ナオンの圧倒的人生経験差 〜野生と対峙編〜

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1イケナオン ◆zCS1o.kilU
クラスでハブられてから1ヶ月ほどたったころ、あたしは部活の悩みもあって、大分参っていた。
だんだんご飯も食べられなくなってきたし、身体も重い。ちょうど定期テストの時期だった。
朝も起きれたし、学校にも登校できたのに、何故かテストでペンが持てない。
何度持とう持とうと思ってもペンが持てない。別にテストが分からないわけではない。
ああ、寝てる間の金縛りって、きっとこんな感じなんだろうな、と思った。
テストの3日目まであたしは0点をとりまくった。答案用紙を回収する時に、あたしの答案を見て、
ナオン達がひそひそ話をする。それに耐えられなくて、とうとう最後の4日目あたしは学校をサボった。
その日の朝、ふと学校とは反対の土手の道を自転車で行った。山の景色を見たらふと山に登りたくなったのだ。
同じ県内でもこんなに違うのかという程まで来た。テストじゃペンも持てないのに、今はこんなに身体が軽い。
トンネルの入り口の脇に山に登る道を見つけた。あたしは自転車と鞄を置いて登り始めた。
山は急で、細い道は左右にうねりながら上に続いていた。どれくらい登っただろうか、左右にうねっていた道は、
ふと開けて平らに、いろんな方向に道がのびていた。こりゃあ冒険するのが楽しくなりそうだと思ってしばらく歩いていると、
なんだかガサガサと足音がした。しまった林業のおっちゃんだどうしよう…と思ったら小熊だった。なぁんだ小熊かw
びっくりさせやがって…と思ったら親熊もいたあああああああああ!!!!!!!111しかも気付いてこっちに来てる!!1
あたしはくるりと踵を返して、一目散に駆けだした……と思ったら親熊も追っかけてきたあああああああああ!!!!!!!!!11
しかも速えええええええええええええええええええええーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!1111111111
今来た道を必死に走って引き返したが、親熊がかなり速い。ヤバい、もう開ける前の急坂だ!!追いつかれる!!1111111
うわああああああああああああああああああああああああ!!!111111111…………………………………………………………



気付いたらあたしは今まで来た道の途中に倒れていた。どうやら足を踏み外して転げ落ちてきたらしい。
どれくらい下まで落ちてきたかはわからない。でも助かったらしい。ああよかったと思って自分を見ると、
汗でびっしょりになっていて、足をかなり擦りむいていた。
その後もいろんなとこに行ってハチャメチャな一日を過ごしたけど、家に帰った後たくさん泣いた。
その次の日、あたしはDQNの、腕を伸ばしたらヒジの関節はあそこでそこから拳一つ分上のあたりを竹刀で突いた後、
学校を辞めた。