もしもバイオハザードが起こったら 4体目

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1('A`)
妄想垂れ流し



前スレ

もしもバイオハザードが起こったら 3体目
http://etc4.2ch.net/test/read.cgi/motenai/1113117249/
2('A`):2005/07/10(日) 11:39:17
  ∧_∧ >>2おめでd!
 ( ´Д` )     n
 ̄     \    ( E)                    ∧_∧ おめでとう!
フ ./⌒i /ヽ ヽ_//                    ( ´∀` )
/  / |  \__/ ()     ()      ()   パチパチ (つ⊂ )
    |  |   .  ,, ,().|| ,ヘ ,,||,  ,ヘ ,,||  ,ヘ,()    | | |
- イ .| | ..,'_~ () ||~|| <介>゙_||_~<介>_ ||'_<介>|| ~ _' ,(_(__)
  / ( ヽ//:ヽ゚|| .|| ()「 2ゲットおめ!. !()゙.|| ./.:ヽヽ    ∧∧ デカイな・・
/   ヽ、!(: : :)|| .,ヘ, || ,ヘー―,ヘ―‐ ,ヘ,-.|| ヘ(: : :) i    (゚Д゚;∩        オメデトウ !
     |ヽ。,,_~ <介>||<介>  <イト>  <介> || <介> ,_,ィ'|   (|  ,ノ     ∧∧___
     |∧∧~~"""''''''''ー―--゛-"-――'''''''"""'~~   |    |  |〜  /(゚ー゚*) /\
     |゚Д゚ 彡。∧∧ 。/■\ 。 .∧∧ 。 ( ´∀`)|   し`J   /| ̄∪∪ ̄|\/
     | ⊂。 (゚ー゚*⊃(´∀` ∩ (,,゚Д゚∧∧  。   |         |        |/
  .。-―|し  ,._., ∪∧_∧⊃ ∧ ∧     (*゚∀゚) (・∀・)|ー-。、      ̄ ̄ ̄ ̄
 ヽ_  ヽ,_。  。(・∀・ )。(,,^д^) ゚ヽ(`Д´)ノ  _,,。ィ __ノ
   /     ~~"""''''''''ー―-----――''''''''''"""~~    \
   (_ イ       へ         へ      ト 、_ノ
      ヽ。  _/  \      /  \___ノ
      ∵∴パーン!    ヽ、_  _/
  ∧_∧\ξ/
 ( ・∀・) ∇            、@,     /■\
(((つ───つ        イイ!!  ;@@^   (´∀`∩  ワッショーイ!!
  < <\ \       (・∀・)つ|/`    (つ  丿
 (__) (__)                  ( ヽノ
                          し(_)

盛大に祝わない
3頃助 ◆vatCarQ.zg :2005/07/10(日) 13:01:44
こっちでは3
4頃助 ◆vatCarQ.zg :2005/07/10(日) 13:07:18
そして4巡
5('A`):2005/07/10(日) 13:07:41
5リラ
6('A`):2005/07/10(日) 14:34:43
6でなしブルース
7('A`):2005/07/10(日) 19:10:47
7人の侍
8('A`):2005/07/10(日) 19:18:05
8り投げ
9('A`):2005/07/10(日) 19:19:04
で9し刺し
10('A`):2005/07/10(日) 19:19:51
の10さん
11('A`):2005/07/10(日) 21:26:59
オーシャンズ11
12('A`):2005/07/10(日) 23:36:18
新作でまくりなのにまとめサイトが更新されない
13('A`):2005/07/11(月) 00:07:44
俺たちは捨てられたんだ
14('A`):2005/07/11(月) 02:17:50
このスレの存続も危ういな
15('A`):2005/07/11(月) 02:18:54
クリステルが何とかしてくれる
16('A`):2005/07/11(月) 10:54:25
\ 滝川クリステル /
('A`)
ノ‖ヽ
( (

17('A`):2005/07/11(月) 16:23:26
あげ
18('A`):2005/07/12(火) 00:28:27
かゆ・・・うま
19('A`):2005/07/12(火) 00:45:18
かまどうま
20('A`):2005/07/12(火) 01:01:48
輸入キャベツの中には大麻が隠されていr…カユゥマ
21type:G:2005/07/12(火) 01:41:08
トイレの入り口に戻った茂雄はある音に気付いた。

ズルッ………ペタッ、ズズッ……ズズッ………

「まさか!」
通路に目を向けると、こちらの方に向かって一体のゾンビが歩いてきていた。
服装からして元はこの病院の患者のようだ。

「くっ………騒ぎすぎたか…………」
ゾンビとの距離は15メートル程である。
数は一体。移動速度は大して速くはない。
今ならば戦うことなく元の物置に逃げる事が出来る。
とりあえず聞いてみる。

「おい!ちょっと!!まだ?」
「ま だ で す !!!!!!!!!!」

「…………」
茂雄はモップを持ち直した。
22type:G:2005/07/12(火) 01:41:58
「やるしかない………か」

とは言ったものの、一体どこに攻撃を加えたものか。
ゾンビというくらいだから、それはもう丈夫に違いない。
なんせ死んでいるのだ。痛覚なんてないのではなかろうか。
ちょっとやそっとのダメージじゃ動きを止めることは出来ないだろう。

「動きを止めるなら足………いや、頭…………か」
少し躊躇する。
ゾンビとはいえ、人の形を留めている相手である。
しかし、やらねばやられる状況。
迷ってもいられない。

茂雄はゾンビに向かって走り出した。
自分自身の感情に勢いをつける為、そして
こちらに近寄れば近寄るほど自分ばかりでなく香里にまで危害が及ぶと考えての行動である。
23type:G:2005/07/12(火) 01:50:06
茂雄とゾンビの間はみるみる狭まっていく。
不意をつかれた為か、ゾンビは攻撃態勢を取れていない。
茂雄はモップを振りかぶると力一杯ゾンビの頭へ向けて振り下ろした。

ゴ シ ャ


鈍い音と手に伝わってくる何かが砕けるような感触。
モップは驚くほどすんなりとゾンビの頭に食い込み、頭頂部から右側頭部にかけて頭蓋骨ごと砕いていた。
頭部からどろりと溢れ出す血液と思しき液体と、脳漿。

ゾンビは少しよろけたかに見えた。
が、白濁した目で茂雄の方を一瞥すると、ゆっくりと右手を上に掲げ、攻撃態勢に入った。

「うわああああああ!!!!!!」

茂雄は恐怖に駆られ、一心不乱にゾンビの頭部をめがけてモップを振り下ろした。
ゾンビの頭部は完全に破壊され、眼球は落ち、
一撃を加えるたびにネチョネチョと脳髄と血糊がモップにまとわりついてくる。
24('A`):2005/07/12(火) 15:49:52
乙乙乙
25('A`):2005/07/12(火) 19:04:46
http://loose.in/mobaio/
まとめサイト
26('A`):2005/07/12(火) 20:28:05


  ('・c_,・` ) <ブルジョア待ちだクソが・・・
   ノ ノ |
   「 「
27type:G:2005/07/13(水) 02:33:45
頭部が下顎だけになった頃、ゾンビはゆっくりと後方に向け倒れ落ちた。
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」


「あ………あの、茂中……さん?」
「!?(ビクッ」

カランッ

我に帰った茂雄が、モップを落とした。
「だ、大丈夫………ですか?」
ゆっくり振り返ると、香里が少し青ざめた顔で立ち尽くしていた。

「あ、あ、うん……………大丈夫、大丈夫………」
自分に言い聞かせるように、静かに返事をする。
28type:G:2005/07/13(水) 02:34:42
「よかった………あ、あのっ、戻りませんか?部屋に」
「うん、そう…だね。 あっ、あの、トイレは?」
「終わりました。こっちも大丈夫でした」
「そっか」

「…………」
「………先に、戻ってて。俺も、トイレに行ってから戻るから」
「え、でもゾンビが来たら」
「大丈夫……すぐ戻るから」
「………わかりました。すぐ戻って来て下さいね」
「うん………」

香里が物置に入るのを確認し、茂雄はフラフラとトイレへ入っていく。
用をたし、手を洗う。手は少し震えていた。
29('A`):2005/07/13(水) 02:50:58
G乙!人いねーな…
30('A`):2005/07/13(水) 07:09:53
31('A`):2005/07/13(水) 10:16:15
更新遅くてたるくなってきた
ブルジョアも586もキモオタも忙しいのかな
32('A`):2005/07/13(水) 14:32:29
期待AGE
33type:G:2005/07/14(木) 01:54:21
物置に戻った茂雄はドアの鍵をかけ、その場に座り込んだ。

「ほ、本当に大丈夫ですか?どこか怪我されたとか?」
「あ、いや、本当に大丈夫。相手の……ゾンビの攻撃は受けなかったから」
「そ、そうですか……」
「………………」
「………………」
「俺、少し、寝る………」
床に横になる。
「毛布、ありますよ」
香里が奥から毛布を数枚抱えてくる。
「あ、ありがとう」
「いえ、こちらこそ」
「?」
「助けてもらいました。ゾンビから」
「あー、いや、あれは………。俺も危なかったわけだし………」
「それでも、助けてもらったのに変わりはないですよ」
「…………」
34type:G:2005/07/14(木) 01:55:03
「だから……あまり気に病まないで下さい。その……ゾンビを……殺した事………」
「!?」
「ち、違いました?あ、つ、つい、その事で悩んでいるのかと」
「あーうん、……やっぱり、人間の形をしてるから………ね」
「で、でも、そのおかげで私は……私達は助かったわけですから」
「……………」
「……………」

それきり会話は止まった。
茂雄は横になったまま考えていた。

勿論香里の言った事もある。元は人間で人間の形をしているものを破壊するのは気持ちのいいものではない。
しかし、思い出されるのはそれだけではない。
頭蓋を砕く感触。目に映る血飛沫と脳漿の残骸。そして夢中でモップを振り下ろす自分の姿。
ゾンビにモップを振り下ろす自分が、狂気に支配されていたことが何よりも恐ろしかった。

自分はもしかしたら簡単に人を殺せてしまう人間なのかもしれない。
茂雄の心はそういう思いに満たされ、恐怖を感じていた。
35type:G:2005/07/14(木) 01:57:43


「…………あの…まだ、起きてますか?」
「………うん」
「もし、あの時の立場が逆だったら、きっと私も………殺してたと思います。だから………」
「…………」
「一人で…………抱え込まないで下さいね」
「……………」
「……………」
「……ありがとう」
「あ、いえ。こちらこそ」

少し笑った。
36('A`):2005/07/14(木) 02:06:04
うおおおおお
G乙!!期待してんぞおおお
37('A`):2005/07/14(木) 04:18:48
Gのせいで夜行性になっちまったじゃねぇか馬鹿野郎!乙だぜちくしょう!
38('A`):2005/07/14(木) 07:15:54
39('A`):2005/07/14(木) 10:56:49
しばらく見てなかったら前スレ960あたりから見てないのに落ちてしまった。
40('A`):2005/07/14(木) 17:55:51
もうすんごい乙です。
Gさんがんば〜
41('A`):2005/07/14(木) 17:59:35
ここってまだあったんだ・・ ふーん
42('A`):2005/07/14(木) 18:05:37
冷めてるな
43('A`):2005/07/14(木) 18:18:03
冷めてるわけじゃないけど
ずっとこのスレ見てなかったし、まとめサイトも更新してなかったから
新作も無く停滞してんのかなぁ っておもてたから。 うん。。
44('A`):2005/07/14(木) 18:43:29
「Gさん」と声にだすと、途端に老化するなw
45('A`):2005/07/14(木) 19:55:00
まとめサイトどうにかならないものか
46('A`):2005/07/14(木) 20:51:16
こりゃああげて存在を知らせるしかないなw
47('A`):2005/07/15(金) 00:05:07
皆もっとカキコ汁!
48('A`):2005/07/15(金) 00:55:42
まとめサイトを誰かがまた再編集すればいいのではないか?
49('A`):2005/07/15(金) 01:01:17
カキコ
50type:G:2005/07/15(金) 01:55:14
二日前────

茂雄は目をさまし、しばしぼんやりとした後、ゆっくりと体を起こした
「あ、おはようございます」
「あー、おはよ……え!?」
「え?」
きょとんとする香里。

「あ、ああ、あぁ、鹿山さん、そっか、病院でそのまま寝たんだっけ」
「そうですよ、忘れたんですか?」
笑う。

元々朝に弱い為、脳が回りだすのにも時間を要する。
「あ、いや、覚えてるよ、うん、そうだったね、うん」
51type:G:2005/07/15(金) 01:55:53
思えば茂雄の人生の中で、女性と共に同じ屋根の下、
しかも同じ部屋で一晩を共に過ごすなどということはただの一度もなかった。
しかも相手はなかなか可愛らしい顔立ちをしている。これは正に奇跡である。
もっとも、こんな状況でなければ一緒に泊まる事はおろか、会話をすることすらもなかったであろう。
人生とはどこでどう転ぶかわかったものではない。

しかし、いつまでもここに居る訳にもいかない。
周囲はゾンビが徘徊し、トイレに行くのも一苦労。食料さえもろくにないのである。

「逃げ出さないとなあ………ここから」
「………そうですね。いつまでもここに居る訳にもいかないですしね」

「でも……ゾンビが居たらどうします?」
「………動物がさ」
「?」
「動物がエサを探していて、そこら一帯のエサを食べつくしてしまったら、その動物はどうすると思う?」
「そしたら、違う場所でエサを探………あっ」
52('A`):2005/07/15(金) 04:08:38
続きが気になりまくりんぐ
53('A`):2005/07/15(金) 08:41:00
支援
54('A`):2005/07/15(金) 08:42:35
ほっしゅー
55('A`):2005/07/15(金) 12:11:51
保守
56('A`):2005/07/15(金) 14:10:41
今書き手が少ないみたいだから、他の人が帰ってくるまで俺も書いてみるよ。文才なくで申し訳ないけど…
57('A`):2005/07/15(金) 14:11:11
期待age
58クロス:2005/07/15(金) 14:11:47
大介編
8月某日
大介は高速バスに揺られながら流れる景色を眺めていた。ただ、景色とはいってもバスが走るのは高速道路。同じような景色が延々と続くだけである。
大介は大学2年生。生徒の大半がDQNで、私立のFランク大学だ。高校卒業後、今すぐ働くのは嫌だったし、かといって勉強嫌いだった大介はこの学校にしか受からなかった。大介自身、毎日ため息混じりの大学生活を送っている。
そんな大介がいつも長期の休みに入った途端、帰郷するのには訳があった。
『優加…帰ってきてるかな。』
幼なじみの優加を思っての最速帰郷。大介と優加は実家が向かい同士という事もあり、幼い頃からよく遊んでいた。
中学に入ってから優加の事を意識するようになったが、優加は優加で大介に好きな男子について相談してくる始末。なまじ仲も良いせいで思いを伝えられずにいた。
59クロス:2005/07/15(金) 14:12:57
同じ高校に入ったはいいものの、優加に彼氏ができてしまった。彼氏はイケ面で、成績優秀、スポーツ万能、誰からも慕われる、出来すぎ君のような男で、大介と比べるとまさにナイフと無限ロケットランチャー。
してはならないと思いつつもそんな優加に大介は長年の思いを告げた。…結果はわかっていた、だがここまで来て何もせずにはいられなかった。
優加『ごめんね…。ほんとにごめん。』
彼女の涙を見る代償に、それから優加とは話す事はなかった。
高校卒業後、大介はDQN大、優加は国立大と、二人は散り散りとなった。卒業式前に風の噂で、優加は彼氏と遠距離になるという事もあり、別れたらしいとの噂を聞いた。

そして現在、今も大介は優加を諦める事ができずにいる。これまでの休みで、偶然帰郷していた優加と出くわした事もあったがお互い視線を下斜め45度に落としてしまっていた。
『…今度こそ何か話さなきゃ、何か進展させなきゃ。』
そう意気込んでの帰郷。そしてバスは軽やかに高速を駆けてゆく。…これから地獄へと変貌する街へと向けて。
60クロス:2005/07/15(金) 14:13:57
優加編
『まただ…何事もなければいいのに…』
優加は空港にて自分の乗る便を待ちつつ嫌な胸騒ぎを感じていた。まるでもう一人の自分が帰ってはいけないと、警告しているかのようだった。

悪い予感はよく当たる。

古来から伝わる言葉だが、特に優加の悪い予感はよく当たる。いつもこうして前兆のように胸騒ぎがする。
普段なら休みに入ってもすぐには帰らず、友達と遊んだり、バイトをしたりと、しばらくは有意義に過ごす優加だが今回はなぜかすぐ帰る事にした。自分でも理由がわからない。
『まさか…飛行機が墜落するとか…ううん、あるわけない。きっと大丈夫。』
悪い予感を振り払うかのように自分に言い聞かせる。飛行機が少し苦手な自分だからこそこうやって精神的不安になってるんだと、自己補完する。
『うん、何か他の事を考えなくちゃ。』
地元の同級生は元気かな?県外に出たみんなも帰ってるかな?そうやってクラスメイトの顔を思い出していると、大介の顔が浮かんだ…
『大介君…』
幼なじみというのにもう何年も話していない。あの出来事があるまでは家族と同じぐらい沢山話した。
中学の頃から好きだと言ってくれた彼に中学時代の私は、彼のそんな気持ちを察する事なく好きな相手の相談等をしていた。
『どうして大介君に相談しちゃったんだろう…』
61クロス:2005/07/15(金) 14:15:17
大介は優加の相談に親身になって色々とアドバイスをしてくれた、いつも通り面白い話などをしてくれた。自分がその日好きな相手と少し話せたという惚気話も嫌な顔一つせず聞いてくれた。
当時の彼の心境を思うと、胸が締め付けられるような思いになる。自分のこの鈍感ぶりは時に人を傷付ける事になるんだと、今だに後悔している。
『もう…昔みたいには戻れないのかな…』
優加もまた、大介とまた何気なく楽しく話したいと願っているが知らぬ間に大介を傷付け、一度フっているのに気軽に話し掛ける事などできないし、もしかしたら大介はもう自分の事が嫌いで話したくもないかもしれない。
『はぁー…』
久々の帰郷だというのにため息ばかりが漏れる。そう気を落していると空港内にアナウンスが流れた。どうやらもう搭乗する時間らしい。
搭乗口に行こうとする優加は不意に巨大スクリーンに流れるニュースに目をやった。
『アメリカの生物実験を日本で行ないたいという要求にK総理は要求を認可した模様です。』
生物実験…?なぜ日本で…?
さらにK総理は『実験内容は日を追って説明する』としか公表せず、いつもの温厚な目をしていなかった。
『日本はいつまでアメリカの言いなりで生きていくのかなぁ…』
そう呟き、さして気にする事なく優加は飛行機に乗り込んだ。
62('A`):2005/07/15(金) 21:46:45
GJ!
63('A`):2005/07/15(金) 23:51:56
GJ!
64type:G:2005/07/16(土) 02:19:11
「つまりそういうことだと思うんだ。
鹿山さんがここでゾンビと遭遇したのは二日前の朝。
その時点で病院に居た入院患者の殆どと、医師、看護士は殺されていた。
鹿山さんと同時刻に出勤して来た人達も、丸二日たてばどうなっているかわからない。
ゾンビの目の届かない所に隠れているかもしれないしね。

つまり………こういう言い方はあれだけど、今この病院にはエサがない状態だと言える」

「そう……なりますね」
「腹を空かせたゾンビはどうすると思う?」
「エサを求めて、外に………?」
「そう。そう考えていいはずだ。完全には居なくなっていないだろうけど、
かなり手薄になっていると考えて良いと思う」
65type:G:2005/07/16(土) 02:20:23
「それでも、逃げる途中に遭遇したら?
それに、ゾンビが外に出て行ってしまったしたら、逃げ出してもまた危険じゃないですか?」
「確かにそうだ。でも、このまま病院に閉じこもっているよりは、状況は良くなるはずだよ。
外には正常な人間がいるはずだし。こちらも情報が得やすくなる。
それに、逃げ出す途中にゾンビに遭遇しても……1,2体程度なら多分大丈夫」
「どうしてです?」

「昨日、ゾンビと戦っていて気付いたんだけど、ゾンビの頭部は驚くほど脆かった。
おそらく他の部分もそんなに丈夫ではないと思う。
感覚的には研ぎ澄まされ、力はあるのかもしれないけど、体の腐敗がそれ以上に進んでいるんじゃないかな?

勿論素手じゃ駄目だと思う、でも…モップくらいの硬さの物があれば、きっと。
だから、数体だったら、戦って切り抜けられないこともない………はず……だと、思う。たぶん」

最後ちょっと弱気になる。
66('A`):2005/07/16(土) 08:36:19
クロス G 乙!!
67('A`):2005/07/16(土) 08:45:32
うま









         か ゆ
68('A`):2005/07/16(土) 11:41:07
乙!!
69type:G:2005/07/17(日) 02:06:56
「…………わかりました。逃げましょう。ここから」

それでも香里に言いたい事は伝わったようだ。

「とりあえず駐車場まで行ければ、私の車がありますから」
「駐車場って、どっち?」
「裏の方です。この前の通路を出て、左手にずーっと行った所に裏口があります」
「わかった、行こう」

再び別のモップを手に取り、部屋を出た。
病院内は静まり返っている。


茂雄の思惑が当たったのかどうかはわからないが、病院を出るまでゾンビに遭遇する事はなかった。

香里の車に乗り込む。軽のワゴンだ。
「それじゃあ、茂中さんのお家に行きましょうか」
70type:G:2005/07/17(日) 02:08:28
「え、お、お、お、俺の部屋に!?」
思わず動揺してしまう。

「え、ええ。お送りしますよ」
「え? おく……あ、ああ、ああ、そうだよね。うん。はははは…は………」
「?」
「と、とりあえず、大通りに出て左に」
「はい」
ゆっくりと車は動き出し、病院の敷地内から通りへと出る。

道路は、あまりにも静かだった。
道路脇には車が数台止まっているが、動いている車はない。
人影もない。
あるのは、血糊と、肉片、そして静寂だけである。

「これは………」
思わず言葉を失う。
茂雄達が病院内に潜んでいた間、いったい外では何が起こっていたというのか。
勿論茂雄もある程度の被害は予想していた。
しかし、今現実として見えている風景は、茂雄の想像を遥かに超えるものだった。
71type:G:2005/07/17(日) 02:10:05
「酷い……」
香里も運転しながら呟く。
よく見ると少し涙目だ。

車はほどなくして、茂雄のアパートの前へと着いた。
病院からある程度の距離があるためか、ゾンビの気配はない。しかし、表を歩く人影もない。

「あー、………それじゃあ」
車を降りた茂雄は、軽く香里に手を振った。

「………あ、あのっ」
「?」
「わ、私も、お邪魔していいですか? その……部屋に」
72クロス:2005/07/17(日) 04:58:24
大介編
『ん〜、やっと帰ってきましたよ…っと。』
バスで長時間座りっぱなしだった体を思い切り伸ばす。
何も変わってないいつもの駅前。楽しそうに談笑している学生、疲れた顔したサラリーマン、自分が警官なら間違いなく職務質問するであろう地面に座り込んで新聞を読む髭の長い爺さん。
何も変わってない。これからも変わらないだろう。いや…変わらないでほしい。
そう思いつつ歩いていると、夕方の駅前にはとても似付かわしくない5〜6人の防護服に身を包んだ男達とすれ違った。
『軍人?…いや、テレビか何かで観た事のある特殊部隊みたいだな…』
事件か何かだろうかと思い、周囲を見渡すがこれといって変わった様子はない。
男達は警官に先導され、駅構内を見渡し、時折無線で誰かと話している様子。こんな連中が街をうろつくのはただ事ではない。
真っ先に大介の脳裏に浮かんだ言葉は『テロ』…いや、ありえない。そうであれば駅は封鎖されるだろうし、こんなところを爆破した所で何にもならない。
『まぁいいか、あれがどうしようと国家権力が絡んでるんじゃあどうしようもない。』
踵を返し、真っすぐ家へと向かう。そう、帰って来たからには一分一秒無駄にはできない。
73クロス:2005/07/17(日) 04:59:42
道路沿いの歩道をトボトボと歩いていると、いきなり車が着けてきてクラクションを鳴らしだした。
『くそ…何なんだよ、ちゃんと歩道歩いてるだろ。』
そう思っていると車のウィンドウが下がり、男が話し掛けてきた。
『よう、今帰ったのか?』
『…!何だ竹村じゃないか!ビックリさせるなよ!』
竹村は小学校からの友人で、ガタイはいいが勉強の方はいまひとつで成績も体育だけはいつも満点だった。高校卒業後、実家の家業を継いだらしい。
『その車どうしたんだ?』
『先月買ったんだ。もちろんローン組んでだけど。いいだろ?へへ。』
…たしかに羨ましい。この歳で今だにチャリンコボーイはちょっと格好つかない。
車持ってない男なんてありえない、とかのた回ってるような女に興味なんてない大介だが、さすがに少しは意識せずにはいられない。
『そうだ、お前ん家まで乗せてってやるよ。』
『え!?い、いいのか!?』
8月のこの暑さに、重たい荷物を持って徒歩で家に帰るのはかなり辛い。大介には竹村が神に思えた。
大介を乗せ、再度車は走り始める。違う土地で暮らしている者同士、最初は互いに自分の近況やらを話していたが不意に竹村が話題を変えた。
『なぁ大介、例のニュース観たか?』
『例のニュース?』
『あぁ、アメリカが日本で生物実験するってやつだよ。』
74クロス:2005/07/17(日) 05:01:14
優加編
…やはり飛行機は好きになれない。たしかに、目的地に到着するまでの時間は何よりも速い移動手段だが、万が一が起こった時の命の保障は無いに等しい。
かの9.11事件が優加をより飛行機嫌いにしてしまった。しかし、優加の住んでる街から地元へ帰るにはバスで12時間以上近くかかる。さらに親の薦めで仕方なく飛行機で帰っている。
機内にアナウンスが流れる。
『本日は〇×航空、△△行き最終便にご搭乗していただきありがとうございます…』
最終便…?優加は耳を疑った。まだ昼過ぎだというのにこれが最終便とはどういう事だろうか。しばらくアナウンスに耳を傾ける。
…どうやらこの便を最後にここ一週間、△△行きは運休となるらしい。が、なぜか理由については説明がなかった。

『どうして…?』
狼狽する優加。しかし他の客は何事もないように音楽を聴いたり、眠ったりして各々が気ままに到着までの時間を過ごしている。
不安になった優加は近くを通ったスチュワーデスに尋ねてみた。
『すいません、あの…この便を最後に一週間運休ってどういう事ですか?』
『すみませんお客様、私達一介のスチュワーデスは今回、運休の詳細までは知らされていないんです。お手数ですが到着してから〇×航空の方にお電話していただければ…』
だめだ…話にならない。
75クロス:2005/07/17(日) 05:04:20
『…きっと、飛行機の整備か何かで時間がかかるんだろう。』そんなわけないのは百も承知だがそう信じるしかなかった。

△△空港に着いた優加は母親に連絡し、しばらく小説を読んで時間を潰していると母親が車で迎えに来た。
『今回はえらく早いじゃない。』
『うん…なんとなくね。』
『大介君のお母さんから聞いたけど大介君も今日帰って来るらしいじゃない。』
『え…そうなの?』
『みたいよ。気になってたんだけどあんた達、子供の頃はよく遊んでたのに高校に入ってから全然話しもしなくなったけど、どうしてなの?』
『え…そう?気のせいよ、だって学校ではよく喋ってたもん。』
…お母さんは私と大介君の間に何があったかは知らない。きっと大介君のお母さんも知らないだろう。

実家に着いた途端、私は思わず大介君の家を見た。…もう帰って来てるだろか。ちょっと訪ねてみようかとも思ったが、やはり思うだけで行動には移せない。
自宅に入り、自分の部屋に荷物を置き、一段落した所でベッドで横になった。
『…ほんとに、どうして帰って来ちゃったんだろ。』
そう考えてる内にいつの間にか眠ってしまっていた。

『優加ー、優加ー!』
1階から自分を呼ぶ母の声で目を覚ます。
『…はーい』
寝呆け眼で1階に行くと、用件は夕飯作りの手伝いをしてほしいとの事。家にいる時ぐらいはゆっくりさしてもらいたかったが、しょうがなく手を洗い、野菜を切る。
『そうそう優加、ニュース観た?』
『何のニュース?』
『例のアメリカが日本で生物実験するってニュースよ、知らない?』
76('A`):2005/07/17(日) 09:38:29
G クロスさん ダブル乙!!
77('A`):2005/07/17(日) 13:49:17
78type:G:2005/07/18(月) 00:39:56



「えええええええええ!!!!!!!!! お、お、お、おおおおお俺の部屋にいぃ!!!!!」
「ちょっ、声が大きいです!ゾンビに気付かれますよ!!」
「あ、ごめん!でも、その、ぽ、ぽれの部屋に来るって、そんにゃ馬鹿にゃ話が!!」
動揺からか、軽く噛んでいる。

「ご、御迷惑ですか?」
「いやいやいやいやいやいやとんでもない」
「それじゃあ、いいですか? なんか、独りになるのが不安で………」
「不あ……あ、ああ、ああ、そう、そうね、ふあ、不安だもんね、うん。はは、ははははは…は…………」
「?」
「あ、じゃ、じゃじゃじゃあ、どうぞ」
「はい。お邪魔します」
79type:G:2005/07/18(月) 00:40:38
茂雄がこのアパートに住み始めたのは大学3年の夏、両親が事故で他界してからである。
それから3年間。男友達すらもろくに上がった事のない茂雄の部屋に、なぜか今女の子が上がりこんでいる。
しかもナース服だ。これを奇跡と呼ばずして何を奇跡と呼ぼうか。

「綺麗にしているんですね」
香里が口にする。
そう、茂雄は以外と綺麗好きなのである。
部屋の中は結構片付いている。が、よくみると棚やテレビの上に
ちょっとしたフィギュアや食玩、ガンプラなどが飾ってあり、怪しさをかもし出している。

しかし
「この人形可愛いですねえ〜!」
と、フィギュアに関しては意外と好印象。
なるほど、こうやって一般人にも浸透して行ったのだな、と、妙に納得する。
と、同時に、エロフィギュアじゃなくてよかった、と胸を撫で下ろす。
80type:G:2005/07/18(月) 00:41:39
香里は部屋まで運んできた少し大き目のバッグを床に置いた。

「そのバッグは?」
「あ、これですか?着替えです」
「き、着替え?」
「ええ、いつまでもこの格好でいるわけにもいかないですし。普段着はいつも車に積んでるんです」
「あ、そ、そうなんだ」
ナース服もこれで見納めか……と、少し悲しい気持ちになる。


「……それで、なんですけど。シャワー、借りてもいいですか?」
81('A`):2005/07/18(月) 02:11:37
Gとクロスおもしろいな
82クロス:2005/07/18(月) 02:29:51
大介編
『へぇー、生物実験ねぇ。』
とりあえず1へぇ。
『大介お前、知らないのか?ニュース観ない俺でも知ってるのに。』
『む…』
ちょっと悔しい。
『それにしても突然だな。で、それがどうかしたのか?』
『あぁ、どうも今晩その実験する都市と内容を政府が発表するらしいぞ。』
『えらく大規模にやるんだな。どこが選ばれるんだろうな…』
そう言った瞬間、先程見かけた男達を思い出す。あんな連中は何か重大な事件が発生、又は発生の危険性がないと出てこないだろう。…いや…しかし、まさか…
『着いたぞ。』
サイドブレーキを上げながら竹村は言う。いつの間にか家の前に着いていた。
『サンキュ、上がっていけよ。』
『あー、いいや。帰って来た日ぐらいは家族水入らずで過ごせよ。俺はちょいとローンの足しを稼いでくるわ。』
笑いながら竹村は右手を何かを掴むようにし、グリグリと回してみせた。
『パチンコか、まぁほどほどにな。』
『おぅ、またな!』
そう残して竹村は行ってしまった。さて自分も家に帰るかと思ったが、ついつい優加の家を見上げてしまう。
『さすがにまだ帰ってないだろうなぁ…』
そう思いつつも少し近づいてみる。台所の窓が網戸になってるせいか何やら聞こえた。
野菜を刻む音、そして優加のおばさんが誰かと談笑している声。鍋で何かを煮込んでいる音と野菜を刻む音で会話の内容とおばさんの話相手はよくわからない。
『いかんいかん、これではストーカーみたいじゃないか。』
そっと優加の家から離れ、今度こそ自宅の玄関のノブを回した。
83クロス:2005/07/18(月) 02:31:55
『ただいまー』
靴を脱ぎながら居間か台所にいるであろう親に帰って来た事を知らせる。すると母がパタパタと奥から出てくる。
『おかえり、相変わらず早いのね。』
『俺は地元が好きなんだ。』
嫌いなわけじゃないが、心にもない事を言う。目的はいつでもただ一つ。
『今夕飯作ってるから、早く荷物を部屋に置いてきなさい。』
『うん。』
自分の部屋に行き、荷物を置いてようやく一息つく。これといってする事もないので夕飯までの間、バイオハザードでもやって時間を潰した。

『大介ー、俊也ー、ごはんよー!』
1階から俺と弟を呼ぶ母の声がする。食事ができたらしく、リビングに向かう。久々の家族4人が揃ってでの夕飯。
『大介、留年はするなよ。』
『兄ちゃん、彼女できねぇの?』
『お兄ちゃんはできないんじゃなくて、作らないのよ。ねぇ大介?』
久しぶりだと言うのにシビアな事ばかり突っ込んでくる。そんな感じだった。
時計を見て父は思い出したかのようにテレビをつける。普段あまりテレビを観ない人だけに、時間を気にするほど何かの番組を意識するのは珍しい。
テレビに映し出されたのは記者会見のセット。が、まだ会見に応じるべき人間が到着していない様子。
画面右下の表示を観ると『生物実験、実験地発表と実験内容』とあった。
『…!これは…』
竹村が言っていたニュースだった。ほどなくして国防長官が姿を見せた。
84クロス:2005/07/18(月) 02:33:53
優加編
『あ…空港で観たよ。それがどうしたの?』
『うん、何かそれについて今晩詳しくニュースでやるみたい。どこのテレビ局もその中継をやるらしいのよ。もう…夏のソナタ観たかったのに。』
『全テレビ局がその中継やるの?』
『らいしわよ。全く、いい迷惑よね。』
…たしかに、異例の認可だが全局放送するほど重要だろうか…。また胸騒ぎがする。ただの実験ではないように優加は感じた。
『そういえば今日お父さんは?』
『うーん…何か昨日から署に泊まり込みみたいよ。いつ帰れるかわからないって。』
『大変ねぇ…また何か事件を追ってるの?』
『多分ね。無理して大事にならなければいいけど。』
父は警察官をしている。凶悪犯罪の捜査を任される度にこうやって家に戻らなくなるのでそんなに珍しい事ではないのだが、よりによってこんな時にいないなんて…
『お兄ちゃんも帰ってないの?いないみたいだけど。』
『お兄ちゃんはまた彼女とデートですって。今日も多分帰らないでしょ。』
『ふーん…今年入って何人目?』
『もう数とか覚えちゃいないわよ。まったく、女の敵ね…フフ。』
息子がモテる事に母もまんざら嫌ではないらしい。
『さて、食べましょうか。』
『うん。』
せっかく帰って来たというのに家族4人揃ってでの夕飯は望めない。少し淋しかった。
85クロス:2005/07/18(月) 02:35:11
黙々と料理を口に運ぶ。母も兄と父がいない事に気を使ってか色々と話題を持ち出したが、それも長くは続かない。自分からも話題を持ちかけるが、食卓は度々沈黙が訪れた。
『テレビつけるね。』
この静寂をどうにかしたかった。それにニュースも気になる。
映し出されたのは記者会見のセット。いるべき会見をする人間はいない。リポーターは『間もなく国防長官がお見えになるかと思われます…』と、同じ事を繰り返す。
『段取り悪いわね…』
ドラマが観られないイライラからか文句を言う母。しかし、そんな母もこのニュースは気になるらしい。
『生放送だししょうがないよ。』
とりあえずなだめておく。
まだしばらくかかるだろうと思い、食器を台所に持って行く。すると
『あ、出たわよ!』
母の声がする。急いでリビングに戻ると画面に国防長官がカメラのフラッシュに包まれていた。
86('A`):2005/07/18(月) 11:28:04
俺の住んでいる地域でバイオハザードが起こって必死で逃げている夢を見た
87('A`):2005/07/18(月) 12:27:37
クロス乙
88('A`):2005/07/18(月) 14:42:34
書き手がすくないのでもっとキボンヌ
89クロス:2005/07/18(月) 14:59:50
大介編
出てきたはいいが挨拶に始まり、今回この実験のアメリカ側の目的(おそらく上っ面だけの綺麗事)、国会の考え等を長々と話すだけでなかなか核心に迫った事を切り出さない。
弟にいたってはすでに興味を失い、2階に上がって行ってしまった。俺もどうでもいいや、と思い始めたその時
『実験内容ですが…アメリカ側が作り出した生物兵器と軍隊との市街地戦を考慮した戦闘による実験です。』
開いた口が塞がらない…。そんな事が現実にありうるなんて想像すらしなかった。記者団も狼狽を隠しきれず、騒めいている。
『国防長官、失礼ですがそれは事実なのですか?』
当然の質問だ、質問した記者はもはや国民代表。
『はい、事実です。第一回目の実験はアメリカの軍事基地で行なわれ、成功を収めています。ですので安全面は問題ないと思われます。今回、日本が選ばれたのは街の地形、建造物の立地状況等、全てが実験に適した街があったためでございます。その街は…』
日本全国に緊張が走る。実験とはいえ、自分の街で得体の知れない生物と軍隊が戦闘するのはいい気分はしない。
『えー…実験地は△△県〇〇町を中心に行います。』
…母さんは口に手を当てて驚いている。父さんは無表情でテレビを見つめていた。俺は…内容を聞いた時から薄々感付いていた。
間違いなくもうこの街に決定しているんだ、と。駅での出来事が他の予想をする事を許さなかった。
90クロス:2005/07/18(月) 15:02:07
実験中は△△県の国道を閉鎖し、他県からの出入りが出来なくなり、完全に孤立した状態となる。
住民は外出禁止、緊急時のためにその家の人数分の火器(言葉を選んだつもりだろうがおそらく銃)が配備される。
緊急時以外の火器の使用はもちろん罰せられる。各地区に数十人の部隊を配置し、住宅・住民への被害は最小限にとどめるとの事。
今晩0時に△△は完全封鎖となり、孤立する。明日から2日に渡って急ピッチで街を実験場と化し、3日後には実験開始。
実験による住宅の損壊等は実験終了後、1週間以内に市役所に申請すると無料で直してくれるらしい。全てはアメリカ負担というわけだ。
その他住民に対する詳しい事は街の町内放送にて説明するらしい。
…これが今回の実験の内容説明だった。
『あらあら…よりによってどうしてこの街なのかしら…』
母さんの顔は悲壮感を漂わしている。父さんはというと驚いた様子もなく、煙草を吸いながら黙ってテレビを眺めている。嫌に落ち着いている…もしかして知っていたのではないだろうか?
『父さん、この街が選ばれるのを知ってたの?』
聞いてみないわけにはいかない。
『いや、初耳だ。しかし後から話そうと思っていたんだが…実は明日から1週間ぐらい会社が休みになるんだ。理由もなしにね。しかもここ最近、妙に武装した集団が街をうろついている。だいたいの予想はついていたって事だ。』
…なるほど、やはりこの街を実験場とするのはとっくの前に決まっていたのだ。
91クロス:2005/07/18(月) 15:03:53
優加編
『なんてこと…』
こんな非人道的な実験がよりによって自分の住んでる街で行なわれる事に優加は驚きを隠せない。一方、母はというと
『はぁ、何かSF映画みたいね。それより無料で家を直してくれるなら、その生物兵器だか何だかがお風呂壊してくれないかねぇ。前々からリフォームしたくって…』
などと呑気な事を言っている。…よく言われるがたしかに私は性格がお父さんによく似ているという事がわかった。

しばらくして父から電話がかかってきた。今回の実験に警察も多少なりとも介入するため、しばらく家には帰れないとの事だった。もしもの時、一番頼りになるのは警察である父であったため残念でならない。

電話の後に兄が帰宅した。どうやら女だけの我が家を心配してか、父が帰るように電話したらしい。
さすがに父には及ばないものの、男の人にいてもらうのは少しは心強い。しかし、そんな心強いはずの兄も
『車の損壊は保障してくれるのかなぁ…保障してくれるんだったら、壊してくれてもいいのになぁ。』
と、母と同じような事を言いだす。
『うーん…大丈夫かなぁ…』
兄の登場が優加をより不安にさせた。
92('A`):2005/07/18(月) 15:04:31
>>1また、お前かw
93type:G:2005/07/18(月) 15:31:12
('A`)ペースハヤー
94('A`):2005/07/18(月) 15:43:34
Gさん クロスさん オモシロス
95クロスの者です:2005/07/18(月) 16:02:25
>>93僕はなるべく昼間にうpするのでGさんは今迄通り夜お願いします。頑張りましょう('A`)
96('A`):2005/07/18(月) 17:31:19
>>95
昼と夜2度おいしいね(´ω`)
97('A`):2005/07/18(月) 17:33:35
エエ歳したおっさんがゲームの世界にはまりこんどるわw
俺16やけど、こんな惨めにはなりたないな〜w
98('A`):2005/07/18(月) 18:48:11
まさにガキって感じの意見でいいね。
99('A`):2005/07/18(月) 18:50:19
歳をとっても物事を楽しめるかどうかは結構重要
100('A`):2005/07/18(月) 20:23:50
釣られんなよ
101('A`):2005/07/18(月) 20:37:22
>>100おめ
G、クロスの中の人さん、

オツカレ  ∧_∧
チャ━━(´∀` )━━ソ!
   /   ヽ
   / 人  \\ 彡
  ⊂_/ )  ヽ_⊃
    / 人 (
    (_ノ (__)
102type:G:2005/07/19(火) 02:18:36
「しゃしゃしゃしゃしゃしゃしゃ、シャワー!!?」
「え、ええ」
「ど、どどどどどうしてまた?」
茂雄の中で淫らな妄想が渦巻く。

「病院に閉じこもってから、二日間お風呂に入ってないんで、そのー、気になって。
せっかく着替えるんですし、綺麗になってからがいいかなあと」
「あ…………ああ、ああ!ああ!そそりゃそうだよね!お風呂って素敵だもんね!!!」
怪しさ全開で反応する。


香里がシャワーを浴びている間、茂雄は非常に落ち着きがなかった。
バッグの中にまだ入っているであろう香里の衣服、特に下着類に対する興味を収めることができない。
手を伸ばしかけては止め、止めてはまた手を伸ばす。
103type:G:2005/07/19(火) 02:19:12
そんな行為を繰り返しているうちに、香里がお風呂場から出てきた。
勿論服は着ている。

「すいません。いいお湯でした」
「あ、ああ、それはよかった」

「それで……何かありました?」
「え!?いや、俺バッグには何もしてないよ!!いや本当に!」
「な、何言ってるんですか?」
「え?え??違うの?」
「インターネットで情報を調べるって言ってたじゃないですか」
「あ、ああ、うん。そうそう。それね。えーと、情報は……なかった」
「え?」
「正確には、繋がらなかった。電話も繋がらない。携帯は…まだ大丈夫そうだけど」
「そうですか……」
104type:G:2005/07/19(火) 02:20:42
「うん」
「あっ、テレビ。テレビはどうですか?」
「テレビは映るよ。ただ、ゾンビのゾの字も報道はされていない。
いつもと同じような番組が流れてるよ」

「…………」
「せめてもの救いは電気水道ガスなんかはまだ止まってないってことだね
まあそれもいつまで使えるかはわからないけど………」
「…………」
「…………」
「………………」
「………………」
「………………………」
「あ、お、俺も風呂入って来ようかな。い、今の内に」

沈黙に耐え切れず、茂雄が口を開いた。
105ハルヒ ◆fqXNGL3Soc :2005/07/19(火) 02:44:51


オカ板のパクリスレ乙ね


106('A`):2005/07/19(火) 02:56:09
手前は消えろ糞が
107('A`):2005/07/19(火) 03:10:23
寝たんじゃなかったのか、お前
108クロス:2005/07/19(火) 12:04:19
大介編
作り出された生物兵器達の生態系にはまだ謎が多く、野に放たれた時の行動の観測、イレギュラーな事故により市街地に出回ってしまった場合の対処訓練。
この二つがおおまかな実験目的らしい。
『アメリカの事だ…きっと何か隠している。大金を払ってまで知りたい実験結果は何なんだ?』
天井を見つめながら俺はずっとそんな事を考えていた。結局、寝付けたのは明け方だった。

ピンポーン ピンポーン

『…なんだよ朝っぱらから…』
チャイムの音で目を覚ます。朝っぱらからと言ったが、時計を見るともう午後の1時だ。
…来客には悪いが自分はもっと寝ていたい。出る気なんぞない。あわゆくば父さんか母さんに出てもらいたい。
そう決意し、布団に潜り込む。まさに聞か猿状態。しかし
ピンポーン ピンポーン

第二波が来た。しかし、大介は
『ぐぅぅぅ…父さんと母さんは何やってんだ!客が来てんだぞ!』
と、自分の事は棚に上げ、全力で親まかせ。そこで大介は思い出した、出入り禁止となるまでに今日はスーパーで沢山買い溜めするため、両親は朝から買い物に行ってるのである。
…俊也(弟)は図太い神経をしてるからインターホンの音ごときで起きたりしない。
『…早く帰ってくれよ…』
しかしそんな大介の思いも虚しく
ピンポーン ピンポーン
109クロス:2005/07/19(火) 12:05:26
優加編
『……ん…』
優加はようやく目を覚ました。時計の針は午後12時を指している。
普段なら休日であろうと9時か10時には起きる規則正しい優加だが、昨日の件でなかなか寝付けず、気を紛らわそうと遅くまで小説を読んでいたため、珍しく昼まで寝てしまった。
あくびをしながら1階に降りる。すると1階では母が化粧をし、兄が『早くしてくれよ』と、せかしていた。
『??…二人ともどこか出掛けるの?』
『あぁ、出入り禁止になるまでに今日買い溜めしに行くんだ。で、荷物が多くなりそうだから俺も行ってやらなきゃね。にしても…スーパー混んでるだろうなぁ…』
なるほど納得。優加は人混みが苦手なので付き合わされなくてよかったと胸を撫で下ろした。
『あ、そうそう。優加、それ大介君ん家に持って行っといてくれない?』
そう言って母はテーブルの上にあるスイカを指差した。
『えぇ!?私が!?だいたい何よこのスイカ!?』
混乱しまくる優加。珍しく大声が出る。
『お母さんの実家からいっぱい送られてきたのよ。で、そんなに食べれないだろうし大介君ん家にもお裾分けしようかなって。優加、家にいるでしょ?頼んだわよ。』
『そんな…たしかに家にいるけど、お母さんがスーパーに行く前に行ってきてよ〜』
これまた珍しく文句をたれる優加。
『だめよ、もし留守だったらスイカ持ったまま買い物しなきゃいけないじゃない。それじゃ、行ってくるわね。』
こうして家には優加とスイカだけが残された。
110クロス:2005/07/19(火) 12:06:46
『うーん…』
腕組みをしてスイカと睨み合う優加。さてどうしたものか…人混みの中を買い物するより過酷なミッションを課せられてしまった。
大介に告白されてからというもの、大介の家に行ってほしいという用事を全てあれこれ言い訳して避けて通ってきた優加。よもやこのスイカに解禁されてしまうとは。
『…うん、ここで逃げたら一生逃げ続ける事になっちゃう。これを機会に大介君とも仲直りしなきゃ!それに…おばさんとかが出る可能性の方が高いだろうし。』
プラス思考で自分を奮い立たせる。行くと決めたら早速、出掛ける準備をし、いざ家を出る。

『だけどやっぱり気が重いなぁ…』
大介の家の玄関の扉を前にまたもや弱気になる優加。だけどこの一歩を踏み出さないからには何も始まらない。どうにでもなれとインターホンを押した。

…誰も出て来ない。

『留守なのかな?』
もう一度押してみる。

…やはり誰も出て来ない。

『あ…!もしかして!』
ある事に気付いた優加はガレージを覗いてみた。…やはり車がない。おそらく、家族全員で大介一家も買い物に行っているんだろう。優加はそう考えた。
『よし…じゃあこれを最後に出て来なかったら帰ろう。』
優加は最後のインターホンを押した。
111('A`):2005/07/19(火) 12:31:52
ハルヒワロスwwwwww
おまえの狼痕よりここの皆さんのほうがよっぽどクオリティ高いっつーの。
112('A`):2005/07/19(火) 15:02:22
G クロス 乙
113('A`):2005/07/19(火) 16:26:12
ラブコメ禁止
114('A`):2005/07/19(火) 17:48:26
ラブコメOK、クロスGO
115('A`):2005/07/19(火) 18:02:06
ラブコメは見てて少しだけ悲しくなってくる・・・
116('A`):2005/07/19(火) 18:05:58
っうぇ、G、クロス乙
117('A`):2005/07/19(火) 18:59:41
オモシロス age

118('A`):2005/07/19(火) 19:45:02
119type:G:2005/07/20(水) 02:04:20
「あっ、そ、そうですね」
「う、うん。それじゃ」
茂雄は立ち上がり、お風呂場へと向かった。

と、香里から声がかかる。
「あのー、パソコン、私も一応触ってみていいですか?」
「うん、いいよ」
「えーっと……確かマウスの左のボタンを……」
香里の声を聞きながら、茂雄はお風呂場へと向かった。

「………はぁ〜〜〜〜」
一人になると溜息がこぼれる。

ゾンビへの恐怖というよりも、香里と二人でいる事による緊張感から解放された為だ。
昨日会ったばかりの人、しかも女性と一夜を共にした(同じ部屋で寝ただけだが)ばかりか、
その女性が自分の家に上がりこんでいるのだ。
隣に座った香里からほのかに香るフレッシュフローラルの香りを思い出す。
そう、その女性は何とこのお風呂にまで入っていたのだ。
120type:G:2005/07/20(水) 02:06:24
「お風呂!?」
茂雄は目をギラリと光らせた。
このお風呂場にはホンの数分前まで若い女性がいたのだ。しかも一紙まとわぬ姿で。

(何か!何か痕跡はないのか!!)
周囲を見回す茂雄。
しかし何も見つからない。毛の一本すらも落ちてはいない。
(ちっ!できた娘だぜ!!)
それでもなお、茂雄のムラムラはおさまることはなかった。

昨日から散々見ていた香里の体を脳内で三次元化する。しかも裸で。
常日頃から鍛錬を惰らない茂雄にとって、それは容易なことであった。




数分後、すっきりした顔でシャワーを浴びる茂雄の姿がそこにあった。
1211/6ウェル ◆U73t/j8VL. :2005/07/20(水) 06:45:42
私は、その日のことをよく覚えている。
あれは満月が薄赤い事に気が付き、次の日の大雨を危惧した風の強い夜だった。今にして思えば何処かの病院で爆発事故があったというニュースが、付けっぱなしのラジオから流れていた気がする。
一労働者でしかない私にとっては、街の反対側にある病院の事よりも、友人のロビンソンと共に大雨の中で作業をしなければならないかもしれないという事の方が、よほど重要だったのは確かである。
一夜明けた次の日の事、往々にして悪い方に考えた予想というのは当たりやすいのが世の理なのか、やはり次の日が春先にしては珍しい土砂降りになっていた。
ロビンソンが車を家の前ギリギリに寄せてくれたのだが、それでも服を着たまま川に飛び込んだように濡れてしまった。
「ひどい日だな」とロビンソンが言い、「ああ」と私が応える。シートの居心地がひどく悪かったが、ロビンソンのしかめっ面の手前、私は怖気が皮膚の上を這うのを耐えるしかなかった。
私とロビンソンは始終無言のまま、視界をほとんど雨に遮られたブロンストン通りを進んだ。屋根にひっきりなしに雨が打ち付ける為、ラジオの音さえよく聞こえなかったのだ。
いい加減、私の服が生乾きしてきて、不用意に身体を動かすとその度に不快感に襲われる様になった頃、おもむろにロビンソンが顔を近付けてきた。
「人がいないな」「ああ、この雨じゃな」そう言いながら、私はかすんで見える工業区の町並みを見回した。
もともと工場が密集するブロンストン通りの北側は人通りが少ないが、それでも田舎よりは人の姿を見ることが出来る。それがその日に限ってはゴーストタウンの様相を呈していた。
私はてっきり、それが大雨のせいだと思っていたが、その考えは後に否定されることになった。
おそらく一番最初に私が異変に気が付いたのは、車が半開きになった門の前で停まった時の事だろう。真面目な性格で、ハリケーンでも動かないはずの門番がその日に限って門前にいなかった。
一瞬、もしかしたらロビンソン共々日にちを間違えたのではないかという不安が頭をよぎったが、ラジオから聞こえてきた日付と曜日は、記憶と一致していた。
駐車場にはちらほらと車が見え、しばらく途絶えていた人気が戻ってきた様に思えたが、車を降りて工場の中に入るとそれが勘違いだった事を思い知らされた。
「誰もいないのか?」と言いながらロビンソンは私に向かって顔を向け、私は肩をすくめて手のひらを上にした。それからどちらからともなく歩き出したが、コツコツと静謐な空気に靴が地面に当たる音が響くのが不気味だった。
その静寂に耐えられなくなったのか、ロビンソンは友人の名前を思いついたように呼んだ。それでも返ってくるのはロビンソンの声と雨の音くらいで、十人ばかりの名前を呼んだ後は静かになった。
放っておいても五月蠅い上司のいるはずの事務室まで歩いたが、その間にも誰にも会うなんて事はなかった。整然と並べられた木箱が壁沿いにならぶばかりだった。
その時の私といえば、学生時代に教室を間違えた挙げ句、目的の教室が分からずに学校の上から下まで歩き通した時と同じ様な気分であった。
三階くらいの高さに位置する事務室に入ると、資料こそ散乱し、いつもと同じ光景であったが、やはり人一人おらず、この辺でようやく私の置かれている状況普通ではない事に薄々気が付き始めていた。
「今日は大雨で休みかな?」ロビンソンがこの工場においての非現実な事を言うのを尻目に、私が窓から一階の広々とした光景を見ていると、そこに人影を発見した。
どうした、と背中に問いかけるロビンソンにその事を言うと、私達は内心の焦りが出たのか、小走り気味に階段を降りながら人影に近づいた。
122('A`):2005/07/20(水) 06:47:10
だが、十歩ほど手前だっただろうか。その後ろ姿は何の前触れもなく糸が切れたように膝から崩れて、その場にうつぶせに倒れてしまった。
突然のことに驚いて立ちつくしてしまった私は、同じようにしているロビンソンと顔を見合わせてからゆっくりと近づいた。すると、倒れ伏しているのは男で、しかもこの工場の従業員ではなさそうである事が見て取れた。
男の反対側にまわったロビンソンは、意のくめない確認を何度もしてきたが、それは私にしても同じだっただろう。私達は頭が混乱し、口では意味のない言葉を並べながら手の動きで男をひっくり返してみようという結論に至った。
結論には至ったものの、得体の知れない男の身体を手でひっくり返すのもためらわれた私は、男が目覚めない事を願いながら、おっかなびっくり足でそれをやってのけた。
仰向けになった男の顔は青ざめていたが、一度も見たことがない顔であるのは分かった。ロビンソンが肥溜めの中に手を突っ込むような顔をしながら恐る恐る首筋に指を当てて脈を計ったが、既に死んでいるようだった。
しばらく呆然と立ちすくんでいた私達は事務室に戻ると、事態を整理しようとしたが、その時は徹底的に判断材料が不足していて、単なる推測しか出てこなかった。
ロビンソンは上司の椅子にどっかりと腰を下ろし、私と言えば数少ない足場の上で行ったり来たりしていた。
素人考えでロビンソンと論じ合っていた私はふと、コーヒー豆の入った袋が目に入り、苦虫を噛み潰したような顔に向かって勧めた。
電動式のそれにコーヒー豆と湯をセットし、即席のコーヒーを二つのカップに注いで二人で啜り合っている内に、ようやく頭が冴えていった。それがカフェインのせいなのか、無言の間のせいなのかは分からなかった。
とにかく死体を野ざらしにしておかずに、端にどかしておこうという所に話がきて、男の姿を発見する事になった窓に近づいた私は、危うく悲鳴を上げてカップを落としそうになった。
「どうしたんだ?」「死体は動かさなかったよな?」
「何を言ってる?」「無いんだよ」
「何が?」「死体がさ」
それからロビンソンがカップを取り落とし、椅子を蹴立てて立ち上がり、窓に近づいてきて男の死体と同じくらいに青ざめるまでの事は今でも刻銘に覚えている。
私達は転げ出す勢いで事務室を出て、階段を踏み外しそうになりながら死体のあった所まで行くと、文字通り跡形もなく男の死体──と思っていたもの──は消えていた。
胃が縮む痛みを感じながら、私とロビンソンは狼狽えながら目を四方八方に巡らしたが、男の姿は何処にもなかった。
もしかしたら男は息を吹き返して、大きく開いた搬入口からおぼろげな意識のままふらりと大雨の中に出ていってしまったのかもしれないと感じた私は、すぐさま雨の中に上半身を乗り出した。
その時はもうようやく乾きはじめていた自分の服を気にする精神的余裕は無かったが、そのおかげで目があった。
私は少しの間その意味が分からず、じっと一点を見つめる。そうすると、見つめ返された。その意味が分かった途端、先刻の男が消えた事よりも驚いた。
1233/6ウィル ◆U73t/j8VL. :2005/07/20(水) 06:48:35
「ロビンソン」
そう呼んだ私の声はすくんで思ったよりも遙かに小さい声しか出なかった。もう一度、鼠色をしたシャツの背中に向けて大きな声で叫ぶと、ひきつれて声が裏返っていた。
同時に金縛りにかかったように固まっていた私の身体はその場から解き放たれ、よろよろと怯えきった表情のロビンソンへ歩み寄る。
「どうした?」今度は何だ。と続きそうな狼狽した声と表情でロビンソンが訴え、私は動転して上手く口が廻らず、見つめ合ったそれを指さす。
それは、大雨がカーテンの様になった向こう。いくつか続く工場の倉庫で、工場と向かい合うような形で口を開いている。その横に吹き抜けになった搬入口の縁に、見慣れた人々が佇んでいた。
ロビンソンは引きつった顔を幾分か安堵したのか泣き笑いのようにゆるめて近づこうとしたが、私の強烈な違和感が彼を引き留めた。今にして思えば危ない行動であったが、その時は知るよしもなかった。
私の顔をいぶかしげに覗き込んだ彼だったが、私が首を横に振ると、その意図が伝わったのか、大雨の向こうにかすんだ集団が尋常ならざる様相を呈している事に気が付いたようだった。
見知った人々は大雨のカーテンをはさんでもなお、その顔が例外なくやつれて見え、誰も彼もが無表情のまま口を開こうとせず、ピクリともせず倉庫の縁に整列するように並んでいるではないか!
その現実感の薄れた光景にロビンソンも私も動くことが出来ず、まるでその無表情の集団と対峙するように立っていた。
と、その時である。
私の耳に、かすかに聞こえた背後の足音は、ロビンソンにも同時に届いたのだろう。示し合わせたように反転した私達の目に映ったのは、雨の向こうにいるはずの無表情の集団だった。
「おい、お前たち」
そうロビンソンが話しかけた。それくらい、見た目に反して彼らの歩調は疲れ切った感じのものではなかった。ロビンソンが話しかけてなかったら、私が同じ事をしていただろう。
ただ、その足の運び自体もまた──何と表現していいのか今でも困るが──無表情なもので、その顔面と同じように感情を全く読み取れない。そんな歩調だった。
遅くもなく早くもなく、やや猫背の姿勢で、淡々と私達に向かって歩いてくる彼らに、ロビンソンはもう一度話しかけたが、やはり彼らは何の反応も示さなかった。
「ロビンソン。逃げよう」私が言うと、「何処へ?」と聞き返された。私はおもむろに顔を上げ、事務室に視線を投げ、またロビンソンへ戻す。
そして二人して唇を噛みながら頷きあうと、迫ってくる無表情の集団を横に避けて階段を駆け上がり、事務室へ転がり込んだ。扉を閉めると、急いで色んな物の載っている机を力の限り押して扉を封鎖する。
しばらくして《彼ら》が階段を上がってきて、扉を叩き始める。
「ちくしょう! なんなんだお前たちは!」と、力の限りロビンソンが叫んだ。その間にも、《彼ら》はどんどんと事務室に向かって階段を上がってきて、扉を叩く間隔がどんどん狭まっていく。
その光景はどう好意的な解釈をしたものか、彼らにはどう考えても握手を求める様な好意が感じられなかった私は、ロビンソンに武器になりそうな物を探そうと提案した。
1244/6ウィル ◆U73t/j8VL. :2005/07/20(水) 06:49:27
すかさずロビンソンはロッカーにつかみかかり、私は机の引き出しに張り付いた。
ロッカーに鍵が掛かってると見るや近くにあったドライバーをひっつかんでとって返し、てこの原理を使って強引にロッカーを開けるロビンソンに倣って私も同様にドライバーで引き出しの鍵を壊した。
そのほとんどは無意味な家族写真であったり食べ物の末路であったりしたのだが、その一つに私はリボルバーの銃を見つけた。今にして思えば、その引き出しは職場で一番大人しく、ともすれば暗かった同僚のものだった気がする。
ともかく、武器を手に入れた私はロビンソンにその事を伝えようと顔を上げたが、ほぼ同時に、ガラスの割れる音と共に扉を叩いていた《彼ら》の一人が頭から事務室に滑り込んできた。
「やばい! 侵入してきたぞ!」
半狂乱になった私は叫びながら、侵入者のうつぶせになった背中に向けて銃弾を数発撃ち込んだが、動きがぎこちなくなる程度で、絶命する事など無かった事に、私はパニック寸前に陥った。
脊髄をやられたのか、足を使わず匍匐でにじり寄る侵入者に私はすっかり腰を抜かし、尻餅をついた姿勢のまま、動かなくなるまでまた何発か撃ち込んだ。
しかし、机の向こうで再びガラスが割れる音がして、また侵入される気配があり、私は青くなった。私は机を支えにして足を叱咤すると、なんとか立ち上がる事が出来たが、状況の好転には何ら関与していなかった。
その時、耳元でクラッカーを鳴らされた様な音がして、二人目の侵入者の上半身が肉塊へと変わった。音のした方に視線を投げると、そこにはショットガンを抱えたロビンソンの姿があった。
「とりあえず脱出しよう!」
ロビンソンにつられて、私もほとんど叫ぶ調子で応えた。
割られた窓に向かって何発かショットガンを撃ち込み、そのまま事務室の外に出たロビンソンを追って私も外に出る。しかし、降りるべき階段は《彼ら》に占拠され、到底たどり着けそうに無かった。
するとロビンソンは手すりから身を乗り出し、うずたかく積まれた木箱に飛び乗ろうとしていた。私はすかさず「危ないぞ」と言ったが、「そこにいるよりは安全だ」と返しながら、危なっかしく木箱の上に乗った。
それが彼の運の尽きだった。あー! という大声と共にけたたましい音を立てながら木箱の山が崩れた。彼は足を踏み外したのだ。
私はその一部始終を見た。弾切れになったリボルバーを《彼ら》に投げつけ、崩れていくらか安全になった木箱の上にダイブした私は、右足の付け根をしたたかに打ち付けた事にも構わずロビンソンに近づいた。
しかし、彼は頭からコンクリートの地面に打ち付けられた様で、その時の私には少なくとも彼は死んでいる様に見えた。
そして階段の上で押しくらまんじゅうをしていた《彼ら》が次々と降り始めるのが目に付き、私は薄情にもロビンソンをおいて右足を引きづりながら一目散に雨脚の衰えない空の下に出たのだ。
後ろを何度か振り返りながら、出来る限りの早さでそこから逃げた。私の予想に反して、彼らは工場の中から出る事はなく、じっと無表情に私を見続けていた。
それからはどう歩いたのかは分からない。文字通り、無我夢中で逃げていたのだろう。気が付くと私はブロンストン通りの一角にあるバーの扉を押していた。
1255/6ウィル ◆U73t/j8VL. :2005/07/20(水) 06:50:44
この大雨の日に傘も差さずに全身ずぶ濡れで、右足を引きづった満身創痍の私に、バーの店主は訝しげな顔をした。そこは初めて入るバーだったが、そんな事を気にしていられる余裕は私にはなかった。
「注文は?」
警戒の色を含ませた声で、カウンターに近づいた私に店主が言う。何か言おうとして酷く息が切れていることに気が付いた私は、数分ばかり息を整える事に時間を取られ、それから一言「ビールを」と言った。
店主は呆れたような顔をしながらビールをついだジョッキを私の目の前に置いた。
「何か厄介ごとにでも巻き込まれたのかい?」
ビールに口をつけるでもなくカウンターの前で立ちつくしていた私を、店主は話しかけて欲しいものと勘違いしたらしい。
それを否定するだけの力も残っていなかった私は、ついでに話してしまおうかと思い、ふと、どう説明しようか考えあぐねた。
だが、それに説得力を含んだ文言など出てこなかった。かけても良いが、どんな知識人であろうとも、それを見たことのない一般的な人々に、どんなに上手い説明をした所で妄想に取り付かれた凶人としか思われないだろう。
職場に行ったらゾンビの集団がいて、友人が殺されました? そんな事を言ったところで誰が信じるであろうか。
その時の私は、急に自分の事がおかしくなってきた。しかめっ面をする店主を背にして、私はカウンターから離れた。そして窓際の席に座ってくぐもった笑いをひとしきりした。
笑ってから、あるいは話してしまってもよかったかもしれないと思い始めた。どうせもう私は凶人にしか見られていないのだろうから、というのが理由だった。
五分ほど笑っていただろうか。私はようやく手に持ったジョッキを傾けてビールを口に含むと、さて、これからどうしようかと考え始めた。
大きなガラス窓の向こうでは今も大雨が休むことなく降り続けている。おそらく、あのゾンビ達は雨の中に繰り出せないのだと、私はその時点で既に見当をつけていた。
不思議だったが、ロビンソンが殺されたことの恨みはあまりなかった。それがゾンビが直接の死因でなかった事なのか、大いなる好奇心のせいなのかは分からなかった。
私はその日、ガラスに遠慮無く打ち付ける雨をにらみ据えながら、今までの私の生活を一変させる計画を練り始めた。
1266/6ウィル ◆U73t/j8VL. :2005/07/20(水) 06:52:14
あとがき

やべ、長すぎた('A`)
127クロスの中の者ですが:2005/07/20(水) 07:03:41
Gさん、ウィルさん乙!
128('A`):2005/07/20(水) 07:09:19
129('A`):2005/07/20(水) 07:11:02
作家になりなはれ GJ!
130クロス:2005/07/20(水) 12:03:34
大介編
『出てたまるか…ここで出たら俺の負けだ。俺は負けないぞ!』
大介の中ではいつの間にか勝負になっていた。来客である『誰か』に向かって『帰れ!帰れ!』と心の中で連呼する。
…三度目のチャイムを最後に何の音沙汰も無くなった。どうやら『来客』は帰ったらしい。
『フ…他愛ない。新聞屋は10回近く鳴らしてきたぞ。』
大介の勝利(?)に終わったものの、すっかり目が覚めてしまった。覚めてしまってはしょうがないのでとりあえず1階に降り、食パンをかじりながら新聞を読む。
さすがにデカデカと見出しを飾っていた今回の事件だが、目新しい情報はなく、昨日の会見の内容と新聞記者の私見のみだった。
ニュースを観てみても会見の一部を放送、そのテの専門家のわけのわからないコメント、といった感じで何も得られない。
『…俺ももう少し遅く帰って来るんだったよ…』
そう呟きテレビを消す。優加はおそらく帰ってないだろうから、この事件に巻き込まれる事はない。それだけが大介の中での唯一安心できる事だった。
『…暇だしゲームでもするか』
そう言いながら再び2階に上がろうとすると

ピンポーン

またインターホンが鳴る。
『…しょうがないなぁ…』
面倒そうな顔をし、頭を掻きながら玄関に向かい、ドアを開ける。
ガチャ
『…はい?』
131クロス:2005/07/20(水) 12:04:39
ドアの向こうにいたのは防護服に身を包んだ屈強な男二人だった。一人は後ろで黒いボストンバッグを抱えている。おそらく日本人だろう。
『すいません!軍の者です!』
そう言いながら男はビシッと敬礼する。
『は…はぁ、どうも。』
なぜか大介もつられて敬礼。
『今回、非常用の火器を配備するために参りました!おい!』
『おい』と言われて後ろの男がバッグを持って前に出てくる。…この中に銃が入っているのか。
その後、火器に対する注意や、詳しい使用法はバッグの中の説明書を読めだとか、そんな事をはきはきと一定音量で喋った後、彼らは帰って行った。
バッグを見つめながら呆然とする大介。来るとわかっていてもいざ来てしまうと困惑せずにはいられない。目の前には人をも殺せる道具が入っている…。
『…開いてみるか…』
やはり大介も男。銃に対しての多少の憧れはある。ゴクリと生唾を飲み、ゆっくりジッパーを横へ移動させる。出てきたのは…
ショットガン1丁
小型のマシンガン1丁
ハンドガン2丁
弾が入っているであろう箱と説明書。
ショットガンもそれほど大きな物ではなく、1メートルあるかないか程度で、色は黒い。ためしにハンドガンを持ってみる。
『お…結構重いな。』
ズッシリとくる重量感。この重さに、いざ化け物と向き合う緊張が合わさればとてもじゃないが正確に狙いをつけられそうにない。
『ほんとに…何も起きなきゃいいんだけどな。』
そう呟き、ゴトンと銃を床に置いた。
132クロス:2005/07/20(水) 12:05:39
優加編
『…やっぱりいないか。』
踵を返し、自宅へと戻る。夏である事を主張するかのようにセミが鳴くのを止めようとはしない午後。優加はスイカを届ける事なく、家に舞い戻ってきた。
家に入り、扉にもたれようやく一息ついた。
『あ…私安心してる…なんかやだな…』
心の中でこそ、あの頃の関係に戻りたいと願っているが、本能がその第一歩を踏み出す事に怯えてしまっている。結局は自分も口だけの人間なんだと、優加は自己嫌悪した。



どれくらい経っただろう、1階のテーブルでうつぶせになっていたら急にチャイムが鳴り、家の静寂を破った。
ピンポーン

『!?』
もしかしたら…大介君かもしれない。スイカを持って大介君の家から帰っていた私を見て訪ねて来たのかもしれない…
そのわりには時間がかかりすぎだけど、買い物の整理をしてたという事も考慮すればありえなくはない…
『えぇー!ちょっと…まだ心の準備ができてないって!』
すっかり大介と思い込み、急に乙女チックになる優加。しかしそんな優加を余所に
ピンポーン

『あーもう!わかったから!』
腹をくくり、スイカを持っていざ玄関の扉を開けた。
ガチャ

『…はい』
133クロス:2005/07/20(水) 12:06:57
『すいません!軍の者です!』
来客は大介ではなく、体のがっしりした男二人だった。何やら戦争映画の役者のような恰好をしている。
『は…?』
大介だとばかり思っていた優加はスイカを片手に呆然となる。いきなりスイカを持った女の登場に男も困惑の色を隠せない。
『……』
『……』
しばしの沈黙が流れる。が、さすがは死と隣り合わせに生きる男。切り替えが早い。
『…今回、非常用の火器を配備するために参りました!』
そう言うともう一人の男が黒いボストンバッグを渡してきた。
『…あ……』
スイカプラス予想以上の重さのバッグにその場に崩れ落ちそうになる。すると渡してきた男が素早く手を貸し、
『気をつけて下さい』
とだけ言い放つ。こんなもの持たせといて何よ!と、ムスッとなる優加。
長々と説明をした後、男達はすぐに帰って行った。
優加は残されたバッグに目を落とし考える。
『火器…とか言ってたけど何かしら?丁重に扱う火器ねぇ…』
優加の中で火器といえばライターかガスコンロぐらいのもので、中身は想像もつかなかった。とりあえず興味本位で開けてみる。
『何が入ってるんだろ…………!?』
入っていたのは、よくわからないが映画でよく観る標準的な拳銃2丁に、これまたよくわからないがさっきの2丁よりは強そうな長めの銃1丁。
『……何これ……?』
その場にへなへなと座り込む優加。平和な日本で生まれた女には刺激が強すぎる代物だった。
134クロス:2005/07/20(水) 12:08:03
同時刻  △△県〇〇町郊外


『…時間だ。奴らを放て。』
『了解。』
アメリカ人の上官と思われる男が部下に何かを解き放つよう命令する。
『αチーム、CODE-00042Hを放て。』
無線にてαチームと呼ばれる人間に指示をする上官の側近。
『了解。』
ガシャン
キャンピングカーを遥かに凌ぐ輸送車の大きな扉が開かれる。
『グェェアアアーー!!』
『シャアーーーー!!』
中から次々に地球の生物とは思えない生物達が咆こう(なぜか変換できず)を上げ、思い思いに散っていく。
その体は熊のように大きく、研き上げられたダイアモンドのような肉体、カッと見開いた大きな一つ目、研いだナイフより殺傷能力が高いであろう鋭利な爪。
どす黒い色をした彼らは二足歩行でどんな肉食獣よりも素早く〇〇町に散って行った。
『どんな結果が得られるか楽しみですね。』
『あぁ…あのウィルスに感染した人間がどのような変貌を遂げるか…私達はその世紀末的実験をVIP席で観られるのだからな、これ以上の娯楽などないよ。まったく、そうともしらずジャップも呑気なものだ。』
『しかし…なぜわざわざジャップに武器を?』
『君も一回目の実験結果を知らないわけではあるまい?我が母国、アメリカの精鋭部隊SWATの選りすぐりであるエリート達が物の見事に全滅した事を。』
『えぇ…全滅した部隊は全員奴らに食われ、感染データは得られず…ですね。』
『あぁ。平和ボケしたジャップどもにはたして生き残る者が出るか…上は半ばゲーム感覚でこの実験を楽しんでいるようだな。』
『…恐縮です。』
『それと…外部への通信ルートをすべてシャットアウトするのを怠るなよ。』
『了解。』
135('A`):2005/07/20(水) 12:20:12
Gさん、ウィルさん、クロスさん乙!!これからも楽しみにしてますyo!!
136('A`):2005/07/20(水) 14:21:17
137('A`):2005/07/20(水) 18:09:46
138('A`):2005/07/20(水) 19:05:57
G クロス ウィルさん乙!

この板も作家さん増えて活気づいてきたなぁ
139('A`):2005/07/20(水) 22:28:02
586とブルジョアとキモオタは?
完結したのか?
140type:G:2005/07/21(木) 01:02:54
「それにしても、一体どうなっているんだろうか」
シャワーを浴びながら考える。
精神的にも肉体的にもすっきりした為、邪念もなく脳が回る。


電話は通じない、ネットも繋がらない。
テレビは見れるが、情報は一方的に流されるだけ、しかもゾンビの話題など全くない。
もしこれが意図的なものなのだとしたら、外部との連絡を妨げる何かの力が働いているのではないだろうか。

そもそも被害が起きているのはこの町だけなのか?
テレビでやらない以上、ネットで見るくらいしかないが、ネットも繋がらない。
今も香里がパソコンに向かっているだろうが、おそらく繋がりはしないだろう。

パソコンに………向かってる?

「やべえ!!!!」
141type:G:2005/07/21(木) 01:03:51
茂雄の顔から血の気が引く。
それもそのはず。茂雄のパソコンにはエロ画像やアダルト動画がてんこ盛りに入っているのだ。
フォルダ名は万が一の時に備えて偽装してあるが、それはあくまでも一目見られた時用の対策である。
今回の様に一人でじっくり見られる時にはかえって開かれてしまうかもしれない。

「うわあああああ!!!」

茂雄は体についた泡を急いで流すと、体を拭くのもそこそこにお風呂場を飛び出していた。

香里はカチカチとマウスを操作していた。
モニターにはまだエロ画像は映し出されていない。

「それ以上そのパソコンにさわるなああああ!!!!!」

「え!? きゃあああああああああ!!!!!!!!!」
茂雄の声に振り返った香里が叫び声をあげる。
「え?(チラッ   うおおおおおぉい!!!!!!!!!!!」
茂雄も下を見て叫ぶ。

茂雄の腰に巻かれていたはずのバスタオルが床に落ちてしまっていたのだ。
142クロスの中の者ですが:2005/07/21(木) 04:23:24
度々すいません。えーと、明後日よりいよいよ大学で鬱なテストがありますので、毎日うpというわけにもいかなくなります。
かといってあんまり間を空けると、僕の考えたショボい小学生的なストーリーも忘れられると思うので、3日に1回ぐらいはうpしようと思います。
テスト終わったら再び毎日うpします。それでは。
143('A`):2005/07/21(木) 11:16:38
なんというか・・・みんなすごいねとしか言い様がない
144('A`):2005/07/21(木) 12:13:38
>>142
乙どすえ
145('A`):2005/07/21(木) 15:19:31
纏めて書いて後で纏めてうpれば良いんじゃないかな。
146( A`):2005/07/21(木) 17:08:35
>>142
俺もテストなのに勉強しないお
147('A`):2005/07/21(木) 17:23:24
148('A`):2005/07/21(木) 19:11:36
なにこの良スレ?
149('A`):2005/07/21(木) 23:07:31
じーにまたスンドメされた
どうしてくれる
150('A`):2005/07/21(木) 23:35:32
爺に寸止め
151('A`):2005/07/21(木) 23:47:56
寸止めの自慰
152('A`):2005/07/22(金) 01:50:23
作家さんたちおっつん(・∀・)
153type:G:2005/07/22(金) 02:48:04
「な、な、な、なななななな、何考えてるんですか!!!い、いや、な、何をするつもりなんですか!!!!!!」
「あ、いや、ちが、ご、誤解で、こ、これ、違っ、ごっ、ごかっ」
慌ててバスタオルを拾い上げ、自らの股間を隠す。
明らかに香里よりも茂雄の方が動揺している。

「と、とりあえずパソコンには触らないで!!!うわああああああああああああああああ!!!!!」
茂雄は逃げるようにお風呂場へ行き、

泣いた。



「あの〜………」
「………」
「あの〜〜茂中…さん?」
「………」
「そろそろ出て来てください。さっきの事は気にしてませんから。………風邪ひいちゃいますよ?」

茂雄がお風呂場に閉じこもって一時間後、ついに香里が痺れを切らし、説得にかかっていた。
154type:G:2005/07/22(金) 02:49:26
「………」
「茂中さんも悪気があってやったわけじゃないんでしょう?」
「………」
「………」
「………」
「まさか本気で私を!?」
「それはない!!」
即答である。

事実、そんな事が茂雄にできるはずもない。
女性と話をしているだけでも奇跡に近いのに、女性の体に触れるなどもってのほか。
茂雄は社会における自分の地位というものをはっきりと自覚していた。

「よかった。やっと返事してくれましたね」
「………」
「それじゃああちらの部屋で待ってますから、早く出て来て下さいね」
香里はパタパタと元居た部屋へと戻っていった。

茂雄も観念したようにゆっくりと腰を上げた。
155('A`):2005/07/22(金) 13:10:02
156('A`):2005/07/22(金) 13:52:22
G オツー(´▽`)
157('A`):2005/07/22(金) 15:46:54
G おっつっつ
158('A`):2005/07/22(金) 16:51:40
おっつっと
159('A`):2005/07/22(金) 20:49:38
期待age
160('A`):2005/07/22(金) 22:55:01
161('A`):2005/07/22(金) 23:25:29
爺にすんどめ
162('A`):2005/07/23(土) 02:52:32
お風呂場から出て十数分、茂雄は香里に言い訳をしていた。
伊達に一時間もお風呂場に閉じ篭っていたわけではない。
勿論ショックは人一倍受けていたが、状況をいかに打開するのかを必死になって考えていたのだ。

茂雄が考えに考え、香里に伝えた言い訳は以下のような物であった。

・自分のパソコンには大学の卒論に始まり、宝くじや競馬等の各種研究データや日々の日記、
 環境破壊や世界情勢、はては徳川埋蔵金の隠し場所に至るまで様々なデータが入っている。
・自分以外の人間が開こうとすると、データは全て消えてしまう様に設定をしてある。
・その為一刻も早く香里を止める必要があった

勿論全て嘘っぱちである。
しかし、香里は
「そうだったんですか。すいませんでした誤解してしまって」
と、疑う事もせず実に素直に茂雄の言い訳を受け入れていた。
163type:G:2005/07/23(土) 02:54:09
実は茂雄には軽い勝算があった。
茂雄がお風呂場へ入る前に香里が言っていた「えーっと……確かマウスの左のボタンを……」という言葉、
この言葉から香里が初心者であると判断していたのだ。

そして茂雄は勝利した。

香里の目には茂雄はさぞや立派に写っていることであろう。
茂雄が文字通り体を張って守った物が大量のエロ画像と動画だったということも知らずに。
まあ、ある意味貴重な研究データではあるのだから、まるっきり嘘というわけでもないが。

誤解は晴れたものの、茂雄にはまだ生まれたままの姿を見られてしまったという汚点が残っていた。
しかしそれは少し快感でもあったので、あえて不問に帰すことにした。
香里もその事については触れては来なかった。
看護師という職業上、茂雄程度のモノは見慣れているのであろう。
164type:G:2005/07/23(土) 03:00:39
>>162もtype:Gです
165('A`):2005/07/23(土) 07:13:20
乙>('・c_,・` )
166('A`):2005/07/23(土) 08:37:06
OTSU KARE
167('A`):2005/07/23(土) 08:54:37
G オ━━━━(゚∀゚)━━━━ツ!!!!!!
168('A`):2005/07/23(土) 12:00:30
おっつ
169('A`):2005/07/23(土) 15:05:40
オ━━━━(゚∀゚)━━━━ツ!!!!!!
170type:G:2005/07/23(土) 15:29:29
俺 乙
171('A`):2005/07/23(土) 19:01:48
iunko

172type:G:2005/07/24(日) 03:26:03
少しだけギクシャクした会話が続き、話は今後の事へと流れていった。
さしあたって必要なのは食料である。

「食べるものって、何日分くらいありますか?」
「………ない」
「え?」
「ない」
「え〜と、一日分しかないということですか?」
「一日分も、ない」
「ええっ!??」
「ないものはない」
「で、でも、それじゃあどうやって生活してたんですか?」
「三日前から、何も食べてない………いや、病院でクッキー貰ったっけ………」
「だ、ダイエットですか? でもそんなに太っているようには……」
「一昨日病院横のコンビニで買うはずだったんだ、弁当。ゾンビに遭遇して、結局買えなかったけど」
「あ、それであの辺りにいたんですね」
「うん………」
「でも、どうしてあそこのコンビニへ?この辺りだったら確かすぐ近くにコンビニがあったと思いますけど?」
「うっ」

痛いところを突かれる。
173type:G:2005/07/24(日) 03:27:03
「あ、ほ、ほら、あれ。最近運動してなかったから、ちょっと健康の為に。そう健康がね、うん」
「栄養不足時の運動は逆効果ですよ」
「うん、そう、そうなんだ? 今度から気をつけるよ。はは、はははははっ」

「それじゃあ、今から行きましょうか、コンビニへ」
「へ?」
「ほら、今ならまだ明るいですし」
「え?え?」
「車でここに来る途中に気付いたんですけど、この辺りはまだゾンビもそんなにいないと思うんです。
コンビニの店員さんは居なくても、食べられるものはあると思うんですよね」
「そ、そうなんだ?」
「車で行けばすぐですし、さ、行きましょ」

パタパタと外出の支度をする香里。
もはやコンビニ行きを避けられそうにはない。
もっとも、食料を手に入れなければ生きていく事は出来ない。
それに時間が経てば経つほどゾンビは病院から離れた地域にも出てくるに違いない。
174('A`):2005/07/24(日) 03:33:27
自慰に寸止めか!?
175('A`):2005/07/24(日) 03:43:10
寸止めのようだな
おっつん(・∀・)
176type:G:2005/07/24(日) 05:19:00
「行くしかないか………」
諦めにも似た呟き。
こうなっては店員が居ない事を祈るしかない。

車に乗り込み、ほんの数分でコンビニに到着した。
念の為、車のエンジンはかけたままにして店内に入る。

店員の姿は見当たらなかった。

「ここにも、ゾンビが来たんでしょうか?」
香里が小さな声で尋ねてくる。
「………どうだろう。 血の跡はどこにもないし、何の臭いもしない。
もしかしたらゾンビの話を聞いて避難しているのかもしれない」
「だといいんですけど……」
177type:G:2005/07/24(日) 05:19:46
幸いにして、店員は居なくとも食料になりそうなものはそのまま残っていた。
弁当、オムスビ、飲み物、お菓子、カップ麺。
多少賞味期限は怪しいが、レジから袋を取ってきて手当たり次第に詰め込んでいく。
香里はついでに歯ブラシや代えのシャツなども詰め込んでいた。

「私たち犯罪者ですねぇ」
少し笑う。
「だな」
かなり堂々とした万引きであるが、状況が状況なだけに仕方が無い。と、自分に言い聞かせる。

数袋におよぶ食料を車に積み込み、車のハッチを閉める。

「グルルルルッ…………」

「!?」
顔を見合わせる。
車の排気音に混じって、低い、唸り声の様なものが微かにではあるが聞こえて来た。
178('A`):2005/07/24(日) 10:39:59
それは、茂雄の腹の虫だった
179('A`):2005/07/24(日) 11:00:22
ところで三十三行前後まで入るハズなんだけど、どうして細切れに?
180('A`):2005/07/24(日) 11:22:27
最期結構びっくりしたわw

G乙
181type:G:2005/07/24(日) 11:25:50
個人的に一レスに長文を詰めるのが嫌いだからです
182クロス:2005/07/24(日) 11:38:25
大介編
『弾は何発入ってんだろ?』
一番小さなハンドガンの弾が入っていると思われる箱を手に取る。箱の開閉はスライド式で、アーモンドチョコの箱のようだ。
『へぇ…これも結構重いんだ。』
流線型の弾薬を1発ヒョイと、放り投げてみる。…たしかにこの重みの鉛が高速で放たれたら無事ではいられない。
改めて弾数をチェックする。1発1発テーブルの上に並べながら数える。
『37……38……39……40……40発か。』
いざという時、少し心細い数だ。こっちは何の訓練もしていない素人。動き回るであろう標的に何発当たる事やら…
弾を箱にしまい込み、説明書も読んでみる。どうせ暇だし、もしもの時のため使用に関する知識を頭に入れておいた方がいいだろうという考えからだった。
『なるほど、これを押すと…マガジンが下りるわけか。で…これが安全装置か。』
珍しく勤勉な大介。それだけ銃には妙な魅力があった。
どうやらマガジンには弾は入っていない。入れておかなければいざ化け物を目の前にした時、頼りになるはずの銃もただの鈍器になってしまう。そう考えた大介は説明書に従って弾を込めてみる事にした。
『ここに入れて…これを手前に引く…』
ガシャン!
『おぉ!!』
ショットガンのポンプアクション時に鳴る音の良さに感動する大介。しかし
『あ…でもこれで引き金引いたらすぐにでも発射するんだよな…。』
何も知らない母か弟あたりがこれを触って、何かの拍子で引き金を引いてしまったら…非常にまずい。
散弾銃ゆえに多少ズレていても俺あたりが撃たれるんじゃないだろうか…
そう考え、バッグにしまい込み、アレコレ言い訳を考えていたら…
『ただいまー!』
183クロス:2005/07/24(日) 11:40:35
大介はビクついた。オナニーしている時、誰か(高確率で親)が階段を上がってくる時の心境によく似ている。
ドヤドヤと上がり込んできた母は開口一番
『何そのバッグ?』
さすが母親。家にない目新しいものは一発で指摘してくる。ここは正直に言うに限る。
『あぁ…例の支給品みたい、さっき届いた。でも銃には弾が入ってるらしいから触らない方がいいよ。』
さりげなく嘘も織り交ぜ、自分は触ってないよという事をアピール。ナイス俺。

後から入って来た父にも同じ説明を促し、とりあえず銃は触らない、リビングに置いておく、という新しい家族のルールができた。

大量に買い込んだ食料を両親と共に整理していると、弟が下りて来た。父が新しい家族のルールと銃の存在を弟にも説明。しかし『銃』という存在に弟の顔は期待と喜びに満ちている。
説明後、整理している両親と大介に気付かれぬようにバッグのジッパーをこっそり開けようとする俊也。それに気付いた父が
『こら!俊也…』
そう言いかけた時だった。

ガシャーーン!!


…リビングの窓を破り、悪夢は我が家に到来した。
184クロス:2005/07/24(日) 11:41:29
…この閑静な住宅地に、突如姿を現したそれはとてつもなく大きな体、大きく見開いた一つ目、真っ黒な体をしていた。
突然の出来事に言葉を失う家族。しかしその化け物はその沈黙を破るかのように大きく吠えた。
『ギュアアアアァァァーーー!!』
肌がビリビリ震撼する。母は尻餅をつき、その場に崩れ落ちてしまった。その瞬間
『うわあぁぁぁぁぁぁぁーーーー!!!』
化け物はその並々ならぬスピードで俊也の胸部を貫いていた。断末魔を上げる俊也の口からはおびただしい血が流れ、胸部から溢れだす血と合わさり瞬く間に俊也の周りは血の海と化した。
すぐに俊也は静まり、首がだらんと垂れる。アッという間の出来事だった。
大介は足が震え、身動き一つとれない。母は息子が殺された瞬間を目の当たりにし、口を開けたまま呆然と物一つ言わなくなった俊也を見つめる。
『この野郎ぉぉあああー!!』
父は怒りに身をまかせ、目の前にあった包丁を握り締め化け物に突進する。その瞬間大介は走りだしていた。
勇敢に立ち向かう父と、心ここにあらずの母を尻目に二階に駆け上がる。自室に入るなりドアをロックする。その時
『あああぁぁぁーーー!!!』
『いやぁぁぁぁー!!あなたぁぁぁーー!!!』
父の断末魔と、母の叫び声が聞こえた。それでもかまわず、力まかせに学習机をドアに立て付け、ベッドの下に潜り込んだ。
自分でも意識する事なく体が勝手に動いていた。このどうしようもなく臆病な行動を大介の本能がそうさせていた。
『来るな…来るな…来るな…』
頭を抱え、体を丸めてガクガク震えた。
185クロス:2005/07/24(日) 11:42:13
『キャアアアァァァーーー!!』
すぐに母の断末魔が聞こえた。大介は手で耳を塞ぎ、思い切り目を瞑り、呟く
『死にたくない…嫌だ…嫌だ…嫌だ…』







…どれほどの時間が経っただろうか。もうすっかり日が落ち始めていた。
しかし大介は今だに身動きできずに震えていた。…まだ一階にはヤツがいるかもしれない…そう思うとどうしてもベッドから出られなかった。
大介は憎んだ。もしもの時のためにとか、偉そうに銃を触っていたくせに何もできず逃げた自分を。おそらく、家族は自分を除いてみんな死んだ。自分があの時、銃を素早く手にとっていたら…
そう考えるや否や、化け物の姿がフラッシュバックされた。
『だめだ…勝てないよ…銃があったって…あんなヤツに勝てるわけがない…だいたい、撃った事すらないのに…』
恐怖と後悔が大介を包む。まだまだ大介はベッドから出られそうになかった。
186('A`):2005/07/24(日) 12:14:03
ウホッ いい展開…

クロス氏乙!!
187('A`):2005/07/24(日) 12:14:09
188クロス:2005/07/24(日) 13:30:22
優加編
そろりそろりと再びバッグを閉める。とてもじゃないがこんな物見ていられない。
『そうか…例の生物がもし軍隊の制止を振り切って、民家に入って来た時用…ってわけなのね。』
優加にもようやく事態が飲み込めてきた。実験は危険度が極めて高く、死と隣り合わせになるであろう事を。
『でも…軍隊が守ってくれるんだし…大丈夫よね、うん。』
人間は実際に自分の身に危険が及ばない限り、不安になったり警戒したりしない。優加も例外ではなかった。

自室に戻り、部屋で小説を読んでいるとある事を思い出した。
『そうだ…今日は明日香と約束があったんだっけ。』
友人との約束を思い出し、携帯を取り出す。約束したものの、何時に会うかまでは話してなかった。確認のつもりで友人の番号をコールする。

ツーツーツーツー

電話が繋がらない。
『…おかしいなぁ。』
もう一度コールする。

ツーツーツーツー

『…どうなってるの?』
改めて携帯を見てみると『圏外』と表示されている。どの方向を向けてみても電波を拾う事ができない。
『しょうがないなぁ…』
諦めて家の電話でかけてみるがやはり

ツーツーツーツー

『もう!一体どうなって…』
その時だった

ガシャーーン!!
189クロス:2005/07/24(日) 13:31:22
近くでガラスの割れる音がした。
『…?ウチのガラスかな?』
そう思い、1階を見て回るが変わった事はない。安心したのも束の間

『ギュアアアアァァァーーー!!』

どこからともなく何者かのおたけびが聞こえた、聞いたことの無い鳴き声。明らかに殺意があるという事がうかがえる。
『何…何なの!?』
慌てふためく優加。そんな優加に追い打ちをかけるように
『うわああぁぁぁぁー!!!』
中学生ぐらいであろう男の子の悲鳴が聞こえた。その声に優加は聞き覚えがある。
『この声…俊也君!?』
事件が起こっているであろう近所は大介の家であった。大介の家が何者かに襲われている。
『どうしよう…どうしよう…!!』
慌てふためく優加に構う事なく、今度は中年男性の悲鳴が聞こえてきた。
『あああぁぁぁーーー!!!』
この声にも聞き覚えがあった。
『……おじさん!!』
優加の顔は瞬く間に青白くなる。このままではいられないと、とっさに電話にかじりつく。
『警察…警察…警察!!』
焦りで何度も手元を狂わせながら何とか110番をコールした。しかし

ツーツーツーツー

『もう!どうして!?』
受話器を思い切り電話に叩きつける。
『こうなったら…直接交番に駆け込むしかない…!』
怖くてたまらなかったが、意を決して優加は外に飛び出した。
190クロス:2005/07/24(日) 13:32:39
外へ飛び出すや否や、素早く自転車に飛び乗り大介宅を横目にペダルを懸命に漕ぐ。
『…待ってて!すぐに助けを呼んでくるから!』
心の中でそう叫び、今まででした事もなかった立ち漕ぎでとばして行く。
しばらく走ったところで、前方から何かが走ってきた。
『何だろう…?』
自転車を停め、目を凝らして見ようとしたら、それは急に飛び付いてきた。
『ジョン!ジョンじゃない!一体どうしたの?お爺ちゃんは?』
それの正体は近所に住んでいる一人暮らしの老人が飼っている柴犬、ジョンだった。
妻に先立たれ、淋しくなった老人はペットショップからまだ子供だったジョンを買ってきた事から優加はジョンと出会った。
小学・中学時代、大介とよく学校の帰りにこのジョンを撫でていた。それが手伝ってか、老人とも知り合い、今日まで大介共々可愛がってもらった。
『ク〜ン、ク〜ン…』
縄をつけたままのジョンは優加の足に両手を乗せ、何かを懇願している。
『ごめんね、今私急いでるの…あ!』
いきなりジョンは走りだしてしまった。ジョンの走りだした方向は交番方面という事もあり、しばらくジョンを追い掛けているとまだよく見えないが道の真ん中に黒い塊ができていた。
『何だろう…?』
一早く、塊に近付いたジョンは怒り狂ったように吠えまくる。普段おとなしいジョンが吠えるなんて…と思った瞬間、
バサバサバサバサ!!
黒い塊は一斉に飛び立っていった。どうやらカラス達だったらしい。そしてカラスがいた場所を再び見て優加は口に手をあてがった。
『お爺ちゃん…!!』
191('A`):2005/07/24(日) 13:56:21
クロスおつぅ
192('A`):2005/07/24(日) 14:12:53
193('A`):2005/07/24(日) 16:10:23
っつん(・∀・)
194('A`):2005/07/24(日) 16:40:48
おつだお(;´Д`)
195('A`):2005/07/24(日) 23:51:17
自慰とクロスにスンドメされまくりでムラムラしてる
>>200
ケツ貸せ
196('A`):2005/07/24(日) 23:52:53
おっつっつ
197('A`):2005/07/25(月) 01:49:12
「は、早く!車に乗り込むんだ!」
「は、ハイ!」

急いで車に乗り込み、ドアを閉める。

「ゾンビでしょうか?」
「たぶんそうだと思う。………とにかく早く家に戻ろう」
「ですね」
ゆっくりと車が動き出す。

キィッ!

停止する。

「っと、どうした?」
「あれ……」
香里が前方を指差している。

指差す方を見ると、なにやら動物らしきものが居る。先ほどの唸り声の主のようだ。
198('A`):2005/07/25(月) 01:50:46
「犬?か?」
「に、見えます。でも………」

確かに形は犬のそれである。中型犬のボーダーコリーであろうか。赤い首輪をつけている。
しかし、様子は普通ではない。
所々毛が抜け落ち、筋肉がむき出しになっている。
目は白濁し、口からはよだれが滴り、牙は驚くほど鋭く尖っているように見える。

「まさか犬まで……」
「の、ようだな」
「ガルッ……ガフッ!ガフッ!」
ゾンビ犬はゆっくりと車の方へ向けて近付いて来る。

「ど、どうしましょう?」
「ど、どうって、車出すしかないでしょ」
「でも、はねちゃいますよ?」
「それは…そうだけど、でもしょうがないだろ!?
タイヤ噛まれたりしたらこっちもどうにもならなくなるし」
「でも…でも……」

そうしている間にも、犬はじりじりと距離を詰めてくる。
そして、ある一定の距離になった時、犬は車に向けて走り出した。
199type:G:2005/07/25(月) 01:54:29
「ガァル!!ガフッッ!!!」

「来た!!」
「え?あ!?」
「踏め!!!!」
「!!!!」


 ド ン !!!


「ギャウン!!」

急発進した車にはねられ、犬が呻き声と共に飛ばされる。
道路で二転三転し、左前足が千切れ飛ぶ。脇腹からは肋骨も飛び出している。
しかし、それでもなお犬は立ち上がり、車に向かって牙をむき出しにして吼えている。

「と、止まるな!進め!」
「は、はい!!」
犬との距離が見る見る開く。例え痛みは感じなくとも、あの足では満足には走れない。

「とりあえず、大丈夫そうだ」
「…………」
200type:G:2005/07/25(月) 02:01:00


茂雄のアパートに戻ると、香里が口を開いた。

「私、実家で犬を飼ってたんです。ちょうど、あれくらいの」
「それで、さっきは……」
「ええ、やっぱり、辛いものですね。ゾンビとわかっていても」
「うん………でも、しょうがないさ。やらないとこっちがやられてた」

「そうですね…………     ふふっ」
不意に微笑む。
「?? どうしたの?」
「いえ、今度は私が励まされてるなーと、思って」

「あぁ、そういえば、そうか」
茂雄も笑う。
201('A`):2005/07/25(月) 02:56:07
>>195の俺が自慰と連結しましたよ
202('A`):2005/07/25(月) 07:17:20
ひどいネ喪推奨スレだ
203('A`):2005/07/25(月) 08:16:43

204('A`):2005/07/25(月) 10:16:59
自慰おつ
205('A`):2005/07/25(月) 16:27:24
otuotuotuotuotuotuotuotu
206('A`):2005/07/25(月) 18:23:21
今Sonata ArcticaのWolf and Ravenを聞いてるんだが
2:40ぐらいから始まる間奏がotuotuotuotuotuotuotuotuと聞こえるorz

Gさんクロスさん乙乙乙乙
207クロスの中の者ですが:2005/07/25(月) 18:56:40
>>206細かいですねw
アリガトアリガトアリガトアリガト
鬱死しそうなテストも明日で終わりです、頑張ります。
208type:G:2005/07/26(火) 01:21:11
「これから……、どうなるんでしょうね?」
コンビニから入手してきた食料を食べ、一息ついたところで香里が口を開いた。

「………わからない」
「そうですよね……」
「……ゾンビがどのくらいの数いるのかもわからないし、
この町だけで起きているのか、それとも全国的に起こっているのかもわからない。
他の人がどうなっているのかもわからない。
結局何もわからない。情報がどこからも入ってこないんだから」

事実、点けっぱなしにしているテレビは、通常通りの放送が行われているだけである。
「ま、テレビの放送が続いてるってことは、他の地域は無事ってことなのかもしれないけど」

「ただ………」
「ただ?」
「ゾンビは増え続けていると思う」
「え?」
「病院で話を聞いた時に、死んでいたはずの医者が看護師さんに襲いかかったって言ってたでしょ?」
「はい、恵子が……」
「おそらく、ゾンビに襲われた人もゾンビになるんじゃないかな?」
209type:G:2005/07/26(火) 01:22:50
「そ、それじゃあ恵子も!?」
「いや。あくまで身体機能、
少なくとも生命の維持に関わる部分の臓器が損なわれていない場合に限ると思う。
恵子さんは医者に食べられてたってことだから……その………」
「…………」
香里が少し涙目になる。

「あ、や、あの、その」
オロオロする茂雄。

「………ごめんなさい。大丈夫です」
少し微笑む。
「そ、そう?」

「でも、そうやってゾンビになる人が増えていくってことは、その元になるゾンビが居たって事ですよね?」
「これはあくまでも仮説なんだけど……」
「はい?」
「三日前に病院に運ばれてきた遺伝子工学研究所の職員の人、いたよね?
その内何人かは急死したって言ってたでしょ?」
「はい、そうです」
「その人達が病院に来る前、既にゾンビに襲われていたとしたら?」
「え?」
210('A`):2005/07/26(火) 08:18:33
otuotuotuotuotuotuotuotu
211('A`):2005/07/26(火) 17:07:00
おっつっつ
212('A`):2005/07/26(火) 22:17:38
うんこあげ●
213type:G:2005/07/27(水) 02:06:30
「病院に搬入される前、どこかでゾンビに接触していたとしたら?
いや、その病院に来る原因となる傷をつけたのがゾンビだったとしたら?」

「あ、あの事件は犯人逮捕されたって、茂中さんが言ったじゃないですか」
「うん。確かに犯人は逮捕された」
「じゃあやっぱり違うんじゃ…?」

「そもそもそれがおかしいと思ったんだ。事件当日には犯人の情報は何も出ていなかったのに、
次の日になっていきなり逮捕されただなんて」
「と……言うと?」
「でっち上げの犯人……かもしれない。
病院内で緘口令が敷かれていたように、ゾンビが原因だと世間に知られないように」
「そんな……そんなことって……」

「それに、俺、見たんだ。事件の次の日に、ゾンビに襲われたような死体を。
あれがもし、研究所の事件の本当の犯人であるゾンビに襲われた死体だとしたら……」
「……………」
香里の顔が曇る。

「と、とにかく、少し様子を見てみよう。家から出なければきっと大丈夫だと思うから」
「そうですね………」
214type:G:2005/07/27(水) 02:08:01


その後もしばらくテレビを見ていたが、やはり何の情報も出てはこなかった。

テレビも最近は全く面白くない。

「ふあぁあぁぁあ…………」
欠伸も出るというものだ。

「そろそろ、寝ましょうか」

「ね、寝るですって!??」
「え? ええ。もう夜も遅いですし。茂中さんも眠そうですし」
「あ、ああ、そう、そうだね。じゃあ、ね、寝る事にしょ、しようか」
見事な挙動不審っぷりである。

もっとも、茂雄の想像するような事は何一つ起こるわけは無く、
実に何事もなく夜は更けていくのであった。
215('A`):2005/07/27(水) 08:38:52
G乙(´▽`)
216('A`):2005/07/27(水) 13:17:54
217('A`):2005/07/27(水) 16:29:51
             ∩___∩
             |ノ⌒  ⌒ ヽ    
             / ●)  ●) |
 オツカレチャー━━|   ( _●_)  ━━━━━ン♪
            彡、  |∪| 、`
              /  ヽノ  ヽ
             / 人    \\   彡
           ⊂´_/  )    ヽ__`⊃
                / 人 (
               (_ノ (_)


218type:G:2005/07/28(木) 01:18:24
一日前────

目を覚ます。
ぼんやりとした意識が徐々に覚醒していく。
見慣れた天井が見える。

あぁ、ここは我が家だ。

そんな思いが浮かぶ。
ゆっくりと上体を起こす。

「あ、お早うございます」
隣の部屋で寝ていたはずの香里が、茂雄の足元でテレビを見ている。

「ん〜……おはょぅ…………はやぃ……ね………」
まだ脳がボーっとしている。

「ええ、色々と考えちゃって」
「んー、で、何かわかった?」
「え?」
「テレビ、見てたんでしょ?」
「あ、はい。それが、やっぱり何も報道されないですね」
「そう……」
219type:G:2005/07/28(木) 01:19:41
「あのー………」
「ん?」
「遺伝子工学研究所に……行ってみませんか?」
「え゛?」

急激に意識がクリアーになる。

「行って……みませんか?」
「で、でも、もしあそこからゾンビが出たとしたら、危険すぎる」
「病院の……」
「え?」
「病院の場合と同じように、エサがなくなったら、ってやつです」
「そ、それはそうかもしれないけど」

「このままここでこうしてても、埒が明かないですし……何か行動起こさないと」
「そりゃそうなんだけど、状況もさっぱりわからないのに」
「状況は、きっとこのままだと何もわからないですよ。テレビもアテにならないし。
もしかしたら、研究所に行けば何かわかるかもしれないですよ?」

確かに、茂雄もそれは考えていた。
元々何をやっていたのかもよくわかっていない研究所である。
人がゾンビ化する。その原因を作り出したのがそもそもその研究所かもしれないという思いはあった。
220type:G:2005/07/28(木) 01:25:43
「どうしても、行くつもり?」
「そう……ですね。いざとなったら一人ででも」


「………わかった。一緒に行くよ」
「ほんとですか!?」
香里の表情が少し明るくなる。
「一人で行かせるわけにもいかないから。それに、俺も気にはなるし」
「ええ、ですよね!行きましょう」

と、決まれば行動に移すのみだが、肝心の身を守る物がない。

ここで都合よく部屋に木刀や金属バットなどが転がっていれば言う事は無いのだが、
あいにくと茂雄はその類の物は持たない。
あるものといえば包丁と釣竿、病院から持ち帰ってきたモップくらいのものである。

なるべくならば接近戦は避けたい。
釣竿はしなって役に立ちそうにもない。
となれば必然的にモップだけになってしまう。
身を守れそうな物はもっとない、少し厚手のジャケットか、よくても鍋の蓋程度の物だ。

お鍋の蓋にヒノキ(?)の棒。まるでドラクエの初期装備である。
せめてこん棒と皮の盾くらいは持ちたいものだ。
221('A`):2005/07/28(木) 01:31:49
自慰で寸止め
222('A`):2005/07/28(木) 01:47:08
爺が寸止め
223('A`):2005/07/28(木) 09:48:57
また寸止め食らったぜ 乙
224('A`):2005/07/28(木) 11:30:23
おもしろくなってきたああああああああああああああああああああああああ!
225('A`):2005/07/28(木) 13:53:50
自慰で寸止め
226type:G:2005/07/29(金) 02:44:40
「拳銃とまでは言わないけど、せめてバットか鉄パイプでもあればなあ………」
「あ、バット、ありますよ」
「え?」
「車に積んでます。金属バット」
「え!??」
可愛い顔してちょっと危険な娘なのか?夜な夜なワゴンに乗って金属バットを振り回しているのではあるまいな?
そんな思いが去来する。

「ナース仲間でソフトボールやってるので、車に積みっぱなしにしてるんです」
「え?ソフトボール? あ、あぁ、そ、そうだよね。ははっはははは」
「?」
「いや、いやいや、何でもない。それじゃあ行くとしようか」
「はい!」

一応食料もいくらか車に積み込み、研究所へと向けて走り出した。

研究所は町の中心部からは少し離れた所にある。
だからこそ、何の研究をしているのかもよく知られていないのであろう。
茂雄が就職活動時と巨大匿名掲示板で得た情報によると、
職員は全員研究所に隣接した寮に住んでおり、外出している姿は殆ど見かけることはない。
外界と隔離された施設であると言っても過言ではない。
227type:G:2005/07/29(金) 02:47:32
研究所への道を進むと、ゾンビの姿がちらほらと見えてきた。
その殆どはただフラフラと路上をさまよっている様に見える。
生きた人間は見当たらない。
もっとも、この状況で生きた人間が外を歩いていれば、あっというまにゾンビどもに襲われてしまうだろう。

「やっぱり、ゾンビの数は増えているみたいですね。………大丈夫でしょうか?」
「車に乗っていればとりあえずは大丈夫だろ」

確かに車に乗って、動いている限りは安全であろう。
ゾンビの足で車の速度に対抗できるとは思えない。
仮に追いつかれてもゾンビはドアを開けることはできない。

キィッ!

と、思っていたら不意に車が停止する。

「え?」
と、茂雄が思う間もなく香里が車を降り走り出していた。
「ええええええええ!!!???」
慌てて茂雄も金属バットを手にして車から降りる。

「おい、ちょっと、ま て よ!!」

キムタク風のリアクションも忘れない。
228('A`):2005/07/29(金) 03:02:48
おい、ちょっと、ま て よG!!
229('A`):2005/07/29(金) 20:59:45
ちょっとまてよ!ageるぞ!
230('A`):2005/07/29(金) 21:02:50
モップの先に包丁をガムテープなんかで、
固定させて槍にするという工夫はないのか?
231('A`):2005/07/29(金) 21:14:18
>>230
それなら普通のモップの方が強いだろ
232('A`):2005/07/29(金) 21:18:49
>>230
それなら普通の包丁のほうが(ry
233('A`):2005/07/30(土) 00:58:04
キモオタ来ないなぁ…
飽きちゃったのかなぁ……
234('A`):2005/07/30(土) 08:19:49

キモオタまだ〜?
235('A`):2005/07/30(土) 09:45:59
超期待A   G    E
236俺の短編駄文投下:2005/07/30(土) 16:08:32 0
     

今日は疲れた。 早く眠るとしよう。
ろくに着替えもせずベットに横たわり、目を瞑り睡魔のままに従う事にした。

しかし電話が鳴る。今日はついてない・・・。 急患か。
急いで飛び起き顔を洗う。 冬の夜の水は凍える様な冷たさだ。

軽く身支度を済ませ玄関で靴を履き、掛けてあるカギを握る。
ドアを開け寒さに思わず身震いする。暖かい部屋を少し惜しそうにしながらもドアのカギを閉め、急ぎ足で車に乗り込んだ。



五分ほど車を走らせ病院に到着した。
中に入るとすぐに白衣に身を包み手を消毒する。

病室へ開けると患者を囲った数人の医師と看護士がテキパキと機械的に作業を始めている。
私はベッドの前に行き、急患を見た。

顔に生気の色は・・・   無い。
虫の息のまま大量の汗をかいている。私も悲痛な気持ちになる。

腹部から血が大量に溢れ、看護士が必死に止血をしているが収まりそうもない。
えぐられた様な傷は、何かの生物に食いちぎられた様な跡だとも言える。

私はこの傷で直感した。これは''助からない''。
非情だとは思うが、やはりこの患者に手をどう尽くしたとしても見込みは無い。つまり無駄だろう。
それに生きている方がおかしい状態と言ってもいい。










そして私の思った通り、彼は数分後息を引き取った。






237('A`):2005/07/30(土) 16:23:46 O
ちょとおもろい
238('A`):2005/07/30(土) 18:26:39 0
、茂雄が思う間もなく香里が車を降り走り出していた。
「ええええええええ!!!???」
慌てて茂雄も金属バットを手にして車から降りる。

「おい、ちょっと、ま て よ!!」

キムタク風のリアクションも忘れない。


228 :('A`):2005/07/29(金) 03:02:48
おい、ちょっと、ま て よG!!


229 :('A`):2005/07/29(金) 20:59:45
ちょっとまてよ!ageるぞ!


230 :('A`):2005/07/29(金) 21:02:50
モップの先に包丁をガムテープなんかで、
固定させて槍にするという工夫はないのか?


231 :('A`):2005/07/29(金) 21:14:18
>>230
それなら普通のモップの方が強いだろ


239('A`):2005/07/30(土) 21:05:29 O
>>238
何が言いたい
240('A`):2005/07/31(日) 01:58:36 O
期待アゲ
241type:G:2005/07/31(日) 03:13:11 0
香里が駆け寄って行く先を見ると、女の子がうずくまっている。
「あれか…!!」
茂雄も全速力で香里の後を追う。

女の子の元に先に辿り着いたのは香里であった。
「大丈夫!??」
女の子の背中に手を触れる。小刻みに震えているのが伝わってくる。
周囲を見るが血らしきものは落ちていない。
外傷はないようだ。
「よかった………」

「もう大丈夫だから、ね?」
香里が声をかけると、女の子は顔を上げ、香里の方へと目を向けた。



その目は、白濁していた。
242type:G:2005/07/31(日) 03:16:22 0
「!?  あっ! 痛っ!!」

女の子の赤黒く変色した手が香里の腕をつかみ、爪を食い込ませる。

「痛っ!!ちょっと、離して!!!」
腕を振り解こうとするが、爪は食い込み続ける。とても少女の腕力とは思えない。
逆に女の子の力に押され、バランスを崩す。

「きゃっ!」
その場に尻餅をつく。
香里の首筋をめがけ、女の子がゆっくりを口を開いて近付いて来る。
「い、いやああああああ!!!!」


ゴ グシャ!!!

その刹那。鈍い音と共に、香里の視界から女の子の下顎から上が姿を消した。

その後には、金属バットを振り切った姿の茂雄が立っていた。
243type:G:2005/07/31(日) 03:19:12 0
茂雄は少年時代、親に勧められるがままに地区のソフトボールクラブに入っていた。

運動神経は良くもなく悪くもないが、手先はそこそこ器用だった為、練習ではそれなりに活躍をみせていた。
上手くなっていく自分が嬉しくて、素振りを繰り返していた。
まだ若かった。
世間知らずだった。
世の中は楽しくて、幸せな日々が待っているのだと思っていた。
大人になれば皆働いて結婚して子供ができて幸せに暮らすのだと思っていた。

その後茂雄は、ライトで9番だったがレギュラーになった。人生最初で最後の快挙である。
しかし茂雄は小心者の上にあがり症だった。
人生初の試合。フライが飛んで来てはエラーをし、バッターボックスに入っては三振の山を築く。
エラーの度、三振の度に、チームメイトやその保護者達から溜息が漏れるのを聞いた。


茂雄はその日、ソフトボールクラブを退団した。


そんな茂雄が、失敗の許されない本番で見事ゾンビの頭部をジャストミートしたのだ。
「あぁ、こんな俺でも成長はしていたんだなぁ………」
少し感慨深い気持ちになる。
244('A`):2005/07/31(日) 10:46:58 0
おk、自慰おつ
俺は二日連続でオールだが気にせず三日目に突入しようと思う
245('A`):2005/07/31(日) 12:00:38 0
乙 自慰
246('A`):2005/07/31(日) 12:26:53 0
自慰おつ
247('A`):2005/07/31(日) 17:18:24 O
期待あげ
248type:G:2005/08/01(月) 03:43:49 0
プヒュル……プシュ…ゴボ…ヒュ……

女の子の呼吸に合わせるかのように、ゴポゴポと音を立てながら切断面から血と空気が溢れ、
爪が食い込んだままの香里の手に滴り落ちていた。
女の子の手は、力を失い、香里の腕から滑り落ちる。

「あ、あ、あ、、、」
香里は目を見開き、その光景を呆然と眺めていた。

「だ、大丈夫!?」
茂雄の手が、香里の肩を揺らす。
「えっ!?     あ、うん。大丈夫………大丈夫です」
正気に戻る。
「よかった。とにかく早く車に戻るんだ!」
グイッと、香里の手を引いて走り出す。
女性と手をつないで走るなど、茂雄にとっては人生始のことである。

「あっ、痛っ!」
手を離す。

「あっ、血が………」
香里の右手からはゾンビの血に混じり、香里自身の血も滲んでいた。
「大丈夫です。早く、戻りましょう」
「う、うん」

茂雄にとって、生まれて始めての女の子と手をつないで走るというイベントは
実に短時間の内に終わりを告げた。
249type:G:2005/08/01(月) 03:46:13 0
幸いにして、車の近くにはゾンビは来ていなかった。

「大丈夫?運転」
「はい、大丈夫です。ちょっと爪が食い込んで血が出ただけですから」
そう言いながら、ハンカチを腕に巻いて応急処置をする。

「駄目ですねえ、私。女の子が襲われてるって思って。何も考えずに飛び出してしまって。
結局自分が襲われるんですから………」
「あ、いや、そんなことは………」

「また………助けられちゃいましたね」
「あ〜、まあ、そうなるかな。これで俺がもっといい男だったら、格好よかったのにな。
不細工じゃ格好いいはずのシーンも台無しだ。ははっはははは」
軽く自虐ネタを織り交ぜて落ち込む香里を励まそうと試みる。
自虐ネタならお手のものだ。

「そんなことないですよ(ボソッ」
「ははははっ え?何?何か言った?」
「いえ、何でもないです。さ、研究所に向けて出発しましょう」
「あ、う、うん」

そして車はノンストップで研究所へと走って行った。
250('A`):2005/08/01(月) 10:06:38 0
G乙 さてとローソンでも行って来るか
251('A`):2005/08/01(月) 17:04:48 O

乙華麗
252('A`):2005/08/01(月) 17:12:45 O
香里感染か!?
253('A`):2005/08/01(月) 19:35:47 O
まーた寸止め
254('A`):2005/08/02(火) 01:54:30 O
つん(;´Д`)
255type:G:2005/08/02(火) 03:08:13 0
S&M社 遺伝子工学研究所
茂雄の仮説が正しければ、この研究所こそが今回の事件の発端の場所である。
その研究所の敷地内へ、二人を乗せた車はゆっくりと入っていった。

「凄い、広いんですね」
「うん、凄いね……こりゃ」
過去に採用試験で訪れた事のある茂雄も、改めてその巨大さに驚かされる。

「どこに行けばいいんでしょう? 研究室って、どこなんでしょうね?」
「う、う〜ん………。俺も面接で一回来ただけだから、なんとも……」
「え?来た事があるんですか?ここに?」
「う、うん。大学の頃。就職試験で………」
「へぇ〜。それで、どうだったんですか?」
「…………聞いてくれるな」
「あ…………すいませんでした…………」

純粋な探究心という奴は、時に酷く残酷である。
本人にそのつもりはなくとも、それは簡単に人を傷つけ、過去の傷すらも掘り起こしてしまう。
事実、面接時のやり取りが軽くフラッシュバックし、茂雄は軽く鬱が入っていた。
256type:G:2005/08/02(火) 03:09:42 0
「あ、あそこ、駐車場がありますよ。とりあえず止めてみましょうか」
「うん………」
「………怒ってます?」
「いや………」
「…………」

駐車場に車を止め、一呼吸おく。
「どうしましょうか?降りて歩いてみます?」
「………いや、ゾンビがいるかもしれないし。闇雲に歩いても………」
「う〜ん……」

その時不意にスピーカーの音が鳴り響いた。


『ようこそ我が遺伝子工学研究所へ。茂中茂雄君』

257('A`):2005/08/02(火) 08:04:22 O
えっ
そういう!?
258('A`):2005/08/02(火) 08:17:58 0
いま中盤ぐらいか?
259('A`):2005/08/02(火) 10:02:29 0
おお良いぞ乙
260('A`):2005/08/02(火) 14:59:08 0
261('A`):2005/08/02(火) 17:52:56 O
age
262('A`):2005/08/02(火) 21:24:33 O
爺に寸止め
263('A`):2005/08/03(水) 01:34:42 O
会話が呑気で笑える
264type:G:2005/08/03(水) 02:08:39 0
「!?」
「!?」
顔を見合わせる。
それもそのはずである。
研究所備え付けのスピーカーから茂雄の名を呼ばれたのだ。

周囲を見渡すが、人の姿はない。

『あー、慌てる事はないよ。君たちの姿は研究所のモニターを通して見ているんだ』

「モニター?」
確かに、言われてみれば駐車場の周囲や、建物の周囲、いたるところにカメラが設置してある。

『ま、こんな状況で長話もなんだ。こっちへ来たまえ。
僕は君たちが今止まっている駐車場の正面の建物の8階、モニター室にいる。
安心したまえ。その道中にはゾンビの姿はない』

「ど、どうします?」
「どうって言われても………とりあえず、行くしかないかと」
「そうですね、他に何の手がかりもないわけですしね」

「うん。それにどうして俺の名前を知っているのかも気になるし」
「面接官だった人かもしれませんね」
「うっ」
「あっ……」

申し訳なさそうな顔をする香里。
265type:G:2005/08/03(水) 02:11:43 0
「やっぱり……行くの止めようか………?」
「あ、じょ、冗談ですよ。た、多分違う人ですって。
そんな 落 と し た 人 のことをいちいち覚えてる企業なんてないですよ」
「ううっ………」

励ましたつもりがまるで逆効果である。

「と、とにかく行きましょう。ね?」
「うん……」
渋々承諾する。
どちらにせよここ以外行く所なんてないのだ。


研究所の建物の中に足を踏み入れる。
確かにゾンビの居るような気配はしない。

「8階でしたよね?」
「うん」
「あっ、エレベーターがありますよ。あれ使いましょう」

エレベーターの△ボタンを押す。

ウィィィィ………ン チーン 「イッカイデゴザイマス」
266type:G:2005/08/03(水) 02:18:38 0
ドアが開く。

「うわっ…」
「うおっ!?」
エレベーターの中は、血にまみれ、肉片がこびり付いていた。
「こりゃあ……」
「ゾンビ……ですよね?」
「だと思う。いつかはわからないけど、少なくともこの研究所内にはゾンビがいたという事だ」

「………階段で上りましょうか?」
「そ、そうだな」

とはいったものの、常日頃から運動不足極まりない茂雄の体は、
4階に差し掛かったときにすでに限界を迎えつつあった。

「お、俺のことは構うな、君は先へ進むんだ………」
一度は言ってみたかった台詞である。

「何言ってるんですか、ホラ、立って。あと半分じゃないですか」
「それはつまり今上ってきた階段の倍という事だ。そんな甘い言葉には騙されないぞ!
某テーマパークの様に待ち時間を分表記にすることで意識的に短く感じさせているのと同じだ!」
ネガ丸出しである。

「もー、いいから行きますよ、ホラ」
「うぅ、ちくしょう……」

息を切らしながらもどうにかこうにか階段を上りきる。
267('A`):2005/08/03(水) 04:35:17 0
初めて見たけど面白いなココ
268('A`):2005/08/03(水) 09:56:54 0
オッツ!
269('A`):2005/08/03(水) 13:09:04 0
オッツ!
270('A`):2005/08/03(水) 20:11:49 O
おっつん
271バイオハザードコード??:2005/08/03(水) 23:58:58 0
「はぁ〜また試合に負けちゃったよ…」
帰りのタクシーの中一人の大男が呟いた。
「俺って才能ないのかな?毎回、毎回つまらない試合ばかりで…
勝ったのも一度だけだし…」

それを励ますかのように答える運転手。
「なあに今はついてないだけです。まだ初めて幾分も経ってないですし
それに天下の横綱がそんなに弱気でどうするんですか。
これからですよ。これから。」

落ち込む大男をやさしそうな口調でそう語りかける運転手。

タクシーの運転手になって20年。無事故、無遅刻、無欠勤。
その優秀な成績を認められ、この大男の送迎を担当する男。

山本一郎 42歳 みてくれこそ悪くはない渋い感じのオッサンだ。
しかしこの年で独身である。
それもそのはず彼は青春時代のトラウマからか女性とうまく話す事ができないのだ。

そんな彼はこの大男を励ますいわば大男にとってもう一人父親のような存在である。
いまいち成績の思わしくない大男を毎回優しく相談に乗ってきた。

「うぅ…山さんアリガト」

山本に慰めなれ突然泣き出す大男。毎回だ。

しかし今回は違う。大男は声を振り絞りこう言った。

「ちくしょう…そうだ今まで笑ってきた奴に分からせてやるよ。
なんで相撲に68人しか歴代の横綱がいないのかってことをな!!」

曙太郎様である。



272バイオハザードコード??:2005/08/04(木) 00:00:13 0
ああン。長すぎたそしてsage
273('A`):2005/08/04(木) 00:00:18 0
新作キター!!!
マケボノww
274type:G:2005/08/04(木) 02:52:48 0
「えーっと、あっ、ありましたよ『モニター室』ここですよ」
香里が一つのドアを指差している。

茂雄は階段を上がりきった先の廊下に腰を下ろしたまま応える。
「はぁ、はぁ………そ…そうか………それは、よか……た……はぁ、はぁ」
いくらなんでも疲れすぎである。

「入りますよー?」
「うん……はぁはぁ、、、、ん、よし、行こう」


ガチャ

ドアはすんなりと開く。
部屋は全体的に薄暗く、テレビ画面の明かりに照らされている。
室内は壁一面にテレビのモニターが備え付けられ、
中央にはカメラやモニターを操作する為の装置らしき物がある。
その装置の前にある椅子、その椅子に一人の男が腰をかけ、茂雄たちの方を見ていた。

「!? 探偵さん!!?」
「え?」
そこに座っていたのは、茂雄がコンビニに行く途中に声を掛けられた探偵・山中であった。
275('A`):2005/08/04(木) 11:11:43 0
ん〜コンビに。。。覚えてないw

G バイオハザードコード おっつんつん!
276('A`):2005/08/04(木) 12:21:47 0
277バイオハザードコード??:2005/08/04(木) 14:17:58 0
「はは。そうですよ。その意気ですよ。いつか相撲がいかに強い格闘技
なのかみんな見せてあげてください。」

曙は立ち直り車内で談笑が続いた。これも毎回のパターンだ。
だが今回は少し違う。曙の自宅まであと20分という所で検問をしている。

「どうしたんですかね?」
「飲酒運転かなんかでしょ。俺達には関係ないよ。ハハハ。」

しかし検問に近づくと飲酒運転を取り締まるというには
不自然な後景に山本は気付いた。

「なんですかね?救護車や消毒車までありますよ。それにあれ自衛隊
じゃないですか?」
「んん。ああ本当だ。なにかの訓練かな。ハハハ。」

大きな体を乗り出して太郎は検問のほうを見た。
先程、カッコイイ事を言ったので上機嫌だ。周りの異様さにも全く動じない。
さすが68人しかry

そんな感じで曙と山本の乗るタクシーの順番がきた

278('A`):2005/08/05(金) 14:03:50 0
作者様方、乙です。暑さに負けない熱い妄想期待してますage
279('A`):2005/08/05(金) 15:46:43 0
280('A`):2005/08/05(金) 19:27:46 O
281type:G:2005/08/06(土) 01:24:12 0
「お?僕の事を覚えていたのか」

「ど、どういうことですか?」
香里が茂雄に尋ねる。
「あ、あの、3日前に、死体を見た道路を通った時に、声をかけられたんだ。確か……山中さん」

「死体?ああ、君はやっぱりあそこで死体を見ていたんだな?どうりで、挙動が怪しいと思ったよ。
ま、今となってはどうでもいい事だけどね」
山中は少し笑っている。
もっとも、茂雄の挙動が怪しいのはいつもの事である。

「ど、どうしてあなたがここにいるんですか?」
「うーん、どこから話そうか………。あ、とりあえずこれを返しておくよ」
山中は机の上においてある財布を手渡す。
「あ、俺の財布…!?」
「うん、悪いとは思ったけど、あの日失敬させて貰った。素性を知っておきたかったのでね」
「こ、これがなくなったせいで俺はあの日……」
思い出したくない過去の一つが思い出される。

「ははっ、ごめんごめん。でも君も隙だらけだったよ、茂中君」
「ううっ………」
282type:G:2005/08/06(土) 01:29:26 0
「さて、まずは君とあった日の事を話すとしようか。死体は見たと言ったね。
その後の処理班の姿も見たかい?」
「はい、確か防護服…みたいな服を着て……」

「うん。それじゃあ話は早そうだ。
実はね、あの日僕は二つの物を探していた。 その一つは、死体と接触した可能性のある人間だ」
「え?」
「ここに来たという事は知っているんだろう?
タイプG…いや、ゾンビと言った方が君達には馴染みがあるかな」
「ゾンビなら……もうこの町で知らない人はいないんじゃないかと……」
「ははっ、だろうね。彼らは急激に数を増やしているはずだからね」
「?」

「いいかい?あの時はまだその感染力がはっきりとわかっていなかった。
空気感染する恐れもあった。
我々としては、ゾンビ、又はゾンビに襲われた者の近くに居た人間を調べる必要があったんだ」
「じゃああの時護送車に乗せられていた人達は………」

「うん、この研究所につれて来て隔離し、一通りの検査をした後、解放したよ。
さらに、現場から立ち去った者がいるかもしれないということで、
あの辺りを通る人に片っ端から声をかけていたのさ」
283type:G:2005/08/06(土) 01:32:58 0
「そうだったんですか…………って、空気感染ですって!?」
「それについては安心して貰っていい。感染経路については後から詳しく話すけど、
とりあえず空気感染の可能性は無い」
「……ですか」
胸を撫で下ろす。

「そして、我々のもう一つ探し物、それはゾンビと直接接触した人間だ。
あの日、君に見せた写真。覚えているかい?」
「え?ええ。確か眼鏡の男の人……」
「そう。その写真だ。 実はね、その写真に写っていた男性こそが、この町のゾンビ第一号なんだ」
「ええええ!!!」
「驚いたかい? 彼の名は田中 伸一。僕の同僚さ」
「えーっと…………」

「ふふっ、わからないか。それじゃあ順を追って話すとしようか
と、その前に改めて自己紹介を。この研究所の職員、山中だ。よろしく。そちらの君も」
「あ、宜しくお願いします。鹿山香里と申します」
「ちょ、職員って……探偵、は?」

「身分を隠していた方が何かと都合がよかったのでね」
「ふふっ」と山中は笑い、話を続けた。
284('A`):2005/08/06(土) 01:58:01 O
+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)
 (0゚∪ ∪ +
 と_)_) +
285('A`):2005/08/06(土) 02:18:46 0
G乙!
286('A`):2005/08/06(土) 02:51:42 O
まーた寸止め
287('A`):2005/08/06(土) 08:10:25 O
だか、それがいい
288('A`):2005/08/06(土) 10:20:39 0
寸━━━━(゚∀゚)━━━━止め!!!!!!
289('A`):2005/08/06(土) 13:18:00 0
290('A`):2005/08/07(日) 09:15:20 O
291type:G:2005/08/07(日) 23:15:06 0
「事の始まりは………そうだな、研究自体は30年ほど前から始まっていたんだ」
「研究?」
「そう、人体を人為的に変化させ、強化させることにより、寿命を格段に延ばす研究………
というのが表向きな研究目的。実際は人体の強化による軍事利用が目的だったんだがね」
「そ、そんなこと可能なんですか?」
香里が訪ねる。

「当時から様々な実験が行われていたようだ。僕がこの研究に加わったのは5年前からになるから、
当時の資料からしか読み取れないけどね。
投薬実験に始まり、人工臓器、人工筋肉による強化、はては遺伝子操作まで行われていたらしい」

「そんなこと……」
「これを見てごらん」
山中は振り返り、操作盤を少し操作する。
壁一面のモニターが切り替わる。
「!!?」
「!?」
そこに映し出されていたのは、何かのカプセル状のものに詰められ、液体に浸されている人体であった。
ある固体は右手のみが異常に発達し、ある固体は足が触手のように分かれ、
ある固体は顔の半分以上が口になっている。
数あるカプセルには一体としてまともな人間の体をしているものはいなかった。
292type:G:2005/08/07(日) 23:19:33 0
「こ………これは………」
「数年前までこの研究所で行われていた実験の名残りさ。
遺伝子操作と投薬を繰り返した結果の姿だよ。
資料によると研究には主に囚人や、人工授精させた乳幼児を使っていたようだね」

「も、もういいです!消してください!!」
香里が泣きそうな顔をして叫ぶ。
「……失礼」
山中はカタカタと、操作盤の上で手を動かす。モニターは通常通り、研究所内の風景を映し出す。

「とまあこのように、研究は遅々として進んではいなかった」
「でも、実際ああやってゾンビが…」

「まあ最後まで聞きたまえ。
そんな研究だったが、ある時光明が見えたんだ。
4年前。この町の山の中腹に隕石が落ちたのを覚えているかい?」
「ええ、当時結構な騒ぎになりましたから」
大学生時に野次馬に行っていた。一人で。
もっとも、大変な人出でとても隕石付近までは近寄れなかったが。

「隕石はこの研究所内に運び込まれ、綿密な検査がなされた。
そして、その隕石の表面にとある物体を見つけたんだ」
「物体?」

「ウイルスさ。およそ地球上には存在しない、ね」
293('A`):2005/08/08(月) 01:11:21 O
爺に寸止め乙





クロス忙しいのか?
294('A`):2005/08/08(月) 03:41:34 0
G乙
ゾンビって地球外生命体が元なのかよ!?
295('A`):2005/08/08(月) 06:14:08 0
山中に銃を突きつけられる二人
襲い来るゾンビの群れ
命からがら研究所を抜け出した先に待つゾンビ四天王との戦い
そして香里の身に訪れる危機

果たして二人の運命は


────本当の戦いはこれからだ!


                     Type:G先生の次回作にご期待下さい
296('A`):2005/08/08(月) 11:34:18 0
おつつつつつん!
297type:G:2005/08/09(火) 02:23:16 0
「我々はすぐに動物実験を開始したよ。
その結果、ウイルスは面白い特性を持っている事がわかった。細胞を急激に活性化させるんだ。
ただ、ウイルスにより活性化された細胞には欠点もあった。
通常状態で老化の進行が恐ろしく早くなり、腐敗もかなりの速度で進む」
「腐敗……ですか」

「そう、それは現在でも完全には解決されてはいない。
君もゾンビにあったのならわかるだろう?
死後数時間しかたっていないのに、体の表面には腐敗が進んでいるという事が」
「ええ、それは、身をもって」

「我々はそのウイルスを元に、徹底的に調査研究を進めて来た。
サンプル固体もいくつか保存してあるけど、見てみるかい?」
「い、いえ。もう結構です」
「そう?」
山中は少し残念そうな顔をした。

「まあいいか。

そして、今回サンプルとして出来たのが『T-ウイルス タイプG』だ。
ま、Tとは田中のT、タイプGってのは7番目のサンプルって意味なんだけどね。
単純なもんだろ?」
山中は少し笑った。
298('A`):2005/08/09(火) 10:35:36 0
やっと真相が見えてきましたね(´▽`)

G。。。オ━━━━(゚∀゚)━━━━ツ!!!!!!
299('A`):2005/08/09(火) 18:13:44 0
オ━━━━(゚∀゚)━━━━ツ!!!!!!


300type:G:2005/08/09(火) 23:30:51 0
「さて、このタナカウイルス、そしてその発症体であるタイプGの特徴はこうだ。
まず、潜伏期間は感染後6〜12時間。12時間以内にウイルスは脳を支配する。
すると感染した生物は仮死状態に陥る。これが発症の第一段階だ。
各身体機能は完全に停止し、見た目は全くの死人となる。

だが、その状況下でウイルスは凄まじいスピードで増殖を続けている。
それに伴い、体表では腐敗が起こり始める。
やがて、ウイルスが全身の細胞へと行き渡った頃、仮死状態から目覚める。
これが発症の第二段階と言っていいだろう。
その状態の人間に自我は殆ど残されていない。

筋力と五感は研ぎ澄まされるが、少し複雑な行動になると途端に出来なくなる。
脳はウイルスに支配され、本能が理性を完全に凌駕してしまうんだ。

そして、恐らく活性化による代謝速度の変更によるものであろうが、
放って置くとほぼ一日中何かを食べ続ける。
一番好きなのは『肉』だな。獲物を前にした時には理性の入り込む余地などない。
ただ己の”空腹感”を満たす為だけに行動している。
もっとも、それは肉体を維持する為の必要条件みたいなものなんだけどね。

ま、これは動物実験によるものだから、人間の場合はまた少し異なるかもしれないがね。
余程記憶に残っているか、又は思い入れが強い相手を前にしたら、
少しは躊躇する姿を見せるかもしれないな」
301type:G:2005/08/09(火) 23:44:39 0
「そ、それでその、田中さんはどうしてゾンビになったんですか?」

「……田中が、自分自身でウイルスを接種したんだ」
「え?」
「田中はその名が付いているように、T-ウイルスの開発責任者だった。
田中の研究は着実に成果を上げていたよ。
タイプGに至っては実用化目前まで来ていたと言っても良いだろう。
腐敗と、知能の問題を解決する兆しが僅かではあるが見えていたんだ。

ある日、田中は自分の身を人体実験の対象とし、ウイルスを注入した。
だが、早朝に仮死状態から目覚めた田中は既に皆の知っている田中ではなかったよ。
次々と研究所に残っていた職員を襲い、研究所外に出て行ってしまった、というわけだ。
僕はその頃寮に戻っていたんで無事だったんだけどね。

君が路上で見た死体。あれを作ったのはおそらく田中だよ」

「な、なぜ田中さんは自分に?」
「その時の田中の心理は僕にはわからない。研究者としての意地か、プライドか」
「そんな…………」

「………優れた研究というのはね」
「え?」
「本当に優れた研究という物は……時に人心を深く惑わすものなのさ。その理性すらも失わせてしまうほどにね」
感情なく話す山中に、茂雄は少しぞっとしていた。
302('A`):2005/08/10(水) 04:20:22 0
G乙!
伏線?らしきものを見つけたが、違うかな…
303('A`):2005/08/10(水) 08:47:36 O
G乙カレー

クオリティ高いな
304('A`):2005/08/10(水) 11:13:21 0
本屋で売っていたら必ず買うぞ!

G乙
305('A`):2005/08/10(水) 11:32:55 O
Gでぬいた
306('A`):2005/08/10(水) 11:37:58 0

もしバイハが現実で起こったら、ジルのコスプレをして汚染されたシティを
脱出する。
307('A`):2005/08/10(水) 11:39:20 0

というか、映画バイオハザードはかなり面白かった。
キモ怖くて緊張感があり、しかもヒロインがエロカワイイので
308('A`):2005/08/10(水) 16:57:54 O
ただのドタバタアクション
309('A`):2005/08/10(水) 19:50:57 0

310type:G:2005/08/10(水) 23:43:11 0
「………あの?」
静かに話を聞いていた香里が、口を開く
「ん?なんだい?」
「感染……といいましたよね? 感染経路はわかっているんですか?」
「ああ、それはわかっている」
「教えて、もらえますか?」

「潜伏期間及び発症の第一段階、仮死状態の時点では、血液や唾液などの体液、粘膜等から感染する。
次に第二段階、つまり発症し、ゾンビとして活動を始めた状況になるんだが、
この状態ではウイルスは少量ではあるが、ゾンビの全身に分布している状態となる。
例えば手を擦りむいたところに、ゾンビの体が触れればそこから感染する可能性がある。
手っ取り早く言ってしまえば、傷口にゾンビの体が触れたらアウトと思ってもらってもいいだろう」

「ちょ、ちょっとまって!!」
今度は茂雄が口を開く。
「鹿山さんはさっき研究所に来る前にゾンビに腕をつかまれたんです!
爪が食い込んで、血も出てて。それに傷口にゾンビの血が………」
「本当か!?」
山中は香里の方へと目を向ける。
香里は無言で頷く。

「…………可能性だけで言えば、T-ウイルスが発症しない人間がいないとは言い切れない。
だが、そんなものは万に一つの確率だ。恐らく………感染していると思って間違いないだろう」
311('A`):2005/08/10(水) 23:44:43 0
なに?この自演スレ
312type:G:2005/08/10(水) 23:47:15 0
「そんな! 何かないんですか?薬とか!」
「残念ながら。まだT-ウイルスは研究段階なんだ」
「それじゃあ、どうなるんですか!?」
「まず間違いなく、12時間以内に仮死状態となる。その後は………君もわかるだろう?」

「そんな!!!そんなことって!!!!」
「現実だ。受け入れなさい」
「そんな馬鹿な話があるもんか!!完全にそっちのミスじゃないか!!!
それで人が死ぬんだぞ!!!」
「田中の独断で行った事とは言え、研究所の人間として私も悪いとは思っているよ」
「そういう問題じゃないでしょう!!」

香里が茂雄の腕をつかむ。
「あ、あの……私は、大丈夫ですから」
「でも!!このままじゃ……!!」
「大丈夫…ですから……」
「…………」
香里が真っ青な顔をしているのが、モニターの明かりしかない室内でもはっきりと感じ取れた。

「……行こう」
「え?」
「逃げるんだ!この研究所から!この町から! 急いで外の病院に行けば、きっと何とかしてくれる!!」
313('A`):2005/08/11(木) 12:32:11 0
G ポーツ
314('A`):2005/08/11(木) 18:52:25 O
うっつん(;´Д`)
315('A`):2005/08/11(木) 18:53:52 0

このスレの1じゃない人の新作ってまだ出ないとですか?
喪母さんの話なんだけど
316('A`):2005/08/11(木) 19:34:37 0
317type:G:2005/08/11(木) 23:56:49 0
「待ちなさい」
山中が口を開く。

「………何ですか?」
「T-ウイルスの開発に関わり、その恐ろしさも感染力も知っている僕が何故ここに留まっていると思う?」
「どういうことですか?」
「この町からは出られない。ということだ」
「え?」

「主要交通網は全て軍隊によって閉鎖されているよ。この町は完全隔離区域に指定されたんだ」
「そ、そんなこと、できるわけないでしょう?」
「おかしいと思わなかったかい?事件発生以来のこの町での報道規制を」
「それは………」

「この研究にはね、国が絡んでいるんだよ」
「!?」
「日本独自のものなのか、アメリカが絡んでいるのかまではわからないがね。
なんせ研究がスタートした当時は冷戦真っ只中だったからね」
「…………」
「更に言えば、この町の中にも逃げ場はない」
「え?」
「こんな危険なウイルスが表に出て、黙って見ていると思うかい?」
「…………」
318type:G:2005/08/11(木) 23:59:46 0
「ウイルスが表に蔓延した際にはすみやかにS&M社の上層部から国へ連絡が行く様になっている。
そして決定は迅速に行われたよ。
明日、正午にはこの町は爆撃され、全ては無かった事になるはずだ。
勿論ウイルスによる汚染が考えられる為、暫くの期間はこの町は立ち入り禁止区画となる」

「そんなことができるはずが」
「今こうしている間にもタイプGは増え続けているんだ。
この町の人口数千人の為に、日本中を危険に晒せると思うかね?
平たく言ってしまえば、『大人の事情』という奴だよ」
「………………」
「逃げ場など、どこにもないのさ。僕も、君も、そこの彼女も、明日には死ぬんだ」


「…………それでも」
「ん?」
「それでも生き延びてやる!!見てろよ!!!」
319type:G:2005/08/12(金) 00:00:53 0
「し、茂中さん?」
「行こう」

香里の手を引いて、モニター室を飛び出す。
「ど、どこに行くんですか?町の中はもう……」
「あんな話信用できるもんか。とりあえず町を出るんだ」
「それに、私はきっと………」
「まだ………まだわかるもんか」
悲壮感と決意の混じった表情で階段を下りる。

そんな二人の様子を、山中はモニター室で見つめていた。

「これが、若さというものかな」
そう呟いた口元は笑っていた。


320('A`):2005/08/12(金) 00:50:46 O
爺と香里の3Pで抜いた
321('A`):2005/08/12(金) 01:54:51 O
軽い
322('A`):2005/08/12(金) 04:54:33 0
香里感染の発覚はもっと後の方がよかた気が
いきない倒れる香里を見て「まさかあの時…」みたいに

つまらん横槍スマソ とりあえずG乙!
323('A`):2005/08/12(金) 09:02:18 0
Gおつ
324724:2005/08/12(金) 12:44:13 0
325('A`):2005/08/12(金) 23:11:24 O
治井鬱!!
326type:G:2005/08/13(土) 03:10:26 0
茂雄はペーパードライバーである。
大学1年の時に免許を取り、以後一度も運転していない。
免許を取るのも教官に散々泣かされかけた上、仮免検定、卒業検定も落ちに落ちた上でやっと手に入れたのだ。
それでも、今の香里に運転させるような気にはならない。

幸いにして他に車が走っていることもない。道路を歩いているのもゾンビくらいだから
はねたってどうということはない。
止まっている車や電柱は………注意していけば何とかなる、様な気がする。
それに、この車はオートマ車だ。
これならば坂道発進も恐れるに足りない。

「よし、………いこう」
掌に汗をかきながらハンドルを握り締める。
キーを回す。が、エンジンが掛からない。
「? ?」
いきなり焦る。
「あ、あの…ブレーキ、踏まないと掛からないですよ」
「え?あ、そ、そうなの?」
ブレーキを踏み込み、再度キーを回す。
327type:G:2005/08/13(土) 03:11:54 0

キュル ブォーン

「おおぅ…」

思わず声が漏れる。
ハンドルからかすかにエンジンの振動が伝わってくる。
「よ、よし、行こうか」
シフトレバーをDに入れ、ブレーキから足を離す。
そしてアクセルに足を乗せ、軽く踏み込んだ………つもりだった。

ブオーーーン!! ギギッ… ギッ……

勢いよく吹け上がるエンジン。
しかし車は重りが付いているかのように遅々として進まない。

「あ、あれ?何だ?故障か???」
「し、茂中さん、サイド、サイドブレーキかけっ放しです」
「え?サイド? あ、こ、これか!」
サイドを下ろす。勿論アクセルは踏み込んだままだ。

ギャキャーーーーーー!!!
328type:G:2005/08/13(土) 03:13:22 0
負荷の抜けた車が急加速する。
目前に壁が迫って来る。

「うおおおおおおおお!!!!!?????」
「きゃああああああ!!!!!!」
ハンドルを切りブレーキを踏み込む。

キキーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!



車は軽く横滑りしながらも壁すれすれの所で踏み止まった。

「はぁ、はぁ、はぁ……あ、危ない所だった………」
「………あ、あの………やっぱり私が…運転しましょうか?」
「い、いや、大丈夫。今のはちょっと、久しぶりだったから、コツがわからなかっただけで」
「そ、そうですか……」

呼吸を整えると、茂雄は出来得る限り丁寧にアクセルを踏んだ。
車はゆっくりと、ふらふらしつつも無事に研究所の敷地内から出て行った。
329type:G:2005/08/13(土) 03:15:32 0
>>326の冒頭の文章忘れてました('A`)
これ↓付け加えです


「俺が運転するよ」
駐車場の車に戻り、香里を助手席に押し込む。
330('A`):2005/08/13(土) 09:56:28 0
茂雄運転神('A`) G  OtU
331('A`):2005/08/13(土) 10:47:43 0
なんかここが毎日の楽しみになってるなあ。
オツジ
332('A`):2005/08/13(土) 19:33:17 O
なんだか本当の映画みたいで。。
333('A`):2005/08/13(土) 20:12:37 0
期待age
334type:G:2005/08/14(日) 02:19:16 0
国道を町外へ向けまっすぐに進む。茂雄も少しずつではあるが運転に慣れてきた。
時速にして30〜40kmは出ている。

街中は相変わらずゾンビがうろついている。
一体この町で何人が通常状態で生存しているのか想像もつかない。


「そろそろ町境ですね」
暫く走った所で、香里が口を開く。
「うん。確かこのカーブを抜けて少し行った辺りだったはず」
森に隠れて先は見えないが、確かに町の出口に近付いて来ている。

道なりに、ゆっくりと視界が開けていく、
と、前方に道路を塞ぐ様な形でバリケードが組んであるのが見えてきた。
バリケードの奥には自衛隊の物と思われる数台のトラックが止まっている。
よく見るとその脇には戦車もある。

「そんな………」
「事実、だったんですね」
「と、とにかく行ってみよう」
ゆっくりと近付くと、銃を持った兵士に止められる。
335type:G:2005/08/14(日) 02:21:46 0
「現在この町は伝染病の発生による隔離処置が取られている。
検査が終わるまで町から外に出ることはできない。道を戻り、検査員の指示があるまで家に居なさい」
「ぼ、僕たちは大丈夫です!」
「駄目だ!直に戻りなさい!」
「…………」
「さあ、早く引き返すんだ!指示に従わない場合には身の安全は保障できないぞ」
肩に掛けた銃に手がかかる。

「………どうせ殺すくせに(ボソッ」
「なに!?」
「し、茂中さん、戻りましょう。ね?」
「………………」

ゆっくりと車をバックさせ、もと来た道を戻る。

「家に、戻りましょうか……」
「………いや。山中さんの言った事が確かなら……戻っても明日の昼に爆撃で殺されるだけだ」
「でも、他に行く所なんて…………」
「山だ」
「え?」
「山に行くんだ。俺が中学校の頃、よく行っていた洞窟みたいな所があるんだ。
そこも安全とは言えないけど、家に居るよりはましだと思う」
336type:G:2005/08/14(日) 02:28:16 0


「…………私は、そこには行けないです」
「どうして?」
「私……あと数時間でゾンビになるんですよ! 
そしたら、その時近くに居たら……絶対に茂中さんを襲ってしまいます」

「……女の子に襲われるなら本望だ」
「私は本気で言ってるんです!!!」
「俺だって本気だ!!!」
「えっ……」


「山中さんも言ってただろ、ウイルスが発症しない人間も居ないとは言い切れないって」
「でも、そんなの万に一つの確率だ……って」
「万に一つでも可能性はあるんだ。諦めてたまるかってんだ」
「茂中さん…………」

茂雄の人生でかつて無い程のポジっぷりである。
いままでの茂雄なら間違いなく量販店で練炭・七輪・ガムテープの自殺三点セットを購入する所である。
人間実際に絶望を前にするとポジティブシンキングになってしまうものなのだろうか。
これが脳内麻薬でハイになるというやつなのか。
337('A`):2005/08/14(日) 03:54:12 O
じぃ おつ
338('A`):2005/08/14(日) 07:29:00 0
そういえばバイオの主人公ズも感染しなかったんだよね。

おつまみG
339('A`):2005/08/14(日) 08:00:55 O
乙乙乙
340('A`):2005/08/14(日) 08:37:56 O
漏れは感染して酷いしうちをうけております

おつ
341('A`):2005/08/14(日) 10:05:18 0
俺も毎日見るのが楽しみになってるなぁw

G  おつ
342('A`):2005/08/14(日) 12:33:30 O
バイオハザードしたことないけどこれ面白い
343('A`):2005/08/14(日) 15:16:34 O
キモオタやぶるじょあや586はどうした
めんどくなったのかな
344('A`):2005/08/14(日) 19:35:09 O
俺が書いていい?工房だから文才ないけど…
345('A`):2005/08/14(日) 19:36:43 0
歓迎
346('A`):2005/08/14(日) 19:38:45 O
ありがとうございます。携帯なんで見にくいかも…ちょっとストーリーを練り直します。 >>345のために…
347('A`):2005/08/14(日) 19:42:42 0
typeGさんの今までの荒筋教えてくらはい
348美代子:2005/08/14(日) 19:51:46 O
まずオードブル、喪男じゃないのは勘弁して…
朝。そこは閑静な住宅街のはずだった…通学路には元気に学校に向かう学生。眠そうにあくびするサラリーマン。電柱の上では小鳥が忙しそうにさえずっている。全てが全国どこにでもあるような光景。ただ一ヶ所を除いては…
349美代子:2005/08/14(日) 19:56:07 O
「引っ越ーし!引っ越ーし!さっさと引っ越ーしー!!」
その家には、早朝だというのにヒップホップのような音楽がラジカセから大音量でたれ流されている。その音楽にノって鬼のような形相で布団をせわしなく叩く1人の老婆…
350('A`):2005/08/14(日) 19:58:13 0
ーーーーーーーーー糸冬ーーーーーーーーーーーーーーー
351美代子:2005/08/14(日) 20:00:45 O
この老婆は名を美代子と言い、ご近所のトラブルのタネだった。向かいの家に朝から晩まで嫌がらせの毎日を送っている。この平凡な住宅街の風景を1人でぶち壊しにできるのはある意味では才能だろう…
とりあえずここまでです。意見や感想など言って頂ければ嬉しいです。。。
352('A`):2005/08/14(日) 20:01:39 0
( ゚д゚)ポカーン
353('A`):2005/08/14(日) 20:03:09 0
展開が読めないのでまだ何とも言えないです
354('A`):2005/08/14(日) 20:13:29 O
なんとも言えないけど読みにくい事だけは確実
355('A`):2005/08/14(日) 22:29:19 0
ともかく作者様方乙です。続き期待してます。
356type:G:2005/08/15(月) 01:37:31 0
車は山道を暫く走り、そして止まった。
「ここからは歩かないといけないな……大丈夫?」
「はい。大丈夫です」

草を掻き分けながら進んでいく。

「中学生の頃に、よくこれましたね。こんな場所まで」
香里が口を開く。

「うん……あの頃は、どこでもよかったんだ。とにかく遠くに、誰もいない所へ行きたかった。
………今で言う現実逃避かな。 
洞窟は、とりあえず山に入ってうろうろしてたら偶然見つけたんだ。
自分だけの隠れ家を見つけたような気になって、
木を立てて入り口を作ったり、蝋燭を持って行ったりしてたな………
あ、ホラ、見えてきた。あそこだよ」

木に囲まれた山の中腹に、少しくぼんだ部分がある。
木の葉が覆いかぶさった下には、木が立てかけてあり蓋のようになっている。
357type:G:2005/08/15(月) 01:40:12 0
「あー、あの頃のままだわ。入り口はちょっと狭いけど、中は広いんだ」
木の板をどけながら、茂雄が言う。

「よっしゃ、これで入れるだろ。こっち来て」
「あ、はい」
茂雄に続き、中に入る。

「真っ暗ですね」
「えーっと、確かこの辺に………あっ、あったあった」
シュッ という音とともに、洞窟内に明かりが灯る。広さにして6畳ほどの空間だ。

「あ、ホントに、中は広いんですね」
洞窟内は立って歩けるほどの高さもある。
「多分ここまではゾンビも来ないと思うんだ。まあ明日爆撃があったらどうなるかわかんないけどね」
「大丈夫ですよ。ここなら、きっと」
少し笑う。


車から持ってきたコンビニの弁当やおむすびなどを食べながら話をする。
これまでの生い立ちや、学校の事、両親の事、内容は何でもよかった。
ホンの少しでもT-ウイルスの事を忘れられるのならば。
358('A`):2005/08/15(月) 07:54:52 0
Gおっつ
毎回楽しみにしてるよ
359('A`):2005/08/15(月) 12:44:43 O
キモオタ…
360('A`):2005/08/15(月) 13:43:59 O
うわぁぁん
Gさん乙
361('A`):2005/08/15(月) 16:09:54 0
キモオタは作品書いてる途中らしいよ。
362type:G:2005/08/16(火) 00:03:42 0
時間が経ち、次第にお互いの口数が少なくなってくる。

「……………」
「……………」

「……………」
「……………」

「そろそろ………6時間、ですね」
香里が口を開く。

研究所に行く途中にゾンビに襲われてから6時間が経とうとしていた。
ウイルスの潜伏期間は6〜12時間。一つのリミットである。

「そう、だね。でも、6時間丁度に発症するわけじゃないし、そもそも発症なんてしないかもしれないし!」
「そうですね」
少し笑う。

「………」
「………」
「あの……?」
「ん?」
「隣に行っても、いいですか?」
363('A`):2005/08/16(火) 02:37:42 O
ああ噛みつくな
364('A`):2005/08/16(火) 04:41:56 O
LOVEストーリ-は突然にか
はたまた
悲劇の始まりか
365('A`):2005/08/16(火) 06:31:53 O
ドアに鍵がかかってようとブチ壊して通過する
366('A`):2005/08/16(火) 10:39:08 0
噛み付きそう棚乙
367type:G:2005/08/16(火) 23:49:23 0
「え?ええっ!!? お、おおお俺の隣ですか!?」
思わず敬語になる。
「はい。………駄目ですか?」
「いえいえ、と、とんでもない。ど、どうぞどうぞ」
「ありがとうございます」

香里はそっと立ち上がり、茂雄の隣に座る。
茂雄の人生でこれ程女性と接近したのは初めてのことである。かなり心臓がドキドキする。
さらに

コテン

と、茂雄の肩に香里の頭が乗る。茂雄の右半身に香里の体温が伝わってくる。

(ぬあああああああああ!!!!!)

心臓が口から飛び出しそうになる。
(何? 何コレ? 何このシチュエーション? これホントに俺? 俺の人生?
そして何? この俺の肩に乗ってる物体は? 俺の右半身に伝わる温もりは? この鼻をくすぐる香りは?)
凄まじい勢いで脳が回転する。体の全ての神経を右半身に集中する。


「………何度も助けられちゃいましたね」
「え?」
現実に引き戻される。
368type:G:2005/08/16(火) 23:51:29 0


「最後に………最後にもう一度だけ、………私を助けて貰えますか?」
「何?」
「もし……………もし、私が仮死状態になったらですよ」

「もし私が発症して仮死状態になったら………その時は、私を………ゾンビになる前に…………」
「…………」
「…………」
「…………」

「じょ、冗談ですよ。ふふっ。私は死なないんですもんね?」
香里は茂雄の肩から頭を上げ、少し笑ってみせる。

茂雄は、そんな香里の肩に手をまわし、そっと力を込める。
「あっ………」
肩は、少しだけ震えていた。
「………」
「………」
香里の方へと視線を向ける。
香里も、茂雄を見ていた。
「…………」
「…………」

ゆっくりと、距離が近付く。
369('A`):2005/08/17(水) 01:20:29 O
エロい
370('A`):2005/08/17(水) 01:22:28 0
噛まれるな、これは
371('A`):2005/08/17(水) 01:50:09 0
噛まれそうだね・・・
372724:2005/08/17(水) 12:06:30 0
とりあえず乙
373('A`):2005/08/17(水) 22:51:03 0
はあはあ
374type:G:2005/08/17(水) 23:05:40 0


「………あの」
「え?」
「………勘違い……しないで下さい」
「………え?」
「……私は、茂中さんに色々と助けて頂いて………感謝はしています」
「………うん」
「でも、それは………ただの感謝で………それ以上の感情は……ない…です……」
「…………うん」
「だから………こういうのは……困ります…………はっきり言えば…迷惑……です」
「…………」
「………手、離して……貰えますか」
「あ、そ、そりゃそうだよね!お、俺みたいなのがそんな、ねぇ!!」

茂雄は笑いながら香里の肩に回した手を離す。

「………すいません」
「な、何言ってんの!? お、俺が勝手に勘違いして、
そ、その、ちょっと調子に乗っちゃってただけだからさ!!
鹿山さんは、な、何も気にしる必要はないよ! は、ははっ、ははははははっ」

乾いた笑いが洞窟内に響き渡る。
375('A`):2005/08/18(木) 00:39:35 O
ねーよww
376('A`):2005/08/18(木) 03:46:41 0
噛まれるな・・
377('A`):2005/08/18(木) 10:12:17 0
茂雄・・・('A`)
378('A`):2005/08/18(木) 10:14:33 0
元々顔がバイオハザードだし
379('A`):2005/08/18(木) 10:32:18 0
も、もちろん374だけ、に、偽者だよな、な・・・
380('A`):2005/08/18(木) 12:22:07 O
そろそろ茂雄が噛むな…
381('A`):2005/08/18(木) 18:45:59 0
茂雄ORZ
382('A`):2005/08/18(木) 23:31:35 0
盛り上がってきたな。乙です。
383type:G:2005/08/19(金) 00:13:09 0
「そ、それじゃあ、も、もう寝ようか?
今日は色々あって疲れたし、明日も大変な一日になりそうだしね!」
引きつった笑顔で茂雄が言う。
「………そうですね」
香里も少しだけ微笑んで応える。

「あ、じゃ、じゃあ、俺、あっちの方で寝るから、か、鹿山さんはこっちで、布団使って寝なよ」
「……はい」
「じゃあ、そういうことで、お、お休み!!」
茂雄が腰を上げる。

「あ、あのっ!」
立ち上がった茂雄を、香里が呼び止める。
うつむいているので茂雄からは表情がわからないが、その手は服の裾を掴んでいる。


「…………」
「…………」
「……………あの……」
「え?な、何?」
「………な、なんでも、ない…です」
掴んだ手を離す。
384type:G:2005/08/19(金) 00:21:34 0


「本当に……ありがとうございました」
香里が顔を上げ、茂雄の方を見る。
その顔は笑っていた。

「おやすみなさい、また……明日」
「あ、う、うん。おやすみ」

茂雄は香里から離れた場所に、香里に背を向けるように横になる。

先程侵してしまった失敗、自分を見失ってしまった事、
まるで自分がドラマの主人公にでもなったかのような思いと、行動をとってしまった事、
女に一時とはいえ気を許してしまった自分の愚かさ、そして香里への思い、
様々な事が浮かんでは消えていく。

そんな日課の様な自分反省会を行っていた茂雄は、
背を向けた洞窟の反対側で、横になっている香里が涙を流している事には気付く事はなかった。


夜は静かに更けていく────



385('A`):2005/08/19(金) 00:35:21 0
乙!!
386('A`):2005/08/19(金) 01:55:00 0
感染を恐れてキス出来なかったのか・・・

全米が泣いたなこりゃ
387('A`):2005/08/19(金) 02:26:27 O
愛深き故に…
388('A`):2005/08/19(金) 02:46:01 O
深夜保守。
389('A`):2005/08/19(金) 11:55:29 0
素でこれ映画化出来るくらい面白いぞ・・・
爺さん乙!!!
390('A`):2005/08/19(金) 12:51:35 O
保守シマクリング(`・ω・´)
391コバヤシユキコ:2005/08/19(金) 13:07:25 0
あれおもしろいですよねー
392('A`):2005/08/19(金) 14:23:10 O
ほす
393('A`):2005/08/19(金) 15:18:44 0
aaaアアアアアアああああ!
394('A`):2005/08/19(金) 15:29:38 0
>>393以外に誰かいる?
395コバヤシユキコ:2005/08/19(金) 17:04:23 0
はい
396('A`):2005/08/19(金) 17:29:09 O
感動した
397コバヤシユキコ:2005/08/19(金) 17:31:30 0
アザ―――――ス
398('A`):2005/08/19(金) 18:34:59 O
タイプGおもろいんだよああああああ

でもキモオタも帰ってきてほしいいいいい
399('A`):2005/08/19(金) 18:52:46 0
キモオタも帰ってくるよ…きっと
400('A`):2005/08/19(金) 21:06:19 O
保守
401('A`):2005/08/20(土) 00:11:35 O
クロスどうなったんじゃぁぁぁぁ
402('A`):2005/08/20(土) 00:33:56 O
保守
403('A`):2005/08/20(土) 00:42:18 O
キモオタクロス
404('A`):2005/08/20(土) 00:46:09 0
混じってる混じってる
405('A`):2005/08/20(土) 01:35:03 O
保守
406('A`):2005/08/20(土) 01:36:18 0
保守しまくりんぐだなや
407('A`):2005/08/20(土) 13:33:43 0
408('A`):2005/08/20(土) 21:09:05 O
保守
409('A`):2005/08/20(土) 22:12:11 0
保守しながら G乙〜

電車男みたいに映画化したらええなぁ
410('A`):2005/08/20(土) 22:13:51 0
ずっと読んできたが、今回ほど続きが早く読みたいと思ったことは無かった。
ああああぁあぁああ、、、香里タソどうなっちゃうんだおおおぉおおおぉお、、、
411('A`):2005/08/20(土) 23:15:03 O
俺は朝早いから寝るんで、誰か深夜保守よろしく。
412('A`):2005/08/20(土) 23:17:43 0
クロスゥゥゥ続きをくれーーーーー
おもしろすぎんな。ここ。
413type:G:2005/08/21(日) 01:17:12 0


────13時間後。茂雄は石の上に座り、街を見下ろしている。


山中の言う事が確かなら、あと数時間で町は爆撃される事になる。
町から逃げ出すならば、すぐにでも山を越えて行くのが正しい選択であると思われる。

だが茂雄は、静かに町並みを見下ろしていた。

太陽は水平線からすっかりと顔を出し、周囲は光に照らされている。
街は一見するとどこにも異常は感じられないようにも見える。


サクッ… サクッ… サクッ…

茂雄の後方から、草を踏む足音が聞こえてくる。
414type:G:2005/08/21(日) 01:18:11 0

「おはよう。よく眠れた?」
「……………」
「すっかり夜が明けたね。光が朝露に反射して綺麗だよ」
「……………」
「ホラ、あの辺りが俺のアパートだよ。ここからだと良く見える」
「……………」
「こうして街を見てると、とてもじゃないけどゾンビがいるなんて思えないなあ」
「……………」

茂雄の肩にそっと手が置かれる。

「もしかして、全部夢だったりして」
「……………」
「でもそうしたら、こうして一緒にいるのも夢になってしまうか」
「……………」
「……………」
「……………」
415type:G:2005/08/21(日) 01:19:16 0


無言のまま時間が過ぎて行く。


肩に置かれた手が震えているのが、茂雄に伝わって来る。
茂雄の脳裏に様々な思いが溢れて来る。

肩に置かれた手に自分の手を重ね、少し微笑むと茂雄は口を開いた。

「いいんだよ、もう」


首筋に尖ったものが食い込む。

流れ出る血の生温さを感じながら、茂雄は微笑んでいた。



薄れて行く意識の中で茂雄が最期に見た香里の姿、その白濁した目には、確かに涙が滲んでいた。


416('A`):2005/08/21(日) 01:37:17 O
えっっ!!??G終了??
417('A`):2005/08/21(日) 01:52:53 0
感動しました
418('A`):2005/08/21(日) 02:05:42 O
生殺しか〜
_  ∩
 ( ゚∀゚)彡続きっ続きっ
 (  ⊂彡
 |   |
 し ⌒J
419('A`):2005/08/21(日) 02:09:06 O
Gさんに心から乙
420('A`):2005/08/21(日) 02:16:07 O
バイオに感動があるとはおもわなんだ
421('A`):2005/08/21(日) 02:20:23 0
感動した…
422('A`):2005/08/21(日) 02:26:29 O
政府がどうとかウィルスがどうとかもはや意味をなさなかったな
423('A`):2005/08/21(日) 02:57:59 O
Gのエピソード1は終了しました
次回、エピソード2〜後継者〜をお楽しみ下さい
424('A`):2005/08/21(日) 08:52:13 0
今起きていきなり感動
425('A`):2005/08/21(日) 11:05:10 O
Gお疲れ様、
読みやすくてとても面白かったです。
続編があれば続編に期待します。
426('A`):2005/08/21(日) 11:33:23 0
G様、お疲れ様です。感動しました!!!!!
427('A`):2005/08/21(日) 11:38:33 O
最後あっけなかったな。
428('A`):2005/08/21(日) 11:48:10 O
茂雄助かるんじゃね?
429('A`):2005/08/21(日) 11:54:44 0
昨日夢でタイラントに追いかけられました。
あいつマジ歩くの早いから気をつけてね
430('A`):2005/08/21(日) 12:43:03 0
そっかー そーだったのかー 
おれはてっきりキスしなかったとき 「やっぱ喪が相手じゃね…」
って思ったけど、じつは感染を気にした香里の気遣いだったんだな…

あーーおれのバカバカバカバカぁぁー 
431('A`):2005/08/21(日) 13:36:03 O
まだG終わってないんじゃないの?
432('A`):2005/08/21(日) 14:59:54 0
優加ってこ、あんま好きなタイプじゃないな。 別に死んでもいいや
433スパ兄:2005/08/21(日) 16:04:38 0
私も小説?らしきものを作りました

5月19日
今日も引き続き、実験を繰り返した
1日中パソコンに向かい、ウイルスの開発をしている
試験薬を人間に近いサルなどに注入し、また注入したサルの観察し
それをレポートにまとめ
上司に渡し
自分の家に戻りこの日記に同じことを書き続ける
まったく、地味な会社を選んでしまったな
5月28日
今日も疲れた身体を引きずりながら
部屋に戻り日記を書く
今日は実験台のサルが普通の倍以上のエサを食べていた
そんなに腹が減っていたんだろうか
それに普通の食べ方じゃない、犬のようにガツガツ食っているんだ
それを見ていたらこちの食欲までなくなる
思い出したら今日の晩飯もマズくなる
6月11日
くそ!
俺が必死になりながら進めていた実験が他のやつらにとられた!!
朝に出勤したらいきなり「君は他の所に配属されたから荷物をまとめたまえ」なんて言いやがった
俺の新しい配属先は捨てた薬の処理だってよ!!!
行ってみたら臭いなんて物じゃない!匂いを嗅いだら1週間は飯は食えねぇほどの臭さだ!
そこの上司も俺と同じみたいな理由だろうよ
はぁやっぱりこの会社やめちまおうかなぁ
434('A`):2005/08/21(日) 16:05:26 O
このままゾンビ化した茂雄と香里が爆撃から街を守るためゾンビのリーダーとなって軍と戦う展開キボン
435('A`):2005/08/21(日) 16:06:18 0
くだらん
436('A`):2005/08/21(日) 16:07:57 O
というかGはあれで終わりなの?
437('A`):2005/08/21(日) 16:23:47 0
食われちゃってるしなぁ
438('A`):2005/08/21(日) 16:37:07 0
ゾンビカップル大紀行 ぐらいしか続編ないだろう
439('A`):2005/08/21(日) 16:51:29 O
文字媒体独特の書き方にも見れる…

(香里の)首筋に尖ったものが食い込む。

とか…続けるならそこだよなぁ
茂雄が噛まれたら、感染しない人だとしても気絶したら食われる罠
とりあえず、終わるにしても、続くにしてもG乙
440('A`):2005/08/21(日) 16:53:05 O
よほど思い入れがあれば躊躇するかもっていう前フリは?
441('A`):2005/08/21(日) 16:58:52 0
仮死状態に気づかずたっぷり熟睡しちゃったんだもんな…しょうがないか
442('A`):2005/08/21(日) 17:06:03 0
ともかくTypeG様乙でした。感動したよ。
>>433も続きがんがれ!
443('A`):2005/08/21(日) 17:24:21 0
>>439
Gの一番初めをよく読み返してみれば分かるはずだ。
444('A`):2005/08/21(日) 18:33:06 O
感動した。本当にありがとうGさん
445('A`):2005/08/21(日) 22:03:03 O
まだ終わりじゃないようだな。
保守
446('A`):2005/08/22(月) 00:04:13 O
茂雄が香里に噛まれて気絶

茂雄気が付く

香里が口から血を流しながら横に倒れてる
(自我で舌噛んだ)

茂雄奇跡的に助かる





これだな
447type:G:2005/08/22(月) 02:27:46 0
エピローグ────

同時刻 S&M社 遺伝子工学研究所、モニター室。

「ふうむ。捕食行動までにあれ程のタイムラグが見られるとは………
やはり思い入れのある人間の場合は多少理性の働きが見られるようだな。
ま、それでも本能に勝るほどではなかったか」

モニターには、見晴らしのいい山の中腹で女性のゾンビに捕食されている男性の姿が映し出されている。


コンコンッ

ドアをノックする音が響く。
「どうぞ」
「失礼します」
スーツ姿の男がドアを開く。

「田中博士、そろそろお時間です。お迎えに参りました」
「あぁ、もうそんな時間か」
田中と呼ばれた男は、モニター室の操作盤を少し操作する。
448type:G:2005/08/22(月) 02:30:59 0
「……よし。では行こうか」
モニターが全て消えるのを確認すると、ゆっくりと腰を上げる。

階段を下り敷地内の駐車場に出ると、一台のヘリコプターが止まっている。
田中はヘリに乗り込み腰を下ろす。

「どうでしたか?研究の成果は?」
「うん、なかなかいいデータが取れたよ」

「そうですか。それはなによりです。 
それにしても、街中にある監視カメラを利用して町をそのまま実験場にしてしまおうなどと、
よく思いつきましたね」
「皮肉かい?」
「いえ、そのようなつもりは」

「ふふっ、まあいい。君も覚えておくと良い。
本当に優れた研究は、時に人心や国家すらも深く惑わすものなのだということを。
そして生きたデータというものは研究室の中では得られないということもね。
周囲を山と海に囲まれたこの町は、隔離実験には申し分がない地形だ。
しかも今回は対爆実験まで行える。

まあ監視用のカメラも万全ではなかったがね。
残念ながらタイプGの最初の捕食行動はカメラの死角で行われてしまったよ」
449('A`):2005/08/22(月) 02:33:36 O
Gキタ━(゚∀゚≡゚∀゚)━!!
乙です。お茶ドゾー

    旦~
 旦~    旦~
   ヽ ) ノ
旦~⌒(`・ω・)ノ旦~
   / ( ヽ
 旦~    旦~
    旦~
450('A`):2005/08/22(月) 02:43:46 0
G乙!!
終わりの時は完とか続とか、ちゃんと書いてくれ
451('A`):2005/08/22(月) 02:54:17 O
自慰乙
452('A`):2005/08/22(月) 07:54:27 0
G乙!!
453('A`):2005/08/22(月) 09:57:50 0
童貞狩りが起こったら

を見たときの感動をまた味わえた
454スリムス ◆9UkOGtZTdE :2005/08/22(月) 10:51:55 O
とりあえずG乙。続くんだよね?
455('A`):2005/08/22(月) 13:31:00 O
続けてくれ〜
保守
456('A`):2005/08/22(月) 16:18:22 0
続きキボン
457('A`):2005/08/22(月) 18:38:40 0
2度も感動をありがとう G!
458('A`):2005/08/22(月) 21:23:14 O
保守
459('A`):2005/08/22(月) 23:58:10 O
さんくす、G
我々に感動を
460('A`):2005/08/23(火) 01:44:05 O
保守
461スパ兄:2005/08/23(火) 17:13:20 0
恐れながら続きです
6月16日
この生活にどうもなれないらしい
いつもパソコンをやっていたりサルの世話をやっていたから
すっかり体力も落ちている。
汚い薬品の相手をしながら、
上司の話を聞いていると、よくまぁこんなに長く続けていられるような嫌な仕事ばかりだ
このやる気も出ない仕事をしながら俺はパソコンにむかい会社の実験状況を見ている
俺が今までやってきた実験とはまったく関係ない実験をしている
ほんとに、この会社をやめてしまおうと今も思っている
6月27日
ついに俺はこの会社に愛想を尽かした
毎日毎日必死に働いているのに、給料が前の10分の4まで落ちやがった
俺は今日この会社を辞めた
全然後悔もしていないそれに会社の実験を見ているとほんとに危ない実験をしている
でもこれからの生活をどうやりくりしていくか全然考えていない
さて明日からどうするか
7月15日
どうにか新聞記者の仕事を見つけ
色々な記事をまとめたりする、仕事を見つけた
毎日パソコンに向かっているほうが俺にやっぱり合っている
職場の連中もいいやつらだ
これからの生活がとてもいい暮らしになりそうで正直あの会社を辞めてよかったと思う
あんなクソの後始末のような生活はうんざりだ
さぁ今日も明日のために早く寝ておこう
8月16日
今日は同僚の奴と飲みに行った
おもしろい記事をいつも探してくる奴で、俺と気が合う良い奴だ
そいつと話していて俺の前の会社の話になると奴が変なうわさがあると言ってきた
何だか夜会社に近寄ると変な声がするらしい
ただそれだけなんだが、その声が気持ち悪い声でうなっているような声だと言っていた
また何か変な実験でも始めたんだろうか?
462('A`):2005/08/23(火) 17:56:37 0
気が向いたので書いてみまつ
463462:2005/08/23(火) 17:57:12 0
この世は理不尽に出来ている。
やさしげな仮面の下に、酷く残酷で情け容赦の無い貌を覗かせる世界。
そのことは知っているつもりだった。



だが、ここまでとは――


「思わねぇよな普通」
異臭漂う屋上で、校庭を彷徨う腐肉の群を眺めながら僕は呟いた。

昨日まで同級生とか先輩と呼称すべき人間だったモノ達。
人として生まれ愛されて育ち、そして生者の血と肉を求める腐肉となる。
ああ、なんとも素晴らしい人生だこと。
464462:2005/08/23(火) 17:58:12 0

「吉岡……」
思索を邪魔する無粋な声に振り向いて見れば、クラスメイトのリックドム
子さん(仮名)が居た。やあ、今日もぱっちりとしたモノアイが素敵ですね。
「山下がもう限界だから替ってくれって」

吐き捨てるようにそれだけ言うと、彼女――リック、いや武藤美鈴――
は背を向けて給水塔の影に戻って行った。ふむ、いつものように後姿が
見事にドムだ。

「吉岡、あんた今すごく失礼なこと考えてなかった?」
振り向いて睨まれる。何故わかったんだろう?。ニュータイプか?

「べぇつにィ」
ヘラヘラと返しながら、僕は山下の待つプレハブの物置小屋に向かった。
465462:2005/08/23(火) 17:59:44 0
少し説明が必要だろう。僕らがなぜこんな所にいるのか。

二学期の二日目、全校一斉清掃で1年D組第六班、つまり僕らが割り当て
られたのが屋上だった。鍵を預かりここまで上がって来た時に、あれが
起こった。

裏山から雪崩れ込んでくる異形の群れ。

悲鳴と絶叫の大渦。

魔女の大釜に突き落とされたような混乱の中で、ここの出入り口に鍵をかけ
る事を思いついたのは誰だっただろう?


階下で繰り広げられる死と絶望の祝祭、その間ずっと僕たちは屋上の片隅で
身を寄せ合って震えていることしか出来なかった。

ここまで上がって来た何者か――逃げてきた生者なのか、それとも獲物を求
める死者なのか――が扉を叩く音が聞こえたが、誰も確かめに行く勇気は無
かった。
466('A`):2005/08/23(火) 18:36:42 0
おおw新作ダア!期待あげ
467('A`):2005/08/23(火) 20:46:26 0
あー、こういうシチュエーション好きだなあぁw
468462:2005/08/23(火) 20:54:15 0
市街地の方から遠く悲鳴が聞こえて来る。いくつか火の手が上がっているの
も見える。

「おせぇ。眠くてたまらん」
用済みの古い書類の山と使わない備品であふれた物置小屋に入ると、山下
敏樹が旧式PCの前から背中越しに文句を言ってきた。

備品の山から発掘したそれは所謂マルチメディアパソコンと呼ばれたオールイ
ンワン機で、有難いことにアナログながらモデムも内臓していた。内線のモジュ
ラージャックに接続し、ゼロ発信で……と設定に手間取ったものの、今僕らに残
された最大の情報収集手段だ。

「陸自がこの市を丸ごと封鎖した。中には入ってこねぇとさ」
不愉快そうに続ける。
「必要なページは全部表示してある。張り付いて更新チェックしてくれ。」
それだけ言うと敏樹はフラフラと出て行った。むき出しの金属で作られた物置小
屋の中よりは外の日陰の方がまだ涼しい。どこかで横になるのだろう。

「もうあまり意味があるとも思えんけどな」
ひとりごちてPCの前に座る。

とは言え、こんな状況で何もしないでいると気が狂いそうになるのは確かだ。
こうして少しでもなすべき事を見つけて気を紛らわすのも必要か。
469462:2005/08/23(火) 20:58:36 0
各種ニュースサイト、政府機関の臨時ページ、そして2Ch。
最後のそれは進みが速い。ニュー速はダウンしたままのようだが臨時板が立
ち上がっており誘導される。他には・・これは軍事板のスレか。こっちのス
レはオカ板、そして・・・なんだこれ?「女のゾンビにハァハァした奴→」
「どうせもてないしゾンビにでもなろうぜ」?これはいらないだろ。閉じて
おこう。

「あの……携帯貸してもらえないかな」
つらつらとスレの進行を見守っていた僕に外から声をかけてきたのは森本奈
美。地味な名前とは裏腹に、蜂蜜色の髪をしたギャル風の子だ。涙の跡と流
れた化粧でとても酷い顔になっている。
「私の充電切れちゃって。またお母さんに電話しないと」

彼女の家は郊外にあり、幸いにも封鎖ラインの外で家族も無事だったそうだ。
昨夜からしょっちゅう電話していた。各自があちこちにかけた電話の中で、
唯一繋がったのが彼女の家だ。

「武藤にでも借りろよ」
そっけなく断ると、森本はうつむいた。
「うん……あの人、なんか怖いし」
やれやれだ。

「いいけどあんま使うなよ。これからも連絡手段は必要だ」
多分無駄になるだろうが釘を刺し、携帯を手渡してやると嬉しそうに微笑んだ。

470('A`):2005/08/23(火) 23:20:01 O
乙かりぃ
471type:G:2005/08/23(火) 23:31:12 0
「それにしても、当初の予定よりも発症者の数がかなり多くなってしまった様ですが」
「実験対象は多い方がいいさ。なるべく多くの発症者の行動を見たかったしね。
その為に死体発見現場に居た人々全員にウイルスを接種してから解放したんだ。
この増加も全ては想定の範囲内だよ」

「しかし博士の身に何かがあっては…」
「僕は大丈夫。発症者の行動パターンはある程度は理解しているし、一応このワクチンもあるしね」
胸元から取り出した小さなケースには数本の小瓶が入っている。

「何の対策もなしに実験をするほど僕は馬鹿ではないさ。僕が死んでしまっては何にもならないからね。
それに……今回の実験のおかげでなかなか面白いものが見れたよ」
「といいますと?」

「なんと言えばいいのかな?あれは。一昔前に流行った、純愛とでもいえばいいのかな。
助からないと分かっている状況での男女の行動。非常に興味深いものがあったよ」

「ワクチンは渡さなかったので?」
「まさか。彼らも貴重な実験サンプルの一つだよ。
それに、研究所の事を知った一般人を生かしておくほど僕はお人よしではないさ。
どうせ渡したところで今日の爆撃で結局は死んでしまうんだしね。

ああ、そうだ。爆撃は山の方までちゃんと焼き尽くすように指示してくれたまえよ。
山腹にも発症者がいるからね」

田中はニヤニヤと笑っていた。
472type:G:2005/08/23(火) 23:34:05 0


「そうそう、コレを処分しておいてくれたまえ」
「名刺、ですか。  『私立探偵 山中 孝太郎』? 山中博士、ですか?」
「ああそうだ」
「しかし山中博士は今回の実験で…」
「ああ、ウイルスを発症したよ。私が彼に注射を打ったんだからね。
使えない男だったが、最期に実験体として役に立てたんだ。彼も本望だろうさ。
山中に襲われたこの研究所の職員にしてもそうだ。彼らが居なくても研究には何の支障もない。
むしろ貴重な実験サンプルとして役に立ってくれたよ」


「それでは、なぜこんな物を?」
「一つは素性を隠して行動したかったという事。もう一つは……嫌なものだろう? 」
「は?」

「例え死に行く者だとしても、誰かに怨まれているという事は。
発症者に襲われずとも、人間に殺されては笑い話にもならんからね」

田中は笑っていた。
そんな笑い声を掻き消すかのように、戦闘機が爆音と共にヘリコプターの横を通り過ぎて行った。


                                ─ type:G 第一部 完 ─
473スリムス ◆9UkOGtZTdE :2005/08/23(火) 23:40:02 O
G乙!第二部楽しみにしてるよ!!
474('A`):2005/08/24(水) 00:04:44 0
第一部 完  ←なんかメチャ懐かしさを感じるんですがw

G乙です。楽しませてもらいました。
475462:2005/08/24(水) 01:19:43 0
それから数時間、表立って大きな動きは無いものの、いくつか気になる書
き込みを見つけた。陽が傾く頃、暇にあかせて市内からの実況スレにこち
らも書き込みをしていた所に山下が来た。

「おう」
「おはよー、よく眠れたか?」
返した言葉に、山下は首を横に振る。
「床が固いわ日差しは強いわでロクに寝れんかった」
ああ、しばらくぼーっとしていろ。

きちんと目が覚めるのを待って、声をかけた。
「そろそろ情報を整理しようぜ」
「ああ、じゃ全員集めるか」
二人で同時に腰を上げる。

出席番号順に男女各三人の計六人に分けられた清掃班は、最後の六班
だけ五人編成になっている。クラスの人数が半端な為だ。武藤、森本、そ
してもうひとりの女子である柚木瑞穂を小屋の中に呼び入れると、まずは
山下が口を開き状況説明を始めた。
476462:2005/08/24(水) 01:22:13 0
曰く、この災厄はN市全域に広がっている事、警察も消防も壊滅状態である
事。陸自と周辺市町村の警察はN市を封鎖し、避難民の流出すら制限してい
る事(ここで女子三人が悲痛な呻きを上げた)。

避難民の車列が市の出口で規制され渋滞している所を奴等に襲われ、多数
の犠牲が出た事。パニックになり封鎖線を強行突破しようとして、陸自の射撃
でこれまた多数の死傷者が出た事。

そして市内各所で僕らのように立て篭っている人達がいる事。

「もうみんなわかってる事だが幸いな事に屋上は給水塔があるおかげで当面
の水には不自由しない。ただ、食い物が……」

全員で青い顔を見合わせた。昨日から水しか口にしていないのだ。とても食欲
など出るはずも無く、あまり意識はしていなかったが。

改めてこの心温まる現実を突きつけられるのはさすがに良い気分では無い。

「吉岡、他に何かあるか?」
重い空気を振り払うように、山下が僕に話を振って来た。
477462:2005/08/24(水) 01:24:51 0
僕は彼が寝ている間に出てきた情報をまとめた。出して良い情報と悪い情報
を選別する。

「まず、避難民だけど完全にシャットアウトしてる訳じゃ無い。ある程度の
人数ごとにまとめて隔離してるから手間と時間がかかってるようだ。隔離す
る場所と輸送手段を今必死で整えてるらしいからこれからどんどん効率は良
くなると思う。」

少し皆の顔色が良くなってきた。もう一押し。

「あとこれは未確認情報だが全国からヘリをかき集めてるらしい。避難民が
一段落したら立て篭り組の救出作戦をやるって噂だよ。」

柚木と森本の顔に目に見えて喜色が浮かぶ。が、山下と武藤は変らず暗い
顔をしている。気付いているのだろう。それが始まるまでの間、水だけで生き
延びる事ができるのか?


僕にはもうひとつ、口に出せない事があった。どうやらこの学校のどこかに
隠れ潜んでいる生存者がいる。2chにあった本人からの携帯での書き込み。
必死で助けを求めていた。

だからと言って助けに行ったりこちらに合流を呼びかける訳にはいかない。
校内には奴等――犠牲となった同級生や先輩の成れの果ても含む――が
うようよいる。安全を保障してくれている鉄扉を開いて全員を危険にさらす事
などできはしない。

だからさようなら、名も知らぬ人。僕はあなたを見殺しにします。

こんなことを知ってるのは僕だけで良い。
478462:2005/08/24(水) 01:28:49 0
今日はここまでっす。続きはまた後日。
実はここから複数のルートが考えてあってどれにするか迷ってたりする(^^;)
479('A`):2005/08/24(水) 02:24:54 O
漂流教室みたいだな
480('A`):2005/08/24(水) 03:28:28 0
俺は何故かバトルロワイヤルの小説を思い出した
481('A`):2005/08/24(水) 03:43:01 O
>>478超GJ!!ところでタイトルどうすんの?
482('A`):2005/08/24(水) 08:18:06 0
>>478
483('A`):2005/08/24(水) 10:01:34 0
作者様方乙乙!期待してます。
スパ兄タンは日付変わるときもう一行改行してくれると読みやすい('A`)
484('A`):2005/08/24(水) 10:23:56 0
職人乙!
485('A`):2005/08/24(水) 11:44:06 0
過疎だったこのスレに希望の光が!
486('A`):2005/08/24(水) 12:59:17 O
クロスキモオタ
487('A`):2005/08/24(水) 16:19:19 O
>462
乙、なんかコテつけたら?
488('A`):2005/08/24(水) 23:14:46 0
つ「みまつ」
489('A`):2005/08/25(木) 12:04:12 O
>>462」乙。typeG乙。
文才すごいです。
保守      ドスッ
  ∧∧ ミ _
  (  ,)┌┴┴┐
  /  つ 保守│
〜′ /′└┬┬┘
 ∪∪   ││_ε3
     ゛゛゛゛
490('A`):2005/08/25(木) 21:18:00 O
  _
  /〜ヽ
 (。'A`) age
 ゚し-J゚
491('A`):2005/08/25(木) 21:36:10 0


      ∧ ∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
〜′  ̄ ̄( ゚Д゚)< 保守!!
  UU ̄ ̄ U U  \_____________



492462:2005/08/26(金) 00:06:53 0
そんな思いをあっさり叩き潰してくれたのは、校内各所に設置されたスピー
カーだった。普段チャイムだの呼び出しだの、掃除の音楽だのを流す忌々し
い存在。でありながら誰もその存在を意識などしない、裏方中の裏方な機械。

短いハウリング音の後に流れ出したのは、手垢のついた流行歌。少し前に人
気のあったアイドルグループの、場違いに明るいアップテンポな曲だ。


僕らは総立ちとなり、物置小屋の外へ飛び出した。何があった!?


その疑問は、曲が終わった後に解消された。
流れ出た、かすれ気味の声。それでもどこか甘ったるい、女の子の声。

「これを聞いてくれている人がいるのかどうか分からないけど、いえ……」
咳の音。そしてどこか幼さを感じさせる、高めの声が後を引き継ぐ。
「きっと……きっと校内のどこかで生き残って聞いてくれてる人がいると信
じて、放送します」

どこか聞いた声だ。……まさか?

「放送室はまだ安全だけど、私達はもう限界みたい。たった一日しか経って
無いけど、ここは暑くて水も食べ物もありません」

「そう言やあそこは分厚い防音ドアに守られてたな」
山下が呟く。お前、なんでそんな事を知っている?

493462:2005/08/26(金) 00:09:21 0
「もう駄目な私達が言うのもなんだけど、みんなは絶対生き延びて欲しいの。
だから……何もしてあげられないけど、せめて音楽を流します。これを聞い
て、少しでも元気を出してくれたら嬉しいです」
半分涙声になって来てやがる。すかさず甘い声がフォロー。
「諦めちゃ駄目。明けない夜は無いよ」

「これが私達、N学園高校放送部の最期の放送になると思います。聞いて
下さい」
これまた少し古い流行歌の、イントロが流れ始める。ありきたりの、和製ロッ
ク。
「3−C山下和美と」
「1−A小坂麻衣でお送りしますっ」

「姉ちゃん!」
「小坂!」
僕と山下の叫びが重なった。ふたりで顔を見合わせる。
「姉だ」
「……ダチだ」

「放送室当番だから掃除サボれるって喜んでたっけ」
山下が慌てて携帯を取り出す。

僕は頭に血が昇るのを感じた。糞、小坂がまだ生きていてくれたのは物凄く
嬉しい。だけどこのまま死なせちまって良い奴じゃ無いんだ。考えろ。何とか
しろ!僕は自分の脳味噌に激を飛ばした。ぐるぐると思考が空回りする。馬
鹿野郎っ!こんなときに役に立たない脳など、両棲類の糞をかき集めた程
度の価値すら無いじゃないか!!

494462:2005/08/26(金) 00:12:09 0
今日はこんだけっす。

>481
ぐはっ!考えてなかったorz
なんか考えまつ。

>487
ただの流れ職人なんで数字コテで勘弁して
495('A`):2005/08/26(金) 00:21:08 0
462乙
496('A`):2005/08/26(金) 01:27:24 O
462乙。
意を決して飛び出してくのかなぁ。
それと462さん、作家ですか?
497名無しでぶ:2005/08/26(金) 03:15:18 0
ここでつづきやるの?
498('A`):2005/08/26(金) 08:12:58 0
462乙。
499('A`):2005/08/26(金) 17:58:28 0
462 オ━━━━(゚∀゚)━━━━ツ!!!!!!
500香港国際警察:2005/08/26(金) 18:09:00 O
香港国際警察総動員してゾンビを撃退しろー!
501香港国際警察:2005/08/26(金) 18:11:42 O
プロジェクトA開始! 誰かジャッキーを呼べ!
502('A`):2005/08/26(金) 21:21:44 0
まとめサイトいけなくなってるんだが・・・俺だけかな?
503('A`):2005/08/26(金) 21:30:16 0
消えてるね
504('A`):2005/08/26(金) 23:03:10 0
まじ?
505('A`):2005/08/27(土) 08:17:07 0
ほす
506('A`):2005/08/27(土) 14:12:03 O
保守
507('A`):2005/08/27(土) 15:51:12 0
保守
508('A`):2005/08/27(土) 22:18:13 O
保守
509('A`):2005/08/28(日) 00:55:10 O
_,
( ゚∀゚)<バイハ!バイハ!
510('A`):2005/08/28(日) 01:27:25 O
  _
  /〜ヽ
 (。'A`) age
 ゚し-J゚
511('A`):2005/08/28(日) 09:47:38 0
保守
512('A`):2005/08/28(日) 11:33:36 O
ゾンビー
    /⌒ヽ
   /( ´ω`)
.  | ||. ||
  ( || ノ||
.  ノ>U. U
.....レレ
513('A`):2005/08/28(日) 21:19:54 0
>>480同意。バトロワにだいぶ影響受けてるっぽいな。
514462:2005/08/28(日) 21:41:18 0
「駄目だっ、やっぱ繋がんねえ!」
山下が携帯を叩き付けた。

「あー、森本」
振り返った途端にサッと僕の携帯を差し出される。ナイスだギャル子。カキク
ケコ、コ、小坂、これだ。

呼び出し音。
また、呼び出し音。
また……あ、繋がった。

「ぇ……ヒロキ、ヒロキなの?えっ?うそっ!なんでっ?!#$%&☆○%×」
おびえた声から混乱、そして後半はわめき声に近い泣き声になった。糞、こっ
ちが泣きそうだっての。

体力の問題だろう。すぐにわめき声は弱々しいべそべそとした嗚咽になった。
しばらく小坂が落ち着くのを待っていると、ガサゴソと言う音とともにあの甘
い声が聞こえた。
「小坂さんのお友達の方?ごめんなさい、今この子ちょっとまともにお話でき
ないみたいです。それで、あの、私達、」
最後まで言わせず、僕は声をかぶせた。
「山下先輩ですか?」
「は、はい。……えっ?」
「代わります」
山下に携帯をパス。

そこから先はまあ、愁嘆場って奴だった。横で聞いていて気分の良いもので
は無い。床に転がる潰れた空のペットボトルを足でいじりながら、辛抱強く
待つ事にした。
515462:2005/08/28(日) 21:41:59 0
君を忘れられないと女々しく訴える和製ロックが、先ほどからリピート再生
されている。いい加減にしてくれ。あんたが引きずってる女は今頃きっと別
の男に股開いてるよ。

いかん、曲の主人公に悪態などついている場合じゃない。

中学時代、グループと言う程でも無い緩やかな繋がりの遊び友達、教室内で
の無駄話仲間。その牧歌的な小集団内で、小坂は女の子たちの牽引役みたい
な存在だった。いつも他の子を誘っては、僕らに合流して来た。こんなとこ
ろで死なせては、あいつらに会わせる顔が無い。

ならば、どうするか。

――救出作戦。
素晴らしい。で、どうやって?

作戦A、何か武器になる物を探して気合と根性で強行突破。
それが出来れば苦労しない。大体気合だの根性だのが通用するほどこの世界は
甘くはない。死人の皆さん、新鮮なお肉をどうぞ。

作戦B。映画みたいに換気ダクトを通って……
そんな都合の良いものは存在しない。あっても人の通れるサイズじゃない。

作戦C、ここからロープを垂らして特殊部隊よろしく窓から突入。もしくは窓
からふたりをロープで吊り上げる。
僕にそんな運動能力は無いし都合良くロープがあったりもしない。使えるもの
は無いかと備品の山をひっくり返した時にもロープはなかった。せいぜい梱包
用のビニール紐が一巻き。だいたい放送室に窓なんかあるのか?

駄目だ、思考がずっと同じ所でループしてる。

ん?ビニール紐?
とりあえずの時間稼ぎにしかならないが、使えるかも知れない。

「えと、小坂さんが話せるって」
ジャストなタイミングで山下が携帯を返してきた。目が真っ赤だ。
受け取る前にまず確認だ。
「なあ、放送室って外向きの窓あるか?」
「ああ、明り取りの小さいのなら。言っとくがとても人は通れんぞ」
僕と似たようなことを考えていたらしい。

考えを説明する。山下は物置小屋に飛び込んで行った。

「もしもし、ヒロキ?」
普段は高めの幼い声が、今は酷くかすれていて痛々しい。
「落ち着いて聞いてくれ。窓、開けれるか?」
「え?何……言ってるの?どうして?」
「いいから答えろって」
「開かない。防音用にハメ殺しの二重窓だし」
「なら何か硬いものでブチ割ってくれ。腕一本出ればいい」
足元からペットボトルを拾い上げ、僕は続けた。
「聞いたかも知れんが屋上にいるんだわ。水を降ろす」
516462:2005/08/28(日) 22:04:16 0
かなりご都合主義っぽくなってしまい反省。とりあえずここまで。
うーん、確かにバトロワ臭もするかも。

>496
いいえ、ただのネタスレ厨です。流れなんでこの板の住人では無いですが。
517('A`):2005/08/28(日) 22:09:15 0
因みに貴方は喪男ですか?
518('A`):2005/08/28(日) 22:11:52 O
キモオタもぶるじょあも586と古参が消えちゃったなあ…
519462:2005/08/28(日) 22:27:41 0
>517
一時期、喪男だったこともあります。
520('A`):2005/08/28(日) 22:51:13 0
消え去れ
521('A`):2005/08/28(日) 23:05:09 O
消えろ。創作文芸板でやっとけ
522('A`):2005/08/28(日) 23:22:19 0
>520
>521
工エエェェ(´д`)ェェエエ工工
523('A`):2005/08/28(日) 23:31:54 O

    _, ,_  パーン
 ( `д`)
  ⊂彡☆))Д´)>>519


でも正直のところ続きが気になるから投下続けてくれ。
524('A`):2005/08/28(日) 23:34:51 0
はぁ?ふざけんなよ
ローカルルールぐらいわかれよ
525('A`):2005/08/28(日) 23:35:21 0
さらしage
526('A`):2005/08/28(日) 23:58:23 O
それでも続けて欲しいと思っている俺ガイル
527('A`):2005/08/29(月) 01:20:30 0
ここからいなくなれ
528('A`):2005/08/29(月) 01:28:57 O
まだ未完の作品ってどんくらいあったっけ?
529('A`):2005/08/29(月) 02:27:12 0
>>519
( ゚д゚)

(つд⊂)ゴシゴシ

(;゚д゚)

(つд⊂)ゴシゴシ
  _, ._
(;゚ Д゚)
530('A`):2005/08/29(月) 02:55:06 O
保守
良いところで止めんなや。
462が喪でないこては前から分かってたさ。
明日が楽しみだ。
531('A`):2005/08/29(月) 09:53:35 0
( ゚Д゚)、´゚。ペッペッペ
    ゚
532('A`):2005/08/29(月) 12:08:21 O
>>528
クロスキモオタ586西初代1だよ
533('A`):2005/08/29(月) 16:59:13 0
>>462
喪じゃなくてもいいよ。がんがって下さい。
534('A`):2005/08/29(月) 17:04:48 O
保守
535('A`):2005/08/29(月) 17:47:43 0
それは許容できんな
536('A`):2005/08/29(月) 18:49:12 O
とりあえず他でやれ
537('A`):2005/08/29(月) 19:31:12 O
ちょっwwwwwwおまいら必死すぎwwwwwwww













で、続きは?
538('A`):2005/08/29(月) 19:33:22 0
おまいら本当に馬鹿だな。たまたま降臨した>>462という神が、
たまたま非童貞だったなんて事が有り得ると思うか?何%あるんだよ
そんな確率。>>519は真実が書くのが怖いだけだろ。それぐらい気付けよ。
539('A`):2005/08/29(月) 19:37:15 O
だよな、んじゃさっさと続き書けよ畜生
540('A`):2005/08/29(月) 19:40:37 0
いや、消えろ
541('A`):2005/08/29(月) 20:03:10 0
462=519=538=自演乙
いいから消えろよクソが
542('A`):2005/08/29(月) 20:37:10 0
だが乙!
543('A`):2005/08/29(月) 20:42:18 O
そんな嫉妬感丸だしのレスすんなよ…
喪だろうが無かろうが楽しませてくれればそいつはもう神なんだよ。
544('A`):2005/08/29(月) 20:55:00 0
喪であるというのが何よりも重大事項ですから
545('A`):2005/08/29(月) 20:57:36 O
だけど、この荒れかたは異常じゃない?
546('A`):2005/08/29(月) 20:57:55 0
自分から喪じゃないと公言してる奴も馬鹿だが擁護してる奴はもっと馬鹿
547('A`):2005/08/29(月) 20:59:33 0
ここは喪板なんだからどんな神であろうとも喪男以外は存在してはならぬ
548('A`):2005/08/29(月) 21:01:38 0
取り合えず続き書いてくれ
549('A`):2005/08/29(月) 21:02:12 0
非喪な時点で神じゃないし
550('A`):2005/08/29(月) 21:04:51 0
>>554>>546>>547>>549
 必 死 だ な
551('A`):2005/08/29(月) 21:19:21 0
>>550
おまえがなwwwwwww
必死すぎて涙でるしwwwwwww
552('A`):2005/08/29(月) 21:35:23 0
最強近接武器のシャベルは登場しないんですか。
553('A`):2005/08/29(月) 22:40:18 0
でもなんだかんだで462面白いから続けてくれ!
554('A`):2005/08/29(月) 23:09:04 O
>>552
586の作品にあるよ
まとめ消えたんじゃ見れないな…
555('A`):2005/08/29(月) 23:30:16 0
>>553
自演乙
556('A`):2005/08/30(火) 00:55:54 0
誰でも良いから作者求ム
俺は文才無いからダメだw
557('A`):2005/08/30(火) 00:56:37 O
558('A`):2005/08/30(火) 00:58:32 0
もうこのスレ駄目だな
559('A`):2005/08/30(火) 01:00:30 0
>>557
やめてくれ・・・さっき見ててマジ鬱になった。
560('A`):2005/08/30(火) 01:19:59 0
スレ自体は駄目じゃない。のこのこと非喪が出てくる状況が駄目なのだ
561('A`):2005/08/30(火) 01:28:34 0
>>517の余計な一言から崩壊が始まった。
562('A`):2005/08/30(火) 01:30:26 0
余計というか、重要な事だよそれは
563('A`):2005/08/30(火) 01:33:37 0
確かに重要だな。でも
言わなければ誰もそんなこと気にしなかったろw
564('A`):2005/08/30(火) 01:34:44 0
>>557 もうみれねいよ。何だったの?
565('A`):2005/08/30(火) 18:22:42 0
さがりすぎー
566('A`):2005/08/30(火) 18:49:01 0
もうこのスレ駄目だな
567('A`):2005/08/30(火) 19:10:18 0
駄目だと思う奴はとりあえず黙ってなさい
わざわざ口に出すようなこっちゃない
568('A`):2005/08/30(火) 22:09:05 0
次から、ストーリー書いてくれる奴はまずはじめに
トリップつけた方がいいな。じゃないと、誰かが
悪戯で「おまいは喪男でつか」の質問に
(その神を装って)「NO」と答えたりしたら、もう
その時点で何を言っても受け入れられなくなるだろうし。
569('A`):2005/08/31(水) 00:41:29 O
良スレ
保守
570('A`):2005/08/31(水) 04:58:14 O
爺まだ?
571('A`):2005/08/31(水) 13:30:49 0
572('A`):2005/08/31(水) 16:20:20 0
久々の良スレ。。保守
573('A`):2005/08/31(水) 16:34:51 0
>>600からゾンビとのセックスについて語るスレになる予定
574('A`):2005/08/31(水) 17:34:06 0
おにいt
575('A`):2005/08/31(水) 22:40:39 0
もうこのスレは駄目だろうね。
576('A`):2005/09/01(木) 00:07:38 0
黙れ
577('A`):2005/09/01(木) 02:57:38 0
age
578('A`):2005/09/01(木) 03:59:29 O
作者が全部消えた
ゾンビ化してしまったのか…
579('A`):2005/09/01(木) 04:06:12 0
ネ喪がばれて逃走か?
580('A`):2005/09/01(木) 13:20:50 O
作者きぼん
581('A`):2005/09/01(木) 17:30:38 0
あ〜あ叩くからいなくなってしまったし( ´_ゝ`)
そういう事してるからずっと喪男なんじゃないか?
582('A`):2005/09/01(木) 17:43:38 0
喪男が家から出る事じたいバイオハザード
583('A`):2005/09/01(木) 17:59:51 0
神が現われるまで保守しようぜ
584('A`):2005/09/01(木) 18:38:29 0
>>570
まだ
585('A`):2005/09/01(木) 19:04:36 0
>>578
全員ネ喪だったんだろ。消えてくれてせいせいしたよ。
586('A`):2005/09/01(木) 22:29:18 0
キモオタとかブルジョアとかどうしちゃったんだよ…('A`)
587('A`):2005/09/01(木) 22:46:51 0
考えたくないが、もしあいつらがネ喪だったとしたら・・・・・・・・・
588('A`):2005/09/02(金) 00:14:15 O
今みたいな雰囲気のスレに話を書きたいとは思わないだろ。
ここまで融通の利かない奴らだとは思わなかった。
589('A`):2005/09/02(金) 00:15:50 0
ここは喪板だ
LRを守れないやつは来なくていい
590('A`):2005/09/02(金) 00:32:14 0
>>588
融通以前の問題だ
591('A`):2005/09/02(金) 04:35:51 O
やっぱ執筆て時間かかりそうだし
作者は秋田かめんどくさくなったんだろ
592('A`):2005/09/02(金) 07:30:42 O
>>589
それは守っても来れないじゃん
593(`A') ◆2KXnXGdwGE :2005/09/02(金) 16:18:24 O
スランプと秋田面倒草くなって電車で欝になっていた者ですが……ひどいですね今………何か書いてもいいですか?
594('A`):2005/09/02(金) 17:10:36 0
いいよ
595('A`):2005/09/02(金) 17:45:31 0
むしろ 読むもんなにか たのむ
596('A`):2005/09/02(金) 18:39:05 0
おまい喪男の証拠あるのか?自分がどれだけモテないか10行ぐらいに
まとめて書け。本物だと思ったら許可してやってもいい。それができないなら
しばらく待ってろ。それで漏れ以外の皆がOKって言ってたら、しょうがないから
漏れも賛同する。
597('A`):2005/09/02(金) 19:13:28 0
アホか
598('A`):2005/09/02(金) 19:54:12 O
ここも随分廃れたもんだな…
599('A`):2005/09/02(金) 20:16:01 0
まあ、しょうがないんじゃね?ネ喪にずいぶん荒らされたからなあ。
まさか漏れ達の仲間のふりしてあんな長文カキコ連投してきやがるとはな。
楽しみにしてた自分が馬鹿みたいだ。
600('A`):2005/09/02(金) 20:30:38 O
鬱陶しいのが居着いちゃったなこりゃ
601('A`):2005/09/02(金) 20:36:45 O
なんで皆こんな面白い話し書けるんだよ。羨ましいぞ。
602('A`):2005/09/02(金) 20:41:05 0
日頃の妄想力の賜物
603(`A') ◆2KXnXGdwGE :2005/09/02(金) 20:48:15 O
私―原川由美子
花も恥じらう高校二年生。
いわゆる女子高生という物です。
先日、私の周りの中学校で傷害事件があったらしい……。
何事だろうと思い父に尋ねてみると、口を一文字にして話してくれなかった。
開いたかと思うと…
「頭痛い…」と言って背中を向けて転がってしまう。
教師をやっている父なら何か知っているはずなのに、だ。

「ねぇ?ねぇっユミ聞いてるの?」

「え?…えぇ聞いてるよ」
眉をひそめてこづいてきたい……痛い。
「全くなんでそんなに無愛想なのよ…そんなんだから二年になっても私しか友達出来なかったんじゃん」

そう私は人より2世紀分は遅れている気がする。
毎日勉強をそこそこして、アサガオの苗を育てたりキュウリを育てたりしているのだ。
今日は商店街を友達と歩いてる。
いつもの通り他愛のない話をした。
でも、私はどうも美紀の話にはついていけない。
元々私が流行とはずれている人間だからだろうか?
何しろ昨日も抹茶を立てて飲んでいたくらいだし…。

バニラアイスを食べて油を売っていると、目の前から黒服を着た男の人達が近づいてくるのが見えた……。

美紀は野良猫と戯れてる。
何事だろうとぼっとしながら眺めていると、白い無菌室で使うような白い防護服を着た人間が一人二人とワゴン車から飛び出てくる。

あれ?……あれって何??
手には何やら試験官みたいなガラスのパイプみたいな物が握られてる。
え―――――!?
黒服の男達が
日本の女子高生にはおよそ縁のないはずの銃で路上人間を手当たり次第に射殺している。
先程まで平和だった町に悲鳴がこだました
それは鴉の良く鳴いていた夕方の事だった。
604('A`):2005/09/02(金) 21:15:33 0
カー カー
605('A`):2005/09/02(金) 21:46:02 0
からすが鳴くからかーえろっと
606('A`):2005/09/02(金) 23:14:39 O
(`A')氏、続ききぼん
607(`A') ◆2KXnXGdwGE :2005/09/02(金) 23:51:52 O

第2話血の宴

何!?何アレ
周囲の老若男女は頭を吹き飛ばされ悲鳴をあげ
泣くように走り
転び撃たれ死に叫びもだえ這い沈黙してゆく
サングラスで黒服達の顔はわからない………
視界の端から血が噴水の様に噴いた。
「うっ……気持悪」
口を抑える美紀
バタバタと倒れる中で
防護服を着た人間達が何かを振り撒いてる
「美紀!危ないよ早くこっち来てッ」
とっさに腕をつかんで逃走する思わず力を込めてしまった不味い不味い。
「痛いっ痛いってばちょっとユミもっと優しくしてよぉ〜」
商店街を抜けて裏通りを駆け抜ける近くの廃工場だ
「ここに隠れてて美紀!」

「えっ?ユミ一人で行く気なの?駄目だよそんなのは行ったら危ないじゃん」
「様子見に行かないと」

「駄目だって」
美紀はユミの腕を掴みすがる様な目で懇願した。
手も足も震えている

美紀がまさかこんなに怯えてるなんて………
廃工場の前に
黒いずぶずぶした人影が近づいてきていたことには気付かなかった。
608('A`):2005/09/03(土) 00:13:02 0
作者乙乙!!廃れてるというより荒んでるが負けずがんがれ!!
609('A`):2005/09/03(土) 00:34:13 O
新作期待しとります。頑張って下さい。
610(`A') ◆2KXnXGdwGE :2005/09/03(土) 01:54:39 O
第3話、遭遇

風に揺れるビニールシート錆付いた製造機器と鉄柱が独特の臭いを醸し出していた……
あんましこんな匂い嗅がないな……苦い感じ…
人影は尚も近づく事をやめなかった。
ズリュッズリュッズリュッ「ユミッ……何か音がする……何なのよ…何なのよ!一体何だってのよもーやだぁ――!!むぐぐっ」

口を押さえむがむがする美紀に耳に唇を近付け注意する…ちょっと息がかかった
「美紀……だめだよ大声だしたら……そんなに」

「むぐっぐュミぐるじぃ」
切断機の向こうに何かいる「美紀っ……そっちに隠れてっ!!」
鉄柱の後ろにゆけと人差し指でぐいぐいする
ぷはぁっと息を漏らすと目の前の段ボールを蹴飛ばしてしまった。
ガタタンッ
美紀、由美子「わっ!!」気配が一気にこちらへと向いた錆びれた空気が瞬時にどろりとした物に変わってゆくのも肌で感じられた。こ っ ち くる
汗もねっとりと張りつき
冷ややかな汗腺へと変わり足元もねとっとした感じだ二人は息を殺して鉄柱に張りついた時間が止まった、美紀は目を覆った。
あれっあれって…………
皮膚はただれたようになり唇には生を感じさせず
毛は落ち赤い肉が見え
カウパーにも似た粘質の涎を垂らしだらんとした腕と突き出し歩いてるソレは
まさしくゾンビ。
血飛沫を噴いて一番最初に射殺されたいた元人間だ、作業服でわかった。
「き……きゃああぁぁー」美紀が悲鳴を上げてしまった指をずらしておどおどと見たのであろう。
白い肌を流れる液体………美紀は失禁してしまった。
611('A`):2005/09/03(土) 02:00:32 O
なんでお前らってそんなネ喪嫌いなの?
612('A`):2005/09/03(土) 02:01:02 0
うせろ携帯厨
613('A`):2005/09/03(土) 02:01:39 O
いやだ
614('A`):2005/09/03(土) 02:04:34 O
>>612
携帯だからって叩かれる理由がわからないのだが・・・
615('A`):2005/09/03(土) 02:07:27 0
携帯

パソコン無い

厨房

ウザイ
616('A`):2005/09/03(土) 02:10:21 0
>>614
>>611は携帯ってより発言に問題がある
617('A`):2005/09/03(土) 02:16:52 0
ゾンビどもを全員犯し、逃げ遅れたやつらも犯す
618(`A') ◆2KXnXGdwGE :2005/09/03(土) 03:10:42 O
ここではじめて補足みたいなものを…
原川由美子高校二年生
マイペース
抹茶をこよなく愛す
女子高生趣味は菜園
身長159
B83W56H82
岡田美紀高校二年生
二年になってから
出来た友人言いたいことは言う主義
身長165
B85W60H88
619('A`):2005/09/03(土) 09:38:05 0
おおw新作来たw(`A')乙
620('A`):2005/09/03(土) 10:06:04 O
>>599
ネ喪が荒らしたんじゃなくて
ネ喪に異様に執着する奴が暴れてただけじゃね?
621('A`):2005/09/03(土) 11:28:00 0
俺はバイオあんまり知らないから書けないけど・・・
なあ皆よ、ネ喪に投稿してもらわないと何もできんのか?
喪男だけで良スレを作れることを示してみろよ
622('A`):2005/09/03(土) 12:05:02 O
無理に決まってんじゃん。だって喪だもん
623('A`):2005/09/03(土) 13:48:52 O
そんなに喪にこだわるやらハンパなくモテない俺が書いてやるぜ 書けるかな(´・ω・`)ショボーン
624('A`):2005/09/03(土) 14:06:57 O
書けるさ!楽しみにしてるよ!
625('A`):2005/09/03(土) 14:09:55 0
よしがんばれ「ハンパなくモテない俺」
にしても長い名前だな
626(`A') ◆2KXnXGdwGE :2005/09/03(土) 15:50:33 O
第4話迷走
「もうやだもぅやだぁ〜」泣きながら失禁してる女子混乱しきってしまってる、とりあえず逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ!呻き声をあげて長い爪と湿りきった腕をのばしてきた「わっ…わああぁぁー」
金縛りにあったように動けない脚も腕も鳥肌だ
「みっ…美紀っ」
動けない美紀引っ張り出し廃工場を迷走する
「ユミっ何よ!何アレ」
「私だって知らないよとりあえず何処か隠れる場所を探そっ…ね」
ここからならガソリンスタンドをまわった先にある公園の裏喪木んちがあったはずだ。小学校からのクラスメイトってだけで殆ど会話なんてした事はなかったけど刃物が好きで机の引き出しにあった
ありったけのメリケンを自慢してたのだけが印象として残っていた。
627('A`):2005/09/03(土) 15:52:46 0
句読点と改行をもうちょっとして頂けるとありがたいのですが・・・
628(`A') ◆2KXnXGdwGE :2005/09/03(土) 16:01:53 O
すいません
629('A`):2005/09/03(土) 16:49:20 0
それよりおまいは喪男ですか?
630('A`):2005/09/03(土) 17:14:49 0
はいはいスルースルー
631('A`):2005/09/03(土) 21:39:08 0
スルーしようね
632ハンモテ:2005/09/03(土) 21:56:26 O
「きゃあああああ」
クラスの女子の悲鳴が教室に響き渡った。

今日は化学の授業のはずだったが教員がこなかったのでクラスの奴はくだらない話しで盛り上がっていた。

別になにか変わったことがあった訳ではない。いつものくだらない一日があるはずだった。

教室にゾンビが入ってくるまでは。
633('A`):2005/09/03(土) 22:16:41 O
(´A')氏 頑張れ 応援しとる
634('A`):2005/09/04(日) 07:36:08 O
>>632
お前そのあと考えてないだろ
635('A`):2005/09/04(日) 10:36:22 O
爺は書き溜めしているのかね
636type:G:2005/09/04(日) 10:54:38 0
>>635
書き溜め中です
637('A`):2005/09/04(日) 15:04:16 0
>>636
おまいは喪男だよな?一言そう書いてくれるだけでいいんだ。
答えてくれ。
638('A`):2005/09/04(日) 18:00:16 O
>>637
爺がネ喪って言ったらどうするんだ?
追い出すのか?

そういう風に変に固執するからいつまでも喪男なんだよ。

639type:G:2005/09/04(日) 18:06:19 0
まあ喪だけどな
640('A`):2005/09/04(日) 20:49:56 O
爺が書き溜めてる間おれもオナニー我慢する
641('A`):2005/09/04(日) 21:02:03 0
>>639
うはwwwwwおkkkwwwww乙wwww
642('A`):2005/09/04(日) 22:30:52 0
何も言わない限りは変に問いただすのは止めときな。無駄に争いを産むなよ。
643('A`):2005/09/04(日) 22:49:43 0
主人公がシモッサやビッグまるちゃんなら書くけど?
644('A`):2005/09/05(月) 14:00:16 0
ほしゅ
645('A`):2005/09/05(月) 14:17:24 0
 月 日
>>1なんてさっさと処分すべきだったんだ。
ポケモンのスレもやられた。
ちゃんと、袋に入れて密封しておいたのに。
護身用のコピペAAも、弾が尽きた。
だいいち、あいつにはまったく効いてない。
どうすればいいんだ。

 月 日
奴にやられたポケモンのスレが立ち上がらない。
破壊が続いて、削除ばかりだ。
どんなにわめいても、>>1が糞スレを立てる。
しかも、すごいスピードだ。

・・・どういうことだ?最初はもっと
ノロノロ動いていたはずだが。
糞スレを立てるのがそんなに好きなのか。

 月 日
だめ  だ
  つ
   ぎは
             お
646('A`):2005/09/05(月) 16:48:59 O
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
 ⊂彡
647('A`):2005/09/06(火) 00:24:01 O
648('A`):2005/09/06(火) 00:31:35 0
>>647
よくわからんが、愛してるぞ
649('A`):2005/09/06(火) 23:37:22 0
ほしゅ
650('A`):2005/09/07(水) 05:38:15 O
まだ?
651('A`):2005/09/07(水) 14:46:01 0
もしかして喪男卒業しちゃったとか?
652('A`):2005/09/07(水) 21:10:30 O
整形か
653type:G:2005/09/07(水) 21:41:09 0
ちょいとネタ詰まり中
654('A`):2005/09/07(水) 23:56:05 0
>>653
あせらずゆっくりねっとり
655('A`):2005/09/08(木) 02:33:26 0
爺来るまで暇だから彼か書いてくれよ
656('A`):2005/09/08(木) 08:17:31 0
そうだね〜ゆっくりとまったりと〜
657('A`):2005/09/08(木) 13:19:03 O
キモオタクロス
658(`A') ◆2KXnXGdwGE :2005/09/08(木) 23:34:35 O
第5話喪木んち
どんどんどんっ
「早く開けなさいよ〜」
「ちょ美紀ぴんぽんを」


ピンポーーン
「ーーんあ゙」
ドア越しからそんな声が聞こえてくる
「喪木君ですか?」

「………誰だぁ女子か?女子なのか?」
「クラスメイトの原川由美子よ悪いけど匿らせて欲しいんです」
「来るんじゃねぇよ」
「え?」
由美子は何故というような顔をした何やら美紀はむかむかしてるようだ。
「いいから来んな事情はわかってるけど匿うつもりなんてない……帰れ!」

彼は警戒していた
勿論色んな意味でだ
今朝も退屈を持て余すように検索を開始してた。
彼はいち早くこの話に飛び付いていた案の定危惧していた事態になってしまっていたようだ…
書き込みによると関係者が書き込んでるらしく
市は封鎖され実験が夕方から開始されるらしかった…そこまで大きくはないが…匿って欲しいという今の女子の状況なら
被害は深刻なようだ。
元から関わりたくないんだ勿論今この瞬間ですら関わりたくないんだ
窓から傍観してた
テレビでは報道されてないはずだ…だが
予想だにしなかった。
まさか雌犬が匿えとぬかすとは………死んでほしい
「ねぇ!聞いてる?武器だけでも分けて欲しいの!」ユミの声はまったく届かなかった。
659('A`):2005/09/09(金) 06:12:37 O
おつ
660('A`):2005/09/09(金) 14:28:10 O
オツカレチャーン!!!
661('A`):2005/09/09(金) 14:46:47 0
ひさびさ〜
乙!!
662('A`):2005/09/09(金) 19:27:26 0
663('A`):2005/09/09(金) 22:10:02 0
ツヅキマダァー?
664('A`):2005/09/09(金) 22:55:17 0
そうだそうだ、早く書けよ>>462
665('A`):2005/09/09(金) 23:15:12 0
家族惨殺、近所の爺ちゃん死亡の続きは?
やっぱジャップ全滅ENDかなぁ
666('A`):2005/09/10(土) 11:01:09 0
やりちんタイラントあげ
667名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 10:03:12 O
苗珍
668名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 21:57:13 O
過疎wwwww
669名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 23:07:36 0
みんなはゾンビに…
670名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 23:13:25 O
ネ喪追い出したりするから〜ww
671('A`):2005/09/12(月) 00:15:34 0
関係ねえよ
672('A`):2005/09/12(月) 00:20:24 0
バイオ関連のスレ久しぶり覗いたら未だにコテハンが替わってなくてワロタ
伝説の美少女(中島美嘉)とか鉄球とかw
673('A`):2005/09/12(月) 06:17:48 O
このスレに次スレは無さそうだな
674('A`):2005/09/12(月) 10:42:23 0
どうもこのスレを駄目にしたい奴がいるようだな
携帯で
675('A`):2005/09/12(月) 13:15:52 O
キモオタやクロスに続き作者失踪で廃れたんだろ
676('A`):2005/09/12(月) 15:01:18 0
また来たよ
677('A`):2005/09/12(月) 17:22:25 0
大丈夫だ。まだ爺と(`A')がいる。
678('A`):2005/09/12(月) 19:28:14 0
今のところ喪で確定なのはGだけだけどな。
679('A`):2005/09/13(火) 12:04:52 0
ほしゅ
680('A`):2005/09/14(水) 10:38:34 0
倍喪ハザード
681('A`):2005/09/14(水) 19:33:32 0
ほしゅ
682('A`):2005/09/15(木) 04:54:32 O
あんまり上手くないと思うけど俺も書いていい?
683('A`):2005/09/15(木) 07:07:46 0
いいと思うよ
684('A`):2005/09/15(木) 15:40:26 O
自慰ー!!
685('A`):2005/09/16(金) 21:21:59 0
保守
686('A`):2005/09/17(土) 10:32:51 0
ほs
687('A`):2005/09/17(土) 18:20:11 0
ほーっs
688('A`):2005/09/17(土) 19:44:03 0
あげ
689('A`):2005/09/17(土) 20:13:10 0
もうこのスレ駄目ぽ
690('A`):2005/09/17(土) 23:25:16 O
あ げ (´・ω・`)
691('A`):2005/09/18(日) 00:29:29 0
このスレバットエンド?
692ユキチ ◆T.GvbWEXeI :2005/09/18(日) 05:06:55 O
ちょっとテスト
693ユキチ ◆T.GvbWEXeI :2005/09/18(日) 05:09:02 O
僕は逃げていた。何かに恐れていた。
一体何からにげてるの?何に恐怖しているの?
暗闇?
怪物?
死?
わからない…。でも、逃げないと。
ほら『ヤツ』の足音が聞こえてきた…。

ペタ……ペタペタ……


「…………ッ!!」
一瞬にして景色が変わる。
あれ?『ヤツ』は?………?『ヤツ』って何だよ?
そこでようやく今までが夢だと気付く。
リアルだった…。ホントに夢?
あまりにも現実感のある夢で背筋がゾクリとする。
気がつくと辺りを見回す自分がいた。
「大丈夫。この車両には俺しかいない。」
694ユキチ ◆T.GvbWEXeI :2005/09/18(日) 05:10:49 O
安心はつかの間。疑問に変わる。
「なんで俺、電車に乗ってんだ?」
寝起きの頭で素早い思考が出来るはずなく悩んでしまう。
いつもカバンがあるという事は大学からの帰り道で間違いないだろう。だが、帰り道では電車は使わないはずだ。
まだ少しぼんやりする頭で今日を思い返す。


樋野孝一は大学の工学部一年生。キャンパスライフにも慣れ、友達も増えだしていた。
明日から夏休み。今日はもう帰ろうというときに教授に声をかけられた。
変わり者で有名な教授に話しかけられたのにも驚いたが、渡された物にはもっと驚いた。
695ユキチ ◆T.GvbWEXeI :2005/09/18(日) 05:15:42 O
「なんだか旅行のチケットが当たったみたいなんだ。だが、私は研究で忙しい。君にプレゼントするよ。」
意味がわからない。いや、わかるが理解出来ない。んで俺に?あんたと俺面識無いだろ?
「君が私の前を通ったから。強いて言うならこんぐらいだ。」
そこで理解する努力を止めた。ただ、純粋にこの幸運を喜ぼう。
超豪華旅行。準備する物はこのチケット一枚のみ。あとは全て向こうが用意してくれるらしい。
うかれていた孝一に教授は声をかけてくれた。
「あ、それ。今から一時間後に出発だから。」
「タクシー!!」
696ユキチ ◆T.GvbWEXeI :2005/09/18(日) 05:18:27 O

集合場所は大学の最寄駅から二つ三つ離れた駅らしく、なんとか間に合った。
係員にチケットを見せると二番ホームに行かなきゃいけないらしい。
ホーム?電車に乗るのか?
ホームには孝一の他に数人いる。
やっぱりここにいるのはみんな同じ仲間なのか?声かけるべきかな?
あれこれ考えているうちに電車がやってきた。
乗車しるとすぐにトビラが閉められた。そして、電車は動き出す。

ピンポーン
走り出して数分の事だった。奇妙な放送が流れ出す。
697ユキチ ◆T.GvbWEXeI :2005/09/18(日) 05:51:36 O
『この度は私どもの実験にお付き合いいただきありがとうございます。あなたがたの犠牲は我社の礎となり、永遠に忘れる事は無いでしょう。』
プシュー
「ハァ?なんだ今の放送?てか……なん…だ……これ…」
そして孝一は気を失った。


「そうだ。放送のあとガスがでてきて……。これは何かのイベントか?」
ここまでの流れはわかったが、今の状況が全く飲み込めないでいた。話しを聞こうにも周りには誰もいない。
「係員でも捜してみるか。」
車両の前後にトビラがあるが、孝一は近い後ろのトビラに手をかけた。
698('A`):2005/09/18(日) 11:27:04 0
新作乙!
699('A`):2005/09/18(日) 19:29:27 O
私が書いてもいいですか?読みづらいかもしれないですが…
700('A`):2005/09/18(日) 20:45:37 0
ぜひ書いてくれ。
でもできれば読みやすくな。
701('A`):2005/09/18(日) 22:04:13 O
あげ
702ゲイ ◆.m1ZJUz1XY :2005/09/18(日) 22:43:16 O
テスト
703('A`):2005/09/18(日) 22:48:03 0
>>699
♀じゃないですよね?
704ゲイ ◆.m1ZJUz1XY :2005/09/18(日) 23:00:44 O
「ふぁ〜…」
ここは喪男ヶ丘大学、通称喪大。不細工な顔をさらに不細工にしているこの男、名を岩谷と言う。彼女いない歴=年齢という輝かしい人生を歩んでいる喪大教授だ。
「今日でこの研究室ともお別れかぁ…。」
彼は海底調査をやっているのだが、なかなか成果の出ない研究に大学側も研究の打ち切りを決定したのだ。
「寂しくなるなぁ…今回で最後の調査か…頑張ろうな、山岡君。」
「はぁい、頑張りましょぉねえ岩谷せんせぇ☆」
(うぅ…男のくせに…さすがゲイ。)
「とっ、とにかく!明日出発するから用意しておくように!!調査期間は一週間。君は私と海底に潜ってもらう。何か質問は?」
「ないですぅ〜」
「よし今日は帰ろうか…。」
「岩谷せんせぇ、さよぉならぁ〜!」
「さっ…さよなら〜!!」
(相変わらずウザいなぁ…。)
この山岡、岩谷の助手である。そしてゲイ、現在彼氏募集中だ。
とりあえずこんな感じで…携帯なんで読みづらいかもしれないし、設定がおかしいかもしれないけど気にせず読んでください。
705ゲイ ◆.m1ZJUz1XY :2005/09/18(日) 23:03:38 O
>>703 違います。ただのヒマな喪男です…orz 頑張って書くので皆さんよろしくお願いします。
706('A`):2005/09/18(日) 23:23:37 0

707喪救助隊員の日記:2005/09/18(日) 23:27:38 0
9月15日
とある街で事故が発生。そのため我らが救助に駆り出される。
どうやら救助するのは我ら喪男と清純女のみらしい。
dqn、イケメン、ヤリマンはそのまま放置、情報を集めるモルモットになるらしい。
今まで俺たちを虐げた奴らが理性の欠片も無いモノになるのは愉快としか言いようが無い。
装備も十分に用意してあるし、この任務は楽に終わるだろう。


9月16日
くそっ、なんとか救助できたのは喪男ばっかりだ。
街中さがしても清純な女なんてどこにもいねぇ。仮にいても腐女子ばかりだ。
こいつらは801のことしか考えてなく
「キラアス萌」なんてぬかしてやがる。
周りは周りでdqn、イケメンのゾンビだらけだ。
弾は一瞬で撃ちつくし今では俺も他の喪とかわりがない様な状態だ。
まったくこの間と要領の悪さが喪である俺の業なのか・・・
708('A`):2005/09/18(日) 23:39:23 O

日記系みると絶望世界思い出す



キモオタやクロスは戻ってこないか…
709ゲイ ◆.m1ZJUz1XY :2005/09/18(日) 23:42:04 O
調査当日。最後の調査は日本海溝だ。岩谷はこれまでの調査のことを思い出しながら、港へと車を走らせた。港に着くと今回使う調査艇を搭載した船がある。巨大な鉄の塊は、朝日に照らされて海の上に佇んでいた。
「今回が最後だからなぁ…気合い入れるぞ〜!んんぁ〜ぁ。」
岩谷が大きく伸びをした。
「せ〜んせっ!」
「うおぁあっ!!や、山岡か…」
岩谷はいつも山岡にこうして驚かされる。正直言ってウザい…
「こんなに待たせてぇ…寂しかったんですよぉ…先生のバカバカツ!!」
(最後の調査…大丈夫かなぁ?)
激しい不安を感じつつ、岩谷は船の階段を登って行った…
710喪救助隊員の日記:2005/09/18(日) 23:45:20 0
9月17日
弾は完全に底を尽き、仲間の喪はイケメンゾンビの格好の餌食となった。
理性、知性がなくなっても所詮俺たちは奴らにもてあそばれる運命なのか・・・
昼ごろバリケードが突破され、さらに仲間を失う。
初めから俺たちは高学歴勝ち組の玩具でしかなかったのか?

9月18日
精神を研ぎ澄まし、あらゆる手段を使って生き延びることにした
仲間や救助した喪を囮になんとか回収地点まで到達した。
そこである女と出会う。
ゲームや漫画ならカワイイショートの妹系美少女の登場だが
現実は甘くはない。
あらわれたのはアサショウリュウというスモーレスラーによく似たピザだった。
迷うことなく俺は貴重な弾を使ってしまう。
やっぱ女は二次元がいいわ。マジで

9月19日
昨日のピザ女の夢を見た。
詳しくは書かないが世にもおぞましいものだったと記しておく。
午前九時予定時刻になっても回収のヘリがこない。
俺たちは見捨てられた。
次に生まれるときは大好きな二次元の世界にうまれかわりたい。
711('A`):2005/09/19(月) 00:44:52 0
ゲイいいよいいよ
もっとホモ小説キボン
712('A`):2005/09/19(月) 04:32:18 O
なんだか一気に新作がでてきたな
713('A`):2005/09/19(月) 04:50:31 0
ラッシュキタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!!
作者達乙
714('A`):2005/09/19(月) 07:43:39 0
いつの間にか新作が!
乙〜
715('A`):2005/09/19(月) 10:14:29 O
自慰まだいきづまり?
716ユキチ ◆T.GvbWEXeI :2005/09/19(月) 10:49:27 0
ガラララ
さっきいた自分の車両と何も変わらない風景。ただひとつだけ違うのは黒いバックがおいてあるだけ。ただそれだけ。
「やっぱり他に人がいるんだ。」
それだけで十分安心できる。この車両にいなくともどこかにいるのはハッキリした。
そして、心に余裕ができたためかあることに気がついた。
「ここトンネルの中なんだ。」
外を見ると完全な闇。だが、時折壁に設置されているライトが通りすぎていく。
トンネルをでたらどこに着くんだろうか?
そんなことを考えていた。
「次、だな。」
人がいないなら用はない。
次のトビラを開く。
ガラララ
また、同じ風景。そしてまた同じくひとつだけ違うものがある。ただ、それはバックなんて可愛いもんじゃない。
それはあまりにも唐突で、場違いで、異質で、奇妙で、意味不明だ。
どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?

ど う し て 死 体 が あ る の ?

「ひどい…。なんでこんなことに…」
死体は男性で、首の肉が一部なく、そこから出た血に浸かっていた。
「まだ、生きてるかも…」
自分でもバカらしく思えた。この出血量で生存できるはずがない。
それよりも問題なのは、この男性が生きたいるか死んでいるかではなく、傷口からまだ血が流れていることだ。
「犯人は…まだ近くにいる…?」
ガタッ
物音で体が固まる。
「誰かいるのか?」
次の車両へのトビラが開いている。
ダメだ。これ以上行っちゃダメだ。
本能が警鐘を鳴らす。
「でも、確かめなきゃ……」
何を?生存者か?それとも犯人か?
「わからないけど……、確かめなきゃ。」
一歩一歩歩き出す。
そして、孝一は次の車両へと足を踏み入れる。
717type:G:2005/09/19(月) 10:51:09 0
>>715
('A`)
718('A`):2005/09/19(月) 11:12:58 0
719('A`):2005/09/19(月) 11:14:08 0
でも生存してるんだからいいじゃないか
ガンバレ
720('A`):2005/09/19(月) 12:55:37 O
ユキチ乙
721ゲイ ◆.m1ZJUz1XY :2005/09/19(月) 18:58:04 O
─カンカン…─
船の階段を登って行く。岩谷はかなり緊張していた。10月の肌寒い朝にも関わらず、岩谷だけが汗だくだ。
「岩谷せんせぇ大丈夫ですかぁ?」
「あ…あぁ…」
「僕の愛のこもったキスで治してあげましょうか?」
「んな!?」
「あははは!冗談ですよぉ〜。」
「ぐっ…」
(野郎ォ〜…)
話をしているうちに階段を登り終え、船長のいる操舵室の前に来た。
「ハァハァ…」
岩谷の緊張は最高潮だ。
「岩谷せんせぇが開けないなら、僕が開けますよぉ。お邪魔しま〜す★」
─ガチャッ─
中に入ると、計器やらをせわしなく点検している乗組員が数名。そして体格のいい無精ヒゲの男が1人いた…
722ゲイ ◆.m1ZJUz1XY :2005/09/19(月) 19:15:42 O
「うぇ、あ、あの、あぃ、せっ、船長はどなたですか?」
キョドりまくりの岩谷が聞く。
「船長は俺だ。」
無精ヒゲの男が答えた。
「いっ、い、い、岩谷で、です!よっ、よろっしくおながいします!」
「大丈夫か?船長の片岡だ。よろしくな。」
「カッコいい人ですねぇ〜!」
「?」
山岡の目の色が変わっている。まさに恋する乙女と言ったところか…
(ま〜た惚れやがったか…)
岩谷は、山岡が目をつけた男はみんな掘られるとかなんとか…そんな噂を聞いていた。
(まさか…な。)
「片岡さんは彼女とかいるんですかぁ〜?」
「?いないが?」
「だったら僕と…ふがっ!」
岩谷が山岡の口を塞ぐ。
「とっ、とにかくお願いします!」
キョドっている場合ではない。足早に客室に向かって駆け出した。
「出航は30分後だからな〜!…ったく変な客だ…」
─そして30分後、船は出航した。数十名の乗組員。そして1人の喪教授、1人のゲイ、1匹の悪魔を乗せて…
723ゲイ ◆.m1ZJUz1XY :2005/09/19(月) 19:20:27 O
期待してくださる方々、ありがとうございます。工房な上に携帯で、部活の吹奏楽が忙しいので更新ができない日があるかもしれませんが、これからもよろしくお願い致します。
724ゲイ ◆.m1ZJUz1XY :2005/09/19(月) 19:22:13 O
応援してくださる方々、ありがとうこざいます。工房な上に携帯、さらに吹奏楽部の方が忙しいので更新できないかもしれませんが、これからもよろしくお願い致します。
725ゲイ ◆.m1ZJUz1XY :2005/09/19(月) 19:22:59 O
二重投稿すいませんorz
726('A`):2005/09/19(月) 19:24:22 0

727('A`):2005/09/19(月) 19:29:18 O
レイザーラモン乙
728('A`):2005/09/19(月) 20:44:49 O
>>717
そんな顔すんなよ('A`)
729('A`):2005/09/19(月) 21:07:23 0
シモッサが主人公じゃないと嫌だ
730('A`):2005/09/19(月) 21:31:13 O
>>729
誰だよ
731・・・:2005/09/19(月) 21:31:48 0

        ,=‐、            ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;            .|l、_i
       l´ li           /::::::::::::::::::::::::::::::; :;:::"'           i   l
.       lー‐' !         /:::::;;:::::::::::::::::::::::::;;;ノ ヽ;:::\        |  .|
       l   |        /::::::::ノ""'''''‐‐-‐'''"    ヽ:;::|       i   |
.      |   |        |::::::::::|              .|ミ|        |  │ ___. .__
      l    L_.      |::::::::::|              .|ミ|    ,_/ ̄ヽ   !r´   i´ 〉
    /⌒'|  / ̄ヽi ̄ヽ   |::::::::|    ,,,,,,, ノ ヽ,,,,,   |ミ|   /  ',   |  ,|Y    | / 死ね
  r‐'i   |  |    |   |.    |彡|.  '''"""    """'' .|/   |    |   !   `´  .l |
  | !   '   !    !   l,   /⌒|  -=・=‐,   =・=-  |   /    '            | |
  ! ,!               |  | (   "U''''"   | "U'" .|  /                 ' .ノ
  | ヽ             |  \|         ヽ    |  /               /     
.  \                 |    |       ^-^     |   !              /
.    \          / _/|     =-- --=   |  ,ヽ           /

732ユキチ ◆T.GvbWEXeI :2005/09/20(火) 11:34:46 O
遅れましたが、下手かもしれないですが頑張るんでよろしくお願いします
(´・ω・`)
733('A`):2005/09/20(火) 17:56:07 0
期待して待ってるよ
734('A`):2005/09/20(火) 19:15:32 0
期待sage
735('A`):2005/09/20(火) 22:50:40 O
自慰頼むから消えないでくれよ…
736('A`):2005/09/21(水) 11:12:00 0
期待age
737ゲイ ◆.m1ZJUz1XY :2005/09/21(水) 20:52:39 O
船は出航した。これで一週間は陸には戻れない…。
「う゛ぉえぇぇぇえええ…」
─バチャバチャ─
岩谷がシチューのようなゲロをトイレにぶちまける。
(ふぅ…朝食べたのはラーメンなのに、胃の中でシチューになるとはな…)
人間とは不思議なものだ。と下らないことを考えていると…
「う゛っ!!まっ、またか!?」
岩谷は乗り物が苦手なのだ。しばらくはこの状態が続くだろう…
「岩谷せんせぇ具合はどうですかぁ〜?」
「んぐっ!」
─ビダビダ…─
(お前の顔を見ると吐き気が止まらねーよ…)
岩谷の苦しみはまだ続きそうである。
738ゲイ ◆.m1ZJUz1XY :2005/09/21(水) 21:30:40 O
─カツンカツン─
階段を降りる足音が、空虚な闇に響き渡る。
「こ、ここ怖いんだよな〜…早く終わらせて帰ろ…」
ビビりまくりの乗組員が、見回りのために船倉に降りていく。船倉は照明を落としているため、懐中電灯一つが頼りだ。
─カサカサ…─
「誰だ!?」
懐中電灯を音のした方向に向けるが、誰もいない…。
「おかしいな?確かに何かいたはずなのに…」
何にせよ不気味だ、乗組員は帰ることにして、出口にきびすを返した。
─ヒュッ─
「うわッ!」
突然乗組員の顔めがけて、蜘蛛のような生物が飛びついて来た。
─ドスッ─
その生物は、乗組員が叫ぶ暇もなく口針を乗組員の眉間に突き刺した!
「あ、あぁ…あ、あっ…」
見る見る生気が無くなっていく乗組員。そして生物はゆっくりと乗組員の口から体へと入っていった…
739('A`):2005/09/21(水) 23:01:03 0
7月10日
今日は隣町でゾンビが出たらしい。
そろそろここも危険なので親が引っ越すといっていた。
7月11日
クラスの遠藤が急に暴れだし、加藤に噛み付いた。
遠藤はすぐに取り押さえられた。
7月12日
今日は加藤が暴れだした。俺は授業中寝ていたため反応が遅れ加藤に噛まれてしまった。
体がすこしかゆいので病院にいってみる
7月13日
病院にいってみたが以上はなかった。体の疼きが止まらない。
最近親がムカツク
7月1rwにチ
オやがウルさイの  でクタ
クラすの田ナかがなまいきダったカらクった。
 月 日
担任ノコモりうま
 月twっさ日
みま い きた おんなも く    った
かゆ うま
740('A`):2005/09/21(水) 23:47:38 O
乙!
741586('д`):2005/09/22(木) 00:49:37 O
俺は唖然とした。
目に映る光景、全てが信じられない。把握出来ない。

何があった。何が起こっている。今俺の目の前で、何が。

これは、"何だ"?





ども586('д`)です。
自分の文才の無さに呆れて途中ですっぽかしてしまいました。
マシになったかは判りませんが、恐縮ながらもまた新作投下を考えてます。
宜しくお願いします。
742586('д`):2005/09/22(木) 00:50:13 O
━━前日

長く仕事に追われる日々もやっと余裕が出来た。
そして明日、久しぶりに田舎に戻ろうと思い実家に電話を掛けた。

何度かの呼び出し音が響く。
・・・。 出ない。
留守番の聞き慣れた声が流れ、一瞬メッセージを残すか考えたがそのまま切った。
別に突然俺が実家に顔を出しても困る事は無いだろう。

俺はもう寝る事にした。
起きていても特にする事も無い。
ろくに洗ってないベトベトする布団に倒れ込み、大きな欠伸を一つしてそのまま睡魔に身を任せる事にした。
743586('д`):2005/09/22(木) 00:50:42 O
うぅん。何だか嫌に目覚めの悪い朝だ。

まだふらつく足元で洗面台で顔を洗い、軽く口をゆすいだ後に歯を磨く。
言っとくが勿論、洗面台に鏡なんてない


・・・これだけで朝の身支度は終わる。
朝食は取らないので朝は缶コーヒーのみ。

軽く着替えボロアパートを出る。
愛車の中古ちびカーに乗り込みエンジンを掛け、ゆっくりと実家方面へ向かって走らせた。



自宅から実家まで大体2時間と少し。
暇なドライブもまだ1時間程残っている。

しかし、何だか今日は車が少ない。さっきから殆ど俺が独り道路を走ってる。
気のせいか。たまたまだろう。


それに、まだ長い道のりだなぁと考えただけで少し疲れてしまった。
744586('д`):2005/09/22(木) 00:51:17 O
そのまま数十分。
周りにはもう都会程の町並みは無い。
実家はもう少し先だ。


しかし前方を見ると、何か見える。だが気付くのに時間は掛らなかった。

検問だ・・・。

少し違和感を感じたが気にせず走らせた。
検問まで来ると、丁度前の白い乗用車が検問を終え走り去っていった。

「どうぞ〜。」

検問員に通され免許証を見せた。
特に問題が有るはずもなくすんなり通り、俺は実家への道を辿った。

しかしさっきの乗用車を除いて本当に車や人がいない。
この道路もいつの間にこんなに寂しくなったのだろうか。
745('A`):2005/09/22(木) 03:22:41 0
こんなこと言うのもナンだが、ちょっと不作だな・・・
746('A`):2005/09/22(木) 09:39:40 O
面白くないって意味か?
747('A`):2005/09/22(木) 10:36:18 0
ナンな事言うなよ('A`)
748('A`):2005/09/22(木) 18:57:37 0
でも、確かにイマイチな作品が多いな。
749('A`):2005/09/22(木) 19:18:44 0
だが乙
750('A`):2005/09/22(木) 21:27:35 O
楽しめるのはクロスとキモオタと自慰ぐらいだな
他はそこら辺の厨房が書いた様なのばっか



このスレはもうだめだよ
751('A`):2005/09/22(木) 21:48:33 0
そういう事を言いなさんな
752('A`):2005/09/22(木) 23:45:42 0
このスレはまだ駄目じゃない。
が、そもそも読んでてバイオハザードに関係あるかどうかすら
分からなかったりする話もあるからな。しかもいつバイオハザード
らしくなるのかと思ってワクテカしていても、そのまま
立ち消えちゃったりするし。
753('A`):2005/09/22(木) 23:57:06 O
そうなったからもうこのスレは駄目なんだよ
754('A`):2005/09/23(金) 00:27:37 0
また携帯から「このスレは駄目」とか書き込んでる人がいますね
755('A`):2005/09/23(金) 00:35:06 0
携帯厨の戯れ言は放置
756('A`):2005/09/23(金) 00:48:53 O
ほとんどが面白くもない作品の並ぶこのスレに何の価値があるの?
757('A`):2005/09/23(金) 01:20:32 O
>>756
消えろ
758('A`):2005/09/23(金) 01:23:17 O
作者を叩く奴は荒らしでいいよと過去スレで出た話だったな
このスレ終わったとか何度も書く低脳はここに来るなよ
759ゲイ ◆.m1ZJUz1XY :2005/09/23(金) 08:16:51 O
自分は書き続けていいんですか?
760('A`):2005/09/23(金) 08:58:44 0
全然構わないよ
761('A`):2005/09/23(金) 10:05:34 O
厨房が沢山
762('A`):2005/09/23(金) 10:24:01 0
誰がなんと言おうと!職人乙!
763('A`):2005/09/23(金) 19:33:09 0
>>759
消えろ
なんでおまいゲイを名乗ってるんだ?
ネ喪と同じぐらい板のルール違反なんだよ
764ゲイ ◆.m1ZJUz1XY :2005/09/23(金) 19:55:27 O
>>763 自分がゲイなのではなくて、作品の登場人物がゲイなので…もしも気に入らないのでしたら名前変えますが。
765片岡 ◆.m1ZJUz1XY :2005/09/23(金) 20:11:04 O
気に入らない方がいるようなので名前を変えました。

─ペキペキッ、グチュッ…グチャッグチャ─
生物が乗組員の食道に入ると、蜘蛛のようだった生物が細長い、ミミズのように形態を変えていく。さらに脳まで登って行くと、脳を食らいつくし、脊髄に根のようなものをはっていく…─と、
「おい、大丈夫か?何をしている?」
別の乗組員が帰りの遅さを心配したのか、船倉に降りて来た。
「…あぁ…だ、大丈夫、だ。」
「…?大丈夫ならいいが…」
生物は乗組員の肉体を操っているのだろうか、眉間を貫かれ死んだはずの乗組員が喋り、歩いている…
ここまでです。今回はゲイなどと名乗って皆さんに不快な思いをさせてしまったことを謝罪します。
766('A`):2005/09/23(金) 20:19:32 0
>>765
別にゲイでもいいんだけどね。
騒いでんの一人か二人だし
767片岡 ◆.m1ZJUz1XY :2005/09/23(金) 20:31:40 O
>>766 やはりみんなに楽しんでもらえればと書いてますから…たしかに一人や二人でしょうが、不快に思って欲しくないです。
768('A`):2005/09/23(金) 20:40:34 0
そんな片岡 ◆.m1ZJUz1XY に乙
769('A`):2005/09/23(金) 21:06:50 0
タイトルがゲイだと思ってたが
770('A`):2005/09/23(金) 21:21:03 O
殺伐空間
771('A`):2005/09/23(金) 21:26:34 O
書き手はみんなネ喪だというのに
772片岡 ◆.m1ZJUz1XY :2005/09/23(金) 21:29:59 O
タイトルは…考えてなかったです…が、タイトルはゲイで。
>>771 ネ喪じゃありません。
773('A`):2005/09/23(金) 21:46:18 0
煽ってる奴は大体携帯なんだよな
774('A`):2005/09/23(金) 22:02:22 O
>>773 これからはスルーします(´・ω・`)
775ユキチ ◆T.GvbWEXeI :2005/09/24(土) 14:13:17 0
書きだめしてるうちに大変なことになってたみたいですね。
片岡 ◆.m1ZJUz1XY さん乙です。

そこには女性が後ろ向きで立っていた。
黒く長い髪に細身の体。170センチはあるだろう高身長。後ろ姿だけでも美人とわかる。
だが、元は白かった彼女のワンピースが血で赤く染まっている時点で彼女の魅力は無いに等しい。
「あ、あの、大丈夫ですか?」
思わず声をかけてしまった。しかし、彼女は両手をだらんと垂らしたまま一言もしゃべらない。そして、彼女はゆっくりと振り向いた。
「う、うわああああああああ!!」
彼女はもう人間では無くなっていた。白目を剥いたその目は濁り、皮膚は一部がどろりとただれている。
口は限界以上にひらかれ、舌がたれている。そして、最も目立つのは彼女の腹部だ。腹がザックリ切られており、そこから腸がはみ出ている。
もう、彼女はゾンビ以外の何者でもなかった。
「く、くるなっ!!」
孝一はふるえる足で後ずさる。気を抜いたらたてなくなりそうだ。
しかし、向こうはこちらの状態なんて気にしない。腕を伸ばし、孝一を捕まえようとゆっくり歩いてくる。
孝一は後ずさりのまま前の車両に移ると、向きを変え走り出した。
けれども、すぐに足は止まる。いや、止めるしかなかった。
「なんで、なんで、なんで、死んでたじゃないかっ!!」
そこには先ほど死体が、彼女と同じような顔で立っていた。
776('A`):2005/09/24(土) 14:16:08 O
ぬるぽ
777('A`):2005/09/24(土) 16:31:42 0
>>776
ガッ
778ユキチ ◆T.GvbWEXeI :2005/09/24(土) 17:48:03 0
「くそ………まだ死にたくない…」
何か、何かないのか?何でもいいから何かないのか?
車両を見回すと、また黒いバックが置いてある。
何か役立つものが入っているかもしれないが、ゾンビ化した男性のすぐ近くにあるので取ることができない。
結局、何も無かった。
軽い絶望を味わっているとき、孝一は自分の握っているものに気がついた。
「手すり………。これを壊せば!!」
孝一は手すりにむかってドロップキックをお見舞いする。
時間がない。後ろのゾンビは確実に近づいてきている。
1発目
変形はしたが、壊れはしない。
2発目
3発目
4発目
ボキッ!!
「やった!!」
4発目のドロップキックでようやく手すりが壊れ、長さ80センチ程の鉄パイプとなって床に転がり落ちる。
孝一はその、唯一の希望である脆弱な武器を手にとり振り上げた。
狙いは、まるで孝一を逃がさないと言わんばかりのようにトビラの前に立つ男。いや、ゾンビだ。
躊躇する暇など孝一にはない。孝一は勢い良く、ゾンビの脳天めがけ振り下ろす。
メキャ…
硬いものとやわらかいものが一緒に砕ける音。鉄パイプは完璧にゾンビの頭にめり込んでいた。
だが、ゾンビはひるむ様子すらなく、平然と立っている。
「マジかよ…」
しかし、孝一はあきらめていなかった。
「倒せないなら、ぶっ飛ばす!!」
また、孝一はゾンビめがけて鉄パイプを振るう。だが、動きは縦ではなく横。野球のスウィングのような動きだ。
鉄パイプはゾンビのこめかみあたりに命中する。
命中してもなお、孝一は力を込め続けた。
「うおおおおおお!!!!」
全身全霊の力で鉄パイプを振りぬく。それと同時にゾンビは車両の脇に倒れこんだ。
トビラを塞いでいたゾンビはもういない。孝一は急いでトビラへと走る。
779('A`):2005/09/24(土) 18:36:07 0
がんがれ
780('A`):2005/09/24(土) 18:41:44 0
>>ユキチさん
続き待ってたよーw
781片岡 ◆.m1ZJUz1XY :2005/09/24(土) 22:50:03 O
ユキチさん乙です。お互い頑張りましょう。
782('A`):2005/09/24(土) 23:29:33 0
783('A`):2005/09/25(日) 10:51:44 O
ぽるぬ
784('A`):2005/09/25(日) 13:38:44 O
ッガ
785('A`):2005/09/26(月) 04:19:17 0
↑ぬるぽ
786('A`):2005/09/26(月) 11:05:16 O
ウザイからこれからsageてかない?
787('A`):2005/09/26(月) 22:55:01 O
ageなきゃ新作者もこないだろ
788('A`):2005/09/27(火) 02:31:46 O
ケータイでこのスレ終わらせたい奴が粘着するのはなんでだろうか?
喪板で唯一の楽しみなんだがスレ潰し止めてくれないか?

作者さん応援してますんで頑張ってください。
789786:2005/09/27(火) 04:22:27 O
>>787
なるほど、頭いいな。
790('A`):2005/09/27(火) 15:24:27 0
age
791('A`):2005/09/27(火) 18:49:15 0
>>788
自作自演乙
792('A`):2005/09/28(水) 00:31:39 O
荒らしウザス
793('A`):2005/09/28(水) 11:02:07 O
作者の皆さん頑張って書き続けて下さい
794('A`):2005/09/28(水) 16:26:42 O
保守
795('A`):2005/09/29(木) 09:11:33 0
今日ゾンビの夢見た
796('A`):2005/09/29(木) 14:22:44 0
>>795
お前の夢か
797('A`):2005/09/29(木) 14:58:48 0
夢うつつの時に鏡見ちゃったんだな
798('A`):2005/09/29(木) 15:41:17 0
ブスに告白されたけど俺は「どうせ俺ならいけると思ったんだろブスが」と思って断った。
断ったのにその後もそのブスは俺にまとわりついてきた。なんなんだよもう('A`)
と思っているとある日俺の住む町でバイオハザードが起きた。
蜘蛛に毒に冒されあげくゾンビに囲まれてピンチになっていたところそのブスが突然現れて命がけで助けてくれた。
さらに毒に冒されていた俺を助けるために命がけで街へ出て行きブルーハーブを取ってきて優しく治療してくれた。
俺はそのとき顔とか関係なしに本気でその娘に惚れたと同時に過去の自分のしてきたことを悔やんだ。
これからは俺がこの娘を守って一緒に街を脱出しようと決意した。


昼寝してたらこんな夢を見ました。
夢に出てきただけの女がまだ頭から離れない俺('A`)
799('A`):2005/09/29(木) 15:52:59 0
最後一行抜けてたorz
最後ハンターにその娘が切り裂かれて呆然としてるとこで夢が覚めた。

とりあえずバイオ起動してハンター殺しまくってくるわ
800('A`):2005/09/29(木) 23:02:39 O
800ゲト
801ユキチ ◆T.GvbWEXeI :2005/09/30(金) 05:47:56 O
俺の力不足のせいで文章がなかなか思うとおりに出来上がらない。
ごめんね。もうちょっとまって(´・ω・`)
802片岡 ◆.m1ZJUz1XY :2005/09/30(金) 07:44:34 O
「ハァハァ…」
「おい!具合でも悪いのか?」
「いや、喉が乾いてるだけさ!」
そう言って乗組員だった物はガブガブと水を飲み続けている。
「お前さっきから飲み過ぎじゃないか?医務室に行った方がいいぞ!」
「…!だっ、大丈夫だ!!」
─ダァンッ!─
乗組員だった物が、壁に拳を叩きつけた。壁は硬い鉄にも関わらず、3センチほど拳の形にへこんでいる。
「な、何やってるんだ!?」
「なんっ、な、何でも、ない!」
「そんなこと言ったって、お前…手…」
壁を殴った右手は指があちこちの方向を向いている。腕や関節は有り得ない方向に曲がっており、常人なら激痛でのたうち回るであろう骨折だ。
803片岡 ◆.m1ZJUz1XY :2005/09/30(金) 07:54:20 O
そんな骨折なのに、乗組員だった物は涼しい顔をしている。
「お前…何なんだ?大丈夫なのか?」
「うるせえ!」
─バギッ─
乗組員が壁に激しく叩きつけられた。
「うっ…う…」
「やはり人間の体は壊れやすいな…この体はもう使えない。お前の体を使わせてもらう。」
そう言うと、乗組員に顔を近づける。
「…?な、何をする気…だ…?」
その問いには答えず、乗組員だった物の口からズルズルと生物が出てくる。体は怪しい光沢を放って、まるでエイリアンだ。
─グチュ、ズルッ、ズル…─
生物が乗組員の口から体内に入って行く…
「うごっ!?ぐっ、うっ、あぁぁぁぁあああああ!!!」
乗組員が叫び声をあげる。しかし、機関室の近くにあるその小部屋では、エンジンの音がうるさすぎて誰にも聞こえないだろう…こうして、この船に2人目の犠牲者が出た…
804('A`):2005/09/30(金) 10:00:36 0
諭吉頑張れよー
805('A`):2005/09/30(金) 21:12:04 0
漏れ思うんだけど、最近新作があまり出てこなかったり途中で
立ち消えちゃうことが多いのって、せっかく新作カキコしても
あんまりレスがつかないからなんじゃないかな。そして何故レスが
あまりつかないかと言ったら、>>752なんかでも少し出てるけど
出だしの展開が地味過ぎるのではないかと思う。「ホットスタート
ばかりだとワンパターンで良くない」というのも分かるんだけど、
ここに作品カキコしても得られる報酬はスレ住人の賞賛レスだけだからね。
はじめのうちにレスがほとんど貰えなかったりすると、モチベーションが
維持出来ないんじゃないかな。今度新作書いてくれる人は、
その辺に注意するといいかもしれない、と言ってみるテスト。
806 ◆h/Glo/Ql9c :2005/09/30(金) 22:26:27 O
テスツ
807ボーマン日記 ◆h/Glo/Ql9c :2005/09/30(金) 22:28:20 O
X月X日
今日から日記をつけようと思う。
私はボーマン。研究所で遺伝子操作を中心とする仕事をしている。
今日、私の身体に新型のウィルスを投入した。
細胞を活性化、筋力を増大させる軍事用のプロテインのようなものだ。


…科学者は、最後には狂人と化し自分を実験相手にする事があるらしい。
私はそこまで至ってしまったのであろうか。
いや、私には自信があった。この新薬は成功する。


…無駄話はこれくらいにして、今日から身体的変化、そして精神的変化を記していこうと思う。

この新薬が成功すれば…
808('A`):2005/10/01(土) 02:53:22 0
最初の頃はレスが無いのはしょうがないでしょ
ある程度中身が見えてこないと、反応も難しいし

結局書き続ける事で読者を惹き付けるしかないんですよ
809('A`):2005/10/01(土) 06:20:08 O
まぁ、作者は>>805>>808の事を覚悟で頑張れってことだな。
これ、次スレのテンプレに載せる?

>>807
新作乙
810('A`):2005/10/01(土) 10:15:32 0
パライブ2のボーマン博士は自らANMC化するよね
811('A`):2005/10/01(土) 11:40:23 O
>>810
あれはANMC化したんじゃなくてANMCが途中からなりすましてたんじゃなかったけ?
812ユキチ ◆T.GvbWEXeI :2005/10/01(土) 16:03:59 0
ガララララ
急いでトビラを閉め、つっかえ棒の要領で鉄パイプでトビラにロックをかける。
奴らがどれほどの力と知恵を持っているかはわからないが何もしないよりかはだいぶましだろう。
それでも、トビラの向こうにはバケモノがいる。そう思うといつまでもこの車両にはいられなかった。
足がガクガクに震える中、孝一は歩き出す。次の車両へのトビラがやけに遠く思える。
「これ……何が入ってんだ?」
座席に黒いバックが置いてあるのを見つけた。行きの時に見つけたバックだ。
「前の車両にもあったよな?誰かの持ち物じゃないのか?」
孝一はバックに手を伸ばす。
カリ…カリカリ……カリカリカリカリ
バックの口に手をかけた瞬間、何処からか音が漏れ出してきた。
孝一は音源へと顔を向ける。向けた先にあったのは、先ほどロックしたトビラだ。
「何かが、トビラを…」
何か?そんなの決まってる。あの向こうにはバケモノしかいないんだから。
「奴ら、トビラを開けようといてやがる…」
言わなければよかった。そう思った。自分の中で恐怖が膨らんでいくのがわかる。
「に、逃げ、なきゃ…」
もう何も考えられない。頭が真っ白になっていく。
とっさに、さっきの黒いバックを掴み、次の車両、つまり最初自分がいた車両に走り、逃げる。
気がつけば、さっきと同じ様にトビラをロックした後だった。
「ハアハアハア…」
孝一は徐々に冷静さを取り戻す。
「い、いくらバケモノでも、たったの二人じゃ無理だよな。」
誰に言うわけでもなく発した言葉。根拠の無い安心をもたらし消えていく。
813('A`):2005/10/01(土) 16:24:00 O
ユキチ乙
814('A`):2005/10/01(土) 19:19:03 O
>>805
ホットスタートって何?

>>802-803
>>807
>>812
815('A`):2005/10/01(土) 19:54:20 0
>>814
とりあえずTRPGでは

ホットスタート [hot start]
 【シナリオ】を活劇シーンから導入する開始方法。
 【プレイヤー】に有無を言わさずに活劇シーンから始まるため、テンションが一気に盛り上がるため、しばしば使われる。
 また、巻き込まれ型のシナリオの基本的スタート方法としても知られる。

らしい。それと「ホットスタート 映画」や「ホットスタート 小説」
なんかでぐぐると何となく分かるかも。
816('A`):2005/10/01(土) 22:22:16 O
>>815
なるほど。勉強になったよ、ありがとう。
817('A`):2005/10/01(土) 23:41:11 0
週刊少年誌の連載初回には必須だな
818ボーマン日記 ◆h/Glo/Ql9c :2005/10/01(土) 23:55:13 O
X月X日
身体的変化あり。
喉が良く乾く。
食欲もでてきたようだ。
精神面での変化はない。

今日、私に助手がついた。
年下で体格のいい、どちらかというと運動の得意そうなやつだ。
ヘマをよくするが、人なつっこく、憎めないやつでいい助手がついたと思っている。
819('A`):2005/10/02(日) 13:56:11 0
ゾンビ・ゲームinモールとは
ゾンビだらけの世界でショピングモールに立てこもり
その世界の住人を演じ、脱出する自由度の高いスレゲームです。
よかったらオカルト版へ
820('A`):2005/10/02(日) 18:23:23 0
ユキチ〜!次まだ〜??
読んでるとハラハラして面白いんだけど!
バッグの中からは何が出てくるのか・・・
821片岡 ◆.m1ZJUz1XY :2005/10/02(日) 21:03:06 O
「あと少し…あと少しだ…」
新たに体を乗っ取られた乗組員がつぶやく。そしてその横で抜け殻となったはずの乗組員がむくりと起き上がった。生気のまるでない顔。顔面は蒼白で、眼球は白濁し、口はだらしなく開いてよだれを垂れ流している。
「う…あぁ〜…うぅうぅ…」
乗組員は低いうめき声を出すと、よたよたとどこかへ歩いて行った。
「器を見つけないと…」
またしても小部屋に1人残された乗組員がつぶやいた。
822片岡 ◆.m1ZJUz1XY :2005/10/02(日) 21:34:48 O
「─以上、何か質問は?」
会議室。片岡が今回の日程をあらかた発表する。皆は沈黙によって答える。
「今回が最後かぁ…寂しいような気もするな…」
自分の部屋に帰った岩谷が懐かしい思い出に浸るように語る。
「そぉですねぇ…僕は岩谷せんせぇとお別れすることはないですけどね!」
「なっ…!」
嬉しいような悲しいような。岩谷はとても複雑な心境だ。
「と、とにかく!明日は忙しい。今日は寝よう。」
「はぁい、わかりましたぁ!」
(やれやれだぜ…)
岩谷は心の中で大好きな漫画のセリフを1人ごちて、眠りに落ちてしまった。
─ゴウンゴウン─
深夜にも関わらず、せわしなくエンジンは動き続け、目的地へとみんなを運んでいる。そして見張りが数人…。
─ズルッ、ズルズル…─
「誰だっ!?なんだ吉田か…」
「…」
吉田は沈黙している。
「あんまりチョロチョロすんなよ!」
笑いながら吉田に背を向け、立ち去ろうとしたその時!
─ガッ─
見張りの首筋に吉田の鋭い歯が食い込む。
「!?う…?????なっ、なん?」
動かない、いや動けない。見張りはなすすべもなく少しずつ肉をえぐられている。見張りは涙、鼻水、唾液…体中の汁を垂れ流している。さらに失禁…筋肉が弛緩して抵抗できないようだ。
「うぁ……あぁあ…あぁ〜…」
叫ぶことすらままならず見張りはただ肉をえぐり取られていった…
823('A`):2005/10/02(日) 23:18:59 O
>>片岡◆.m1ZJUz1XY
824ボーマン日記 ◆h/Glo/Ql9c :2005/10/02(日) 23:44:38 O
X月X日
今日、実験に失敗した動物が逃げ出した。

新しい助手が逃がしてしまったらしい。

ここは地下室で、地上とは隔離されているので
外に逃げる可能性は無いが、いかんせん広いので探すのが大変だ。
凶暴性は無いのでそこは安心できる。

…それにしても、ケビンは本当にドジだな…。
あ、ケビンとは新しい助手の事だ。
最近まで、医者のたまごだったらしい。
…こいつの手術だけは受けたくないな。


おっと、身体的変化を書かなければ。

喉の渇き、食欲が増す等は昨日と変わらないが
服のサイズがワンランク上がったのだ。
筋肉が目に見えてついている。
これは素晴らしい効果だ。
それ以外にも、視力が上がりいつも着けていたメガネが必要無くなっていたり
思考能力も、テストの結果で上がっているようだ。
…これは世紀の大発明になるぞ!!

精神面での変化は無い。
825('A`):2005/10/03(月) 00:10:58 O
作者さんお疲れ様だお
826('A`):2005/10/04(火) 00:28:58 0
( >д<)、;'.・ ィクシッ
827('A`):2005/10/04(火) 01:05:44 O
保守あげ
828('A`):2005/10/04(火) 01:15:02 0
なんだかココ見てたら俺も書いてみたくなった
829('A`):2005/10/04(火) 04:00:09 O
「また負けちまったよ…ハハハ」
ギャンブルでなけなしの金を使い果たし
フラフラと帰りついた狭い部屋に転がりこむと乾いた笑いが溢れた
「働いて無いのに負けちゃった…」
顔は笑っているのに涙が止まらない
食欲も失せ、ただ眠りたかった。
「寝てる間に隕石でも降って来て地球ごと滅べばいいのに…」


「死にたい」


それが彼のいつもの日常での口癖だった
830('A`):2005/10/04(火) 04:16:34 O
早朝に目が覚めた

昨日のギャンブルでの大敗のショックも薄れ
それと引き替えに空腹と乾きが襲ってくる
飢えと乾きを癒そうと冷蔵庫をあさるが、中身はカラ
水道も止められており、仕方なく彼は軽くなった財布を片手に
寝起き姿のまま外へ出た

外へ出て真っ先に感じたのは異臭。鉄くさい鼻の奥を刺す臭い

寝起きの頭が警鐘を慣らしている。
それなのに体は恐怖心よりも得体の知れない昂ぶりを感じていた。
831('A`):2005/10/04(火) 05:42:14 O
>>829-830
名前つけた方がいいんじゃない?
832('A`):2005/10/04(火) 22:13:16 0
パパヤパー
833('A`):2005/10/05(水) 00:24:58 0
ユキチ待ち♪
834('A`):2005/10/05(水) 19:00:24 0
ほぬ
835('A`):2005/10/05(水) 19:26:01 0
新作を構想するに当たってちょっと質問。
このスレって、彼女が欲しいとか、モテたいとか思ってる喪男はいるか?
836('A`):2005/10/05(水) 19:37:42 O
「彼女」は伝説じゃないのか?
てか「モテ」ってなんだ?
837('A`):2005/10/05(水) 19:42:01 0
>>835
そんな奴は鯛板に行って貰います
838('A`):2005/10/05(水) 22:16:37 O
彼女?なにそれ?2ch語か何かか?誰か意味教えてくんない?
839('A`):2005/10/05(水) 22:35:01 0
よし、物知りな俺が教えてやろう。


主に女性を指し示す三人称の代名詞。

女性の他に船舶などの場合もあるから注意だ。



女性ってのはあれだ、おかんとかばあちゃんみたいな人種のこと
らしいぞ。
840('A`):2005/10/05(水) 22:45:42 0
835の場合まぎらわしい上に用法を間違っているが、きっと船を買って
漁師になりたいとかクルーズするためにプレジャーボートが欲しいとか
そういった願望の有無を聞いているものと思われ。

つまり海洋サバイバルホラーを構想しているのではなかろうか?
841('A`):2005/10/06(木) 01:09:15 0
本なんて漫画しか読まない俺だけど書いてもいいかな?
ここみてたら書いてみたくなった
842('A`):2005/10/06(木) 04:02:23 0
>>835
欲しいに決まってるだろ。
843ユキチ ◆T.GvbWEXeI :2005/10/06(木) 22:11:52 0
落ち着いてきたところで今までほったらかしにしていた疑問が騒ぎ出す。
この電車は何処に向かっているんだろう?
今、この状況はいったい何なんだろう?
そして、あのバケモノたちはなんなんだ?
だが、いつまでたっても答えは出てこない。
情報が少なすぎる。それが答えの代わりに出てきた結論だった。
だったら情報を得るためにはどうしたらいい?
いや、考えるまでも無い。たった一つしかないんだから。
「………進むしかないのか?」
不安でいっぱいだった。この先またバケモノがでるかもしれないし、何も得られないかもしれない。
できることならここから動きたくない。
しかし、それでは何も変わらないし、何もわからない。やっぱり進むしかないのだ。
「でも、棒切れだけで大丈夫なのか?」
二回目の自問。
確かにどの車両にもあるとはいえ、不安は大きい。進むべきか、とどまるべきか。
悩んでいた孝一は右手のものに気付く。
黒いバック。先ほど車両から逃げる際持ってきてしまったバックだ。
「やけに重いな。中に何が入ってるんだ?」
バックを開く。
そこには黒光りするL字型の物体と、ケータイほどの大きさの箱が二つ。
「拳銃と、弾丸…」
こんなのが誰かの持ち物であるはずが無い。おそらくあのアナウンスを流した奴らが用意したものだろう。
『実験』。アナウンスはそう言った。
「あのバケモノとこれで戦えってことか…」
『あなた方の犠牲は忘れない』。アナウンスはこうも言った。
つまり、この実験では誰一人生き残ることは無いのだ。
「ふざけんなよ……。絶対、絶対生き残ってやる!!あんなバケモノたちに負けてたまるか!!」
844('A`):2005/10/06(木) 23:26:51 0
>>843
おつです!超ドキドキする!!!!!
845('A`):2005/10/06(木) 23:30:41 0
諭吉乙。テストも乙
846('A`):2005/10/06(木) 23:42:05 0


847('A`):2005/10/06(木) 23:44:38 0
>>843
探して読み直すのが面倒くさい。
>>778>>812>>843
みたいな感じで1行目に書いといてくれ。1行で済むだろ。
848ユキチ ◆T.GvbWEXeI :2005/10/07(金) 08:03:14 O
>>847
あ、スンマセン。
次からそうします。
849('A`):2005/10/08(土) 03:50:40 0
>>843
拳銃出たーーーー!!!!!俺としては、オナホールが出てきた方が展開的
に面白かったけどな。物語のどこかで出してくれよ!ピンチの時とかに。
850('A`):2005/10/08(土) 03:52:46 0
一度は思ったことがある。
美人のゾンビが現れたら、なんどもぶっ殺しては
胸とかまんことか触り膜って、銃をまんこにつっこんで
打ったり、アナル攻めしながら縄でしばってぶっ殺す。
851('A`):2005/10/08(土) 05:45:41 O
そんなことする前に食い殺されるオチ
852('A`):2005/10/08(土) 06:41:48 0
でも、俺なら頭打って殺して、顔にシーツ被せて
裸にして胸揉んだらボッキするな多分
853('A`):2005/10/08(土) 10:11:49 0
変態警報発令中
854('A`):2005/10/08(土) 19:25:57 0
>>853
彼女が全く欲しくないとか思ってる時点で、漏れたちは一般人からみれば
変態だよ。
855ユキチ ◆T.GvbWEXeI :2005/10/08(土) 22:58:32 O
>>849
今日一日考えたけど、さすがに無理www
856('A`):2005/10/09(日) 12:57:14 0
一日も考えるなよww
857('A`):2005/10/10(月) 10:23:24 0
保守age
858('A`):2005/10/10(月) 10:40:58 0
久々にこのスレきたけど、Gは何処に行った?w
859('A`):2005/10/10(月) 17:20:53 O
ネタ切れ中だって。
860('A`):2005/10/10(月) 22:11:38 O
クロスやキモオタやぶるじょあ
戻ってきてくれ…
861('A`):2005/10/11(火) 14:15:29 0
>>128のせいで横スクロールが出現した
862('A`):2005/10/11(火) 18:49:40 O
>>500ゲットおめ
863('A`):2005/10/12(水) 16:02:21 O
保守
864('A`):2005/10/12(水) 16:45:38 O
ボーマンマダー?
日記風の文章が好きなのにいつも書き手が失踪する件について。
865('A`):2005/10/12(水) 21:11:18 O
作者失踪しすぎだよもう
道でも歩いてたらギャル女に罵倒されて死んじゃったのかね
866type:G:2005/10/12(水) 21:23:48 0
みんな頑張れ
867('A`):2005/10/13(木) 00:32:34 0
そもそもあいつらは喪かどうかも明言しない奴らだったからな。
消えてくれてよかったのかもしれん。元はといえばネ喪のせいで
荒れて過疎るようになったんだしな。
868('A`):2005/10/13(木) 04:20:27 0
そんなこと言わない。
869('A`):2005/10/13(木) 04:48:36 O
バイオハザードとは違うんだけど、絶望的な戦時下とかはスレ違い?
870('A`):2005/10/13(木) 05:54:33 0
俺はおk 読みたい
871ボーマン ◆h/Glo/Ql9c :2005/10/13(木) 09:54:02 O
>>864
ボーマンはここにいますよ。
今日の夜書きますね。
872('A`):2005/10/13(木) 10:09:00 0
>>866
お前が頑張れ
873ユキチ ◆T.GvbWEXeI :2005/10/13(木) 21:27:44 0
>>693-697>>716>>775>>778>>812>>843

恐怖は怒りへと変わる。孝一は銃をズボンの後ろ側にさし、次の車両へと歩き出した。
助かる方法を探すため、他にいるだろう生存者と出会うため。
そして、トビラに手をかけた。
念のため銃に右手をそえる。弾は最初から装填されていたのでいつでも撃てる状態だ。
ガララララ
そこには二つの人影があった。右手に力が入る。
「あなた、大丈夫!!」
突然声をかけられた。どうやらバケモノではないようだ。
次の車両にいるとは…。最初にこちらのトビラを選べばよかった。
そんなことを考えながら、孝一は右手を下ろす。
車両の真ん中あたりに男性と女性が立っている。どうやら声をかけてきたのは女性のほうだ。
すぐ後ろには男性がちょっと困った顔で立っている。良く見たら駅でよく見る制服を着ている。この電車の関係者だろうか?
「あのー、大丈夫ですか?」
孝一が何も返さないので、女性は痺れを切らし尋ねてきた。
「あっ、そちらこそ大丈夫ですか?」
あわてて返答する。そのときになって気がついたが、女性は何かにおびえているようだ。
「『そちらこそ』ってことはあなたも見たのね!?あの怪物!!」
「ああ、お客様…。ですからそれは見間違いです。怪物がなぜこの電車にのっているんですか?今は旅行中なんですよ?そちらのお客様もどうかご安心ください。」
「私は、私は見たのよ!!一瞬だけだったけど…。あなたはそのとき眠っていたから知らないだけよ!!」
「それは夢です。第一、私が貴女様を起こしたじゃないですか。」
「それは怪物のせいで気絶してたのよ!!!」
女性と男性の会話が続く。女性は必死だが、男性の方はもううんざりといった表情だ。
「いいですか?これは旅行を企画した会社の演出です。あのアナウンスも、あのガスも……」
「いるよ。」
孝一は会話に割ってはいる。
874ユキチ ◆T.GvbWEXeI :2005/10/13(木) 21:47:44 0
二人とも孝一のいった意味がわからず、孝一を見つめる。
「いるよ、バケモノ。」
もう一度、静かに、力強く、ハッキリと言葉にする。
「ですからお客様……」
「演出だって言うのならこの銃も演出なのかよ?」
銃を取り出し、男性に見せる。
「………………」
明らかに動揺している。もしかしてテロだと思われているのかもしれない。
「言っとくが、これはおもちゃじゃないし、俺はテロでもないぞ。」
一応言ってみたが、まったく信用していない。
まぁ、当然だ。
やれやれどうしようか?そう思って車内を見回したとき、上の網棚に黒いバックが置いてあるのが見えた。
「だったら、あのバックの中を見てくれよ。多分、これと同じものが入っていると思うから。」

二人はバックの中の銃を確認し、孝一に対しての警戒をといてくれたのか自己紹介をしてくれた。
男性の名前は、向江泉。この電車の責任者らしい。
だが、先ほどの会話から予想はできていたが、今の状況については何も聞かされていないとの事だった。
「上司に突然任命されて…。簡単な仕事だって聞いたのに…」
向江はそうつぶやいていた。
女性の名前は、雪野恵美。彼女も孝一と同じ、偶然チケットを手に入れ、この電車に乗りこんだ不幸な一般人らしい。
彼女は、先ほどから落ち着きがなく顔にも恐怖の色を浮かべている。
875ボーマン日記 ◆h/Glo/Ql9c :2005/10/14(金) 00:39:29 O
X月X日
今日は本当に暑い一日だった。
汗ばかり出て、サウナの様になってしまった。
一応クーラーは付けているが、私の会社も『チーム-6%』らしく、28度で固定になっている…。

今日の昼はケビンと一緒に食堂で済ませた。
昔、格闘技をやっていた事。
彼女がいる事。
住んでいた街の事など、いろんな話が聞けて良かったと思う。
ケビンは、明るくて良い奴だ。人に好かれる雰囲気を持っている。

今日の報告。
新たにでた症状として、発疹が出た。
軽度だったので、軽い薬で様子をみる事にした。
筋肉は、確かに付いているようだ。身体が軽い気がする。

精神面での変化はない。
876:2005/10/14(金) 02:42:46 0
いつの頃からだろうか、この館の研究員達の間でそれは「猿の箱」と呼ばれるようになっていた。
私は最初、深い愛情を持って皆で育ててきた筈がいつの間にかそんな名称で呼ばれている事に
憤慨していたものだが、今となっては名付け人を尊敬したいぐらいである。

この館の地下研究室の設備は全て最新のものばかりだ。
だが、コンクリートで覆われ窓もない研究室内は、やたらと重苦しくそして
鬱屈とした雰囲気を醸し出している。もっともこれは、この研究室が地下数十メートルに
造られているからではなく、私の心の中に潜む闇がそう感じさせているのかもしれないが。
あの「事件」の後、この館で過ごしてきた7年間は不愉快なことばかりだった。
だがそれも今日までだ。あの計画が実行されれば私はこの奈落から解放され、自由を手に入れられる。

「お早うございます、室長。」

不健康な顔色の研究員達が挨拶をしながら通路をすれ違っていくのを見る度に、
私は喜びで口元が歪みそうになるのを抑えねばならなかった。
877('A`):2005/10/14(金) 11:42:15 0
>>873-874 ユキチ新作乙! そこからどうなるんだw 
      ゾンビに挟まれてゲームオーバーじゃないだろうな!?

>>875 ボーマンキター! 精神面の変化相変わらず無いですねー。
    健康的でいい感じです。

>>876 新作!????????!???????キタ━━━━(゚∀゚)━━━━
      
878('A`):2005/10/14(金) 15:27:57 O
>>877
高校時代お前みたいな奴がクラスに板
879('A`):2005/10/14(金) 21:27:26 O
>>878
いたな。そしてその後、場がすごくしらけちゃうんだよな。
今みたいに。
880('A`):2005/10/14(金) 23:06:15 O
>>879
俺は顔と存在だけでしらけられる
881('A`):2005/10/14(金) 23:33:23 0
882('A`):2005/10/15(土) 15:23:45 O
作者乙


なんでみんなスルーしてんの?
883片岡 ◆.m1ZJUz1XY :2005/10/15(土) 19:35:55 O
…ガンガン!
「うおっ!?」
けたたましく扉を叩く音に、岩谷は小動物のように飛び起きた。
「なっ!何なんだ!?」
「岩谷教授!早く来てくれ!!」
片岡だった。ふと時計を見やると夜中の1時。岩谷は急いで、中学のときから愛用している喪中ジャージを脱ぎ捨て、シャツとスラックスに着替えた。
「どうしたんです?こんな夜中に…」
「いいから来てくれ!」
そう言って走り出す片岡。慌ててその後を追いかける。狭い船内を駆け抜け、操舵室に入ると…
「うっ!こっ…これ…は!?」
操舵室の壁にはおびただしい量の血、血、血。あまりの血の量に、計器の針を読み取るのは不可能となり、床一面に水たまりのように、赤黒い血の海が広がっている。酷い臭いに頭がクラクラする。
884片岡 ◆.m1ZJUz1XY :2005/10/15(土) 19:46:52 O
「い…一体何が?それに…これだけ血があるのに…死体がないぞ!」
「俺が来たときにはもう…俺達は交代で進路の修正などしてるんだが…最低3人はいたはずだ…」
「他の乗組員に連絡は?」
「いや、それが…。」
片岡の顔が曇る。
「それが?」
「他の部屋を回ってんだが…誰もいないんだ…放送は壊れているから一つ一つ回ったんだが…」
「まさか…みんな…。」
「岩谷教授の部屋には…たしかゲイ野郎がいたな?」
忘れていた…。
「ゲイ野郎が危ない!?」
今度は岩谷が走り出す。
バンッ!!!
勢いよく寝室の扉を開けるが…
「くっ…遅かったか…」
山岡のベッドはもぬけの殻だ。
885片岡 ◆.m1ZJUz1XY :2005/10/15(土) 20:00:09 O
「仕方がない、船内を捜索する…」
「だが片岡、危険じゃないか?殺人鬼が船内にいるはずだろう?」
「…俺の部屋に来てくれ。」
…ガチャ
扉を開くと他の部屋とは違い、落ち着いた色の家具類、赤いカーペットや、高級そうな机や本革の椅子など、まるで社長室のようだ。
「すごい…」
岩谷が驚いているのを後目に、片岡はクローゼットの取っ手の横についたパネルに手を当てている。
「何してるんだ?」
「俺の手の静脈パターンを読み取ってるんだ。で次に…網膜パターンを読み取って…」
「ユーザー認証完了、解放許可」
無機質な音声のアナウンスが鳴る。そして片岡が扉を開くと…
「こりゃぁすげぇ…!」
またもや岩谷が驚いた。
886片岡 ◆.m1ZJUz1XY :2005/10/15(土) 20:34:25 O
クローゼットが開くと、ちょうど6畳ほどの小部屋になっており、その壁一面にサブマシンガンやハンドガン、グレネード等さまざまな兵器類が所狭しと並んでいた。
「なっ、何でこんな?」
「単なる趣味さ。若い頃は傭兵だったからかな…とにかく好きな武器をとってくれ。」
そう言うと、手際良く装備を整えていく。元傭兵というのは本当なのだろう。素早く銃を選び、ホルスターに装着していく。片岡が選んだのはAK、M92F、グレネード、そして物凄く大きなサバイバルナイフ…
「見ていないで早く準備するんだ。」
「あっ!あぁ…」
つい見とれてしまっていた。岩谷はショットガン、リボルバー、そして…
「これ…いいかい?」
「?…いい趣味してるな。」
岩谷が選んだのは日本刀。朝露に濡れたように怪しく光を放つ刀身。まるで空気をも切り裂けることができそうな程完璧に仕上がっている。
「美しい…。最高の刀匠十代目喪吉の最高傑作と言われている…」
「喪斬刀。良く知っているな。」
887('A`):2005/10/15(土) 22:57:23 0
何か凄い武器がキタ
888片岡 ◆.m1ZJUz1XY :2005/10/15(土) 23:15:32 O
「実は刃物ヲタクでな…家にはいっぱい刃物があるんだ。それを見られたせいで学生時代はいじめられたりしたが…」
言って刀を手に取る。ズシッとかなり重みがある。
「扱えるのか?」
「学生時代は、小学校から高校まで剣道を習ってたんだ。全国大会では準決勝まで行ったこともある。」
「すごいな…だが相手は銃で武装しているかも知れないぞ?」
「たしかに銃にはかなわないが…刃物があると落ち着くんだ…」
そう言うとベルトに刀をさす。
「まずは甲板に出てみよう。外から探すんだ。」
「あぁ、行くか」
ギィィィ…
重い音を立てて鉄扉が開く。
「ん?誰かいるのか?見てみろ」
片岡が指をさす。
「たしかにあれは人影だな…近くで確かめてみよう…」
─カツンカツン
二人は階段を降りて甲板の人影に近づいた。
889片岡 ◆.m1ZJUz1XY :2005/10/15(土) 23:25:22 O
「おい!一体何があったんだ?」
片岡が人影に話しかける。
「…。」
しかし、それは答えなかった。
「どうしたんだ?こっちを見ろ。」
岩谷がグイッと肩をつかんで二人の方に向かせる。
「!?」
二人は驚いて後ろに後ずさりする。
「あっ…頭が…ないぞ!」
「気をつけろ…」
二人の間にピリピリとした空気が流れる。岩谷はあまりのプレッシャーに押しつぶされそうだった。
─カツッ
─ダァンッ!─
物音と同時に片岡がM92Fを放つ。ドサッと何かが倒れた音がする。
「やった…か?」
「かっ、確認してみよう…」
じりじりと倒れた者に近づいて行く。倒れた者はピクリとも動かない。うつぶせに倒れているので、岩谷が仰向けにしようとしたその時!
─ガッ
「〜ッ!」
「生きてたかッ!」
岩谷は突然の事態に動けないでいる。
890('A`):2005/10/16(日) 07:28:51 0
喪斬刀ワロスwwwww
891('A`):2005/10/16(日) 21:40:10 O
乙カレー
892('A`):2005/10/18(火) 18:43:02 0
ほしゅ
893('A`):2005/10/18(火) 20:59:21 0
ほしゅ
894('A`):2005/10/18(火) 22:19:34 0
剣道と言えば・・・
895('A`):2005/10/19(水) 09:18:36 O
作者失踪多いな…
896('A`):2005/10/19(水) 11:55:37 O
キモオタくろす待ち
897('A`):2005/10/19(水) 15:14:11 O
>>895
失踪ってか次までが長い。
898('A`):2005/10/20(木) 01:33:52 O
ほしゅ
899('A`):2005/10/20(木) 13:25:30 O
喪母さーん
900('A`):2005/10/20(木) 15:18:50 0
ageときますね
901ユキチ ◆T.GvbWEXeI :2005/10/20(木) 21:54:55 0
>>693-697>>716>>775>>778>>812>>843>>873-874

二人の自己紹介も終わり、孝一も軽く済ます。
「あ、あの怪物は今どこにいるの?」
恵美の質問は、孝一が口を閉じるのとほぼ同時だった。
もうパニック寸前なのだろう。声は震え、目は潤んでいる。
必死に彼女は、怪物の特徴を教えてくれた。
全身真っ赤で、内臓が見えている。たった二つの特徴だが、孝一には十分過ぎるぐらいだった。
心あたりがある。あの女バケモノのことだ。
「大丈夫。怪物なら三つ後ろの車両に閉じ込めておいたから。」
立ち上がる死体と、血だらけのバケモノ。孝一は思い出し、声が少し震えた。
「ああ、よかった……」
恵美は一転して安堵の表情を浮かべる。ギャップが激しい。女性はみんなこうなんだろうか?
だれもしゃべらなくなり車輪の音が響く車内。その雰囲気に耐えられないのか、次に孝一が口を開いた。
「これから、どうするんですか?」
「………先に進もうと思う。」
「…………」
「…………」
二人は何も言わない。孝一は続ける。
「俺が二人に出会ったように、他の車両にも人がいるかも知れない。
もしいるのなら、その人たちを助けたいんだ。それに、こっちには自分たちを守れるだけの武器はある。」
孝一は銃に目線を落とす。そして次に二人を見つめ、言った。
「だから、進もう。」
少しの間をおき、首が二つ縦に動いた。

三人は作戦を考えた。といってもこんなの作戦というより役割といったほうがいいかもしれない。
作戦はこうだ。
902ユキチ ◆T.GvbWEXeI :2005/10/20(木) 22:05:33 0
孝一がトビラをあけ、中に入る。次に向江。もちろん二人とも銃を構えてだ。
中の安全を確認したら恵美が入る。
これだけ。
孝一は作戦を実行するため、トビラに手をかけ、二人を見る。
恵美はただ黙ってうなずき、向江は「大丈夫です」とだけ答えた。
トビラを勢い良くあけ、特殊部隊さながらに次の車両へと突入する。そして、その後に向江も続く。
だが、恵美は入る事ができなかった。安全の合図が無いのだ。
不振に思い、トビラから中を覗き込む。
恵美は、うつぶせに倒れている男性と、その男性に銃を向ける二人の姿が見えた。

「こ、この人、生きてるんじゃないんでしょうか?」
銃を男に向けたまま向江は質問をする。銃身がかすかに震えていた。
向江はどう見ても三人の中で一番年上だ。けれども敬語を使う。乗務員ということもあるだろうが、元から樹が小さいのだろう。
「わかりません。確かめてみます。」
903('A`):2005/10/20(木) 22:19:32 0
乙だが、誤字多いなw
904ユキチ ◆T.GvbWEXeI :2005/10/21(金) 05:16:35 O
マジだ……orz
書き込むとき半分寝てたせいです…
すいません。
ということで以下訂正です。

>>901
雰囲気に耐えられなかったのは孝一じゃなくて向江です。
>>902
不振→不審
樹が小さい→気が小さい

他にもあったらよろしければ教えて下さい。
つーか、書き直したほうがいいですか?
905('A`):2005/10/21(金) 07:43:15 O
おもしろいからそのままでいいよ
906くすぶるheartに火をつけろ!! ◆KjmQYcaMOc :2005/10/21(金) 19:44:33 O

バッとバイオ! クラッシュ・アウト!
5つの愛が呼び合って
バッとバイオ! クラッシュ・アウト!
悪を遮る壁になれ
907ユキチ ◆T.GvbWEXeI :2005/10/21(金) 20:54:16 O
>>905
わかりました。
でも次から気をつけます。
908:2005/10/21(金) 21:49:01 0
>>906
おお、新作か。ガンガレ、応援してるぜ。
909('A`):2005/10/22(土) 08:56:22 O
>>908
どうみたら新作にみえんだよwww
910('A`):2005/10/22(土) 11:57:33 O
なんだか最近、このスレ人がいないな。
911('A`):2005/10/23(日) 14:25:33 O
保守
912('A`):2005/10/23(日) 23:49:13 O
保守
913('A`):2005/10/23(日) 23:53:20 0
俺だったら3秒で死ぬ
914('A`):2005/10/24(月) 05:47:40 0
age
915('A`):2005/10/24(月) 21:12:23 O
作者失踪多いし作品少ない品
916('A`):2005/10/24(月) 22:41:44 O
今、(一応)続いてるのは片岡と諭吉の二人だけか?
917:2005/10/24(月) 23:06:45 0
俺は>>462の続きが読みたい。戻ってきてくれ・・・・・・
918('A`):2005/10/25(火) 00:17:26 O
もう戻って来んだろ
あれだけ叩かれてまた戻って来るヤツの気が知れん
確かにネ喪だったのはショックだったけどわざわざあそこまで叩く必要があったのかと感じるな
実際おもしろかったし住人の中にも存続キボンの声もあったジャマイカ?

ともあれ器小さいよなここの住人
書いてもらってるんだから多少の文章力のなさとか構成の悪さは目を瞑るべきだとオモ

てことで新人さんユキチさん片岡さん含む全ての作家さんガンガってください
919('A`):2005/10/25(火) 00:38:59 0
今更そんな事掘り返して住人批判してる奴よりはましだけどな
920('A`):2005/10/25(火) 00:44:33 0
え、つーかネ喪だったやつなんていたの?
921('A`):2005/10/25(火) 00:52:41 0
>>920
過去レスくらい読もうな
922('A`):2005/10/25(火) 04:18:21 0
>>462がどうだったのかはともかく、漏れも人に聞かれたら
「童貞なんて高校の時に卒業したよ」って言うことにしてるけどな。
ちなみに今26歳だが。
923('A`):2005/10/26(水) 00:39:10 O
ネガ喪が過剰反応し過ぎてるんだよ
924('A`):2005/10/26(水) 12:47:13 0
板違いな奴に過剰反応も何もないが
925('A`):2005/10/26(水) 19:08:03 0
>>924
どうせおまいだって彼女欲しいとか心のどこかで思ってるくせに。
まあ、漏れもだがなorz
926('A`):2005/10/26(水) 20:11:11 0
いや、別に
927('A`):2005/10/26(水) 22:48:12 O
必死
928('A`):2005/10/27(木) 15:41:53 O
オナニー後の無敵時間がずっと続けばいいのに
929ユキチ ◆T.GvbWEXeI :2005/10/27(木) 18:00:44 O
スンマセン。ちょっと来週いっぱいは無理みたいです。
ホントにスイマセンorz
再来週から頑張ります……
930('A`):2005/10/28(金) 01:10:11 O
保守あげ
931('A`):2005/10/29(土) 00:01:19 0
ほしゅ
932('A`):2005/10/29(土) 00:39:54 O
保守
933('A`):2005/10/29(土) 21:45:06 0
age
934('A`):2005/10/30(日) 04:20:30 O
その日はいつもと同じ日常だった。そう、あれが起こるまでは・・・。
935('A`):2005/10/30(日) 06:33:28 0
>>934
また生理ネタかよ。エロ禁止。
936('A`):2005/10/30(日) 23:52:53 O
保守
937('A`):2005/10/31(月) 10:15:05 O
俺も462読みたかったなぁ…
喪かどうかなんていちいち確認するなよ('A`)
938('A`):2005/10/31(月) 12:15:04 0
別板でやれば?
それか個人でHPでも作って貰ってそっちでやれば?

ローカルルールに違反してる奴まで擁護するってのは違うわな
939('A`):2005/10/31(月) 13:21:56 O
わざわざ聴かなきゃいけないことだったのか?
これまでそんなことしてたか?
これから来る書き手にいちいち
「あなたは喪ですか?」って嫌味臭い質問するのか?冗談じゃない。
この板に来てる以上、書き手も喪なんだろな、って思い込んどきゃいい話だろ
書いてる話自体は面白かったんだし。
940('A`):2005/10/31(月) 13:23:27 0
喪男がウイルスによりゾンビ化した
しかし喪男は
喪男「やったーイケメンになったぞー」
941('A`):2005/10/31(月) 16:21:10 0
保守
942('A`):2005/10/31(月) 16:29:13 0
で、何が悲しくて非喪擁護してんだこの携帯厨は
943('A`):2005/10/31(月) 17:07:09 0
はいはいスルースルー
944片岡 ◆.m1ZJUz1XY :2005/10/31(月) 20:24:07 O
「ボケっとするんじゃねぇ!」
─グチュッ!
片岡が勢い良くかかとを化け物に叩きつけた。いくら勢いが良いとはいえ、まるでプリンのように砕けた。
─ビクッ、ビクン
化け物が痙攣している。
「し…死んだのか?」
「さすがに頭砕かれりゃー死ぬんじゃないか?」
辺りに落ちていたデッキブラシでつついてみた。
「反応はねぇ…死んだみたいだ…」
「訳が分からないが生存者を探すしかないな…」
後ろを振り向いて操舵室へと向かって行く。
─クチャッ…
「ん?」
「!?み、見てみろ!」
さっき潰した化け物の頭部から魚肉ソーセージのような太く、白いミミズのようなものが這い出して来た。
「なんなんだ?」
「虫…か?」
─ズルッズルッ…
「ど、どうする?殺すか?」
─…ヒュッ!
「うおっ!?」
2人があっけにとられていると、「虫」が飛んできた。
945片岡 ◆.m1ZJUz1XY :2005/10/31(月) 20:40:02 O
─ブスッ
「虫」が岩谷の手に突き刺さった。
「何っ!?」
「大丈夫か!?」
「か…片岡!私の体に入り込んできてるみたいだ…。し…しかも…体が…動かない…」
「チッ!仕方ねえ、気持ち悪いが…」
─ブチィッ!!
片岡が岩谷の手に食い込んで行く虫を素手で引きちぎった。「キシャァァァアァアアァア!!」
2つになり、手から抜け落ちた虫が激しくのた打ち回る。
「くそっ!くそがぁッ!!」
片岡が虫をグチャグチャに踏み潰した。
「大丈夫か?」
「し…びれが…あるが…大丈夫だ…」
「操舵室で休んで行こう。」
片岡が岩谷を担いで行く…
946('A`):2005/10/31(月) 20:41:43 O
結局あれからキモヲタは来てないのか……
947('A`):2005/10/31(月) 20:59:19 O
片岡乙

クロスもこない
948片岡 ◆.m1ZJUz1XY :2005/10/31(月) 21:00:01 O
「ハァハァ…なんとか歩けるようになったぞ…」
「よし、まずは食堂にでも行ってみるか…」
─ガチャッ
食堂はとても大きい場所だ。隠れる場所もたくさんあるし食料の備蓄もある。そうした理由で最初の調査場所に選ばれた。食堂は他の部屋に比べ明るい照明だ。「ん?…戦闘開始のようだ…」
物凄い勢いで走り寄ってくる影。
─チャッ
片岡が無言でベレッタを構える。
─ギィンッ!!
「うっ!」
片岡の銃が真っ二つになった。
「化け物は刃物みてーなもので武装してるぞ!!」
「シャアッ!」
今度は岩谷に襲いかかって来た。
─スッ
余裕があるかのように岩谷がかわす。
─ダンッ!
化け物が背中を見せて着地した。
「ぐぁるるるるるる……」
化け物がゆっくりと振り向いた。化け物は身長180aほどの人型。外見的にはさっきの化け物とあまり変わらないが、大きな違いが1カ所だけあった。
949('A`):2005/11/01(火) 00:36:57 0
乙!
950('A`):2005/11/01(火) 05:34:15 O
ユキチは帰ってくるのか?
951('A`):2005/11/01(火) 09:05:43 O
自慰も投げ出したのかな
952type:G:2005/11/01(火) 19:01:18 0
投げ出してないですよ
ちょっと忙しくて筆が進んでないですが
953('A`):2005/11/01(火) 20:47:17 0
G本物か?楽しみにしてたんだよ
時間できたら頼むお ガンガレ
954('A`):2005/11/02(水) 19:01:29 0
ほしゅ
955('A`):2005/11/03(木) 00:57:30 0
age
956('A`):2005/11/04(金) 01:27:30 O
age
957('A`):2005/11/04(金) 03:09:23 0
どうでもいいけどエイジって何?何か由来とかあるの?それともここの住人の風習?
958('A`):2005/11/04(金) 03:11:37 0
959('A`):2005/11/04(金) 03:16:04 O
ワロタ
960('A`):2005/11/04(金) 21:53:32 O
ageは年齢ジャマイカ
あげ
961('A`):2005/11/05(土) 08:35:18 0
保守 AGEE
962('A`):2005/11/05(土) 08:53:12 O
保守エイジ
963('A`):2005/11/05(土) 08:57:39 O
関係無いけど映画のバイオ2借りてきて観た
短くてびっくり
964('A`):2005/11/05(土) 10:34:51 0
>>963
確か3時間切ってるんだよな。今時ロードオブザリング程度の長さは必須だよなあ。
965('A`):2005/11/05(土) 10:59:00 0
 朝までかゆうま騒ぎ!!
   ゾンビ系
 ケルベロス〜キメラまで
   ジル友
  i/j/PC/対応

女ゾンビの子もたくさん来てね
  激安銃&スプレー情報
 各種戦闘情報
全国女子隊員制服集
  ハーブ儲けみっけた
ハンター&リッカーに大人気
  ネメシス情報
966('A`):2005/11/06(日) 17:22:56 O
保守
967('A`):2005/11/08(火) 07:22:25 O
保守エイジ
968('A`):2005/11/08(火) 10:58:20 0
バイオ5は山梨が舞台
969('A`):2005/11/08(火) 11:03:37 O
いいや宇都宮だ。そうに決まってる。
970片岡 ◆.m1ZJUz1XY :2005/11/08(火) 19:24:44 O
その違いとは右腕の手の甲より少し下からに生えている、およそ80センチほどの鋭い刀のようなもの。
「新種か?」
岩谷が呟いた。
「さっきの奴と違って素早そうな野郎だ…。」
「ぐるる…るるるるるる…」
化け物は低いうなり声を、肉の腐りかけた口から垂れ流した。同時に左腕をゆっくりと上げていく、
「がるぁぁあっ!」
化け物が吠えながら勢いよく左腕を振り下ろすと、
─グチュッ!
黄色の液体を床に垂らしながら、右腕と同じ刃物が出てきた。
「や…ヤバいんじゃないか?」
岩谷がそうとうビビっている様子だ。
─ギギギッ、ズリッズリッ
化け物が両腕の刃物を床に引きずりながら近づいて来る。
971片岡 ◆.m1ZJUz1XY :2005/11/08(火) 20:11:46 O
「クソ野郎が!」
─ドンッ、ドンドンドン!
片岡が予備のハンドガンを放つ。
─ギィン!ギンギギン!!
化け物の両腕が素早くしなる。
─カッ、コロコロ…
「なっ!?俺の弾丸が!」
「た…叩き落としたの…か?」
「ぐるるる…」
なおも化け物はゆっくりと接近してくる。距離にして5メートル程か…
「しょうがないな…やるしかない。」
─シュッ
岩谷がそう言って刀を抜いた。食堂の照明に照らされて、美しい刀身が妖しく光を放った。岩谷が舞うようなゆったりした動きで刀を構える。その美しい動きと、これまた美しい刀身に片岡は見入っていた。
972片岡 ◆.m1ZJUz1XY :2005/11/08(火) 20:31:12 O
「ウシャァァァァァァッ!」
化け物が絶叫と共に素早く接近し、右腕を振り上げた。岩谷は横にステップして攻撃を避けつつ、化け物の左頬に拳を入れた。
─どぉん!
綺麗にパンチをもらった化け物はテーブルや椅子を巻き込んで床に倒れる。
「どうした?さっさとかかって来い、化け物が!」
「ぐぁるる…」
化け物が唸った次の瞬間!壊れたテーブルと椅子にうずくまったいた化け物が姿を消した。
「何っ!?」
「岩谷!上だ!」
片岡がそう叫ぶとほぼ同時に岩谷が左に飛び込むように前転した。そして一瞬遅れてさっきまで岩谷の体があった空間を化け物の左腕が薙はらった。
「危ないとこだったな…」
岩谷が素早く立ち上がる。
天井に爪を突き立てて一端止まり、さらに天井を蹴って接近した。と岩谷は一瞬で理解する。
973('A`):2005/11/09(水) 19:23:55 0
もはやバイオハザードに見えないお
974('A`):2005/11/10(木) 14:34:48 O
面白いからどうでもいい
975('A`):2005/11/11(金) 04:34:54 O
保守エイジ
976ユキチ ◆T.GvbWEXeI :2005/11/12(土) 17:16:06 0
>>693-697>>716>>775>>778>>812>>843>>873-874>>901-902

孝一は軽く足で男の頭をこずく。
「く……うぅ…」
二人はその声に敏感に反応した。
男はゆっくり顔を上げる。
暑くもないのに銃を握る手は汗だくだった。
「お前、誰だ……?」
男が二人に質問を飛ばす。
バケモノなんかに質問なんて高等技術、使えるはずが無い。生存者3人目。

男は変わった服を着ていた。一般的な服は着る者の装飾を第一に考え、作成し、使用するのが目的だ。
だが、男の服は機能面をもっとも重要視された作りになっている。ユニクロなんかじゃ絶対に売ってないような服だ。
もっと具体的に言うと、ミリタリーショップに行って服を2,3着選び、それらのいいところだけを一つに集めたような完璧な服。こんな感じだ。
そして今、その服の使用者は、椅子にすわり、恵美の手当てを受けていた。
「あの…何があったのか、教えてもらえませんか?」
恵美の手は動き続ける。
「あなたは向江さんと孝一さんが発見したとき、頭を怪我して気絶していたそうです。いったい何があったんですか?」
「それにあなたの服は普通じゃない。もしかして、今の状況について何か知ってるんじゃないのか?」
「……………」
男は答えない。それでも孝一は続ける。
「みんなが助かるためにも協力してくれ」
「……………」
「名前だけでも、教えてくれてもいいんじゃないか?」
「……………」
やはり何も答えない。目だって下を向き、床を見続ける。
孝一が次の質問に移ろうとしたとき、向江が声を上げた。
全員の視線が向江に集中する。
「どうしたの?」
「……こ、これ」
泣きそうな向江が手に持った紙を差し出してきた。
「これ、どこで?」
「そこに散らばってたんで拾い集めたんです。って、そんなことじゃなくて読んで見てください!!」
そういえば視界の隅でちょろちょろ動いていた気がしないでもない。そんなことを考えながら紙に書かれた文字を読み始めた。
977ユキチ ◆T.GvbWEXeI :2005/11/12(土) 17:46:55 0
今回の実験の目的は『実験体』の完成度及び、『実験体』のもたらす2次感染者の脅威と耐久性の計測である。
実験までの流れは下に記す。

1.無作為に選んだ男女を旅行と偽り、我が社の用意した9両編成の車両へと乗車させる。

2.ガスで眠らせ、電車ごと別の線路へと移動させる。今回廃線を使用し、トンネルに入るので目撃される可能性は低い。しかし、目撃者が現れた場合すぐさま射殺せよ。

3.各車両に一組づつ武器となる銃と弾を配置し、『実験体』、2次感染者と民間人が戦闘できる準備を行う。

4.最後尾に『実験体』をはなし、実験を開始する。

※今回の実験では、戦闘データを共に測定するので、万が一だが民間人が生き残る可能性がある。
そのため、トンネルを途中で塞ぎ、衝突させた後、各車両に設置した爆弾で爆破する。
不発は許されない。入念な点検を行うこと。
また、『実験体』は非常に攻撃的なので不用意に近づかないこと。攻撃された場合、T−ウイルスに感染しゾンビ化が始まるが、ワクチンは無い。
自決、または銃殺せよ。
978('A`):2005/11/13(日) 13:17:55 0
ユキチキターage
乙です。
いよいよ真相が明らかに・・・
979('A`):2005/11/13(日) 20:13:33 O
ユキチ乙
そして
合格おめでとう
980片岡 ◆.m1ZJUz1XY :2005/11/14(月) 21:06:11 O
ユキチさん乙です。試験の合格本当におめでとうございます。


岩谷はバックステップで一端距離をおく。
「予想してたより素早いな…」
化け物との距離はおよそ6b。その間に障害物はない。
「次の一瞬、一撃で決める。」
「…!」
片岡は固唾を飲んで岩谷と化け物の一挙手一投足を見ている。と、
─シュキン
片岡が刀を鞘にしまった
981片岡 ◆.m1ZJUz1XY :2005/11/14(月) 21:13:41 O
「?」
片岡があっけにとられた様子だ。
岩谷はゆっくりと中腰に構え、左手で鞘を押さえ、右手で固く刀の柄を握っている。化け物も今にも飛びかからんと筋肉が張りつめていた。
「まさかッ!居合いか!?」
片岡が問いかけるも岩谷は無言だ。依然と化け物を鋭い目つきで睨みつけている。両者とも一部の隙も無い、しかし間の空気が歪んで見えるほどのもの凄い殺気を放っている。
982('A`):2005/11/14(月) 21:14:39 0
諭吉&片ヤン乙
983片岡 ◆.m1ZJUz1XY :2005/11/14(月) 21:21:22 O
たったの一秒が一時間にも感じられるほどの激しい緊張。どれほどの時間がたっただろうか。実際には三秒程度だろう…化け物が目にも止まらぬ速さで飛び出す。
「見える…」
極限まで研ぎすまされた岩谷の感覚は、片岡ですら見えなかった化け物の動きを完璧に捉えていた。周りがスローモーションにでもなったような感覚。
「…左。」
─スッ
化け物が岩谷の横を通り過ぎ、壁へとそのまま突っ込んだ。
「ぐ…るる…るるる…」
─ドチャッ!
化け物は弱々しい唸りながら、床にくずおれた。人間で言えばへその辺りで真っ二つにされている。
984片岡 ◆.m1ZJUz1XY :2005/11/14(月) 21:29:17 O
─ビッ
片岡が刀に付着した血液をはらう。
「す…凄い…」
片岡が唖然としている。
「まだ…殺していない…」
岩谷はそう言って厨房に入り、長い包丁を持って来た。
─コツコツ…
岩谷は化け物にゆっくり近寄る。
「ヒュー…ヒッ、ヒューヒュー…」
化け物はすでに虫の息、うなり声すら出ないと言った様子だ。白濁した汚い眼球で岩谷を見上げている。
「さよならだ…」
─ドグッ!
岩谷が化け物の脳天めがけ、包丁を突き刺す。
「〜!!」
化け物が声にならない叫び声をあげる。
─ビグッビクッ…
化け物が小刻みに震え、耳からグチャグチャとミミズのような虫が這い出してくる。
985('A`):2005/11/14(月) 21:58:18 0
片岡と岩谷がごっちゃになってないかい?
986片岡 ◆.m1ZJUz1XY :2005/11/14(月) 22:03:30 O
─ブヂュッ!
這い出して来た虫を素早く踏み潰す。
「この化け物からも…なんなんだこの虫は?」
「寄生虫みたいなものじゃないか?片岡。何か新種の…」
「寄生虫が人間を化け物に変えるってのか!?」
「全く見当もつかないが…そう考えるのが妥当だな。」
「クッソ…ボートで脱出しよう。これ以上の捜索は危険だし、生存者がいる可能性は極めて低い…」
「そうするしかないな…片岡、ボートで脱出するのはいいが夜は危険だ、朝まで交代で見張りをして休むんだ。」
「あぁ、俺が先に見張る。とりあえず客室で休め。」
─ガチャ
ドアを開けて客室に入ると岩谷はすぐドアを閉めた。
「ハァハァハァ…ハァ…クソ、居合いするといつもこれだ…体力を使いすぎる…」
岩谷はひとりつぶやいて深い眠りに落ちた。
987片岡 ◆.m1ZJUz1XY :2005/11/14(月) 22:05:51 O
>>985 ちょっと自分でもそう思い始めてきました。。これはこれでいいんではないでしょうかwまぁ少し分かりづらいですね、すいません。
988片岡 ◆.m1ZJUz1XY :2005/11/14(月) 22:13:43 O
関係ない話で申し訳ないんですが次スレはすぐに立つんですかね?じっくり書いて行きたいんで…
989('A`):2005/11/14(月) 22:14:51 0
立てて来る。ちょっと待ってて
990('A`):2005/11/14(月) 22:17:10 0
もしもバイオハザードが起こったら 5体目
http://etc4.2ch.net/test/read.cgi/motenai/1131974186/

ほいっ
991('A`):2005/11/14(月) 22:29:39 0
乙彼
992('A`):2005/11/15(火) 19:19:56 0
埋めエイジ
993('A`):2005/11/15(火) 19:46:49 O
埋メイジ
994('A`):2005/11/15(火) 19:49:24 O
梅エイジ
995('A`):2005/11/15(火) 19:50:22 O
うーめ
996('A`):2005/11/15(火) 19:51:10 0
全盛期の職人ども戻ってきやがれ梅
997('A`):2005/11/15(火) 19:51:12 O
埋めーっしゅ
998('A`):2005/11/15(火) 19:52:02 O
埋め
999('A`):2005/11/15(火) 19:52:37 O
埋め
1000('A`):2005/11/15(火) 19:53:28 0
え、もらっていいの?

じゃあ1000
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