〜もしも時間を30秒止められたら〜 38停止目

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1('A`)
もしも時間を30秒だけ止められたら何をしたい? 
自由に語ってくれ。 

■■ 時間を止める前に ■■ 

1 最低限のマナーは守りましょう! 
2 小説はスレの一部でありここはSSスレではありません! 
3 支配人や作者さんを見かけたら乙と言ってあげましょう! 
4 中傷と辛口は別です、スルーしましょう! 
5 時間に関係してれば30秒じゃなくてもOKです! 
6 ネトラジや祭りの際はsage必須! 
7 みんな譲り合えば上手くいくよ!('A`)人('A`) 

妄想男作成 まとめページ 過去ログ 第2弾リレー小説 
http://2arcadia.web.fc2.com/index.html 
支配人作成 まとめページ 個人作品 第1弾リレー小説 
http://www.geocities.jp/a30seconds 
前スレ 
http://etc4.2ch.net/test/read.cgi/motenai/1152279754/ 
初代スレ 
http://etc4.2ch.net/test/read.cgi/motenai/1135010640/ 
2ニー太:2006/07/11(火) 23:51:16 0
>>1
スレ立て乙です。
3('A`):2006/07/11(火) 23:51:36 0
〜チームリレー小説〜 
メンバー編成 

【Aチーム】 
1 ディック 
2 加賀見 
3 刹那 (休)←(代打)− ??? 
4 代々木 (欠) 
【Bチーム】 
1 シュガー 
2 奈落(欠) 
3 めるすー 
【Cチーム】 
1 駄文 
2 ボーイ'U`マン(欠) 
3 妄想男 (欠) 
4 くのいち(欠)←(代打)−小笠原 

4('A`):2006/07/11(火) 23:52:35 0
リレーまだやってるのかわからんが一応貼っといた。
俺としては続けてほしいところだが

他にテンプレある?
5ニー太:2006/07/11(火) 23:53:47 0
先走ったorz

もし時相関図はいれないんですか?
6('A`):2006/07/11(火) 23:55:29 0
あれは七夕の陣のものだからもういらないかなーと勝手に判断
いるようなら貼ってくれ
7ニー太:2006/07/11(火) 23:58:36 0
あ、そうでしたっけ?
新しいテンプレっぽかったので。
そういうことなら自分はいらないと思いますよ。
8('A`):2006/07/11(火) 23:59:37 0
ニー太乙!楔も前スレでいたね、乙!
9シュガー:2006/07/12(水) 00:21:55 O
スレ立て乙です!
10:2006/07/12(水) 00:34:10 0
            ,.. :' :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :ヽ、
           /:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :\
      ,r ‐ 、 /:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :ヽ
     i__  ./:: :: :: :: ::i、:: :: :: ヾ、:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ヽ
    /  ∨:: :: :: :: :: :.! \:: :: :\ ヽ、:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::'.,
    !   /:: :: :: :: :: :: :|  ヽ:: :: ::\ \:: :: _,,ヽ,,._:: :: :: :: :: :: :::',
   /ヽ -.イ:: :: :: :: :: :: :::!    \::ヽ::ヽ  /ヽ:: :ヽ::`:: :: :: :: :: :: ::',
  /:: :: :: :|:: :: :: :: :: :: :: |     \:ヽ::\.   \::ヽ:: :: :: :: :: :: :: i
  /:: :: :: :::|:: :: :: :: :: :: :: |_       ヽ\::ヽ    ヽ:\ヽ:: :: :: :: :::|
  |:: :: :: :::イ:: :: :: :: :: ::/!         \:、 x ' ニ‐- 、 \:r ‐、:!
  |:: :: :: / |:: :: :: :: : /:: ::|              /:::::::ヽ. ヽ  i  ヽ
  |:: :: :: i. !:: :: :: : /:: :: :!    _          i:::::::::::::i   ヽ      
  ||、:: :: |  l:: :: :: :: :: :: ::!  / - 、        ヽ ::::::ノ    レ      
  | ヽ:: ::!  !:: :: :: :: :: :::|  / /:::::::::ヽ                  i ノ
    ヽ:|   !:: :: :: :: :: _|  i i::::::::::::::i              i
        ヽ:: :: :: / ヽ ヽ ヽ - '     '         .イ
          ヽ:: ::i  .ヽ                /     <スレ立てGJ!
           ヽハヽ、  ヽ        _ ノ  ./    
               ` ーへ、          イ ir彡~` - ._
                    > ―__ 、- ''   ` -.i
                    / ̄i/         i
                   /    !  __   , -  イ
11('A`):2006/07/12(水) 00:42:35 0
>>1
スレ立て欝
12('A`):2006/07/12(水) 00:55:40 O
乙カレーション
13('A`):2006/07/12(水) 01:42:07 0
前スレのキバヤシの扱いおもしろいな

ニー太、シュガー、楔、久々の駄文乙
14('A`):2006/07/12(水) 03:13:32 0
スレ立てGJ!!さて次の大会までにスキルを上げるためにも個人作品頑張らないと
個人的にはイカリングのデスノートも読みたいとこだ

すぐわかる!現在のもし時相関図


    /|/|  不意うち         素クールスレ
  N    i  ←― ボーイ?       小説漫画家スレ
  加賀見 /             /    バイオスレ
 /_   /K\           |/倒す!     など他スレ勢力
  /|/ (前回覇者の意地)    ̄     /\
     |    \|           /   \
     ↓      ̄       ―――┘     |
   ↑       _       もし時根性  |
   逆襲      |\挑戦      .―――――┘
   |         \
  妄想男     / ̄ & ̄ ̄ ̄|
           |       |  〜
       (バイオ仲間)   シュガー 〜 前回のせつなさ
           |        |   〜
           |        |
奈落 ―(夫婦)― ディック .  |
 |         |_|_____|       戦闘機
(不倫)       (不倫)         ≡ /ー―――x
 |          |              ̄/_/ ̄ ̄
支配人―(夫婦)―めるすー

        ↑           | ̄ ̄ 
      僕は誰の子?      .|\ \
        |             .\生暖かく見守る
       喪吉                 俺達
15:2006/07/12(水) 06:16:13 O
おはようございます
昨日はスクプロで6発も抜いてしまった…orz
また久々にエロゲやって癒されたからよしとしましょうw
16('A`):2006/07/12(水) 06:50:47 0
大会終えて相関図は変更にならないの?
17('A`):2006/07/12(水) 07:03:44 O
|`)もは
18('A`):2006/07/12(水) 07:05:02 O
>>15
抜きすぎw
19('A`):2006/07/12(水) 07:43:07 0
お、立ってる
20('A`):2006/07/12(水) 09:04:11 O
よう
21('A`):2006/07/12(水) 10:01:35 0
>>14
古い
22('A`):2006/07/12(水) 10:14:07 O
ゴラッソ改善もいいけど投票者18人→12人は結構問題じゃない?
謙虚なのはいいけど
23('A`):2006/07/12(水) 12:16:38 0
参加者は必然的にゴラッソ!
24('A`):2006/07/12(水) 16:47:38 0
自分の作品の採点に困ってる作者さんがいたので、
自分の作品の採点は★3つに固定。とか?
あとは一つ一つのゴラッソを大切に扱っていく。

対策(?)としては、それくらいしか思い浮かばないな
25('A`):2006/07/12(水) 20:53:58 0
作者さんたちってどんなテキストエディタ使ってるの?
26:2006/07/12(水) 21:45:34 0
vertical editerを使わせて頂いてます。
ツリー表示、縦書き、原稿用紙形式に対応のうえ、設定変更が簡単。
簡単すぎて鼻につくところもありますが……
27('A`):2006/07/12(水) 21:48:24 O
自分の作品によほど自身があれば問題なく★5はつけていい。
逆に今回は出来栄え悪いなぁと思ったらその分減点すればいい

>>25
俺は最近まで2ちゃんに直接書き込んでたww
でも今はワード
28駄文散文男:2006/07/12(水) 21:58:43 0
前スレでキバヤシが言った通りの理屈で文文男が俺です。
29('A`):2006/07/12(水) 22:08:23 0
>>27
直接てw
専ブラだよね?
30('A`):2006/07/12(水) 22:18:02 0
>>28
なんでオカ板住人とかウソついたの!
ばか!
心配したんだから!
31('A`):2006/07/12(水) 23:57:36 O
>>25
自分はwindowsのメモ帳使っています。
シンプルで使いやすいです。
32('A`):2006/07/13(木) 02:13:00 O
俺もメモ帳。軽くていいよ
33('A`):2006/07/13(木) 02:27:07 0
右端折り返し機能とか超便利
行数はブラウザの大きさで調整する
34('A`):2006/07/13(木) 04:24:57 0
俺はメールに書いてコピペ
35('A`):2006/07/13(木) 04:40:23 0
俺はイエローミント
36('A`):2006/07/13(木) 04:42:39 0
ぼくはタイガー
37('A`):2006/07/13(木) 04:44:11 0
俺は念写
38('A`):2006/07/13(木) 05:54:23 O
もは('|
39('A`):2006/07/13(木) 05:57:13 0
最初は日本の名前を日本共和国にしようと思ったけど
縮めるとあの集団になりそうなので辞めました
読みにくかったらゴメン。。。

この国=架空の日本に似た国  名前は、日本
同盟国=架空のアメリカに似た国 名前は、米帝
怪しい隣国=架空の(ry
華中=k(ry


第三章?

あれから正確には分からないけど一週間ぐらいたった。
とりあえず、ハンガー、自分の部屋それにブリーフィングルームの位置だけは
なんとなく分かるようになってきた。
しかしまだ、食堂に行くには隣の小娘に案内してもらわないと遭難してしまう。

ここ数日、体力測定やら健康診断などを受けていたが、それにしても
健康診断で全身麻酔をされ、手術まで受けたのは初めてだった。
終わってみると別段何かが変わったという印象もなく、麻酔が切れると
普通に歩くことも出来た。
手術が終わり興味本位で腹を見てみたけど腹にメスの跡は見当たらず
よほどの腕前だったのかなどと、不思議に思ったが気にしないことにした。

そんなことより一番驚いたのは麻酔が切れて目覚めると
目前に西田と名乗った小娘がいた事だ。
彼女は、寝ぼけ眼の俺を叩き起こし、ふらふらしてる俺を
負ぶってハンガーまで連れて行きウルルに関する操縦法、特性などなどを
まだ麻酔の余韻が残る体に叩き込んでくれた。
華奢な体の何処にあの力があるのか・・・・・・

まぁ、次から次へとやる事があり、充実感とはまた違う脅迫感みたいなもので
仕事をしていた俺は気付くと来た時からずっとこの穴ぐらに潜っていて
空を見ていなかった。

そして今日、やっと少しだけ暇が出来た。
俺は、空を見ないと勘が戻らないのではとかいう意味不明な危惧が浮かび
西田の部屋へ行き、外へ出るのを誘ってみる。いや、外まで案内してもらおうと思った。
意外なことに二言返事で了解してくれて、今までの子供っぽい言葉だけど
秘密兵器を隠匿するような、そんな怪しい空気はなくなった。

彼女が前を歩き、この穴ぐらから出してくれるよう水先案内人のように
ずんずんと進んでいった。
その姿を見ると、この国が目指した強い国という思想が急に体によぎってきた。
40('A`):2006/07/13(木) 06:01:20 0
 それは一人の男の体言壮語から始まった。
この国の人々が、十年続いた不況というトンネルに光が差し込み
もうすぐ出口かと思われたときだった。
この国に堆積していた、不平不満を公然と言い続け
その払拭にはこの国を自立させ、同盟国に頼りきらない政策が必要
即ち旧大戦の連合国が押し付けた埃臭い憲法を変え、軍備の拡張というものが
必要だと訴え続けていた。
しかし、この国が旧大戦で受けた傷は予想以上に深くその言葉は反戦、平和
というフェミニスト達の好きな言葉に揉み消されようとしていた。
でも、ここで国を揺るがす事態に発展する。

隣国がこの国に向けてミサイルをぶっ放してきたのだ。
その事態をメディアは面白おかしく伝えたが、同盟国はそうではなかった。
二隻の空母と十数隻にも渡る巡洋艦を従え隣国との海洋上に鎮座した。
隣国は怪しい独裁政権下の社会主義国であり、経済活動はほとんど風前の灯
というもので国民は飢餓に苦しんでいた。そこで他国に援助を求めたが
まともに援助を出したのは、アホみたい国民性のこの国だけで
他国は一切我関せずという面持ちだったが、同盟国の政権が変わり
何か歯車が回り始めた。同盟国はテロの恐怖などという前代未聞、旧大戦でも
味わったことのない本土攻撃というものに晒され、煮え湯を飲まされたようだった同盟国の大統領は、
今までの鳩的な雰囲気を一掃し、怪しい国々に戦争を仕掛けた。
その為、体裁上 隣国に物資を送れなくなくなり、ますます隣国はやせ衰えて
いった。そういったことでの最後の断末魔だったのかもしれない

利権を貪り尽くすという開拓民の意識の彼等は、無駄を嫌う。
この国のタクシーが自動で開くのを見るとこれを手動にして運賃のコストを
下げろという彼等だ。
確かにテロの恐怖もあるが中東の怪しい国に喧嘩しかけたのは油が目的であった。
では、隣国になんの利権があるか?
希少鉱石だった。
レアメタルといわれるそれらが採れる場所は少ない。
それにこのやせ衰えた国だ、採掘のコストは子供が見ても低いと分かるだろう。
そして、彼等は艦隊を差し向けた。

メディアは面白いもので、この行動に対し何故この行動を起こしたか?
という疑問に怪しい軍事評論家を呼んで、意見を求めていた。
強い言葉を言えば様々なところから色々と言えわれるこの国、
テレビ局は軍事評論家に釘をさして当たり障りのないことを言えといい
本人は、金さえ貰えれば後はどうとでもいいのでそれに応じる。
国民はというと、専門家が言うからそうなんだと何でも信じていた。
風邪を引いて医者の意見を聞き、安心しているようなものだ。
まだこの世界の医学は風邪というものが何なのか分からず
それに対しての特効薬があるというわけではないのに……。
専門家というのが一番怪しいと考える意識はこの国にはなかった。
41('A`):2006/07/13(木) 06:02:53 0
でも、その国民性が変わり始めた。
あの馬鹿な男は、性懲りもなく声を出し続けていたのだ。
それが肥大化しきって学者たちだけのものじゃなくなった
インターネットというものが、拡声器となった。
この情報網の中は、極端に左傾化した国民感情の揺り戻しと言える
右傾化した概念が漂っていて、その男はそんな概念に後押しされ
何処からか作った仲間と衆議院選に立候補した。
その結果は圧勝。集まった仲間は、40人だったが
その中の38人が見事当選し、一大野党となった。
そこから数年後その勢いを借りようと仲間がまた集まっていき
参議院選にその政党は121人と、どこかの社会主義を訴える政党でありながらも
資本主義を容認する怪しい政党と同じように全選挙区に候補者を立てた。
その怪しい政党と違うところといえば、
政権与党を下し90の議席を確保したところだった。
彼の力がそれから強くなったのは言うまでもない。

国民は欲していたのだ。この暗い道を照らし明るい光を差し込んでくれるものを
その光は太陽を模した原爆の灯火だろうといい、もう疲れたという思考を
ほとんど諦めた国民が望んだのは、大きな声で嘘を平然と言ってのける者だった。
それから後の衆議院選は言うまでもない。
彼は今まであったこの国の平和憲法というものを変えた。
反対の声もあったが圧倒的な議席と彼のカリスマ的な大きな声に酔いしれた国民の声の前には無力だった。
自衛隊から自衛軍への格上げ、国際法で認められている交戦権の容認
軍需産業の市場解禁など色々なものが行われた。
この国の変容は、世界中に知れ渡り 軍国主義の復興かと囁かれた
しかし、この男は予想以上に狡猾で主要国に気を使った外交を推し進め
未曾有の危機は回避された。
近所の国は、色々と騒いでいたが どうでもいいことだった。
ここ数年、隣国がそれ以上ミサイルを飛ばすということはなく
同盟国は、この国に敷設した基地上で足止めを食らっていた。
そうして、半年が過ぎ隣国と隣近所の国同士が協議を開こうとした時
同盟国は我が物顔でこの協議に参加し顔をきかした。

そして同盟国の憮然とした態度に隣国は、最後の抵抗といえる行動をした
俺は、怪しいんだぞ、来たら核撃っちゃうよ 政権が転覆すると暴走しちゃうよ  
と言うかのようにミサイル発射させた。

同盟国は、本土に届かない攻撃だと知ると
待っていましたといわんばかりになだれ込んでいく
このときこの国は、戦後初めて戦争に突入していった。
あっけないものだった、二日で首都は陥落し脅しをかけた政権もその日のうちに解体された。
そして両国が利権を貪ったわけだが、
歴史上何度も眠れる獅子といわれ、獅子だった試しがない。
多くの弱い民族を侵略してきたことで人口と国土を大きくした華中は面白くないようで、
いずれは自分たちの国土となりそうな物を盗られたという面持ちだった。
華中はその中ロケットを発射した。
宇宙開発だといっていたが、それは失敗に終わり地上に着弾した。
着弾地点は、ハテコダから約30`のダム建設現場。
ダムの下はミサイル基地として作る予定であったが、幸いなことにミサイルは
まだ運び込まれていなかった。
こちらが何故こんなことをしたというと
「大国の宇宙開発事業の事だから仕方がない」と言い、悪びれた様子はなかった。
これが沸点だった。 散々の領海侵犯に中立線を跨っての油田開発
そして多くの懸案事項が温度を上げさせ、この一件で一気に沸騰した。
この戦争が始まったのだ。
同盟国も一応は戦闘に参加したが、利権が少ないということで
消極的だった。
それから、2年。まだ戦闘は続いている。
軍事境界線を阻んで両軍がにらみ合う状態となった。
42('A`):2006/07/13(木) 07:25:04 0
コテ外したの?
43('A`):2006/07/13(木) 07:28:57 0
付けた方がいいのかな?
ああ、そういえば儀礼的な"続き”を忘れてた…
44('A`):2006/07/13(木) 07:29:43 0
つけたほうがいいぞ〜
45('A`):2006/07/13(木) 07:34:01 O
|`)もは
46戦闘機:2006/07/13(木) 07:34:43 0
なんか俺がコテっていうのがしっくり来ないんだよ…
47('A`):2006/07/13(木) 07:36:14 0
やっぱりそっちのほうがいいw

>>45
よう
48('A`):2006/07/13(木) 12:30:18 O
戦闘機は個人作品は神なんだけどなww
49:2006/07/13(木) 13:23:17 O
一度、自己顕示の味を覚えてしまうとコテが止められなくなるのが困るw

でも自分の場合はコテとして、このスレで充分に自己顕示欲が満たされてるから
これ以上のモノは何も望みません。寧ろ皆さんに感謝してますよ。
本当は匿名性が守られやすい名無しで楽しむが一番良いんですがね…
それだけじゃ物足りないと感じる自分は
もう後戻りが出来ないくらいに2chに依存してるんだろうな。
50('A`):2006/07/13(木) 14:54:16 0
戦闘機GJ

作者の主義主張丸出しでいい!
51('A`):2006/07/13(木) 15:34:57 0
楔はコテなのに礼儀正しくて珍しいよ
52('A`):2006/07/13(木) 17:25:21 O
今日の暑さは異常だな
53('A`):2006/07/13(木) 17:59:49 0
むっさ汗かいた
危うく痩せるところだった
54:2006/07/13(木) 19:17:23 0
>>51
建前上では『このスレの為、みんなの為』で本音では『自分の為』にやってるようなものですw

それにしても今日は本当に暑かったですね。
自分の部屋に冷房とか扇風機がない為、窓は常に全開なんですが今日は風が無いせいか異常な暑さでしたよ。
適当に涼しげなの貼っておきますwやはりいいんちょの可愛さは異常だ・・・。
いつ見ても癒される俺ガイル('A`)

ttp://bebe.run.buttobi.net/up/src/be_2502.jpg
ttp://bebe.run.buttobi.net/up/src/be_2503.jpg
ttp://bebe.run.buttobi.net/up/src/be_2504.jpg



55('A`):2006/07/13(木) 19:25:29 0
癒されたw
妄想男が絵の楽しさを知ったみたいだからこういうの描いてもらいたいね
56('A`):2006/07/13(木) 19:37:17 0
いいんちょの妹のかつぜつの悪さがツボ
57('A`):2006/07/13(木) 19:39:52 0
3枚目の妹のイヤホンに「かつを」と刻まれてるな
58('A`):2006/07/13(木) 20:32:30 0
ちょwwwかつをwwwwww
59:2006/07/13(木) 21:21:26 0
3枚目が自分のデスクトップの壁紙でもあるw

そういえば妄想男も絵を描いてましたよね^^絵を描ける人が羨ましい〜
また駄文の絵や喪君の絵も見たいですね!
60('A`):2006/07/13(木) 21:48:56 0
駄文は最近見たし可能かもしれない
61('A`):2006/07/13(木) 21:54:51 0
戦闘機の絵を描いて欲しいなww
62('A`):2006/07/13(木) 21:56:49 0
&やニー太の作者絵も面白そう
新世代の作者さんはどんな絵になるんだろう?
63('A`):2006/07/13(木) 21:59:05 0
ディックの似顔絵はカオス入ってたなwww
64('A`):2006/07/14(金) 00:01:58 0
まとめサイト消えてるね
支配人リニューアルをほのめかしていたから楽しみだ
65ニー太:2006/07/14(金) 01:46:21 0
この前家に泊めた友達に「書いてる途中&今まで書いたSSを読んだよ」と言われて鬱
今読み返してみて泣けてきたよorz
66('A`):2006/07/14(金) 01:56:05 0
>>65
やっぱりこのスレかwwww
67ニー太:2006/07/14(金) 02:28:31 0
>>66
ちょ・・・マジだったら怖いからやめてくれ('A`)
68ニー太:2006/07/14(金) 02:30:41 0
そして誰もいなくなったであろう時間を狙って暇つぶしで書いたのを投下します。
ホント手抜きですのでつまらなくてもご勘弁をorz
69ニー太:2006/07/14(金) 02:32:19 0
「侵入者だ!全員警戒態勢に入れ!」
警備の連中が慌しく動いている。
俺としたことがドジを踏んでしまった。
警報機を鳴らしたことは何度かあったがここまで大事になったのは初めてだ。
俺は泥棒請負人を生業としている。
今日もこの屋敷にある「あるもの」の盗みを依頼されて侵入した。
とにかく仕事は達成しなければならない、どうしたものか。
「居たぞ!こっちだ!」
チッ、見つかったか。
周りを見ても逃げ道はない。
俺は諦め、耳につけているピアスを一つ外した。
その瞬間辺りが静寂に包まれる。
警備の連中もまるで停止ボタンを押されたかのように動きがピタリと止まった。
俺は耳につけているピアスを外すことによって30秒間時を止めることができる。
ピアスは3つ、つまり3回までだ。
このピアスは一度外すと丸一日はめることはできなくなる。
要するに1日3回の制約がある。
時の止まった空間で俺は全力で走り出した。
警備の連中の横を駆け抜け目的の部屋へと向かう。
目的の部屋まで後数十メートルと言うところで時が動き出した。
「な!?ど、どこに行った!?さ、探せ!侵入者は必ず見つけろ!生死は問わない。」
後方から物騒な声が聞こえる。
・・・ヤレヤレ、このままあの部屋に行くのは危険だな・・・。
そう考え手近な部屋に入っていった。

部屋の中は薄暗くダンボールが無造作に積まれていた。
中身は分からないが要するに倉庫だろう。
今になって気づいたがこの部屋に誰かが居たら危なかったな。
俺は自分の運に感謝をした。
とにかくこの状況を打破しなければならないな。
ドアに耳を当て外の様子を調べてみる。
物音はしない。
どうやら警備員は遠くのほうへ行ったようだ。
ドアを少し開け辺りを窺って見る。
やはり人の気配はない。
馬鹿な奴等だ。無関係の方を全員で探しに行くとはな。
俺は倉庫から出てもう一度あたりを窺い安全を確かめた後悠々とお目当ての部屋へと歩み始めた。
70ニー太:2006/07/14(金) 02:33:20 0
・・・ここか。
俺は「あるもの」があるらしい部屋の前までやってきた。
ドア越しに中の音を聞いてみるが特に変わった様子はない。
ノブに手をやりドアを開けようと試みるが、開かない。
仕方なく俺はピッキングツールを取り出し鍵穴を弄る。
カチャカチャ・・・カキン
鍵が開いた。
ちょろい鍵だ・・・最新の警報装置が付いているクセにこういうところはお粗末だな。
俺は再びノブに手を当て扉を開いた。

中は簡素な客間となっていた。
電燈は小さな電球がついているだけ。
ベッドもとても簡素で囚人でも捕らえてあるような印象を覚えた。
そしてベッドにちょこんとかわいらしい女の子が座っている。
そう、今回の依頼の「あるもの」とはこの娘である。
この屋敷に監禁されているのを助け出してくれと言うことらしい。
盗みは盗み、俺は引き受けた。
俺はまず扉を閉め、鍵をかける。
そして不思議そうな顔をしている女の子に声をかけた。
「お嬢さん、こんなところで何をしているんだ?」
「・・・あなたは一体誰なんですか?」
「私?私は・・・そうですね、自由の国への案内人といったところでしょうか。」
「自由・・・」
女の子は自由という言葉を口の中で何度も何度もつぶやいた。
・・・今の俺はまるでカリオストロの城に入った泥棒だな、と自嘲気味に呟いた。
モミアゲの泥棒との最大の違いは彼女個人を助けたいわけではなく俺はあくまで仕事で来ているのである。
「それで、君はココから出たいだろう?」
「・・・・」
「もし出たいのならば私が君を連れ出してあげよう」
少女は控えめに、でもはっきりと頷いた。
俺は少女に少々お待ちくださいと伝えた後扉の方へ行き耳を当てる。
・・・外には人の気配はないようだ。
「それでは参りましょうか、自由の国へ。」
扉の鍵を開けたあと少女の方へ向き直り手を差し伸べる。
少女は一瞬躊躇ったあと手を出した。
俺は耳に神経を集中させ音を探る。
・・・騒がしさが嘘のように消えていた。
逃げたと思い込んだのだろうか?
それならばやりやすいのだが・・・。
「どうやってここからでるんです?」
「一階行けば窓なり入り口なりから堂々と出られますよ。」
そう答え階段の方へと向かっていった。
71ニー太:2006/07/14(金) 02:35:45 0
何事もなく階段を下りたところで予想通りというべきか予想外というべきかガードマンの一人に見つかってしまった。
「おい、さっきの侵入者がいたぞ!しかもαをつれている!」
チィッ・・・少女を連れたままじゃ圧倒的に不利だ・・・。
「・・・どうすれば・・・」
「お嬢さんは私の後について来て下されば大丈夫ですのでご安心を。」
口とは裏腹に俺はひたすら脱出方法を模索する。
「侵入者は殺せ!だがαには傷一つつけるなよ!」
・・・こいつはイイコトを聞いたな。
αってのはこの子のことだろう・・・ならばこの子を盾にすれば逃げ切れるのではないか?
そう思い少女の方をチラリと見る。
少女は明らかに不安な顔をしていた。
・・・この子を盾に・・・は俺の良心が許さないか・・・。
泥棒請負人も丸くなったものだな・・・。
っとなれば・・・。
「お嬢さん、何が起こっても驚かないでくださいね。」
そう言い二つ目のピアスを外す。
辺りが完全に沈黙をする。
そこで改めて辺りを伺う。
ここにいるガードマンは2名。武装は銃だ。
そして遠くから向かってくるガードマンが7、8名だ
・・・ノンビリしている時間はないな。
俺は少女を抱えると一気に廊下を走った。
そして手近な窓をブチ破り外に出る。
そしてそして時が動き出した。
「な、ど、どこに行った!?」
「あっちだ、あそこの窓だ!」
「な、いつの間に!?」
少女を抱えたせいで遠くまで走れずすぐに場所を特定されてしまったようだ。
これはグズグズしていられないな。
俺は混乱している少女を抱え塀へと向かった。
72ニー太:2006/07/14(金) 02:36:55 0
塀の高さはおよそ10M
「この塀を越えるんですか?」
少女が不安げにいう
「まさか、どんなことはありませんよ」
実は侵入の際は古典的に鍵縄を利用して塀を越えてきた。
帰りは少女という枷を考慮してあったので脱出ルートは別にある。
そういうと俺は塀沿いに門へと向かった。
門には連絡を受け、いつも以上に警戒している門番が二人、さらに館内にいたガードマンが3人いた。
予想の範囲内だ、時を止めて一気に抜けて終わりだ。
俺は最後のピアスを外した。
俺が完全に支配する時間、周囲の動きは停止し、静寂に包まれる。
少女を抱え門へ近づく。
そして門を脱出。
その後10秒ほど走ったところで時が動き出した。
「な、さっきの侵入者だ!」
な・・・見つかるのがいくらなんでも早すぎる。
内部にいると思い込んでる衛兵どもは外を見ないという目算で門から出たのだ。
チッ、完全に予想外だ・・・。
「お嬢さん、走るのは早いですか?」
「・・・遅くは・・・ないと思います。」
「申し訳ありませんが、依頼人・・・あなたのお父さんのところまで自力でお帰りをお願いします。」
「・・・あなたは?」
「私は時間を稼ぎます。ここで貴方を取り戻されては私の信用に関わります。とにかくお逃げください」
少女は頷き走り出した。
「・・・チッ、時を止める能力は3回まで・・・って制約だからな・・・。」
逃げることも考えたが少女を抱え全力で30秒間走った後では銃を持った衛兵三人から逃げ切る自信もない。
「これが俺の死に場所か・・・。」
俺は覚悟を決めた。



「よ、よく帰ってきた・・・。」
少女は無事に家に辿り着いた。
「ただいま、お義父さん。親切な泥棒さんが私を助けてくれました。」
「ああ、分かっておる。とにかく無事で何よりだ。で、その泥棒は?」
「・・・脱出の際に衛兵に見つかってしまって・・・時間を稼ぐと・・・そして後ろで銃声が聞こえました・・・。」
「な、なんということだ・・・私が本当のことを話す前に逝ってしまうとは・・・」
「・・・本当の・・・こと?」
「・・・今となっては言わぬ方がよい・・・その方が幸せだろう・・・。」
そう、泥棒も少女も知らない事実。
あの泥棒と少女が親子だということは・・・。
73ニー太:2006/07/14(金) 02:38:56 0
オチが弱いのはマジ勘弁をorz

それでは試験勉強してきます・・・。
74('A`):2006/07/14(金) 07:32:05 O
|`)もは
75('A`):2006/07/14(金) 07:34:37 O
よう
76('A`):2006/07/14(金) 07:42:59 0
さん
77('A`):2006/07/14(金) 11:12:56 O
>>ニー太
GJ!!人に見られたのか・・・災難だな
78('A`):2006/07/14(金) 11:27:03 O
俺のは絶対見せられない。見せてはならない
79('A`):2006/07/14(金) 12:01:14 O
親が俺のを見たら泣くだろうな。感動して。
80('A`):2006/07/14(金) 13:35:28 0
楔のデスクトップに自分の名前が……フヒヒ

ニー太GJ
即席投下はいいよね〜
81('A`):2006/07/14(金) 14:45:36 0
かつを乙ww
82('A`):2006/07/14(金) 15:12:00 0
81も乙〜
83シュガー:2006/07/14(金) 19:19:23 O
ちょっとオナニー投下しますよ
84シュガー:2006/07/14(金) 19:21:43 O
隕石落下予想時間まで、残り十二時間。時刻は午前三時。
食料と残りの道具を求めて、この街の一番大きなショッピングセンターに着いた。

「先にこっちから済ませるか」

車でホームセンターの自動ドアを破る。当然のように警報器が鳴り響いた。

「ポリタンクと有刺鉄線……これ入るのかな……」

集めたものを車に積む。大野から奪った車は、ワゴンタイプの軽自動車。
スピーカーの様な物が積んであったが、邪魔なので捨てる。
代わりに、脚立やベニヤ板や工具を適当に押し込んだ。

「次は食料か」

車をホームセンターから発車させ、スーパーの自動ドアを突き破った時、駐車場に警備会社の車が入ってきた。

「早いなぁ……説明して分かって貰えないかな」

車を降りて、食料等を集めながら、警備員が来るのを待つ。
あらかた後部座席に食品を積み込んだ時、警備員の姿が見えた。
随分と遅い、応援でも呼んだのだろうか。

「二……四人も。ご苦労様です」

普通こんな人数で来るのだろうか? 最近物騒だから?
まぁ……俺には関係ないか。

「えっと、これには理由がありまして……うおっ!?」

説明しようと警備員の方に近寄ったその時、後ろから取り押さえられた。
85シュガー:2006/07/14(金) 19:23:55 O
「暴れるな! そうすれば手荒にはしない!」

キメられている腕が悲鳴をあげた。説明したが、聞く様子もない。
……当たり前だが。

「痛ぇ! はぁ……腕を放すのと殺されるのと……どっチにしまスカ?」
「何を言っているんだ?! おとなしくしろ!」

警備員がさらに力を込めてくる。
こうなっては仕方ない、俺が生き残る為の些細な障害と見做すか。
こっちはちゃんと説明しようとしたのに、聞かない方が悪い。

「……分かリマした。後悔しナイデ下さイね」

何? とでも言いかけたのだろうか、警備員の口は開いたまま止まっている。
キマっていた腕を無理やり解く。警備員の腕が奇妙に曲がっている。
解いた拍子に折れてしまったようだ。
ベルトからナイフを抜き、額に突き刺す。
スコンっと軽い手応えは、癖になりそう程、心地よかった。

「俺ってモう、立派ナ殺人鬼ダな」

そう思うと気持ちが沈む。考え方を変え、結局『生き残る為に仕方ない事』で落ち着いた。


「そろそろ攻略本通り、トンネルを見つけないと……」

何度か時間を停止させた後、車に乗り込みショッピングセンターを後にする。
その散らかった床の中で、警備員達が目を覚ます事は無いだろう。
86シュガー:2006/07/14(金) 19:27:27 O
とりあえずここまでです
こんな自己満オナニー作品を、読んでくれてる人はいるんだろうかww
誤字脱字は脳内補完をお願いします。
87('A`):2006/07/14(金) 19:41:11 O
俺が今から読むよー
88('A`):2006/07/14(金) 19:47:42 O
主人公狂ってきたなwwwww
89('A`):2006/07/14(金) 22:16:11 O
シュガー乙
なんか大会以来すこし見方がかわったw
90('A`):2006/07/14(金) 23:23:16 0
そういえばこのスレでブログやってる作者っている?
91('A`):2006/07/15(土) 00:20:06 O
ノシ
92('A`):2006/07/15(土) 00:31:13 O
>>91は誰?
93('A`):2006/07/15(土) 00:32:45 0
うんこバスター
94熱暴走763:2006/07/15(土) 01:51:45 0
道化師の朝の詩


僕は登校する前の一時間、駅前のいつもの場所に座り込んでいた。
道行く人の視線が冷たい。
朝の空気が僕に突き刺さる視線を一層冷たく感じさせるが、しかし僕にはどうでもいいことだった。
こんな時間から汗を濁濁に流しながら電車に間に合わないと小走りをする太ったサラリーマンがいた。
唇が厚く、少しタコのようになっており、その隙間から並びの悪い前歯が見えた。
肌も小汚い。
目に覇気もなく、ただ毎日を自分に言い訳しながら生きているような人間と推測される。
僕は彼とは違う。
違うハズだ。
僕は彼よりもきっといい人生を送れる。

まるで、僕だけが空高くに浮いて、全てのものを見渡しているような感覚。
僕はその感覚がたまらなく心地よかった。
誰からも傷つけられない。
そして、誰かを傷つけなくてすむ。
例の太ったサラリーマンが小さく見える。
彼が小走りして電車に駆け込み、失敗する姿が目に浮かぶ。
小さな彼がそういう漫画の一シーンのような場面を演じるのを傍観するのは、まるでアリをアリジゴクに落として遊ぶ感覚に似た楽しさがあった。


サラリーマンの反対のホームには、綺麗に着飾ったOLがいた。
きっと顔立ちと体格と収入の良い上司にアプローチでも仕掛けるのだろう。
上司にはきっと妻がいる。
それでも体だけの関係を保ち、結果、上司にいいように捨てられるのだろう。

OLの並んでいる列の一番前には、派手で趣味の悪い格好をした老婦人がいた。
きっと学は浅く、そのくせ虚栄心だけは強いのだろう。
電車の中で仲間の老婦人を捕まえては、孫のそこそこの学歴をおおっぴらに自慢するに違いない。
そして、誰にも心配をかけられずに、一人老人介護施設で死んでいくのだろう。

老婆の左手の方向に、いかにもアニメばかり見ていそうな顔つきの眼鏡の男がいた。
その手の友達がいたら、周囲の視線も気にせずに大声でその手の話を始めるのだろう。
彼にはきっと「格好をつける」なんて意識はない。
いや、すでにその事自身を格好いいなんて勘違いしているのかもしれない。

スラっとした、顔立ちのいい清楚な女学生がサラリーマンの向こうからこちらを見ていた気がした。
まるで、僕の好きなあの娘のような・・・。
僕のことが好きなんだろ?なんて想像するが、口にはださない。
出せるはずも無い。
95熱暴走763:2006/07/15(土) 01:52:25 0
言われなくても分かっている、それが非常に自分に都合の良い妄想であることは。
さっきのサラリーマンだって、本当は誰もが知る会社の重役で、部下から厚い信頼を得ている上、女子社員からはモテモテであるかもしれない。
さっきのOLだって、本当は仕事がバリバリにできて、その上すでに信頼できるパートナーを選んでいるのかもしれない。
さっきの老婦人だって、高い知性と高い教養を持ち合わせて、感性が豊かで温厚な婦人かもしれない。
さっきの眼鏡男だって、本当はその手に話には興味なんてサラサラなく、しかも一般的に見てモテる部類の男たちと毎夜のようにツルんでいるのかもしれない。
この女学生だって、僕のことを嫌悪の目で見ているのかもしれない。
それを確認するのは怖いし、誰かがやっていることを見たことがない。
人が溢れかえって、しかも人と人とのつながりが希薄なこの場所でその行為をするというのは、犯罪を犯すことに同義である。

しかし、都合の良い妄想をしなければ、僕は押し潰されてしまうだろう。
だって、都合の悪い妄想をすれば、地球上の誰もが僕を殺そうとしてしまう。
宇宙に比べて、僕らはみんなちっぽけだ。
きっと、宇宙に意志があるとしても、僕なんて気にも留めないに違いない。
僕が死んでしまっても、人類が絶滅してしまっても、宇宙は痛くも痒くもない。

考えれば考えるほど、僕は虚無感に苛まされる。
感情が何を源泉としているのかは知らない。
ある人は、僕らの意志が神の宿る精神の深淵から来ると言う。
またある人は、それが脳内の化学反応の一端に過ぎないと言う。
情報を入力され、演算し、そして新たに出力する脳という機関が機械的に行っている作業の成果として感情があるならば、僕の感じている虚無感すら、むなしいものだ。
きっとパソコンが行っていることとそこまで違いはないのだろう。


しかし、妄想するだけなら自由だ。
口にさえ出さなければ。

思えば、子供の頃からそうだった。
「もっと考えている事をハッキリと言いなさい」と親から躾けられたが、あれは世界のついているウソだ。
考えていることをハッキリと言えるワケがないではないか。
誰だってそうだ。
そんなことしたら、世界中いたるところで殴りあいの喧嘩が起こってしまう。
そうなることが分かるから考えていることを言わない。
それが大人ってもんだろ?
96熱暴走763:2006/07/15(土) 01:53:05 0
そろそろ学校へと行かなければならない。
僕は定期券を改札に通し、全蔵門線中央森上行きの電車に乗る。

「え〜、ぁまもなくぅ〜、ぁふたこまるかわぁ〜、ぁふたこまるかわでございます。」
ふたこまるかわに近づくと、電車は地下鉄から地上へと出てすぐに高架線へと移り、そしてそのまま駅に出る。
きっと、朝の日差しが僕たちを容赦なく襲うのだろう。
地下鉄の壁の黒さは、窓に映る僕の顔を無機質に映し出している。
不愉快な電車の通過音が、トンネルで反射されてより一層大きく響き渡っている。
この窓から見える何も無い光景は、まるで今の僕の周りの世界のようで、嫌いだ。
醜く広がる不愉快な世界。


「自分から何もしなければ、世界は変わらないよ。」とテレビはよく言っている。
ウソだ。
僕は何もしなくても、僕を取り囲む世界は時間の流れと共に変化していっている。

先日、久野に彼女ができたらしい。
それから、僕は久野と話すことはあまり無くなった。
前はあんなに話していたのに・・・。
体育の深海が来月結婚するらしい。
相手は元教え子で、しかもできちゃった結婚だそうだ。
教師は口では何とでも言うが、現実はそんなもんだ。
今まで2年と3分の1ほど全く勉強をする気配がなかった田辺が、最近になって図書館に入り浸っている。
もうすぐ受験だろ?それより、お前は大丈夫なの?と、逆に心配されてしまった。


「自分から何もしなければ、世界は変わらない。」という命題が正しいなら、その対偶である「世界が変われば、自分が変わってしまう」という命題も正しい。
これもウソだ。
僕は世界が変わっていても、何も変わっていない。
ちっぽけなまんま、ただそこに存在している。
まるで、僕と僕の存在だけが時間を停止してしまっているように・・・。
97熱暴走763:2006/07/15(土) 01:54:12 0
電車の音が一瞬で消えて、周囲のざわめきがシーンと静まり返った。
耳が痛みを感じるほどの静けさが、電灯のついた暗い空間を支配していた。
出入り口のあたりで話していた女学生の集団は、表情をとどめたままピクリとも動かない。
世界が凍りついた。
ここを写真の中の世界とするなら、唯一、僕だけが写真の中で蠢いているのだろう。
無機質で剛体的な人々は、永遠にその格好のまま、暗闇の世界に存在し続ける。
僕が何をしても、世界は何も変化しない。


この暗黒に包まれた、孤独の世界。
その世界では、僕は絶対的な存在だ。
この世界に、僕はただ一人、変化を許された存在なのだ。

僕は思ったことを口にできる。
なぜなら、僕以外の人間が僕の言葉を聞けないからだ。
誰も殴りあいの喧嘩なんてうってこない。
一緒に乗っていたサラリーマンを「この油デブ!何ニヤけんだよ!」と罵っても、誰も傷つかないし、怒らない。
しかし、この世界で僕は生命を謳歌し、存在を存分に主張することはできないことは容易に想像できた。
そして、存在することの定義が「周囲になんらかの変化を及ぼすこと」であるならば、僕は存在すらしていないことになる。
ただ、凍結した絶対零度の世界がそこに存在しているだけである。

急に母の作る手作りパンが恋しくなった。
しかし、母はたぶん世界と一緒に凍結してしまっている。
久野も。体育の深海も。やっと勉強をする気になった田辺や、僕が好きなあの娘だって。
もう、僕には話し相手がいない。
僕は、変化を望んだ。
傷ついたっていい。
このまま凍結した世界の中で、僕まで熱的死を起こすよりマシだ。



気がつけば電車は、ふたこまるかわに止まる直前の、地下から高架へと移る橋にさしかかっていた。
周囲の木々が緑色に萌え上がり、風が木の葉をゆすっていた。
そこに太陽が光をさし、萌え上がる命を美しく輝かせている。
川からは朝日の照り返しがあって、黄金色に車内を染めていた。
車内には相変わらず例のサラリーマンが汗をじっとりと浮かべて何かに笑っていて、その照り返しを極度に嫌がるしぐさを見せた。
なんて残酷で、なんて美しい世界なんだろう。
この瞬間にも滅び、そしてまた生まれ、二重螺旋と共につながってゆく生命。
その全てが僕を祝福してくれた気がして、僕は僕ではない何かに向かって感謝した。
98熱暴走763:2006/07/15(土) 01:59:46 0
あー、こないだの七夕の没その1。
面白くないよな・・・こんな妄想。
「道化師の朝の詩」っていうタイトルは、ただなんとなくつけました。
言葉の響きが好きだったっぽい。

>>90
俺もやってます。
過去、俺の書き溜めた作品をブログでまとめてるみたいな感じで。
99('A`):2006/07/15(土) 03:58:04 O
さて、大会の没作品の投下が増えてるが
とても没とは思えない物ばかりだ
うますぎて嫉妬、才能に嫉妬
じゅうぶん面白い、没にする理由が無い
演じてるキャラも個性がある
スキル高いよ、みんな本当にうまい
流石はもし時の作者達ってカンジ
なにも言葉も出ない
100('A`):2006/07/15(土) 04:12:39 0
さとうって誰だよ。
101('A`):2006/07/15(土) 04:14:10 0
102('A`):2006/07/15(土) 04:18:04 O
シュガー、熱763乙っす
大会直後なのにちゃんとSSかけるとこがすごい
103かつを:2006/07/15(土) 04:35:41 0
熱暴走763おもしろいな〜
それに、その理屈っぽい文章(良い意味)欲しいなあ

熱暴走763に触発されて、自分も書いたんだけど、
どうにも上手くいかんね。
ちょっと内容がかぶってるかもしれんので、
気に障ったらゴメソナサイ。熱暴走763>
104かつを:2006/07/15(土) 04:36:56 0
眠れない夜の中、僕はアスファルトを歩いていた。
人はいない。月は雲で隠れ、夜の闇をゆくのは僕とぬるい風だけ。
腕時計に目をやると、午前三時。
ぬるい風をあびながら、ダッシュ、ジョグ、ウォークを繰り返す。
――そう、ぬるい風をあびながら。

闇の中、周りに木々がそびえ、僕はそこを能動的にゆく。
それは日中とは比べ物にならないほどの運動量だ。
仮にそこが闇ではなく日がとどく場所で、
木々ではなく人に囲まれているのだとしたら、
僕はその行動を途端に止め、自分を殺し、
さも自分がその場に必要ないかのように振舞うだろう。
人――特に両親はよく、僕のそんな性質を咎めた。
人の前で本来の自分を発揮できない者は、不幸な者だ。と。

僕はそれほど、自惚れてはいない。
自らの力をよく分かっているつもりだ。
僕が人前で自分――両親が言う゛自分゛を発揮したところで、
それは人々の個性、能力が作り出すうねりに
またたく間にのみ込まれてしまうだろう。それくらい察している。
だから、僕は決して自己主張はしない。
つまり僕は、僕という個性能力を殺すことで自分を確立させているのだ。
そして、それは本来の自分でもある。
105('A`):2006/07/15(土) 04:39:44 0
時間を30秒止めることができる。
僕のもつ異端の力は、そんな僕の性質を端的に表わしていると思う。

その力に気づいた頃は、嬉々としてその力を使い、
その力の存在を用いて、周りより上位に立とうとした。
しかし、幼い頃はその能力を信じてもらえず、
嘘つき扱いされて、周りから孤立していった。
小中高生の頃は、ただその力の中にのみ自らの場所を見出して、
ますます周りから孤立していった。
いくら悪事を働いても、決して非難されることはない。
逆に、いくら善行をつんでも、人のために動いても、
決して感謝されることも、意識されることもない。

思えばその能力に気づいた時から、現在の自分に向かって進んでいたのだろう。
その力が現在の自分を形作った。そう言ってもいいかもしれない。
106かつを:2006/07/15(土) 04:40:59 0
しかしそうだとするならば、今の自分、
つまり午前三時のアスファルトをゆく自分が説明できない。
仮に、僕が自分を押し殺すことで自らを主張し続けていた――そして、
現在も主張し続けているのだとすると、
僕が裸で外を歩くことには何の意味もないはずだ。
その姿と行動は、あきらかに人の目をひくものだ。
そして、それは僕に必要ないもの。
しかし、僕は現に裸で出歩くことで昂りを感じ、快感を得ているのだ。

家に帰り昂りを静め、一息つくとすでにa.m.四時だった。
そこで僕は考えた。先ほどの裸の行動についてだ。

気がつくと夜が白み始めていた。
それを見ると、つくづく夏が始まっているのだなあと実感する。
時計を見ると、a.m.四時三十分を指していた。
それまでの時間、僕は今までの行動を全て
本来の自分に帰すために思案し続けた。
107かつを:2006/07/15(土) 04:41:32 0
何故、裸で歩いていたのか?
それは、暑い夜を少しでもまぎらわすための、いわばオナニーである。
決して自己主張などではない。

何故、時間を止めなかったのか?
他人に見られたいがための行動ではなかったのか?
人はいつもと違うことをする際には、表面上はよりリスキーに、
そして実質はより安全なやり方で行動するものだ。
裸で、しかも夜に出歩くのはよりリアルな感覚を自分に与えてくれる。
時間を止めないということで、常に見られているんではないか、というスリルを得ることができる。
しかし実質、午前の三時に外を見る人なんていないし、
時間停止の能力をイザという時のため――例えば警官に見つかった時のための
逃げ道として確保しておくのが妥当である。

簡単なことだ。
――では何故そんな簡単なことに、妙につっかえるモノを感じていたのか?
それはきっと、自分を守るためだったのだと思う。
結局自分を殺すことで自分を確立する、
そんなことは自分の弱さを誰よりも知っているからこその行為だ。
それを誰よりも知っているから、あらゆることに敏感になる。
周りの環境、感情、会話。
自分を脅かすようなものであれば特に、である。
それらを自分の中でもみ消し、または上手く吸収するために、
租借し、消化できる形にまでもっていく。
そうしないと不安で堪らないのだ。
108かつを:2006/07/15(土) 04:43:26 0
睡眠不足で疲労した体に、早朝のホットミルクを流し込む。
先ほどの行動は全て論理的に消化したつもりだ。
しかし、どこか腑に落ちないところがある。――が、それはそれで悪い気はしない。
妙に胸が温まる。
温まったところで、さてと、ベッドへ向かおう。

何故、腑に落ちないのに悪い気はしない?
それは、きっと僕自身が新しい自分を求めてるから――かもしれない。
時間停止の能力に頼らない自分を。

そんな考えが湧いてきたので、無理やりもみ消しておいた。
窓から見える光景はさっきよりも明るい。
うん、悪くない朝だ。久々に熟睡できるかもしれない。
109かつを:2006/07/15(土) 04:48:26 0
以上です。

この話は完全なオナニーであるとともに、
自己の吐露なのかも。

心にも無いことをいくら書こうとしても、
全然手が進まないんだけど、
抱いてる気持ちなんかをぶつけてみると、
キーボードをバシバシ打ち込めるんだよな。

と偉そうなことを言ってみるテスト
110('A`):2006/07/15(土) 06:03:36 O
もは
111('A`):2006/07/15(土) 06:20:56 0
喪は
112戦闘機:2006/07/15(土) 06:27:33 0
ブログなんて面倒くさいこと、僕にはとても出来ない

俺なんて完全オナニーですわよ、読んでくれてる人がいたら嬉しいな。。。
113戦闘機:2006/07/15(土) 06:28:05 0
続き

 ふと気付くと俺は、海と空、そしてすぐ近くに見える
陸が見える場所に来ていた。
そこは、小さな漁村の港という感じで小さな倉庫がある他は
コンクリートが塗り固められている地面とアスファルトの道路ぐらいしか
人工物はなく、すぐ近くの陸が人工物しか見ないと言う感じが妙に対比的で
ここは、何か忘れ去られた島のように思えた。

俺もあの頃は、若かった。
変な男の言う言葉は正しいと思っていた・・・・・・。
「俺も歳をとったのかなぁ・・・・・・。」
俺は、そんな言葉をつい出してしまっていた。
何を思ってか、彼女はいきなり俺の頬つねってくる。

「あんた、まだ若いのに何言ってんの?
私なんか、もう30過ぎ。おばさんなわけ
あんたまだ20代なのに、爺さんみたいなこと言わないでよ。
そんな爺さんと一緒にいると私まで歳取っちゃうじゃない。
これから私と一緒にいるときは、そういう言葉は禁止。」

と、どう見ても精神的にも肉体的にも30代には見えない"小娘"がそう言ってきた。
ここ数日の訓練や飯の時などの会話で
彼女とはなんとなく、わだかまりがなくなってきたけど、
この性格の変わりようは、なんなんだと思ったが二回ほど顔を見た
灰色のスーツばかり着る小西と名乗る男の前では、またあの固い顔になる。
素直に喜んでいいのだろうか?

と心に疑問を投げかけている時も、まだ彼女は頬から手を離さない。
「痛いんだけど・・・・・・。」
と言うと、彼女は口の端を吊り上げ子供がいたずらをするときの顔になり
更に強くつねってくる。

本気で痛い。
そう思ったとき彼女は飽きたという表情になり解放してくれた。
そして今度は真面目な面を俺に向けて
「で、なんで上に上がりたかったの?」と聞いてきた
俺は、ちょっと困らせてやろうかと思ったが流石にこの生活に疲れていたので
そんな余裕はなく、彼女に素直に話した。

「いや、なんかさ。あれから全然空見てないからさ。勘が鈍るかもしれないだろ。
まぁ、変人と思うならそう思ってもいいけど、なんか体が命令してきたんだよ。」
「ホントに評価通りなんだ……。冗談だと思ってた。」
とわざとらしく呆気に取られたような表情になってから、少し苦笑して
「そんなに空が好きなの?」
と聞いてきた。

「まぁな。」と言い俺はこの話を終わらすことにした。
 ――仲間を殺した空は薄暗く曇っていた。

評価とか言う怪しい俺の資料を事前に見ていた彼女は、俺の色々なことを知っていた。
食堂にいるときも俺のこの世界で一番嫌いな食べ物マヨネーズを手に取り、
いたずら顔で「かけてあげようか?」と言ってきたこともあった。

 ふいに倉庫の方から声がする。
「666。時間だ。早く中に入れ。」
その男からは、面倒なことを起こすな。という言葉が染み出していた。
彼女は急に冷たい目になって振り返り
「わかった。手数をかけて悪かったな。行くぞ、大尉。」
俺は彼女に着いて、この港から立ち去った。
114('A`):2006/07/15(土) 07:41:34 O
|`)
115('A`):2006/07/15(土) 07:43:02 O
|`)もは
116シュガー:2006/07/15(土) 09:11:26 O
みなさんおはようございます。

>>99
俺に間違えられた人に迷惑がかかるのでやめて下さい

朝からオナニー投下します
parallel worldではなく、完全にオナニーです。
もはやSSなのかすら疑問です。

タイトル 『ストップマン 完全版』
117シュガー:2006/07/15(土) 09:13:23 O
「……何これ?」

コンビニを出ると、そこはバケツをひっくり返した様な雨。
傘など持っていない。仕方ないので濡れながら帰る事にした。
途中配水管の溝に引っ掛かり、ド派手にコケた。
ビニール袋から、初めて海を見た時の子供のように、弁当が飛び出した。

「おいおい、はしゃぐとパパみたいにド派手にコケ……な、中身ブチまけちゃったぁぁ!」

うなだれた。『orz』この絵文字を完全に再現した。
このままでは色々とまずいので、「元」弁当の残骸を拾う。
あぁ……ジャ○プが小学校裏に捨ててあるエロ本みたいな姿に……。


「メール来ないで下さい!来ないで下さい!」

ブブブ……って、えぇ来ましたよ畜生。
当たり前っちゃ当たり前なんですよね、こんな日の方が仕事がありそうですし。

「せめてカップ麺くらい食べたかった」

今お湯を入れたカップ麺に泣く泣く別れを告げ、家を飛び出した。
今回の仕事場所は隣りの県。電車に乗り遅れるとタクシーしかない。
それだけは、今のお財布事情により、絶対に避けなければならない。

「脳内のよく分からん成分よ!今だけでいい、大量に分泌しろぉ!」

土砂降りの雨の中、俺は駅まで全速力で走った。
118('A`):2006/07/15(土) 09:14:30 O
「あぁぁ……財布がおなか空いたって泣いてるよぉぉ」

結局タクシーで目的地へ来る事になった。さすが俺、不幸なら金メダル確実だ。

「この辺か? 間違いないよな……よし、大丈夫みたいだ」

仕事場所を携帯で確認する。今回の仕事はこのT字路で行うようだ。

「うへぁ……面倒過ぎる……」

南からの右左折するしかない道、つまりTの縦の『|』これ。この道の突き当たりは、民家。

「この民家の中にある何かを守れって……何から?」

メールによると、あと5分で仕事開始だ。
ポケットに手を入れ、金属状のケースを弄ぶ。
そうこうしていると、今回の仕事相手が、遠くでその瞳を光らせながらやって来た。

「帰りてぇんですが」

今晩はガソリンを積んだ変なトラックさん。
正式な名前? はっはっは、知らないよ。知る必要すらない。むしろ今は知りたくねぇ。

「なるほど俺ごと潰す気ね」

トラックは止まる様子すら見せずに走りよって来る。……お前は母親を見つけた赤ん坊か。

「俺はお前の様な……でかい坊やの知り合いはいないんでねっ!!」

弄んでいたケースから、カプセル状の薬を取り出しすぐさま飲み込んだ。

「残業無しが俺のモットーでね!!」
119('A`):2006/07/15(土) 09:16:09 O
ぐっと眉間に力を入れる。その瞬間、トラックがピタッと止まる。
トラックと言うより、時間を止めたんだけどね。
薬は力の暴走を押さえる物で、飲まなきゃ元に戻せなくなるのです。

しかしなんて聞き分けの言い子なの、弁当達にも見習って欲しいわ。
「んがっ!?……くそっ、言う事を聞いてこっちに来なさい!」

なんて重さ……押しても引いてもびくともしない。
お前の中身は油ばっかりか!あ、油ばっかりだな。

「埒が明かねぇ……仕方ない、もう一錠……ぬおぉ!」

トラックが亀の様に、それはもうゆっくりと動き出す。
簡単な事、トラックの『時間』を少しだけ元に戻した。

「んぐががが!」

ひたすらトラックを左側へ押す。少しずつ左に依っているようだ。

「……ハンドル回せば良いよね」

ドアを開け、ハンドルを右に回す。おぉ!カーブして来た!

「よし、このまま曲がれ!」

ゆっくりと右に曲がって行くトラック。民家への直撃は防げた。
運転手は酒臭い上にいびきをかいていた。
足をアクセルから放してエンジンを切る。
まぁこれで大丈夫だろう。

「仕事終了、残業は無し!お疲れっした」

そう言って、時間の拘束を解いて家路を辿った。
120('A`):2006/07/15(土) 09:17:10 O
「……こりゃ胃腸薬じゃ治らないほどの飲み過ぎだね」

見るも無残な姿のカップ麺。
まだほんの少し温かい、死後そこまで時間は経っていないようだ。

「食べる事で報われるのなら食べてやる……しかしお前は太りすぎた」


新しいカップ麺にお湯を注いでいると、メールを知らせる着信が。

「……あんだけ頑張ったのに、六千円かよぉぉ」

本日の給料、六千円+電車賃。マイナスなんですが……。
上の奴等は何を考えているんだ……。また今月もカップ麺生活か。


俺の仕事……。
それは、この街の隠れたヒーロー。……実際はそんな格好いい物じゃない。
『世界』の運命が狂った時に起こる、予定外の『惨事』を未然に防ぐ事。
安月給でとても地味、しかも仕事はきつい。
休みなんか殆どないし、誰からも感謝されない。
ただ、やり甲斐だけは無駄に大きい。本当、無駄に。

「神様……せめて彼女が欲しいです……」

俺の仕事はこの街のヒーロー。
俺の名前は『ストップマン』




「……これ春大会の作品の完全版?」
「細かい事は気にするんじゃないよ」
「お前……少しは懲りろよ」
「…………すまんかった」


【完】
121シュガー:2006/07/15(土) 09:18:41 O
名前欄書き忘れたけど、物凄いオナニーだから俺ってわかるね、コレ
それではみなさん良い一日を
122('A`):2006/07/15(土) 09:32:43 0
ストップマン完結キタコレ!
GJだ、シュガー!
123('A`):2006/07/15(土) 10:15:17 0
>>763、かつを、戦闘機、シュガー
GJ!!!
124('A`):2006/07/15(土) 10:48:25 0
ストップマンおわったか。サビシス
戦闘機もかつをも連載投下きてるな。読んでくる
125('A`):2006/07/15(土) 12:47:11 O
|`)もは
126('A`):2006/07/15(土) 13:18:51 0
クソ暑い。
暑クソ
127('A`):2006/07/15(土) 13:41:47 O
(  )
ノ( * )ヽ
 ノωヽ\ プップッ
     \●
      \\  ベシッ
         ●(´・ω・`)
         (∩ ∩)
.
.
           (・ω・` )
     ● ● (∩ ∩)

.
           (・ω・` )
     ● ●ノ (∩ ∩)

.
          (●ω・` )
       ●ノ (∩ ∩)

.
          (●ω● )
          (∩ ∩)

     ♪
   ♪
      ヽ(●ω●)ノ   オヒ-ル ヤスミハ
         (  へ)     ウキウキ
          く        ウォッチン♪

128('A`):2006/07/15(土) 14:09:10 0
支配人のまとめサイトに繋がらないね。
これは、大幅更新してるからなんだろうか、
それとも…
HPだとか、そういったものに全く知識がないからワカンネ

更新に期待sage
129('A`):2006/07/15(土) 15:37:12 0
>初めて海を見た時の子供のように、弁当が飛び出した。

この比喩に感動した。
130('A`):2006/07/15(土) 16:09:35 O
その比喩はスレ屈指のスーパープレイだな
131('A`):2006/07/15(土) 17:50:10 0
いいストーリー思いついたけどよく考えたら時間止めてないし文章力もない
132('A`):2006/07/15(土) 18:00:37 0
あるある
133('A`):2006/07/15(土) 18:10:23 O
いいストーリー思いついたけどよく考えたらたいした事無く文章になおしても説明ばかりだ
134('A`):2006/07/15(土) 18:39:21 O
そして俺にはあるあるがつかない
135('A`):2006/07/15(土) 18:52:56 0
それに同意する俺
136('A`):2006/07/15(土) 21:41:02 0
それに同意する君に同意する俺
137('A`):2006/07/15(土) 22:01:16 0
流れを読まない俺
138('A`):2006/07/15(土) 22:04:16 O
それは俺
139('A`):2006/07/15(土) 22:07:16 0
俺もそれ
140('A`):2006/07/15(土) 22:11:29 0
君は誰?
141('A`):2006/07/15(土) 22:31:31 0
僕は君
142:2006/07/15(土) 23:38:11 0
くあああ!複雑すぎて手に負えなくなってきた!
143('A`):2006/07/16(日) 07:27:17 0
落ち着けwww
もは
144('A`):2006/07/16(日) 07:57:36 0
おちつけwwwwwww
死ねよ
145('A`):2006/07/16(日) 09:28:03 0
30秒ってのが短いな、好きなだけだったらいいのに
146('A`):2006/07/16(日) 09:31:18 0
それはそれで1週間くらいで飽きそう
147('A`):2006/07/16(日) 10:56:26 0
好きなだけなら銀行強盗も出来てしまうな
148('A`):2006/07/16(日) 11:50:01 O
|`)もは
149('A`):2006/07/16(日) 15:48:44 0
最近人があまり集まらないからもし時サミットでも開催しようか
150('A`):2006/07/16(日) 18:25:07 0
ふひひ、なかなか書き上がらないよ!
151('A`):2006/07/16(日) 18:31:42 O
まあ普通に考えて、まずは金盗るだろうな
152('A`):2006/07/16(日) 20:12:43 0
次は、散弾銃を部下に撃たせてみるよね
153('A`):2006/07/16(日) 21:03:23 0
最初は一瞬が十秒にも数分にも感じるアレかと思ったけど
弾丸の後ろに回り込んで弾を掴めたりするよね
154('A`):2006/07/16(日) 21:50:09 O
>>149
次の大会についてきめる?
155('A`):2006/07/16(日) 23:24:54 0
大会案
日程:お盆 か 体育の日
大会名:もし時盆踊り か もし時運動会
156('A`):2006/07/16(日) 23:28:35 0
金取るより先にきれいな女の家に侵入
157('A`):2006/07/16(日) 23:29:38 0
何すんだよwwww
158('A`):2006/07/16(日) 23:46:50 0
>>157
都市伝説みたいにベッドの下に隠れるとか

>>155
お盆ならみんな休みだしお盆に一票
159('A`):2006/07/17(月) 00:23:21 0
ゴラッソについて決めようぜ
160('A`):2006/07/17(月) 00:31:49 0
次はループものの大会でも見てみたいなぁ…
ゴラッソは別に今のままでもいいと思うけどなぁ…
161('A`):2006/07/17(月) 01:13:05 0
ゴラッソする人が少数になってるのが気になる
162('A`):2006/07/17(月) 01:47:28 0
>>161
確かに。俺としてはあまり間を置かずに大会をやるよりも、
何か新しい企画を作った方が良いんじゃないかと思う。
163('A`):2006/07/17(月) 01:50:14 0
今回はあんまり自演ゴラッソしなかったからな
164('A`):2006/07/17(月) 02:35:24 0
これまでのイベント

・ぶっちゃけトーク
・まとめサイト
・リレー小説
・ネトラジ
・大会


まだ何かやることあるか?
165('A`):2006/07/17(月) 02:41:59 0
オフ会
166('A`):2006/07/17(月) 02:51:05 0
久々にきたけど知ってる作者が少なくてちょっとショック
167('A`):2006/07/17(月) 03:20:24 0
多分名指しで呼べば出てくるぞ。
168('A`):2006/07/17(月) 06:59:25 0
「みんなで○○の名前を呼ぼう! 助けてー! ○○ー!」ってやつだな
司会のお姉さんがもっと大きな声でー! なんて言ったりしてさ
子供心に、どうせ台本どおりなんだろ、とか思ってたっけ

あのお姉さん今頃何やってるのかな
169('A`):2006/07/17(月) 07:29:09 O
|`)もは
170('A`):2006/07/17(月) 08:08:53 0
死ねよ
171('A`):2006/07/17(月) 08:44:18 0
生`
172('A`):2006/07/17(月) 13:34:38 0
オフ会会場っていうと東京・大阪・名古屋・京都・福岡・札幌などなどの都会が主流?だけど
このスレの住民はどこ在住なんだ?
173('A`):2006/07/17(月) 13:41:27 0
東京
174('A`):2006/07/17(月) 14:29:10 O
なぁ……妄想男のまとめも見れないんだが……
175('A`):2006/07/17(月) 14:30:42 0
ん?普通に見れるぞ
176('A`):2006/07/17(月) 14:33:21 O
おかしいな……テンプレからじゃ見れなくね?俺だけ?
177('A`):2006/07/17(月) 14:52:22 0
今携帯からやろうとしたら確かに入れないな
PCからは入れる
178('A`):2006/07/17(月) 14:53:32 O
そうか、dクス
179('A`):2006/07/17(月) 16:34:21 O
オフやりたいねー
180('A`):2006/07/17(月) 17:09:03 0
ただ黙々と飯食っているオフになりそうw
181('A`):2006/07/17(月) 17:16:20 O
喪君、奈落、ディックはオフやったんでしょ?近い人はいいな
182('A`):2006/07/17(月) 18:50:01 0
いや、やってはいないかな、やろうって話は出てたけど
183('A`):2006/07/17(月) 20:55:27 0
もし時主催「時間が止まったように長く感じるオフ」
184('A`):2006/07/17(月) 21:31:43 O
気まずいだけじゃねえかwwwwww
185('A`):2006/07/17(月) 21:45:07 0
>>183
ちょwwwww
186('A`):2006/07/17(月) 21:46:03 0
おそらく30秒だけすごい嫌な時間あるんじゃねw
187('A`):2006/07/17(月) 22:03:08 0
俺はここの住人が集まってオフやったらすごい楽しそうに思えるんだけどな〜
188('A`):2006/07/17(月) 22:04:29 0
>>187
最初はよそよそしくても最後は自分のオナニー武勇伝やらなにやらで
盛り上がりそうw
189('A`):2006/07/17(月) 22:28:01 0
オフ会談話テーマ「俺も昔は悪かった」

奈落「トイレでオナった」
190('A`):2006/07/17(月) 22:32:30 0
オフ会談話テーマ「俺も昔は悪かった」

加賀見「チン毛を取ってた」


191('A`):2006/07/17(月) 22:41:57 0
オフ会談話テーマ「俺も昔は悪かった」

妄想男「学校でオナった」
192('A`):2006/07/17(月) 22:45:14 0
オフ会談話テーマ「俺も昔は悪かった」

てぃむよーく「鼻くそ食した」
193('A`):2006/07/18(火) 01:42:55 0
>>189-192
男の子なら、一度は通った道だろ
194('A`):2006/07/18(火) 01:46:08 0
支配人さんに期待sage
195('A`):2006/07/18(火) 02:21:16 0
まとめは革命的進化をとげてると信じる

とプレッシャーをかけてみるw
196('A`):2006/07/18(火) 02:30:15 0
>>194-195
何か変わったの?まとめ見れないんだが
197('A`):2006/07/18(火) 02:30:53 0
木村カエラにキスする
198('A`):2006/07/18(火) 02:36:23 0
>>196
今更新中なのかなと推測中。
199('A`):2006/07/18(火) 03:10:31 0
木村カエラはだめだ。
DQNな雰囲気がうけつけないね。


他の有名人を挙げようと思ったんだが、全く頭に浮かんでこない。
すっかり浮世離れしてしまったなあ
200('A`):2006/07/18(火) 03:14:08 0
200なら妄想男は旅に出たまま帰ってこない
まとめサイトは自然消滅
もし時スレもこのスレで終了
201('A`):2006/07/18(火) 04:13:59 0
201なら200は取り消し
202('A`):2006/07/18(火) 05:39:06 0
202なら地球爆発する
203('A`):2006/07/18(火) 07:35:47 O
|`)もは
203なら202は取り消し
204('A`):2006/07/18(火) 10:27:59 O
よう
205('A`):2006/07/18(火) 11:38:09 0
地球爆発は起きてもらってもかまわないw
206('A`):2006/07/18(火) 18:22:35 0
リアルの方は大変だけどがんばってね、シュガー
207('A`):2006/07/18(火) 21:58:57 O
シュガーぶろぐ更新?w
208('A`):2006/07/19(水) 00:31:12 0
>>207
ちょこちょこ更新されてるね
お母さんの話は泣いちゃったよ
209('A`):2006/07/19(水) 01:22:29 0
オマイラおやすみ
210('A`):2006/07/19(水) 01:23:47 0
良い夢見ろよ
211('A`):2006/07/19(水) 01:28:08 0
山本まじ?
212紅の誘惑 ◆cuIcmnahuE :2006/07/19(水) 01:58:06 O
「僕ドラえもん」

ドラえもんがやってきた、ポケットから彼女を出してくれた。「ドラえもんありがとう…大切にするよ!」ドラえもんは帰った…にしても可愛い彼女だ…つい見とれてしまう、名前は・・ドラミちゃん
213紅の誘惑 ◆cuIcmnahuE :2006/07/19(水) 02:02:04 O
まさか!?と思い、二足歩行で帰ってゆくドラえもんの胸倉を掴んだ…「てんめぇ、どーゆ事だ!?お前の妹じゃねぇか」すると不思議な事を言った「こいつは君の彼女だよ、ちゃんと人間の形してるでしょ?」
214紅の誘惑 ◆cuIcmnahuE :2006/07/19(水) 02:06:25 O
「ん?確かにそうだ…少し黄色っぽいけど人間の形をしている可愛いし」でも違和感を感じる…黄色っぽいからか?嫌違う…何か悲しい顔をしている?少しためらったが聞いてみた。「どうして悲しい顔をしてんだ?」
215紅の誘惑 ◆cuIcmnahuE :2006/07/19(水) 02:13:34 O
ドラミはこう言った…「私、喪男の彼女にはなりたくないの、ごめんなさい…」・・・「そうか…」ドラミは言った「そのかわり、あなたに少し不思議な物をあげるわ」チャンチャラッチャラーン「喪男ウォッチ-!」
216紅の誘惑 ◆cuIcmnahuE :2006/07/19(水) 02:17:59 O
「何コレ?」俺が聞くとドラミは笑いながら「キミみたいな惨めな喪男しか使えない電波時計よw持ってても意味ないしあげるわww」・・・何コイツキャラ変わってんじゃん「まぁいいやありがと」俺はソレを受けとった
217紅の誘惑 ◆cuIcmnahuE :2006/07/19(水) 02:24:25 O
「どうやって使うんだ?」・・・「それはね…」………ZZZzzz」

はっ!?なんだ妄想か…
218('A`):2006/07/19(水) 02:30:34 0
終りかよwwなにげわくわくしながら読んでたのにw
219紅の誘惑 ◆cuIcmnahuE :2006/07/19(水) 02:35:50 O
218
めんどくなったww
220('A`):2006/07/19(水) 02:45:00 0
>219
まぁ次回も楽しみにしてるよw今度は夢オチやめろよなw
221紅の誘惑 ◆cuIcmnahuE :2006/07/19(水) 02:51:57 O
220
まぁ初めて書いたわりには上出来だろwぁと夢落ちじゃなくて妄想落ちだからwwまぁ気がむいたら書くよ
222('A`):2006/07/19(水) 04:50:19 0
もは
223('A`):2006/07/19(水) 06:03:51 0
死ねよ
224('A`):2006/07/19(水) 07:36:17 O
よう
225('A`):2006/07/19(水) 07:41:00 0
>紅の誘惑
酉ははずした方がいいんじゃないか?
まぁ。じぶんでかんがえることだな
226('A`):2006/07/19(水) 07:46:35 O
|`)もは
227('A`):2006/07/19(水) 10:23:57 0
管理人のまとめ更新キター!!!
228('A`):2006/07/19(水) 10:54:12 0
229シュガー:2006/07/19(水) 14:06:38 O
空が明るい。時刻は午前七時を過ぎている。
学生や散歩している人や、サラリーマンがせかせかと歩いている。
車の数も増えているし、これ以上このボロボロの車で走るのは目立ってしまう。
なんたって殺人と強盗が連続して起きている訳だ、警察も付近を捜索しているだろう。

「トンネルの目星をつけたら、新しい車を探さないとな……」

ショッピングセンターを離れた後、道路脇で攻略本を読んでいると、一度書いた後に消した跡を見つけた。
それが『旧○○山トンネル』○の部分はよく読めなかったが、これは大きな手掛かりだ……多分。
もしこれがヒントなら、当てはまる場所は二つ。

一つは独森山の『旧独森トンネル』
国道が新しくなった数年前まで使われていた。
今は珍走団やヤンキーの格好の溜まり場となっている。
先程見に行ったが、思いの他遠かったので、こんな時間になってしまった。
もう一つは藻手内山の中腹にある『旧・藻手内トンネル』
この町を代表する心霊スポット。
見た目はボロボロで、いかにも出そうな雰囲気。
ただ、隕石の衝撃に耐えられるのか疑問だった。
元いた世界とは多少違うので、行って見ないと分からないが。
230シュガー:2006/07/19(水) 14:07:56 O
「着いたけど……」

旧藻手内トンネルは予想以上に朽ちていた。
これは隕石落下の衝撃に耐えられそうにないな。

「一応調べるか……しかし怖いな」

朝だというのに、懐中電灯とヘッドライトの光が無いと、自分の腕すら見えない。
規則的に聞こえる水滴の音が恐怖心を駆り立てる。

「な、なんにもないな……も戻ろう」
「……ぁ」

……いやいや今のは絶対に気のせいだ。
自分以外にこんな場所に用のある人間なんかいるはずもないし。
……分かっていても振り返る自分が嫌だ。

「……ん?」

振り返ると、見落としていたのかノート程の大きさの紙が壁に貼ってあった。
見覚えのある字で、何か書かれてある。

「……なにが『おめでとう、よく見つけたな(笑)』だよ」

攻略本と同じ汚い字が、ここが正解だと告げていた。

「とりあえず荷物を置いて、新しい車を見つけないと」
「……ぁ……」

まてよ……その前に一度ここを離れよう。新しい車を手に入れてから来ればいいじゃないか。
もし誰かに見つかって荒らされても困るしな。
もしかしたらここは『俺』のトラップで、独森トンネルが正解かもしれないし……。

「……おい!」
「ぎぃゃぁぁぁあぁぁ!!」
231シュガー:2006/07/19(水) 14:08:59 O
叫び声がトンネル内に木霊する。薄汚れた白く細い腕が、俺の肩をしっかりと掴んでいた。

「うるさい黙れ!」
「うわぁぁぁ! 出たぁぁ!」
「出っ!? 貴様、私はお化けでは……」

時間を止め、幽霊がいる方にナイフを突き出す。

「あ……れ?」

幽霊女の首すれすれでなんとかナイフを止める。
正確には幽霊じゃ無いかもしれない。掴まれた時、この女の手は暖かかった。
頭が混乱して立ち尽くしていると、時間が動き出した。

「無い……うわっ!」
「ウヒィィ!」

女が驚いたのか後ろに飛んだ。それにつられて俺も叫んでしまった。
少しの沈黙の後、女が暗闇の中から出て来た。

「……私はお化けなんかじゃないから落ち着いて欲しい。出来ればそれもしまってくれ」
「は、はぁ……」

言われた通りナイフをしまう。どうやら人間だったようだ。
狂った様な心臓を落ち着け、女の方に向き直った。

「あの……」
「ヒィィィ!!」

もう一人いた。
狙ったかの様なタイミングで声を掛けられ、尻餅をついてしまった。

「……はぁ、すまない。優香が驚かせてしまった様だ」
「ご、ごめんなさい!」

優香と呼ばれた女は、謝りながら幽霊女(仮)の後ろに隠れた。
232シュガー:2006/07/19(水) 14:12:38 O
皆様おはようございます。
オナニーを三話投下しますた
今日もいい一日を
233シュガー:2006/07/19(水) 14:14:05 O
ひっそりと投下しようと思ったのに……orz
調子がよければ夜にでも続き投下します
234('A`):2006/07/19(水) 14:48:01 0
最近投下ねぇ・・と思ったらキテターーーーーーーーーーーーー
235('A`):2006/07/19(水) 14:48:55 0
>>227
まだ更新されてなくない?
236('A`):2006/07/19(水) 15:29:20 0
シュガーちゃん乙〜
237('A`):2006/07/19(水) 15:41:59 0
>>シュガー
GJ!!ひっそりじゃなく堂々とオナニーしなさい
238:2006/07/19(水) 17:25:52 0
>>228
あちこちで貼られてるのを見かけたけど
なに、このハイクオリティなMAD動画は・・・・?
特に一番、上の動画なんか最高じゃないですか〜!!
東鳩2やったことないから見てたら無性にやりたくなってきた…。

シュガー>>
投下GJです!!
前回の主人公の狂人とは打って変わって意外に主人公がチキンなとこにワロタwww
今の調子を維持してまた夜にでも投下して下さいw
239:2006/07/19(水) 17:40:41 0
人々の憂鬱と、欲望と、倦怠感と、ほんのちょっとの希望が渦巻くその駅に、確かに彼は存在していた。
ぼろぼろでぱさぱさの毛髪。焦点の合わず、生気のないうつろな目。口はだらしなく半開きになっており、端からよだれが垂れている。
『人生の落伍者』。人々は彼をそう哂うだろう。
だがしかし、この駅には彼を哂うものなど誰もいない。
皆、わき目も振らずプラットホームへと歩を進めつづけ、虚空をさまよう彼の視線に注意を払う様子もない。
ここでは、彼はなき者なのだ。皆、彼に目を遣る余裕すら持ちえないのだ。
彼は、『存在』を求めていた。
ふと、短いスカートをひけらかす女子高生と、彼の目線が合った。
彼がにやりと笑ってみせると、女子高生は左手で鼻をつまみ、顔を嫌悪に歪め、早足に彼の前を去っていった。
彼は、これで満足だった。
少なくとも、今さっきの女子高生のなかに、彼は確かに『存在』していたのだ。
……それがたとえ、嫌悪の対象としてであっても。
ふらふらと、夢遊病者のように彼は立ち上がった。
プラットホームへと続く、小便臭い、黒ずんだ階段をゆっくりと登る。
人々の流れに逆らうノイズである彼を、器用に避けて通る人たち。
彼にぶつかりそうになっても、彼の存在を認める者などいない。彼が発する饐えた体臭がその鼻を襲っても、彼に対して現に嫌悪をひけらかす者などいない。
240:2006/07/19(水) 17:41:58 0
……彼は、希有な力を持っていた。
ほんの少しのあいだだけ、時間を止める力。
彼がこの力に気づいたのは、『人生の落伍者』の烙印を押されて、日が経った頃であった。
この力をもってしても社会復帰は敵わず、未だに駅で徒に日を消費していく毎日。
日が経つごとに、薄れていく彼の存在感。
一時は社会復帰へと身を振るわせたその自尊心も、存在感とともに薄れていき、今は命を運ぶ足がかりとして存在するのみだ。
いま彼に残っているのは、抜け殻と、力だけ。
気が付くと、彼はプラットホームの端に立っていた。
『電車が参ります――危険ですので、白線の後ろ側まで下がってください――』
彼は、出し抜けに力を使った。
プラットホームを覆いつくしていた雑踏が消え、不快な耳鳴りだけが彼の耳を支配する。
先ほどと同じように、彼はふらふらと歩を進め、すれ違う人びとの顔を覗いていった。
皆、まっすぐと虚空を見つめ、無言で電車を待ち続ける。彼の存在に気づく者など、いない。
「お、おお、おお……お……」
彼は、顔をくしゃくしゃにして、声にならない叫びを上げた。
叫びは嗚咽へと変わり、その心を濡らし続ける。
間の抜けた電子音。
彼は、その電子音に導かれるように歩を進め続ける。白線を越えても、歩を進め続ける。
本当は、彼に気づいている者もいただろう。
しかし、彼に声をかけ、存在を認め、その高位を止めようとする者はいなかった。
彼が欲しかったものは、『存在』だった。
力を持ってしても、彼の一番望むものは手に入らなかった。
こんな力など、いらない。それがどんなに素晴らしい力であったとしても、彼の欲を満たすには足りない。
彼は、人と人とが作り出す、群れの間の虚空に向かって、力いっぱい飛び込んだ。

241:2006/07/19(水) 17:43:02 0
砂漏の続きが書きあがらんとです……
242('A`):2006/07/19(水) 18:38:13 0
なんか悲しくなってきた
俺働くよ
243('A`):2006/07/19(水) 18:42:37 0
世間には読み捨て用の小説と読み返すたびに感ぜられ方の変化する小説の二通りがあるらしい。
短編であろうと長編であろうと、この2パターンがあることには変わりなく
そろそろもし時も後者を書く作者が現れても言い頃だと思う。
244('A`):2006/07/19(水) 18:48:59 0
>>235
日記のことじゃないか?
245紅の誘惑:2006/07/19(水) 18:56:15 O
225
教えれ?
246('A`):2006/07/19(水) 19:00:23 0
>>&
ゆっくり書くといいさ
ホームレスにはなりたくないものだな
247:2006/07/19(水) 19:32:33 0
>>&
投下グッジョブ('A`)b
この作品を読んでると人は1人では生きていけないという名言も納得ですよね。
やはり自分の存在が誰からも認識されないほど悲しいことはないですよね。
人は常に自分の存在を確かめながら生きてるともいいますしね。
248('A`):2006/07/19(水) 20:14:51 0
>>243
意味のないタワゴトにすら、意味を見つけて感動することは可能。
つまり、読み捨てと再読を分かつものは、単に主観ということ。
249('A`):2006/07/19(水) 20:39:37 O
妄想の垂れ流しじゃなかったのか?
250('A`):2006/07/19(水) 21:07:02 0
読み捨てって言葉が悪いと思う
大どんでん返しとかオチに力を注いでるものとかは
最初に読んだ時の快感に比べると、読み返した時の面白みは薄れる気がするが
そういうことですよね?
251('A`):2006/07/19(水) 21:08:23 0
楔や&や紅の誘惑乙!

ここは妄想の垂れ流しでいいと思うよ〜
252('A`):2006/07/19(水) 22:04:29 O
|`*)もは
253('A`):2006/07/19(水) 22:06:04 0
|`*)ヽ('A` ) おッす
254('A`):2006/07/19(水) 23:50:23 0
死ねよ( ゚д゚);y=ー━━━━━━━━━━━━│   |`*)ヽ('A` )・∵. ターン
255('A`):2006/07/20(木) 00:48:38 0
  _、_
( ,_ノ` )y━・~~~ 生きろ
256('A`):2006/07/20(木) 00:59:50 0
255:('A`) :2006/07/20(木) 00:48:38 0
  _、_
( ,_ノ` )y=━~~~ ('A` )・∵.ターン
生きろ


ちょww
257('A`):2006/07/20(木) 01:13:15 0
ワロタw
258:2006/07/20(木) 06:01:45 O
|v`)<おはよう

2日連チャン本社でリクルート研修マドクセ…
259('A`):2006/07/20(木) 06:07:41 O
|`)研修もつかれ
260('A`):2006/07/20(木) 06:37:07 O
|`)もは
261('A`):2006/07/20(木) 07:26:19 O
   よう('|
262('A`):2006/07/20(木) 07:47:43 0
死( ゚д゚);y=ー
263('A`):2006/07/20(木) 07:48:49 0
ね( ゚д゚);y=ー('A`)
264('A`):2006/07/20(木) 07:49:15 0
( ゚д゚);y=ー( ゚д゚);y=ー('A`)
265('A`):2006/07/20(木) 07:49:22 0
よ( ゚д゚);y=ー('A`)・∵. ターン
266('A`):2006/07/20(木) 07:52:23 0
生きろ(゚Д゚)y─┛~~
267('A`):2006/07/20(木) 13:35:29 O
妄想男はまだ旅にでてるのか?
268763:2006/07/20(木) 16:10:37 0
こんにちは。
こんな時間に763。あなたの後ろに763。一家に一台763です。
最近熱暴走気味なのは、きっとテスト→不可→留年という現実から逃避するための手段です。


>>かつを
素敵なオナニーありがとう。

そうなんだよな、思っても無いことを書いてもあまり進まないんだよな・・・。
逆に、進むときは熱狂的に進む。
で、熱狂的に進んでたときの文章のほうが、冷静になって読み返した時に面白かったりする。
269('A`):2006/07/20(木) 17:09:24 0
763乙〜〜一家に一台ワロスww

妄想男はまじでどうした
270('A`):2006/07/20(木) 17:45:46 0
また妄想男のネトラジが聴きたいお^^
271('A`):2006/07/20(木) 19:54:22 0
妄想男のサイトだが

>ちょっと旅に出てくる。
>おまいら、もし時は任せたぜ。

↓この文章の下を反転させると

>7/9 醜い言い訳
>作品も俺の心も独りよがり過ぎた。だから読者の心をつかめなかった。
>現状に慢心し、精進することを忘れた。だから抜きん出た物が書けなかった。
>それだけ、だな。

既出?
272('A`):2006/07/20(木) 20:47:36 0
>>271
あーーーーーーーーー!ホントだ!知らなかったw
妄想男カッコイイなぁ
273('A`):2006/07/20(木) 22:45:41 0
ほ・・・ほん・・にん・・・Z・・・ガクッ
274('A`):2006/07/21(金) 01:42:16 0
ラーメン屋の一時(恒久?)社員やってるんだろうと思われ


763おつ〜
275:2006/07/21(金) 06:54:18 O
|v`)<おはよう

朝起きたら喉がヒリヒリと痛い…。
風邪引いたかな。
276('A`):2006/07/21(金) 08:14:36 0
楔いる?
277('A`):2006/07/21(金) 08:16:11 O
|`)もは
278('A`):2006/07/21(金) 10:50:18 0
よう

273 :('A`):2006/07/20(木) 22:45:41 0
ほ・・・ほん・・にん・・・Z・・・ガクッ


これ妄想男じゃない?
279:2006/07/21(金) 11:41:08 O
>>276
なんでしょう?
280('A`):2006/07/21(金) 12:26:05 O
お腹痛いよ…
でも学校行かなきゃ…
治るまで時が止まればいいのに…
281('A`):2006/07/21(金) 14:10:38 0
>>楔
SKYPEにINしてもらえるかな?
282('A`):2006/07/21(金) 14:10:48 0
その点、無職は楽だよね
283('A`):2006/07/21(金) 14:11:03 0
もう夏休みだお
284('A`):2006/07/21(金) 15:45:48 0
終わらない夏休み
285('A`):2006/07/21(金) 18:30:26 0
大会とか無くても短編とか晒してもいいのか?
286('A`):2006/07/21(金) 18:31:15 0
どうぞどうぞ!是非とも晒して下さいまし
287('A`):2006/07/21(金) 18:32:17 0
>>285
オフコースなりー
288('A`):2006/07/21(金) 18:36:27 0
今さらだけど第一回リレーはもし時で一番おもしろいSSだと思うんだ
289('A`):2006/07/21(金) 18:38:33 0
参加メンバーが神がかってたからな。
あのメンバーでやるリレー小説はもう2度と見られないだろうな
290('A`):2006/07/21(金) 18:42:49 0
読もうと思ったがまとめサイトが閉まっててみれないorz
無性に読みたくなってきたな
291('A`):2006/07/21(金) 18:44:17 0
駄文→ディック→奈落→加賀見→喪君→妄想男→ボーイ→喪塔→支配人

すげぇ。。
292('A`):2006/07/21(金) 19:04:47 0
http://www.geocities.jp/a30seconds/rire-1
リレーだけうpしたんだぜ?
293('A`):2006/07/21(金) 19:09:17 0
>>292
GJ!!
294('A`):2006/07/21(金) 20:15:06 0
このスレに感化されて小説を書いてみたんだが
そうすることで、ここの作者の偉大さが良くわかる

人に見せられる文章を書くのって凄い難しいんだな
295('A`):2006/07/21(金) 21:39:00 0
ハヤオの動く城やってるな。
296('A`):2006/07/21(金) 21:46:32 0
火のやつとハウルの声が酷いな
297('A`):2006/07/21(金) 21:54:50 O
>>294
投下してみなよ。ディックみたいなありえない文章で投下しちゃうマゾだっているんだぜw


ハウルはキムタクが声やってるとわかったら意外と楽しめる
298('A`):2006/07/21(金) 21:58:39 0
ソフィーには多くの萌え要素があるが
声が常におばあさんのため萌えない
299('A`):2006/07/21(金) 22:02:31 0
>>298
妄想力が足りんな
300('A`):2006/07/21(金) 22:06:39 O
ソフィーは眉毛がいただけない。
まだソフィーをババァにした魔女のほうが抜ける
301('A`):2006/07/21(金) 22:10:50 0
>>300
ね〜よw

結局、ジブリで一番抜けるのはサンってことですかね
302('A`):2006/07/21(金) 22:12:07 0
あれは醜女でもキムタクとラブラブできるかもしれないという腐女子的妄想作品なんだろ?
303('A`):2006/07/21(金) 22:14:31 0
荒地の魔女萌え
304('A`):2006/07/21(金) 22:14:31 O
ジブリはサンでFAでいいけど貧乳なんだよな…

喪には電車男がいる!
305('A`):2006/07/21(金) 22:16:47 0
何故電車?しかも今頃
306('A`):2006/07/21(金) 22:21:33 0
ババアばっかりの作品だよな
307('A`):2006/07/21(金) 22:22:06 O
ババァがキムタクとくっつくから伊藤くんがみさきちゃんとくっつく電車で対抗したのさ
308('A`):2006/07/21(金) 22:23:43 0
あの「なぎ払え!!」のおねぃさんがいいな
309('A`):2006/07/21(金) 22:24:51 0
で、今回の宮崎ロリ分?
310('A`):2006/07/21(金) 22:26:38 0
変わりにショタがいるじゃん
311('A`):2006/07/21(金) 22:28:19 0
おまいらジブリ大好きだな
312('A`):2006/07/21(金) 22:37:38 O
宮崎といえばクラリス
313('A`):2006/07/21(金) 22:48:07 0
耳すま程の盛り上がりはないな。
314('A`):2006/07/21(金) 22:52:15 0
盛り上がり?おまいの目は節穴のようだな
315('A`):2006/07/21(金) 23:02:48 0
みみすまのときはこのスレも結構にぎわったもんじゃて、ふぉっふぉっふぉ
316('A`):2006/07/21(金) 23:03:38 O
耳すまの実況はマターリしててよかったな
317:2006/07/21(金) 23:22:39 0
>>281
ああ・・・すいません。
そういえばスカイプのファイルなんでがPCのファイルを整理していたときに
スカイプとか、全くと言っていいくらい使ってなかったので消しちゃったんですよね('A`)
何か自分に用でしょうか?
318('A`):2006/07/21(金) 23:25:09 0
ソフィーキス魔だな
319('A`):2006/07/21(金) 23:26:31 0
くさいお疲れさんす
320('A`):2006/07/21(金) 23:27:36 0
すまん、誰だよくさいって…
改めて、楔お疲れさん
321('A`):2006/07/21(金) 23:31:15 0
まぁ事実くさいんだしきにするこたぁねえべさ
322('A`):2006/07/21(金) 23:35:42 0
ネーミングってみんなどうしてる?
323:2006/07/21(金) 23:35:58 0
× ファイルなんでが
○ ファイルなんですが

でした・・

>>321
自分の匂いって意外と分からないもんだからもしかしたら臭いのかも…。
でも臭かったら接客業とか務まらないと思うんですがw
324('A`):2006/07/21(金) 23:41:40 0
ネーミング?
325('A`):2006/07/21(金) 23:44:06 0
架空の人名だとか知名だとか
326('A`):2006/07/21(金) 23:46:14 0
ジブリ作品のキャラクター1人1人の名前はいい名前が多いよな。
327:2006/07/21(金) 23:51:45 0
>>325
架空の名前だったら小説から取ったり
後は国語辞典を読んでて気に入った語呂の単語を使うパターンが多いですね。
328('A`):2006/07/22(土) 00:09:37 0
仕事柄、他人の名前を見る機会が多いので、良いものは頂く
329('A`):2006/07/22(土) 00:13:37 0
楔乙!
あと>>272は妄想男ではないです
330シュガー:2006/07/22(土) 00:17:32 O
ネーミングどうしてるかは俺も知りたいです
331('A`):2006/07/22(土) 00:20:17 0
http://www.dd.iij4u.or.jp/~ume20/f_name/index.html
http://park14.wakwak.com/~myj/
http://www.worldsys.org/europe/
http://www7.ocn.ne.jp/~elfindog/view.html
http://www.emusu.net/seimei/

俺の名付けリンクから
自分で付けたキャラの名前を姓名判断すると意外と性格とかが一致しててワロス
332('A`):2006/07/22(土) 00:20:19 0
シュガー乙!
333('A`):2006/07/22(土) 00:22:54 0
作者への質問集みたいなの作ったら面白そう
小説の書き方とかの違いとか興味あるし
334('A`):2006/07/22(土) 00:25:14 0
今残ってるメンバーでリレーやらね?
335('A`):2006/07/22(土) 00:26:51 0
俺が>>334を掘って、↓が俺を掘ればいいのか?
336('A`):2006/07/22(土) 00:29:15 0
えっ!?
337シュガー:2006/07/22(土) 00:42:23 O
>>331
これはいい!参考にさせてもらいますね
これでやっと名前決めるのが楽になる……

>>334
リレーですか!もしやることになったら楽しみです
今いる作者さん達だと、またハイクオリティな作品になりそうです
もちろん俺は遠慮しておきますよ
338('A`):2006/07/22(土) 00:59:36 0
前回もし時住人最高順位のシュガーが出ないでどうするw
339('A`):2006/07/22(土) 01:06:22 0
シュガー出るよろし
340('A`):2006/07/22(土) 01:07:50 0
面白い話を思いついた!と思って資料を探してググってると似たような話がすでにあったりして萎えるよな
341('A`):2006/07/22(土) 01:13:32 0
あるあるww
自分だけのオリジナルの話を書こうとしても既に誰かが書いてたりするし
342('A`):2006/07/22(土) 01:17:17 0
全体的な流れは思いつくんだが、なかなか進まない・・・
描写をどの程度やればいいかさっぱりわからないんだよなぁ・・・
俺自身の語彙が少なくて適格な単語が持ってこれてないから
まわりくどくなってるのかもしれんが難しい・・・
343シュガー:2006/07/22(土) 01:19:02 O
いや……リレー小説するとしても、今回は参加しません
第二回で、リレーの難しさその他諸々を思い知らされましたから
足引っ張って台無しにしたくありませんし、リレーは個人とは別の才能が必要ですし
俺リレー向いてないし、リレー参加する実力が伴ってませんしorz
もしリレー小説をするなら、今回は読者として楽しみにしています

>>340
あるあるwwwwというか、俺のネタは似たり寄ったりorz
でも閃いた時の興奮と、思い付いた時の嬉しさは、俺だけの物だと思うからキニシナイ!!
344('A`):2006/07/22(土) 01:21:09 O
俺は描写が大杉て内容が全然進まない。
345('A`):2006/07/22(土) 01:24:46 0
あるちんこだけどあるリレーを書いててある映画と完全にかぶったことがある。
あれは客観的にみても盗作と言われてもおかしくない出来だったな。


もちろん投下した。
346('A`):2006/07/22(土) 01:31:44 O
あるちんこ?
347('A`):2006/07/22(土) 01:34:46 0
ディックか?
348763:2006/07/22(土) 01:37:26 0
>>342
俺は逆だな。
書きたい描写がまずあって、そこにシナリオを無理やりくっつけるかんじ。
たとえば、一番最初の「西谷と奥寺」の場合は、
「夕暮れの教室でキスの直前に怪物が現れて女を迎えに来る。」
「女は男に被害が及ばないように無抵抗で連れ去られる。」
「男の目の前で静かに消えていく。」
「男はただ呆然としていて、その後そのことを引きずって生きる。その後の虚無感。」
というのを描写したくて書いた。
そこに行くまでにどういう風に表現すればその描写がより引き立つかだけを考えて全体のシナリオを書く。


つか、「西谷と奥寺」覚えてる人いるのかな・・・。
俺が自分で書いた割りには結構気に入っているんだが。
・・・俺だけな気が否めない。
349:2006/07/22(土) 01:41:27 O
くそっ!邪気棒がまた暴れだした!
おかげで寝付けない…
こうなったらエロアニメでも見て邪気棒の内部のエネルギーを外へと放出するか
350('A`):2006/07/22(土) 01:48:41 0
そんな貧相な邪気棒、放っておいても大丈夫ですよ
351('A`):2006/07/22(土) 02:05:53 0
>>348
薄っすら覚えてるが・・友達同士のやつだっけか?


今やってるアニメ何?
352('A`):2006/07/22(土) 02:35:52 0
あれだろ、アニタのやつだよな>763
353シュガー:2006/07/22(土) 02:45:28 O
誰か才能を下さい……orz
354('A`):2006/07/22(土) 02:47:41 0
>>353
おぬしにどこでもボッキーニを授ける
355シュガー:2006/07/22(土) 02:52:25 O
>>354
どこでもボッキーニkwsk
どこでもおっきするスキルなら、デフォで持ってますが……違うのかな

せめて……中学生レベルの絵の才能が欲しい……orz
356('A`):2006/07/22(土) 02:56:33 0
>>355
それだよ。
357('A`):2006/07/22(土) 02:57:58 0
絵は才能じゃなくて技術だぜ?
本気で絵を描くつもりがあるなら
まずフリーハンドで円を描いてみな
○だぞ
358('A`):2006/07/22(土) 02:59:04 0
359('A`):2006/07/22(土) 03:00:10 0
>>358
おまえ上手いな。
俺もやってみるか。



うーむなかなか難しい。
360('A`):2006/07/22(土) 03:01:18 0
円を描いたか?
描いたら今度はその円に影をつけず、球に見えるようにしてみろ
方法は問わん
361('A`):2006/07/22(土) 03:03:58 0
球って縦線を滑らかに入れてけばできるような気もするな
362シュガー:2006/07/22(土) 03:04:04 O
>>356
これ以上の報われない性欲はいりませんorz

ブーン小説読んでたら、才能の差にへこんだ……
もし時の作品読んでたら、同じスレにいるとは思えない才能の差にへこんだ……
絵を書いたら下手さにへこんだ……
へこみ過ぎて地面にめり込みそうorz

>>357
丸すら上手く書けない……影もつけ方がよく分からないorz
363('A`):2006/07/22(土) 03:08:07 0
364シュガー:2006/07/22(土) 03:36:53 O
>>360
影つけたら丸いうんこができましたorz
何度やっても球には見えませんorz

>>363
携帯じゃよく分かりませんでしたorz
もうしわけないですorz
365('A`):2006/07/22(土) 03:40:48 0
>>363
おもしれーwシュガーおもしろいよこれーwわかりやすいしw
366シュガー:2006/07/22(土) 03:41:02 O
>>360
よく見たら「影をつけず」ですねorz
もうしわけないorz
367シュガー:2006/07/22(土) 03:42:11 O
あげてしまた……俺の頭はもう腐ってるのかもしれませんorz

>>365
イイナァ……
368('A`):2006/07/22(土) 03:44:51 0
>>367
まとめるとまず真似する絵は漫画やイラストに出てくる絵じゃなくて
実物象に近い絵を模写すること。話はそれからだって感じ
369('A`):2006/07/22(土) 03:47:58 0
スイカの縞模様みたいなのをいれてみたら、球に見えた

これに気づくまで結構時間がかかったよ。
シュガーほどではないにしろ、自分の頭も結構かたいな〜
370シュガー:2006/07/22(土) 03:55:27 O
なるほど……
自分なりにちょっと書いてみます
371('A`):2006/07/22(土) 06:09:34 O
|`)もは
372:2006/07/22(土) 06:27:45 O
|v`)<おはよう

今日明日は団地祭りの売り子として夕方から
参加しなきゃならないので帰りがいつもより、かなり遅くなりそうだ・・
なんで今日に限って雨が降らないんだorz
373('A`):2006/07/22(土) 06:30:24 O
今日は関東暑くなるみたい
374('A`):2006/07/22(土) 06:43:09 O
|`)もは
375('A`):2006/07/22(土) 09:05:14 0
よう
376('A`):2006/07/22(土) 10:42:49 0
楔がんばるんだぞー!
妄想男といい、最近絵が流行ってるん?
377763:2006/07/22(土) 12:25:24 0
>>352
覚えてくれててありがとう。
ていうか、そこにいてくれてありがとう。

>>363
非常に勉強になった。
これで俺の絵の能力は格段に向上する気がします。
中学の美術でデッサンの授業をサボり倒した俺が言うんだから間違いない。
378('A`):2006/07/22(土) 15:28:15 0
763乙!数字コテじゃなくて名コテはつけないの?
379('A`):2006/07/22(土) 18:11:27 0
どうせなら072にしようぜ
380('A`):2006/07/22(土) 18:19:49 0
今日一日寝て過ごした俺がきましたよ
381('A`):2006/07/23(日) 00:11:11 0
今日は何時にも増して静かだね
382シュガー:2006/07/23(日) 02:04:23 O
おはようございます……
今起きたダメ人間ことシュガーです
SSの続き書きつつ絵の練習をしてから、また寝ます
一つのSS完成させる前に他のネタが浮かぶのはなんでだろう……皆さんはこんな事無いのかな
383('A`):2006/07/23(日) 02:11:48 0
中学の先生はデッサンのデの字も教えてくれない先生だった…
高校は美術なかったしなぁ…。絵うまくなりたいなぁ
384('A`):2006/07/23(日) 02:26:33 O
俺も絵書こうかな
385('A`):2006/07/23(日) 02:57:15 0
いつかもし時漫画大会でもするか?w
386('A`):2006/07/23(日) 03:26:31 0
いきなりマンガはきついな。
イラスト大会なら参加できるかもしれん。
387('A`):2006/07/23(日) 03:28:39 0
4コマくらいなら初心者でも参加できそうじゃない?
388('A`):2006/07/23(日) 03:31:28 0
そういやここSSスレじゃないんだよな。俺もやりてー
389('A`):2006/07/23(日) 03:44:55 0
んじゃ次はお絵かき大会だな
イラスト部門と4コマ部門で開催しようか
390('A`):2006/07/23(日) 03:48:29 0
おk
391:2006/07/23(日) 06:20:38 O
|v`)<おはよう

本日、日曜日は土用の丑の日です。
夏のスタミナUPに鰻を食べて今年も暑い夏を乗り切りましょう!
392('A`):2006/07/23(日) 06:35:01 O
|`)もは
一人暮らしで鰻はちとキツイかも
393('A`):2006/07/23(日) 08:52:16 O
コンビニに580円くらいで売ってるかな
394('A`):2006/07/23(日) 16:16:46 0
うなぎおいしそう
395('A`):2006/07/23(日) 17:45:31 o
鰻は大好物
396('A`):2006/07/23(日) 17:50:44 O
ちょwww
oってなんだ?w
397('A`):2006/07/23(日) 17:59:08 0
携帯が「 O 」、 2ch公式p2が「P」、
WILLCOMの一部機種が「 o 」、ibisBrowserDX(NB)が「Q」、
それ以外(PC・PDAなど)とAIR-EDGE PHONEセンター(京ぽん)が「 0 」
398('A`):2006/07/23(日) 19:25:00 O
なるほど!サンクス!
399('A`):2006/07/23(日) 20:09:14 0
フヒヒ
400('A`):2006/07/23(日) 20:19:23 0
お絵かき大会は大変興味ありますね
401('A`):2006/07/23(日) 20:22:52 o
>>397
よく知ってるな!
402('A`):2006/07/23(日) 20:41:41 O
お絵描き大会はどうやって晒すんだぜ?
403('A`):2006/07/23(日) 20:44:36 0
そうだね〜、複合プリンタかスキャナーなかったらどうしてもピクトだもんね
404('A`):2006/07/23(日) 20:59:00 0
デジカムで盗撮→うp
405('A`):2006/07/23(日) 21:59:17 0
もう一つの問題は大会と呼べるほどの参加人数に達するか、かな
406('A`):2006/07/23(日) 22:52:46 O
絵にもし時らしさを出すのは難しい
407('A`):2006/07/23(日) 23:02:42 0
それはあるね
作者さんの想像絵とかそういう方面になってしまうか
408('A`):2006/07/23(日) 23:10:46 O
今までに投下された作品の一場面を絵にすればいいんじゃね?
上手さより、どのくらい表現できてるかで競えばいいんじゃね?
409妄想男:2006/07/23(日) 23:13:08 0
ここで人生に疲れきってきた顔をした妄想男が帰ってきた。


……とりあえず風呂入ってこよ。
410('A`):2006/07/23(日) 23:14:05 0
>>409
自転車で稚内まで行って来たんだって?
411('A`):2006/07/23(日) 23:15:46 O
>妄想男
おかえり!
412妄想男:2006/07/23(日) 23:20:10 0
>410
ああ、ちょっと宗谷岬を見に……行くかっての。

>411
ただいま。
ちょっと試験とレポートとラーメン屋と家庭教師でちょっと忙しかったんだ。
七夕から一日中暇な日が一つも無い。
ちなみにこの忙しいのがあと3週間ほど続く。休みクレ。死にそう。
413('A`):2006/07/23(日) 23:22:32 0
家庭教師か
生徒は女子中学生だな
で、
「先生、大学生なんだってー? でも童貞っぽそうだよねー」
とか笑われた挙げ句、
「1回十万でいいよ」
なんて誘いに乗ったはいいけど、足コキでイってしまって十万取られ損
でもそれほど悪い気はしていなかったり

とかそんな感じか
414妄想男:2006/07/23(日) 23:28:03 0
そうだな、俺なら

「えと……先生? これを、どうするの?」
「ああ、ちょっとここら辺をいじるんだ」
「うーん……こう?」
「ちがうちがう、この先っぽをだな……」
「……うーん先生、よくわからないから勝手にやっていい?」
「ああ、いいぞ。自由にやってみ」

って感じで図形問題を解きあいたいな。
ちなみに相手は男の子だっつうのおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!



なにしてんだろ、俺。
いい加減風呂はいってこよ……。
415妄想男:2006/07/23(日) 23:45:45 0
久しぶりにあと12時間暇だからSS書いてみようとしたら、
どうやら書き方を忘れてしまったようだな。
いつもはパッと思い浮かぶ書き出しのフレーズに、ぴんと来るものが無いな。
416('A`):2006/07/23(日) 23:55:47 o
>>妄想男
おかえり!
ネタがないなら死神シリーズ続き頼む









なんだか俺だけ強制コテって感じがする
417('A`):2006/07/24(月) 00:23:40 0
妄想男おかえり〜!
418妄想男:2006/07/24(月) 00:50:03 0
>416
ただいま。
死神シリーズは……どうしようね、また書いていいものか。
それにしてもやべぇ、小説書けなくなってる。まったく話が思い浮かばねぇ。
気分転換にお絵かきでもするか。

>417
おう、ただいま。
まぁ、明日からまたしばらく来れなくなるけどな。
419('A`):2006/07/24(月) 01:34:19 0
おぉ懐かしい妄想男がいるな。
420('A`):2006/07/24(月) 02:19:03 0
デスとの絡みSSマダー?


今日たまたま、「ボーイズ2メン」なるミュージシャンを発見。
ボーイの名づけ元はこれだったんだな、と思いながら
おもわずCD買っちゃった。

で、ネットで調べてみると結構有名なんだな。
世間知らずも甚だしいよ、俺
421妄想男:2006/07/24(月) 02:35:08 0
うわ、ほんとだ。ボーイズUメンいるんだな。
ということはボーイはこれを知ってたのか。雑学の量がすごそうだな、奴は。

さて、久しぶりに6時間以上眠れそうだ。
11時まで寝てやるぜヒャッホー!
それじゃまたちょっと旅に出てくるな。
あとHPの日記に小説と絵を書いたから暇な人は見るといいよ。
422('A`):2006/07/24(月) 03:01:14 0
それでは失礼しまーす。

あと、ボーイの名前は本人じゃなく、住人が決めたものだっつーの
423422:2006/07/24(月) 03:02:36 0
多分な
424('A`):2006/07/24(月) 03:56:12 0
>>423
あってるよ。

妄想男のHP更新されたのか!いってくる
425('A`):2006/07/24(月) 06:24:06 O
|`)もは
426シュガー:2006/07/24(月) 06:31:39 O
今日も雨が降ってるよ……雨好きだけど、洗濯物が臭うんだよなぁ……
なんて考えながら、久しぶりにオナニーの続き投下しますよ
427シュガー:2006/07/24(月) 06:32:48 O
「私は斉藤水月……貴方の好きに呼んでくれて結構だ」
「はぁ……」
「そして……全く、いつまで隠れているつもりなんだ?」

斉藤の後ろから引っ張り出されたのは小動物……いや、怯える女の子。

「彼女は小林優香……少々人見知りが激しいんだが、その辺は勘弁して欲しい」
「水月……こんな所で無駄話してる時間なんて……」
「む……そうだな。その前に貴方の名も聞いておこう」

何故か俺に怯える小林を脇目に、簡単に自己紹介をした。
しかし……二人の外見は極端に好みが分かれるだろうな。
斉藤水月……身長は俺と同じ位。女性にしては高い方か? スタイル良過ぎ。牛かお前は。
髪は黒いセミロング。美人に分類される顔立ち。
大和撫子とはこんな女性の事を指すんだろうな。

小林優香……身長は俺の肩の辺り。平均より少々小さいかと。
体付きは子供に毛が生えた程度。まさに俺好みのヒンヌー。
髪は短めでボブとか何とかそんな感じ。少し染まっているが地毛だろう。
顔は童顔、優香かわいいよ優香。

「……話を進めてもいいかな?」
「フヘヘ? ……すまない。どうぞどうぞ」
「では単刀直入に言う。今日隕石が降って来る」
「!? なんでそれを!?」
428シュガー:2006/07/24(月) 06:34:19 O
「一時インターネットで噂になって……調べていたら気になる物を見つけた」
「それはどんな?」
「……場所が場所だっただけに信用に至るかは疑問だが」

小林がノートパソコンを取り出し、お気に入りを開いた。
表示されていたのは……よく見慣れた掲示板だった。

「もっと前の……これだ」

――――――――――――――――――
〜もしも時間を30秒止めれたら 34停止目〜

138:('A`) 2006/05/24(水) 12:17:44 O
喪まえら明日の夕方に隕石が落る
よく分からないが、バイオみたいな世界になるらしいんだ
俺を信じてくれ、頼む

――――――――――――――――――

「これは……」
「何か感じるものがあって……水月も気になるって言ったから」
「これを書いたのは俺だ」

まさか信じてくれる人間がいて、しかもこんな場所で会うなんて思わなかった。
ただ、これを見つけて信じてくれたのが女性だったのは意外だったが。

「これは本当なの?」
「間違いはないと思う」
「そう……詳しく話してくれないか」
「長くなるし、まだ準備が終わっていない。手伝うのなら移動しながら話す」
「……優香はいい? わかった、手伝おう」
429シュガー:2006/07/24(月) 06:36:31 O
「並行世界に特別な力……」
「本当の事だ。信じられないならそれでもいい」
「その逆だ。弦太が能力者なら、無い話では無い」
「……? なんでだよ」
「私達も特別な力を持っているからな。それならば、信じられない話では無いだろう?」
「ぇえ!?」

あまりの急な展開に、思わず急ブレーキをかけてしまった。
後部座席から小さく悲鳴が聞こえる。あぁ……優香かわいいよ優香。
……いやいやそんな事よりも!

「俺はとんでもない世界に来てしまったみたいだ」
「そうだな、世界が滅ぶなんて予想外だろう……お気の毒に」
「そうじゃなくて! 能力を使える人間が他にもいるなんて聞いてないぞ」
「? この世界の……少なくとも日本は人口の0.02パーセントが能力者だ。
……お前のいた世界はいなかったのか?」

いねぇよ普通……。いや、この世界の場合、いる事が普通なのか。
0.02パーセントって、日本の人口が二億だとして……四万人?
……なんだか数字的にはありそうな気がして来た。
いやいや……やっぱりありえないって!
隕石といい、バイオハザード化といい、能力者がやたらいる世界といい……。
ここはやはりとんでもない世界だった。
430シュガー:2006/07/24(月) 06:41:17 O
やりたい放題になってきてます。すいません('A`)
今まで頭の中で膨らませて来た妄想の詰め合わせだから、完全なオナニーです
書き終えるのはいつになることやら……orz

みなさんいい一日を
431('A`):2006/07/24(月) 09:01:46 O
>>シュガー
GJ!!
やりたいことどんどん詰め込んでくれ。そっちのほうが面白くなりそうだし
432('A`):2006/07/24(月) 11:46:52 0
これはおもしろい
433('A`):2006/07/24(月) 12:48:09 0
しゅがー絵へたすぎ
434('A`):2006/07/24(月) 13:17:55 0
シュガーブログうpしてくれ〜いつも消してしまう・・
435('A`):2006/07/24(月) 13:31:16 0
優香と水月、喪板ROMってたのか。
完全に腐女子だな!

なんにしろGJ
436('A`):2006/07/24(月) 13:52:32 0
誤爆乙><
437('A`):2006/07/24(月) 18:16:50 0
438('A`):2006/07/24(月) 18:17:53 0
>>437
ありがと〜〜
439加賀見:2006/07/24(月) 22:02:18 0
こんばんはー。

>>24
スレに投下するときはメモ帳を使ってます。手軽なので。後から小説の書式に直す場合や
最初から小説の書き方をする場合は、ワードを原稿用紙設定にして使います。

>>322
普通っぽい名前の場合は、音読したときの響きや字面で決めます。
現実には在りえないような名前を付けるのも好きです。名は体を表す的な感じで。
そういう時は、緑色のハサミ→緑野 羽佐美みたいに決めます。

>>342
そういう時はありますねぇ……。
ある程度書き上げてから暫らく時間を置いて読み直すと、長ったらしいトコや描写少なすぎの
ところがけっこう見つかるんで、その度に修正して全体の描写のバランスを取っていくことで
何とか凌いでいます……。

>>408
絵師さんが集まれば、いつかライトノベルみたいに文章:○○ 絵:○○
みたいなことが実現できるかもしれませんね〜。
一枚の絵を原作にして物語を作るといったパターンもできますし。

>>シュガー
投下GJです!
最近のシュガーの個人作品はシュガーらしさ≠ェあるなぁと思います。(曖昧な表現で申し訳ない)
ダークさとコミカルさのバランスが良い感じですね。特に前にあった
止めた時間の中で人間をバッサバッサと切り殺すシーンは痺れました。
小説とは関係ないが、自分の他にも雨音BGMが好きな人がいたとは……。
440('A`):2006/07/24(月) 23:29:08 0
加賀見乙!ライトノベルって読んだことないけど、絵と小説いっぺんに楽しめたら
いいよね〜
441('A`):2006/07/25(火) 00:53:05 O
支配人忙しいのかな
442('A`):2006/07/25(火) 01:03:20 0
過激ボランティア部2話ワロスwwwwww
443763:2006/07/25(火) 02:15:19 0
日本ヒキコモリ協会へようこそ・・・。
いや、何でもないです。


>>シュガー
俺の新作とネタがかぶってるな・・・。
それでも黙々と書き続ける俺をお許しください。

>>加賀見
そのライトノベルのアイデア、素敵です。
444('A`):2006/07/25(火) 02:29:51 0
加賀見乙〜
いや本当、真摯で紳士だよな。
(ディスプレイ越しでは)カッコイイぜ!

いや、現実でもカッコイイのかもしれんけども


>763
自分は日本単純労働協会所属だから
445('A`):2006/07/25(火) 02:44:10 0
日本勘違い労働組合が通りますよ
446('A`):2006/07/25(火) 02:51:24 0
言葉の意味は分からんがとにかく凄い自覚だ
447シュガー:2006/07/25(火) 05:47:37 O
絵が下手なのはある種の才能だと思ってくださいorz

>>加賀見
俺らしさですか、はたして何人が受け入れてくれるのか心配です
だって凄いオナニーだものorz
雨音はいいですよね、凄く落ち着きます

>>763
ぱ、ぱぱ……ぱくってないですよ!?
俺なんか気にしないで、どんどん書いてください。楽しみにしています

さて、parallel worldの続きを投下します
一応これで第一章が終わります
まだまだ終わりまでは遠いですが……orz
448シュガー:2006/07/25(火) 05:52:18 O
コンビニで朝食と忘れていたコンドームを買い、車へ戻る。
盗んでもよかったが、面倒になりたくなかったので素直に買う。
これで残りは新しい車だけになった。
人通りも激しくなって来た道を引き返し、トンネルへ戻って来た。
大野から奪った車だ、これ以上人目に晒してると警察に見つかって邪魔されてしまう。
全ての荷物をトンネル内に運び、少し遅い朝食をとる事にした。

「……俺が知ってるのはこの位だよ」
「そうか……弦太に会えてよかった」
「!? がっは! ごほっ……」

おにぎり(昆布)が喉に詰まる。さらにおにぎり(明太子)を握りつぶしてしまった。
……いきなり何を言いだすんだこの牛は。

「……勘違いされると困るから言うが、有益な情報を持った人間だからという理由だぞ」
「げほっ……わ、わかってるよ」

わかってるが、そんなセリフを言われたのは初めてだ。動揺するのは仕方ないだろうに。
その上俺はこの容姿だ、普段なら女と話す事すら……

「? どうした弦太、大丈夫か?」

女と話す事すらままならないはずだ。……なのに斉藤とは普通に話せている。
優香とは緊張して話せないので、女と話せない事を克服した訳じゃない。
449シュガー:2006/07/25(火) 05:53:08 O
女と話せない俺が、斉藤と話せる理由。母親以外の例外は初めてだからなぁ。

「まさか……」
「?」

いや、これだけは無い……でも、これしか考えられないよな。

「斉藤……」
「なんだ?」
「お前……本当は男なん」

顔を上げ、斉藤の方へ目を向けた。あれ?……いない。
と同時に、味わったことのない感触が背中に。
プニプニしてるぞ……ん? なんだかぐるじ……い……。

「見た通り女だ……次はこの首をへし折る」
「ちょっと水月! 永沢さんの顔が紫になってる!」


「だ、大丈夫……ですか?」
「ゆう……あっいや、小林さん?」

どうやら気を失っていたようだ。あの完熟メロンめ……本気でキメてきやがった。

「だっ……大丈夫、です」

服についた砂を払い、起き上がる。……まだ少し頭がくらくらする。

「じ……時間が無い、そろそろ新しい車を探しに行こう」
「…………」

この野郎……無かった事にするつもりか。まぁ俺にも非があるからいいか。


「……あそこの駐車場で貰うか」

二人をトンネルに残し、山を下る。
正直に邪魔とは言えないので、見張りを頼む形で置いて来た。
麓に車を捨て、駐車場に向かう。

「時間が無い、急ごう」
450シュガー:2006/07/25(火) 05:56:13 O
当たり前だが、どの車も鍵がかかっていて開かない。
やはり人が乗っている車を探すしかないようだ。

「もう二時か……気絶してたというより、普通に寝てたんだな」

能力を使ったからか、気絶する前は随分と疲れていたな。
斉藤に首を絞められたのは結果的に良かったのかもしれない。
……胸の感触も楽しめたしな。

「あ〜……人がいねぇ……」

予想時間の十五時まで後一時間弱。まだ隕石が降って来るような様子は無い。
ここからトンネルまでは車で十分弱。
後々の事を考えると、ガソリンを満タンにしなきゃいけない。
近くのスタンドまで行くとなると、後三十分で車を探さないといけない。

「お?」

そこに一台の車が入って来た。ファミリーカーの中には、その名の通り家族が乗っていた。

「あれは気が進まないな」

小さな男の子とその両親。彼らから奪う事はさすがにやめた。

「よし、あいつにしよう」

乗用車が入って来る。車からは中年の男が出て来た。
エンジンをかけたまま、自販機で何かを買っている。

「すいません」

時間を止めて首元に一撃。脆くなっているとはいえ、死んではいないだろう。
すぐに男を自販機の裏に移動させ、車に乗り込んだ。
451シュガー:2006/07/25(火) 05:57:49 O
ガソリンスタンドを後にして、トンネルへと車を走らせる。

「……良かった、まだ余裕で間に合うな」

ふと空に視線を移す。明るい太陽は少し傾いていて、夕方と呼ぶにはまだ早い。
時刻は午後二時四十五分を過ぎていた。トンネルに着くのは三時頃だろう。

「……な……んだ……あれ?」

雲の上にやたらと明るい光が見えている。
トンネルに近付くに連れ、その数はどんどん増えていった。
カーステレオからは、すでに隕石が落下しているとか、シェルターがどうのとか、
正直今更と言いたいような事が放送されていた。

「シェルターなんてあったのか? 初耳だよ」

行き交う車から焦りが滲み出ている。
所々で事故も起きているようだ。
ラジオはすでに雑音しか流れていない。隕石で局が吹き飛んだのか、すでに避難したのかだろう。

「弦太! 空がおかしい!」
「中に入れ! もうすぐここにも……」

入り口の方を振り返ると、遠くの山が爆発した。何拍かおいた後、爆音が轟いた。
それを皮切りに、絶望が降り注いだ。
452シュガー:2006/07/25(火) 05:59:20 O
「大丈夫なのか?」
「水月……」
「? おい、斉藤! 危ないからこっちに!」

斉藤は入り口の隅で何やらやっていた。
外はまるで豪雨の様に降り注ぐ隕石。
その中を、確実にこちらに向かう一つの光が見えた。

「!? 斉と……」

『ドゴゴォォ……』

鼓膜が破れるようなの音と、地震の発生源に居る様な衝撃。
ぱらぱらと石や砂埃が降って来る中、斉藤が俺の腕を掴んでいた。

「……どうやら間に合ったみたいだな」
「……なんなんだ?」
「言ったろう?『私達も特別な力を使える』……と」

トンネルの入り口には、血の様に赤い光の膜が張られていた。
斉藤の手首から、俺の腕に血が伝って来た。

「この辺りは……大丈夫」
「水月……腕」

優香が斉藤の腕をとり、傷口に口を当てた。
その光景は、なんだか不思議な感じだった。

「んっ……ありがとう優香」「ううん、いいの……ありがとう水月」

優香が顔を上げ、ふらふらと車の中に戻って行った。
斉藤の腕からは、傷が消えている。

「私も休む……何かあったら起こして……」

言い終わる前に、斉藤は倒れた。二人を車の中に寝かせる。
壊れていく世界を見ながら、俺は眠れずに、ただ眺めていた。
453シュガー:2006/07/25(火) 06:05:42 O
うわぁ……全部ageちゃってたよorz
第二章はもうSSですらない妄想になりそうです……まだ書いてませんが
誤字脱字は脳内補完お願いします

それではみなさんよい一日を
454('A`):2006/07/25(火) 06:25:39 O
|`)もは
455('A`):2006/07/25(火) 07:54:20 0
よう

>>シュガー
GJ!!2章も楽しみだ
456('A`):2006/07/25(火) 13:40:57 0
今更ながら、凄いオナニーっぷりだなシュガー
457('A`):2006/07/25(火) 13:59:47 0
アリの巣コロリってあるじゃん。
蟻の行列にポンと置くと、一瞬ビックリして列が乱れる。
邪魔だなと言わんばかりに迂回する列が出来る。
そのうち好奇心旺盛な一匹がアリの巣コロリに入る。
そいつをマネして何匹も入る。
毒とも知らずにツブツブを運び出す。一匹が一粒づつ。
いつのまにか行列はアリの巣コロリが折り返し地点になる。
黄色い粒と黒い蟻が作り出す模様は綺麗で見てて楽しい。
一匹が一粒づつ、丁寧にせっせと毒の粒を運ぶ。
せっせと、せっせと、せっせと、せっせと。
蟻さんって働き者だなと思う。俺も頑張らなきゃなと思う。
次の日、あれほど沢山いて俺を困らせた蟻が一匹もいない。
ほんとにいない。探してもいない。泣きたくなった。                   


このレスを見た人は4日後にあなたの大切な人がいなくなるでしょう・・・・
それが嫌ならこのレスを5つの板にコピペしてください。 
信じるか信じないかはあなた次第です。
458('A`):2006/07/25(火) 14:39:16 0
もう少し話にひねりがほしいな、そうだな俺なら……


母親に「これを蟻の巣の近くにおいてきて」といわれた少年が、
何をするものなのか知らずに蟻の巣コロリを置いて、蟻たちがせっせと
運ぶさまに感動し、僕もがんばって生きようと幼心に思ったが、
次の日見てみると蟻たちがいなくなっていて、母親に問うと
「あれは蟻を殺すものよ」と言われてショックを受け、それ以来
その少年は


このレスを見た人は4日後にあなたの大切な人がいなくなるでしょう・・・・
それが嫌ならこのレスを5つの板にコピペしてください。 
信じるか信じないかはあなた次第です。
459('A`):2006/07/25(火) 14:46:57 0
今書いてるんだが、なかなかすすまない
誰かアドバイスくれ
460('A`):2006/07/25(火) 14:52:18 0
>>459
頑張れ

アドバイスやろうにも何書こうとしてるのか判らんので無理
461シュガー:2006/07/25(火) 17:34:53 O
>>456
ですよね……すいません('A`)
462('A`):2006/07/25(火) 18:04:58 O
次の大会は絵?SS?
463('A`):2006/07/25(火) 18:38:22 0
絵っておもしろいな
464('A`):2006/07/25(火) 18:51:20 0
妄想男乙
465('A`):2006/07/25(火) 19:49:20 0
妄想男は着々と絵が上手くなっていってるな
466('A`):2006/07/25(火) 20:01:25 O
文章書くときは一応下手くそな絵を書いてから
妄想力を上げてる件
467('A`):2006/07/25(火) 20:13:27 0
シュガーと妄想男のHPで絵が上手くなっていくさまを見るのが好き
468('A`):2006/07/25(火) 20:43:13 o
妄想男のHP見れないんだが
469('A`):2006/07/25(火) 21:59:32 0
携帯からは見れないらしい
今度妄想男がきたときに携帯用も作ってとお願いするか
470シュガー:2006/07/25(火) 22:55:06 O
>>467
俺は今のところ上手くなってないけどねorz
471('A`):2006/07/25(火) 22:57:35 0
>>シュガー
絵は描いた分だけ上手くなっていくから、漫画家とかの絵を見ながら描けば伸びも
早いと思いますよ
472('A`):2006/07/25(火) 23:05:30 0
まとめがどっちもみれん
473('A`):2006/07/25(火) 23:24:06 0
やっぱ絵といえばここだと思う
http://www.asahi-net.or.jp/~zm5s-nkmr/index.html
あとルーミスのやさしい人物画とかいい感じ
474戦闘機:2006/07/25(火) 23:38:20 0
とりあえず
久しぶりにオナヌー投下してみようっと


続き

 彼女はこの基地の人間からは666と呼ばれている。
それが何を示す番号かは、知らないが子供の頃に家で見た映画で悪魔の数字
などと言われていた。
普段、二人でいる時666と言うと明らかに嫌そうな顔するので聞けないで
いたが、思い切って聞いてみた。
「あのさ……。」
「どうした?」
明らかに怒気を強め、歩調を止めないで彼女が答える。
「いやさ、なんで666って言われてるんだ?」
彼女は歩みを止め少し考えた表情になり押し黙った。
それから2,3秒して重い口を開く
「これを見てみろ。」
彼女は肩まで伸びた髪の毛を掻き揚げ、そして首筋にある刺青を露出させる
そこには"1237−666"と書かれてあった。
彼女は髪を戻し、再び歩き始めた。
「この666。ただの登録番号。」
彼女はそれだけを言い。後は何も返事をしてくれなかった。
そのまま、足早に部屋へ戻ろうとした矢先に無線で呼び出しが掛かる。
彼女が小走りにブリーフィングルームに行くようなので
俺も遭難しないように必死についていった。

着くとそこには、見知った顔があった。
ここ数日で度々説明してくれる田口少佐がまた、説明してくれた。
「顔見知りだと思うが、この方は大尉ではなくて正式な階級は中佐だ。
それに名前も……。」
俺の知ってる富岡が手で制する。そして、
「まぁ、階級とかそこらは悪かったな。とりあえず、俺はこの基地でお前等の指揮をすることになった。よろしく。」
そう言って二人に手を差し出す。
俺と西田は、その手を見るだけで手は出さなかった。
「まぁいい。とりあえず、申し送りともう一つ明日0100に敵空母及び
敵艦隊に攻撃任務だ。」
西田が怪訝な顔になり気にする「敵艦隊?」
「そうだ。奴らも重い腰上げたみたいで、キュウシュウ北部に奇襲攻撃を仕掛けるらしいが、
厄介なことにこの艦隊の中に蘭州級防空駆逐艦が4隻含まれる。
ああ、悪い。分かりにくかったか。日本で言う、イージスだ。
それにJS−8も数を出してくるようで、何回にも渡る敵の反抗作戦に疲弊しきってる
キュウシュウ方面部隊は今、弱体化しててな。そこで今回ウルルの
実地試験も兼ねてこの作戦が行われるわけだ。とりあえず、そんなところだ。
じゃあ、作戦まではウルル機上で待機。詳細は追って伝える。以上。」
西田は、そのまま小走りで退室して行ったが、俺は一応挙手敬礼をして部屋から出て行った。
475('A`):2006/07/25(火) 23:52:58 0
戦闘機乙!
ところで時間の止まる描写が登場する予定はあるのかw
476('A`):2006/07/26(水) 03:30:36 0
戦闘機乙〜

>>475
多分忘れてるぞ、この人
477('A`):2006/07/26(水) 06:26:41 O
|`)もは
478('A`):2006/07/26(水) 07:32:30 O
戦闘機GJ!!
>>476
前にもう少しって言ってたような気がするから、忘れてはいないと思う
479('A`):2006/07/26(水) 08:14:04 0
久々のSSキターーーーーーー
480('A`):2006/07/26(水) 12:19:01 0
戦闘機のは話の流れから考えると実際に時間をとめるのではなく、
実質的に同一の結果が得られる新技術とかじゃないだろうか
481('A`):2006/07/26(水) 14:57:28 0
ラストシーン近くで時間が止まって神の領域に踏み込んだパイロットとして称えられるんだよ
482('A`):2006/07/26(水) 15:03:13 0
今、SFもの書いてるんだが、専門用語ってどの程度まで使って良いんだろう
483妄想男:2006/07/26(水) 15:28:27 0
マニアックそうな用語なら解説いれながら書けばいけるんじゃないかと思うぜ。
で、空いた時間で書いてみた試験的短編を投下しに来たんだが。
自分的に結構面白いんで投下しとくぜ。
理解できなかったら読み飛ばしてくれ。
484妄想男:2006/07/26(水) 15:29:44 0
『自分フィルター/妄想男』

 俺は椅子に座りながら、白んできた窓の外を眺める。
 8月はじめの太陽が大地を照らし始めていた。
 俺はくぁっと欠伸をする。徹夜明けの頭が新鮮な空気を求めているらしい。
「ふ……ふははは」
 不敵な笑いを浮かべて、俺は椅子から立ち上がる。
 徹夜で応用数学の教科書の内容を完璧に理解した俺は、近くにあった問題集を手にとってぱら
ぱらと捲る。
 どうやら簡単に解けるようで、俺は再び不敵な笑みを浮かべる。

「見ててくれ……母上!」と俺は楽しそうに言う。
 俺は履きなれたスニーカーに足を通してタンと軽快に家を飛び出していった。
485妄想男:2006/07/26(水) 15:30:41 0
 俺にとって今日が最後の試験だった。
 徹夜で覚えた応用数学。せめてこれだけはとらねば、と俺は思う。
 と言うのも俺は、この学期の単位をすべて落としていた。
 ただひとつ、今日の応用数学を除いて。

 ふらりふらりと一時間ほどバスに揺られて、俺は俺の家からとにかく遠い大学へ向かう。
 やっと到着したバスを降りてしばらくアスファルトを歩き、だだっぴろいキャンパスを
歩いて俺の属する工学部へ。
 さあ、戦ってやろうじゃないのさ! と俺は気合を入れている。
 俺は試験会場のM151教室に着く。ふぅ、と一息入れ、俺は思い切りドアを開けた。

 ――が、扉を開けた向こうに、俺は人を見つけることができないようだった。
486妄想男:2006/07/26(水) 15:31:29 0
 しばらく俺の思考が停止する。
 俺の顔が疑問マークで埋め尽くされる。
 何ゆえ人がいないのかと、俺の頭がぐちゃぐちゃになっていった。

 俺は試験予定表を取り出す。
『応用数学 M151教室』俺の目の前にその教室がある。
 俺は腕時計に視線を落とす。試験開始15分前のようだ。

 俺は歩き出すと、工学部玄関にある掲示板を見に行った。
 どうやら変更があったようで、俺はそれを見るとひざから崩れ落ちた。

    応用数学
    試験会場:M151
    試験日程変更:7/31 9:00〜(90分)


 気がつくとタバコをくわえて、俺はゲーセンでスティックを握っていた。
 俺は死んだゾンビの目をしている。いや、ゾンビはもう死んでいるか。
 俺は今学期全単位を落とすことに成功したようだった。
 俺にとって人生何度目の絶望だろうか。
 さてどうするんだろうな、俺は。

 俺の咥えていたタバコの灰がポロリと手の甲に落ちた。
 熱かったようで、手が思わず脊髄反射して灰を床に落としていた。
487妄想男:2006/07/26(水) 15:32:28 0
――――内側の俺、過去を語る。

 昔から勉強が得意だった。
 塾にも通い、学校では頭のいい人3本指に入っていた。
 模擬試験を受けると必ず上位に食い込んだ。
 優秀賞だかなんだかで高そうな万年筆をもらったこともある。
 俺の机に今も飾ってあるのさ。

 母さん父さん従兄弟に再従兄弟、爺ちゃん婆ちゃん近所の人たち、ガッコの先生、塾の人、
みんなが俺の頭の良さを褒め称えていた。頭がいいね、将来はH大かい? とね。(暇な人は
この段落初めの行をラップ調で読んでみよう)

 中学を卒業し、頭のいい高校に入った。
 当たり前のごとく、周りの連中はみな頭がよかった。
 俺はそこで初めて劣等感を抱いた。
 俺の通っていた中学校のなんとレベルの低かったことか。
 井の中の蛙という言葉を生まれて始めて自分に適用させたな。

 その劣等感をバネにすることができるやつもいれば、漬物石にして自分を押しつぶす
奴もいる。俺は後者だった。
 その高校の授業で難しい問題がでると、俺が解く前に他の頭のよい奴がすらすらと答え
ていた。俺は劣等感に苛まれない様、授業中はほとんど寝たふりをしていた。
488妄想男:2006/07/26(水) 15:33:23 0
 高校に入ってから成績ががた落ちになっていく俺を見て、両親はかなり落ち込んだよう
だった。生まれてから一度も言われたことのない「勉強しろ」を言われた。頭にきた。自
分たちもできない微分積分を俺にやれと言うのか。バブルの時代でらくらく就職できたお
前らが、この不況に生まれて生存競争にかけられる俺に何を言うのか。高校でたら就職で
きたお前らが俺に勉強して大学にいけって言うのか? 親を殺したいと、本気で思った。

 やがて、どんなに刺激を与えられても俺は反応しなくなってきた。
 常に世界を半開きの濁った目で見て、ああ、なんてくだらない世界なんだろうと思った。
 勝手に期待されて、勝手に落胆される人間の気持ちが分かるか?
 俺はその感情をなんていうか知っている。
 絶望。


 さてその絶望を感じた人間はどうなるだろうか。
 落ち込んでニートに大変身か?
 いや違うんだな。
 世界をフィルター越しに見るようになるんだ。
489妄想男:2006/07/26(水) 15:34:39 0
 世界をフィルター越しに見るとはつまり……上手く説明できるか分からないが、そうだな、
まず自分が外側と内側に分かれる。
 んで外側がいかに傷つこうが、内側の自分は安全だから傷つかない。
 外側は人間性を否定されるひどい言葉を言われて傷つくが、内側には被害が届かない。
 外側が手首を切ってしまっても、内側の自分の手首は切れない。
 そして、内側の自分は、外側の自分を通して世界を見るようになる。
 結果、あらゆることに無感動になる。
 自分が生で体験してないからな。

 こういう風に現実と折り合いを付けていかないと、生きていけなくなってしまったんだ。
 彼はね。


(※)
 ああ、ここで注意だ。
 『内側の自分は、外側の自分を通して世界を見るようになる』と言ったな。
 つまりだ。
 「俺」を「彼」に読み替えながらもう一度読み返すと、なんだか変に見えていた文章も
よく理解できるようになるらしいぜ。


――――
490妄想男:2006/07/26(水) 15:35:39 0
 二回ぐらい死んだ魚の目をしながら俺はゲーム筐体のディスプレイを眺めている。
 ゲームの中のキャラは俺の手に従ってきびきびと動いた。
 俺はタバコを吸い終わり席を立ち上がると、ゲーセンを出てしばらく歩いた。


 気がつくと、どこを歩いているのか分からなかった。
 まったく知らない町並みで、誰も人がいなく、時間が止まったように静かだった。

 そこに自分がいた。
 まったく同じ服を着て、まったく同じ顔をして、まったく同じ目をしていた。
 俺(これは内側の"俺"である)は俺越しにそいつを見ていても、かなり衝撃をうけた。
 しかし俺はまったく驚いてはいなかった。

 「絶望のたびに俺が増える」
 と三人目の俺は言う。
 「そして絶望のたびに入れ替わる」
 と付け足す。

 「入れ替わる?」
 「そう、入れ替わる。新しい俺は少し時間を戻してやり直す。俺がこれ以上増えないように」
 「俺をどうするんだ?」
 「外側を入れ替える。内側のお前はそのまま」
 「時間は戻るのか?」
 「戻る」
 「記憶は?」
 「内側のお前のものは消去。すべての記憶は外側が保有している。内側のお前はただぼんやりと
外側の発する警告を受信し、行動を改める。ただ、完全によくすることはできない。今回の場合、
単位すべてを取り戻すことはできず、応用数学の試験に受かることぐらいしかできない」
491妄想男:2006/07/26(水) 15:37:13 0
 スベテノキオクハ ソトガワガ ホユウ シテイル。
 内側の俺がダメージを受けていた。
 内側が絶対だと思っていた。

「いつの間にか内側は外側にのっとられていたのか」
「乗っ取ってはいない。外側が勝っているだけ」
「内側の俺が外側の俺を知ることはできるのか?」
「できない。意識が肉体と会話できないように」
「そうか」

 またあれだ。
 井の中の蛙。
 俺のすべては外側にあったのか。
 なんだよ、外側なんてただのフィルターだと思っていたのに。

「なぁ」"俺"は三人目に聞いてみる。「本当の俺はどっちなんだ?」
「答えはない」三人目は答える。「初めて俺が絶望した瞬間、俺は外と内二つに分かれた。林檎を二つ
に切り分けても両方が林檎であるように、両方が本当の自分。ただ、内側は外側より劣っているだけ」
 ウチガワハ ソトガワヨリ オトッテイル。
 ああ、またこの感じだ。
 内側の俺がダメージを受けている。

「外側の交換には内側を取り出す必要がある」三人目はナイフを内ポケットから取り出す。
「そのためには内側を痛めつける必要があった。そして自分に負けると言う圧倒的な敗北感
より生まれる……自滅願望」
「殺してくれ」
「わかった」
 三人目の俺は俺の胸にナイフを突き立てた。
492妄想男:2006/07/26(水) 15:38:00 0
――――外側の俺

 俺は椅子に座りながら、白んできた窓の外を眺める。
 7月最後の太陽が大地を照らし始めていた。
 俺はくぁっと欠伸をする。徹夜明けの頭が新鮮な空気を求めているらしい。
「ふ……ふははは」
 不敵な笑いを浮かべて、俺は椅子から立ち上がる。
 徹夜で応用数学の教科書の内容を完璧に理解した俺は、近くにあった問題集を手にとってぱら
ぱらと捲ってみた。
 どうやら簡単に解けるようで、俺は非常に気分がよくなった。
「見ててくれ……母上!」
 俺は履きなれたスニーカーに足を通してタンと軽快に家を飛び出していった。


『自分フィルター/妄想男』完
493妄想男:2006/07/26(水) 15:41:14 0
もっとうまく三人称視点で書けるようになれていたら分かりやすく書けただろうな……
しかし、疲れのせいか電波っぽい作風になってしまった。
肩の力抜いて純粋に楽しめる萌え小説でも書きたいが、心と時間に余裕が無いと無理なようだな。
そんじゃバイトいってくる。
494('A`):2006/07/26(水) 15:51:46 0
>>妄想男
GJ!!俺も、フィルター越しで物事みてる感じだ・・・
だからと言って、妄想男の作品は凄くないと思ってはいないぞ
バイトガンガレ
495('A`):2006/07/26(水) 16:49:00 O
なんだこれ…すっげぇ共感できるんだが…
改めて妄想男の発想力に驚いた。GJ!
496:2006/07/26(水) 17:34:52 0
>>妄想男 >>戦闘機
テラグッジョブ!! 遅まきながら自分も張ります
497:2006/07/26(水) 17:36:05 0


「次は、21973回目です……私は、いつでも貴方を見守っています……」
498:2006/07/26(水) 17:36:47 0
「ぅおあっ!!」
全身を這う、虫のようなおぞましい感覚に、おもわずベッドの上を飛び跳ねた。
余程怖い夢を自分は見たのか、知らず知らずのうちに右腕をまっすぐと突き出しており、その腕からは筋肉の硬直が感じ取れた。
左手で多少強く揉み解し、ゆっくり、ゆっくりと腕を下ろす。釣ってはいないみたいだ。
せまいアパート内に、マラソンを走りきった走者のような、荒げた自分の呼吸音のみが響く。
心臓が、砂漠を走り回った車のエンジンのようにアイドリングしていた。
薄く背中に纏わりつく、汗の感覚が気持ち悪い。
ベッド脇の、デジタル目覚まし時計に目を遣る。
薄緑の発光色で、『5/19 5:11 (Fri)』と表記されていた。
「……はぁ」
それにしても、この疲労感と、途方もない絶望感はなんだろうか。
一体、自分はどんな夢を見た?
五樹は、頭の中でじわじわと消えつつあるイメージを、サルベージし始めた。
……まず、光だ、それと焦燥感。
自分は走っている。理由はよく思い出せないが、焦っていたのだ。左方向からの光が強く照っていて、自分の網膜を刺激している。光はどんどん強くなり、突然、焦燥感が消えた。視界が利かなくなるほどの光。安心感を得る瞬間も無く、衝撃が自分を襲う……。
「うっ」
瞬間、針で刺すような、小さく、鋭い痛みが頭を襲った。眼を閉じ、痛みのした患部に手を当てる。
……なにかを思い出しそうな感覚?
しばしの間、ベッドの上で呆然と「なに」を忘れているか黙々と考えてみた。だが、これといった解答は、浮かんでこなかった。
――夢だ、忘れろ。
なにかを思い出しそうな感覚を早くも忘れた頃、もう一度、時計に目を遣った。
『5/19 5:32 (Fri)』。
普段なら、ふんぞりかえって「なんだまだ5時半か、余裕余裕」と二度寝をする時間帯だ。
しかし、どういうわけか、今日に限ってそんな気が全く起きない。さきほど頭の奥を貫いた鋭痛のせいで、脳が覚醒状態に移りつつあった。
大きなあくびをしながら、洗顔をすべくキッチンへと向かった。
499:2006/07/26(水) 17:37:32 0
「急だが、このクラスに新しく加わる転校生がいる。さぁ、入ってきてくれ」
特注なんじゃないかと疑わせるような奇異なフレームの眼鏡をかけ直しながら、担任の中島がドアに向かって手を仰いだ。
ドアが開くとともに、女子の黄色い声と、男子の……なんとも形容しがたいどす黒い声が教室を埋め尽くした。ちなみに、自分はそのどちらにも属していない事を明確に示しておくべきだろう。要するに、自分は普段通りにしているのである。
壇上へと上がり、若干長めの髪をさらりと流し、その整った顔を更に外気に晒したその転校生は、アルカイックなスマイルを顔に浮かべている。
「ご紹介に預かりました、高山和哉です。みなさん、よろしくお願いします」
女子はもうお団子状態である。誰もが我先にと机を押しのけ、その転校生に向かって「わたしは○○です」やら「彼女はいるんですか」やら「付き合ってください」など。
……付き合ってくださいはちょっと早すぎるのではないか? おっと、なんと生徒会長の姿もある。これはなかなか拝めない光景だ。しっかりと目玉に焼き付けておくとしよう。
一方、男子はというと、まるで、「明日未明、超巨大隕石が落ちて地球滅亡、逃げ場なし!」というような顔をしている。特にホークなどひどいものだ。クロマティ高校に入っても違和感のないような、極悪な顔をしている。
「趣味はスポーツです。好きな食べ物はキウイ。残念ながら、彼女はいませんね。いつか理想の女性が現れるとよいのですが……」
女子の歓声のオクターブが更に1……いや2程上がった。今度は挙手のオンパレードである。隣り合った女子が目から火花を散らしながら、なんだかよくわからない戦いを繰り広げている。
男子は……超巨大隕石にテポドン2が200本おまけつきのような……もういいか。
500:2006/07/26(水) 17:38:25 0
背後に気配を感じた。
なんとなく由宇が気になって、後ろを向く。
由宇の表情は、まるで超巨大隕石とテポドン2が200本と超最強生物兵器スプーが力強くスクラムを組んだような、男子よりも凶悪な表情を転校生に向けている。
……ん、待て。由宇は女であって、男ではない。なぜ由宇にこんな辛辣な表情をする道理があるのか。
「おい由宇、一体全体どうしたんだ」
「なんでもない」
まさか、こいつの愛情表現の表情は超巨大隕石とテポドン2が200本と超最ええいめんどくさい。こんなひどい表情なのだろうか。
それよりもだ、由宇に違和感を感じてしょうがない。特に二行上の「なんでもない」など、いつもの由宇らしくないこと受けあいだ。
それに、由宇のこの表情は、男子たちのようなどす黒い感情ではなく、どこか超自然的な、もしくは野性的な感情を孕んでいるように思えて仕方がないのである。
「だから、なんでもないって!」
由宇の顔が笑みを紡ぎだした。
――どこか見知った印象のある、透明感のあるその目を除いては。
背筋に昇る悪寒を、自分は禁じえなかった。
501:2006/07/26(水) 17:41:03 0
転校生の紹介が終わったあとの教室は、授業のある土曜日のような殺伐な雰囲気と、コンサート会場にいるジャニオタ群のような雰囲気を併せ持った、灰色のオーラを纏っていた。
必然か偶然か高山と隣通しに座ることとなったホークは、さっきから壁に向かって一心不乱にシャドーボクシングを繰り返している。それを見ても、未だにクリーンな笑顔を浮かべ続ける高山。
ホークよ、俺の予想では高山は手強いぞ。無駄な行動は慎んでおくべきだ。
ちなみに、由宇の違和感はもうなくなった。自分の見間違いだったのだろうか。そうであってほしいと願うばかりだ。
ちらと目線を由宇の方に遣り、またすぐに机上の問題集に目を落とした。
この間買ったばかりの、超難関を謳う問題集だ。なんでも、専門の人間ですら解く事が困難であるらしい。艶々としたカバーが美しい。
……のにだ。この問題集は全く役に立たない。今しがた問題の総チェックが終わったばかりなのだが、どういうわけか、すべての問題が「一度解いた事があるかのように」解かるのだ。
付け足しておくが、自分は同じ問題集を二冊買うようなミスは絶対にしていない。ついでに早期性痴呆症の疑いもない。
「くそ、1500円損した……」
椅子に背中を預け、頭を後ろにもたげる。
アルバイトで稼ぐ一人暮らしのこの身には、1500円の無駄な出費は痛すぎる。もうちょっと、テープライティングの量を増やすか……
「ねぇ五樹、これ解ける?」
そう言って、A4サイズのいかにもプリンターから印刷してきましたというような紙をこちらに差し出したのは、由宇だった。
「んん? なんだこれ」
紙を手にとって見てみると、どうもそれはなにかの式のようだった。物理系の式らしく、ずらりと縦に並んだ、幾何学的な図が印象深い。
「A博士の遺した式よ。昨日インターネットで見つけたの」
そういうと由宇は、小さな人形がぶら下がっている可愛らしい鞄から電子辞書を取り出し、薄いキーボードに指を走らせた。
見出し語には、『A博士』とタイピングされてある。味気のない液晶に、几帳面な文字がずらりと並ぶ。
『(???? 〜 1931) 生まれも年齢も育ちも不詳の理論物理学者であり、時間物理学者。1912年、突如ベルンに現れた。(中略)
主に時間移動についての研究に力を入れており、彼の書く非常に高度な物理式は、オーバーテクノロジーの域を超えていた。「わたしは未来から来た」という言葉を遺した、変人としても知られている.』
「……そのA博士が残した式が、これなのか?」
五樹は、左斜め上の角をホッチキスで止められたプリントをめくった。全部で12ページ。1ページ目には、赤文字ででかでかと「Movement equation of time」と書いてある。
Movement equation of time、直訳すると……時間移動方程式?
「ええ、電子辞書を見て分かるとおり、A博士は時間物理学者の権威だったわ」
由宇はそういうと、パタンと電子辞書を閉じ、また鞄の中に戻した。顔には、少しの笑みが浮かんでいる。
「もし彼が生まれたのがもっと未来だったら、時間移動装置が作れたとも言われていたわ。あ、もちろん私達の時代では無理らしいけどね」
会話が終わるのを見計らったかのように、チャイムが鳴り響いた。数学教師の「ザビエル」が、のっしのっしと教室に入ってくる。
「それあげるから解いてみて。大丈夫、五樹ならいつか解けるわよ」
そういうと由宇は、机内から数学一式を取り出しに掛かった。自分も慌てて鞄の中を探る。
なんとなく、最後の由宇の言葉に、一抹の違和感を感じた。だが、自分の意識は、机上の時間移動方程式に興味を引かれていた。
502:2006/07/26(水) 17:41:50 0
五樹は少しばかり憤慨していた。というのも、今日が19日だからだ。
どうして19日だと憤慨するのかというと、五樹の出席番号が19番だからである。
何処の学校でもそうなのかもしれないが、少なくとも五樹の学校では、毎回日付にあたる出席番号の生徒が、教壇の上で問題を解かされる運命にある。
――普段の自分だったら、たとえそれが面倒くさくても、憤慨する事まではないのだ。
しかし、今は違う。
机上にある、A4サイズのプリント群に目を落とす。
五樹は、由宇から渡されたA博士の時間移動方程式に、並々ならぬ興味を抱いた。
自分が生まれるより半世紀以上も前に存在していた人物が、現代でも実現できないほどの技術を構想できる頭脳を誇っていた。
五樹は、単なる興味だけでなく、そのオーバーテクノロジーな頭脳に対しての、少々の嫉妬も禁じえなかった。
解きたい。この式を解いてみたい。そして、この博士を越えたい。
それなのにだ。今日が19日であるばっかりに、キリのよくないところで教師からの横槍が差し、満足に式を解く事が適わない。どうにもこうにも尻すぼみな状態になってしまい、その不満が憤慨へと変貌を遂げる。
チャイムが鳴り、4時限目の終了と、昼休みの始まりを告げる。
溜め息をつき、机の横に引っ掛けたスーパーの袋に手をかけた。
ホークと由宇はすでに机を自分の周りに移動して、いつもの昼休み食事態勢をとっていた。
「五樹、解けた?」
「今日は、少しばかり内職をしにくい日だ……」
由宇に返答をしながら、菓子パンの袋を開ける。少し溶けたチーズの香り。今日の昼食は、ハムチーズパンと焼きそばパン。
「ちくしょうあのイケメンめ……この妬みの業火、貴様を焼き尽くすまで消えはせぬぞ……」
「高山が、なんか言ってきたのか?」
一応、物騒な物言いをするホークにも反応してやる事にする。ハムチーズパンを口に含む。からしが利いているせいか、少しばかり辛かった。
「高山は何も言ってこなかったさ。でもな、あいつと隣り合わせてしまったばっかりに、俺は女子からのラブレターをあいつに渡す役に徹しなければならなかったんだ! この俺の気持ちが分かるか? なーにが『高山くんへ(はぁと)』だよ! 大体、授業中にラブレターを」
「そういや、高山くんいないね」
「女子の数も少ないな」
教室は、黙々と弁当を食べ続ける男子と、由宇を含めたほんの少人数の女子しかいなかった。女の精神構造が知れるな。少なくとも由宇は、イケメンに揺らぐ事はなかったようだが。
いや、そうでもないか? 自分は、高山の自己紹介のときに見た、由宇の凶悪な顔を思い出した。
鋭く刺す視線、きつく一の字に閉められた唇、その表情は、
超自然的な何か、もしくは野性的な何かを孕んでいる。
自分でも分かっているんだ。あの雰囲気、どこかで飽きるほど感じた事がある。しかし、その「どこか」が分からない……
503:2006/07/26(水) 17:42:34 0
「どうしたの五樹。黙り込んじゃって」
突然話しかけられて、ビクリと肩を揺らした。由宇の顔を一瞥する。
「……いや、なんでもない」
「そう? へんな五樹」
気のせいだ。自分の心に強く言い聞かせる。
よく見ろ。どこも変わっちゃいない、いつもの由宇じゃないか。
頭を振って、雑念を飛ばした。焼きそばパンの封を切る。香ばしいソースの臭いが鼻腔をついた。
「でもなんか、高山の野郎変なんだよな」
こいつの存在を忘れていた。
「どう変なんだ?」
「いや、言わない方がいいかも」
ホークがニヤニヤしている。ムカつく野郎だ。「言わない方がいいかも」と言われたら、逆に言わせたくなるのが人間の性というものじゃないか。
「さっさと言いやがれ某有名AV男優」
「お前は俺を怒らせた」
「ほほう、それでそれで?」
「はいはい二人とも落ち着いて。で、高山くんがどうしたの?私も気になる」
ホークは一度自分を睨みつけた後、口をへの字に歪め、ゆっくりと口を開いた。
「……五樹。お前、高山には気をつけたほうがいいぜ」
なんとも思わせぶりな言い方だ。さっさと続きをお願いしたい。

急かすと、ホークは「まぁまぁ」と言いながら自分を抑えて、またゆっくりと口を開く。
「あいつな、授業中ずっと五樹の方を見ていたぞ」
「……はぁ?」
「まだ分からないのか? あいつはきっとモーホーなんだよ。うへぇ、おそろしや」
全くもってわけがわからない。高山がモーホー? あいつは自己紹介のとき、「残念ながら、彼女はいませんね。いつか理想の女性が現れるとよいのですが……」と言っていたではないか。
「さぁ、その自己紹介が嘘なのかもしれないし、俺の気のせいかもしれん。どっちにしろ、気をつけとけってこった」
そういうと、ホークは下品な音を立ててそばを口の中に流し込んだ。
そういえば、GANTZのイケメンキャラもホモだったな……
「はい神山五樹いるー?」
突然、我らが2年5組の教室の扉が、勢いよく開けられた。
扉の向こうにいたのは、腰まで伸びた長い髪を持つ少女だった。一度も見たことのない生徒である。この少女も転校生なのだろうか。自分は全ての生徒の名前と顔を覚えているが、この少女は見たことがない。
少女が教室内に入ってきた途端、ホークとその他男子が机から飛び上り、一斉に『ワッフルワッフル!』と頭上から胸部辺りにかけて手を振り出した。どう見ても異常な光景である。
少女はというと、眉間にシワを寄せ、顔を嫌悪に歪ませている。
……よく見てみると、少女はかなり整った顔立ちをしているようだT。腰まで伸びた、少し茶色っぽい髪。釣り目がちだが、どこか凛とした印象を持たせる目。高い鼻。スッとした輪郭。そして、スリムな身体。男子たちの大合唱もうなずける気がする。
「うるさいうるさいうるさい! 黙れイカ臭い野郎ども! あたしが用があるのは神山五樹なの! さぁ、名乗り出なさい! 神山五樹! 」
男子たちの視線が一斉に自分に刺さった。
頼むからそんな目で見ないでくれ。特にホーク。そのバタフライナイフはなんですか。
由宇を見た。「別にいいんじゃない? 」と肩をすくめる。少しは妬いてくれてもいいのでは……
おずおずと手を挙げる。
自分を一瞥した少女は、つかつかと早足に歩み寄り、挙げられた自分の腕を掴んだ。
「あんたが神山五樹ね。彼女とお食事中悪いけど、ちょっと来て貰うわ」
返答も聞かず、少女は自分の腕を掴んだまま、自分を教室の外へと引っ張り出す。
少女はかなり早足で引っ張るので、幾度も転びそうになった。廊下にいた生徒から突き刺さる好奇の目線。少女はそんなもの気にしていないのか、一瞥もせずに自分の腕を引っ張り続ける。
504:2006/07/26(水) 17:44:01 0
少女の歩調と自分の歩調が合ってきたころ、ようやく腕を引っ張る少女の力が弱まった。
着いた場所は、屋上へ続く、資材が乱雑に置かれた空きスペースだった。屋上へ続くといっても、鍵がないと扉は開かない。
大きく肩で呼吸をする。引っ張られながら歩くのは、かなり疲れるものだ。
引っ張る方はそうでもないのか、自分と比べて少女は全く呼気を荒げていない。
「はぁ……なんなんだよ、お前」
「緑川茜」
「は? 」
「あたしの名前よ。もう少しここで待ってて。じきに来るから」
「じきに来るって、何が」
「……」
質問に答える気はないらしい。少女……いや緑川茜は、両手で腕を組んで目を瞑り、壁に寄りかかっている。
溜め息を一つつき、自分も緑川と反対方向の壁に寄りかかった。
緑川は片目を開けてこちらの様子をしばし見つめていたが、すぐにその眼を閉じた。
よほど大事な用なのだろうか。
この高校に入って以来さんざん由宇に振り回されていたせいか、訳の分からない状況にはいささか慣れている。
ましてや、腕を掴まれてあちこちを振り回された経験など、腐るほどある。
自分は、いたって冷静だった。普通の男子だったら、こうはいくまい。
「まったく、この高校には参ったわ。この学校は、男子が転校生を異常なほど歓迎する風習でもあるの? 」
不意に緑川から声をかけられて、ようやく「こいつは転校生なんじゃないか」という疑問が確信に変わった。目は瞑られたままである。
「こっちの質問に答えろ」と言いたくなったが、ここは引き下がっておく事にしよう。
「……なに、こっちのクラスは女子が転校生を異常なほど歓迎したさ」
「訳わかんない」
そうだろうね。自分もそう思うよ。
「すみません、少し遅れました」
高すぎもなく、低すぎもしない、自然に耳に入ってくるようなクリーンな男声が、階下から聞こえた。ゆっくりとした歩調で姿を現したその男は、高山和哉であった。
「遅い」
緑川が壁から離れた。
「女子を撒くのに時間がかかりました。私は、あなたほど性格が過激に作られてありませんからね」
にっこりと笑う高山を見て、緑川はフンと鼻を鳴らした。今度はこちらを睨みつける。
「率直に言っておくわ。私たちはあなたを殺す。それが未来のためなのよ」
「………………」
唖然とした。自分を、殺すだって? そして、未来のためだって? この女は電波なのか? 百歩譲って、この言葉を信頼するとしよう。
そうすると、なぜ自分を殺す事が未来のためになるんだ。将来大罪を犯すから、今のうちに殺しておくとかいうヤツじゃないだろうな。パクリにもほどがあるぞ、それは。
「ええ、その考えは半分ほど当たっています。間接的にあなたは未来に大罪を犯すとでもいいますか……いえ、まだこの時点では確定事項ではありませんが」
クリーンな笑みを浮かべていた高山が、これまたクリーンに口を開いた。
それを確認した緑川が、億劫そうに言う。
「説明は私には向かないわ。高山、あなたが説明しておいて」
そういうと、長い髪をなびかせながら、階段を下っていく。階段の中ほどで、緑川は立ち止まった。
こちらを睨むと、スカートのポケットから、鈍く光る手のひらサイズの折りたたみナイフを取り出した。銀色の部分を引くと、バチンと音を立てて刃が飛び出し、半月型に変貌する。
……カランビット・ナイフだ。刃も柄もどこか黒々としていて、その凶悪ま風貌をさらに引き立てている。
「明日から、本気であなたを始末にかかるわ。首を洗って待っていなさい」
505:2006/07/26(水) 17:46:16 0
ナイフをポケットにしまうと、緑川はまた階段を下りはじめ、程なくすると、緑川の姿は見えなくなった。
とんだ電波女だ。俺の隣でクリーンな笑顔を保ち続けるこいつもだがな。
「信じていただけませんか」
「電波女と電波男が手を組んで俺を貶めようとしているようにしか思えないね」
階段に足を踏み入れる。これまた丁度よくチャイムが鳴った。5時限目の予鈴だ。
「もう昼休みが終わってしまったじゃないか……授業中に満足に内職が出来なかったから、この時間を使って解くつもりだったのに」
「それは……とんだ手間をおかけしました」
高山の口調は改まっている。しかし、そのスマイルが気に喰わない。こいつには、なにか思惑がある。そんな気がする。いいだろう。つきあってやろうじゃないか。
「お前らの話を全面的に信じるとしよう。そうすると、お前ら二人は未来人という事になる」
「厳密には違いますが……まぁ、そういうことになるでしょうね」
「で、俺は未来にとんでもないことをしでかすと」
「それも厳密には違います。あなたは……失礼、禁則事項です」
「……まあいい。それで、お前ら二人は、未来でとんでもないことをしでかす俺を消す為に、この世界に来たと」
「そうです。しかし、緑川と僕の行動パターンは違います。緑川は積極的にあなたを処理しようとする。故に革新派。それに対して僕は、あなたを処理する事も念頭に入れ、別の『処理法』を模索する。故に穏健派です」
まとめてみるとしよう。
緑川と高山は、未来から送られてきた処理班である。緑川は革新派。積極的に自分を殺そうとする。
高山は穏健派。自分を処理する事を念頭に入れておきながら、別の方法を模索する。つまり、自分に『とんでもないこと』をしでかさせないようにする、ということか?
「ええ、『とんでもないこと』をしでかさせない……いえ、起こさせないようにする方法は、二つあるのです。
一つは、緑川の行動の理念、『あなたを殺すこと』です。こちらはできれば避けるべきことです。しかし、もう一つの方法がこれまたとてつもなく難解なのです」
そう言うと、高山は表情を少しばかり曇らせた。それを見て思ったのだが、こいつには笑顔以外の表情が似合わない。
「なにが難解なんだ? 」
「……あなたの存在には、『二つの未来』が関わっているのです」
「はぁ? 」
「我々を送った未来をAとしましょう。そうすると、もう一つの未来がBです。Bという未来は、時間物理以外の文明がなかなか進化せず、苛立っていました。
Aという未来は、その苛立ちの生産物とでも言いましょうか」
「ちょっと待て、話が訳のわからない方向へ向かっているぞ」
出し抜けに、チャイムが鳴った。五時限目始まりの合図だ。
「Bという未来は、止まった文明を強制的に動かす術を作り上げました。……もう一つの難解な方法とは、その術を破る事なのです」
理解の域に達していない。それが自分の率直な感想だった。止まった文明を動かす術がなんだというのだ? それが自分の何に関係がある。自分は未来の文明を動かせるほど、偉い人間ではない。
それこそ、アインシュタインでも復活させてみたらどうだろうか。彼ならきっといい働きをするだろうさ。
「Bという未来は、既死者蘇生術も確立していません。時間物理以外の文明は進化していないのです」
「そうかい。じゃあ、止まった文明を動かす術というのはなんだい。それが俺とどう関係するんだ? 」
高山は笑みを浮かべた。しかし、その笑顔には影が差している。
「……短期時間軸拘留プログラム。あなたは既に、5月19日から5月21日にかけての三日間を21973回繰り返しています。……そして、これからも」
溜め息を一つ。短期時間軸拘留プログラムだって? 三日間を20000回以上繰り返している?
それになんの意味がある。自分に関係しているのなら、なにかしら変化が現れているはずだろう。俺はなにも変わっていない。これについてはどう説明をつけるんだ。
「それを証明することはできるのか? 」
「残念ながら、無理ですね」
506:2006/07/26(水) 17:47:48 0
もう一つ、溜め息を。
「そうか。5時限目に遅刻だ。急いで教室に戻ったほうがいいぞ」
階段を再び下りる。とんだ無駄骨だった。緑川と高山は、正真正銘の電波なのだろう。なに心配するな。お前らには電波という欠点を補って余りある容姿がある。大いにそれを使いこなすといいさ。
「信じてくれないのですか? 」
信じさせようとしているのだろうが、声のトーンは全く変わっていない。これ以上、自分を妄想に巻き込まないでくれ。迷惑だ。
「信じて然るべき証拠がない。信じられると思うか? 」
立ち止まり、上方の高山を睨む。彼も同じようにこちらを睨んでいた。
「あともうひとつ聞いておく。お前はホモなのか? 」
「おっしゃっている意味がわかりませんが……ノーマルです」
「そうか、それならいいんだ」
屋上前の資材置き場を後にして、早足で階段を下りた。
教室に着いたら、案の定教師に怒られた。
507:2006/07/26(水) 17:48:28 0
長ッ!
読みにくいですね。ごめんなさい
508('A`):2006/07/26(水) 17:55:55 0
素晴らしい・・上げ
509('A`):2006/07/26(水) 17:56:46 0
お、シュガー、戦闘機、妄想男の新作がきてるのか。今から読む
510('A`):2006/07/26(水) 18:29:43 0
GJ!!文章はうまいし、面白いし、緑川は古泉だし、最高だ
511('A`):2006/07/26(水) 18:56:43 0
緑川は女じゃないのか?
古泉は高山だろw
512('A`):2006/07/26(水) 19:00:30 0
いくらスレを伸ばしたいからって、いい加減な褒め方は失礼だと思うぞ・・・
513('A`):2006/07/26(水) 19:12:59 0
>>511
本当だ、&すまん
514('A`):2006/07/26(水) 19:24:57 0
うほっ!いい作者たち…
515('A`):2006/07/26(水) 21:35:10 0
久々に大量投下ですね!GJ!今から読んできます
516('A`):2006/07/26(水) 21:47:12 0
まとめサイトの日記も更新されてるね
ちなみに一歩はまだまだまだまだ終わりそうにないです
517('A`):2006/07/26(水) 23:13:01 0
ブラジャーGJ!
なんかハルヒっぽいな!
518('A`):2006/07/27(木) 02:03:02 0
古泉ってなんだ?
俺って本当に世間知らずだな…

それにしても、本当にいい作者たちだよGJ!
519('A`):2006/07/27(木) 03:00:22 O
|`)もは
520('A`):2006/07/27(木) 03:25:24 O
お休み
521('A`):2006/07/27(木) 03:25:36 0
こんな真夜中に起きてんじゃねぇよ
死ねよ
522('A`):2006/07/27(木) 03:27:05 0
生きろ
523('A`):2006/07/27(木) 04:00:44 0
生 き る
524('A`):2006/07/27(木) 04:55:02 0
妄想男氏と支配人氏のまとめに入れない件
525('A`):2006/07/27(木) 06:04:53 O
|`)もは
526('A`):2006/07/27(木) 08:39:31 O
|`)
527('A`):2006/07/27(木) 08:51:32 o
URLを直接アドレスバーにコピペ
528('A`):2006/07/27(木) 12:31:27 O
URLのテンプレを前々スレのを使わないとダメみたいだな
529('A`):2006/07/28(金) 00:22:57 0
530('A`):2006/07/28(金) 01:06:51 0
俺の好きなタイプの絵ではない
531('A`):2006/07/28(金) 01:39:23 0
ちなみに、別にその絵が魅力的ではないといってるのではないよ

ttp://www.uploda.org/uporg460667.jpg.html
直接的にエロい絵は少し見すぎたから、
今はこんなのが好き…かな
532('A`):2006/07/28(金) 08:33:57 0
俺の嫁をおかずにするたぁふてぇ野郎だ
533('A`):2006/07/28(金) 11:15:49 O
|`)もは
534('A`):2006/07/28(金) 12:57:29 0
>>533
     死      死      
    ね       ね        死ね死ね死ね死
   死    死ね死ね死ね死   ね       ね
  ねね        ね        死       死
 死 死        死        ね       ね
ね  ね    死ね死ね死ね死   死       死
   死        ね        ね       ね
   ね        死        死       死
   ね        死        死ね死ね死ね死
535('A`):2006/07/28(金) 13:27:18 0
勃起した
536('A`):2006/07/28(金) 14:30:48 0
>>534
素晴らしいほどのアホさ加減
537('A`):2006/07/28(金) 14:55:46 O
電車で下腹部がもやもやしたw
538('A`):2006/07/28(金) 18:07:53 0
>>534
ワロスw
539('A`):2006/07/28(金) 18:08:55 0
今宵は「となりはトロロ」ですよ
540('A`):2006/07/28(金) 18:15:09 0
マターリ実況しますか
541('A`):2006/07/28(金) 18:46:29 0
ttp://uppp.dip.jp/src/uppp43175.zip.html
ν速で拾った。このスレにぴったり
542('A`):2006/07/28(金) 19:40:10 0
>>541
PASS何?
543('A`):2006/07/28(金) 20:04:51 0
みんな国の名前とかどうしてる?
ネーミングセンスがないから困る
544('A`):2006/07/28(金) 20:16:59 0
>>542
news
なんか初期のディックみたいな話だなw
545('A`):2006/07/28(金) 20:33:05 0
>>543
国の名前は…俺の話はいつも舞台が日本だからなんとも
人名はつけないこともあるけど、付けるときは他の漫画・小説・映画からもらってくる
546('A`):2006/07/28(金) 21:14:44 0
まっくろくろすけー
547('A`):2006/07/28(金) 21:16:07 0
でておいでー
548('A`):2006/07/28(金) 21:16:34 0
でないとめだまを
549('A`):2006/07/28(金) 21:19:53 0
ほじくるどころか潰されてしまったまっくろくろすけであった。
550('A`):2006/07/28(金) 21:21:08 0
第一部 完
551('A`):2006/07/28(金) 21:22:42 0
第二部 サツキとメイのパンチラに興奮するカンタ
552('A`):2006/07/28(金) 21:24:52 0
お風呂シーンキター!!
553('A`):2006/07/28(金) 21:46:56 0
耳すま時のこのスレを思い出すね
妄想男やシュガーだけじゃなく、支配人も絵を描いてくれるみたいだから楽しみだ
554('A`):2006/07/28(金) 21:57:52 O
さつきに踏み潰されたい
555('A`):2006/07/28(金) 22:09:12 0
ネコバス乗ってみてぇ……ふかふかもふもふしてぇ……
556('A`):2006/07/28(金) 22:26:57 0
メイのバカっ!もう知らない!
557('A`):2006/07/28(金) 22:32:34 O
さつきはツンデレ
558('A`):2006/07/28(金) 23:21:34 0
なんとなく書いてたけどアヌビスZOE+トップガンみたいな話になってきてぐだぐだ
みんなそういうときにどうやって終わらせたりひと段落つけてる?
559('A`):2006/07/28(金) 23:30:14 0
1・俺たちの戦いはこれからだ
2・オレはようやく登りはじめたばかりだからな。 このはてしなく遠い男坂をよ!
3・ハッ! 夢か……
4・ママーッ! AONが庭で!
5・今日も空はあっけらかんと
560辛口大学生 ◆nt15ssKvBg :2006/07/28(金) 23:30:17 0
ヨーカードの非常階段でセックスするアホ高校生カップル
http://www.yourfilehost.com/media.php?cat=video&file=0727yagai.wmv
561('A`):2006/07/28(金) 23:37:16 0
>>543
俺は実際の地名の文字の配列をいじってるだけ
562('A`):2006/07/29(土) 01:46:18 0
>>558
一から書き直す、とかな
563('A`):2006/07/29(土) 02:05:37 0
国はロマサガ3から
564('A`):2006/07/29(土) 04:23:36 O
ピドナ
ミュルス
スタンレー
ファルス
バンガード
ウィルミントン
アケ
グレートアーチ
リブロフ
ラシュクータ
玄城
黄京
ユーステルム
ギトラント
ランス
ツヴァイク
ポドールイ
ロアーヌ

なかなか良い国名だな。
565('A`):2006/07/29(土) 09:19:00 O
|`)もは
566('A`):2006/07/29(土) 10:45:01 0
よう
567('A`):2006/07/29(土) 12:35:03 0
死ねよ
568('A`):2006/07/29(土) 12:44:08 0
     生      生      
    き       き        生きろ生きろ生
   ろ    ろ生きろ生きろ    き       ろ
  生き        生        生       き
 ろ 生        き        ろ       生
き  ろ    ろ生きろ生きろ    き       ろ
   生        生        生       き
   き        き        ろ       生
   ろ        ろ        きろ生きろ生き
569('A`):2006/07/29(土) 17:15:27 0
死ねよって書いてる奴、そろそろスレの雰囲気壊してることに気付よ
570('A`):2006/07/29(土) 18:08:14 0
このスレの文化を壊すつもりか貴様!
571('A`):2006/07/29(土) 18:53:37 O
こんな文化、いやだけどな
572('A`):2006/07/29(土) 18:55:35 O
保守ってくれるならなんでもいい。それに今更いいじゃんか
573('A`):2006/07/29(土) 21:04:36 0
>>572
>>567←sageてるけどな
574('A`):2006/07/29(土) 22:12:42 0
>>573
最終書き込みで判断されるから
書き込めばageようがsageようが保守される
バカ乙

つか「死ねよ」が嫌ならまず「もは」を止めろよ
無意味なレスって点では大差ないだろ
575('A`):2006/07/29(土) 22:18:09 0
俺は「もは」とは書き込んでないけど無意味なレスでも文字は意味持ってるだろ
その他大勢がどう感じてるかは知らないけど少なくとも「死ねよ」だけは明らかに良い印象は与えないだろ
576('A`):2006/07/29(土) 22:20:45 0
死ねよ単体よりも>>569みたいに火病って噛み付いてくるレスのほうがはるかに雰囲気壊してるけどな
577('A`):2006/07/29(土) 22:21:39 0
>>576
まったくだ
現に>>569以降荒れ気味だし
今までそんなことなかったのにな
578('A`):2006/07/29(土) 22:23:42 0
みんな我慢してただけ
579('A`):2006/07/29(土) 22:25:17 0
俺は死ねよが消えてくれるなら、もはは無くてもいいと思う
死ねよは初めてこのスレ見た人とかが見たら、気分悪いだろうし、このスレ荒れてるな
とか思うかもしれないし
580('A`):2006/07/29(土) 22:28:05 0
もはがなくなっても死ねよはこのスレの伝統だから俺が残すよ
581('A`):2006/07/29(土) 22:30:08 0
夏厨はなんにでも噛み付くからなぁ
夏休み前は普通に容認されてたのに
仕切りたがりの夏厨うぜぇ
582('A`):2006/07/29(土) 22:30:27 0
一番たちが悪いな
583('A`):2006/07/29(土) 22:31:26 0
バカ乙、ねえ…
火病、ねえ…
みんな〜してただけ、ねえ…
夏厨、ねえ…
584('A`):2006/07/29(土) 22:34:38 O
テンプレの7を読もうぜ
585('A`):2006/07/29(土) 22:35:12 0
前々から思ってたんだが、何を譲り合うんだ?
586('A`):2006/07/29(土) 22:37:02 0
資産
587('A`):2006/07/29(土) 22:37:16 O
一概に言えるかww
今の場合はもはと死ねは共存汁ってこと
588('A`):2006/07/29(土) 22:39:16 0
共存してただろ
いままで「もは」がなければ「死ねよ」もなかったし
「死ねよ」が「もは」のあとに定着しても「もは」を辞めなかったんだし

>>569がとやかく言わなければ共存できてた
589('A`):2006/07/29(土) 22:39:49 0
死ねよw
590('A`):2006/07/29(土) 22:40:01 O
ネトラジの時も思ったけどこのスレの駄目なとこは反対意見が一つでも出るとすぐやめちゃうこと
逆にそこが良いことでもあるけどもう少し賛成意見も尊重すべき
591('A`):2006/07/29(土) 22:40:51 0
>>580
「もは」あっての「死ねよ」なんだから、「もは」が無くなったら、死ねよはやっちゃいかんだろ
592('A`):2006/07/29(土) 22:42:10 0
時間を止めるのって実際に止めなくてもいいのか?
593('A`):2006/07/29(土) 22:42:49 O
死ねよは荒らしではないにせよ言葉が汚いってことだろ。
逆にもはは清々しいし同じ保守でももはの方が好感もてるのも事実
594('A`):2006/07/29(土) 22:44:26 O
>>592
大会の時は多少議論されるけど基本今は時間さえ入ってればなんでも大丈夫
595('A`):2006/07/29(土) 22:44:38 0
>>593
もはのドコが清々しいんだよw
そんなのは主観だろ

もは→死ねよはもはや伝統だろうが
596('A`):2006/07/29(土) 22:49:25 0
主観って素晴らしい言葉だよな
最近よく思う
597('A`):2006/07/29(土) 22:50:56 0
>>594
そうなのか
久々にきたらいろいろ変わっててびっくり
598('A`):2006/07/29(土) 22:51:42 O
|`)もは

死ねよ

生きろ

おまえにサンが救えるか
599('A`):2006/07/29(土) 23:53:43 0
筆力がなさ過ぎて困る
どうしよう
600('A`):2006/07/29(土) 23:56:12 0
それは俺も一緒だ
思い描いたことを上手く文章に出来ん
601('A`):2006/07/29(土) 23:58:57 0
場面場面を文章にすることはなんとかできるんだが、
それらを一つの流れにすることができんね
602ニー太:2006/07/30(日) 05:06:32 0
久しぶりにもし時に来ました。
せっかくなのでSSを書きたいです。
でもネタがorz
誰かお題くれませんか?
603('A`):2006/07/30(日) 05:18:00 0
夏と言えば・・・?
604('A`):2006/07/30(日) 07:23:48 0
|`)もは
605('A`):2006/07/30(日) 07:26:00 0
ありがちだけど花火
606('A`):2006/07/30(日) 07:27:45 0
死ねよ
607('A`):2006/07/30(日) 07:32:38 0
うわああああああああああ
死ねよだって!
このスレ荒れてるよ恐いよー
608('A`):2006/07/30(日) 07:39:40 O
落ち着いて素数を数えるんだ!
609('A`):2006/07/30(日) 07:41:04 0
2!
610('A`):2006/07/30(日) 07:41:48 0
2は素数じゃねぇえええええええええ!
611('A`):2006/07/30(日) 07:42:28 0
|`)もは
612('A`):2006/07/30(日) 07:42:54 0
いや、2は素数だろ
613('A`):2006/07/30(日) 07:43:06 0
死ねよ
614('A`):2006/07/30(日) 08:33:23 O
|`)もは
615('A`):2006/07/30(日) 08:33:52 0
死ねよ
616('A`):2006/07/30(日) 09:08:25 0
うわあああああああ
死ねって言ってるよ恐いよ荒れてるよ
このスレ超こええええええええええええええええ
617('A`):2006/07/30(日) 09:15:42 0
これはもし時の新しい文化になりそうだ
618('A`):2006/07/30(日) 09:16:40 0
619('A`):2006/07/30(日) 09:16:43 0
素数を数えて落ち着くんだ
620('A`):2006/07/30(日) 09:17:16 0
3は素数じゃねぇええええええええええええ
621('A`):2006/07/30(日) 09:18:24 0
622('A`):2006/07/30(日) 09:20:35 0
623('A`):2006/07/30(日) 09:21:54 O
いつまでも荒らしてんじゃねーよ
基地外か貴様ら死ね
ロッテンマイヤー
624('A`):2006/07/30(日) 09:22:39 0
うわああああああああ
素数数えてるよこのスレスゲェ荒れてるゥゥゥゥ
超こえーーーーーーーーー失禁するくらい恐ェェェェェ!!!!!!11
625('A`):2006/07/30(日) 09:25:08 0
うっひょーーーーー
基地外とか死ねとかロッテンマイヤーとかロールシャッハテストとか言われたあああ
超荒れてる
激こEEEEEEEEEEEEEEEE
素数数えて落ち着きてェェェ
9973!
626('A`):2006/07/30(日) 09:45:12 0
いかん、朝からハッスルしすぎた
627('A`):2006/07/30(日) 11:27:17 0
もはも死ねよもいつから伝統になったんだよ。
628('A`):2006/07/30(日) 11:37:29 O
命を大切にしない奴なんて大っ嫌いだー!
629('A`):2006/07/30(日) 13:25:40 0
うお、アツい流れ
630('A`):2006/07/30(日) 14:15:52 O
おっぱいもむ
631('A`):2006/07/30(日) 15:10:00 0
もは→死ねよに代わる新たな伝統が出来れば問題ない。

もは→>>632
死ねよ→>>633

お前ら、空気読むなよ! 絶対に読むなよ!
632763:2006/07/30(日) 15:27:32 0
ニンゲン賛歌

人間ってのは大きく2種類に大別される。
ひとつは赤ん坊の頃から人間だったヤツ、そしてもうひとつは小さいころ猫の姿をしてたヤツだ。
そう、猫っていうのは人間の成長する前の姿なんだ。
ほら、イモ虫がサナギになって立派なチョウに変身するだろう?
あれと一緒で、猫はちゃんと49回目の満月の夜に人間になるように体が出来ている。
ちなみに、俺は次の満月あたりで人間になる予定である。

俺が人間になった後のこともちゃんと計画してある。
まず、俺が人間になったら、身なりをきちんとしなければいけない。
人間っていうのは猫と違って、同じ顔をしてても身に着けてる服とか飾り物とかで随分と社会の中の階級が違う場所に配属されるらしい。
だから、俺はバカなトラ吉など見向きもしない洋服屋なんかで服を盗んだりして、その成果は公園裏の秘密の基地に隠してある。
次の満月の夜にそこで人間の体に戻った俺は、早速その服を着て、街に出る。
そしたら、恵ちゃんに俺の愛を告げるのさ。

恵ちゃんってのは、三丁目の伊集院さんちのお嬢さん。
伊集院さんちはかなりでっかくて、それに猫が来たらすぐに箒を振り回して厄介払いをするメイドのばあさんがいて、俺がその日にそこを通りかかったのはホントにたまたまなのさ。
で、俺がそこを通り過ぎると、恵ちゃんは空をぼんやりと眺めてた。
その顔が透き通るように綺麗で、でもどことなく寂しげで、俺はそんな恵ちゃんに一目ぼれさ。
それから、俺が足繁く恵ちゃんの部屋を横切るようになった。
恵ちゃんはいつもその部屋で空をあの顔でながめてるんだけど、俺を風景の中に見つけると、笑顔で
「あ、ミケ。今日もパトロールご苦労さま。」
って言ってくれる。
そんな風に言われるたびに、俺の中の恵ちゃんへの気持ちは強くなっていくんだ。
でも、「恵ちゃん、好きだ」って自分の気持ちを伝えたいんだけど、俺の体が猫であるせいで「ニャニャァ」としか声が出ないんだよな・・・。
633763:2006/07/30(日) 15:28:41 0
俺の意識は段ボールの壁の中で暗くて寒い場所に何人かの兄弟と一緒に雨に降られてる場面から始まった。
その時、世界は段ボールの色と頭上に見える灰色の空だけだった。
暗くて陰湿でカビ臭いこの段ボールの世界の中で、まず、一番最後に生まれたであろう六郎が死んだ。
死んでからも呪いってのはかけられっぱなしらしく、六郎は三色の毛をもつ猫の姿のまんま、心臓の鼓動を止めた。
次に、三番目に生まれた三郎が。その次は5番目の五郎だった。
俺もそろそろ死ぬのかな、なんてボンヤリ考えて壁を少し押してみると、段ボールの壁が雨でふやけて破れやすくなっていて、壁の向こうに見たことのない、色のある世界が広がっていた。
俺は死神の住み着いた段ボールの世界から外へ出た。
「ダメだよ、母さんにここにいなさいって言われたじゃないか。」
一郎と次郎が言うが、俺はそれを聞かず、黙々と雨の降る草むらをかき分けて進んだ。
それっきり、一郎も次郎も見ていない。
ただ、草むらが尽きた先には砂利の敷き詰められた道があった。
そこで俺は意識を失って、次に気がつけば、俺の前にミルクと「キャットフード」ってやつが置いてあった。
誰かが俺を助けてくれたんだと思う。
しばらくはそのミルクと「キャットフード」とやらで飢えはしのげた。
しかし、それもすぐに尽きる。
尽きてからはそこにいるだけではただただ腹が減るばかりで、俺はとうとうそこから移住しなければならなくなった。

俺はあてもなくさまよって、フラフラと『ガクセイ』ってヤツのいるアパートの前に通りかかったんだ。
そこで、俺はその『ガクセイ』ってやつに拾われた。
ヤツは俺を見て、
「コイツ、オオキクナッタラネコミミビショウジョニナルンダロウナァ〜、ソシタラアンナコトシテ、コンナコトシテ、・・・デヘヘヘ」
とかつぶやいていた。
その『ガクセイ』っていうのが人間社会で『オタク』と呼ばれる、尊敬されるべき立場にあるヤツだと知ったのは、俺がヤツに拾われてあまり日の経たないうちであった。
でも俺はそんなことはどうでもよく、ヤツが飯と寝場所を提供してくれることが重要だった。
そのアパートで俺はよく、
「お帰りなさいませだにゃん、ご主人様ぁ〜☆」
と、箱の中で人間が猫の耳のついたまんま喋ってるのを見ていた。
『ガクセイ』はそれを見て、
「ウオオオオ、モエモエダゼェ!」
って大きな声で何か叫んでた。
すごい目ん玉を飛び出させて、涎までたらしてたから、『ガクセイ』はよっぽど腹が減ってるんだなって思った。
で、あの箱の中にいたヤツの事を推測するに、おそらくヤツが生まれてから49回目の満月の昼だったんだと思う。
つまり、アレは人間になる直前のオバンってことさ。
それを見て俺は、猫は人間の成長前の姿だって確信した。

その『ガクセイ』が青い服を着た男たちに連れ去られたのは、丁度俺が段ボールを飛び出してから13回の満月を向かえた次の日のことだった。
けたたましく鳴る機械の上で、赤い光がクルクルと回っていて、その『ガクセイ』は両手を鉄で出来た何かに縛られてその機械に入れられていった。
どうせいつものように学校へ行ったんだろうと思ってヤツの家に居たのだが、次の満月まで待っても、ガクセイは帰ってこなかった。
ガクセイには愛着はないが、ガクセイがいないことには腹が減る。
仕方ないので俺はまたさまよった。
その頃の俺はもう体も猫として丈夫に育っていて、それから俺は商店街で魚とか盗みながら細々と生きていた。
634763:2006/07/30(日) 15:30:28 0
ふぅ、タイミングばっちり。
635('A`):2006/07/30(日) 15:40:57 0
>>763
GJ!!猫の話か、面白そうだ
やっぱりもし時の伝統といえばSSだな
636('A`):2006/07/30(日) 16:14:46 O
GJ!
763はネコミミ好きなのか…
637763:2006/07/30(日) 16:18:01 0
ネコミミよりウサミミですよ。
何言ってんだ俺・・・。
638('A`):2006/07/30(日) 18:43:15 0
これって何行ずつ書き込める?
639('A`):2006/07/30(日) 18:57:51 O
パソコンは60行らしいよ
640('A`):2006/07/30(日) 20:53:48 0
携帯とPCって書き込める量違うのか?
641('A`):2006/07/30(日) 21:03:25 O
うちの猫はなつかないから30秒だけでも抱き締めたい
642('A`):2006/07/30(日) 21:13:21 0
誰かシュガーのプロフのアドレス教えて
643('A`):2006/07/30(日) 21:25:10 o
>>642
上の方にあるよ
644('A`):2006/07/30(日) 23:49:24 0
おまいらさ、あの作品の続きが読みたい!っていうのある?
645('A`):2006/07/31(月) 00:09:02 0
精液ドリンカーの3話目が読みたい
646('A`):2006/07/31(月) 00:10:25 0
ディックのオールスターのやつかな
647('A`):2006/07/31(月) 00:26:47 0
ディックのは完結したとかなんとか言ってなかったっけ?
続きがあるのなら俺も読みたいな
648('A`):2006/07/31(月) 01:06:05 0
意味不明なときもあるけど読みたいね。自分(名前だけど)も出てくるしw
649('A`):2006/07/31(月) 01:08:38 0
12メサイヤ
イカリングのデスノートみたいなの
各チームのリレー
650('A`):2006/07/31(月) 04:51:38 O
|`)もはー
651('A`):2006/07/31(月) 06:37:05 O
|`)もっは
652('A`):2006/07/31(月) 06:37:40 0
|`)おはようございます
653:2006/07/31(月) 11:08:33 0
これより熊本から東京へ向け空の旅をしてきます。
東京の喪男たちよろしく!
654('A`):2006/07/31(月) 11:26:51 0
ちょっと成田空港に&を迎えにいってくる
655('A`):2006/07/31(月) 11:53:42 0
死ねよ
656('A`):2006/07/31(月) 11:54:27 0
じゃあ俺は中部空港に&をむk(ry
657('A`):2006/07/31(月) 11:57:08 0
東京からディックです。こっちは過ごしやすい天気だよ。
あとオールスター作品が意外にも好評だったんで続投しますね。
オナニーには変わりないけどなw
658('A`):2006/07/31(月) 12:58:29 O
>>653
東京に何しにくるんだい?
659('A`):2006/07/31(月) 13:07:43 O
熊本って言えば、ガンパレしか思いつかない
660('A`):2006/07/31(月) 13:09:35 O
ディックのオールスターにwktk
661:2006/07/31(月) 14:09:25 0
いやあ東京は涼しいですね。熊本は36℃とか普通にあるから困る。
ちなみに旅行ですよ。

>>ディック
古代都市ワクテカ(AA年代ry
662('A`):2006/07/31(月) 15:20:37 0
>>36
( Д)         ゜ ゜ 
663('A`):2006/07/31(月) 16:12:17 O
大阪もそれだけ高い時があるから困る
664('A`):2006/07/31(月) 22:59:20 0
妄想男のサイト見たけど、一月で絵ってあんな上達するん?
665('A`):2006/07/31(月) 23:00:39 0
才能と努力による
666('A`):2006/07/31(月) 23:55:13 0
漏れには両方かけている物だな
667('A`):2006/08/01(火) 00:02:22 0
座薬ワロスw
668('A`):2006/08/01(火) 01:20:37 0
妄想男と支配人の絵を見てみて素直にすごいな、と思う
絵を描く時って大体バストアップが多くなっちゃうのに、二人は俯瞰だったり
動きがあったりで感心します
二人共センスがあるんだと思う
669('A`):2006/08/01(火) 06:12:22 O
|`)もは
670('A`):2006/08/01(火) 09:49:53 0
死ねよ
671('A`):2006/08/01(火) 15:00:14 0
盆祭りはあるのかい?
672某作者:2006/08/01(火) 15:01:42 0
実はもう短編作ってある
673('A`):2006/08/01(火) 15:05:27 0
仕事はやいなw
ただ今まで祭り前は1ヶ月前から計画されてたし盆の開催は厳しいかもな
674某作者:2006/08/01(火) 16:43:05 O
実はもう絵を描いてるw

絵って、やっぱり難しい
675('A`):2006/08/01(火) 17:01:59 0
一応計画案

第3回もし時大会 盆祭り

・今回はSSと絵の投下
・絵に関しては漫画、4コマ、イラストなんでもおk
676674:2006/08/01(火) 17:14:27 O
ああそういえば
紛らわしくてごめん672≠674な
677('A`):2006/08/01(火) 17:48:40 0
盆はキツイんじゃないか?
678('A`):2006/08/01(火) 19:16:44 0
設定とか世界観はおもいつくんだが、それをどうしたら物語りにできるかがわからない
679('A`):2006/08/01(火) 20:10:59 0
尻処女奪われた妄想男なんてもういらない
680('A`):2006/08/01(火) 20:26:51 0
妄想男へ

目を気持ち小さく、黒目にかかる白い部分をも少し大きく
鼻を少しツンッと、輪郭丸めに描いたらもっと可愛くなる
681('A`):2006/08/01(火) 21:47:42 0
シュガーいいバイト見つかってよかったね!
妄想男も大変な事に見舞われていたみたいで・・・w
682('A`):2006/08/02(水) 00:39:29 0
コンビニが天職ならそのまま店長になっちまう勢いでがんがれ
683妄想男:2006/08/02(水) 01:02:52 0
世間は夏休みだと言うのに……俺は試験で死にそうだ('A`)
さて、コピック買っちまった……36色セットで1万強。
後悔はめっちゃしてる。今は修行してる。
とりあえず、日記にコピックつかって描いた絵を張っといた。
誰かうまい使い方教えてくれ……。

>679
俺の肛門にお姉さんの指が触れる感触がまだ残ってる。
お前にも分けてやろうと思ったが、もったいないので俺だけのものにしとこう。

>680
三回メモった。意見もらえるとめっさ参考になるな。

>681
尻に座薬刺されたい願望のある方はマジおススメ。
684('A`):2006/08/02(水) 01:23:13 0
>>683
原則薄い色→濃い色という順番で塗ると良い
当たり前だけど
685('A`):2006/08/02(水) 01:55:19 0
妄想男の絵見てきたけど、成長すごいよ!全体を描くっていうのは大変だけど大切だよね
シュガーや支配人も絵描いてるみたいだし楽しみ〜

ディックとか楔は描かないのかなぁ?
686('A`):2006/08/02(水) 01:56:49 0
あれだ>>473のサイトを見て
骨格を描いてから描くといいと思う
687('A`):2006/08/02(水) 01:56:51 0
絵と聞いて喪君を思い出した。いきなりいなくなって喪君なだけに心配・・
駄文やめるすーも投下したことあったな
688('A`):2006/08/02(水) 02:15:45 0
お題「こんな妹が欲しい」

ワロスw
煩悩出まくりw
689('A`):2006/08/02(水) 03:15:17 0
くはー、支配人のまとめ更新順調みたいでいいですね〜
690('A`):2006/08/02(水) 05:57:30 0
ふと思ったが、「時」を含めた「三題噺」とかも面白いんじゃねーの?
691('A`):2006/08/02(水) 08:28:49 O
|`)もは
692('A`):2006/08/02(水) 08:50:27 0
>>690
くわしく
693('A`):2006/08/02(水) 12:32:23 0
死ねよ
694('A`)
【署名提出】TBS放送免許剥奪を求める署名OFF5
http://off3.2ch.net/test/read.cgi/offmatrix/1154472893/

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