暇だしドラクエ3の主人公になった妄想をする4

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泰然と歩く彼の後ろを、主なのだから当たり前だと妙な納得をしながら従いていく。
廊下の先、先に座っていた少女と主、彼ら二人にはやや大きい四角い卓を俺が挟む形で着席した。
動きの少ない少女に微かな違和感を感じながら、彼女がそうするようにパンに手を伸ばす。
パンを取って齧り、噛みながらサラダボウルに目をやったとき、思い出した。
サラダにしては不自然、不可解な香りを放つそのボウルは、先ほどまでバヤンが持っていたものだと。
明確な根拠はないが、どうも良くない予感がする…
俺はその存在を無視しようと知らぬふりを決め込んだ。
「もりもりたべやさい」
やさい…俺は聞こえないふりをする。
「前衛は体が資本ですよ」

…?

先のふざけた台詞とは別の側から聞こえた、生真面目で低い調子の女の声。
そこには、少女と主しか居ない。