1人暮らしの男性は、家族などと暮らす男性に比べて自殺する危険性が8・6倍も高い−。
こんな結果が、産業医大(北九州市)非常勤講師の藤野善久医師(公衆衛生)らの
研究グループが行った「コホート」と呼ばれる大規模な疫学調査で明らかになった。
自殺に関するコホートは珍しい。来年2月、米国の専門誌に発表する。
藤野医師らは、1986年から89年にかけ、福岡県内4市町村の1万3259人を対象に、
同居者の有無や家庭でのストレスなどについて調べた。
その後の追跡調査で99年までに自殺した人が48人いたことを基に、自殺のリスクを計算した。
その結果、1人暮らしの男性は同居者のいる男性に比べて8・6倍、
独身男性は既婚男性に比べて3・1倍自殺するリスクが高かった。
女性では、同居者の有無や、既婚か独身かの違いでリスクに差はなかった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041121-00000049-kyodo-soci