どうせモテn(ryファンタジー小説とか書いてくれよ

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1('A`)
妄想スレとは別だよ
単純にオリジナルストーリーの小説書いてくれ
2('A`):2007/03/04(日) 16:47:36 0
頼むのかよ
3('A`):2007/03/04(日) 16:50:29 0
>>2
俺が書くのは何かな…
それこそ俺のは妄想垂れ流しだし
4('A`):2007/03/04(日) 16:52:47 0
需要があるなら書くけどな
誰が書いても、かなり長編になると思うけど
5('A`):2007/03/04(日) 16:58:58 0
どんな長編になってもいいの?
つーかまず文章能力ないんだけど…
6('A`):2007/03/04(日) 17:18:51 0
書いてもいいかな?
7('A`):2007/03/04(日) 17:27:02 0
俺書くわ
今キャラ設定とかを詳しく決めてる
人が多そうな9時頃に第一話投下する
8('A`):2007/03/04(日) 17:31:28 0
期待age
9('A`):2007/03/04(日) 17:44:34 0
人少ねぇなwww
まあ期待しとく
10('A`):2007/03/04(日) 17:50:28 0
9時までこのペースか?www
117:2007/03/04(日) 18:32:26 0
第一話:テナーモイとチュンデル

僕の名前はテナーモイ、20歳の童貞さ
この小さな町、バモンで武器屋を営んでいる
経営状態は凄く悪い……一日、1人でもお客さんが来れば良い方さ
それもこれも、僕の顔がキモい所為さ。だからお客さんが来ないんだ
でも、こんなショボイ武器屋にも常連さんは居て―――……

「久し振り!相変わらず陰気なお店ね!」
「ああ…いらっしゃい、チュンデル」

このコが常連の女の子、赤い鎧のチュンデル
女の子だけど、結構腕の良いと評判の、隣町ツンデーラの戦士なんだ
金髪でツインテール、大きい青いツリ目と、白い肌…
胸が無いことを気にしてるらしいけど、充分可愛い
僕は彼女が来るたびに鼻息が荒くなってしまうんだ

「今日は遂にアレを買いに来たのよっ!」
「あ…ああ、ちょっと待っててね」

そう言って僕は店の奥へ品物を取りに行く
この店はね、訪れる人が少ない代わりに、品揃えは良いんだ
……そのことに気付いているのはチュンデルだけだけどね

「はい、コレだよね?」

そう言いながら僕は彼女に一振りの剣を差し出す
値は張るけど、かなりの名剣。人気がありすぎて大国でも珍しいこの剣
雷の剣、ジャナメイタ―――、切れ味は勿論のこと、天に翳せば小さな雷を呼ぶんだ

「そう!コレよ!ずっと欲しかったんだけど、迷ってたのよ!」

普段は口の悪い彼女も、素直に喜んでくれている
ハアハア…('A`;)代金なんて要らないから、彼女をずっと見ていたい…
127:2007/03/04(日) 18:33:05 0
「でも、何で買う決心がついたの?ずっと迷ってたのに…」
「アンタにはカンケー無いでしょっ」

そ、そうだけど……

「き…気になるよ」

僕がそういうと、彼女は溜息をついて仕方ないなー、と話し始めた
フヒヒッ、スミマセン

「実はさ、プッカル王国で兵士を募集してるらしくてさっ!」

プッカル王国っていうのは、この町とは海を挟んだ小国
別名、「出会いと別れの国」
ぶっちゃけ滅んで欲しい

「へ、兵士…!?危ないじゃないか…!」
「は〜?何言ってんの、戦うために私は剣を持ってるのよ」

僕の心配なんて気にも留めず、チュンデルは戦士として活躍できる機会に目を輝かせている
チュンデルの身の危険は勿論だけど、きっと兵志願者の中にはイケメンも居るハズ……
し、心配でおちおちオナニーも出来ないじゃないか…!

「そんなに心配ならアンタも来れば?どうせ店に居たって客は来ないんでしょ?
 報酬も出るらしいし、武器屋の店主として、そこそこ腕は立つんじゃないの?」

チュンデルは言うけど、僕は全く実戦経験が無い
武器屋の店主だって、勇者への憧れが高じて始めた商売だ
よく一人で剣を振り回して遊んでいるけど、実践なんて怖くて考えられない
―――でも……

「い、行くよっ!」
「え?……マ、マジ?」

僕はチュンデルについて行くことを決意した
――勘違いしないでほしいのは、別にチュンデルがイケメンに盗まれるのが心配なんじゃない
ただ、僕も男だし武器屋の店主として自分の股間のウエポンも鍛えないといけないと思うんだ
プッカル王国は可愛い女の子が多いって言うし、僕みたいなのを好きになってくれる子だって居るハズ
それに、ヒーローに憧れただけの僕が、何処までやれるのか試してみたいんだ
決して下心だけじゃない
僕はここから出世してみせる!
なーに、危なくなっても、きっとチュンデルが助けてくれるさ!
僕はそう信じている!


続く
13('A`):2007/03/04(日) 18:33:07 0
これは良い妄想だね
147:2007/03/04(日) 18:34:09 0
一応、俺の妄想を炸裂させてみた
チュンデルは俺の中では最高の萌えキャラ
文章にするのは難しいな…
15('A`):2007/03/04(日) 18:36:15 0
テナーモイきめえww
167:2007/03/04(日) 18:40:09 0
テナーモイ=てなもい→もてない
バモン=もばん(喪板)
チュンデル=ツンデル→ツンデレ
ツンデーラ=ツンデレ

な、一応
17('A`):2007/03/04(日) 18:48:04 0
プッカル王国=カップルじゃないの?
18('A`):2007/03/04(日) 19:38:43 0
人稲www
19('A`):2007/03/05(月) 01:03:26 0
主人公の心の声で進行するこの文体って
語り始めは便利だけど物語が進むうちに使いにくくならない?
20('A`):2007/03/05(月) 02:06:00 0
一人称視点のほうが書きやすくね?
21('A`):2007/03/05(月) 02:38:36 O
角川文庫にあるホーリィの書記と文体が同じだから、困ったらみてみれば
227:2007/03/05(月) 14:42:56 0
>>20
一人称だと描写が淡々としすぎるし、あんまり巧くないから伝わりにくくなるんだよ
需要があるなら今日も書くけど、どうなのかな?
237:2007/03/05(月) 14:44:19 0
>>17
そうだよ
あと、ジャナメイタ=ためじゃない(アンタのためじゃないんだからっ)
からかな
24('A`):2007/03/05(月) 15:08:30 0
暇だから続けてくれ
257:2007/03/05(月) 15:16:46 0
>>24
おkww
また夜になると思う
26('A`):2007/03/05(月) 17:47:25 0
続きが気になる
期待してるよノシ
277:2007/03/05(月) 21:20:27 0
第二話:キマイラ狩り

出発は明後日早朝…
その日に僕とチュンデルはプッカル王国行きの船へ乗る
プッカルへは船で半日…
兵士になれたとしても、きっと初任務なんかをすぐに任せられるだろう
言うなれば腕試しの代わりに…
何日か遠征しないといけないかも知れない…明後日までに壮大にオナニーを済ませておこう

そんなことを考えてるうちにもう出発の日だ
正直、不安と少しの期待で、睡眠は愚か、オナニーも捗らなかった

「おはようっ、怖くてトンズラすんじゃないかって思ってたんだけどね」

チュンデルは今日も赤い鎧が良く似合っている
オナニーしたくなってきた

「おはよう…一応、店にあった武具でそれなりの装備をしたつもりだけど…」

僕の装備は、チュンデルの赤い鉄鎧と色違いの青い鉄鎧
で、武器はチュンデルに売ったジャナメイタの次に、うちの店では良質だった剣
――セレオカンドーナ。ジャナメイタと違って特殊効果は無いけど、とても切れ味が良い
僕の戦闘力の無さを、この剣で少しでも補えればいいけど……

「な、何?私と色違い…?
 …ちょっとキモいんだけど……」
「フヒヒッ、サーセンww」

そんなやり取りをしながら、僕らは船へ乗った
プッカルへ到着するまで、色々と剣の基礎的なところだけ教わった
――全然理解できてないし、何度も「違うわよっ!」って怒鳴られたけど…
まあ僕はぶっちゃけドMなので、チュンデルとの時間は至福の時間だった

「さっ、着いたわ!此処が出会いと別れの国、プッカルよ!」

いや、説明されなくても、其れ行きの船に乗ったんだから知ってるよ
はしゃぐチュンデルを横目に、僕は街を見渡した
イケメン、イケメン、イケメン、イケメン、ドキュン、イケメン…
美女、美女、ロリ、美女、ギャル、ギャル…
――な、なんて国だ…!
街の人々全員、性器は真黒と言わんばかりの容姿だ!
早くも被害妄想が出て死にそうだぜ…!

「テナーモイッ!何ぼんやりしてんのっ?お城へ行くよ!」
「あ……う、うん……」

チュンデルに手を引かれ、僕らは兵士を募集しているというお城へ向かう
見れば、兵士志願らしき奴らが何人か居るけど、美男美女が多い
はあ……どっぷり落ち込んできた……

287:2007/03/05(月) 21:21:10 0
「――ようこそ、兵志願者の諸君!
 私がプッカル王国の第三代目国王、ユンケルだッ!」

玉座で偉そうに踏ん反り返った王が言う
王までイケメンのお爺様じゃねえか
毎日召使の美女にしゃぶらせてんだろ?

「早速だが、これから皆にはこの国の北西に位置する“黒い森”へ行って貰う」

黒い森――…確か、木々が多すぎて昼も夜も無い、という北西の森…
結構危険な場所らしいし、そんなところにまだ正式に雇っていない信用0の男女を向かわせるか?
間違いなく、これはテストだ
テストの段階で黒い森へ向かわされるなんて…
僕は早くも足が震えていた

「へえー、いきなり黒い森へ?腕がなるわねェ〜」

チュンデルは嬉しそうに言っている
黙れ、この戦闘狂が!お前まだ処女だろ!ハアハア…

「――そこで、諸君らにやってもらう任務は“キマイラ狩り”
 最近、黒い森に各地から逃げてきたキマイラが集まって居るらしくてね――」

キマイラ――…10年ほど前までは栄えていた、“キマイラ研究所”…
色んな動物や魔物を無理に合成させ、都合の良い動物を作り出していた研究所だ
例えば、ライオンにドラゴンの翼――これで空を飛ぶ百獣の王が生まれる
――だけど、数人の悪意ある研究者たちが、人間を合成素材に利用したことが、キマイラ研究所の衰退のきっかけだった
魔物や動物を人間と合成させる実験をした結果、殆どの者が自我を失い、本能のままに暴れた
中には自我を保った者たちも居たらしいけど、醜い姿にされたことに怒り、研究者たちを皆殺しにして何処かへと逃げたらしい
今でも自我を失い、“動物”と化した人間のキマイラは、各地に被害を与えているらしいが……
不思議と、自我のあるキマイラは確認されていない
きっと、ショックで自殺したのか、ひっそりと暮らして居るか――…

「おいってば!」
「うわッ!」

僕がキマイラについての事件を思い出して居る間に、皆任務へ向かったようだ
チュンデルは僕の手を引っ張りながら怒鳴る

「遅れをとったじゃない!キマイラを狩った数が多い上位5名が兵士に採用されるのよ!」
「そ……そうなんだ…」

正直、僕はキマイラを狩るのは反対なんだ
いくら悪さをしたって、結局は人間の欲望から生み出された哀しい存在…
保護して、ひっそりと暮らさせてあげる環境を作ってあげるべきだと思うんだけど…

生憎、キモい顔した僕がそんなことを主張しても、プギャーwwされるのはわかっている
僕はチュンデルに連れられるまま、黒い森へ向かった――


続く
297:2007/03/05(月) 21:23:11 0
>>26
サンクス!
拙いけど、これからも読んでくれると嬉しい
30('A`):2007/03/05(月) 22:50:22 0
オナニー言い過ぎww
31('A`):2007/03/05(月) 22:59:32 0
チュンデルがなかなかツンデレになってくれない件
32('A`):2007/03/05(月) 23:09:48 0
テナーモイのキモさに感激 おもしろいわww
33('A`):2007/03/05(月) 23:35:14 0
これから煽りも出てくるだろうが、気にせず頑張ってくれい
34('A`):2007/03/05(月) 23:37:32 0
おれは駅前の古本屋でバイトをしている。
本を整理していると、書架の高いところの本を取ろうとして
背のびをしている少女に気が付いた。
よく店に来てくれる少女だ。

一生懸命に背伸びをしているのだが、目的の本に、指一本ほど届いていない。
身長は150センチほどで、華奢な体つきをしている。

彼女は黒い髪を後ろで結んでいて、つま先立ちで本を取ろうとするたびに、
綺麗な髪がゆらゆら揺れる。

彼女はやがて、あきらめたようにため息をつき、かなしそうな顔で本を見上げる。
おれは彼女のそんな様子を見て、なんだか、胸が切なくなり、
「この本ですか?」
彼女の横から本棚に手をのばす。

彼女は驚いたようにおれを見上げて、やがて、少し恥ずかしそうに、
「す…すみません…その隣の本です、とってくれませんか?」
おれは書架に目をやる。
『若葉のうた』というタイトルの詩集だ。

おれは本棚からその詩集を取り、彼女にわたす。
彼女は赤面しながら本を受けとり、
「あ、ありがとうございました」
なんて、小声で言う。

続けて、「背の高い人っていいですよね」
彼女はやっぱり、小声で言う。
おれはなんだか恥ずかしくて、
「いやいや、おれなんか、ウドの大木だよ」
なんとなく、頭をかく。

彼女は詩集を胸に抱いて、
「また、高いところに手が届かなかったら、おねがいしてもいいですか?」
上目づかいで、おれに言う。
おれは、彼女の目を見ながら、
「もちろん。 毎日古本屋に来てくれるような、本が好きな人のおねがいならなんでも聞きますよ」
ちょっと冗談めかして言う。

彼女は、はにかむように微笑んで、
「あたしが好きなのは…本だけじゃないんだけどな」
恥ずかしそうにつぶやいた。

おれは、なにも言えずに、赤面した。

古本の間に、春風が吹いたような気がした。
35('A`):2007/03/05(月) 23:39:43 0
これもまた素晴らしい喪妄想
36('A`):2007/03/05(月) 23:44:05 0
「おれ」がどんなやつかわからないのでなんとも
37('A`):2007/03/06(火) 00:11:40 0
>>31
俺にとっては充分すぎるほど可愛い
赤い鉄の鎧に金髪ツインテールとかツボw
誰か描いてくれよ
38('A`):2007/03/06(火) 13:22:24 0
それよりもロリキャラの登場を>>7に期待している
39('A`):2007/03/06(火) 13:28:11 0
あんまり急かすと糞になってしまうぞ
40('A`):2007/03/06(火) 13:30:19 0
てか、ストーリーも面白い
テナーモイのキモさだけが際立ってるけど、キマイラとか先の展開が気になる
期待しとるぞ
41('A`):2007/03/06(火) 13:33:49 0
つか人増えてきた?
これと同時に連載も増えると、ちょっと読むのも大変なんだが…
人が増えると、まとめサイトとか必要になってくる?
まあそこまで続いたらの話か
42('A`):2007/03/06(火) 18:54:32 0
>>41
人は増えてきてるけど、このペースだとまだまだまとめサイトは必要ないだろ
43('A`):2007/03/06(火) 21:58:05 0
>>7マダー?
44('A`):2007/03/06(火) 22:12:47 0
急かすなよ
45('A`):2007/03/06(火) 23:04:39 0
今日は来ないみたいだな
46('A`):2007/03/06(火) 23:36:02 0
まあ毎日来て、切羽詰って更新しても意味無いからな
47('A`):2007/03/07(水) 00:40:37 0
チュンデル萌え
48('A`):2007/03/07(水) 01:58:12 O
テナーモイうんこ過ぎwww
だけどテナーモイ、お前を応援してるぞ
49('A`):2007/03/07(水) 02:55:26 0
でも俺よりテナーモイの方がイケメンなんだと思う
50('A`):2007/03/07(水) 03:05:15 0
キャラ設定を文章化するのもすげぇ大変なんだが
特別綿密というわけでもないのにすげぇ時間かかる
小説書ける奴ってすごいな
51('A`):2007/03/07(水) 03:10:40 0
テナーモイの作者さん!是非お姉さんキャラを出してよ!
52('A`):2007/03/07(水) 03:51:44 O
新米のタイラー巡査はその光景に畏怖した
絡み合う肉体、大量の男達が織りなす淫美な儀式に…

まさか自分の配属先がハッテン場だと誰が想像しただろうか

開け放った扉の傍には奇妙な風貌の男が立っていた
私の姿を舐める様な視線で一瞥し、喉の奥を鳴らし微笑する男
その姿は私の想像する、まさにゲイそのままの出で立ちであった

半歩ほど後退り視線を落とすと、私自身が幼少の頃から憧れていた物が目に入った

奇妙な男の腰元には無線と警棒、そして見慣れない拳銃が装着されていた

視線に気付いたのだろうか、私の眼前に唐突に手を突きだしてきた。男の手には拳銃が握られていた

突然の出来事に身じろぎすらできずに視線を泳がしていると

『珍しいだろう?』
男は意外に高い声で続ける

『日本の警察官が使っているのと同じ物だ。ニューナンブって言うんだ』

そんな事はどうでもいい、しかし一つだけ彼の神経を疑う事がある
初対面の相手に自己紹介もせず、いきなり銃を構えるのが此処での挨拶なのか?
等と考えてしまい苛立たしさが私を支配した
53('A`):2007/03/07(水) 15:33:44 0
>>52
連載?
テナーモイとはカラーが違うから楽しみ
54('A`):2007/03/07(水) 17:01:58 0
第三話:怪人・リクーチャー

僕らが黒い森へ到着したとき、入り口には一人の戦士が倒れていた
慌ててチュンデルと二人で駆け寄ったけど、もう息は無い
確か、この人も兵志願者の人だ―――…

「思った以上に…危険みたいね
 大丈夫?テナーモイ」

そんなことを訊かれている僕は、その時とんでもないモノを見ていた
――キマイラだ、獅子の体に人間の上半身を持ったキマイラが、僕らの目の前に現れた

「危ないッ!チュンデル!」
「え!?」

そのキマイラは僕らに気付くと、猛スピードで突進してきた
その顔はどう見ても不細工で、人間だった頃は間違いなく喪男だったと思う
だけど、死んでいた戦士はきっとコイツに殺されたんだろう
僕はキマイラを殺すのは反対だと言ったけど、人を殺してしまったキマイラ相手に、そんなことは言ってられない

僕の声に反応して、チュンデルは剣を手に持ち、そのキマイラを迎え撃った
正直、僕はおしっこ漏れそうだったから、剣の柄に手をかけたまま、動けないでいる

「―――コ、ッノォ!」

チュンデルの間合いにキマイラが入った瞬間、チュンデルは剣を横に薙ぎ払う
怯んだキマイラは、一歩後退すれば、猛獣のような雄叫びを上げて、再びチュンデルに襲い掛かる

「触らないでよッ!変態!」

別に触られたわけじゃないけど、チュンデルはそう言いながらキマイラと戦っている
女の子の割りにやっぱり腕は良い
そこいらの兵士より、よっぽど強いだろう
だけど、女の子だ
――僕は、何をしているんだ?

「チュ、チュンデルッ!」

僕は剣を抜く
そしてキマイラに向かって走り出した
柄を握る手には力が入る
――斬る時は力を抜く、足場に気をつける、間合いに入ったら斬るより突く
船でチュンデルに教えてもらった言葉が頭を過ぎる

「チュンデル!」
「テナーモイッ!来ちゃダメ、私に任せなさい!」

チュンデルはそんなことを言うけど、放っておけるワケが無い
僕は我を忘れて、キマイラに斬りかかろうとした
――その時、
557:2007/03/07(水) 17:02:42 0
「グギャァ―――ッオォ…!!」

キマイラは、悲鳴と共にその場に倒れた
見ると、背中に大きく抉られたような傷があり、鮮血が噴出している
チュンデルも驚いているらしく、斬ったのはチュンデルじゃない―――…

「ハッハ、命拾いしたじゃねえか
 お二人さん?」

倒れたキマイラの後ろには、いつの間にか一人の男が立っていた
緑の鉄鎧を身に纏い、片手にはキマイラを討ち取ったであろう大きな斧を携えている
モヒカンのような髪の色は焦げ茶――というよりウンコ色で、その顔は間違いなく不細工だった

「だ…誰?」

僕も人のことを言える顔じゃないけど、助けてくれた戦士が、予想だにしないルックスだったから
何者か、凄く気になって問い掛けた

「リクーチャーだ
 ま、地元じゃあ強さゆえ、“怪人”の異名で呼ばれていたがな」

得意気に語るリクーチャー
強さゆえの怪人じゃなく、容姿ゆえの怪人だと思うけど…

「だ、誰だか知らないけど、余計な事しないでよねッ!」

チュンデルは助けられたことを恥らっているのか、顔を赤くしながら剣を鞘に戻す
そんな元気な彼女を見て、僕はホッとしたけど、リクーチャーは何だか興奮しているみたいだった

「ハアハア…おいおい無礼だな…ハア…
 命を助けてやったんだぜ?ハアハア…お礼ぐらい言うのが筋じゃねえか?
 ―――ハアハア…ハア…」

鼻息荒いぜ、リクーチャー
チュンデルは確かに可愛いけど、そこまで露骨に興奮するなんて…
相当、チュンデルが好みのど真中なんだろうな

「助けてなんて頼んでないわ!
 行きましょっ、テナーモイ!」

僕の手を引いて森の奥へと入ろうとするチュンデル
リクーチャーは、倒したキマイラの腕を一本、斧で千切って大きな袋に入れた
そうか、そう言えば狩った数が大事なんだっけ――…

「お二人さん、お前らだけじゃ危ないぜ?
 此処は血塗られた黒い森――…光なんてありゃしねえんだからよォ…
 ククク……」

うるさい黙れ
いきなり狂気染みたことを言い出すリクーチャーを無視して僕らは森の奥へと足を進める
だけど、「ククク…危ないぜェ…」なんてブツブツ言いながらリクーチャーはついて来る
不本意とはいえ、助けられた負い目があるからか、チュンデルは不愉快そうな顔をしつつも追い払ったりはしない

凄いキモいし、顔も僕と同じくらい不細工だけど…
だけど―――強い

僕ら三人は、どんどん薄暗くなっていく森の中を歩いていった――

続く
567:2007/03/07(水) 17:03:55 0
>>54
名前欄空だけど、>>7です
57('A`):2007/03/07(水) 17:08:03 0
まさかの喪男二人目
587:2007/03/07(水) 17:09:21 0
>>57
なんか中二病っぽい奴が欲しいと思ってw
59('A`):2007/03/07(水) 17:33:09 0
リクーチャーww
テナーモイの見せ場奪うなよww
60('A`):2007/03/07(水) 21:46:28 0
「お兄ちゃん、彼女いないの? それキモいよ」
従妹はおれの部屋に来て、おれのパソコンを勝手に使いながら、
こんなひどいことを言う。

「いなくて悪いか? おれは基本的にモテないんだ」
正直に答えると、
「開き直ってもダメだよ。 いいトシして彼女いないなんて、おかしいもん」
追い打ちをかけるようなセリフを吐く。おれと二歳しか違わないくせに。

「おまえだって彼氏いないだろ?」
彼女に言う。
彼女はおれの方をちらりと見て、
「あたしはいいの。 お兄ちゃんに彼女できないのにあたしが彼氏作ったら、お兄ちゃんかわいそうだもん」
楽しそうに笑う。

おれは悔しまぎれに、
「おれは恋愛なんて無理なんだよ。 そもそも女と会話なんてできないし、一生独身でさびしく過ごすんだから」
そんな自虐的なことを言ってみる。
彼女は不思議そうに、
「でも、お兄ちゃん、あたしとは会話してるでしょ?」
首をかしげて聞く。

「おまえは特別だよ。 それに、おまえだっておれみたいな男、イトコじゃなきゃ会話もしたくないだろ?」
彼女の方を見ないで、吐き捨てるように言う。
彼女はおれの横で、しばらく黙ったまま、パソコンの画面を見ている。
検索エンジンで何かを調べているようだ。

彼女がマウスをクリックする音が、俺たちの間を通り過ぎていく。

「あ、やっぱりそうか… うん。 ね、お兄ちゃん?」
彼女が口を開く。
「なんだよ?」
おれは不機嫌な声を出してしまう。 内心では、しまった、と思いながら、彼女に不機嫌な態度を見せてしまう。

彼女はディスプレイを見ながら、
「知ってる? 従兄妹同士って…結婚だってできるんだよ…」
そう言って、おれの眼を見る。ディスプレイには、三親等以上なら婚姻できるという民法の説明が映っている。
おれも彼女の眼を見る。

彼女はおれの眼を見て、微笑みながら、
「しかたないなあ。もう。 責任とらせるからね」
そう言って、ゆっくりと、眼を閉じた。

触れあった唇の感触は柔らかくて、ちょっとだけ、彼女の使っているリップクリームの味がした。
61('A`):2007/03/07(水) 22:49:28 0
ファンタジーじゃねえww
でも上手いと思う
62('A`):2007/03/07(水) 22:50:51 0
従妹との恋愛というだけで喪板的には充分ファンタジーだろ
63('A`):2007/03/07(水) 22:57:22 0
ネコ缶を買って、公園に行く。
ノラ猫にエサをやるのが、おれのひそかな趣味だ。

公園の茂みの方に口笛を吹くと、いつものメンツがやってくる。
そいつらの前に開けたネコ缶を置くと、
「にゃ」と、挨拶もそこそこに、ガツガツと食い始める。

おれはしゃがんでそれを眺める。
今日は暖かいし、猫はかわいいし、良い休日の午後だ。

ニヤニヤしながら猫を見ていると、
「わ、かわいい」
と、少女の声がした。
おれは笑いながら、
「いやあ、猫は良いですよねえ」
少女の方をふり向いて、目が点になる。
クラスの女子だ…。短い春物のスカートが春風に軽く揺れている。

彼女も、おれを驚いたように見下ろしている。
「あ、あんたが、猫に…エサ? 似合わないー あははは」
クラスでは無愛想なおれに、こんな趣味があるとバレたら、確実に笑いものだ。
あんのじょう、彼女はおかしそうに笑っている。

「うるせえ。笑うなよ。 猫が逃げるだろ」
おれは彼女から目をそらす。
猫は不思議そうにおれを見上げている。
おれは猫に、
「気にせずに食えよ。 まだ残ってるよ?」
猫は軽くシッポを振って、また食べはじめる。

「クラスのみんなが聞いたら爆笑だね」
彼女は、怖ろしいことを言う。
「言うなよ。 絶対に。 たのむから」
おれは絶望的な気分で彼女に言った。

「どうしよっかなー。 …交換条件出していい?」
なんてひどい女だ。おれの趣味を笑うだけではなく、恐喝までするなんて。
おれはあきらめて
「はぁ…。 いいよ、交換条件ってなんだ?」
彼女は少しはにかみながら、
「じゃあね、ナイショにしてあげるから、今度はいっしょに猫にエサあげよ?」

おれはあっけにとられる。
「いいけど… そんなことでいいのか?」
彼女は嬉しそうに
「うん。そんなことがいいの。 あたし、猫も好きだし」

おれは立ち上がって、彼女を見る。
彼女の髪が春風に軽くなびく。
「えっと、じゃあ、 今度 猫缶…買いに行く?」
彼女は嬉しそうに微笑んで
「…にゃん」
と、返事をした。
64('A`):2007/03/07(水) 23:03:16 0
ここで書いてんの何人いるんだ?
65('A`):2007/03/07(水) 23:10:19 0
なんだ?なんかリア充小説のスレになってんぞ
まあ喪にとってはファンタジーに変わりはないが
66('A`):2007/03/07(水) 23:29:14 0
>>65
テナーモイ
まあテナーモイも良い仲間を持ったみたいだがw
67('A`):2007/03/07(水) 23:30:58 0
連載ものは今のところテナーモイだけ?
連載ものが増えたら混乱しちまうんだが・・
68('A`):2007/03/07(水) 23:34:35 0
エルフ集落の入り口で、おれは困っていた。
森の奥でエルフの少女が倒れているのを見つけて、
一応は応急処置をして、ここまで連れてきたのだが、
人間のおれは、余程のことがなければ、集落に入ることができない。

「すみません!」だれか出てきてくれないかと、、大声を上げる。
集落の門がわずかに開かれ、エルフの古老が顔を出した。
「どうされた…」
古老が聞く。
おれは、森の奥で少女が倒れていたこと、どうも毒にやられているらしいことを、古老に告げる。

古老は、おれが抱きかかえている彼女の顔や、身体を軽く触れて、
「…そうか、人間の若者よ。感謝する。」

そう言って、彼女を抱きかかえて、集落へ入っていった。


半年後…。おれは相変わらず、森の中でモンスター退治という、ヤクザな仕事をしていた。

二メートルほどの山犬を退治しようとして、おれはヘマをしてしまった。
群に囲まれた。グルグルとノドを鳴らしながら、山犬どもがおれの廻りを囲む。
おれは、覚悟を決めていた。ここで死ぬ。しかし、一匹でも多くのモンスターを道連れにしてやる。

山犬がおれに向かって飛びかかる。おれはロングソードをかまえる。
その瞬間、
シュ!と、一本の矢が、山犬の目を貫いた。
山犬が、キャン!と啼いて地面に倒れ込む。
おれは、矢が放たれた方向を見る。

半年前に、おれが助けたエルフの少女だった。
長い金色の髪を揺らしながら、小振りな弓を構えている。
「人間よ、待たせたな」
彼女は、さらに、次々と、群の山犬の急所に矢を打ち込んでいく。

山犬の群は、おれたちから離れていった。
彼女がおれに近づいてくる。
「探したぞ。人間」
彼女は、嬉しそうにおれを見つめる。
「元気そうだな。良かった」
おれは彼女の琥珀色の瞳を見つめる。

エルフの少女は、すこし恥ずかしそうに、
「…命を助けられた礼と言っては申し訳ないが、人間の男よ、わたしはあなたに忠誠を誓おう」
おれの眼を見つめて、にっこりと笑った。
おれは、彼女に引き寄せられるように、彼女の唇を奪っていた。
69('A`):2007/03/07(水) 23:40:44 0
や、やめろおおお!
テナーモイのキモさをーー!
70('A`):2007/03/07(水) 23:44:31 0
>此処は血塗られた黒い森――…光なんてありゃしねえんだからよォ…
>ククク……」

リクーチャーwwww
71('A`):2007/03/07(水) 23:49:26 0
草原で、野宿をすることになった。
相棒の女エルフに、ここらへんで良いか、と聞く。
彼女は少し考えて、こくり、と肯く。

テントをはって、火をおこす。
これまで、何度も繰り返してきた夜営の準備だ。
エルフの彼女が鎧を外し、短剣を脇に置いて、火のそばに座った。
彼女のほそい鼻梁が、火の色に輝く。
金色の髪が、夜風にかるく揺れる。

おれは彼女に言う。
「なあ、いくら任務だからって、人間のおれなんかと旅して楽しいのか?」
彼女は目を閉じたまま、
「人間だとか、エルフだとか考えないようにしている。キサマと一緒なら、悪くない」
ぶっきらぼうに、嬉しいことを言ってくれる。

「そうか…ありがとうな。おれもおまえと一緒だと嬉しい」
おれは正直に気持ちを伝えた。彼女は、
「…ふん」
つまらなそうに答えた。つまらなそうな返事のわりに、とがった耳の先まで赤くなっている。

おれは、そんな彼女の姿が可愛らしくて、
「おれ、冒険者になって良かったよ。 …おまえと会えたから」
なんて、普段は絶対に口にしないようなことを言う。
「…そ…そうか。 こ、今夜は少し暑いな」
彼女は、真っ赤な顔で、話をそらそうとする。

「暑い、か? うん、おれも、おまえの近くにいるとなんだか、体が熱い」
おれは彼女の隣に腰掛けながら言う。
彼女が身体を、ぴく、とふるわせる。
おれは彼女の耳元にくちびるを触れるようにささやく。
「おれも、エルフだとか、人間だとか、そんなんじゃなくて、おまえがいい」
彼女の少しとがった耳さきに、軽く唇をつける。
「…っ…ぁ…」
彼女がおれのシャツの胸元を軽く掴む。が、拒否はしない。
そのまま小声で、
「…わたしも、キサマのことが、き、嫌いじゃない」
おれの胸元で呟いた。

今夜の夜営は、少し長くなりそうだ。
72('A`):2007/03/07(水) 23:51:34 0
>>71
妄想スレでやってくれ…('A`)
割り切ったら凄い上手いし面白いから
73('A`):2007/03/08(木) 00:00:46 0
補習授業から帰ろうとしていたら、いきなり夕立が降り始めた。
しかたがないので、美術室で時間を潰す。
夏休みの美術室は誰もいない。
おれは暗い美術室から、校庭に激しく降る雨を見ていた。

校庭を走ってくる影が見えた。
ずぶ濡れで泣きそうな顔をした、後輩の女子生徒だ。
美術室まで一目散に走ってくる。
おれが校庭側の扉を開くと、彼女は
「いきなりこんなに降るなんて、聞いてないですよー!」とか言いながら
美術室に駆け込んでくる。

はぁはぁと荒い息をつきながら、彼女の雨に濡れた前髪から、しずくが零れる。
彼女の夏服が肌に張り付き、白いスポーツブラが透けて見える。
おれは「ずぶ濡れだな。ほれ、拭け」 彼女にタオルを渡す。
「あ、ありがとうございます♪」彼女はそう言って、髪をきゅ、きゅ、と絞るように拭く。

おれのすぐそばで、彼女が夏服のままで、身体をかるく拭う。
彼女の甘い香り、雨に濡れた熱帯の小さな花のような甘い香りが、おれの嗅覚をくすぐる。
彼女がわずかに動くたびに、濡れた彼女の肌の輝きを感じる。
「すごい雨ですねぇ…」彼女は窓のそとの豪雨を見て、あきれたように言う。

「ああ…」おれが肯いた瞬間、空が、カッ、と光った。
一瞬後、ガラガラガラッ!!と、落雷の音が、美術室をふるわせる。
同時に、
「…ぃやぁああぁああぁぁああぁあ!!!」
悲鳴をあげながら、おれの胸に、暖かくて柔らかな質感が飛び込んできた。
眼をきゅ、っと閉じた彼女を、おれは優しく抱き留める。

彼女はおれの腕の中でブルブル震えながら、
「…カミナリ…きらいなんです…」と、泣きそうな顔で耳をふさぐ。
また、空が光り、グヮシャーン!と雷が落ちた。
「ひ!」
彼女がおれの首筋を抱きしめる。

彼女があまりに脅えているので、おれは冗談めかして、
「雷に感謝しなきゃな。きみを抱きしめられるなんて、ラッキーだ」
彼女の耳元でささやく。

彼女は真っ赤な顔で
「カミナリはラッキーじゃないですよぉ!」
と、拗ねたようにふくれる。そして、おれの胸におでこをくっつけてきて、
「…でも、先輩に抱いてもらえるなら…ラッキー…かな」
そんな可愛らしいことを、つぶやいた。
74('A`):2007/03/08(木) 00:05:17 0
うはww
75('A`):2007/03/08(木) 00:06:53 0
>>73
おまいの書く男はどんだけイケメンなんだよ
76('A`):2007/03/08(木) 00:10:30 0
>>75
俺らがこんなこと言っても、ただの勘違いクンになるよなw
つかテナーモイに期待age
77('A`):2007/03/08(木) 00:10:37 0
図書委員なんて仕事は、ロクなもんじゃない。
とくに男だってだけで、重労働を押しつけられるおれみたいな立場だと、
本当にダルいだけの面倒な仕事でしかない。
図書委員長は、幼なじみという立場を利用して、おれにばかり図書の整理だとか
書庫のチェックをさせやがる。
拒否しようものなら、「子供のころの恥ずかしいネタをバラすわよ!」とか脅すので
おれには拒否権がない。

あのメガネの図書委員長には、いつかガツンと言ってやらねば、おれの立場がない。
そんなことを思いながら、今日も放課後の図書の整理を行っていた。
本ってのは、一冊は軽いが、量が増えると、とんでもなく重い。
図書室に夏の西日が差し込む。おれは理不尽な労働に耐えていた。

司書室では、委員長や図書委員の女子どもが、お茶を飲んでいる。
おれが、今日の整理が終わったぞ、と報告に行こうとしたとき、司書室の会話が聞こえてきた。

後輩の女子が、委員長に
「いつも委員長がセンパイを脅してる、子供のころの話って何なんですか?」
なんて、とんでもないことを聞いている。

委員長はあたりまえのように、
「いっぱいあるわね。…給食を食べるのは早いクセに牛乳飲めなくて泣いたコトとか、六年生になってもおねしょしたコトとか…」
おれの恥ずかしい過去を次々と暴露しやがった。彼女はそのまま
「それから、中学の時なんかね、制服の下にパジャマ着て学校に来たり、遠足の日を忘れてて学生カバン持って登山したり…」
おれが記憶から抹消したい事実を、これでもかと並べたてる。

彼女がおれの恥ずかしい過去を数分間にわたって披露したあと、
「でも、もっともっとあるわよ、アイツの恥ずかしい過去は♪」
と嬉しそうに付け加えた。
おれは司書室の前で頭をかかえる。なんて女だ…。あの女と幼なじみに生まれたことを、神に呪った。

後輩の女子が愉快そうに、
「…へぇ〜…委員長って、子供のときから、センパイのコトばっかり見てたんですね♪」
とんでもないことを言う。あのメガネ委員長の事だ、そんなことを言ってからかったら、確実に暴力沙汰になる。
それはマズい。後輩の命に関わる。おれはあわてて司書室に飛び込もうとした、のだが、
「…しかたないじゃない…幼なじみなんだし。それに…」と、予想したよりも弱々しい声が聞こえた。
後輩が、ますます楽しそうに、
「わ、委員長、真っ赤ですよ〜。そっか〜。でもあのセンパイ、委員長がずっと好きだってこと、気付いてませんよ」
妙なコトを言っている。おれが気付いてない?メガネ委員長が?好きだって?何を言ってるんだ?

おれは首をかしげながら、司書室をノックした。ドアを開く。
「整理終わったぞ。…で、何のハナシをしてるんだ?」
委員長は真っ赤な顔で、おれを睨みつけて、
「バカはずっとバカだ、って話よ!」…いきなり怒鳴ってくる。

おれは、「バカって言うな!なぁ、なんか、おれが気付いてないとか言ってなかったか?」
後輩に尋ねると、後輩はニヤニヤ笑って、おれたちを見ている。
委員長は、
「う、うるさい!バカ!ほ、ほら、さっさと帰るわよ!」と、おれにカバンを持たせる。

廊下に出ても、なんだかいつも以上に不機嫌な彼女の後ろ姿に、おれは、
「…おれだって、生まれたときからずっと、おまえのコトしか見てなかったんだぜ」
一言だけ呟く。すると、彼女が驚いたようにふり向く。
彼女の瞳から、レンズ越しに涙がこぼれるのが見えた。

西日がおれと彼女を照らしている。おれは、この女と幼なじみに生まれたことを、神に感謝していた。
78('A`):2007/03/08(木) 00:13:14 0
俺はてっきりここはファンタジー専門なのかと思っていたのだが
79('A`):2007/03/08(木) 00:14:31 0
>>78
スレタイにもそう書いてある
テナーモイ、エルフとの恋愛がオレとしては許容範囲内
80('A`):2007/03/08(木) 00:15:44 0
普通の恋愛のやつ書いてる奴は全部同じ奴っぽいがな
81('A`):2007/03/08(木) 00:16:31 0
かと言ってこのままだとテナーモイ専門スレになっちまうけどな
いやオレは構わんが
82('A`):2007/03/08(木) 00:16:31 0
これがキモヲタ共の妄想だとわかっていながら鬱になる
こ、これは誉め言葉だからな
83('A`):2007/03/08(木) 00:16:50 0
怪人二十面相の予告状が届いたらしい。
警視庁からの依頼で、わたしは変装して美術館を警護している。

わたしは内ポケットから懐中時計を出す。
遅い。助手の小林クンとの待ち合わせ時間は過ぎている。

懐中時計を懐にしまい、怪人二十面相が狙っているという『皇帝の夜光の時計』を見る。
豪華な宝石に包まれた置時計だ。
なかなか、豪勢なものだな、と見入っていると、
「わあ、キレイですね…ね、明智さん」
わたしの背後から声がかかる。

「ああ、小林クン、いま来たのか…ッ?!」

小林クンがニコニコと笑いながら、わたしを見つめている。
「明智さん、すみません。変装に手間取っちゃって…」
いつものショートパンツでは無く、目黒にある女学校の制服を着ている。
恥ずかしそうにスカートをおさえながら、
「明智さん…。…へ、変じゃないですか?」
少し赤面して聞いてくる。

わたしはしばらく小林クンの姿に見惚れていた。
変装が上手い助手だが、ここまで女学生の制服が似合うとは。
「あ…、ああ。まあ、似合ってるよ、小林クン」

小林クンは嬉しそうに微笑んで、わたしの腕に抱きつきながら
「嬉しいです。明智探偵に誉められたら、ボク、頑張ったかいがあります」
きゅう、っと、腕にしがみついてくる。

そんなに嬉しそうな仕草をされると、なんだか、わたしも恥ずかしくなる。
自分の頬が少し熱く感じる。

(助手の小林クンなんだ、いくら女学生の制服を着ていようと、これは助手の小林クンなんだ)
必死で自分に言い聞かせつつ、わたしは小林クンに告げる。

「似合ってる、けどね、小林くん。 …少しおかしいよ」

小林クンが泣きそうな顔でわたしを見上げながら
「え? やっぱり似合いませんか? スカートじゃダメですか?」
仔犬のような目でわたしに聞いてくる。

わたしは小林クンの瞳を見つめながら
「心配はいらない。おかしいのはわたしだよ、小林クン。
 キミを見ていると、動悸がおさまらないんだ。 …責任とってもらうよ?」

「え? 明智探偵…ふぁっ!」

とまどう明智くんの背中に手を回し、唇に、そっと口付けた。
84('A`):2007/03/08(木) 00:18:33 0
と言うか、ファンタジーじゃなくてこういう感じのでも良いのか?
それだったら俺も書くけど
85('A`):2007/03/08(木) 00:20:18 0
そうすると統一感が…
短編のひとはファンタジーもせめて名前欄にタイトル書いてってほしいな
86('A`):2007/03/08(木) 00:20:33 0
他に妄想スレあるからそっちの方が良いかも
87('A`):2007/03/08(木) 00:20:54 0
>>84
正直、ちょっとヤダ…
恋愛を主と置いた物はファンタジーであってそうじゃない気がする
88('A`):2007/03/08(木) 00:24:28 0
短編恋愛は、全くキャラに感情移入できんからな
そういうオレはチュンデル萌え
89('A`):2007/03/08(木) 00:24:57 0
だよな
じゃあ、普通に短編ファンタジー物考えてくるわ
90('A`):2007/03/08(木) 00:28:16 0
女が出ないようなのでもいいのか?
91('A`):2007/03/08(木) 00:29:33 0
>>90
全然オッケーだと思う
92('A`):2007/03/08(木) 00:31:19 0
流れを読まずに、リクーチャーワロスwwと言ってみる
93('A`):2007/03/08(木) 03:34:45 O
書いてみたいがファンタジーの定義がわからん
ようするにファンタジーってどんなのだ?
94('A`):2007/03/08(木) 03:53:12 0
剣と魔法とモンスターが出てくればいいんじゃね?
9552:2007/03/08(木) 04:51:51 O
俺…続き書いちゃ駄目かな?
96('A`):2007/03/08(木) 05:08:54 0
書くなら数字コテでもいいから付けて欲しい
もしくは小説の題名とか
97('A`):2007/03/08(木) 11:48:33 O
そもそもなんの続きなんだ
98('A`):2007/03/08(木) 11:56:45 0
つかテナーモイの続き早く
997:2007/03/08(木) 17:58:24 0
第四話:惨劇

僕ら三人は、何処までも続く黒い森を歩いていた
道中、キマイラどころか、同じ兵志願者とも全く会わない
そして、天を隠す如く茂っていた木々が途切れ、一筋の陽の光が差し込む空間
――真夜中よりも暗いこの森を照らすその空間で僕らが見た光景は、地獄絵図だった

「こ…これは…!?」

僕らの目の前には散乱した志願者たちの死体
志願者は僕ら3人を含んで12名居て、10名がこの場で骸になっていた
残りの2人は、逃げ帰ったか、まだ辿りついていないか…
いや、そんなことはどうでもいい
それよりも、僕らの目の前に広がる死体の山―――…
その中央に誰か立っている――…恐らくこの惨劇の犯人が、目の前に

その人物は黒いコートで全身を纏い、フードを目深く被って顔を隠している
僅かに覗く口元から、肌が白いこと――そして、口紅を塗っていることだけが確認できる
全体的に細身で、女性だとすればやや長身、男性だとすればやや背が低い

「―――あ、アンタ…誰よ?」

チュンデルが震える声で問い掛けた
僕とリクーチャーは震え上がっており、口をハフハフ動かしているだけ
人のこと言えないけど、リクーチャー役に立たねえ('A`)

「…貴方たちも、キマイラ狩り?」

チュンデルの問いに答えず、相手は問いを返してきた
声は女性の物…大人しげで優しげな…囁くような声だった
リクーチャーは相手が女性だと確信するや否や、途端に元気になって問い掛けた

「よォ、姉ちゃん
 質問してんのはこっちだぜ?
 アンタ何者だよ」

リクーチャー…何だかお前が凄く恥ずかしいよ
腰抜けなら僕みたいに黙ってようぜ!

「―――どう答えたらいいかしら
 ……名前はリクリア、これでいい?」
「年齢と血液型とスリーサイズは?
 あとフードを脱いで素顔を見せてくれ」

リクーチャー!キモすぎだ!

「18歳、O型、スリーサイズは…見れば解るとおり」

そう言うとリクリアは自分のプロポーションを見せるように両手をダラリ、と広げた
細いけど胸はそこそこ――…って、僕は何を言っているんだ
1007:2007/03/08(木) 17:58:57 0
そして、最後の質問には、ゆっくりとフードを脱いで見せた
――前髪を目の上で丁度揃えた、闇を彷彿させる黒いロングヘア、そして白い肌に目立つ赤く大きな瞳…
こじんまりとしており、ロリっぽくも綺麗な顔立ちをしているが、どこか物悲しげでもある

…リクーチャーは「ヒュゥッ♪」とか言いながら勃起してるんだろうけど、僕とチュンデルは、その冷たい瞳に息を呑んだ

「生憎―――、キマイラはもう居ないわよ
 残りの一匹以外は…
 志願者の皆さんも、大半はもう動かないし…帰ったらどうかしら?」
「悪いけど…!これは私たちの採用試験を兼ねた任務…
 人間を襲う怪物を、一匹たりとも生かしてはおけないわよっ!」

チュンデルは強気に言うけど、少なからず恐怖を感じていることは確かだった

「――怪物、か…
 そうよね、そうなのかも知れないわ」

黒いコートの女性、リクリアは、溜息をつきながらそう言った
―――そして次の瞬間、苦しそうに顔を歪めたかと思えば、その美しい容姿は見る見る豹変していった
白い顔は沢山の青い瞳で覆われ、本来の赤い瞳が際立っている
黒い毛先はいくつかの束になり、その束はうねうねとそれぞれ自分勝手に動いている――良く見ると、全て蛇だ
口は大きく裂け、その口からチロチロ、と二股に分かれた舌を出した
――人間ではない、普通の魔物でもない…
その姿は、妖怪……まさにキマイラだった

突然のリクリアの変化に、チュンデルは驚きながらも鞘に収めてある剣の柄を握り、臨戦態勢になった
リクーチャーは恐怖よりも、可愛い女のコが禍々しい姿になったことにショックを受けており、「オーマイガッ」と呟いていた
僕はというと、足がガクガクしておしっこもちょっと漏れていた
馬鹿にしてたリクーチャーの方が、よっぽど僕より肝が据わってら

「―――私が、今はこの森に一匹のキマイラ…
 他のキマイラは保護したわ、私たちが――…」

――保護、私たち…そして自我を保ったキマイラの出現……
解らないことだらけだけど、これだけは言える
僕らはここで死んじゃうかもー、アへへー

続く
101('A`):2007/03/08(木) 18:52:57 0
リクーチャーww
102('A`):2007/03/08(木) 19:05:01 0
続き投下されたのに、人少ないな・・・
103('A`):2007/03/08(木) 19:08:02 0
面白いよ
これからも頑張ってくれい
104('A`):2007/03/08(木) 20:19:58 0
リクーチャーはその内レイプとかで仲間から抜けると予想
105('A`):2007/03/08(木) 20:44:06 0
何その欝展開
106('A`):2007/03/08(木) 22:10:09 0
プロローグ

世の中は可笑しいと思う。
市民平等を訴える政治家や貴族は沢山いる。
しかし、現実では何もしないのに金が入ってくる貴族がいたり、光もろくに当たらない鉱山で一生強制労働を強いられる人もいる。

「……ふぅー」
一仕事を終えたかのように裸の男が、肺に溜まった煙草の煙を吐き出した。
汗と淫猥な匂いが広がっていた空間に、甘いチョコレートのような香りが加わる。
「ケホッ…ケホッ…」
「あぁ、ゴ、ゴメン。た、煙草ダメだった?」
何を今更「いえ、香りが甘くて……」私はそう言い、煙草を灰皿に押し付けようとした男の顔を見た。
男の顔はとてもではないが、均整の取れた顔とは言えなかった。細いだけの目は何を考えているのか分からず、顔の真ん中にチョコンとあるだけの情けない団子鼻は下半身のナニとそっくりだ。
「そ、それにしても、なんで君みたいに若くて……き、綺麗な子がこんなことを?」
男は二本目の煙草に火を点けながら、言った。
緊張しているのか知らないが、噛まずに喋れないのだろうか……。
「このご時世、女が一人で生きて行くにはこうするしかないですから」
ため息を混じらせながら、私は続ける。
「それに、髪も目もこんな色をしていると……」
そこでもう一度大きくため息をしてみせる。大概の男はこの話をすると、同情からか下心からか、チップを多めにくれる。
この男も例外ではないようだ。

男はベッドの横から札束を取り出すと、まとめられた帯を取らずに私に手渡した。
手にした札束は程よい重さで、その重さが私に仕事をやり終えた充実感をくれる。
そのまま私の表情を覗き込むように見ていた男は、細い目を精一杯見開き呟くように言った。
「き、君さえ良ければ、僕は―」
「冗談はよしてください」
本当に冗談ではない。誰が好き好んでこんなのと……。
言葉を遮られた男は、焦りながら遮られた先を言葉にしようとしたが、一度失った勢いは戻らず
「じ、冗談なんかじゃ……」
蚊の鳴くような声でそう言った。
「貴方のために言っているのです。こんな薄汚れた売春婦……貴方の評判が落ちます」
顔を真っ赤にした男は、それっきり黙ってしまった。
こんななりをしていても、とある富豪だ。自分の評判を落としてまで私を囲いたいとは思わないだろう。
私は男が次の言葉を発する前に、眠りについた。
1077:2007/03/08(木) 22:15:09 0
今日時間あったらもう一話投下してもいいかな?

>>106
男の容姿が自分と重なって欝になったw
面白いし文も凄い上手い
続き楽しみにしてる
108106:2007/03/08(木) 22:34:45 0
>>107
ありがとう。
そんな大したな物じゃないけど、そう思ってくれたなら嬉しいわ
遅筆だけど、なるべく早く続き書ける様に頑張るよ

俺もテナーモイの続き凄い楽しみにしてる
109('A`):2007/03/08(木) 23:18:36 0
新作とテナーモイにwktk
11052:2007/03/09(金) 00:47:30 O
俺の作品はどうなんだ
作品→>>52
111('A`):2007/03/09(金) 00:52:27 0
まだなんともww
上手いとは思う
112('A`):2007/03/09(金) 00:57:53 0
>僕らはここで死んじゃうかもー、アへへー
発狂ktkr
11352:2007/03/09(金) 01:00:35 O
>>111
評価ありがとう…
俺、調子に乗ってました。すいません
114('A`):2007/03/09(金) 01:04:39 0
調子にはのってなくないか?
11552:2007/03/09(金) 01:06:46 O
求められていないのに顔出してるから…

消えます
116('A`):2007/03/09(金) 01:07:26 0
>>115
続きあるんじゃないの?
あるなら大歓迎だぜ
117('A`):2007/03/09(金) 01:08:17 0
>>7
そろそろテナーモイの見せ場頼む
118('A`):2007/03/09(金) 01:16:48 0
>>115
非難されてるわけでもないし、別に構わんと思うが。
119('A`):2007/03/09(金) 01:18:37 0
頭の中では色々考えてても真っ白なメモ帳を前にすると書けなくなる
1207:2007/03/09(金) 01:21:32 0
ども
結局時間無くて続き投下できませんでした

>>52
皆続きを期待してるんだと思うよ
誰も否定してないんだから、どんどん書いてもいいんじゃない?
>>117
多分まだ先ww
>>119
俺はストーリーを大まかに(つーか出したいキャラとか書きたい場面)に繋がるように行き当たりばったりで書いてる
121('A`):2007/03/09(金) 02:02:03 0
厨臭い設定とか内容でもおk?
122('A`):2007/03/09(金) 02:07:38 0
ぜんぜんおkだと思う 
123106:2007/03/09(金) 02:23:40 0
寝る前にプロローグの続き。

このネーモ国はそこそこ大きな国で、人口も多く各国の商人の行き来も頻繁に行われている。
望めばある程度の物ならすぐに手に入れることができた。
この市でも、武器から日用品と色々な物がそこら中で売られていた。

「小僧!今盗った物を出せ!」
一斉に周囲の目線が声のしたほうへ向けられる。
視線の先では恰幅が良く口に立派な髭を蓄えた店主が、ボロボロの布を身にまとった少年の腕を掴みあげていた。
「今なら許してやる」
大方、店先の林檎でも万引きしたところを捕まえられたのだろう。
周りの大人たちもその少年のみすぼらしい格好からか、同情する者も無く少年への非難の声だけがあった。
この国には王族・貴族意外に大きく分けて、二種類の市民がいる。
商売事や傭兵家業で生計を経て家を持つ普通市民と、その日食べる物も住む家も無くその日暮らしをする下級市民だ。
後者は近くで起こった戦争により、親を失った孤児であったりこの国で異端とされる人種の者だったりと様々だ。
「うっあぁぁぁあぁぁっ!!!」
林檎を掴んだままの小さい腕が店主により高々と掲げられる。しかし、その掲げられた腕の肘から下に少年の姿は無く、胴とくっ付いていた部分から赤い血が滴り落ちているだけだった。
「糞餓鬼が!素直にしてればこうなることも無かったのにな!」
店主は誇らしげに少年の腕を切り落とすのに使った、ロングソードを鞘に収めた。
下級市民たちに人権はこの国では無いに等しい。
下級市民がこの国で生きていくには、裕福な家に奴隷として仕えたり、私のように体を売ったりするしかない。
それさえも出来ない者は、盗みや強盗と犯罪に手を染めていく。
私は店主の足元で無くなった腕を抱くように、転がりまわる少年に哀れみの視線だけを送りその場を後にした。

プロローグend
124('A`):2007/03/09(金) 03:08:17 0
作品も増えてきたし、誰かまとめサイト作ってよ
125('A`):2007/03/09(金) 15:09:04 0
続き期待age
126('A`):2007/03/09(金) 15:33:01 0
ここを使うのはどうだろう?
http://modern.jf.land.to/
127('A`):2007/03/09(金) 17:29:36 0
第五話:初めての死闘

正体を現したリクリアに、チュンデルは剣を抜いて斬りかかる
リクーチャーも流石に斧を構えてリクリアに飛び掛る
僕も剣を抜いたけど、果敢に挑む二人とは違い、足が思うように動かなかった

「俺の夢を返せっ!可愛い女子の姿に戻れ!化け物め!」

勝手なことを叫びながら斧を振りかざすリクーチャーの鳩尾に、目にも留まらぬ速さでリクリアの拳が入る

「がはァッ!」
「リ、リクーチャー!」

リクーチャーは数メートル後ろに弾き飛ばされた後、一本の木に背中を叩きつけられ、地に伏した
キモいけど腕は確かなはずのリクーチャーが…そう思いながらリクリアに視線を戻すと、彼女は右腕に大きな赤い鎌を構えていた
――さっきまで持っていなかった…つまり魔力で造り出したモノ
魔力によって具現化された武器には、特殊な効果がついている場合が多い――そう、チュンデルのジャナメイタの様に

「こンのッ!」

チュンデルはなんとかリクリアの攻撃を受け止めつつも、がむしゃらに斬りかかっている
――が、一太刀も当たっていない。そして、リクリアはゆっくりと鎌を横に薙いだ

「―――ッ!」

チュンデルは後ろに飛び退いて紙一重で避ける
――でも、その鎌にはやっぱり魔力効果が備わっていたのか、チュンデルの右足には大きな切り傷がついていた

「――痛ッ…!」
「私の属性は―――風」

カマイタチ――…ということだろうか
あの大きな鎌は、直接斬らなくても、ある程度離れた距離にも斬撃が届く――
チュンデルは、鎌自体は間違いなく避けていた
鎧には守られていなかった右足僅かな隙――…そこから吹き出る鮮血を睨みながら、チュンデルは苦痛に顔を歪めた

「せめて、痛みが伴わずに死ねるように――…」

呟くようにリクリアは言う。そして、身動きが取れないチュンデルに鎌を向けた

「や…やめろ…!」

怯えきっていた僕の口から、やっと出た言葉
リクーチャーは気絶しており、もうチュンデルを守れるのは誰も居ない
気付くと僕は一心不乱にリクリアに斬りかかっていた

「テ、テナーモイッ!?」
「―――ッ…!?」

リクリアは意表を突かれたように大きく眼を見開きながら、上空へ高くジャンプした
――僕の剣は、誰を傷つけることも無く、空を斬っていた

「――その勇気、敬意を表するわ…」

リクリアは僕の背後に舞い降りると、そう言いながらもう一度鎌を構えた
さっきの僕の一撃――…あれで仕留められなかったのが致命的だった…
1287:2007/03/09(金) 17:30:46 0
「さよなら」

無情な言葉が耳に響く
僕は死の恐怖に目を瞑った。チュンデルは僕に小さく「ありがとう」と言った
その手にはまだ強く剣が握られているが、もう足が言うことを利かないようだ

「――まだだぜッ!俺を忘れるなッ!」

――リクーチャーの声だ!
僕らはハッとして声のした方向に目を向けた

「――――ッッ!!」

其処には、背中を斧で斬り付けられ、鮮血と共に悲鳴を上げるリクリアと――…
その背後で得意気な顔で斧を構えたリクーチャーが居た
……そう言えば、最初に助けてもらったときも、後ろから斬ってた気がする――…

「リクーチャー!アンタ大丈夫なのッ!?」

チュンデルはそう言いながら、剣を杖代わりによろよろと立ち上がった

「――死んだフリだッ!」

リクーチャーは親指を立てながら言う
こ…こいつ、最低だ…

「さァて、キマイラさんよ!
 まだ終わりじゃないぜッ!」

そう意気込みながら斧を振りかざすリクーチャー
リクリアは怒りを含んだ瞳をリクーチャーに向けながら、一度、鎌を横に薙いだ
――またカマイタチだ

「しゃがむのよ!」

チュンデルは言う。確かに横や後ろに避けるより、しゃがんだ方が無傷で済む確率は相当高い
だけどリクーチャーは…

「ぐあァッ!」

おい!リクーチャー!
お前弱ェじゃねえか!
なんで後ろに避けたんだよ!
リクリアの放ったカマイタチは、リクーチャーの腹…また鎧の僅かな隙間を裂いていた

「ぐ…くそ…!」

正直、リクーチャーの傷は大して物ではなかった
恐らく万全ではない状態から撃ったカマイタチでは、少なからず鍛えられた肉体を持つリクーチャーに大ダメージは与えられなかったらしい
だけどリクーチャーは苦しんだ表情をしながらリクリアを睨む
さ…作戦…なのか?

「……死んだフリを続けていれば良かったものを…!」
1297:2007/03/09(金) 17:31:41 0
リクリアは完全に標的を僕とチュンデルから、リクーチャーに変更したらしい
怒って冷静さを失っているのか、辛うじてまだ戦える状態にある僕らに背中を向けている
チャンスだ…!

「チュンデル!ジャナメイタを!」
「言われなくても分かってるわよッ!」

チュンデルはよろけながらもジャナメイタを天に翳し、叫んだ

「――雷よッ!」

その声の刹那、轟音と共にリクリアに一つの雷が降り注ぐ
――直撃だ!

「きゃァァアあッ!!」

雷の衝撃に全身を震わせながら悲鳴を上げるリクリア
その隙を見逃さない卑怯者・リクーチャーは、リクリアを真っ二つにしようと、斧を振り上げる

「―――クッ!」

しかし、やはりリクリアは強い
まだ体に残っているはずの雷の衝撃を物ともせず、リクーチャーを初めの様に弾き飛ばす
リクーチャーは「うわぁ!」なんて情けない声を上げながらまた木に叩きつけられ、地に伏した
どうせ死んだフリだろ

「わ…私が…!
 こんな人間…3人に…!
 ここまで……」

リクーチャーを弾き飛ばしたのが最後の力だったのだろうか
雷は相当効いていたらしく、リクリアはその場に膝をついた
そして、鎌はやはり魔力によって具現化された物だったのだろう、リクリアが大きく体力を消耗した今は、消えてしまっていた

「――――テナーモイ…チュンデル…そしてリクーチャーだったわね…
 覚えたわよ……」

リクリアは僕らを睨んでそう言う
すると、リクリアの体を、黒い煙――闇へと続くゲートのような物が包んだ
そして、ズブズブ…という沼へ沈むような音と共に、僕らに大ダメージを与えたキマイラ・リクリアは闇の中へと消えていった

「―――ふうっ……!
 勝った……のかな?」

チュンデルは、ぺたん、とその場に座り込めば、ホッとした表情で呟いた

続く
1307:2007/03/09(金) 17:34:20 0
>>127も俺です
テナーモイもチュンデルもあんま活躍しなかったけど…
リクリアを殺すには早すぎるので、リクリアは逃がしておきました

>>106
面白い、つーかダークな雰囲気がツボ
本編期待してるぜ
131('A`):2007/03/09(金) 17:36:53 0
ここまでいったら名前欄にコテを付けてあとはご自由に
132('A`):2007/03/09(金) 17:37:05 0
死んだフリww
マジでクズだなリクーチャーw
1337:2007/03/09(金) 17:40:03 0
>>131
トリップつけろってこと?

>>132
カッコいいキャラにしていきたいw
134('A`):2007/03/09(金) 17:51:49 0
戦闘能力はリクリア>(越えられない壁)>チュンデル>リクーチャー>>テナーモイってな具合?
135('A`):2007/03/09(金) 18:47:53 0
キャラが増えてきたら、簡単なプロフィールとまとめ頼むぞ
136('A`):2007/03/09(金) 20:56:21 0
俺も書こうかな
137106:2007/03/09(金) 21:25:44 0
第一話:出会いとおとぎ話

「見てみろよ、あの髪」
「あぁ、あいつ売春婦だろ」
私も有名になったものだ。
今夜、私を買ってくれる男を捜しに街に出るとよく後ろ指刺されるようになった。
それにこの髪が目立つのだろう。
異端とされる私の黒髪は、金髪が普通とされるこの大陸では目立ちすぎる。

「そう言えば、最近傭兵とかが増えたな」
確かに街には大きな体をゴツイ鎧で包んだ男たちが増えているように感じる。
「なんでも、今度隣のドーテを攻めるらしい」
「今度はドーテか。この一帯うちの領土にするつもりか?」
この前は、川を挟んだ先にあるイーメンだった。
この国は着々と領土拡大をしていっていた。今ではこの大陸の南部は、ほぼこの国のものとなっている。
正直、私にはそんなこと……どうでも良かった。
いくら支配国や領土が増えても下級市民の生活は変わらず、潤うのはこの国の貴族や王族だけだ。

(……今日はあの男にしようか)
私は武器屋で剣を物色している男に目をつけた。
その男は身長が高く、周りの男たちより頭一つ抜けている。
見たところ、今回の傭兵募集目的できたのだろう。他の男たちと同じように鎧を着けている。
「お兄さん、私を買いません?」
私はなるべく可愛らしく上目遣いで声をかけた。
「……え?」
振り向いた男の目は私と同じで透き通るようなエメラルドグリーンだった。
138106:2007/03/09(金) 21:27:00 0
「君の名前は?」
男はベッドに腰を下ろすと、鎧を外しながらそう言った。
名前を聞く時はまず自分から。そう言おうとしたが、止めた。チップが減るだけだ。
「シィーです。……貴方は?」
「ジョール・ジュって言うんだ。……すまない。名を名乗るなら自分からだったね」
ジョールは外した鎧を床に置くと、私の心を読んだように言った。
ジョールが「んーっ」と、体を伸ばすと、パキッパキッと骨の乾いた音が聞こえた。
「黒髪って珍しいね」
「そう……ですね」
私は肩まで伸びた黒髪を手でゆっくりと撫でた。
「この国では私見たいのなのは異端者らしいです」
ジョールは短く「そう」と言うと、急に立ち上がり窓を開けた。

二階にあるこの部屋は窓を開けると、よく風が通る。
サァ――
春らしい軽やかな風が、ジョールの短い金髪と私の黒髪をなびかせる。
「……この大陸の国は、全部おかしい」
風の音に消されそうなくらい小さな声でジョールは続けた。
「平等をうたう王族の足元では、差別や格差に苦しむ市民がいる。……矛盾だらけだ」
「……でも、どうしようも無いですよ」
「そうかな?変えようと思えば変えられる」
ジョールはさらりと大胆なことを言った。
これが街中であれば、すぐに警察隊が飛んできて首を切られるようなことだ。
「変われば……良いですけどね」

ジョールは肩越しにちらりとコッチを見ると、ゆっくりと窓を閉めた。
それまで吹いていた風が止んで、静かな空間に変わる。
「君は、魔法使いを信じるかい?」
くるりとこっちを向いたジョールは真面目な顔で、冗談みたいなことを言った。
「おとぎ話ですか?」
「かも、しれない」
そう言うと、ジョールは笑った。
その顔は子供が夢を語るようにキラキラとしたものだった。
139106:2007/03/09(金) 21:27:48 0
「昔々、この大陸では人と魔物がいて大陸は大きく二分割されていた」
子供に昔話を聞かせるように、ジョールは穏やかな口調で続ける。
「人間たちは善戦した。しかし、魔力を持つ魔物たちには結局敵わず、善戦するもついに大陸の南にあるこのモテーナ地方へ追い詰められることになる」
「誰もが駄目だと思った時、その数人の救世主たちは現れた」
話の続きが私の口から出たことに彼は、目をぱちくりさせていた。
「知ってた?」
「この大陸一帯に伝わる有名な話ですから」
ジョールは「確かに」そう短く笑った。

話の続きはこうだ。
人々の前に現れた者たちは自分たちを魔法使いだと言った。
魔物しか使うことが出来ない能力を使う者たち。人々は怪しいと思いつつ、その強さに希望を持った。
そして、魔物との争いはその数人の魔法使いのおかげで形勢逆転していくことになる。
数年後、大陸からは魔物の姿は無くなった。
しかし、魔法使いたちが英雄として扱われることは無かった。魔法使いたちは、その強大な魔力が危険とみなされ徐々に居場所を失っていくことになる。
そして、本来英雄とされるべき者たちは魔物以上の悪魔となった人により殺された。

――と、ここまでがこのおとぎ話の内容である。
「そして、その英雄たちと同じ容姿の者はこの大陸では異端とされている」
ジョールが自分の目を指差しながら言った。
そう、黒髪とエメラルドグリーンの目――それがおとぎ話で語り告がれる魔法使いの姿だった。
140106:2007/03/09(金) 21:30:22 0
>>130
死んだフリするリクーチャーわろたw
リクーチャー好きかもしれん。
続きが楽しみだ
141('A`):2007/03/09(金) 23:00:06 0
ネ喪が童貞とイケメンを…
142('A`):2007/03/09(金) 23:49:08 0
>>34>>60>>63>>73>>77
これ別のスレで見たことあるな。コピペしてる奴誰だよ

>>83は知らん
143('A`):2007/03/10(土) 14:05:46 0
休日だし昼から更新きぼん
144('A`):2007/03/10(土) 14:44:31 0
ChapterX 「逃れえぬ絶望」

少年達は走っていた。迫り来る絶望から逃れるために。しかし望は少年達を逃そうとはしない。絶
望は徐々に徐々に距離を詰めていき、それから吐き出される悍しき咆哮は大きくなってきている。

少年の一人は胸に抱えているペットが落ちそうになったので抱えなおした。ペットは気を失いぐった
りとしている。その少年の前にはまた別の大柄の少年がペット同様に気を失っている痩せた少年を
背負って走っていた。人一人背負っているというのにたいした俊足である。

ここは鬱蒼と茂る木々の傘のせいで昼間だというのにひどく暗い。足場の悪い道なき道を全力で
走っている少年達が未だに転倒していないのは幸運といえよう。
しかし幸運はそう長く続かない。

「うわっ!」

後ろを走っていた少年が樹木の根に足を絡まれた。両手が塞がっていたため受身も取れず右肩か
ら転倒してしまった。少年の顔が苦痛に歪む。転倒した拍子に右肩と右足首を痛めてしまったのだ。
少年の転倒に気づいた大柄の少年は急停止し野太い声を上げた。

「大丈夫かッ!!!」

このとき少年が弱音を吐けば大柄の少年は少年の元に駆け寄ってきただろう。そして少年が走る
のが困難だということが分かれば、少年とペットを抱えて再び走り出すだろう。いくら体格に恵まれ
た少年でも、人二人にペット一匹を抱えてあの忌まわしき絶望から逃げ切れるわけがない。
少年は理解していた。大柄の少年は友人を見捨てることなんてできぬということを。だから少年は、
精一杯のやせ我慢をした。

「だ、大丈夫! 早く! 急いで! すぐ追いつくから先行って!」

少年の言葉に大柄の少年は首肯し再び走り始めた。そして少年はヨロヨロと立ち上がる。肩が足
首がズキズキと痛むが動けないということはない。痛みを我慢して再び少年も走り出す。それは
走っているとはいえないスピードだが、右足を引きずりながら徐々に徐々に前に進んでいく。生き残
るためにだ。
しかし、既にその「生き残る」の中に少年は自分を入れていなかった。今少年が前に進んでいるの
は気を失ったペットを隠す場所を探すためだ。そして幸いにもそれはすぐに見つかった。
少年はペットの横顔を優しく撫でる。

「お前がいなかったら今頃みんなあれに喰われてたよ」

少年は長い草が生い茂っている場所にペットを隠した。とりあえず外から見てもペットの姿は確認で
きない。

「何でこんなことになっちゃったんだろ……。キモーンとガリンと馬鹿やってさ、適当に世界を周るお
気楽な旅のはずなのに……。それにまだ旅に出てから20日くらいしか経ってないよ。まだまだ始
まったばかりじゃん。それなのにこんなところで死ぬのかぁ……」

少年は泣きそうな顔で立ち上がり、旅に出る前のことやこれまでの道中のことを走馬燈の如く回想
しながら、友人達の生存率を少しでも上げるため、走ってきた道を引き返した。

ChapterX 
1457:2007/03/10(土) 16:53:52 0
第六話:賢者の記録

僕ら三人は、このことを報告しにプッカル王国へと引き返した
足を負傷したチュンデルを、リクーチャーが背負いながらハアハアしている

僕らが城へ着いたとき、既に二人の兵志願者の男女が到着していた
兵志願者は15名――…10人はリクリアに殺されたから、彼らと僕らを合わせて計算は合う

「あんたら!大丈夫だったか!?」

男の志願者が、僕らを見るなり駆け寄ってきた
女の志願者の方は、国王に事態を説明している

「――成る程…黒いコートの殺人鬼…か」

爺さんだけどイケメンの国王が言う
チュンデルはなんとか自力で立てば、王の前までゆっくりと歩いていく

「―――国王!
 その黒いコートの女は、兵志願者10人を殺害しました
 そして、どうやら彼女自身、キマイラのようです」

似合わない敬語で喋るチュンデル。この言葉を聞いた兵志願者の男は血相を変えた

「人の姿を持つキマイラってことかい!?」
「―――…そうよ
 戦ったけど…逃げられたわ」

――一通り説明を終えた僕ら
どうやら採用試験のつもりの任務が惨事になってしまった
チュンデル、リクーチャー、そして僕は、リクリアを追い払った能力を見込まれて、兵に採用された
他の二人の志願者は、見習い、として僕らより1ランク下で兵に組み込まれた

兎に角、採用されて喜んでいるチュンデルとリクーチャーを傍目に、僕は不安でいっぱいだったけど――…
そんなとき、さっきの兵志願者の男が話しかけてきた
さっき自己紹介したっけ…この人の名前はフランク。もう帰っちゃったけど、女の方はマチルダさん

「あんたら……あの黒いコートの奴は、人の姿をしたキマイラだって言ってたが…」

フランクが言う。その言葉に僕らは頷いた

「―――見せたい物がある
 俺の家まで来てくれ」

僕らはフランクの家へと招待された
家は意外と大きく、大広間から部屋が6つに分かれていた
――フランクの部屋、フランクの師匠の部屋…この二つを含んだ6つだ

「俺の師匠は賢者でね…
 今は死んじまったが…死ぬまでの数日間を記録した日記が出てきたんだ」

そう言いながらフランクは一冊の日記を僕らに渡した
チュンデルと僕は興味津々だけど、リクーチャーは「メイドは居ねぇのか!」と喚いていた

「――師匠は…ある日突然居なくなったと思えば、数日後に帰ってきた
 そしてその日から部屋に籠もり――…その日記の最後に記された日付に、自ら命を絶ったんだ
 どうやら…師匠は居なくなっていた期間、誘拐されて…キマイラ実験の犠牲にされたらしい」

――僕らは、ゆっくりと日記を読み始めた
1467:2007/03/10(土) 17:00:10 0
6月2日
私は人間ではなくなった
邪悪な研究員によってキマイラとされてしまったからだ
だが不思議なことに、私は人間の姿を留めていられる
――いや、本来は醜い魔物と大差無い姿なのだが…
恐らくこれは心が関係していると思われる
人間だった頃の想い、記憶、恨み、愛…
私の心が、人間であった頃の記憶を忘れることを許さなかったのだろう
賢者として闇と戦ってきた私の心が奇跡を起こしてくれたのだ
しかし、私が身も心も完全なキマイラになってしまうのは、数日後かもしれない…
今も傍で悪魔が語りかけるのだ、「お前は醜いキマイラだ」と―――…
私が邪悪な存在になってしまう前に、キマイラとしての日々を考察と共に綴ることにする
いや…恐らく私は特殊なキマイラ――
人でもキマイラでもない中途半端な存在……
そうだな、私のようなキマイラは“トワイライトタイプ”と名付けることにしよう
朝でも夜でもない時間――つまり夕暮れ時…トワイライト
ノーマルのキマイラは、“ミッドナイトタイプ”…つまり、深夜と名付けよう

6月3日
悪魔は休む間も無く語りかけてくる
私は段々と感覚が鈍り、記憶を失っている
自我の崩壊が、少なからず始まっているようだ
今の私には善悪の区別すらつかない
キマイラが人間に戻る方法――…
ミッドナイトタイプが人間に戻ることは難しいだろうが、トワイライトタイプなら可能かもしれない
人間の頃の記憶、キマイラへの変身を誘う悪魔との戦いに負けない強靭な心…
それらを巧く活かせば、キマイラ化を止められるかもしれない
――もっとも、私には手遅れだろうがな

6月4日
不思議な男女が私の前に現れた
黒いゲート…闇へと続いていそうな空間が私の目の前に開いたのだ
闇の中からは、黒いコートで身を包み、フードを目深く被った二人組みが現れた
フードを脱いだ二人の顔は若く、男性と女性だった
黒く艶のある髪と赤い瞳を持つ女性、リクリアと――…
同じく黒くて癖の無い髪に、髪と同色の鋭い瞳を持つ男…名は――…
いや、そんなことよりも興味深い話をされた
彼らも私と同じく、トワイライトタイプのキマイラなのだという
強き心でキマイラを拒み、自身の中で制御しているらしい
故に、思い通りにキマイラの姿と人間の姿を行き来出来るという
―――どうやら私の心は老いたらしく、拒んではいるが制御は出来ない
その二人は、トワイライトタイプのキマイラを集めているという
ミッドナイトタイプのキマイラで兵隊を組織しているとも言っていた
何でも、キマイラの住み易い世界の創造を目的としているらしい――
正直、善悪の判断がつかない今の私には、どうしていいかわからなかった
兵を組織しているということは、戦争も考えているということなのだろう
命も沢山犠牲になる筈だ……それが善なのか悪なのか、私にはわからない
その旨を伝えると、「せいぜい幸せな余生を」と私に言い残し、再び闇の中へと帰っていった
―――幸せ……それは善なのか悪なのか…
1477:2007/03/10(土) 17:04:56 0
6月5日
私の心も後数日ともたないだろう
不思議なことに、人を殺したくて仕方が無い
血を見ることが、断末魔を聞くことが、それが私の幸せなように感じてきた
それが善なのか悪なのか、本当にわからない
ただ、もし悪だったとすれば、私は人を殺さない
―――殺したくて仕方が無い、若くて美しい女がいい…
しかし、それは悪かもしれない……
こんな葛藤を、私は続けている

6月6日
頭がいたい
体がヘンないろだ
びくびく体がけいれんしている
ころしたいころしたいころしたいころしたいころしたいころしたい
あたまがいたい
にんげんにもどりたい

6月7日
かゆ
うま

――最後の日付…つまり6月7日に著者であるフランクの師匠は自殺…
キマイラ研究所が活動していたのは10年前まで―――…
―――――10年前……か……

おっと、嫌なことを思い出していた、話を戻そう
リクリアが6月4日に登場している――もう一人の男と共に

チュンデルと僕は、顔を見合わせた

続く
148('A`):2007/03/10(土) 17:07:23 0


かゆうまwwwww
149('A`):2007/03/10(土) 17:09:09 0
面白いけど展開早くね?
150('A`):2007/03/10(土) 17:10:56 0
>―――――10年前……か……
>おっと、嫌なことを思い出していた、話を戻そう

テナーモイの過去wktk
1517:2007/03/10(土) 17:19:58 0
>>106
シィよしジョールの正体が気になるw

>>144
新連載?キモーンw
絶望とか気になるわ

>>148
それよりも日記の内容重要だからなw

>>149
スマソ。面倒だから日記形式で一気に片付けた

>>150
まだ先だべ
152144:2007/03/10(土) 18:08:26 0
「旅に出ようかと思うんだな」

ダンベル運動をしていたキモーンが不意に口を開いた。

「へ?」

俺はエロ絵を描くのを中断してキモーンに顔を向けた。いつ見てもキモイ顔だ。そしてすごい体だ。
俺とは一つしか歳が違わないのにこの体格差。男としてはちょっと悔しいがキモーンのはやりすぎ
だ。あと筋トレは外でやって欲しい。臭いし暑苦しい。
キモーンが俺の家で筋トレをしているのは、今描いてるエロ絵が仕上がるのを待っているからだと
思っていたけど、どうやら他にも何かあったようだ。
キモーンが再び口を開いた。

「だからさ、旅に出ようとおもうんだな。じつはさ、ガリンにはもう話したんだ。それでさ、ガリンは一
緒に行ってくれるみたいなんだな」

キモーンはキレてるだろ? と言わんばかりに全身の筋肉に力を入れてポージングを決めはじめ
た。ちなみに今のキモーンはパンツ一丁だ。

「だからさ、ドクも一緒に行かないか?」

この世界で少年少女達が旅に出るのは珍しいことではない。目的は様々。観光目的で世界を巡る
者、スリリングな冒険や浪漫を求める者、モンスターや強者と立ち会い己の力を試したい者、など
など挙げたら限がないほどある。一番多いのは勿論観光の域を超えない旅だ。しかしやはりちょっ
とした冒険をしたいと思うのが若者の性であり、それのせいで大怪我をする者や死んでしまう者が
後を絶たない。そしてどんなに気をつけていても突如モンスターや賊に襲われるなんて事はよくあ
ることだ。裕福な家の子息や子女は専属のボディーガードを連れて行くことが多い。

このように多かれ少なかれ旅は危険なものだ。しかし俺とて立派な若者。ちょっとした冒険の世界
にどうしても憧れてしまう。それに生まれてから15年もこの村に居て、いい加減周囲の景色にも飽
き始めたころだ。外の世界を見て周るのもいいかなと思った。だから、俺はキモーンに告げた。

「そうだね、俺も行こうかな」

キモーンはキモイ笑みを浮かべ俺の背中を叩いた。

「フヒヒ! おまえならそういってくれると思ってたんだな!」

キモーンはバシバシ俺の背中を叩きつける。

「ヒヒッ! いったえぇーよ!」
「フヒッ!」

すまんすまんとキモーンは謝る。この馬鹿力め……。しかし気になるのは何でいきなり旅に出ようと
言い出したかだ。まあキモーンいつも唐突だが……。

「なんで急に旅に出ようと思ったの?」

キーモンはその質問を待ってましたとばかりにキモイ笑みを浮かべた
153144:2007/03/10(土) 18:10:39 0
「これ、これ」

キモーンはエロ絵に指を差した。そこには四つん這いになっている全裸の美しい少女が描かれている。

「これがなにか?」
「むぅ……胸がちょっと大きいと思うんだな……」
「へ?あ、ああそれは四つん這いになると、おっぱいはちょっと大きく見えるんじゃないかなっと思っ
てさ。ほら、おっぱいって柔らかいものなんだよね?だからちょっと下に垂れてる感じにしたんだけど」
「な、なるほどぉ」

キモーンは納得したようだ。

「で、なんで旅に出ようと思ったの?」
「フヒヒ、だからこれ、この子を探しにいくんだな!探し出して結婚して12人の娘達と幸せな家庭を
築くんだな!」

なるほどこの子がキモーンに発見されれば、強力な握力によるオナニーで鍛えられたキモーンの、
冒涜的までに膨れ上がった赤黒い包茎チンポで穴という穴を陵辱されるということだ。そして12人
の娘を孕ませられるということは、長ければ10年間は陵辱され続けるということになる。だがさすが
に10年もの間、周りの目からキモーンの凶行を隠すのは難しい。このことから導き出されるのは――。

「幸せな家庭の“幸せ”というのは当然“キモーンが”ということだ。そして結婚というのは監禁の暗
喩か。いやキモーンが暗喩なんて考えつくわけない。だとするとこれはノイズだから無視するとして……。
わかったぞ!キモーンの本当の目的はこの子を捕縛し陵辱し孕ませ産ませた娘達も性奴隷にして
飼うということなんだよ!」
「な、なんだってー、なんだな。そんなことオレにはできない。ドクは重要なこと忘れているんだな」
「うるさいこの悪魔が!」
「フヒ! その称号はありがたくいただくんだな。悪魔くらいの男じゃないと、この子にはつり合わな
いんだな。だって、この子は魔王なんだから」

そうだ、この子は魔王だったんだ。でもまあキモーンの夢にでてきた脳内魔王なんだけどね。いくら
キモーンでも魔王には勝てないよね……たぶん。それに本物の魔王がベルゼビュートの森から抜
け出してから久しいのに、神サマ達は今だ魔王を捕まえられていない。偉そうにしているくせに使
えない奴らだ。まあ神サマでも見つけられないんだから、キモーンが見つけ出すなんてのは
絶対無理。ということでこの話は終わり。

「まあ目的はどうでもいいわ。でも俺以外に嘘でも魔王を探しに旅をするなんてこと言っちゃ駄目
。そのことがガリン母の耳に入ったら、魔王崇拝者とみなされて埋葬されちゃうわよ」
「フヒッ!大丈夫ガリンにしか言ってないだわさ!」

ガリンでもやばいっつーの。変なノリになってきたので、正常な会話に戻すことにしよう。旅のことに
ついて真面目な話をふる。
154144:2007/03/10(土) 18:12:44 0
「どこら辺を旅するの? やっぱりネモリア大陸?」

ネモリア大陸は俺たちが住んでいる場所から一番近い大陸で、滅茶苦茶強いモンスターが他の大
陸に比べると少ないので旅人に最も人気がある大陸だ。ていうか俺たちが住んでいる島国ニポポ
タマスも一応ネモリア大陸の一部とされてるんだんだけどね。

「まずネモリアに行くんだな、次にアルカルム、タイバン、モゥ、そして最後にアンドラス」
「……無理でしょ、つーか世界一周じゃん。それにアンドラス……」

アンドラス大陸とは少し前まで魔王がいた場所だ。この大陸はまさに人外魔境。強力なモンスター
と高慢で尊大で性格が悪いというので有名なヴァイパーという強力な魔力を持った種族が支配して
いる大陸だ。
まあどうせ五大陸全部旅する計画なんて途中で頓挫するに決まってるから、これ以上追求するの
はやめよう。

「じゃあそういうことだから。そろそろ夕飯の時間だから帰るな。出発は一週間後の予定だから準備
しとくんだな」

そう告げてキモーンはパンツ一丁のまま家から出てしまった。
まあ、準備は明日からにしよう。
俺は描きかけの魔王を完成させるために再びペンを執った。

Chapter@ 「旅立ち前 前編」
155('A`):2007/03/10(土) 22:38:26 0

シリアスに始まったかと思ったら、まさかこうくるとは……w
156('A`):2007/03/10(土) 23:10:20 0
トワイライトタイプっていう名前カッコいいな
157('A`):2007/03/11(日) 02:27:16 0
ある日、家族会議が始まると母親が唐突に話し出した。
「正樹くんのお母さんは実はメデューサなのよ。黙っててごめんなさい」
そう言うと母親の髪の毛は蛇の形となり不気味な業態をした化け物に変貌した。
父親も唐突に話す。
「正樹、お前のお父さんは実はガーゴイルなのだ。黙っててすまなかったな」
そう言うと父親の口は尖り背中の膨らみは羽となって変貌した。
妹の直子が『ギャーッ』っと叫ぶ。
父親は正子を睨むと「捨て子のくせに五月蝿い。育ててもらった恩も忘れたか犬畜生め」と罵る。
母親は母親で「こんな娘、やっぱりもらうんじゃなかったわ。今夜食べてしまいましょうか」と不満気である。
直子は失禁し尿道から黄色い汁が流れている。下手したら肛門からも垂れてるかもしれないと正樹は思った。
「お父さん、お母さん、そんなことより僕は何者なのでしょうか」
正樹が質問した。唐突な出来事なのにやけに冷静な自分がそこにはいた。
「正樹くん、お前はガーゴイルでもメデューサでもないのよ」と母親が答える。
「では何者なのでしょうか?」と正樹が食い下がる。
「お前は伝説の勇者、マ・サキの生まれ変わり正樹だ」と父親が言う。
「正樹くん、あなたの使命は魔界に住む私たちのおじいさま大魔王マサルを倒すことなのよ」と母親が言う。
「わかりました!」正樹が覇気のある声で返す。
「お兄ちゃん凄い!」直子が糞尿を垂らしながら拍手をする。
「正樹くん、頑張ってきてね」母親が激励をおくる。
「正樹、帰ってきたら直子の丸焼きだぞ。家族みんなで喰おうな!」父親も激励をおくる。
「がんばってまいります」正樹はそのまま魔界へ飛び立った。
「お兄ちゃん、必ず帰ってきてね」直子は涙を頬にたらした。
「さて、直子ちゃん調理場へ行きましょうか」母親が直子を誘う。
「うん」直子が無邪気に答える。
ニヤニヤニヤ。正樹の家は暗黒に包まれた。

つづく
158('A`):2007/03/11(日) 02:44:23 0
魔界に旅立った直樹は空腹に悩まされた。
「お腹すいた」直樹が独り言をつぶやく。
ピョン。ピョン。
うさぎが時計を見ながら走っている。
「大変だ! 大変だ!」とうさぎが喋っている
正樹は弓矢を使いうさぎの頭を貫いた。
こうして正樹はうさぎを食べることに成功した。
満腹になった正樹は眠気に襲われた。
「元気かなぁ。お母さん、お父さん、直子」正樹が寂し気に呟く。
≪元気よ、正樹くん≫
「お、お母さん!」
≪テレパシーよ、正樹くん≫
「何だテレパシーか!ビックリしちゃった」
≪正樹くん、お腹すいてると思っておやつ作ろうかと思います≫
「わーい、でもさっきうさぎ食べちゃった」
≪あら、残念≫
(((助けて・・・ 助けてお兄ちゃん・・・)))
「ん?何か直子の声が聞こえたような」
≪気のせいよ≫
「ん、そうだね。気のせいかな。疲れてるのかな」
(((お母さんに・・・殺される・・・・)))
「やっぱり聞こえるよ、直子の声が!」と正樹が食い下がる。
≪気のせいよ!お黙り≫と母親が罵る。
「うーん。やっぱり気のせいかな!」正樹は気のせいだと思うことにした。面倒事は勘弁なのだ。
≪お腹がすいたら連絡してね。いつでもおやつ作ってあげるから≫
そう言うと母親のテレパシー通信は終わった。
正樹はホカホカ家族の夢をみた。
お母さん、お父さん、直子、みんな仲良し。

つづく
159('A`):2007/03/11(日) 02:45:38 0
つまんね
160('A`):2007/03/11(日) 02:51:11 0
がーん
ファンタジーなのに(><)
161('A`):2007/03/11(日) 02:59:10 0
いや、直子がいいキャラしてるぞ
ただ続いていいのかどうかなのが疑問だがw
162('A`):2007/03/11(日) 03:10:45 0
人いない?
ファンタジーか怪しいけど一発ネタがあるんだ
163('A`):2007/03/11(日) 03:44:20 0
164('A`):2007/03/11(日) 06:42:17 0
小説スレが落ちて久しいんだけど、こっちに投下して良いものか
165('A`):2007/03/11(日) 06:54:06 0
ファンタジー物ならいいかもしれんよ
166('A`):2007/03/11(日) 09:06:25 0
ファンタジー小説書きたいが一行目で止まる・・・

意見を乞う為に創作文芸とか行ったら追い出されるしどうすりゃいいんだ・・・
167('A`):2007/03/11(日) 09:52:04 O
――世界は闇につつまれていた

魔王マンドクセによる「世界支配したら働かなくていいんじゃね?」という迷惑な発想から
平和だったモテない大陸はマンドクセの圧倒的な力により、成す術もなく支配された。
唯一の希望は勇者の子孫である俺らしいが、キモニートの俺は知ったことではない
人と話すのも怖いのに魔王とか無理に決まってんだろ。変な期待すんな

といっても別に毎日三食食料を与えたらマンドクセは満足するので支配というべきものではないのかも知れない。
あれ? よく考えたら世界闇につつまれてねーじゃん
だからいつものように俺はオナニーして寝た  完


朝っぱらから何書いてんだ俺
168('A`):2007/03/11(日) 14:00:03 0
つまんね
矛盾に気づいただけじゃん
169('A`):2007/03/11(日) 14:30:20 0
あまり連載ものが増えすぎると混乱する
170('A`):2007/03/11(日) 14:37:37 0
ファンタジー小説=ラノベじゃないだろ
常識的に考えて……
171('A`):2007/03/11(日) 14:42:38 0
あんまりまっとうな小説連載されても読む気がするかどうか
下手したら一回の更新全部風景描写
172('A`):2007/03/11(日) 14:45:36 O
今おまいらが面白いって思ってるのどれよ?
続きが読みたいでも良いけど
173('A`):2007/03/11(日) 14:47:05 0
>>172
自分から言うモンだぜ
174('A`):2007/03/11(日) 14:54:00 O
>>173
俺はテモーナイとかかな
175('A`):2007/03/11(日) 15:02:52 0
超超短編を一つ投下するぜ
176('A`):2007/03/12(月) 11:43:57 0
wktk
177('A`):2007/03/12(月) 13:12:39 0
じゃあ俺は超超超短編を

神は魔王に敗れ
世界は闇に包まれた
魔族たちの宴の時代が始まろうとしていた
しかし神は幽閉される以前
一人の天使を伝説の勇者の血統のもとへと送っていた
勇者の末裔と天使は力をあわせ魔族に立ち向かい
かくて魔王は倒され
世界に光が戻った
勇者を称える者はいなかった
決着は一晩のうちにつき
人々は神の復活の光を単なる夜明けの光と思っていたのである

178('A`):2007/03/12(月) 15:31:07 0
短編投下 2レス分。wizardryの二次創作的なもんなので
やったことないひとはわからんかもしれんけど、まぁオナニー文
179('A`):2007/03/12(月) 15:31:46 0

■タイトル『隣り合わせの灰とロスト』


「ぐひっ……僧侶さま……回復してくださ……。」
「あ??散々俺をバカにしておいて死にそうになっ
 たらそれかよ。ふざけ過ぎだろこの肉便器が!」

地下迷宮3階。薄暗い通路に転がった死体どもと、腹か
ら内臓を垂れ流しながら泣き叫ぶエルフの女……。
ついさっきまで、パーティーメンバーとして共に迷宮探
索してきた仲間達www……だ。

「変わりにコイツをくれてやるわ。まぁ俺そんなに腕
 力ねーんだけどさ。頭に逝ったら流石に効くだろ?」

俺は腰に掛けてあった鎖分胴型連接棍棒……まぁフレイ
ルを片手で持ち構えると、手首にスナップを入れて振り
回す。扱いなれた武器なので、すんなりと鎖の先の分胴
に遠心力がかかり、風を切って回転する。

いやぁ、運がいいな。盗賊のイケメン君が宝箱の罠解除
失敗してくれて……。お陰でパーティーはほぼ全滅w
残ったのは瀕死の雌豚と、まぁ頭から血で出てるけど何
とか軽症で済んだ俺。僧侶ってこういう時楽だよな。回
復呪文使えるし。

「安心しろや。別に犯すとか考えてないから。ただお
 前のド頭ブチ抜いてぶっ殺すだけだし。一応これで
 も僧侶だからさぁ……慈悲ってもんだ。」
「……ひっ……!!」
180('A`):2007/03/12(月) 15:32:17 0

うはww歪む歪む。散々俺をキモイって言ってた女の顔
が、鼻水と涙と涎で汚れてるわ。まさに汚物。きめぇw

「じゃ、お前ぶっ殺したら転送呪文で街まで帰るから。
 おつかれさん!一人で戻って飯でも食いに行くぜ。」
「やめ……いやぁああー!!」

腕を高く振り下ろして、フレイルの分胴を雌豚の頭に一
撃を与える。ゴッ!と鈍い音が俺の耳に届いて、なんと
も言えない幸福を与えてくれる。スカッと爽やか!とい
った所かな?……それにしても最後の絶叫ってうぜぇ。

「げっ……げひゅ……。………。」

うむ!死んだか。これで愚かな無信教者がまた減った。
暗黒の邪神テラキモスを信じぬ愚か者には死を与えるの
が一番である。まぁこいつら(転がってる死体ども)の
最大の過ちは、俺を邪神崇拝者だと知らずにパーティー
に入れた事だな。……弱そうでブサイクでパシリとして
最適と思っての事だろうけどねDQNども。フヒヒ。

さて。別の冒険者に死体回収されて、蘇生されたら大変
だな……。ワザと蘇生失敗して、灰にしてしまうか。

「ささやき いのり えいしょう ねんじろ!」

         せんし1は 
  もはやカドルトをつかわなければならない 
         
「もう一回wささやき いのり えいしょう……。」

     せんし1は ロストしました

                            ■終わり
181('A`):2007/03/12(月) 15:34:27 0
文字の間隔開け過ぎた これはミス
182('A`):2007/03/12(月) 17:46:29 0
女エルフって戦士にするかな
HP上げか?
183('A`):2007/03/12(月) 18:41:26 0
他の死体連中もいるから先頭からせんし1って事にしたけど…
魔法使いがよかったか!
1847:2007/03/12(月) 20:53:00 O
ワケあってしばらくネットに繋げない
保守とかしてくれてると嬉しい
185('A`):2007/03/12(月) 20:54:28 0
携帯からレスすればいいじゃない。
1867:2007/03/12(月) 21:18:00 O
時間もあんま無いんだ(笑)
187('A`):2007/03/13(火) 00:12:28 0
はじめに言葉があった。
神は言葉によって大地をお作りになられた。
転地創生から7日間の後、神は戯れに生命を生んだ。
ちんぽであれ。
神がそうおっしゃると
土くれは次第にちんぽ型をなし、
瞬く間に両足で歩行するちんぽ人間が生まれた。
次に神はまんこであれと言った。
すると大地は揺るぎ、崩れ、割れ、そこにまんこが現れた。
ほどなくちんぽ人間に変化が訪れた。
ある者は落ち着きがなく、
ある者は自身の身体を雄々しく隆起させ
またある者は汚濁を撒き散らしはじめた。
神の困惑をよそに騒乱の5日間は過ぎ、
6日目の朝、ちんぽ人間たちは一斉に行動を開始した。
「まんこだー!」
「ここにまんこがあるぞー!」
「うぉぉぉぉおおおおおおおお!!!!!」
曰くまんこには永遠の命がある
曰くまんことは神のお膝元へ通じる道である
曰くまんことは気持ち良いものである
混乱の5日間のうちに発生した有象無象の流言飛語は、
世界規模で伝播しすべてのちんぽ人間の口に膾炙した
科学のない時代、語りえぬものとは即ち真実である
おお見よ!
まんこに飲まれていくちんぽ人間たち
歓喜! 歓喜! 歓喜!
3日をかけて地上からすべてのちんぽ人間がいなくなるのを見届けた神は落胆した。
同時に女性性の持つ魔性に慄いた。
そうして反省を踏まえ、神は最初の人間としてアダムとイブを作ったのである。
188('A`):2007/03/13(火) 00:16:43 0
タイトル:性書・創世記


名作の予感^^
189('A`):2007/03/13(火) 00:45:55 0
>>ちんぽであれ。

鼻水出た
190('A`):2007/03/13(火) 00:51:17 0
なんという過疎スレ・・・
このスレは間違いなく落ちる・・・
191('A`):2007/03/13(火) 00:57:16 0
age
192187:2007/03/13(火) 01:56:14 0
誰も構ってくれないので創作文芸板に投込んできたぜ^^
193('A`):2007/03/13(火) 09:22:04 O
クソスレ化したな
194('A`):2007/03/13(火) 10:31:45 0
sageて保守ればいい
195('A`):2007/03/13(火) 23:47:05 0
正樹が起きるとそこは地獄であった。
「貴様の卑劣な悪業、全てはこの中に渦を成して廻っておるわ」
目の前には巨大な壷、その中に渦が見えた。
「貴様の妹もその渦に飲み込まれた、兄弟なら一緒に朽ちろ」
渦の中に直子の面影が見えたような気がした。
「おにいちゃん、助けておにいちゃん」
それはまぎれもなく直子の声であった。
「直子、直子なのか―。」
それはか弱い声。
「た、す、け、・・・・」
消えそうであった。
「直子、直子!」
ハッ!
―夢―
<<どうかしました、正樹くん>>
母親からテレパシーがおくられてくる。
「お母さん、怖い夢を見ました」
正樹が答える
<<あらあら、どんな夢かしら>>
「直子が地獄を彷徨っている夢です。」
<<あらあら、直子ちゃんは地獄へ行っちゃったのね。まぁ、あの雌豚に相応しい末路でしたね>>
「えっ!?」
正樹は戸惑った。
真意を聞くべきか、聞かぬべきか。
しかし面倒事は勘弁だ。
正樹は気持ちを切り替え旅路を進むのであった


つづく
196('A`):2007/03/14(水) 01:44:21 0
流石に下がりすぎ・・・

職人が居ないとほんと廃れるわ・・・
19752:2007/03/14(水) 01:59:57 O
俺がいるさ
198164:2007/03/14(水) 08:29:11 0
色々とまわったが結局喪板文芸部に投下した。
199('A`):2007/03/14(水) 17:08:12 0
喪のところに、人外の美少女がやってくるって話ってあるよな?
それが全国規模、もしくは世界規模で起こったらってのが浮かんだが、
これに対する世間の反応ってのが思い浮かばない
200('A`):2007/03/14(水) 17:14:51 0
リポーター「こちらは人外美少女と一緒に暮らす喪男さんです
      彼女との生活はどうですか」

喪男「もう最高っすね。もう…なんていうかほんと長年の夢が叶ったって言うか」
201('A`):2007/03/14(水) 17:57:06 0
モテない男性のところにはやってくるが、すぐにイケメンのところに去っていく人外美少女達・・・

いつからだろう、夢の中ですら羽ばたけなくなったのは
202('A`):2007/03/14(水) 17:58:18 0
夢の中でもキモ顔なのが悪い
203('A`):2007/03/14(水) 18:32:26 0
 朝起きると、同居人が私を見つめていた。
 緑の髪の毛に、丸い公家眉のような眉毛。長くとがった耳。そして、鳥類の眼。これらをのぞくと、顔そのものは普通の人間である。
 いや、普通というよりも、美女と断言してもいい。
 「おはよう」
 私が挨拶をすると、同居人も同じように、
 「オハヨウ」
 と言った。
 音程がおかしいのは、まだ日本語に慣れていないせいだろう。
 同居人は日本人ではない。というか、人間でさえないのだ。
 鳥の翼を生やした女性――こう表現すると、いわゆる天使のような姿を想像されるかもしれない。
 しかし、それは違う。
 どう言えばよいものか。そう、いつかはまったRPGに登場した半人半鳥の怪物、あれにそっくりなのだ。たしか、ハーピーとか言っただろうか。
 現在、私は彼女とともに暮らしている。同棲というやつだ。
 同居人としるしたが、肉体関係もあり、お互いに好きあっているわけだから、恋人とするべきなのかもしれない。
 彼女と出会い。 
 ある日突然私の家に転がりこんできて、そのままいついてしまった。
 怒らないでほしい。本当にこのとおりなのだ。
 何故彼女が私を気に入ったのかは、よくわからない。
 断言するが、私は女性にもてるような男ではない。
 学生時代は周囲から嫌われ、女子にはそれこそ蛇蝎のように疎まれ、嫌悪されていた。
 社会人となった後も、仕事のことで注意をした女子社員にセクハラで訴えられ、地方に左遷された。まあ、首にならなかっただけもうけものなのかもしれない。
 いつか姪っ子と散歩していたら、警官に職務質問をされた。ああ、これは蛇足だろうか。
 そんな私のものに、人間ではないとはいえ、美しい女性が現れ、恋人となっている。
 夢というよりは、妄想のような話だが、事実である。
204('A`):2007/03/14(水) 18:33:40 0
 これが私だけの身に起こったことなら、まあ、ラッキーな話で終わる。
 しかし、現在このようなことが、日本各地、いや、世界規模で起こっているのだ。
 私と同じく、いわゆるモテナイ男である会社の同僚Aは、牛だかヤギだかの角の生やした女性と同棲している。
 同じアパートに住む60歳の男性は、和服の似合うしっとりとした美女と暮らしている。ただし、この女性半分は植物だとか(詳しいことはわからない)。
 彼女らが何者であるのか。それは、政府だか学会だかの、えらいひとたちにもわからないらしい。
 わかっているのは、彼女らは全て人間とその他の生物のハイブリットともいうべき姿をしていること。そして、彼女らが男性の好みには一定の共通点のようなものあるらしいのだ。
 たとえば、植物系のものは60代から上のいわゆる年配者を好み、猫系のものは美男子を好む、犬系はマッチョな体育会系のもとに、蛇系は理系タイプに・・・という具合。
 とはいえ、彼女らの種類はそれこそ何十とあるらしく、国連などもその全てはいまだに把握しきれていないようだ。
 全ての男のもののもとに、美しい女性がやってくる。
 天国のような話だし、私などはその恩恵を受けまくっているのだが、問題も多い。
 たとえば、彼女らの中には、小学生や中学生のような、いわゆる未成年の少年にも関係なく押しかけるため、教育上の問題から懸念されている。
 ただ、どういうわけかどのタイプも、既婚者には関心を示さなかった。まるで、申し合わせたように。
 もっとも、離婚をした場合、好みの相手にはすぐに押しかけていくということがわかったため、離婚率が爆発的に増えて、上記の件以上に問題になっているのだが。
 類似する問題でいえば、未婚率の増加も問題になっている。これは少子化とともに以前から問題になっていたのだが、彼女らの出現とともに、過去最低となっている。
 新聞を読むと、某党の女性議員が、彼女ら・・・世間では「異国のひと」と呼んでいる・・・の排斥をぶちあげるという記事がのっていた。どうやら女性団体などの支援を受け、かなりの勢いらしい。
205('A`):2007/03/14(水) 23:53:49 0
これ何てエロゲ?
206('A`):2007/03/15(木) 00:16:40 0
それを言っちゃあおしまいよ
207('A`):2007/03/15(木) 00:28:13 0
「大丈夫?」
差し出される白い手。
まるで陶器の様に白く、シルクの様に細い指先。
「は……はい。大丈夫です。」
照れたではない。でも、何故かはわからないが、私は彼の手をとらずに立ち上がる。
「これ使ってください」
そういって彼はハンカチを取り出す。
「すみません、ありがとうございます」
しかし、私はそれを受け取らない。
「気を付けてくださいね」
そう言って彼は去って行った。
だが、私は彼の背中を見続ける。
彼の背中のハルヒが私を見つめかえしていた。
208('A`):2007/03/15(木) 10:13:22 0
>>207
(゜∀゜)ハルヒキタ――――――――!!
209('A`):2007/03/15(木) 19:08:07 0
>>207
主役の女性?もハルヒがわかるってことは腐女子?
210人間の屑(^^ゞ ◆J78T1DTqzA :2007/03/15(木) 21:47:23 0
勇者はゴブリンの追っ手から逃げるために人気の無い草原を走っている。
勇者「はっ、はっ、はっ」
ゴブリン「ヒヒヒーヒ! 逃げても無駄だ!」
ふと、目の前に女性が見えた!
勇者「しめた!」
勇者は更にスピードを上げ、女性を追い抜く。
ゴブリンはその過ぎた女性を強い力で羽交い絞めにした。
ゴブリン「ギャハハ! 勇者さんよう! この女を助けたければ、俺らに従えぃ!」
勇者は立ち止まり、仁王立ちになる。そしてパワーを拳に集中させる! この時間が欲しかったんだ
勇者「だっりゃあああああああああ!!!!!」
全力でゴブリンと女性ごと拳でぶちぬいた!!! さすがに圧倒的勇者パワー!
ゴブリン「なっ・・・お前は、勇者じゃなかったのか!!」 ゴブリン愕然(笑)
勇者「いいや、俺は勇者だ。だが…勇者が必ずしも人を助けるとは、限らないんだぞ(笑)」
ゴブリン「おのれ・・・外道め・・・ごふ!」
211('A`):2007/03/15(木) 23:16:40 0
小説書く喪男 Rigel2
の次スレはここだと思ってもいいのかい?
212('A`):2007/03/15(木) 23:40:09 0
投稿サイトはここにリンクを張っているw
213('A`):2007/03/16(金) 00:15:19 0
ファンタジーオンリーだよ
214('A`):2007/03/16(金) 22:31:09 0
age
215('A`):2007/03/17(土) 00:57:12 O
テナーモイまで保守(`・ω・´)
216('A`):2007/03/17(土) 03:17:38 0
他に投稿する猛者はいねーのかい。
217('A`):2007/03/17(土) 11:28:23 0
218('A`):2007/03/18(日) 01:59:45 0
モウダメポ
219('A`):2007/03/18(日) 18:26:03 O
(-o-
220('A`):2007/03/18(日) 19:41:26 0
              く.:V.:.:. /.:.:.:.:.:/  !.:.:.:.:.:.:.: ヽ.:.:.:.:|r┐|>、
               ハ:|.:.:.:.|.:. /、/  l.:.:.\/.:.:.:. >:{,、_>|:.;イ
                 l.:.:|.:.:.:.|.:/{.:.{`ト-八.:.:V斗<.:.:.:.| .:.: レ :|
                  |.:.:|.:.:.:.|Wイア沁  \{ イア沁ヽ.! .:.:.| :.:|
                  l (|.:.:.:.|l { {r'//i}     {r'//i} }|.:.:.:.|).:l
              j人! .:. |   `ー''      `ー''  |.:.:. l.:.N
              /^ヾ!:. 小 .:::::::   '   ::::::::.  |.:.:. |.:ハ
               ハ.:.:l ヽ、     ーー     , イj.:.:./く
                 /  \{rー‐z≧=‐--‐=≦zーリ/ ム
             /_〉 ヽ〉| ,-、‐、_|   |_/7‐、│ / {∧
              __/__  / /ニヽヽ_))⌒(_ノ/ノ⌒>、レ'  `‐ヘ、
          /   `ヽ∨〃ゝ‐'´ ´∀` `ー´ーヘ ∨ ̄ ̄ ̄\
         { 7¨>―'´' /j       |      { Vー<二ニヽ、}
221('A`):2007/03/19(月) 08:30:54 O
222('A`):2007/03/19(月) 11:09:30 0
テナーモイ!
お前の帰りを待っている!
223('A`):2007/03/19(月) 22:56:31 0
待つ事には慣れている・・・
224('A`):2007/03/20(火) 13:01:44 0
待つわ
225:2007/03/20(火) 13:20:08 O
ありがとう
226('A`):2007/03/20(火) 13:20:23 O
携帯から投稿していい?
227:2007/03/20(火) 13:21:02 O
ありがとう
あと一週間ぐらいかかりそう
それまで保守頼む
228('A`):2007/03/20(火) 13:47:31 0
>>226
いいんでね
2297:2007/03/20(火) 20:17:53 0
今日の深夜に多分更新できる
待っててくれた人、ありがとう
230('A`):2007/03/20(火) 20:19:29 0
やれやれだぜ
2317:2007/03/20(火) 20:33:21 0
待たせてゴメン
何か俺の書き物のストーリーでわかんないコトとかあったら聞いて
更新するときに補足とかするから
232('A`):2007/03/20(火) 22:53:15 0
期待age
233('A`):2007/03/21(水) 09:04:23 0
234('A`):2007/03/21(水) 11:56:32 0
すまんがよくわからんので絵だけ堪能してきた
つかよくこれだけ書いたな
235('A`):2007/03/21(水) 12:31:18 0
火吹き山のレビューなんてはじめてみたよw
おもしろかった
236('A`):2007/03/22(木) 18:32:20 0
それは、爛れた顔をした何かであり、背丈は私の半分くらいしかなく、まるで子供のような体格をした生き物であり、『魑魅魍魎』を『餓鬼』を思い浮かべさせられた。
私がそれに近づくと、それは逃げ出し、私がそれから逃げ出すと、それは追いかける、つねに私と一定の距離を保とうとしているように思えた。
それが「ぎじぎじぎじぎじぎじぎじ」と鳴きだし、私は耳を通じて不愉快な音だと認識させられ嫌な顔をするがそれはおかまいなしと「ぎじぎじぎじぎじぎじぎじ」と鳴き続けているのだ。
それの鳴き声の対処はないものかと私は自分の記憶を探りあてる作業にうつる、私は一体どうゆう人間でどうゆう状態に陥っているのか、思い出すのだ。
夏の日、であった。私、笹波 無花果(ささなみ いちじく)はいつものように畑でジャガイモ、ニンジン、などといった野菜に水をあげ、汗を流していた。
畑は私の日課であって、趣味でもあった、友人にそれは17歳の人間のやるものか、からかわれるのだがやはり楽しいものは楽しいのである。
畑は家の庭を利用したもので広さは17畳の部屋一個分くらいであり、中々のものなのだ、その中、汗を流し作業をする私の前に彼がやってきた。
237('A`):2007/03/22(木) 19:46:29 O
http://ncode.syosetu.com/n6928b/k/

途中だけどどぅーかな?
238('A`):2007/03/24(土) 06:36:32 0
元からあった小説を書くスレってもう立たないの?
需要があるならオレが立てるけど。
239('A`):2007/03/24(土) 12:08:43 0
お好きに
240('A`):2007/03/26(月) 00:22:12 0
age
241('A`):2007/03/26(月) 01:32:43 O
>>238
俺は喜ぶ
242('A`):2007/03/26(月) 18:40:54 0
書こうとしても書こうとしても一行も進まず、
小説サイトだの創作文芸板で質問すると”とりあえず書き上げろ”と無茶を言われ、
愚痴ってると追い出され、今日も一行も書けない・・・

あんまりだとおもわんか
243('A`):2007/03/26(月) 18:57:51 0
話は書き終わったら聞いてやるよ
244('A`):2007/03/26(月) 19:14:22 0
創作文芸板は糞の集まり
245('A`):2007/03/26(月) 20:13:22 0
日記みたいなクソなものでもいいから書けよ。
で、それを見ながら小説風にもう一回書き上げる
それを何周も繰り返せばそれっぽくなるだろうよ
246('A`):2007/03/26(月) 23:57:05 0
これまでか・・・
247('A`):2007/03/27(火) 00:21:08 0
「おらーーー!!!」
ザシュ!ブシィ!
山本の激しい攻撃が田崎に炸裂した
「ぐおぉ・・・」
田崎は死んだ
山本は12の経験地を手に入れた
248('A`):2007/03/27(火) 01:20:07 0
ただ妄想するのとそれを文章に起すのとでは全く違う
2497:2007/03/27(火) 22:50:30 0
もうすぐ暇ができる
需要があるなら続き書くけど…
250('A`):2007/03/28(水) 02:39:33 0
この世界が闇に包まれてから5年近くが経つ。
いや、厳密に言うと闇に包まれたのは人の瞳だけだ、と
王国のお偉い僧侶様は言う。
魔王オクド・デ・ダークが降臨し、世界中の人々の視界を暗くする呪いをかけた、と。
最初こそ俺を含め世界中が混乱の渦に巻き込まれたが、
今では視界が暗いだけで特にそこまで不便はない、といっても
他人の顔さえはっきり見えないほど暗いのだが。
僧侶様いわく、真の悟りを開いたものは視界が開け、
目を覆う闇のカーテンがハラリハラリとはがれ真の視界を得られるらしい。
怪しいものだ。人の見ている景色なんて分からない。
もしかしたら俺以外は全員ちゃんと見えているのではないか?
可能性は0ではない。
まぁ、俺一人を騙すのにそこまで大げさな芝居を打つわけもないし、
みんながみんな薄暗い中生活しているのだろう。
魔王とやらも殺戮の限りを尽くすとか、酒池肉林の騒ぎと言った話も聞かない。
暗いながらも楽しい世界・・・とまでは行かないが、
世界は平和といっても差し支えない日々を続けていた。

あの時までは。
251('A`):2007/03/28(水) 22:47:47 0
252('A`)