三十路過ぎて恋愛未経験88「そんな目で見ないで」

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三十路過ぎて恋愛未経験89「午睡の夢」

よく晴れた 暖かい冬の午後に
部屋の片隅で日向ぼっこをした
いつしか膝を抱えてまどろみ 遠い昔の夢を見た

それは母の膝に抱かれた夢
この世界でただ一人 僕を愛してくれた人の夢
「素敵な人になってね」と微笑む母の膝の上で
お日様の匂いを嗅ぎながら眠る夢・・・

目を覚ますと 外は冷たい雨に包まれていた
膝に顔を埋めると
ほんの少し陽だまりの匂いがして
そしてすぐに消えていった

雨は 雪に変わろうとしていた