実際、遺体が発見(5日の午前6時53分)された5月5日の午前9時半には、機動隊員と付近の住民160人が参加予定の総勢300人態勢による山倉ダムの大捜索が計画されており、
遺体発見直後に収録されたNETのスタッフと警察関係者の会話の中でも、「こうやって、早く今日も大捜索網をしく矢先でありましてね。ここ(山倉ダム)を中心にやるつもりだった」と警察関係者が語っている。
つまりクロワゼットの透視がなくとも、2時間半後に遺体は発見されていたはず
なのである。
これでは、「クロワゼットがいなければ事件は未解決だった」とはとても言えない。
また、山倉ダムを遺体発見現場に選んだことについても、本当に超能力による透視の結果だったのか疑問がある。
これは、ダム以外の場所は徹底的に捜索したけれど見つからなかった、という情報を来日後に知っていただけか(上でも書いたようにテレビ報道は知っており通訳もついていた)、
もしくは単に誘拐以外の可能性を考えた場合、遺体が簡単には見つかっていない以上、森や林の中にあるか、水中に沈んでいるという最も妥当な可能性を考えた結果、
現場付近にダムがあったので水中のほうを選んだ、という可能性も考えられる。(運河の国オランダに住むクロワゼットは、
結果的にハズそうが遺体発見現場に運河など水に関係する場所を選ぶ癖がある点も挙げられる)
ちなみに、実は同じ5月5日に放送された番組では、この山倉ダムの透視以外にも2つの事件を透視したり、同じ年の12月15日にも来日をし、
2つの事件を透視したが、いずれも完全にハズして何の役にも立たずに終わっている。
これらを見るかぎり、やはりクロワゼットの透視能力には大きな疑問があると考えざるを得ないだろう。