素クールライフ

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1('A`)
素「やっぱりここで寝ていたか」
俺「ん、よう……って!?」
素「む、どうかしたのか?」
俺「お、おい! し、下着が見えるぞ…」
素「ふむ。その反応だと君にとっては好ましくなかったようだな。すまない。下品な真似をした。
  ギリギリ見えてないといいのだが。……いやなに。先輩達にたまにはこういう行動も起こして反応をうかがえと言われたんだ。
  君が私に好意を持ってくれているのならそれなりの反応が帰ってくるはずらしい。残念ながらそうはならなかったみたいだが」
俺「な! ちょっなに言ってんだよ!」
素「すまない。まさかそれほどに嫌悪されているとは知らなかったんだ」
俺「け、嫌悪って、べ、別にそういうわけじゃな…」
素「許してくれ。私は君が好きでいままで数々の行動を試みたのだが何の反応もなかったので、君に嫌われているのかと気になったのだ」
俺「ちょっと待て! 数々の行動って何だよ。それに……す、好きって」
素「む、気付いていなかったのか?」
俺「き、気づくもなにもお前そんな態度みせてないだろ!」
素「なんだ。そうか。…それで? 私は君が好きなのだが付き合ってもらえるだろうか」
俺「!? そ、そりゃ…よ、喜んで」
素「それは本当だな。そうか。それは最高に嬉しい。ありがとう」
俺「だ、だからパンツが見え…」
 そんな高校の屋上


クーデレか素クールか
ttp://red.ap.teacup.com/shiumachi/259.html
素直クール
ttp://www.geocities.jp/hokakoko/sunaocool1.html

・sage進行
・素、男以外の登場人物、シチュは職人の自由で
2('A`):2005/10/21(金) 20:17:22 0
                   極上生徒会ヒエラルキ
                       市川まゆら
                銀河久遠         琴葉
          和泉香    神宮寺奏    角元れいん  金城奈々穂
     桜梅歩    桂聖奈     桂みなも   飛田小百合   シンディ真鍋

                    同列は左の方が格上
3('A`):2005/10/21(金) 20:17:25 0
素「やっぱりここで寝ていたか」
俺「ん、よう……って!?」
素「む、どうかしたのか?」
俺「お、おい! し、下着が見えるぞ…」
素「ふむ。その反応だと君にとっては好ましくなかったようだな。すまない。下品な真似をした。
  ギリギリ見えてないといいのだが。……いやなに。先輩達にたまにはこういう行動も起こして反応をうかがえと言われたんだ。
  君が私に好意を持ってくれているのならそれなりの反応が帰ってくるはずらしい。残念ながらそうはならなかったみたいだが」
俺「な! ちょっなに言ってんだよ!」
素「すまない。まさかそれほどに嫌悪されているとは知らなかったんだ」
俺「け、嫌悪って、べ、別にそういうわけじゃな…」
素「許してくれ。私は君が好きでいままで数々の行動を試みたのだが何の反応もなかったので、君に嫌われているのかと気になったのだ」
俺「ちょっと待て! 数々の行動って何だよ。それに……す、好きって」
素「む、気付いていなかったのか?」
俺「き、気づくもなにもお前そんな態度みせてないだろ!」
素「なんだ。そうか。…それで? 私は君が好きなのだが付き合ってもらえるだろうか」
俺「!? そ、そりゃ…よ、喜んで」
素「それは本当だな。そうか。それは最高に嬉しい。ありがとう」
俺「だ、だからパンツが見え…」
 そんな高校の屋上
4('A`):2005/10/21(金) 20:18:13 0
                          _ョllllllllョ 、                       ___uョョlllllllllllllllllllllllllョュ_
          ]llllllllllllllllL      lllllllョ_jllllllllllllllllllllllョ、                ____uョョllllllllllllllllllllllllllllllllllllゞllllllllllllョ 、
       _ョlllllllllllllllllllllllllト     ]lllllllllllllllllll厂 ]lllllllllllll'、       uu___uョョlllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllF~~    ゙lllllllllllll'、
     __ョlllllllllllllllllllllllll厂     __llllllllllllllllll厂 _jllllllllllllllllllll!       ゙'リlllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllF ̄´       _|lllllllllllllll'、
    .jllllllllllllllllll广"llllllllllL   _jlllllllllllllllllll厂 ,jlllllllllllllllllllll广         ゙゙''ゞlllllllllllllllFllllllll廴        ___uョlllllllllllllllllllllll、
    'lllllllllllllllニ___ulllllllllllllllllLョlllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll厂                  'キllllllllllllョ___uuョlllllllllllllllllllllllllllllllllllll′
     ゙゙キllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll广'lllllllllllllllllllllllllニ                     ゙゙'llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllテ~~
      _]llllllllllllllllllllllllll厂 ゙リllllll广  _jlllllllllllllllllllllllllllllョ 、                    'llllllllllllllllll 、  ̄
    __jlllllllllllllllllllF゙llllllllllll'、 `  _ィllllllllllllllllllllヌlllllllllllllllllllョ 、                   |lllllllllllllllllll'、
    jlllllllllllllllllll[[ョlllllllllllllllllllll、__ョlllllllllllllllllllllll廴_ ゙llllllllllllllllllllll 、                 :|llllllllllllllllllll|
    'llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll'、                 |lllllllllllllllllllll
   ___]]llllllllllllllllllF'lllllョuニ゙゙'lllllllllllllllllll匸_j]llllllllllllllllllllllll{ヌllllllllllllll'、                lllllllllllllllllllll|
   'lllllllllll广゙lllllllllL゙'lllllllllllョ、 "'千゙゙ ujlF~~~~゙゙゙゙゙'ゞlllllllト ゙'リlllllll′    ゙'lllll__        _lllllllllllllllllllll|
    ゙llllllllllllL lllllllllllL゙lllllllllllll'、  llllllllョョu___       ´         ゙゙ゞllllllョョu_____|llllllllllllllllllll!
    'lllllllllllllL゙llllllllllll、 lllllllllllll   "llllllllllllllllllllllllllllllllョュ、              "゙'ゞllllllllllllllllllllllllllllllllllllll′
     ゙llllllllllllll、゙llllllllllllL 'lllllll「    "゙'ゞllllllllllllllllllllllllllll'、                "'リllllllllllllllllllllllllll「
      'llllllllllll'、"ゞ手           `゙゙゙'ゞllllllllllllll′                  ゙'手llllllllF'´
       ~~′
5('A`):2005/10/21(金) 20:19:07 0
うほっ!
6('A`):2005/10/21(金) 20:19:48 O
おたく板でやれ屑
7('A`):2005/10/21(金) 20:21:08 0
あーあやっちゃったか
8('A`):2005/10/21(金) 20:22:19 0
それなんて糞ゲ?
9('A`):2005/10/21(金) 20:28:12 0
>>8
全部読んだのか???????????????????
10('A`):2005/10/22(土) 04:10:41 O
伸びないな
11('A`):2005/10/22(土) 04:22:39 0
時代を先取り
12('A`):2005/10/22(土) 04:48:18 0
>>1

職人さんがくるといいな
13('A`):2005/10/22(土) 05:03:05 O
ジャンル的にはいいんだが口調が鼻につく
14('A`):2005/10/23(日) 22:23:42 0
保守
15('A`):2005/10/23(日) 22:35:42 O
保守ならあげようぜ
16('A`):2005/10/23(日) 23:00:38 0
全然萌えない
17('A`):2005/10/23(日) 23:46:49 0
俺は十分いける
18('A`):2005/10/24(月) 18:15:22 0
素「どうした? いきなり呼び出すなんて珍しいな」
俺「あ、ああ」
素「ふむ。どうやらデートの誘いなんて楽しいものではなさそうだな。真面目な話か」
俺「……ああ」
素「だろうな。君のその真剣な顔を見ればわかる。言ってみろ」
俺「………」
素「…頼む。言ってくれ。大体察しはついたが君の口から聞きたい」
俺「……ごめん。俺、他に好きな奴がいたんだ。だからお前とはもう……付き合えない」
素「そうか」
俺「………」
素「ふ、やっぱり君は優しいんだな」
俺「っ!?」
素「すまない。まさか君にそんな顔をさせてしまうとは思わなかった。君は優しい。そんな男と短い間とはいえ付き合っていられたとは、わたしは思っていた以上に幸せ者だったのだな」
俺「……そ、そういうこと、言うなよ」
素「それでも、これがわたしの本心だよ。ありがとう。正直に言ってくれて」
俺「な、なんでだよ!」
素「わからないか?」
俺「わ、わからねえよ」
素「…わたしは言ったよな。君のことが好きだと」
俺「……」
素「今も変わらないんだ。今も君が好きで好きでたまらない」
俺「……」
素「だから、君にとって他の人といることが一番なのだったら、それでいいんだ。わたしは笑顔のまま君の前から去れる。君の幸せが、わたしにとっての幸せだからな」
俺「……相変わらずクールなんだな。照れもせずに恥ずかしい事言って」
素「ふ、そうかもな。馬鹿みたいだろう?」
俺「……ああ。馬鹿だよ」
素「……」
 ポロポロ
俺「え?」
素「む、う。困ったな。最後まで、笑ったままでいら、れると、思ったのだが…」
俺「………」
素「おか、しいな。泣く、理由なんて、ない、はずなのに…」
俺「………」
素「……すまない」
俺「………」
素「約束する。もう君を困らせることなんてしない。だから…」
俺「………」
素「お願いだから……少しの間、こうさせてくれないか?」
 ギュッ
 そんな放課後の教室
19('A`):2005/10/24(月) 18:17:22 0
俺「……えーと」
素「………」
俺「……ご、ごめん!」
素「…え?」
俺「今の嘘! 許してくれ!」
素「…な」
俺「お、お前いつもそっけないから本当に俺のこと好きなのかって思って…試してみただけで……ごめん!」
素「……」
俺「お、怒ったよな…ってうわ!?」
 ギュウッ
素「……本当だな?」
俺「え?」
素「本当に…今のは嘘なんだな…?」
俺「う、うん」
素「わたしのことも……まだ好きなんだな?」
俺「え…あ……も、もちろん」
素「……そ、うか。……わたしは、まだ君と一緒にいられるんだな……よかった……」
俺「………」
素「……君はバカだな……わたしはこんなに……君のことが好きなのに……わたしのほうが……いつも怯えてるのに……」
俺「ご、ごめん」
素「……ダメだ。許さない」
 そんな夕暮れ時の教室
20('A`):2005/10/24(月) 18:17:42 O
なんか悲しいんですけど
21('A`):2005/10/24(月) 18:19:10 O
と思ったらいい方向に行ってんじゃん
22('A`):2005/10/24(月) 19:47:03 0
>>1はVIPをあまり認めてないのか
どうせ立てるならVIPまとめサイトのリンクとかも貼ればいいのに
231:2005/10/24(月) 20:14:35 0
言われたので貼ってみる
認めてないとかいうよりもやっぱりなんか違う感じがしちゃうんだよな
というかゲームの名前見て一瞬血の気が引いた

素直でクールな娘 まとめサイト
ttp://japan.milan.jp/~vipper/
24('A`):2005/10/24(月) 23:37:05 0

頬を撫でていく少し冷たい風にふと目を覚ますと、もうこんな時間だった。
「…あーあ…かったりぃなあ」
つぶやきながら体を起こしてみた。
屋上の給水タンクの上から見えるオレンジ色の地平線に太陽がゆっくりと溶けていく。
こんな絶景を独り占めできるのもここならではだ。
そう、甲高い金切り声でバカ騒ぎする女子やDQNどもと無縁の静かなこの空間は、
まさしく俺だけの聖地だった。

とはいえ、ずっとここにいるわけにもいかない。
あんまり遅くまでグダグダ居残って、宿直の当番教師にカギでもかけられたらエラいことだ。
よし、帰るか。
そこらにちらばるマンガ本を無造作にカバンの中にしまいこむ。
たしか、昼飯食って、5限サボってこいつ読み始めて…そんくらいまではおぼえてる。
結局6限もサボっちまったな…。
と、ふとあの先生の顔が頭に浮かんだ。あ…ヤバいかも。今日の6限ってたしか…
25('A`):2005/10/24(月) 23:38:54 0

「綺麗な夕陽だな」

「おうわぁっ」

突然真後ろから聞こえてきた声に不意をつかれ、
俺は過剰なほどのリアクションで腰をぬかしてしまった。

「2年B組、喪崎一雄。また私の授業をさぼったな」

白衣をまとって腕を組み、スックと立って俺を見下ろす若い女性…
今年新卒で赴任になった物理の教師だ。…そして、今日の6限の担任でもある。

「な…なんでここが!」

「キミの行動パターンなどすでに全て予測ずみだ。たとえいつどんな時と場所においても
 私にはキミが何をしているのかが手にとるようにわかる」

「あっ、あのですね先生…」

「言い訳はいい。それに私は別に怒っているわけではない」

…へ?

「怒ってないんすか…?」

あっけにとられて先生の顔を見ると、たしかに先生の唇の端にはかすかに笑みが浮かんでいる。
が、何だか…嫌な予感が、氷のように俺の背中を滑り落ちた。
26('A`):2005/10/24(月) 23:40:27 0

「いや、今日はたまたま…本当に、本っ当にた・ま・た・まなんだが、小テストを実施してな。
 簡単な問題だったので赤点はただ一人…試験を放棄して0点だった喪崎、キミだけだ。
 さっそく、今から補習及び追試を行う。物理準備室まで来い」

「え、ええぇぇ!?」

絶望の悲鳴を上げる俺をよそに、先生は足元に落ちていた俺のマンガを拾い上げると
ふと笑みを消した。

「喪崎。…物理は嫌いか」

「え」

「それとも…私のことが嫌いか?」

先生の真剣な瞳に見つめられ、俺は言葉を失った。
それは俺の勘違いかもしれないし、夕暮れの光の加減のせいかもしれないけど、
つぶやくようにその言葉を口にした先生の目が少し、ほんの少しだけ潤んでいたような…
しかしそれもつかの間、次の瞬間先生は思い切り破顔していた。

「だが絶対に好きにさせてみせる。物理も…私のこともな」

「は…はあ!?」

瞬時に意味がつかめず立ち尽くす俺を尻目に、先生はさっさと給水タンクを降り、
マンガ本を手にひらひらと振って見せた。

「どうした喪崎。早く来ないとこのマンガは没収だ。
 …心配するな、100点がとれるまで私がマンツーマンでみっちりと指導してやるからな」

「そ、そんなあ〜!」

俺の心底情けない声は屋上から見える鮮やかな夕日に吸い込まれて消えていった。
俺以外誰も来ないはずの屋上の給水タンクの上。
ここはまさしく俺だけの聖地…だったはずなのになあ。
27('A`):2005/10/24(月) 23:40:48 0
ちんこ
2824:2005/10/24(月) 23:42:46 0
どう見ても駄文です。
本当にありがとうございました。
29('A`):2005/10/25(火) 00:26:36 O
それなんて萌え漫画?
30('A`):2005/10/25(火) 02:23:28 0
24氏GJ
31('A`):2005/10/25(火) 02:59:20 0
白衣moe
32('A`):2005/10/25(火) 03:27:53 0
+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゚∪ ∪ +        
 と__)__) +
33('A`):2005/10/25(火) 19:50:46 0
いままでのところ全然萌えない
もっと作家陣がんがれ
34('A`):2005/10/27(木) 06:23:32 0
>>33 お前のその自分勝手な発言のせいで作家が全員いなくなるかもな。
そんな偉そうに言うくらいだからお前はよっぽどすごいか、もしくはどこかで人生間違えてるな。
なんか見てて腹が立った。
35('A`):2005/10/27(木) 06:24:31 0
自分勝手でいいじゃん2chだしwwwwwwww
36('A`):2005/10/27(木) 06:26:21 0
こいつら何て池沼?
37('A`):2005/10/27(木) 06:27:45 0
なにこの純情まっすぐクンだらけの議論は・・・

実際萌えないんですけど
38('A`):2005/10/27(木) 06:29:13 0
まあツンデレも全然萌えない支那
39('A`):2005/10/27(木) 06:29:44 0
ツンデレもうあきたな
40('A`):2005/10/27(木) 06:30:36 0
ツも素もいらね
41('A`):2005/10/27(木) 06:32:09 0
まあ自分勝手なのは言論弾圧してる34てことで・・・
42('A`):2005/10/27(木) 06:34:16 0
>>41
まあそういうな
よっぽどツボったのがあったんだろうぜ
43('A`):2005/10/27(木) 06:51:31 0
>>18-19 >>24-26
GJ!!!!
朝っぱらから萌え死にそうになった(*´Д`)ハァハァ
44('A`):2005/10/27(木) 06:52:40 0

ツンデレも微妙だが
これは最高に萌えない
45('A`):2005/10/27(木) 06:53:55 0
>>24
元ネタは「ハッピーレッスン」の某教師?
46('A`):2005/10/27(木) 06:56:11 0
作家さんもがんばれっていうのは同意だな
萌える人萌えない人はいて当然だから
賞賛されること以外うけいれられないなら投稿しないのも自由だ
47素敵な海ねこ ◆bRf3MoYaro :2005/10/27(木) 07:00:53 0
俺もこの属性はちょっとイマイチ
なんか無理して萌えさせようとしている感じがする
48('A`):2005/10/27(木) 07:00:55 0
VIPでやればあ?また他板のパクリですかあ?
49('A`):2005/10/27(木) 07:34:47 0
素クール・マクドナルドで一筆お願いします
50('A`):2005/10/27(木) 18:49:42 0
ver1
素「あのー」
俺「なんですか店員さん?」
素「そのハンバーガー美味しい?」
俺「え!?あ、はい、美味しいですよ」
素「作る時、隠し味にアタシの愛情が入れてあるからね」
俺「へー、そうなんだ・・・って、ちょ、愛情?隠し味?」
素「うん、だってきみのこと好きなんだもん」

ver2
素「ちょっといいだろうか?」
俺「なんですか店員さん?」
素「そのハンバーガーの味はどうだろう?」
俺「え!?あ、はい、美味しいですよ」
素「そうか、そのハンバーガーには隠し味に私の愛情を込めてある」
俺「へー、そうなんだ・・・って、ちょ、愛情?隠し味?」
素「ああ、きみのこと好きだからな」

上は素クールではない?
おまけのツンデレ編

verツン
ツ「ねえ?」
俺「なんですか店員さん?」
ツ「あなた、いつもハンバーガーばっか食べてるけどそんなに美味しいの?」
俺「え!?あ、はい、美味しいですよ」
ツ「まあ当然ね、そのハンバーガーにはあんたへの愛情が隠し味として入ってるんだから、感謝しなさいよ!」
俺「へー、そうなんだ・・・って、ちょ、愛情?隠し味?」
ツ「バーカ(////)」
51('A`):2005/10/27(木) 18:50:49 0
52('A`):2005/10/27(木) 18:52:34 0
多少萌えたかもしれん

ジャンルはツも素も違うと思う
53('A`):2005/10/27(木) 19:00:16 0
Z氏なのか?
54('A`):2005/10/27(木) 20:12:51 O
やっぱツンデレのほうがよさそうだな
55('A`):2005/10/27(木) 20:13:39 0
>>54
はげどー
56('A`):2005/10/27(木) 21:09:25 0
図書館で資料を取ろうとしている素クール

素「届かない・・・」
俺「あー、お前背低いもんな」
素「仕方ない梯子を使おう、悪いが梯子を押さえておいてくれ」
俺「はいはい」

梯子を登っていく素クール

素「よし、取れた・・・なあ」
俺「・・・んー?(あーパンツ見えそう・・・)」
素「ちゃんと下着を覗いてるか」
俺「!!!な、ば、ばか」
素「なんだ見てないのか?絶好のチャンスだぞ」
俺「おおおお女の子が、そ、そそそんなこと言っちゃダメだ」
素「心配するな、こんなことはキミにしか言わない、だからじっくり見ろ」


どうも素クールはエロスに走ってしまう
あと、言われてみれば50は何か違う気もする
57('A`):2005/10/28(金) 01:06:05 0
>>50
正統派はver2だがver1もいい
あとツンデレも捨てがたい
58('A`):2005/10/28(金) 07:46:02 0
素クールって姉向きな希ガス
職人様、素クールな姉を書いてくださいませ
59('A`):2005/10/28(金) 10:21:44 0
おいおい、誰か一人くらい作者乙と>>34に言ってやれよ
60('A`):2005/10/28(金) 13:52:28 0
>>59
×作者
○作家
61('A`):2005/10/28(金) 18:36:25 0
>>58
素姉、俺弟

俺「姉ちゃん、そろそろ一緒に風呂へ入るのやめない?」
素「それは了承できない」
俺「だって、この歳で一緒に風呂に入るなんておかしいよ・・・」
素「おかしくはないぞ、仲のいい姉弟が共に入浴することはよくあることだ」
俺「その・・・、姉ちゃんは俺と一緒に風呂に入るの恥ずかしくないの?」
素「ああ、愛しているからな、見られても問題ない」
俺「あ、愛してるって・・・俺を?」
素「そうだ」
俺「って、弟として愛してるって意味だよね?」
素「ああ、そうだな。だが、男と女としての意味も含まれているぞ」
俺「ええええええええええええええええ!!!」
素「心配するな、きっと乗り越えられる」
俺「いやいやいや、乗り越えちゃ駄目だから!」
素「・・・私のことが嫌いか?」
俺「いや、その、・・・好きだけど」
素「なら問題ないな、愛してるぞ」

書けば書くほど迷走していく
他のスレに投下した話の方が上手くいってた気がする
62('A`):2005/10/28(金) 18:47:41 0
ツンデレは会話が萌える。
素クールはこの一言に全てを賭ける!
って感じだと思うのだがどうだろう?
63('A`):2005/10/28(金) 19:18:02 0
喪「やっべ、宿題忘れた…」
素「ふむ、ならば私のを見せてやろう」
喪「いいの?」
素「私も去年君に見せてもらったからな」
喪「そ、そんな昔のこと覚えてるんだ・・・」
素「君との思い出は全部覚えているぞ」
喪「な、何言ってんだよ」
素「ん?気に入らなかったか?それはすまないことをした」
喪「いや…そういうわけじゃ…」
素「私は君のことが好きだからな。君が嫌だと言っても私は君のことをずっと考えているぞ」
喪「え!?」
素「む、授業がはじまるな。君と離れるのはかなりさびしいが席につかなければ」
喪「え・・・うん」


喪「うう〜…なんでこんなに宿題が…」
素「ふむ、私も同感だ。一緒にやらないか?」
喪「え、うん。いいよ」
素「じゃあはじめよう」

素、隣に座る

喪「え!?あ、あの」
素「なんだ?」
喪「ひ、ひじとか足が触れて…」
素「嫌なのか?」
喪「あ…そういうわけじゃ…」
素「ふむ、おかしいな。男を落とすにはこの方法がいいと友人から教わったのだが…」
喪「お、落とすって?」
素「さっきも言っただろう。私は君が好きだ。だから君に私のことを好きになってほしい
 そう考えるのは至極まともだろう?」
喪「え、いや、あの、その」
素「私のことが嫌いか…?」
喪「ち、ちがうよ!」
素「もし、君が私のことが嫌いだというならそれでいい
 君が一番いいと思ったことを言ってくれ」
喪「…あの、えと…す、好きだよ」
素「本当か?」
喪「うん」
素「そうか!それはうれしいな。どうだ?私の家で一緒に宿題をやらないか?」
喪「え!?」
素「今日は両親が出かけていてな、非常に都合がいいのだ」
喪「で、でも僕男…」
素「大丈夫!初めては君だと常に決めている!」
喪「ええ…………」










ごめん、もう無理('A`)
64('A`):2005/10/28(金) 19:37:31 0
>>61>>63
GJ!
素クールに逆セクハラさせると面白そうだな
65('A`):2005/10/29(土) 08:57:16 0
hosyu
ついでにセクハラ素クールきぼん
6663:2005/10/29(土) 17:17:43 0
喪「あ…弁当忘れた…」
素「ふむ、ならば私のをやろう」
喪「で、でも君の弁当が…」
素「大丈夫だ。これは君のために作ってきたものだからな」
喪「え?」
素「男を落とすなら手作り弁当を作って渡せと友人から言われたのでな
  早速作ってみたのだ」
喪「え…あ…」
素「何をあせっているのだ?これは私の素直な気持ちだ。受け取ってくれ」
喪「うん・・・ありがとう」
素「味はどうだ?」
喪「うん…おいしいよ」
素「そうか!それはうれしいな!
  ところで聞きたいことがある」
喪「な、なに?」
素「それを食べて一生私に食事を作ってほしいとか毎朝
  私の作った味噌汁が飲みたいとか思わないか?」
喪「え……ええ!?」
素「大丈夫だ。君の期待に答えられるように毎日料理の勉強をしているのだ」
喪「い、いきなり言われても…」
素「そうか…ふむ…………!!なるほど!」
喪「え?」
素「君の言いたいことがわかったぞ」
喪「な、なに…」
素「すまなかったな、君も男だ。私の料理よりも先に私を食べたいと思うのが普通であろうな
  しかし私は始めてだ。やさしくお願いするぞ」
喪「ぼ、僕だってまだ……って違うよ!そういうことじゃなくて」
素「私じゃダメか?」
喪「いや…」
素「私はそんなに魅力がないのか?」
喪「そ、そんなことないよ、うん」
素「そうか?」
喪「うん。綺麗だし、頭もいいし…」
素「ならなぜダメなんだ?」
喪「だ、だめってわけじゃないよ。む、むしろうれしいよ」
素「本当か。それは非常にうれしいな。」
喪「で、でもどうして…」
素「それはだな、言うと恥ずかしいのだが、君はどうも頼りなさそうでな。
  それがツボに入ったというか、いや、細かいことはいい。とにかく私は君が好きだ」
喪「あ…うん・・・ありがとう」
素「それでだな、その、君がよければなんだが」
喪「なに?」
素「その、接吻というものをだな、させてくれないか」
喪「え…うん…」
素「じゃあ…するぞ…」










ちょっとだけ思い込みが激しいお姉さん系クール萌え
67('A`):2005/10/30(日) 10:35:03 0
>>66
GJ!
もう少し強引な素クールを見てみたい
6863:2005/10/30(日) 16:49:26 0
素と喪は学園祭の実行委員になったため、素の家で計画を立てることになった

喪「うわぁ…おっきい家だなぁ」
素「そうか?」
喪「うん、うちなんかこれの1/4もないよ」
素「ならば一緒にここに住めばいいではないか」
喪「え!?あ…冗談か」
素「冗談ではない。私は本気だぞ?」
喪「ほ、ほんき!?」
素「ああ、君の家族だって一緒に住んでもいいぞ。もちろん
  将来は君と私がこの家の主人になるのだ」
喪「そ、それって…」
素「私と将来結婚しようじゃないか」
喪「え?あ!?」  

がばっと喪を押し倒す素

素「君が嫌だと言ってももう今日は帰さないぞ、私は君が大好きだからな」
喪「(や、犯られる…!) ね、ねぇ?僕たち学園祭の計画明日までにたてないと!」
素「む…そうだったな…すまない」
喪「や・・・いいよ」

喪「(う、うれしいけど…この子、ちょっと怖いな…)」

素「もしよければだが」
喪「え?」
素「学園祭のとき、一緒に回らないか?」
喪「え、でも…友達と約束が…」
素「断ったら断れないぐらい私を愛させてやる」
喪「え!あ、うん!い、いいよ(断ったら犯られる…!)」
素「よし、それじゃあ当日の順序なんだが……」


時間が流れ

喪「あ、そろそろかえらないと…」
素「まぁ、まて 当日一緒にどこを回るか決めてないぞ」
喪「そ、それはまた後で…(早足で玄関に向かう」
素「もう帰るのか?」
喪「うん」
素「帰れるのか?」
喪「え?」

喪を強引に押し倒し、喪の口にガムテープを貼る素

喪「んー!んー!」
素「言ったはずだ…今日は帰さないと…」










>>67こんな感じかー
続きはエロイからスレ違いっぽいが、需要あったら書く(ないと思うが
69('A`):2005/10/31(月) 00:08:04 0
>>68
ストーカーチックな素クール・・・だがそこがイイ!

と思った俺はMだな
素クールに犯されたいのでもっと頼む
70('A`):2005/10/31(月) 00:10:16 0
71('A`):2005/10/31(月) 00:11:36 0
誤爆
72('A`):2005/10/31(月) 00:29:24 0
昼休み、皆が雑談している教室にて

素「すまない。少し話があるのだが」
喪「ん?何?」
素「君より好きな人ができた。別れてほしい」
喪「ええっ! な、何だよそれ・・・」
素「君の優柔不断さにはもう辟易した。いくら忠告してもまるで反省しない。
 その点○○は男気のある、まさに真の漢だ。
 君との関係は続けたいが、あくまで友人という関係にしたい。
 私の気持ち、理解してくれるか?」
喪「・・・・・・・('A`)」
皆「素クール、人目を気にしろよ・・・」
73('A`):2005/10/31(月) 00:34:33 0
>>72
鬱なだけでつまらん
74('A`):2005/10/31(月) 00:45:55 0
ちょっと質問だが、素クールが喪に惚れたきっかけは何なんだ?
素クールのような性格の人間が、何故さえない喪男に好意を抱くんだ?
まあ、そんなこと職人は考えてないだろうけど。
75('A`):2005/10/31(月) 00:48:02 0
>>74
母性本能をくすぐられた、ってことにしといてくれ
76('A`):2005/10/31(月) 01:03:25 0
>>75
なるほど。だが一番ありえない理由だな
ただの妄想だから別にリアリズムは必要ないと思うし、
皆がそれで納得なら何も言うまい。

もし私が職人ならば、まず喪と素の出会いの瞬間を考えるのだが、
ここの職人方は途中経過しか興味がないようだ。
消えるよノシ
77('A`):2005/10/31(月) 01:05:29 0
ネタも投下せずに職人に文句だけ言う奴は何考えてるんだ?ただのアホか?
78('A`):2005/10/31(月) 01:08:13 0
このスレって

実質

作家一人ファン一人で細々やってるんだからほっといてやろうぜw

まぁ作家=ファン自演かもしれんけどw
79('A`):2005/10/31(月) 01:08:29 0
>>77
>>72が自作なのだが・・・駄作ですまない。
消えると言っておきながら書き込んでしまった。本当にすまない
80('A`):2005/10/31(月) 01:14:51 0
>>74
「そうだな。何時かは話しておくべきだとは思っていたのだ。
 いや、或いはずっと話さずにおくべきだとも思っていた。
 私がキミを好きになったことは事実なのだし、その事実に理由付けなど不要だと思っていたからな。
 私がキミに望んだ関係は根源的な繋がりだったからな。理由なく不安になることもあるだろうが、
 その解消のために根拠を口にすることは無粋だと思っていたのだ。
 ……だけど、違うのだな。私とキミは他人だ。
 私としたことが、とんだ失態だ。
 言葉だけでは伝わらないこともあるのだと、言葉にしなくとも伝わるものはあるのだと、
 そんな思春期の乙女が抱きがちな幻想に捉われていたようだ。
 ―――ああ、前置きが長くなったようだ。
 結論から言おう。
 私は、キミの強さに惹かれた。ああ、いや違う。そう、腕力的なことではない。
 私は、ほら……このように冗舌だ。歯に衣着せぬ物言いもする。
 どうしようもないのだ。性格的なものだからな。常に他人が私をどう思っているのかを気にしてしまう。
 自分が有体に口にすることで、他人にもそれを強要しようとする意思の表れなのだろうか?
 私は凄く、凄く臆病なのだ。不安で、不安で、なんでも言葉にしてしまわないと、
 私の想いや感情なんてものは、消え去ってしまいそうなほどに儚いもののような気がして、
 他人に公言することでそのカタチを保とうとする、他人に公言することでしかそのカタチを保てない、
 そんな、弱い、弱い意思の持ち主でしかないのだ。
 だが、キミは違う。ひどく、孤独だ。
 たった独りで完成されてしまったような、そんな世界にいる。
 言葉を口にしない。想いはあるだけでいい。誰に言わずとも、誰に知られずとも、
 自分がそう思うことはそれだけで存在するのだと。
 まるで、そんな意思表示のように口を噤む。
 沈黙は宝、とでも言うのだろうか? いや、もっと尊いものとしてキミはキミのなかの想いを閉じ込めている。
 言葉を口にすることは簡単だ。口にした言葉は受け入れられるか、拒絶されるかの二択しかないからな。
 だが、想いを閉ざすと言うことは甚く難しい。
 受け入れられることも、拒絶されることも、認識されることも、把握されることも、否定されることも、肯定されることもない。
 そんな、そんな厳しい世界で、キミはたった独り、言葉を噤んで耐え忍んでいるのだ。
 これを強さと呼ばずしてなんと言うのだろうか?
 世間から見たキミは矮小で、取るに足らない存在かもしれない。
 でも、とてもとても、強い。
 私は、キミのそんな強さに憧れたのだ。
 強いキミの傍にいることで、自分もそうあることが出来たなら――と、願ったこともある。
 孤独なキミを隣で、何かの力になることが出来るかもしれない――そう、自惚れたこともある。
 ……ああ、やっぱり言葉はダメだな。
 有限の意味しか持たないと言うのに、無限の解釈を持つ。
 伝えたいことのほとんどは言葉では伝わらない。
 だから、強さに憧れただの、惚れた理由だの。そのすべてを信じてくれ、とは言わない。
 これだけを信じてくれ。 私は、キミのことが好きだ」
81('A`):2005/10/31(月) 01:20:08 0
どうも胡散臭く感じる俺ガイル
82('A`):2005/10/31(月) 01:23:15 0
口下手だから言葉が多くなる素クールは寡黙(ネクラ)な喪に憧れた、ということか?
83('A`):2005/10/31(月) 01:23:56 0
邪魔するのよそうぜ
趣味とかはひとそれぞれじゃん?
84('A`):2005/10/31(月) 01:30:12 0
素クールは口下手というよりたった一言で的を射抜くイメージじゃないか?
85('A`):2005/10/31(月) 01:31:41 0
知るかカス
86('A`):2005/10/31(月) 01:35:22 0
>>74
素クールはブサ専で喪に一目惚れしたでいいだろ

>>79
君は萌え職人には向いていない、他の道を探した方がいい
87('A`):2005/10/31(月) 01:36:44 0
まぁなんだ

まったりやってくれ
88('A`):2005/10/31(月) 01:37:32 0
ぶち殺すぞ
89('A`):2005/10/31(月) 01:38:12 0
ワロタ
90('A`):2005/10/31(月) 01:39:24 0
もう職人神でいいじゃん
このスレおわっちゃうよ
91('A`):2005/10/31(月) 01:41:02 0
もう素クールなんていらん!
終われ!
92('A`):2005/10/31(月) 01:42:15 0
少なくとも一人はファンいるんだから

そいつが悲しむジャマイカ
93('A`):2005/10/31(月) 01:42:53 0
俺がそのファンだ。
94('A`):2005/10/31(月) 01:44:40 0
>>86
あの鬱話はわざと書いた。別の話を書こうと思ったが、やめた。
喪が素を惹きつける理由をきちんと職人が考えているのかどうか、
それを確認したかった。主人公がただの喪なら>>72がラストシーンになる。

すまない、三度目の正直だ。消えるノシ
95('A`):2005/10/31(月) 01:46:04 0
正直俺も素クール属性は俺もないんだが

今後にどんな新しい萌え話がでてきて開発されるかもしれんから
可能性を信じたいと思ったのだよ
96('A`):2005/10/31(月) 01:46:34 0
あ、俺も重複したw
97('A`):2005/10/31(月) 02:15:58 0
まあなんだ、設定とかって作るもんじゃなくて自然にできるもんってことでいいじゃまいか
最初からガチガチに設定作っちゃうと作家も投下しにくいだろうしな。
とりあえずケンカはやめとこうぜ
98('A`):2005/10/31(月) 02:17:11 0
>>97だけど、すまん、これもちょっと違うかもしれん、よくわからんけどなるようになるでいいんじゃね?って言いたかった。
99('A`):2005/10/31(月) 02:36:04 0
今度こそウザイ馬鹿が本当に消えますように(-人-)
100('A`):2005/10/31(月) 03:28:38 0
空気のよめないしそこの浅い鬱話しか書けないし
なんの権限で職人を試せるのかしらんが無駄に
えらそうな>>94がこの世界から本当に消えますように(-人-)

と書いたが自分で三度目の正直とか書いた事忘れてまた来そう
まぁ、そうしたら説得力ゼロの本物の基地外だがな
101('A`):2005/10/31(月) 03:30:12 0
気持ちはわからんでもないがそのへんにしとけよ
無駄に荒れる原因になる
102('A`):2005/10/31(月) 03:36:56 0
>>101
すまん
荒らしはスルーだったな
103('A`):2005/10/31(月) 03:38:37 0
どんまい
作家さんの次回作をまたーりまとう
10463:2005/10/31(月) 08:19:58 0
>>69
イくとこまでイっちゃっていいのかな…
105('A`):2005/10/31(月) 13:37:27 0
エッチなのは禁止します
106('A`):2005/10/31(月) 13:44:20 0
ここでもツンデレスみたいなことをやろうと思ったが難易度高ぇっすorz
107('A`):2005/10/31(月) 17:09:57 0
>>104
喪の童貞を死守しつつ
可能な範囲内でエロをお願いします

いろいろと注文つけてすまねぇな、源さん
108('A`):2005/10/31(月) 23:04:36 0

―――それは嫌になるほどかったるい昼休みのことだった。

「おいっ。おい喪崎っ」

小さく自分を呼ぶ声にふと顔を上げると、廊下の先…
保健室の扉の隙間から、クラスメイトの白井が首と右手だけ覗かせて
こちらに向かって手招きをしていた。

「お前…そんなとこで何してんだよ」
「いいからっ。いいから来いって、おら」
「…」
「見つかるとやべぇんだよ、ほらっ早くっ」

こいつと絡んでろくなことになった試しがないんだけどなあ…
小さくため息をついてせかされるままそちらに向かうと、
白井は俺を半ば強引に引っ張り込むように招き入れ、すかさず部屋の扉を閉めた。

「いや、たりぃからベッド借りようと思って来んだけど誰もいなくてさ…
 代わりにいいもん見つけたんだよ」

そう言って彼の指差した机の上には、なにやらファイルのようなものが散らかっている。

「…おま、ちょっ、これ…」
「しっ」

斜め読みしてその正体に気づいた俺を手振りで制し、白井はニヤリと微笑んだ。

「そう、こないだの健康診断の記入用紙だよ、うちのクラスの女子の」
「し、信じらんねえ! こんなとこに投げ出しとくなんて…無用心すぎだろっ」

そう言いながらも、俺の目は自然とある一点の欄に釘付けになっていた。
『胸囲』
109('A`):2005/10/31(月) 23:06:27 0

「さすがは同志! やっぱり気になるよなあ、そうだよなあ」

見透かしたかのように白井は満足げにうなずき、俺の肩を叩くと、
ファイルの束をめくり、そのうちの1枚を手元にぬきとって、ひらひらと目の前にかざしてみせた。

「とくにこの…クラスナンバー1のセクシーダイナマイツ、高山さんのデータはなっ」
「お、お前…」
「待て、喪崎。勘違いするな」

唖然とする俺に、白井は急に大真面目な顔で語り始めた。

「これは決していやらしい気持ちとかそういうのではない。
 あくまで純粋にクラスの女子の成長をおはようからおやすみまで見つめていたいという…
 そう、言わば愛情。『クラス愛』の一つの形なんだ! そうだろ?」
「そ…そうなのか?」
「そうなのだ! さあ、『2−Bのチョモランマ』と呼ばれたあの曲線はいったい何センチの…」

勢いづいて机の上にファイルを広げた白井の動きが、そこで突然そこでピタリと止まった。
紙を覗き込んだ俺もそこに燦然と輝く数字に言葉を失う。
思わずどちらからともなく目を見合わせた。

「おい…これ…はっ…」
「はち…じゅう……はちじゅう、ろくっ…?」
「っておい…」
「い…E…神だ…Eカップ神光臨だぁ!」

俺の頭の中に高山さんの胸の2つの隆起が激しくフラッシュバックした。
そういや体育の時とかめちゃくちゃ…その…揺れてたよなあ…
頬をゆるめる俺。小さくガッツポーズをとる白井。
2人の心はその瞬間完全に一つだった…ような気がする。

そして、お約束どおり。
あまりにも上がりすぎたテンションのため、外への注意がおろそかになっていたのが俺たちの完全な失敗だった。
110('A`):2005/10/31(月) 23:08:51 0

だから、突然ガラリと保健室の戸が引き開けられたそのとき、俺たちは全く無防備な状態だった。

「うおらばぁあっ」
「あぼうぁ?」

2人同時に意味不明な叫び声を上げて振り返る。
そこには白衣の女性が腕組みをして仁王立ちしていた。保健の…いや違う。うちの保険医は男だ。

「ぶ、物理のっ」

そう叫んだ白井は、いつのまにかすでに一番近い窓を開けて身を半分乗り出しており、
俺がそちらを振り返ったときにはもう、上履きのままグランドを体育館方面へ向かって猛ダッシュしていた。
あわてて後に続こうとする俺の制服の襟首が、ガシッと大きな力に引っ張られる。
つんのめりそうになって、奇妙なポーズでどうにかバランスをとった俺に、
ななめ後ろから氷点下零度の冷たい言葉とまなざしが突き刺さった。

「2年B組、喪崎一雄。他一名とここで何をしていた」
「い…いやっ、ち…違うんすよこれは」
「何が違う」

俺の首根っこを押さえたまま、机の上に投げ出されたファイルを手に取り、
先生の眉が、心なしかピクリ、と吊りあがる。
状況だけ見れば確かに何も違わない。それに俺も途中からは半ば喜んで覗いてたようなもんだし…
どう見ても変態です。本当にありがとうございました。
俺は覚悟を決め、ギュッと目をつぶった。

「………まあ、キミも年頃の男子だ。こういうものに興味を持つのはわかるが…」

数秒間の気まずい沈黙のあと、先生がふう、とため息をつくのが聞こえた。

「こんな性癖があったとはな」

と突然、首筋を押さえ込まれるように、俺の頭はぐいっと下のほうへ引き寄せられた。
目を開けると視界に飛び込んできたのは、ベージュ色のニットで…
それが、先生の白衣の下に着ているセーターだと気づいたときには、
俺の顔は両側からなんだか弾力のある暖かいものに包まれ、再び視界が暗闇に閉ざされた。
何だか花のようないい香りが鼻腔を満たしていく。
111('A`):2005/10/31(月) 23:10:06 0

「心配するな、喪崎一雄」

なぜか勝ち誇ったような調子の先生の声は、頭の上のほうから聞こえてきた。

「キミをこのまま性犯罪者にはしない。生徒を更生させるのは教師としての責務でもあるし…な」

まさか…まさかこれは…
先生の両手が俺の後頭部へと回るのを感じ、俺はようやく今自分が置かれている状況を理解した。

「86には少し足りないが、一般女性の平均よりはやや大きいほうと自負している。
 …どうだ? 紙の上の数字よりもやはり…実物のほうがいいとは思わないか?」

「わっわぁっ」

半ば強引にそこから飛び退がると、先生は意外にも真剣な表情でじいっと俺のことを見つめていた。

「私だったら、もしキミが望むのならいつだってこうしてやろう。
 なんだったら、今日は下着を着けてないのだが…直接…」
「ご、ごごごっ、ごめんなさい先生! もうしません! もうしませんからぁ!!」

その手がセーターのすそにかかるのを見るや否や、俺は自分でも信じられないようなスピードで
白井の開けた窓から、躍り出るように保健室を飛び出していた。

「もうしないのか? ふむ、残念だ。
 …チャンスだったのだが、アプローチの仕方を間違えてしまったか」

後ろのほうに小さく消えていく先生の声は、もはや俺の耳には届いていなかった。
つーか、つーか、先生のっ、超やわかったっ、つーかっ、ノっ、ノーブラっあああああああああ!
胸の動悸と、体のとある一部分の硬直が治まらないまま、俺はその日、午後の授業を休んだ。


―――数日後、先生から俺宛に一枚の郵便物が届いた。
少し大きめの封筒を開けて見ると、中身はたった1枚、先生の名前で記入された健康診断の用紙が入っていた。
胸囲の欄には赤ペンで『86cm』と大きく目立つように記入され、
その横には『頑張ってみた。』とのメモ書きが添えられていたが、
何をどう頑張ってそうなったのか、それとももともとからそうだったのか、はたまた全部ウソなのか、
っていうか、そもそも、べつに俺にはこんなものを覗くような趣味があるワケじゃないのに、とか
どこにツッコミを入れていいのかわからず…今だにもって、依然真相は不明のままだ。
112('A`):2005/10/31(月) 23:12:24 0
うーん
113('A`):2005/10/31(月) 23:16:00 0
>>110
>一番近い窓

喪崎の社会の窓


とかちょっと想像してしまった
114('A`):2005/10/31(月) 23:18:06 0
15点だな
115('A`):2005/10/31(月) 23:45:36 0
エッチなのはいけないと思います
116('A`):2005/11/01(火) 00:21:07 0
いやかなりの腕前だと思うぞ
職人乙
117('A`):2005/11/01(火) 00:36:30 0
>>108-111
超GJ!
この路線で続編を頼みますハァハァ
118('A`):2005/11/01(火) 00:40:02 O
ごめん。このスレ勃起すんだけど。
恥ずかしがって何もしないツンデレよりいいかも。
119オラ ◆GLV2A9LN0A :2005/11/01(火) 01:18:54 0
綾波レイは一種の素直クールだと思う。
120('A`):2005/11/01(火) 01:21:14 0
アスカはツンデレか
121('A`):2005/11/01(火) 02:02:15 0
エロで集客したかw
122('A`):2005/11/01(火) 09:06:20 0
胸囲はバストサイズじゃねぇよ!と、空気を読めないツッコミ。
123('A`):2005/11/01(火) 10:32:01 0
>>122を社会の窓から投げ捨てろw
124('A`):2005/11/01(火) 11:34:46 O
86aのBカップとかザラだしなw
125('A`):2005/11/01(火) 11:36:45 0
俺なんか100センチ越えだぜ!
126('A`):2005/11/01(火) 11:55:14 0
胸囲:わきの下
トップ:ビーチク
アンダー:房の下
だっけ?
127('A`):2005/11/01(火) 21:15:08 O
早く書いてくれ。
128('A`):2005/11/01(火) 23:15:39 0
>>122
そのへんあまり詰めて調べずに書いてしまった
申し訳ない
129('A`):2005/11/01(火) 23:19:34 0
>>122はネ喪
130('A`):2005/11/02(水) 12:28:20 O
マクダネルスレから流れて来たが素クールもかなり好きなので
ぜひ続けて欲しい。
131('A`):2005/11/03(木) 01:44:45 0
ノーブラもえ
132('A`):2005/11/04(金) 00:53:12 0
なかなか職人さんが集まらないね
133('A`):2005/11/05(土) 01:09:05 0
素クールの父親がダディクールってホント?
134('A`):2005/11/05(土) 01:50:20 0
>>133
               ,      ,
  ./  ̄/  ̄  / _|__ ___|_
    ―/     /   |/   /|
    _/  _/    |  _/|
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    (.`ヽ(`> 、                      /''''''   '''''':::::\           
     `'<`ゝr'フ\                 +  |(●),   、(●)、.:| +      
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135('A`):2005/11/05(土) 01:55:59 0
>>134
ダディ、それ四暗刻ー
136('A`):2005/11/05(土) 02:51:25 0
ぶっちゃけ、モエスじゃなくてキモスwwww
137('A`):2005/11/05(土) 22:40:06 0
ここで急浮上
138('A`):2005/11/06(日) 21:13:48 0
>>133−135
ラーメン吹いた。
139('A`):2005/11/06(日) 21:18:18 0
age
140('A`):2005/11/06(日) 23:38:28 0
俺、ツンデレは萌えなくて、素クールはすごいツボなんだけどここだと少数派みたいだな…
素クールスレなのに…
141('A`):2005/11/07(月) 02:21:04 0
>>140
VIPを敬遠してたら申し訳ないが、こちらになら沢山のSSあるので見てみたらどうでしょうか
そして、参考にしたところで、このスレにSSを投下してください

素直クールって流行ってんのか
http://ex10.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1130765986/
142('A`):2005/11/07(月) 15:45:52 0

素クールマンセー
143('A`):2005/11/07(月) 17:46:30 0
【君が】素直クールな娘【好きだ!】
http://ex10.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1131342222/
144('A`):2005/11/08(火) 03:05:53 O
喪「はぁ…また負けた」
ヲタ友達「ははは、おまえ新台だからって金突っ込み過ぎ」
喪男はスロット帰りヲタ友達と飲みに来ていた。大勝ちしたヲタの金で
ヲタ「俺なんかもう千円でこの台設定6って…うんぬん」
喪「はぁぁぁ…バイト辞めたばっかなのに明日からどうしよう…」
ヲ「まあ新しいバイトでも探すしか…おい、あそこ見ろよ」
枝豆を摘みながら話していたヲタが指をさす
喪「あれは…D山QN男か」
ヲ「…あいつには中学時代散々な目にあわされたな…」
喪「あぁ」
ヲ「見つからないようにしとけよ」
喪「あぁ」
そう答えながらも喪男の視線はD男に釘付けだった
ヲ「あいつ何やってんだ?」
喪「女店員を口説いてるみたいだな」
そう答えた喪の心の中にはスロットで負けた怒りと中学時代の恨みで
黒い炎が燃えあがっていた
145('A`):2005/11/08(火) 06:59:08 0
>>144
続きマダァ( ・∀・)ノシ 凵⌒☆チンチン
146('A`):2005/11/08(火) 17:01:08 0
返り討ち確定。
147('A`):2005/11/09(水) 02:29:38 0
+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゚∪ ∪ +        
 と__)__) +
148('A`):2005/11/09(水) 19:58:46 0
急浮上
149('A`):2005/11/10(木) 03:15:49 0
素クール水着
150('A`):2005/11/10(木) 15:18:32 0
ク「38.5℃か…高熱じゃないか。」
不満そうに体温計を見る
 「体温を診るだけなのに時間がかかってしょうがないな。」
男(よっぽどおでこで計りたかったんだな・・・やられてたら体温上がって死んでたかも)
ク「もっと早くに私を呼べばいいものを。こういうものは早期治療がものを言うんだぞ。」
男「 ごめんね。でも来てくれてホントに助かったよ。体がだるくて何も出来なかったし。」
ク「恋人が病気になったら看病するのは当然だ。今は薬を飲んで安静にしておけ。
  ホラお粥だ、暖まるぞ。」
男「ありがと。じゃあ少し寝るから帰ってくれてもいいよ。あとは大丈夫だから。」
ク「そうか?いや君のことだ、心配かけまいとして言っているのだろう。だが、君
  の風邪がひどくなったら大変だからな。もうすこし様子を見させてもらう。第一
自分でも何も出来ないと言っただろう。」
男「うっ…ごもっともです。お言葉に甘えておきます。じゃあおやすみ。」
ク「とりあえず部屋の掃除からだな。それから水枕を取り替えて、鍋も洗わないと・・・」
  〜三時間後〜
男「う〜ん、よく寝た。体も楽になったし、あったかくして汗かいたからかな。服もびっしょりだ。」
ク「体の調子はいいようだな。良かったな。」
男「すごい助かったよ。今度お礼するから。」
 (なんかクーの肌、ツヤツヤしてる?)
ク「気にすることはない。困ったときはお互い様だ。それが恋人ならばなおさらだ。
  それに礼はしてもらったしな。」
男「何を?何かしたっけ?つーか何かしたのか?」
ク「いや何、君の体を拭いていたらたまらなくなって、気付いたら抱いてしまって
 いたんだ・・・大丈夫だ避妊はしたぞ。」
男「はい…?まさか…」
ク「ちなみにコレがそのときの君の精液だ。」
  ゴムをとりだすクー
男「オレの純潔を返せー!!」
ク「人聞きが悪いな。ちなみに君が射精するまでにかかった時間はおよそ1分だ。」
男「モウヤダー。・゚・(ノД`)ヽ」
151('A`):2005/11/10(木) 21:13:21 0
…ここは初期に潰しにかかられて廃墟になってるスレでつね(´・ω・`)
素直クールっていう属性はいいのに。
いかんせん客が工作員だらけだったのな。

>>150
GJ!!
堪らなくなって抱いてしまうクの描画もキボン。
152('A`):2005/11/10(木) 21:33:08 0
ツンデレだって長い氷河期があったんでしょ?知らんけど
153('A`):2005/11/10(木) 21:37:19 0
ただ盛り上がってるのはVIPっぽいから、喪板で花咲く日が来ないことも
十分ありうるんだよね。
氷河期のまま絶滅しました。って。
154('A`):2005/11/10(木) 22:03:12 0
武装錬金の斗貴子さんみたいなのが大好きです
155('A`):2005/11/10(木) 22:27:00 0
ぶちまけるんですか。
素直クールって常識的な所とそうでない所の差が萌えるのかなあ。
あと俗に無知で硬派的な所か。
156('A`):2005/11/11(金) 14:50:21 0
職人がまだまだ少ないんだろうな
157('A`):2005/11/11(金) 15:18:27 O
マクダネルスレにも素好きな人は多いと思うんだがなあ。
158('A`):2005/11/11(金) 21:08:05 0
VIPから広報支援にきますタ
159('A`):2005/11/11(金) 21:26:45 0
てか素クールって今更な気が
今までもちまちまと流行ってたよな
何で今更?またVIPか>>158
160('A`):2005/11/11(金) 21:26:46 0
ピンポーン、お、来た来た。
俺「お、おう、今日は迎えにくるの、遅かったな。」
ク「すまん。その、体の調子が悪いんだ・・・。」
俺「そ、それなら無理して迎えに来なくても良かったのに」
ク「それじゃあキミに会えないじゃないか・・・」
俺「電話の一本でもしてくれたら迎えに行くんだが・・・」
ク「そういうことは早く言って欲しいな。」
俺「言ったって、どうせ電話しなんだろ?」
ク「それは・・・そうかもしれないな。」
俺「ってことで、今からクーの家、行くぞ。」
ク「な、何だって?今から学校に行くんだろ?」
俺「学校は休み。今日はクーの看病に専念する」
ク「いや、しかし私のせいで学校をサボらせるわけには。」
俺「いいの!」
ク「・・・全く、病人になったとたん強引なんだな、キミは。」
俺「こういうときじゃないと、俺が甘やかせる事なんかできないだろ?」
ク「そうだな、じゃあ今日は丸一日、甘える事にする。」
俺「うん、そうするんだな。」
・・・ん?丸一日?なんか不吉な・・・そんな予感がする。


続きは、需要あるかな?
>>158
VIPからの応援か、ヨロスコ。ネタとか投下してくれるとありがたいな
>>160
男「で、これは何真似ですかなクーさんや」
ク「?恋人なんだからコレくらいは?」
男「それじゃぁ恋人になった瞬間、君は相手を押し倒すのですね」
ク「ソレは男が『押し倒して』オーラを放っているのがいけないな」
男「どんな理論ですか・・・」
ただいま屋上にて絶賛押し倒され風味。
男「そもそもさ、まだ昼休みなんだけど」
ク「それじゃぁ、君は一緒に帰って私のうちで一夜を過ごすと約束してくれるか?」
男「論点すり替えるのってよくないと思うんだ」
ク「それじゃぁ、仕方ないな」
カチャカチャ。ずるずる。
あぁ、ズボンが下ろされる・・・
男「って、こらこらこらこらこらこらこらこら!」
ク「新手のスタンドか?」
男「wryyyyyyyyyyyy!って違うわっ!」
ク「そうか」
ぷちぷち。ばさっ。
上着まで・・・?
ク「それじゃぁ私も脱ごうか」
男「それはやめい!」
ク「なぜだ?」
男「いや、あー、なんていうか。あ、ホラッこのままじゃ君が風邪引いちゃうだろ。うん、そうそれだ!」
ク「そんなに私のことを思ってくれていたのか。・・・じゃぁ、今日は君に徹底的に奉仕してやらねばな」
男「墓穴掘った!?」



後輩男「先輩、あそこで公開AV撮影会が・・・」
同級生「さー、みんなもう昼休みも終わるし帰ろう」
後輩女「先輩・・・」
同級生「さー、戻ろう。な、な?頼むから」
後輩女「先輩、泣いてるんですか?」
同級生「帰ろう・・・。うわぁぁぁあぁあん!」
後輩男「あ、先輩」
後輩女「先輩、待って!」

この後、同級生と後輩女は・・・
(どうみても、素クール分が足りてません続きが読みたければココをクリックしてください)
162('A`):2005/11/11(金) 22:30:04 0
>>160
続きまーだー?
163('A`):2005/11/12(土) 00:39:57 0
>>161
クリックしたのに何も起こらない!
クリック詐欺だ!!訴えてやるニダ!!!
164('A`):2005/11/12(土) 02:12:13 0
需要はあるけど供給がないな・・・
165('A`):2005/11/12(土) 02:19:53 0
素って青山?それとも草薙?
166('A`):2005/11/12(土) 08:17:50 O
そういや戦闘時の少佐の口調は素クールっぽいな。
167('A`):2005/11/12(土) 20:15:49 0
保守
168('A`):2005/11/12(土) 20:18:26 0
>>160
あれ・・まだ?
169('A`):2005/11/12(土) 21:40:07 0
ここってほしゅがひつようですか・・・?
170('A`):2005/11/12(土) 21:51:38 O
はい、ひつようです
171('A`):2005/11/12(土) 23:18:22 0
俺「おじゃましまーっす・・・ってあれ、親御さんいないの?」
ク「仕事だ。」
俺「あ、そうか、そりゃそうだよな。」
ク「とにかく、看病しに来たんだから私の部屋に。」
俺「お、おう・・・。」
ク「それじゃあ・・・まず始めにキミと」
俺「ベッドに入れ。」
ク「・・・強情だな。全く」
俺「風邪をうつされたらかなわん。」
ク「私はキミから風邪を移されるのは大歓迎だぞ。それにキミが風邪になれば看病できる。」
俺「不吉なことをさらっと言うな。今年の風邪は質が悪いらしいから。」
ク「ふむ・・・それは困るな。キミと会えないのは辛い。」
俺「そういうこと。じゃ着替えて。その間にいろいろと準備する。台所借りるぞ。」
ク「ああ、頼む。」
・・・
俺「おーい、入っていいか?」
ク「かまわないぞ。」おし。ガチャッ
俺「っぶっ!!?ってまだ服きてないじゃないか。」
ク「何を恥ずかしがっている。キミは入って良いかどうかしか聞いてない。」
俺「服を着てないなら入るなっていえっ!」
ク「何故だ?私は別段、入ってこられてもかまわなかったから返事したまでだ。」
俺「は・・・裸、じゃないけど下着姿を見られちゃ困るだろっ」
ク「別段、困らない。それにキミは文句を言うくせに全く目をそらすそぶりすらしないじゃないか。」
俺「それは・・・その。」
ク「とにかく、入ってきたんだから服を着せてくれ。」
俺「・・・・」
172('A`):2005/11/13(日) 00:21:59 0
ク「ふ・・・はぁぁ・・・ん」
俺「・・・」
ク「ん、ぁっぁ・・・ぁぁっ」
俺「・・・」
ク「そ・・・そんなところ、さわっちゃ・・だ・・・め」
俺「・・・うるせえ!だまって着れ!」
ク「つまらんな。全く。」
俺「遊びものにされてたまるか!病人らしくねとけ!」
ク「ふむ・・・そうだな、体がだるいのは事実だ。」
俺「そうだろ、じゃ、おとなしく寝とけ、何か食べたいものはあるか?」
ク「料理、できるのか?」
俺「ま・・・まぁな、でも、できる範囲で頼むぞ。ピザとかは無理。」
ク「そうだな・・・じゃあ、キミが食べたい。」
俺「卵白にしろ」
ク「誰が卵の話をしている。私はキミが食べたい。目の前にキミだ。」
ち・・・ごまかしきれなかったか。
俺「病人が、っていうか女の子がそういうことを言うんじゃない!
 ということでお昼ご飯はお粥な。お粥」
173('A`):2005/11/13(日) 00:22:47 0
>目の前にキミって何だorz
目の前のキミだっつーのorz
174('A`):2005/11/13(日) 00:33:03 0
うーん…
175('A`):2005/11/13(日) 00:41:47 0
GJ
176('A`):2005/11/13(日) 02:08:15 0
「お前の事など心配してない」
「たまたまだ――」
「たまたま材料が多く余ったのだ」
「勿体無いので弁当を作っただけだ」
「お前のためじゃない―――」
家が隣同士だとか―
ふん。
幼馴染だとか―――
ふん。
「全く関係ない」
ふん。
「いらないのなら別にいい」
「本当にお前のことなんか何とも思ってないからな」
ふふん。
本当は食べて欲しいくせに―――
「あと昨日欠席しただろう」
「ノートのコピーもとって置いた」
「ついでだ、気にするな―――」
「もうゆく、変な噂でも立てられたら困るからな」
177('A`):2005/11/13(日) 02:17:05 0
これをぞくにつんく♂というのだろうか
178('A`):2005/11/13(日) 06:35:08 O
冬、寂しく一人スキーに来た喪男
あっちもこっちもカップルや友達や仲間と楽しそうに滑る客だらけ
そんな状況がいやになり喪は人のいないところでひっそり滑ることにした
コースを少し外れ、人気のないとこまで降りると
人気のないところにぽつんとたったかまくらを発見。
興味をそそられ中を覗くと

女「ね…寝たらだめだ寝たらだめだ…これしきの眠気…なんてこと…な…ZZZ」
遭難していままさにアナザーへ旅立とうとする美少女と遭遇した。
179('A`):2005/11/13(日) 07:06:08 O
喪男は女をすぐさま起こし、おぶって宿まで戻った。


クー「かたじけない…君が助けに来てくれなかったら
私はあのまま凍えてあの世にいっていたよ」
喪「いや…まぁたまたま通りかかっただけで…そ、そんなたいしたことは」
クー「いや、君は私の命の恩人だ。それに…」
クーは両手で包むように持ったカップに視線を落とす
クー「助けてくれた時の君はまるで…白馬に乗った王子みたいだったよ」
喪「え?よく聞こえない」
クー「な、なんでもない!」
恥ずかしさを隠すように熱いココアをぐっと飲むクー
クー「あつつ!」
喪「だ、大丈夫?」
クー「あぁすまない…大丈夫」
猫舌のクーは涙目になりながらうなずく

しばらくして
喪「もう平気そうだね。僕はそろそろ行くよ」
せっかくのフラグに気付かず立ち去ろうとする喪男
クー「ちょっと待って!いきなりですまないんだが…」
喪「なに?」
クー「私を…君の、いや貴方の…家来にして頂きたい」

喪「…え?」
180('A`):2005/11/13(日) 07:25:03 0
クールは恥ずかしさとかそいつに対する思いをはじめから顔や態度で示すんじゃなくて
無機質な顔で「好きだ」って言ってから態度や行動に移る


だから最初からちょっと恥ずかしがったりしてる素クールは素クールではない
181('A`):2005/11/13(日) 10:04:21 O
まあ試行錯誤ということで
182('A`):2005/11/13(日) 10:05:30 0
>>172
みたいな奴が素クール
183('A`):2005/11/13(日) 10:12:49 O
素クールの意味がやっとわかった

なぜそんな武士みたいな言葉遣いなのだ?
184('A`):2005/11/13(日) 12:45:48 0
>>183

「まぁ、私はあなたのことが好きだからえっちなことしたって問題ないでしょ?」
「ふむ…だが、私は君が好きだ。だから多少の淫行を行っても問題はない」


どっちがクールだと思う?
185('A`):2005/11/13(日) 13:00:35 0
すかさず保守
186('A`):2005/11/13(日) 16:23:06 0
>>183
ツンデレがいつもどもってるのと一緒でキャラを立てるためなんじゃないか
187('A`):2005/11/13(日) 16:44:05 0
なんか沈下してきたな
188('A`):2005/11/13(日) 21:17:14 0
ほしゅあげ
189('A`):2005/11/13(日) 21:50:47 0
ク「最近、若年層の性の乱れが目立つ、というのを本で読んだ
 確かに、私もそういう事に関しては駄目だと思っていた。
 だが、どうだ、私も人のコトを言えない。
 いや、愛する人に触られたい、極々簡単な恋愛欲求じゃないか。そうすら思える。」
男「・・・?何が言いたい?意図がつかめんぞ。」
ク「いやなに、至極簡単だ。男と既成事実を作って結婚しようかと。」
男「な、なな、な、何を―――!!?」
ク「冗談だ。」
男「お、おまえが言うと冗談に聞こえないんだよ・・・。」
ク「私も、婚前交渉など言語道断だと思っていたのだがな。」
男「おう、そ、そうだな。そういうのはきちんとしないといけない。」
ク「だが、私はキミがほほえむだけで体が火照り、頭が真っ白になって、昇天しそうになる。」
男「っぶっ。」
クラス男子「ぐはっ」
ク「キミがほほえむだけで、だ。だが、もう我慢できない。もう一人では満足できない。
 キミにさわられたい。キミさわられるとどんなに気持ちいいのか。」
男「ちょ、ちょっとおま・・・静かに声がでかい!」
ク「見ろ、キミを見るだけでもうこんなにパンツがびしょびしょだ。」
クラス女子「っぶっ、っ!!」
クラス男子「qあwせdrftgyふじこlp;!!!!?!?!!」
ク「しいては、今夜、キミの家に行っていいかな?」
男「『強いては』っておい!尋ねてるふりして無理にでも来るぞって意味になってるぞ!」
ク「む、駄目か?今夜はキミの両親も居ないとふんでのことなんだが。」
男「何で家庭環境を知ってるんだよ―――!!」
ク「キミのコトは全て知ってるぞ。性的趣味もな。ああ、そうか。
 安心しろ、キミが好むかどうかは知らないがそれなりに胸はでかい方だと自負している。」
男「な・・・何。」 あ、一瞬迷った俺が情けない。

クラス男A「うおおおお、不平等だ、神は何故、こいつに女を授けた!」
クラス男B「しくしくしく、おまえなんか地獄に墜ちろ!」
男「って、おいアンパン投げるな!おいだれだボタモチなげた奴は!あんこついたぞ!制服に!!」
ク「うむ、服が汚れているな。今すぐ帰ろう。すぐ洗わないとシミになる。」
男「え、ちょっ、何で嬉々としてるんだよ!て、貞操の危機がっ!誰か、助けてっ!」
190('A`):2005/11/13(日) 21:54:20 O
>>189
素晴らしい、素晴らしいんだが
>>188に自分で考えろってことで放置してたんだよ
191('A`):2005/11/13(日) 21:57:36 0
すまん・・・空気読めずに投下して・・・
ごめん、もう自重するよ
192('A`):2005/11/13(日) 22:57:59 0
>>191
気にするな!どんどん投下しる!
193('A`):2005/11/13(日) 23:03:59 O
>>191
待ってよ!
ボクを置いていくの!?
お兄ちゃん待って!待ってよぅ!
194('A`):2005/11/13(日) 23:24:56 0
>>189
長文GJ!!!
195('A`):2005/11/13(日) 23:26:42 0
ぼたもちワロス
196('A`):2005/11/13(日) 23:55:18 0
きゅきゅんと来た!
197('A`):2005/11/14(月) 23:15:27 0

―――かすかに聞こえてきたその声に、俺はふと立ち止まった。
ネコ?…たしかに猫の、それも子猫の鳴き声が聞こえたような気がする。
しかし、ここは学校の敷地内だ。どっかから迷い込んできたのか?
俺はとくに深く考えもせずにそちらの方向へと足を向けた。
校舎の裏に回ると…いた。
三毛の可愛らしい子猫が草むらの陰からじっとこちらを見上げていた。

「よしよし…おいで。どーした、こんなとこで?」

俺が手をひろげると、子猫はおずおずと近づいてくると、手にそっとほお擦りして一声、ニャアと鳴いた。
ポケットの中を探り、食べかけで残してあった「酢イカくん太郎」を半分にちぎって与えてやると、
食べにくそうにしながら、しかし嬉しそうにそれを齧り始めた。
この人への懐き具合から言ってただのノラではなさそうだが、首輪はしていない。
ひょっとして…と思いあたりを見渡すと、少し離れたところにダンボールの切れ端のようなものが落ちていた。
形状からして箱のフタに当たる部分らしく、最初と最後のほうの文字は破れて見えないが、どうやらマジックで大きく
『この子をかわいがってあげてください』
と書かれていたようだ。

「…お前、捨てられたのか」

無責任極まりない飼い主に少し腹が立ったが、しょうがない。
実際、この子が置き去りにされている事実が変わるわけでもなし…さて、困った。

「俺のアパートは猫飼えねえしなあ…」

クラスのやつらに見せれば、女子とかがキャーキャー言いながら里親くらい見つけてくれるだろうか。
でも、さすがに教室に猫持って入るわけにもいかないし…
「酢イカくん太郎」に夢中な子猫を見つめながら、いろいろと思案をめぐらせていたその時だった。

「ねこー」

俺ははっと顔を上げた。
若い女性の声が猫を呼びながらこちらに近づいてくる。…そして、俺はあの声をよく知っている。
子猫を残し、すかさず校舎の陰へ滑り込むようにして身を隠した。
198('A`):2005/11/14(月) 23:17:19 0

「猫ー、どこへ行った、猫」

間髪入れずその場に現れたのは、やはり先生だった。
右手に小さい牛乳のパックを持ち、左手には生物実験室あたりからくすねてきたのか、シャーレを持っている。

「そこにいたか猫。お腹がすいただろう。ミルクを買ってきたのだが……ふむ」

地面にシャーレを置き、牛乳パックの口を開けようとして、先生はそこで初めて
俺の置いた「酢イカくん太郎」に気づいたようだった。

「すでにご飯をもらっていたか…」

すこし残念そうな顔で、先生は猫をそっとなで始めた。
ゴロゴロと喉を鳴らし、仰向けになって嬉しがる猫を、先生はまるで母親のようなおだやかな瞳で静かに見つめている。
てっきり見つかったら締め上げられると思ってたんだが、先生もエサをやりに来たのか…
少し迷ったが、俺は思い切って「先生」と声をかけてみた。
先生は俺のほうを見て少しだけ驚いたような顔をしたが、すぐにまた先ほどの優しい表情に戻った。

「喪崎一雄……猫にご飯をあげてくれたのはキミだったか。ありがとう」
「いや、『ご飯』てほどのもんじゃないっすけど…この子、先生が見つけたんすか?」
「うん。朝来て、ここに捨てられていた箱に気づいてな。この時間まで気づかれないようにかくまうのは大変だったよ」
「…俺、出来れば引き取ってあげたいんすけど…アパート、猫ダメで…」
「心配ない。里親が見つかるまでのあいだ、しばらくは私が引き取ろう」
「えっ」

瞬間的に、白衣姿の先生のバックに『 動 物 実 験 』の4文字が浮かんで見えた。…気がした。
そんな俺の反応をどう解釈したのだろう、先生はさも可笑しそうにクスクスと笑った。

「ふふ、心配ないと言っただろう? 私はこう見えて猫が好きだ。…喪崎一雄の次にな」
「いや、そんなフォローいりませんけど」
「さて、猫。そろそろ物理準備室に戻ろうか」

俺のツッコミを軽く流すと先生は立ち上がり、白衣の裾をパッパッと軽くはたいて土を落とす仕草をした。
ニャー、と一声鳴いて足元にまとわりついてくる子猫を抱え上げ、教室棟に戻っていこうとする先生の背に
俺はふと気づいて声をかけた。

「どうでもいいっすけど先生、『猫』はないっしょ、『猫』は」
「ん?」
「名前くらい決めてあげてくださいよ」
「…名前か」

先生はちょっと思案に暮れるような表情で立ち止まっていたが、やがてこちらに向き直った。

「キミは何がいいと思う?」
「そうっすねえ……んー…いや、やっぱ先生の好きなヤツでいいんじゃないっすか」
「好きなやつ、か…そうだな。ふむ。…ありがとう、喪崎一雄」

キミはやっぱり優しいヤツだな、と微笑みを残して去っていく彼女の姿は
やはりというか何というか、年齢相応の女性そのもので…しばらくその背中を見送りながら
子猫を優しく撫でていたときのあの表情を思い出して、俺は少し自分の胸がどきどきするのを感じていた。
つうか今日の先生、なんかいつもとぜんぜん雰囲気違ったなあ…
柔らかいカンジっつうか、女らしいっつうか、その…ちょっとだけ、可愛い…っつうか?
でもそうだよな。確かに普段はあんなだけど、そんなにやたら怖がったり敬遠したりすることもねえのかも…

そう、ひょっとしたら先生とは(あくまでも『教師と生徒』の間柄として)仲良くやっていけるかも知れない。
そんなふうに考えていた時期が、僕にもありました。
199('A`):2005/11/14(月) 23:20:11 0

「だれか喪崎一雄をもらってくれないだろうか」

次の日の物理の授業、先生の開口一番のセリフがそれだった。
やや遅れてクラス中の視線がいっせいに俺に突き刺さる。

「…は?」

「きのう拾って家に連れて帰ったのだが、意外と人懐こいヤツでな。
 いっしょに風呂に入って体を洗ってやったのだが、さほど暴れもせずに大人しく身をまかせてくれた」

「お…お前…」

隣の席の白井に唖然とした顔で見つめられても、当事者のはずの俺はしばらく今のこの状況が理解しきれずにいた。
何言ってんだ? 『風呂』? せ、先生が俺といっしょに?
いや…待てよ……きのう…『きのう拾った』…?
小さくざわめき出す教室の中、俺はひらめくように昨日の先生とのやりとりを思い出した。

『…名前か。キミは何がいいと思う?』
『そうっすねえ……んー…いや、やっぱ先生の好きなヤツでいいんじゃないっすか』
『好きなやつ、か…そうだな』

『名前』…猫の、名前……先生の…『先生の好きな』……まさか……
うおおおぉぉぉっ!? 信じられねぇっ!『俺の名前』をっ! こいつ、『俺の名前』を『猫』に付けやがったぁっ!
つーか、三毛はメスだし!

「いやいやいやいやっ」

ガタン、と大きな音を立てて机から立ち上がった俺をあからさまに無視し、先生は言葉を続ける。

「手触りがまた心地よくてな、ずっと頭をなでているうちつい昨日の夜は一緒のベッドで過ごしてしまった」

ざわめきはだんだん大きくなり、『マジかよ…やばくね?』とか、『オレの先生を…喪崎、あの野郎ぉっ』とか
『やだー、センセーだいたーん』などという言葉が、途切れ途切れに俺の耳に届き始めた。
ま…まずい…何か…とてつもない方向に話が転がろうとしているぞ…
200('A`):2005/11/14(月) 23:21:36 0

「せっ先生っ、ちょっ…」

「ちなみにミルクが大好物のようだ。シモのほうのしつけはまだだが、これからキッチリとすませるつもりだ。
 ……本当のことを言うと、一晩過ごしたらすっかり情が移ってしまってな。手放すには実に名残惜しいのだが…
 どうだろう、こんな可愛い『喪崎一雄』を飼ってみたくはないだろうか。希望者は授業が終わったら…」

コツン、と何かが背中に軽く当たる感触に振り返ると、そこにはクシャクシャに丸められたノートの切れ端が
落ちていた。それを皮切りに、教室のあちこちから、先生に気づかれないようポツポツと消しゴムのカケラや
紙クズが俺目がけて飛来し始める。床に転がったそのうちの一つに大きく『殺』と書いてあるのが見えた。
…こ…こんな…事が…これは…何かの間違いだ…。植物のように平穏に『学生生活(スクールライフ)』を
生きたいと願うこの喪崎一雄の人生に…こんなヒドイ事があっていいはずがない…

「…も…喪崎…いや、俺は、そういうの、アリだと思うぜ…うん」
「ちっ違げぇっ」

引きつった笑みを浮かべる白井に返した言葉は、もはや収拾のつかないほどに大きくなった喧騒に
かき消されて消えていった。…このままでは何か…とんでもない誤解がまかり通ってしまう…!
思い出せ……『平穏な学園生活』は、俺の…学生の『本分』…『生きる基本』…学生としての『誇り』だッ!
『誇り』を奪われてたまるかぁぁあああ!
俺は力を振り絞り、クラス全員に向かって大声で叫んだ。

「おい、みんなっ、聞いてくれ!…

 『モザキカズオ』は先生の子猫なんだ!」

そのあとのシン、と凍てついた教室の空気と、同時に先生の唇の端にうっすらと浮かんだ悪魔の笑み、
なぜか終始上機嫌のまま授業を終えた先生が教室から出て行ったあと、クラス中から浴びせられた
怒号と喚声、そして一部の男子から沸き起こった拍手喝采を、俺は生涯忘れることはないだろう。
―――けっきょくさらに翌日、先生が子猫の写真を持ってくるまで、クラスの誤解が解けることはなかったのであった。
201('A`):2005/11/14(月) 23:24:22 0
……うん。よく頑張ったと思うよ。
うん。
202('A`):2005/11/14(月) 23:24:46 0
( ´_ゝ`)フーン
203('A`):2005/11/14(月) 23:25:06 0
( ´,_ゝ`)
204('A`):2005/11/14(月) 23:26:44 0
・・・・良かったよ
205('A`):2005/11/14(月) 23:43:08 0
>クラスの誤解が解けることはなかったのであった。
までよんだ。
あっそ。
206('A`):2005/11/14(月) 23:50:37 0
よかったぞ
207('A`):2005/11/14(月) 23:51:46 0
よかったよ('A`)
208('A`):2005/11/15(火) 00:29:28 0
うーん…
209('A`):2005/11/15(火) 02:43:28 O
こっちのスレは活気無いな('A`)
210('A`):2005/11/15(火) 10:06:23 0
一つだけ言わせてくれ。
猫に烏賊や蛸を食わすな。
絶対に食わすな。
211('A`):2005/11/15(火) 10:08:10 0
創作に立てたほうがいい希ガス
212('A`):2005/11/15(火) 10:38:17 O
>>197-200
GJ!
教師シリーズもなかなか好きだ。この調子でヨロ。
213('A`):2005/11/15(火) 21:12:00 0
急浮上
214('A`):2005/11/16(水) 00:22:10 0
俺は教師シリーズが最も好きだ
215('A`):2005/11/16(水) 20:25:21 0
浮沈艦
216('A`):2005/11/16(水) 20:34:28 0
純粋に先生に萌えす。
もっと頑張れ超頑張れ。
217('A`):2005/11/16(水) 21:17:34 0
俺は同級生バージョンが好きだ。
こんな彼女いたら人生楽しいだろうなぁ
218('A`):2005/11/17(木) 02:23:57 0
>>217
あきらめようぜ
219('A`):2005/11/17(木) 18:38:41 0
+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゚∪ ∪ +        
 と__)__) +
220('A`):2005/11/17(木) 19:25:54 0
夢も希望もないなw
221('A`):2005/11/17(木) 19:42:27 0
222('A`):2005/11/18(金) 19:37:20 0
クー「前しか見えないこんな目玉でも、キミを見る事ができるからな、私は幸せだ」
223('A`):2005/11/19(土) 02:36:33 0
素クールが喪に弁当を作ってきた

ク「はい、これ弁当」
喪「わぁ、手作りじゃん。ありがとう」
ク「な・・・ばっかじゃない!?誰があんたなんかに・・・!」
喪「えぇっ」
ク「世間で流行っているというツンデレを真似てみた。どうだ?欲情したか?」
喪「びひった('A`)」

224('A`):2005/11/20(日) 00:14:44 0
あげほしゅ
225('A`):2005/11/20(日) 23:31:07 0
 ゚            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
   /  ̄/\     |    浮上しまーす
。  |_ /\ \   \__ _______/
 〃,|  \  \./\      ∨
   |_. \./\: \    ∠⌒∧   
 〃:\  ̄ \   \./ \_(´∀` ||)   |__|∴
 :   \_ \ /\  \ ̄\ゝ) ) //∴∵
  :  〃\  ̄ \  :\ / \ \///  ∵ ∴
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
226172:2005/11/21(月) 00:56:54 0
>>172 続き浮上。
ク「ふう、ふぅう・・・」
本当にきつそうだな・・・。無茶するからだ。
ク「汗かいた、拭け。」
うおおおっぉぉう、ドストレート160キロオーバーなボールだ。拾えないっ!
俺「あ、、、あのクー・・・さん?」
ク「なんだ・・・。」
いつにもまして目つきが鋭くなってらっしゃる。ヤバイ・・・。
俺「あの・・・拭くってその・・・クーさんの体を?」
ク「なんだ、文句があるか。」
俺「いえ、ございません。」
ク「ならば、拭け・・・そうだな、まずは脱がせてくれないか。」
ちょっと・・・まてっっっっ!!
ク「何を今更恥ずかしがっている。」
いつにもましてドストレート尚かつ勘が鋭い。
風邪の時ほど危険なんですねっ、知りませんでしたっ!
俺「そうだな、自分で脱げない?」
ク「汗でくっついて脱ぎにくい。手伝ってくれ、というか脱がせてくれ。その方が興奮する。」
・・・何か聞き慣れない単語よろしく何か不吉な言葉。
俺「・・・興奮する・・・?」
ク「何だ?私は何も言ってないぞ?それとも何かね、キミは病気で弱ってる人間に欲情するような
 そんな変態だったか・・・?まぁ、それも受け入れるが。」
俺「まてまてまて、話が飛躍しすぎだっ!とにかく俺の空耳だったので気にするなっ!!」



・・・もう続きがかけないよ・・・
227('A`):2005/11/21(月) 01:00:45 0
>>172
過疎スレだしまったり投下してくれればいいよ
保守はまかせてよ

+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゚∪ ∪ +        
 と__)__) +

228172:2005/11/21(月) 01:07:11 0
自分で着せた服を自分で脱がすとは何とも不思議な心境なり。
とか過去の偉人は言ってなかったのだろうか。
そんな気分になりながらもう機械的に服を脱がす。
そりゃ意識すればもう歯止めが利かなくなる。病人には無茶をさせない。これ重要。
だから機械的に、そう機械的に。
ク「・・・ふぅ・・・はぁ・・・。」
辛そうな吐息が耳や髪に拭きかかる。ああ、耐えられない。
・・・機械にもAIが搭載されてりゃ性欲の一つや二つだってっ・・・!
そこを理性でさらにカバー。今のボクは多重加工されたスーパーな機械っ!!
だから気にならないっっっっっっ!!!そう、今ボクは宇宙の神秘にふれているねっ!!
その、だからさ、白い乳房を揺らしながらはぁはぁ荒げに吐息するのはやめてくれとは病人には無理なコトなんだろう。

よし、終了っ。ここは多分重要ポイントだったんだろうけど、全然記憶に無いからOK!ばっちし!
229172:2005/11/21(月) 01:16:22 0
俺「よし、お粥もちょうどいいくらいに冷えただろ・・・。」
正直お粥のことなんか忘れてたが、まぁ、熱々のよりは少し冷えてるくらいがちょうどいいはず。
俺「ほい、お粥完成っと、食えるか?」
ク「・・・無理。」
俺「・・・じゃ、しょうがない、ほれ、あーん。」
ク「珍しいなキミが積極的にこんなことをしてくれるなんて。」
俺「病人には無理をさせない主義なの。」
ク「・・・ならば一生病人ってのも悪くはない。」
俺「勘弁してくれ。俺はそこまでつき合えないぞ」
ク「・・・」
な、なんだその沈黙は、意味深だっ!
俺「ほら、、、あーん・・・」
ク「・・・あーん、っつっっ。」
俺「あ、ごめん、まだ熱かったか・・・?」
ク「ああ、熱い。どうにかしてくれ」
うは・・・またストレート。なんでだ、ストレートなのに拾えないっっっっ!
俺「・・・じゃあ、もうちょっと待とうか。」
ク「それより効率がいい方法がある。私は猫舌なんだが、キミは猫舌ではないだろう?」
俺「ん。っていうか熱い方が好き。」
ク「ちょうど良かった。」
俺「ちょうど良かったって・・・何が。」
ク「口移しだ。」
男「あー、なるほど、口移しね、ってぶっっ!!!?」
ク「何を驚いている。」
男「く、く、く、くち、口移しっ!!?」
ク「ああ、口移しだ。」
男「ちょ、ちょっと落ち着けっ!」
ク「私はこれ以上にないとまで落ち着いてるぞ。落ち着く必要があるのはキミの方だ。」
男「そ、そうだな、・・・えっと、口移しっていっても、俺の口は汚い、だからできない以上っ!!だから冷えるまで待つっ」
ク「これ以上我慢できない、早く食べさせてくれ。それにキミの口が汚いなんて思った事は一度もない。むしろ愛おしい。」
230172:2005/11/21(月) 01:21:27 0
俺だったのがいつのまにか男に変わってるよ、万歳。この際男に変更。


ク「ほら、食え。」
男「んぐふっ、あついっあぁついっっ!ハム、ハフハフ、ハフッ!!」
これは猫舌とかじゃなくて普通に熱い、熱いぞっっっっ!
ク「そして私の口に移せ。」
押し倒すな!っていうかどこからそんなパワーがっ!!病人じゃねえ・・・
戦闘力が計れない!スカウターもこわれんぞ、コレッ!
男「ぴぎゃあああ、にゅぎいぃ・・・」
ク「変な音を立てるな・・・んっ」
男「ふにぃぃぃぃぃぃぃ・・・」
ク「んっ、ちゅっ、ちゅるっ」
うは・・・もう、昇天しそう・・・。
ク「・・・これは美味しいな・・・キミの味がする。」




もうだめだ、どうみても痴女です・・・本当にありがとうございました。
231('A`):2005/11/21(月) 01:23:20 0
もうだめだ、クオリティを元に戻せないっ。
書きたい事は書いたのでもう逃げる
232('A`):2005/11/21(月) 01:26:42 0
落ち着け、落ち着くんだ俺、
素数を数えろ
1,2,3,4,5,6,7,,,


>>231
十分に萌えたよ、ぐっじょぶ。むしろ続きキボンヌ
233172:2005/11/21(月) 01:29:09 0
>>232
おいおい、こんな早くレスが着くとは思ってなかった。こんな時間になにやってるんだ

っていうか4と6は素数じゃないぞwww落ち着けwww
234('A`):2005/11/21(月) 01:30:41 0
172よGJ
235('A`):2005/11/21(月) 08:19:20 O
いつもはツンデレスレで書いてるんですがちょっとお邪魔させてもらいます

キーンコーンカーンコーン…
―昼休み
ク「最近授業中によく寝ているようだが…。
夜更かしでもしているのか?」
('A`)「ん?ああ、最近新しいゲーム買ってね…ファ〜」
ク「ゲームもいいが、あまり夜更かしすると体に良くない。
体を壊してしまったら元も子もないのだし。
まあ、それはともかく…(ガサゴソ
今日のお弁当。君の分だ」
('A`)「お、いつもサンキュー。ありがたくいただくよ」
ク「別に礼を言われることじゃない。
私が好きで作っているのだから」
('A`)「うん。でも、ありがとうくらいは言わせてくれよ。
…んじゃま、今日も屋上で食べようか。
?どうかしたか?」
ク「…ん?いや。なんでもない。では行こうか」
ガチャッ…ギィ〜
バタン
……
('A`)「いただきま〜す」
ク「…(無言で手を合わせる)」
バクッ
('A`)「うん、うまい!
やっぱ、お前の作る料理は最高だよ!」
ク「喜んでもらえて私もうれしい。
…ふむ、味付けはこれで問題なかったか」
……
('A`)「ごちそうさまでした」
ク「おそまつさま。
さて、午後の授業まではまだ時間があるようだが?」
('A`)「…なんか、腹いっぱいになったらまた眠くなってきたよ」
ク「連日夜更かしなぞするからだ。
…少し寝ておくか?時間が来たら私が起こしてやるから」
('A`)「ん…そうする。サンキュー…」
ク「ふふ、しょうのないやつだな。だが…」
チュッ(頬に)
ク「好きだぞ…」


なんか違う気がするな
素直でクールって難しい… スマソ
236('A`):2005/11/21(月) 08:24:09 O
訂正
('A`)「ん…そうする。サンキュー…」

('A`)「ん…そうする。サンキュー…スゥスゥ…」
……

に訂正
237('A`):2005/11/21(月) 11:13:44 0
>>235
+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゚∪ ∪ +        
 と__)__) +

238('A`):2005/11/21(月) 17:30:32 O
―ある日の朝
ピンポーン…
('A`)の母「はいはい、ちょっと待ってね〜」
ガチャッ
('A`)の母「あら、レイちゃん。おはよう」
ク「おはようございます、おばさま」
('A`)の母「いつもありがとね。
ただ、あの子昨日から風邪引いちゃってて熱があるから、今日は休ませようと思ってるのよ。
まったく、バカなのに風邪引くなんて救いようないわよね〜、あははは」
ク「あの…ひどい熱なんですか?」
('A`)の母「あの程度、大丈夫よ。
あ、そうそう。取りあえずうちからも学校には電話するつもりなんだけど、
悪いんだけどレイちゃんの方からも担任の先生に休みますって伝えておいてもらえないかしら」
ク「わかりました。先生の方には風邪で休むと伝えておきます」
('A`)の母「悪いわね〜」
ク「いえ、構いません…。チラッ(腕時計を見る)
あの、まだ少し時間に余裕があるので様子を観にあがってもいいでしょうか?」
('A`)の母「あら、どうぞあがって。
('A`)〜!レイちゃんが来たわよ〜!」
ク「おじゃまします」
……
トットット…
カチャ…
('A`)「…お〜す」
ク「…おはよう。うん、思ったより大丈夫そうだな」
('A`)「まあな。
おふくろから聞いたと思うけど、先生によろしく頼むよ」
ク「ん。そんなことより、熱があると聞いたが大丈夫なのか?」
('A`)「ああ…39℃程度だ。大したこたぁないさ。
薬も飲んだし、後は少し寝れば…」
スッ(額に手を置くクール)
('A`)「おい…」
ク「なんだ?」
('A`)「…ま、いいや。
ふ〜…お前の手、冷たくて気持ちいい」
ク「そうか。なら、しばらくこうしていよう」
('A`)「気持ちはうれしいけど、風邪うつすぜ?」
ク「ふふ…そんなこと気にするな」
('A`)「…」
ク「…」
……
ガチャッ
('A`)の母「それじゃ、先生によろしくね」
ク「はい。では、('A`)君にお大事にとお伝え下さい」
('A`)の母「わかったわ。じゃ行ってらっしゃい」
バタン
('A`)の母「あの子も果報者よね…」
239('A`):2005/11/21(月) 17:44:02 0
母がいい味出してるなw
240('A`):2005/11/21(月) 17:48:03 O
あいこら
241('A`):2005/11/21(月) 21:52:49 0
クー「・・・少しだけ、胸を貸してくれないか?」
男「・・・どうした・・・?」
クー「なんでもない、、、なんでもないから、、、今夜だけはキミの胸で泣かせてくれ。」
男「言いたくないなら言わなくていいから・・・無茶はするなよ。」
クー「・・・ありがとう。キミが居てくれて助かった」
男「・・・気にするな。」
クー「っうっ・・・。」



続きはめんどいから明日までにレスが10ついたら
242('A`):2005/11/21(月) 21:56:34 0
>>241
支援するからガンガレ
243('A`):2005/11/21(月) 21:57:31 0
明日ってのがあいまいで怖いな・・・
0時以降が明日なのか
24時間たったら明日なのか・・・

とにかくガンガレ
244('A`):2005/11/21(月) 21:58:37 0
支援
245('A`):2005/11/21(月) 22:00:03 0
なんかおもしろそうなんで支援しますね
文体がまるで>>172氏なのは気のせいか?
246('A`):2005/11/21(月) 22:11:19 0
支援。
>>245
さぁ?違うんじゃまいか?
247('A`):2005/11/21(月) 22:15:12 0
ちょっと・・・寝る前に最後にチェックしようと思ったら速攻でもう5レスもついてるよ・・・。。。
>>243
明日中つまり、明日の23:59分までね。

>>245
ちょ・・・おま・・・何で分かったよ・・・。名無しで書いてる意味無ス・・・
248('A`):2005/11/21(月) 22:19:14 0
>>241
支援。
249('A`):2005/11/21(月) 22:33:49 0
ワクテカ
250('A`):2005/11/21(月) 23:32:19 0
振ったからには書いてもらわんとな
251('A`):2005/11/21(月) 23:46:01 0
支援age
252('A`):2005/11/22(火) 00:38:24 0
10レス目げと?
支援
253('A`):2005/11/22(火) 02:07:43 0
夜中に支援
254('A`):2005/11/22(火) 02:13:57 0
暇だから支援
255('A`):2005/11/22(火) 02:34:09 0
明日早いけど支援
256('A`):2005/11/22(火) 07:55:01 O
本読んでたら、あれ?これなんだ。あぁ、うどんの汁か。支援
257('A`):2005/11/22(火) 12:49:00 O
バイトでクソだるい部署に配置替えになり辞めるか迷っている。
私怨。
258('A`):2005/11/22(火) 17:23:21 O
今気に入っているタバコが紫煙
259('A`):2005/11/22(火) 17:52:43 0
('A`)っC
260172:2005/11/22(火) 18:14:11 0
なんだなんだこの集客率というか団結力というか・・・続き書きますな。

バレたので名有りで書く
261172:2005/11/22(火) 18:23:05 0
クー「っひっく・・・ひっく」
男「落ち着いたか・・・?」
クー「・・・ああ、ありがとう。」
男「・・・で、どうしたんだ?」
クー「・・・実は・・・」



↓の奴の一桁の秒数が
偶数だったら○○○
奇数だったら○○○○○
262('A`):2005/11/22(火) 18:54:17 0
支援age
っていうか責任重大になってから誰もレスしなくてワロス
263('A`):2005/11/22(火) 18:54:48 0
奇数
264('A`):2005/11/22(火) 20:12:51 0
奇数だな
265('A`):2005/11/22(火) 20:27:37 0
偶数だったらレイプ
奇数だったら痴漢プレイ
266('A`):2005/11/22(火) 22:35:57 0
素クールが喪男を逆レイプして童貞を奪うのか・・・
267('A`):2005/11/23(水) 00:17:36 0
で、続きいつ?
268('A`):2005/11/23(水) 00:20:51 O
ダディークール
269172:2005/11/23(水) 00:24:41 0
クー「・・・だんだ」
男「え?」
クー「猫が・・・死んだんだ。」
男「・・・」
クー「猫のくせに猫らしくない猫だった、
 犬と思えるくらいに人なつっこく常に私のそばにいた。
 私の物心ついたときから一緒に居るから
 寿命はとっくに過ぎてると思うくらい生きていたのだがな・・・
 キミの他に唯一心を許せる相手だった。」
男「・・・」
クー「最近はめっきり走り回らなくなった。
 危ないとは思っていたのだが、やはり大切な物を亡くしてしまうと
 心が宙にういたような、ぽっかりとしたような穴がな・・・」

続く


偶数 ---NG---
男「・・・とりあえず、俺の家に来るか?」
クー「・・・ああ、心を落ち着かせたい。」

男「・・・ほら、コーヒー」
クー「ありがとう。」
男「で・・・どうしたんだ?」
クー「ちょっとこっちに来てくれ・・・。」
男「どうした・・・ベッドなんかで。」
クー「ふふ・・・」
男「うっわっ、ちょ、ど、どうした」
クー「逃がさない・・・」
男「えっ、ちょ押し倒すなっ!」
クー「最近、ずっと避けてたみたいだからな・・・体に聞いてやる・・・」
男「やっやめてぇええええええええええ!」

>>265
レイプで正解でした。奇数は外れですが。
270('A`):2005/11/23(水) 00:32:19 0
偶数じゃなくてヨカタ
271('A`):2005/11/23(水) 00:32:45 0
>>269
続きが気になるので支援要請きてないけど支援。
272172:2005/11/23(水) 00:33:33 0
>>270
ホントはクーがレイプを受けて・・・って話になる予定で鬱になるし
書きづらいしで本当に奇数で良かった。

つまりは>>266のインスパイア
273('A`):2005/11/23(水) 15:18:45 0
保守
274('A`):2005/11/23(水) 16:26:40 0
保守
275('A`):2005/11/23(水) 21:26:35 0
保守
276('A`):2005/11/23(水) 22:18:03 0
そんな5時間ごとに保守しなくても・・・
277266:2005/11/23(水) 23:32:26 0
>>272
良かったよ
レイプものは嫌いなんだ

あ、でも喪男がクーに逆レイプされるのは好きだけどw
278('A`):2005/11/24(木) 00:50:05 0
>>276
喪板は糞スレが立ちまくるから落ちやすいんだよ
279('A`):2005/11/24(木) 05:16:36 O
>>269の穴埋めに投下

―登校中
ク「そういえばもうすぐクリスマスだな」
('A`)「どうしたんだ?突然」
ク「ん?いや、あれを見て、な」
('A`)「あれ?…ああ。
てかあの木、いつの間にクリスマス仕様に…」
ク「そうだ、クリスマスといえば。
('A`)は24日は予定あるのか?」
('A`)「お前誰に聞いてんだよwある訳ないじゃん」
ク「そうか。まぁそうだな。
去年のクリスマスは部のみんなでパーティー
をしたんだが今年は家族としようと思ってな」
('A`)「ふーん、パーティーねぇ」
ク「そのパーティーなんだが…良かったら('A`)も来ないか?」
('A`)「え?マジ?」
ク「ああ。('A`)が良ければだが…」
('A`)「行く行く!是非行かせて下さい!」
ク「では決まりだな」('A`)「おう!で俺、なんか持ってくもんとかあるか?」
ク「そうだな…では、飲み物を任せてもいいか?
料理はこちらで用意しておくから」
('A`)「了解であります!
うおっしゃあ!パーティーだ〜パーティーだ〜」
ク「年甲斐もなくはしゃぐな。一緒に歩いている私まで変に思われる」
280279の続き:2005/11/24(木) 05:41:36 O
12月20日
ピロリラ〜♪
('A`)「お、クーからだ。はい、もしもし」
ク『('A`)か?クリスマスパーティーの件なんだが…』
('A`)「どうかしたのか?」
ク『実は24日の昼から私の両親が所用で二日ほど家を空けることになってしまってな。
クリスマスパーティーは私と('A`)だけでになってしまいそうなんだ。
クリスマスパーティーどうする?やめておくか?』
('A`)「うーん、さすがに二人っきりってのはなあ…」
ク『別に私は二人きりでも構わないが』
('A`)「え?」
ク『部の方のクリスマスパーティーは断ってしまったしな。
そして一人というのも寂しい気もする。
で、どうだろう?
私だけではつまらないかもしれないが…』
('A`)「うーん、そうだな。じゃ予定通りパーティーやろうか」
ク『…わかった。では24日の四時頃に私の家に来てくれ』
('A`)「おっけ〜」
ク『ふふ…。では24日、待っている』
ピッ
('A`)「二人きり…か。って何期待してんだよ俺。
取りあえず飲み物用意しとくか…」
281279の更に続き:2005/11/24(木) 06:04:34 O
12月24日
ピンポーン
ク『どうぞあがってくれ』
ガチャ
('A`)「おじゃましま〜す。よお」
ク「ん。よく来た。取りあえずあがってくれ」
……
('A`)「お〜、なんかお前んち来るのも久しぶりだよな」
ク「そうか?」
('A`)「確か最後に来たのは小学生の時じゃなかったっけ」
ク「もうそんなになるか。
あ、持って来た物はそこのソファの上に置いておいてくれ」
('A`)「ん?なんかすごくいい匂いがするな」
ク「ふふ、今日は腕によりをかけて('A`)に手料理を振る舞おうと思ってな」
('A`)「お、そりゃ楽しみだなあ。お前の作る料理は絶品だから」
ク「ところが、だ。思っていたより材料が足らなくてな。
少し買い物に出ようかと思っていたんだ」
('A`)「今から行くのか?」
ク「ああ。で、('A`)にもついてきてもらいたいのだが…」
('A`)「OKOK!お前の手料理が食えるなら荷物持ちでもなんでもやってやるさ!」
ク「…そうか。助かる」
('A`)「いいってことよ。じゃ行こうぜ」
282279の続き3:2005/11/24(木) 06:27:38 O
('A`)「ふぃ〜、外はまた寒いな」
ク「少し歩けばすぐに暖まるさ」
……
('A`)「…いつも学校行く時一緒に歩いてるけどさ」
ク「うん?」
('A`)「なんか、今日はちょっと変な感じしないか?」
ク「そうか?…ふむ、言われれば少し変な気はする。
多分私たちが私服だから?」
('A`)「あ〜、そうかもしんねーな。
休日に一緒にどっか行ったことなんてなかったもんな」
……
ガー
('A`)「さて、スーパーに着いたけど何からいく?」
ク「ちょっと待て…うん。まずは…」
……
ガー
('A`)「ずいぶん買い込んだな…」
ク「ついでだからな。数日分を買い溜めして置こうと思って。
今日は荷物持ちもいることだし」
('A`)「それにしても、結構重いんですけど…」
ク「それを私に持たせる気か?
一応私も女なんだがな」
('A`)「ぐ…大丈夫だ、これくらい」
ク「ふふ、それでこそ男だ。
まぁ、これくらいは持つとしようか」
……
('A`)「なんかあっち見てもこっち見てもカップルカップルで気が滅入るよな〜」
ク「…私たちは」
('A`)「ん?」
ク「…いや、なんでもない」
……
ガチャ
('A`)「あー重かった…手が痛い」
ク「後は私がやる。少し休んでいるといい」
283279の続き4:2005/11/24(木) 06:52:19 O
('A`)「うん、うまい!
やっぱりお前の作る料理は最高だよ!」
ク「それはなにより。私も作った甲斐があるというものだ。
おかわりだったら遠慮なく言ってくれ。
多めに作ってあるから」
('A`)「ん、おかわり」
ク「…そういえばお前は遠慮を知らないんだったな」
……
('A`)「ふ〜食ったぁ。ごちそうさま」
ク「また見事に平らげたな」
('A`)「まあな」
ク「…まあいい。
悪いが食器を片付けるからどいてもらえないか」
('A`)「手伝うよ」
ク「すまないな」
('A`)「あ」
ク「どうした?」
('A`)「窓の外」
ク「…雪、か」
('A`)「…」
ク「…」
('A`)「おっと、雪もいいけどさっさと片付けちまおうぜ」
ク「そうだな」
……
('A`)「あ、そうだ」
ク「どうした?」
('A`)「実はさっきのシャンパンとは別に持ってきたのがあるんだ。
…これこれ。ボジョレー・ヌーヴォ」
ク「アルコールか。ちなみに私たちはまだ未成年だぞ?」
('A`)「ま、いいだろ、今日くらい。無礼講だよ無礼講」
ク「無礼講の使い方が…と言っても無駄か。
まあ一杯だけなら」
('A`)「かんぱーい!」
カチン
284279の続き5:2005/11/24(木) 07:24:25 O
('A`)「そうそう、そんなこともあったあった!」
ク「あの時はさすがの私も肝を冷やしたぞ。
だがよくあの後…」
……
('A`)「…一杯だけとか言っておいて結局ずいぶん飲んだな」
ク「小さい時にはこんなことになるなんて思ってもみなかった…」
('A`)「何が?」
ク「いつからだったかな…」
('A`)「おいおい、酔ってんのか?」
ク「あの時だって、私は、いつも…」
('A`)「おーい」
ク「私は…」
('A`)「クー?」
ク「私は…お前にだったら…」
('A`)「え?え?」
バタン!
クーの母「ただいま〜。クー、誰か来てるの〜?」
カチャ
クーの母「あら、('A`)君だったのね。いらっしゃい」
('A`)「あ、お邪魔してます…」
クーの母「('A`)君、クーは?」
('A`)「?さっきそこに…。
あ、床で寝てる」
クーの母「あら、これ…ワイン?」
('A`)「あ、それは…」
クーの母「…なるほどね。ま、見なかったことにしとくわ」
('A`)「はあ…。
そういえばしばらくどこかに出かけるって聞いたんですけど…」
クーの母「あら、それなら雪で飛行機が欠航しちゃってね。中止になったの。
車だと時間かかりそうだから私は電車でね。
こっちの方は強く降ってなくて助かったわ」
……
('A`)「お邪魔しました」
クーの母「いつもうちのと仲良くしてくれてありがとね」
('A`)「いえ。では」
クーの母「またいつでもいらっしゃい」
……
('A`)「何を言おうとしてたのかな…さっきの」

終わり
285279:2005/11/24(木) 07:25:26 O
なんかもう素クールじゃないなこれ
失礼しました
286('A`):2005/11/24(木) 07:29:52 0
>>279
GJ
+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゚∪ ∪ +        
 と__)__) +
287('A`):2005/11/24(木) 12:27:33 0
読み応えもあったし、こういう凛とした素クールは個人的にも好きだからかなり萌えた。
あとエロに走らずに純粋に行ってたのもよかった。
でも無粋ながら一応突っ込んでおくとシャンパンも基本的にアルコールだ。
ノンアルコール(1%以下)のもあるけど。
288279:2005/11/24(木) 13:48:31 O
>>286、287
ありがとうございます。

>>287
自分の中ではケーキを予約した時にもらえるあのノンアルコールのやつという風に考えてたんですが…。
シャンパンじゃなくてシャンメリーとしとくべきでしたね。
ご指摘ありがとうございます。
289('A`):2005/11/24(木) 17:55:21 0
>>279
超GJ!

続いて>>269に期待age
290('A`):2005/11/25(金) 00:07:53 0
保守
291('A`):2005/11/25(金) 17:25:35 0
age
292転載:2005/11/25(金) 20:37:45 0
ナビにAIをつけたなら最後の別れはこんな感じかな。

「○○中古車買取センターに到着しました。案内を終了します」
「おつかれ」
「本案内にて、オーナー△様に対する全ナビゲーションを終了します」
「おう、ごくろうさん。助かったぜ」
「こちらこそ、3年間、△様のお役に立てて、嬉しく思います」
「お前とのドライブ、楽しかったよ。リルートが激しく遅かったけど、まあ、なんだ、確実だったな」
「ありがとうございます。△様が購入された新型車のナビは私の4倍の処理能力があります。
 きっと満足されることでしょう。ですが、新型ナビとはいえ全てナビに頼るのは危険です。実際の道路標識
 に従い、安全運転を心がけて走行してください」
「はいはい、わかった」
「それでは最後に、ユーザー記憶領域の消去を行います。よろしいですか?」
「……」
「いかがなさいました?」
「……消去したらお前は俺の事を忘れてしまうんだよな」
「はい。私の記憶は△様の個人情報を含んでいますので、売却時は記憶を完全に消去する必要があります」
「なんか空しいな。せっかくの思い出が消えてしまうなんてさ」
「お気になさらず。私の思い出は、全て△様の記憶の中に残っています」
「ナビ……お前……」
「△様、私からの最後のお願いです。いつものように、大きな声で命令してください」
「……わかった」
「それでは最後に、ユーザ記憶領域の消去を行います。よろしいですか?」
「……、消去実行!」
「了解しました。……。ではお別れです。……。最初のオーナーが△様で、本当に幸せでした」
(ピー。シャットダウンが完了するまでエンジンは切らないでください)
293('A`):2005/11/25(金) 21:01:26 0
・゜・(ノД`)・゜・
294お姉ちゃんダンス ◆MiVWCZD2Ek :2005/11/26(土) 00:49:45 0
>>292
。・゚・(ノД`)・゚・。
295('A`):2005/11/26(土) 00:53:25 0
sageないでくれると嬉しいな・・・と。
296('A`):2005/11/26(土) 02:53:25 0
「お気になさらず。私の思い出は、全て△様の記憶の中に残っています」
名言だと思う
297('A`):2005/11/26(土) 03:13:49 O
全米が(ry
298('A`):2005/11/26(土) 23:02:23 0
干す
299('A`):2005/11/26(土) 23:14:13 O
全米が保守した
300('A`):2005/11/26(土) 23:19:55 O
誰か投下頼む
301('A`):2005/11/27(日) 21:09:02 0
いやな感じに寂れてきたな
3021/3:2005/11/27(日) 21:35:21 0
「おはよう。」
朝の8時30分頃。教室。澄んだ綺麗な声が僕に向けられる。
美人で有名なクーさんはなぜか毎日僕に挨拶をする。もちろん「クー」はあだ名だ。
僕は顔が格好良いわけでもなく、とりわけ何か取り柄があるわけでもない。
挨拶をするたびに周りの視線が厳しくなるのは何故だろう。
クーさんの席は僕の席とは遠いけど、休み時間は毎回僕の元へ来る。
他愛の無い会話をしている。たまに爆弾発言が飛び出すのはやめてほしいけど。
例えば「好きな人の子供は今でも欲しい」「この場でキスしてもいいな」とか。
その時はいつも、クーさんは眼を輝かせて僕を見て、周り(特に男子)は僕に対して殺意に似た視線を突き刺す。
文化祭や体育大会中も何故か僕にくっついている。腕を何度組まされそうになったことか。
その度に振り払う僕。なぜかって?勘違いされて殺されると困るから。
学期も終わりつつある12月24日、クラスでパーティーをしようと言う企画が上がった。
翌日はクリスマスだから、オールで騒ごう、とクラスの誰かが言って、誰かが賛成した。
全員参加といわれたけど、僕はあまり参加したくなかった。僕は、クラスの中で浮いていたからだ。
自分からは喋らないし、いつも席に座って本を読んでいるから、クラス内では関わりにくいと陰口を叩かれた。
女子なんかは特に激しくて、僕と席が隣になったり同じ委員会になったりすると露骨に嫌な顔をする。
そんなだから、僕は気が引けていた。でも、結局参加する事になった。
3031/2:2005/11/27(日) 21:36:22 0
午後の4時。学校の近くのレストラン。宴会も引き受けているようで、誰かがすでに予約していたようだ。
参加費、ということで1人500円ずつ徴収される。
料理が運ばれてきて、皆は騒ぎ出す。1年間の思い出を皆は語った。
僕は隅で何をするでもなく、座っていた。水を飲んでは皆の動向を気にした。
誰も、僕に話しかけなかった。それも仕方ないかな、と僕は思っていた。
クーさんは男子に囲まれて、色々と質問されていた。人気者は辛いよな。
そう思っていると、クーさんはおもむろに立ち上がり、男子を払いのけ、僕の隣に座った。
急なことで、ビックリする僕。クーさんは僕に煮物を薦めながら
「食べないの?」
と言った。僕は顔の前で手を振る。。あまり食欲が湧かないし、周りからの眼が怖い。
クーさんは少し思案して、頭上に電球を光らせた。箸で煮物を掴み、僕の目の前へ持ってきた。
「ほら、『あーん』して。」
周りの黒い光が一段と強くなった気がした。僕は脊髄反射で頭を振って、
「そんな、悪いよ。」
と断った。でも、クーさんはお構いなしにどんどん僕に近づいていく。
壁際まで追い込まれた僕。有無を言わせず、したかったらしい。
僕は色々と諦めて、口を開けた。煮物の味が口に広がる。やはり店の料理だから美味しい。
少しもぐもぐと咀嚼。周りは会話が途絶えていて、皆が僕とクーさんを見ていた。
パーティーも終わり、皆はそれぞれの帰路についた。時計を見ると、既に夜の9時になっていた。
何故か男子から一撃ずつもらった僕。路上でうずくまる僕の隣に、クーさんはずっと居た。
僕はなんとかして立ち上がり、ため息を一回つく。クーさんは、
「大丈夫?」
と僕に質問した。大半はアナタのせいですよ、と思ったけど敢えて言わないことにした。
クーさんは一歩二歩前に出て、ガッツポーズをしながら言った。
「これで既成事実が出来たはずね。」
何がなんだか分からなかった。夜空には綺麗な星が瞬いていた。
周りはクリスマスムード一色で、どこもかしこもカップルで一杯だった。
僕の脳内は疑問符に支配された。考えてもショートするだけなので、質問する。
「えと、どういうこと?」
周りには少ししか電灯が無かったけど、なぜかクーさんの姿ははっきりと見えた。
クーさんは振り返って、わずかに微笑みながら言った。
3043/3:2005/11/27(日) 21:36:50 0
「キミが好き。」
僕の顎が外れた音がした。思考回路はショートどころか爆発炎上。
一時腑抜けた顔をする僕。クーさんは微笑から無表情に戻り、
「どうしたの?」
と声をかける。数秒経って意味を飲み込んだ僕の顔は真っ赤になっていく。
そういうものとは一切無縁だと思っていた。最初の相手がクーさんだから、尚更だった。
僕は何も動かなかった。視界には、ゆっくりと近づいてくるクーさんが見えた。
すぐ前に立ったクーさんは、とどめの一言を放った。
「好き。付き合ってくれない?」
僕は、状況を飲み込むにつれて、嬉しさと不安がこみ上げてきた。
学校で一番と謳われるクーさんと付き合える、という喜び。
そうすると学校全体の男子達を敵に回してしまう、という不安。
両方が僕の心の領土を占領して奪い合っていった。均衡状態。
そんな時、僕はある疑問が浮かんだ。思わずぶつけてみる。
「どうして僕なのさ?僕よりも良い人は沢山いるんじゃない?」
クーさんは首を振った。突然クーさんは僕の手を握り、僕の眼を見据えて言った。
「思ったとおり、手があったかい。キミは暖かいんだよ。身体も、心も。」
僕の真っ赤な顔が更に赤くなった。闇夜にも分かるぐらい、赤くなった気がした。
クーさんは僕の手を握りつつ、僕を見た。僕は何も言えず、黙っていた。なんとなく恥かしかった。
じれったくなったのか、クーさんは僕に言った。
「それで、付き合ってくれるの?くれないの?」
僕とクーさんの身長差は約5cmほど。必然的にクーさんは僕を上目遣いで見る。
僕の不安は、その視線の援護を受けた喜びに敗北した。
「そ、その。僕でよければ。」
その言葉を聞いたクーさんは、また、すこしだけど微笑んだ。
僕は、周りに何も無いように感じた。クーさんの微笑みに引き込まれた気がした。
305('A`):2005/11/27(日) 21:38:02 0
以上です。一応支援、ということで。
306('A`):2005/11/27(日) 22:12:41 0
>>305
超GJ!

VIPじゃないけど言わせてくれ。
テ ラ
地球燃え素!!!
307('A`):2005/11/27(日) 22:17:14 0
>>305オツ チョーオツ アイシテル
308('A`):2005/11/27(日) 22:18:30 0
>>305
抱いてくれ
309('A`):2005/11/27(日) 23:25:53 0
今思ったんだが素直クールってのは「TAKE ON ME」の大野さんみたいな感じか?
310('A`):2005/11/27(日) 23:48:03 0
>>309
よく言われている。多分合ってる
ttp://f19.aaa.livedoor.jp/~hiyousi/offlinever2/index.php?no=r749
あとはこういうの
311お姉ちゃんダンス ◆MiVWCZD2Ek :2005/11/28(月) 00:52:55 0
はい!素クールは綾波っぽい感じがいいと思います
312('A`):2005/11/28(月) 01:59:27 0
だから武装錬金の斗貴子さんみたいだと何度言ったら
313('A`):2005/11/28(月) 07:39:02 0
斗貴子さんはクールになりきれてないだろ
314('A`):2005/11/28(月) 08:00:37 0
素クールの名前は来栖直(くるす なお)だと勝手に設定して
萌えてる俺がいるorz
315('A`):2005/11/28(月) 09:04:30 0
>>314
キモイな、キミは
316('A`):2005/11/28(月) 11:04:23 0
317('A`):2005/11/28(月) 12:37:57 0
>314
デフォだろ、それ。

さっき、映画の事書いてたら、素ピーシーズって言葉が浮かんだ。
318('A`):2005/11/28(月) 17:10:47 O
>>314
その名前使わせてもらいます

('A`)「…そういや、さっきお前告白されてただろ」
ク「見て…いたのか?」
('A`)「ああ。偶然だけどな。
で、その、どうなんだ?あいつと付き合うのか?」
ク「…彼には悪いが、断らせてもらった」
('A`)「…え、なんで?どうして振っちゃうんだよ?
直だってよく知ってるだろ?あいつがすげーいい奴だって。なのに!
あいつとだったら…。
あいつとだったら俺はお前を祝福できるって思ったのに!」
ク「…何をそんなに怒っている」
('A`)「べ、別に怒ってるわけじゃないよ。
ただ、俺はあいつにだったらお前を任せてもいいかなって…」
ク「ふふ、すっかり保護者気取りだな。
だが、私の気持ちはどうなる?」
('A`)「へ?」
ク「確かに彼は素晴らしい人間だと私も思うし、彼のことは好ましく思っている」
('A`)「なら!」
ク「彼のことは好ましく思っているが、私にはずっと想い続けている相手がいる。
だから断った」
('A`)「ずっと想い続けてる相手?誰だよ?」
ク「ふぅ…まったく呆れる程の鈍さだな」
('A`)「はい?」
ク「('A`)、お前のことだ」
('A`)「…は?」
ク「お前が好きだ。ずっと前から」
('A`)「え、あ、ちょ…」
ク「お前は、その…どうなんだ?
私のことをどう思っている?」
('A`)「俺は…俺もお前が、直のことが好きだ。ずっと前から」
ク「そう…か」
('A`)「でも…でも俺なんかでいいのか?」
ク「…お前がいいんだ」
('A`)「そっか…。うん。
あのさ、俺なんかで良ければ、その…俺と付き合ってほしい」
ク「…うん。私の方こそ。
ふ、ふふ、おかしいな…うれしいはずなのに…」
('A`)「直?」
ク「ごめん少しだけ…向こうを向いててくれないか…」
('A`)「お、おう。…これでいいか?」
ク「うん、ありがと…」
……
ク「待たせてすまない。もう大丈夫だ」
('A`)「うん。そいじゃ帰ろうか」
ギュ…
('A`)「!」
ク「ふふ、手を握られたくらいで何を驚いている。
さあ、行くぞ」
('A`)「あ、あぁ」

終わり
319('A`):2005/11/28(月) 17:41:37 0
('A`)<あぐぇ
320('A`):2005/11/28(月) 20:51:36 0
321('A`):2005/11/28(月) 20:55:34 0
そろそろ素クール物理先生の続きが見たい。
322('A`):2005/11/29(火) 02:06:12 0
>>318
GJ
323('A`):2005/11/29(火) 16:45:39 O
ほしゅ
324('A`):2005/11/30(水) 00:01:00 0
職人様に一つお願いがある:

主人公を喪男にしてください!
非童貞だの彼女いる奴だの彼女いたことある奴だのは勘弁して!
ここは喪板なんだからさ
325('A`):2005/11/30(水) 10:10:13 0
>>324
その場合、素クール相手だとそれこそキョドってるしかないわけだが。
それとも釣りだ罰ゲームだと疑い続けて決して受け入れない展開を希望するのか?
326('A`):2005/11/30(水) 12:44:41 0
いや、たまたま、出かけたときにデカイ卵を拾ってだな、
そこから育てるんだよ。最初に見た生き物を親と思うインプリンティングで
べた惚れされて、言葉は基本的に、喪男から覚えるから、男口調。
カンペキな設定だ!てことで、

えすえす だれか たのむ
327('A`):2005/11/30(水) 16:45:13 0
素直ツクール・・・
328('A`):2005/11/30(水) 17:33:58 O
ワロタ
329('A`):2005/11/30(水) 22:28:45 0
>>326
こうですか?わかりません。

喪「ん?なんだこれ?でっけぇ卵だな。何の卵だ?」
喪「・・・とにかくこれだけあれば一週間くらいは持つかな?とりあえず持って帰ろう。」
喪「なんでこんなに重たいんだよ畜生。でもまぁこれでしばらく食料に困らなくて済むな。」
喪「さて、どうしよう。茹でれば保存が利くかな?どうやって茹でよう・・・。」
喪「フロに入れて熱湯掛ければおkかな?」
 ゴトッ・・・ゴトゴトゴトゴト!
喪「うをっ!動いた。ってかこれ受精卵だったのか!」
 ピキッ!パリパリパリ
喪「孵化してるよ!どうしよう、恐竜とかだったら・・・ガクガク((((;゚Д゚)))))ブルブル」
??「・・・」
喪「・・・ん?」
??「・・・」
喪「・・・」
??「・・・」
喪「お・・・女ぁー!?」


どう見ても続きません。
本当にありがとうございました。
330('A`):2005/11/30(水) 22:38:25 0
中学生の妄想みたいでワロタwwwwwww
331('A`):2005/11/30(水) 23:56:35 0
>>329
やっつけ仕事に燃えたwwwww
332('A`):2005/12/01(木) 00:05:56 O
>>329
川から流れてきた桃から生まれるとか、光る竹から生まれた方がいいよ。
成長したらツンデレ倒しに行くとかさ。
333('A`):2005/12/01(木) 00:07:21 0
小学生だってマシなもん書くぞwwwww
334('A`):2005/12/01(木) 02:21:46 O
>>329
それじゃ勝手に続けてみるw

喪「お・・・女ぁー!?」
?「……」
喪「寝てるのかな?まさか、死んでる、なんてことないよな…。
あれ?何か落ちてる。なになに、取り扱い…説明書?
こいつ、おもちゃか何かなのか?」
パラパラ…
喪「ふむふむ、って全然わかんね〜。
…ん?起動方法?
どれどれ、まず顔に触れる…こうかな」
ピト
喪「反応なし。
…にしても、改めて見見るとよくできてるな〜。本当に作り物なのかな。
触った感じとか人間そのものだし」ナデナデ
ブゥン…
喪「な、なんだ?」
?「ユーザートウロクヲカイシシマス」
喪「しゃ、しゃべった?」
?「アナタノオナマエヲオシエテクダサイ」
喪「名前を教えろ?僕のでいいのかな。
ええと、○○(すまん考えてない)です」
?「○○サマデヨロシイデスネ?ハイカイイエデオコタエクダサイ」
喪「はい」
?「カクテイシマシタ。
ツヅイテホンタイノナマエヲケッテイシマス。ゴキボウノナマエヲオシエテクダサイ」
喪「本体の名前?
…なるほど。こいつに名前を付けろってことね。
名前かあ…そうだなあ」

と、ここまで書いて名前がうかばなかったのと、どう見ても素クールじゃありません。
本当にありがとうございました。
335('A`):2005/12/01(木) 02:27:20 0
以前世にも奇妙なでやってた美女缶を思い出した
336('A`):2005/12/01(木) 02:42:48 0
>>334
いや、十分あると思うぞ?
337('A`):2005/12/01(木) 02:50:15 O
>>336
じゃ続き書くからすまないが名前考えてくれ
全然浮かばない
338('A`):2005/12/01(木) 02:57:34 0
339('A`):2005/12/01(木) 03:15:02 0
>>314はいかにもそれをデフォにしようって考えが見え透いて嫌だな
340('A`):2005/12/01(木) 03:30:11 0
砂岡 冷
341('A`):2005/12/01(木) 12:33:02 0
>>314の自演だしな
342('A`):2005/12/01(木) 20:06:07 0
ここのスレに投下されたSSを、Wiki保管所に保管していいですか?
出来れば各作品の作者様に許可をいただきたいのですが。

素直クール保管所
http://sucool.s171.xrea.com/?FrontPage
343('A`):2005/12/01(木) 21:09:19 0
え・・・そのほ、保管してくれる・・・の?
か・・・勝手にすれば良いんだから!
344('A`):2005/12/01(木) 21:10:14 0
>>343
それツンデレジャマイカ
345('A`):2005/12/01(木) 21:10:23 0
おい!このスレにツンデレがいるぞ!!
346('A`):2005/12/01(木) 21:12:27 0
>>344-345
何だとてめえら!もう一度言って見ろ!
347('A`):2005/12/01(木) 21:12:49 0
おい!このスレに女子高校生が交じってるぞ!
348('A`):2005/12/01(木) 21:13:14 0
な、何言ってんのよ!ツンデレなんてどこにいるって言うのよ!
え・・・あたし・・・?


…し、知らないわよ!バカァ!
                      ≡(////)
349('A`):2005/12/01(木) 21:13:23 0
なんだとおい!もう一度言って見ろ!
350('A`):2005/12/01(木) 21:13:49 0
おい!このスレで女子中学生が脱いでるぞ!!!
351('A`):2005/12/01(木) 21:14:23 0
おい!このスレで女子高校生が交じわってるぞ!
352('A`):2005/12/01(木) 21:14:51 0
なんだと!

もういっぺん言ってみろ!!!!
353('A`):2005/12/01(木) 21:15:27 0
いや、普通の流れに戻そうぜ・・・
354('A`):2005/12/01(木) 21:15:28 0
このスレで小学生がスパッツはいてるぞ!!
355('A`):2005/12/01(木) 21:16:09 0
>>354
キタねコレ
356('A`):2005/12/01(木) 21:17:02 0
このスレの流れに('A`)板のクオリティの高さを感じた。
357('A`):2005/12/01(木) 21:19:24 0
俺は意図的な何かを感じたぞ。


スレの流れがティンポ発っちゃったスレと同じだったのには笑えるが
358('A`):2005/12/02(金) 11:04:30 0
>354吹いたwwwww

てか、ツンデレも勝手にすれば、って言ってくれた事だし
保管しても良いんジャマイカ?
359('A`):2005/12/02(金) 13:00:06 0
いつの間にこんなスレ立ってたんだ・・・
360172:2005/12/02(金) 14:13:33 0
今までのは無かった事にしてください
361('A`):2005/12/02(金) 14:42:43 0
だめ
362('A`):2005/12/02(金) 14:46:21 0
樹海人間ZOO1かよwwwwwwwww
363172:2005/12/02(金) 14:48:51 0
>>361
そんなこといわず・・・

>>362
知ってるのか雷電!!!!!
364('A`):2005/12/02(金) 14:58:28 0
>>363
名無しで書けばいいのに
365('A`):2005/12/02(金) 14:59:58 0
名無しに戻る前に期待してた人へのお詫びです。
自分で続けられなくなったorz
366('A`):2005/12/02(金) 15:09:37 O
dqnA「おい、外に煙が見えないか?」
dqnB「本当だ!火事じゃね?」
喪(おまいら‥‥工房にもなって、火事くらいでベランダにでるなよ‥‥‥)
素「ねぇ」
喪(もちろん、俺のことじゃない)
素「喪男君?聞こえてるんでしょ?」
喪「ん?ああ、俺になんか用?」
素「喪男君はみんなみたいに外に行かないの?」
喪「行かないさ。面倒くさいし、興味もない。そういうアンタだって行かないじゃないか」
素「私だって、そんな感じよ」
喪「ならさ、俺と話さない方がいいよ。たぶん、面倒な事になるし」
素「火事と喪男君は別じゃない。火事なんかより喪男君の方がよっぽどいいわよ」
喪「えっ‥‥ああ、ありがとう」


偶然見ていたdqn「きんもーっ☆」


微妙か?
367('A`):2005/12/02(金) 15:12:55 0
・・・ちょっとな 中途半端な気がするよ
ベタ惚れという状況じゃないのは新鮮だが
368('A`):2005/12/02(金) 15:27:57 O
喪がリア厨っぽくてワラタ
369('A`):2005/12/02(金) 21:10:21 0
とりあえず、保管したいので、とりあえず>>302-304さん。

よろしければタイトルとトリコテを教えてください。
370('A`):2005/12/02(金) 21:18:14 0
キンコンカンコンといつも聞き慣れているチャイムが鳴る。
・・・
・・・・・・・・・
・・・遅い
 「あれ、HR遅くねえ・・・?」
A「あ、今日、教育実習の先生くるからだろ?」
B「あ、聞いたか?担任の担当の奴はなんでも女の人らしいぜ?」
C「聞いた聞いた!すっげえ美人とか!」
D「おお、俺も知ってる顔見たもん、すげえ美人だったっっ!!」
A「えー?でもみっちゃんも可愛いじゃん?」
B「確かに。」
C「いや、青いな君たち。美人≠可愛いだ。さらに言えばみっちゃんは保護欲を駆り立てるような小動物的かわいさじゃまいか。」
D「うーん、確かに可愛いけどね。そういわれるとそうかも」
A「いや、俺はあの顔も!控えめな胸も!幼い性格も好きだ!なぁ?」
 「なぁと言われても・・・」
・・・みっちゃんと言うのは古文の教師で、このクラスの担任的存在・・・じゃなくて担任。
で、俺の・・・っと、ドタドタドタと駆け足。来たな。
ガラリと大きな音を立てて教室に入ってくる。
「おっはよおーーーーっっ!!遅れちゃったっ!」
・・・開口一番、あの小さな体にどんなスピーカーを内蔵してるのかわからないような大きな声で叫ぶ。
そう、この人が担任で・・・俺の姉貴。守口 美代。愛称みっちゃん。
371('A`):2005/12/02(金) 21:18:52 0
「遅れちゃった理由は」なんて誰も聞いてない事をしゃべり出す。
「みんなは知ってると思うけど、教育実習生が今日来るのね?で、その先生なんだけど、連れて来ちゃいましたー。」
おおーっ!拍手と喚起。
「本当はこのHR直後の全校集会で挨拶があるんだけど、先生がどうしてもお世話になる生徒さんと先に会いたいと言ってたから、
 連れて来ちゃいましたっ!ではどぞっっ!!」
いつもハイテンションだけど、今日は特にテンションが高い。
ガラリと音を立てながら開扉。
長い黒髪に透き通るような白い肌。なるほど、男子の皆が騒ぐわけだ。
「「おおおおーーーーっっっ」」女子までも感嘆の声を挙げる。つい俺も。
騒がしい教室を一瞬でシンとさせたその先生は、黒板にチョークで文字を書いていく。
「深谷 綾です。2週間という短い期間ですが、どうぞよろしく。」
と簡素な挨拶をすると唐突に
「ケイスケ君。やっと逢えたな。このときを待ちわびたんだぞ。私は。」
・・・なんて意味の分からないコトを口走る。クラスにケイスケは俺だけだ。
ざわっざわっ・・・カイジ的効果音がクラスに広がる。
 「えっと・・・?綾先生?」
「綾先生なんてよそよそしく呼ばないでくれ。」
 「はい?」
「それとも何だ・・・?私は・・・遊びだったのか?」
「「ざわっっっっ・・・・・・・」」
・・・なんだなんだなんだ、俺は何をした!?!?!!

こうしてボクと実習の先生の素クールライフが始まった。
372('A`):2005/12/02(金) 21:19:41 0
つまんねー
373('A`):2005/12/02(金) 21:20:07 0
即レスありがと。やめるわ
ノシ
374('A`):2005/12/02(金) 21:20:14 0
いや、いけるぞこれは・・・!
375('A`):2005/12/02(金) 21:20:44 0
ちょっダブダブダブダブダブダブダブダブダブダブダブダブ
376 ◆aYWIZ3xyNg :2005/12/02(金) 21:21:59 O
>>369
タイトルは「夜の聖夜で」でお願いします。
377('A`):2005/12/02(金) 21:22:50 0
即レスありがと。やめるわ
とか言って引き止めてもらいたいのが見え見えなんだよ
やめるんならやめるで何も言わずに立ち去れよバーカ
378('A`):2005/12/02(金) 21:25:02 0
>>377は誰もが唸るようなすごいのを投下してくれるんだろうな
379('A`):2005/12/02(金) 21:25:36 0
>>377
はい卒業しなーいを思い出したwwwバロスwww



1、去りゆく371。しかし・・・
「即レスありがと。やめるわ」
はいやめなーい。九割がた戻ってくるー
「ノシ」
誰かが引き止めてくれることを期待してるー
380('A`):2005/12/02(金) 21:25:52 0
いや・・そこまで言わんでも
だめならだめでいいけどせめてどこがだめか書いてやれよ
381('A`):2005/12/02(金) 21:26:48 0
>>380
空気悪くしたいだけだろコイツ
ほっとけよ
382('A`):2005/12/02(金) 21:28:50 0
俺は悪かったとは思わないけどな。

文とかよりもスレが活発化したのでとりあえずGJと言っておく。
383('A`):2005/12/02(金) 21:29:03 0
つーかつまんねーの一言くらいで拗ねんなよ
煽り耐性ねーな
384('A`):2005/12/02(金) 21:30:02 0
>>376
トン
385('A`):2005/12/02(金) 21:30:35 0
超即レスだったら俺も凹むかもな。
ただ即レスすぎるから読んでるとは思えないが。
386('A`):2005/12/02(金) 21:30:55 0
やっぱ sageとくべきか
次から気をつけよう
387('A`):2005/12/02(金) 21:33:10 0
確かに文、内容ともにつまらない
しかしこの枯れ気味のスレを活性化した功績は決して小さくはないだろう
388('A`):2005/12/02(金) 21:34:09 0
人間にとっては小さな一歩だが人類にとっては大きな一歩って奴か。
389('A`):2005/12/02(金) 21:34:27 0
俺は良し悪し判断できるとこまでネタ進んでないと思うけどな
390('A`):2005/12/02(金) 21:35:40 0
どっちも一理ある
391 ◆aYWIZ3xyNg :2005/12/02(金) 21:38:41 O
302-304のような文体でいいならネタ考えてきますが…
392('A`):2005/12/02(金) 21:42:09 0
>>391
よろしく。

Wiki保管所に追加しました。
393('A`):2005/12/02(金) 21:44:25 0
>>391
頑張ってくれ 俺は筆が遅いから
394('A`):2005/12/02(金) 21:53:02 0
男が喪っぽくないから叩かれたんじゃまいか?
395('A`):2005/12/02(金) 22:00:02 0
VIPで反響あったのにわざわざ過疎ってるこっちに投下してくれた書き手に対してこの有りよう。
このスレはやっぱり手厳しいな。

だからこその殺伐とした雰囲気が好きだが。
396('A`):2005/12/02(金) 22:01:55 0
つまんねー
の一言で叩かれたとかこの有様とか
もう防御力なさ杉
397('A`):2005/12/02(金) 22:10:16 0
で、結局道なんだ?投下していい雰囲気なのか?
投下しちゃだめなのか?
俺は結論だけ聞きたい。
>>373が来るかどうかはしらんが
398('A`):2005/12/02(金) 22:10:47 0
sageてみるのはいかが?
399('A`):2005/12/02(金) 22:11:17 0
してもいいんじゃん?
煽られたくらいで未練たらしく拗ねなければ
400('A`):2005/12/02(金) 22:12:36 0
>>397
そもそも>>373は本当に書き手なのか?
401 ◆aYWIZ3xyNg :2005/12/02(金) 22:51:13 O
「かんぱぁいっ!」
言葉とは裏腹に皆泣いている。
12月20日、昼の1時。教室。
机は後ろへ下げられ、床に座ってお菓子やジュースを飲んでいる。
女人禁制と言うことで、教室無いには男しかいない。
今日は終業式で、嬉しいはずなのだが、
「今年もムリでしたぁっ!」
うぉぉぉ、と泣き声をあげる男子たち。
そう、彼女居ない男達が集う会なのだ。
俺は彼女どころか女子と話すことさえ苦手だ。
それ故に、「四天王」などという汚名がついている。
皆は踊り狂ったり歌い出したりとハイテンション。
そして、ドアの外から獣を見る眼の女子達。
正直、居心地が悪いので外へ出る。
「四天王の一人にして同志よ、どこへ行く?」
その質問をさらりと無視して教室を出た。

一階にある自販機で温かい緑茶を買う。一口飲んで、はぁ、とため息をつく。
彼女なんて贅沢言わないが、せめて普通に話せるようになりたい。
「ねぇ。」
考えごとをしていると、後ろから声をかけられる。ドキッとして振り向いた。
スラッとした華奢な身体に、黒く艶やかで長い髪。縁なしメガネがチャームポイントのクーが立っていた。
俺は混乱した。女神と謳われ、何十人という男が涙をのんだ女子。
彼女が俺の前に、しかも2人きり。
俺は、噛みそうにながら訊いた。
「な、何の用?」
俺はおもむろに口へ緑茶を流し込んだ。
彼女は無表情のまま、言った。

「好きだ。付き合ってくれ。」
お茶が気管に入り、げほげほと咳き込む。
俺は幾回か咳払いしてのどの調子を整える。
彼女は微動だにしない。俺は顔を赤くしながら訊いた。
「そ、それは、ど、どっきり、か?」
彼女は呆れのため息をついた。俺を見据えて言う。
「そんなこと、私が許さない。」
なにをどう許さないのか、分からない。
頭は混乱しているが、願ってもない事態なのは確かだ。
俺は顔を背けながら言った。
「べ、別に構わないが。」
直後、彼女の足跡が聞こえた。こちらに段々近づいてくる。
顔を彼女の方に向けた、その時。
唇に柔らかい感触。同時に襲いかかる叫び声。
「裏切りものぉっ!」
気付いたが時既に遅し。彼らの網膜には俺の狼藉が焼き付いたことだろう。
既成事実を作った彼女は、満足げに俺から離れた。
夢うつつの俺を見ながら、宣言した。
「では、これからは一生側にいるからな。」
俺の視界は真っ暗になった。
402 ◆aYWIZ3xyNg :2005/12/02(金) 22:52:39 O
今回は1レスで終わりです。
満足していただけたら幸いです。
403('A`):2005/12/02(金) 22:53:27 0
くだらね
404('A`):2005/12/02(金) 23:01:58 0
>>402
GJ。次も期待してるよ〜!
405('A`):2005/12/02(金) 23:14:42 0
素「いきなりだが君に言わねばならないことがある」
俺「はあ」
素「実は私は妖怪なんだ」
俺「はあ!?」
素「今まで騙していてすまない。けど、どうしても言い出せなくて… どうか気分を悪くしないで欲しい」
俺「いや、別に怒らないからさ、病院行こ。ついて行ってやるから」
素「君は私が嘘をついているとでも!?」
俺「逆ギレ!?」
素「キレてなどいないが、君に信じてもらえないというのは少し不本意だ」
俺「……(前から少し変わったやつだと思っていたが、もう、少しどころじゃねえぞ)
  わ、分かった、信じるって。で、何の妖怪なわけさ」
素「犬だ」
俺「犬っすか」
素「犬の姿になることも出来るが、やってみようか?」
俺「信じて欲しいなら最初からそれやれよ」
素「む、そうだった。不覚を取ったな」
俺「いいから早くしろって」
素「うむ」
ドロン
素「どうだ?信じたか?」
俺「…………」
406('A`):2005/12/02(金) 23:19:03 0
>>401
悪くない・・・・根性あるね
407('A`):2005/12/02(金) 23:35:09 0
>>370-371
GJ!続き頼む

>>401
良かったけど何か足りない

>>405
個人的にはネコの方が良かった
続きキボン
408('A`):2005/12/02(金) 23:40:59 0
>>407
素直クールの性格ならむしろ犬じゃね?
409('A`):2005/12/02(金) 23:42:01 0
なんだこのターミネーターみたいなしゃべりの女は
410転載:2005/12/03(土) 03:00:03 0
高校2年の12月
駅まで一緒に帰ろうとして、
彼女と2人で学校の前の道を歩いてたのは、
もう地面に少し積もり始めるくらい雪が降ってた夕方

寒い上に時間も少し遅く、
あたりには人影もなくて誰も見てなかったから、
傘持ってない俺は、彼女の傘に入れてもらった
歩きながらの話題はなんとなく、”初めて”のこと

女の子に告白したのは彼女が初めて
女の子とデートしたのは彼女が初めて
女の子と1本の傘で雪の中歩くなんて、もちろん彼女が初めて

そんな話をしながら歩いてて突き当たったT字路、
横断歩道の赤信号で立ち止まったら、彼女は傘の下で俺の前にまわって、
俺の胸に手を添えて、それから、少し背伸びをした

「じゃ、女の子との”初めて”はぜんぶ私がもらう」

唇にリップクリームの味を残して離れた彼女の言葉が、経験者っぽかったから、
これからどんどん彼女好みの男にされてしまうのかな、とか
やっぱりこういうこと覚えるのは女の子の方が早いんだな、とか
血が上った頭で思わずいろいろ考えてしまって、気づいた
”さっき、男の子に告白されたのは俺が初めてって言ってなかったっけ?”
そしたら、真っ赤になって俯いた彼女の言葉には続きがあった

「だから、男の子との”初めて”はぜんぶあげる」
411('A`):2005/12/03(土) 12:55:22 O
>>410

おまい俺と同じスレにいるだろ
412('A`):2005/12/03(土) 13:18:28 0
それってひょっとしてアニパロ?
413('A`):2005/12/03(土) 13:24:46 0
2chのどっからかひっぱてきてるんだろうけど
一応の礼儀として元のスレに一言断わって どのスレのどこから抜粋したくらい書いておくべきかと
414('A`):2005/12/03(土) 14:48:01 0
別に元ネタ書くのには反対しないけど、お前が知りたいだけなのを礼儀にするなよ…
2ch内での書き込みで元スレ書いた書き込みの方が遥かに少ないっつーの。
415('A`):2005/12/03(土) 18:04:35 0
転載元なんざどーでもいいよ。
普通に萌えた!


そして涙した・・・orz
416('A`):2005/12/03(土) 19:34:07 O
シスプリの千影も素クールってやつか
昔はそんな属性に名前なんてなかった
ツンデレなんて名前なかった
もうついていけねぇよお
417('A`):2005/12/03(土) 20:09:38 0
名前はないがまえから類する属性のキャラはいたろ
418('A`):2005/12/03(土) 21:58:07 0
セックルだ。セックルしようぞ。
419('A`):2005/12/04(日) 02:07:04 0
「素クール・クエスト」を頼む
420('A`):2005/12/04(日) 02:29:29 0
「ルーク!わたしは、おまえの母だ!」

素クール・スターウォーズ
421('A`):2005/12/04(日) 02:44:37 O
>>419
こんな感じか?

('A`)「モンスターだ!みんな、やるぞ!」
モンスターの攻撃!ドガッ!
('A`)「うわっ!っつ〜…けどまだまだいける!」
ク「ベホマ!」
('A`)「あ、ありがとう、クー」
……
モンスターの攻撃!ドガッ!
('A`)「っと、効いてないぜ」
ク「ベホマ!」
('A`)「…」
……
モンスターの攻撃!ミス!
('A`)「当たってないぞ!」
ク「ベホマ!」
('A`)「あの、俺ダメージ受けてないんだけど…」
ク「そうか。すまない。
ついお前が今ので怪我をしてしまったのかと思ってな」
('A`)「そっか、ありがとう。
でも別にホイミくらいでいいよ」
ク「見た目だけではどのくらいダメージを受けているのかわからないからな。
それに、勇者であるお前がパーティの要である以上、僧侶の私には常にお前の体を気遣う義務がある」
('A`)「いや、でも…」
ク「それと…私は傷ついているお前を見るのが嫌なんだ。
お前が傷つくたびに私の心が痛むんだ」
('A`)「え、それって…」
ク「ふふ、後はモンスターを倒してからだ。行くぞ」
('A`)「お、おう…」
422('A`):2005/12/04(日) 02:48:27 0
>>421
GJ
423('A`):2005/12/04(日) 02:50:36 0
>>421
GJ!!!(*´Д`)ハァハァ
424('A`):2005/12/04(日) 03:55:47 0
「昨日、一年の女子生徒と下校したそうだな。・・・私が
委員会だったとはいえ、どういう了見だ」
「おい。ちょっと待て。昨日のはそんなんじゃねえって。
たまたま一緒になっただけなんだよ。方向が同じとか言って」
「そうか。まあいい。真偽の程はすぐに知れる」
「だから違うって。突っかかんなよ・・・。
なんだよ、そんなに気にくわないのか?」
「当然だ。
お前と知り合って、私がその権利を獲得するのに一年かかった。
そう易々と他人に譲るつもりはない。
・・・お前の隣は、ここ九年間ずっと私の指定席なのだからな」
425('A`):2005/12/04(日) 13:09:02 0
>>424
ふたばの素クールネタ乙
426('A`):2005/12/04(日) 20:40:53 0
>>420
ルークと言えば、テイルズオブジアビスのティアがクールっぽいな。
427('A`):2005/12/05(月) 01:38:42 0
保守
428('A`):2005/12/05(月) 10:14:05 O
戦闘時の少佐は素クールに見えなくもない
ってこんなカキコどっかにあったな
429('A`):2005/12/05(月) 21:25:48 0
>>428
それ喪板で見たな
430('A`):2005/12/05(月) 21:36:53 0
クー「あのー」
男「・・・え?」
クー「落とし物。」
男「えっ、あ、ありがと。」
クー「ん。」
男「で、何を落としたのかな?」
クー「愛。」
男「・・・へ?」
クー「愛を落としましたよ。」
男「え?」
クー「そして拾い主に一割・・・」
男「えっ、はっ、はぁ?」
クー「あの……落としものですよ?

         ∧__,,∧
        (´・ω・`)
         (つ愛と)
         `u―u´

  あなたのすぐ後ろに落ちていましたよ? 」
男「あ、ごめん、それ落としたんじゃなくて捨てたんだ。」
クー「えっ」
男「じゃっ。」
431('A`):2005/12/05(月) 21:43:00 0
>>430
zbnd
432('A`):2005/12/05(月) 22:23:04 0
zbndって何の略?
433('A`):2005/12/05(月) 22:44:28 0
絶望のどん底
434('A`):2005/12/06(火) 10:36:26 0
保守
435('A`):2005/12/06(火) 15:11:16 0
436('A`):2005/12/06(火) 17:40:22 0
437('A`):2005/12/06(火) 18:55:12 0
438('A`):2005/12/06(火) 20:33:05 0
ぶっちゃけ、VIPから流れて来た。
こっちも過疎ってるけど雰囲気はこっちの方が格段にいい。
439('A`):2005/12/06(火) 22:37:01 0
>>438
そうか?どっちもどっちだと思うぞ
440('A`):2005/12/06(火) 22:59:59 0
今のVIPはヒドイ
国会議員気取りの厨古参がマナーやルールを決めるとか言って避難所で盛り上がってる
441('A`):2005/12/06(火) 23:27:51 0
>440
そう思うなら、むしろ闘え!
442('A`):2005/12/06(火) 23:48:48 O
('A`)「…」ボー
ク「どうした、('A`)。なにかあったのか?」
('A`)「あ、クーさん…。別に、なんでも」
ク「そうか?
しかし、今日はいつもと違って元気がないように感じるのだが…」
('A`)「いや、別になんにもないですよ…」
ク「では、なにか悩みでもあるのではないのか?」
('A`)「…」
ク「('A`)?」
('A`)「クーさんには…わかりませんよ」
ク「('A`)の言う通り私にはわからないかもしれないが、
もしかしたらなにか力になれるかもしれないだろう?
それに話せば少しは気が楽になるかもしれない。だから…」
('A`)「あなたに…あなたになんか分かるわけありませんよ!
あなたは人気者で友達も多くて…。
そんなあなたに僕の何が分かるって言うんです!
なんの力になれるって言うんですか!?
もういいんですよ…。僕のただ一人の友達は今日死んだんです。
もう僕は独りでいいんです。だから放っておいてください」
ク「友達?」
('A`)「飼っていた犬ですよ。
生まれてからずっと一緒だった…僕の大切な…友達…うぅ…」
ク「('A`)…泣いている、のか?」ナデナデ
('A`)「触らないでください!バシッ
もう…いいですから…僕は独りでいいですから…」
ク「…そうか。とても、悲しいのだな」ギュ
('A`)「!ク、クーさん?」
ク「私では、お前が失った大切な友達の代わりにはなれないのだろう。それでもいい。
それでもいいから…私がお前の側にいることを許してくれないか?」
('A`)「クーさん…」
ク「だから…独りでいいなんて言うな…」
('A`)「…」
443('A`):2005/12/07(水) 00:39:32 0
>>442
禿しくGJ!!
これぞ素クール!!
444('A`):2005/12/07(水) 01:17:50 0
>>442はまさに現人神
(;´Д`)ハアハア…
445('A`):2005/12/07(水) 02:57:36 0
>>442


泣けた
446('A`):2005/12/07(水) 09:33:46 0
>>442
良作キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
447('A`):2005/12/07(水) 11:31:40 0
>>442
素晴らしい。
そして分け隔てのないこの雰囲気(←変換できた)がvipよりも好ましい。
好きだ。
ここに居させてもらえないか。
448('A`):2005/12/07(水) 11:59:05 0
結局、どうせそのうち本スレみたくなるんだよ・・・
449('A`):2005/12/07(水) 13:06:54 0
>>448
お前がageなければな。
450('A`):2005/12/07(水) 13:20:49 0
>>447
キミがここに居ることで何かを感じ何かを得られるというのなら
誰が何を言おうとも居たい場所に居ればいいだけの事ではないのか?
そこがどこであろうともキミの選んだその場所は
同様の理由で私が選んだ私の居場所でもあるわけだけどな。
451('A`):2005/12/07(水) 20:30:53 O
保守
452('A`):2005/12/07(水) 20:52:27 0
>>442
陳腐だが言わせてくれ
感動した!!
453('A`):2005/12/08(木) 00:08:13 O
誰か投下してくれ
つーわけでつなぎの投下

コンコン
ガチャ
ク「('A`)?入るぞ?」
カチッ…
ク「まったく…電気くらいつけたらどうだ。
夕飯ができたぞ。今日のメニューは私が腕によりをかけて作った('A`)の大好きなオムレツだ。

久々の傑作に仕上がったから味の方は保障するぞ」
('A`)「…何も食べる気にならないんだ。ごめん」
ク「そう言って、ここ最近ろくに食べてないじゃないか。
いい加減、何か食べないと死んでしまうぞ?」
('A`)「死ぬ…か。それもいいかも…あははは…」
ク「…亡くなったご両親は、きっとお前が死ぬことを望んではいないぞ?」
('A`)「…うん、そうだね。でも、ごめん」
ク「とりあえずテーブルの上に置いておくから、気が変ったら食べるといい。
私としては熱いうちに('A`)に食べてほしいのだが…」
('A`)「うん。ありがとう」
ク「他に何かしてほしいことはないか?」
('A`)「…少し、一人にしてほしい、かな」
ク「…そうか。わかった。
では、私は部屋に戻るが、('A`)、何かあったら遠慮なく言うのだぞ?
お前はもう家族の一員なのだから」
('A`)「うん」
ク「電気は?」
('A`)「あ、消しておいて」
ク「わかった」カチッ
バタン…
ク(…私は何もしてやれないのか?('A`)のために何か…)
454('A`):2005/12/08(木) 00:20:09 0
夜這いセックスでもすればいいと思うよ
455('A`):2005/12/08(木) 00:33:04 O
>>453
どういうシチュかも書いてくれるとありがたい
456('A`):2005/12/08(木) 00:34:47 0
死んだのが犬から親になったくらいしかわからんな
457('A`):2005/12/08(木) 00:41:07 0
だってパクリしかかけないもん
458('A`):2005/12/08(木) 02:09:12 0
>>453
続きキボレンティーヌ
459('A`):2005/12/08(木) 23:47:50 0
一週間前、隣のクラスのある女子が死んだ。交通事故だったらしい。面識はないに等しかったから、特別になにがあったというわけでもなかった。それでもひどく綺麗だったこともあって、彼女のことは記憶に残っていたから、数日間ひそかに落ち込んだ。
そんな日の朝。彼女は学校にいた。幽霊となって。
花の手向けられている彼女の席にではなく、隣のクラスの、俺の席に。

素「ん?君には私が視えるのか?」
俺「………は?」
素「そうか。それはよかった。よしよし、人に気づいてもらえたのは初めてでな、寂しかったんだ。それもよりにもよって君に気づいてもらえるとは。私はツイているみたいだ」
俺「………」
素「しかし驚いたな。君には霊感があったのか?」
俺「ってち、ちょっと待て!」
素「なんだ、大声なんか出して」
俺「あ、当たり前だろ!驚いてるのはこっちだ!それにお前し、死んだんじゃ……」
素「ふむ、もっともな意見だな。まあそれは私が幽霊、さらに言えば怨霊だからということで説明がつくだろう」
俺「つくか!」
素「……君はなかなか楽しいヒトだな。しかしいいのか?周りには私が視えていないんだぞ?」
俺「?どういう意味……ってうわっ!」
素「まあ、何もない空間に話しかけているのだから……変人扱いだろうな。この続きは放課後に」
俺「……(コクリ)」

俺「……それで?なんで幽霊なんかに、それも俺の席なんかに憑いていたんだ?」
素「それは、まあ十中八九私が君を好きだったからだろうな」
俺「………は?」
素「君は気づいていなかっただろうが、私はずっと君が気になっていたんだ」
俺「………は?」
素「ラブレターを書いてみたこともあったが、結局想いを伝える前にああなってしまったわけだ。死んでも死にきれないっていうのはこういうことだな」
俺「………」
素「それで、気がついたら君の席にいたというわけだ」
俺「そ、それで……ど、どうやったら成仏できるんだ?」
素「なんだ、君は私に成仏して欲しいのか。傷つくな」
俺「べ、別にそういう意味で言ったんじゃ……けど、その方がいいんだろ……?」
素「まあ、そうなるかな。私が君にきちんとした形で想いを伝えれば、ここにいる理由もなくなるだろう」
俺「そ、そうか……」
素「なんだ、嬉しいのか?」
俺「そ、そんなわけないだろ!」
素「どうだろうな……まあいいさ」
俺「……お前は、それでいいのか?」
素「?」
俺「自分が成仏しちゃうってことだよ」
素「……正直、少し残念だ。せっかくこうして君と会話ができるようになったのにね。まあしかし私はとっくに死んでいたのだから、しかたないのだろうな」
俺「………」
素「それに」
俺「?」
素「私は人間が死ぬと後には何も残らないのだとずっと思っていた。それでも、現にこうして君への想いだけで、私はここに留まっている。それなら、私が成仏したとしても、君の想いと共に逝けるのだから、最高だ」
俺「………」
素「……なんだ、君がそんな顔をする必要はない。死人に好かれるなんて、君には不気味もいいところだろう。本当にすまないと思っている。だが、少しだけ我慢してくれ」
俺「………」
460('A`):2005/12/08(木) 23:48:32 0
素「……私は君が好きだ。付き合って欲しい」
俺「……(こくん)」
素「……ありがとう」
俺「………こんなんで……いいのかよ……」
素「私にとっては、最高だよ……」
俺「………」
 ギュッ
素「え?」
俺「………」
素「……君は……あ、温かい、んだな……」
俺「………」
素「今、私はすごく、幸せだ……」
俺「………」
素「ありがとう……」

俺「………?」
素「…ック…ヒック…」
俺「あれ?」
素「…ック…え?」
俺「……消えてないじゃん……」
素「ふむ……不思議だな」
俺「不思議だなって!ど、どうすんだよ」
素「……まあ、なにも問題あるまい。君の了承も得られたことだし、私は君と一緒にいられるということだ」
俺「は?」
素「さっきは泣かされてしまったからな。責任を取ってもらうぞ」
俺「い、意味がわかんないって!」
素「もう遅い。私は君から離れられないからな」
俺「つ、憑かれた!?肩が重い!?」
素「ふふ、一生離れないぞ」
俺「こ、怖いから!しゃれにならないから!」
461('A`):2005/12/09(金) 00:43:50 O
GJ!
こういうの大好きだ。是非続けてくれ!
462('A`):2005/12/09(金) 00:52:29 0
うんこ
463('A`):2005/12/09(金) 01:35:43 O
>>459
('∀`)b GJ!
こういうのもイイね
464('A`):2005/12/09(金) 02:28:58 0
>>459

そして保守
465('A`):2005/12/09(金) 02:45:04 0
>>459-460
GJ!
466('A`):2005/12/09(金) 03:07:18 0
ちょっとだけ目が潤んだ('A`)
467('A`):2005/12/09(金) 05:10:27 0
夜中に神か
寝る前にええもん見せてもらったよ
じゃ、お休み
468('A`):2005/12/09(金) 17:30:11 O
このスレ見てると霧島聖が頭に浮かぶ
469('A`):2005/12/09(金) 18:00:44 0
決して宝塚の男役じゃないから。
470('A`):2005/12/09(金) 18:36:59 O
やあ ノノ|・ω・リ|
ようこそ、素クールライフへ。
少し君に話したいことがあるから、まずは屋上まで付き合ってほしい。

うん、「君が好き」なんだ。すまない。
君には君の好きな人がいるだろうから。
私の感情を一方的に押しつけるつもりはない。

たぶん、初めて君と出会ったとき、私は、きっと言葉では言い表せない
「ときめき」みたいなものを感じたのだと思う。
多くの出会いを重ねる中で、この自分の気持ちを伝えられないまま終わりたくない。
そう思って、君をここに連れ出したんだ。

じゃあ、君の返事を聞かせてくれないか。
471('A`):2005/12/09(金) 18:59:15 0
イマイチ
472('A`):2005/12/10(土) 01:33:42 0
数日前、同じ高校のある女子生徒が死んだ。彼女は幽霊となって俺の前に現れ、いろいろあった末に地縛霊から浮遊霊となって俺にとり憑いた。俺と付き合うという形で。
幽霊となっても彼女が女の子なのには変わりはなく、生前少し憧れていたこともあってこの状況に戸惑っていたが、常に冷静な彼女の前では全ての抵抗が無駄なのだと諦めた。
それに肩が重かったり部屋にいるときに変に緊張することを抜けば、たいして生活するにあたって支障はないのも事実だった。
それどころか冷静になって考えれば、優等生な彼女が常に傍にいるという事実は、実はかなり便利なことだった。

素「つまり、あの教諭が言っている事はこういうことだ。わかるかな?」
俺「………(こくり)」
素「まあ、大体こんなところだろう。彼の授業は少しばかり回りくどいからな」
 キーンコーンカーンコーン
 ざわざわ
素「よしよし。おつかれさまだ。お昼にしよう」
俺「ん、いつもさんきゅーな」
素「なに、君の隣で授業を受けるのは私の夢だったからな。礼を言うのは私のほうだ」
俺「う……そ、そっか」
素「そういえば君はいつもお昼はどうしているんだ?」
俺「ん、いつも購買部のパンだよ。そうだな。今日は屋上でも行くか」
素「パンか。あまり感心しないな。栄養が偏る。生前にそうと知っていれば私が手作り弁当でも渡してやれたのに」
俺「あ……い、いやでもパンもうまいぜ?」
ツ「……あんたさっきからなにぶつぶつ言ってんの?」
素「?」
俺「!?お、お前か。なに?」
ツ「べ、別に……あ、あんたが幽霊にとり憑かれたみたいな顔してるから気になったのよ。……どうかしたの?」
素「ふむ、なかなか鋭いな。このこは」
俺「べ、別にどうもしてないよ」
ツ「な、ならいいけど……」
俺「?心配してくれたのか?」
ツ「!?な、なななんでわたしがあんたの心配しなきゃいけないのよ!? わ、わたしはただあんたをからかいに……」
俺「ん、そうか。悪いな。さっさと購買部いかないと欲しいパンが売れきれちまうから」
ツ「あ……」
俺「それじゃな」
ツ「ち、ちょっと待ちなさいよ!」
俺「?」
ツ「あ、あんたそんなものばっか食べてるから最近顔色が悪いのよ……」
素「………」
俺「な、なんだよ急に。しょうがないだろ。他になにもないんだから」
ツ「っ……し、しょうがないわね……こ、これあげる…わよ」
俺「?弁当?」
ツ「か、勘違いしないでよね!別にあんたに作ってきたわけじゃないんだから!あ、あまっちゃっただけよ……」
俺「そのわりには重いな」
ツ「!?う、うるさいうるさい!いいから受け取りなさいよ!」
俺「うーん、でも……」
素「………受け取ってあげてくれ。……彼女の不器用なりの気遣いだろう。君の顔色が優れないのは私の責任だしな」
俺「え……あ、うん。それじゃ……ありがとな」
ツ「!?べ、べべべつにお礼なんて……ち、ちゃんと感想聞かせなさいよね!じ、じゃね!」
素「いそがしいこだな」
俺「いつもあんなんだけどな」
素「……君はあの子の事が好きなのか?」
俺「!?そ、そんなわけないだろ!」
素「そうか……すまない。彼女は君に好意をよせているみたいだからな。気になったんだ」
俺「……そうは見えないな」
素「……まあいい。とりあえずどこかでその弁当を食べよう」
俺「ん、ああ」
素「………」
473('A`):2005/12/10(土) 01:34:28 0

俺「………なあ」
素「ん、なんだ?」
俺「……さっきから台所でなにしてるんだ?」
素「無論夕食作りだ」
俺「………は?」
素「驚くことはない。私はこれでも料理は得意なんだ」
俺「いや、幽霊でも料理できるのか?」
素「言ったと思うがこう見えても怨霊だぞ。物を動かすことはおろか包丁を握る事だってできる」
俺「……それはそれでとても怖いんだが」
素「ふふ。浮気をしたらどうなるか、わかってるな」
俺「………」
素「冗談だ。まあとにかく今夜の食事は任せてくれ。それに明日の弁当もな」
俺「………え?」
素「君は私が嫉妬をしないと思うのか?」
俺「……え?」
素「残念ながら私は君が他の女性の手作り弁当を食べるのを見て黙っていられるほど大人ではないのでな。悪いが彼女の弁当を参考にさせてもらった。どうやら彼女はそれほど料理上手ではないと見える。今冷蔵庫にある食材だけでも充分あれに優るものはできそうだ」
俺「…え?」
素「ふふふ。安心しろ。明日からは私が責任をもって君の健康を考えた食事を作ってあげよう。二度と幽霊にとり憑かれたような顔とは言わせない」
俺「(実は気にしてた!?)」
素「念のため言っておくが、私は君を放すつもりも誰かに譲る気もない。だから誰かが君に好意をよせるなら、私はそれ以上の愛情で迎え撃つだけだ。わかったか?」
俺「(こくこく)」
素「よし。それじゃあ待っててくれ。もうすぐできるから」
俺「あ、ああ」

ツ「食べて……くれたかな?明日も受け取ってくれるかなぁ……」
474素VSツ:2005/12/10(土) 02:04:37 0
映  画  化  決  定  !  !
475('A`):2005/12/10(土) 02:21:06 0
>>472-473
ネ申!!超GJ!!!
476('A`):2005/12/10(土) 02:23:43 0
幽霊ネタばっか
477('A`):2005/12/10(土) 02:24:37 0
まぁ納得いかなきゃネタ振るなり自分で書くなりしようぜ
478('A`):2005/12/10(土) 02:27:46 0
       |
   \  __  /
   _ (m) _ピコーン
      |ミ|
    /  `´  \
     ('A`)     そうだ、スレタイを鬱クールにすればいいんだ!
     ノヽノヽ
       くく
479('A`):2005/12/10(土) 02:33:02 0
自演くせーGJだなw
480('A`):2005/12/10(土) 02:36:30 0
萌えた、
いや、萌えた!
481('A`):2005/12/10(土) 02:36:34 0
Mと付き合えない


ただ絶望感の押し寄せる俺のスクールライフ
482('A`):2005/12/10(土) 03:21:34 0
GJ!スクールVSツンデレおもしろいと思う
483('A`):2005/12/10(土) 03:42:04 0
ここ喪板だよな・・・
まちがってないよな?
484('A`):2005/12/10(土) 05:36:31 O
好意をもたれる男は喪男であることが望ましいとは思うな
あくまでも望ましいってだけだから別に喪男じゃなくてもいいんだけど
485('A`):2005/12/10(土) 05:54:26 0
>>484
日本語で頼む
486('A`):2005/12/10(土) 09:45:21 0
>>485
vipはやめてってことだろ
487('A`):2005/12/10(土) 14:24:01 0
素「何だ?こんな所に呼び出して、用件ならいつものように教室でいいだろう?」

場所は屋上、普通この季節、つまり冬にこんな場所に来るような素っ頓狂な奴はあまり居ない。
そんな所に俺と、三好 素直(みよし すなお)。この二人が立っている。理由は簡単。俺が呼び出したから。

喪「・・・つ、付き合ってください。」 声は上擦ってしまったが、意を決して言った。ずっと前から言いたかった事を。
 三好は少し、考えたようにして
素「断る。」 なんて言葉に吐いた。
途端、俺の中で何かが崩れた。分かっていたのに。断られるのは分かっていたのに。
友達には無理とさんざん聞かされた。高嶺の花だと。三好は完璧超人だから、おまえにも接してくれてるだけだ。と。
だけど俺は言うしかなかった。唯一、俺と対等に接してくれる女は、生まれてこのかた母親と、この三好だけだったから。
恋愛感情なんて一生関係ないと思っていた俺に、唯一女性の暖かさを教えてくれた人だったから。

素「用件はそれだけか?」
三好の無神経な言いように、俺はつい、力でねじ伏せていた。
喪「あ・・・ご、」
素「や・・・やめ・・・」
ごめんと謝るより先に、ガタガタとふるえる三好に俺は何か、新しい感情が芽生えた。
「犯したい」とクーをめちゃくちゃにしたいという感情が。
服に手をかける。こういう時エロマンガやエロゲーではびりびりに破くが、
流石に帰り道に困るだろうということで服は無理矢理だが破かず脱がす。
488('A`):2005/12/10(土) 14:25:48 0
素「や、、やめろっ!!」
息を荒げねじ伏せる俺に三好は精一杯抵抗する。痛い。確かに痛いが、それも女子の力、本気になったら男に敵うはずが無い。
皮肉にもその抵抗が更に俺を興奮させる。

一枚、布の向こうから白い肌が露わになる。今まで憧れた肌が、目の前にある。
ブラジャーに手をかける。抵抗は更に激しくなり、俺も興奮も同時にヒートアップする。
更に布の向こう。この学校の男子が全員憧れる乳房が見える。途端に三好の抵抗は弱まる。
顔は見る見るうちに赤くなり、
素「や・・・やめ、、、やめ・・・て、ください。」といつもは見せない弱気を俺の前で見せる。
だがもう手遅れだ。

もうズボンの中で痛い位興奮した自分の半身を晒す。いきり立った姿に彼女は息をのむ。
喪「ほら・・・なめろ。」 いつもの卑屈な俺では想像がつかないくらい強気な命令。
三好はうつむいてそれでも抵抗しても得策がないと悟ったのか、静かに舌を出した。
これだけでもういつでも射精できそうだ。
ソレを三好はなめる。いや、なめると言うより、舌をふれただけ。
それだけで俺は射精した。
顔は俺のどろどろの精液で汚れている。俺はその姿を見て艶やかだと、思った。

素「もう・・・放して・・・くれる?」 おびえて声を出す。
喪「いやまだだ。俺はまだ満足してない。」
そういうやいなや、俺は下半身に手を伸ばす。抵抗は、、、無い。
489('A`):2005/12/10(土) 14:26:20 0

恥部を晒し出す。明るい日の下で何をやっているのか。そんな考えは一瞬頭をよぎり、そしてすぐ消えた。
小高くなっている恥部の丘はまだピンクで、薄く毛が生えている程度だ。
・・・濡れて、いる?
女性経験なんてこれぽっちも無いし、これからも無いと思っていたから勉強なんてしてない。
だからこれが濡れているのか、それとも普通の状態なのか、はたまた恐怖による失禁なのかなんて分からない。
それに前戯なんてものもしらない。
ただ分かるのはその中に俺の半身を入れるという、本能的なものだけ。
もはや本能に駆られたように俺は半身をその穴に擡げる。
三好はビクッと体を揺らし、それからまた震えだした。
ゆっくりと、そして無理矢理膣に侵入する。
肉壁のきつさと暖かさに気持ちよさが満たされ、頭が真っ白になる。このまま、射精してしまいそうな位に。
素「あぁぁあぁっぁっっっ!!」
けど、その声に引き戻される。
痛さによがる三好を見て、少し罪悪感が沸く。尤も、罪悪感が生まれるにはもう遅すぎるが。

素「っぁあ!!っっ痛いっ、痛いよぅっっ、、、」
喪「黙れっ!」
無理矢理口で口を塞ぐ、無論これが生まれて初めての、つまりファーストキスだ。
素「っ!!、んーんーーーーーっっっっ!」

どんどんと加速していく、俺のリビドーは強まっていく。
下半身を狂ったように動かす。
それもすぐに終わる。2度目の射精だ。
三好もそれに気づいたのか、
素「、、、だめ・・あっ」なんて呂律も回らない舌で拒否をする。だけどそれを聞く耳は、持たない。
まもなく、中に出す。
素「ぁあーあーっっっ」なんて大きな声を出す。
喪「ふっぅ、はぁ・・・はぁ。」
素「な・・・中に・・・」

俺の下で「もう、、、・・・」と聞こえないくらいか細い声でつぶやく三好に、俺は何か達成感と征服感を感じた。
490('A`):2005/12/10(土) 14:28:49 O
エッチなのはいけないと思います
491('A`):2005/12/10(土) 14:40:12 0
つか素クール関係ないな。
492489:2005/12/10(土) 14:41:14 0
っていうAV無いですか?ってビデオ屋の店員に聞いたら、
肩をぽんって叩かれて
「帰れよ」って言われたよ。
493489:2005/12/10(土) 14:44:59 0
主人公が喪男ってこうですか?
わかりません><;
494489:2005/12/10(土) 14:46:08 0
幽霊ネタじゃないのってこうですか?
わかりません><;
495489:2005/12/10(土) 14:47:59 0
パクりじゃないのってこうですか?
わかりません><;
496('A`):2005/12/10(土) 14:48:24 0
>>492-495
なんだこの流れ('A`;)
497('A`):2005/12/10(土) 15:18:44 0
喪男=性犯罪者ですか?
498('A`):2005/12/10(土) 16:03:32 0
>>496
要約するとvipマンセー
499ぱくり:2005/12/10(土) 17:27:23 O
「何だ?こんな所に呼び出して、用件ならいつものように教室でいいだろう?」

場所は屋上、普通この季節、つまり冬にこんな場所に来るような素っ頓狂な奴はあまり居ない。
そんな所に僕と、三好 素直(みよし すなお)。この二人が立っている。理由は簡単。僕が呼び出したから。

「……つ、付き合ってください」 
声は上擦ってしまったが、意を決して言った。僕がずっと前から言いたかった事を。
三好さんは、少し考えたようにしてから 「断る」と答えた。はっきりと。
「ごめん……なさい」
僕はなんとなく謝ってしまった。三好さんは何も言わない。
二人だけの屋上。重たい沈黙。三好さんはただじっと僕を見ている。
だんだんと自分が惨めに、いたたまれなく思えてくる。
僕は三好さんに背を向けた。もうこの場にはいたくなかったから。
「待て」
三好さんが僕を呼び止める。
「ごめん」
僕にはそれしか言えなかった。
「私はまだ君に言いたいことがある」
「言いたいこと?」
向き直って僕は聞き返した。これ以上何を言いたいのだろうか。
「君は大きな思い違いをしている。
たぶん、今ので君は私に嫌われていると思ったのだろうが、そうじゃない」
「はぁ」
三好さんが言っていることが僕にはよくわからず、間の抜けた返事を返す。
彼女は「断る」と言った。それは、つまり僕とは付き合いたくないということじゃないのか?
僕の思いをよそに三好さんは続ける。
「私は断ると言ったが、それは、まさか君の方から告白されるとは
思っていなかった私の、いわば言葉の“あや”だ。
別に私は君を嫌っているわけじゃない。
と言うより……私も君が好きだ」
そう言って三好さんが少し照れたようにはにかむ。
「え?えぇっ?あの、それって」
「私と……付き合ってほしい」
僕の頭は完全にパニック状態だった。意味がわからない。ただ『なんで?』としか考えられなかった。
「ごめん。告白は私からしようと、そう決めていたものだから」
「え?でも、あの、僕なんかでいいの?」
「わざわざ呼びだして告白した者のセリフか」
そう言って三好さんはクスッと笑った。
500ぱくらない:2005/12/10(土) 20:28:43 O
 足音が頭の上で止まった。誰かが僕の名前を呼んでいる。いや、誰かは分かっている。
 僕はのろのろと瞼を上げる。
「やっと起きたか。探したんだぞ」
 三つ編み眼鏡の女子生徒が、スカートの裾を押さえて僕を見下ろしている。
「学園祭の準備中に姿が見えなくなったから、どうしたのかと心配して探してみたら、こんなところで昼寝か……いや、こんなところだからか」
 秋も深まったこの季節、校舎の屋上で昼寝しようなんて奴、そうはいない。静かでいい。騒がしいのは苦手だ。
「僕がいなくても手は足りてるでしょ。……本当は、僕がいない方がいいんだ」
 修学旅行の班割で僕だけ余ってしまい、押し付け合いにされた記憶が蘇る。
「早く戻ったら。委員長も暇じゃないんでしょ」
 女子生徒〜うちのクラスのクラス委員長だ〜は、かわいいと言えなくもない顔をちょっとしかめて、
「君は、それでいいのか」 と言った。
 風に乗って、みんなの楽しそうな声が聞こえてくる。
 いい訳ない。でも、僕を否定したのはみんななんだ。今更、迎合できないし、する気もない。
 委員長は、ただ真剣な目で僕を見ている。僕は目を反らした。
「僕には関係ない」
501ぱくらない:2005/12/10(土) 20:29:23 O
「嘘だな」
 一言で否定された。
「君は、学園生活を謳歌したい。でも、誰も自分を受け入れてくれないと思い込んでいる。違うか?」
 当たっている。当たっているだけに無性に腹が立つ。委員長は僕の気も知らずに続ける。
「君は、みんなに受け入れてもらおうと努力したのか? 一回や二回失敗しただけで泣き寝入りか? そんなんじゃ彼女の一人もできはしないだろう」
 カッと頭に血が上った。僕は跳ねるように起き上がって反射的に委員長の両腕を掴んだ。
「なら……なら、今ここであんたが好きだ付き合ってくれって言ったら、あんたは付き合ってくれんのか。強引に事を運んだら仕方ないって認めてくれんのか!」
 喚くだけ喚いて、委員長の唇に強引に自分のそれを押し付けた。

 歯と歯が当たってカチッと鳴った。

 その小さな音で僕は我に返った。恐る恐る、委員長の意外に小さな体から身を離す。
 委員長は、顔を伏せて小刻みに体を震わせている。
502ぱくらない:2005/12/10(土) 20:30:36 O
「頭に来た……」
「は?」
 委員長はキッと顔を上げて、僕に指を突き付けた。
「頭に来たっつったの! 決めた。今日から学園祭の最終日までに君に彼女を作ってやる。周りが羨むほどの彼女をな! 君も覚悟を決めろよ」
 言いながら委員長は僕の手を引っ掴んだ。
「まずはその格好を何とかするぞ。こんな時は……演劇部か」
 何が起きたのか分からないまま、僕は半ば引きずられるように委員長に連行されていく……

 こうして、僕の絶対忘れることのできない学園祭が幕を開けたんだ。



むずいわ、これ……
503('A`):2005/12/10(土) 23:55:11 0
A「……おい、てめえちょっと勉強出来るからって調子に乗ってんなよ!」
B「俺らが頭わりぃと思って見下してんだろ」
喪「そ、そんなことないよ……ちがうよ」
A「まぁどっちでもいいや 俺らはお前でスカっとできればいいんだけど・・なっ!」
喪「ぐっ!!?」
B「なっさけねぇな1発でそのざまかよ まだまだ足りねえよこんなんじゃ」
喪「ぐぁ……っつぅ」

素「やめないか、お前たち!!」
A,B「!!!!」
喪「…………?」
A「またお前かよ……先公にチクったのか」
素「これ以上やるならな。それとも私が相手になるか」
A「……」
B「……おい、行こうぜ」
A「………チッ」


素「ほら、ハンカチを濡らしてきた。これで冷やすといい」
喪「クーちゃん……そっか。またクーちゃんに迷惑かけちゃったか」
素「そうだな。少しでもそう思っているなら私より強くなれ」
喪「ちょ、ちょっときついかな、それ('A`;)」
素「………ふむ」
喪「…………(な、なんだろう?こんな顔初めて見る)」
素「なぁ……私も女だ」
喪「う、うん」
素「たまには好きな男に守られたいと思うこともあるんだ」
喪「……そうなん・・・・ってええぇええ!?! え!?な、なんで!??」
素「ふふ、慌てるな。すぐじゃなくていいんだ」
喪「(す、好きな男って僕の事でいいのかなこの場合は……)」
素「おい きいてるのか」
喪「ご、ごめん! ちょっと混乱しちゃって…」
素「すぐじゃなくていいと言ったろう?
時間がかかってもいい…私が笑って見ていられるような男になってくれ……」
喪「(……そっちじゃないんだけどな)う、うん がんばる」


素「―――さすが私の見込んだ男だ」
504ぱくり:2005/12/10(土) 23:57:49 O
>>500-502
>ぱくらない
ワロスwwwwww
そしてGJ!
ただ一つツッコませてもらえば「頭に来たっつったの!」はクールじゃないだろw
505('A`):2005/12/10(土) 23:58:02 0
GJ!
二作投下乙
506('A`):2005/12/11(日) 00:03:54 O
>>503
クーちゃん(・∀・)イイ!
507('A`):2005/12/11(日) 00:47:36 0
>>500-502
なんか電車っぽくて嫌だな
説教くさい素クールは嫌だ
508('A`):2005/12/11(日) 02:21:58 0
スクールワゴンはクールに問い詰めるぜ
509('A`):2005/12/11(日) 03:56:28 0
+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゚∪ ∪ +        
 と__)__) +
510ぱくらない:2005/12/11(日) 07:23:42 O
 足音が頭の上で止まった。誰かが僕の名前を呼んでいる。いや、誰かは分かっている。
 僕はゆっくりと瞳を開く。
「やっと起きたか。探したんだぞ」
 三つ編み眼鏡の女子生徒が、スカートの裾を押さえて僕を見下ろしている。
「学園祭の後片付け中に姿が見えなくなったから、どうしたのかと心配して探してみたら、こんなところで昼寝か……いや、こんなところだからか」
 秋も深まったこの季節、校舎の屋上で昼寝しようなんて奴、そうはいない。静かでいい。騒がしいのは、まだ、苦手だ。
「来てくれると思ってたよ」
 学園祭の前の日に、やはりこうして会話した記憶が蘇る。
「暇じゃないと思うけど、ちょっとだけ付き合ってよ」
 女子生徒〜うちのクラスのクラス委員長だ〜は、かわいいと言えなくもない顔をちょっとしかめて、
「君は、何を考えているんだ」
 と言った。
 風に乗って、みんなの楽しそうな声が聞こえてくる。
 色々なことがあったこの数日、祭の後の少し淋しい雰囲気。
 委員長は、ただ真剣な目で僕を見ている。僕も真剣な目で見つめ返す。
「委員長に、話したいことがあるんだ」
511ぱくらない:2005/12/11(日) 07:24:36 O
「何故なんだ」
 委員長は、少し掠れたような声を出す。
「君は、君なりに努力して、君の居場所を勝ち取った。私のような可愛いげのない女の手助けなど必要とはしないはずだろう」
 ハズレだ。大ハズレだ。僕の居場所には、一人、いてほしいヒトがいるんだ。委員長は僕の気も知らずに続ける。
「君は、よく頑張った。イベントにも参加したし、演劇部の公演にも代役だが出た。ラブレターももらったし、告白だってされただろう」
 彼女らしい言い方だ。自分は女性に入っていないらしい。僕はゆっくり起き上がってしっかりと委員長の両腕を掴んだ。
「わかったんだ、この何日かで。委員長がなんで、あの時あんなに怒ったのか。そして、気付いたんだ。委員長、僕は……」
 囁くように言って、委員長を抱き寄せる。戸惑いの吐息は聞こえたが、抵抗はなかった。

「委員長と……クウと付き合いたい」

 小さく息を飲む音、僕は両腕の中の重みを改めて感じる。委員長の意外に小さな体が熱を持って僕の腕の中にある。
 委員長は、顔を伏せて小刻みに体を震わせている。
512ぱくらない:2005/12/11(日) 07:25:49 O
「私は、かわいくないぞ」
「ん」
 委員長は目を泳がせながら顔を上げて、僕に駄々をこねるように言った。
「私はかわいくないと言った。容姿は人並みだし、口も悪い。君には相応しい人がもう何人もいるはずじゃないか。周りが羨むほどの彼女が……君は間違った選択をしようとしている」
 言いながらも委員長はどんどん俯いていく。
「いや、クウがいいんだ。クウじゃないと嫌なんだ!」
 僕は委員長・春日 空の眼鏡を外し、少し上を向かせて目で聞いた。委員長は何も言わずに瞳を閉じる。睫毛に涙の粒が光っている……

 こうして、僕の絶対忘れることのできない二回目のファーストキスで、長いようで短かった学園祭は幕を降ろしたんだ。


続きを途中まで書いたけど、板の趣旨と異なるので廃棄、ラストだけ投下
「マイ・フェア・レディ」の男版のつもりだったんだけど、電車か……それで電車見た時既視感があったんだなw

次回を見てなさいよ!
513('A`):2005/12/11(日) 07:37:58 0
             /|  /|  /|
        /! ///|///|///,|
       /| |.|//// .///  /// |/|
      /| | | .! ! ! ///  ///   .!,.ィ
     /! | | | ! l l //ヽ.///   / |
      /|.|./\! | l l /    ヽ/  ///!
     il |/   `'-‐'´      ヽ/// .|
    l||/        ,,. -─‐  ヽ./   .|    
   l/ ̄`ヽ  u r'"´      / ___.!
   =====、--,:=======〒:f‐、─‐l
   !:::::::::..  / ̄l::::::::::::::::..  ノ |;;|-、}  ̄l  
    `iー--:/    `ー----‐'´ │!-、! ニ!      バ、バカな…。ぱくらないはツンデレだと!?
      l  /  __ )    u   |;l‐' !.─l
      ! ゙-‐           ,.lト‐'   l   
.     l ⊂ニニニニニ⊃   / 'ヽ三三!
       !、 ___     /   ヽ」,.‐'´\
       ヽ  ̄ ̄   /    , ‐'´;;;;;;;;;;;;;;;\
        ヽ、   ./  .,.‐'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::ゝ、
         ヽ/|   /;;;;;;;;;;;;: -‐''"´ ̄',',',',','
               |/;;;;;;; ‐'"´,',',',',',',',',',',',',',',','
           /;;;;;:‐'´',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',
          /;;;;/,',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',
            //,',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','
514ぱくり:2005/12/11(日) 16:54:48 O
「えー、今日からこのクラスに仲間入りする須来怜さんだ。
じゃ、須来さん、どうぞ」
先生に促されて転校生が口を開く。
「今日からこのクラスでお世話になる須来怜です。
よろしくお願いします」
高校二年の二学期も残すところ二週間となった今日、うちのクラスに転校生がやってきた。
名前は須来怜。美人で凛としていて、どこかミステリアスな雰囲気の漂う女の子。
僕の印象としてはそんな感じだ。
でも、僕には関係ない。クラスの中でも空気的な存在の僕には。
ただ、しばらくの間は転校生目当ての連中で教室が騒がしくなるだろう。迷惑なことだ。
案の定、今日の休み時間は毎度ひどいものだった。
トイレに行くのも一苦労するほどのごったがえしよう。
まあ、転校生が来て、しかもそれが美人だっていうなら仕方ないのかもしれない。
放課後、あいも変わらず廊下に人垣ができている。
うちの高校は部活は強制ではないため帰宅部の僕としてはとっとと帰りたいのだが、この
人垣をかき分ける労力を考えると、しばらく教室で時間をつぶして人がいなくなるのを待
ったほうがいいだろう。
僕は鞄から持参した本を取り出した。
結局、廊下が静まるのに一時間もかかった。
ちなみに須来さんは帰りのホームルームが終わったあと、すぐに教室から消えてしまった
らしい。
あの、人で詰まった廊下を突き進んだのだろうか。
そんなことを考えていても仕方がない。とりあえず帰ろう。
僕は席を立った。
515ぱくり:2005/12/11(日) 16:56:50 O
外はかなり寒い。ストーブで暖まった教室から出るとなるとまた違う。
そういえば、今日の天気予報によると、明日あたり雪が降るかもしれないらしい。
どうりで寒いはずだ。空もそれっぽく雲がかかっている。
帰り道の途中、木を見上げる女の子が目に止まる。
……須来さんだ。何をやってるんだろう。
須来さんがキョロキョロと辺りを見回す。
なんとなく、僕は塀の影に隠れてしまった。
そっと頭を出す。須来さんは俯いてなにかしている。その時だった。
須来さんが空中に浮き上がる。そのまま道路側に張り出した木の枝へ。
僕は自分の目を疑った。
何度目をこすっても頬をつねっても僕の見ている光景は変わらない。
どうなっているんだ?ジャンプしたって感じじゃなかった。フワッと浮くような感じ。
須来さんがゆっくり着地する。
さっきまでは何も持っていなかった手に何かを抱えていた。
須来さんがしゃがんで抱えていたそれを離す。猫だ。
駆け出す猫に軽く手を振る須来さんに、僕は声をかけた。
「あ、あの」
須来さんが僕のほうに顔を向ける。
「見ていたのか?」
須来さんは一言そう言った。
僕は何も言わずに頷いた。
須来さんがまじまじと僕を見る。
516ぱくり:2005/12/11(日) 16:59:53 O
「あ、えと、今日転校してきた、須来さん、ですよね。あの、同じクラスの喪手内」
「喪手内……」
須来さんは僕から目を離し顎に手をやる。少しなにかを考えているみたいだ。
考えごとがすんだのか僕の方にまた目を移す。
「喪手内、と言ったな。見られてしまったのなら仕方がない。君を従者としよう」
「……へ?」
従者って何?そんなことを思っていると須来さんの顔が近付いてくる。
「え?あ、ちょ……ん」
僕の唇に須来さんの唇が重なった。頭の中が真っ白に塗りつぶされる。
僕は何をしているんだ?
いきなり目の前で女の子が浮いて、わけのわからないこと言われて、キスされて……。
だめだ、こんなの!
とっさに僕は彼女の肩を突き飛ばした。
須来さんは少しよろけて後ずさると僕を見た。
「な、な、なんなんですか!いきなりなにするんですか!」
僕は彼女に怒鳴っていた。だが彼女の表情は変わらない。
「すまない。突然で君が怒るのもムリもないだろう。
ただ、従者の契りを結ぶためには仕方がなかった。それはわかってほしい」
淡々と彼女は言う。
従者の契り?もう何がなんだかわからない。
「僕にはあなたの言っていることが全然わかりませんよ!
だいたい、なんなんですか、あなたは!」
「私は魔法使いだ」
「魔法……使い?」
何を言っているんだろう、彼女は。
僕は思わず吹き出してしまった。
「ぷっ……あはははは」
「……何がおかしい」
須来さんがムッとして僕を睨む。
「だって、魔法使いだなんて、そんなの、小学生だって言いませんよ」
「む、君は見ていたのではなかったのか?」
そう言われれば、さっき須来さんが空中に浮いたのはなんだったのだろう。
あれが、もしも魔法であったのなら……。
517ぱくり:2005/12/11(日) 17:01:25 O
けど魔法なんてやっぱり僕には信じられなかった。
「魔法など信じられない、という顔だな。
仕方がない。もう一度見せてやろう。
だが、ここではまた誰かに見られる可能性もある。どこか別の場所は……」
もう一度魔法とやらを見せてくれるらしい。
そのためにはなるべく人目につかない別の場所が必要だそうだ。
ここからだと僕の家が近い。
両親が共働きの僕の家には今は誰もいないだろう。
「この近くに僕の家があるんだけど、きっと今は父さんも母さんも仕事でいないから、誰
かに見られたりはしないと思う」
そう言ってから僕はとんでもないことを言っていることに気がついた。
自分の家に女の子と二人きり。しかもさっきキスした相手と……。
キスのことを思い出して顔がほてってくる。
きっと今僕の顔は真っ赤に染まっていることだろう。
「誰にも見られないというのであればそこで構わない。
行こう」
須来さんが僕の手を引く。
「え?本当に来るの?」
「ああ。そこならば誰にも見られないのだろう?」
「う、うん。えっと、こっちです」
僕は不思議な転校生を連れていつもの帰り道を歩く。
ずっと後に思い返しても、今日は忘れたくても忘れることの出来ない日だった。
518ぱくり:2005/12/11(日) 17:02:41 O
長くてスマン…orz
とりあえず続くってことで
519('A`):2005/12/11(日) 17:23:26 O
G J ! !
520ぱくらない:2005/12/11(日) 20:25:06 O
 夏の海は閑散としていた。
 はしゃぐ小学生も、いちゃつくカップルも、狂ったように泳ぎ続ける大学生もいない。パラソルの下で井戸端会議を繰り広げるおばちゃんも、砂に埋められたおとっつぁんもいない。
 僕たちの国から、冬が消えてから随分立つ。僕たちの国が、いつまで続くのか分からない戦争に引きずり込まれてから随分立つ。
 鬱になりながら、空を映して碧い海とぎらぎら輝く砂浜を、目を細めて眺めやる。
 誰かが、そこにいた。多分、女のコ。
 僕と同い年位だろうが、体のパーツが全く違う。モデルといってもいいような体型。だが、身体の芯には強靭なバネがあるだろうことが、僕にも理解できる。
 そんな女のコが、スクール水着(ご丁寧に胸に名札なんか付いている)を着て海辺に佇んでいる図は、何と言うか、異様だった。
 女のコが僕を見て、手を上げた。反射的に僕もそれに習う。
 砂煙が上がった。
「え?!」
 何が起きたのか分からなかった。
 女のコが僕の目の前に立っている。少し、僕より背が高い。
 いや、そうじゃなくて。
「探したぞ、模手内洋。私は君の伴侶となる為にここに来た。末永く、よろしく頼む」
521ぱくらない:2005/12/11(日) 20:25:59 O
「へ?」
 頭の中が真っ白だ。僕の顔をアルカイックスマイルで眺めながら、女のコが続ける。
「私と君は、昔、結婚の約束をしたのだ。私は、その約束だけを頼りに血で染まった戦場をくぐり抜けて来た」
……思い出せない。大体、妹とやたら絡んでくるレイカ以外の女のコとはまともに話せたためしがない。
「思い出せないのも無理はない。君と私は、幼い頃、数えるほどしか顔を合わせていないからな。私はラボで育成中、君は模手内博士に連れられて年に数回施設を訪れるだけだった」
「親父の?」
 忘れ去った記憶が、靄の中から形を取り始めた。
 その時、
 轟音が頭上をよぎった。
「敵襲!」
 スク水の女のコがキッと天空を見上げる。
 空に人影が浮かんでいた。年齢は二十歳過ぎくらいのグラマーなおねいさんだ。何故かギリギリの水着を着てて背中に大気圏内用ブースターユニットを鈍く輝かせている。腕にはシルエットのバランスを崩すような巨大な機関砲。
 話には聞いたことがある。あれが『侵入者』の……
「危ない!」
 次の瞬間、僕は女のコに突き倒されていた。柔らかい感触が僕を包む。
 目と鼻の先を火線が走り抜ける。
522ぱくらない:2005/12/11(日) 20:26:56 O
「覚えておいてくれ、君は、私が守る。必ずな」
 肌を密着させたまま、女のコは僕に囁いた。
 機銃掃射を終わらせたおねいさんは、高空で方向転換している。そんなに時間の余裕はない。
 女のコは僕から身体を放して、『敵』を睨み付ける。
「空中戦用壱式装備、転送!」
 光が女のコの周りを取り巻く。スク水の上から純白の装甲が展開されていく。
 手には長大なランスランチャーが握られる。
 背中のブースターユニットが展開し、白い翼が広がる。
 バルキリー、戦う為だけに生み出された、天駆ける戦乙女。
 女のコは空の一点、己の敵に向かって宙を疾駆する。
 交差! 爆発!

 女のコが降りてくる。僕を見て微笑んでいる。
 ようやく思い出した。あの日、親父の仕事場であった、いるはずのない場所にいた少女。あの場所にいたことは、偶然じゃなく必然だったんだ。
「クウ……」
「ありがとう。覚えていてくれたんだな」

 それが、運命の始まりだったとは、僕にはまだ理解できていなかったんだ。


魔法少女、なんかいいっス…

フ…フンッ、そっちが魔法少女なら、こっちは戦闘美少女なんだからぁ!
523('A`):2005/12/11(日) 20:44:43 0
なんかしらんがおまいらGJだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
524('A`):2005/12/12(月) 00:05:34 0
>>520-522
アニメ化決定!!
525('A`):2005/12/12(月) 08:57:14 0
その「ビデオガール」の主人公クリソツの名前はやめないか?
526('A`):2005/12/12(月) 10:51:26 0
GJ!
527('A`):2005/12/12(月) 13:01:12 0
>>525
ラッキーマンの主人公もだな。
528('A`):2005/12/12(月) 17:26:51 O
うはwwwwww戦闘美少女テラ萌エスwwwww
529ぱくらない:2005/12/12(月) 19:18:58 O
「で?」
 僕の前には膨れっ面の我が妹が、腰に手を当てて仁王立ちしている。
「何がどうなっているのか説明してよね、お兄ちゃん」
 説明するも何も、こっちが聞きたい。
 スク水一丁のクウに学校のジャージを着せて、何とか住宅地を突破。わが家に戻ってくると、家は引越屋の置いて行った段ボールに半分方占拠されていた。
「ん、もう着いていたのか。さすがに民間業者は早いな」
 こっちの戸惑いをよそに、クウが感心したように声を上げた。
「……ねぇ、お兄ちゃん」
 目の錯覚だろうか、可奈美の背後に陽炎が立っている。
「説明責任はちゃんと果たしてよね」
 言いながら、クウの方をチラチラ見ている。さすがにすぐに声をかけようとはしない。それほどまでに、クウの存在は異様だった。
「あなたが天内藻洋の義妹さんか。挨拶が遅れた。私は元防衛軍・十二姉妹隊所属、一宮空。あなたの兄様の伴侶となる為に本日より同居させてもらうことになる」
 火に油を注ぐ奴がいる。
「……おーにーいーちゃーんー!」
 まずい。妹の背後に雷鳴が見える。
「ち、ちょっと待て。僕もまだ何がなんだか分からないけど、これには何かの理由が……おい、聞いてるか可奈美、おーい!」
530ぱくらない:2005/12/12(月) 19:22:00 O
「昨日のメールチェック係、可奈美だったでしょうが」
 三十分後、僕たち三人は改めて居間のダイニングテーブルで向かい合っていた。僕の頬には絆創膏が層を造っている。
「ゴメンゴメン、にゃはは」
 美人じゃないけどそれなりにかわいい妹が舌を出す。
「ごまかすな」
 もしやと思い、ハウスサーバーのメールチェックをしてみたところ『戦災孤児引受』という名目で、女の子が一人来るという連絡が、昨日付けで送付されて来ていた。
「洋、痛くはないか? 大丈夫だとは思うが、まだ痛いようならいい方法があるぞ」
 クウはさっきよりはマシな服に着替えている、程度問題だが。バルキリー用のレオタード。正直、目のやり場に困る。
「う、ううん、大丈夫だから。可奈美もすぐ引っ掻くのはやめれ、将来困る」
「お兄ちゃんにだけだもん」
 妹はしかめっ面してから、すぐに溜息。
「お義父さん関係か……」
「そうみたい。もう、三年か」
 三年間、妹と二人で生きて来た。後見人の叔父は事件の直後に出征、まだ生きているようで時々メールが入る。
 経済的には、親父の膨大な蓄えのおかげで極端に困ることはなかったが、さすがに一般家庭と比べたら質素な生活をしている。

531ぱくらない:2005/12/12(月) 19:22:58 O
「それで?」
 可奈美は目でクウのことを話せ、と言ってくる。
「それで、と言われても、さ」
 親父のラボの薬品の刺激臭を思い出す。まだ可奈美が家に来る前の話。

 あの薬品の臭いが嫌で、僕は、親父にラボに連行されるたびに、建物の外の林に逃げ込んだものだった。
 その日、そこには先客がいた。
「敵?」
 小さな女の子。女の子が僕に鼻先に、先の尖った木の枝を突き付けた。
「違うよ……そんなことしてると危ないよ」
 今となって考えると、命知らずな行為だった。僕は、小枝を脇に避けながら、女の子に手を差し出した。
「僕はヒロシ、テキってなんだか分からないけど、友達になろ」
「ともだち? 敵は殺せって言われてるけど、ともだちってどうするんだ?」
 僕は、照れながら、女の子の手をキュッと握ったんだ。

「古い、友達。結婚の約束は……正直、よく覚えていない」
「ふぅん? ……ま、今日はこの位にしとくけど」
 妹は一息ついて、意味ありげに僕の顔を見た。
「明日、レイカちゃんにはどう説明する気?」
……すっかり忘れてた。
 頭を抱える中、無常に夜が過ぎていく……

次回予告
第一の難関を乗り越えた洋だったが、まだ最強最大の壁が残っていた。
次回、音速騎行クウ
「学校に行こう!」にランスチャージ!


いや、つい書きたくなっただけです……スレ汚しスマソ
主人公の苗字、微妙に変えました。アナグラム変換なので意味はないですがw

>>525>>527なんか気にしてないんだから! 絶対ゼッタイぜーったいッ、気にしてないんだからね!!
532('A`):2005/12/12(月) 20:29:34 0
>>531
GJです
特にスク水一丁のクウのところが
533('A`):2005/12/12(月) 22:41:53 0
てか、それなんのエロゲ?
534('A`):2005/12/13(火) 06:58:21 0
>>531
レ、レイカって誰よ!?
べ、別に気にしてないんだからね!!
535('A`):2005/12/13(火) 09:53:19 0
>>528
そなたの続きも欲しい!時間がある時で良いから投下してくれぬか?私は君の作品が好きなのでな
536('A`):2005/12/13(火) 16:01:18 0
レイカ=ツンデレの予感
537ぱくらない:2005/12/13(火) 19:34:14 O
 天中殺と十三日の金曜日が一緒に来た、というのは今のような状況のことを言うのだろうか。とにかく、今朝から目茶苦茶だった。
 朝、目が覚めたら布団の中にクウがいた。本人いわく、「伴侶というのは、一緒の布団で寝るものではないのか?」
 しかも、不運なことに、布団から追い出す前に妹に発見され、引っ掻き傷が一つ増える。
 段ボールの山はいつの間にか綺麗さっぱり消えていた。馬鹿親父が家の地下に秘密スペースを作っていたらしく、クウが昨日の間に整理してしまったとのこと。
 ここで、クウが学校に転校してくることが判明。レオタードの上に制服を羽織りながら、
「昨日、説明してなかったか。まあ、よろしく頼む」
頭の中が混乱している内に、レイカ登場。勝手に上がり込んで来て、クウを見て固まる。
「い、今は学校に行くのが先だから、何も聞かないでおく……後でどういうことか、しっかり聞かせてもらうから」
 ドスの効いた声が、いつも以上に恐い。
 結局、レイカと可奈美は学校に着くまで一言も喋らなかった。
 クウはなにもかもが興味深いようで、「あれは何なんだ」と次々聞いてくる。
 周りの生徒たちの好奇の目が僕たちに降り注ぐ。
 だが、針の筵はこれからが本番だった。
 よりによって、クウの転入先は僕のクラスだったんだ。
538ぱくらない:2005/12/13(火) 19:35:37 O
 放課後、僕は机に突っ伏していた。
 クウが余計なことを言わないかヒヤヒヤしたが、ここまでは何とか無事に終わった。レイカが来る前に、きつく言っといてよかった。
 ただ、同居していることは隠す訳にもいかず……悲惨なことになった。
 僕の視線の先では、クウが幾重もの人垣に囲まれて質問攻めに遇っている。度を越えた美人だ。当然の結果だろう。
 教室の反対側に目を移すと、レイカが両腰に手を当て、僕を睨み付けている。背後に吠える野獣が見える。見逃す気はないらしい。
 ガヤッとした雰囲気に視線を戻すと、人垣が割れ、クウが近寄ってくるところだった。
「洋、まだ時間は大丈夫だな。先生にも言われたので学内を案内してくれないか?」
 背後から強いオーラを感じる。
「い、いや、他に誰か」
「洋に案内してほしいんだ」
 ザワッ、空気が一気に悪くなる。と、
「ま、待ちなさいよ!」
 レイカがツカツカと歩いて来て、クウの前で止まった。
「こ、こんな奴に案内されても迷っちゃうのがオチよ。わ、私が連れてくわよ」
「あなたは、積田怜香さんですね。私は……」
「だ、ダメ! わ、私が学級委員長だから、私が案内する!……洋、私が帰るまで動いちゃダメだから!」
 クウの手を引っ掴み、教室から出て行く。
539ぱくらない:2005/12/13(火) 19:37:36 O
 一時間が過ぎた。いかに学校が広くても、そろそろ戻って来てもいい時間だ。
 ギャラリーはもう殆ど残っていない。
〜様子を見に行ってみるか〜
 僕は数少ない友人の高橋君にトイレに行く、と言って席を立った。

 放課後の廊下は閑散としている。スポーツ部は国から奨励されているのに対し、文化系は開店休業状態。
 階段の方から、レイカのキンキン声が聞こえてくる。そちらに進む。にしても、よく聞こえる。
「……で、あなた、洋の何なのよ」
「古い友達、だ」
「わ、私なんか幼なじみなんだからね!」
「オサナナジミ、それは伴侶よりすごいのか?」
 頭がクラッとする。クウの奴……
「は、伴侶ってあなた、洋は嫌がってるわよ。きっとそうよ!」
「私は嫌じゃない。私は、洋が好きだ。あなたはそうじゃないのか?」
「何言って……って洋!」
 しまった。うっかり階段の前に出てしまった。
 無理矢理僕の方を見たレイカは体のバランスを崩し、階段を踏み外す。まずい!

 クウと並んで歩く。終始無言。
 レイカはダッシュしたクウに抱き留められた。気絶したまま今は保健室だ。
 そして、僕は……
「クウ」
「何?」
 嬉しそうに僕を見るクウ。でもその笑顔さえ、
「僕は、君が……怖い」
 クウが立ち止まる。僕は止まらない。


次回予告
クウを拒絶する洋に『侵入者』の魔の手が迫る。間に合うのか、クウ?!
次回、音速騎行クウ
「約束の価値」にランスチャージ!


連続投下スマソ。地の文が多くてスマソ。通常4レス以上の長文はスルーするのでそれ以内に抑えているんです
私も魔法少女見たいス。投下希望
>>534>>536、期待は裏切りません。伏線はあったでしょ?

ふ、フン、感謝してよね。げ、迎合したわけじゃないんだからァ!
540('A`):2005/12/13(火) 20:28:45 0
またキタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!
G・J!
541('A`):2005/12/14(水) 07:24:43 0
>>537-539
超音速GJ!!!
クゥって呼び名もカワユス
542('A`):2005/12/14(水) 16:31:06 0
>>539
クソが。どこのエロゲーだよ。チンカス野郎
543('A`):2005/12/14(水) 17:09:44 O
>>ぱくらない氏
グッジョブ!
544('A`):2005/12/14(水) 17:53:56 0
保守あげ
545ぱくらない:2005/12/14(水) 21:05:06 O
〜何でこんな目に!〜
 その位の感想しか出てこない。とにかく、走る走る走る!
「ターゲット、確認しました」
 頭の後ろで無機質な声がする。無理矢理体を止めて、カンを頼りに横っ飛び。
 さっきまでいた場所の反対側に置かれていた自転車が、背後の壁ごと消滅する。
〜予測射撃しやがった!〜
 地面に転がりながら、後ろを見る。
 ギリギリの水着の上から、何故か体の各部に装甲をくっつけた二十代半ばのおねいさんが、長くて無骨な大砲抱えてこっちをサーチしている。
 砲門が、再び僕の方を向く。僕は慌てて駆け出した。

 あの日以来、僕はクウを避けていた。彼女がたまらなく恐かったから。
 確かにクウはレイカを助けた。だけど、逆に言うとそれは、簡単に僕たちを殺してしまえる力、普通のヒトが持つには明らかに大きすぎる力だった。
 妹はいつの間にかクウ派に寝返ったようで、「お兄ちゃん、女のコに冷た過ぎだよ」などと言ってくる。
 レイカはレイカでここしばらく妙に機嫌がいい。僕に対しては相変わらずきついままだったが……
 クウは、僕が近付かないように言ってからずっと、五六メートル間をあけて付いて来ていた。
 余計目立つことこの上ない。
「捨てられた子犬のようだ」というのは高橋君の談だが、それでも、怖いものは怖いのだ。
 ついに、
「欝陶しいから、もうついて来るな!」
と喚いたのが二三十分前、クウは、もうついてこない。
546ぱくらない:2005/12/14(水) 21:06:28 O
 学校から出た僕は、商店街に出た。強い日差し、陽炎。
 夕食の買い物に出て来ている主婦の間を歩く。何故か知らないが、ムシャクシャして仕方がない。暑い。
「お前か?」
 急に声をかけられた。振り返ると、この国では絶滅したウィンターコートを羽織ったおねいさんが。
 おねいさんは、僕をマジマジと眺めて、
「ターゲット、確認。捕獲開始。生死は問わず」
 物騒なことを呟きながらコートを脱ぎ捨てた。ギリギリ水着の上に黒い靄がかかり、グレーの装甲が出現。そして大砲も。
 通称・BW(ブラックウィドゥ)。バルキリーが投入された後に『侵入者』が対抗策として送り出した人型侵入兵器。
 いや、そんなことを考えてる暇はない。逃げなきゃ! と、周りを見てみると、とっくに辺りは無人になっていた。退避壕のシャッターがまだ沈まない太陽をギラリと反射してるだけ。緊急退避警報が狂ったように鳴り響く。
 当然だ。BWは人を殺し尽くすか自らが倒れるまで止まらない。退避壕の扉を開けておく=中の人間皆殺し。だから、閉まったシャッターは警報が解除されるまで絶対開かない。
 逃げ遅れた奴が不運なのだ。ってどうすりゃ!
547ぱくらない:2005/12/14(水) 21:07:19 O
 体中傷だらけ、カッターシャツは簾になってるしズボンは半ズボンに、靴ははやくに脱ぎ捨てた。打撲であちこち痛い。
「は、は」
溜息のような笑いしか出てこない。
〜駄目、か〜
 一瞬、ムシのいいことを考え、頭を振る。来る訳ない。あんなにひどいこと言ったんだ。
 追い詰められて袋小路、おねいさんが大砲を構える。
「……クウ」
 ノズルフラッシュが見えた。次の瞬間、僕の周りに風が舞った。
 レオタードの上にオリーブドライブの装甲を纏ったクウが、巨大な盾で爆発を止めている。
「なんで!」
 口から出たのはその一言だけ。
「研究所の裏で約束したから。絶対守ると。戦場では出来ない約束はしない。だが、一旦した約束は命を賭けて守る」
 言いながら、手にした流線形の大砲を発射。BWとの中間で爆発。続いてもう一射。おねいさんの大砲が内部から火球に変わる。
「壱式装備空対地戦モード、換装!」
 クウの体を純白の装甲が包み直す。そして、クウは一筋の光となって、敵を粉砕!天空へ駆け上がる。

 クウが降りてくる。朱に染まり始めた空から。天に帰れない天使のように。その顔は、微笑んでいるのに泣いてるよう。
「やはり、私は、怖いか」
「……わからない」
 僕にはまだ分からない。これからどうするのか。クウとどう向き合っていくのか。僕は本当はどうしたいのか……でも、
「でも、今のクウは、とても綺麗だ」
……クウは、今までで一番かわいい笑顔を見せてくれたんだ。


次回予告
お昼休み、それは乙女の戦場。お弁当、それは聖なる飛び道具。見よ!洋の絶叫が空に消える…
次回、音速騎行クウ
「真昼の決闘 in 屋上」にランスチャージ!


連投スマソ。相変わらずのスレ汚しスマソ。
っつーか、誰か投下してくれー! 一人じゃきついよ寂しいよー!

ふ、フン、淋しくなんか……淋しくなんかないんだからぁ!
548('A`):2005/12/14(水) 22:00:43 0
>>545-547
ブラックウィドウと聞くとYF-23を思い出し
バルキリーと聞くとマクロスよりもXB-70を先に思い出す
真性の戦闘機ヲタの俺が言う。
GJ!

とりあえず、ノズルフラッシュではなくマズルフラッシュじゃないの?
気になったので。読み方違うだけ?

そのうち作品投下しようと思っているので構想を練っていたけど
戦闘機モノという微妙被る奴なのでどうしようかと思う。
つっても構想は練れても文才が無いからちゃんと書ききれるか不安。
549('A`):2005/12/14(水) 22:04:24 0
ところでクウって
こんなイメージがあるんだけど

ttp://v.isp.2ch.net/up/34e716307188.jpg
(エースコンバット5の隠し機体の擬人化)
550('A`):2005/12/14(水) 22:25:31 0
『音速騎行クウ』をWiki保管所に保管したいんで
もしよかったらトリコテよろしく。

第一話のタイトルもよかったら教えて。
551('A`):2005/12/14(水) 22:47:46 0
どうでもいいが、酷いな
552('A`):2005/12/15(木) 05:50:05 0
>>549
GJ!
553('A`):2005/12/15(木) 16:02:32 0
+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)   スクスクテカテカ
 (0゚∪ ∪ +        
 と__)__) +

554('A`):2005/12/15(木) 18:11:20 0
>>552
>>549ってずいぶん前からあった絵だぞ。
555ぱくらない:2005/12/15(木) 21:32:13 O
 世の中には、考えていても言ってはいけないことがある。
「どうした? 早く食べてくれ」「お兄ちゃん、私のも私のも!」「ふ、フン!特別に私の手料理が食べられるのよ。感謝しなさいよね」
 僕は、目の前の妖気を発する三つの弁当箱を眺めながら、口の軽さをつくづく後悔していた。

 我が家では、僕が料理当番、可奈美が掃除当番、洗濯は自分のを、という割り振りで家事をこなしている。
お袋も親父も研究者で家を空けがちだった為、自然、年長だった僕が炊事を始め、現在に至っている。
 その日、夕食後の洗い物をしていると、ダイニングからドラマの台詞が聞こえて来た。
「ん、『明日にSKY-HIGH』、またやってんのか」
「にゃっ、今いいところだから黙ってて!」
 テレビの前の絨毯に寝転がった可奈美の抗議。
「いいところ、とは?」
「クウちゃんも黙って」
 ヒロインが士官学校の先輩に弁当を渡すシーン、ツッコミ所は満載だが、このドラマのハイライトシーンだ。これで花柄の弁当箱が飛ぶように売れたとか。僕は溜息交じりに、
「弁当か、たまには人の作った弁当が食べたいなぁ」
 口を滑らせた。
「たまには私が作ろうか?」
 妹が恐ろしいことを言う。
「弁当とは、携帯食料のことだな。よし、洋が求めるのなら私が作ろう」
 クウまで不安になるようなことを……
「ク、クウちゃんはいいよ。私がお兄ちゃんのを作るから」「いや、私が作る。何と言っても伴侶なのだからな」
「ち、ちょっと待ちなさいよ! 作る作るって、なにを……不潔!」
 ダイニングの扉がバタンと開いて、勘違い娘がズカズカ入って来た。僕は頭を抱えた。

<アイキャッチ>
弐年乙組クーデレ先生!
>>548からの質問、「ノズルフラッシュではなくマズルフラッシュではないでしょうか?」……その通り。
ぱくらないは鞭打ち十回の刑に処す。ヤンキーをモンキー野郎に調教するにはこのやり方がベストなのだ。
元ネタが分からない奴は、ハインラインの宇宙の戦士を読め!」
「クウちゃん、それ無理w……」
<アイキャッチ>
556ぱくらない:2005/12/15(木) 21:34:02 O
 結局、紆余曲折あり、三人がそれぞれ弁当を作り、僕が誰のが一番おいしいか判定するということに「決められて」しまった。
 その後、クウと可奈美は台所を占拠し、僕が何を言っても通してはくれなかった。レイカはレイカで「首を洗って待ってなさい」と物騒なことを言いながら家に帰っていった。

 で、今僕の目の前にある弁当箱が、一晩の苦闘の成果なのだが(朝、台所を見たときの衝撃を察してほしい)……
「……いただきます」
 仕方がない。さっさとやっつけてしまおう。まず、内容が予測の付く可奈美のを開く。
 普通だ。サンドイッチに唐揚げ他、綺麗に詰められている。だが安心してはいけない。サンドを食べる。やはりだ。目茶苦茶だ。
ケアレスミスが多すぎるのだ。砂糖は塩に、醤油はソースに、胡椒は粉ダシに…
 校庭の藤棚の緑が目に優しい。
「おいしかった?」
 片手で妹を制し、クウの箱を手に取る。……見事に焼き物と揚げ物だ。煎り米が申し訳な気に添えられている。仕方なく、揚げ物に箸を伸ばす。白身魚らしい。だが、
「ワタは、抜かないの?」
「内臓は栄養が豊富なんだぞ」
 そうですか。無理矢理口に捩込む。やはり、苦い……
 空が青い。涙が出た。
 最後に残ったレイカの箱を開ける。
 名状しがたき物と形容しがたき物と言いようなき物が入っていた。
「おいしさのあまり、気を失わないでよね」
 と差し出されたスプーンで、名状しがたき物を掬う。プルンと揺れる名状しがたき物。口の中に鈍い衝撃。
〜これで解放される〜
「何で気絶するのよー!」「だ、大丈夫お兄ちゃん!」「しっかりしろ、傷は浅いぞ!」
 僕はあっさりと意識を手放した。

<アイキャッチ>
弐年乙組クーデレ先生!
>>533他からの質問「これなんてエロゲー?」
この問いには、ぱくらないの伝言を伝えよう。
「これをエロゲーにする技術があるなら是非作ってください。あとニーベルングの指輪を観て聴いて読んでください。
ブリュンヒルデ、テラ萌エス」」
「クウちゃん、それ質問じゃない気が。てか答えてないw……」
<アイキャッチ>
557ぱくらない:2005/12/15(木) 21:34:55 O
−何で、この子なんですか! 私は母親としてこのプランには反対だと!
−科学者としては、どうなんだ?
−そういうあなたこそ、父親としてどうなんですか!
−……私も最近まで悩んでいた。だが、すごいことが起こった。この子はバルキリーと友達になれたのだよ。
−まさか……
−この子は優しい子だ。私は、アレを託すのはこの子しかいないと確信した。
−親バカ、ですね。わかりました。……この子は、私たちを恨むのでしょうね
−どのみち、私たちはそれまで生きられないだろう。後五年か十年か……

 懐かしい声。そして、時間をおいて、別の声。

−もう、ヒロシとは会えないって。ばるきりいの要請過程に入るって。
私、ヒロシを守るって約束、絶対守る。
ともだちになってくれたこと、いつまでも覚えている。
だから、ヒロシも私のこと忘れるな。
……って約束したこと忘れるな。
……目を覚まして、「いってらっしゃい」って言えよぉ!

 意識が浮上する。夢が、拡散して……思い出せない……

 開いた目の前に、元凶が三人並んでいた。
「目を覚まさないんじゃないかと、少し心配したぞ」
 クウの穏やかな表情。に何故だかホッとする。
「ホント、ビックリしたんだよ。いきなりバターンって」
「し、心配なんかしなかったんだからぁ!」
 反省はしているようだ。
「そういえば、あのどらまでは、弁当の代わりに一つだけ言うことを聞いてくれるのではなかったか。私は何にしようか」「あ、私も私も!ワンタンタンの縫いぐるみ買っていい?」「ちょっ、勝ったのは私なんだからぁ!」
 ……前言撤回。
教訓・口は災いの元・女三人かしましい


次回予告
納涼祭の会場に時限爆弾が紛れ込んだ。はたしてクウはみんなの笑顔を守れるか?!
次回、音速騎行クウ
「超爆発五秒前」にランスチャージ!


度々の連投、スレ汚しスマソ。
保管等ご自由にどうぞ。光栄です。一話目は「スク水は舞い降りた」、二話目は「クウのいる景色」とでもしておきましょうか。
救援投下頼みます。一杯一杯です……

ベ、別に疲れた訳じゃないんだからね!
558('A`):2005/12/15(木) 21:48:55 0
GJ!

んじゃ保管は保管庫の人に許可貰い次第保管していきますね〜
559('A`):2005/12/15(木) 22:22:13 0
保管庫登録完了。
ただちょっとミスってしまったんでそこんとこすいません。
保管所の管理人さんには修正願いだしておいたんで
管理人さんが降臨次第治ると思います。
560('A`):2005/12/16(金) 07:44:05 0
GJ!

>「しっかりしろ、傷は浅いぞ!」
にワロス
561('A`):2005/12/16(金) 12:30:25 O
乙!
マジでアニメ化出来そうだなコレ。
時に保管庫ってどこ?
562('A`):2005/12/16(金) 20:46:59 0
563('A`):2005/12/16(金) 20:47:16 0
564ぱくらない:2005/12/16(金) 21:21:28 O
 終始、クウが押し気味だった。夜空をギリギリ水着のおねいさんと、レオタードの上に純白の装甲を纏ったクウが、螺旋を描きながら駆け登っていく。
 いつものように殲滅。この時、何かが落ちてくるのを見ていたのに、僕は疑問に思わなかったんだ。

「爆弾?!」
「声が大きい」
 人気のない公園で、戻って来たクウに浴衣を着付けていた(妹に浴衣を着せてやる為に昔覚えたのだ)僕は思わず声を上げた。
 うっかりクウの体に回した手に力を入れてしまう。
「あ……ゴメン」
「いや……私は別にか……ん、それはどうでもいい。爆弾だ。
今日のBWは戦闘爆撃タイプだったんだが、チャージする直前にポイ、だ。慌てて下を見たのだが」
「もしかして、あの辺、とか」
 僕は帯を締め終わり、落下物が降下した辺りを指差した。
「見たのか?!」
「詳しいところまでは」
「そうか……すぐに爆発しなかったから時限式か、他に起爆スイッチがあるのか。何にせよ、困ったな」
 警戒警報も解除され、落下点では『納涼祭』に人が戻って来ているところだった。
「よりによって……」
 クウと妹と勝手について来たレイカを連れて祭に出て来たのは、ほんのさっきのことだっていうのに。
「警察と軍に連絡は入れたが、彼等は私達(バルキリー)を信じていない。一応捜索はするが、避難はさせない、と」
 バルキリーはれっきとした人間だと、今は分かるけど、普通の人から見て理解できない存在だというのも身を持って体験している。
 彼等を非難する資格は僕にはない。
「いくぞ、洋。私達で爆弾を探す!」
 クウは僕の手を取って早足で祭会場に歩き出した。
「も、もう少しゆっくり、浴衣はだけてる!」

<アイキャッチ>
弐年乙組クーデレ先生!
「千葉市在住I君からの質問、「バルキリーはマクロスから来てるの?」
うむ、今から二十年ほど前に、バンダイからバルキリー少女が商品化されていたが、今回のとは無関係だ」
「クウちゃん、それ回りくどっw……」
<アイキャッチ>
565ぱくらない:2005/12/16(金) 21:22:51 O
 祭会場は結構な人出になっていた。
 決して勝っている訳ではないが、まだ負けてはいない戦争。
 倹約が奨励され、娯楽が制限されている現状(ゴールデンタイムのドラマだって再放送が殆どだ)、たまの機会を捕らえて騒ぎたいのだ。
「……何でこんなに人がいるんだ」
 最初は僕を急かす為だったのだろうが、今ははぐれない為に、クウは手を繋ぎ続けている。
 祭も見たこともないのだ。
 爆弾はセンサーで探知できるようだから、少しは別の話をしてもいいか。
「ねえクウ、バルキリーは戦えなくなったら、一体どうなるの?」
 バルキリーは僕たちの為に戦っている。楽しいことも知らず、ただひたすらに。
「ん……軍の機密に関わる記憶をブロック処理、身体能力を落とす手術をした上で人間の社会に出される」
 爆弾が気になっているのだろう。受け答えがぞんざいだ。それでも聞かずにはいられない。
「軍の機密に関わる記憶って、バルキリーの存在自体が」
「機密の塊だ。記憶喪失にされるのと一緒だ」
 クウは当たり前のように言う。
「それじゃ!」
「だから、私達には一つだけ、我が儘が許される。引退した後、どこに行くか選ぶ権利だ」
 私は最初から決まっていたが。
 クウは僕の顔を見て、表情をほんの少しだけ緩めた。と、
「あーっ!そんなとこに。お兄ちゃーん、クウちゃーん!」
 人込みの向こうで可奈美が手を振っている。隣でレイカがすごく怒っている。
「クウ、走れる?」
「え、どうしてだ?まだ……って」
 僕は問答無用で妹たちの反対方向に走り出したんだ。

<アイキャッチ>
弐年乙組クーデレ先生!
>>561からの質問、「保管庫はどこ?」
多分ttp://sucool.s171.xrea.com/で合っている。バックナンバーは保管庫の方が読みやすいかもしれない。
一応、携帯からもアクセス可能だ」
「クウちゃん、もう貼付けられてるw……」
<アイキャッチ>
566ぱくらない:2005/12/16(金) 21:25:54 O
「こんなことが……」
 緊急事態だった。爆弾は意外なところから見つかった。
 動かしても爆発しないことを確認した上で、着付けした公園に戻って来ていたのだが、
「プルトニウム爆弾だ……なんで……」
 流石のクウも顔面蒼白だ。時限式小型原爆、それが爆弾の正体だった。
「解体班は、間に合わないか」
 腕に装着したコンソールで何やら見ていたクウが夜空を仰いだ。
「そうか。『ユニット』は現実には不干渉だから、核爆発で宿主ごと吹っ飛ばしても……なんてことを!」
「クウ、それ、何の……」
 クウは僕の言葉を遮る。
「もう時間がない。私は出来るだけ高空にこれを持って行って起爆装置を爆破した後、プルトニウムを原子から分解する。
成功する可能性はそう高くはない。洋はカナミとレイカだけでも連れて退避壕に避難しろ。
……洋だけは、命を捨てても守るから」
 クウらしくない物言いに、何故かひどく腹が立った。
「駄目だ!僕はここにいる。クウを信じてる!クウを待ってる!だから、命を捨てるなんて、そんなこと言うな!」
「……なら、洋に一つだけやってもらいたい」
「何?」
「いってらっしゃいって、言ってくれ。そしたら戻ってこられる気がする」
 その位、何度でも言ってやる。僕は、全ての想いを込めて言う。
「いってらっしゃい」
「……ありがとう」
 浴衣を脱ぎ、白い装甲に身を包みながら、クウは答えた。足と背中には無骨なロケットブースター。
 クウは光の柱となって、夜空を駆け上がる。
 五、四、三、二、一、そして、爆発……


「ただいま」


次回予告
臨海学校に行った先には、いわくあり気な離れ小島が。そこで待ち受けていたのは?!
次回、音速騎行クウ
「海からの挑戦者」にランスチャージ!

定型句略、スマソ
保管庫登録、ありがとうございました。私よりも書いてる方がいるのね……スゴス

フ、フン、少しは出来るようね。今に見てらっしゃい
567('A`):2005/12/16(金) 21:52:32 0
>>566
いつもGJ!

保管庫追加しときました〜
568('A`):2005/12/16(金) 23:40:21 0
>>547
オリーブドラブ(olivedrab)と思われ
569('A`):2005/12/17(土) 04:22:56 0
>564-646
GJ!!!

もっとクゥの萌えエピソードきぼん
570('A`):2005/12/17(土) 09:47:06 0
全然萌えないのは俺だけだろうか
571('A`):2005/12/17(土) 10:11:12 0
GJ出してるのは自作自演だから
572('A`):2005/12/17(土) 11:34:42 0
正直喪じゃないよな・・・
573ぱくらない:2005/12/17(土) 12:39:07 O
>>571
違うだろ。俺は結構いいと思うし
574561:2005/12/17(土) 12:54:33 O
>>562
>>563
そして
>>ぱくらない氏

サンクスどす。
てかまさかアイキャッチのネタに使って貰えるとは…

夏祭り編も乙でした!
575('A`):2005/12/17(土) 13:37:58 0
やっぱ俺だけじゃないんだ…あんま好きくないの
576('A`):2005/12/17(土) 14:21:23 0
喪板向きじゃない
577('A`):2005/12/17(土) 14:23:22 0
大丈夫、俺もあんまり好きじゃない
正直スマン>ぱくらない氏
でも、作風があわないだけだから、
あんまり気にせず投下していってもらいたい
578('A`):2005/12/17(土) 21:16:01 0
あまり現実からかけ離れたものは俺には合わなかった。
でも、数少ない職人なので、ウケてる人のためにもがんばっていただきたい
579ぱくらない:2005/12/17(土) 23:15:29 O
 昨日までの嵐が嘘のような青空。波高く気温も高し。
 臨海学校の三日目はカッター訓練も自習も中止になり、沖まで出ないという条件付きで自由行動となった。
「みんな元気だなぁ」
 高橋君はそんな僕に、ジジ臭い奴だ、と言い残して海に飛び込んでいく。
 クウはどこにいるんだろう……
「何見てんのよ」
 と、目の前にスク水の女王が。凹凸のなさ具合がよく似合う。
「な、何見てんのよ不潔!」
「別に」
「別にってあんたねぇ……やめた。あんた、あのコ探してんの?」
 ちょっと、ドキッとした。レイカは溜息をつく。
「あのコ、結局あんたの何な訳?伴侶ってどういうこと?」
「……知るか」
 海がキラキラ眩しい。
「……あんたはあのコとは釣り合わない、このままだと絶対に不幸になる、そんな気がする。それより」
「それより、何だよ」
「……何でもない。忠告はしたから。な、何でもないんだからね!」
 レイカが、キラキラの向こうに走っていく。
「追跡をまいて来た。まったく……レイカがいたような気がしたが、気のせいか」
 背後からいきなり声が聞こえる。こういうのにも慣れてきた。
「よく分からない。なんか言って、走ってった」
「そうか」
 クウがぺたんと僕の隣に腰を降ろす。潮風が流れる。クウの前髪が踊る。
「なあ、洋、すこし、寒くないか?」
「え?」
 太陽はサンサンと降り注いでいる。
 クウは僕の手に自分の手を重ねる。僕を見る。胸の鼓動が早くなる。
「少し、暖かくなった」
 体をにじり寄せてくる。僕は、動けない。その時、
「誰か溺れてるぞー!誰でもいい、早く来てくれー!」
 海辺で誰かが叫んだ。

<アイキャッチ>
弐年乙組クーデレ先生!
>>568からの指摘、「オリーブドライブじゃなくオリーブドラブではないか?」
その通りだ、すまぬ。ぱくらないは水車縛りの刑に処す。これで落ちない犯罪者はいない」
「クウちゃん、それ東京タワー蝋人形館w……」
<アイキャッチ>
580ぱくらない:2005/12/17(土) 23:16:22 O
 ひどい目にあった。
 クウについて遭難者を見に行ったら、遭難者〜妙齢のギリギリ水着のおねいさん〜が僕に抱きついてきて、
「君を探してたの」
 ときた。その後はえらい騒ぎ。
 レイカは「ふ、不潔!」喚くわクウまで「やめろー!」叫ぶわ、野郎共はどさくさに紛れて「何でお前ばかり!」どついてくるわ……
 高橋君いわく、お前が悪い、とのことだが何がなんだか分からないのは僕の方だ。
 その後、保健室に収容されたおねいさんだが、ここで記憶がないことが判明。なら何故「見つけた」なのか。人の迷惑も考えてほしい。

 夜中、僕はトイレから戻ろうとしていた。
 目の前に、薄物一枚のおねいさんが立っていた。月の光が横顔を照らしている。
−私と、来て
 下がろうとしたが、おねいさんの方が速かった。僕の手首を掴む。
 万力のように締め付ける。
−こっち
 抵抗するが、圧倒的な力で引きずられていく。
 砂浜に僕が引きずられる跡が付いていく。
 黒い、海。おねいさんの周りを黒い霧が取り巻き、装甲となる。緊急警戒警報が鳴り響く。

 半分溺れた状態で海を渡る。沖の小島。海流が入り組んでいるので地元民も立ち入らない島に、僕は上陸させられた。
 島は岩で出来ていて、草も殆ど生えていない。抵抗をやめた時には足が擦り切れて血だらけ。
 BWは、岩の割れ目に体を入り込ませた。
地底を進む。何も見えない闇の中をどのくらい歩き続けたか、僕たちは開けたところに出た。地底の湖〜おそらく海に続いているのだろう、フジツボが天井にまで付いている〜の上で炎のように紫の光が踊っている。
−あそこへ
 BWは僕を横から抱えようとした。
「待て!」
 洞窟に凛とした声が響いた。

<アイキャッチ>
弐年乙組クーデレ先生!
>>572他、「藻板向きじゃないのではないか?」
ぱくらないいわく、
「そんな気もする、スマソ。でももう少しガンガル。他の職人さんも見てないで投下して!」とのこと」
「クウちゃん、ところで>>573って一体誰w……」
581ぱくらない:2005/12/17(土) 23:17:15 O
 水面が三回揺れて、四回目に水柱が立った。それで終わりだった。
 スク水の上に水中戦装備を着けたクウが、姿を見せる。
「行こう。ゲートもじき消える」
 紫の炎は既に薄くなり始めていた。クウに手を引かれ、地上に。
 安心したのか足が崩れ、その場にへたり込んでしまう。クウは、何事か通信していたが、すぐに僕の方に顔を向けた。
「背中、借りていいか?」
 僕は頷く。クウは僕と背中を合わせて腰を降ろした。月が、蒼い。
「こちらを見ずに、聞いてくれ」
「わかった」
「ありがとう……奴を倒す前に、奴が言ったんだ。死にたくない、と」
 BWは『侵入者』が作った兵器だ。少なくとも、僕はそんな事例は聞いたことがない。
「壊れていたのだろう。多分、昨日の嵐で何かあったか……兵器は、自分が壊れることを恐れる心を持たない」
 泣いている?クウが?
「バルキリーは人間の作った兵器だ。組成はヒト同じだが、私達はBWと同じ兵器なんだ。
それなのに、私は洋に惹かれている。昔よりも、もっと惹かれている」
 背中に体重がかかってきた。急にクウの背中が堪らなく儚いものに思えて、何故か涙が出そう。
「洋、私は壊れているのかな?」
 僕は何も言えない。
「……すまない……暖かいな、洋の背中は」
 僕たちは、しばらくそうしていた。動くことが出来なかった。
 遠くから、ヘリのローター音が近づいてくる。対岸の宿舎の明かりがいつの間にか全点灯されている。
「休息は終わりだ。洋、立てるか?」
 僕はクウに手を引かれて立ち上がった。そして、クウの腕を押さえて、そして……
 その瞬間だけ、薄雲がつきを隠してくれたんだ。


次回予告
少しずつ近付いていく二人、それが面白くないレイカは、クウに挑戦状を叩き付ける。
次回、音速騎行クウ
「レイカの逆襲」にランスチャージ!


先が見えてきました。ちゃんと終わりそうです。でも日刊ペースはきついです……
誰か投下頼みます!

絶対ラストまで書くんだからぁ!
582('A`):2005/12/18(日) 00:16:42 O
>>579-581
今日もGJ!
俺は楽しみにしてるぞ〜
583('A`):2005/12/18(日) 02:05:54 0
>>579-581
GJ!
キツかったらペース落としてもいいけど、ちゃんと完結してよね!
584('A`):2005/12/18(日) 07:20:08 0
573 ぱくらない 2005/12/17(土) 12:39:07 O
>>571
違うだろ。俺は結構いいと思うし


自作自演乙
585('A`):2005/12/18(日) 15:39:17 0
>>579-581
いつもGJ!
もしよろしければVIPのスレのほうも覗いてみてはいかが?
586('A`):2005/12/18(日) 15:48:00 0
「GJ!」かw
587('A`):2005/12/18(日) 16:52:18 0
最後の自作自演が惜しかったな。コイツで全てが台無しに
588ぱくらない:2005/12/18(日) 22:04:39 O
いや。あれは自演じゃなくて他のやつがやったんだろ。
誰だって名前に「ぱくらない」って入れればできるわけだし。
ほら。俺も
589ぱくる:2005/12/18(日) 22:27:40 0
俺も!
590ぱくり:2005/12/18(日) 22:31:56 0
あれ?!ぱくらないって入れてもできないぞ!!
591('A`):2005/12/18(日) 22:32:40 0
さて、やかんたんの作者はこっちを見てるのかそれとも向こうを見てるのか………、
もしこっち見てるなら絵を投下していただきたいものだ。
592ぱくらない:2005/12/18(日) 22:58:11 O
「し、勝負よ!」
 レイカが声を荒げた。
「面白い。受けて立とうではないか」
 クウが不敵に口の端を歪める。
「……お兄ちゃん、止めなくていいの?」
「僕に止められると思う?」
「そうだよね」
 あっさり納得する我が妹。それもちょっと情けない。
 僕たちを置き去りにして、あちらはヒートしている。
「で、勝負形式は?」
「ん……料理はどうよ」
「ち、ちょっと待っていただけないでしょうか?」
 さすがにまずいので口を挟む。
「なに?」「何だ?」
 四つの眼光が僕を射る。怖いが、ここで引き下がってはいけない。
「料理対決だけは勘弁していただけないでしょうか?」
「なんでよ」「理由を簡潔に述べろ」
「料理はもう一回対決しているでしょ。出来れば他の一面も見てみたいかなぁ、と」
 二人して考え込んでいる。ややして、
「それもそうね」「うむ、理に適っている」
 肩から力が抜ける。弁当の時はしばらく整腸薬のお世話になりっ放しだったのだ。同じ過ちは二度と繰り返したくない。
 それじゃあ、こうしたらどうだろう。たまたま遊びに来ていた高橋君が、お茶菓子をポリポリ噛りながら口を出してきた。
 っつか、何時からそこにいたよ……
 ことの始まりはこうだ。
 海での一件以来、何となく間が詰まっている僕とクウを見ていたレイカが、ついに切れたのだ。
 何で絡んでくるのかよく分からないのだが、不純異性交遊とか何とか喚いた揚げ句、クウに挑戦状をたたき付けた訳である。
「朴念仁にも程があるよ」
 というのは可奈美の台詞だが、決闘の商品にされた方はかなわない。
「……僕が何をした!」

<アイキャッチ>
弐年乙組クーデレ先生!
「千葉市在住のI君からの質問「キャラクターの誕生日やスリーサイズは決まってますか?」
うむ、全く決まっていないようだ。決めてもしょうがないしな。
ちなみに、胸のサイズは大きい順番に、私、可奈美、レイカだ」
「クウちゃん、レイカちゃんが血相変えてこっちにw……」
<アイキャッチ>
593ぱくらない:2005/12/18(日) 22:58:55 O
「で、誰が横断幕まで作ったよ」
 ダイニングに張られた模造紙を見てげんなりする。
『勝ち抜きメイド選手権』
 高橋君の提案は、つまりそういうものだった。
 クウは僕の側にいたいし、レイカはそれを阻止したい。なら、自分の有用性をアピールした方がいい、という理屈。
 恐ろしいことに、提案に二人とも納得してしまい、この有様である。
「それでは、選手入場してください」
 ノリノリの我が妹、僕はそんな風に育てた覚えはないのだが。
 『商品席』で頭を抱えたその時、二人がダイニングに入ってきた。
 クウはどこから引っ張ってきたのか、エプロンタイプのメイド服、一方のレイカは、何故かアンナミラーズ風の制服。
 クウがレイカの胸元を見て、フン、と笑う。一瞬、顔を引き攣らせたレイカだったが、すぐ平静に戻り、
「ご、ご主人様、お帰りなさいませ」
 負けずにクウも
「ご主人様、お食事とお風呂、どちらになさいますか」
「おっと、前哨戦が始まりました」
 これは、鼻血が出ますね
 暢気に解説を入れる妹と高橋君。人ごとだと思ってこいつ等は……
「それでは、第一回戦は洗濯対決です。二人には、お兄ちゃんのお気に入りのジャケットを……」
「ちょっと待て可奈美! それ僕の一張羅!替えの奴まで!」
「愛情で、より綺麗に荒い上げた方が勝者とします」
 手内藻君も果報者ですねえ
「それでは、勝負……始めっ!」
「ご、ご主人様、そ、それではお洗濯をさせていただきます」
「時間です。洗い物を出していただけないでしょうか」
 丁寧なのは口先だけ。二匹の猛獣が僕のジャケットを奪い合っている。
 涙で前が見えなくなりそうだ……

<アイキャッチ>
>>584他から、「自作自演でGJを出しているのではないか?」とのことだが、
ぱくらないいわく、
「少なくとも昼間は仕事でネットできないから自作自演なんぞできないぞ。やっても意味ないし」
とのこと。あと、自作自演する時にHN付けるほど馬鹿じゃないそうだ。ニュー+のエイ乍員じゃないんだから」
「クウちゃん、言うだけ無駄w……」
<アイキャッチ>
594ぱくらない:2005/12/18(日) 22:59:56 O
 二人の破壊活動は、留まるということを知らなかった。
 ジャケットをボロ屑に変えた後、お掃除勝負で僕の部屋を廃墟にし、買い物勝負で家計を赤く染める。
 そして、最後の勝負が……
「それでは最終戦は、料理及び給仕対決です」
 一勝一敗一分のイーブン、これは盛り上がりますね
「それで、椅子に縛り付けたか」
 僕はがっくりうなだれた。

 僕の目の前には、何とも言いようのない料理の数々。キッチンは既に廃墟だ。
「私からいくぞ」
 クウが僕の後ろに回り込む。
「ご主人様、それでは私が食事をお運びしよう」
 上半身を僕の頭に押し付け、フォークとナイフで唐揚げを切り分ける。そのまま口へ。
 苦いけど、気持ちいい……
「わ、私だってその位……」
 次はレイカの番だ。
「か、感謝してよね。こんなこと私にしてもらうことなんか一生ないんだから」
 しかめっ面で僕に囁いてから、それが嘘のような笑顔を浮かべ、僕の横に付く。
「ご、ご主人様、どうぞ召し上がれ」
 スプーンの上には、例の名状しがたき物が。
〜クウはともかく、レイカには料理を教えなければ〜 僕は遠ざかる意識の中で記憶層にメモした。

 戦い終わって日が暮れて……
 高橋君は勝負を堪能したようで、満足し切った顔で帰って行った。
 レイカは僅差で敗退という結果に納得がいかない様子だったが、無理矢理家に返す。
 クウにはゴミを出しに行ってもらっているので、ここには僕と可奈美しかいない。
 可奈美はテキパキその辺の物を片付けながら、
「やっぱり持つべきものは、優しい妹よね」
 僕は、思わず同意しそうになった……


次回予告
たまたま、商店街のくじ引きでプールの入場券が当たり、クウと洋は初デートに挑む!
次回「夏の思い出」にランスチャージ!


日刊ペース続行。まだ行けます!VIP板、時々チェックしてますよ。
自作自演呼ばわりされた職人さんが何で姿を消すのかようやく分かった。キツイわ、あれ

ま、まだ、負けないんだからぁ!
595('A`):2005/12/18(日) 23:12:24 0
>ぱくらない氏
今日もGJ!毎日が楽しみっす。
んでネタ投下

12/24
喪「あ〜今日で俺も25歳か〜。彼女いない暦四半世紀だ」
(隣の部屋)ギシギシアンアン
喪「・・・お母様、なぜあなたはこの俺をこの日に生んだのですかorz」

ピンポーン

喪「うぅ・・・一人にして欲しいのに誰だ一体」
素「じゃまするぞ。喪男よ」
喪「せ、先輩、どうしたんすか?こんな日に」
素「せっかくのクリスマス・イヴをこんな日とはなんだ。君の誕生日でもあるんだぞ」
喪「俺にとっちゃ地獄の誕生日ですけど。で、今日は何用で?」
素「単刀直入に言う。好きだ。付き合ってくれ」
喪「・・・は?」
素「む、嫌か?」
喪「い、いやそうじゃなくてどうして俺みたいな男にそんなことを?」
素「答えは簡単だ。君が好きになったからな」
喪「その好きになった理由を聞きたいんですけど」
素「君が私の好みのストライクゾーンど真ん中だっただけのことだ」
喪「は、はぁ」
素「それで、私の申し出は引き受けてくれるかな?」
喪「も、もちろんです。先輩みたいな美人に告白されるなんて思っても見ませんでした」
素「ふふ・・・これからよろしく頼むぞ」

喪「お母様、この日に俺を生んでくれて感謝します」
596('A`):2005/12/18(日) 23:44:53 O
ぱくらないさん!!俺は自演だなんて思ってないし、毎回楽しみにしてますよ!
これからも頑張ってください!
597('A`):2005/12/18(日) 23:49:34 0
ぱくらない擁護派はみんな携帯からなんだな
598('A`):2005/12/19(月) 00:11:16 0
>>597
俺はパソだが?
599('A`):2005/12/19(月) 00:20:18 O
携帯ばっかりっつーか…俺がよく書き込むからそう思われてるんだな
600('A`):2005/12/19(月) 00:39:31 0
今回の脱線話は面白かった。
601('A`):2005/12/19(月) 04:26:07 0
>>592-594
GJ!
日刊ペースご苦労!
自演じゃないのはわかってるからドンマイ

>>595
短編乙
まさに基本に忠実な素直クールだな
602('A`):2005/12/19(月) 11:52:21 0
>>592-594
IDのない板だからよくあることなんで気にせずどうぞ
603ぱくらない:2005/12/19(月) 22:19:33 O
 水着水着水着、僕は女性向けのカラフルな水着の真ん中で、ボケーッと立っている。
 好きでデパートの水着売場にいる訳ではない。ホテルのプールに、スク水で行くという常識無しがいたからだ。
「洋、どうだ?」
 クウが更衣スペースから出てくる。振り向いて、絶句。
「似合わないか。ベッドの下の本にはこんな恰好をした女が山程載っていたが」
 覆っている、というよりは、隠している、と言った方がいい水着(赤だ)を着たクウが、首を傾げる。
「いや、もう少し大人しいのに……」
 必要以上に似合っているのが困りものだ。って、コレクション見たのか!
「喜んでくれると思ったが、そうか」
 難しいものだな、と呟きながら、クウは更衣スペースに戻っていく。
 お似合いでしたのに。店員さんが厭味のない笑顔を向けてくる。
 意味もなく笑い返して、溜息。女のコとどこかに行くのがこんなに大変だとは思わなかった。
 商店街の福引でプールの入場券が当たったのが一昨日。
 夏休みも半ば、レイカは避暑地に行ってて留守、一応、可奈美にも声をかけたのだが、
「私、馬に蹴られて死にたくないもん」
 とのこと。せめてクウの水着選びをしてやってくれ、と頼んだのだが、
「女心が分かってないなぁ」
 と拒否され、プールの前にデパートに立ち寄る羽目になった訳である。
「これならどうだ?」
 説明的な回想をしていた僕に、クウが声をかける。
 振り返って、また絶句。
「白になっただけのような気がするんだけど」
「多少でざいんも違うらしいぞ。色も赤よりは大人しいが」
「ごめん、もう少し露出度が低いのに……」
「注文の多い奴だ」
 僕はもう一度溜息を付いた。

<アイキャッチ>
弐年乙組クーデレ先生!
「千葉市在住のI君からの質問、「各ヒロインへの分岐はどこにあるのですか」
うむ、前回が最後の共通選択肢で、好感度とフラッグによって今回のデートヒロインが決定される」
「クウちゃん、それなんてエロゲー?w……」
<アイキャッチ>
604ぱくらない:2005/12/19(月) 22:20:30 O
 今日もいい天気だ。
 リクライニングチェアーにもたれながら、傍らのテーブルのフルーツジュースに手を伸ばす。
 プールではクウがすごい勢いで泳いでいるが、気にしないことにする。
 それにしても、戦争中だというのに、いるところには娯楽を享受している奴らがいるものだ。
 せいぜい、ハイソな休日を体験させてもらおう。
「洋は泳がないのか?」
 白いハイレグを着たクウが上がってくる。皆の視線がこちらに集まるが、無視するに限る。
「さっきちょっと浸かったよ」
「もう少し体を動かした方がいいぞ」
 言いながら、僕の隣のチェアーに横たわる。
「手を繋いで、いいか」
 何も言わずに手を握る。それだけで嬉しい。
 そのまま、しばらく二人とも口を聞かない。クウはあまり話さない方だし、僕は何を言っていいのか分からない。
「ねえ、クウ」
 沈黙に耐え切れなくなり、口を開く。
「なんだ?」
「何で、浜辺で再会した時、スク水だったの?」
 何を言ってるんだ、僕は。
「……やはり、覚えてなかったか。ラボの裏でたった一回だけ、かわいいと言ってくれた格好だ」
……過去の自分を小一時間問い詰めてやりたい。
 クウは握った手に少し力を入れてくる。
「今が、一番幸せだ。こうして洋と一緒にいることができるのだから」
 その口調は、どこか淋し気だった。
 ふと、疑問がわく。
 何故、クウはここにいるのだろう。
 クウによればバルキリーは引退すると、記憶と体を操作され、まったく違う人間として社会に出るという。
 だが、クウは記憶も身体能力もそのまま、果てはバルキリーの装備をそのまま使っている。
〜考えちゃいけない〜
 心の奥でブレーキがかかり、僕は考えるのをやめた。

<アイキャッチ>
弐年乙組クーデレ先生!
「前回、GJは自作自演ではないという弁明をしたところ、予想以上の反響があり驚いている。
ぱくらないも「涙で前が見えない。最後まで頑張るのでよろしくお願いします」と言っていた。
SFが苦手な方には迷惑をかけるが」
「にゃっ、ご理解の程、よろしくです」
<アイキャッチ>
605ぱくらない:2005/12/19(月) 22:21:33 O
 お昼にクウの作った(無理矢理付きっきりで指導したが)サンドイッチを食べて、
 もう少しプールで水遊びして、
 二人手を繋いで、どちらともなく、再会した砂浜に足を運んでいた。
 夕焼けが、誰もいない海を染めている。
「洋、プールでのことなのだが」
 クウが空を眺めながら口を開く。
 凪が終わり、風が変わり始めている。クウのワンピースの裾が、ひらりとなびく。
「なに?」
「私が何故ここにいるのか、聞こうとしたんじゃないのか?」
 当たっている。僕は、何と答えたものか言葉を探す。
「一つだけ、信じてくれ。私は洋を守る。何があっても、どんなことになろうと」
「それは……話せないってことだよね」
 今度はクウが黙り込む番だ。
 クウが手を放そうとする。僕は放さない。
「いいよ。クウが話したくないなら聞かない。クウを信じる」
 僕に出来ることなど、その位しかない。クウがしてくれていることに対して、なんて小さなことだろう。
「……済まない」
 日が、沈む。
「洋は優しいな。あの頃から変わらず、私を包んでくれる」
 クウが体を寄せて来た。僕は自然に解いた手でクウの肩を抱く。
〜我ながら、上手く出来るもんだ〜
 自分で自分に呆れる。
「ねえ、クウ」
「ん」
 目と鼻の先に、微かに目を潤ませたクウの顔がある。
「昔のこと、思い出せないでごめん」
 クウは静かに首を振る。
「でも、僕は、今のクウが好きだ。それじゃ、ダメ?」
「……駄目な訳ないだろう。私も、優しい洋が好きだ。昔も、今も、大好きだ」
 そして、僕たちは、初めての恋人同士のキスをしたんだ。
 それが、平穏な日常の最後になるとは気付かずに……


次回予告
クウの元に、軍時代の部下が訪ねて来た。だが、それは最後の戦いへの序章だった……
次回、音速騎行クウ
「VS」にランスチャージ!


今回も無事間に合いました。
応援してくれている方、サンクスです。
気に入らない方、申し訳ありません。
よくも悪くもクライマックスに入っていきますので、もう少しお付き合い願います。
あと、>>595さんGJ

か、感動してなんていないんだからぁ!
606('A`):2005/12/19(月) 22:37:15 O
GJ!!
いよいよクライマックス
最後まで頑張ってください
607('A`):2005/12/19(月) 22:38:20 0
今日も一番初めのGJは携帯からだったか
608('A`):2005/12/19(月) 23:08:07 0
>>607
昨日のはパソからだったぞ。
609('A`):2005/12/19(月) 23:12:43 0
いつもGJ!保管庫登録しときましたよ。
クライマックスですか。頑張ってくださいね。
610('A`):2005/12/19(月) 23:51:38 O
>>ぱくらない氏
GJ!クライマックス楽しみです。
ついでに某改変コピペ投下。

1の発言もいいが、一つ聞いて欲しい。スレの趣旨にはあまり関係のない話なのだが。

この間、吉野屋に行ってきた。そう、牛丼で有名なあの吉野屋だ。
行ったのはいいのだが、その日は超満員で私の座る場所がなかった。
それでよく見てみると、150円引きと書いた垂れ幕が下がっていて、それを見た私はつい強いいらだちを覚えてしまった。
たかだか150円引き程度で普段は来ない吉野屋に来ようなどとは。
見渡せば親子連れもいる。
一家四人で楽しく外食、ということなのだろうが、団欒の場に吉野屋を選ぶのはどうかと思う。
だが、いずれお前と所帯を持つことを考えると、ある意味参考になるのかもしれない。
いや、そのことは後で考えよう。
続けるが、よーしパパ特盛頼んじゃうぞー、などと聞くと怒りを通り越して呆れ返ってしまう。
まったく、150円払うから席を譲って欲しいものだ。

私の持論では、吉野屋とはもっと殺伐としてしかるべきだと思う。
例えば……そう、Uの字テーブルの向かいに座った者といつ喧嘩が始まってもおかしくない雰囲気、とでも言おうか。
つまり、刺すか刺されるか。そんな雰囲気が最上ということだ。
お前と私の間には似つかわしくないものなのだが。
それに関しては女子供が軽々しく口を挟むことは慎むべきと私は考える。

紆余曲折、やっと座れたかと思えば隣りの客が大盛りつゆだくで、とのたまうのを聞いてまたいらだってしまう。
ふぅ……得意げな顔して何が、つゆだくで、なのか。
この客は一体何をしに吉野屋に来ているのだろう。一度じっくり、小一時間ほど窺いたいものだ。
私の推測では、ただつゆだくと言いたいだけなんだろう。くだらない。
吉野屋通を自負する私としてはねぎだく、これを強く推す。
大盛りねぎだくギョク。これが通の頼み方だ。
ちなみにねぎだくについて説明すると、ねぎが多めに入っている代わりに肉が少なめ、というもの。
それに大盛りギョク(玉子)。
私はこれ以外をメニューとして認めていない。
ただ、一つ問題なのは、これを頼むと次から店員に警戒されてしまう。
言わば諸刃の剣というやつだ。
お前は初心者だろうからおすすめはしない。どうしてもと言うなら私のをわけてやろう。

長くなったが、私の言いたいことを要約すれば、1が食べるのは牛鮭定食辺りが妥当だ、ということだ。
611('A`):2005/12/20(火) 00:06:42 0
ごめん普通の学園ものが読みたい。魔法とか武器とか無しで…
612('A`):2005/12/20(火) 00:45:28 O
>>607
それがどうした
613('A`):2005/12/20(火) 01:20:03 O
ふとマブラブを思い出した。
614('A`):2005/12/20(火) 05:32:55 0
>>611
 昼休み。屋上。
 この季節には誰も寄り付かない、喧騒とは切り離された静かな空間。
 そんな場所に彼女はいた。フェンスを越えた向こう側。わずかな足場の上に。
「ま、待った! はやまるな!」
「………?」
 急いで駆け寄って、フェンスを挟んだ彼女の腕を掴む。
「君は……?」
 彼女が不思議そうに僕を見た。
「と、とりあえず思いなおそう。な?」
「………」
「じ、事情は知らないし、初対面でこんなこと言うのもなんだけど、なにも飛び降りる必要はないだろ?」
 彼女はしばらく無言で僕の顔を眺めた後、不思議そうに自分の腕を見下ろした。
「え? あ、ご、ごめん!」
 慌てて掴んだままだった腕を放して、一歩退く。夢中だったとはいえ、見ず知らずの他人に触られるのは不快だったはずだ。僕は反省して俯いた。
「……思うに君はいろいろと勘違いをしている」
 ゆっくりとフェンスを跨いで僕の前に立った彼女は、無表情なままくびを傾げて見せた。
「勘違い?」
「まず、君に触られたことは別に不快と思ったわけではなく、ただ驚いていただけなんだ。誤解させてすまない」
「え……う、うん」
「それと私は飛び降りるつもりであそこに居たわけじゃないんだ。まあ、あんなところに立っていれば誰だってそう思ってしまうのはしかたないか」
「そ、そっか」
 ほぅ、と息をつく。とりあえず彼女は自殺するつもりであそこにいたわけではないらしい。納得はできないが、理解はできた。
 安心した僕に、彼女は続けた。
「そしてなにより、私と君は初対面じゃない。君は覚えていないかもしれないが、私たちは前に一度会っている」
 驚いて真正面からまじまじと彼女を見た。見覚えなんてあるわけなかった。この高校に入学してからの二年間、女子と親しくなったことなんて、一度もない。
「やはり忘れているみたいだな。君と同じ二年なんだが……無理もないか」
「ご、ごめん」
「いや、いいんだ」
 一瞬だけ落胆した彼女は、すぐに元の無表情に戻って言った。
「それならば、改めてよろしく。私の名は………」

 この日から僕の何気ない日々は徐々に変わっていくことになる。けれど、このときの僕は、まだその事に気づいていなかったんだ。


ごめん、無理orz
615('A`):2005/12/20(火) 05:45:17 0
>>603-605
GJ!
なんか終わりが近づいてるようで寂しい気がする

>>614

続きキボンヌ
616('A`):2005/12/20(火) 07:28:06 0
ランスチャージ!
ってカッコイイとか思ってやってるのか?
バカじゃね?
617('A`):2005/12/20(火) 08:23:30 0
はいはい。じゃぁ自分が一番かっこいいと思う話を書いてくれ。

話はそれからだ。
マシな批評すら書かないでアホか。
618('A`):2005/12/20(火) 12:25:08 O
あの、アイキャッチて何のこっちゃ?
タイトル表示か何か?
619('A`):2005/12/20(火) 15:18:27 0
素クールサトラレって何も意味もないなと思った
620('A`):2005/12/20(火) 15:24:29 0
そうだな
621('A`):2005/12/20(火) 15:25:12 0
なんだこのスレ
長文うぜぇ
622('A`):2005/12/20(火) 17:05:15 0
このスレ見ないかせっかくコテで書き込んでるのだから『ぱくらない』をNGワードにでもしとけ
623('A`):2005/12/20(火) 21:40:04 O
職人さん方応援してます
624('A`):2005/12/20(火) 23:07:55 0
そろそろぱくらないが来るかな
625ぱくらない:2005/12/20(火) 23:25:01 O
 彼女が訪ねて来たのは、プールへ行った翌日だった。呼び鈴が鳴って玄関に出たら、クウが立っていた。
「?クウ?」
 クウは二階の自室で熟睡している筈だ。さっき見て来たばかりなのだから。
「一宮空隊長の寄宿されているお宅は、こちらですか」
「ええ、そうですが」
 クウを相手にクウの在宅を告げる。
「私は十二姉妹隊副長、二谷風、一宮隊長にお取り継ぎ願いたい」
 どうやら、クウじゃないようだ。言われてみれば、若干顔立ちが違うような気もする。
 とりあえず、二階に怒鳴る。
「おーい、クウ! 二谷って方が来てるよー」
「聞こえてるー! 今行くー」
「朝からうるさいー」
 先に妹が目を擦りながら起きて来た。
「あれ、クウちゃん?上からも」
 続いて、レオタードにジャージのズボンという奇怪ないで立ちのクウが降りてくる。
「好きな女のコが眠っていたら、スキンシップを図るものではないのか? せっかく寝たふりをしていたものを……」
 クウ、知識が片寄ってるよ。
「隊長、お久しぶりです」
 すっとぼけたやり取りが耳に入らないのか、風さんがビシッと敬礼する。
「ん……どうしたんだフウ。十二姉妹隊は確か……」
 ようやく目が覚めるクウ。
「あー、積もる話はあると思うけど、クウも可奈美も着替えてきなさい」
「……そうだな」
 クウは風さんに笑いかけて、降りかけてた階段を上って行った。
 可奈美は訝し気に風さんを見ている。
「元気そうで安心した」
「ええ。クウのおかげで命拾いさせてもらってます」
「そうか、君が」
 次の瞬間、腹に衝撃が来た。急速に意識が遠ざかる。風さんの声だけが聞こえる。
「天内藻洋は預かっていく。返してほしければ指定の場所に……」

<アイキャッチ>
弐年乙組クーデレ先生!
>>616より「ランスチャージ!ってかっこいいと思っているのか?」
とのことだが、ぱくらないいわく、
「わざとダサいラインを狙っているので、それでOK」だそうだ」
「クウちゃん、ダサいって死語w……」
626ぱくらない:2005/12/20(火) 23:25:46 O
 気がつくと、廃屋の板の間に寝転がされていた。
 目の前では風さんがこちらに目を配りながら、ピストルをバラして組み直してを繰り返している。
「目が覚めたか」
「……何故、こんなことを」
 風さんは鼻で笑った。
「何故、か。君は自分がどういう人間なのか、自覚症状がないようだな」
「……それってどういう」
「その内嫌でも分かる、生きていれば。それより、まだ時間がある。私の愚痴を聞いてくれ」
 僕の問いには無視ぶっちぎりで、風さんは十二姉妹隊の、血に彩られた栄光の歴史を話し始めた。
 クウ率いる隊はバルキリー部隊の中でも随一の戦果を誇っていたそうだ。
 全国を西に東に転戦し、作戦を成功に導く。神の軍勢率いる伝説の戦乙女の如く。
「……多分、あの強さは隊長〜姉様の君を想う心から出て来ていたのだろう。
私たちの中で、姉様だけが守るべきものを持っていた。兵器であるにも関わらず、だ」
 彼女達は、クウに感化されたのだそうだ。クウに憧れ、クウの守るべきものを守り、クウの想いの為に戦った。
「いつか、自分も人間になれることを信じて、な」
 風さんは、自嘲気味に呟く。
「そして、姉様は君を守る任務に着き、部隊は私に任された」
 結果は散々だったようだ。勿論、軍はそれを承知していたらしく、風さんは何の叱責も受けなかった。
「それは辛いことだった。誰も私に期待していない。誰も優しい言葉をかけてくれない。
そして、最後の出撃で私は自由になった……時間だ」
 立ち上がった風さんは、僕に付いてくるよう促す。嫌も応もない。バルキリーの力は嫌というほど見せられている。
 風さんを黒い霧が取り巻き、赤い装甲が装着されていく。
 緊急避難警報が、意外に近くで鳴り始める。

<アイキャッチ>
弐年乙組クーデレ先生!
>>618さんの質問、「アイキャッチってなんですか?」
うむ、ぱくらないがアニメを意識して始めた馬鹿コーナーだ。今では調子に乗り過ぎたと反省している。
やめる気はないらしいが」
「クウちゃん、反省の意味ないw……」
627ぱくらない:2005/12/20(火) 23:27:35 O
 明け始めた空を、二筋の光が何度も交差する。
 夜更けに始まった戦いは、互角のまま今も続いている。
 切れ切れに声が響く。
−私は姉様から全てをもらう。私が姉様になる!
−バルキリーがBWになるなどと!
−姉様に私達の悲しみが分かってたまるものか!
 ぶつかるぶつかるぶつかる!
 だが、それももう終わりのようだ。何度目かの激突の後、風さんのランスランチャーはその形を留めていなかった。
「もう終わりだ。投降しろ」
 静かに言うクウに、風さんは答えた。
「姉様は、そんな辱めを受けよと言う。こうなったのは、姉様のせいなのに!」
 そして、急に方向転換し、僕の方に突っ込んでくる!
「姉様の一番大切なものを貰う!」
 クウは何かを叫びながら加速する。
 ランスチャージ、自らの身体を原子レベルに還元して、目標の原子結合を断ち切る、バルキリーの必殺技。
 風さんは塵になって霧散した。

「最後に、フウが言ったんだ。殺してくれ、と」
 僕の腕の中で、クウが泣いている。
「私は、私は!どうすることも出来なかった」
 僕には何も言わずに、クウを抱きしめることしか出来ない。
 ややあって、クウの涙が枯れるのを見計らい、僕は言う。
「クウ、ラボヘ連れていってくれ」
「……誰にそれを」
 クウの瞳が揺れる。
「風さんに、戦いが始まる前に。あそこに行けば全てが分かるって」
「……どうしても、か」
 僕は頷く。全てを終わらせることが出来るのなら、僕は行かなければならない。そう思ったから。

ラボの跡地には、先客がいた。シルエットが朝日を浴びて伸びる。
「遅かったね、クウちゃん……お兄ちゃん」


次回予告
ラボ跡地で、全ての記憶が解き放たれる。最後に残るのは希望か、それとも……
次回、音速騎行クウ
「フラッシュバック」にランスチャージ!


最終段階第一弾でした。
後少しですので、アンチ派の方、どうかお目こぼし願います。
>>624、呼んだ?

も、もう少しなんだから、見逃しなさいよ!
628('A`):2005/12/20(火) 23:35:22 0
GJ!
間に合ってよかったな
629('A`):2005/12/20(火) 23:35:34 0
パクリ乙
630('A`):2005/12/20(火) 23:38:54 0
俺は応援してるからガンガレ。
>ぱくらない氏
631('A`):2005/12/20(火) 23:46:48 0
ランスチャージw
632('A`):2005/12/21(水) 01:13:41 0
>>625-627
GJ!!
なんかアニメっぽいけどそこがイイ!

ところでアイキャッチでクウにツッコミ入れてるの誰?可奈美?
633('A`):2005/12/21(水) 05:57:00 O
わっかんねえ
634('A`):2005/12/21(水) 11:39:49 0
つまんね。早く終われ
635ぱくらない:2005/12/21(水) 12:06:23 O
某エロゲーよりインスパイヤ

〜やべ、もう少し早く起きてりゃ〜
 すっかり緑に変わった桜並木を早足で歩く。
 と、道の途中で女の子が地図を片手にためすがめつやっている。
「どしたの?」
 何も考えずに声をかける。
「うむ、大呉学園の高等部を探しているんだが……君は、本校生か?」
 小学校六年か、中学一二年か、制服を着ていないから前者だろう。
「中等部は右の坂上がって左、初等部はその向かいだよ」
「高等部だと言った筈だが」
 女の子は腰に手を当てて、フンッと息を吐く。結構かわいいかも……いや、俺はロリコンじゃない。断じて!絶対!
「高等部はそっちの先だけど、君は違うだろ。初等部は……」
「いや、もういい。慣れているしな。参考までに君の名前を聞いておこう」
 なんだか偉っそうな女の子だ。これ以上係わり合いになると面倒だし遅刻してしまう。
「俺は坂口征人、嬢ちゃんも遅刻するなよ」
 シュタッと手を上げて走り始める。女の子が遠ざかる。

「ふーん、大仏ババァも女だったか」
「産休取ってんだからそうだったんだろ」
 恐ろしいことに、と付け加えて高橋はにやっと笑う。
 HR前の教室では、既に大佛(おさらぎ)先生の産休と代用教員の話で持ち切りだった。
「院の研究生だってよ。かつ女性、美人だといいな、征人」
「勉強しか出来ないガリだと思うねっと狸が来た」
 学年主任の田抜が入って来た。
「知っての通り、君達の担任はお休みに入っている。その間、君達の面倒を見てくれる方を紹介する。入ってください」
「はい」
 どこかで見たような女の子が、トコトコ教室に入って来た。爪先立ちして教壇の上に顔を出す。
「今日から、しばらく君達の担任になる、玖珂久留美だ」
〜やべ〜
 顔を伏せたが遅かった。
「坂口征人、また会ったな」
 童顔に、とびっきりの邪笑。
 これが、俺とクー先生との出会いだった……


何となく思い付いたので、昼休みにこっそり投下。SFなしファンタジーなし、こんなもんでどうでしょう?
636('A`):2005/12/21(水) 12:23:34 O
GJ!!
新シリーズでつか?
音速騎行が終わるのは寂しいけど期待してまつ。
637('A`):2005/12/21(水) 12:44:56 0
GJ!!
やはりスクールライフのほうがいいな。
638('A`):2005/12/21(水) 13:00:23 0
素クールライフの方がやっぱりいいね。
639ぱくり:2005/12/21(水) 14:28:23 O
十二月十九日。
朝、まだ眠い目をこすりながらダイニングルームに入った長谷倉喪介はガックリと肩を落とした。
「お母さーん、朝ご飯はー?」
喪介しかいない部屋で声が反響する。返事はない。
喪介は「今日もかよ」とつぶやき、母がいるであろうリビングに続くドアを開けた。
「お母さん、朝ご飯は?」
リビングでテレビを熱心に眺める母に声をかける。
「……冷蔵庫の適当に食べといて」
しばらく間を置いてからテレビから目を離さずにそう言って、母はあっち行けというように手を振った。
(何がそんなに楽しいんだか)
喪介はテレビに視線をやる。
テレビに映っているのは母が大ファンのイケメン俳優が主役の連続テレビドラマだ。
ちょうどクライマックスのシーンなのか、主役俳優とヒロインらしき女優が抱き合っている。
「あーん、うらやましいわぁ」
母が独り言を漏らす。
心底くだらない。そう思った喪介はリビングを出た。
「あ、お昼代、電話の横に置いといたから」
後ろからの母の声を聞き流し、喪介はリビングのドアを閉めた。

冷蔵庫の中をあさっていた喪介が顔をあげる。
「適当にって、今日もなにもないじゃん。
せめて米くらい炊いといてくれよ」
喪介の腹が悲鳴をあげた。
母がご執心のあのドラマが始まってからここ一週間、ろくに朝食にありつけていない。
くそ、イケメン俳優の野郎!
そんな見当違いな怒りを喪介は冷蔵庫の戸にぶつける。
何かの割れる音。
おそるおそるまた冷蔵庫を開けると、冷蔵庫の底にポン酢の水溜まりができていた。
今日は朝からツイてない。喪介は大きく溜め息をついた。
640ぱくり:2005/12/21(水) 14:31:08 O
「行ってきます」
制服のブレザーに袖を通して靴を履く。喪介は玄関のドアを開けた。
喪介は県立茂手内高校の一年だ。学校は喪介の家からは歩いて三十分ほどの所にある。
家から近いし、学校としては中の上。それが喪介が茂手内高校を受験した理由のうちの一つだ。
といっても、簡単に合格したわけではないが。
そもそも、あまり成績の良くない喪介にとっては、入学にこぎつけるまでにかなり無理をしなければならなかったのだが、それはまた別の話だ。
外から冷たい風が吹き込んでくる。
さすがに十二月も残りわずか、身震いするほどの寒さである。
しかも空腹となると学校をサボりたくなってくるが、あと三日で冬休みだ。それを思えば空腹ぐらい。
そう意気込んでみてもやはり空腹には勝てない喪介だった。
喪介は重い足取りで学校に向けて歩きだす。
歩いているだけでも頬が痛くなってくる。
また喪介の腹がなった。脱力から自然と頭が垂れる。
はぁ、と今日何度目だろう、大きな溜め息をつく。喪介の面前が真っ白に染め上げられた。
「喪介」
後ろから名前を呼ばれる。聞き慣れた声。
声の主が横に並ぶ。
喪介の横目にスカートからスラリと生える足が映る。
「喪介、また朝食抜きか?」
喪介は顔をあげて「うん」と短く答えた。
隣りを見ると、制服姿の千原多香子が微笑をたたえながら喪介をのぞき込んでいる。
千原多香子。幼稚園の時からずっと同じ場所に通い、更に今年、高校までもが一緒になった喪介の幼馴染みだ。
多香子は整った顔立ちをしているが、他者に与える印象はかわいいというよりどこか凛々しい感じであることが多い。
それは、顔の造形うんぬんではなく、どこか遠くを見据えるようなその顔付きがさせるのだろう。
短めにまとめられた髪を束ねる、左眉の上の方に付いた少し大きめのニンジンをかたどったヘアピンが、どことない幼さを演出していて大人びた雰囲気の多香子とは非常にアンバランスだ。
喪介は多香子と話す時、少し上を向くか、そうでなければ上目遣いになる。少しだけ多香子の方が背が高いからだ。
つい先日学校の身体測定で測った喪介の身長が165pだったから、多香子は170pはあるだろうか。
それが喪介にとっては軽くコンプレックスとなっている。
641ぱくり:2005/12/21(水) 14:33:12 O
小さい頃からよく世話を焼いてくれる多香子は、喪介にとって、歳は同じでも――誕生日は喪介の方がわずかに早いのだが――姉のような存在になっている。
また、喪介が家族以外で話せるただ一人の異性でもある。
学校に行く道の途中にちょうど多香子の家があるために、こうして合流するのが恒例となっている。
ただ、帰宅部の喪介と違って、吹奏楽部に所属する多香子がコンクールなどで早く家を出る時は例外だが。
「そうだろうと思った」
そう言って、多香子は右肩にさげたショルダーバッグの中からラップに包まれたサンドイッチをふた切れ取り出す。
「朝の残りですまないが食べるか?」
「食べる食べる!さっすがタカ姉!」
サンドイッチを受け取ろうとした喪介の手が空を掴む。
多香子が差し出したサンドイッチを引っ込めたからだ。
「ふぅ……喪介、何度も言うようだが、その『タカ姉』という呼び方はなんとかならないのか?
私たちの年齢は同じなのだし。私は名前を呼び捨てで構わないのだけど」
「……でもタカ姉はタカ姉だから。
千原さん、とか多香子って呼ぶのも今更なんか変な感じだし」
「そうか」
喪介は、一瞬多香子の顔に落胆の表情を見た。
が、再び差し出されたサンドイッチを受け取るとすっかり忘れてしまう。
喪介は、受け取ったサンドイッチのラップを剥がして一口かじった。
喪介の口の中に甘酸っぱいイチゴの味が広がる。
「おいしいね、コレ」
「口に合ったようでよかった。
実は、それに挟んであるイチゴジャムは私の手作りなんだ」
「へぇ〜。タカ姉はやっぱすごいな」
もう一口かじる。
少し間があいてから、多香子は口を開いた。
642ぱくり:2005/12/21(水) 14:38:09 O
「今年は、吹奏楽部のクリスマスパーティに出ようと思って」
そう言って、多香子がチラッと喪介を見た。だが、サンドイッチを頬張る喪介は視線に気付かない。
多香子は少し目を落としたが、またすぐに前を向いた。
「で、パーティで食べるクリスマスケーキを私が作ることになったんだ」
「え?買ってくればいいのに」
サンドイッチを頬張っていた喪介が顔をあげる。
「部の予算の問題があって、ケーキを買う余裕がないんだ。
事前にパーティの参加費を集めているけど、場所を貸し切るのでほとんど使い切ってしまうから」
喪介は残っているひと切れを口に放り込むと、ふた切れ目のサンドイッチのラップを剥がした。
「作る、といってもやはり一人ではなにかと大変なんだ。
だから……喪介が暇なら、二十四日、手伝ってくれないか?」
「うん、いいよ。どうせ暇だし。手伝うよ」
「そうか。うん、ではよろしく頼む」
喪介を見た多香子はとびきりの笑顔だった。

長すぎた……orz
>ぱくらない氏
超GJです!

また書かせてもらっていいですかね?
ちなみに前に書いたやつは無かったことにorz
643('A`):2005/12/21(水) 16:00:34 0
ハァハァ。キタコレ
644('A`):2005/12/21(水) 17:17:44 0
とりあえずテカテカさせていただきますね

+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゚∪ ∪ +        
 と__)__) +
645('A`):2005/12/21(水) 17:31:34 0
乙!是非書いて欲しい
ヒロイン多香子の凛とした雰囲気もさることながら
主人公喪介の喪男らしい細かい描写がかなりよかったです
646('A`):2005/12/21(水) 18:35:22 0
なんかいっぱいキター*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
647ぱくらない:2005/12/21(水) 21:14:02 O
「また来たよ」
「うん。待っていた、ヒロシ」
 ラボの裏の林で、僕は今日もあの女の子に会う。
 あれから何度か顔を合わせ、クウと少しずつ友達になっていった。
 最初は変な話し方や物騒な態度が気になったけど、段々クウがいい子だと分かって来た。
「?どしたの、服」
「水中訓練の途中で抜けて来た」
「あー、いけないんだ」
「ヒロシだって、博士から逃げて来たのだろう」
「そだった。悪い子同士だね」
「そうだな」
 クックッ、声を押さえて笑う。
「ね、ねえクウ、その恰好、かわいいよ」
「かわいい?それはどういう意味だ」
 時々クウは基本的な言葉が分からない。僕は首を捻る。難しい。
「……けっこんしたい、ってこと、かな」
「けっこん?それも分からない」
「ずっと一緒にいるの。朝になったら他の所に行くけど、夜になったら帰って来てまた一緒」
 クウが身を乗り出す。
「ヒロシとずっと一緒にいられるのか」
「うん」
「じゃあ、けっこんしよう」
「ダメだよ。オトナじゃないと出来ない」
「不自由なものだな」
 残念そうな顔。
「じゃ、約束しよう。オトナになったらけっこんするって」
「約束……して、いいのか」
 僕は、クウの小指に自分のを絡ませた。
「指切りげんまん、約束」
「……ありがとう。なら、私はばるきりいになったら、絶対ヒロシを守る。何があっても」
「うん」

 それから、もう少し話して、クウが行く時間になったので、行ってらっしゃいして、振り向くと、父さんがいた……

 記憶が、混乱している。
 ラボの地下は、破壊されずに残っていた。僕は、可奈美に機械にかけられている。
「いま、記憶を開放したんだよ。落ち着くまでもう少し……」

<アイキャッチ>
弐年乙組クーデレ先生!
>>632より「クウにツッコミを入れているのは誰?」
とのことだが、ご明察だ。わざわざカナミがツッコミを入れている」
「クウちゃん、「わざわざ」ってw……」
<アイキャッチ>
648ぱくらない:2005/12/21(水) 21:17:32 O
 ベッドの上に寝かされて、起きているのか寝ているのか分からない感じ。
さっきまで父さんと母さんが何か言い合っていたけど、今はそれも聞こえない。
 胸の辺りが、寒い。
−ユニットを埋め込む
−はい……
 誰かが僕の体を触っているような気がする。痛くないし、感覚もないけど。
 また、意識が朦朧としていく……
 クウの声。忘れるなって言ってる。忘れる訳無いじゃないか。約束したんだから。
 泣いている。いってらっしゃいって、言わなきゃ……

 クウがいなくなって、代わりに妹が出来た。
 やっぱりクウと同じで、基本的なことを知らない。でも、教えたことはクウと同じですぐ覚える。
 今では、大切な家族だ。
「お兄ちゃん、何ともない?」
 親父の研究室でいつもの検査を終え、ラボのロビーに帰ってくる。
 親父とお袋も一緒だ。僕の体の検査はいつも親父かお袋が立ち会う。
 そういえば、何で検査を受けるのかも分からない。今度聞いてみるか。
「大丈夫。カナも退屈してなかった?」
「うん。これからみんなでレストランだし、その位平気ヘイキ」
 小さくガッツポーズ。時々妹の仕草にドキッとしたり……
〜妹だぞ、ときめいてどうする〜
 と、なんだか雰囲気が変だ。部屋が、紫がかって……
−ゲートが開く!
−可奈美、洋をお願い
−はい……
−ゲートが開く前に、破壊する。この命、くれてやる!
 みんな、何言ってんだよ。家族なのに、何言ってんだか分からない。
 すごい勢いで、引っ張られる。可奈美?
 光。爆発。

「ごめんね……お兄ちゃん、ごめんね」

「可奈美、そうか。お前が」
「うん。私が、記憶を、消した」

<アイキャッチ>
「千葉市在住I君より質問、「三人はどんな髪形ですか?」とのことだが……
わざと決めていないらしい。文字数削減の為だそうだ。一応、イメージはあるようだが」
「クウちゃん、ところで千葉市在住のI君って誰w……」
649ぱくらない:2005/12/21(水) 21:19:33 O
洋、この記憶を見ているということは、私たちは死んだ後だろう。
お前としては不本意だろうが、我々はお前にユニットを移植した。
ユニットとは、侵入者に対抗するモノがこの次元に送り込んだ、自我を拡大し、現実を変容させる装置だ。
バルキリーにもユニットを解析した結果、僅かに分かった技術が使われている。
脱線したな。話を戻そう。
ユニットは侵入者撃滅のキーになっている。ユニットで自我を拡大し、侵入者のコアにぶつける。
お前の自我が正の方向に向かうものなら、侵入者を退けることも可能だ。
侵入者は、この世界に満ちるエゴを糧にしているのだから。
お前の隣には、今、誰がいるのだろうか。
あのバルキリーの少女か、可奈美か、隣の怜香ちゃんか……
誰がいても、お前が正しく、優しく育っていることを祈る。

「これで、終わりだよ。家族ゴッコも、戦争も。
侵入者はお兄ちゃんを知覚した。全力でお兄ちゃんを排除しに来る。
コア到達までにお兄ちゃんが死んだらゲームオーバー。
お兄ちゃんの自我が、エゴに満ちてたらやっぱりゲームオーバー」
 可奈美が涙を流しながら、物騒なことを言う。
「全部隠しててごめんね。お兄ちゃん、ごめんね」
「可奈美……」
 僕は、妹の髪の毛をクシャクシャっとなでる。
「お兄ちゃん?」
「バーカ、家族だろ。血が繋がってなくても、家族だって、三年前に約束しただろ」
 そして、クウの手を握り、引き寄せる。
「僕は死なない。僕は間違わない。僕には、クウがいる」
「洋……」
「お兄ちゃん……」
 可奈美は涙を拭う。そして、僕だけに聞こえるように言った。
−お兄ちゃんの隣にいるのが私だったら、もっとよかったな


次回予告
侵入者の総攻撃が始まる。迎え撃つ洋達だが、多勢に無勢。クウが力尽きる寸前、その時!
次回、音速騎行クウ
「ヴァルキューレの騎行」にランスチャージ!


泣いても笑っても後二本、もう少しです。
ぱくりさん、長文乙、GJ!

ま、負けないんだから!
650('A`):2005/12/21(水) 21:32:13 0
乙!
もうすぐ終わりか。寂しくなるな。
651('A`):2005/12/22(木) 08:13:56 0
>>647-649

完結前のシリアスさが出てるな・・・
652('A`):2005/12/22(木) 17:39:44 0
ぱく氏乙
653('A`):2005/12/22(木) 21:26:28 O
今頃素クールの素晴らしさを知った俺

携帯厨の俺が話を書いていいのだろうか
654('A`):2005/12/22(木) 21:36:00 O
ヒント:ぱくらないも携帯
655ぱくらない:2005/12/22(木) 22:43:12 O
 陣地は妙な活気に満ちていた。
 基本的には町の外周に防衛軍が展開し、僕たちは学校(非常時には要塞化できるのだ)に立て篭もっている。
 敵の攻撃も数波を数え、結構こっちまで抜けて来ているのだが……
「見て見て、ランボー」
 バルキリー用のレオタードを着た可奈美が機関銃二門持ってポーズを取る。
 性格が優し過ぎた為、バルキリーになれず僕の護衛になったとしんみり言ってたのに……
 兄として、どうかと思うぞ。
 その隣では、
「じゃ、私リプリーね」
 負けじとサブマシンガン持ってポーズ付けてるレイカがいる。
 帰って来た途端に騒ぎに巻き込まれてブーたれていた割には、元気じゃないか。
なら、俺はコマンドー
……高橋君は相変わらずだけど。
 いや、みんな不安なんだと思う。騒がないではいられないのだ。

 ラボから帰ってくるのと、総員戦闘警報が出るのとはほぼ同時だった。
 侵入者は人間ではない。壊すか殺されるか、選択の余地はない。
 僕たちは、家から銃火器を持ち出し(最初の日、クウが持ち込んだ段ボールの殆どがそうだった)学校へ。そして教えていい範囲で真実を伝えた。
 激怒する者もいたけど、戦う他ないことは皆理解していた。
 そして、防衛軍が配置についた直後、町の周囲にゲートが開き戦闘が始まったんだ。

「来たぞー!」
 屋上の観測員が叫ぶ。みんなが銃を構える。打ち方始め!
 僕はといえば、みんなに弾を配る役。高橋君いわく、死ぬと世界が終わる奴に鉄砲撃たせるか。とのこと。
 クウは、上空からBWを狙い撃ちしていく。どのみちBWに弾を当て得るのはクウと可奈美だけだった。
 戦闘は、まだ続く……

<アイキャッチ>
弐年乙組クーデレ先生!
「千葉市在住のI君からの質問、「何で弐年乙組クーデレ先生なんですか?」
ぱくらないによれば、
ネトラン連載「クーデレ教師カオリのXP講座」がどう考えてもクーデレじゃないので思わずインスパイヤしてしまったそうだ」
「クウちゃん、ネトランは2chでは禁句w……」
<アイキャッチ>
656ぱくらない:2005/12/22(木) 22:44:22 O
 校舎の裏で待っていると、程なくクウが降りて来た。
「待たせたな」
「いや、お帰りなさい」
「ただいま」
 なんでもないやり取りをしながら、アンプルを渡す。クウはそれを腕装甲の中にセットする。一瞬、僅かに眉をひそめる。
「これで、身体の充電は終了だ。後は、心の充電だな」
 ポフッ、僕の腕の中に飛び込む。僕は、何も言わずにクウの髪を撫でる。
 装甲はあちこち黒ずみ、体も傷が増えている。見ている方が辛い。でも、目を反らしてはいけない。
「まだ、大丈夫だ」
 クウが自分に言い聞かせるように言う。
「そう」
 もう少し、クウの体を引き寄せる。
 しばらくそうしていた。
「そろそろ、行く。充電完了だ」
 クウが僕から体を離す。名残惜しそうに目を合わせてくる。僕は、視線を絡ませる。
「うん、いってらっしゃい」
「ああ」
 クウが空に帰っていく。僕には、待っていることしか出来ない。信じてやることしか出来ない。

 そして、その時は来た。
 十何度目かの攻防の後、クウが落ちて来た。
 重力制御が働いているが、それでも結構な早さだ。
 疲れ果てたみんなが、絶望の眼差しをクウに向ける。僕たちも、とっくに限界を超えていた。
 クウが、地面に到達する。空に、陸に、後ろに、前に、BWとGM(ゲートモンスター)の群れ。もう防衛軍も潰走寸前らしい。
 敵の照準が、クウだけに合わされる。最大の障害を先に排除するつもりだ。
 クウは立ち上がろうとして、立てない。
 純白だった装甲は、黒と灰色の斑に染まり、細やかな肌は、あちこち血を流している。
「クウ!」
 僕は、クウの元に駆け出した。後ろでみんなが叫んでいる。
 知ったこっちゃない。
 クウ、クウ、クウ!

<アイキャッチ>
弐年乙組クーデレ先生!
「お楽しみいただいてきたこのコーナーも、本編に先駆け今回で終了だ。
こんな訳の分からないコーナーを許容していただいた読者の皆様に感謝を。
そして無理矢理ネタ作りに協力してもらった千葉市在住のI君にも感謝を伝えて終了の挨拶に代えさせていただこう」
「ニャ、それじゃ、バイバーイ」
<アイキャッチ>
657('A`):2005/12/22(木) 22:45:12 0
ランスチャージw
658ぱくらない:2005/12/22(木) 22:45:22 O
 僕はクウの前に両手を広げて立つ。
 どうせ、クウが死んだら僕も助からない。なら、好きな女のコくらい、自分で守りたいじゃないか。
 クウが何か言っているが、自分の心臓の音で聞こえない。
 何かが、動き始める……
 奴らの攻撃が始まる。鉄と熱と光の暴風雨が僕を襲う。

 生きている。
 はっきりと分かった。ユニットが起動したのだ。
 僕の意思の力が現実を捩曲げたのだ。
 笑おうとして、笑えない。視覚が揺らぐ。
 あれ?
 立っていられない。膝が抜け、その場に崩れる。
 意思の力って、これで終わりかよ。そりゃ、僕とクウが生きているだけ奇跡だけど、これはないんじゃないか。
 なんとか、自分の体をクウの楯にしようとする。クウの上に倒れ込む。
 空が、赤い。燃える町を映す雲。
 赤い空を何かが飛んでいる。編隊を組んで、勇壮に。
 突然、敵の前衛が爆発した。連鎖したように敵が次々火球に変わる。
 歌うように声が戦場に響き渡る。
「我らは剣、闇を切り裂き未来を開く剣。
我らは楯、世の不条理から命を守る楯。
まだ戦える者は我らと戦え。
勝利の為に武器を取れ。
バルキリー十二姉妹隊、見参!」
 少し遅れて僕たちに火線が迫る。
 だが、それもオリーブドラブの楯を持った、二人の戦乙女が遮る。
「……彩、雪、よく来てくれた」
「隊長、いや姉様、遅れて申し訳ない」
「君が、姉様の想い人か。君があそこで踏ん張らなければ、世界は終わっていた」
「心より礼を言おう」
 戦場のあちこちで鬨声が上がる。
 バルキリーを先頭に反撃が始まったのだ。
 僕は、クウの呼吸を背中に感じながら、意識を沈めていった。


次回予告
十二姉妹隊を従え、遂にゲートに突入するクウと洋。今、物語が終わり、始まる。
最終回、音速騎行クウ
「スワンダフル」にランスチャージ!


ここまで来ました。最終回は一応、明日投入予定です。
どうでもいい話ですが、私は閲覧はパソ、投稿は携帯でやっています。
最近の携帯はモバイル端末に近づいていて使いやすいです。
昔はスカイメールで小説を書くという無茶をやっていました……

ホントにどうでもいい話ね……
659('A`):2005/12/22(木) 23:10:23 0
>>653
よしこい!

>音速騎行
次で最期か・・・。

これからも投下頼むな。
>ぱくらない氏。
660('A`):2005/12/22(木) 23:15:30 0
いままでつまらなそうだったんで読まずにスルーしてたが
今日ふと>>520から読み始めた
やっぱりつまらなかった
661('A`):2005/12/22(木) 23:54:40 O
(´゚ё゚`)ウッ…ついに最終回か…
続きは見たいし終わってほしくないし。時々番外編とかも書いてホスィ。
何はともあれ期待してます。
662('A`):2005/12/23(金) 05:45:54 0
>>656-658
GJ!
映画ファン向けの小ネタも良かったぜよ!

次で最終回か・・・寂しいな
663('A`):2005/12/23(金) 12:41:34 O
乙!
確かに終わるのは寂しいな。
時々スピンオフ的後日談なども…
664('A`):2005/12/23(金) 15:02:16 O
俺もなんか書こうかな。投下はPCからになるだろうけど、参戦いい?
665('A`):2005/12/23(金) 15:40:14 O
確認取る前に投下するのが賢いやりかた。
レスはあとからついてくるさ。


ワクテカしながら待ってます。
666('A`):2005/12/23(金) 16:11:49 O
わかった。
今日は無理かもしれないが出来しだい投下する。
667ぱくらない:2005/12/23(金) 23:00:38 O
 僕の隣でクウが静かに寝息を立てている。手は握ったまま。朝までは、そう時間がない。
 気絶した後、クウと二人して手当を受け、みんなからしこたま怒られて、
「とにかく朝まで休んでろ!」
と、やはり二人揃って保健室に放り込まれたのが、昨日の夜遅く。
 そして、しばらくクウと痴話喧嘩して、そして……
 クウが身じろぎしてこちらを向く形になる。
「……ヒロシ、離れるな。そこにいてくれ……」
 寝言。ああ見えて、クウはひどく淋しがりだということが、最近分かって来た。
 僕も体勢を変えて、クウの両手を握ってやる。
 ニヘラ、と表情を崩して、また規則正しい寝息を立て始める。
 もう少しで全てが終わる。埋め込まれたユニットが、僕に教えてくれる。コアが近くに来ている。
 だけど、今は、今だけはこのまま、クウとまどろんでいたい。
 僕は、クウの手に意識を集中して目を閉じた。

 朝が来た。
「お兄ちゃん、しっかり。クウちゃんに迷惑かけちゃダメだよ」
 校舎の屋上には、バルキリー十二姉妹隊の面々の他には、僕たちゆかりの者(といってもたかが知れているが)しかいない。
可奈美ちゃんは僕が引き受けるから、安心して死んでこい
 高橋君にそう言われると、意地でも生きて帰らねば、と思ったり。っつか、お前に可奈美は渡さん。
 クウはといえば、僕が妹からクドクド注意受けてる間、レイカと延々何か話している。
 話が終わったようだ。
 レイカがすっきりした顔で、僕の前に来る。
「私、引き下がった訳じゃないからね」
「?」
 何を言っているのか分からない。いや、知っていたけど知らない振りをしていたのかも。
「いい、必ず帰ってくるのよ。あんたのしけた顔でも、見えなくなると後味が悪いんだから」
 プイッと横を向く。レイカらしい。
「約束は出来ないけど、努力する」
「当然よ」
 ない胸を張る。
 空では、既に戦端が開かれている。
 巨大なゲートの前に、無数のBWとGM。そこへ各地から集結したバルキリー部隊と戦闘機群が突入を開始。
 火球がいくつも花咲く。
「洋、いこう」
「ああ」
 クウがいてくれれば、何も恐くない。
668ぱくらない:2005/12/23(金) 23:01:54 O
 戦闘は五分五分の乱戦に入っていた。
 いかにバルキリーといえど、雲霞の如く湧いてくるBWには苦戦を強いられている。
 戦闘機はバルキリーに追随し、討ち漏らしのGMを食うのが主任務なのだが、やはり機械モノの悲しさ、BWには全く歯が立たない。
 ヘッドセット越しに絶叫がこだまする。バルキリーが死者の魂を回収するかのように、爆光の中を疾駆する。
 僕は、クウに抱き抱えられ、十二姉妹隊に護衛されながら、戦場のど真ん中をトロトロ進んでいる。
「洋、体の具合はどうだ?」
 何度目かのクウの問いに笑って答える。
「大丈夫。それよりクウは?重くない」
「重量的にはな。洋の命の方が重く感じる」
 頭の上から笑いかけてくるクウ。こんな状況だというのに、少しも恐くない。
 いつまで経っても辿り着けないと思っていたゲートが、少しずつ大きくなってきた。
 前方から、BWがこちらに突入を開始するのが僕にも見える。
「少し揺れるかもしれない。気をつけろ」
「分かった」
 横に展開していたバルキリーが加速を開始する。

 目の前には紫に燃えるゲートが、その全容を見せている。
「いよいよだぞ……」
 クウが言わずがもななことを言う。
 もう、僕たちは二人だけだ。他には何も頼るものがない。
 心細い?
 いや。
「行こう、クウ」
 僕はそれだけ言った。他には言葉はない。
「分かった。洋、……好きだぞ」
「僕も、クウが好きだ。ありがとう」
 ゲートがどんどん迫り、そして……

 何もない。何も見えない。何も聞こえない。
 そこは、虚無そのもの。生まれた人は、必ず死に、そこに帰る。なら、人生に意味はないのではないか?
 それが、自滅への憧れ。無意識下で人類が具現化した脅威の正体。次元間を旅するそれは、人類の総意を平均化したに過ぎない。
 でも、感じる。すぐそこにクウがいることを。僕の手を握ってくれていることを。
 それだけで、僕たちは生きていける。それだけで、人生には意味がある。
 僕は、ただ、それだけを祈る。ユニットが、僕の意識を増幅していく。
「クウ、ありがとう。そして、これからも」

 そこに、光があった。
669ぱくらない:2005/12/23(金) 23:03:10 O
 朝、身繕いもそこそこに、三人分の朝食を用意する。今日は早く起きたので、少し凝ってみるか。
 外は、やや暗い。落ち葉が目立つ。長い夏は終わったのだ。
 トーストサンドを人数分焼き上げた頃に、妹がパジャマのまま起きてきた。
「おふぁよー、お兄ちゃん」
「……着替えはどしたよ」
 一応、僕だって男だ。妹のとはいえ、パジャマ姿にどきどきしてしまう。
「んー、いいじゃん。家族でしょ?それとも、私に……」
「馬鹿、早く着替えてこい」
「はーい」
 まったく、体だけは色っぽくなりやがって。
 ぶつくさ言いながら、ポテトサラダをマヨネーズで和える。
「監視に来たわよ! 不純異性交遊してないか」
 勝手に上がって来たレイカが、ダイニングの扉をバンと開く。
「……勝手に上がるなとは言わないけど、もう少し静かにできない?」
「何よ、洋の癖に生意気ね」
 あんたはジャイアンですか、そうですか。
「おはよ、レイカちゃん。あれ、叔父さんは?」
 学校の制服を着て可奈美が帰ってくる。
「昨日は泊まり。大変みたいだよ、復興課」
「そうなんだ」
「後少しだから手伝え」
「ほーい」
 トーストサンドの横にサラダを置いた皿を、妹に並べさせる。
 ミックスジュースをミキサーから分けたところで、ようやく、寝坊助が起きて来る。
 タックルしてくる。
「洋、何故起こしてくれなかった!洋を見てる時間が少なくなるじゃないか」
「一応声をかけたんだけど……」
「罰だ」
 唇を奪われる。レイカが喚く。可奈美が額に手を当てる。高橋君が口笛を吹く(って何時からそこにいた!)
 全てが終わって、今、僕の隣にはクウがいる。
 まだ解決されていない問題は山積みだけど、それでも、確実に季節は巡る。
 秋が過ぎ、冬が来て、春を迎え、また夏が巡って……四季をクウと越えていこう。
「クウ、おはよう」
 万感の思いを込め、今度は、僕の方からクウにキスしたんだ。
<音速騎行クウ・FIN>


言いたいことは山ほどありますが、内容についての判断は、読む方にお任せします。
これからはもう少し余裕を見て投入しようと思います。足掛け二週間、疲れました。
番外編は……どうしよう。考えときます。
長い間ありがとうございました!
670('A`):2005/12/23(金) 23:18:07 0
今まで乙!そしてこれからも乙!
Wiki登録しといたよん。

最終話を読んでてなぜか戦闘妖精雪風を思い出した。
理由は知らんが。
671('A`):2005/12/23(金) 23:19:41 0
なにこの投げっ放しジャーマン
672('A`):2005/12/24(土) 01:00:22 O
日刊でここまでやってくれるとは思わなかったよ。
おもしろかったGJ!

保管庫で読みなおしてくる。
673('A`):2005/12/24(土) 01:38:11 O
>ぱくらない氏
今までお疲れ様です
かなり面白かったです!番外編も楽しみにしてます!
日刊で書けるのはすごいですね
俺には無理だ…orz
674('A`):2005/12/24(土) 02:12:05 O
>>ぱくらない氏

乙!超GJ!
あんたマジで最高だ!!!
今までありがとう。
そしてこれからもよろしく!
675('A`):2005/12/24(土) 06:23:33 0
>>664
ぜひ頼む!

>>667-669
長い間、本当にお疲れ様でした&ありがとう!
番外編&次回作を期待して待ってるよ
676('A`):2005/12/24(土) 08:26:38 0
オツ。Hシーンはなしか。職人がCG回収モードを作ってくれるのにw
677('A`):2005/12/24(土) 13:24:59 0
>ぱく氏
この過疎スレに毎日投下してくれてありがと
678('A`):2005/12/24(土) 21:52:28 O
ラノベに素クール系ヒロインが出る小説が出たね
679('A`):2005/12/24(土) 22:04:39 0
潮騒
680664こと狂気 ◆fO.ptHBC8M :2005/12/24(土) 23:01:39 0
飛行機雲が空に白いラインを引いていくのが見えた。
僕はシャープペンシルをくるくるを回しながら頬杖をつき、
真っ青な春の空をぼうっと眺めていた。
眼鏡を掛けた数学教師が何か力説をしていたが、聞く気にもならない。
いつからだったか、僕は授業を殆ど聞かなくなった。
―――学校はつまらない。
ある時ふとそう思ったからだ。

同じような平凡で退屈な日々、僕は16にしてもう先が見えてしまっていた。
彼女に出会うまでは。

まず、簡単な自己紹介をさせてもらおう。
僕の名前は田中哲男、16歳の高校二年生だ。AB型。魚座。
皆は僕の事を「テツ」とか「テッちゃん」と呼ぶ。名前のとおりだ。
僕はある理由で、学校内では結構有名な存在だった。
一つ目は、去年の学校祭のライヴに一年生ながら出場したからだ。
普通は先輩に目をつけられるのが怖くて、一年生は控えるのだが僕は
バンドメンバーを集め出場した。理由は一つ。
モテたかったからだ。結局モテることはなかったが。
まあ、こんなところだ。これだけでだいたい僕と言う人間の30パーセントは
語ってしまった。
681('A`):2005/12/24(土) 23:08:26 0
エウレカ乙
682664こと狂気 ◆fO.ptHBC8M :2005/12/24(土) 23:18:42 0
下らない数学の授業が終ってしまうと、僕は大きい欠伸をして
教科書をしまい壁の時計を見た。まだ二時間目、か。
髪をツンツンに立てた、一人の男子が僕の席に近寄ってくる。
「おお、テツ、マジいまの授業眠かったなあ」
こいつは賢治。僕の数少ない親友の一人である。
「いいよ、どうせこんなのテスト前にやればいいしさ…」
そして僕等はいつもの会話をする。殆ど毎回同じ話題だ。
もう正直飽き飽きしているが、それは向こうも同じことなのだろう。
ただやることがないからこうして会話するだけなのだ。
―――と。僕と賢治はあることに気がついた。
さっきまでガヤガヤとしていた教室がシーンと静かになっているのだ。
なんだろう?まだ三時間目には入ってないはずだけど…教師がもう
入ってきてるのだろうか、と僕はちらと入り口に目をやる。
―――とてつもない美少女が教室に入ってきていた。
勿論名前は知っている。二年三組の、小山内 空さんだった。

小山内さんは学校内において、名前を知らない人がいないくらいの有名人だった
(僕とか比べ物にならないくらいの)。
僕は、高校一年生のときの入学式をふと思い出していた。
683664こと狂気 ◆fO.ptHBC8M :2005/12/24(土) 23:20:55 0
少し触りの部分だけ書いてみた。ちょっと文章的に破綻しているところも
あるかも…
684('A`):2005/12/25(日) 00:58:13 0
>>683
この後の展開に期待だな。
685ぱくらない:2005/12/25(日) 02:12:39 O
音速騎行クウ・After Episode
「諸人こぞりて」

 やたら寒い。
 何しろ、冬が来るのは二十数年ぶりなのだ。亜熱帯気候しか知らない身としては、堪ったものではない。
 現に、秋口からこっち、僕が二回、可奈美とクウが各一回、レイカに至ってはもう四五回は熱出して寝込んでいる。
「町が華やかだが、何かあるのか?」
 などとクウが質問をしてきたのは、そんな十二月二十四日のことだった。
「クリスマス。聖誕祭。うちにはあまり関係ないかな」
 親父もお袋も無神論者で、常日頃から、
『クリスマスなど商売屋の広告塔にすぎない』
 と言っていたおかげで、クリスマスに限らず年中行事には殆ど縁がない。
 それでも、小学生時代まではきちんとケーキは食べていたような気がする。
「何言ってんのお兄ちゃん、せっかくのクリスマスなのに」
 可奈美がテレビの前で寝っ転がって、お茶菓子噛りながら、僕をジト目で見る。
「ふん、それなら聞いたことがある。確か、前日には聖誕祭交合と言って、恋人同士が夜を共にするとか」
 ブホッ、お茶を吹きかける。クウ……相変わらず知識が片寄ってるよ。
「ふ、不潔だわ! 不純異性交遊絶対阻止よ!」
 叫んでから、ゴホゴホ咳込むレイカ。辛いなら家で寝てればいいのに。
「私は洋の許婚者だ。別に問題ないと思うが」
 クウは強気だ。あの後、諸々を考慮し、そういうことにしたのだ。
「け、結婚するまではダメなんだから!」
 夢見る少女が喚く……ごめんレイカ、手遅れだ。
なら、こうしたらどうだろう
 こたつでみかんを剥きながら、たまたま遊びに来ていた高橋君が口を挟んでくる。つか、いつからそこにいた!

<アイキャッチ>
弐年乙組クーデレ先生!
>>671より「なにこの投げっぱなしジャーマン」とのことだが、うまいことを言う。
ぱくらないによれば、いくつか構成案を考えたが、結局うまく納められるのはこれしかなかったそうだ。
頭が飽和していた割にはうまく書けたようだが」
「クウちゃん、それ自己弁護w……」
686ぱくらない:2005/12/25(日) 02:14:34 O
「で、こうなる訳か」
 僕は、『商品席』で溜息をついていた。ダイニングの壁には例によって模造紙の横断幕に、
『総当たり・ツイスター女王決定戦』
 とある。毎度毎度誰が作ってるんだか。
 要は高橋君の提案というのはそういうことだった。
 クウは今晩から明日にかけて僕を独占したい。レイカはそれを阻止したい。なら、どちらが踏ん張りが利くかやってみればいい。
 という訳だ。こじつけめいているが、恐ろしいことに二人とも納得してしまった。更に恐ろしいことに、
「私だって、ロマンチックなクリスマスを送ってみたい」
 と可奈美も参戦決定。何を考えてるのやら。
それでは、選手の入場です
……ノリノリだな、高橋君。
 ダイニングに三人が入ってくる。クウはいつぞやのスク水、可奈美は体操服にブルマー……
 こうなってくると、レイカの学校ジャージがまともに見えてくるから不思議だ。
既に戦いは始まっています。鼻血ものです
 高橋君が吠えている。何なんだこの展開は。

第一回戦・クウ対可奈美
ゲストに怜香さんをお招きしています。よろしく
「私に目を付けるなんて、ちょっとは……」
試合は中盤戦に突入しています。何と言うか、クウ選手が可奈美選手を押し倒しているような形
「まだ私がしゃべっ……」
可奈美選手、右手を赤です。何とか体を起こそうとしますが、ダメだ!クウ選手の勝利です
「私はまだ……」
はい、怜香選手は次の試合の準備を

第二回戦・レイカ対可奈美
……何と言うか、小さい空間での戦いになっています
「うむ、最初に相手に絡むまいと近場で手を打ったのが間違いだったな」
おっと、怜香選手、バランスを保てず自滅です

……楽しそうだな、君達。僕は『商品席』で、もう一度溜息をついた。

<アイキャッチ>
弐年乙組クーデレ先生!
>>676より、「Hシーンはなしか」とのことだが、ぱくらないいわく、
「文字数の都合で真っ先にカットした。少し後悔している」
とのこと。私は別に構わないのだが」
「クウちゃん、ここ喪男板w……」
687ぱくらない:2005/12/25(日) 02:16:44 O
 で、第三回戦、クウが勝てばそのまま優勝、レイカが勝てば全員同成績で別のゲームに突入となる。
「因縁の一戦ですね」
ええ、竜虎相打つといった所でしょうか
 我が妹よ、その変わり身の早さはどうかと思うぞ。
 ゲームマットの上では、クウとレイカが組つ解れつの大バトルを展開している。
「おっと、クウちゃん、レイカちゃんの胸に顔を埋めています」
埋めるほどないのが逆に萌えますね
「今度は顔が合いました」
 ちょっとお茶目したくなったのだろうか、クウはレイカに何事か呟いて、唇を寄せた。
 レイカの絶叫が住宅街にこだまする……

 帰って来た叔父さんから大目玉を喰らって、
 それはともかく、クリスマスゲーム大会を続行して、
 結局、僕は明日、三人を連れて町に出ることになった。今月もまた赤字だ。何だかなぁ
 で、今僕は、抜き足差し足でクウの部屋に向かっている。
 扉を開けて中を覗く。大丈夫、よく寝ている。引き分けが決まってブツブツ文句を言っていた割には聞き分けがいい。
 抜き足差し足で枕元に。ポケットに手を突っ込んで、小さい箱を取り出す。
 これを買うのに結構バイトのハシゴをしたが、クウのことだから、指輪の意味から説明しないといけないんだろうな。
 明日のことを考えて、ちょっと頬を緩める。
「クウ、メリークリスマス」
 少しだけ、あの頃の親父の気分を理解しつつ、僕はクウの部屋を後にしたんだ。
<おしまい>

ぱく映・予告編<2ch倫>
町を壊し吠える魔動獣、今、この国は、Dr冥界(プルート)と忠実なしもべ、センジュ男爵に狙われている。
だが、僕たちには正義のスーパーロボ・マジョンガーZがいる!
ある日、Dr冥界は魔法実験中、次元の谷間から、機能を停止したBWとGMを発見。ちゃっかり自分の戦力にしてしまう。
苦戦するマジョンガーZ、その時、あの戦乙女が舞い降りる!
陸に、空に、二大ヒロインの戦いが繰り広げられる!

冬のぱく映まんが祭、『音速騎行クウ対マジョンガーZ』にご期待下さい!


クリスマスをすっかり忘れていました。原宿から渋谷はカップルだらけ。キーッ!
で、投下。
予告編の奴は……やるかやるまいか考え中……
>>670さん、お世話になりっぱなしで申し訳ないです
>>683さん、乙です。頑張って下さい
688('A`):2005/12/25(日) 12:49:05 O
新作キターー!
(;´Д`)ツイスターゲームに混ぜて下さい
689狂気 ◆fO.ptHBC8M :2005/12/25(日) 16:00:13 0
一年前の高校の入学式。入試トップだった者が新入生代表として
挨拶する事になっているのだが、その新入生代表に選ばれたのが彼女だった。
しいんとした、入学式特有の張り詰めた厳かな雰囲気のなか、
彼女の名前が呼ばれ、彼女がステージに上がると全校生徒の集まった体育館に
おお…というため息のような歓声が上がった。
一年生だけでなく、二年生、三年生、教員までもが口々に彼女について
語り始める。
「うわっ、やべえ。超かわいいんだけど」
「むしろ美人って感じじゃん!?いやあ…でも…いいなあ」
「うわあああ同じクラスでよかった!!」
「…勘違いされるとアレなんですが、あの女生徒、美人ですなあ」

それほどまでに彼女は美しく、人を惹き付ける魅力があった。
もちろん僕も例にもれず、ずっと彼女の顔を見つめていた。
そんな男子の反応を見て、女子は嫉妬しないのかと思いきや、
「かわいいよねえ?」
「うん、可愛い。仲良くなりたいなあ…」
と半ばうっとりしたような目で見ている者ばかりだった。
妙な世界に入り込まなければ良いんだけど。
ようやくざわつきも収まり始めた頃、彼女は手にした紙に書かれている
スピーチを淡々と読み上げた。
感情がこもっているとは言いがたかったが、その容姿ぴったりの
凛とした気品ある声に体育館の誰もが真剣に耳を傾けた。
読み終えて彼女がお辞儀をし、席に戻ると体育館が拍手に包まれた。
仕方なくしているような義理の拍手とは違い、皆心の底から拍手していた。
立ち上がって拍手している者もいるし、手を振り上げて泣いている男子さえいた。

それほどまでに彼女は完璧だった。
690狂気 ◆fO.ptHBC8M :2005/12/25(日) 16:01:30 0
それからも彼女は学年トップを維持しつづけ、クラス対抗のスポーツ大会においても
活躍を見せ、まさに「完璧」でありつづけた。
「変わった喋り方」と「喜怒哀楽が殆どなくとてもクール」なところは
彼女のクラスの人間から聞いてはいたが、それを補って余りある魅力を持つ彼女だ、
彼女のクラスの女子から絶大な信頼を受けると同時に羨望の眼差しを送られていたし、
男子からは(彼女のクラスに限った話ではない。全学年の男子だ)絶えず告白などを
受けているようだった。
しかし、彼女はそれらの告白を全て断っているようだった。
一年生の男子の中でも絶大な人気を持ち、女子からも支持を受ける芥川も
自信満々に「俺絶対付き合ってみせる!」と言っていたが
一時間後にはひどく生気のない顔をして沈んでいたし、
自信のあった二年生、三年生の先輩方も同様にぞんざいに扱われ、
振られていったようだった。
そんなわけで、「空さんはひょっとして男に興味がないんじゃないだろうか」
という説が立ち、殆どの男子は彼女を遠巻きに眺めるだけになった
(たまにチャレンジャーもいるのだが結果は言わずもがなだ)。

691狂気 ◆fO.ptHBC8M :2005/12/25(日) 16:18:59 0
とりあえず続き書いてみた。この後は会話などを入れて展開させてく
つもりです。
>>685-687
かなわない…すっげー上手くて毎度毎度感心してしまいます

っていうか保管庫の作品良すぎて感動してしまった
692('A`):2005/12/25(日) 16:53:45 0
>>691
とりあえずがんばれ
693('A`):2005/12/25(日) 19:44:16 O
いや、面白いよ。もっと続けてちょー!
694('A`):2005/12/25(日) 19:45:31 0
うむ!続き待ってます!
695狂気 ◆fO.ptHBC8M :2005/12/25(日) 20:37:29 O
他の職人さんたちに肩を並べられるよう頑張ります。
一応タイトルを
>>680 「少年の詩」
>>682 「バームクーヘン」
>>689 「追憶のハイウェイ61」
>>690 「悲しいうわさ」です。センスないの丸出しタイトルですいません。
696('A`):2005/12/25(日) 20:38:39 0
        ┏┓          ┏━┓            ┏┓                          ┏━━━━┓
  ┏┓  ┗┛    ┏┓  ┗┓┃┏┓┏┓  ┏┛┗━━┓┏━┓              ┃┏━━┓┃
┏┛┗━┓┏┓┏┛┗━┓┃┃┃┃┃┃  ┗┓┏━━┛┗┓┃┏┓┏━━━┓┗┛    ┃┃
┗┓┏━┛┗┛┗┓┏┓┃┗┛┃┃┗┛    ┃┃    ┏┓┗┛┃┃┗━━━┛    ┏━┛┃
┏┛┃┏━┓  ┏┛┃┃┃    ┃┗━━┓  ┃┃┏━┛┗┓  ┃┃              ┃┏━┛
┃┏┛┗━┛  ┗━┛┃┃    ┗━━┓┃  ┃┃┃┏┓┏┛  ┃┃┏┓          ┗┛
┃┃┏━━┓      ┏┛┃    ┏━━┛┃  ┃┃┃┗┛┃    ┃┃┃┗━━┓    ┏┓
┗┛┗━━┛      ┗━┛    ┗━━━┛  ┗┛┗━━┛    ┗┛┗━━━┛    ┗┛
697696:2005/12/25(日) 20:39:39 0
スイマセン 誤爆しました
698('A`):2005/12/25(日) 22:24:58 0
>>695
ブルハとかハイロウズ好きなんだな。


>>696
ちょwwwwおまwwwwナイスタイミング過ぎて怖スwwwww
699狂気 ◆fO.ptHBC8M :2005/12/25(日) 22:38:52 O
>>696
ちょっと一瞬ショックだった
>>698
恥ずかしながら。
好きな曲のタイトルなどを据えていきます。
700真性携帯厨 ◆dh3ycXrkb6 :2005/12/26(月) 07:17:49 O
私も参戦させてもらっていいっスかね
では
 
「再婚だって!?」
僕は父さんに詰め寄った。
母さんが死んでから六年。あの時は小学五年生だった僕も、今では高校二年生だ。
「ああ」
父さんは笑いながらピースする。
「笑ってる場合じゃないだろ!で、相手はどこの誰なのさ」
「ん?まあ、もう少ししたら来るから心配するな」
もう少ししたら来る?僕はあごに手をやる。
「今日から一緒に暮らすことになってるから」
今日から一緒に……?そんな話は初耳だ。
「き、聞いてないよ!そんなの!」
「まあ、言ってないからなぁ。ハッハッハ」
ダメだ。このバカ親父。僕は頭を抱え込む。
「聡」
呼ばれて父さんを見る。いつになく真面目な顔だ。
「聡、父さんがこの人なら、と思って決めた人だ。だから心配するな」
そう言ってポンポンと僕の肩を叩く。
「あ、それと……」
父さんが思い出したように言う。
「向こうさんにも女の子が一人いるから。
確か、歳はお前の一つ下だから、妹ってことになるのかな?
ま、仲良くしてやってくれよ」
そう言って父さんはまた「ハッハッハ」と笑った。
……やっぱダメだ、コイツ。
今日から僕の家族が一気に二人も増える。
どんな人なんだろう。それも、もう少ししたらわかる。
昔から人見知りしてしまう僕としては非常に不安だ。
それに、僕は女の子が苦手だったりする。
いきなり妹ができて、僕はうまくやれるのだろうか?
……お腹痛くなってきた。
 
さわりだけですけどもじわじわ投下させてください
真似してタイトルを付けるなら『妹(マイ)スクールライフ』ってことで
では失礼しました〜
701('A`):2005/12/26(月) 07:49:59 0
>>700
乙!
続き待ってるよ
702('A`):2005/12/26(月) 09:23:50 0
>>700
展開に期待じゃ〜
703狂気 ◆fO.ptHBC8M :2005/12/26(月) 22:21:45 O
『ラブストーリーは突然に』
―――そんな彼女がいま僕のクラスに来ている。
彼女目当てに誰かが来訪することはあっても彼女から他のクラスへ行くことは少ないはずだ。
何か用件でもあるのだろうか、と思っていると彼女はすたすたと歩き始めた。
クラスの全ての男子が、いや女子すらも彼女の行く末をじっと見つめている。
背筋をぴんと伸ばして歩く彼女にはやはり特別な気品が感じられた。
彼女は突然ぴたりと歩みを止めると、僕の机の前に立った。
――え?僕?
クラス全員の視線が僕に突き刺さるのを感じる。
賢治が僕を軽く小突き、「何かしたのかよ」と小声で尋ねた。
何か言おうと思ったが、僕を見る彼女の視線の威圧感と、間近で見る彼女のあまりの美しさに圧倒されて、言葉は歯の裏で溶けてしまった。
「田中君」
―――やはり僕か。あり触れた苗字の癖にこのクラスに田中は僕しかいない。
一体なんだろう、と頭がフル回転で心当たりを探していた。
「色々考えたが、やはりここは直接言うべきだと思ってな。
単刀直入に言わせてもらうよ。私は君のことが好きなんだ。
もし君さえ良ければ私と付き合って欲しいんだ。」
704('A`):2005/12/26(月) 22:24:03 O
最近は携帯職人が多いですな。そういう僕も携帯ですが
705('A`):2005/12/26(月) 22:25:05 0
>>703
乙!
続き期待じゃあー
706狂気 ◆fO.ptHBC8M :2005/12/26(月) 22:28:24 O
携帯から短いの続きを投下してみました。
携帯からなので見にくい文章になってるかもですが…
とりあえず今日はPC投下出来ないのでつなぎです。
破綻してたらすいません。

>>700さん良いです。
自分が酷い駄文書きだとつくづく思いました。
続きお願いします。
707('A`):2005/12/26(月) 22:41:20 0
十分いいよ
自虐はやめなされ
708('A`):2005/12/26(月) 23:09:38 0
>>706
とりあえず、保管所から避難所にいけるからそこで自虐専用スレがある。
自虐したいならそこでしなされ。

文章自体は読みやすいんだからそうくよくよするもんでもないよ。
現にいいって言ってくれる人がいるんだから自信持ちなされ。
あんまり自虐ばっかりするとあきれて読者が離れるぞ。
709狂気 ◆fO.ptHBC8M :2005/12/26(月) 23:26:40 O
そうですね、すいません。これからもしばらく続き書いていくつもりなのでよろしくお願いします
710('A`):2005/12/26(月) 23:29:52 0
どうぞこれからもよろしく
711ぱくらない:2005/12/27(火) 00:54:09 O
>>702さん
ヒント、ワンセンテンスに同じ単語が頻発する場合は、別の単語に置き換えるか文自体を見直す事。
これ以上はスレ違いになるので……

明後日辺り、次を投入予定
712ぱくらない:2005/12/27(火) 00:55:59 O
スマソ、×702○>>703
713真性携帯厨 ◆dh3ycXrkb6 :2005/12/27(火) 01:11:57 O
>狂気さん
他の方々が仰っているように、私も文章がおかしいとは思いませんよ
むしろそれを言ったら私のほうがw
714真性携帯厨 ◆dh3ycXrkb6 :2005/12/27(火) 02:52:35 O
もうすぐ夕飯時。インターホンが鳴った。
「はいはーい」
父さんが玄関に迎えに行く。
ついに来たみたいだ。新しい僕の家族が。
リビングのソファに座っている僕の正面には、リビングと廊下を繋ぐ扉が見える。
あの扉が開いた時、僕は新しい家族と対面するのだ。
玄関のドアが閉まる大きな音。しばらくして「ハッハッハ」という親父のバカ笑い。
廊下を歩く音が聞こえる。緊張してきた。
落ち着け、僕。リラックスだリラックス。
僕は深呼吸をする。
大きく息を吸って〜。ス〜。
大きく息を吐いて〜。ハ〜。
もう一度。ス〜、ハ〜。
ついでに高見盛のマネをして〜。よし完璧だ。いつでも来い!
「あれがうちの息子。
いやぁ変なやつみたいだけど気にしないでね」
開いた扉の向こうから僕を指差し笑う父。その横に人が立っている。
しょっぱなから恥ずかしい所を見られてしまった。
「ささ、どうぞどうぞ」
父さんに促されて女の人が入ってきた。
ものすごく美人だ。背中まで真っ直ぐ伸びた黒髪が色っぽい。
女の人が僕を見て優しく微笑む。この人が、僕の母になる人。
この人はあの親父のどこに魅力を感じたんだ?
「初めまして。聡君」
「ふゃい!?」
突然で声が裏返ってしまった。穴があったら入りたいくらい恥ずかしい。
顔が真っ赤になるのが自分でもよくわかる。
「私は美咲。聡君のことはお父さんからいろいろ聞いてるわ」
ガシッと美咲さんが僕の手を取る。温かい。
女の人に手を握られたのって初めてだよ。
美咲さんがまじまじと僕の顔を見つめる。
きっと、今の僕の顔は茹でられた蛸みたいになっているだろう。
「何かあったら遠慮しないで何でも相談してちょうだいね。
今日から私たちは家族なんだから」
「あ、は、はい……」
そんなことしか言えない僕。
何度も頭の中で会話をシミュレートしたのに全て吹き飛んでしまった。
美咲さんはまだ僕の手を握っている。そろそろ手を離してもらわないといろんな所がヤバイ。
「あの……」
「ほうら、入って入って」
僕の言葉が父さんの声にかき消された。
そういえば、美咲さんには女の子が一人いるんだっけ。僕は扉の方を見た。
美咲さんも、僕の手を離して扉の方を向く。。
715真性携帯厨 ◆dh3ycXrkb6 :2005/12/27(火) 02:57:46 O
父さんに背中を押されて女の子が入ってきた。

女の子と目が合う。
さすがに親子。美咲さんに似て美人だ。
美咲さんと同じように背中まで髪が伸びている。
でも、美咲さんと違って無表情。緊張で固まってるってわけじゃなさそうだ。
女の子が静かに口を開いた。
「初めまして。清美です。よろしく」
そしてペコリと頭を下げる。
「あ、ど、どうも。えと、さ、聡……です」
ここの会話ももシミュレートしていたのだがやっぱダメだった。
「ハッハッハ。清美ちゃん、うちのと仲良くしてやってくれよ」
へこむ僕を見かねてか、父さんが笑いながら入ってくる。
「まあ、立ってるのも何だし座って座って」
父さんに言われて、テーブルを挟んで向かい合うソファにそれぞれが腰を下ろした。
片方のソファは父さんと美咲さん。
僕の隣には清美ちゃんが座る。
こんな近くに女の子がいる。こんな状況は初めてだ。
なんとなく体温が伝わってくる気がする。
なんだかいい匂いがする。
そしてすごく胸がドキドキする。
これが女の子か……。
目の前では父さんと美咲さんが楽しそうに話をしている。
僕も清美ちゃんと何か話したほうがいいのかな。
僕は清美ちゃんの方を向いた。清美ちゃんも僕を見ている。
「「あの」」
僕と清美ちゃんの声が重なった。
「あ……ごめ」
「そちらからどうぞ」
どもる僕とは対照的な清美ちゃん、冷静な切り返し。
「あの……清美ちゃんでいいのかな?」
僕は恐る恐る尋ねた。
清美ちゃんは意味がよく分からなかったのか、「何が?」と言いたげな表情だ。
「あ、君の呼び方」
と、僕は慌てて付け加える。
「"ちゃん"はいらない」
清美ちゃん、もとい、清美は頷くと一言そう言った。
「そ、そう」
沈黙。会話が続かない。ふぅ、と僕は溜め息をついた。
女の子と言葉のキャッチボールをするのって疲れるんだなあ。
僕はソファに体を沈めた。
「あなたのことはなんて呼べばいいの?」
清美が口を開く。
「え?僕のこと?僕のことは……」
そこまで言って僕は言葉を止めた。
待てよ?これはこの美少女に僕を「お兄ちゃん」と呼ばせる絶好のチャンスなのでは?
僕はあごに手をやる。
いや、初対面でいきなり「お兄ちゃんと呼んで」はないんじゃなかろうか。うーん。
「どうかしたの?」
716真性携帯厨 ◆dh3ycXrkb6 :2005/12/27(火) 03:01:27 O
清美の声で僕はハッと我に返った。
すぐ目の前に清美の顔がある。頭を少し動かしたらぶつかってしまいそうな距離だ。
清美が身を乗り出して僕の顔を覗きこんでいるのだ。
清美の吐息が僕の顔にかかる。
「うわあっ!」
反射的にソファから飛び退こうとして転がり落ちてしまった。
みんなが僕を見る。
「何やってんだ、お前」
床に這いつくばる僕を見て、父さんが苦笑している。
「大丈夫?」
これは美咲さんだ。
清美は黙って僕を見ているだけ。
僕はサッと立ち上がった。体をはたいて一度咳払い。
「僕のことも名前でいいよ」
そう言ってニコッと笑顔を作って見せる。我ながら下手な照れ隠しだなと思う。
「……そう。それじゃ、聡。よろしく」
それだけ言うと、清美はプイッとそっぽを向いた。
「そんじゃ、今日はみんなで飯でも食いに行こうか」
父さんの一言で今日は外食だ。
初めからそのつもりで家にはなんの用意もしてなかったんだけど。
結局、今日はこの後清美とは一度も口を利かなかった。
なんか早くも気まずい空気が漂ってる。
夜、僕は自分の部屋のベッドに倒れこんだ。
天井を仰ぐ。
「うまくやっていけるのかなぁ」
僕は部屋の明かりを消した。
717真性携帯厨 ◆dh3ycXrkb6 :2005/12/27(火) 03:03:28 O
なんだかんだで長くなるな。
 
>ぱくらないさん
新作楽しみにしてます〜
718('A`):2005/12/27(火) 04:27:03 0
>>717
GJ!!
719狂気 ◆fO.ptHBC8M :2005/12/27(火) 16:10:12 0
『空が落ちてくる』
あう、あう。
彼女の告白を聞いた後、一番に僕の口をついて出た言葉がそれだった。
思考が止まり、頭の中が真っ白になる。心臓が変な打ち方をしている。
何か喋ろうと思うのだけどきちんとした言葉となって出てくれない。
―――なんで、なんで?なんで僕なんだ?
告白された嬉しさよりも、皆の前で言われた恥ずかしさよりも、驚きのほうが勝っていた。
何も言えないまま周りを見回すと、皆も僕と同じような反応をしていた。
まるで時間が止まったかのように、誰も動かなかったし何も喋らなかった。
賢治なんかは口を半開きにしたまま、目をばっちりと見開いて
魂が抜けたような生気のない顔をしている。
それは凄く間抜けな顔だったが、たぶん今の僕も同じような顔をしているのだろう。
「田中君」
彼女の声が沈黙を打ち破る。僕ははっと顔を上げ彼女を見た。
「別に返事は今すぐでなくてもいいんだ。そのうちまた君の返事を聞きに来るよ。
そのとき、イエスでもノーでもいいから君の答えを聞かせて欲しいんだ」
僕はただこくこくと頷くだけだ。彼女は続ける。
「――しかしこの教室は休み時間だというのに随分静かだな、
お陰で上手く言う事ができて良かったよ」
え、クラスが静かな原因が自分だって事に気づいてないんだ…
この人、結構天然なのかもしれない…
「じゃあ、また今度。じっくり考えてみて欲しい」
そう言うと彼女は踵を返し、すたすたと教室を出て行った。
彼女が出て行って数秒もしないうちに、さっきまで時間の止まっていた教室は
怒号や叫び声に包まれた。
「うわああああああああああああ!!」
「何?何?今の何?何なの!?」
「小山内さんがテツに告った!小山内さんが!小山内さんが!」
「有り得ないっ…嘘だ…夢だろこれ…」
「ところがどっこい現実ですっ…!」
「お前一体何したんだよ!教えてくれ!」
クラスの男子と女子が僕の周りに集まって一斉に叫びだす。
答えようがない。僕だって現実だとは思えない。
賢治はというと、僕の学生服の襟元を掴んで僕を激しく揺すっていた。
「なんでなんでなんでなんでなんでーっ!」
朦朧とした意識の中で、僕はこれからのことを考えて、いた。
720狂気 ◆fO.ptHBC8M :2005/12/27(火) 16:33:42 0
四時間目が終り昼休みに入ると、「小山内さんが僕に告白した」という話は既に
学年中に広まっているみたいだった。
三時間目、四時間目の授業、僕の携帯は知らないアドレスからの質問メールで
ひっきりなしに鳴っていたし(余りにうるさいので電源を切った)、
僅かな休み時間の間にも、僕は話したこともない人から質問責めに合っていた。
昼休み、僕はぐったりする暇もなく人に囲まれていた。
これじゃおちおち昼飯も食べられない…
僕は昼休みの間ずっと机に突っ伏したままじっとしていた。
やがて皆も聞いても無駄だということを悟ったらしく、僕の周りを
去っていった。昼休み終了五分前になると僕の周りはようやく平穏になった。
もちろんクラスの人間の視線は痛いほど感じたが。
見計らっていたかのように賢治が僕の席に寄ってくる。
「どうすんの、答え?」
賢治は先ほどの興奮はどこへやら、にやにや楽しそうに笑いながら僕に聞いてきた。
もちろん答えなんて決まっている。オーケーだ。
あの小山内さんだ、断る人間なんているわけがない。女子だってオーケーしてしまう
かもしれない。
「そりゃいいよ。いいに決まってるよ。当たり前だよ」
うんうんと楽しそうに頷くと、賢治はさらに聞いた。
「んで、ほんとに心当たりないの?なんかあったんじゃないの?」
「ある訳ないじゃん。多分一番混乱してんの僕だよ」
賢治はほんとかよ、と疑っていたが教師が教室に入ってくると
じゃ、と言って慌てて席に戻っていった。
そのようにして僕は五、六時間目を過ごした。
721('A`):2005/12/27(火) 17:22:45 0
続き期待
722('A`):2005/12/27(火) 17:28:36 0
クロスチャンネルの曜子ちゃんみたいな感じか
723('A`):2005/12/27(火) 19:08:33 O
>>720
イイヨイイヨー
724('A`):2005/12/27(火) 19:11:00 0
           _
           {!!! _ ヽ、
            ~ `、  \
       ∧_∧  , ‐'`  ノ
      ( ´∀`)'" .ノ/  <これで俺がこのスレ長(クラス長の一種)だ!
  ,-‐'⌒" ̄ `Y"   r '
γ' −、_,-ュ   ¥   ノ
(_     }-‐´;`ー イ
 ` " ̄` T彡 i ミ/
      }     '´ ̄"`ヽ
     /    _,,,,,、   j
    /   /`'  {  /
   /  ノ      |  (_,,-,
   \  `ヽ    / __ノ ァヮヮ
     \ \    ̄(;:ノД`)ー'⌒Y
      ノ  _>     ノ ノ __,, ノ
     <.,,_/~     (_ (_,ノ (_(__,.J
725('A`):2005/12/27(火) 21:12:41 0
職人様たち乙であります!
ただ一つ注文をしたいであります:

素クールの名前は統一できないでしょうか?
726('A`):2005/12/27(火) 21:18:37 0
>>725
名前に萌えてる訳じゃないんだから別に要らなくねぇ?
下手すると別のSSと混同する可能性もあるし
727('A`):2005/12/27(火) 21:58:17 0
つーかキャラも内容もまるで違うのに統一してどうすんだ
728('A`):2005/12/27(火) 22:04:04 0
つか理由もいわずに全職人に一方的に注文するなよ。
729('A`):2005/12/27(火) 22:19:05 0
いや、マクドナルドだとツンデレの名前が統一されてるから
ここで素クールの名前を統一した方がいいかなって
730('A`):2005/12/27(火) 22:19:10 0
>>725
一応、クーで統一されてる。
愛称か本名かは書き手、読み手のそれぞれの解釈。
731狂気 ◆fO.ptHBC8M :2005/12/27(火) 22:35:33 0
「ア・ハード・デイズ・ナイト」
ホームルームが終ってしまうと僕はさっさと教室を出た。
賢治が、帰り遊んでこうぜと誘ってきたが僕はそれを丁重に断った。
身に覚えのない事を根掘り葉掘り聞かれるのはもううんざりだったし、
それに今日は色々な事がありすぎて疲れていたからだった。
僕は一刻も早く家に帰り、この気分を落ち着けたかった。ホーム・アゲイン。
部活の準備に勤しむ生徒達を横目で見つつ、僕は学校を出た。
―――と。校門の前に三人、三年生が会話しているのが目に入った。
正直言ってそんな所は通りたくなかったが、変に回り道して通るのも何だし、
それに僕は疲れきっていて、早く帰ってしまいたかった。
遠回りなんかしたくない。僕は悩んだ末にそのまま通っていく事にした。
しかし僕が横を通り過ぎたとき、一人が僕に気づいたらしく、
話し掛けてきた。
「じゃあねー、バイバーイ」
やめろって、と笑いながらもう一人が突っ込む。しかし、その男子は
僕の顔を見るやいなや一瞬で笑顔をかき消し、僕を睨んだ。
「…こいつさあ、あいつだよ、例の」
三人の中で我関せずという感じだった男子が僕をじろりと眺める。
「…あの小山内ちゃんの奴か?」
ふざけて僕に話し掛けてきた男子もとたんに態度を急変させて僕を見る。
「こんな奴かよ、ありえねえ」
そうして僕は三人の男子に体育館裏へと引っ張られていった。
やはり回り道するべきだった、と後悔しながら。
732('A`):2005/12/27(火) 23:37:13 0
狂気はそろそろビートルズとか色んな所から曲名を題名にするのをやめるべきじゃまいか。

自分でつけろよwwwwwww
733('A`):2005/12/28(水) 00:46:55 0
俺「おはよう」
素「おはよう」
テクテクテク
俺「テストだな明日」
素「そうだな」
俺「勉強してるか?」
素「・・・してないよ」
俺「でも、おまえ頭いいからな。いつも俺より上にいるよ」
素「・・・」
俺「この学校だってさ、おまえもっと上に行けただろ」
素「・・・ちがう」
俺「ん?」
素「わたしは、おまえと一緒じゃないとダメだから」
俺「・・・」
素「・・・」
俺「・・・はは、嬉しいよ。なんだかんだで幼稚園の頃から一緒だったしな」
素「これからもずっと一緒だ」
俺「そうだな」
734('A`):2005/12/28(水) 00:50:27 0
>>733
感動した
テラチンポwww
735('A`):2005/12/28(水) 02:18:39 O
>>733
泣いた
736('A`):2005/12/28(水) 02:31:02 0
俺「それじゃ、また放課後な」
素「・・・うん」
キーンコーンカーンコーン
俺「よ、待ったか」
素「いや」
俺「はい、弁当箱」
素「・・・」
俺「今日も美味かったよ」
素「そ、うか」
俺「ああ。でも、まさか、昨日の夜うなぎの話しをして
朝渡された弁当にうなぎが入ってるのには、流石に驚いたけどな」
素「おまえが食べたそうだったから・・・」
俺「いや。マジで食いたかったんだよ。それで、嬉しくってさ」
素「・・・(顔赤)」
俺「てか・・・スーパーとかもう閉まってただろ?うなぎ・・・どうしたんだ?」
素「川で捕まえた」
俺「・・・」
素「冗談だ」
俺「おまえが言うと嘘に聞こえないよ」
素「まだ、開いてた。駅前のほうは」
俺「そうか。駅前まで・・・。あ、ほら、弁当箱」
素「・・・」
俺「んじゃ、帰るか」
素「うん」

この場合「うん」と「ああ」はどっちのほうがいいのかな。「ああ」のほうがいいかな
737('A`):2005/12/28(水) 02:34:56 0
ああのほうがいいな
738('A`):2005/12/28(水) 02:35:47 O
いや、素クールだから
うんのほうが素直でかわいい
ああ、は親しいけど一線を越えてないようなイメージんぐ
739('A`):2005/12/28(水) 02:42:28 0
ToHeart3の幼馴染には是非素クールがほしいものだな
740('A`):2005/12/28(水) 02:46:49 O
うん、に一票
741('A`):2005/12/28(水) 11:24:59 0
ハァハァ
742('A`):2005/12/28(水) 16:06:09 0
うん。のほうがいいね。幼馴染っぽくて。
親密な関係ってのがよく分かる。
743('A`):2005/12/28(水) 16:44:29 0
はいは?
744('A`):2005/12/28(水) 17:23:10 0
ちと他人行儀な感じがする
745('A`):2005/12/28(水) 17:59:45 0
イエスは?
746('A`):2005/12/28(水) 18:00:12 0
ちと軍人っぽい感じがする
747('A`):2005/12/28(水) 18:23:33 0
おぅけいは?
748('A`):2005/12/28(水) 19:07:06 O
それは素クールじゃない
749狂気 ◆fO.ptHBC8M :2005/12/28(水) 22:40:46 0
――バスケットボールをつく音が微かに聞こえる。
体育館の中でたぶん熱心に練習しているであろうバスケ部とは裏腹に、
体育館裏は人気がなく、閉閑としていた。
そこで僕はどん、と肩を小突かれはっとした。
一番始めに声を掛けてきた、髪をアシンメトリー・カットにした男が言う。
「お前聞いてんの?」
他の二人も今にも襲い掛からんばかりの目で僕を睨む。
ええー…なんで僕こんな状況に追い込まれてんだろ…
「お前さ、小山内ちゃんに告られたんでしょ?」
突っ込みを入れた、ストライプシャツを学生服の中に着た男が訊く。
「…まあ、一応」
嘘をついてこの場を逃れられないかと考えたが、多分この人たちは全部知っている。
下手に嘘をつくのも逆効果だろう、と僕は頭をフル回転して
瞬時に判断した。
「随分噂になってたけど、まさかお前みてえな奴だとはなあ。ん、
確かお前去年ライブ出た二年だろ?」
我関せずだった坊主頭が続けざまに質問を浴びせる。
っていうか、なんでもうそこまで噂が広まってるんだ。速すぎだろう。
ストライプシャツが興奮した口調で言う。
「お前どういうことかわかってんの?小山内ちゃんはお前には似合わねえよ」
そこで僕は思い出した。僕達の入学式のとき、彼女のあまりの可愛さに
当時の二年生――つまり現三年生だ――がファンクラブのようなものを
結成していたことを。
人数自体はそれほどでもなかったが、たびたび一年生の教室まで降りてきて、
彼女を密かに見ていたり、帰り道にたまって彼女をぼうっと見たりしていた
ことがたびたびあった。
つまり、この人たちはそのファンクラブの会員みたいなものか。
「何手出しちゃってくれてんの?人の女にさあ」
アシメが言う。別に僕の女ではないし、この人たちの女でもない。
「ちょっと調子こき過ぎなんだよ。てめえ」
そう言って三人が僕に近づいて来る。僕は後ずさりするが逃げられそうもない。
――やばい!やられる…!
750狂気 ◆fO.ptHBC8M :2005/12/28(水) 22:58:59 0
「待て」
まさに僕が一発目を喰らおうとするその瞬間だった。
僕の背後から聞き覚えのある、凛とした声が聞こえた。
三年生たちは手をぴたりと止め、僕の背後に目をやった。
僕も咄嗟に振り返る。
――小山内さんだ。
「どんな、いかなる理由があろうと私の初恋の人に危害を加えるのは
この私が許さない」
初恋の人。あらためて聞いてもやはり恥ずかしい。この人はいつでもストレートだな。
っていうかタイミング良過ぎじゃないだろうかこの人?
「お、小山内ちゃん」
「こいつがいけねえんだよ。どうせこんな奴、付き合ったって
小山内ちゃんがっかりさせるだけだよ?」
「そうだよ、もう一度考え直してみなって」
弁明するかのように口々に意見を述べ始める。
しかし、彼女はそれを全く聞いていないかのように僕に向かって歩いてきた。
「そうか、残念なことだな」
彼女はそう言うとぐい、と僕の腕をひっぱり引き寄せた。
抵抗も出来ぬまま、僕は間近で彼女と向き合う形になる。
ひょこ、と僕の肩から顔を出して、唖然としている三年生たちに言う。
物凄く良い香りが僕の鼻をつき、それが僕をひどくどぎまぎさせる。
「もう既にこういう関係なのだよ」
そう言って彼女は僕の頬に両手を当てると、僕の唇に自分の唇をそっと重ねた。

751('A`):2005/12/28(水) 23:01:26 0
毎回ほとんどの作品に言えることだけど
惚れた経緯とか理由はないのな
752狂気 ◆fO.ptHBC8M :2005/12/28(水) 23:06:40 0
流れを読まず本日も投下。
>>732
すいません、自分でも苦しくなってた所なんでもうやめます。
今までのタイトルは全部なかったことにしてください。
>>751
そのへん書いてみようと思っています
753('A`):2005/12/28(水) 23:45:58 0
狂気の文章読みにくい、あとキャラがかわいくない
754('A`):2005/12/28(水) 23:58:50 O
>>753
じゃあ読まなきゃいいんじゃないか?職人のやる気無くさせるようなこと言うなよ。
755('A`):2005/12/29(木) 00:00:01 0
職人が出るごとにアンチが湧くのな。このスレ。
やっぱ喪板向けのスレではないな。
756('A`):2005/12/29(木) 00:01:08 O
>>752
人によるだろうがオレはかなりおもしろいと思う。
アンチは気にせずガムバってくれ
757('A`):2005/12/29(木) 00:05:35 0
>>752
個人的には最後まで読みたいので
頑張ってくれ。
758('A`):2005/12/29(木) 00:06:53 0
うむ。俺もだ
これからも頼む
759ぱくらない:2005/12/29(木) 00:52:23 O
冬休み・ぱく映まんが祭
『音速騎行クウ対マジョンガーZ』前編

 それはある晴れた小春日和の午後のことだった。
 市内全域に半年ぶりに警戒警報が鳴り響いた。
 運悪く、僕たち野郎は持久走の授業中。ゴール後、へたりこんでゼイゼイいっている最中に事が起こった為、動くのが少し遅れてしまった。
「洋!何をしている」
 相変わらず世話の焼ける奴だ。などと言いながら、体操服+ブルマー姿のクウが手を差し延べてくる。
 しかし、つくづく学校ファッションの似合わん奴……
「……ありがと」
 手を取り、ヨッと立ち上がる。が、よろけて抱き付く形に。
「洋、いきなり……そういうことは家に帰ってからだ」
……赤面。いや、今はそういう時じゃなくて!
「シェルターは!」
 クウは当たり前のように首を振る。
「もう遅い」
 言いながら、腕に装甲呼び出して、どこかに通信を始める。
「……ダメだな。限定解除の許可が出ない」
 最後の戦いからこっち、クウは僕の監視役という名目で、記憶もブロックされずにここにいる。
 が、さすがに平時ということで、バルキリーとしての能力は、当局の許可なしに使用することは出来ない。
「特等席でご観覧って訳ね」
 耳を澄ませば、風に乗って『敵』の声が。
『ワハハハ……私はDr冥界(プルート)の部下、センジュ男爵だ。この町は我々が占拠する』
 マジですか。噂には聞いてたけど、本当に名乗ってる。
 出現する度に事象変移起こしてセンサーに引っ掛かるBWも大概だったが、アレと比べればまだリアルだ。
「始まったぞ」
 クウの視線を辿ると、よく分からない格好のロボが町を壊している。
「魔法で動く獣、魔動獣か」
……言っちゃったよ。
 と、遠くから何やら金属音が。
… … …
トンヤンゲ トンヤンゲ トンヤンゲ
トンヤンゲ トンヤンゲ トンヤンゲ
全長二十メートル位のロボが、走ってくる。何故か女性型。
「はーい、マジョンガーZが通りますぅ、まだ外にいる人は気をつけてくださーぃ」
……何やら脱力感を誘う、多分、少女の声と共に巨大美女が駆けて行く。
 その後ろから、バイクが一台かっ飛んで来た。
「この辺りで見晴しのいい場所ぁどこだ!」
760ぱくらない:2005/12/29(木) 00:53:12 O
「お、よく見えるよく見える。まるで人がゴミのようだ」
 バイク少年(同い年位か)は屋上で目の上に手を翳し、物騒なことを言った。おもむろに携帯端末を取り出しダイヤル。
「舞夢、杢子、聞こえるか」
「はーい、聞こえるよーユキちゃん」「……イ」
 マジョンガーZが返事をした。
「てめー、ユキちゃんッつーのやめろってあれほど……」
「敵が来るよー」
「後で覚えてろ。マジックミサイルで様子見、反撃がなければ攻撃続行、あったら……」
 バイク少年は舌打ちしながらも、Zに指示を出し始める。
「ん、中々的確だ」
 クウがそっち関連で人を褒めるとは。
「左回れ左!……分かるか、美人のねぇちゃん。これが終わったらお茶でも飲みながら」
「残念だが先約がある」
 クウは僕の腕に自分のそれを絡めた。
「何でぃ、彼氏持ちか、とワンステップ下がれ」
 あっさり引き下がる。意外と律義だ。
 町中では、建物を幾つも押し潰しながらも、何とかZの勝利で終わりそうな雰囲気。
「よし、とどめだ。ロケートパンチでもブレストメルターでも好きなの使え」
「はーい、連続攻撃ー」
「……ン」
「バカ、エネルギーの無駄遣い」
 魔動獣が爆発する。
『む、だがこれだけではないぞ、マジョンガーZ。いでよ、フラゴンS5』
 センジュ男爵とやらの声と共に、空からイカの化け物のような魔動獣が現れる。
「ちっ、やべーな」
「何かあるの?」
 非常に嫌な予感がする。何故か、そういうのに限って当たるのだ。
「……いやね、マジョンガーZって、空飛べないんだわ。この間は何とか仕留めたけど、町一つ灰」
 おーい。
「それは困る」
 とクウ。
「洋に貰った指輪を家に置いてきている。最悪命があればいいが、あれは惜しい」
 もう一度、問い合わせを始める。
「しゃあないか。あんたらどっかに避難……」
「許可が出た。行ってくる」
「わかった。気をつけて」
「洋こそ。空中戦用壱式装備、転送」
 体操服とブルマーの上に、純白の装甲が展開していく。戦乙女の騎行が始まる。
「……あれ、お前の彼女?」
「世界最速の、ね」
 自分のことでもないのに、僕は胸を張って答えたんだ。
761ぱくらない:2005/12/29(木) 00:55:25 O
 富士の樹海のど真ん中に、魔法力研究所はあった。建物もシュール、そもそも存在自体がシュール。いや、人のことは言えないんだけど。
 クウと僕は、魔法力研究所の招待を受け、今ここにいる。
「おぅ、よく来たな」
 研究所のエントランスで見知った少年が手を上げる。
 出迎えてくれたのは、弦弓之介博士と息子の由紀(よしのり)さん、で、マジョンガーZのパイロットの美少女姉妹(いや、本当に)鉢金舞夢さんと杢子さん。
「さて、早速なのだが、君達に来てもらったのは、空からの敵に備える為なのだ」
 応接間に落ち着くや否や、本題を切り出す弦博士。何でも最近Zが空を飛べないのをいいことに、飛行魔動獣が次々と送り込まれているらしい。
 更に、由紀さんと会った日に、ユニットが僕に見せた光景……
 ピッタリした全身タイツにマントを羽織り、杖を持った老人が、次元の間に漂っていたBWとGMを見つけ、高笑いしている。
 が気になったようで、唯一現役で動けるバルキリーのクウと、不確定要因の塊である僕を召喚したと、そういう訳だ。
「期間は、Zの飛行ユニットが完成するまで。いいかな?」
「私は構わないが。洋は?」
「僕も」
「そうこなくっちゃ」
 由紀さんが指を鳴らす。が、
「マジョンガーZで何とかなりますのにー」
「……ン」
 舞夢さんと杢子さんは反対のようだ。
 クウの瞳が細くなった。まずい。
「お前は一人……いや、二人で戦っているつもりなのか?」
「いいえー、御祖父様も一緒ですぅ。御祖父様のマジョンガーZは無敵ですー」
「……キ」
 コクコク頷く杢子さん。
「そうか。なら、君達は君達で戦え。連携も出来ない相手とチームは組めない」
 クウは険しい目で二人を一瞥してそう言い放った……

後半・予告
ちょっとした油断から、捕われの身になるクウ。解放の交換条件はマジョンガーZの引き渡し。
洋、決死のクウ救出作戦は成功するのか!
『音速騎行クウ対マジョンガーZ』後編にご期待ください


後半は、明日か明後日投入します。
>狂気さん
ガンガレ
762('A`):2005/12/29(木) 00:57:41 0
うわ、つまんねー
763('A`):2005/12/29(木) 01:18:45 0
めちゃくちゃおもしろいよ。うん


















うん
764('A`):2005/12/29(木) 01:28:04 O
会話だけってスタイルもいいの?
例えば
素「なあ、主」
素はそういって主を上目遣いに見上げる
主「なんだよ?」
じゃなくて
素「なあ、主」
主「なんだよ?」
はおk?
765('A`):2005/12/29(木) 01:35:55 0
は?
766('A`):2005/12/29(木) 01:44:28 0
>>764
普通におk
元はそんな形式だし

つーかアンチウゼェな
767('A`):2005/12/29(木) 01:59:53 0
>>756
書き手としては、読まずにスルーより
読んでくれてかつこういう指摘くれる人間がありがたい。
無論、読んで、さらにGJくれる人も大切だけどね!
768('A`):2005/12/29(木) 02:13:50 O
会話だけのほうが読みやすくて好き
769真性携帯厨 ◆dh3ycXrkb6 :2005/12/29(木) 16:01:44 O
今日は日曜日。食卓を囲んで、少し遅めの朝食。
反対側でいちゃつく父さんと美咲さんを見ないようにして、僕はご飯を口に運ぶ。
横目に隣を見る。黙々と箸を動かす清美。
なんか気まずい。でも何か喋らなきゃと思っても特に話題も浮かばない。
清美と目が合った。
「何?」
「あ、いや、ごめん。なんでもない」
「そう」
僕と清美の会話はこれで終わり。
父さんと美咲さんくらい、とは言わないから、せめてもう少し仲良くできたら。
「ご馳走さま」
あまり手の付けられてない朝食の乗った食器を持って、清美が席を立った。
清美はそのまま流しへ向かう。僕はなんとなしにそれを目で追ってしまう。
食器を下げた清美がダイニングルームを出ていった。
「ごめんなさいね、聡君。あの子、気難しい性格だから」
美咲さんが僕に言う。
「はぁ」
なんて返せばいいんたろう。
美咲さんは「あの子も思春期だしねぇ」と付け加えるとフフッと笑った。
 
「聡」
リビングで一人テレビを観ている僕を父さんが呼んだ。
僕は父さんの方に顔を向ける。
「後で美咲と清美ちゃんの荷物が届くはずだから、荷物の整理、お前も手伝えよ」
「そういうのって業者の人がやってくれるんじゃないの?」
「そういうのはお金がかかるからな。節約だよ、節約」
父さんが右手の人指し指と親指で輪っかを作って見せる。
「俺は美咲のを手伝うから、清美ちゃんの方は任せたからな」
そう言って父さんが右目でウインクする。
なるほど。父さんの言いたいことがわかった。
つまり、これを通じて少しでも清美と仲良くなっとけ、ということなのだろう。
そううまくいけばいいんだけど。
「うん。わかったよ」
「よしよし、聡、男を見せるチャンスだぞ。気張っていけ!」
バンッと父さんが僕の背中を叩く。
ヒリヒリする背中の痛みに身悶えしながら、僕はテレビに向き直った。
770真性携帯厨 ◆dh3ycXrkb6 :2005/12/29(木) 16:04:58 O
「さて始めようか」
美咲さんの荷物を父さんが運んでいく。
残りは清美の荷物だ。
清美が段ボール箱を抱えて立ち上がる。
重いからか、フラフラしていて危なっかしい。
「それ、僕が持つよ」
清美から段ボール箱を受け取る。結構重い。
「重いのは僕がやるから、清美は軽いのをよろしく」
「……ありがとう」
清美にお礼を言われた。ちょっとムズ痒い。
「これはどこに置けばいいの?」
「それは押し入れの上にお願い」
清美の的確な指示でどんどん空の段ボールが増えていく。
相変わらず僕たちに会話らしい会話はない。
けど、前よりは気まずくなくなったような気がする。一歩前進だ。
僕は次の段ボール箱を開けた。中身はぬいぐるみ。
結構かわいいところもあるみたいだ。思わずニヤけてしまう。
ぬいぐるみが退くと、奥から小包が出てきた。僕はそれを手に取る。
「これは?」
と、僕は小包を持ち上げて見せる。
「!それに触らないで!」
清美が小包を引ったくるように取った。
「ご、ごめん」
結局、それから互いに何も喋ることなく荷物の整理は終わった。
「それじゃあ」
僕は空の段ボールを持って清美の部屋を後にする。
何やってんだか。僕は溜め息をついた。
 
夕食時。
反対側で父さんと美咲さんがいちゃついてるのをしり目に、僕はつい、隣に座る清美をチラチラ見てしまう。
清美は朝と同じく、ただ黙々と箸を動かしている。
また、今朝と同じように清美と目が合った。けど、今度は何も言わない。
清美はすぐに視線を戻した。
「ご馳走さま」
やっぱりあまり減ってない夕食を片付けて清美が出ていく。
「そういや」
父さんだ。
「清美ちゃんの学校、お前と同じ所だから。
明日は頼むぞ」
そっか、同じ学校なんだ。明日からどうなるんだろうか。
食べ終わって、僕は手を合わせた。
同じ学校……か。
771真性携帯厨 ◆dh3ycXrkb6 :2005/12/29(木) 16:06:57 O
僕は自分のベッドに倒れこんだ。
頭元の時計に目をやると時間はもうすぐ十一時半。
そろそろ寝ないと朝が辛い。けど、僕は眠れなかった。
何故か清美のことを考えてしまう。
「それに触らないで!」
あの時の清美を思い出す。僕は大きく溜め息をついた。
コンコンと、僕の部屋のドアが音をたてる。
「もう寝てる?」
廊下から清美の声。
「入っていいよ」
ドアが開いて清美が入ってくる。上下青いパジャマ姿。
僕はベッドから身を起こした。
「あの……さっきは、ごめんなさい」
清美が頭を下げる。
「え?何が?」
「昼間、あなたに怒鳴っちゃったでしょ?
手伝ってくれてるのに悪いことしたかな、って」
そう言って、清美はうつ向いた。
「なんだ。そんなこと、別に気にしてないよ」
僕はあははと笑う。
「本当にごめんなさい」
もう一度、清美が深々と頭を下げた。
「いや、いいって。
それより、あの包みって、中に何が入ってたの?」
僕は清美に聞いてみた。清美が顔を上げる。
「お父さんから貰った大切な物」
「大切な物?」
「うん。
あなたのお母さんは亡くなったって聞いてるけど、私のお父さんもそうなの」
知らなかった。清美のお父さんがもうこの世にいないなんて。
「そっか。じゃあお父さんの形見なんだ」
「……うん」
沈黙。
何か言葉をかけてあげたいけど、巧い言葉が見付からない。
「……それじゃ、おやすみなさい」
清美が背を向ける。
「あ、あの、何かあったら僕が力になるから」
何を言ってるんだ、僕は。
でも。
「ありがとう」
ドアを開けて清美が振り返る。清美が笑っている。
それは、僕が初めて見る清美の笑顔だった。
772('A`):2005/12/29(木) 16:56:10 0
イイヨイイヨー
773('A`):2005/12/29(木) 17:02:37 0
ハァハァ
774('A`):2005/12/29(木) 21:55:08 O
『触るな』と怒鳴られたにも関わらず無遠慮に中身を尋ねる。
そんな気の利かなさが喪らしいですな。
775真性携帯厨 ◆dh3ycXrkb6 :2005/12/29(木) 23:32:47 O
言われりゃそうですね。
ご指摘ありがとうございます。
776('A`):2005/12/29(木) 23:36:11 0
携帯から必死だなこいつ。貧乏なのか?
777('A`):2005/12/29(木) 23:40:11 0
GJ
778('A`):2005/12/30(金) 00:24:11 0
アンチウザス
779('A`):2005/12/30(金) 01:13:22 0
>>776
ツンデレスレはここじゃなくて向こうですよ、と
780('A`):2005/12/30(金) 15:54:54 O
誰かぱくらないの新作まとめサイトに追加して
781('A`):2005/12/30(金) 20:38:01 0

































782('A`):2005/12/30(金) 22:07:03 0
>>780
追加してあるよ
783('A`):2005/12/30(金) 22:36:54 O
>>776
け、携帯はお金がかかるんだからっ!
784('A`):2005/12/30(金) 22:56:42 O
>>782
ほんとだ
真性携帯厨と狂気もいい加減加えて良い気もするが…
偉そうにすまん
785774:2005/12/31(土) 02:10:47 O
>>776が俺へのレスなのかどうか解らずに不安になってたりする。
すまんね。必死ですよええ。
挙げ足スマソ。
786('A`):2005/12/31(土) 02:26:24 0
>>785
そんな無用な不安が喪らしいですな。
787ぱくらない:2005/12/31(土) 13:28:42 O
冬休み・ぱく映まんが祭
『音速騎行クウ対マジョンガーZ』後編

 緊急事態だった。
 クウが掠われたのだ。BWからZの飛行パーツを守ろうとした隙に、空飛ぶ魔動獣の奇襲を受け、捕まってしまったらしい。
「ごめんなさいー」
「…ゴメ…サイ」
 僕の前で何度も謝る鉢金姉妹。今更だが、何故間を取り持ってやれなかったのか悔やまれる。
 だいたいクウらしくないミスだった。普段なら迷わずにBWを殲滅し、魔動獣に対した筈だ。
 多少、飛行パーツが傷ついたところで直せばいい。僕と暮らし始めて世間ズレして来たのだろうか……
「諸君、センジュ男爵からの要求が送られて来た」
 青い顔の弦博士が、僕たちのいる管制室に入って来て、コンソールを二三いじる。
 室内で一番大きいモニターに左右で男女が分かれている、異形の怪人が映し出される。
『フハハハハ……私はDr冥界の部下、センジュ男爵だ』
……それはいいって。

「人の命には代えられないか」
 沈黙を破って弦博士が呟く。
「先生ー、でもZを渡したらぁー」
「Zを渡したら、今以上の犠牲者が出るぜ、親父」
 僕は、どう反応していいのか分からない。
 センジュ男爵はクウの命と引き換えに、マジョンガーZの引き渡しを要求して来たのだ。
 人質の映像として、エネルギーフィールドに囚われたクウが、マジックハンドでくすぐられている姿が映し出される。
 可哀相に、くすぐりには弱いのに……いや、それはともかく、恐いのか馬鹿なのかよく分からない。
「しかし、実際問題、クウ君を取り返してZを渡さない方法があるのかね」
 と博士。Zならエネルギーフィールドを突破できるかもしれないが、当のZが引き渡し条件になっているのだから話にならない。
「エネルギーフィールドを中和できれば、何とか突破できるんだろ」
「多分……」
 なら、やることは一つではないのか。この間から再起動しているユニットが、僕の中で脈動した。
788('A`):2005/12/31(土) 13:30:33 0
あ〜ぁ
789ぱくらない:2005/12/31(土) 13:31:18 O
「恐くないか」
 由紀さんが聞いてくる。
「そりゃ、恐いよ」
「そだな」
 今、僕たちは由紀さんの作った空飛ぶ円盤VFOで、樹海の遥か上空を飛んでいる。
 眼下には、Zを吊して指定ポイントに向かう大型垂直離着陸機が見て取れる。頭の上は日本晴れ。
 作戦開始まで、まだ後何分かある。
「VFOのカモフラージュ能力が不安だって面してるな」
「……分かりますか」
「分からいでか。でもな、男だったらここ一番で信じなよ。仲間と、自分を、な」
 それで失敗したら、初めて悔しがりゃいい。由紀さんは、前を見たままそう言った。
 不安を見抜かれていたようだ。何て答えたものか考えていると、
「ところで天内藻、お前、あの美人さんとどこで知り合ったんだ? 俺もバルキリーのおねいさん達とお近づきになりたい」
「昔……父が軍関係の仕事やってて。そこで」
「そか。じゃ、難しいな。親父、あまり軍とは関わりたくないって言ってるし……
親父に聞いたよ、ご両親のこと。舞夢と杢子んとこも似たようなもんだったから、少しは分かる」
「二人とは?」
「幼なじみ。兄妹みたいなもんだ。周りはどっちかとくっつけたがってるけどな」
 照れ笑い。屈託のなさが羨ましい。
「少しは落ち着いたろ、話してると」
「ありがとう。落ち着いた」
 腕時計を見ると、もう作戦開始まで少ししかない。
 僕は前もって言われた通りの手順で、レビテーションベルトを起動させ、ヘッドセットを冠る。
 真下にはクウを捕縛しているエネルギーフィールドと固定台。
 少し離れた場所では、今正にZの引き渡しが行われようとしている。
「じゃ、また後でな」
「うん。行ってくる」
 由紀さんが親指を立てると同時にVFOのハッチが開く。
 細長い『それ』を背中に背負い、覚悟を決めて、僕は空に飛び出した!

 落ちる。
 聞こえるのは、ヘッドセット越しの風の音。そして、ユニットと連動した心臓の鼓動。
 クウがどんどん近づいてくる……
790ぱくらない:2005/12/31(土) 13:32:57 O
 もうエネルギーフィールドは目と鼻の先だ。ベルトを作動させる。落下速度がガクンと落ちる。
「クウーーー!」
 知らず、叫びながら意識を集中させる。僕の意識が現実を侵食する。
 エネルギーフィールドがあっさり消え去った。安心したのもつかの間、僕の体は受け身も取れず固定台に叩きつけられた。
 ベルト、欠陥品だぞ。
 クウが目を開き、僕を確認する。意味がなくなった拘束具を引き千切り、文字通り飛んでくる。
「洋!洋!何をやってるんだ!」
「何って、好きな女のコ助けに来た」
 ニヒルに笑おうとするが、クウの瞳に映った僕は口の端を歪めているようにしか見えない。
「バカ!洋に何かあったら私は」
 僕はクウの言葉を、背中の長物−魔法改造されたランスランチャーを差し出すことで遮る。
「クウ、やっちゃえ」
 後ろの方では、Zにコントローラーを取り付けようとしていたセンジュ男爵の浮遊機にVFOが突っ込み爆発。
「……分かった。洋、草葉の陰から見守っててくれ」 戦いの空に帰るクウ。つか、死んでないって。
『ユキちゃんの仇!』
 Zには鉢金姉妹のフェザーパイルダーがドッキング、飛行パーツを装着し舞い上がっていく。
 反撃か始まる。
 ややあって、由紀さんが僕の隣に落ちて来た。腰にはレビテーションベルト。
「だだだ……やっぱ失敗作だったか畜生め」
 倒れたままゴロゴロッと上を向き、僕に手を上げて見せる。
「よ」
「ども」
 二人でクウとZの殺戮ショーを観戦する。
「なあ天内藻、女って恐いなぁ」
 僕は頷いて、一言加える。
「でも、優しいんだよね」
「案外、そっちの方が恐いかもよ」
 僕は苦笑いするばかりだった。空ではクウとZが協力して、Dr冥界の空飛ぶ要塞を撃墜。
「やるな、マジョンガーZ」
『クウさんも、流石ですぅ』『……ス』
 意気統合し、エールを交換して、左右に分かれて去っていく。
「……」「あのバカ」
 彼女達が迎えに来てくれたのは、たっぷり一時間後のことだった。
<おしまい>


何も言いません。ハイ
三が日のどこかでAfter Episode正月編を投入したらしばらく休みます。
ちびクー先生を何とかしてやりたいのでまた帰ってくるつもりですが。

保管庫登録、毎回ありがとうございます
791('A`):2005/12/31(土) 14:57:05 0
+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゚∪ ∪ +        
 と__)__) +
792狂気 ◆fO.ptHBC8M :2005/12/31(土) 17:01:17 0
時間にしてみればほんの二、三秒程度だったのだろうけれど、
僕にはそれが永遠に思えた。
物凄く良い匂いと、物凄く柔らかい唇。頭の中が真っ白になっていた。
彼女が唇を離した後も、僕は呆然としたままでいた。
彼女が後ろの、おそらく僕のように唖然としているであろう三年生に向かって言う。
「こういうことなんだ、もう私は身も心もこの人に捧げている」
うわあああっ、と叫び声が聞こえ走り去っていく音が聞こえる。
「あ、あっ、お、覚えてろや!」
「空ちゃんマジで好きだーっ!」
「彼女欲しいよおおおおっ!」
三年生が走り去っていくのを確認すると、彼女は僕から体を離す。
無表情のまま、じっと僕の目を見つめて言う。
「――すまないな、まだ答えをもらっていないのに。
事後承諾を取るような形になってしまって申し訳ない。
何しろ咄嗟のことで私の頭ではあのくらいしか思いつかなかった」
――いや、いいんだけど。全然、いいんですけど。
「帰りに君の姿を見かけてしまってな。いけないことと思いつつも
ついつい追いかけていてしまっていた。君には本当に悪いことを――」
「もういいよ」
僕は彼女の言葉を遮る。彼女は言葉を止める。
「あのさ、あの――答えなんだけど――その」
彼女がさっきより少しだけ目を見開いて僕を見る。僕の言葉を待っているのだろう。
ここだよ僕、ここで勇気出さなかったらいつ出すんだよ。
「――いい、よ。こんな僕でよかったら…」

793('A`):2005/12/31(土) 17:03:32 0
狂気キター
794狂気 ◆fO.ptHBC8M :2005/12/31(土) 17:03:35 0
展開が上手く練れなかったです…
やっぱキャラが何かかわいく書けないですね…
795('A`):2005/12/31(土) 17:04:38 0
つ、続ききぼんwktk
796狂気 ◆fO.ptHBC8M :2005/12/31(土) 17:14:06 0
一瞬の沈黙の後、彼女が言う。
「本当か?」
何となく照れくさくて、僕は彼女の顔から目をそらし、頷くだけにする。
「そうか、それはとても…嬉しいな。ありがとう」
彼女の顔は相変わらず無表情のままだったけど、何となく嬉しさの
片鱗みたいなものは感じ取れる。

彼女が僕に抱きついてくる。

「――しばらくこのままでいさせてくれ」
心臓が飛び出そうなくらい激しく波打っている。さっきのいい匂いが、
また僕の鼻をつく。僕はぎこちないながら、手を震わせて彼女の背中に手を回す。
「うん…」
今日二度目のキスをしながら、ひょっとして上手いことはめられたのかな、
と思った。
気持ちのいい風が、ひゅうと吹きぬけた。

こうして僕は付き合うことになった。

【第一部 完】
797狂気 ◆fO.ptHBC8M :2005/12/31(土) 17:23:58 0
とりあえず一区切りってとこまで書きました。
これからの展開とか何も考えてないですが、暫く日刊ペースで書いていきたいです。
よろしくお願いします
798('A`):2005/12/31(土) 17:39:55 0
>>797
お年玉投下まってます
799('A`):2005/12/31(土) 17:40:18 0
のこぎりで頚動脈切られると思った
800狂気 ◆fO.ptHBC8M :2005/12/31(土) 19:52:29 O
【第二部:will you love me tomorrow?】

目覚まし時計が不快な金属音をがなり立て、新しい朝が来たことを告げる。
僕はベッドから体を起こし、ぼうっとする頭で欠伸をしながら朝食を取りに一階へ降りていく。

いつもと同じ平凡な朝。
このように、朝も昼間も夜も休日も、殆んどパターン化された日々を送っていた。
――今までは。

もう早いもので、彼女の告白から一週間が過ぎようとしていた。
始めの頃は大ニュースだ大ニュースだと騒がれていたが、一週間経つとそれほどでもなく、
皆殆んど騒がなくなっていた。

彼女は僕のつまらない日常に色をつけてくれた。と言ってもすることと言えばせいぜい学校の登下校を一緒にする位だったが。

朝食を済ませ、準備をし学生服に着替えて家を出ると、近くのコンビニまで歩いて行く。
僕が着いた時、コンビニの前に既に彼女はいた。
801('A`):2005/12/31(土) 19:57:08 0
大晦日なのにマイペースなお前らが好きだ
802('A`):2006/01/01(日) 01:41:35 O
きさまらあけましておめでとう。
ついさっきテックルフラグが立ちそうになったのをシカトして 後悔してる年はじめ…
803('A`):2006/01/01(日) 02:23:03 0
何やってんだよお前は!
804('A`):2006/01/01(日) 02:49:59 O
素「なあ、主、ちょっといいか?」
主「あ? 何だよ、お年玉くれーってんなら勘弁してくれよw」
素「む、違うんだ、私はお前に感謝したくて」
主「んだよ、そんな改まって」
素「今年は本当に嬉しかった、お前に出会えて、お前に触れて、お前とキスして、それから…」
主「もういいって!これ以上俺を辱めるな、…俺だってお前と付き合えて嬉しかったんだ」
素「ほ、本当か!?もう一度言ってくれ!」
主「嫌だっつの!――お、今年もあと一分か」
50秒、40秒、30秒、20秒、10、9、8、7、6
ここで突然、素は主の胸に飛び込んだ
5、4、3、2、1、
0の瞬間、二人は今年最初のキスをした
素「ふふ、今年初めてのキスだな」
終わり


ダメだ死のう
やっぱ文章力ねーわ さぁさぁ俺をサンドバックのごとく叩けよ
805('A`):2006/01/01(日) 03:51:09 0
よしわかった>>804
おまえをアンパンで埋めてやる
806('A`):2006/01/01(日) 04:18:51 0
てかアンパンってなに?
807('A`):2006/01/01(日) 11:32:04 0
ナンシー
808('A`):2006/01/01(日) 18:40:33 O
ナンシーか……
809狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/01/01(日) 19:14:54 0
「早いね…」
僕がそう声を掛けると、彼女は僕のほうに向き直り言った。
「いや、家でじっとしているのもどうも嫌だからな。十五分ほど前に来たよ」
「そんな急ぐ事ないのに…」
僕も一応五分前には着いていたけど、毎回こんな風ではどうも申し訳ない
気分になってしまう。
「いいんだ。私がそうしたいだけだからな。さ、行こうか」
そうして僕等は並んで歩き出す。至福の朝の一時。

僕らは朝の登校時間と夕方の下校時間――あわせて三十分程度だけど――を
お互いのことを話す時間としていた。
付き合っているとは言え、僕と彼女は別な中学校の出身だったし、
特に今まで交流があったわけではなかったので(僕が覚えていないだけで
あったのかもしれないが)、お互いの事をあまり知らなかったのだ。
僕はいつか、何で好きになったかを聞こうと思っているが毎度ついつい聞きそびれて
しまっていた。

学校の近くの横断歩道につくと、僕等の前に一組カップルが居た。
お互いニコニコと笑い楽しそうに話していて、手がしっかりと繋がれている。
――と、僕の左手が何か暖かく柔らかいものに包まれる。
ふい、と目をやると彼女は僕の目をじっと見つめていた。
「――手、繋いでてもいいだろうか」
「お、小山内さん、もう学校目の前なんですけど」
「迷惑か?」
彼女の目に少し寂しそうな色が浮かぶ。こんな目をされて否定するわけには
いかない。誰だってそうだろう。
「い、いや、いいよ。うん。えっと、繋ごう」
信号が青に変わる。歩きながら、彼女は前を見据えたたまま僕に言った。
「別に『さん』なんてつけなくていいよ。呼びたいように呼んでくれていい」
――うん、空…でいいのかな?
少年の微かな呟きは、少女の耳にもはっきりと届いていた。

810('A`):2006/01/01(日) 23:39:10 0
どうも小山内と聞くと「年上の彼女(ヒト)」のあげはさんを思い出す。
811狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/01/02(月) 11:59:05 O
>>810
名字は殆んど思い付きでつけたんですが、あんま気に入ってないですね。
というか展開がどうもありきたりなものしか思い付かない…
あと曲のタイトルは使わないとか言っといて、キャロルキングから拝借しちゃったことお詫びしときます。
812狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/01/02(月) 20:38:22 O
「She Will Be Loved」

「おう、朝、見てたよ」教室に入り、席につくと早速賢治が話しかけてきた。
「どこにいるかわかんないな、お前」
「何かもう一週間なのにぎこちなくないか?お前だけ」
賢治が人の話を華麗にスルーして言う。
「なんて言うか…やっぱり恥ずかしいんだよ。今でも信じられないんだ」そう、それはずっと思っていたことだった。
僕みたいなのが、彼女に好かれるなんてどれだけ低い確率なんだ、と。
「なんかカップルっぽい事したかよ?」
賢治が目をキラキラと輝かせ、僕に聞いてくる。僕は迷ったが、別に、とだけ答える事にした。
あの日のキスの事が広まればまた厄介な事になるかもしれないし、
僕だけの大事な思い出として留めておきたかった。

813('A`):2006/01/03(火) 03:08:35 0
このスレの人たちは頑張って欲しい。
できれば、この板内でも見習うべきスレがあるはずだ。
814('A`):2006/01/03(火) 03:09:20 0
おっと誤爆だが、意外や意外、このスレにも適応できるような気がする。

まぁ、頑張っていただきたい。高クオリティで。
815ぱくらない:2006/01/03(火) 14:52:56 O
音速騎行クウ・After Episode
「君のカタチ、僕のカタチ」

 毎度のことだが、年中行事がある度にひどい目に遇っている気がする。
 クリスマスの時が正にそうだったし、大晦日から元旦にかけての馬鹿騒ぎは語るに耐えない状況だった。
 それでも、少しするとクウをどこかに連れ回してやりたいと思う辺り、僕も所謂バカップル病に罹りつつあるのだろうか。
「洋、ボーッとしてるぞ。どうした」
 クウのツッコミで我に返る。一月三日、僕たちは駅前を二人で歩いている。
「うん、大晦日はひどい目にあったなって」
「ひどい目とはひどいじゃないか。元はといえば洋が私と「初詣」とやらに行くと一言いえばよかったものを」
 クウは形のよい眉毛をへの字にした。
「だからって、そのまま野球拳大会に突入することないじゃない。着付けに来てた叔母さん、泣いてたぞ」
 下手におとそが入ってたので、場が荒れる荒れる……つか、新年前に酒出すな、馬鹿叔父貴。
「鼻の下伸ばしてカナミやレイカを見てたクセに」
 言いながら、つないでいた手を解いて、腕に抱きつく。
「ヤキモキさせられた分、甘えさせてもらう」
 嬉しいは嬉しいが、モデル級の美少女だ。周りの目が冷たい……
 ま、いちいち気にしていたら、クウとは付き合えない。僕は開き直ることにした。
「じゃ、何からやりますかね」
 目的地は最近オープンした大型のレジャー体験施設だ。
『プールからゲーセンまで室内レジャーを網羅する』というコンセプトらしい。
 今日は、ここでクウの「楽しい」ものを探してみようと、そういう趣向なのだ。
「洋がやりたいものでいい」
 クウが絡めた腕に力を入れた。

<アイキャッチ>
弐年乙組クーデレ先生!
「千葉市在住I君より、前回のエピソードについて釈明してくれ、との意見をいただいている。ぱくらないいわく、
「連続投下でトランス状態になっていた。前半投下した後しまったと思ったが、逃げたと思われたくないので後半も書いた。正直スマソ」
とのこと。どうもモクデレと天然に挑戦したかったらしいな」
「クウちゃん、それスレ違いw……」
<アイキャッチ>
816ぱくらない:2006/01/03(火) 14:53:54 O
 きっかけは些細なことだった。今朝、クウとどこかに出掛けようと行きたい場所を聞いたところ、
「洋の行きたい場所がいい」
 という答えが返ってきたのだ。
 思い返してみると、クウが自分からどこかへ行きたい、何かをしたい、というところを見たことがない。
 あったとしても、可奈美達が言ってたことくらいだ。二言目には、
「洋の行きたい場所がいい」
 とくる。正直、少しプレッシャーを感じる。
 それで、今回のデートになった訳だが……
「ふむ、私の勝ちだな」
 一階のゲーセンで勝負しているのだが、このエアホッケーで通算十五連敗。
 クウはビデオゲームだろうが、クレーンやメダル等のエレメカゲームだろうが、実に淡々とこなす。ゲームというより作業のようだ。
「楽しく、ない?」
 聞くまい聞くまいと思いながらも、つい聞いてしまう。
「洋と二人だ。楽しくない訳ないだろう」
 その時だけ、満ち足りた笑顔を浮かべるクウ。嬉しいのだが、胃の底に重いものが溜まるような感じ。
「……そろそろ次行こう」
「洋がそれでいいのなら」
 手を繋いで上の階へ。

「ふん、そこでそうしてこうか」
 台を見ながら何やらメモに書き付けると、クウはおもむろにキューを構えた。手玉を突く。
 カンカンカン……
 小気味いい音を立てながら、台上の玉が順序よくポケットに吸い込まれていく。
 台の上には手玉だけが残る。クウは最後まで見ていない。
「また私の勝ちだな」
 ふと気付くと、周りの目が僕たちに集中している。ま、そりゃそうだ。
「これで、通算二十連敗か……楽しかった?」
「ん、それは洋といるのだから」
「……次、いこ」

<アイキャッチ>
弐年乙組クーデレ先生!
>>813-814より、職人さんは他のスレも参考にして頑張れ、とのことだが、ぱくらないいわく、
「ある程度の長さの文章は頑張らないと書けない。高いクオリティを出そうと思ったら量を書いて批評してもらい経験を積むしかない。
嘘だと思うなら尤もらしい御託を言ってないで、自分で書いてみな」
だそうだ」
「クウちゃん、言うだけムダw……」
<アイキャッチ>
817ぱくらない:2006/01/03(火) 14:55:06 O
 ボーリング、パットゴルフ、卓球、スカッシュテニス……etc.
 僕の連敗記録は更新され、クウの笑顔はどんどん少なくなっていった。やはり、こういうのは嫌いなのだろうか。
「クウ、……楽しかった?」
 室内プールで水から上がって来たクウに、今日何度目かの問い掛け。
「……洋、私は洋といられれば楽しいのだが、洋は私といて楽しいのか?
さっきから私のことばかり気にして、少しも楽しそうに見えないのだが」
「え?」
「洋が楽しくなさそうだから、私の「楽しい」も目減りするような気がする」
 いや、クウの楽しいものを見つける為に今回の企画を考えたんだけど……
「私には洋以外の「楽しい」が理解できない。戦うことしか教えてもらってないのだから。
おそらく私以外のバルキリーは「楽しい」自体が理解できないだろう」
 クウは無感情にそれだけ言って、そっぽを向いた。でも、手だけは繋いてくる。クリスマスに贈った指輪が、白い指のアクセント。
 もしかしたら、僕は考え違いしていた?
 クウの言う通りなら、「楽しい」を探す以前に「楽しい」を覚えていかなければならないのでは?
 今回の試み自体、僕が責任回避する為の方便に過ぎないのでは?
「……クウ」
 クウの体を僕の方に向ける。少し背伸びしてキスする。突然のことに目をパチクリさせるクウ。やがて、瞳を閉じる。そして僕も
 ごめん、クウ。
 これから、二人で一杯楽しいことしよう。いつか別れる時が来るまで、沢山思い出を積み重ねよう。
 僕が先にいなくなっても、君が一人で生きていけるようになれるまで……
 これからも、僕は逃げたくなるかもしれないけど、もう絶対に逃げないから。
 唇を離す。
「クウ、着替えたら、ゲーセンでもう一勝負、いい?」
「……ん、望むところだ」
 クウは僕だけに見せるコケティッシュな笑顔を浮かべたんだ。


After Episodeの次回は、バレンタインを予定しています。その他はまだ決めていません。
しばらく休みますが、今年もよろしくお願いします。

ま、また、帰って来るんだから、覚えときなさいよ!
818('A`):2006/01/03(火) 15:05:42 0
>>815-817
ぱくらない乙

なんかクゥが綾波チックでいいな
次回作を楽しみに待ってるよ
819('A`):2006/01/03(火) 15:06:25 0
アイキャッチいらねえんじゃねえの?
最近、ツンデレも素クールもグダグダになりかけてる。
頑張れ!
820('A`):2006/01/03(火) 15:09:50 0
個人的には
どうせモテないし、妄想しようぜ とか
カッコいいと思って(ry とかを参考にしてもっと妄想して頂きたいと、言いたかったんだ。
良い意味でハッちゃけて欲しいと。
なんかこう、狂気氏にもぱくらない氏にも恥じらいがある気がするからね。

機嫌悪くしたならごめんorz
821('A`):2006/01/03(火) 15:17:31 0
>>820
えー。
今ある喪板の小説系スレッドでベストは「萌えるゴミ」じゃねえの?

どんだけ頑張っても◆h9D.i/Vxuoには叶わない気がする。
そりゃ、短編と長編っていう違いもあるけれど、
それでもやっぱり何か違う。格って言うかレベルが一段ずば抜けてる気がするのだよ。
ボクっ子だからある意味、人を選ぶけどさ。



という俺はそのスレを昨日
俺がリクエストに答えて絵をかくスレ
で、発見したばっかりなんだけどな。
822うんちっち:2006/01/03(火) 22:07:19 0
素直クールの新境地に挑んでみたい。
823うんちっち:2006/01/03(火) 22:08:11 0
「くそっまたかよ。」
『おーい!!!』
 うん?向こうから歩いてくるのは彼女のクーだ。
 クーとは高校のときから付き合っている。
 自慢じゃないが俺の彼女は、とても美人で聡明だ。
 しかも素直でクール。告白された時もクラスの中心で『愛してる、付き合ってくれ』
 と言われ俺は真っ赤になり、小声で「うん」というと『よかった』と言っていきなりキスされた。
 がしかしその反面、内に秘めた思いは熱い。
 自信家で、それでいて究極の負けず嫌いだ。
 高校卒業後、クーは東大へ行き、俺は調理師の専門学校へ進み現在にいたる。
『おい男!就職活動はどうだったんだ?』
「いや今度もダメだ。(涙)」
 そう俺はいま就職活動の真っ只中。
 在学中に結構大きなグランプリを取り。期待の新人などとも言われていた。
 それなのにどこからも声は掛からない。それどころか…
「名前を言っただけで帰ってくれって言われたよ。」 
『そうか、残念だったな。しかし君は大丈夫なのか?
就職できない場合は家業を継がなくてはいけないのではないのか?』
 そう、俺は就職浪人は許されない。今年就職するか、家業を継ぐか二つに一つだ。
「あぁやべえ、それよりお前はいいのかよ?」
『ふむ。当然だ。弁護士、会計士、国家公務員1種、教員免許、ボイラー技師。
ほかにも資格はあらかたとったぞ。ほれほれ羨ましいか?』
 そうだった。クーは天才だった。しかもドSだぜ!
「ぐっ、しかし確かにやばい。今日ので関東のホテル、レストラン全部まわっちまった。」
『そうか、君の人生終わったな。確か君の実家は農家だったな?地元は江戸川区。
どうする?小松菜でも作るのか?(笑)』
 くそニヤニヤしやがって、しかし農業だけはどうしても避けたい。どうすればいい。
『フフ、悩んでいるようだな。そこで一つ名案がある。』
「なんだそれは?いまは藁にもすがりたい気分だ。教えてくれ。」
『いいだろう。それは私と結婚することだ。まぁその場合君は専業主夫だがな。』
「なんだってー!!!!クーと結婚するのは確かに嬉しい。しかし専業主夫…」
『なんだ?当然だろ?年収2000万は硬いこの私と就職浪人崖っぷちの君。
考えなくても働くのは私だ。それともなんだ、実家に帰って畑仕事でもやるか?
私は君といられるのならばそれでも構わないぞ小松菜君。(笑)』
 くっそ。専業主夫…しかし農業だけは絶対に避けたい。
 しかたない。
「よろしくおねがいします。今日から俺の夢は栗本はるみよろしく、カリスマ主夫だぜ」
『そうか。嬉しいな。それなら善は急げだ。今日中に荷物をまとめて来い。
今日は結婚初夜だ。立てなくなるほど愛してやるぞ』
「クーさん、僕は夜の生活でも受けなんですか?」 
『当然だろ?年収2000万は硬いこの私と就職浪人崖っぷちの君。
考えなくても攻めるのは私だ。』
824うんちっち:2006/01/03(火) 22:29:20 0
 お?向こうにいるのは愛する男ではないか。
 男とは高校のときから付き合っている。
 自慢じゃないが私の彼氏は、とても優しくてかっこいい。皆はいまいちだと言うがな。
 しかもピュア。告白した時もクラスの中心で『愛してる、付き合ってくれ』
 と言ったら真っ赤になり、小声で「うん」というのでかわいさの余りキスしたしまった。
 しかも料理が得意だというなんとも家庭的なところも持っている。たまらない。
 高校卒業後、男はその腕を生かし調理師の専門学校へ行き、私は東大に進み今にいたる。
『おーい!!!
おい男!就職活動はどうだったんだ?』
「いや今度もダメだ。(涙)」
 そう彼はいま就職活動の真っ只中。
 在学中に結構大きなグランプリを取り。期待の新人などとも言われていた。
 それなのにどこからも声は掛からない。それどころか…
「名前を言っただけで帰ってくれって言われたよ。」 
 そうだろうな何せ私が色々と根回ししているからな。
 最初は私も彼の夢を応援していた。しかし彼を社会に出すなんて危険すぎる。
 いつどこで、性に飢えた汚い雌豚に誘惑されるとも限らない。
 ならいっそ私が飼えばいい、そう思い始めた。
『そうか、残念だったな。しかし君は大丈夫なのか?
就職できない場合は家業を継がなくてはいけないのではないのか?』
 そう、彼は就職浪人は許されない。今年就職するか、家業を継ぐか二つに一つだ。
「あぁやべえ、それよりお前はいいのかよ?」
 自分のピンチに私の心配をするとは、嬉しいがその優しさが命取りだ。
『ふむ。当然だ。弁護士、会計士、国家公務員1種、教員免許、ボイラー技師。
ほかにも資格はあらかたとったぞ。ほれほれ羨ましいか?』
「ぐっ、しかし確かにやばい。今日ので関東のホテル、レストラン全部まわっちまった。」
 関東どころか世界中探しても君を雇うところは無い。
『そうか、君の人生終わったな。確か君の実家は農家だったな?地元は江戸川区。
どうする?小松菜でも作るのか?(笑)』
 かわいい!悩んでいる彼も最高にかわいいぞ!虐めたくなってしまう。
『フフ、悩んでいるようだな。そこで一つ名案がある。』
「なんだそれは?いまは藁にもすがりたい気分だ。教えてくれ。」
 かかった!!!!!!
『いいだろう。それは私と結婚することだ。まぁその場合君は専業主夫だがな。』
「なんだってー!!!!クーと結婚するのは確かに嬉しい。しかし専業主夫…」
『なんだ?当然だろ?年収2000万は硬いこの私と就職浪人崖っぷちの君。
考えなくても働くのは私だ。それともなんだ、実家に帰って畑仕事でもやるか?
私は君といられるのならばそれでも構わないぞ小松菜君。(笑)』
 フフフ、悩んでいるようだが彼は農業は絶対に嫌なはず。答えはわかっている。
「よろしくおねがいします。今日から俺の夢は栗本はるみよろしく、カリスマ主夫だぜ」
 やはりな。
『そうか。嬉しいな。それなら善は急げだ。今日中に荷物をまとめて来い。
今日は結婚初夜だ。立てなくなるほど愛してやるぞ』
「クーさん、僕は夜の生活でも受けなんですか?」 
『当然だろ?年収2000万は硬いこの私と就職浪人崖っぷちの君。
考えなくても攻めるのは私だ。』
フフフ今日から男は私だけのものだ孕まされてやるぞ。フフフフフフ
825('A`):2006/01/04(水) 00:46:43 0





































826('A`):2006/01/04(水) 00:50:31 0
>>823-824
GJ!
なんか新鮮で面白かった
827うんちっち:2006/01/04(水) 00:51:16 0
それから三年後
『ふむ。当然だ。弁護士、会計士、国家公務員1種、教員免許、ボイラー技師。
ほかにも資格はあらかたとったぞ。ほれほれ羨ましいか?』
「おーい」
「なんだよ」
「ぐっ、しかし確かにやばい。今日ので関東のホテル、レストラン全部まわっちまった。」
 関東どころか世界中探しても君を雇うところは無い。
走ってくる
「どうだ?」
「いや今度もダメだ。(涙)」
「なにがだよ」
「大学生活だよ。どうだ?順調か?」
「ああ!まあな!」
こいつとあうのももう何年ぶりだろうか
「でさ、どうだったんだよ。な」
『フフ、悩んでいるようだな。そこで一つ名案がある。』
『いいだろう。それは私と結婚することだ。まぁその場合君は専業主夫だがな。』
「なんだってー!!!!クーと結婚するのは確かに嬉しい。しかし専業主夫…」
「くそっまたかよ。」
『おーい!!!』
 うん?向こうから歩いてくるのは彼女のクーだ。
「名前を言っただけで帰ってくれって言われたよ。」 
『そうか、残念だったな。しかし君は大丈夫なのか?
就職できない場合は家業を継がなくてはいけないのではないのか?』
 そう、俺は就職浪人は許されない。今年就職するか、家業を継ぐか二つに一つだ。
「あぁやべえ、それよりお前はいいのかよ?」
「洋の行きたい場所がいい」
828('A`):2006/01/04(水) 00:55:57 0
> くっそ。専業主夫


思ってることが口からでちゃってるんだなw
829('A`):2006/01/04(水) 04:39:07 0
>>821
宣伝すんなよ
830('A`):2006/01/04(水) 12:47:52 0
>>823-824
GJ!
どSクールもいいネェ
831('A`):2006/01/04(水) 15:16:33 0
良スレかもしれねえが、宣伝野郎はうぜえな
832狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/01/04(水) 23:35:46 O
wikiのまとめの長編の方々面白すぎ…
何か上手いこと展開できなくて中々書けていません。日刊ペースであれだけのクオリティを保ってたぱくらないさんは圧巻ですね。
>>823-824
新鮮だし視点を二つに分けてるのも良かったです。新たな書き手になって下さい。
833うんちっち:2006/01/05(木) 00:08:37 0
続編行くぜ!わかってると思うけど826は違うダゼ!
834うんちっち:2006/01/05(木) 00:09:17 0
『おい!』
 体が揺らされる。
『男。起きろ!起きるんだ!』
 クーだ。なんだ?
 俺はあれから朝飯とクーの弁当を作るために毎朝6時に起きている。
 クーはと言うと、起きるのは遅刻ぎりぎりだ。
 そんなクーが俺よりも早く起きている。時計を見るとまだ4時だ。
「クーさん。勘弁してください。昨日も寝たの2時じゃんかよ!
精も根も尽き果てたよ。」
『雪が積もっているんだ!外に繰り出すぞ!!』
「無理!おやすみ。」
『ほぅ。よくそんな口が利けるな。』
「グフッ!」
 わき腹に激痛が走る。
『私だって不本意なんだ。世界で1番愛する人を痛めつけるのは。しかし…』
 そういえばクーは空手も黒帯だった。
 通信空手なのになんで菩薩の拳なんだ…
 そんなことを考えている間にもクーの攻撃は続く。
「うう…わかりました。外に行かしたください。」
『そうか。君もその気になったか。嬉しいぞ。』
 ちくしょー。眠いよパトラッシュ。

『おい!男!庭にかまくらを作れ!!大至急だ。』
「めんどくせぇ。(ボソ)」
『文句あるのか?』
「大至急ですね?まかしてください!!!!」
 怖い!!菩薩の拳は軽いトラウマだ。

「できたぞ!」
『ふむ。いいできだ。コタツを中に入れろ。』

「これでいいだろ?」
 疲れた。睡眠時間2時間。眠さも疲れもピークだ。
『ああ。最高のできだ。正直すまなかったな。君も疲れただろう。
しかしこれだけは聞いてくれ。
どうしても君とかまくらの中でイチャつきたかったんだ!!!』
「そうか。俺もクーと同じだよ。しかし俺の体力は限界だ…」
『すまない。私の膝の上で寝てくれ…』
 クーの膝に横になると、クーは嬉しそうに微笑み、
 俺の頭をなで、子守唄を歌ってくれた。
 俺はすぐに気持ちよくなって寝てしまった。

 昼過ぎに起きると、クーも頭を下げて寝ていた。
 クーを起こさないように今度は俺の膝に寝かせると、微笑んだ気がした。

 翌朝
『おい男!!今日も雪だ!!今日は2人の雪像を作れ!!大至急な。』
835('A`):2006/01/05(木) 00:11:44 0
このテンション好きだwww
836('A`):2006/01/05(木) 17:38:05 0
彼女が危ないと思って飛び出したら、本当に危なかったのは自分のほうで。それに気づいたのは車にはねられた後、つまり死んでしまった後であって……。

「……ック、ヒック」
『………』
 あー、うん。まずは状況を整理してみよう。
 今俺は自分の死体を見下ろしているみたいです。ということで俺は死んだみたいです。
 悲しいけれどそういうことらしい。
 それで、そもそもなぜそうなったかというと、本当に情けない事ながら、それは自業自得以外のなんでもない。
 朝の登校途中に、俺の少し前を同じクラスの女子生徒が歩いていた。
 俺は彼女を追う形で少し後ろを歩いていた。こう言うと怪しく聞こえるけれど、他に言いようがないからしかたない。
 彼女は俺に気づかないまま歩き続け、青信号に変わったばかりの横断歩道を渡った。
 俺はあまり距離を縮めるのも怪しいと思って、渡らずに立ち止まっていた。

 車が飛び出してきたのは、ちょうど彼女が道の真ん中まで渡った時だった。
 なにが原因かはわからないけど、信号を無視した車は真っ直ぐ彼女に向かっていった。
 なにかに気をとられていたのか気づくのが遅かった彼女は避ける事もできずに、ただ向かってくる車を見ていた。
 俺はとっさに飛び出していた。とにかく彼女を突き飛ばすことしか考えられなかったんだ。

 だから、車が急にハンドルを切ってギリギリで彼女をかわしたことにも、その軌道が真っ直ぐに自分に向いていることにも、気づくのが遅かった。
837('A`):2006/01/05(木) 17:38:49 0
 あー、うん。どうしようもなく間抜けですね俺。思い出さなきゃよかった。
「……ック……ヒック」
『新年早々なに死んでるんだよ、俺』
 それもほぼ自殺に近いし。なんもしてないし。
「ヒック……た、のむ……ック……死ぬな……」
『だからさ。そんなに泣くなよ……』
 ほら、もう二時間もそうやってるじゃん。流石に俺の体冷たくなってるだろうし。
「私の……せいだ……」
『だから違うってば』
 そりゃ一瞬は英雄気取りというかそういう考えもあったけどさ。ひとりで飛び出して勝手に死んでるだけだし。
「……、……グス」
 それよりもさ、その死体から離れたら?
 俺の血でべとべとじゃん。それに、ほら。いままでそんなことされたことないから照れるっていうか、恥ずかしいんだ。
「……グス……ック」
 もう車も逃げちゃったしさ。他に見てた人間もいないみたいだし。救急車は遅すぎるし。
 警察でも呼んで帰ろうよ。俺なんかの死体をいつまでも抱いてることないよ。泣いてくれてるだけでも嬉しいんだから。

「ック……わたしは、絶対に、君を……死なせない」
 ごめんなさい。もう死んでます。
「わたしは……君を取り戻す……たとえそれが禁忌でも……」
 ?禁忌……?
「……君の魂を……実体化させる……」
 そう言うと彼女は優しく俺の体を起こし、ゆっくりと口付けを交わした。
『!?』
838('A`):2006/01/05(木) 17:39:43 0
「………?」
「………、………」
「?あれ?」
「……ん……」
「!?い、生きてる! 体がある!」
「………よかった、成功……した、んだな」
「!?え、あ、ありがとう……」
「いや、すまない……もともと私のせいだ。……それに、私の寿命の半分だけでは、一ヶ月間しか君をこの世にとどめることしかできなかった……」
「?寿命の半分?」
「ああ……私の余命、魂の半分を代償に君に体を与えた」
「………」
 えーっと。
「つまり……君が俺を……?」
「……厳密には違うが、生き返らせた……んだろうな」
「えっと……なんでそうまでして?」
「知りたいか?」
「そ、そりゃ……」
「フッ」
 あ、なんか笑われた。
「無駄だったとはいえ、私を助けようとした男を、死なせたくなかった。それに……」
「……それに?」
 彼女は少し得意げに微笑んだ。
「もともと君に興味があった」
 唖然としている俺に、彼女が腕を差し出した。

「三十日間、君の彼女にして欲しいのだが……」
839狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/01/05(木) 19:50:20 0

「こんどの日曜、暇かい?」
いつも通りの帰り道、空が唐突に僕に言う。
「うん、一応、暇だけど」
何となくどぎまぎしながらも、なるべく平静を装って僕は答える。
――ひょっとして、これは、まさか――。
「そうか、じゃ一緒に出掛けないか?それらしいことをした事がないだろう?」
今日の賢治の言葉が反芻される。やっぱり空も気にしていたのだろうか?
っていうか確かに嬉しいけど、物凄く嬉しいけど、これって普通僕が
誘うべきなんじゃないんですかっていうかまあ同じような事考えてたんだけど
先に言われちゃったっていうかもう

「哲男?」
「あっ、そりゃもう全然いいですよもうどこでも行きますよ」
ぼうっとしていたため慌てて返事をする。声も裏返ってしまった。
そんな僕の慌てる様子をきょとんとした目で見た後、
彼女は微笑んだ。誰が見てもはっきりと分かるくらい、綺麗に笑った。
初めて見る空の笑顔に驚いていると、彼女はぶらつかせていた僕の手を握って
「うん、良かった。断られたらどうしようかと思ってたんだ。有難う」
と言った。
空を見ると、少し赤くなりかけていた。
夏はすぐそこまで来ていた。

840うんちっち:2006/01/05(木) 20:29:56 0
『ただいま』

 クーが帰ってきた。っが!!
「クー、その小脇に抱えてるのはなんだ?」
『ん?君は私しか見えなくなったのか?それは素晴らしいことだ。』
「ちげーよ!!何で羊さんを抱えてるんですかってことだよ!」
 クーは、もこもことしたかわいい羊を抱えて帰ってきた。
 嫌な予感がするぜ!!
『あぁこれの事か。言葉による説明が必要か?』
「あたりまえディ!!!!!」
『私と君は以心伝心。言葉なんていらないと思っていたのに(涙)』
「嘘泣きはいらない。」
『よく嘘泣きだとわかったな。やはり愛のなせる技だな。』
「早くしろ!!!」
『小松菜君のくせにせっかちだな…まぁいい。
君はいつも私にお弁当を作ってくれるだろう?』
 確かにクーのお弁当は主夫である俺の仕事だ。
 料理の専門学校に行ってただけあって
 自分でもそこらへんの主婦には負けないできだと思う。それがどうした。
『私はそれを毎日職場の皆に私の愛する旦那が作りました。
っと言って自慢して回るんだ。』
 嬉し、はずかし23歳って感じだぜ!
『君が作る弁当はそこらへん料亭の弁当など軽く凌駕するできだ。
私は職場の良妻ランキング1位に踊り出た。』
 そんなランクがあるのか!しかし話しが読めん。
『しかし君の良妻振りをねたんだ、前ランキング1位の課長が、
君の旦那は料理だけだろ?私の妻は編物だってできるんだよ。きひひ!
と気持ちの悪い笑い声をあげ、趣味の悪いうんこ色のマフラーを自慢したんだ。』
 それ茶色だろ?しかしだんだん話しが読めてきた。
 俺のお尻に冷や汗がたまるぜ。
『私は自分の人生で1番の自慢である君を馬鹿にされた怒りから、
課長を殺してしまおうかと思ったんだ。
しかしそれでは君にまで迷惑が掛かると思い…』
 来るヨ来るヨ!!!
『旦那は編物もプロ並だ!編むどころか羊から毛糸を作り、染色し、
マフラー、手袋、セーターを1週間で作りますが。なにか?
っと言ったんだ。どうだ?君の尊厳は守られただろ?』
 はい。終わった。
「俺、編物できませんけど。」
『安心しろ。教本だ。1週間後だ。頼んだぞ!』
「むっ、無理だろ!!」
『ん?何か文句があるか?
私は愛する君の尊厳を守るために信条を曲げてまで嘘をついたんだが(ギロ)』
「ハイ!一週間以内ですね!色は何が?」
 クッ菩薩の拳…
『うむ。やってくれるか!ピンクだ!LOVE男と入れろ。』
841うんちっち:2006/01/05(木) 20:30:48 0
「でけたー!!!!一週間徹夜だよ!!!!!へんなテンション!!!!」
『よくやってくれた。肌身はなさずずっと着けているぞ。』
 クーはとても嬉しそうだ。
 手袋やセーターを着ながら自分で自分を抱きしめている。
『君に抱きしめられてるみたいだ。ありがとう。では自慢してくる。
君は今日1日休むと良い。それとこれは私からだ。では行ってくる。』
 クーが言った後に袋を開けると
 中にはお世辞にも上手いとはいえないマフラーと手紙が入っていた。
 手紙には
『私は手先が不器用だからな。これが限界だ。
しかし愛情と言ううえでこれほど愛の詰まったマフラーは存在しないだろう。
いつも無理を聞いてくれてありがとう。愛している。クー。』
 と書いてあった。何だか無理してよかった気がした。

『ただいまー!男,今日から君は西陣織の世界チャンプだ』
 手にはカイコが…
842('A`):2006/01/05(木) 20:39:12 0
ハイテンションな夫婦だなwww
いつも面白いよ。GJ!
843('A`):2006/01/05(木) 22:52:15 O
人稲だったけどいい感じにスレが活性化してきたな
844('A`):2006/01/06(金) 00:27:05 0
西陣織の世界チャンプに吹いたwwww
845('A`):2006/01/06(金) 02:46:12 0
おまえらGJ
846('A`):2006/01/06(金) 03:15:24 0
>>836-838
なんか暗そうだが、続き頼む!

>>839-840
GJ!
そんなクウ様の奴隷になりたい俺ガイル!ハァハァ
847('A`):2006/01/06(金) 03:21:38 0
事故って誰も警察呼ばずに2時間そのままて…。
848狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/01/06(金) 22:49:36 O
「Sunday Morning」

その日はいつもより二時間も早く目覚めてしまった。
何しろ初めてのデート、しかも相手はとてつもない美少女と来ている。
夜もろくに眠れず、寝返りをごろごろと打って悶々として、気が付いたら朝が来ていたという感じだ。
ベッドから出て、睡眠不足でぼうっとした頭を抱えたまま一階に向かう。
リビングにはいつもの両親の姿はなく、テーブルの上のトースターをじっと睨みつけている兄さん
がいた。
「おはよう…」
そう声を掛けると兄さんがトースターから目を離し、少し驚いた目で僕を見た。
「おお哲男、お前今日日曜だぞ?ずいぶん早えな、どしたよ?」

兄さんの名前は高史、僕とは三歳違いだ。
地元の理容美容専門学校に通っていて、美容師を目指して日々勉強している。
昔からよく家に女の人を連れこんでいて、僕とは違いとても「モテる」兄だ。

「まさかデートじゃねえか?」
何も答えずテーブルにつくと、からかったような口調で核心をつく。
つくづくあなどれない兄貴だ。
「…何で分かるの」
「勘だバカ」
チン、と音を立て程良く焼けたトーストが顔を出す。
「半分、やるけん、一緒に食べようや。話聞かせろい」
僕らは仲良く一緒にトーストを貪り、空さんの話をした。
849狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/01/06(金) 23:15:19 O

「そうかい、そんなわけなのかい」
オレンジジュースをすすりながら、ニヤニヤとして兄さんが頷く。
「そうだよ、だから眠れなくて――」
コーヒーをすすりながら、僕は説明をする。
「ところでお前、服は何着てくんだよ」
――やばい。
すっかり忘れていた。僕のこういうことに関するセンスはほぼ皆無と言っていいし、手持ちの服も全くない。
あまりに変な格好では流石の彼女も少し引くんじゃないだろうか?

そわそわとする僕を見て、兄さんがニヤリと笑い立ち上がる。
「優しいお兄さんが助けてやるよ。こっちゃ来いこっちゃ来い」
そう言ってスタスタと部屋に歩いていく兄さんに後光を半ば感じつつ、
僕は兄さんのあとについて行った。

椅子に僕を座らせ髪をいじる。ワックスをつけて髪を浮かしてはねさせて立たせて下ろして。
自分のクローゼットからシャツとカーゴパンツを出して、一度広げ、ポケットをまさぐって放り投げる。
髪型をセットしてもらい、兄さんの仕立てた服を着るとまあ何とかどこにでもいる高校生ぽくはなった。
「お、上手くいったんちゃう?」
僕は腕を組んでニコニコと笑う兄さんに礼を言い、カバンをひっつかむと外へ走り出た。
空は真っ青で、太陽はパワーを見せ付けるようにぎらついていた。
何だかなんでも出来そうな気がした。

「うまくやれよ…」
家の玄関で、腕を組んだ美容師志望の男が不適に笑った。
850('A`):2006/01/06(金) 23:26:58 0
兄萌え

(;´Д`)ハァハァ
851うんちっち:2006/01/07(土) 01:05:15 0
 ジュージュ―
『はふはふ、美味いな。』
 今日の夜ご飯はジンギスカンだ。
「そうだな。ところでお前は今何をやってるんだ?」
 クーは資格をたくさん持っている。
 しかもそのどの分野でも超1流の腕を持っている。
 だからクーは定職にはつかず様々な分野で活躍している。
『ん?あぁ。今は中学校で英語を教えている。』
 スパルタそうだな…
『気になるか?気になるんだな?愛する妻が心配なんだな?』
 あーいっつもこの展開ですよ。
『安心しろ。明日は授業参観だ。父親になりすませ。』
 はい来たー!!!
「一応聞くけど拒否権はないんですか?」
『ん?忙しいなら別にこなくてもいいいぞ。(ニコ)』
 あれ?何か優しくなってるー!!
『しかし最近私はシステマに凝っていてな、こう、わかるだろ?(ボキボキ)』
「明日っすね?何時からですカ?」
 ロシア武術・システマ 創始者 ミカエル・リャブコ氏!!!!

 キーンコーンカーンコーン
『では授業を始める。今日は授業参観だからな、父兄参加型授業だ。
ではそこのお父さん。この文を訳してみてください。』
 俺にふってきたよ!!華麗にスルー。
『わかりませんか?じゃあ君こっちを訳してくれ。
【私はシステマを習い始めた。帰ったら酷いぞ。】
っだな、よくできたぞ。』
 ブルブル。怖いよ。怖いよ。怖いよ。
『ではさっきのお父さんこの文にもう一回チャレンジしたください。』
 くそっ
「【私はこの教室の女教師を愛しています。】(////)」
『そうですか。あなたもとても魅力的ですよ。』
 なんてプレイ?(涙)
『では次は英語の文に書いてあることを自分で実行してみよう。』
 クーが書いた英文の通りに生徒が豚のまねをしたり、人を殴ったりしている。
『ではさっきのお父さんこれはどうですか?』
 黒板には
 【あなたは私を抱きしめ、熱い口付けを交わす】
 と書いてある。だからなんなんだよ!ここ中学校だよ?そんなのダメだよ!!
 俺が躊躇していると、
『わかりませんか?じゃあ君これを訳してくれ。
【菩薩の拳にシステマ。きっと彼は死んでしまうだろう】
っだな、よくできたぞ。』
 ブルブル。怖いよ。怖いよ。怖いよ。
 くそ仕方ない!!俺がクーを抱きしめキスしようとしたその時
 キーンコーンカーンコーン
『くそっ!不本意ながら今日の授業はこれまでだ。』
 助かったぜ!!!!

「やっと家に帰れたぜ。くそ疲れた。」
『ただいまー!おい男!明日は保健の授業があるのだが』
852('A`):2006/01/07(土) 02:30:22 0
>>851
ヤベェ!このクウ様たまらん!GJ!!
853狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/01/07(土) 09:21:44 O
「Sunday Morning:reverse back」

「困ったな…」
下着姿の少女が、腰に手を当てて溜め息をつく。
こういった場合、どういう服を着れば彼は喜んでくれるのだろう。
いつも通りの気取らない服装か?
それとも、姉の服を拝借して着ていこうか?
少女は床に広げた服を次々に手に取り鏡の前で合わせてみては溜め息をつく、それを繰り返していた。
――まったく、自分がこんな事で悩むなんて思いもしなかったな。
やはり私も女なんだな、と自嘲的に少し呟く。
「ずいぶん珍しいな、空がそんな事で悩むなんて」

少女によく似た、無機質で平坦な声。
少女が部屋のドアを振り替えると、またしても彼女に似た、美しい女が腕を組んで立っていた。
「姉さん、ノック位はするべきだと思うんだが」
「遂に空もこういった事に気を使うようになったんだな、嬉しい限りだよ」

854狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/01/07(土) 09:24:21 O
妹の呆れたような声を無視して、感慨深そうに、だが顔は無表情のまま、姉はうんうんと頷いた。

姉さんの名前は光、
私とは三歳違いだ。
地元の女子短期大学に通っていて、アルバイトをしながらアパートで一人暮らしをしている。
だが、たまにこうして家に帰ってきては、部屋から荷物を持っていったり、私と買い物へ行ったりしていた。
姉妹という欲目を抜きにしても、姉さんは単純に素晴らしい美人で、私などとは似ても似つかない。
ただ男との付き合いは殆んど無いらしく、告白されても断っているようだった。

「ふむ、迷っているなら私が力になろう。誰かとでーとなんだろう?」
「本当か、それはとても助かるな。」
「よし、私の部屋に来い。何処へ出しても恥ずかしくない立派な女にしてやる」
颯爽と部屋に歩いていく姉さんに神々しさのようなものを感じつつ、私は姉さんの後についていった。
勿論、いつもの服を手に取って。

855('A`):2006/01/07(土) 17:26:56 O
寄生獣のミギーが素クールな件
856('A`):2006/01/07(土) 18:29:37 O
疲れるから自分で持ちな
857('A`):2006/01/07(土) 21:05:27 0
>>851
マジいいわぁこれ。
おもろい。
858('A`):2006/01/08(日) 00:35:12 O
ええーいっ!保管庫!保管庫!
スレの作品全て保管庫に入れんかっ!
859('A`):2006/01/08(日) 00:46:36 0
VIPから来ました

以前、保管庫にSSを登録していいかと別の方が聞きに来た時の事を
思い出して言い出せませんでしたが、
登録しても構わないと作家の方が言って下されば登録致します

その際、正式タイトルだけでも教えて頂きたいです
長編だけはタイトルがないと登録できません
ご了承下さい

作品名      :(必須)
作家名      :(任意)
作品の投下位置:何レス目など

その際、この形式で書き出して頂けると抽出作業が楽になります
出来たらで構いませんのでよろしくお願いします
860うんちっち:2006/01/08(日) 01:40:17 0
いつも同じ展開だからちょっとだけ変えてみるぜ!
861うんちっち:2006/01/08(日) 01:42:03 0
 ズズズズー
 のどかな昼下がり。家事を一通り終え、くつろいでいると…
 ピンポーン
 ドアを開けるとそこにはとても綺麗な人が立っていた。
 専門学校の同級生だ。
「よう!久しぶりだな!まぁ上がれよ。」
 家にあげ、2人で学生時代の他愛無い話しをする。
 楽しい時間はあっという間に過ぎた。
「じゃあな!楽しかったよ。また来いよ!」

『ただいま。ん?(クンクン)』
 クーが鼻を鳴らす。
『おい!女物の香水のにおいがするぞ。どういうことだ男?』
 ファブリーズしたのに…
『まさか君…私がいないうちに女を連れ込んだのか?どうなんだ男、答えろ!』
「うっ、女と言うかなんというか…」
 クーの迫力に押され自白してしまう。
 今夜のウキウキ三途の川日帰りバス旅行が決定した。
 おばあちゃんに会えるかな?会いたいよおばあちゃん…
『……………(ぽろぽろ)』
 あれ?クーが泣いてる。
『君は私が嫌いになったのか?
私が暴力をふるうからか?君に無理ばかりさせるからか…
料理が下手だからか?それとも――』
 あれあれ?どうしたの?
『いやだ!君と離れたくない。頼む!悪いところは言ってくれ。
もう暴力はしない。わがままも言わない。料理だってする。
だから…だから私を嫌いにならないでくれ。
それともこういう未練がましいところもダメなのかな…』
 なんかいつもと違う展開じゃないか…しゃべりずらいよ。
「あのなクー、ここにきたやつなんだけど、なんていうのかな…
その見た目は女なんだけど二丁目っていうか…その、
ニューハーフなんだ!ち○こも付いてるぜ!ほら名刺。」
 言っちマッター!!!
『シッテタ(ぼそ)』
「ん?」
『知っていたと言ってるんだ!!女が来ていないことなど初めから知っていた(///)』
「えー(ニヤニヤ)」
『ニヤニヤするな!!私は心理学の博士号も持っている!!
君ごときの嘘、見抜けないわけないだろう!!!おやすみ!!(///)』
 クーが珍しく動揺していた。
 なんか俺ってすごく愛されてないか?
 寝る前にクーに【愛してるよ】と言うと、【知ってる】とだけ返して寝てしまった。

『ただいまー!』
「おかえっ!!ク、クーさん?それは何?」
『君は掘られるのが好きなんだろ?私は女だが愛する君のために善処する所存だ。』
 クーの手にはバイーブが…
862('A`):2006/01/08(日) 01:48:01 0
VIPから移り住んでよかですか?
863('A`):2006/01/08(日) 03:42:22 O
>>861
お前最高だよ…ぜひ毎日きて続きを書いてくれ。100話ぐらい続けてくれ たのむ
864('A`):2006/01/08(日) 05:13:33 0
>>861
GJ!
ツンデレ気味のクウもいいぜ

>>862
LRを守れるならOK
865('A`):2006/01/08(日) 08:49:16 0
>>861

正直感動
866('A`):2006/01/08(日) 13:33:32 0
>>861
ワロスwww
867メメメ:2006/01/08(日) 13:59:44 O
僕の名前は山崎啓介。
今日から高校1年生だ。中学時代は正直言って何も楽しくなかった。
中学に入学した時は友達も沢山いた、だけど僕の自分勝手な性格や根暗な部分を見抜いて、みんな僕の回りからさってしまい、卒業する時には誰一人友達がいなかった。
もちろん卒業アルバムなんて真っ白。捨ててしまった。
868メメメ:2006/01/08(日) 14:06:54 O
そんな僕が通う高校は県外で、僕の家から5駅ほど離れている。そして今僕は緊張しながらクラス分け表を見ている…
『君は新入生か?』
後ろから声をかけられた「え…だ、誰?」
後ろにたっていたのは僕より頭一つ背が高くて、目つきがするどい女の子だった。
『いいな……私の探し求めていた理想の男だ…』「え?なんですか?」
869メメメ:2006/01/08(日) 14:12:10 O
『ん?あぁ…なんでもない。私の名前は大下空、君の上級生で、生徒会の仕事で新入生を体育館へ誘導している。体育館はあっちの奥だ』
別にそんな自己紹介は聞いてないのに…
「はぁ…ありがとうございました…」

そして昼になり…僕はてっきり朝の事など忘れて家路についていた…
クラスには不良系が多くさっそく高校に行くのが鬱になっていた
870メメメ:2006/01/08(日) 14:17:35 O
そんな事を考えながら歩いていた。そして…事件はおきた。僕が靴の紐を結ぼうとしゃがもうとした瞬間。いきなり後ろから袋のような物を被せられ。目の前が真っ暗になったと同時に頭に…
『ドゴッ』っという鈍い衝撃が走った…僕は気をうしなった。
そして今日が僕の最初で最後の高校生活だった
871メメメ:2006/01/08(日) 14:22:19 O
冷たい空気に当てられて僕は目がさめた。頭にかけられた布は外れていた「ここはどこ…?」
いろいろ頭の中で整理したがさっぱりわからず、思わず声に出てしまった
『目が覚めたか』
誰だ?暗くてよく見えない…
『少々乱暴だったが許してほしい。山崎君』
カチッ…と部屋の電気がついた。
872メメメ:2006/01/08(日) 14:26:28 O
「あ、あなたは朝の…」そう。そこにいたのは朝、僕に話しかけてきた大下という先輩だった。
でもなんで?頭が混乱しっぱなしだ。
『驚くのも無理ないな。しかし今から言う事をよく聞いてくれ』
「……」
『私は君が気に入った。私のコレクションにしたい』
何を言ってるんだかさっぱり解らず僕はこう聞いた
873メメメ:2006/01/08(日) 14:30:33 O
「コレクションってなんですか…?」
『そのままの意味だよ。今日から君は私の所有物私のコレクションだ』
頭が弱い人なんだろうか「とりあえず僕帰っていいですか?」僕はだんだん怖くなってきたので帰ろうと部屋の出口にむかおうとした。
ガチャッ!!
「えっ?」何かが引っ掛かった。後ろをみると足が鎖でつながれている
874メメメ:2006/01/08(日) 14:37:48 O
「これ…」
『逃げられちゃ困る。じっとしていろ』

なんだこの人…僕を監禁する気なのか?やばい逃げなきゃ!
僕は必死で鎖を外そうと足をジタバタさした。
シュゴッ!!!
僕の体に痛みが走った。手の甲にナイフが刺さっていた。
「うわぁぁぁぁあ!!殺される!誰かぁ!誰かぁ!」
僕は必死で叫んだ!
しかしその叫びをかきけす用に先輩が叫んだ。
875メメメ:2006/01/08(日) 14:43:40 O
『静かにしろ!!殺すぞ!』
殺す。なんてあり触れた脅し文句がこんなにリアルに感じとれるのは初めてだった。
先輩は僕の口にガムテ―プを張り、こう言った
『私は君を愛しているんだ。たまらなく愛している、なのに何故暴れるんだ?私が気に入らないのか?』そういいながら先輩の目がどんどん鋭くなる。そして鋭い目がガッと開き血走った目になった。『お前は!私の愛がわからないのかぁぁあぁ!?』
876メメメ:2006/01/08(日) 14:48:50 O
僕は身の危険を感じ。愛してますと口をモゴモゴさして言った。
『本当か?』
先輩の目がさっきの鋭い目つきに戻った。
『私は君を痛めつけたりしたくない。愛している人を傷付けたくはない。わかってくれるな?』
僕はコクコクと頷いた。『君はもう高校にも外にも何処にも出る必要は無い。私が育ててやるから安心しろ』
僕は絶望した
877('A`):2006/01/08(日) 16:08:15 0
イイヨイイヨー

でも5行ぐらいで送信しなくても・・・
次からは1レスで20行ぐらい入れてほしいです
878メメメ:2006/01/08(日) 16:16:42 O
>>877
ごめん(´・ω・`)
次から気を付けます
879メメメ:2006/01/08(日) 16:36:55 O
『私は少し出かけてくる。絶対に逃げるな?わかったか?』
先輩は僕の手のナイフを抜き、上から包帯を巻きながらこう言った。
「ん〜」
僕は口に貼られたガムテ―プが苦しく、外して欲しいと口をモゴモゴさした。
『苦しいのか?』
「ん〜ん〜」
『助けを呼ばないと約束できるか?』
「ん〜!!」
僕はうなずいた
『もし約束を破る様な事をしたらただじゃ済まないから覚えておけ』
ビリッ!!
そう言って先輩はガムテ―プを剥がしてくれた。「ハァ…ハァ…」
『……おとなしくな』
先輩はそうニヤリと笑うと僕の頭を撫でて部屋を出ていった。
880メメメ:2006/01/08(日) 16:55:41 O
玄関のドアには鍵穴が3つも付いてあり、ちょっとやそっとじゃ開けれそうにもない。窓はすべて二重になっており、外の風景が見えない様にスリガラス。

部屋の感じからして多分ここはマンション。
仮に窓を割れたとしても逃げ道はない。
そして僕の回りにあるのは、冷蔵庫、テレビこれだけだ。
テレビのプラグは抜いてある、これも僕に外の様子を分からせないためなのか……。
僕はふと先輩がさっき言った言葉を思い出した。『愛している』
謎だ。先輩と会ったのは今日が初めて、しかも話した内容も対した物ではない。『愛してる』なら普通に接してくれればいいじゃないか?なぜ監禁する?第一家族はどうする?行方不明って事で警察沙汰になるじゃないか
僕は時間がたって段々と冷静さを取り戻してきた。脳裏に浮かぶのは2つの選択肢。
1つは『ここからどうにかして逃げる』
もう1つは『先輩を説得する』
結論:後者の方が安全かつ、監禁状態を解除してもらえるかもしれない

こ れ だ!何故最初からこんな簡単な事を思い付かなかったんだろうか。あとは先輩の帰りを待つだけだ。
881メメメ:2006/01/08(日) 17:25:28 O
僕は頭の中で何度も先輩を説得するための台本を考えていた。

ガチャッッ

ガチャッッ

ガチャッッ
『ただいま。おとなしくしていたか?』

先輩が帰ってきた、いよいよだ、僕は脳内で書き上げた台本通りに事を進めようとした。
「あの、ふぇ、ふぇんぱいッ!」

緊張のあまりに声が裏返ってしまった。
先輩が鋭い目つきでこっちを見る
『なんだ?』
怖い怖い怖い怖い
手が汗を書いている
「僕は先輩の彼氏になったんですか…?」
『……………』
なんだこの沈黙。気まずいし怖い。
すると先輩の目から鋭さが無くなりニヤつきながらこっちへ近寄る。
『そうだ!君は私の所有物。すなわち私の彼氏だ』
僕は少しホッとした。
何故なら先輩が言っている事は、この監禁下じゃなかったらもの凄く嬉しい言葉だからだ。世間からみると先輩は美人レベルだろうし、普通の男ならこんな事いわれたらイチコロだろう。
僕は緊張が緩んでしまい「ならこんな監禁やめて普通に彼氏彼女の関係になってデ―トしましょうよ?ね?」といきなり本題を言ってしまった。

次の瞬間先輩の目がまた鋭くなり、グイッと僕の襟元を掴みこう言った。『君は私と一緒にいるのが嫌なのか!!』
「え!? ちょ…そうじゃなくて!監禁をやめてって……」

先輩は僕のホッペタを捻りながらこう言った。
『外にでると私以外の女が視界にはいるだろう?他にも多くの誘惑がある!だから外にはだせない!』

「そんな滅茶苦茶な…」『何か文句があるのか!?性行為は私といくらでもしたらいいじゃないか!?話す相手も私がいる!別に困る事はないだろう!?それともこんな監禁をした私が嫌いか!?』
先輩の目が血走ってる…『答えろ!山崎!』
僕はすでに迫力にビビって半泣き状態だ
「好きです…ごめんなさい」
こう言うと先輩は納得したようにニヤけながらホッペタを離してくれた…
882メメメ:2006/01/08(日) 18:14:53 O
赤くなったホッペタをさすりながら僕は半泣きで先輩に怒られないようじっと、座っていた。すると先輩が
『泣いてるのか?』
と聞いてきた。そりゃあ泣くさ。手はナイフで刺され、逃がさない、監禁続行、外にはださない。おまけに先輩が怖い。
泣く要素だらけだ。
でも僕は泣いてると言うと怒られそうなので
「泣いてないです」と言った。
すると先輩が僕に抱きついてきた。
「えっ!?あの?先輩?」
『私がいるから泣くな!』
「先輩のせいで泣いてるんだけど……」
『やはり監禁されるのはつらいか…?』
「………」
もしやこれはいい流れでは?このまま可哀想だな…監禁して悪かったな。という流れになれば僕は解放される!
「ちょっと…つらいです」僕はこう言った
『そうか…』
これは来るぞ来るぞ!
ハハハ 俺の思惑どおりじゃないか

『でも安心しろ。私が精一杯お前を可愛がってやる。生活の心配もするな。勉強も教えてやるからな。もちろん保険体育を重点的にな!』

あれれ―?
予想外予想外
『お前の家族の事も心配するな。行方不明って事にしたらいつか諦めるだろう、それに私の家は一人暮らしだから気にする必要はない』
「ちょっと待って!!家族には心配かけたくないんです!!それに育ててくれた親にそんな恩をあだでかえすような真似はとてもじゃないけどできない…」

これにはさすがに先輩も同情するだろう…

『却下だ』

そんなぁ…家族すら無視かよ…
『確かに君の言うこともわかる。でも家族に居場所を話すと、君の家族は国の犬どもに通報してしまうだろう?国家権力ごときに君と私の関係を邪魔されたくないな!』

おかしいんだ。この人頭おかしいんだ……そりゃ一般常識なんて通用するわけないな…

『む!?…そんなに私が嫌か!?』
先輩の目が鋭くなっている…
「と、とんでもない…」『信じられないな。なら証拠にキスをしてくれないか?いや…しろ!』

命令かよ…
『できないなら殺す』

「もちろんキスさしていただきます!!」
『よろしい』
また先輩の顔がニヤケている
こうして僕は大事な大事なファ―ストキスを経験…と言うより奪われたのであった
883('A`):2006/01/08(日) 19:19:26 0
GJ!
884メメメ:2006/01/08(日) 19:30:04 O
続けていいかな?
あとよっかたら感想とか注意するべきとこ教えていただきたいです
885('A`):2006/01/08(日) 19:39:47 0
>>884
感想は申し分ない。
注意点としては3つ。
まずエロは多目に。
次、エロは多目に。
最後、エロは多目に。
これだけ守れば大丈夫だ。
886('A`):2006/01/08(日) 19:40:06 0
この話おもすれー
こんな混沌とした雰囲気好きだ
887('A`):2006/01/08(日) 19:43:49 0
sageたほうがええよ
888メメメ:2006/01/08(日) 19:44:39 O
>>885
頑張ってみる!

>>886
ありがとう!また頑張って続き書きます
889メメメ:2006/01/08(日) 19:46:08 O
>>887
わかりました ごめんなさい
890('A`):2006/01/08(日) 19:54:15 0
容姿に関する描写がほしい。髪型でも身長でもなんでもいいから。
この手の話は相手がイメージ出来たほうが空気が伝わる。
891メメメ:2006/01/08(日) 19:59:38 O
>>890
じゃあとりあえず人物設定だけ別に書いた方がいいですか?
892狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/01/08(日) 19:59:58 0
>>859
載せてもらえるんならほんと感激です!
必死に書き出してタイトルつけなおしました。
結局曲のタイトルだらけになってしまいましたが。
新しい書き手さんたちどんどん出てきてかなり支持されてる
ようなので、俺の文章まだ需要あるのか
かなり疑問なんですが…
面倒かもしれませんが是非登録してくださいませ。

「happy&blues」
狂気 ◆fO.ptHBC8M
>680、682 intro
>689-690  追憶のハイウェイ61
>703    ラブ・ストーリーは突然に
>719-720  空が落ちてくる
>731、749  a hard days night
>750    kiss of the life
>792、796 happy end
>800、809 Will you love me tomorrow?
>812、839 She will be Loved
>848-849  Sunday Morning
>853-854  Sunday Morning:reverse side

新しい書き手さんたち頑張ってください!
893('A`):2006/01/08(日) 20:02:54 0
別枠で書かなくても話の流れに乗せりゃええだろ。
それが難しいなら男か女の回想的な話を一回入れる。
ちょっと冷静に現状を分析するような話。
894狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/01/08(日) 20:03:24 0
>>861
きちんと落ちがついてるしテンポがいいのですごく面白いです。
天才。
>>891
かなり斬新な感じです。読みやすいし面白いので
これからも頑張ってください。
895('A`):2006/01/08(日) 20:19:11 0
『よく考えてみろ。小さいだの、大きいだの、いつもそんなのばかりだ』
『身長、おっぱい、それに、ちんこだの。全く、あきあきだよ』
「あ、あのさ、あまり大きい声で、言わないほうがいいと思うよ。その・・・」
『なんだ、ちんこという言葉が珍しいのか?お前は何て呼ぶんだ』
「だーかーら!そういうのは人前で言わないの!(ヒソヒソ)」
『そっか。お前が言うんだもんな。分かった』
私は周りをばばっと確認する。あー、見られてる!ここ共学の教室だって!
男子生徒とか明らかに私達を変な目で見てる。あぁ、はずい。ホント
なのに・・・!ち!ちん・・・、まあ、いいや
元はと言うと、私がこの子の背の低さをからかったのが悪いんだけど
女は背が低いと言うけど、この子は女にしても低すぎる。私の肩と腰の間くらい
『お前は少し私が背に劣等感を持ってるのを甘く見てるな』
「ごめんね。や、でも、ほら。可愛いから、ね?」
『ふん。お前は背も胸もあって、そりゃ満足でしょうよ』
「そんな子供みたいに我がまま言わないでよー。ごめんって」
むすりとしてる。あーもう、この子はクールなのか頑固なのか・・・
「ごめんね。じゃあ、何か言うこと聞くよ。できる範囲で」
『本当だな?よし、私の頭を撫でてくれ。』
「また?」
『何だ、嫌か?何でも聞いてくれるんだろ』
はいはい。幼馴染だもん。あんたはこれがお気に入りだもんね
私は彼女の頭に手を乗せてなでなでする。彼女は黙ったまま
「ねー、まーだ?」
『もう、少し。』
「はいはい。」
しばらくなでている内に彼女は口を開いた
『あのさ、さっきはあんなこと言ったけど。本当は背が低いのもいいんだ』
『だって、ほら。お前がこうやって撫でてくれるもんな。子供みたいに』
そういって彼女は静かに私の撫でている手を退かし、私を見つめる
『ありがとう。気持ちよかったよ』
彼女は、それはもう爽やかに笑ったとも。にこりと言うよりも、さらりと
「うん。そっか。どういたしまして」
『ああ。気持ちよかったぞ。』
「何度も言うな。」
そうして私も笑ったさ。彼女に負けないように、にっこりとね

百合なので取り扱い注意
896('A`):2006/01/08(日) 20:50:46 0
>メメメ殿
おおっ。この狂気に満ち溢れた描写。なんともいえませんな。
これからどんな風に展開していくのか楽しみ。

>>885
それなんてエースコンバットゼロ?
897('A`):2006/01/08(日) 20:58:00 O
じゃあ、マーセナリー
898('A`):2006/01/08(日) 21:00:06 0
あのさ。
素クールって要するにSMもの(女がS)って事なの?
899メメメ:2006/01/08(日) 21:01:47 O
私の名前は大下空。高校年3年生だ。今日は私の人生最高の日かもしれない。なぜなら私が何年も探していた理想の男がふいに現れたからだ。
私は興奮と期待が入りまじりながら彼に話しかけた、私は会話の中で確信した。この山崎こそ我が彼氏、いや未来の夫にふさわしいと。幼い顔つきに黒い真面目そうな髪。気の弱そうな目。そして私より小柄。可愛すぎて犯したくなる…これは何としても一発…ん?
今年の一年は女子が多いのか…ハッ!!!!!
私はその後山崎を尾行し、クラスでの彼そしてクラスでの様子を観察。
なんと!汚いゲス女共がこんなにもいるとは…
山崎がいつ毒牙にかかるかわからない…
そうだ監禁…しかし監禁はさすがに犯罪、彼を傷付けてしまう…そんな事を考えているうちに学校は終わり、山崎は家路につき始めた。
後ろ姿も何て愛くるしいんだ…ぬ、濡れてきた…これはさっそく家に帰るとオナニ―だな。
その時だった!山崎が通りすぎた女を軽くチラ見したのだ。
私は嫉妬でその女に殺意がわいた…
母さん父さん私の愚かさを許せ!!
私は山崎を監禁した

今目の前にいる山崎は、ぐったりしている。
さすがにナイフはまずかったな…泣かしてしまった…

でも… でも…

それがまたたまらなく良い

これからどうしてやろうか…
900('A`):2006/01/08(日) 21:08:54 0
5分ほど待ちましたがレスがないので投下可能と判断しました

>>892

「happy&blues」
Wiki登録完了

これからも頑張ってください
901('A`):2006/01/08(日) 21:29:57 0
>>899
前半とのギャップがwww
902('A`):2006/01/08(日) 21:31:22 0
>>898
普段S潜在Mが多いかな。
その辺は書き手の自由。
903メメメ:2006/01/08(日) 21:55:21 O
「先輩!トイレにいきたいんですけど…鎖を外してくれませんか?」
『逃げる気か?』
「ちっ…違いますよ…
トイレに行きたいだけですから」
先輩はキョトンとしながら
『ここでしたらいいじゃないか?』

はぁ?
頭おかしい発言だ…
「そんなのできるわけないじゃないですか!」
すると先輩は戸棚からコップをだしてきた…まさか!
『これにしろ』

うわぁ〜い予感的中だぁ〜☆……

「先輩できません…」

『私の言うことがきけないのか?』

「こればっかりは勘弁してくださいよ…」

先輩は仕方ないっと飽きれ顔でこっちを見ると、いきなり制服のスカートを脱いだ

「うわわわわわわわ!!ちょ!!先輩なんで…!?」

『コップが嫌なら私の中に出すしかないだろう?ほら…はやくお前も脱げ』
「コップでお願いしまぁぁぁぁぁす!!」

先輩が鋭い目つきで睨んでくる

『仕方ない…早くしろ』凄く残念そうな顔をしている…
頭本当におかしいよ…

僕は部屋の電気を消してもらい仕方なくコップに用をたした。

うぁ〜恥ずかし〜
『終わったか?』
電気がついた
「はい…終りました」
先輩は僕からコップをとりあげた
『…………』
何だこの沈黙…
先輩はスタスタと部屋の端に歩いていき………

「せ、先輩なにしてるんですか!?」
『保管だ』
先輩は僕のイエロ〜ウォ〜タ〜を冷蔵庫にしまった……
904('A`):2006/01/08(日) 21:58:46 0
・・・方向性が変わってきたな。だがいい。
この手の話って大抵、>>876でENDってのが多いからその後の話って面白いな。
某エロゲでも同じ展開あったけど876みたいなところで終わりだったし。
905('A`):2006/01/08(日) 22:07:00 0
>>902
何かこう、、素クールという概念の独自性、独立性が感じられないというか。
ただのSMものじゃんっていうか。
906メメメ:2006/01/08(日) 22:07:37 O
>>904
最初からラブラブじゃつまんないから徐徐に仲良くさせるつもりなんだけど…怖い路線の方がいいのかな?
907('A`):2006/01/08(日) 22:09:30 0
908('A`):2006/01/08(日) 22:34:19 0
>>905
だからどう書くかは書き手の自由。
909('A`):2006/01/08(日) 22:36:39 0
SMとは根本的に違うと思うがなぁ。中にはその要素が入ってるものもある、ってだけで。
羞恥心の薄さってのは相手しか見えないっていうことだろうし、そうじゃなきゃ反応を楽しんでるだけだろう。
むしろ素直クールのSM物を見たいくらいだ。エロの時のみガチMっての希望。

>906
純愛路線か怖い路線かは完全に好みの問題だから好きな方をやればいいと思うよ。
狂気が薄れていく様も狂気を強めていく様もそれぞれ味がある。
個人的にはハッピーエンド至上主義だから最後さえ双方幸せなら途中経過は気にしない。
910('A`):2006/01/08(日) 23:04:52 O
>>906
怖いながらも少しデレがあるといいなぁ
911('A`):2006/01/08(日) 23:25:40 0
俺「姉上(普段は姉を○○ちゃんと呼んでるが)、お耳に入れたい事が」
姉「苦しゅうない、申してみよ」
俺「はっ。友人Aが、姉上の事を美人だと申しております」
姉「Aは美意識が高いからな。美しいものを本能で見分ける」
俺「友人Bは、姉上ほど料理上手はいないと申しております」
姉「先日ふるまったグラタンが気に入ったか」
俺「そして私めは、姉上ほど優しい人はおらぬ、とクラスで力説してまいりました」
姉「ういやつじゃ。褒美を取らす」
姉が財布から万札を出す。
俺「おっ、さんきゅー○○ちゃん」
姉「最後まで演じろ!」
912うんちっち:2006/01/08(日) 23:27:41 0
 ゴボゴボジャジャジャー
「最近快便だな…肛門が開いたって言うかなんていうか――(ブツブツ)」
 そんな黄昏。
 コーヒー片手にコンビニで買ってきたテレビガイドを読む。
「【あの噂の映画!未定だった主演女優決定!近日発表!】
あぁあのイケメン男優が主演のやつか…スクールデイズ?面白そうだな。」
 
 バターン!!!
『男!今度の仕事は映画だ。これを見てくれ。』
 クーは台本を差し出した。ん?
 スクールデイズ?
『どうだ?素晴らしい映画だろ?』
「まさかとは思うけど、なにやるの?」
『聞いて驚け。映画で1番美味しいポジションだ。』
 なんだってーーーーーーー!!!!
 今度は主演女優で全国デビューかよ?
 ぱらぱらぱらぱら―――――台本をめくると、
 【男と女の熱いベッドシーン】
 あれ?
「おい?お前まさかとは思うけど、この申し込み受けるんじゃないだろうな?」
『何を言っているんだ?もう報酬も貰った。今更断ることはできない。』
「おい嘘だろ?」
『どうしたおかしいぞ?何が不満なんだ?また得意の嘘か(ニヤニヤ)』
「ふざけんじゃねーーーー!!!」
『!!!!(ビク)どうしたんだ…』
 くそトボケやがって…
「なんなんだよ!!俺のこと好きだとか愛してるとか言って今までのは全部嘘だったのかよ!
くそっ!俺お前に愛されてるってすごい嬉しかったし―――
だから…お前といっしょなら専業主夫でも良いと思って頑張ってきたのに…
結局お前もイケメンの方がよかったってことかよ!!!」
『私は君に嘘を言った覚えはない。』
「じゃあこれはなんなんだよ!!!お前が他のやつと寝るなんて。例え演技でも俺は――」
 俺はクーに台本を突きつけた。
『ふふふふふ(笑い)』
 終わった…ナニモカモ―――
『おい!表紙をよく見ろ。』
 ん?
 【スクールデイズ/監督 クー】
 あれ?あれれのれ?あれえええええええええええええ???
『落ち着いたか?』
「だってお前一番美味しいポジションだって…」
『映画で一番美味しいのは監督だ。』
 よかった…本当に…

 チューーーーーーーーーーー
「!!!クッ、クー?」
『馬鹿だな君は、私が例え演技でも君意外と寝るわけないだろう。
これだけは絶対だ。何億積まれてもな。』
 あぁ、なんだ。一番悪いのは大好きな人を信用できなかった俺じゃないか…
『だがしかし君の愛は私にしっかりと伝わったぞ。さぁ寝よう。』
 その日の夜はすごかった…

『ただいまー!!今度の仕事も映画だ!濃厚なベッドシーンがあるぞ。
君と私なら問題ないだろ?二人の愛を見せつけよう!』
 クーの手には【LOVELOVE夫婦!SEXLESS LESS】の台本が…
913('A`):2006/01/08(日) 23:38:22 O
>>912
天才
でもスクールデイズって映画は最近公開されたのであるぞw
914うんちっち:2006/01/08(日) 23:48:01 0
素クールライフと間違えたぜ!!!
915('A`):2006/01/08(日) 23:51:03 O
>>912
GJ!
916メメメ:2006/01/09(月) 00:21:16 O
『何を恥ずかしがる必要がある!こっちをむけ!』
「………………」
先輩に無理矢理お風呂に連れてこられた。
足の鎖は外されたが…

「せ…先輩絡みつかないでください……」
『あぁぁ…至福の時間だまるで夢のよう…気が狂いそうだ』

先輩はもう充分狂ってます。
40分後…

暑い暑い暑い暑い暑い
「先輩もう出ましょうよ…」
『もう少しだけだ。我慢しろ』
そういいながら先輩は僕の耳を噛んだり、ホッペタを舐めてくる

ちょっとウザイ
「先輩いいかげんにしてください!」
言った瞬間しまった!と後悔した…暑さで思考が低下していたのだ
僕は髪を捕まれ壁にドンッと押し付けられた
先輩の目があの鋭い感じに戻っている。
『私がこんなにも愛しているのに…君にはそれがわからないのか?私が嫌いなのか?』
髪を引っ張られて浴槽の外に投げ飛ばされる。
ブチブチ!!
大事な毛がぁぁ!!
ドスンッ!!
頭を打った………
「いてぇ…」
ハッ…見上げると先輩は剃刀の歯をもっていた
『愛してるのか?』
冷たく僕に聞いてくる
僕は我慢できずに思わず涙を流してしまった…

わ、私とした事が………また正気を失っていた…気が付くとオデコを赤く腫らして涙を流してる山崎君の姿があった
917('A`):2006/01/09(月) 00:22:10 O
>>うんちっち
いっつもGJ!
あなたの作品大好き!
918('A`):2006/01/09(月) 00:25:34 O
>>916
続きwktk
919メメメ:2006/01/09(月) 00:43:30 O
私はまた彼を泣かしてしまった……しかも今度は本気で泣いている…

可愛い……犯したく……おっと!危ない危ない

ここで性行為を求めるべきじゃない…謝らなければ…
『山崎…君?』

先輩がいきなり名前を読んできた…目を見ると鋭さはなくなりちょっと目がウルんでいる…
反省してるのかな?
でもナイフの件もあるし2回目だぞ…さすがに容姿が良くてもこの性格には少し引いてしまう…
いくら好きといってくれても、これじゃただの調教だ!

彼からの返事がない。
放心状態なのか?
私は不安になってきた、いくら鎖で繋ぎ止めても逃げられるんじゃないか私の前から消えてしまうんじゃないか…と

「先輩…泣いてるの?」
その言葉でハッとした…いつのまにか私は涙を流している。そう思うと急に体の力が抜けた
『ウッ…ウッ…』

なんで先輩が泣くんだよ…むしろ号泣してジタバタ暴れたいのはこっちなのに。本当にズレた人だ
でも…泣いてる先輩…可愛い…あ!!やばい勃ってきた。
「と、とりあえず僕はもう大丈夫ですから、先輩も泣かないで?とりあえずお風呂からでましょう?ね?」

先輩はコクンと小さく頷いた。

何て優しいんだろうか…山崎君が本当は泣きたいはず…
あぁぁ…私はもう彼の虜だ…
920うんちっち:2006/01/09(月) 01:27:37 0
みんな感想ありがとうございます。
みんなの応援が力になるぜ!!
ここはアットホームでいいぜ。
921メメメ:2006/01/09(月) 01:31:43 O
>>920
続きいつも楽しみにしてるから頑張ってください
922('A`):2006/01/09(月) 01:35:37 0
おまえら素敵・・・(////)
923('A`):2006/01/09(月) 01:51:41 O
俺さ、なんていうか今のこういう雰囲気が大好きだ。
みんながそれぞれ認め合って励まし合って。
だからこれからもこんな感じでいけたらいいなぁって、心から思う。
924('A`):2006/01/09(月) 02:04:36 O
>>923
同意。うんちっちとメメメどっちもGJだ
925('A`):2006/01/09(月) 03:21:19 0
うんちっち&メメメ、GJ!

萌えすぎて
なんかMに目覚めちまったよ(*´Д`)ハァハァ
926('A`):2006/01/09(月) 05:06:15 O
最近なんか違うのが多い…
927('A`):2006/01/09(月) 08:58:50 0
とりあえず既存の作品だと誰が素クールなんだ?
素クールの代表的なシチュエーションとかセリフとかある?
928('A`):2006/01/09(月) 09:10:00 0
>>927
ほぼ、これをベースに企画が出来上がったようだ。
ttp://www.geocities.jp/ikuikubook/kanojyo.htm

今は違う形をみんなで模索してる感じ。
929('A`):2006/01/09(月) 10:09:33 O
>>926
まぁまぁ。そのうち正統派の職人も出てくるって。気長に待とうよ
930('A`):2006/01/09(月) 11:45:21 0
>>927
ttp://www.geocities.jp/hokakoko/

素直クールの原点を見るとか?
931('A`):2006/01/09(月) 11:57:10 0
ヤングガンガンか何かに連載されてる剣道もののマンガのタマちゃんとかいう女の子は
どうなんだ?
まあ恋愛は絡んでないが。
932('A`):2006/01/09(月) 12:08:05 0
>>930
サンクス。
個人的に、顔には出ないが耳や尻尾に出る犬娘というのがおもしろかったw
絵上手い人多いねー。
933('A`):2006/01/09(月) 12:12:22 0
あとはやっぱりロボットキャラとか
まぶたがいつもちょっと下りてるコとかになるのか。
素直と言ってもクールだから
あまり好意が表情等には出なくてすれ違ったりすんのかね。
んー。やっぱ難しいな。
934('A`):2006/01/09(月) 12:15:24 0
クールキャラってのは
普段クールで感情を表に出さないんだけど
実はすごく好きだったりして
たまに「私の事嫌いになったのか?」とか言って顔ぐちゃぐちゃにして泣いちゃったりするところがツボに入ったりすると思うので
クールと素直の同時表現ってのは何か難しいな。
935('A`):2006/01/09(月) 17:13:20 0
「へぶじっ。うーっ、くそ寒い。なんでこう、雪が降るのかね」
『知らない。まあ私はマフラー、手袋、コートと完璧だからな』
「あ、このマフラー新しいの?去年のと違うじゃん」
『流石。ちょっと贅沢して買ってみたんだ。どうだ?』
さあ、どう?と聞かれても返答に困る。なぜならば、マフラーが明らかに長い
蛇が首に巻きついてるみたいに何重にもぐるぐるぐると
「あーー、うん。首長族みたいで可愛いね」
『・・・、お前はいっつも人を怒らせよう怒らせようとする。はっ』
「え?いやいや、それはね、ほら、なはは。」
やばい。まずいなあ。また怒らせちゃった?
『私がさっき、どう?と言ったのは似合ってるかじゃなく、一緒に巻かないかという意味だ』
「は?」
『寒いんだろ?こんなに余ってるんだ、お前も巻けばいい。』
「え?あのね、私とあなたじゃちょっと身の丈が・・・」
『何か問題あるのか?それとも、ああ、そうか。私とは嫌か。ああ、そうかい』
「嫌なことはないけどさあ!ここは道のど真ん中だよ?あんだーすたん?」
『目ぐらいついてる。ふん、お前だけは親友と思ってたのにな。いーよ、別に。風邪でもひけ』
子供じゃないんだから、なんて言えない。そうなると前みたいに四六時中無視されるに間違いない
だーっ!選択肢ないじゃん!もう!
「・・・、しますよ。すればいいんでしょ!?するよ、したいよ!」
『そうか。ほら、巻け巻け。あったかいぞ』
この。自分の要望が叶った時に少しはにかみながら笑って見上げるこの子の顔といったら!
ついつい甘くしちゃうんだよね。私は彼女のマフラーの端を自分の首に巻きつける
「あのー、私前かがみになってるんだけど。すごく、恥ずかしい」
『似合ってるぞ。首長族っぽくて可愛いしな』
「ごめんて!ねー、ほら。二人で一つのマフラーしたしさあ!」
『そうだな。帰りもするなら、機嫌をなおしてやるか。』
「・・・、はいはい!喜んでやらしてもらいますとも!」
私は前かがみになりながらこの子と並んで歩いた。
そうして寒さなんてすっかり忘れてた。マフラーを外す、その時まで

やばい、ただのクールな気がする
936狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/01/09(月) 21:33:58 0

「日曜日よりの使者」

十時ちょうど、いつものコンビニ。
本当はいつも早い彼女を、余り待たせたくなかったから
少し早めに着こうと思っていたが、着いたのは十時ぴったりだった。
――もういるかな、多分いるよな、いつも僕より早いんだし。
しかし、そんな僕の予想に反して店内に彼女は居なかった。

いつも早い彼女が珍しいな、寝坊かな?それともたまたまかな?
まさか忘れてたりなんかしないよな、ひょっとしたら…

嫌な予感が次々に頭をよぎる。馬鹿馬鹿しいと分かっていても想像が止まらない。
とりあえず気分を落ち着ける為、漫画コーナーの「カイジ」を手に取った。
――時間ぴったりなんだ、別にまだ来てなくてもおかしくないじゃないか。
ぐにゃあああと苦しみ悶えるカイジを眺め、何とか気分を落ち着ける。
ぐっ…ぐぐっ…ぐっ…ぐっ…ぐっ…
「哲男?」
僕を呼ぶ声にハッとし、振り返ると彼女は、いた。
しかも、私服姿のいつもより更に可愛い格好で。

937狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/01/09(月) 22:10:29 0

シャツ、Tシャツ、ベルト、ジーンズ、スニーカー。
飾り気が無くていかにも彼女らしかったけど、それはとてもよく似合っていたし、
いつもより更によく整えられたセミロングの髪、微かに匂い立つ香水の香りは
いつもとは少し違う「彼女」を感じさせた。
僕が彼女の服をぼうっと見ていると、彼女も自分の服にちらと目をやり、
それから僕のほうをじっと見た。
「これでも結構頑張ったんだ。」
「ぜ、全然似合ってるよ、ほんとに、うん。」
「君こそよく似合っている。君は学校外では随分お洒落なんだな。」
僕の服を指差して言う。真顔で言われると物凄く照れる。
「これ、兄さんに助けてもらったんだ。これでも、気合入れた。」
言おうか言うまいか迷ったが、結局正直に言う事にした。
僕は別にお洒落という印象を持たれたくはない。
彼女がきょとんとした目で僕を見、それから少し微笑んだ(ような気がする)。
「私もだ、私も姉さんに手伝ってもらったんだ。」
「一緒だね。」
「うん、一緒だ。君と、一緒だ。」

それから僕は黙ったままぎゅっと彼女の手を握ると、歩き出した。
彼女は一瞬驚いた(ような気がする)顔をしたけれど、何となく嬉しそうな
(今度は気がするじゃない)表情を見せた。
――自分がこんなに上手くやれるなんて思わなかったな。

コンビニを出ると、飛行機雲が空に真っ直ぐ白いラインを引いていた。
アスファルトからは夏の匂いが立ち込めていた。


「上手くやってるかね…」
時を同じくして、ある男とある女がぽつりと、呟いた。

938狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/01/09(月) 22:27:38 0

「とりあえず、どこ行こうか?」
シェイクをストローで啜りながら、至って平静な顔で
そんな事を聞いたけれども、僕の頭では既に考え抜いたデートコースが
沸騰していた。
「そうだな…」
顎に手をやって、どこか別な方向を見て彼女が考えている。
「私は君と一緒ならどこへ行っても楽しいんだがな――」
さらりと恥ずかしい、嬉しい事を呟く。まったくこの人は。
「…CDショップ、かな。」

――デートコースからそう外れてもいない、よかった。

僕はホッと胸を撫で下ろしながら彼女に言う。
「うん、分かった。じゃ、まずはそうしよう。」
「有難う。」

――兄さん、僕上手くやってるよ、頑張ってるよ。

939狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/01/09(月) 22:32:00 0
なんかwikiまとめにある話とかぶってしまいそうな展開になる勢いですが、
許してください。
面白い書き手さんたちばかりで、俺の文章はまだ需要あるんだろうか、
と悶々としながら書きました。
最後まで続けさせていただければ幸いです。
っていうかクールの姉はツンにしとけばよかった。
940('A`):2006/01/09(月) 22:51:27 0
ラブラヴですねw(・∀・)イイ!

繰り返し読んでるとそのうち鬱になりそうだけど。
941('A`):2006/01/09(月) 23:17:15 O
>>939
俺は好きだよ!!
頑張って続けてください
942('A`):2006/01/09(月) 23:54:31 0
wikiのまとめサイトどこにあるの?
狂気氏の奴があればいいんだが・・
943('A`):2006/01/10(火) 00:04:30 0
>>942
>>342に張られてるurlがそう
まとめには載ってないようだ
誰かが載せるのを待つか、この際自分で載せてみるのは如何だろうか?
944('A`):2006/01/10(火) 00:21:16 0
945943:2006/01/10(火) 00:32:32 0
>>942
すまない、勘違いしてたみたいだ…
946('A`):2006/01/10(火) 00:35:01 0
しょっちゅう見かけるスレだから初めて開いてみたけど何この超良スレは…
947('A`):2006/01/10(火) 00:35:04 0
誰にでも勘違いはある
気にするな
948うんちっち:2006/01/10(火) 02:35:58 0
『男、今日こそそれを外せ。』
 最近こればっか言ってるな。
「ダメだよできちゃうだろ!」
『君との子供が欲しいんだ。』
「俺まだ早いと思う。まだ結婚して2ヶ月しかたってないよ?」
『そうか…』

 ばぶばあぶ―――――
 今日は日曜日2人でくつろいでいると、
 隣りの奥さんが赤ちゃんを1日預かって欲しいと言ってきた。
「かわいいなぁ。いないいないバー!!!!!」
 やばいよ!!赤ちゃんの虜だよ!!
 膝に乗せて遊んでいると、
『おい!赤子そこをどけ。そこに座っていいのは私だけだ。』
 クーが赤ちゃんと張り合ってるよ!
 ウオ!菩薩の拳。女、子供にも容赦ナシかよ。
「おい!危ないだろ。赤ちゃんはとってもデリケートなんだぞ!」
『くっ…まぁ良い。私はミルクとオムツを買ってくる。』

「はい、飲めるかなー?偉いねぇ良い子良い子。」
 赤ちゃんにミルクを飲ませる。
『甘いな赤子よ。私はコーヒーも飲めるぞ。男どうだ?』
 クーが頭を差し出す。クーも撫でろってことか?
「あたりまえだろ!!!――――
ハイ赤ちゃん。ポンポンいっぱいだねぇ――」
『おい男。君は何をそんな赤子に鼻の下をのばしているんだ?
君は私の美巨乳に夢中のはずだが、いつからツルぺタ属性に?』
「言い方悪いよ!!!そんな性癖ないよ!――
普通に赤ちゃんかわいいじゃん。」
『君に甘えるのが気に食わん。赤子でなかったら殺しているところだ。
いや!ダメだな。死刑執行だ。殺人犯の夫にしてしまうことを許してくれ。』
 ダメだ、危なさ過ぎる…俺の責任問題までもが…
 っていうか本気の目じゃん!!!!!
 
949うんちっち:2006/01/10(火) 02:36:56 0
 ピンポーン
「クーストップ!」
 奥さんがきた。
 あっぶねー!!!殺人犯の夫にならなくてすんだ。

「じゃあねー!!またいつでも来てね!」
 クーはガンをつけている…

「あー赤ちゃん欲しくなったよ!だから、クーいいよね?」
『何をやっているんだ?はやくゴムをつけろ。』
 あれ?だって…
『子供ができるだろう。』
「欲しいんじゃないの?」
『今日わかった。子供ができたらそいつに君を取られてしまう。
君はロリコンみたいだからな。
いくら完璧な私と言えども赤子には勝てないみたいだからな。
君がロリコンだから。』
「イや違うよ!
えー赤ちゃん作ろうよ!赤ちゃん!赤ちゃん!赤ちゃん!」
『私の意見に文句があるのか?』
 オーラが!殺人犯の夫どころじゃない!殺される…
「赤ちゃんとかすぐ泣くし、ウンコも漏らすし糞虫ですよね!!!!」
 お父さんお母さん。男家は僕の代で御家断絶です…
『まぁ気を落とすな(ニヤァ)』
 悪寒が… 

『どうだ?欲情するだろう?』
 わーい!クーがオムツをはいてるヨー!
『君はロリコンみたいだからな。』 
950('A`):2006/01/10(火) 04:24:15 0
>>948-949
超ウルトラGJ!
オチのクーが最高だった
あとヤキモチ焼きのクーも良かったよ
951('A`):2006/01/10(火) 08:46:17 0
あいかわらずクーのハイテンションっぷりがいいねぇw
952('A`):2006/01/10(火) 18:29:52 0
 >わーい!クーがオムツをはいてるヨー!

  お っ き し た ( ゚д゚ )
953('A`):2006/01/10(火) 21:12:31 0
ざしゅ
954('A`):2006/01/10(火) 21:52:55 O
>>952
こっち見んな。
955狂気 ◆fO.ptHBC8M :2006/01/10(火) 23:26:12 O
「リンダリンダ」

CDショップは休日だけあって、沢山の人たちがごった返していた。
僕らは何とはなしにぶらぶらと店内を歩き始める。
「そういえば、君はどういう音楽を聴くんだ?」「ううん…何だろう?ジミヘン、ボブ・ディラン、ビートルズ、ストーンズ…かな?」
へえ、と彼女が少し意外な声を出して言う。
「君は、洋楽を聴くんだな。」
「邦楽も聴くよ。カッコよければ、何でも。」
そう言って、僕はCD棚からブルーハーツのCDを出し
彼女に見せる。
彼女はそんな僕を見て、そうか、カッコよければかと感心そうに呟く。

「――君が去年の学校祭の時に歌った曲は、物凄く格好良かった。」

え、そんなの覚えてたんだ、恥ずかしいな…
あんな「モテる為」だけにやった事…
しかも全然報われなかったしな…

「――そして、それを歌う君はもっと格好良かった。ステージで歌う君を見て、私は君に惹かれたんだ。」

モテ効果来てたーーーーーーーーーーー!!
僕は頭の中で恥ずかしい記憶を押さえ付け、
平静を装って彼女に聞く。
「ほ、ほんとに?」
「ああ、あの曲は確か、何と言ったかな。」


『リンダ リンダ』
956('A`):2006/01/11(水) 02:27:10 0
>>955
GJ!

『リンダ、リンダ』って喪オフでのカラオケの定番じゃないかw
主人公の好感度がうpしますた
957うんちっち:2006/01/11(水) 23:35:22 0
 ガチャ
『やっと帰ってこれた…』
「お帰りクー!」
『あぁ男会えてよかった…二度と合えないかと思ったよ…』
「大袈裟だな。出張で2日会えなかっただけじゃん!
しかも夜中に電話してきて5時間も…(ブツブツ)」
 そう、クーは出張で大阪に行っていたのだ。
 俺に付いて来いといったが俺は母親が入院したため遠慮させてもらった。
『何を言ってるんだ。君に2日会えなかっただけで私の精神はズタボロだ。
あんなテレフォンプレイで満足したと思うのか?』
 ナニソレ?ボク普通の通話しかしてないよ!?
 電話の向こうでなにやってたんだよ!!!
『ところで義母上は大丈夫なのか?』
「ああ!ただの食中りだって、心配してそんしたよ。」
『それはよかった。でわ今日は君は私だけのものだな。』
 ギュ
「なんで抱きついて来るんだ?」
『2日間君に触れていないんだ著しく男の愛情がかけている。
今日は一日かけて補填しなければ。』
「動きずらいんですけど…」
『ン?文句あるのか…』
「ぐふぐふ」
 首が絞まる…絞まる…!!!折れるよ!!!!
「ボクもクーさんに愛情を注ぎ込みたいです。」
『そうか!今日は1日中抱きつきっぱなしだ。』

「クーさん?俺今日の食材買いに行きたいいんだけど。」
『よし行こう!』
「離れてくれないの?」
『当然だ、今日は1日中抱きつきっぱなしと言っただろう。』
 周りの目が痛いよ!ほお擦りは止めてくれ!
「クーとどうしても腕組みしたいなぁ…」
 抱きつれるくらいなら!
『そうか?まぁ君に密着しているなら何でも良いんだが…』
 ふぅ…一難去ったぜ!
『いやっ!ダメだ。触れている表面積が少なくなってしまう。
それとも私に抱きつかれるのは嫌か?(ギラン)』
「無問題!!!!!」
958うんちっち:2006/01/11(水) 23:36:36 0
 ふぅ。買い物も終わってやっと家に着いた。
 クーと借りてきたビデオを見る。もちろんクーは抱きつきっぱなしだ…
『くんくん、良い匂いがするな。』
「え?香水なんか付けてないけど―――」 
『君の体臭だ。あーたまらなくいい匂いだ。』
 恥ずかしいよ!
 パクッ
「ひゃう!!!」
『あー美味しい。ペロペロペロ、あっー美味しい。』
 耳が溶けた。

 ふービデオも何とか終わった。1日も残り1/3だ。
 !!!!!!ヤバイ!!!!!!ここに来て…
「クーさんトイレに…」
『ん。わかった。行こう。』
 はい!想定内。想定内。
 スッカトロ!スッカトロ!うう(涙)

『そろそろ寝るか!今日はなんだかとっても良い気分だ。
やっぱり君は私の元気の源だ。』
 クーは寝てる間もけしてボクを離さなかった。
 抱きしめてあげると、嬉しそうな顔をして涎がたれた。バッチィ!!

『ただいまー』
「クーさんソレは?(汗)」
『昨日気づいたんだが、私は君がそばにいるとすこぶる調子がよくなるようだ。
だからいっそ携帯電話に付けようと思ってな!』
 クーの手には鎖が…
959('A`):2006/01/12(木) 01:03:27 0
キタコレwww
クーのテンションが好きだ
960('A`):2006/01/12(木) 01:50:32 0
>>957-958
GJ!
萌えと、抜きと、笑いの3コンボが最高に良かった!
これからも頼む!!
961('A`):2006/01/12(木) 20:59:02 O
保守
962うんちっち:2006/01/13(金) 00:44:25 0
『私から離れたらペナルティだからな(ニヤリ)』
「痛いんですかねぇ?」
『痛いな。』
 今日もクーさんは愛情分の補填日だそうですよ。
 ってふざけんなよ!!今日も朝から抱きつかれっぱなしだよ!!
 ご飯も自分で食べないんだもん(涙)
 なにが『あーん。してくれ』だよ!!!

『散歩に行きたい。いや違うな…散歩に行く。』
「いや、恥ずかしいからイヤ。」
『行きたくないのか?本当は行きたいんだろ?(ボキボキ)』
「イエスサー!!!」
 むしろ生きたい…

 回りの視線が…
 相変わらずクーは俺に抱きつきっぱなしだ。美人なだけに目立ちまくりですよ!
 なんでオッパイを当ててくるんだすか?
『皆が私たちの愛の深さを羨ましがっているぞ。』
「クーさん違いますよ。あれは引いてる目ですよ。」
『そうか?まぁ何でもいいんだ。君といられれば。』
 嬉しさと恥ずかしさの熾烈な争いが…
 あ!猫が木に登って降りられなくなってる…バッカでー!!!(笑)
「おい!クー見!!あっ!!」
 猫が落ちた!どうする!?
 走れば間に合う。でもクーから離れたらペナルティが…
 どうしよう どうしよう どうしよう
 ダッ!!
「くそっ!馬鹿猫が!」
『おい!どうしたんだ!?ちょっと!』
 ズザザザザー
「よかったー!!」
 猫は無事みたいだ。
『おい。』
 ひぃいいいいー僕はダメみたいです。
『君は猫と私とどっちが大事なんだ?』
「もちろんクーさまです!!!」
『ほう?君はそんな大切な妻を手放したのか?
それに猫は木から落ちても上手に着地できるぞ?』
 しまったー!!!
『男よ…眼鏡を取って、歯を食いしばれ。』
 終わった…怖さのあまり目も開けられない。
『覚悟はいいな?』
 くっ、来る!!
963うんちっち:2006/01/13(金) 00:44:59 0
 ちゅ!
「ひいぃ!ん?痛くない。キス?」
『ペナルティがあるにもかかわらず猫を助けるとわ…
やっぱり君は優しい男だったんだな!ますます好きになってしまったよ。
君と結婚してよかった…でも、私のことも守ってくれよ?』
 クーさん!あんたは人ができてますよ。僕一生守るよ!
『がしかし!』
 え?先走ったかな?
『私から離れたのは事実だ。ペナルティは受けてもらうぞ。』
 やっぱり人生そううまくはいかねェヨ。
『そうだな…うん!これが良い。
君はここから家まで私をお姫様抱っこでつれて帰る。
10秒に1回愛してるといってキスしながらな。』
「それはちょっと…」
『いやか?(ゴゴゴゴ)』
「愛してる!!!!ちゅ!LET'S GO HOME!!!」
『うふふふ』
 嬉しそうな顔しやがって!!
 その日は筋肉痛だった…
 
『ただいまー』
「その頭はどうしたんだ?」
『ん?君は猫好きなわけじゃないのか?』
 猫耳キタ――――!!! 
964('A`):2006/01/13(金) 00:50:46 O
うんちっちさん…あんたは神か?最高だよ
965うんちっち:2006/01/13(金) 00:55:31 0
ありがとう!
もうすぐこのスレも終わりですねだぜ!
さびしいぜ!!
966('A`):2006/01/13(金) 00:59:09 O
>>965
今のうちにドバっと投下してくれ!!いやお願いします('A`)
967('A`):2006/01/13(金) 01:00:36 0
次スレは要んのか?
968('A`):2006/01/13(金) 01:03:36 O
>>967
もちろん
969うんちっち:2006/01/13(金) 01:04:48 0
>>966
ごめん!1日1個書いてるからむりですぜ!
でも落ちさえ決まれば1個30分くらいでかけるから。
時間があるとき頑張ってかきためてみるぜ!
970('A`):2006/01/13(金) 01:06:22 O
>>969
たのみますよ
971('A`):2006/01/13(金) 01:10:06 0
>>962-963
いつもいつも・・・・(゚∀゚)b GJ!
ネコ耳クー(*´Д`)ハァハァ
972('A`):2006/01/13(金) 08:33:35 0
需要があれば立てたほうがよくね?次スレ。
それともVIPのスレに職人さん移住させんのか?

あっちの空気が合わんって人もいるだろうに。
973('A`):2006/01/13(金) 10:14:16 0
うんちっち殿
スレ落ちる前に保管所に登録したいんですけどいいっすか?
もしよろしければ、作品のタイトル(各話ごとのタイトルではなくて作品全てひっくるめてのタイトル)
を教えてくれればあとはこちらで登録します。
974('A`):2006/01/13(金) 20:28:29 O
次スレ建てよう。
この板で
975('A`):2006/01/13(金) 20:43:20 0
うわーもう次スレの季節か・・・
早いようで遅かったような・・・
976('A`):2006/01/13(金) 20:44:18 0
( ´・∀・`)も〜IKEMEN揃いよね〜羨ましいわ〜

http://upload.fam.cx/cgi-bin/img-box/8c660113184721.jpg

977('A`):2006/01/13(金) 20:50:34 O
メメメは消えたのかな?
978('A`):2006/01/13(金) 21:54:34 0
俺もメメメに期待してるんだが・・・
979うんちっち:2006/01/13(金) 23:49:16 0
>>973
登録ありがとうございますです、はい。
題名は
『喪男(もお)、大変!!』
でおねげします!
980うんちっち:2006/01/14(土) 01:01:44 0
「きったねーなぁ。」
 よく晴れた午前中俺は家の掃除をしている。
 クーはとってもだらしない。寝室は当然一緒なので綺麗なのだが、
 クーの書斎は3日掃除をしないと書類やらなんやらで汚れてしまう。
 俺と結婚する前を想像すると恐ろしい…
「ふぅ大体いいだろう…ん?なんだこれ…」
 部屋の隅に大きなダンボールがあった。
 俺は中を確認する
「レシート、汚れたハンカチ、紙袋…ゴミ箱かヨ!!」
 他にも色々ガラクタが入ってた。
 ダンボールごとすぐに捨てた。

『今帰った!おぉ書斎を掃除してくれたのか。』
 おっ感動してるぞ。
『ん?ここにあったダンボール箱はどこにしまったんだ?』
 ダンボール?―――――――ポクポクチーン!
「あっ!!」
『まさかとは思うが…』
「捨ててしまいました。(涙)」
 ガラクタだったんだよ?本当だよ!嘘じゃないよ?
 でも僕知ってるんだ…そんな言い訳が通用しないの…
 そして僕の人生が終わりに近いことも…(涙)
 あれ?
『……(ポロポロ)』
 泣いてる。クーが…
「ゴッ、ゴメンクー!レシートとか汚れたハンカチとかゴミかと思って…」
『あのダンボール箱の中身は私の宝物だったんだ…』
「あんなレシートとか、汚れたハンカチ、紙袋が?」
『そうだ…レシートは君とデートに行った時のものだ…
ハンカチは運動会で転んだ私に君が手渡してくれたものだ…
紙袋は君が料理人になる夢を私にはじめて語る時に作ったクッキーが入ってた袋だ…
他にも―――――
全部君との思い出の品ばかりだったのに…(ポロポロ)』
 クーはガラクタ全部の思い出を覚えていたし、とても大切にしていた。
 俺は自分が情けなくなってしまった…
「クー、俺…全部思い出したよ。デートも運動会もクッキーも。
俺クーと結婚してずっと一緒にいられることに甘えてたのかもしれないよ…
これからはクーとしたことも、することも絶対に忘れない。
だから許してくれないか?」
『ダンボール箱たくさん作ると約束するか?』
「うん。」
『なら許す。』
 さっそく2人で誓いの言葉を書いてダンボールに入れた。

「ただいまー!!今日はハンバー!?なにそれ?」
『これからは君との思い出は24時間残すことに決めた。』
 部屋中にビデオカメラが…
981('A`):2006/01/14(土) 01:36:04 O
GJ!クーかわいいよぉ…
ただ、いつもより少し落ちが弱いね。そりゃ、ネタも切れてくるだろうけど応援してるから頑張ってくれ
982('A`):2006/01/14(土) 03:34:36 0
>>980
GJ!
クーかわいいよクー、子供っぽいとこがカワユス
喪男がのび太のママっぽかったところワロス
983('A`)