[良かったね、、、まぁ軽い脳しんとうだよ]
[でも顔色があまり良くないね、、、最近無理してたんじゃないかい?]
[、、、はい]サブはそう答えると最近の自分に起こる不運を思いだした
医者は何でもお見通しとばかりに得意げに[そうだろ?]と言った
[まぁ頭を打っているから精密検査はしといた方がいいだろうね、、、]
そう言うと医者は立ち上がり[お大事に]と言い残すと病室を去っていった
また入院か、、、ついてないな、、、
サブが暗い顔をしていると麻衣がボソリと呟いた
[御免ねサブあたしのせいで、、、]
、、、そうでもないか、、、こうして麻衣にも会えた
[でもサブが目を覚まして安心しちゃった!!今日はもう帰るね]
[え?大丈夫なの?]
ふふ、、、麻衣は意味ありげに笑うと[心配?]と聞いてきた
[そりゃあ、、、]
[大丈夫よ、今日は友達の家にとまるつもり]
[そっか、、、]
[じゃ、、、明日もくるね]
そう言うと麻衣は病室を出て行った
明日も来てくれるのか、、、
サブはニヤニヤと笑顔を作ると「入院も悪くはないな」と納得した
でも何日ぐらいになるんだろう?明日検査をして大丈夫だったら明後日かな?
とにかく会社と花子には電話しとかなきゃな、、、
まてよ、、、花子と麻衣が会うのは不味い、、、
、、、
花子にはいいか、、、
今の俺は麻衣しか、、、
、、、どうしよう?
サブはこの先の想像されるであろう運命から何かを動かせる程の意志はなかった、、、
サブに出来ることはただこの運命に身を任せて川の上を浮かぶ枯れ葉の如く
ただ流される、、、
そんなあてのない先行きにただ不安を感じていた
l´ _, .、_ヾ ) これ以上人を疑いながら
.!、。゜^w^゜ノ ( 生きていくのは嫌だお!
7、).!ノL ^ー
707 :
('A`):2008/07/09(水) 23:42:44 O
頑張ってくれサブアザ
708 :
('A`):2008/07/10(木) 12:16:06 O
サブには幸せになって欲しい?
709 :
('A`):2008/07/10(木) 16:14:20 0
>>708麻衣という好きな人がいるのに、さびしいと言う理由で花子という女と結婚している時点で、幸せにはなれんよ
710 :
('A`):2008/07/10(木) 18:07:36 O
すまん!!明日か明後日まで待ってくれ
一応俺の悩内では大体完結してる
病院での生活は退屈そのものだった
面会時間までまだ時間もある
精密検査を終えるとサブはベットに戻り腰掛けた
退屈しのぎに周りを見回して見る
この病室は六人部屋だが今はサブを含めて五人で埋まっていた、、、男ばかりである
暗黙のルールなのかお互い干渉しないし誰も喋らない
みんな退院するまでの関係だと分かっているのだ
サブは妙な心地良さを覚えると
空気を読めとはこのことだろか?と考えた
しかしまだ若いサブには何もせずにじっとしているのが苦痛でもあった、、、
やる事がなくなると色々考えてしまう物だが、特にサブにはこの傾向が強かった
私は22歳のちょっとポッチャリ系です
友近に似てるって言われるよ☆
最近彼氏に振られちゃったの(T0T)
慰めてくれる人募集
花子との出会いはこんな彼女の書き込みに返事をした時からだ
所謂出会い系である
過去これらにこっぴどく騙された経験があるサブだが、当時精神的に病んでいたサブには驚いた事に「罠だと分かっていながら飛び付いたのだ、、、」
溺れている人間は必死に何かに掴まろうとするだろう
それほど当時のサブは追い詰められていたのだ
しかし結果は違った彼女は実在し二人は付き合う事になった
サブは救われたのだ
[私遊ばれたんだ]
[サブは違うよね?][サブも寂しそうだったから、、、]
花子の言葉が走馬灯のように頭をよぎる
714 :
('A`):2008/07/11(金) 19:36:16 O
age
715 :
('A`):2008/07/12(土) 19:15:00 O
まだか?
[気が狂いそうだ、、、]
サブは誰に向けるでもなくそう呟くと、病院内の購買部に足を運んだ
動いている間は余計な事を考えなくてすむと思ったからだ
病院内の購買部だけに「いかがわしい」本等は一切置いてない
代わりに難しそうな本が並ぶ
サブはそれらを手に取るとパラパラと眺めた
内容なんかは一切入ってこない、、、
文字通り眺めているのである
他人が見れば勉強熱心な男に見えるのかもしれない、、、
サブは時計を眺めると牛乳とパンを購入し、病室に戻る事にした
病室に戻るとサブは「ギョッ」とした
何と花子がそこにいるのである
[どこ行ってたの?]いつもの調子でそう聞く花子
サブはなるべく動揺を悟られないように
[何でここに?]と聞きかえした
[あんたが帰ってこないから会社に電話したの]
[そしたら入院したって聞いてね]
花子は少し怒りながらそう言う
しまった、、、
やっぱり花子には「言い訳」の電話をしておくべきだった、、、
[何で隠してたの?][心配をかけたくなかったから]
[何も連絡がなく帰ってこない方が心配でしょ!!]
そう話す花子は感情を隠そうとはしない
[あんた何か私に隠してない?]
[か、、隠してないよ]
そう答えながらサブは心臓が飛び出しそうになった
[ふーん]
花子はそう言うとサブの目を覗きこんだ
思わず目を反らすサブ、、、
[あんたは小さな嘘は付けても大きな嘘は付けないからね]
そう言うと「お見通し」とばかりに意地悪に笑った
サブは俯せのまま顔を上げようとしなかった
先程から花子の言葉も半分程しか入ってこない
やばい、やばい、やばい、、、
こんな所に麻衣が着たりしたら、、、
[何とか言いなさいよ!!]
サブは観念したのか視線を上げた
何と見上げた先には麻衣が立っている
サブと麻衣との視線が交わる
718 :
('A`):2008/07/13(日) 18:23:05 O
時間のある時に書きたいので、今日はここまでです。
乙
続き待ってる
720 :
('A`):2008/07/13(日) 23:17:16 O
頑張れ
721 :
('A`):2008/07/14(月) 00:57:04 O
サブアザ頑張れ(>_<)
722 :
('A`):2008/07/14(月) 17:50:26 O
続きは?
何時からいたんだ?
この時二人は目で会話したように感じた
サブの視線からとっさに目を反らすと
麻衣は逃げる様に病室から出て行く
ドンッ!!
[きゃっ!!]
丁度この病室に入ってくる男と鉢合わせしたようだ
麻衣は尻もちを付くと
[すいません!!すいません!!]と謝り男の顔を見た
[あ、、、]
男の顔を見てから麻衣の様子がおかしい、、、
立ち上がろうともしないで両膝を抱えてビクビク震えている
男は乱暴に麻衣を押しのけるとフラフラとこっちに向かって歩いてきた
男の異様な雰囲気にみんなの視線がそこに集まる
こいつは麻衣といたあの男だ、、、
[何見てんだよ!!]
男はガンを飛ばすとまわりを見わたした
みんな逃げる様に男の視線から目を反らす
興味はあるがみな関わり合いになりたくないのだ
その視線がサブの前で止まると
[俺の用があるのはこの泥棒野郎だ]と言い
どこから取り出したのか
出刃包丁をサブに向けてくる
病室は騒然としみんな我先にと一目散に逃げていった
男の目は虚ろで焦点が定まっていない
「正気じゃない、、、」
サブも逃げようとするが男が逃げ道をふさいでいる
[お前、、、が、、、悪いん、、、だ、、、]
[死ね、、、死ね、、、死ね、、、死ね、、、]
男は自分への暗示の如くブツブツ呟くと出刃包丁を振りかぶった
蛇に睨まれた蛙とはこの事だろうか?
逃げたくても動けない、、、
サブには男の動きが非常にゆっくり動き
死ぬ瞬間に「ある」と言う一種の「スローモーション」を感じた
次の瞬間、花子がサブと男の間に割って入る
[危ない!!!!]
ドンッ!!
目をつぶっていたサブが目を開けると赤い血がサブの服を染めていた
しかしどこも痛くは無い、、、
目の前には花子の体が力なく「もたれかかっていた」
[キャー!!!!]病室の離れでは麻衣が悲鳴を上げている
[死ね!!]
男は再度そう言うとサブに目がけて出刃包丁を振り落としてくる
サブは咄嗟に男の腕を止めると男の顔を殴り付けた
ガンッ!!
人を殴る経験など無かったサブだが「まがりなり」にも肉体労働を続けてきたサブの「拳」は
思った以上に男にダメージを与えた
男は派手に床に倒れると、殴られた顔を手で押さえている
サブはその上に馬乗りになると男を殴りつけた
[はぁはぁ!!]サブは一心不乱に男を殴り続ける
男の顔が見るも無惨に変形していく、、、
[やめろ!!死んじまうぞ!!]
この病院の警備員だろうか?
男を殴り続けるサブの腕を止めた
その言葉で我を取り戻すサブ
周りを見ると人が集まってきていた
先程逃げていった人も混じっている、、、
[女の子は駄目だな、、、]
一人の男が花子を抱きかかえるとそんな事を言っていた
嘘だ、、、
サブは花子に近づくと何度も呼びかける
しかし返事は無い、、、
[花子!!花子!!]
男は花子を呼び続けるサブの肩を「ポンッ」と叩くと首を横に振った
[あたしのせいだ、、、]
少し離れにいた麻衣が先程の出刃包丁を持つと「ふらり」と立ち上がった
みんなの視線がそこに集まる
[やめろ!!]
誰ともなくそんな言葉が飛び交った
[ごめんなさい]
麻衣はそう呟くと出刃包丁を自分の喉元にあてがった
[君のせいじゃない!!]
サブはそう叫ぶと立ち上がる
[俺が、、、俺がしっかりしていたら、、、]
麻衣は少しサブの言葉を聞くと
少し寂しそうに笑った
そして一言
[さようなら、、、]
と言うと目を閉じた、、、
727 :
('A`):2008/07/15(火) 20:43:24 O
こえー
一応次ラストです
読んでくれている人有り難うです
729 :
('A`):2008/07/15(火) 20:55:18 O
マジかよ
続けてくれよ
730 :
('A`):2008/07/16(水) 08:42:15 0
731 :
('A`):2008/07/16(水) 10:14:36 0
732 :
('A`):2008/07/16(水) 10:22:07 0
>>1に神様がきたんだよ。だから生活や考えがが変わったんだ。
まだ途中までしか読んでないけど、何かグミチョコパインっぽくて良いな
734 :
('A`):2008/07/17(木) 10:48:04 O
735 :
('A`):2008/07/17(木) 18:02:07 O
さぶ
エピローグ
あの忌まわしき出来事からもうすぐ一年
今日もサブは会社の2dトラックで現場に向かっていた、、、
トゥルルルル〜♪
サブの携帯着信メロディ
与作が鳴り響く
サブは近くの駐車場に車を止めると
与作が鳴り止む寸前の所で電話に出た
[あ!!サブさん]
電話の向こうから元気に話しかけてきたのは島君だ
[今日の現場は○×町に変更らしいです]
[そう、、、ありがと]
[じゃあちゃんと伝えましたんで、、、よろしくお願いします]
サブが現場に着くと鮫島さんと島君が待っていた
[よう!!サブ!!わりーな]
鮫島さんは最近娘さんにフランス人の彼氏が出来たらしい
その事が気に入らないのか、よくサブに愚痴を言ってくる
[仕方がないっすよ]
島君は最近結婚したばかりの新婚さんだ
余程幸せなのか幸せオーラに満ちあふれている
みんなの時間は前へ前へと進んでいた
そう、、、サブ以外は、、、
もう俺は、、、
サブが考え事をしていると鮫島さんが話しかけてきた
[大丈夫か?]
[あ、、、はい、、、]
[明日は休みだからな、、、、]
そう言うと鮫島さんは作業に取りかかる
サブも自分の持ち場に着くと仕事を開始した
翌日七月七日
[いつも有り難う]
サブがいつもの花屋さんでいつもの花を買うと
店員さんがそう言ってくれた
どうやら顔を覚えてくれたらしい
仕事がある時はこれないが
月に二、三度は花子のお墓参りに足を運んだ
あまり知り合いのいない
花子の葬儀はとても質素な物となったが
あまり賑やかなのが好きではない僕たちにとっては
お似合いとは言わないまでも性にあってると思った
花子のお墓の前までくると何故かすでに花が供えてあった
花子の両親だろうか?
そんな事を考えながら持ってきたバケツから水を汲むと
頭からかけてやる、それが終わるとスポンジで念入りにお墓を磨いた
[俺ももうすぐ、、、そっちに、、、]
夢遊病の様にそう呟くと
目を瞑り両手を合わせた
サブは目を開け立ち上がると、その場を離れようとした
にゃーにゃー
連れてきた大佐がうるさい、、、
[どうしたんだ?]
サブがそう聞くと大佐は急に駆けだした
少し離れた所に女の子が見える
その女の子に飛びつく大佐、、、
[キャッ!!]
女の子は「びっくり」したのか悲鳴をあげた、、、
サブは慌てて[すいません!!]と言うと大佐を引き取ろうと近づく、、、
しかしその足は途中で止まった、、、
[あ、、、]サブはそんな言葉にならない言葉を呟くと
目を大きく見開き、口はだらしなくポカーンと開いた、、、
女の子は白いワンピースに麦藁帽子を被っている
少し目深に被られた帽子のせいで表情は伺いしれないが
「その女の子」が誰なのかサブには想像が出来た、、、
女の子は帽子を脱ぐと[久しぶりだね]と言った
長かった金髪の髪は短く切られていた
サブの目から涙が溢れてくる
あれ以来死んだように生きてきた、、、
もう生きていく意味が分からなかった、、、
今まで抑えてきた感情が生き返る様な感じがした
サブは涙を堪えると
[また会えたね]と言った、、、
741 :
('A`):2008/07/18(金) 19:11:02 0
完結です
御愛読ありがとうございました
742 :
('A`):2008/07/18(金) 23:57:52 O
続きないの?
途中じゃん
こっから先はサブ次第と言う形で、、、
この様な終わり方にしました
駄目だったか?汗汗
しかし反響ねーなwww
744 :
('A`):2008/07/19(土) 10:20:59 O
そりゃあ反響ないだろ(笑)
あくまでコレはサブの実話だから良いんだ(多少修飾されてても)
人が作った設定を利用して創作小説を作るとか意味がわからん。
だったら最初から自分で考えてスレ立てろよ(笑)
とか言いつつ最後の息を飲む展開はドキドキしながら読んだケドな(o・v・o)
745 :
('A`):2008/07/19(土) 10:28:40 O
続き書けよ
俺は面白ければ何でもいいんだけどな
そして面白かったならそれでいい
747 :
('A`):2008/07/19(土) 20:02:50 O
続き書いて
748 :
('A`):2008/07/20(日) 03:09:15 O
本物ブログしろよ
749 :
('A`):2008/07/20(日) 07:02:52 O
早くかけよクルルァ
俺は
>>749の肩をポンッと叩くと力無く首を横に振った、、、
そして一言
[終わったんだよ]
と言い放つ
[嘘だ!!]
>>749は駄々をこねる子供の様に暴れ出した
[サブの物語りは終わらねぇ、、、終わらせねぇ、、、]
そんな意味不明の言葉を言い暴れ出す
>>749 ガンッ!!
俺は駄々をこねる
>>749を殴り付けた
[レスが無いのがその証拠だろう!!]
[もうネタも無いんだ!!]
俺はそう言うと
[サブアザー後は任せた]と言い残し部屋を後にした
751 :
サブアザー ◆NPstCqwibg :2008/07/20(日) 21:21:12 O
サブアザお疲れ様
もう書く気ないんかな?
この続きを書くのか…わかった
752 :
('A`):2008/07/20(日) 22:16:40 0
753 :
('A`):
753でナゴミGET
良い文ですぜwww
>>750