を受け付けない複雑な事態だろ。
その発想の単純さ・貧困さはちょっと恐いぞ、マジに。完全に相手不在じゃん。
194 :
('A`):2008/08/12(火) 12:31:03 O
幼女性処理化のここまで凄い正当化は初めて見た
195 :
('A`):2008/08/12(火) 12:39:34 O
悪意のある解釈だな
現実にいると思うんだよ、そういった境遇の幼女
東南アジアの売春村にしろ、東欧の地下組織にしろ
その子たちの生を、それでも肯定的に活かすために、何ができる
助けることなんてまだ一人じゃできない
いや、自分の生活にてんてこ舞いで、そんなこと一生できないかもしれない
ならば、せめて、そんな人間でも否定されないための思想を準備したい
196 :
('A`):2008/08/12(火) 12:49:19 O
電車に少女のってきた まだ顔も綺麗だ やばいあまり見たらだめだ
197 :
('A`):2008/08/12(火) 20:24:51 0
もし俺が幼女を引き取るなら素敵なレディーに育て上げることが第一の目的だな
その子が年頃になって「やっぱり私おじさまの事が好きです!」とか自ずから言ってきたならそれを受け入れる程度
198 :
りぐち:2008/08/13(水) 07:07:00 0
誰かが言った。人には人の数だけ生きている意味があると。
ある人は歴史に自分の名を残すため、またある人は、自分の子孫を残すため、
またある人は、自分の好きな人を救うため………
では、俺は?
果たして俺には、本当に生きている意味があるのだろうか?
…あろうがなかろうが、それはもうどうでもいいことだった。
だってもう、俺の隣に、みおはいないんだから。
8月も終わりに近づいた晴天の空の下、海辺には歳相応にはしゃぐ女の子と年甲斐もなく騒ぐ男の姿があった。
「さぁみおちゃん、着いたよ!」
「わーいうみだー!」
「わわ、ちょっと待ったみおちゃん、まず旅館に荷物置いてかないと!」
俺はそう言うと、浜辺に向かって走り出したみおを追いかけた。
俺とみおは、残された時間で沢山の思い出を作るため、連日いろんな場所へ遊びに行った。
まずは手近なところで近所の公園という公園を、毎日のように片っ端から遊び歩いた。
新しい公園に着く度に元気なみおと一緒に走らされて死ぬかと思った。
次に、大学にこっそり忍び込んでみたりした。
人目を避けて歩くのは俺の専売特許なので、警備員などを撒くのは楽勝だった。
みおにとってはちょっとした探検気分だったらしく、とても楽しそうだった。
色気を出してちょっとした都会に繰り出してみたりもした。
ちゃらちゃらした格好の男女とすれ違う度にじろじろ見られたり、
警察の人にしつこいくらい職務質問されたりして死ぬかと思ったが、
みおが手を繋いでいてくれたから平気だった。
しばらくぶらぶらしているとだんだん腹が減ってきたのでファーストフード店に寄って、
店内で仲良くお話しながらイマドキの若者よろしくハンバーガーを頬張った。
その際、店員や客があまりに不自然な組み合わせの俺たちを不審な目でじろじろ見ているのが気になったが、
みおが楽しそうに俺に話しかけてくれたから全然辛くなかった。
ファーストフード店を後にすると俺たちは適当に目に入ったデパートに入り、みおに服を買ってあげた。
俺の趣味で他人から見たら可愛いかどうかわからないデザインだったが、みおはとってもかわいいと喜んでくれた。
海に行きたいとみおが言ったので、ついでに水着とビーチサンダル、麦わら帽子も買ってあげた。
みおは早速麦わら帽子をかぶり、楽しそうにスキップして見せた。
そんなみおを見て、俺は思わず微笑んだ。
そして今日、俺とみおは電車を乗り継いで、一番近場の海に来ていた。
どうせならもっと遠くの綺麗な海を見せてあげたかったが、みおは近場がいいといった。
俺たちはあらかじめ一泊二日で予約しておいたボロ旅館に荷物を置くと、海に向かって走り出した。
199 :
りぐち:2008/08/13(水) 07:08:15 0
「きゃっきゃっ、すなあっつーい!」
でっかいパラソルを浜辺に建て陣地を作った俺は、隣ではしゃぐみおの楽しそうな姿を眺めた。
今日のみおの格好は水着の上に俺が買ってあげた可愛い模様のワンピース、それと麦わら帽子を被っていた。
その愛らしい姿に俺は一瞬心を奪われたが、すぐ正気に戻ると、旅館から借りてきた浮き輪を膨らまし始めた。
俺とみおはそれぞれの浮き輪で海に浮いていた。
俺の脇で元気に脚をバタつかせるみお。その姿を片目に、俺は空を眺めていた。
…そうしている間、幾度となくこの行動の意味が頭をよぎったが、その度俺はそれを頭から振り払った。
そんなものは忘れて、ただ楽しく、みおと遊んでいたかったのだ。
「もだんさーん!」
みおの声で我に返る俺。何だかみおの声が随分遠くから聞こえるような気がする………!!?
「みてみてー!みおこんなとこまでおよいだのー!」
俺が空を眺めているうちにみおは、だいぶ沖まで流されかけていた。
「う、うわーッ!!みおちゃん、早くこっちに泳いできてーッ!!」
俺は叫びながら、みおの方へ向けて必死にバタ足を繰り返した。
それから俺たちは、色んな事をして遊んだ。
海の家に入って二人でカレーを食べた。
かき氷を食べて頭を押さえるみおを見て、俺は微笑んだ。
浜辺で砂のお城を作ったりもした。
そのあまりに独創的なみおのお城に芸術性を感じた俺は、隣に「巨匠の意欲作、触れることを固く禁ず」と書き添えた。
岩場にも行ってみたりした。
潮だまりのカニを掘り出してははしゃぐみおを、俺はただじっと眺めていた。
今日一日、みおははしゃぎ通しだった。
そのフリフリのついた水着と麦わら帽子姿のみおがまぶしくて、俺は目を細めた。
波打ち際をみおは走り回った。みおは心から楽しそうに笑った。それにつられて、俺も笑った。
空はすっかり夕陽に染まっていた。
200 :
りぐち:2008/08/13(水) 07:09:05 0
旅館に戻った俺たちはシャワーで身体を洗い流すと、旅館が出す海鮮料理を食べた。
俺は海鮮料理はあまり好きではなかったが、思い出のためにみおに食べてほしかったのだ。
みおは何かの刺身をおいしそうに頬張っていた。俺はその笑顔だけでお腹一杯だった。
その後、俺たちは夜の海に花火をしに行った。
「さぁみおちゃん、それに火をつけてごらん」
俺に言われるままに立てられたろうそくの火に花火の先端をあてる浴衣姿のみお。
程なくして、花火の先端から鮮やかな光が飛び出した。
「うわー!きれーい!」
みおは大きな瞳を輝かせると、きゃっきゃと花火を振り回し始めた。
「こらこらみおちゃん、振り回すと危ないよ」
「だいじょーぶだいじょーぶ!」
みおは花火をぶんぶん振り回しながら浜辺を駆け回った。俺はため息をつくと、みおを眺めた。
きらきらと散りばめられた光に照らし出されるみおの姿。
楽しそうなその笑顔が俺には一瞬、何か儚いものに見えてしまった。
俺は頭を振ってその考えを霧散させた。
「もだんさーん!もだんさんもいっしょにやろーよー!」
みおの声に呼び戻される俺の意識。俺は適当な花火を何本か手に持つと、手を振るみおの方に駆け出した。
俺とみおは最後の醍醐味である線香花火を眺めていた。
「きれいだねー」
「そうだね」
しばらく眺めていると、その儚げな光はぽとりと地面に落ちた。買ってきた花火はこれで最後だった。
さぁ帰ろう。こうみおに言おうとしたその時、みおはぽつり、言った。
「もだんさん、みお、そろそろだめみたい」
201 :
りぐち:2008/08/13(水) 07:09:58 0
最も聞きたくなかったその言葉。最も考えたくなかったその結末。俺は気にせず切り返した。
「…さぁみおちゃん、花火も終わったし、そろそろ旅館に戻ろう」
俺はみおの手を引っ張った。
「もだんさんきいて、みおもういいの」
「明日になったらアパートに戻って、またどこかに行く準備をしよう。大丈夫、お金なんて普段何にも使ってないから山ほどあるよ。
次はどこ行きたい?山?川?あ、外国なんてのもいいね!どうせあんなとこ戻っても大学もあってつまんないし、いっそ高飛びして」
「…もだんさん、ありがとう」
みおの消え入りそうな声に、俺は足を止めた。
「まいにちいろんなとこにつれてってくれて、みお、いっぱいしらないことおぼえた。いっぱいたのしいことしった。
いっぱいもだんさんのえがおみれた。みお、もうそれだけでじゅうぶんなの」
不意に、空に花火が打ち上がった。この近くではちょうど今日花火大会があったらしい。
高い空に、花火が弾ける。その光に照らし出される、俺とみお。
小さなみおの手は、もうほとんど透けて見えなくなっていた。足もだんだんと透け始めている。
昼は平気なのに夜になるたび身体が透け出し、夜を重ねるたびどんどん透けていくみおを、俺はとても見ていられなかった。
「みお、さいごはアパートにいたい。最期はもだんさんと二人っきりでいたいの」
俺は、その場に崩れ落ちた。頬を伝い落ちる涙が、止まらなかった。
流れゆく時間は確実に、みおの身体を蝕んでいた。
残酷な運命はじわじわと、しかし確実に俺とみおを引き離そうとしていた。
それは誰にも、どうすることもできないことだった。
俺は自分のあまりの無力さに打ちひしがれていた。
俺は、こんな小さな女の子を守ってやることができないのか。
こんな無邪気な笑顔一つさえ、守ってやることができないのか。
俺は泣いた。声を張り上げながら、男泣きに泣き続けた。
202 :
りぐち:2008/08/13(水) 07:10:36 0
翌日、俺たちは明朝のうちに旅館を出た。始発電車に乗り、アパートに帰った。
その間、俺たちは終始無言だった。みおはうつむいたまま、ずっと俺の手を握っていた。
アパートに着いた俺たちは、電気もテレビもつけずにただ居間の真ん中に座っていた。
みおは俺に抱きついていた。その身体は、小さく震えているようだった。
俺はその身体を強く抱き返した。心配ないよと、耳元でささやき続けた。
そして、夜がきた。
辺りは暗く静まり返った。俺たちは、あれからずっと抱き合った体勢のままだった。
何となく、俺にはわかった。今日でみおは、本当に消えてなくなってしまう。そんな予感がした。
それでも俺は、不思議と冷静だった。最期の時には、みおにどんな言葉をかけてやろう、そんなことすら考えていた。
思えば、みおと出会ってからちょうど3ヶ月、本当にいろんな事があった。
みおの前で、勃起した俺の愚息を晒してしまいそうになったこともあった。
あれには正直本気であせった。みおがUFOを信じてて、本当に助かったよ。
みおを、あろうことか悪霊と勘違いしたこともあった。
変なグッズをコンビニから買ってきて、それを一つ一つみおに試そうとして、逐一みおの無意識で阻止されたんだったな。
みおが俺の誕生日を祝ってくれた事もあった。…いや、俺が大人気なくお祝いをせがんだんだ。
あのケーキには本当に殺されるかと思った。最後には結局全部みおに食べてもらったんだっけ。
みおとの思い出が、つい昨日のことのように次々と思い出される。
今まであんな楽しくもなかった俺の人生が、みおのおかげで、鮮やかに彩られた。
この希望と幸福に満ち溢れた3ヶ月を、俺は一生忘れないだろう。
みおの小さな身体が、不意に淡い光を放ち始めた。
いよいよらしい。
203 :
りぐち:2008/08/13(水) 07:11:41 0
みおは俺の肩口においていた顔を上げ、俺と正面から向かいあった。
俺を見つめるその瞳。それはいつも通りの、黒く透き通った、無垢なみおの瞳だった。
「もだんさん」
みおは口を開いた。俺は軽く頷いた。
「みお、もだんさんのために死んだこと、ぜんぜんこうかいしてないよ。
いまかんがえると、こうすることが、みおの生まれてきた意味だったんじゃないかなっておもう」
俺は無言でみおの瞳を見つめていた。
「みお、もだんさんのおかげで、まいにちとってもたのしかった。まいにちとってもしあわせだった。
だからもう、生きることに未練はないの。みおはこうして、消えちゃうことを受け入れることができる」
みおの瞳は、まるで何もかも悟ったような潔い光を宿していた。
その神々しい姿は、天界から舞い降りた、まさに天使だった。
「みおちゃん………俺」
俺は、口を開いた。
「俺、みおちゃんと過ごした時間を、死んでも忘れないよ。みおちゃんと過ごしたこの瞬間を、絶対に忘れない」
みおは微笑むと、その瞳を俺の顔に近づけた。
「もだんさん、なでなでして」
俺は言われるまま、みおの髪を優しく撫でた。みおは嬉しそうに「えへへ」と笑った。
みおの身体が強い光を放った。それと同時に、みおの姿がだんだんと透けはじめる。
「みおちゃん」
俺はみおの名を呼んだ。みおは俺の肩に優しく手を置いた。
みおは、俺の口元にキスをした。
目を見開く俺に、みおはいつものようににっこり笑いかけた。
そして、儚く消えゆく声で、俺に言った―――
―――――もだんさん、ありがとう―――――
ゆっくりと、光は消えた。
真っ暗なアパートに、みおの姿はなかった。
俺は力なくぺたんと座り込んだ。やがて手をつき、うつむいた。
俺の時間が、止まった。
204 :
りぐち:2008/08/13(水) 07:12:23 0
―――――太陽の日差しも和らいだ9月。
車が猛スピードで行き交う道路の脇道で、俺とみおは今日も楽しくお話していた。
「今日もいい天気だね、みおちゃん」
「もだんさんは、いい天気すき?」
「…そうだね、悪い天気よりはましかな」
みおは俺に抱きついた。
「みおもいい天気すき!」
今日もいろんな話に花が咲いた。
楽しそうに話すみおの口からは、学校での話がよく出るようになった。
どうやら俺の努力の甲斐あって、みおには学校での友達ができたようだった。
これでみおは、俺みたいなあからさまに怪しい男とつるまなくても、楽しくやっていけるだろう。
そろそろ潮時だ。俺は頷いた。
「でね、それでね?………あれ?もだんさんどうしたの?」
身振り手振りで楽しそうな様子を俺に伝えようとするみおが、突然立ち上がった俺に尋ねた。
俺はみおの方を見ず、どこか遠い方向を見て言った。
「…みおちゃん、明日から、俺と君はまた他人同士だ。どこかで俺を見かけても、声をかけちゃいけないよ」
「…え?…どうして?…なんでもだんさんとみおが、たにんどうしなの?」
みおは不安に満ちた声で、俺に訊いた。
「いいかい、みおちゃん。君には、もうちゃんとした友達もいるんだ。
…こんな怪しいおっさんみたいな風貌の奴と、仲良くする必要はない」
「そんな…だってもだんさんは、とってもたのしくてとってもやさしい、みおのだいじなひとなんだよ?」
みおのそのひと言に俺はみおの方を振り向きかけたが、必死にこらえ、そして言ってやった。
205 :
りぐち:2008/08/13(水) 07:13:34 0
「………いいかい、よく聞くんだみおちゃん。俺は、小中高といじめられた挙句に大学を中退した、最低最悪のクズ人間なんだ。
そんな俺と未来あるみおちゃんが一緒にいたりしたら、どうなると思う?…みおちゃんは必ず不幸になる。そう、必ずだ。
このまま一緒にいたりしたら、俺のおかしなところがみおちゃんに感染ってしまうかもしれない。
俺の気持ち悪い要素が、みおちゃんに染み付いてしまうかもしれない。
するとどうなると思う?せっかく元気になって、小学校で友達もできたみおちゃんは、程なくしてひどいいじめに遭う羽目になる。
友達もあっという間にみおちゃんの元を離れていく。そのうちいじめに参加し出すようになるかもしれない。
みおちゃんはそれでもいいのかい?よくないだろ?だから俺たちは今日をもって他人同士になるんだ。
…そして、俺は今日、命を絶つ。君と過ごしたこの短い時間を思い出に、道路に飛び出す。
君と出会った頃から決めていたんだよみおちゃん。
君が一人でも平気なくらい元気になったら、俺はこのしょうもない人生を終えようと、心に決めてたんだ。
君は俺のこのしょうもない人生を終わらすきっかけを作ってくれた。ありがとう。君には本当にに感謝してるよ。
生きることすら無駄なことがわかっていながら、踏ん切りのつかなかった愚かな俺にチャンスを与えてくれた。
ありがとうみおちゃん。俺は君のおかげで、このどこまでも堕落した人生を終わらすことができるよ。
思えばひどい人生だった…ねぇ、聞いてくれよみおちゃん。俺の人生はひどいものだった。
物心ついた頃から他人とうまく話すことができず、小学校ではいじめの的。
中学校でそのいじめはエスカレートして、高校ではもう飽きられたのか今度は全校生徒から避けられるという事態に至った。
地元から離れた大学に進学してアパート暮らしを始めたけど、俺のこの外見が人目を引かないわけがなく、
入学式から一週間で高校とほぼ同じ環境に置かれるはめになってしまった。
そして俺は大学を中退した。それが原因で親とも縁を切らされた。
今じゃ日雇いで必死に今日の飯にありつくのがやっとのネット難民だ。どう思う、この人生?
悲惨だろ?最悪だろ?みおちゃんも言ってくれよ、俺は最低最悪のクズ人間だって。
だから俺はもう生きてる価値もない、このまま死んだ方が人のためになる。
だから俺は死ぬんだ。今日をもって人生を終わらせるんだ。
ああみおちゃん、俺は最期に君に会えて幸せだったよ。
君を元気にしてやれたことによって、俺の人生は報われた。俺の人生が意味を持った。
俺は君を元気にするためにこの世に生を受けた。だから今まさに俺は天命を全うし、意味をなくした人生を終えるのさ。
ありがとうみおちゃん。君は俺の天使だよ。…ただ、ただもう少し欲を言えば、せめてもう少し早く、俺の前に現れてほしかった。
せめて俺が学生くらいの時に君と出会っていたら、今みたいな悲惨な人生は送っていなかったはずだ。
君みたいな可愛らしい子が毎日そばにいてくれたら、俺はきっと頑張れたかもしれない。俺の人生どうにかなったかもしれない。
でも…俺の人生はもう終わりだ。修正がきかない。きかせようがない。ボロボロに腐りきった人生だ。もうどうすることもできない。
ああ、せめてまだ修正がきいたかもしれないあの時君と出会っていたら、俺の人生まだどうにかなったはずなんだ。
それなのに…俺の人生はもう終わりだ…なんで…どうしてこんなことに…
俺は何も悪くない、ただ生まれ持って人より少し話下手で、人より少し外見が暗かっただけなのに…
それがたかだか数十年でこの有様だ。一体俺の何が悪いっていうんだ?
人より口下手に生まれたことがいけないってか?人よりブサイクに生まれたことが罪だってか?
知るかよそんなこと。俺だって、好きでこんな風に生まれてきたんじゃねぇんだよ。
それなのに…神様は残酷だ。こんな俺に手を差し伸べてさえくれなかった。見向いてさえもくれなかった。
ああ、やっぱり俺は生きていることすら罪なんだ。だから早くこの人生を終わらせて、誰にも迷惑をかけずに―――」
206 :
りぐち:2008/08/13(水) 07:15:36 0
「もだんさん」
優しい声がした。誰かに抱きつかれたような気がした。
俺は、自分で気がつかないうちにその場にへたり込み、あたかも同情を迫るような愚かな言葉を泣き叫んでいたらしい。
自殺願望なんて普通人に言わないようなことをこんな小さな女の子の前で言ってしまうあたり、
俺はやはりどうしようもないクズ人間らしかった。
俺は抱きつくみおを見た。みおは情けなく歪んだ俺の顔を見て、優しく微笑んだ。
そんな優しい笑みを向けてくれるみおは、こんな情けない俺を救いの手を差し伸べてくれる、まさに天使だった。
「みおしらなかった。もだんさんがそんなつらかったなんて。いきることやめようとしてたなんて。
みお、もだんさんをたすけたい。みおをたすけてくれたもだんさんを、こんどはみおがたすけたい。
だいじょうぶ、かみさまがたすけてくれなくたって、みおはぜったいもだんさんをたすけるから。
もだんさんのかこのせかいにいけば、もだんさんをたすけられるんだね?」
そう言うとみおは、何かタイミングでも計るかのように道路の前でリズムを取り出した。
「み、みおちゃん…過去に行くって、一体どうやって………」
その時、俺の頭にあるフレーズが浮かんだ。
死後の世界
強い想いを残して死んだ人の魂は
その世界に飛ばされ
実現させるチャンスを与えられる
……………!!!?
まさかみおは…あんな話を信じて………!?
遅かった。俺が手を伸ばすより早く、みおは道路に飛び出していた。猛スピードでみおに迫るトラック。
そ、そんな…俺がバカげた恨みつらみをこんな小さな女の子に打ち明けてしまったばっかりに、この子は…
道路の真ん中に立つみお。今にもトラックが突っ込んでくるこの瞬間に、みおは俺に満面の笑みを向け、言った。
「だいじょうぶ。みおがもだんさんを、かならずしあわせにしてあげるから!」
その刹那。みおがいた場所を、トラックが通り過ぎた。
それと同時に、俺の目の前の世界は色を失い、何もかも真っ白に消え失せた―――――
207 :
りぐち:2008/08/13(水) 07:53:49 0
今日はここまで…
今回もみんな米ありがとう
ハッピーエンドはあなたの心の中にあるのですって誰かが言ってたよ
自演するくらいならこんな妄想文やめてるよ
要約すると俺の妄想オナニー、それ以上でもそれ以下でもない
それでも見てくれてる人がいるっていうのは嬉しいな
そんなことしちゃいけない、世界が終わってしまう
でも小学生なら基本的に何年生でもおっけーだよね
俺もそれ思った、本当に今の若い親は狂ってると思う
俺が相手だと幼女の養女が楽しそうにしてくれなさそうで不安
どっちも狂ってると思います
紳士はそんなことしません
何か難しい話…人は誰でも希望を持って生きていると思いたい
正当化ではありません。あなたは紳士を勘違いしている
またまた難しい話…世界には不遇な子供が溢れているって話だよね?
通報されそうで恐いから俺は見つめるのをぐっと我慢する
れでぃー「りぐちおじさま気持ち悪いです!」おれ「('A`)」
里鯵「え、次でこの妄想終わりなの?」
時祖「ッハァ?なぁんだよ俺達の出番あれだけェ?」
根茂「ドゥフフッ最後は俺がみおちゃんをレイプして終わりなんでしょドゥフッ」
みお「きめた、みお、ねもさんのじんせいおわらしてあげる!」
もだん「…ね、根茂の頭を握り潰した………」
208 :
('A`):2008/08/13(水) 13:38:15 0
乙でやんす
209 :
('A`):2008/08/13(水) 13:52:17 0
ログ見てたら唐突に小説始まっててわろた
210 :
('A`):2008/08/13(水) 14:00:56 0
みおちゃん犬死だったな…
みおが北せいで主人公が暗くなるってオチ
212 :
('A`):2008/08/13(水) 14:11:58 O
みおちゃんともだんさんに幸ありますように
切なくて泣きそうになりました
りぐちさん乙です!
213 :
('A`):2008/08/13(水) 15:14:45 0
鬼作を思い出した
214 :
('A`):2008/08/13(水) 15:15:50 0
215 :
りぐち:2008/08/15(金) 06:26:22 0
終わった。
あの瞬間から俺の人生は彩りを失った。
もう俺が生きることに何の意味もなかった。
死のう。そう思った。
数日後、俺は外を歩いていた。
あれから俺は、動くこともせず死の時を待った。しかし数日経った今日、俺はのっそりと動き出した。
情けないことに、俺の身体は空腹に耐えられなかったのだ。
数日ぶりの食べ物を得にふらふらと歩く俺。その姿は、すれ違う人々が残らず振り返るほど不気味なものだった。
216 :
りぐち:2008/08/15(金) 06:26:44 0
…みおは、俺の為に死ぬべきではなかった。自分の為に生きるべきだった。
俺を助ける為に死んだと、みおは言った。
みおは俺を元気にするため、毎日俺にくっついた。おかげで俺は元気になった。
しかし、今の俺はみおが来る前より元気がなかった。元気どころか気力すらなくなり、もはや廃人寸前だ。
幸せを知った分、その後にやってくるどうしようもない絶望に、俺は耐えることができなかった。
みおの選択は失敗だった。
みおが来たことは、最終的に不幸しか招かなかったのだ。
俺なんかと出会わなければ、俺なんかの為に死んだりしなければ、みおは幸せに生きることができたはずだった。
俺の為に報われない人生を終えたみお。クズ人間の俺には、みおを救ってやる方法は思いつかなかった。
俺は、この無駄な命を繋げるためだけに、ただ歩いていた。
217 :
りぐち:2008/08/15(金) 06:27:03 0
「あれ、何だよもっさんじゃん!性犯罪で捕まったんじゃなかったのかよ」
ゾンビのように歩く俺に無駄にさわやかな声をかける男。その男は里鯵だった。今日はめずらしく一人らしい。
俺はそんな里鯵に目もくれずコンビニを目指して歩き続けた。近寄ってくるさわやかな声。
「へー、もっさんこの辺に住んでんだ。俺この辺滅多に来ないから気づかなかったわ。
どうよあれから。相変わらずあの子といちゃいちゃしてんの?全くロリコンの考えることは俺には理解できねーな。
それよりさもっさん、この辺に変なコンビニあるって聞いたんだけど、どこにあるかわかる?
…おいシカトすんなよもっさん!こっち向けって!」
ペラペラ喋る里鯵に肩をつかまれ振り向かされる。
「うっわ、もっさんなんて顔してんだよ!はっきり言っていつも以上にキモいよ今日のもっさん!
…あ、ひょっとしてもっさんあの子に振られた?そのショックでそんな顔してる訳?
まぁしょうがないな、そのうちそうなるのは目に見えてたんだし、あの子だってお前みたいな」
「…違う」
俺は言うと、里鯵を睨みつけた。
「あの子は、…みおちゃんはそんなことしない。絶対に俺を見捨てたりなんかしない。
こんな俺といつでも一緒にいてくれた。こんな俺といつまでも一緒にいたいと言ってくれた。
…そんな優しいみおちゃんが、そんなことするわけないだろ」
俺は里鯵に詰め寄っていた。
「お、おいもっさん冗談だって!だからそんなムキになんなよ」
「…それがどうだ、俺はみおちゃんの努力もむなしくこの有様だ。
俺はみおちゃんの好意を踏みにじった。みおちゃんの命を、無駄にしたんだ。
なぁ、俺はどうすればいい?どうすれば、みおちゃんを救ってやることができるんだ?
なぁ教えてくれよ。俺はどうすれば―――」
脳に衝撃が走った。里鯵に頬を殴られたらしい。
俺は無様に尻餅をついた。
「ったくキメェなぁマジ。…それくらい自分で考えろよ」
拳をさすりながら去っていく里鯵。その足に、俺はしがみついた。
「俺は………みおちゃんを………」
里鯵は俺の腕を蹴飛ばすと、ため息をついて言った。
「…何があったのか知らねーけどよ、男なら女を守る義務があるだろ。
男なら、女の為に命張るくらいの気で行きゃいいじゃねーかよ。
前公園でお前と会った時、あの子を守ろうとするお前を見て少し見直したんだけどなぁ。やっぱもっさんはもっさんか」
里鯵は再び歩き出したが、ふと立ち止まると、振り返らずに言った。
「行動しなきゃ何も変わらねーぜ?…もだん」
218 :
りぐち:2008/08/15(金) 06:27:24 0
俺はアパートに戻った。居間にこもってうんうんうんうん考えた。
何日も呆けていた反動か里鯵に殴られて目が覚めたか、頭はギンギンに冴えていた。
俺は冴えた頭で必死に考え考え、考えた。
みおを救うには、どうすればいいのか?
そもそもみおを救うというのは、どういうことなのか?
みおは死んだ、死んだ人間はもう帰ってこない、それくらいのことは俺にだってわかっている。
ならばみおの願いどおり俺が元気に毎日希望を持って生きればみおは報われるのではないか?
いやそれは不可能だ。みおのいない毎日に希望を見出せる自信が、俺にはない。
ならばどうすればいいのか。みおをこの世に呼び戻す?残念ながらそういった儀式には俺は精通していない。
ダメだ、もうひとつひらめきが浮かんでこない。一体俺はどうすればいいのか。どうすれば、みおを救うことができるのか?
「命張るくらいの」
命を張る…?里鯵は確かにそう言った。俺相手に言った無責任な一言なのかもしれないが、俺はその言葉がひどく頭にひっかかった。
命を張る…命を張る…。それはどういうことなのか。
「もだんさんのために死んだ」
…そうだ。この言葉はみおのとった行動に酷似していた。
みおは命を張って俺を助けにきた。命を張って、俺にたくさんの幸せを運んでくれた。
みおは自らの命を、俺に捧げたのだ。
ならば俺は…?俺はどうすればいいのか。
こんなクズ人間の為にその命を投げ出したみおに、俺は一体何をしてやれるのか。
俺はみおに生きてほしかった。生きて、選択し損ねた自分の人生を全うしてほしかった。
みおを死なせない為にはどうすればいいか。それは死を選択する直前のみおを止めるしか方法はなかった。
ではどうすれば、その死を選択する直前のみおを止めることができるのか?
答えは一つだった。
俺は外に飛び出した。辺りはすっかり暗くなっていた。
219 :
りぐち:2008/08/15(金) 06:27:56 0
俺は走った。風より速く走った。
どうして今までこんな簡単なことに気づかなかったのか。
みおは死んだ。死んで俺を助けにきた。
ならば俺も、同じ方法でみおを助けに行くことができるはずだ。
みおは言った。俺の為に死ぬことが、自らの生まれてきた意味だったと。
だがそれは間違いだった。現に俺は何も変わらなかった。
やはりみおは、俺なんかの為に死ぬべきではなかったのだ。
みおの生きる意味は他にある。それはもっと明るい、楽しげな、こんな不幸とは無縁なものだ。
今の俺にはわかる。
自分の人生を精一杯生きる。それがみおの生まれてきた意味だ。
では俺は?俺の生まれてきた意味は一体何なのか?
思えば俺の人生は散々なものだった。生まれてきた意味などないと言わんばかりの悲惨な人生だった。
でもそんな俺の人生に彩りをくれた、たった一人の女の子がいた。その女の子はみおだった。
みおと過ごした3ヶ月こそが、俺の人生そのものと言ってもいい。
もしみおがきてくれなかったら、俺の人生は本当に意味を持たないものになっていた。
今になって思う。やはりみおがこの世界に来たのは正しかったのだろう。
みおが来ることによって、俺の人生は意味を持った。生まれてきた意味が生まれた。
俺が生まれてきた意味は、俺が生まれてきた意味を教えてくれたみおを救うことだったのだ。
そして俺は今まさにその人生を全うしようとしている。俺は人通りの少ない歩道橋に立っていた。
下の道路では、車が猛スピードで行き交っている。
―――みおちゃん、待ってて。今助けに行くからね。
俺はフェンスをよじ登り、そして一息に飛び降りた。
俺の視界が、真っ白に染まった。
…不意に、俺の目の前に様々な景色が流れた。
誰かの葬式の様子。うずくまる夫婦。アパートの一室の前に花を手向ける、一人の男。
なんだ?これは一体何の様子なんだ?
考える間もなく、俺の意識は遥か遠い世界へと飛び去った。
220 :
りぐち:2008/08/15(金) 06:28:33 0
―――――どこまでも広がる、白い景色。
辺りを見回しても何もない、ただ真っ白な世界が無限に続いている。
どうやら俺はその世界の中心に、ぼんやりと立ちつくしているらしかった。
…ここは何処?俺は誰だ?
何も思い出せなかった。俺は頭を抱えた。
何か…何か大事なことを忘れている気がする。
ふと思いついたように心の中をあさってみる。…その隅っこには、小さな光があった。
俺は胸に手を当てた。それはぽかぽかと暖かい、何かの思い出のようだった。
その光から、誰かの声が聞こえた。
それはどこまでも無邪気で、どこまでも純粋な、小さな女の子の楽しげな声。
その声が、俺の名を呼んだ。
―――――もだんさん!―――――
…そうだ。俺はもだん。不幸な人生を歩もうとしているみおを助けにきたんだ。
行こう。俺は、真っ白な世界を走り出した。
221 :
りぐち:2008/08/15(金) 06:29:21 0
………遅かった。俺が手を伸ばすより早く、みおは道路に飛び出していた。猛スピードでみおに迫るトラック。
そ、そんな…俺がバカげた恨みつらみをこんな小さな女の子に打ち明けてしまったばっかりに、この子は…
道路の真ん中に立つみお。今にもトラックが突っ込んでくるこの瞬間に、みおは俺に満面の笑みを向け、言った。
「だいじょうぶ。みおがもだんさんを、かならずしあわせにしてあげるから!」
その刹那。俺のすぐ隣を、風のようなものが横切った。
その風は、人だった。それはまっすぐ、みおの方へ向かっていった。
トラックが、猛スピードで通り過ぎていく。
トラックが突っ込んでくるまさにその時、俺はみおを後ろから優しく抱きしめ、耳元でささやいた。
「…みおちゃん、聞いてくれ。俺は過去の世界のもだんだ。
俺は君から沢山の楽しいことや嬉しいことををもらった。君がきてくれて俺は幸せだったよ。
…でも、君は選択を誤った。君は死ぬべきじゃない。君は自分の人生を歩むべきなんだ。
だから俺は、君を助けに来た。これは俺に沢山の幸せをくれた君への、せめてもの感謝の気持ちだ。
…最後にこれだけは言わせてくれ。みおちゃん、本当にありがとう―――――
みおはこちらを振り向き、驚いたようにその瞳を見開いた。
「………もだんさん………?」
次の瞬間、トラックはみおのすぐ横をかすめていった。
222 :
りぐち:2008/08/15(金) 06:30:44 0
みおはあらぬ方向を向き、ぽけーっと道路上に突っ立っていた。
奇跡が起こった。みおは無事だった。
「みッみおちゃーーーんッ!!!!」
俺は叫ぶと道路に突っ込み、みおの手を引っ張って道路脇に連れ戻した。
「…ぜぇーッ…ぜぇーッ……み、みおちゃんごめん、大丈夫だよ、俺もう人生に悲観なんてしないから……!!」
「…もだんさん、みお、もだんさんをしあわせにすることができたみたい」
「………へ?」
みおは何もない方向を向いたまま、俺にそう言った。
「だからみお、きっといまのもだんさんもしあわせにできるよ!」
みおは元気に俺に振り向くと、無垢な笑顔を俺に向けた。
「もだんさん、みおのこと、およめさんにしてくれる?」
9月の空は、どこまでもどこまでも、青く透き通っていた。
223 :
りぐち:2008/08/15(金) 06:58:30 0
これで終わり…もう何を書いているやら
こんな駄文に最後まで付き合ってくれた方々、本当にありがとう
この二週間でわかったことはもっとましな文章書けるようになるまで自粛してろってことでした
最後までみんな米ありがとう
俺の知ってるやんす言葉を話す奴は眼鏡のガンダムパロディオタクプロ野球選手しか
すいません妄想オナニー晒してしまってすいません
犬死にだけど犬死にでない、そういう展開にしたかった。で結果がこれ。がっかりでしょ
都合のいい妄想世界に生きる人間は死ぬことでしか自らを正当化できない、そういうことを言ってみたかった。で結果がこれ
みおちゃんには永遠に幸せでいてほしい、もだんさんもね
謎の少女の声は本○えみのような気がしてならない
みお「はっゆめか」
もだん「…台無しだ……」
224 :
('A`):2008/08/15(金) 11:54:26 0
ふーん
225 :
('A`):2008/08/15(金) 12:10:21 0
蛇足のような気もするけどとりあえず乙
226 :
('A`):2008/08/16(土) 12:06:14 0
小学生の彼女ってどこで作ればいいの?
マジレスすると、環境を共有しなきゃ話にならない。
たとえば塾講やカテキョで「定期的に同じ空間で過ごす必然性」を確保するとか。
あるいは、メールなりネトゲなり掲示板なりで仮想的に場を共有するとか。
なんにせよ、時間的・空間的になにも共有がない相手じゃ自然な恋愛関係は無理。
まずは違和感のない接点から友達に、友達からさらに好意を持ってもらうって流れで。
228 :
('A`):2008/08/17(日) 00:07:19 0
おちんちんがおおきくなってむずむずしてきたので、
もんだりこすったりしていたら、先っぽから白いものがでたよ。
229 :
('A`):2008/08/17(日) 00:13:24 0
わかったなら今すぐ最寄の幼稚園、保育園、小学校に行ってボランティアを志願だ!
230 :
('A`):2008/08/18(月) 18:07:27 0
楽して幼女とお付き合いしたいんだ
8歳と付き合いたい
232 :
('A`):2008/08/18(月) 19:09:29 O
体は大人で頭は子供な女と付き合えばいいじゃん
…それじゃスイーツか
233 :
('A`):2008/08/18(月) 19:57:25 0
スイーツは金とイケメン様のチンポのことでいつも頭がいっぱいだけど幼女は違うよ
234 :
('A`):2008/08/19(火) 11:26:10 0
と"ぉ∪てょぅし"ょち"ゃなきゃタ"メなのカナ??(?д?)??ぁたしゎきッとと"ぉせた"ぃて"もきヵ"ぁぅヒトゎぃノレとぉもぅょ↑↑ヵ"んハ"ッてさヵ"∪てミたラィィんち"ゃナィッ??(藁藁
236 :
('A`):2008/08/19(火) 20:39:14 0
日本語でおk
一つだけエロい願い限定で叶えてくれる神様が目の前に現れたら、
何お願いしよかなーって一時間くらい真面目に考えちゃうからモテない
238 :
('A`):2008/08/22(金) 07:12:34 0
小さい女の子と子作りしたい
239 :
('A`):2008/08/22(金) 19:07:06 0
近所の幼女でオナニーしたわ・・
終わってるな俺
でも本能には勝てん
ようちえんの女の子を次々に脱がして触ったり舐めたりしたい
241 :
('A`):2008/08/22(金) 19:18:44 0
自分の娘を昔に送り込んで俺の嫁にしてあげたい
242 :
('A`):2008/08/22(金) 21:58:03 O
自分に娘がいたらむしゃぶりつくわ
243 :
('A`):2008/08/22(金) 22:18:14 0
244 :
('A`):2008/08/23(土) 04:43:25 0
245 :
('A`):2008/08/23(土) 04:45:21 0
246 :
('A`):2008/08/23(土) 04:57:09 0
ない
247 :
('A`):2008/08/25(月) 20:42:00 0
幼女と婚約した俺
俺はマジだ
向こうはもう覚えてもないだろうけど
248 :
('A`):2008/08/28(木) 15:28:25 0
幼女と熱いキスしたい
幼い女の子と恋人同士ですること全部してみたいのです…