ジェラルド・クロワゼット氏スレ 伍

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ヴィールデン事件

まずはオランダで起きたヴィールデン事件。
この事件は、オランダのヴィールデンに住む若い女性が帰宅途中に何者かに襲われたというもので、犯人はハンマーを使って女性を襲撃した。

テンヘフ教授の記録によれば、クロワゼットは警察の要請により捜査に協力。事件後、現場に残されたハンマーを手に取ると、
「犯人は、黒髪の背の高い男。年は30歳前後。そして左の耳が奇妙に変形している」と語り、ハンマーは犯人の所有物ではなく、白い家に住んでいる犯人の知人のものだと詳細にサイコメトリーした。
そしてクロワゼットの協力により実際に犯人が逮捕されると、透視結果どおりのことを犯人は白状したという。

しかしこの事件を調査したウェールズ大学のC・E・ハンセル教授によれば、実際にヴィールデン警察に問い合わせを行ってみると、事実は全く異なっていたという。

そもそも警察はクロワゼットなど呼んでおらず、彼がこの事件に首を突っ込むようになったのは、被害者の女性の親戚が頼んだためだった。
また、事件を解決するにあたってクロワゼットの協力などまったく必要なく、警察は独自に犯人を見つけていた。

そして肝心のサイコメトリーの詳細についても、犯人の耳は普通の耳で、なおかつ犯行に使われたハンマーは、最後までどこで入手したものか分からなかったというのだ。

つまり犯人が逮捕後に「クロワゼットの透視どおりのことを白状した」という話は、
ホラ話だったのである。