娘。小説書く!『魔法使いえりぽん』 19(c)2ch.net©2ch.net
登場人物
生田衣梨奈 えりぽん。魔道士。家出して道重さんの家に居候中。世界一の魔法使いを目指している。
鞘師里保 りほりほ。協会魔道士。道重とえりぽんの監視役としてM13地区に出張中。
道重さゆみ M13地区に住む三大魔導士の一人。えりぽんの師匠。不老長寿の魔法を会得している。
譜久村聖 フクちゃん。えりぽんのクラスメイト。
鈴木香音 ズッキ。えりぽんのクラスメイト。
飯窪春菜 はるなん。黒猫。相当変な一般の魔道士。
新垣里沙 ガキさん。元執行局魔道士。すべての魔力をさゆみに託し、旅に出る。えりぽんの憧れの人。
工藤遥 どぅー。元協会魔道士。協会の施設で育つ。優樹を助けて逃亡しM13地区に入る。
佐藤優樹 まーちゃん。協会に追われている狗族の少女。遥とともにM13地区に入る。
石田亜佑美 あゆみん。工藤、佐藤の友人。協会の施設で育つ。首席で執行魔道士に抜擢。
小田さくら 「先生」の指令により飛竜に乗ってM13地区にやって来た謎の少女。
7 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/29(月) 15:13:30.42 0
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
,。∩______フ *
+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜ <えりいい感じ〜
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
8 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/29(月) 15:19:34.70 0
新スレ乙です!
まさか落ちるとは不覚・・・
せっかく本編も再開したことですし
早め早めの保全をしていきましょう
もちろん自戒を込めてなんだけど
9 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/29(月) 16:52:35.31 0
*``・*+。
`*。
*。
。☆ノハヽ *
+川c ’∀´)*。+゚<スリップ注意です〜
`*。 ヽ つ*゚*
`・+。*・`゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・+ ゚
10 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/29(月) 17:00:33.09 0
クリスマスの合体雪魔法
別な方へ失敗してたら猛吹雪とか?
11 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/29(月) 18:12:35.61 0
*``・*+。
`*。
*。
。☆ノハヽ *
*ハo´ 。`ル *。+゚
`*。 ヽ つ*゚*
`・+。*・`゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・+ ゚
12 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/29(月) 21:10:29.67 0
分厚いハンバーグ
13 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/29(月) 21:45:18.32 0
ズッキが・・・
14 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/29(月) 22:01:57.06 0
けっこう食事してるんだけど具体的な料理の名前とかは出てこない
まーちゃんが食べてるお煎餅も何煎餅か分からないし
あられか厚焼きかなー
明太子パスタはいくつかの作品中に出てくるね
15 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/29(月) 22:21:38.75 0
こんこんは駄菓子とイモ料理を食いまくってたな
16 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/29(月) 22:24:24.76 0
香音ちゃん心配だな…
17 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/29(月) 22:26:18.22 0
▼
皆の所に戻り、合流してまたショッピングを楽しむ。
その間のことを聖は殆ど覚えていなかった。
ただ、身体は自動人形のようにいつも通り動いて、普段通り振る舞って
だから衣梨奈にも里保にも誰にも、聖の心がそこに無いことを気付かれなかった。
自分はそんな便利な身体を持っていただろうか。
みんなの話の内容を殆ど理解していないのに、相槌も打てるし笑える自分が不思議だった。
誰かが聖のことを注視していたなら、何かしらの異変に気付いたのかもしれない。
だけど今は9人も一緒に居て、とりわけさくらのことを皆気にしていたから、聖はそこに居られた。
なんとか頭を働かせる糸口を掴もうとするのに、まるでオーバーヒートした感情の激流の中で藁を探るように
その手に何も掴むことが出来ない。
魔法使いになりたいか、とさくらは訊いた。
魔法使いになれる。
自分と、香音だけがなれるのだと。
自分たちは特別で、だからさゆみや、衣梨奈達は側に居た、とさくらは言った。
その先へ、思考を及ぼすことは出来ない。
それが本当でも嘘でも、それを考えるだけで聖の心は切り裂かれる。
さくらの言ったことの全てが嘘なら、何もかもデタラメで
悪意を持って自分の心を引き裂こうとしているのだったら、それが一番安心出来る。
だけどさくらがそんなことをする意味も、意図も、あるとは思えなかった。
何より、決してさくらには悪意があったわけでは無いことをその表情や、声や、目から感じ取ってしまった。
さくらが魔法を使えるのも本当。
それを衣梨奈達に隠しているのも本当。
それ以外のことが嘘、というにはあまりにもさくらの目は真っ直ぐだった。
18 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/29(月) 22:27:35.84 0
程ほどにショッピングを満喫した9人は
再び建物の外に出た。
相変わらず風が吹き、灰掛かった空の上で群青に染め上げられた分厚い雲が
轟々と音を鳴らし流れている。
薄暗い街の景色が、夕刻の近さを教えていた。
誰かの提案で、街の高台にある緑地を目指すことになった。
展望台で、こんな風の日に街を見下ろすと、さぞ面白いだろう。
優樹や遥のはしゃぐ声を遠くに聴きながら、聖も皆の後に続く。
香音と何か話したいけれど、9人で移動する間はずっとその機会は訪れなかった。
すっかり辺りが薄暗くなった頃、9人は今朝集まった公園に移動していた。
会話の中で、さくらが帰らなければならない時間が迫っていることを知っていた。
だから、お別れの場所として、誰からともなくその場所が選ばれた。
薄暗い風の吹き荒ぶ街は、どこか恐ろしい雰囲気を纏い始めている。
一日中はしゃいでいた子供たちも、何となく口数を減らしていた。
「それじゃあ、私は帰ります。
昨日と、今日と、本当に楽しかったです。有難うございました」
さくらが、全員に聞こえるよう声を張り上げ、大きく頭を下げる。
改めて心地いい声だな、と誰もが思った。
19 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/29(月) 22:28:27.04 0
「うちらも楽しかったよ。ありがと、小田ちゃん」
里保が言う。
続いて優樹も声を掛けた。
「また来てくれる?」
「わかりませんが…是非来たいです!」
明るいような、寂しいような、暴風に掻き回された訳の分からない空気。
だから、皆笑うことが出来た。
来年の夏、またさくらがこの街に来てくれる、と
根拠の無い予感が衣梨奈や里保や亜佑美や、優樹や遥の胸に湧く。
さくらは一人ひとりと言葉を交わし、感謝を告げた。
聖と香音にも同じように告げた後、小さく別の意味を込めた目で微笑んだ。
さくらはもう一度全員に深く頭を下げて、ゆっくりと公園を後にした。
20 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/29(月) 22:29:03.78 0
昼間会話をする中で住まいを尋ねられた折には、
今は南の海上の孤島に住んでいると告げた。
じゃあ船に乗らなければならないのかと訊かれ、曖昧に肯定した。
どちらも嘘では無いけれど、正確な答えでも無い。
決まった家は無く、今は先生の手伝いで島に身を寄せている。
船と言っても「飛竜」という、普通じゃない船。
そんなことも全部押し込んで、さくらは笑顔で衣梨奈達に別れを告げた。
もう、この街に来ることは出来ないだろう。
衣梨奈や里保達にも、もう二度と会うことは出来ないだろう。
だけど二日間、心から楽しめたことをしっかりと胸に刻み、きっと死ぬまで
今日一緒に過ごした8人のことを忘れないだろうと思った。
あとはもう、一魔道士、大魔道士の弟子としての小田さくらに戻ろう。
薬の効き目は、多分明日の朝を待たずに切れる。
だから、聖と香音を今晩迎えに行く。
もし二人の答えが「ノー」ならば、戦おう。
”大魔女”と。場合によっては、衣梨奈や里保、亜佑美や優樹や遥、それに春菜とも。
何もせず「先生」の所に逃げ帰る選択肢もあるけれど
何となくそれは嫌だった。
魔道士としての自分がそう感じるのか、衣梨奈達と出会った一人の女の子としての自分が
そう感じるのかはよく分からない。
ただ、スッキリしない。
彼女たちに嘘つきのペテン師だと失望されても、それは仕方の無いこと。
実際に自分は、彼女たちを騙していたんだから。
だけどさくら自身は、どんなことがあっても衣梨奈達のことを好きでいるだろうと思った。
そう思えることが嬉しかった。
21 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/29(月) 22:29:51.77 0
.
さくら達と別れた流れで、聖は皆と一緒に道重家を訪れていた。
この夏休み、何度も何度も訪れたこの場所。
もう明後日には学校が始まるから、皆で夏休み最後の思い出を。
その提案に、昼までは心を弾ませていた聖も、今はただ重苦しい気持ちでいた。
相変わらず普段通り振る舞えている。
その間に、長い時間を掛けてようやく、頭の中の整理が出来始めていた。
さくらの言ったことをもう疑ってはいない。
多分全て、本当のことなんだろうと思えた。
そしてその上で、さゆみや、衣梨奈や里保に隠し事なんて自分には出来ないと思った。
さくらのことを、全て話してしまおうと一度決めて、それでようやく宙に浮いていた聖の心が身体に戻ってくる。
だけどそうして考えているうちに、次々ともう一人の自分がその考えを打消しにかかった。
自分達が因子持ちだから側にいた、そのことを尋ねる勇気があるの――?
もう一人の自分の声に
背筋が震える。
さくらちゃんの身の安全を、貴方に保障出来るの――?
さゆみが、さくらを傷つけたりなんて絶対にしない。
さゆみはそんな人じゃないと、聖の心が叫ぶ。
あなたは道重さんの何を知っているの?魔法使いの何を知っているの――?
次第に、対抗しようとする聖の心が萎びてくる。
何も知らない、それが事実だから。
22 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/29(月) 22:30:29.18 0
8人の大所帯で道重家を訪れると、さゆみはいつものように笑顔で子供たちを迎え入れてくれた。
衣梨奈や里保や亜佑美が夕食の準備に取り掛かり
その間に遥や優樹が食卓を整えるのを聖達も手伝った。
風が益々強くなっているから、雨戸を閉める。
それがガタガタと音を立てて、なお一層台風の存在を主張していた。
もう慣れ親しんだ9人でテーブルを囲む。
今日会ったこと、さくらのことを嬉しそうにさゆみに報告する優樹や亜佑美達を
聖は相変わらず自動人形のように相槌を打ちながら見ていた。
話の合間、ふとさゆみが聖を見た。
聖はドキリとして、肩を跳ねさせた。
――もし道重さゆみさんがお二人の心を読む魔法を使うなら、どの道同じですね――
不意にさくらの言葉が脳裏に過る。
心を読む魔法、そんなものがあるのだろうか。
さゆみにはいつも心や考えを見透かされているようだった。
さゆみは何でも知っているのだと思っていた。
だけど、もしいつも心を読まれていたのだとしたら――
さゆみは不思議そうに小さく首を傾げ「どうしたの?」と柔らかく笑う。
聖は「何でもないです」とだけ答えた。
聖の中で、全部話して相談しようと決めたはずの心は殆どその形を崩していた。
そんなわけは無いと思いつつ、少しでも疑念を抱いたことが後ろめたく、
それさえ見透かされているのではと思うと恐ろしくて、もうさゆみのことを見ることさえ出来なくなっていた。
23 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/29(月) 22:30:55.64 0
何度も言ってしまおうと考えるけど、楽しそうに話す皆の空気に流されて
消極的なその気持ちはどんどん行き場を失っていく。
そして、何よりも聖を躊躇させるものが香音の存在だった。
何も話し合うことが出来ていない。
唯一同じ立場のはずなのに、ここまで話し合うタイミングが全く無かったことで
香音のこともまるで分からなくなっていた。
香音は何も言わない。
さゆみや衣梨奈達にさくらのことを告げようとする気配は無く、ただ普段よりは大人しく
自分と同じように皆の話に相槌を打っていた。
もし香音が、「魔法使いになりたい」と思っていたとしたら
自分の行動がそんな香音の気持ちを踏みにじることになりかねないと思うと、何も言い出すことが出来ない。
だけど聖は心の奥底で、それもただの言い訳だと分かっていた。
もう一人の自分が、一気呵成に弱った聖の心を責め立てる。
そもそもあなたは、魔法使いになりたかったんじゃないの――?
衣梨奈や里保と同じ景色を見ることが出来る、そのチャンスをふいにするの――?
ずっと寂しかったんでしょう――?
里保に、嫉妬していたんでしょう――?
聖の心は打ちのめされて、もう欠片も反駁する力は残って居なかった。
さゆみに、衣梨奈に、さくらのあの話をすることは自分には出来ない。
それが行き着いた結論だった。
▲
24 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/29(月) 22:34:29.28 0
スレ立て乙あり
油断してたごめん
「笑顔」作者さん、冗談のつもりだったんだけど気になるような言い方してごめんね
ネタ被りも色んな人が書いてるSSスレの華だよねw
あと、先に書いた方が謝る理屈はどう考えてもおかしいw
25 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/29(月) 23:58:39.16 0
やっぱ上手いわ
26 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/30(火) 00:12:43.29 0
ここ最近のハイペース更新お疲れ様です!
27 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/30(火) 01:55:59.07 0
やっぱりこういう心理描写はふくちゃんが映えるなぁ
今後どうなってしまうのか気になりすぎる
28 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/30(火) 02:00:26.18 0
唯一のラブコメ要員のこのスレのフクちゃんが大好き
某スレの巨乳十字軍と比べてホッとする自分がいるw
29 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/30(火) 02:25:25.44 0
おいw巨乳十字軍のフクちゃんも良いじゃないかw
作者さん乙です!ドキドキするなぁ…
30 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/30(火) 06:04:57.37 0
フク - りほ
やっぱココが軸になるよなぁ・・・切ない><
31 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/30(火) 08:51:54.90 0
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
,。∩______フ *
+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜保全の魔法っちゃよ
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
32 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/30(火) 14:16:37.34 0
<::ヽ 。'“゜`・*。 。*゜”`'。
|::::::\ ☆ * ゜+゜ ♪
∠ニニニ`_ /゜''+。., ゜,, ,.。+''゜
|||9|‘_ゝ‘)つ ゜“・:+.:.。♪,,*:...。.:.+・ ”゜
⊂ へ(/⌒) ゜*。
ノリ.〉 /^/@ニ)' ゜・*。+・`
〈 〈/ ,/
(_/@二)
`ー―'"
33 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/30(火) 17:08:15.84 0
ぽんぽん
34 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/30(火) 17:21:27.43 0
ぽぽぽん
35 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/30(火) 19:22:59.43 0
*``・*+。
`*。
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。☆ノハヽ *
+川c ’∀´)*。+゚
`*。 ヽ つ*゚*
`・+。*・`゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・+ ゚
36 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/30(火) 21:59:03.14 0
ヤシ
37 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/31(水) 00:11:20.03 0
あゆみちゃん大好き
38 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/31(水) 01:16:05.01 0
寒い
39 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/31(水) 04:19:00.31 0
保守
40 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/31(水) 08:21:53.28 0
捕手
41 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/31(水) 11:01:04.36 0
明太子スパ食べました
42 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/31(水) 14:06:59.40 0
*``・*+。
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。☆ノハヽ *
*ハo´ 。`ル *。+゚
`*。 ヽ つ*゚*
`・+。*・`゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・+ ゚
43 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/31(水) 17:40:13.84 O
ミソカ
44 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/31(水) 20:00:38.47 0
今年もあと4時間
45 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/31(水) 21:50:52.19 0
ほ
46 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/31(水) 22:16:31.53 0
し
47 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/12/31(水) 23:35:31.27 0
30分無いね
48 :
名無し募集中。。。 【ゾヌ】 @転載は禁止:2015/01/01(木) 00:03:22.16 0
ことよろ
49 :
【モナー】 【1022円】 @転載は禁止:2015/01/01(木) 00:52:09.93 0
ちゃゆ
50 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/01(木) 02:15:40.55 0
にゃーお
51 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/01(木) 06:14:05.81 0
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
,。∩______フ *
+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜年明け保全の魔法っちゃよ
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
52 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/01(木) 10:26:43.64 O
みんなあけおめっちゃ
53 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/01(木) 15:50:47.20 0
<::ヽ 。'“゜`・*。 。*゜”`'。
|::::::\ ☆ * ゜+゜ ♪
∠ニニニ`_ /゜''+。., ゜,, ,.。+''゜
|||9|‘_ゝ‘)つ ゜“・:+.:.。♪,,*:...。.:.+・ ”゜
⊂ へ(/⌒) ゜*。
ノリ.〉 /^/@ニ)' ゜・*。+・`
〈 〈/ ,/
(_/@二)
`ー―'"
54 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/01(木) 18:18:44.02 0
川c ’∀´)
55 :
名無し募集中。。。 【かん吉】 !otosidama@転載は禁止:2015/01/01(木) 19:26:35.16 0
新春明太子パスタ
56 :
名無し募集中。。。 【1等組違い】 【633円】 @転載は禁止:2015/01/01(木) 19:33:17.23 0
こうだな
57 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/01(木) 22:26:27.99 0
*``・*+。
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*。
。☆ノハヽ *
*ハo´ 。`ル *。+゚
`*。 ヽ つ*゚*
`・+。*・`゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・+ ゚
58 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/02(金) 01:04:54.84 0
*``・*+。
`*。
*。
。☆ノハヽ *
+川c ’∀´)*。+゚
`*。 ヽ つ*゚*
`・+。*・`゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・+ ゚
59 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/02(金) 01:33:00.49 0
かまわん いこう
60 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/02(金) 02:30:55.36 0
ふ
61 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/02(金) 06:55:48.30 O
__ __
(〆ハヽ)
|||9|‘_ゝ‘)<まーちゃん、今年はたぬき年やなかよ
/ ,r‐‐‐、ヽ
し l x )J
_'、 ヽ ノ
(_((__,ノU´U
62 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/02(金) 13:18:30.12 0
お昼
63 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/02(金) 15:02:52.24 0
おやつ
64 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/02(金) 17:32:53.69 0
65 :
softbank060158040087.bbtec.net@転載は禁止:2015/01/02(金) 18:25:00.71 0
えりぽんぽこ
66 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/02(金) 20:12:49.30 0
あけおめことよろ
67 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/02(金) 20:13:22.27 0
▼
食事を終え、暫く皆でテーブルを囲んで緩々と時間を過ごす。
皆静かな興奮を湛えていて、だけどそれは台風の夜と混ざり合って小さな倦怠を生み出していた。
ふと会話が途切れる。
丁度その時雨戸を叩く風が弱まった。
「ふくちゃんと香音ちゃん、今日は泊まってく?今晩大分荒れるみたいだし」
静かの中で不意に、さゆみが二人に声を掛けた。
皆が聖と香音を見る。
聖は酷くびくついて、言葉を詰まらせ
それを誤魔化すように伏し目がちにさゆみを見返し髪に手を当てた。
見られている。
それが怖いと思ってしまう。
話を振られているのが自分たちだから見られるのは当たり前。
さゆみも、衣梨奈も、里保も、遥も、優樹も、亜佑美も、春菜もみんな、自分たちを見ていた。
ただ見ているだけ。
それなのに、「7人の魔道士」に視られている、と感じてしまう。
まるで7人が「心を読む魔法」を使っているような、そんな錯覚を覚え、
聖は必死に笑顔を浮かべ、頭の中のそんな想念を振り払った。
視界の端同士で、香音と目が合った。
「えっと、その…今日は遠慮します。もうすぐ学校も始まるし…」
説得力を持たせたくて付け加える言葉を探すけれど、何も無く声は消え行ってしまう。
だけどさゆみはそんな聖の様子を追求することは無かった。
68 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/02(金) 20:13:57.63 0
「そっか。香音ちゃんは?」
「うちも、今日は帰ります。今日本当に有難うございました」
香音は聖よりはいくらかハッキリとした声で、そう返した。
今丁度風が緩んでいるし、まだ雨も降っていないからと
そのまま二人はお暇することになった。
それに合わせて春菜も立ち上がり、帰り支度をする。
聖は、どこかホッとした心持で玄関に立っていた。
道重家を離れるとき、そんな気分になったのは初めてのことだった。
「お邪魔しました。ご馳走様でした」
さゆみ達5人が玄関で見送り、聖と香音、それに春菜が挨拶する。
当たり前のように衣梨奈も靴を履き、二人を自宅まで送る準備をしていた。
「えりぽん、いいよ、今日は…」
思わず呟いた聖の言葉に衣梨奈は少し驚いて、それからカラカラと笑った。
「何いいようと?いつものことやん。
てか今日こそ風が強いけん、怪我でもしたら大変やん」
「えりぽんだって危ないじゃん」
「えりはそんなんへっちゃらやって。知ってるやろ?」
ドヤとばかり笑う衣梨奈に、聖は返す言葉を無くした。
知っている。知っているから嫌だと思う。
自分たちと衣梨奈は違うから。
69 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/02(金) 20:14:30.36 0
「じゃ、気を付けてね。3人とも、またね」
さゆみが聖と香音と春菜に手を振り、3人はもう一度礼をして外に出た。
玄関で春菜と別れ、衣梨奈と香音と聖は、風吹く夜の町を歩き出す。
一瞬、香音が聖の側に寄り、小さな声で言った。
「あたしは、聖ちゃんの考えに従うから」
聖はその言葉を胸に畳み込み、大切に鍵を掛けた。
その意味するところは分かるけれど、今は考えたくないと思う。
一人になってしまう気がするから。
道重家が背中から遠ざかるのを感じて、聖ははじめて寂しいと思った。
.
70 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/02(金) 20:15:00.46 0
街灯が嵐の影を映し出す住宅街にさくらは立っていた。
目の前には『譜久村』の表札のかかった大豪邸。
迎えに行く、と格好つけた割に、二人の家が分からなかったさくらは
慌てて街の電話帳を捲り、何軒もある『鈴木』の家を後回しにして、一軒だけあった『譜久村』の家を訪れた。
これで聖の家も分からなければ、さゆみに見つかるリスクをおして二人をストーキングしなければなからかったから、取りあえずは良かった。
だけど、想像以上の豪邸に、少し尻込みしている。
まだ道重邸から戻っていない可能性も高い。
だけど自分自身に時間があまりないから、どちらにしてもチャイムを鳴らし、確認してみなければならない。
聖が居れば、香音の家も教えて貰ってそちらを回る。
居なければ、いよいよ道重邸に向かわざるを得ないと考えていた。
さくらは立派な表札と、その横にある随分と押し心地の良さそうなチャイムのボタンを見上げていた。
手を伸ばし、何となく薬指でチャイムを押してみようとする。
案外難しい。
バカなことをやっている余裕は無いのだけれど。
と、その時道の向こうに気配を感じた。
さくらは振り返り、それが『気配』とは別のモノであることに気付いた。
『因子』の感覚。
一度知覚してしまうと、それはこんなにも存在感を放つものなのかと驚く。
まだ視界に二人が居るわけでは無い。
恐らくまだまだ道の向こうから、ゆっくりとこちらに近づいている。
柔らかいような暖かいような不思議な感覚。
さくらはチャイムを鳴らそうと伸ばしていた薬指を引き戻し、小さな笑みを浮かべた。
それから街灯の照らす影の中を、二人に向かって歩き出した。
.
71 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/02(金) 20:15:32.14 0
3人で夜の町を歩いていると、衣梨奈が不意に声を出した。
「今日なんか聖も香音ちゃんも元気無かったっちゃね。何かあったと?」
聖がゆっくりとした動作で衣梨奈の顔を見上げる。
衣梨奈は笑っているけれど、その笑顔がぎこちない。
これは衣梨奈特有の、あまりにも不器用な作り笑いだ、と直ぐにわかった。
やっぱり、気付いていないわけが無かった。
「なんで?普通だよ」
香音が言う。
「えー、さっきやって全然しゃべっとらんかったやん」
「そういう時もあるよ」
あしらう香音に、衣梨奈はそれ以上食い下がるのをやめた。
納得している風でも無いけれど、問答する気も無いらしい。
そのまま衣梨奈は体を回し、聖の肩に手を乗せた。
「聖は?もしかして宿題終わったと思ったらまだ残ってたとか?」
言って、衣梨奈は自分で吹き出した。
彼女の中では渾身のギャグだったらしい。
少しだけ、聖も笑った。
笑って首を振った。
72 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/02(金) 20:16:05.02 0
本当に空気の読めない子だと思う。
衣梨奈に心配されるのも、声を掛けられるのも、笑い掛けられるのも
今の聖にとっては一番辛い。
全て話してしまいたい。話す勇気が出ない。その綱引きで胸が軋む。
だけどそんな思考とは全く別の、心のある部分が暖かい。
衣梨奈の不器用な笑顔が、そこを温めてくれて
だからどうすればいいのか全く分からないのに、聖の心は少しだけ軽くなった。
やっぱり、好きだなと思う。
苦しいけれど。
「そんなんじゃないよーだ!」
聖がお道化て言うと、衣梨奈が「なんだよー」と笑って
それ以上の追及は無かった。
73 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/02(金) 20:18:00.27 0
.
道重家から聖と香音の家のある辺りまで、道程の半分を過ぎた頃、
3人が住宅街の角を曲がると、視界の奥にこちらに向かってくる人影が映った。
こんな嵐の夜に、と自分たちを棚に上げて胡乱な目を向ける3人。
だけどその人影が街灯の下に入った時、ハッキリと見覚えのある影だと分かった。
聖の思考が現実に引き戻される。
だけど何一つ考えが纏まる間もなく、3人と1人の距離はあっという間に縮まった。
互いの顔がハッキリ見える位置まで、ものの数秒。
聖の手は僅かに震えていたけれど
こんな風の中、衣梨奈がそれに気付くはずも無い。
いや、衣梨奈は今目の前の少女に釘付けになっているから、聖の方なんて見るわけも無かった。
「え、さくらちゃん…?」
衣梨奈が驚きの声を上げる。
いつの間にか互いにすぐ側まで来ていて、向かい合って立ち止まった。
聖の身体は錨を下したように動かない。
さくらも些か驚いた表情で衣梨奈を見ていた。
74 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/02(金) 20:18:27.40 0
衣梨奈が驚きの声を上げる。
いつの間にか互いにすぐ側まで来ていて、向かい合って立ち止まった。
聖の身体は錨を下したように動かない。
さくらも些か驚いた表情で衣梨奈を見ていた。
「え?え?どうしたと?もしかしてえり達が引き止め過ぎて船に乗れんかったん…?」
さくらはその言葉を聞いて、ふっと笑みを漏らした。
それから小さく聖達3人に頭を下げ、衣梨奈に言葉を返す。
「あ、いえそういうことじゃないです。大丈夫です、生田さん」
「え、じゃあなんで…」
さくらがなお戸惑う衣梨奈に微笑みかけて、聖と香音に視線を向けた。
「こんばんは。えっと、これは『イエス』なんでしょうか。『ノー』なんでしょうか」
少し困ったような顔で、だけど軽い、相変わらず可愛らしい声でさくらが言う。
聖は、自分の横で香音がビクリと身体を震わせるのを、この嵐の中でも感じていた。
▲
75 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/02(金) 20:20:42.22 0
あんまりおめでたく無い内容が続いて申し訳ないけども
とりあえずANNG待機
ちゃゆぅ
76 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/02(金) 20:27:24.73 0
おぉ続きがきてた
わくわく
77 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/02(金) 21:11:54.87 0
もう本編は読めないかもと思ってたから素直に嬉しい
おかえりなさい、作者さん
あけましておめでとー
78 :
【大吉】 @転載は禁止:2015/01/02(金) 21:36:44.09 0
キマシタワァ
79 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/02(金) 22:19:47.46 0
これまで
>聖はようやく、自分の中に宿っていた気持ちに気付きかけていた。
>それに名前を付けるのはまだ怖い。
だったのが
>やっぱり、好きだなと思う。
とふくちゃんの気持ちがはっきり明示されたというのは
何気に大きな一歩じゃないかなこれって
80 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/03(土) 01:48:09.17 0
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
,。∩______フ *
+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜保全の魔法っちゃよ
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
81 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/03(土) 01:48:58.87 0
ちゃゆ
82 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/03(土) 06:43:11.58 0
朝
83 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/03(土) 10:28:35.45 O
里保起きるっちゃ
84 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/03(土) 13:21:45.37 0
駅伝に釘づけ中
85 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/03(土) 14:59:08.93 O
お昼休み
86 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/03(土) 18:14:28.57 0
ふ
87 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/03(土) 21:16:12.19 0
<::ヽ 。'“゜`・*。 。*゜”`'。
|::::::\ ☆ * ゜+゜ ♪
∠ニニニ`_ /゜''+。., ゜,, ,.。+''゜
|||9|‘_ゝ‘)つ ゜“・:+.:.。♪,,*:...。.:.+・ ”゜
⊂ へ(/⌒) ゜*。
ノリ.〉 /^/@ニ)' ゜・*。+・`
〈 〈/ ,/
(_/@二)
`ー―'"
88 :
名無し募集中。。。 【ニダー】 @転載は禁止:2015/01/03(土) 22:27:42.88 0
そういやえりぽんもあやちょパパも明太子パスタだな
89 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/03(土) 22:35:50.81 0
こんなの書いてみた
趣旨と違えば書くのをやめて没ネタにします
では
*
風が吹き荒ぶ林の中、月明かりに照らされる2人組。
「まて…お前たちは一体誰だ?なぜこんなことをする?
私の魔力を奪っても何の得にもならないぞ。」
全身傷だらけの男は手を前に出しながら目の前の人物に命乞いする。
声をかけられた人物はその声に対し
「それも…確かにそうだな。
お前の魔力なんぞ『狩って』も確かにしょうがない」
そう言ってナイフを下す。
その動きに男の口元がにやりと上がる。
「そうそう俺の様なやつから奪っても…っな!!」
そう言って男は急に魔力を高め相手の前に手をかざす。
ジャキッ
「!?」
90 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/03(土) 22:40:48.17 0
男の動きは目の前に突き付けられた銃口の前によってとまった。
「あっそうだ、言い忘れてたけど…」
「や、やめ…」
「私たちの目的はあくまでも『魔道士狩り』。
あいにくだけどあんたの魔力とか…」
ダーーーン
「どうでもいいの」
*
「あーあ、今回の相手の魔力も大したこと無かったなぁ。」
朱莉はアジトに戻ると背にしていたリュックから小さな小瓶を取り出し
つまらなそうにそれを軽く振ると壁際に置いてある棚へそれでも慎重に置く。
そして振り返ると、ライフルの手入れをしている里奈へと詰め寄る。
「てか里奈?あんたあそこの場面でなんで援護しないのよ。
あたしが少し気付くの遅れてたらやられてたじゃん。」
朱莉の剣幕をよそに淡々とライフルの手入れを続ける里奈。
「んーー?だってさ暗いし寒いし待つの苦手なんだも―ん。」
「ちょっと!あんたどんだけ省エネなのよ。」
「ほらほら、喧嘩してる暇なんてないんじゃないの」
「芽衣…。だってさ、あたし死にかけたんだよ」
91 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/03(土) 22:42:04.48 0
さらに詰め寄ろうとする朱莉を制したのは八重歯が特徴的な田村芽実であった。
「次のターゲットが決まった。既に香菜も街に潜入している。」
その声に感情をあらわにしていた朱莉も声を抑え、ライフルの手入れをしていた
里奈もその手を止め芽実のほうを見る。
「へぇ。今回は割と早い決断だね。で?」
朱莉は机の角に腰掛けながら先を促す。
「相手は誰なんだい」
芽実はニヤリと歯をのぞかせて不敵に笑う。
そして懐から一枚の写真を取り出し机の上へと静かに置いた。
「ほぉーーこれは…なかなかの上ものじゃないか。」
続かない、かも
92 :
p784a68e7.tkyea104.ap.so-net.ne.jp@転載は禁止:2015/01/03(土) 22:43:42.83 0
ごめーーん
一か所「芽衣」になってる
深くお詫びいたします
93 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/03(土) 22:59:52.95 O
>>92 上ものが誰なのか気になります
あと服着てください(笑)
94 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/03(土) 23:02:17.26 0
悪くないね
続き読みたいな
95 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/04(日) 00:25:47.84 0
みんなハロコン行ってるのかな
96 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/04(日) 03:03:03.31 0
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
,。∩______フ *
+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜保全の魔法っちゃよ
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
97 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/04(日) 07:53:42.51 0
ついにアンジュルム2期メンバーも参戦かw続き読みたいな
98 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/04(日) 08:21:13.27 0
私も研修生3人くらいとはるなんの何でもないお話を考えたりしましたが
みんな正式メンバーになってしまったり
99 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/04(日) 15:18:18.52 0
*``・*+。
`*。
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。☆ノハヽ *
+川c ’∀´)*。+゚
`*。 ヽ つ*゚*
`・+。*・`゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・+ ゚
100 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/04(日) 18:58:24.37 0
*``・*+。
`*。
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。☆ノハヽ *
*ハo´ 。`ル *。+゚
`*。 ヽ つ*゚*
`・+。*・`゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・+ ゚
101 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/04(日) 20:31:27.40 0
ぷたあ
102 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/04(日) 23:04:03.59 0
力のインフレは避けたいが3大魔道士以外に強力な魔道士はどれくらいいるんだろう?
103 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/04(日) 23:27:28.66 0
本編で出てくるかどうかは別にして
娘。OGは基本的に別格クラスだと思いたい
104 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/05(月) 01:51:57.61 0
*``・*+。
`*。
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。☆ノハヽ *
+川c ’∀´)*。+゚
`*。 ヽ つ*゚*
`・+。*・`゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・+ ゚
寒いのはこいつのせいかもしれない
105 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/05(月) 07:36:58.51 0
知ってた
106 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/05(月) 09:36:16.61 0
オリジナルは北国出身だしな
107 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/05(月) 12:50:34.10 0
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
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+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜保全の魔法っちゃよ
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
108 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/05(月) 15:22:00.87 0
今日もハロコン?
109 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/05(月) 19:06:33.38 0
今やってるね
110 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/05(月) 20:45:48.44 0
12期のキャラ考えるの楽しい
そこまで書けないと分かってるからこそのw
111 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/05(月) 20:46:35.88 0
▼
さくらは聖と香音の表情を注意深く観察していた。
返事は何もない。二人の目には迷いが浮かんでいて、心を決めかねているのだと分かる。
1人戸惑いの声を上げて、三人の顔を忙しく見渡している衣梨奈の様子で
さくらは衣梨奈が何も知らないことを理解した。
「何?え?え?
あ、もしかして台風で船が出れんかったとか?
それやったらえりたちの家に…」
「それも違います。心配かけてすみません。だけど私は今晩、帰ります」
さくらはもう一度衣梨奈に笑い掛けた。
そうしながら、どうすべきかを考える。
聖と香音が『守られている』のだとしたら、本人達が思う程に行動の自由は無いのかもしれない。
衣梨奈がついて来たことも二人の意思で無いのだとしたら、そして衣梨奈に打ち明けていないのだとしたら、
返事は少なくとも『ノー』ではないといえる。
だけど、決めあぐねている表情。
もう時間が無い。
強引にでも、行動を起こすしかない。
それがはっきりと衣梨奈の心を裏切り、憎まれることだとしても。
「意味が分からん…。さくらちゃん、ちゃんと説明して」
112 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/05(月) 20:48:27.92 0
衣梨奈が訝し気にさくらを見る。
敵意は無いにしてもその目は鋭くて、さくらは初めて衣梨奈に笑顔意外の表情を向けられたことに気付いた。
昨日からずっと優しかった。
優しさをずっと注いでくれて、気に掛けてくれていたことを思い知る。
衣梨奈の眼差しが好きだと思ったし、その暖かさの中に居られることが幸せだと感じていた。
だから少し、心が揺らぐ。
話せるものなら全部話したい。
出来るわけは無いけれど。
先生の元で魔法を勉強をする魔道士。それ以上の意味が自分には無い以上、それ以外の選択肢は無い。
衣梨奈の問いに答える言葉が無いから、さくらはまた視線を外し聖と香音を見た。
二人は口を結んでじっとしている。
香音の手が、聖のそれに繋がれているのが分かった。
視線を外された衣梨奈は焦れて「さくらちゃん!」と少し大きな声を出した。
さくらはそれでも反応を示さない。
衣梨奈は振り返り、聖と香音を見た。
「聖、何?どういうこと?何かあったと?」
衣梨奈の言葉は幾分荒々しい。
だから詰め寄られた聖は、少し身を引き怯えたような表情を見せた。
街灯の無機質な電光の下、風に巻かれる髪の奥に見えた聖の目に
さくらは悲しみをみつけた。
何か聖には、衣梨奈との間に食い違っていることがあって、それを責められていると錯覚しているようだと思った。
想像でしかないけれど、もしかしたらその原因は自分の持ちかけたことなのかもしれない。
また少し、悲しくなった。
113 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/05(月) 20:49:12.86 0
不意にさくらの身体を違和感が襲う。
もう何度目か。この感覚の意味がよく分かっていた。
最後の薬、その効き目が切れかかっている。
もういよいよ時間が無い。
さくらは風を避けるふりをして胸に手を当て、緊張に高まる鼓動を抑えた。
「生田さん、私は選ぶのが苦手なんです」
不意に言ったさくらの声に衣梨奈が振り返る。
短い時間の中にあまりにも意味の分からないことばかり。衣梨奈の眉間には深く皺が畳まれていた。
「二つの選択肢があって、望みがあって、それを叶えられるかもしれない選択があって、でもリスクもあるかもしれなくて。
それを選ばなければ何もないけれど、望みは一生叶わない場合、生田さんならどんな風に考えますか?」
衣梨奈はますます胡乱げに目を細めた。
「何?何の話しようと…?」
さくらは応えず、ただ衣梨奈の目を見返した。
また、自分はずるいことをしている。
だけど、もう引き返せない。
いや、最初から。
衣梨奈はさくらの視線に押し返されておずおずと口を開いた。
「えりは…やらないで後悔するくらいなら、やって後悔する。そっちを選ぶとよ」
114 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/05(月) 20:49:50.23 0
やっぱり。
さくらは心の中で独り言ちた。
何となく衣梨奈ならそう答えるだろうと思った。
今まできっと何一つ後ろめたいことが無く、真っ直ぐに正しいと思えることだけを選んできた。
衣梨奈はそんな風に見えるから。
さくらにはとても真似出来ないこと。
1人の魔道士として、小田さくらとして行動することと
今衣梨奈に嫌われたく無いと叫ぶ心のどちらが、後悔しない選択かなんて分からない。
いや、さくらは後悔なんてしない。
ただ少し悲しくなるだけだ。
それはどちらを選んでも同じこと。
だから、小田さくらとして生きる。魔道士小田さくらとして魔法を使う。
「ですって。譜久村さん、鈴木さん。来てください、一緒に」
さくらの言葉に再び衣梨奈が驚いて振り返る。
聖と香音は手を繋ぎ、衣梨奈の顔を見て、その視線を逸らして、一歩さくらに向けて足を出した。
さくらはその一歩を、返事と受けとめ、二人のすぐ側まで歩を進めた。
それからゆっくりと、聖と香音の肩に触れる。
すると二人の身体から力が抜け、その場に崩れ落ちた。
「え?聖?香音ちゃん!?」
「ごめんなさい生田さん。本当に、有難うございました」
115 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/05(月) 20:50:20.51 0
.
衣梨奈は何一つ理解出来ないまま眼前の出来事に目を丸くしていた。
二人が、さくらに触れられただけで倒れた。
それはまるで魔法。
眠らせる、そんな類の魔法のようだと思った。
だけど魔力を感じない。
さくらが魔法使いで、魔法を使ったのなら必ず感じるはずのもの。
だから魔法では無い。
じゃあスタンガン?クロロホルム?
そんな物を持ち出している様子が無いことは一目瞭然だった。
ただ呆気にとられた一瞬、衣梨奈はすぐに倒れた二人に駆け寄ろうとした。
そこで気付く。
さくらが手を翳し、衣梨奈の胸に向けていた。
もし少しでも魔力を感じたなら、衣梨奈の身体は反射的に防御の体勢を取っただろう。
だけど衣梨奈の身体は何も反応せず、ただその手を見ていた。
さくらの手から、闇夜に煌めく薄紫の閃光が迸る。
それを見た瞬間も、衣梨奈にはそれが何なのか分からなかった。
「え…?」
分からないまま、光は衣梨奈の胸を貫き、その体は凄まじい勢いで投げ出され、高い住宅の塀に叩きつけられた。
衣梨奈は意識の最後に、悲しげに自分を見下ろすさくらを見た。
116 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/05(月) 20:51:07.70 0
.
春菜は自身の一瞬の躊躇を呪った。
頭では、この状況を一刻も早くさゆみに報せる為踵を返し全力で逃げることが正解だと分かっていた。
だけど、身体は一瞬だけ、衣梨奈を助けようと前に出た。
あるいはここで心を決めて、さくらと相対するつもりになればまだ戦えたのかもしれない。
だけど春菜は自分の存在がはっきりとさくらに認識されていると気付き、慌てて背を向け駆け出そうとした。
一歩を踏み出す前に、春菜の身体は淡い紫の光の縄に捉えられていた。
「ごめんね、はるなんちゃん」
さくらの声を最後に、小さな黒猫の身体もまた衣梨奈と同じように弾き飛ばされ、壁に叩きつけられた。
.
117 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/05(月) 20:51:38.71 0
激しい音を立てて、衣梨奈と春菜が崩れ落ちる。
だけどそれは風の音に紛れて、辺りに届くことは無かった。
さくらは意識を失った衣梨奈と黒猫を道の脇に寝かせ、倒れている聖と香音のところに戻った。
それからポケットから柔らかい布を詰め込んだ小瓶を取り出し蓋を開ける。
「あまり寝心地は良くないかもしれませんが…少しだけ、我慢してくださいね」
さくらが手を翳すと、二人の身体はみるみるうちに小さくなり、ビンの中に吸い込まれた。
さくらはビンの蓋を締め、大事そうにポケットに仕舞いこむと
代わりに小さな角笛を取り出した。
それを口に咥え、力の限り吹く。
音は何も出ず、ただ掠れた息が風に紛れただけだったけれど
程なく、巨大な影がさくら頭上を覆った。
恐ろしい羽音を響かせて飛竜が飛ぶ。
家々の屋根の上に降りることは無く、その翼をゆっくりはためかせ浮いていた。
さくらが塀伝いに家の屋根を駆けあがる。
それから飛竜の背に飛び乗ると、その首を一つ撫でた。
「ありがとう、すぐ来てくれて。
ちゃんとお薬も飲んでるね。本当にお利口さん。
時間が無いの。お願い!」
飛竜は一つ大きく首を伸ばすと、荒れ狂う風を切り裂いて一気に空へと舞い上がった。
▲
118 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/05(月) 20:53:52.04 0
だーさくいちゃラブ展開にどうやったら持っていけるかを考えてたけど
無理でした
119 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/05(月) 21:22:00.36 0
川c ’∀’)<おだー!
120 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/05(月) 21:23:52.32 0
続きキテタ━(゚∀゚)━!
121 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/05(月) 21:46:34.39 0
えりぽん;・(つД`);・
122 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/05(月) 21:48:42.51 0
小田ちゃんつえー!それにしても…悲しい心理描写だ…現実では生田の優しさは作戦だと知り心を痛め、本編では生田を裏切り心を痛めるか…切ないなぁ
123 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/05(月) 22:13:32.24 0
ある程度は予想してたけどここまであっさりととは・・・
今後の展開がますます目が離せません
124 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/05(月) 23:31:31.86 0
小田ちゃん…せつねぇぇぇぇぇ
125 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/05(月) 23:37:11.29 0
>>89です
本編とかぶってしまって凄く恐縮なのですが
続きを投稿させていただきます。
*
〜M13地区 朝〜
ピンポーン、ピンポーン!
ドンドンドン!
「里保!早く起きるっちゃよ。遅刻遅刻!」
「うぅん…あと5分…。」
誰かがウチの睡眠の邪魔をする。
「もう里保!今日は置いてくけんね。」
…えりぽんの声がする…学校…学校…学校!?
突然意識がクリアになった里保は布団から跳ね起きると慌てて部屋の時計を確認する。
だが、壁にあるはずの時計はなぜか床に転がっていた。
それでも到に出なければいけない時間帯は過ぎている。
「やーばーーいーー。遅刻する!!」
忙しなく身支度をする里保。
通りに面した窓からは少し高くなった朝の日差しが差し込んでいた。
126 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/05(月) 23:37:59.14 0
飛竜と薬って聞くと、小田ちゃんがレナに思えてくるなw
127 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/05(月) 23:39:18.31 0
*
「はい。差し入れのサンドイッチ。」
「ん。おおきに。」
「で、どう?ターゲットの様子は?」
里保の暮らすマンションの通りをはさんだビルの一室にその2人はいた。
簡単な部屋のつくりではあるが、必要最低限の家具がそこには揃っている。
「んー、まぁぼちぼちやね。
この一週間張り込んでみてるんやけどあんま部屋に戻ってこんねん。
せやからウチがとれる情報は限られてんねん。ただ…。」
「ただ?」
「今回のターゲット、鞘師っちゅうんは相当なポンコツやで。」
窓際で里保の部屋のほうを見ながら香菜は朱莉へと話をする。
窓から通りを覗き込むと駆け足ダッシュで里保が学校へと向かう姿が確認できる。
128 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/05(月) 23:42:24.97 0
「そっか。やっぱり事前のリサーチは正しかったんだな。
あの『道重さゆみ』とつるんでるって。」
「芽実…。あんた朝から優雅な朝食だね。」
朱莉が窓から再び室内に視線を戻すとそこにはナイフとフォークで
砂糖たっぷりのフレンチトーストを食す芽実がいた。
「まあまあ、そういうな朱莉。
ウチたちの仕事はターゲットの監視。日常の観察は里奈の仕事だ。」
重苦しい言い方がわざとらしく、朱莉はため息をつく。
「そうだけど、里奈、基本めんどくさがりじゃん。
ちゃんとやってるのかな?」
「そこは心配いらないだろう。
確かにやる気の面では問題あるが、里奈のステルスは天下一品だ。
早々察知はされないだろう。それにウチたちは魔道士でもないからな。」
「まぁ、芽実がそこまでいうのなら…。」
129 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/05(月) 23:43:23.91 0
朱莉はここで争うことに意味はないと考え、ここはおとなしく引きさがる。
そして大きくひとつ伸びをすると
「香菜、そういうことらしいからさ、気分転換に街に出よう。
1週間ここに閉じこもりっぱなしじゃん。」
と香菜に声をかけた。
香菜は少し考え込んでいたがすぐに顔を上げると、大きく頷く。
「んじゃ、芽実。ちょっと出てくるね。適当に行ってくるわ。」
*
続く
130 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/05(月) 23:45:29.03 0
手探りの状態で更新していきますので少し短めになります
それにしても…本編作者さんの心情の描き方が素晴らしすぎて
毎回感動している。凄く気になる気になる
131 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/06(火) 00:16:22.49 0
フクちゃん香音ちゃん小田ちゃん…
ダメだ、巨乳十字軍が頭から離れないw
132 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/06(火) 00:31:39.14 0
はるなあああああああああんん
おのれえええええええええ
めっちゃ強いはるなん書いてやるううううううううううう
133 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/06(火) 06:49:22.20 0
だーさくイチャイチャは合流する前は難しいんじゃないでしょうかw
無理なさらずに
134 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/06(火) 09:49:29.04 0
だーさくイチャイチャは合流すればいくらでもできるんじゃないでしょうか
・・・と逆に煽ってみるw
135 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/06(火) 12:49:09.33 0
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
,。∩______フ *
+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜保全の魔法っちゃよ
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
136 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/06(火) 14:21:44.96 O
ウィザードハンターかスマ2期
137 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/06(火) 18:40:24.33 0
気になりますな
138 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/06(火) 19:01:01.49 0
139 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/06(火) 19:32:07.15 0
これが上空だったらドンピシャだなw
140 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/06(火) 19:55:36.52 0
まさかの実写(本人出演)
141 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/06(火) 22:43:26.88 0
非魔道士VS魔道士
一応魔道士って協会もあるし政府公認でもあるようだけど
闇の組織でもあるんだろうか
何かしらの対抗勢力があっても不思議ではないな
142 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/07(水) 00:36:39.46 0
保
143 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/07(水) 04:14:54.63 0
田
144 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/07(水) 09:54:33.20 0
圭
145 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/07(水) 11:28:43.90 0
>>138 これ見るとスケボーの後ろ寄りに座れば何とか前空くかな
146 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/07(水) 17:26:40.45 0
.∀´)
147 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/07(水) 21:29:16.81 0
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
,。∩______フ *
+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜保全の魔法っちゃよ
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
148 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/08(木) 03:09:16.92 0
一応 保
149 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/08(木) 09:36:06.28 0
*``・*+。
`*。
*。
。☆ノハヽ *
+川c ’∀´)*。+゚
`*。 ヽ つ*゚*
`・+。*・`゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・+ ゚
150 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/08(木) 16:17:49.27 0
今日も不安定
151 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/08(木) 20:04:39.95 0
保全するんだろうね
152 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/08(木) 20:45:31.89 0
本編どうなっちゃうの〜
153 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/08(木) 21:24:48.04 0
道重の手元には生田鞘師工藤佐藤石田飯窪さんの6人
そして小田ちゃんの先生の手元には、これで小田ちゃんフクちゃんズッキの3人
あと3、4人いれば釣り合いがとれるね…
3、4人といえば…とか考えたけど、GMのこともあるし、
まだまだ先を考えるような余裕はないなw
154 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/08(木) 21:58:11.87 0
道重さんが黙って見逃している訳がないと思う
155 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/08(木) 23:31:47.06 0
道重さんいないと世界の均衡が崩れるだろうか?
不干渉でも存在が抑止力になってたようだし
156 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/09(金) 01:46:15.39 0
もうすぐドッキリ再放送
157 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/09(金) 07:56:35.93 0
おは
158 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/09(金) 09:48:45.54 0
Mサイズやっぱ小さいなインナーはMでいいけど
159 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/09(金) 13:27:16.85 0
ノハ*゚ ゥ ゚) ←(胸が)小さなM
160 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/09(金) 18:23:13.85 0
マゾってことでいいんですかね?
161 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/10(土) 05:22:57.38 0
むしろS
162 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/10(土) 09:31:27.87 0
ようやく復活したのか
このまま普通に書き込めるようになればいいけど
でもまた午後になると落ちちゃうのかね
163 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/10(土) 10:58:44.16 0
不安定な状況が続きまたいつ落ちるかわかりませんが
書き込めるうちにSSを投下しておきます
164 :
怪しい2人@転載は禁止:2015/01/10(土) 10:59:28.33 0
「あぁ……今日もまた…………」
自室のベッドで一つ身動きした聖が、怯えた声で呟く。
聖が初めてそれを感じたのは、半月ほど前のことだった。
誰かが聖の二の腕を軽く撫でているような感触。
周りには自分以外おらず、ほんの数秒で治まったこともあり、最初はただの気のせいかと思った。
だがそれは、数日後にまた起こった。
今度は前回より感触もしっかりしており、目には見えぬ何者かに
柔らかく、だが執拗に二の腕を撫でまわされているのをはっきり自覚した。
それからほぼ毎日のように、その奇怪な現象は聖の身に訪れた。
発生する時間帯は午後から深夜の間の数分で、触れられる時間も徐々に長くなってきていた。
そして触られる部位も、始めは二の腕だけだったのが、
次はお腹を触られ、今日はついに太ももにまで見えない手を伸ばしてきた。
ただひたすらに身体を硬くしてそれに耐え続けた聖が、
ようやく感触が消えるとともに重いため息を吐く。
得体のしれない何者かに身体中を撫でまわされるという恐怖。
それだけでも苦痛の塊だったが、聖にはそれ以上に恐ろしいことがあった。
一度、今日も来てしまうだろうと身構えていたら、予想外に何もなかった日があり、
その時にホッと安堵するとともに、聖は確かに垣間見てしまったのだ。
自分自身の心の奥底にわだかまる、何もなくて物足りないと感じる破廉恥な感情を。
このまま、この見えざる手に己が身を委ね続けていたら、
いつしか自分も知らない自分の中の秘密の扉が強引にこじ開けられてしまうのではないか。
「聖、そんなんじゃないもん…………」
吐息交じりの呟きとともに、聖は自らの肩をギュッと抱きしめた。
165 :
怪しい2人@転載は禁止:2015/01/10(土) 10:59:54.65 0
○
「あ〜美味しかった!」
「うん、生田さんの作る明太スパはいつもサイコ―だよね」
道重邸の昼食風景。
年少組の賛辞にもかかわらず、衣梨奈の表情は冴えないままだった。
理由は明確で、一緒に食卓を囲むべき人物が一人、欠けているのだ。
「りほりほはまだ家に閉じこもったままなの?」
「はい。新しい魔法の研究がいいところまで進んでるみたいで、
相変わらず独りでかかりっきりのようです」
「そうなんだ。研究熱心なのはいいけど、食事の時くらい一息入れて食べに来ればいいのに」
愛しのりほりほが来てくれないことで、さゆみも不満顔を隠さない。
「やすしさんポニョじゃなくなってたナウ」
「この前久々に顔を見た時、頬がこけてたまではいかないけどかなり痩せて見えたんです。
それで心配して大丈夫か聞いてみたら、『美味しいから平気』とかよくわからない返事で」
166 :
怪しい2人@転載は禁止:2015/01/10(土) 11:00:33.21 0
まーどぅーの報告に眉を顰めたさゆみが、生田の表情を確認してスッと目を細める。
「それで生田は、りほりほのこと以外にも何か心配事があるわけ?」
いきなりの指摘に驚いた衣梨奈だったが、素直に悩みを訴える。
「実は聖が、深刻な悩みを抱えているようなんです。
ただ何かあったのか聞いてみても、顔を赤くして俯くばかりで
まともに答えてくれんからどうすればいいのか困ってたんですけど……」
衣梨奈の言葉にさらに眉間の皺を深めたさゆみは、
腕組みとともになにやら考え込んでしまう。
「うーん、これは思ってたより面倒なことになってるのかもねぇ」
「道重さん??」
「とりあえず後でまた、りほりほを夕飯に誘ってみてくれる?
さゆみもさゆみなりにちょっとアプローチしてみるからさ」
一体さゆみがどのように思考を巡らせ、どのようなアプローチを考えているのか。
皆目見当もつかなかったが、事態を好転させる術を持たない衣梨奈は、
さゆみの言葉に望みを託して大きく頷いたのだった。
○
167 :
怪しい2人@転載は禁止:2015/01/10(土) 11:01:04.94 0
雑然と散らかった薄暗い室内。
片隅にある机の前で、里保が一心不乱に魔法の研究に勤んでいた。
机の上に置かれている一冊の雑誌。それはパンケーキの特集号で、
表紙には美味しそうなパンケーキの写真が、購買意欲をかきたてるように掲載されていた。
雑誌の上に掌をかざした里保が、目を閉じ集中を高めて呪文を唱える。
すると、里保の口内にパンケーキの柔らかな食感、そしてクリームの甘さ、
フルーツの爽やかな酸味などが徐々に広がっていく。
「……うん、美味しい」
しばらくパンケーキの風味を堪能し、集中を解いた里保が満足げに頷く。
写真に写ったモノを、まるで本当にあるかの如くに体感できる新魔法。
里保の研究が、ここにようやく実を結ぼうとしていた。
だが、里保にとっての本番はここから。
机の引き出しから一枚の写真を取り出す。
そこ写されていたのは、聖の姿だった。
ほんのり憂いと妖艶さを感じさせる、影のある美しい笑顔。
きめ細やかな肌質まで伴った、聖の特徴を見事に捉えた一枚だった。
さゆみ邸のリビングの隅に落ちていたこの写真をたまたま拾った里保が、
写真に写る聖のあまりの美しさに魅せられ、思わず「触れてみたい」という
欲求に駆られたことが、新魔法の研究を始めるきっかけとなった。
168 :
怪しい2人@転載は禁止:2015/01/10(土) 11:01:47.38 0
さすがに本人相手にべたべた触りまくるのは少々気が引けるし、
軽くならともかく執拗に触ったりしたらドン引きされる可能性も高くリスクが大きすぎる。
だが写真でなら本人に迷惑をかけることもなく、思う存分感触を堪能できて一石二鳥だ。
そんな考えから始めた研究だったが、その成果は期待以上だった。
おそらく写真写りの見事さが成果を高めているのだろうが、柔らかく吸い付くような
聖の肌質をはっきりと体感できるようになるまで、そう長い時間はかからなかった。
かなりの集中力と魔力を要することもあり、これまでは数分の持続が限界だったが、
魔法がかなり安定してきた今ならもっともっといけるはず。
今日こそは、時間を忘れて思う存分ふくちゃんの全身の触り心地を味わい尽くしてみよう。
そんなことを想像しただけで、里保のニヤニヤは止まらなくなるのだった。
その時。
突如、里保の背後に現れる圧倒的なまでの魔力。
全身が総毛立ち、頭の中が真っ白になり思わず立ちすくむ。
だが、ここまでの魔力を持つ存在など、里保の知る限り一人しかいない。
「じゃありほりほ、驚いたら負けだからね」
背中に投げかけられる楽しげな声。
やっぱり道重さんだ。でもなんでいきなりこんなことを!?
咄嗟に振り向くと、すぐ近くに満面の笑みのさゆみの顔が……どんどん近づいてきて…………
「!!?」
勢いよく里保の唇を奪った。
169 :
怪しい2人@転載は禁止:2015/01/10(土) 11:02:23.86 0
あまりのことに目を白黒させて硬直する里保。
唇を離したさゆみが、ドヤ顔でダブルピースを放つ。
「はい、りほりほの負け〜」
そんなさゆみの声をやけに遠くに聞きながら、里保の視界は暗転し、
そのまま落ちるように気を失ったのだった。
…
…
…
…
…
鳴り響くケータイの着信音により、里保がようやく目を覚ます。
なんでうちは、机に突っ伏して寝てるんだろう? 今まで何をしてたんだっけ??
ボーっとした頭で周りを見渡すと、机の上にある雑誌が目に留まり、
そこに写っている美味しそうなパンケーキの姿に、里保のお腹が大きく鳴った。
「ああ、なんかすごいお腹すいたなぁ」
思わず呟きながらケータイを掴む。
そのディスプレイには、「生田衣梨奈」の文字が浮かび上がっていた。
○
170 :
怪しい2人@転載は禁止:2015/01/10(土) 11:02:50.04 0
ドタドタと廊下を駆ける足音とともにさゆみの部屋のドアがノックされ、
待ちきれないという勢いで衣梨奈が顔を覗かせる。
「道重さん! さっき連絡したら里保が夕飯に食べに来るって!!」
まさに喜色満面、身体全体に喜びが表れている衣梨奈に、さゆみの表情も自然とほころぶ。
「うん、それはよかった。
じゃあ腹ペコのりほりほのために、今日の夕飯はうんと豪勢なものにしないと」
そして何気ない調子で付け加える。
「そうそう、ふくちゃんの悩みも解決済だから、もう大丈夫だよって伝えといてくれる?」
さゆみの言葉に驚愕と更なる歓喜を加え、「わかりました!!」と
声を張り上げて飛び跳ねるように駆け出していく衣梨奈。
その様子を微苦笑で見送ったさゆみが、懐から一枚の写真を取り出すとため息を一つこぼした。
「それにしても、まさかこの写真がこんな困った騒動を引き起こすなんてねぇ」
里保が魔法の研究に使用していた聖の写真。
それは元々、さゆみが盗撮の魔法で里保の写真を撮りまくっている合間に、
ほんの気まぐれで収めた一枚だった。
その時の聖の表情があまりに魅力的だったため、思わず指のファインダーを向けて
激写したはいいものの、そのまますぐ存在を忘れてしまっていたのだけど……。
まさかそれが里保の手に渡って魔法の媒体として利用されてしまうとは、
さすがのさゆみも予想外の出来事だった。
171 :
怪しい2人@転載は禁止:2015/01/10(土) 11:03:34.77 0
「写真に写ったモノを、まるで本当にあるかの如くに体感できる魔法」
というだけなら誰に迷惑がかかるものでもないし、
(食べた気になってばかりで実際の食事を疎かにするのは少々問題だけど)
さゆみも余計な手出しをするつもりはなかった。
しかし、その媒体にさゆみが盗撮の魔法で撮った写真が使用されたことにより、
さゆみの念写に込められた邪な念と里保の魔力が過剰反応を引き起こし、
里保自身の気づかぬままに、魔法の効果が写真だけでなく聖本人にも及んでしまうという
思わぬ副作用を引き出してしまったのだ。
さすがに他人に迷惑がかかる魔法が、しかもさゆみの盗撮を発端として使われているとなると
見て見ぬふりをしておくわけにもいかず、今回さゆみが重い腰を上げることとなったのだが。
「せめて少しは役得もないとね」
あの時の光景を脳内でリピートして、独りニヤつくさゆみ。
事態の解決にさゆみが利用したのは、『奪う魔法』のアレンジバージョンだった。
本来の『奪う魔法』は負けた相手から任意の魔法と魔力を奪うが、
今回使った魔法は、負けた相手の記憶の一部を奪うことができる。
だからと言って勝敗を決するのに里保の唇まで奪う必然性はまったくなかったのだが、
どうせ里保の記憶が消えるのだからと開き直ったさゆみの暴走によるものだった。
172 :
怪しい2人@転載は禁止:2015/01/10(土) 11:04:03.05 0
ともあれ、里保から新魔法の研究の記憶を奪い、元凶となる聖の写真も取り戻したことによって
今後はもう同様の事件が起こることはないだろう。
これまでの盗撮写真をまとめた秘密のアルバムに聖の写真を加えながら、
さゆみがまた邪な考えを閃く。
「ふくちゃんの写真を使ってふくちゃん本人に色々できたんだったら、
これまで撮り溜めたりほりほの写真を使えば、りほりほ本人にあんなこともこんなことも何でも好き勝手にやり放題じゃないの」
アルバムに収められた里保の写真を眺めながらしばし危険な妄想に耽るさゆみだったが、
ほどなくして、気を取り直したように大きく首を振る。
「ううん違う違う、駄目だってそんなの。
やるんならやっぱり本人に直接じゃないと楽しくないし。
いつか絶対みんなの前で堂々と、公開りほりほへのキスを披露して見せるの」
そしてさゆみは、キスの瞬間の里保の柔らかい唇の感触を思い出し、
ニヤニヤと気持ち悪い笑みを浮かべたのだった。
(おしまい)
173 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/10(土) 11:04:29.66 0
※参考レス
677 名前:名無し募集中。。。@転載は禁止[] 投稿日:2014/12/29(月) 09:17:36.93 0
「月刊エンタメ」 2015年2月号 モーニング娘。'14誌上忘年会 飯窪春菜×工藤遥
グループ内であった事件を語り尽くします!
事件 FILE07 「譜久村さん&鞘師さんが怪しいのでは!?事件」
――今年は新リーダーの譜久村さんが、グラビア展開でも活躍しましたよね。
飯窪 鞘師さんは、譜久村さんが載っている『ヤングガンガン』の
ポスターを会社の壁に貼り、うっとりした表情のまま写真を
撮っていましたね。あの2人、ちょっと怪しいと思うんです。
工藤 (笑)はるなんの言い方が一番怪しいよ!
飯窪 いや!これには根拠があって、『ヤンタン(MBSヤングタウン)』に
鞘師さんがレギュラーで初めて出たとき、ゲストが譜久村さん
だったんです。あの番組には「癒せません」というコーナーがあって、
普通の単語を色っぽく発音するんですね。だけど、鞘師さんは
ずっと苦戦していたんですよ。それで「フクちゃん、ちょっと二の腕
触らせて」って触ったら、急にセクシーに読めるようになったんです。
さんまさんにも「鞘師!お前、色っぽいことを言うときはずっと
譜久村のことを想像してみ?」って言われていました。
工藤 すごいな〜。鞘師さんすら虜にする譜久村さんのグラビア力。
飯窪 この前も出たばかりの写真集『アロハロ!モーニング娘。'14』を
見ていて、譜久村さんのページになった瞬間、「・・・・・・柔らかい」
って鞘師さんがつぶやきましたからね。目の前にあるのは、
ただの紙なのに(笑)。
工藤 でも鞘師さんって、たしかにそういうところあるんですよ。
この前も、なんかの料理の写真を見て「美味しい!」って
言ってましたから。「美味しそう」じゃないんですよ。想像力が
豊かすぎて、鞘師さんの中ではすでに食べたも同然なんです(笑)。
色々とワロタw
鞘師も「おいしそう」とかじゃなく「おいしい」って言い切ってしまうって
ラジオで言ってたもんね
願望が強すぎたのかw
175 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/10(土) 12:06:44.73 0
これ鞘師は解決したけどふくちゃんは魔法のこと忘れてないからあの感触を求め続けるのでは…
176 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/10(土) 12:24:46.21 0
ノハ*゚ ゥ ゚)<あの2人この頃ベタベタしててちょっと怪しくないですか?
ハo´ 。`ル<はるなんの言い方が一番怪しいよ!
ノリ*´ー´リ (ふくちゃんの二の腕を触ってるとなんか落ち着くんじゃ・・・)
ノノ刀e _l‘)(里保ちゃんに触られてるとなんか落ち着きますわ・・・)
177 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/11(日) 00:09:29.93 0
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
,。∩______フ *
+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜復活の魔法っちゃよ
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
178 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/11(日) 01:30:41.88 0
見れない間に何かキテター!!
しかしこうも不安定だといつぞやみたいにスレ全部吹っ飛ばされるんじゃないかと気が気じゃないな
179 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/11(日) 04:28:37.25 0
从*☆ 。.☆)
180 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/11(日) 10:02:46.21 0
今日も普通に使えるのは午前中だけかな?
181 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/11(日) 12:33:41.54 0
/\
/ ^!★.
__/`___ヽ*。__,
. <_,roノハヽo一' :☆:
<从*・ 。.・)> /' `
`ヽ!^ゝX>'{つ
/´,_,/ヽ _\
'〜'~し'ヽ) ~
从*☆ 。.☆)
183 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/11(日) 19:09:51.73 0
*``・*+。
`*。
*。
。☆ノハヽ *
+川c ’∀´)*。+゚
`*。 ヽ つ*゚*
`・+。*・`゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・+ ゚
184 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/11(日) 19:57:38.50 0
<::ヽ 。'“゜`・*。 。*゜”`'。
|::::::\ ☆ * ゜+゜ ♪
∠ニニニ`_ /゜''+。., ゜,, ,.。+''゜
|||9|‘_ゝ‘)つ ゜“・:+.:.。♪,,*:...。.:.+・ ”゜
⊂ へ(/⌒) ゜*。
ノリ.〉 /^/@ニ)' ゜・*。+・`
〈 〈/ ,/
(_/@二)
`ー―'"
185 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/11(日) 21:24:01.19 0
狼も香音ちゃんも復活したみたいね
186 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/11(日) 23:10:32.56 0
寝る
187 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/12(月) 01:28:36.48 0
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
,。∩______フ *
+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜保全の魔法っちゃよ
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
188 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/12(月) 08:08:39.16 0
ちちん
189 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/12(月) 11:27:59.01 0
ぷらぷら
190 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/12(月) 15:11:10.88 0
魔法にかーかれ
191 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/12(月) 21:33:03.59 0
かかっちゃったぁ
192 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/12(月) 21:34:51.87 O
ハ;´ 。`ル<ちょっと、生田さん変な魔法やめて・・・
∩ ピクピク
193 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/12(月) 22:15:56.80 0
194 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/13(火) 00:45:12.11 0
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
,。∩______フ *
+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜復活の魔法っちゃよ
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
195 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/13(火) 07:53:10.37 0
ベホマズン!!
196 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/13(火) 10:06:27.98 0
書けるうちにageとく
197 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/13(火) 10:08:38.50 0
みなさんネタ絡ませるの上手いなあ
私なんざネタを知らんかったりするww
198 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/13(火) 15:38:21.88 0
从*☆.∀☆)
199 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/13(火) 18:50:11.83 0
<::ヽ 。'“゜`・*。 。*゜”`'。
|::::::\ ☆ * ゜+゜ ♪
∠ニニニ`_ /゜''+。., ゜,, ,.。+''゜
|||9|‘_ゝ‘)つ ゜“・:+.:.。♪,,*:...。.:.+・ ”゜
⊂ へ(/⌒) ゜*。
ノリ.〉 /^/@ニ)' ゜・*。+・`756
〈 〈/ ,/
(_/@二)
`ー―'"
200 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/13(火) 21:24:11.28 0
从*・ 。.・) ガタッ
.r ヾ
__|_| / ̄ ̄ ̄/_
\/ /
201 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/14(水) 00:32:08.55 0
着席!
202 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/14(水) 00:50:46.58 0
落ちそうなスレをヤシがキャッチ!
= n n ズザーーーッ
= ( ノハヽ
= ヽっ*´ー´リっ <出張ヤシ!
203 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/14(水) 09:31:21.36 0
保
204 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/14(水) 13:55:56.37 0
テスト
205 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/14(水) 16:08:40.77 0
保
206 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/14(水) 18:54:11.30 0
川c ’∀’)
207 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/14(水) 21:40:45.15 0
*``・*+。
`*。
*。
。☆ノハヽ *
+川c ’∀´)*。+゚
`*。 ヽ つ*゚*
`・+。*・`゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・+ ゚
208 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/15(木) 00:40:22.90 0
ほ
209 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/15(木) 03:49:42.24 0
くくくく
210 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/15(木) 07:53:00.60 0
朝
211 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/15(木) 12:21:44.17 0
昼
212 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/15(木) 17:02:03.88 0
保持
213 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/15(木) 20:30:56.08 0
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
,。∩______フ *
+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜保全の魔法っちゃよ
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
214 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/15(木) 23:19:47.07 0
重い・・・
215 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/16(金) 01:02:36.40 0
うむ
216 :
名無し募集中。。。@転載は禁止@転載は禁止:2015/01/16(金) 03:33:00.15 0
守
217 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/16(金) 08:46:54.91 0
やっつー
218 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/16(金) 12:02:56.37 0
クリームツナパスタ
219 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/16(金) 17:15:59.45 0
スパ行きたい!
220 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/16(金) 20:29:20.33 O
やっつー
221 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/16(金) 20:43:07.44 0
スパでスパがスパっててスーパーなやっつー
222 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/16(金) 22:32:39.34 0
∩<道重さん!道重さん!
223 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/17(土) 01:05:44.44 0
狼不安定過ぎてヤバイ
224 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/17(土) 01:06:18.09 0
▼
楽しい食事会が終わり、どこか気怠い空気が流れる道重家で
里保達は後片付けやお風呂の支度をしながら衣梨奈の帰りを待っていた。
さゆみも何気なくつけたテレビをぼんやりと眺めながら、ガタガタと雨戸を揺らす風の音を聴いている。
一通りすることを終えた里保と亜佑美、それに遥と優樹も
さゆみの周りに集まって何を話すでもなくテレビを見始める。
「生田さん、遅いですね」
ぽつりと亜佑美が呟いた。
一同の視線が時計に向く。
聖たちがさゆみの家を出てから40分程。
二人の家まで行くのにゆっくり歩いても片道15分というところなので、確かに少し遅い。
「譜久村さんたちと話し込んでるんですかね」
「生田さん、風で飛ばされてたりして」
遥の返事に亜佑美がおどけると、小さく笑いが起きて会話はまた無くなった。
さゆみも里保も一緒に笑ったけれど、二人はまだ暫く時計を見ていた。
意外と気遣い屋の衣梨奈が、嵐の屋外で二人を引き止め立ち話なんてしないはず。
聖か香音のどちらかの家に上がらせて貰って喋っているのだろうか。
それなら連絡をよこしそうなもの。
亜佑美や遥はまだ衣梨奈をただ破天荒な人だと思っている節があるけれど
細かい気遣いをする子だとさゆみや里保は知っていた。
だから少しだけ、心配になる。
テレビの賑やかな音が風の音と混じる奇妙な静寂が続いた。
225 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/17(土) 01:07:26.47 ID:p8/KkHKm0
今度はさゆみが、ふと声を出した。
「そういえば今日、ふくちゃんと香音ちゃん何かあった?」
部屋の空気が一瞬ざわつく。
里保と遥と亜佑美は遠慮がちに互いの顔を見合わせ
優樹もよくわからないままキョロキョロと顔を見比べた。
「なんか元気無かったですね、お二人とも」
「たしかに、あんま喋って無かったかも。朝は普通だったと思うけど…」
亜佑美と里保が答え、そこで初めて一緒にいた全員が同じ感想を抱いていたのだと気付いた。
さゆみは子供たちの顔を見回し
みんなそれに気付いていたけれど、思い当る節も無いらしいことを感じ取った。
「あ、譜久村さんはアレかなぁ」
遥が思い出したように言うと、視線がそちらに集まる。
「ひまわり畑の…」
「ああ…」
「何かあったの?」
さゆみが促すと、遥の口から昼間あった、ひまわり畑での顛末が語られた。
そのとき聖は確かに落ち込んでいるように見えた。
だけどそれが、夜まで引きずるような出来事だっただろうか。
そして、香音もまたいつもと違う雰囲気になっていたことの説明にはならない。
226 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/17(土) 01:08:09.50 0
だけど子供たちは、納得できる答えが無いから仕方なく
その出来事が原因だと決めつけようとしているらしかった。
「そんなことがあったんだ」
さゆみは長々と喋る遥の話を最後まで聴き一つ肯いた。
それから少しだけ深く椅子に座り、二人のことを考える。
聖も香音も年頃の女の子。
色々な悩みや不安もあるだろう。
些細なことに心を動かし、揺さぶられて、ゆっくりと大人になっていく。
それは全然構わない。
だけど――
さゆみは改めて食卓を囲んでいた時の二人を思い出した。
ただ元気が無いというだけなら感じない違和感。
それは、さゆみの視線を恐れるような仕草だった。
そうして思い出していくと、特に聖はさゆみだけでなく、衣梨奈や里保にさえそういう様子を隠しきれていなかった。
彼女達の立場。その悩みの片鱗がふと脳裏に閃く。
一緒に食卓を囲んだ9人の中で、二人だけが魔道士じゃない。
以前は聖や香音が普通で、衣梨奈や里保が特殊な『魔道士』だった。
けれど遥や優樹、亜佑美がやってきて、仲間としてつるむようになって
彼女たちは一転、仲良しの輪の中で二人だけのマイノリティになってしまった。
衣梨奈や里保たちがそんなことを気にしていなくても
二人にとってそれは大きな変化だろう。
227 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/17(土) 01:08:47.74 0
さゆみは、何となくそれを気遣って二人に接していたという自覚があった。
請われれば魔法や魔道士についていろいろと教えて来た。
だけど、衣梨奈と里保と遥と優樹と亜佑美、魔道士が魔道士だから当然共有している感覚や常識、思考は
どうしたって二人には共有出来ない。
それで疎外感を覚えてしまったとしても不思議ではない。
魔道士とそうでない人。その関係にはいろいろな形がある。
付き合い方もいろいろで、友人関係として上手くやっている人達も大勢いる。
だけど『対等』であることは、不可能ではないけれど存外難しい。
きっと魔道士の存在を知ってから二人の中にはそういう小さな違和感が燻っていたのだろう。
そして今日、自分たち以外の『魔道士ではない女の子』、話に聞く小田さくらという女の子が
限定的に輪に入ったことで、その想いが何らかの形で噴出したのかもしれない。
さゆみはそこまで考えて、一度椅子の背もたれにゆっくりと体重をかけなおした。
魔道士に対する気持ち、知りたいこと、衣梨奈や里保に対する気持ち。
多分様々なものが二人の中に揺れまどっていて、不安になっている。
それもじっくり時間を掛けて解決していけばいいこと。
魔道士だって普通の人だから、誰が相手でもその関係は一対一、それぞれで違うのだから。
だけどあまり悩むようなら、二人にお話してあげよう。
さゆみだっていろいろな人と、その関係を見て来たから役に立つアドバイスも出来るはず。
さゆみは、一つ小さく笑って考えるのを終えた。
少し落ち着かない素振りでいた子供たちは、さゆみの表情を見てどこかホッとして
またテレビへと視線を戻した。
228 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/17(土) 01:09:22.42 0
「それにしてもほんとに遅いな、えりぽん」
里保が呟き、またみんなが時計を見た。
さっき見てから長針が半周。いくらなんでも遅すぎる。
「電話してみたら?」
さゆみの声に里保が肯き、携帯電話を取り出す。
相変わらず風が雨戸をガタガタと鳴らしていた。
風が怖い歳の子供はいないけれど、それでもその音は言いようの無い不気味さと不安を部屋の中に醸していた。
「出ない…なんで…?」
里保の声に、漠然とあった不安が不意に色を帯びる。
亜佑美が驚いた顔で立ち上がり、遥と優樹に視線を送る。
優樹も不安気に眉を垂れた。
「ちょっと見てきます」
里保が立ち上がり、玄関に向けて歩き出した。
「あ、鞘師さん!あたしも行きます」
亜佑美が続く。
「まーも行く!」
優樹が立ち上がり、続こうとした所で
里保が振り返り笑って見せた。
229 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/17(土) 01:09:47.93 0
「いいよ、大丈夫だよ。
どぅーと優樹ちゃんは先お風呂入っちゃいなよ。
どうせえりぽん、二人と立ち話が盛り上がって時間忘れてるだけだろうし」
柔らかく笑う里保が、それでも有無を言わせない空気を放って
それで言葉を返せなくなった優樹が渋々と椅子に座りなおした。
里保はもう一度優樹に笑い掛け、亜佑美と目を見合わせて一つ肯き合った。
それからさゆみに告げる。
「行ってきます」
「うん、気を付けてね」
里保と亜佑美が出ていき、部屋に3人が残った。
ガランとした部屋で、また風の音とテレビの音が無機質に響き始める。
「二人とも、お風呂先に入っちゃう?」
優樹と遥が感じているであろう不安を鎮めるように
さゆみが優しく笑い掛けた。
遥がそれに、ぎこちない笑顔で答える。
「いえ、先にいただくの悪いし、生田さんが帰ってくるまで待ってますよ」
優樹もコクリと肯いた。
.
230 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/17(土) 01:10:53.96 0
風は一層強さを増していた。
時々テレビの音を掻き消して、映像に集中しようとしても出来ない。
衣梨奈がまさか風に飛ばされたのではないだろうけれど
帰りの遅い理由に思い当らないことが不安だった。
さゆみは今更、そんな感情になっている自分に酷く戸惑っていた。
ただ帰りが遅い。それだけのことなのに。
そんなに、他人に興味は無かったはずなのに。
遥も優樹もテレビを見ているけれど、顔は笑っていない。
暴力的な風の音がただ不快に轟いた。
突然、けたたましい音が室内に響く。
飛び上がらんばかりに驚いた優樹と遥がそちらを見ると
部屋の隅の黒電話がビリビリと音を立て震えていた。
殆ど鳴ったことがない道重家の電話。
番号を知っている人が殆ど居ないし、さゆみに何か用を告げる相手は
大抵パソコンの通信を利用してくるから。
無機質で喧しい音に怯えた遥と優樹もういちど笑みを投げかけ
さゆみは立ち上がり、受話器を取った。
231 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/17(土) 01:12:06.72 0
「もしもし?」
『あ、道重さんですか!?石田です!!』
ただ事では無い亜佑美の声。
さゆみが眉を顰める。
「なに?どうしたの?」
『生田さんが…生田さんとはるなんが倒れてるんです!!』
「な…に…?」
『今、鞘師さんが飛んで、私もはるなん、連れて戻ります!すぐ戻ります!!』
さゆみは亜佑美の言葉の意味を暫く理解出来ず、ただ目を見開いて受話器を耳に押し当て
目の前の壁を見ていた。
鼓動が速まる。
衣梨奈と春菜が、倒れている――?
それは大魔道士として、衣梨奈の師として
彼女達の身の周りの殆どを把握していると奢っていたさゆみにって
受け入れがたい事実だった。
▲
232 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/17(土) 01:13:34.55 0
ギョニソスレが復活するようなネタ来ないかなぁ
はーちぇる
233 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/17(土) 01:36:23.41 0
マジかよ小田さくら
あの大魔道士道重さゆみにすら己が本性を隠し通せたというのか
234 :
名無しさん募集中。。。@転載は禁止:2015/01/17(土) 01:42:28.07 0
うわー本編きとるー
んでもって続き気になるーー
235 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/17(土) 01:51:33.42 0
続きキテタ━(゚∀゚)━ !!!!!
ふくちゃんの心境の変化とかさゆは全部気づいていて
ただ口出ししないだけかと思ったら本当に気づいてなかったのか
思わぬ不覚を取ったさゆがここからどう動くんだろう??
236 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/17(土) 02:48:31.53 O
愛弟子をやられたとあっては黙っちゃおれんだろう
237 :
KD182249247157.au-net.ne.jp@転載は禁止:2015/01/17(土) 02:53:48.47 0
飛竜の羽音も風の音だと思ってたもんね
さすが相手も「三大魔道士」なだけあるわ
そしてその愛弟子、小田さくら
あー続きが気になるなるぅー
238 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/17(土) 04:10:39.85 0
あーフクちゃんフクちゃん
239 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/17(土) 04:12:02.73 0
古すぎて誰もわからないかも知れないが
ファミコン探偵倶楽部ディスク1で受話器を取ってデレデデデーンと画面が暗転
ディスク2に入れ替えてくださいってのを思い出した
240 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/17(土) 06:22:28.06 ID:h6UNyWTL0
241 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/17(土) 07:19:28.71 0
懐かしいw
まさかさゆが気付いてないとは…三大魔導師が絡むとこんなにも高度な情報戦になるのか
242 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/17(土) 07:29:14.83 O
変態大魔導士ならなんとかしてくれるって信じてるから
どんな展開でも安心して読んでいられるw
243 :
名無しさん募集中。。。@転載は禁止:2015/01/17(土) 11:11:06.05 0
从*´◇`) < とりあえずさくらちゃんとカレーを食べるんだろうね
244 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/17(土) 12:50:10.48 0
最近ペース早くて嬉しい
245 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/17(土) 14:23:38.32 ID:TKIgQ5RZ0
さゆの始めての失態…こりゃ荒れそうだ!
246 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/17(土) 18:29:35.72 O
∩
247 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/17(土) 21:31:12.55 ID:TkzSRNm80
ナマちゃん
248 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/18(日) 00:55:25.61 0
<::ヽ 。'“゜`・*。 。*゜”`'。
|::::::\ ☆ * ゜+゜ ♪
∠ニニニ`_ /゜''+。., ゜,, ,.。+''゜
|||9|‘_ゝ‘)つ ゜“・:+.:.。♪,,*:...。.:.+・ ”゜
⊂ へ(/⌒) ゜*。
ノリ.〉 /^/@ニ)' ゜・*。+・`
〈 〈/ ,/
(_/@二)
`ー―'"
249 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/18(日) 08:35:23.59 ID:f0PhD7Pv0
朝勃ち
250 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/18(日) 12:05:01.69 0
蕎麦食うか
251 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/18(日) 17:19:08.31 0
*``・*+。
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。☆ノハヽ *
+川c ’∀´)*。+゚
`*。 ヽ つ*゚*
`・+。*・`゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・+ ゚
252 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/18(日) 19:17:51.32 0
*``・*+。
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。☆ノハヽ *
*ハo´ 。`ル *。+゚
`*。 ヽ つ*゚*
`・+。*・`゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・+ ゚
253 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/18(日) 21:34:15.16 0
254 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/19(月) 00:27:03.56 0
保
255 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/19(月) 02:18:15.48 0
深夜に激しい
256 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/19(月) 06:02:50.59 0
あさ
257 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/19(月) 10:36:00.22 O
里保起きるっちゃ
258 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/19(月) 12:52:45.05 0
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
,。∩______フ *
+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜保全の魔法っちゃよ
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
259 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/19(月) 15:57:52.00 0
260 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/19(月) 18:16:16.75 0
*``・*+。
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`*。 ヽ つ*゚*
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261 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/19(月) 21:29:01.11 0
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`*。 ヽ つ*゚*
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262 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/19(月) 21:41:37.35 0
まとめサボっちゃって、笑顔編をはじめ沢山の外伝まで手が回らない
どなたか手すきの方よろしければご協力お願いします
あとやっつー漫画一つ保存し忘れてたので補完できる人いると嬉しい
263 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/19(月) 22:14:15.25 0
264 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/19(月) 22:48:35.91 0
巨乳十字軍や!
265 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/20(火) 01:53:24.33 0
>>262 いつもまとめありがとうございます
以前に自分の投下した作品くらいは編集してみようと
まとめWikiを触ってみたことがあったものの
ログインの方法からしてよくわからず断念したことがあります
そんな機械音痴ですがログイン方法を教えてもらえれば
協力になるかわからないけど手伝い程度はしたいと思っているのですが・・・
266 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/20(火) 03:00:38.49 0
<::ヽ 。'“゜`・*。 。*゜”`'。
|::::::\ ☆ * ゜+゜ ♪
∠ニニニ`_ /゜''+。., ゜,, ,.。+''゜
|||9|‘_ゝ‘)つ ゜“・:+.:.。♪,,*:...。.:.+・ ”゜
⊂ へ(/⌒) ゜*。
ノリ.〉 /^/@ニ)' ゜・*。+・`
〈 〈/ ,/
(_/@二)
`ー―'"
267 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/20(火) 09:45:05.65 0
スパパ
268 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/20(火) 12:15:34.51 0
>>265 助かります
右上の「このウィキに参加」のページから指示に従って貰えれば
こちらは確認次第承認します
269 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/20(火) 13:43:45.65 0
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
,。∩______フ *
+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜保全の魔法っちゃよ
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
270 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/20(火) 17:19:02.98 d
川c ’∀’)
271 :
名無し募集中。。。@転載は禁止 (ワッチョイ):2015/01/20(火) 21:35:22.06 0
<::ヽ 。'“゜`・*。 。*゜”`'。
|::::::\ ☆ * ゜+゜ ♪
∠ニニニ`_ /゜''+。., ゜,, ,.。+''゜
|||9|‘_ゝ‘)つ ゜“・:+.:.。♪,,*:...。.:.+・ ”゜
⊂ へ(/⌒) ゜*。
ノリ.〉 /^/@ニ)' ゜・*。+・`904
〈 〈/ ,/
(_/@二)
`ー―'"
272 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/20(火) 22:01:23.06 0
>>268 先ほど登録申請を送りました
どこまで役に立てるかはわかりませんが
よろしくお願いします
273 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/21(水) 01:40:28.55 0
*``・*+。
`*。
*。
。☆ノハヽ *
+川c ’∀´)*。+゚
`*。 ヽ つ*゚*
`・+。*・`゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・+ ゚
274 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/21(水) 03:26:11.67 0
深夜の魔法
275 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/21(水) 07:11:16.20 0
本格的に危うくなったらおーぷん来てね
276 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/21(水) 11:46:47.71 0
昼
277 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/21(水) 12:44:48.12 0
>>272 承認しましたー
よろしくおねがいします
278 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/21(水) 13:52:03.80 0
保管されてないやっつー漫画はキス魔さゆみんとフクムラダッシュか
279 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/21(水) 14:00:49.24 0
280 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/21(水) 14:21:12.96 0
フクムラダッシュはここにあげられたものではないし魔法関係ないからまとめに入れるのはどうなのかな
作者さんがいいならいいけど
281 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/21(水) 19:35:19.37 0
>>277 ついにログインできました!
これから色々触ってみたいと思います
282 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/21(水) 21:25:45.83 0
いつもどうもありがとう
283 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/21(水) 21:26:28.11 0
▼
亜佑美の言葉通り、通話を切ってすぐに
里保と亜佑美は家に戻って来た。
さゆみはその僅かな時間を、酷く動揺している自分自身を鎮めることに費やした。
優樹と遥が今にも泣き出しそうな不安を顔に湛え見守るなか
息を切らせた里保がぐったりと動かない衣梨奈をソファーに横たえる。
更に息を荒くしている亜佑美が、小さな黒猫を椅子の上に寝かせた。
二人に優樹と遥が駆け寄る。
その後ろからさゆみもゆっくりと近付き、深く瞼を落としている衣梨奈の頬を一つ撫でた。
「…何があったの?」
さゆみは努めて落ち着いた声で里保に尋ねた。
いつもの笑みは、今は浮かべられそうに無い。
里保は大きく二つ肩で息をしてから、幾らか眉を顰めさゆみに答えた。
「…わかりません。ただ、道に二人が倒れていました」
亜佑美も不安気な顔で首肯する。
さゆみはもう一度、衣梨奈と春菜の顔に手を当て
それから肩、胸、腰、足と順に、ゆっくりと手を這わせた。
284 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/21(水) 21:27:08.64 0
「うぃくたさんとはるなん、大丈夫ですか…?」
優樹が目に涙を溜めてさゆみを見上げる。
「うん、ただ気絶してるだけみたい。そんなに心配する程じゃないよ」
さゆみが二人に這わせた手をそのまま優樹の頭にのせ、小さく撫でた。
遥と里保と亜佑美からも、微かに安堵の息が漏れる。
ガタガタと雨戸が揺れる。
その奥から僅かに、雨の叩きつける音が聞こえ始めていた。
さゆみがもう一度里保を見る。
「おかしいね」
里保もその視線を受け、肯いた。
「はい。魔力が、感じられません」
さゆみは里保の返事を聞き、深く肯くとそのまま
顎に手を当て、考え始めた。
285 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/21(水) 21:27:40.31 0
状況はとても不可解だ。
二人は何者かに襲撃された。
それは間違い無いだろう。
しかし、その目的が全く分からない。
さゆみを狙う魔道士が弟子である衣梨奈を襲う可能性はある。
だけどそれなら、その後に何らかのアクションを起こすはずであり
人質になりうる二人をその場に放置するのも不自然。
それならば、通り魔的に魔道士に襲われたのか。
だけど衣梨奈にも春菜にも、『奪われ』た形跡が無い。
そして最も不可解な点が、二人の身体に、全く相手の魔法の痕跡が無いこと。
気絶させた後に、痕跡を消す処置をした可能性はある。
または相手に痕跡の残らない魔法を開発し、それを使用した。
だけどやはり、そこまでして気絶させた相手を、『奪い』もせず放置することが不自然過ぎる。
それと、家にいたとはいえ、さゆみが全く気付かなかったこと。
衣梨奈や春菜ほどの魔道士を気絶させるには仮に不意打ちだったとしても、相当の魔力を要する。
さゆみは街の中で起こる魔力の動きを、小さな物でも詳細に把握している自負があったから
相手はその感覚をすり抜け、衣梨奈達を襲撃し、気絶させたことになる。
そんなことが可能な魔道士がいるだろうか。
ならば魔道士でない者が、魔法以外の方法で二人を襲った。
さゆみも真っ先にその可能性を疑い、二人の身体を検分したけれど
それらしい外傷も、薬品の痕跡も無かった。
ただ腰に、壁に打ち付けたのだろう小さな痣があるだけ。
286 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/21(水) 21:28:54.05 0
まるで犯人像が持ち上がらず、さゆみの顔が徐々に険しさを増していた。
そして無意識に、親指の爪を噛む。
そんな仕草や、さゆみの眉間に寄った皺を初めて見た里保や亜佑美はただ驚き
それからこの事態の何か恐ろしい深刻さに遅れて気付いた。
さゆみが考えている間、誰も言葉を発することが出来ず
ただ不安げに衣梨奈と春菜とさゆみに視線を往復させた。
不意にさゆみが振り返り
壁際に腕を大きく払った。
すると誰も居ない壁一面に、次々と夥しい数のスクリーンが現れる。
その数は、100や200ではきかない。
里保は突然のことに驚き飛び上がり、それからソレが何なのかを理解した。
夥しいスクリーンには一つに一人ずつ人物が映り、動いている。
その中には知っている顔もあった。
この街で暮らす魔道士。
恐らく、その全てが映し出されている。
そう理解した瞬間里保の背筋に冷や汗が伝った。
「違う」
さゆみが夥しい数のスクリーンをざっと見渡し、そう呟いて腕を払う。
すると瞬く間にそれらは消えてしまった。
里保も亜佑美も遥も優樹も、驚きのあまり数歩身体を後ろに引いていた。
287 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/21(水) 21:29:36.53 0
さゆみはまた爪を噛み、椅子に腰を下ろした。
二人の意識を魔法で無理やり覚醒させることは出来る。
そうして話を聞くのが一番てっとり早い方法。
だけどそれは二人の身体に負担を掛けることになる。
さゆみには出来なかった。
二人が襲われたのも、今尚全貌を把握できないでいることも
間違いなく自分の失態。
弟子を守れなかった。
嫌な感情が、さゆみの奥底から沸々と湧き上がるのを感じていた。
守りたいものを守れなかった。その忌まわしい記憶の数々。
思えば幾つも幾つも、さゆみには守りたいものがあって
その全てを守ることが出来なくて、失った。
残ったものはさゆみ自身の命。それだけ。
次第にさゆみには守りたいものが無くなっていった。
守るべきものを作らないようになった。
そうして長い長い時を過ごす間、何にも執着せず受け流し過ごしている間は
さゆみはどんなことでも出来たし、どんなものも恐れるに足りなかった。
何一つ失う物が無かったから。
自分の命に対してさえ、感興が湧いていなかったから。
今はっきりと、さゆみは自分がここ最近酷く『不安定』になっている理由を悟った。
守りたいものが出来てしまった。
もう遥か昔に忘れたはずの感情を、その不安定な感情をその頃と同じように持ってしまった。
288 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/21(水) 21:30:14.24 0
心がそれを否定しようとしていたけれど
認めるしかない。
自分より先に、ほんの一瞬の生を終えてしまうのだと分かっていても
衣梨奈を、里保を、春菜を、優樹を、遥を、亜佑美を、失いたくない。
勿論聖や香音も――。
ハッと顔を上げる。
さゆみの脳裏、嘗て見た忌まわしいイメージが不意に浮かび上がった。
「りほりほ、香音ちゃんたちに連絡取ってみて!」
長い沈黙を打ち破ったその声に、里保もまた何かに気付いたらしくビクリと身体を震わせて瞳を揺らし、肯いた。
聖と香音に纏わる、以前聞かされた話をたちどころに思い出したらしかった。
「香音ちゃんに電話してみます。どぅー、ふくちゃんの方お願いしていい?」
「わかりました」
遥もずっと続くただ事では無い雰囲気に、こめかみに汗を浮かべ肯いた。
二人が携帯電話を取り出し素早く指を動かす。
それから強張った面持ちで耳に強く押し当てた。
次第に里保の顔から血の気が引いていく。
それを見て、亜佑美や優樹も顔を青くした。
因子のことを知らなくとも、二人が何らかの事件に巻き込まれたのだと直感したから。
289 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/21(水) 21:31:18.61 0
「……繋がらない」
「譜久村さんも、繋がりません…」
「そんな…譜久村さんと鈴木さんが…」
里保と遥の言葉に、思わず亜佑美が声を漏らした。
当たって欲しくない、嫌な予感がいよいよ現実味を帯びたことに
さゆみは三度、自身の爪を強く噛んだ。
290 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/21(水) 21:31:47.60 0
▲
さるっぽいのでまた後で
291 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/21(水) 21:44:34.74 0
さゆお怒り
292 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/21(水) 21:50:37.71 0
さゆがおこ
293 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/21(水) 22:02:47.40 0
▼
「う…ん…」
不意に聞こえた声に、全員の視線が集まった。
衣梨奈が、小さく呻き身を捩っている。
「えりぽん!」
「生田さん!」
里保達が慌てて駆け寄る。
視線の中で、衣梨奈の瞼がゆっくりと持ち上がった。
と、その体が急に起き上がる。
「…さくらちゃん!!」
衣梨奈の叫んだ名前の意外さに、みんなの足が一瞬止まる間
衣梨奈は辺りを見回し、ゆっくりと状況を飲み込んだ。
側で春菜も同じように小さな体を捩り、目を覚ましていた。
「生田さん、大丈夫ですか!?」
「はるなん、いったい何があったの…?」
衣梨奈は矢継ぎ早に質問が飛ぶ中、重い目と頭を忙しなく動かしていた。
自分を取り囲む人の中に聖と香音の姿を探す。
そして、その姿がどこにも無いことを確認すると同時に、弾かれたように鮮明な記憶が蘇った。
294 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/21(水) 22:03:19.30 0
「聖と香音ちゃん…聖と香音ちゃんがさくらちゃんに…」
「え…?さくらちゃん?」
誰もが忘れていた小田さくらの名前に、混乱が広がる。
衣梨奈はそのまま立ち上がり、勢いどこかに行こうと構えた。
その両肩を、いつの間にか側に来ていたさゆみが柔らかく抑え、再び座らせる。
「大丈夫はるなん?」
さゆみが春菜に声を掛けると、春菜も緩々と四肢を立ち上げ小さく肯いた。
「はい、すみません道重さん。ご迷惑をおかけしました」
さゆみは小さく首を横に振り、促した。
「生田、はるなん、何があったのか順を追って話してくれる?」
さゆみの強い目に身体の力を抜かれた衣梨奈が、深く悲しそうに肯き話し出した。
「…帰り道、聖と香音ちゃんをいつも通り送ってたんです。
そしたらさくらちゃんが待ってて」
「なんで小田ちゃんが…?」
亜佑美が思わず口を出す。
衣梨奈はちらりと視線を向け、悲しそうに首を振った。
「わからん。でもなんか聖と香音ちゃんと、よく分からん話をして
急に二人が眠らされて、えりも気が付いたら…」
295 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/21(水) 22:04:21.87 0
「どういうこと?まさか小田ちゃんが魔道士だったってこと…?」
里保がぽつりと漏らす。
その答えを、春菜が引き取った。
「彼女は…魔道士でした。
確かに生田さんは魔法で攻撃されて、気を失った。私もです。
だけど……彼女からは一切魔力を感じなかったんです。
間違いなく魔法を使っている、その最中すらも…」
一同がまた混乱と困惑の為に表情を曇らせた。
「魔法を使ってる間も、魔力を感じなかった…?」
さゆみが何かこれまでとも違う驚きをその顔に浮かべて、春菜に聞き返した。
「はい……ありえないこと、のはずですが、実際にそうでした」
「えりも自分がやられたから分かります。
何も魔力を感じなかった…」
二人の言葉を聞き、さゆみの表情がみるみる変化していく。
里保はそのさゆみの表情を、信じられないもののように眺めていた。
そこに動揺や疑念を押しのけて強く表れた表情は、大別すれば『怒り』に近いものに思えた。
296 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/21(水) 22:05:27.98 0
「飛竜…か…」
さゆみは不意に立ち上がり
窓際に向かうと、乱暴に窓を開け放ち、雨戸も開いた。
一気にに部屋に暴風雨がなだれ込み、色々な物が吹き飛ばされるのも構わず、耳を澄ます。
瞬く間にずぶ濡れになるのも厭わず、暫くそうしていたけれど
風の音に紛れて既に遥かかなたを飛んでいる飛竜の羽音を聞きわけることは出来なかった。
窓を閉め、忌々しさを隠しきれず振り返ったさゆみに
衣梨奈が恐る恐る尋ねた。
「道重さん、いったい…」
さゆみは全身に仄かに怒りの魔力を纏って、吐き捨てるように言った。
「アイツだわ」
▲
297 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/21(水) 22:07:39.74 0
はーちぇるぅぅ
298 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/21(水) 22:13:20.39 0
さゆロスをここで補っている自分がいるw
299 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/21(水) 22:29:16.70 0
一気に読んだ!さゆの怒りが切なくもあり恐ろしい…「飛竜」ってのがキーワードなんだな
魔力を使わない魔法か「ドラゴニックオーラ」みたいな感じなのかな?
300 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/21(水) 22:33:04.64 0
連載中に三大魔道士の1人は卒業し
もう1人は結婚
さらにもう1人は喉の具合がおかしくてもう魔法の詠唱がしにくいなんてことになるなんて
301 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/21(水) 22:35:48.35 0
ゾクゾクしてきたー
302 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/21(水) 22:42:00.70 0
多分小田ちゃんが飲んでた薬?が魔力を隠してたんだろうな位しか分からん
303 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/21(水) 22:56:02.51 0
うぉーー続き来てた!
脳内イメージですらさゆの怒りを感じてぞくぞくしている
自分がいるw
そしてまとめも怒涛の更新北――
アンジュ2期メンの話の続きできたけど本編の余韻に浸りたいから
またあとでにします
304 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/21(水) 23:15:12.60 0
まとめをちまちま触ってたら続きが!!
ようやく今回の黒幕を認識したさゆが
怒りとともにどういった行動を起こすのか・・・
続きが気になりすぎます
それはさておき
まとめWikiようやく触り方がわかってきたので
自作の小ネタ中心に更新してみました
初更新のため何かミスがあるかもしれませんが
何か気づいたことがあれば指摘をお願いします
305 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/21(水) 23:23:47.97 0
ちゃゆおこなの?
306 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/21(水) 23:40:24.23 0
ちゃゆおこぷんぷん丸?
307 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/22(木) 00:29:11.82 0
ちゃゆはムカ着火ファイアーなの
308 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/22(木) 00:39:31.90 0
そんな怒ると小皺が・・・
309 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/22(木) 01:13:24.19 O
火に油を注いでどうする
310 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/22(木) 01:22:27.93 0
>>304 まとめ更新お疲れ様です色々読み直せるのが嬉しいです
笑顔・リリウム・ベリ編・戦国編等の外伝も掲載されるのかな?
311 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/22(木) 02:27:08.69 0
あいつとは誰なのか気になります
312 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/22(木) 09:23:44.78 O
ソロ加入繋がりでコハ?
313 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/22(木) 16:43:20.92 0
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
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+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜保全の魔法っちゃよ
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
314 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/22(木) 21:22:52.30 0
/\
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__/`___ヽ*。__,
. <_,roノハヽo一' :☆:
<从*・ 。.・)> /' `
`ヽ!^ゝX>'{つ
/´,_,/ヽ _\
'〜'~し'ヽ) ~
315 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/23(金) 00:22:24.74 0
まとめ乙です
本編どうなるんだろう?
さくらちゃんは仲間になるわけだが・・・
316 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/23(金) 01:41:34.77 O
意外とレギュラーの敵役もありかもよ
ロケット団みたいなww
317 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/23(金) 02:15:42.34 0
えりぽんに落とされて後から優しかったのは最初だけってグチるのかw
318 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/23(金) 07:41:15.65 O
りほりほがえりぽんとイチャコラしそうになると現れて邪魔する敵役さくらw
ハートフルラブコメディには必須の役回りだなww
319 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/23(金) 11:23:11.37 0
昼
320 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/23(金) 13:21:36.38 0
>りほりほがえりぽんとイチャコラしそうになると現れて
( 田小田)<勘弁して下さいよ、
それじゃ私が登場することはほとんどなくなるじゃないですかw
321 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/23(金) 19:18:19.46 0
>>320 猫ちゃんはウチを怒らせたヤシ
覚悟しとくといいヤシ
322 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/23(金) 21:32:18.67 0
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
,。∩______フ *
+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜保全の魔法っちゃよ
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
323 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/24(土) 00:24:11.14 0
>>89 >>125より
*
M13地区の街を歩く。街はまだ午前中早いせいもあってか人影はまばらである。
それでも既にあいているお店の中には幾人かの買い物客の姿が見えた。
そうした店の前をゆっくりと朱莉と香菜は歩いていく。
「それにしても…」
「ん?」
朱莉が香菜へと話しかける。
「噂では聞いてたけど、この街ってホントに変なとこだよね。
なんというかその」
「魔道士と一般人が一緒に暮らしてるとるもんね。
さすがの朱莉もこの街じゃピリピリしすぎて疲れるんやない?」
そう聞き返してきた香菜を朱莉は少しにらむ。だが実際そうだ。朱莉は魔道士に対して強い憎しみを持っている。
魔道士の姿を見かけると左腕にはめたブレスレットがその存在を教えてくれるのだが、
そのたびに鼓動が早まりその場で『狩り』たくなる衝動を抑えなければならないほどだ。
しかしこの街ではその対象が多すぎる。いちいち気にしていたらきりがないほどの数の魔道士がこの街の中にいる。
324 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/24(土) 00:25:54.26 0
(でもたぶん、それだけじゃない…)
朱莉は心の中で1人呟く。この街に入ったときから感じていた奇妙な感覚。
恐らく3大魔道士の1人でこの街の主でもある『道重さゆみ』が大きくかかわっていると朱莉は感じていた。
(本当に不思議な街…。でも、魔道士との馴れ合いなんて朱莉には縁のない話だね。)
だんだんと陽が高くなってきた。少しづつ街の中も活気づいてくる。少し歩き疲れた2人はどこか休めるところはないかと辺りを見回した。
だが、やはりどこも魔道士の気配だらけで落ち着いて休めそうもない。
ならば監視の憂さ晴らしに本を買おうということで2人は小さな書店に入った。
「ここには魔道士はいないみたいやね。」
店はこじんまりとした古書店で、ただそれでも多くの本たちがその持ち主が現れ
手にとってくれるのを今か今かと待っているようであった。
古本の背表紙をひとつひとつなでながら朱莉は店内をゆっくりと歩く。
「ふぅん。あたしは本とかさそういうものとは無縁だからさ。
でもあたしにだってここの雰囲気がいいってことぐらいはさ…。」
朱莉がふと言葉を止める。突然朱莉の高い声が止まったことを不審に思った香菜が書棚の陰から覗くと、朱莉は書棚と書棚の間の少し広いスペースにたっていた。そこには小さな机と椅子が置いてあり、ちょっとした読書スペースとなっているようだ。
そこで朱莉は何かをじっと見ている。
325 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/24(土) 00:27:46.24 0
「朱莉、どないしたん?」
後ろから近づいてきた香菜が声をかけながら朱莉の視線の先を見るとすぐに合点がいく。
そこには一匹の黒猫が気持ちよさそうにすやすやと寝ているのであった。
朱莉は香菜のほうを振り向くとコクリと小さく頷く。
そして、くるりと回れ右をすると距離をとるようにその場から離れていった。
*
数分後、2人はそれぞれが購入したお気に入りの本を手に再び街の中を歩いていた。
「あれが、噂高い『情報屋』か。この街のキーパーソンの一人だね。
確かにあの手の魔力なら情報収集にぴったりっちゃあぴったりか。」
「そやね、でもあの状態でも結構魔力洩れとったなぁ。すぐ気づかれるんちゃう?」
「いや、あんなもんしょ。普通の魔導士なら所詮あんなもんだって。」
本屋をでた2人は再び商店街を歩き始める。時刻は少しお昼を過ぎた頃合いだった。
そこへアジトにいる芽実から2人へと連絡が入る。
普段めったに使うことのない通信であるから朱莉は何事かと即座に通信に応じた。
326 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/24(土) 00:29:45.77 0
「もしもし?どうしたん急に?」
『ごめんごめん。今街中にいるか?』
別段、芽実の声に変化は感じない。
どうやら緊急の要件ではなさそうだ。少しホッとする朱莉。
「うん、今丁度、商店街みたいなところを歩いているところ」
『そうか。じゃあ悪いんだけどひとつ頼まれごとをしてくれるか?』
「頼まれごと?」
『うん、実は本部から今回の資金が届いたんだ。だからそれを引き下ろしに銀行へ行ってほしいんだ。』
「なんだ、そんなことか。全然平気だよ。了解。」
『よろしく頼む。くれぐれも気をつけるように…』
通信を切った朱莉は香菜と見つめあうと少し首をかしげる。何か芽実の物言いに違和感を感じたのだ。
だがその違和感もきっといつもの芽実のくせによるものだろうと勝手に二人は思うことにした。
芽実は任務に入ると途端に『役になりきる』癖がある。今回は少し長くなりそうだ。
とりあえず、芽実の依頼を果たすために2人はこの街の銀行へと足を向けるのであった。
327 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/24(土) 00:33:13.41 0
一方その頃
2人の去った書店では、1人の少女がパソコンによる通信をしていた。
「ついに接触しちゃいました。『狩り』のメンバーさん、3人のうちの2人だとおもいます。
私、気づかれちゃいましたかね?」
『んー、どうだろうね。
実際のところ、あの子達は相手が魔導士であれば誰であっても気付けるみたいだから、
そこはあまり拘らなくてもいいと思う。』
パソコンの画面に映る女性はいかにも興味がないですといった様子で、春菜の質問に応じる。
『まぁ、問題は…。あの子達の裏には大きな組織があるっていうこと。
それこそ、協会に対するレジスタンスというか、反魔導士の集まり?最近やけに動きが活発なのよね。』
「そうなんですか。ありがとうございます、もう少し私の方でもリサーチを続けてみます。
では、すみませんお邪魔しました。」
「うん、頑張ってね。あと、『くれぐれも』気をつけるように!」
通信を切った春菜は頭に指を当て考え込む。
(あの子たち、何のためにこの街へ来たんだろう。
それこそ、魔導士だけならこの街はうん百人といるし、もしここで、彼女たちの素性がバレることがあったら…。)
そこまで考えてふと春菜は何か街が騒がしいことに気づいた。
328 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/24(土) 00:36:21.22 0
今日はここまでにしておきます
駄文失礼しました
作者
329 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/24(土) 00:43:28.77 0
おお、この続きも楽しみにしてたんた
330 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/24(土) 01:46:21.52 0
続きキター!
どういう展開になるのか楽しみ
331 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/24(土) 01:51:57.91 0
あんまり詳しくないなら無理してメンバー使わないで欲しい
332 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/24(土) 08:20:14.43 0
oノハヽo
从*・ 。.・)=つ≡つ <西のひきこもりをモコモコにしてやるの
(っ ≡つ=つ
./ ) ババババ
( / ̄∪
/ヽ /ヽ
':' ゙''" `':,
ミ *・ 。.・ ;,
:; . っ ,つ
`:; ,;' モコッ
`( /'"`∪
333 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/24(土) 08:37:38.39 0
おお続ききた!なかなか気になる展開だねぇ〜めいめいは役になりきってるからあの口調なのね…あれりなぷーは?
334 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/24(土) 09:41:23.08 0
はるなんの情報収集索敵能力を凌ぐステルスりなぷー
ではあるまいか
335 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/24(土) 10:38:27.31 0
336 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/24(土) 13:27:41.17 0
でも言いたいことはよくわかるけどな
わざわざ本編に登場してないメンバーを新キャラとして出すんだったら
出す必然性とかそのメンバーの個性をしっかりと見せてほしいとは思う
名前だけ借りて実質は少女A〜Dとしてもなんの支障もないほどに
そのメンバーらしさが薄い人物像しか書けないんだったら
読んでて違和感があるし楽しくもないわけで
337 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/24(土) 15:15:04.92 0
自演?
338 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/24(土) 15:34:58.57 0
誰が自演なんかするかいw
異論があるんならそんなくだらんツッコミじゃなくて
内容についてツッコんでくれよ
339 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/24(土) 16:53:00.26 0
ガチヲタかDDかでも変わってくるでしょ
書き手も読み手も
楽に構えてでいんじゃない?
340 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/24(土) 17:49:29.28 0
その昔飼育じゃ「ここならたくさんの人に読んでもらえるから」って理由で
特にヲタでもないのに娘。小説書いてた人がいたけど
結局そういう人の作品もまた違った楽しさがあって読んでしまってたね
341 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/24(土) 18:56:43.45 O
面白いと思うんなら読めば良いし気に入らなけりゃ読まなきゃ良いだけ
非常に簡単
342 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/24(土) 19:45:57.77 0
単純明快「嫌なら読むな」だな
ただそれだけで全部割り切って人それぞれ色々な感想まで排除するというのも
それはそれで味気ない気はする
例えば今回のゴタゴタの発端となった
>>331も字面そのままに取るのではなく
「もっとメンバーの個性を生かした人物描写ができれば作品の質がさらに良化するのでは?」
という意味だと解釈すれば書き手にとっても有用なアドバイスになるわけだし
343 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/24(土) 21:33:36.79 0
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
,。∩______フ *
+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜保全の魔法っちゃよ
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
344 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/24(土) 23:00:08.12 0
作者です
このたびは申し訳ありません
最初に
>>331さんの書き込みを見てから丸1日考え込みました
勉強不足はご指摘の通りまぎれもない事実ですので今後はその部分を
改善させてください
そしてさらに作品を昇華させて行きたいと思います
最後に本編作者様、ご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした
自分も本編の大ファンです。続きを楽しみにしています。
345 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/24(土) 23:29:22.25 0
本編が更新されるまでの空いた時間くらい好きにさせたってや
主役の登場までの空いた時間を過ごすにはどうしてもネタというのは必要だし
脇役が我が物顔で居座るのはどうかと思うけどそんな人は未だにいないし
346 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/24(土) 23:42:21.48 O
書いてくれるだけでありがたやー
最初から上手く書ける人はまれなんだから遠慮せず書きまくって!
347 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/25(日) 00:26:30.97 0
ハリポタには対魔法使い組織ってなかったな
魔法使いの敵は魔法使いだった
俺も何かモソモソと妄想してみるか
348 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/25(日) 01:27:30.11 0
別にわざわざ謝罪する必要は何もないっしょ
作品を読んで面白いと感じる人もいれば逆に感じる人もいるのが当然で
マイナスな意見が出るたびに謝ってたら作品なんてまともに書けやしないし
それより今後の展開を楽しみにさせてもらいますよ
349 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/25(日) 02:43:59.95 O
魔法使いを相手に戦えるとなると・・・リゾナンター位しか思い浮かばんw
350 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/25(日) 05:55:33.91 0
狼なんだから書き捨てくらいの感覚でいいだろ
最近の人は真面目だね
351 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/25(日) 06:08:23.12 0
批判を書くなとは言わないが
個人的に合わないだけなら読まなければいいのでは
352 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/25(日) 07:36:47.32 0
のびのびやりましょ
ある程度メンバー個性は現実に沿った方が良いでしょうけど
私はDVDマガジンやようつべ見たりしてます
353 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/25(日) 08:16:22.45 0
別にネチネチ粘着して作品貶してるわけじゃないし一言ぐらいいいんでないの
方言がおかしいとか細かい指摘はこれまでもあったし
354 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/25(日) 08:27:08.44 O
他人のネタにケチつけたい奴は必ず出てくるもんだ
そんな奴は放っておかないと訳のわからん自治厨が涌いてくるぞ
過去このパターンでいくつのネタスレが駄目になってきたことか
355 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/25(日) 08:30:57.27 0
お互いの呼び方とか口調とか整合してないと違和感はある
そのメンバー使う必然性あるのかと思う
まあそれをハードル高いと思うならそれも仕方なし
356 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/25(日) 11:13:13.66 0
呼称やキャラなんかどうでもいいって奴といやいやそこはちゃんとしようよって読み手の楽しみ方の違いだよなあ
どっちが正しいとかじゃなくさ
ただこれを単純にケチつけたいだけだと思っちゃうのはどうかと思うわ
357 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/25(日) 14:06:05.69 0
ふむ
358 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/25(日) 18:39:28.18 0
川c ’∀’)
359 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/25(日) 19:15:47.66 0
360 :
ツワモノどもが夢の中@転載は禁止:2015/01/25(日) 19:16:28.60 0
【Side R】
もしも自分が魔道士でなかったら。
以前、そんなことを密かに夢想していた時期があった。
その想いに一区切りをつけるきっかけとなったのは、一夜の夢によって。
夢の中でまったく違う人生を体験することで、仲間とともに今を生きることの大切さを実感し、
それからは無暗にありえない夢想に耽るようなこともなくなった。
でも……。
あの時の夢は、今もうちの記憶の奥底にしっかりと息づいている。
それは甘酸っぱい思い出とともに、時に切なくうちの心を締め付けてくるんだ。
○
そして今。
まさかあの夢の続きをまた見ることができるだなんて、思ってもいなかった。
それはまるで夢のようだ……というか正真正銘の夢の中なんだけど。
うちの周りにはかけがえのない仲間達の姿が。
えりぽんがいる。ふくちゃんもいる。
香音ちゃん、はるなん、亜佑美ちゃん、どぅー、優樹ちゃん、そして小田ちゃん。
さらに初めて見る顔もいる。新メンバーの4人だ。
尾形ちゃん、野中ちゃん、牧野ちゃん、羽賀ちゃん。
初めてなのに名前が分かるのは、きっと夢の中だからだろう。
361 :
ツワモノどもが夢の中@転載は禁止:2015/01/25(日) 19:16:56.60 0
騒がしい楽屋の中で、新メンバーはみんな心なしか硬い表情を浮かべている。
それもそのはず、彼女達にとって今日が初めてのパフォーマンス披露になるからだ。
それを見守るうちらは内心ワクワクドキドキが止まらない。
なぜって、実は密かに新メンバーにどっきりを仕掛けるという大役を任されたから。
去年どっきりを仕掛けられたのが、今回仕掛ける側に回るというのがもう楽しくてならない。
新メンのみんなには申し訳ないけど、今日は存分に驚いてもらおう。
今回仕掛けるのは心霊どっきり。
楽屋の盛り塩や、不意に電気が消えるなど布石はすでに打っている。
どぅーが「見える」話で雰囲気を作っているのも好アシストだ。
トントン!!
「キャー!!!!」
布石が効きすぎたか、ノックの音だけで驚いて悲鳴を上げる新メンバー。
「ギャーギャー言ってなかった?」
「すみません!」「すみません!」
入室してきたのは吉澤さんだった。もちろん吉澤さんも仕掛け側の一人だ。
普段は陽気でフレンドリーな先輩だけど、
不機嫌モードに徹して後輩に睨みを効かせるとその重圧は半端ない。
どっきりの一環とはいえ、そのプレッシャーに晒される新メンバーが気の毒になってくる。
362 :
ツワモノどもが夢の中@転載は禁止:2015/01/25(日) 19:17:25.00 0
「それぞれさ、憧れとか目標としている先輩っているの?」
吉澤さんから放たれるキラークエスチョン。
「ふくちゃんは?」
「あたし昔から吉澤さんです」
うちを含め先輩達が判を押したように吉澤さんの名前を答える中……。
「牧野ちゃんは?」
「道重さゆみさんです」
一人正直に答える命知らずの牧野ちゃんに向けて、吉澤さんがグッと身体を乗り出す。
それは獲物を見定めたハンターの眼光。楽屋の空気が一気に凍りつく。
「羽賀ちゃんは?」
「吉澤さんです」
その重圧に耐えられず、羽賀ちゃんがあっさりと陥落し、尾形ちゃんと野中ちゃんもそれに続く。
裏切られた格好の牧野ちゃんはすでに泣き出す寸前の表情だ。
あまりに可愛そうだけど、どっきりの流れとしては完璧。
その後しばらく、牧野ちゃんを標的としての威圧が続き、
新メンバーを心底震え上がらせた挙句、ようやく吉澤さんは去っていった。
本当にどっきりなのかと、わかってるはずのうちらでさえも戸惑うほどの迫真の演技。
でも退室の直前、新メンバーの視線が外れた隙をついて、一瞬の悪戯っぽい笑みとともに
うちにウインクを投げかけてきたのを見逃さなかった。
363 :
ツワモノどもが夢の中@転載は禁止:2015/01/25(日) 19:17:51.35 0
【Side K】
「重さんがさ、ケメちゃんに手伝ってほしいことがあるんだってさ」
その知らせを運んできたのはよしこだった。
「手伝うって何をよ。リリウムの時も散々人をこき使ったってのに
また何かやらせようっていうの?」
「そんな憎まれ口叩いて、頼られて嬉しいのがバレバレだよケメちゃん。
リリウムの世界から帰ってきた後も、自分の活躍を楽しそうに
耳にタコができるくらいの勢いであたしに話して聞かせてきたくせに」
先輩の威厳として一度は渋ってみたものの、やっぱりよしこ相手には通用しなかったようだ。
「まあ確かに、リリウムの時は久々に美味しい見せ場だったし、
いい発散にもなって楽しかったけどさ。そんで今度はどんな要件なのよ」
よしこの話だと、今回の舞台はヤッシーの夢の中で、どっきりの仕掛人をしてほしいのだそうだ。
なんでもメインのターゲットは新メンバーで、ヤッシーも本来は仕掛ける側なのだという。
そこであたしが新メンバーを驚かせ、そして正体を現すことによって
ヤッシーまでも一緒に驚かすという、ダブルどっきりを狙っているのだとか。
不死王としてこの地底の奥深くで冥界の門を監視するという責務があるあたしには、
普段からまともに動き回れる余裕はほとんどない。
でもその舞台が夢の中であれば、そんな心配も無用で自由に干渉できるのは確か。
それ以上に、この前リリウムの世界で好き勝手にやらせてもらった後遺症で、
この頃は余計に独り無聊を託つ生活の物足りなさを痛感してしまっていた。
だから正直なところ退屈しのぎになることだったら何でも大歓迎の心境で、
結局は、一も二もなくさゆちゃんの企みに協力することにしたのだった。
364 :
ツワモノどもが夢の中@転載は禁止:2015/01/25(日) 19:18:17.71 0
白装束に般若の面を被り、お面を外した時に必要以上に驚かせすぎないようにという
よしこの失礼な提案に渋々従い、魔法による貞子メイクまで施して準備は万端。
ヤッシーの夢の中にこっそりと忍び込んだあたしがまず感じたのは、
夢を取り巻く厳重な魔力の存在だった。
さすがにさゆちゃんが一枚噛んでるだけあって、
どっきり遂行のためしっかりと外堀を固めているなと感心したけど、
この環境じゃあまり好き放題には暴れにくそうだなとも思った。
そしてそれ以上に……。
時間の概念まで厳密に現実世界とリンクさせることはないじゃないのよ!!
まさか夢の中で3時間くらい隠れた状態で出番待ちさせられるだなんて、ホント予想外。
暇潰しのための協力のはずが、そこで暇を持て余すだなんて反則もいいところでしょうが。
後でさゆちゃんにきっちり説教してやるんだから。
なんて内心でブツクサと文句を垂れている内に、ステージ上から大歓声が聞こえ、
そしてノリのいいアップテンポの曲が流れてきた。
ようやくあたしの出番だ。
あたしは、みんなの驚く反応を思い浮かべてお面の下で独りニヤつきながら、
そっとステージ裏へとスタンバイした。
365 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/25(日) 19:18:46.29 0
一気に投下するとサル必至なので
切りのいいところで一度時間調整しておきます
366 :
ツワモノどもが夢の中@転載は禁止:2015/01/25(日) 20:05:52.57 0
【Side H】
客席からの大歓声に迎えられ、新メンバーがついに先輩とともにステージへと上がる。
そして始まる13人での初パフォーマンス。
ノリノリなこの曲を聴いていると、なんかこっちまで身体がウズウズしてくる。
新メンバーも先輩達にはもちろん及ぶべくもないけど、それでもさほど違和感なく
振りをこなしているのは、本番に向けて懸命に練習を重ねてきた証拠だろう。
ただ、頑張ってる新メンバーには悪いけど、今回の趣旨はどっきり。
このまま素直に済むはずもなく。
「た〜す〜け〜て〜」
「ギャー!!」
新メン限定で耳元から聞こえる怪しい囁きに、思わずイヤモニを外して声を上げる尾形。
ライブ中を考えれば当然やってはならない行動だけど、どっきり的にはグッジョブな反応だ。
ついでに言うと、耳元の囁きはケメコの声を加工して
魔法でイヤモニに飛ばしているという事実はここだけの秘密。
不安げな表情は残しながらも、囁き攻撃を我慢してパフォーマンスし続ける4人。
2曲目には彼女達にとって最大の見せ場が待っている。
それは、たった一文字とはいえ唯一の歌割パート。
そしてそのタイミングで、最大のどっきりが幕を開けることになる。
「あ〜」「い〜」「し〜」「て〜」
「る」
367 :
ツワモノどもが夢の中@転載は禁止:2015/01/25(日) 20:06:23.80 0
その瞬間、照明が落ちて周囲が暗闇に包まれる。
灯りがついた時には、新メン以外はみんなステージ上で倒れて気絶しており、
訳も分からず取り残された4人に、満を持してケメコが襲い掛かる……という手筈だった。
ところが。
いざ灯りがつくと、ステージ上に立っていたのはたった一人だけ。あれは……野中だったか。
他の3人は、先輩達が倒れたのを察知してか、真似をしてすがりつくように倒れ込んでいる。
そして野中も、周囲の光景に怯えながらも集団心理に呑まれてゆっくりその場に倒れ込んだ。
結果、驚かすはずの新メンバーも含めて、ステージ上の全員が倒れているという、
まったく想定外の異常事態となってしまった。
そんなことも露知らず、舞台裏から気合満点で登場するケメコ。
周囲の状況を確認し、目標を視認できずに一瞬動きが止まる。
明らかに打ち合わせと違う異様な状況に、お面越しでも動揺を隠しきれていないのがひと目でわかった。
これは……新メンバーへのどっきりは完全に失敗というしかなさそうだ。
でも動揺してるケメコの姿が面白すぎて、これはこれで最高の展開。
あたしも独りで笑いを堪えるのに必死だった。
このままでは埒が明かないと、直接接触して実力行使に出ようと
ケメコが足を踏み出したその時。
またしても照明が落ち、再び漆黒の闇が襲来する。
更なる想定外の事態に固まるケメコ。
灯りがついた時、そこにはまったく想像だにしていなかった光景が
ケメコの眼前に広がっていた。
368 :
ツワモノどもが夢の中@転載は禁止:2015/01/25(日) 20:06:51.12 0
それまでステージ上に倒れていた全員が、ケメコを取り囲むように半円状に立ち並んでいる。
その中央には、ワゴンに置かれた大きなホールケーキが蝋燭の光とともに鎮座していた。
「せーの!」
「♪Happy birthday to you〜 Happy birthday to you〜
Happy birthday, dear 保田さん〜 Happy birthday to you〜」
鞘師の掛け声とともに、みんなで「Happy birthday」の大合唱。
新メンバーも状況がわからないながら先輩に促され一緒に歌っている。
ついでに言えば、まったくのモブキャラである客席も、
不測の事態にもしっかり対応し大合唱に加わっているのはさすがの一言だ。
「保田さん! 誕生日おめでとうございます!!」
鞘師の祝福の言葉から、満面の笑みとともに拍手喝采に包まれるケメコ。
唖然としながら般若の面を外したケメコの猫目は、
驚きのあまり顔から転がり落ちそうなくらいに見開かれていた。
「もしかして……。どっきりを仕掛けられていたのって実はあたしの方だった?」
「はい!!」
ドヤ顔で答える鞘師。全てを察したケメコの表情が一気に明るくなり、
嬉しさのあまり涙を堪えているようにも見える。
それは本当に感動的な光景だった。
みんなに促され、蝋燭の火を吹き消そうとケーキに近づくケメコ。
そしてあたしは、どっきりの最後の仕上げとして、
手元にある大きな赤いボタンを力強く押した。
369 :
ツワモノどもが夢の中@転載は禁止:2015/01/25(日) 20:07:28.07 0
ガシャンッ!!
響き渡る機械音とともに、ケメコの足元から地面が消え、
落とし穴の中に隠されていた水槽にケメコが綺麗に水落する。
完璧なまでの落ちっぷり、これはまさにナイスバーディーだ。
「や、保田さん!?」
この展開をまったく聞かされていなかった鞘師を中心にみんなが、慌てて落とし穴のフチに駆け寄る。
それを好機と更にボタンを発動させると、頭上から音をたてて吊るされた貞子人形が降ってきた。
「キャ〜!!」
悲鳴を上げて落とし穴のフチから飛びしざり、思わず尻餅をつく鞘師。
そこであたしが、舞台袖から駆け寄ると、悲痛を装った声を上げた
「ケメちゃん! 大丈夫ケメちゃん!?」
「吉澤さん……!?」
貞子人形を大きく揺さぶるあたしの姿に、驚愕の表情で呟きを漏らす鞘師。
そんなに鞘師に、あたしは堪えきれぬ笑みとともに貞子人形の背中を向ける。
そこには大きな文字でこう朱書きされていた。
『どっきり大成功!!』’
まず12期を騙し(これはあまりうまくいかなかったけど)、
さらにケメコを二重の意味で騙し、最後に鞘師までをも騙す。
それはあたしの壮大などっきり計画が、見事に完成を迎えた瞬間だった。
370 :
ツワモノどもが夢の中@転載は禁止:2015/01/25(日) 20:07:55.01 0
「よ〜し〜こ〜〜〜〜」
そこに響き渡る、恨みに満ち溢れた怒声。
見ると、水槽のフチからケメコがようやく這い上がろうとしていた。
濡れそぼった黒髪が顔一面を覆い、その隙間から覗く鋭すぎる眼光は、完全に貞子そのもの。
本物以上に本物すぎる、恐ろしいまでの大迫力だった。
やっべー、これはケメコってば本気でキレてるわ。
あたしは慌てて貞子人形の背中をケメコに提示する。
「ほらケメちゃん! どっきりだからこれはどっきり!!
どっきりにマジギレしてたら大人げないでしょ?」
「そんな言い訳が通用するか〜!!!!」
「みんな逃げろ〜!!!!!!!!」
あたしの号令一下、みんなが(もちろんあたしも含めて)蜘蛛の子を散らすように逃げ惑う。
怒り心頭で見境がなくなったケメコが誰彼かまわずに追いまわし、
その恐怖の鬼ごっこは、現実世界の夜が明けて鞘師が夢から覚めるまで
ただひたすらに続けられたのだった。
371 :
ツワモノどもが夢の中@転載は禁止:2015/01/25(日) 20:08:22.27 0
【Side S】
「今回のこと、いくら何でも悪戯が過ぎたんじゃないですか?」
『ごめんごめん、さすがにちょっとやりすぎだったかもね』
パソコンを利用した音声通話。
さゆみの抗議に、まったく悪びれた様子もなく軽い口調で謝罪した人物は、
もちろん吉澤さんだった。
「朝になって目が覚めてから、りほりほが大変だったんですからね。
『保田さんに酷いことをしてしまった』って顔を真っ青にして」
今回のどっきり騒動の発端となったのは、りほりほからの相談だった。
リリウムの世界で世話になった保田さんに何かしらのお礼がしたいけど、
保田さんは立場が立場だけに気軽に接触するのも難しく、どうすればいいかわからない、という。
それならどっきりという名目で保田さんを夢の中に誘い出して、
そこで逆どっきりを仕掛けてみればどうだろう。
ちょうど今月は保田さんの誕生月だから、バースデーどっきりなんかいいかも。
……なんて提案をして、準備を進めていくまでは良かったのだけど。
『なんだよヤッシーも生真面目だなぁ。そんな心配する必要なんて全然ないから。
弄られキャラのケメコにはあれくらいの扱いでちょうどいいんだって』
保田さんに話を通す前に、吉澤さんにも協力をお願いしたのが
今にして思えば間違いだったのかもしれない。
ただでさえ悪戯好きの吉澤さんがこんな面白い企画を黙って傍観しているはずもなく、
さらにどっきりを被せて、感動的なサプライズになるはずのものを
見事なまでのドタバタ大騒動に仕立てあげてしまったのだから。
372 :
ツワモノどもが夢の中@転載は禁止:2015/01/25(日) 20:09:13.23 0
「そんなこと言っても付き合いの長い吉澤さんやさゆみならともかく、
りほりほにいきなりその扱いをしろと求めるのはさすがに無理がありますって。
第一、弄るってレベルじゃ済まずに保田さん本気でキレてたじゃないですか。
夢から覚めた後、保田さんにこっぴどく怒られたんじゃないですか?」
『もちろん大変だったよ。あれから恐怖のエンドレス説教タイムでさぁ。
解放されるまでもうきつかったのなんの。
……でもケメちゃん、本当に楽しそうに怒ってたなぁ』
独特の言い回しで、まるで懐かしむようにその時の様子を振り返る吉澤さん。
そして珍しく口調を改める。
『でも本当に感謝してるよ。今回のこともそうだし、この前のリリウムの件でもさ。
今のケメちゃんは、アンデッドに囲まれて人間らしい生活とは無縁の毎日を送ってるから。
普段まともに感情を表に出すこともほとんどないような状況だったのが、
こんなあからさまに笑ったり怒ったり素直な感情を爆発させてる
ケメちゃんの姿を見たのは、ホント久しぶりなんだ』
(人間らしさの欠片もない日々に埋没していると、いつしかケメちゃんが
身体も心も全てを完全に乗っ取られて本物の不死王になってしまうんじゃないか、
それが一番不安なんだ……)
口には出さない吉澤さんのそんな心の声を、さゆみは確かに受け取った。
なるほど、だからこそ吉澤さんは普通のバースデーサプライズでは満足せず、
より保田さんの感情を引き出しやすい大掛かりなどっきりにしてしまったのか。
保田さんのことを一番に想いそして理解している存在は、
やっぱり吉澤さんだということなんだろう。
373 :
ツワモノどもが夢の中@転載は禁止:2015/01/25(日) 20:09:51.84 0
「そんな感謝されるようなことは別に何もしてませんから。
でも、これからも保田さんには色々協力をお願いすることがあると思うので、
その時はまたよろしくお願いしますって、保田さんにそう伝えておいてもらえますか?」
そうと解れば、さゆみ達にできるのはせめてもこのくらいのこと。
『わかった伝えておくよ。
そうそう、ケメちゃんからも重さんやみんなに伝言があったんだ』
吉澤さんの口調が、また悪戯っぽい響きを帯びる。
『今回のどっきりの仕返しに、いつかみんなの夢の中に侵入して
思いっきり怖いどっきりを仕掛けてやるから、今から覚悟してきなさいね……だってさ』
りほりほや生田が、保田さんと夢の中で繰り広げる丁々発止のどっきり合戦。
今度は一体、誰の夢の中で実現することになるのやら。
ふとそんなことを想像して、なんだか無性に楽しくなってきた。
「わかりました、みんなにはちゃんと言い聞かせておきますね。
でも一つだけ、保田さんにこれだけは守ってほしいと伝えてください。
それは……。
『お化けは触れない約束になってるから』って」
(おしまい)
※参考動画
https://www.youtube.com/watch?v=mUPnl2FsNnA https://www.youtube.com/watch?v=5EG-lpNzOjA
374 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/25(日) 20:46:34.04 0
おお!更新乙です リリウム編の続編とは例のドッキリをうまい具合に改変してますね〜不死王ケメコはとんだ災難だけどw
375 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/25(日) 21:28:45.70 0
ヤスヲタの全俺号泣
376 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/25(日) 23:22:27.43 0
本編作者は 必ずタコ焼パーティーの描写を書く!
それだけは確実w
377 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/26(月) 04:48:48.68 0
ハo´ 。`ル
378 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/26(月) 09:29:25.44 0
保
379 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/26(月) 13:22:06.93 0
*``・*+。
`*。
*。
。☆ノハヽ *
+川c ’∀´)*。+゚
`*。 ヽ つ*゚*
`・+。*・`゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・+ ゚
380 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/26(月) 17:24:57.27 0
なんか寒くね?
381 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/26(月) 18:25:06.60 O
昼過ぎから急にな・・・・・
このスレ限定だが
382 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/26(月) 19:23:58.09 0
川c;’3’)〜♪
383 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/26(月) 19:27:04.15 0
384 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/26(月) 19:42:34.94 0
>>382 Σ======ノリ*´3´リノ<ビルビルチュー チャーンス!!!
385 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/26(月) 19:52:06.89 0
またパーンされるぞw
386 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/26(月) 21:04:28.71 0
うおー高速感想会参加するぞー
彼店までには投稿終わるだろうか
387 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/26(月) 21:05:05.97 0
▼
ようやく、点と点が繋がった。
さゆみはもう一度窓の外に視線をやった。
荒れ狂う風雨の向こうには黒々とした夜の闇。
ともすれば冷静さを失ってしまいそうな自身の頭を
闇を見つめて何とか冷ます。
時間が無い。
動かなければならない。
それも、確証を持ってでなければならない。
聖と香音を誘拐した目的。
その手段。
さゆみは何度も何度も、恐ろしいスピードで思考を巡らせ
やはり首謀者が「あの男」以外ではありえないという結論に至った。
とすれば自分の取るべき行動も決まる。
二人を取り戻す。
「道重さん、アイツって…」
里保がおずおずと声を出す。
さゆみは思考を働かせながら、自身を落ち着かせる為それに答えた。
「昔ね、そういう薬を作った男がいたの」
「そういう、薬…?」
388 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/26(月) 21:07:21.24 0
「そう。ある魔道士が悪戯に作り上げた悪魔の薬。
それは魔力の気配を消す薬。
それも、その効果の間は、どんなに魔法を使っても、その気配を一切消してしまうものだった」
今回は流石に相手が悪すぎる。子供たちが関わっていい相手じゃない。
だけど、話すべきことでは無いと思いながら、さゆみは自分の為に話し続けた。
「魔道士って魔力を頼りに動くでしょ?
誰かが魔法を使うと、必ず相応の魔力を感じる。
魔道士が争う場合、それを前提に身を守ったり、相手の魔法の質や動きを把握するよね。
もしそれが全くできないで、相手が魔法を使う瞬間すら把握できなかったらどうなるか。
一見地味だけど、実は昔から『魔力の気配を完全に消す』って研究はされててね。
ソイツがたった一人で薬を完成させて、流通させたら一気に広がったの。
争いに利用されて、凄い数の人が死んだよ。
まだ世の中が混沌としてた時代でさ。いろんな国や勢力がこぞってその薬を求めた。
魔道士たちは、突然何の対応も出来ず命を失う恐怖に怯えてね」
子供たちが息を呑む。
「ある時アイツは『飽きた』って言って薬を作るのを辞めてしまった。
多くの魔道士が、その現物を元に薬を再現しようとしたけど、結局誰も出来ないまま
薬は世界から無くなり、時間が経ってその存在も忘れられることになった」
「まさか…じゃあその薬を、あの子が…」
春菜が髭と口元を震わせる。
「そうだね。多分その小田ちゃんって子、飲んでたんだろうね」
衣梨奈の顔が歪む。亜佑美も、遥も、優樹も、泣きそうな顔になった。
さゆみの口からはっきりと、さくらの裏切りを告げられたようなもの。
それも、失われたはずの『悪魔の薬』を飲んで。
389 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/26(月) 21:09:36.81 0
「でも、何で小田ちゃんが…。その薬は失われたはずじゃ…」
里保がさゆみに結論を急かす。
さゆみは一層深く眉根を寄せ、言葉を続けた。
「失われてればよかったんだけどね、生きてるの。
その薬を作った本人が」
「まさか…」
「三大魔道士、知ってる?」
さゆみの言葉に、子供たちは雷に打たれたように慄き、
蒼白の顔からさらに血の気を引かせた。
「三大魔道士…」
遥が呟く。
春菜が耳を震わせ、声を出した。
「『西の大魔道士』『金色の魔法使い』そして『大魔女』道重さん。
不老長寿の魔法を持つ3人の大魔道士…。まさか、二人のうちのどちらかが…?」
さゆみが肯いた。
「薬を作った男は『つんく』。本名は知らないけど。
三大魔道士の一人、『西の大魔道士』と呼ばれてる男」
一層強い風が窓を叩きつけ
どこかで重苦しい雷鳴が轟いた。
子供たちが息を呑み、身動ぎも出来ずさゆみを注視する。
さゆみは大きく深いため息を一つ吐いた。
390 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/26(月) 21:12:03.32 0
「じゃあさくらちゃんの目的は、最初から聖と香音ちゃんやったってこと…?
人を探してるって…」
「そういうことになるね」
衣梨奈の苦し気な言葉をさゆみが肯定する。
衣梨奈も里保も、酷く顔をゆがませ戦慄いた。
二人の『因子』が狙われている。
その恐ろしいイメージが脳裏に駆け巡っているらしかった。
逆に遥や亜佑美や優樹、それに春菜も何故聖と香音が狙われたのかには思い至っていない。
さゆみは、遥達は勿論、春菜にも二人の『因子』について話してはいなかったことを思い出した。
告げる必要は無いと思っていた。
聖も香音も、自分たちが何か特別な者として接せられることを喜びはしないだろうし
そもそも生涯をそんなものとは無縁のまま終える、そのはずだったから。
例えそれを知る者がいたとしても、にわか仕込みの魔道士が、さゆみの下から二人を奪うことなど不可能だと高を括っていた。
まさかソレを良く知る、さゆみと同格の魔道士が絡んでくるとは思いもよらなかった。
他の二人の三大魔道士は、何を考えているかも、何をしでかすかも分からない。
それは十分理解していたはずなのに、同じ立場である自分には何もしてこないだろうと
思い込んでいた。
だからといって対策をしていなかったわけでは無い。
『西の大魔道士』や『金色の魔法使い』がさゆみの命を狙う理由は無いにしても
互いに大きな力を持っている以上、相互に警戒はしている。
特につんくは薬を持っているから、さゆみは魔力に関係無く二人の大魔道士の『存在』自体を感知する魔法を作り上げていた。
いくら薬を飲もうと、つんくがこの街に足を踏み入れればすぐに気付くように。
391 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/26(月) 21:13:42.52 0
つんくはたった一人で島に閉じ籠り研究をしていると、誰とも関わることは無いという思い込み。
操られているのか、洗脳されているのか、協力者なのかは分からないが
第三者である小田さくらという少女が実行者になったことは、完全に裏をかかれた事態だった。
魔道士協会の前会長から「西の大魔道士の動きが不穏だ」ということを聞いていた。
ヒントはあったはずなのに、気付けなかった。
大きな間違い。明らかな失態。
ならば、取り返さなければならない。
あの男に、さゆみを怒らせるということがどういうことか
分からせてやらなければならない。
確かに時間は無い。
だけど、二人の因子が狙われたと分かり
その犯人が、因子について深くよく知る人物であったことは僅かな安心材料でもあった。
俄かにしか知らない者ならば二人にどんなことをするか分からない。
だけれども、よく知る者ならば『因子持ち』をぞんざいに扱うことは出来ない。
目的は魔法の実験だったとしても、慎重で複雑な手順が求められるから
一日二日の間に二人がどうにかされてしまうことも無い。
そこまで考えて、さゆみはまた自分を戒めた。
『何をするか分からない男』
そしてその魔法の研究が、今現在はどこまで進んでいるのかも分からない。
楽観視してはいけない。思い込みも邪魔。
ただ一刻も早く、二人を取り戻さなければならないのだ。
392 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/26(月) 21:16:45.14 0
飛竜のスピードと二人が攫われた時間を考えれば
もう遥か彼方を飛んでいるだろう。
追跡は難しい。
それならば、つんくの居場所を探す方が速い。
といって、あの男が拠点としている、誰も近づくことの出来ない島や山岳などはいくつもあり
今現在そのどこに居るのかを知っているわけではない。
使い魔を飛ばすにしろ、千里眼でくまなく探すにしろ時間がかかる。
様々な魔法を持っているはずだったけれど
他人に興味を示さず長い時間を過ごしたさゆみは、相応の力を持つ魔道士を一方的に探索する、
そんな魔法を突き詰めては来なかった。
方法はあるにしても、一番速い方法がどれか分からない。
考える前に飛び回って探す方がまだマシかと思えるくらい。
「助けなきゃ、聖と香音ちゃんを…!」
衣梨奈が再び立ち上がる。
里保もつられて立ち上がった。
だけど子供たちには、具体的にどこをどう探し何をすればいいのか
まるで分かっていないことが一目瞭然だった。
飛竜の羽音のことを知っているわけでも無いから、まだ街の中にいるのだと考えてしまえば
それこそいくら探しても無駄骨になってしまう。
衣梨奈や里保の表情を見るのは嫌だった。
さくらのことも含め、今またどれ程の苦悩に襲われているか、察するに余りある。
だけどやはり今回だけは、子供たちの手に負える事態ではない。
さゆみ自身の失態なのだ。
393 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/26(月) 21:17:10.06 0
「座りなさい、生田」
「でも!」
さゆみの低い声に、衣梨奈が悲痛な声を上げた。
「相手は三大魔道士。今回ばかりは生田達じゃどうしょうもないよ。
気持ちは分かるけど、さゆみが二人を連れ戻すから、ここでじっとしてなさい」
「道重さん!!」
里保も思わず叫んだ。
衣梨奈が拳を握りしめ、歯を食いしばってさゆみを見つめる。
亜佑美も、遥も、優樹も、春菜も、不安を顔中に張り付けられたようにさゆみ達を見ていた。
特に衣梨奈は、自分の目の前で二人を攫われた。
守ると誓ったにも関わらず。
その悔しさも辛さも、さゆみの胸を刺すように伝わって
だからこそさゆみ自身、不甲斐なさに泣きたくなった。
体裁や形振りを構ってはいられない。
さゆみは顔だけはあくまで冷静に、衣梨奈と里保を視線で窘め
パソコンを立ち上げた。
394 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/26(月) 21:17:37.71 0
最も早くつんくの居場所を突き止める方法。
確実では無いけれど、その可能性がある方法を試す。
昼間やり取りしたメール画面。
思えばそのタイミングも、前兆だったかのよう。
もう長い間、存在について考えることさえしなかった、同じ立場の二人の魔道士と
再びこんなにも関わらなくてはならない日がくるとは思わなかった。
「G.M」のメールを開き通信画面を呼び出す。
子供たちはその様子を訳も分からず見守っていた。
通信が繋がる。
画面には少し驚いた顔をした美しい女性が映った。
『びっくりしたー。どうしたの道重ちゃん?』
女性の顔は、さゆみを認めてふにゃりとした笑顔に変わった。
「お久しぶりです、後藤さん。少しお願いしたいことがあるんです」
さゆみは画面に向け小さく頭を下げ、切り出した。
▲
395 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/26(月) 21:18:09.07 0
高速スレに誤爆しないかとヒヤヒヤしたのは内緒だ
ちゃゆううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう
396 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/26(月) 21:20:15.36 0
うおおおおっ!おっさん何してんだよ
397 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/26(月) 21:32:50.98 0
続きキテタ━(゚∀゚)━!
398 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/26(月) 21:36:03.55 0
ついに三大魔道士の名前が全員明かされた!!
まさかここでごっちんとコンタクトを取るとは!!!!
399 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/26(月) 21:39:26.70 0
つんく♂キターーーーーーwww
ゴマキもキターーーーーー
400 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/26(月) 21:59:53.45 0
てらにゃてめえええええええ
ごっちいいいいいいいいいん
401 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/26(月) 22:06:05.42 0
元( ´ Д `)ヲタのおいらもビックリ キターね
402 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/26(月) 22:17:54.55 0
まさに『金色の魔法使い』名に恥じぬ正体だったー!と言うことは…
人と関わりを持たず…=西の=つんく
魔法捨て人として…=金色の=後藤
って事かな?
403 :
名無し募集中。。。@転載は禁止@転載は禁止:2015/01/26(月) 23:21:00.02 0
コンロの姐さんはつんく♂とつながってないんだろうか
404 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/27(火) 00:08:00.63 0
ごっちんキター!!!
405 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/27(火) 00:11:55.52 0
ちゃゆおこなの?
406 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/27(火) 00:17:28.64 0
てもフクちゃんは…疑心暗鬼になってるんだよ
道重さんをはじめ生田達が「自分が因子持ちだから優しくしてくれた…?」とね
その辺の心情描写がまた待ちきれないよぉ
407 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/27(火) 00:55:01.87 0
本編来たぁぁぁぁ
ちゃゆが激おこぷんぷん丸なの?
408 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/27(火) 01:06:08.08 0
あたしおこだよ!お!こ!
409 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/27(火) 01:12:46.57 0
作者さん
母乳スレがまた立ってますぜ
いや、だからどうというわけではないのですがね、フヒヒ
410 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/27(火) 01:17:15.35 0
ごっちん!!!!スゲェ鳥肌!!!
411 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/27(火) 06:46:53.74 0
後藤とは…ここの外伝作者さんって上手い事本編登場重要人物避けて書いてるなぁ〜
>>409 って!ちょっと待て…あれも本編作者なのか?w
412 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/27(火) 09:50:45.32 0
以前「裏魔法使いえりぽん」を投稿しようかな というここの作者さんぽい書き込みがあったんよw
413 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/27(火) 09:57:36.12 0
残りの三大魔導士がつんく♂とごっちんってのは前から本編内で匂わせてたよ
414 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/27(火) 12:41:16.54 0
さゆとごっちんってあまり絡んでたイメージないなぁ
ハロモニとかでなんか印象に残るような絡みってあったっけ?
415 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/27(火) 13:24:52.19 0
>>414 お花見クイズだかで
重ちゃんに助けられました
後藤さん助けました的な事があった気がする
416 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/27(火) 13:34:08.47 0
つんくはいい人に書いてくれよ
現実のさゆは慕ってるんだから
417 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/27(火) 17:56:00.77 0
*``・*+。
`*。
*。
。☆ノハヽ *
*ハo´ 。`ル *。+゚
`*。 ヽ つ*゚*
`・+。*・`゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・+ ゚
418 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/27(火) 21:27:42.34 0
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
,。∩______フ *
+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜保全の魔法っちゃよ
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
419 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/27(火) 21:49:31.14 0
三大魔導士は全員「魔女」だとばかり思ってたわ
まさかボーイだったとは
420 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/28(水) 00:26:48.59 0
ピカー
421 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/28(水) 01:24:02.49 0
前に作者様が他の三大魔道士は男性っていってたから一人はつんくだろうなって話してたような記憶があるな
一人が女性でしかも道重とあまり繋がりなさそうな後藤ってのは意外だったな〜
422 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/28(水) 01:49:02.67 0
さゆの卒業発表の時に本編作者さん本人が外伝で三大魔導師としてつんく♂を出してたしな
423 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/28(水) 07:24:31.67 0
どこかの山頂の吹きさらしの館にいるんだよね
単に窓全部全開だったのかもしれないけどw
424 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/28(水) 09:55:42.06 0
>>422 これ読んでた読者はつんくがそうだとみんなわかってたと思うけど
意外に驚いてる人が多いということは
案外途中から読み始めた人も結構いるということのかな
425 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/28(水) 10:59:47.45 0
全ての作品読んでるとも限らないしなあ
426 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/28(水) 12:21:44.66 0
まとめから入った人は外伝まで見てないんじゃないかな?本編と項目分けてあるし
427 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/28(水) 15:32:25.67 0
質問です
このスレッドに投稿した小説が削除されていました
内容に問題があったりすると消されてしまう事があるんでしょうか
428 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/28(水) 15:57:35.91 0
投稿したスレ番が飛んでるなら削除されたのかも
429 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/28(水) 17:15:11.79 0
確かに外伝はまだ手をつけてない
430 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/28(水) 17:22:27.25 0
>>427 削除されたスレ番があった記憶はないけど
その削除されたのっていつごろの投稿?
431 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/28(水) 17:53:17.47 0
>>427 間違って狼じゃない方に書き込んだんじゃない?
狼に書いたのはあっちに反映されるけど
あっちに書いたのは狼に反映されないから
432 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/28(水) 18:03:21.91 0
とりあえず投稿したスレ番が飛んでないなら削除はされてないはず
サーバが不安定だった時期のことなら
投稿時にエラーが出なくても反映されていないことがあったからそれかも
433 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/28(水) 19:30:22.43 0
投稿したのは大体今月の半ばくらいです
エラーが出てなかったはずでしたがよく見てなかったです
2chにいろんな書き込み方法があるんでしょうか?
自分は今「魔法使いえりぽん」まとめサイトから19に入っています
434 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/28(水) 19:38:40.97 0
ひろゆきのほうの2chに書き込んだとか?
435 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/28(水) 19:40:59.64 0
その頃はサーバが攻撃されて
動作が不安定だったから書き込んだつもりでも反映されていない可能性がある
スレ上に表示されていたのは確認したのかな
436 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/28(水) 19:42:15.43 0
>>433 今月半ば頃はちょうど2chが攻撃を受けて
落ちまくってたり不安定な時期だったから
書き込んだつもりが反映されてなかった可能性が高そう
素直にもう一度投下し直した方がいいかも
437 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/28(水) 19:58:25.01 0
確かにスレッドに反映された気がしたんですがどうだったかな?
今このスレッドを確認したら年末に書き込んだ方もありません
自分の文章をバックアップしていなかったのでもう一度書くしかないか
けっこう辛いので気が向いたらもう一度書き直します
皆さん答えてくれてありがとうございました!
438 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/28(水) 20:29:45.83 0
>>437 多分間違ってあっち(ひろゆき)に書いたんじゃないレス数が50近く違う…自分が書いたのあるか探してみて
リンク張れないから『ハロプロ2ch掲示板 』でググってみてスレ探してみて
439 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/28(水) 20:36:44.62 0
>>437 連投すまん!もしかして…笑顔編の作者さん?笑顔編のラストがまるっとこっちは抜けてるね
45 『笑顔』過去編 2014/12/30(火) 19:14:21.54
とりあえずここまでです
『笑顔』過去編は次でラストになります
440 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/28(水) 22:00:09.76 0
ほんとだひろゆきの方に『笑顔』過去編のラストと
真相編のプロローグが投下されてるね
少なくとも書き直す必要はなくなったんで
そっちからコピペして改めてこのスレに貼りなおすといいかも
441 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/28(水) 22:05:38.90 0
笑顔凄い気になってたがまさか過去編完結してたとはw
しかしひろゆきの方ってどういうシステムなんだ?w
442 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/28(水) 22:13:46.22 0
もうひとつの2ch?避難所じゃなくて?
443 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/28(水) 22:25:01.32 0
444 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/28(水) 22:43:17.67 0
ふむ
貼り直すだけなら大丈夫そうですね
過去ログみたいなの残ってれば
445 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/29(木) 01:42:22.07 0
笑顔編ってどこまでだったっけ?
父親の同僚に会って気持ちが動揺してるところまでだっけ?
446 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/29(木) 01:52:32.51 0
自分の持ってる過去ログだと過去編の137まで書き込まれてる
前スレの
>>496 それで前スレが
>>504でdat落ち
見当違いだったら申し訳
447 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/29(木) 06:14:34.57 0
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
,。∩______フ *
+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜保全の魔法っちゃよ
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
448 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/29(木) 09:59:00.84 0
おは
449 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/29(木) 12:48:25.39 0
*``・*+。
`*。
*。
。☆ノハヽ *
+川c ’∀´)*。+゚
`*。 ヽ つ*゚*
`・+。*・`゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・+ ゚
450 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/29(木) 18:58:56.67 0
さむいね
451 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/29(木) 19:18:37.72 O
寒いね。
452 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/29(木) 21:43:49.13 0
明日は雪か
453 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/29(木) 22:15:05.08 0
『笑顔』作者です
違う場所に書き込んでいたんですね・・・今知りました
書き直さずに済みそうで安心しています
ただ改めてこちらに投稿すべきか迷っています
こちらを読まれている方はもうひとつの方も読めるのでしょうか?
454 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/29(木) 22:18:53.61 0
俺はここと避難所しか見れません
455 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/29(木) 22:20:59.02 0
改めてこっちに投稿した方がいいかと
456 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/29(木) 22:45:37.59 0
読めない方がいるのですね
ならこちらに改めて投稿させてもらいたいと思います
あと真相編のプロローグなのですが
自分で読んでみて少し直したいところがあったのでリメイクさせてください
それから本編作者さん
そのもうひとつのサイトでお礼を書かせていただいたのですが
もし伝わってなかった場合を考えてここに改めて貼らせてもらいます
本編作者さん そう言っていただけると気が楽になります
でもやっぱり本編あっての外伝だと考えてしまいます
自分はこのスレッドで外伝を書かせていただけていつも感謝しています
457 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/29(木) 22:48:09.78 0
こっちに投稿し直した方が良いね
どのみちこっちに書けば向こうにも反映されるし
458 :
『笑顔』過去編・138@転載は禁止:2015/01/29(木) 22:50:05.13 0
白い奔流を漂いながら、私は薄く溢れる記憶に身を任せた。
『気付いていますか?』
・・・はるなん・・・
わかったよ。私、気付いた。
私、笑えてたね。
ちゃんと、心から、笑えた。
はるなんの、おかげだよ。
『でも・・・それでいいんです』
そうだね・・・それでも、良かったんだね。
私が自分の笑顔に気付かないままなら、意識することなくいつまでも自然に笑えたかもしれない。
ありがとう・・・
はるなん・・・
『私、彩花さんの事、大好きです』
・・・・・・
私も・・・
大好きだよ・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
459 :
『笑顔』過去編・139@転載は禁止:2015/01/29(木) 22:51:53.41 0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
揺れるような優しい振動を感じて、私はうっすらと目を開けた。
視界がぼやけているが、頭の中は更にぼやけていた。
「彩花・・・大丈夫か?」
お父さんの声が、すぐそばで聞こえる。
私は、お父さんの肩にもたれかかっているようだった。
首を傾けてお父さんの方を見たかったが、ひどい痛みのせいで無理だった。
首だけではない・・・全身が、痛い。
私は力が入らずに、かすれた声を出した。
「こ・・・こ・・・は?」
「電車の中だ。まだ無理をするなよ」
お父さんの、心配そうな声が聞こえる。
少しでも動くと、全身が悲鳴をあげるように軋んだ。私は視線を前に向けたまま、呟くように質問した。
「なん・・・で・・・私・・・こんな・・・」
「覚えていないのか?火事のせいで、記憶が混乱しているのかも知れないな」
「・・・か・・・じ・・・?」
私の脳裏に炎の記憶が焼きついていた。
・・・ああ、そうか・・・
私の家が、燃えてしまったんだ・・・
でも・・・
460 :
『笑顔』過去編・140@転載は禁止:2015/01/29(木) 22:53:22.79 0
「なんで・・・私・・・助か・・・たの?」
「それも覚えていないのか。お前は、家の外で倒れていたんだ。あちこちに火傷を負っていたが、すぐに医者に連れて行って手当てしてもらった」
私はそれを聞いて、自分の体のあちこちに白い包帯が巻いてあることに気付いた。
「命に別状がなくてよかった。しかし、もう住む家がなくなってしまった・・・だから、お父さんが昔住んでいた実家に向かっているんだ」
そう言ったお父さんの声には、疲れが滲んでいた。
私の住む場所が・・・なくなった・・・
ということは・・・やっぱり・・・
「私の・・・絵は・・・?」
お父さんに首を振る気配があった。
「やっぱり、覚えてないか。焼け跡を二人で探しただろう」
その言葉に、私はおぼろげながら昨日の記憶が蘇った。
私の部屋の焼け跡で、お父さんと一緒に残った絵がないか探し回ったのだ。
安静にしないといけなかったが、私はじっとしていられなかった。
・・・でも、それは無駄に終わった。
私の絵は、もう一枚も残っていなかったのだ。
私は家の焼け跡のそばで、お父さんにすがり付いて泣き叫んだ。
いつまでも、いつまでも。
「・・・そっか・・・もう、全部燃えちゃったんだね」
「ああ・・・」
461 :
『笑顔』過去編・141@転載は禁止:2015/01/29(木) 22:55:37.28 0
私は電車に揺られながら、何故こんなことになったのかを考えた。
しかし、どんなに考えても・・・その答えはわからなかった。
前しか向けない私の固定された視線が、流れていく窓の外の風景を撫でて行く。
その景色はすでに自分の知らないものだった。
私・・・引っ越しちゃうんだ・・・
外の景色のように、今までの記憶が頭の中を流れていった。
何故か、悲しさや寂しさを感じなかった。ただ、胸の中に虚しさだけがあった。
少しの沈黙が流れる。電車の揺れる音だけが静かに耳に入った。
「・・・彩花」
ふと、お父さんが私を呼んだ。その声は、少しの躊躇いがあるように聞こえた。
「春菜くんのことは・・・落ち着いたら、必ず連絡をとれるようにするからな」
私はその言葉を聞いた後、しばらく何も言わなかった。
何も、言えなかったのだ。
「とりあえず今は、住む場所が最優先だからな」
「・・・お父さん」
私は、不思議に思って訊ねた。
「・・・ハルナくんって・・・誰?」
462 :
『笑顔』過去編@転載は禁止:2015/01/29(木) 23:01:21.51 0
一気に貼ると長いのでちょいちょいサル回避したいと思います
間にどんどん挟んでいただいて大丈夫です
463 :
『笑顔』過去編・142@転載は禁止:2015/01/29(木) 23:04:16.39 0
聞いた事の無い名前だった。お父さんの知り合いだろうか?
私は返事を待ったが、お父さんから来るはずの答えが、何故かなかなかこない。
しばらく無言が続いた後、お父さんはようやく返事をしてくれた。
「・・・いや、誰でもないよ。私の気のせいだったみたいだ」
「・・・そう」
再び、沈黙が訪れた。電車の音が、規則的に届いてくる。
私は自分の痛みと闘いながら、心の中の不思議な空白を感じていた。
その空白は、とても大きいくせに実体が見えない。空白だから当然だが。
・・・これは・・・なんだろう・・・?
「・・・そういえば」
ふと、お父さんが思い出したように呟いた。
「彩花が前に、「友達」と「仲間」との違いについて質問してたな。私はずっとその事を考えていたんだ」
突然そう言い出す。その声は、なんだか無理に明るく振舞おうとしているように聞こえた。
私はおぼろげな記憶を探ったが、あまり思い出せなかった。
「・・・そう、だっけ」
「ああ、私なりの解釈だが・・・聞いてくれるか?」
お父さんは咳払いをして、私にゆっくりと語り始めた。
464 :
『笑顔』過去編・143@転載は禁止:2015/01/29(木) 23:05:50.80 0
「「友達」と「仲間」はどちらも人との関係性を表す言葉だが、そのあり方は似ているようで違う」
お父さんは、私の目の前にグーにした二つの拳を差し出した。
私は、動けない視線でそれを眺める。お父さんは私の状態を把握しているようだ。
その二つの拳が、寄り添うように近付いた。
「「友達」は、このように「心」を寄り添い合って生きていける関係だ。だが・・・」
両方の拳から、それぞれ人差し指が伸びた。そして、二本の指は別々の方向を向く。
「その生き方、進む道、目指すもの・・・そういう目的が、全く違う方向を向いているんだ。一方で・・・」
二つの拳が、少し離れる。
「「仲間」は、「心」がくっついているわけではない。それぞれの立場で、お互い干渉せずに生きている。そのかわり・・・」
二本の人差し指が、それぞれの場所にいながら同じ方向に向かって伸びた。
「その進む先が同じだ。目指しているものの種類が同じ・・・つまり、「同類」ってことだ」
お父さんはそう言うと、両腕を下ろした。
だが私が何も言わないので、そのまま話は続いた。
「このように、この二つは似ているようで全然違う。だが、この「友達」と「仲間」には、共通することがあるんだ」
少しの間があって、お父さんの息を軽く吸い込む音が聞こえた。
「それは・・・どちらも長く続くことによって、見えない「絆」が生まれるんだ。とても、とても強い「絆」がな」
「・・・きずな・・・」
465 :
『笑顔』過去編・144@転載は禁止:2015/01/29(木) 23:13:50.74 0
私が呟くと、お父さんは頷いて体を揺らした。
「ま、そんなところかな」
「・・・そっか」
私は相槌をうちながら、何故お父さんが突然そんなことを言い出したのかがわからなかった。
「・・・でも私・・・友達も・・・仲間も・・・いないよ」
お父さんの笑い声が聞こえた。明るい声だ。
「そうだな。でも、いつか彩花にできるといいな。友達と・・・仲間が」
「・・・別に、いらないよ」
そう言い返して、私は目を瞑った。
そして、考えた。
そう・・・友達も、仲間も、私には必要ない。
今までだって、ひとりでやってきたんだ。
私には、やりたいことがある。
もっと絵の勉強がしたいんだ。
大きな絵画コンクールで、優秀賞だって取った。
私なら、もっともっと上手くなれるはず。
今まで描いた絵は全部燃えてしまったけど、それは仕方が無い。
どんな絵を描いたかも、あまり覚えてないのだ。
これから、もっと沢山の絵を描けばいい・・・
466 :
『笑顔』過去編・145@転載は禁止:2015/01/29(木) 23:15:24.89 0
私は暗い視界の中で、徐々に眠りに落ちていくのを感じた。
電車の揺れが、それを助長していく。
何かの音が、聞こえた。
電車の音に混じって、別の音が聞こえる。
私は目を薄く開けた。
・・・なんだろう?
その音が、すぐ近くから聞こえる声だと気付いた。
それと同時に、電車の規則的な揺れとは違う不規則な振動を、私の半身が感じた。
それは、お父さんから伝わってくる振動だった。
・・・お父さん・・・?
私は、お父さんから伝わるその振動と声の正体に気付いた。
でも、「それ」が信じられなかった。眠りかけた意識が、完全に戻ってしまった。
・・・なんで・・・泣いてるの?
私はお父さんの顔を見ようとしたが、痛みでままならない。
不規則な揺れが、しばらく続いた。
私は、やっぱり顔を見れなくて良かったと思った。
見てはいけないものだと、無意識に悟ったのかもしれない。
その号泣の理由を訊けないまま、私たちの旅は終わりに近付いていった・・・
467 :
『笑顔』過去編@転載は禁止:2015/01/29(木) 23:16:28.22 0
一旦切ります
468 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/29(木) 23:17:17.95 0
さる回避支援
> 「・・・ハルナくんって・・・誰?」
笑顔作者さんは、短くてドキリとするセリフを入れるのがムチャラクチャラにうまいよね
結構リアルで息を呑むわ
469 :
『笑顔』過去編@転載は禁止:2015/01/30(金) 00:16:23.17 0
支援ありがとうございます
過去編ラストです
470 :
『笑顔』過去編・146@転載は禁止:2015/01/30(金) 00:17:53.64 0
そして・・・
十年の月日が過ぎた。
私は、世界中を飛び回って絵画の修行をし続けていた。
もっと、もっと絵が上手くならなくてはいけない。
様々な被写体を見つけては、描いて、描いて、描きまくった。
孤独な旅だった。
友達と呼べる人間はおらず、仲間と呼べる人間もいない。
生まれてから一度もそんなものはいないのだから、もう慣れているだろう。
そう自分に言い聞かせても、心の奥底では寂しかった。
お父さんは、定期的に私に仕送りをしてくれていた。
しかし、高い画力を身につけて立派な画家になる・・・そうなるまで、お父さんの下には帰らないつもりだった。
なぜなら、一度でも帰ってしまったら、もう二度と旅立てないような気がしたからだ。
甘えていては、絵は上手くならない。そう信じていた。
もうすでに、十年近く父と会っていない。
でも・・・それが・・・
取り返しのつかないことだと、後に気付いた。
471 :
『笑顔』過去編・147@転載は禁止:2015/01/30(金) 00:19:18.94 0
私は、お父さんの亡骸を呆然と見つめた。
辿り着いた時は、もう遅かった。
病院のベッドで、眠っているようにも見えるその死に顔を初めて見た時、私は気を失ってしまった。
父の死因は急病によるショック死と説明されたが、私にはどうでも良かった。
ただ、自分の中に後悔の念だけが膨らんでいく。
自分の事しか・・・考えてなかった・・・
お父さんを残して、十年も好きに生きてきたのは間違いだったんだ・・・
ごめん・・・お父さん・・・
私はそれからしばらくの間、廃人のような状態だった。
もう、なにもする気が起きない。
何かをしようとしても、お父さんの笑顔が頭に浮んでしまい、手が止まってしまうのだ。
絵も、描きたくなかった。私が絵を描いていたせいで、お父さんはひとり寂しく死んでいったんだ。
私はお父さんの実家で中に引きこもったまま、鉛筆を持つこともなく・・・
一ヶ月が過ぎていった。
その日、私はお父さんの遺品を整理する事に決めた。
・・・こんな生活を続けていてはいけない。
自分の気持ちも、整理しなければ先に進めない。
私はお父さんが生前使用していた部屋に、初めて入った。
それまでは、入ることを避けていた。どうしても、お父さんへの後悔の気持ちが溢れてしまうからだ。
472 :
『笑顔』過去編・148@転載は禁止:2015/01/30(金) 00:20:18.78 0
部屋に入ってみると、懐かしい匂いがした。お父さんの匂いだ。
私は視界が滲んでくるのをぐっと堪えた。
部屋の中は、ひどくさっぱりとしたものだった。大した家具は、何も置いていない。
ただ、寝るためのベッドと、何冊かの本が立てられた棚が乗った木製の机が置いてあるだけだった。
私は収納スペースを確認してみたが、何着かの服や、愛用の魔法道具があるくらいだ。
とりあえずそれらを取り出して、段ボール箱に詰め始めた。
一通り詰め終わると、今度は机の上にあった棚や本に手を出す。
本の表紙を見てみると、どうやら魔法に関する本だということがわかった。
・・・「異空間」・・・「外宇宙」・・・?
本のタイトルにある単語に目を通しながら、私はお父さんが昔何の魔法を研究していたのか全く知らないことに気付いた。
どの本も難しい言葉の羅列だけで構成されていて、私は読んでみる気にはならなかった。
机の上が片付くと、今度は引き出しを開けてみた。
そこには・・・
「え・・・?」
私は思わず声が出ていた。
引き出しの中には、ひとつの小さな箱がぽつんと置かれていた。
他にはなにもない。ただその箱があるだけだ。
そしてその箱の上に、長方形の白い紙が貼り付けてあった。
私が紙をはがして確認すると、そこには手書きの文章が書いてあった。
「お父さんの字だ・・・」
473 :
『笑顔』過去編・149@転載は禁止:2015/01/30(金) 00:21:27.71 0
見覚えのある字で、こう記されていた。
『私はもう長くない もうすぐお母さんに会える
彩花へ 幸せになっておくれ 私を許しておくれ』
私は驚いた。これは、お父さんが死ぬ前に私に当てたメッセージだ。
胸に、強い痛みを感じた。
お父さんは自分の死期を悟っていた?
それなのに、私の幸せのことを思ってくれていた・・・
私は、涙が頬を伝うのを感じて、嗚咽が漏れ出す。
お父さん・・・お父さん・・・
その亡骸を見ても、泣けなかった。感情が麻痺していたんだと思う。
その分が・・・一ヶ月過ぎた今、破裂したのだ。
私は、しばらくそのまま泣いていた。
だが、少し気持ちが落ち着いてくると、この文章に不可解な事があるのに気付いた。
・・・「私を許しておくれ」?
どういうことだろう?
お父さんが、私に謝ることがあるというのか?
・・・全く、心当たりが無い。
私は袖で涙を拭うと、その紙が付いていた箱を見てみた。
それは可愛らしい柄の紙で包装がされていて、更には赤いリボンで包まれていた。
・・・プレゼント?
474 :
『笑顔』過去編・150@転載は禁止:2015/01/30(金) 00:22:45.31 0
私は、リボンを解いて包装を丁寧に外した。
箱の蓋を開けて見ると、中にはまた紙が入っている。
その紙を取り出すと、下に収まっていたのは・・・
「ブレスレッド?」
手首に着けるアクセサリーだった。
とても落ち着いた色で、少し大きい。大人の男性用だろうか。
私は、上に入っていた紙を確認した。黄色い紙で、二つ折りになっている。
中には、可愛らしい字が書かれていた。それを読んで、私は首を傾げた。
『お父さんへ お誕生日おめでとうございます
これからもよろしくお願いします 飯窪春菜』
飯窪・・・春菜・・・
誰だろう?
聞いた事がない。
私は、わけがわからなかった。
知らない人からの、お父さんへのプレゼント。
しかも、この「お父さん」というのが私の「お父さん」だとは限らない。
だとしたら、何故これを私のお父さんが持っていたんだろうか?
更に、お父さんからの私へのメッセージが、このプレゼントに付けてあった。
ならば、お父さんはこれを私に残したということだ。
私は、ブレスレッドを取り出した。
やはり、ちょっと大き い
475 :
『笑顔』過去編・151@転載は禁止:2015/01/30(金) 00:25:03.83 0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・ ワ
・ タ
・ シ
・ ハ
・
・ イ
・ イ
・ ク
・ ボ
・ ハ
・ ル
・ ナ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
476 :
『笑顔』過去編・152@転載は禁止:2015/01/30(金) 00:28:15.75 0
・・・・・・・・・
私は、我に返りました。
少しの間、ボーっとしていたようです。
・・・あれ?
私・・・何してたんだっけ?
確か、お父さんの部屋を片付けていて・・・それから・・・
ふと私は、床に落ちている物に気付きました。
ゆっくり屈んで、それを確認してみると・・・
・・・ブレスレッド?
更に私は、そのアクセサリーに黄色い紙が貼り付いているのに気付きました。
私はその紙に書いてあった内容に、一瞬首を傾げましたが・・・
「ああ、これは私がお父さんにあげたものだったんですね。昔のことだから忘れていました」
そう呟いて、うんうんと納得しました。
「飯窪春菜」と自分の名前が書いてあるし、それ以外考えられないからです。
私は屈んだままブレスレッドを段ボール箱にしまい込んで、立ち上がりました。
すると机の上にも、少し潰れた白い紙が落ちています。
私はため息をついてその紙も箱に放り込むと、部屋の中を見渡しました。
よし。これで終わりかな?
私は全ての片づけを終えると、段ボールに「処分」と手書きしてあった紙を貼り付けてから、それを持って部屋を出て行きました。
私は、自分の気持ちがすっきりしているのを感じて、やっぱりお父さんの荷物を整理して良かったと感じました。
泣いたことで、前に進めるようになったのかもしれません。
私の心に、少しだけ力が戻った気がしました。
477 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/30(金) 00:36:54.53 0
ナ ゝ ナ ゝ / 十_" ー;=‐ |! |!
cト cト /^、_ノ | 、.__ つ (.__  ̄ ̄ ̄ ̄ ・ ・
ミミ:::;,! u `゙"~´ ヾ彡::l/VvVw、 ,yvヾNヽ ゞヾ ,. ,. ,. 、、ヾゝヽr=ヾ
ミ::::;/  ゙̄`ー-.、 u ;,,; j ヾk'! ' l / 'レ ^ヽヘ\ ,r゙ゞ゙-"、ノ / l! !ヽ 、、 |
ミ/ J ゙`ー、 " ;, ;;; ,;; ゙ u ヾi ,,./ , ,、ヾヾ | '-- 、..,,ヽ j ! | Nヾ|
'" _,,.. -─ゝ.、 ;, " ;; _,,..._ゞイ__//〃 i.! ilヾゞヽ | 、 .r. ヾ-、;;ノ,.:-一'"i
j / ,.- 、 ヾヽ、 ;; ;; _,-< //_,,\' "' !| :l ゙i !_,,ヽ.l `ー─-- エィ' (. 7 /
: ' ・丿  ̄≠Ξイ´,-、 ヽ /イ´ r. `ー-'メ ,.-´、 i u ヾ``ー' イ
\_ _,,......:: ´゙i、 `¨ / i ヽ.__,,... ' u ゙l´.i・j.冫,イ゙l / ``-、..- ノ :u l
u  ̄ ̄ 彡" 、ヾ ̄``ミ::.l u j i、`ー' .i / /、._ `'y /
u `ヽ ゙:l ,.::- 、,, ,. ノ ゙ u ! /_  ̄ ー/ u /
_,,..,,_ ,.ィ、 / | /__ ``- 、_ l l ``ーt、_ / /
゙ u ,./´ " ``- 、_J r'´ u 丿 .l,... `ー一''/ ノ ト 、,,_____ ゙/ /
./__ ー7 /、 l '゙ ヽ/ ,. '" \`ー--- ",.::く、
/;;;''"  ̄ ̄ ───/ ゙ ,::' \ヾニ==='"/ `- 、 ゙ー┬ '´ / \..,,__
、 .i:⌒`─-、_,.... l / `ー┬一' ヽ :l / , ' `ソヽ
ヾヽ l ` `ヽ、 l ./ ヽ l ) ,; / ,' '^i
478 :
『笑顔』過去編・153@転載は禁止:2015/01/30(金) 00:44:16.20 0
そう感じるのと同時に・・・
私は、無性に絵が描きたくなりました。
・・・あ・・・
この一ヶ月の間、全く絵を描いていなかったのです。
その反動なのかもしれませんが、私の胸に突然湧き出た衝動の大きさに驚きました。
・・・そうだ。
やっぱり私は、絵を描かないと駄目な人間だ。
何も出来ない、どうしようもない私が、自信を持って言える唯一の特技・・・
私は段ボールをリビングに置くと、自分の部屋に戻ってスケッチブックを用意しました。
鉛筆を持って、その感触を味わいます。
・・・ズタズタだった私の心に、ジンと熱いものが溢れるのを感じました。
改めて私は、自分にとって絵画がどんなにかけがえの無いものなのかを実感させられました。
私は、やっぱり絵を描きたい。
私が幸せを感じるのは、この瞬間だけなんだ!
お父さん・・・
私を・・・見ていてね・・・
そして私は、その大きな喜びの衝動のままに、腕に力を伝わせたのです・・・
『笑顔』過去編 完
479 :
『笑顔』過去編@転載は禁止:2015/01/30(金) 00:51:38.29 0
これで『笑顔』過去編は完結です
最後の部分はもうひとつの方に投稿した文章に少し補足させてもらいました
『笑顔』真相編のエピローグも少し書き直してからまた投稿しますが
今日はここまでです
読んでいただいてありがとうございました
480 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/30(金) 01:03:00.12 0
>>468 まだ読んでる途中ですか激烈に同感です
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああって叫びそうになりましたよw
叫ばないでよかった
481 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/30(金) 01:52:55.00 0
482 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/30(金) 01:59:59.32 0
やはり、ちょっと大き い
・・・・・・・・・・・・・・かゆ・・・・・・・・・・・・・・うま
お粥美味しいね?
うん、美味しいね
そんなまーどぅーが微笑ましい
ワタシハ イイクボハルナ
・・・・・・・・・・・・・・ぎゃあああああああああああ
483 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/30(金) 02:41:28.05 0
>>479 無粋なツッコミですまん
今気づいたけど真相編のエピローグじゃなくてプロローグだよね
エピローグだと投稿した途端にすぐ終わっちゃうしw
484 :
『笑顔』過去編@転載は禁止:2015/01/30(金) 07:03:04.79 0
ほんとですね間違えました
プロローグです
485 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/30(金) 12:24:25.88 0
*``・*+。
`*。
*。
。☆ノハヽ *
+川c ’∀´)*。+゚
`*。 ヽ つ*゚*
`・+。*・`゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・+ ゚
486 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/30(金) 15:08:40.34 0
あやちょははるなんをモデルにどんな絵を描いたのだろう
なぜ記憶喪失と封印魔法が
記憶と人格の改竄も含め
誰が
あやちょって薄幸で儚い美しさがあるけどひどすぎるぅぅぅぅ
と最初から読み直して涙
ギューっとなりますね
487 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/30(金) 19:20:07.75 0
<::ヽ 。'“゜`・*。 。*゜”`'。
|::::::\ ☆ * ゜+゜ ♪
∠ニニニ`_ /゜''+。., ゜,, ,.。+''゜
|||9|‘_ゝ‘)つ ゜“・:+.:.。♪,,*:...。.:.+・ ”゜
⊂ へ(/⌒) ゜*。
ノリ.〉 /^/@ニ)' ゜・*。+・`
〈 〈/ ,/
(_/@二)
`ー―'"
488 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/30(金) 21:27:52.61 0
真相編が楽しみだ
489 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/30(金) 23:08:40.60 0
本編作者さんにしろ笑顔作者さんにしろ
自分の人生哲学みたいなのを少しだけ文章に忍ばせてるよね
そこが凄くいい
俺はオッサンだけど、心に響く
491 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/31(土) 02:25:02.59 0
おやすみ
492 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/31(土) 06:35:05.02 0
朝
493 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/31(土) 10:19:50.28 0
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
,。∩______フ *
+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜保全の魔法っちゃよ
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
494 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/31(土) 13:30:42.18 0
*``・*+。
`*。
*。
。☆ノハヽ *
*ハo´ 。`ル *。+゚
`*。 ヽ つ*゚*
`・+。*・`゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・+ ゚
495 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/31(土) 14:10:02.73 0
ハルちゃんシパパパにしか見えないんだが
496 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/31(土) 18:06:51.92 0
ハロコン行きたい
498 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/01/31(土) 23:44:16.55 0
ハo´ 。`ル
/⌒V☆☆/⌒ヽ 。'“゜`・*。 。*゜”`'。
と_人_(o´ 。`)_∧_つ * ゜+゜ ♪
゜''+。., ゜,, ,.。+''゜
゜“・:+.:.。♪,,*:...。.:.+・ ”゜
゜*。
゜・*。+・`
499 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/01(日) 02:50:52.59 0
おやすみ
501 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/01(日) 07:38:46.01 0
502 :
【吉】 名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/01(日) 11:07:13.94 0
あーさむい
503 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/01(日) 14:00:44.34 0
2時
504 :
【ぴょん吉】 名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/01(日) 17:19:46.71 0
オムライス
505 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/01(日) 20:19:19.86 0
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
,。∩______フ *
+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜保全の魔法っちゃよ
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
506 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/01(日) 23:00:21.28 O
寒い
507 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/02(月) 01:07:14.40 0
<::ヽ 。'“゜`・*。 。*゜”`'。
|::::::\ ☆ * ゜+゜ ♪
∠ニニニ`_ /゜''+。., ゜,, ,.。+''゜
|||9|‘_ゝ‘)つ ゜“・:+.:.。♪,,*:...。.:.+・ ”゜
⊂ へ(/⌒) ゜*。
ノリ.〉 /^/@ニ)' ゜・*。+・`
〈 〈/ ,/
(_/@二)
`ー―'"
508 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/02(月) 05:27:50.24 0
踏ん張って〜?イクター!してくる
509 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/02(月) 09:00:00.01 O
寒いっちゃ
510 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/02(月) 13:44:02.36 0
*``・*+。
`*。
*。
。☆ノハヽ *
+川c ’∀´)*。+゚
`*。 ヽ つ*゚*
`・+。*・`゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・+ ゚
511 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/02(月) 17:31:25.62 0
ぽん
512 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/02(月) 20:13:29.48 0
俺もつんくさんが病気になった時は設定どうしようか悩んだの
だけどさ、ほら、てらにゃが敵役なのは娘。小説の伝統っていうかさ
ゆるしてりん
513 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/02(月) 20:14:26.66 0
▼
『なに?珍しいね、お願いなんて』
女性が驚いた顔をしたのは本当に一瞬だけだった。
それ以降は穏やかな、眠たげな笑顔を続けている。
衣梨奈たちは酷く不思議そうにその画面を見つめていた。
さゆみを『道重ちゃん』と呼ぶ。そんな人を、場面を初めて見たから。
「『西の大魔道士』の居場所を知りたいんです」
『つんくさん?』
「はい。今、現在の居場所を。後藤さんなら、分かりませんか?」
春菜と里保が同時にハッと顔を上げた。
さゆみ以外の三大魔道士に会ったことはなくとも、名前ぐらいは知っている。
”大魔女”道重さゆみ、”西の大魔道士”つんく、そしてあと一人は”金色の魔法使い”後藤真希。
『うーん、知らないなぁ。何かあったの?』
「ちょっと面倒事があって」
『道重ちゃん、怒ってる?』
「はい」
514 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/02(月) 20:15:03.92 0
『そっか。つんくさんかー。ごとーは知らないけど、ちょっとネトゲ仲間に聞いてみるよ。
他でもない道重ちゃんの頼みだしねぇ』
「お願いします」
さゆみの怒りを感じ取っても、真希はのんびりとしたペースを崩さず
画面の向こうでキーボードを叩きだした。
三大魔道士が知らないことを何故「ネトゲ仲間」が知っているのだと思わなくはないが
こと後藤真希という人物にそういう普通の感覚は通用しないことをさゆみはよく知っている。
そしてそれはつんくや、自分自身にも言えること。
『あ、分かったよ。
んーと、”南西のTN2209海域の孤島”だって。どこだろねぇこれ。この言い方で分かる?』
「はい、分かりました。ありがとうございます。この借りはいずれ返します」
『いいよ気にしないで。また今度ゆっくり話そ』
「是非。では失礼します」
『うん。あ、喧嘩はほどほどにね』
真希が冗談めかして言うのに、さゆみも苦笑する。
「アイツ次第です。それでは」
最後に少しだけ微笑み合い、通信画面を閉じた。
515 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/02(月) 20:15:36.32 0
随分久しぶりに見た真希の顔。
だけどその美しさも、雰囲気もまるで変っていなかった。
だから仄かな懐かしさと、嬉しさがこみ上げる。
借りを作るのは嫌だったけれど、結果的には知りたいことが最速で知れた。
多分これ以上早く信頼できる情報は無い。
ことが終わったら、ピスタチオでも持って真希を訪れよう。
さゆみは再び立ち上がった。
「道重さん、今の人はもしかして…」
春菜が恐る恐る声を掛けると、さゆみが振り返る。
「三大魔道士のもう一人。顔ぐらいは覚えておいてもいいかもね」
さゆみがもう一度窓を開ける。
再び部屋中に風雨がなだれ込んだ。
縫いぐるみやメモ用紙が飛び散るなか、衣梨奈達はさゆみの背中を見ていた。
「ちょっと行ってくるから。
もしふくちゃんと香音ちゃんのお家から連絡があったら、今日はさゆみの家に泊まるって言っといて。
夜明けまでには戻るから」
「道重さん!待ってください、えりも行きます!」
「うちらも、お手伝いさせて下さい!」
衣梨奈と里保がさゆみに駆け寄る。
さゆみは、どんな表情をすればいいか分からないまま振り返った。
結局、それは酷く威圧的な顔になった。
516 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/02(月) 20:16:12.93 0
「だめ。
大人しく二人を返すような男じゃない。
戦うことになるから」
「それなら尚更…」
言い募る里保にさゆみが手を伸ばした。
風が3人の髪をぐちゃぐちゃに掻き混ぜ絡ませる。
その全身は雨に濡れて、涙のように水滴が頬に張り付いていた。
さゆみが里保と衣梨奈の頬に手を添える。
それから小さく微笑んだ。
「大丈夫だから。待ってて」
衣梨奈にも里保にも、そのさゆみの笑顔は
いつもの自身に満ち溢れたものとは違うと思えた。
だけど、次の言葉を発する間もなくさゆみは振り返り庭に降りた。
追おうと一歩踏み出す衣梨奈達の前で
さゆみが眩い光に包まれたかと思うと
その背に巨大な美しい透明の羽が備わっていた。
それが空を一掻き。
さゆみの身体が浮き上がったかと思うと、凄まじい勢いで空に舞い上がり
一瞬でその姿が見えなくなった。
遥も優樹も春菜も窓際に駆け寄る。
びしょ濡れになった窓枠の向こうには、もう轟々とうねる嵐の夜が広がるばかりだった。
517 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/02(月) 20:16:39.14 0
▲
短くてごめんなさいねっ!
518 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/02(月) 20:40:19.56 0
ちゃゆ…
つかネトゲwさすがごっちん
519 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/02(月) 20:44:15.29 0
乙です!
たうカッコイイ!
520 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/02(月) 21:01:47.02 0
1人は人であることも捨てて研究に没頭
もう1人は人の営みに溶け込んでいる
つんく♂が前者で後藤が後者と思っていたけど、
ここに来て人であることも捨ててモンハンに没頭するごっちんの可能性が出てきたw
521 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/02(月) 21:38:59.26 0
ちゃゆは天使だったのか・・・ 12,スマートのパッケージイメージしたw
522 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/02(月) 22:00:15.59 O
>>521 羽根が生えたのは魔導士協会本部へワガママをしに行った時以来ですね
523 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/02(月) 22:02:44.33 0
>>522 おお!確かに…なんかもう遠い昔のように感じるw
524 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/02(月) 22:04:03.78 0
γ'フ
イ ('i, ,/ (ヽ
( 'i,`ミ' ヽ i ヽ`)'フ
(\ヽ,,_ ` ':.ヽ )γ),ノ)
ヾ' ..,, '; 'l, ,/ .:' ノ'
ゝ- .,,, .: i! ノ' ,:' ''",フ
,,-'', ',,,.. .:' /' _,,.. -‐''",,::' "つ
`ツ、,,ー- .:' ( ⊂⊃ γ´ ,,.. ''"ヾ、 彡'
''-彡,, ':, oノハヽo ノ ,:'" ''ヽ.,. ヽ、,,_,,ノ'⌒
,彡' (・ 。.・*从 ' ゙" '-=-'"
ノ.,"シ⊂(,∞ ,,つ ,ト、ヽ、,_,,,ミ^ヾ
"''ツ' く,ん,ゝ"ヾ)ノヽ'Jツ' ヽ)
し'ヽ,)
525 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/02(月) 22:10:31.89 0
ちゃゆは天使やったんや・・・
って職人早!w
526 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/02(月) 22:11:37.03 O
>>524 おおおっ!!!!
ちゃゆぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ
527 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/02(月) 22:53:35.68 0
ついにさゆと寺田がドンパチるのか
528 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/03(火) 00:36:51.76 0
何にせよボーイだから一筋縄ではいかなそうだけど
529 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/03(火) 01:00:58.18 0
まさか現実とリンクさせて二人ともしばらく表舞台から退場…なんてことはないよね?
530 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/03(火) 01:04:47.88 0
>>524 Wガンちゃゆか月光ちゃゆシステムですかw
531 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/03(火) 07:28:09.92 0
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
,。∩______フ *
+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜保全の魔法っちゃよ
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
532 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/03(火) 07:29:15.89 0
ごっちんなら不老不死になっても
ずーっとモンハンやってそうw
533 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/03(火) 11:26:31.93 0
そのために不老不死になったのかも
534 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/03(火) 11:42:46.45 0
ありえる…
535 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/03(火) 12:07:46.54 0
テスト
536 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/03(火) 13:48:51.63 O
孤島に雷鳴が響かせ稲妻が走り黒い旋風が渦巻く
果てしなく続くかに見えたさゆとつんく♂の死闘・・・
この類を見ない魔法戦闘にピリオドを打ったのはやはりさゆみであった
一歩つんくとの間合いを取ったさゆみは呼吸を整える
その姿に来るであろう次の攻撃に備えつつつんくも呪文の詠唱をはじめる
その詠唱が終わる間際さゆみの口が開いた
「信じる〜ことにするわ
赤いフリージア」
そのさゆみの歌声につんくは全身から力が抜けたようにフラフラと倒れ
悪い夢でも見ているかのように時折り身体を痙攣させながら昏睡してしまったのである・・・・
537 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/03(火) 14:57:44.68 0
三大魔道士同士が喧嘩するのわかってて飄々とつんくの住所を教える後藤もなかなかの曲者だなw
538 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/03(火) 16:19:11.33 0
島の形が変わってしまうか島そのものが消えちまうか
539 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/03(火) 17:04:00.54 0
>>536 ないとは思うが
作者さんも同じこと考えてたらどうするよ・・・
540 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/03(火) 17:05:08.17 0
先のことネタにするのはやめようってなったのにな
541 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/03(火) 17:10:32.31 0
例えネタが被っても俺は俺なりに表現するからそんな気を遣わなくて大丈夫よw
レスからヒント貰ったりすることもあるしね!
542 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/03(火) 18:24:46.08 O
懐深し!
543 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/03(火) 18:43:36.66 0
どんな戦いになるのか気になる
全力のさゆが見れるのか
544 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/03(火) 19:16:44.76 0
小田ちゃんのことがつらすぎて
完結するまで読むのやめようかと思う今日この頃
545 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/03(火) 19:18:41.83 0
作者さんを信じろ!
最後はハピーになるだろうよ
546 :
ケメコのモンハン日記@転載は禁止:2015/02/03(火) 21:20:29.10 0
○月×日
独り地底で過ごすこの生活は、とにかく暇だ。暇すぎる。
暇つぶしにとよしこに勧められて始めたツムツムもあらかたやり尽くし、
すぐにまた暇を持て余す日々に戻ってしまった。
じゃあこれをやってみたらと、そこでよしこに勧められたのがモンハンというゲーム。
アクション系は苦手なんだけどと渋るあたしに、そんなの慣れればどうにかなるし、
とにかく一度ハマればとことんまでハマる時間つぶしには最適なゲームらしいからという、
そんなよしこのごり押しに負けて、あまり気乗りしないながら結局始めてみた。
まずはキャラクタを作成。名前は無難に「kei」でいいかな。
後は容姿とか一通り決めて……と。
実際キャラクタを操作してみてまず困惑したのは、慣れない3D視点。
自分の動きと視点が噛み合わず、どこをどう動いてるのかよくわからなくなってくる。
必至に目で追っていると、段々と3D酔いしてきた。
初っ端からこれじゃ、これからも前途多難かもしれない。
○月△日
ようやく3D視点にはついていけるようになってきた。
フィールドをうろつき回ってチマチマと採取作業をするのもなんか楽しい。
でも……肝心の攻撃が全く当たらないし(怒)
武器は大剣ってのを選んだんだけど、当たれば威力はデカいものの、
これが全然かすりもしない。しかも動作が遅すぎるし、
ピョンピョンと機敏に動き回る敵に躱されまくりの翻弄されまくりで、
チマチマとダメージを食らうばかりで腹が立つことこの上ない。
やっぱりあたしにアクションゲームなんて無謀だったんだ……と匙を投げようとしたら、
それならオンラインでやってみなよ、とよしこが提案してきた。
いやいや、一人だってボロボロな状態なのに、他人に迷惑がかかるオンラインなんて
無理に決まってるじゃないのと反論するあたしに、
上級者にちゃんと教えてもらいながらプレイすれば上達も早いからと、
なにやら色々設定して初心者用の部屋を立て、やってみろと押し付けるよしこ。
勢いに押されて、初めてオンラインに足を踏み入れたあたしは、
そこであたしのコーチとなってくれる熟練ハンターに出会うこととなった。
そのハンターは、右も左もわからないようなあたしに対しても
実演を交えながら一から懇切丁寧に教えてくれて、
ようやくあたしもなんとなく操作感覚がつかめるようになってきた。
今日一番の収穫は、大剣は基本納刀で移動しヒットアンドウェイ。
なるほどこれなら動きが遅くなることもなく、敵を見極めて攻撃ができるから
ちゃんとヒットしやすいのか。うん勉強になった。
たまたまこの部屋に来てくれたのか、よしこが呼びこんだのかはよくわからないけど、
これはホントいいコーチと巡り合うことができた。
もう嫌気が差して投げ出す寸前だったけど、
これなら今後も続けられそうな、ようやくそんな気になってきたかな。
548 :
ケメコのモンハン日記@転載は禁止:2015/02/03(火) 21:22:21.52 0
○月■日
初めての大型モンスター討伐成功!!
とはいっても最初に遭遇する弱っちい相手だけど、
それでも一人でしっかり討伐できたのだから、あたしの実力を考えれば上出来すぎる。
コーチもあたしの奮戦をしっかり見守り、事あるごとにアドバイスしてくれた。
回避と回復、その2つを心掛けながらチャンスを窺ってのヒットアンドウェイ。
その教えに従ったおかげで、こんなあたしでも勝てたのだから、
やっぱりコーチが優秀なんだろう。
よーし、この勢いでこれから狩って狩って狩りまくるぞ!!
▲月×日
長かった。ホントに長かったけどついに!
このゲームの一区切りとなるボス的モンスターを討伐することができた。
もちろんゲームはまだまだ続くんだけど、このあたしがこれからは
上級者の仲間入りするところまで来たかと思うと、感無量の一言だ。
もちろんあたしがこれほどのレベルになれたのは、
ずっと指導してくれたコーチの存在があってこそ。
親身になってあたしのことを引っ張ってくれただけではなく、
時には厳しく怒られたことだってあった。
一時期ハンター生活に慣れてきて、もうあたし一人でなんでもできると
浅はかにも無双気分に浸っていたことがあった。
そして、オフラインのクエストで練習しておくようにというコーチからの忠告も無視した結果、
翌日の討伐はグダグダのボロボロになり失敗。
549 :
ケメコのモンハン日記@転載は禁止:2015/02/03(火) 21:23:09.69 0
『だから練習しろっていったでしょ!』
と、こっぴどく怒られた。
コーチに怒られたのはその時が最初で最後。
それからは反省して心を入れ替え、その結果ここまで来れたのは
コーチがあそこでちゃんと叱りつけてくれたからだと感謝している。
……そういえばずっと昔、よしこ達に同じようなことを叱った記憶があるような。
それはともかく、コーチには改めてちゃんと感謝の言葉を伝えないと。
なんて思っていたら、コーチから思いもよらない質問が。
『ところで圭ちゃん、つんくさんの居場所って知ってる?』
へっ? なんでいきなりつんくさん??
これまでモンハン関連以外の会話なんてしたことないのに、
ちょっと唐突すぎるんじゃないそれは?
まあ確かに、今のあたしはこの場所から動けない分、目ぼしい知り合いには
いざという時すぐ接触が取れるよう事前に探知の魔法をかけている。
だから調べようと思えばそれくらいすぐにわかるんだけどさ。
ただ、仮にも三大魔道士の一人の居場所なんかを簡単に教えていいんだろうか。
550 :
ケメコのモンハン日記@転載は禁止:2015/02/03(火) 21:24:05.94 0
でもそんなことを訊いてくるってことはコーチも多分ただ者ではないんだろうし、
これまで散々世話になってるから恩返しにそれくらいはいいかな。
えっと、今つんくさんがいるのは……ここか。
『”南西のTN2209海域の孤島”にいるわよ』
『ありがとー、さすが圭ちゃん頼りになるね』
いえいえ、これくらいお安いご用だから。
よくわからないけど、ちょっとだけでもコーチの役に立ててよかったし。
……あれっ?
そういえばキャラ名は「kei」にしてるけど、コーチの前であたしの名前が「圭」だと
漢字で記入したことはなかった気がする。なんでコーチは知ってるんだろ。
記憶にないだけで、これまでの会話の途中にどこかで名乗ってたのかな。
それに考えてみれば、散々お世話になってきたこの「G.M」というキャラ名のコーチのことを、
あたしってば詳しいこと何にも知らないかも。
でもまあいっか。
あたしにとってコーチはコーチだし、モンハン生活を続けていく上で、
それ以上のことは別に知る必要もないことだしね。
よしこの目論見通りすっかりハマってしまったモンハンの世界。
これからも色々と頼りにさせてもらうんで、よろしくお願いしますね。
ねっ、コーチ。
(おしまい)
551 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/03(火) 21:24:46.77 0
※ごっちんに居場所を教えたネトゲ仲間の正体が
今後本編に絡んでくることはないだろうと勢いで書いてしまいましたが
もしもネトゲ仲間も絡むような展開を考えていたとしたらごめんなさい
あくまで外伝のみのフィクションという前提で読んでください・・・
552 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/03(火) 21:31:20.29 0
圭ちゃんは俺の脳内ではけーちゃんに変換されている
そんなヤスゴマ
乙であります
553 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/03(火) 21:50:51.73 0
ネトゲ仲間は圭ちゃんだったのか…納得!w
しかも 『だから練習しろっていったでしょ!』ってプッチモニの時の話だっけ?
それにしてもここの外伝作者は上手いこと本編の隙間ぬって話作るの上手いなぁ
554 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/03(火) 22:02:40.42 0
555 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/03(火) 22:41:06.91 0
ヤンタンだったか!てかサクッとソース出てくるのねwありがと
556 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/03(火) 22:42:05.96 0
NHKの番組出演時だっけか
557 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/03(火) 23:01:55.15 0
圭ちゃんが二人に怒ったって話は「娘。物語」で漫画化もされている有名なエピソードだぞ
558 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/03(火) 23:06:50.76 0
その後日談もあるんだよなその日の内の話しだけど
559 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/03(火) 23:39:06.97 0
ONE
560 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/04(水) 00:18:00.27 0
うむ
561 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/04(水) 00:51:03.55 O
two
562 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/04(水) 02:56:12.74 0
ぱりっと服着て
563 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/04(水) 07:28:45.51 0
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
,。∩______フ *
+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜保全の魔法っちゃよ
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
564 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/04(水) 11:39:02.50 0
ハo´ 。`ル
565 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/04(水) 12:55:09.35 0
*``・*+。
`*。
*。
。☆ノハヽ *
+川c ’∀´)*。+゚
`*。 ヽ つ*゚*
`・+。*・`゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・+ ゚
*``・*+。
`*。
*。
。☆ノハヽ *
+川c ’∀´)*。+゚
`*。 ヽ つ*゚*
`・+。*・`゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・+ ゚
*``・*+。
`*。
566 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/04(水) 15:58:44.38 0
ブリザードが吹き荒れてるな
567 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/04(水) 19:14:58.27 0
568 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/04(水) 22:26:45.85 0
age
569 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/05(木) 01:21:27.10 0
<::ヽ 。'“゜`・*。 。*゜”`'。
|::::::\ ☆ * ゜+゜ ♪
∠ニニニ`_ /゜''+。., ゜,, ,.。+''゜
|||9|‘_ゝ‘)つ ゜“・:+.:.。♪,,*:...。.:.+・ ”゜
⊂ へ(/⌒) ゜*。
ノリ.〉 /^/@ニ)' ゜・*。+・`819
〈 〈/ ,/
(_/@二)
`ー―'"
570 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/05(木) 02:05:52.33 0
571 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/05(木) 07:29:09.10 0
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
,。∩______フ *
+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜保全の魔法っちゃよ
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
572 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/05(木) 12:37:06.39 0
*``・*+。
`*。
*。
。☆ノハヽ *
*ハo´ 。`ル *。+゚
`*。 ヽ つ*゚*
`・+。*・`゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・+ ゚
*``・*+。
`*。
*。
。☆ノハヽ *
+川c ’∀´)*。+゚
`*。 ヽ つ*゚*
`・+。*・`゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・+ ゚
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
,。∩______フ *
+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜雪の魔法っちゃよ
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
573 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/05(木) 15:16:19.70 0
勘弁してくれwww
574 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/05(木) 17:23:10.06 0
寒いよ
575 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/05(木) 19:45:36.87 0
夜中降ると言ってる雪は大丈夫かな
576 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/05(木) 21:42:11.27 0
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
,。∩______フ *
+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜雪の魔法は失敗したっちゃよ
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
577 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/05(木) 23:04:40.48 0
せやろか
578 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/06(金) 02:05:52.05 0
せやな
579 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/06(金) 06:45:28.80 0
<::ヽ 。'“゜`・*。 。*゜”`'。
|::::::\ ☆ * ゜+゜ ♪
∠ニニニ`_ /゜''+。., ゜,, ,.。+''゜
|||9|‘_ゝ‘)つ ゜“・:+.:.。♪,,*:...。.:.+・ ”゜
⊂ へ(/⌒) ゜*。
ノリ.〉 /^/@ニ)' ゜・*。+・`
〈 〈/ ,/
(_/@二)
`ー―'"
580 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/06(金) 10:08:26.90 0
ぽん!
581 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/06(金) 12:46:18.09 0
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
,。∩______フ *
+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜保全の魔法っちゃよ
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
582 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/06(金) 16:55:01.04 0
>>572 M13地区には今日もシパパの雹が降る
583 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/06(金) 17:10:13.88 0
ハo´ 。`ル
/⌒V☆☆/⌒ヽ 。'“゜`・*。 。*゜”`'。
と_人_(o´ 。`)_∧_つ * ゜+゜ ♪
゜''+。., ゜,, ,.。+''゜
゜“・:+.:.。♪,,*:...。.:.+・ ”゜
゜*。
゜・*。+・`
584 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/06(金) 18:58:05.77 0
下品
585 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/06(金) 22:06:16.67 0
さゆみの逆襲
586 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/06(金) 23:35:55.06 0
γ'フ
イ ('i, ,/ (ヽ
( 'i,`ミ' ヽ i ヽ`)'フ
(\ヽ,,_ ` ':.ヽ )γ),ノ)
ヾ' ..,, '; 'l, ,/ .:' ノ'
ゝ- .,,, .: i! ノ' ,:' ''",フ
,,-'', ',,,.. .:' /' _,,.. -‐''",,::' "つ
`ツ、,,ー- .:' ( ⊂⊃ γ´ ,,.. ''"ヾ、 彡'
''-彡,, ':, oノハヽo ノ ,:'" ''ヽ.,. ヽ、,,_,,ノ'⌒
,彡' (・ 。.・*从 ' ゙" '-=-'"
ノ.,"シ⊂(,∞ ,,つ ,ト、ヽ、,_,,,ミ^ヾ
"''ツ' く,ん,ゝ"ヾ)ノヽ'Jツ' ヽ)
し'ヽ,)
587 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/07(土) 01:45:51.69 0
ニォアーオ!!
588 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/07(土) 02:13:39.66 0
_
/゙ヽ_ / i ヤッホータイ♪
i f,;:/. ̄´ 〈
|:: : : :. ∧ ∧
,.:':'゙'゙'゙:゙'゙':';., i::i * ゙ >
r゙ ,.: :;;;:: : : : :; /:::ヽ  ̄イ
| : ::::~';::--ー'ー-----ーー;;:'゙ .: : :::ヽ.,., イ
,i ::::::::::::::::::::::::::::::: ::: :ヾ i
r' ::::::::::::::::: : : :::::: ::::: ::::. . /
.| :::::::::: : : : : ::: :: :: イ
i : : ::::::::::: : : ::::::: : |
.| ,.;イ-- ., ,... -' i
i ,.;':/ ゙'ー-.,_ i ,.イ:: /
.i:::: /:/  ̄i / ゙i |
│:: ノ::/ | i | |
r':: イ:::::i゙ | | i |
|::: /'i: i i i | i
|:: | ヽ '-., ヽ 〈 ヽ ヽ.,
i, , '-, ゙'ー'ー' ヽ、`,ー、 `'ー'ー'
`^ '´ `゙' ゙
589 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/07(土) 06:53:15.98 0
まー犬!
590 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/07(土) 11:18:52.72 0
今日は仙台
591 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/07(土) 16:56:16.36 0
<::ヽ 。'“゜`・*。 。*゜”`'。
|::::::\ ☆ * ゜+゜ ♪
∠ニニニ`_ /゜''+。., ゜,, ,.。+''゜
|||9|‘_ゝ‘)つ ゜“・:+.:.。♪,,*:...。.:.+・ ”゜
⊂ へ(/⌒) ゜*。
ノリ.〉 /^/@ニ)' ゜・*。+・`901
〈 〈/ ,/
(_/@二)
`ー―'"
592 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/07(土) 17:15:40.43 0
593 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/07(土) 19:43:41.07 0
くまくま
594 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/07(土) 21:36:43.88 0
さくら編の終わりが全く見えない
595 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/07(土) 21:37:14.63 0
▼
衣梨奈は雨に濡れながら、暫し呆然として
さゆみが消えた暗澹たる空を見ていた。
そして、振り返る。
同じように濡れている里保。
里保も衣梨奈の方を見た。
「行こう、里保」
衣梨奈の言葉に、里保が肯く。
「生田さん!」
二人のやり取りを風に乗せて聞いた春菜が叫ぶ。
衣梨奈と里保はは一度身体を回し、部屋の中に戻った。
ぐちゃぐちゃに掻き回された部屋。
窓際の床はもう水溜りになっていた。
一旦窓を閉める。
596 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/07(土) 21:38:14.12 0
「行くって…道重さんの後を追うつもりですか?」
春菜が不安気に二人に尋ねる。
衣梨奈の横で、里保がもう一度強く肯いた。
春菜が驚きの表情を浮かべる。
「道重さんのあのスピードにはとても追いつけない。
うちとえりぽんが全力で飛んでも。だけど、目的地は分かってるから」
「西の大魔道士の所に行くって言うんですか…?」
今度は衣梨奈が肯いた。
「あんな道重さん、初めて見た」
部屋中に魔道士の映像を映し出し、もう一人の三大魔道士を頼ってまで情報を得た。
形振り構わない行動。
そこには、嘗て見たことのない焦りがあった。
あのさゆみが、完全に出し抜かれたのだ。
それをさせた相手が、同じ三大魔道士であるとするならば
いくらさゆみの常識を超えた力を知っているつもりでも、不安は拭えない。
さゆみは無敵で、自分が行ってかえって足手纏いになるのだとしても
じっと家で帰りを待つことなど到底できないと思った。
聖と香音のこともそう。
二人が因子持ちであることを知っていた。
さゆみからも、守ってあげるようにと言われ、守ると誓った。
それなのに、目の前で、何も出来ず二人は連れ去られたのだ。
泣きたいくらい、胸が軋む。
どんな顔で、じっとさゆみの帰りを待つことなんて出来るだろう。
597 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/07(土) 21:38:41.47 0
そしてさくらのこと。
隠し事をされていた。さくらが言う「先生」が西の大魔道士のことならば、彼女は三大魔道士の弟子。
はじめから因子持ちの二人を連れ去るつもりだった。
だけど、本当に悪意だけがあって衣梨奈達を欺いていたのだと、そう思えない。
ただ目的を達するだけならばいくらでも手っ取り早い方法も、タイミングもあった。
悪魔の薬を飲んでいたさくらを誰一人疑っては居なかったのだから。
最後に聖達とさくらの間で交わされた会話。
具体的な意味は今でも分からないけれど、あれだってただ連れ去るならば必要の無いやりとりだったはず。
さくらの表情は寂しそうだった。
昨日と今日、一緒に遊んだ時の笑顔。
あの笑顔が偽物だとは、衣梨奈にはどうしても思えなかった。
さゆみが一人で全てを解決してしまうならば、さくらを気に留めることは無いだろう。
西の大魔道士との間に決着をつけ、聖と香音を連れて戻る。
さくらとはそのまま、永遠に会えなくなる。
さくらの行動の意味も、その気持ちも知れないまま。
さくらが不意に衣梨奈に尋ねた「二つの選択」
質問の意図や意味は今も分からない。
だけどやっぱり衣梨奈は今でも、同じ答えを出す。
自分がそこ向かわなければ、どんな結果になっても絶対に後悔する。
後悔しない結果を目指すことさえ出来なくなる。
それならば行く。
その結果を、どんな結果であろうと受け止める覚悟で。
598 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/07(土) 21:39:07.26 0
目を合わせた時里保も同じ気持ちなのだと、そう思った。
それを肯定するように里保が口を開く。
「相手が同じ三大魔道士である以上、道重さんだって『絶対』じゃない。
それに…うちは小田ちゃんの気持ちが知りたい。ふくちゃんと香音ちゃんを攫うだけの目的なら
うちらと一緒に過ごす必要なんて無かったはずだし」
里保の言葉に、亜佑美と遥が俯く。
優樹は強い視線で里保を見返し、肯いた。
「そもそも何で…譜久村さんと鈴木さんを連れてったんですか?
だって二人は魔道士でも無いのに…」
遥がポツリと口にする。
衣梨奈は里保と目を見合わせ、それから言葉を出した。
「二人は『因子持ち』なんよ」
「因子…?」
「うちらも具体的にそれが何なのかは分からない。
だけど、凄く特別な存在だって前に道重さんが言ってた。
大昔にはその身体が、魔法の実験に使われたりしたって…」
「そんな…そんなのうちら聞いてない」
亜佑美が苦し気に顔を歪める。
599 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/07(土) 21:39:46.35 0
「殆どの魔道士はその存在すら知らない。それこそ道重さんくらい昔のことを知ってる魔道士しか…。
だからうちらも、多分道重さんも油断してた。そのことを聞いた時も『頭の片隅にでも置いておけばいい』って
そう言ってたから」
「まさか他の三大魔道士が狙ってくるなんて想像もしとらんかったけん…」
沈黙が流れる。
亜佑美たち4人の頭には様々な思いが駆け巡っているらしかった。
ガタガタと揺れる窓の音の隙間から、時計の秒針が動く音が聞こえる。
どうしたってさゆみに追いつけないけれど、それでも早く向かわなければならない。
「とにかくうちらは行ってくるから、御免けど亜佑美ちゃん、留守をお願いするね?」
「ちょっと待って下さいよ! あたしも行きます!
うちだって譜久村さんと鈴木さんが心配だし…何より小田の奴をとっちめてやらないと!」
「ハルも行きます!譜久村さん達を実験台になんて絶対させられない!」
「マサも行く!」
続けざまに上げられた声に、里保はびっくりしたように目を見開き
それを一度閉じて、開いた。
「気持ちは分かるけど亜佑美ちゃんたちを連れてくわけにはいかないよ。
これは局の仕事じゃないし、うちは局長から亜佑美ちゃんのこと任されてるけど
今回は相手が相手だから…。うちじゃとても亜佑美ちゃんを守り切れないと思う」
里保が諭すように言った言葉に、亜佑美の頬がみるみる紅潮していくのが分かった。
600 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/07(土) 21:40:21.43 0
衣梨奈は隣でやり取りを聞きながら、里保の悪い癖が出たなと思った。
本人はいたって真面目なのだけれど、いらんこと言いで一言多い。
里保もたいがい、KYなのだ。
これは亜佑美が怒るだろう、そう思った直後亜佑美が声を張り上げた。
「何言ってんですか、鞘師さん!!
鞘師さんだって道重さんの言いつけそっこーで破ろうとしてる癖に!!」
亜佑美が声を張り上げたことに相当驚いたのだろう、
里保は小さな目を一杯に見開き硬直してしまった。
「局の仕事が関係ないなら、うちだってうちの意思で動きますよ!
子供じゃないんだから、鞘師さんに守って貰おうなんて思ってませんから!!」
「で、でもさ…三大魔道士と戦うことになるかもしれないんだよ…」
「それは鞘師さんだって同じでしょ!?
それとも鞘師さんなら三大魔道士にも負けないって言うんですか?!」
「い、いやそういう訳じゃなくて…。
うちはただ亜佑美ちゃんを危ない目に会わせたくないって…」
里保のその言葉に、亜佑美の熱がさらに上がった。
さすがに見かねて衣梨奈が割って入る。
「でもどうやって行くつもりなん。亜佑美ちゃんもどぅーも優樹ちゃんも飛べんやろ?」
「う…」
衣梨奈の一言に、亜佑美の勢いが止まる。
601 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/07(土) 21:41:27.17 0
「そ、そうだよ亜佑美ちゃん、西の大魔道士の島は海の真ん中にあるんだよ?」
衣梨奈の言葉を助け船とばかり里保が言う。
亜佑美は苦々しい顔で里保を睨み付けた。
と、優樹が静かに声を出した。
「アレ、やってみようよあぬみん」
亜佑美が振り返る。
遥も優樹の方を見て、何か合点がいったという風に肯いた。
「そうだね、アレならハル達も行ける」
遥に遅れて理解した亜佑美が大きく手を叩く。
「そっか、そうだよ。こんな時の為のアレじゃん」
3人の謎の会話を、衣梨奈と里保は胡乱げに見ていた。
そんな視線の先でもう一度うなずき合った3人が改めて衣梨奈達に向き直る。
「ハル達はハル達なりの方法で向かいます。
だけど鞘師さんと生田さんのスピードにはとても追いつけないから、後から合流します」
「ちょ、ちょっと待って…。だから危ないから…」
「居ても立ってもいられないのはハル達だって同じです。
そりゃ、道重さんの足手纏いになるかもしれない。
でもそれだって分からない。何も行動しないうちに、諦めて待ってるなんて出来ません」
はっきりと告げられる遥の言葉に里保が狼狽える。
その横で、衣梨奈は一つ肯いた。
気持ちは皆同じ。遥たちの気持ちを否定することなんて、出来るわけがない。
602 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/07(土) 21:42:46.21 0
「来れる方法があるんやったら、任せるよ。
やけど本当に何があるか分からんけん、覚悟だけはせんとね。
それは自分がどうにかなるっていうことだけじゃない。
自分のせいで道重さんや、聖や香音ちゃんを危険に晒すことになるかもしれんってこと。
一生後悔することになるかもしれん。その覚悟がいるとよ」
衣梨奈の言葉に、亜佑美と遥と優樹は肯く。
その言葉の意味が分かって、それでも尚強い目をしている3人に里保も何も言えなくなった。
”西の大魔道士”つんく。
さゆみと同格の、さゆみに匹敵する力を持つと思われる魔道士。
それに、さくらも敵として立ちはだかるかもしれない。
自分たちの力が果たして通用するのか、そんなことは分からない。
多分後でさゆみにこっぴどく叱られることになる。
それでも、少しでも出来ることをしたい。
衣梨奈達も、魔法使いだから。
「じゃあ、えりたちは先に行くとよ」
もう一度窓を開ける。
雨に冷えた風が室内に流れ込むのに逆らって、衣梨奈と里保は庭に降りた。
603 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/07(土) 21:43:46.42 0
「本当に気を付けてよ、亜佑美ちゃん。どぅーと優樹ちゃんも」
「鞘師さんと生田さんも」
遥が言う。
「出来るだけ連絡をとりあいましょう。また後で」
亜佑美の言葉に衣梨奈は小さく手を上げ、スケボーを取り出した。
里保の周りで、荒れ狂っていた風が従順に円を描いて回りだす。
衣梨奈がスケボーに飛び乗ると、里保と共に空に舞い上がった。
衣梨奈と里保は夜闇を切り裂き、次第にその中に溶け見えなくなった。
「さ、うちらも行くよ!」
二人を見送った亜佑美が声を掛けると遥と優樹も外に飛び出した。
「ほら行くぞはるにゃんこ!」
優樹が春菜の首根っこを掴む。
バタバタと手足を動かし、何とか地面に下して貰った春菜は
走り出した3人を追いかけながら安堵の息を吐いた。
「よ、よかった。私も連れて行ってくれるのね」
「当たり前でしょ!」
3人と一匹は庭から表に回り、嵐の夜の町を駆けだした。
604 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/07(土) 21:45:21.43 0
▲
かまいたちスレ復活が地味に嬉しい
(見に行く人いたら内容注意やで)
605 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/07(土) 21:59:56.64 0
うおうめっちゃ熱いぜ
606 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/07(土) 22:29:32.35 0
さゆにまかせっきりじゃなくてみんなして突撃するのか!!
ところでアレって何だろう?「やってみようよ」だから
みんなして能動的に行う移動手段のようだけど??
607 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/08(日) 00:44:51.56 0
>町を駆け出した
ってことはどっかに行かなきゃ出来ないのかな
なんだろか
608 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/08(日) 01:01:37.28 0
うぉぉぉぉぉ
胸が高鳴るぅぅぅぅ
609 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/08(日) 01:09:01.00 0
さあ盛り上がってまいりました
てかかまいたちスレ復活したのか…狼の数少ない小説スレだし続いてほしいね
610 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/08(日) 01:13:31.86 0
((⌒⌒))
l|l l|l プンスカ
☆ノハヽ
('(‘∀´ c∩ それは鞘師さんだって同じでしょ!?
ヽ 〈
ヽヽ_)
611 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/08(日) 06:23:11.24 0
あぬみん
612 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/08(日) 08:35:05.65 0
プンスカ可愛いw
613 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/08(日) 10:17:27.26 O
緊迫したシーンなのに笑ってしまったw
> 里保は小さな目を一杯に見開き硬直してしまった。
事実だから仕方ないけど小さな目ってww
わざとなら抜群の緩急の付け方だ
614 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/08(日) 11:02:38.12 0
しじみ目魔法使い
615 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/08(日) 11:21:57.15 0
テスト
テスト
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
「本日は晴天なり」
『本日は晴天なり』
...........
616 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/08(日) 13:26:10.71 0
??
617 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/08(日) 17:09:34.82 O
一行何文字までいいか
かぎかっこは使い分けができるのか
ってこと?
618 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/08(日) 18:07:58.55 0
多分どぅの水系の魔法かあゆみんの氷系の魔法で海の上走るか船の推進力にするか
619 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/08(日) 20:04:14.85 0
2時間で700までいくとか
なんか沈むのが早くなってきてる気がする
620 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/08(日) 21:17:46.99 0
> …何より小田の奴をとっちめてやらないと!」
だーさくフラグきたー!
621 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/08(日) 23:59:22.56 0
<::ヽ 。'“゜`・*。 。*゜”`'。
|::::::\ ☆ * ゜+゜ ♪
∠ニニニ`_ /゜''+。., ゜,, ,.。+''゜
|||9|‘_ゝ‘)つ ゜“・:+.:.。♪,,*:...。.:.+・ ”゜
⊂ へ(/⌒) ゜*。
ノリ.〉 /^/@ニ)' ゜・*。+・`
〈 〈/ ,/
(_/@二)
`ー―'"
622 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/09(月) 00:04:43.08 0
「とっちめる」って久しぶりに聞いたなw
さすがだーいしさんや
623 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/09(月) 00:15:16.15 0
伏線=フラグ
でいいのかな?
散りばめられてますね
やっぱり皆さんはDVDマガジンやハロステ等の映像やラジオやTVや現場や記事等々を把握してらっしゃるんですか?
はるにゃんこかわええ……
625 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/09(月) 02:16:22.74 0
情報は狼で目にする程度しか意識的には集めてないなぁ
626 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/09(月) 08:55:53.58 0
狼とまとめ
627 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/09(月) 14:11:31.31 0
*``・*+。
`*。
*。
。☆ノハヽ *
+川c ’∀´)*。+゚
`*。 ヽ つ*゚*
`・+。*・`゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・+ ゚
628 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/09(月) 19:51:30.84 0
906
629 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/09(月) 21:10:44.88 0
*``・*+。
`*。
*。
。☆ノハヽ *
*ハo´ 。`ル *。+゚
`*。 ヽ つ*゚*
`・+。*・`゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・+ ゚
630 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/10(火) 01:16:09.53 0
保
631 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/10(火) 06:35:40.64 0
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
,。∩______フ *
+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜保全の魔法っちゃよ
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
632 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/10(火) 11:23:46.56 0
雪
633 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/10(火) 17:34:56.49 0
*``・*+。
`*。
*。
。☆ノハヽ *
+川c ’∀´)*。+゚
`*。 ヽ つ*゚*
`・+。*・`゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・+ ゚
634 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/10(火) 18:48:34.74 0
635 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/10(火) 18:51:49.67 0
ノーパンなんですか!!
636 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/10(火) 18:53:35.57 0
だーちゃん可愛いwww
637 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/10(火) 19:03:02.15 O
ナマちゃんの戦闘態勢はパンツを突き破る勢いなのかww
638 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/10(火) 19:11:18.90 0
ツッコんでるのはどぅーかw
639 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/10(火) 19:17:44.19 0
もろんwww
640 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/10(火) 19:20:43.21 0
もろりん
641 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/10(火) 19:49:18.31 0
ちっちゃい目を見開いて硬直した鞘師w
642 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/10(火) 21:45:32.15 0
確かにだーいしかわいいw
ってかナマちゃん出てるの気付かないのかw
ってか何気にナマちゃん窓枠激突のピンチw
643 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/10(火) 22:08:19.74 0
やっつー漫画で笑いつつコノザマ食らったのでふて腐れて更新
受験生の人いたらごめんなさいねっ
644 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/10(火) 22:09:07.12 0
▼
嵐の夜の坂道。
吹き上げる暴風の上を転がるように、坂の下へと駆けていく。
横殴りの雨が顔を叩いて、目を開けるのもままならないけれど
気持ちの急かすのに任せて、亜佑美達は全力で走っていた。
「掴まって!」
不意に優樹が叫ぶ。
亜佑美と遥が横目に優樹を見、肯いた。
優樹が走りながら、みるみるうちにその姿を変えていく。
犬の姿になった優樹の両肩の後ろに、魔力で生成したトゲが二本ニョッキと生えた。
亜佑美と遥がそのトゲに掴まる。
春菜も、訳も分からず優樹の背に飛びつくと、優樹は3人を連れて弾丸のような速さで走り出した。
「ところで!アレってなんなの!?」
春菜が必死でしがみ付きながら、暴風の隙間に叫ぶ。
亜佑美が優樹のトゲにしがみついたまま得意気に言った。
「うちら3人の合体魔法だよ!」
「なるほど!」
春菜はそう返したけれど、優樹にしがみつくのに必死で
まるでイメージすることが出来ないでいた。
645 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/10(火) 22:09:38.96 0
あっという間に海岸についた優樹は、荒れ狂う海を前に一度立ち止まった。
亜佑美と遥が一度優樹から離れ、春菜も息も絶え絶えに優樹の背から降りる。
海は恐ろしい風雨を纏って、暴君のように黒々とした水面をうねらせている。
いつもは遠くに見える船の灯りも、灯台の火も見当たらなかった。
「…それで、合体魔法とは?」
改めて春菜が尋ねると
亜佑美がずぶ濡れのまま海に向かって仁王立ちしながら言う。
「昔うちら3人で開発した魔法」
「まあ、子供の発想なんだけどね。
でもハル達割とガチでこれで海外旅行しようとしたのよ。
先生に怒られて実現しなかったけど」
やけに自身あり気な亜佑美と遥に、春菜はかえって不安になった。
優樹は雨に濡れながら大きく伸びをしている。
「ところではるなん、そのなんとかって魔道士の島の場所覚えてる?」
「え?うん、一応」
「じゃあ、先導宜しく!」
「は?」
亜佑美に言われて、春菜はさらに不安を募らせた。
そもそもまだ、どうやって行くのか知らされていない。
646 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/10(火) 22:10:12.60 0
「そんな不安そうな顔しなくても大丈夫だよ。
ま、見ててよ」
遥かが言い、亜佑美と目配せする。
遥が小さく魔力を込めると、荒れ狂っていた波が割れ、海に平坦な道が出来た。
続いて亜佑美が魔力を込めると、その平坦な海の道がみるみるうちに凍りつく。
「どぅーが均して、あたしが凍らせて…」
さらに亜佑美が優樹に向けて魔力を込める。
優樹の四肢が柔らかい青い魔力で覆われた。
「この『すべりブーツの魔法』をまーちゃんに、っと。よし、準備完了!」
「行こう、まーちゃん!急がないと鞘師さんたちに追いつけない!」
遥の掛け声に優樹が一つ肯き、身をかがめた。
亜佑美と遥がもう一度優樹のトゲに掴まり、春菜が慌てて背中に飛び乗ると
優樹はまた勢いよく走り出し、『氷の道』に乗った。
すると道に乗った4人の身体が凄まじい勢いで滑り出した。
647 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/10(火) 22:10:48.73 0
春菜は漸く「合体魔法」の意味を理解した。
波のデコボコを遥の水を操る魔法で平坦にし、亜佑美の魔法で水面を凍らせ
優樹の魔力をブーストにしてその上を滑る。
実に子供の発想だ。
だけど実際に、嵐にうねる海面をものともせず、4人は凄まじいスピードで海の上を走っていた。
優樹のスピードに合わせて、遥と亜佑美が「道」を作るため魔力を注いでいる。
前方に集中しながら、だけどやけに余裕ぶって亜佑美が言った。
「ところではるなん、その島って遠いの?」
「いや、ちょっとそれ出発前に確認することだよね!?途中であゆみん達の魔力が尽きたら海にドボンなんじゃないの?!」
「いや、大丈夫だよ。本気で海外旅行出来るぐらい省エネ魔法だから。
ハルは海の上だったら魔力とかほぼ尽きないし、疲れても休めるし」
「うちも広範に凍らせればいつでも休めるから。
でもほら、時間がどれくらいかかるかって気になるじゃん?」
春菜は今更ながらに、里保や衣梨奈に連れて行って貰えれば良かったと後悔した。
猫の姿ならば、衣梨奈のスケボーに引っかかればいいだけでそれ程負担にもならないし。
648 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/10(火) 22:11:22.83 0
だけど、この3人と一緒に居るのも楽しいと思ってしまう。
遥と優樹がこの街にやってきて、亜佑美がやってきて、気が付けば普通にため口をきいてしまっている3人。
衣梨奈や里保に比べれば頼りないけれど、妙に頼もしい、そして底抜けに明るく楽しい3人が
春菜は好きだった。
聖や香音のこと、さくらのことと西の大魔道士のことを考えれば
楽しんでいる場合ではないのだけれど。
「…はぁ。まあ、海の上だからそれなりに遠いけど、狗族の郷に行くのを考えれば近いから。
このスピードなら数時間で着けると思う。ちゃんとあたしの先導に従ってね」
「おっけー!よっしゃ待ってろ小田ぁ!!」
亜佑美の威勢のいい声と共に、優樹が更にスピードを上げる。
4人は荒れる海の上を快調に滑り続けた。
.
649 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/10(火) 22:12:06.82 0
南西の海の上、そこには何か異様な光景が広がっていた。
周りの空に、島を取り囲むように大小無数の岩が数キロに渡って浮かんでいる。
その中央にある孤島は黒い岩山で縁どられ
お伽噺に登場する城のような巨大な建物が連なり、島との境界も曖昧に広がっていた。
一見すると幻想的な風情に似つかわしくない、巨大なダイナモが二棟。
無意味に光るネオンサインや広告看板が至るところに立ち、だけれども人気は無い。
航空機も船も、魔道士も近づくことは出来ない島。
三大魔道士の一人、西の大魔道士が所有するその島は、到底常人には理解しがたいセンスに彩られた異界の体を成していた。
周りの海を、海竜が回遊する。
だれも人が近づくことが出来ないその島は、彼らにとって随分と居心地のいい場所であるらしかった。
島のどこに位置するのかも分からない、気が狂いそうになるほど入り組んだ建物の窓に人影が映っている。
ファンキーな服に身を包み、無駄にニヤニヤと口元を緩めている男。
この男こそ三大魔道士の一人、”西の大魔道士”つんくと呼ばれる男だった。
その傍らに、常に眉を垂れている金髪の少女が一人。
「ああ、やっぱり無茶だったんですよ先生。大魔女のところにさくら一人で行かせるなんて…」
少女が何度目か分からないため息と共に空を見上げる。
つんくは安楽椅子に深く腰掛け、ニヤニヤと笑いながら答えた。
「大丈夫やって。ほんまりっちゃんは心配性やなぁ。
小田はああみえて要領ええから、なんとかするて」
650 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/10(火) 22:12:58.57 0
りっちゃんと呼ばれた少女、金子りえが弱々しい視線で師を睨む。
「だってもう3日目なんですよね…?」
「せやから、そろそろ帰ってくるやろ。
あいつは優秀やで?何でも必要なもん持ってけって言うたら、まあ正解選んでいきよったし」
「薬と飛竜…ですか」
「そうそう。しかしあの薬、あった分全部持ってきよったんはどうかと思うわ。
アレめっちゃ作るんめんどいっちゅうねん。
もう少し謙虚さが無いと、一人前にはなれんと俺は思いますね」
りえは、どの口が言うんだと思ったけれど、黙った。
「それよりりっちゃんの方がビビったわ。
久々に会ったら金髪にピアスやもん。どないしたん?失恋か?」
「…ただのイメチェンです。触れないで下さい」
表情を変えず、時々格好つけてグラスを傾けるつんくに
また一つため息を吐き、りえは窓の外に視線を戻した。
師に呼び出され、島に訪れたのが昨日。
妹弟子にあたるさくらが、たった一人でお使いを頼まれたことを聞かされた。
内容は、師の口から以前聞いたことがあった実験に関すること。
「因子持ち」の人物が二人いる場所がある。その二人を連れてくるというもの。
だけどその場所を聞いて、りえは耳を疑った。
M13地区。
”大魔女”道重さゆみが住む街だった。
651 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/10(火) 22:13:27.41 0
あまりにも危険な任務をさくらに任せた師に、りえは酷く憤った。
さくらの身が心配であることは勿論。
だけど内心では、つんくの弟子の中で自称リーダーの自分に任されなかったことへの不満もあった。
さくらの魔道士としての才能が秀でていることは、勿論りえも認めてはいたけれど。
りえ自身が呼び出された理由については、まだ詳しくは聞いていない。
さくらの仕事が無事に終われば、実験の手伝いをしてほしいとのことだった。
実験。
魔道士を作る魔法の実験。
だけど、「因子」の話は聞いていても実際に見たこともないりえには
まるで想像出来ないことだった。
そんな実験をする意味も理解出来ない。
わざわざ、殆ど居ないという因子持ちの人を、リスクをおかして連れて来て、魔道士を作る意味。
魔道士なんてそこらじゅうに沢山いるのに。
もっとも師の考えていることを全部理解しようとしても、無駄なことは分かっているけれど。
とにかく、さくらが無事に戻ってこないことにはどうしようも無い。
無事に戻って来たとしても、「因子持ち」を連れてくることが出来なければ同じ。
「ほら、そんな話しとったら帰って来たで、小田」
不意に告げられた師の言葉に、りえは慌てて窓に張り付き、無数の岩の浮かぶ夜空を見上げた。
遥か彼方に、月光を背に見覚えのあるシルエット。
飛竜の翼が美しくはためき、独特の羽音を響かせ近づいてくる。
「うわー、あいつほんまに薬全部使いよった」
そう呟いたつんくの顔は、言葉とは裏腹に相変わらず笑っていた。
652 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/10(火) 22:14:23.83 0
▲
初めて名前付きモブ登場
活躍はしな(
653 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/10(火) 22:16:55.14 0
りっちゃん…(;つД`)
654 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/10(火) 22:19:46.10 0
りっちゃん良いこなのに!
655 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/10(火) 22:21:02.98 0
一瞬「まりっちゃん」に空目して
知が出てきたのかと焦ったw
656 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/10(火) 22:23:20.66 0
ということは…ヤバイぞ
下手したらつんくの弟子には牧野羽賀佐々木浜浦がまだ在籍してる可能性が
657 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/10(火) 23:04:43.97 0
寺田の小田ちゃん評がガチなやつじゃないかよw
そして10期はやんちゃしよるなあ
658 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/10(火) 23:17:02.97 O
りっちゃんなんで金髪にピアス?
659 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/10(火) 23:27:47.63 0
実際にそういう外見になってたんだよね
いつ頃だっけ去年?
660 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/11(水) 00:11:12.37 0
まさかの金子りつ子w
りっちゃんの活躍が見られるのは魔法使いえりぽんだけ!
661 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/11(水) 00:14:18.42 0
エッグや研修生はわかんないなあ
キッズはベリキューがキッズだよね
662 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/11(水) 00:14:17.38 0
正直研修生は知らないんだけど話が進んだので満足
663 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/11(水) 00:16:53.18 O
「おへその国」は本当にあったんだ!
664 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/11(水) 00:19:38.50 0
まずいよな
つんく♂だけならさゆがとっちめて終わりだったんだけど
ロリ研修生がたくさんいたら…さゆはもう帰ってこないかもしれない
665 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/11(水) 00:26:13.05 0
乗り込んだみっしげさんが真莉愛ちゃんとあかねちんつれて帰るのかw
666 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/11(水) 00:28:53.95 0
あっふくちゃんと鈴木忘れてたの
667 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/11(水) 01:43:25.78 0
これまで現役+OG+♂以外は名無しという
スタイルを貫いてきたのがここで初登場
しかもそれがりっちゃんとはホント予想外だった
ただあえてそうしたというのは研修生から
12期登場につなげる布石ということなのかな
なんて想像したくなる
668 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/11(水) 01:49:24.34 0
なるほど、はーちぇるはーちぇる言ってた作者さんだったが先にハガマリを出すかも知れないわけか
今の最大風速はカンガルみたいだがw
669 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/11(水) 09:25:03.26 0
急がず慌てずで
670 :
『笑顔』真相編@転載は禁止:2015/02/11(水) 10:46:30.68 0
まさかの研修生参戦とは...驚きました
これでまた先が読めなくなりましたね
それではこちらも投稿させていただきます
実はPCが壊れてしまって...タブレットを購入して書き込んでいます
何回かテストで書き込ませていただきました
...が使えない...
もう一つの方に書き込んだ真相編のプロローグは考えた結果使わないことにしました
すみません...ただそっちを読める方はエピソードとして取って頂ければ幸いです
671 :
『笑顔』真相編 1@転載は禁止:2015/02/11(水) 10:49:01.83 0
あやちょへ
飯窪春菜です。
お元気ですか?
突然のことで、驚いているかもしれませんね。
もしかしたら…あなたにとっては、ものすごい久しぶりに感じるかもしれません。
でも私の方は、全然そんなことないんですよ。
なぜなら、私がこのメッセージを作成したのは、あなたがあの古本屋を訪れてから数日後の事だからです。
ですが、あなたの方はもう何年も…何十年も経った後なのでは?
そうだとしても。
あなたがこのメッセージを目にしているということは…
「そういうこと」なのでしょう?
だから、私は…
あなたに、真相を伝えようと思います。
そうです。
なぜ、あなたに封印魔法がかけられていたのか?
それは、誰の仕業だったのか?
その答えを、今の私は知っているのです。
672 :
『笑顔』真相編 2@転載は禁止:2015/02/11(水) 10:51:23.79 0
驚かれましたか?
なぜ、私がそれを知っているのか…
多分、あなたの想像通りだと思いますよ。
そうです。道重さんに教えていただいたんです。
あなたが旅立ったあと、道重さんが全てを解明してくれました。
あなたは、あの方がどうやって調べたか知りたいでしょうね。
大丈夫、その説明も追々していきます。
それを知ったあなたは、本当に驚くと思いますよ。
…あなたのその反応を、今の私が見れないのが本当に残念でならないです。
ただ...そうですね。
未来の私が、その時のあなたの横にいる事も、あるかもしれませんね。
今の私は、それをただただ願うばかりです。(その場合、このメッセージの意味は無くなりますが…)
それじゃ…始めますね。
673 :
『笑顔』真相編@転載は禁止:2015/02/11(水) 10:53:48.88 0
何とか書き込めました
タブレットも慣れれば使いやすいですね
短いですがここまでです
出来次第投稿させてもらいます
674 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/11(水) 12:04:18.50 0
真相編きた!向こうと何が違うのか…楽しみにしてます
675 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/11(水) 13:17:15.02 0
ついに真相が!
でもなんで手紙で??
ともあれ続きが気になります
676 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/11(水) 14:32:11.51 0
本編と笑顔編とやっつー漫画が24時間以内に更新されるという贅沢
677 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/11(水) 19:11:11.26 0
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
,。∩______フ *
+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜保全の魔法っちゃよ
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
678 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/11(水) 21:28:12.39 0
∩<道重さん!道重さん!
679 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/11(水) 23:03:21.00 0
<::ヽ 。'“゜`・*。 。*゜”`'。
|::::::\ ☆ * ゜+゜ ♪
∠ニニニ`_ /゜''+。., ゜,, ,.。+''゜
|||9|‘_ゝ‘)つ ゜“・:+.:.。♪,,*:...。.:.+・ ”゜
⊂ へ(/⌒) ゜*。
ノリ.〉 /^/@ニ)' ゜・*。+・`
〈 〈/ ,/
(_/@二)
`ー―'"
680 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/11(水) 23:57:53.32 0
>>676 そんなこと言うもんだから投稿したくなっちゃったじゃんw
というわけでいってみよー
681 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/12(木) 00:00:53.18 0
「……はぁ……はぁ……はぁ……
……はぁ……はぁ… はぁ………」
夜空に星が瞬く。
全てが暗闇に飲み込まれそうな山道を独りの少女がひたすらかけていく。
その後方にはゆらゆらとした松明の灯りが見える。
『良いか!奴を逃がすな!必ずひっ捕らえい。』
『はっ!』
少女は時折、後ろを振り向き距離を確認する。
決して捕まってはならない。脚も息も限界は近い。
それでも今はひたすら走るしかない。
少女は自分自身を叱咤しながらもつれる脚を前へと進めていく。
昨晩降った雨のせいで道はぬかるんではいるが逆にそれが追っ手の脚を同様に阻んでいたことは幸いであった。
少女は無意識に襟元に隠してある『モノ』をギュッと握りしめる。
城を抜け出す前に主から掛けられた言葉が頭の中に響く。
『良いこと?これはこの領国(くに)の行く末を決めるものです。
必ずこれを届けるのです。』
682 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/12(木) 00:04:05.54 0
(姫様が、託してくれたこの密書…。必ず届けなければ…。)
普段は優しい御方様があんなに真剣な表情を見せるのは初めてであった。
それほど、現状は差し迫っている。
少女は襟元から手を離すと再び、大きく腕を振り上げ前だけを見据える。
『ええぃ、まだ捕まらんのか。一体何をしておる。
あの密書がやつの元へ渡ればどうなるかということがわからんのか。』
『はっ!申し訳ございませぬ。しかしこのような足下では馬を走らせる訳にも参りませんので…。』
『うるさい!言い訳は無用じゃ。さっさとあ奴を連れて参れ。』
その時、周囲に怒りをぶつける男に別の配下のものが駆け寄ってくる。
配下のものはその主の前で片膝をつき頭を少し下げながら収集してきた情報の報告をする。
『申し上げます!地元民の話によりますとこの先、昨夜の落雷により橋が焼失したとのことでございます!』
その報告を聞いて、今まで怒りの表情を浮かべていた男の顔がにやける。
そして再び命令を下す。
『そうか、それは良い。お前たち聞いたか。
きゃつは袋のネズミじゃ。この時を逃すな。確実に捕まえるのじゃ。』
683 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/12(木) 00:09:16.76 0
その頃、少女は眼下に広がる川の流れにしばらく茫然としていた。
遥か下の暗闇の中で、轟々と音を立てる川は普段の様相を失い完全に暴れ川と化していた。
目的とする場所へ行く為にはどうしてもこの川を越えなければならなかった。
しかし周囲を見渡すがどこにも回り道をするような場所はない。
(嵌められたか…。)
『そこまでのようだな、小娘。』
突然、背後から静かな声が響く。
その声を聞きバッと少女が振り返ると、そこには自分を取り巻く幾重もの松明の灯り。
『さぁ、大人しく密書をこちらへと渡してもらおうか。』
男は右手を上に向け少女に渡すように促す。
「…嫌だ。誰が渡すもんか。」
少女は男の要求を突っぱねる。
渡す気配のない少女の姿に苛立ちを覚えた男は不意に腰の刀を抜き放つとそのまま少女へとその切っ先を向けた。
その切っ先を避けるように少女はジリジリと後ろへと下がっていく。
『さぁ、さぁ』
少しずつ間合いをジリジリと詰めてくる男。
そして突然、刀を振り上げ、斬りかかろうと大きく一歩を踏み出す。
男の思いがけない動きに少女は大きく一歩、後ろに下がってしまった。
そこにあるはずの地面はなくバランスを崩した少女の身体は後ろへと傾く。
伸ばした手は虚しく空を切った。
「キャアアアアア…アアア……アア…」
684 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/12(木) 00:11:23.85 0
《まーどぅー戦国物語2》
「ふぃー…。なかなかハルに合うの見つかんないなぁー。
水系統って応用させにくいんだよなぁ」
ブツブツと独り言を言いながら遥は分厚い魔導書と化学の本と物理の本とのにらめっこを続ける。
685 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/12(木) 00:13:33.40 0
「あっ、この爆発チックなやつとか使えそう。
えーっとなになに、『水魔法に物理的な魔法を応用させると水の分子運動が促進されて…』って、
何言ってるのかさっぱりだわ。」
遥が得意とする魔法は水系統。
『水』そのものの動きを制御する事ができる。
また、その技術と光を応用して幻を作り出すことも可能だ。
しかしながら、遥は最近自分の使う魔法に自信が持てなくなっていた。
どうあったって弱い、そんなイメージを持つようになっていた。
一般的に単一属性はその相対する魔法によって威力が大きく違う。
例えば、火属性であれば、草系統には強いが水系統には弱いというように
相手の魔力の系統によって自分の魔法が有利か不利かが、決まる。
もちろん実際の闘いの場においてそんな悠長なことは言っていられない。
だからそのためにも複数の属性を組み合わせた魔法を研究する必要がある。
遥の魔法も相当な努力によって身に付けたもの。少なからず、遥にもその自負があった。
しかしながら、遥の場合、身近な所にいる魔導士の存在のせいでその自負が呆気なく崩された。
鞘師里保。
魔導士協会の中でも戦闘を得意とする執行魔導士でもあり、その中でも若手最強と噂される人物。
686 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/12(木) 00:16:39.56 0
遥は過去に里保に挑み、敗北したことがある。
度重なる闘いの後でいくら疲弊していたとはいえ、『水』が『火』に負ける。
それは遥にとって衝撃的なものであった。
今でこそ、里保とは和解し親しい中ではあるがあの出来事は遥に
自らの魔法について考えさせるものとなった。
(いつの日かリベンジを!)
そう心に決めてそれからは積極的に魔法を研究するようになった遥。
今日も自室(さゆみ邸)で友人の春菜から借りた魔導書を読みながら思考を凝らす。
(何かないかなぁ。意外性と強さを兼ね備えたやつ…。)
687 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/12(木) 00:19:33.97 0
「どぅー、どっか遊びいこーよ!」
突如、静けさがけたたましい声で打ち破られる。
遥は一つ溜め息をつくと本から顔を上げ、声の主を軽く睨む。
「あのねえ、まーちゃん?今の状況見てわかんない?ハルは忙しいのさ。魔法研究してるわけ。
まーちゃんは相手の顔を見て話しかけるんじゃ無かったの?」
遥の言葉に優樹は少し不満げに口を尖らせる。
「えー、いいじゃん。魔法の研究なんていつでもできるでしょ。どぅーのケチ!」
優樹から返ってきた思わぬ一言に遥もつい強い口調になる。
「はぁ?ハルのどこがケチなのさ。第一魔法の研究とケチさの何が関係あるわけ?」
「もういいもん、あぬみん誘って遊ぶんだから。
もう、どぅーとなんか遊んであげないんだからよーだ!」
そう一言、言葉を吐くと優樹は部屋から出て行く。
(全く、子供なんだから…。)
遥はその様子を見て苦笑する。
688 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/12(木) 00:21:00.98 0
亜佑美は今朝から執行魔導士の新人研修会に参加するために
中央地区にある魔導士協会へと出かけているのであった。
優樹はすっかりそれを忘れている。
「きっと、すぐに戻ってくるんだろーな。
『あぬみん居ないっ』とかなんとか言いな…。」
がちゃバーン
「あぬみん居ないっ!」
激しい音を立てながら再び部屋へと戻って来たのはやはり優樹であった。
思わぬ自分の洞察力に遥はにやける。
しかし、自分の集中力も完全に切れたようだ。
遥は魔導書を閉じると、誰とも遊べず不満そうな顔をしている優樹へと声をかける。
「わっーたよ、まーちゃん。ハルも疲れたから息抜きする。どっか行こ。」
続く
689 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/12(木) 00:22:58.67 0
というわけでこんばんは
戦国編2です
最近、尻すぼみで終わる作品が多かったのでこれぐらいは頑張って書きたいと
思います
よろしくおねがいします
690 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/12(木) 00:24:49.75 0
新しい続きキタ━(゚∀゚)━!
691 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/12(木) 00:47:23.33 0
戦国編復活きたー!また楽しみが増えた〜
692 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/12(木) 00:51:15.81 0
ふくちゃんが入って来たかと思ったw
どぅっ!
693 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/12(木) 01:11:56.83 0
それはガッチャバーンだろw
694 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/12(木) 04:44:38.17 0
695 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/12(木) 09:01:05.32 0
ほえ
696 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/12(木) 13:11:00.39 0
>>694 こんな前から今の展開を考えてたのか
そう考えるとスゲーな
697 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/12(木) 18:13:25.30 0
おいおい
金子りっちゃんの活躍が本当に見られるって言うのかい
698 :
119-171-150-37.rev.home.ne.jp@転載は禁止:2015/02/12(木) 19:04:58.19 0
なんか本当にりっちゃんが帰ってきたようでワクワクする!
699 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/12(木) 19:33:05.02 O
700 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/12(木) 19:55:14.33 0
まーどぅー編お疲れ様です
自分が初めて『笑顔』を書き込ませていただいた頃を思い出して
なんだか嬉しいです
本編や他の様々な作品の作者さんも常にあげられていて
ここがまたどんどん盛り上っていきそうでワクワクします
701 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/12(木) 20:37:39.11 0
702 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/12(木) 20:42:56.84 0
太い…
703 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/12(木) 21:51:25.63 0
!!
704 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/12(木) 22:07:37.14 0
すごく…大きいです…なの
705 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/13(金) 00:11:13.74 O
生田衣梨奈 えりぽん。魔道士。家出して道重さんの家に居候中。世界一の魔法使いを目指している。 人間離れした巨根の持ち主。
706 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/13(金) 00:43:19.13 0
このナマちゃんは形がちょっとナマナマしいからNG
707 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/13(金) 03:46:53.21 0
生田ぁそれは…
708 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/13(金) 10:23:37.09 O
これはすごい
709 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/13(金) 12:00:55.41 0
お昼ヤシ
710 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/13(金) 12:17:11.26 O
なんでそのマーク描いたんだ?
711 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/13(金) 14:25:15.47 0
だっていくらなんでもナマちゃん描いたらヤバいだろ
712 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/13(金) 18:20:06.95 O
自覚なきエロス
713 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/13(金) 19:53:21.97 0
もろん
714 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/13(金) 20:18:02.87 0
もろん言うなw
715 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/13(金) 23:39:46.52 0
*``・*+。
`*。
*。
。☆ノハヽ *
+川c ’∀´)*。+゚
`*。 ヽ つ*゚*
`・+。*・`゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・+ ゚
716 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/14(土) 03:36:38.82 0
笑顔編を読むには過去ログあさるしかないのか
717 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/14(土) 09:04:30.60 O
里保おきるっちゃ
718 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/14(土) 12:40:03.27 0
昼
719 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/14(土) 13:29:38.83 0
里保おきやー
720 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/14(土) 18:18:28.67 O
寒いっちゃ
721 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/14(土) 20:37:27.47 0
ハo´ 。`ル
722 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/14(土) 22:26:04.92 0
_l‘)
723 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/14(土) 22:50:20.22 0
ゥ ゚)
724 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/15(日) 00:42:55.78 0
ー´リ
725 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/15(日) 02:37:18.01 0
。.・)
726 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/15(日) 06:07:17.94 0
(・ 。
727 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/15(日) 10:35:28.31 0
ゥ・从
728 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/15(日) 11:35:36.15 0
大阪ハロコン
娘。OG大阪ディナーショー
コミ→あっちゃんのライブはしご
729 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/15(日) 12:27:29.73 0
今日の大阪OGはディナーショーじゃなくて普通のライブだよ
このあと行くから
730 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/15(日) 13:24:19.75 0
そうなのか
いてらさい
731 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/15(日) 19:07:13.50 0
973
999
733 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/15(日) 21:22:59.23 0
さて
734 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/15(日) 23:36:03.52 O
もろん
735 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/16(月) 02:23:28.71 0
りっちゃんいい子なのにね
736 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/16(月) 04:29:59.36 0
昨夜やっとこさ今頃購入したさゆ卒横アリ見て号泣
737 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/16(月) 10:27:59.80 O
里保起きるっちゃ
738 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/16(月) 13:48:09.29 0
えり、えりぽ、おはおはようデュフ
739 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/16(月) 19:23:53.36 0
.∀´)デュフフ
740 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/16(月) 21:14:20.37 0
BD見たらまた
ちゃゆううううぅ…
741 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/16(月) 21:14:59.04 0
▼
暗い夜空と海面の間をさゆみが飛ぶ。
その速さの為に、輝く翼は、一筋の光の線となって海と空とを隔てていた。
嵐の雲の下を抜け、星空が顔を出している。
空を飛んでいると、少しだけ落ち着く。
さゆみは冷静になった頭でもう一度、状況に思いを巡らせていた。
また気付いたミスが一つ。
衣梨奈や里保が、黙って家に留まるはずがない。
いくらさゆみが言って聞かせたところで、彼女達の気持ちと
性格を思えば、必ず後を追ってくるだろう。
家に魔法で縛りつけてこればよかったのかもしれない。
だけどさゆみには、そんなことは出来なかった。
西の大魔道士のことや薬のこと、そもそもソレを告げるべきでは無かったのだ。
そして真希との通信も聞かせなければよかった。
そうすれば、絶対にさゆみを追ってくることも出来ない。
そこまで考えて、クスリと笑う。
もしかしたら、それでも彼女達はさゆみの向かう先を割り出してしまうかもしれない。
子供たちの気持ちの強さ、それが大きな力を発揮することをさゆみは知っていた。
春菜や里保には、断片的でも様々な知識もある。
742 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/16(月) 21:15:29.98 0
きっと、あの子達が大人しくしていることなんて無い。
それならば、仕方が無い。
子供たちが到着する前に、全てを終わらせることが出来ればいいけれど
それが叶わなくても、必ず守ればいいのだ。
衣梨奈も里保も、春菜も優樹も遥も亜佑美も。
そして聖と香音も。
自分は大魔道士と呼ばれるようになった。
大昔、何一つ守れなかった頃の自分と、変われているだろうか。
さゆみの自身への信用に、根拠は無い。
衣梨奈と春菜は、死んでいてもおかしくなかった。
そのことが強く胸を騒めかせる。
もし「小田さくら」が、完全につんくの支配下にあったならば
二人は殺されていた。
仕事を全うする上で、さくらが迂遠な手順を踏んだ理由はさゆみへの警戒。
だとするならば、状況から「つんく」へと辿り着き、後を追っている今
部分的に仕事は失敗していることになる。
衣梨奈や春菜の口から状況が漏れる前に、殺してしまうのが正解だった。
二人は何の抵抗も出来ず気絶したのだし、さくらにとって造作もないことだったはずだ。
それをしなかったことは、さくらが自らの意思を持ち、感情を持っていた証拠。
さくらに救われた。
743 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/16(月) 21:15:56.34 0
まだ会ったことは無い。
昨夜から、衣梨奈達に話を聞いて、興味を抱いていただけの少女。
その裏切りが、酷く衣梨奈達の心を傷つけたのも事実。
だけどさゆみは、衣梨奈達を殺さなかったさくらの心に、少しだけ感謝していた。
そこに心があったことに。
自分の失態で、唯一の弟子と親しい友人を失う、そうならなかったことに。
これから会えるだろうか。
その心を知れるだろうか。
つんくと対峙する。
その上で、さくらのことを気にする余裕はあるだろうか。
恐らく敵として立ちはだかることにもなるだろう。
皆、守る。
大切な子供たちを。大切な子供たちの気持ちを全部。
出来るか、じゃない。
やる。
そんなことも出来ない”大魔女”なんて、ただのお笑い種。
ピエロもいいところじゃないか。
さゆみは口の端に小さな笑みを浮かべ、一層速度を増した。
根拠も自信も無くても、ただひたすら走って来た。
それが”大魔女”道重さゆみの、長い長い時間の全てだから。
.
744 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/16(月) 21:16:27.02 0
広大な城の広間にさくらを下した飛竜は、大きく伸びをして
島の山の頂、自身の塒へと帰って行った。
つんくとりえがさくらを出迎える。
さくらは二人の姿を見つけ、小さく頭を下げた。
「戻りました。りっちゃんも来てたんですね」
「おう、お疲れさん。
金子にも手伝って貰おう思てな」
「ふぅ、無事でよかった。心配したよ」
さくらはりえと小さく笑みを交わし、それからつんくに目を向けた。
つんくは城の中へ歩きながら、相変わらずの笑みを浮かべてさくらに問いかけた。
「そんで、どうや?」
「連れて来ました」
さくらは、ポケットから小瓶を取り出してみせた。
小さくなった聖と香音が、柔らかい布の上で静かに眠っている。
「さすがやな。ご苦労さん。
その子らの部屋一応用意しとるから、はよそっから出してやりや」
「はい」
745 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/16(月) 21:18:06.52 0
城の中の入り組んだ道をついていく。
全体が大きな魔力、それも大魔道士が長い年月を費やした魔力で形作られている城は
あまりにも奇妙で入り組んでいて、ともすればすぐ迷子になってしまう。
どこをどう歩いたのか、つんくが一つの部屋の前で立ち止まった。
扉を開けると、いくらか普通の部屋がある。
ベッドが二つ並んでいて、小卓があり
申し訳程度に女の子好みのする調度が揃っていた。
さくらがビンの蓋を開け、魔力を込める。
すると二人の身体がゆっくりとビンの外へ出て、元の大きさに戻ってそれぞれのベッドに横たえられた。
「すみません。もうすぐ目を覚ますと思うんですが…」
「かまへんて。疲れとったら考えるもんも考えられへんやろ。
ゆっくり休ましたったらええねん」
りえは、ベッドで静かに寝息を立てる二人をじっと見ていた。
因子を感知することが出来ないりえには、ただの可愛らしい女の子に見える。
だけど特別な存在、なのだろうか。
自分たち魔道士よりもずっと。
「まあどっちにしろ、暫くはここにおってもらわなあかんからな。
小田と金子は、とりあえずこの子らの面倒見たってな」
つんくの言葉に、さくらは肯き、りえは胡乱げな視線を向けた。
「私が来たのは、そのためですか?」
「ん?そうやで。実験の為にも大事なことやからな」
相変わらずニヤニヤと笑っているつんくの顔からは、何も真意を読み取ることは出来ない。
746 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/16(月) 21:18:46.57 0
「ま、取りあえず目覚ますまで待とうや。
小田もそれまで休んできたらええやん。お疲れやろ?
目覚ましたらお前にも知らせるからな」
「はい、そうさせて貰います。
…先生、私の仕事はこれでよかったですか?」
さくらがぽつりと付け加えた言葉に、つんくは笑みを深めた。
「85点やな」
「合格点、だけど完璧ではない…?」
「俺は満点やってもええんやけどな。
お前自身が、納得しとらん顔しとるからなぁ」
さくらはその言葉を聞いて、つと押し黙ってしまった。
「ま、いろいろ考えたらええねん。
おもろいことになりそうやし、俺は満足やけどな」
そういって、顔をどこか遠くの空に向けたつんくの仕草を
りえは不思議に思った。
だけどその言葉の意味は、やはりよく分からなかった。
さくらはもう一度頭を下げ、仮住まいにしている自室へと戻って行った。
▲
747 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/16(月) 21:20:18.86 0
全部小麦すぎる
748 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/16(月) 21:37:38.10 0
つんくもやっぱりさゆが近づいてきてることに気づいてるのね
さゆとつんくの直接対決まであと少し!!
749 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/16(月) 22:06:23.61 0
ヤッツー!!
750 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/16(月) 22:26:49.34 0
てかここに来てフクちゃんとりっちゃんが遭遇するなんて…何か運命(作者の思惑)を感じるw
751 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/17(火) 00:17:07.54 0
752 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/17(火) 00:29:17.88 0
おー良いねベリ編の二人
753 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/17(火) 00:33:39.88 0
そこに同期の絆はあるのかないのか
754 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/17(火) 00:57:39.60 0
まさか「全部小麦すぎる」をこのスレで見ようとはw
しかもおそらく作者さんからw
755 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/17(火) 02:18:53.44 0
kwsk
756 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/17(火) 08:08:27.81 0
スパああああああああ
757 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/17(火) 13:33:16.03 0
雨
758 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/17(火) 14:21:16.26 O
えりぽん、傘の魔法お願い
759 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/17(火) 18:41:37.13 0
∩<これでいいと?
760 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/17(火) 18:44:40.84 0
3ヶ月ぶりぐらいにこのスレ来たけどやっぱり面白いなあ。続いてくれててよかった。ありがとう。
761 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/17(火) 19:39:50.53 0
ちゃゆ?
762 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/17(火) 19:48:37.38 0
道重が狼で。とか使うわけないだろいい加減にしろ
ちゃゆ?ちゃゆなの?ちゃゆうううううううううううう
763 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/17(火) 20:10:41.20 0
さゆのレスだと思うとめっちゃ泣けてきた
764 :
『笑顔』真相編@転載は禁止:2015/02/17(火) 20:47:34.21 0
それでは続きを投稿します
765 :
『笑顔』真相編 3@転載は禁止:2015/02/17(火) 20:49:06.70 0
…ああ、そうだった。
これを言っておかないと…
注意事項です。
『私酔い』に、気を付けて下さいね。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
私はそのアクセサリーショップを出ると、外の新鮮な空気を大きく吸い込みました。
そしてゆっくり体を伸ばすと、右手にぶら下げていた紙バックの中の購入品の数々を見下ろしました。
…よし。これだけあれば、いいかな?
私は満足感に浸りながら、自分の家に向かって歩き出しました。
まっすぐに続く帰り道で、私はなんとなく自分の足取りが軽いのを感じました。
その理由は、自分でも良く分かっていました。
あと数日で、久しぶりにあやちょに会えるからです。
766 :
『笑顔』真相編 4@転載は禁止:2015/02/17(火) 20:50:27.22 0
絵画コンクールの表彰式に出席するために、この地区をお父さんと一緒に旅立ったあやちょ。
彼女に出会ってから、これだけ長い間会わない期間があったのは初めての事でした。
だから私は、次に彼女に会った時に話したい事がたくさんありました。
…あやちょに会ったら、何から話そうかな?
近所に新しくできる予定のカフェの事とか。
一緒に観に行きたい映画の事とか。
それから、あやちょがいない間に私が頑張った、道重さんの調査結果とか。
ああ、あとはこの地区の外の事も詳しく聞きたいし…
それから…それから…
私は歩きながら彼女に会った時の事を想像していましたが、
つい自分の顔が微笑んでいる事に気付きました。
それは、想像の中の彼女の表情に、思わずつられてしまうからでした。
そう…キラキラと輝く、最高の笑顔に。
私は駆け出してしまいそうになる衝動を抑えながらも、溢れ出る喜びを噛みしめていました。
…あやちょに出会えて、良かった。
あやちょの『笑顔』に出会えて、良かった。
そして、あなたの本当の笑顔を見ることができて、良かった。
彼女に出会わなければ、私は今でも笑顔を失ったままだった…
これからも、ずっとずっと、あやちょと一緒にいよう。
そして、ずっとずっと、一緒に笑顔でいよう…
767 :
『笑顔』真相編 5@転載は禁止:2015/02/17(火) 20:52:14.58 0
「うふふ…あやちょ、これを見たらどんな顔をするかな?」
私はそう呟いて、右手を少し振動させました。
持っていた紙バックの中身が、じゃらじゃらと音を立てます。
それはたった今買い込んだ、沢山のアクセサリーの金属音でした。
あやちょがコンクールの表彰式に出発する前のあの日…
私が貸した服で着飾った彼女を見たとき、私は確信したのです。
やっぱりこの子は、もっとオシャレをするべき!!
そう…ちゃんと女の子らしい恰好をさせて、もっと「可愛い」をアピールさせないと。
だって…だって…
最高に美人さんなのに!
素材が良すぎるのに!
勿体なさすぎる!!
そんなわけで…使命感にも似た何かに目覚めた私は、あやちょが不在の間に、
彼女に合いそうな服や装飾品を見つけては、手あたり次第に買い込んでいたのでした。
…本人にとっては大きなお世話以外の何物でもないことは、十分に分かっていました。
でも、嫌がるあやちょに様々な可愛い恰好をさせるのを想像してしまうと…
私は、いつの間にか自分の頬が緩みっぱなしな事に気づいて、慌てて考えを訂正しようとしました。
いけないいけない!これは、私の趣味の為じゃない!
全て、あやちょ自身の為なんだ!そうなんだ!
私は首をブンブン左右に振りながら、無理やり自分を正当化しようとしましたが…
…あ、そうだった。
768 :
『笑顔』真相編 6@転載は禁止:2015/02/17(火) 20:53:37.29 0
私は立ち止まると、上着のポケットの中に手を突っ込んで、その中の物体の手触りを確認しました。
あやちょの家に行ったら、これを渡すのを忘れないようにしないとね。
その四角い感触は、リボンと包装紙でラッピングされた、彼女のお父さんへのバースデイプレゼントでした。
あやちょと最後に会った時の話題で、お父さんの誕生日が近い事を思い出した私は、
今日の買い物の時に彼女のお父さんに渡すプレゼントを選ぼうと思いました。
そして何を買おうか色々悩んだ挙句、あやちょと同じくアクセサリーを渡すことにしたのです。
私は目を閉じて、彼女のお父さんの普段の恰好を想像しました。
お父さんは、私が家に行く時はいつも魔道士らしい恰好をしていましたが、
あやちょと同じく、とにかく地味な服装ばかりで...
私は俯きながら、ため息をつきました。
「まったくあの親子は!自分の恰好に無頓着すぎるんだから!」
そう憤慨しながら、私は頭を上げて再び歩き出そうとしました。
しかし私は、前に進む事ができませんでした。
自分の目の前に、人が立っていたのです。
「…わっ!」
私はぶつかりかけて、慌てて立ち止まりました。
「あっ…ごめんなさい!よそ見していて…」
769 :
『笑顔』真相編 7@転載は禁止:2015/02/17(火) 20:56:00.06 0
早口で謝りながら、相手の顔を見上げて…
「…えっ!?」
その人物の意外さに、私は呆気にとられてしまいました。
それは、たった今自分が想像していた人だったのです。
「春菜くん、やっと見つけた」
あやちょのお父さんは、私の顔を見つめながらそう言いました。
その口調は、私と出会えて安堵しているように聞こえました。
でも…それでいて、なんだか切羽詰まっているような…
「えっと…あの、お父さん?」
私はそう言いながら相手の恰好を見て、少し戸惑いました。
その服装は、いつもの魔道士らしい恰好ではなく、普通の人間が着ているような外出着でした。
でも、私が戸惑ったのは…その服のあちこちが、ひどく汚れていたからです。
まるで、煙突の中を掃除した後みたいに真っ黒で…
「あの…その服、どうなされたんですか?」
私が質問すると、お父さんは首を左右に振ってから答えました。
「すまないが、あまり時間がない。手短に話す」
「…え?」
「私たちの家が、火事にあった」
………………
………………
……かじ?
770 :
『笑顔』真相編@転載は禁止:2015/02/17(火) 20:56:44.80 0
さる回避です
771 :
『笑顔』真相編 8@転載は禁止:2015/02/17(火) 21:20:24.43 0
私がその単語を消化する間も無いまま、お父さんの話は先に続いた
「私たちは無事だったが、この地区を出なければならなくなった。突然のことだが」
「…え?あの…………え?」
………………….
今、何て言ったの?
この地区を、出る?
出るって、いなくなるってこと?
………………….
私、「たち」?
「君に、頼みがある」
そう、声が耳に届きました。
しかし私の脳は、今の言葉を理解する事が出来ずに、ただただ混乱し続けていました。
「たち」って…
あやちょも、いなくなる?
そんな…なんで…そんな…
「これを、持っていてほしい」
その言葉とともに、私の視界に白い筒のような物が現れました。
私は無意識にそれを受け取りましたが、渡されたものが一体何なのかを考える余裕はありませんでした。
「この絵を、持っていてほしい。 今の彩花は、火事のショックで何も考えられない状況だ」
772 :
『笑顔』真相編 9@転載は禁止:2015/02/17(火) 21:22:09.40 0
…絵?
「彩花が落ち着いたら、その事をちゃんと話す。そして、必ず君に連絡させる。だから、待っていてくれ」
そこで言葉を切ると、お父さんは素早く後ろを振り向きました。
そしてそのまま立ち去ろうとしたので、私は思わず声をかけていました。
「あのっ!」
私の声に、お父さんは立ち止まってこちらに振り向きましたが、
私はその後を何て続けていいかわかりませんでした。
数秒間の沈黙が続いたあと…
私は、ポケットに手を入れていました。
中にあった小さい箱を取り出して、お父さんに向かって差し出しながら、こう言っていました。
「あの…お誕生日、おめでとうございます」
お父さんは、とても驚いた顔をしました。
少しの間その表情のまま硬直していましたが、私の手から躊躇いがちにプレゼントを受け取ると、
こう言いました。
「…ありがとう、春菜くん」
「いえ…いつもお世話になっているし…あやちょのお父さんだから」
そう答えながら私は、自分は何をしているのだろうと思いました。
違う…そんな事をしている場合じゃない。
もっと、訊かなきゃいけないことがあるのに…
お父さんは私の顔を見つめていましたが、私の表情から思いを感じ取ったのか、
初めて笑顔を見せてくれました。
773 :
『笑顔』真相編 10@転載は禁止:2015/02/17(火) 22:07:19.06 0
でも、その笑顔は…とても切なくて、とても寂しそうに見えました。
そして…
「彩花を、大切に思ってくれてありがとう」
私が気づくと、目の前には誰の姿もありませんでした。
私はその場にしばらく立ち尽くしていましたが、自分の右手に何かの感触を覚えて、ふと我に返りました。
視線を向けてみると、持っていたのはくるくるに巻かれた白い紙でした。
私はそれを広げて、中を見ました。
それは、あやちょが描いた、あの『笑顔』の絵だったのです。
私は 自分の 笑顔を 再び 失いました
そして
私は その代わりに
あやちょの 笑顔を
預かって いたのです
…………………………………………….
774 :
『笑顔』真相編@転載は禁止:2015/02/17(火) 22:08:52.85 0
今日はここまでです
誤字がありますね すみません
はるなんの地の文は基本敬語です
775 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/17(火) 22:13:25.11 0
更新乙です。最初はんなんなのかあやちょなのか混乱してしまったw
『笑顔』の行方・・・切ないな
776 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/17(火) 22:14:02.53 0
更新乙です
なるほどこのタイミングではるなんは
『笑顔』の絵を預かっていたのか
そして代わりに渡した誕生日プレゼントが
あやちょがはるなん化する引き金になるとは
なんとも皮肉な話だ・・・
777 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/18(水) 00:55:13.60 0
笑顔編きてたーー
やはりいい作品だ
ところでですが自分もまたちょっと作品を避難所へ上げました
ひなフェス動画を見ていたらついw
ベリ編の外伝仕様です
ひまつぶしになれば幸いです
778 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/18(水) 02:54:16.42 0
>>777 乙です
ベリ活動停止前に更新あって嬉しいです
779 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/18(水) 13:17:27.73 0
昼
780 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/18(水) 17:40:22.69 0
夕
781 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/18(水) 20:29:21.78 0
チェルぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ
782 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/18(水) 21:05:17.73 0
だーちゃんがアイスリンク作る
はーちんがスケート披露
だーちゃんはすってんころりん
それとは関係無くりほりほとふくちゃんが夢に出てきたびびった
783 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/18(水) 21:07:33.18 0
そう言えばだーいしはスケート出来るんだろうか?
784 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/18(水) 21:11:01.16 0
スベリーズなだけにね!
785 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/18(水) 21:13:11.19 0
北国雪国だし冬季スポーツの一つや二つは・・・どうなの?
786 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/18(水) 21:45:04.21 0
仙台なら普通に冬に体育でスキーかスケートやってそうなんだが
787 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/18(水) 22:59:28.42 0
∩ ∩
(‘∀´;c| | ヒエー 誰か止めてー
| |
⊂⊂____ノ =§
788 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/19(木) 01:03:29.76 0
鞘師に出会う前のドタバタだーいしである
789 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/19(木) 09:19:23.95 0
おは
790 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/19(木) 12:23:24.88 O
ちちん
791 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/19(木) 17:48:23.78 0
ぷいぷい
792 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/19(木) 17:51:33.53 0
キッズ=ベリキュー
エッグ=ポッシ、アプガ、真野、吉川、北原、リンリン、譜久村、工藤、和田、福田、前田、小川、竹村、田村、宮崎、宮本、高木、金澤、植村、
研修生=槙野、羽賀、佐々木、室田、カントリー、新ユニ、
であってるます?
793 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/19(木) 17:55:08.21 0
竹村?竹内の事?
794 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/19(木) 17:58:37.21 0
×槙野 ○牧野
あと宮崎、金澤、植村は研修生だと思う
795 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/19(木) 18:07:45.89 0
うお
竹内と植村を混ぜたようです
竹内ですねたけちゃん
牧野こっちか
キッズ=ベリキュー
エッグ=ポッシ、アプガ、真野、吉川、北原、リンリン、譜久村、工藤、和田、福田、前田、小川、竹村、田村、宮本、高木、
研修生=宮崎、金澤、植村、槙野、羽賀、佐々木、室田、カントリー、新ユニ、
ですね?
796 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/19(木) 18:08:46.75 0
キッズ=ベリキュー
エッグ=ポッシ、アプガ、真野、吉川、北原、リンリン、譜久村、工藤、和田、福田、前田、小川、竹内、田村、宮本、高木、
研修生=宮崎、金澤、植村、牧野、羽賀、佐々木、室田、カントリー、新ユニ、
訂正
797 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/19(木) 18:29:19.66 0
田村じゃなくて勝田でしょ?
あと宮崎は研修生にはなってないよ
キッズ=ベリキュー
エッグ=ポッシ、アプガ、真野、吉川、北原、リンリン、譜久村、工藤、和田、福田、前田、小川、竹内、勝田、宮本、高木、
研修生=金澤、植村、牧野、羽賀、佐々木、室田、カントリー(稲場・山木)、新ユニ(藤井・広瀬・野村・小川・浜浦・田口・和田・井上)
798 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/19(木) 18:32:09.21 0
小田ちゃん・・・涙
799 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/19(木) 19:12:49.17 0
あー
さくらちゃんごめん
めいめいとりなぷは逆でしたか
キッズ=ベリキュー
エッグ=ポッシ、アプガ、真野、吉川、北原、リンリン、譜久村、工藤、小田、和田、福田、前田、小川、竹内、勝田、宮本、高木、
研修生=金澤、植村、牧野、羽賀、佐々木、室田、カントリー(稲場・山木)、新ユニ(藤井・広瀬・野村・小川・浜浦・田口・和田・井上)
ご助力ありがす
こうですかね
期はまとめてません
800 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/19(木) 19:13:55.92 0
うあー
キッズ=ベリキュー
エッグ=ポッシ、アプガ、真野、吉川、北原、リンリン、譜久村、工藤、和田、福田、前田、小川、竹内、勝田、宮本、高木、
研修生=小田、金澤、植村、牧野、羽賀、佐々木、室田、カントリー(稲場・山木)、新ユニ(藤井・広瀬・野村・小川・浜浦・田口・和田・井上)
こうですね
801 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/19(木) 19:32:47.85 0
訂正したは良いけどこれ何に使うの?
w
802 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/19(木) 20:37:31.10 O
更新の予感!
803 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/19(木) 22:43:42.58 0
何でいきなりと思ったらこれ聞いてるのもしかして本編作者さん?
もしそうなら♂の弟子として本格的に登場もありえるのか??
804 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/20(金) 01:30:07.21 0
本編作者さんが小田ちゃん忘れるとかあり得ないと思うけどな
805 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/20(金) 02:14:40.36 O
どちらにせよなにかクル━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!
806 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/20(金) 02:34:58.23 0
厳密に言えば…
エッグ→研修生に名称変更したのが2011年末なのでそれまでに加入したメンバーはすべてエッグ扱いでいいと思う
キッズ=ベリキュー
エッグ=ポッシ、アプガ、真野、吉川、北原、リンリン、譜久村、工藤、小田、和田、福田、前田、小川(紗)、竹内、勝田、宮本、高木、新ユニ(浜浦・田口・小川(麗))
研修生=金澤、植村、牧野、羽賀、佐々木、室田、カントリー(稲場・山木)、新ユニ(藤井・広瀬・野村・和田・井上)
807 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/20(金) 02:51:04.71 0
>>803 本編作者さんではありません
何にというか良く分からなかったもので知りたかったのです
でも何かの役に立てば良いのですが
お騒がせしました
808 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/20(金) 07:56:51.41 0
本編作者さんはヘビー狼ストだと思うので
知り尽くしてる気がする
809 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/20(金) 11:55:10.36 O
あれだけの表現力をお持ちだから間違いなく知ってそうですね
810 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/20(金) 12:00:09.91 0
811 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/20(金) 13:39:11.60 0
「桜花ミスト」と表記するとなんか綺麗w
812 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/20(金) 17:18:42.18 0
この話にバトルシーンとか求められて無いとは知りつつ
バトルな展開に向かってしまうのであった
813 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/20(金) 17:19:19.18 0
▼
さくらを見送った二人は聖と香音の部屋を離れ
別の適当な場所に移動して腰を落ち着けた。
りえも暫く休もうかとも思ったけれど、疲れてはいないし
部屋に戻ったところですることも無い。
城の中には無数に部屋や廊下があり、それを全く把握出来ていないりえには不用意に歩き回ることも出来なかった。
さらに悪いことに、この城では部屋も、道も、重力の向きさえも主と同じように気まぐれに動き回る。
冗談抜きに一度迷えば、永遠に彷徨うことになる。
そうなってしまえばそれこそ、壁や天井を破壊して、一直線に外へでるしかなかった。
だから、決まった道順以外の場所は師と共にでないと歩くことも出来ない。
テーブルとイスが無造作に並べられた部屋。
つんくが冷蔵庫からペットボトルのジュースを取り出しりえに渡すと
りえは頭を下げ、一口飲んだ。
814 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/20(金) 17:20:03.22 0
「なんだか浮かない顔してましたね、さくら」
同じようにジュースを飲み腰かけたつんくに、りえがぽつりと言った。
「そうやな。人と会ったんやろ」
つんくの返事に、りえが首を傾げる。
「どういう意味ですか?」
「小田とか、りっちゃんもそうやけどな、そんくらいの年頃の子やったら
どんな人と会ってどんな人と喋るかで、その後の人生180度変わるくらい影響受けるもんや。
別にいい悪いとちゃうで?
そうやって色んなこと考えながら大きくなったらええねん。
それが良かったんか悪かったんか、そんなんは死ぬ間際にでも決めたらええ。別に決めんでもええけどな」
りえは一つ肯いた。
師の言葉は、分かるような分からないような。
どうしてそんなに嬉しそうなのかは分からなかった。
ただ、さくらはM13地区で誰かと会って、何かを迷っているのだと、
そう師が言おうとしていることは分かった。
「あの子は魔力も魔法の才能も凄いけど、まだ不安定ですからね」
りえがそう言うと、つんくは可笑しそうに声を出して笑った。
「ハハッ、りっちゃん言うなぁ。
ま、アイツがこれからどっちに転ぶんかは、一番おもろそうなとこやしな。
でもな、小田のヤツ結構俺に似とるからなぁ」
815 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/20(金) 17:21:23.66 0
つんくの言葉にりえが思わず顔を顰める。
「どこがですか…」
「どこがやろな。考えてみ?」
つんくは歯の奥で噛みしめるように笑って、もう一口ジュースを飲んだ。
りえは少し考えて、どこをどう見てもつんくとさくらに似た部分など思い浮かばず
馬鹿らしくなって考えるのをやめた。
つんくはそんなりえの様子を面白そうに見ながら、リズミカルな鼻歌を口ずさんでいた。
「…それで、いい加減実験について詳しく教えて貰えませんか?」
何となくりえは、バカにされているような気分になって強引に話題を戻した。
つんくも鼻歌を辞め、椅子に深く掛けなおしてりえを見る。
「せやなぁ。何から聞きたい?」
「まず『因子』について、ですかね。それと、なんでわざわざ魔道士を作るのか」
「そか。んじゃ『因子』からな。
『因子』が何かって言われたら、よーわからへん」
「はぁ…?」
「ま、そらそういうモンやと思うしかないなぁ。
要するに、魔力のカタマリや」
りえはそれを聞いて、ふと脳裏に過ったことを声に出した。
「つまり、魔力の結晶体ですか?」
816 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/20(金) 17:24:40.10 0
実際、気体でもなければ液体でもない、漠然としたものである魔力の『結晶』が存在する。
りえ自身も見たことはないけれど、それは鉱物に混じって本当にごく稀にあるらしい。
砂粒ほどの大きさでも、凄まじい魔力を秘めているとされるそれは、魔道士にとってとんでもない宝であり火種でもある。
現在確認されている物の殆どが大きな組織や、機関に管理されていると言われている。
「ま、似たようなもんと考えて貰ってもええけどな。
せやけど、不思議なんは、なんで普通の人の親から突然そんな子供が生まれるんか。
しかも骨も筋肉も脳みそも、全く普通の人と同じ機能を果たすしな。
その魔力も、言うたら超安定状態で一切漏れへんし、意味無いねん。
『因子』の身体の細胞を魔法に利用しようと思ったらほんま大変やで。ほんのちょっと魔力を取り出すんも大仕事や。
まあ、そのほんのちょっとでもものごっついんやけどな。しかも普通の『結晶体』と違て、色んな属性が含まれとるし」
「身体の全部が魔力の結晶体…?」
「まあ似とるけど全然別物と考えた方がええやろな。
俺も結構長いこと研究しとったけど、まあ『因子』は不思議やわ。意味が分からへん。
生き物が何で生まれてきて死んでいくんか、それと同じレベルの謎やね」
つんくは早口に、楽しそうに話した。
魔法に関する探究。
それが本当に楽しいのだろう。まるで少年のようだとりえは思った。
そして、『因子』についての話を聞くうち
りえにもぼんやりと、今回の実験の全貌が見えて来た。
「ちょい分かってきたやろ?
因子持ちを魔道士にする理由。
言うとくけど、普通の人間を魔道士にする実験はもう成功しとんで?
200回以上は成功してます」
また適当なことを、と思ったけれど黙って先を促す。
817 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/20(金) 17:25:31.10 0
「元々魔力の無い人間が魔法使えるようになったって、出来ることは高がしれとんねん。
しかもどっかから魔力を補給せなあかんし、めっちゃアホらしいで。
せやけど、『因子』持ちが魔法使えるようになったらどないなると思う?」
そこまで聞いて、りえは漸く理解した。
身体が魔力の結晶。それは、言うなれば無限の魔力を体内に保有しているということだ。
もし魔道士として、自由に自身の身体から魔力を取り出すことが出来れば。
「つまり…」
「そや。理屈の上では、俺の魔力なんかカスみたいに思うくらいの魔道士が生まれるわけや」
りえは、ぞっと背筋に冷たいものが伝う感覚に襲われた。
りえからすれば師も十分に『化け物』といえる魔導士。
だけど、『因子持ち』の魔道士が誕生すれば、更に想像を絶するものになるというのか。
「まあ、実際そんなうまくいくか分からへんけどな。
わくわくせえへんか?
一体そんだけの魔力があったら、どんな魔法が使えるんか。俺らみたいな凡百の魔道士が
想像もつかんような魔法も使ってまうかもしれへん。せやろ?」
りえにわいたのは、どちらかと言えば恐怖だった。
既に世界に影響を及ぼすほどの魔道士である師。それを遥かに超える魔道士が突然誕生したならば
世界の在り様は変わってしまう。
それは、破滅のイメージを持ってりえの脳裏をよぎった。
どうして師は、『わくわくして』いられるのだろう。
もし実験が成功したら、三大魔道士としての自信の立場すら危ういかもしれないというのに。
818 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/20(金) 17:30:39.71 0
「せやけど最初の関門は、なってすぐやな。
りっちゃんも初めて魔法使えるようになったときはよう失敗したやろ?
自分の魔力が上手く制御できへんで。
あの子らの場合その桁がちゃうからなぁ。よっぽど上手く制御させてやらんと、全部おじゃんや。
ゆうたらこの実験の成否は、その一点やね」
「おじゃんってつまり…」
「この島が消し飛ぶくらいの爆発で収まってくれたらええなぁ」
ニヤリと笑うつんくに、りえはまた背筋を冷やした。
「俺はまあ死にはせんけど、りっちゃんも小田もひとたまりもないやろなぁ。
折角の因子持ちの子らも木端微塵になってもたらどうしょうもないし」
様々な光景が次々と思い浮かんだ。
さっきみたあの二人が、魔道士になった途端バランスを崩す。それはありえる事態。
そして、その魔力が暴走する可能性も高い。
いや、よほどの対策を講じなければ、ほぼそうなる。
そして自分や、さくら諸共消し飛ぶのだ。
819 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/20(金) 17:33:04.12 0
「…他の子達が呼ばれてなくて良かったです」
「いや、だから失敗せんように頑張るんやで?
また被験体探すんも大変やし、自分らが死んでまうんもアレやし。
せやから小田とりっちゃんにあの子らのお世話係として働いて貰おう思ったんやん。
鍵は精神状態やからな。
ちゃんと心身が一致した状態で、納得して実験に協力して貰えるように
心のケアをして貰おう思ってな」
りえは顔を青くし俯いた。
脳裏に、先ほど見た聖と香音の顔が浮かぶ。
多分これまで、殆ど魔法と関わらずに生きて来たのだろう。
本当に、そんなとてつもない事実を受け入れることが出来るのだろうか。
恐らく、今師の口から語られた言葉のどれをとっても、彼女達の想像の外にある話ではないだろうか。
「怖いんやったら降りてもええで。
他の奴に代わりに来て貰わなあかんけど」
つんくの言葉は、りえを試していた。
りえは青ざめた顔を上げ、幾らか強い視線でつんくを睨み付けた。
「…自称リーダーとして、他の子達にさせることなんて出来るわけないじゃないですか。
さくらはこの話を知ってるんですか?」
「まあ、失敗したら木端微塵とは言うてへんけどな。
せやけど、今回の実験については興味深々やったな。
あいつも魔道士やし、それなりの失敗のリスクは想像ついとるやろ」
820 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/20(金) 17:37:04.44 0
りえは一度頭をぶるぶると振って
嫌な想念を吹き飛ばそうとした。
正気の沙汰ではないと思える。
もっとも自分の師が正気でないことなどとっくに分かっていたつもりだけれど。
その一方で、大魔道士の、或は歴史を変えてしまうかもしれない実験に立ち会えることを心のどこかで嬉しく思っていた。
その自分を発見して、恐怖する。
偉大な魔道士になりたい。人から憧れられるような。
だけど、ただ努力を積み重ねただけでそうなれるのでは無いのかもしれない。
人としての殻を突き破るような、人では無いもののような意思が必要なのだろうか。師のように。
「あの二人にも失敗したらとか言うたらあかんで。
そんなん聞いたら気持ちが萎えてまうからな」
りえはもう一度つんくの顔を見上げた。
終始、自分は師に試されているように思う。
一体どういう結論を出すことが、正解なのだろうか。この人の弟子として、魔道士として、人として。
多分りえがどういう考えを持ち何をしようと、師は笑っているのだろうと思った。
長年、つんくの元で魔法を磨き、自分でも実感できるくらい自信をつけた。
いずれ、師を超える。その時は遠く無いとさえ感じていた。
だけどその精神は、まだ遥か向こうにあると思い知らされた。
821 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/20(金) 17:39:08.71 0
.
部屋にはいくつも壁掛け時計があった。
だけどその全てが違う時間を差しているから、正確な時刻は分からない。
分かるのは、今が夜だということだけ。
りえは、とにかく落ち着こうと思った。
まだすぐに何かがあるわけでは無い。
急ぐことでも無い。
もし自分が降りるといえば、他の妹達に声が掛かるだけ。
それならば、ちゃんと自信の気持ちにも整理をつけなければ。
いろいろなことに。
りえが、ジュースを飲み干す。
それから自分も休むとつんくに告げようとした瞬間、突然閉まっていた窓が大きな音を立てて開いた。
ぎょっと身体を竦ませ、それからすぐに警戒して立ち上がる。
窓はただ開いただけで、涼やかな夜風が流れてくる。
この城特有の、悪趣味な師の仕掛けだろうか、
そう思ってりえが視線を向けると
つんくは椅子に腰かけたまま、窓の外を見てニヤリと笑った。
「やっかいなもんが来たなぁ。『大魔女』のおでましや」
りえが驚いて窓の外に意識を向ける。
すると、遥か遠くから凄まじいスピードで近づく、強大な魔力に気付いた。
それは、まるで空と海と空気を揺らしながら迫る天災のように、恐ろしい存在感と威圧感を放っていた。
「そんな…三大魔道士が、ここに?」
「小田のヤツが連れてきおったなぁ。
これは大変やで。責任問題やなぁ」
822 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/20(金) 17:40:06.13 0
まだかなり遠くにあるはずなのに、恐ろしい存在感を放つ魔力。
それを感じてもつんくが慌てている様子が殆どないことに、りえは今更ながら驚いた。
今目の前にいる人もまた、近づいてくる怪物と同格の魔道士なのだ。
そして、改めて思う。
師も、『大魔女』も、超えるべき壁なのだ。
それはこれまでずっと、ひたすら情熱を費やしてきた、自分の魔法の目的なのだと。
いくら師が慌てていなくとも、間違いなく緊急事態ではある。
明らかな怒りを感じる。
その矛先が、師とさくらに向いているとするならば、『大魔女』の前にさくらを立たせるわけにはいかない。
そして師と大魔女が邂逅してしまうことがどんな意味を持つのか
それも想像の範囲を超えていた。
恐ろしいことであるのは間違いない。
小田を起こすか、とぶつぶつと呟いているつんくに
りえは言った。
「さくらは休ませてやって下さい。私が止めてきます」
823 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/20(金) 17:41:07.45 0
つんくが一瞬驚いた顔をして、それからまた笑った。
「マジかりっちゃん。アイツゆうても『大魔女』様やで?」
「いずれあなたを倒すんですから、その予行演習に丁度いいです」
りえは立ち上がり、窓枠に足を掛けた。
こう告げて、師がどんな反応をするかと思ったけれど
案の定、ニヤニヤと笑っていた。
別に構わない。
大魔女。今の自分の力を試すのに絶好の相手だ。
それに少し、外の空気を吸いたいと思っていた。
「そか、まあがんばりやー」
つんくがひらひらと手を振る。
りえは一つ肯き、窓枠に足を掛けると外に飛び出した。
後ろ姿を見送り暫くしてから、つんくが独り言ちた。
「若さやなぁ。俺かてキレた道重と正面衝突なんか嫌やっちゅうねん。
さて、迎える準備せななぁ。ほんま大変やで」
徐に立ち上がるつんくの顔は、やはり楽しそうだった。
▲
824 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/20(金) 17:41:52.24 0
娘。が一人も登場しない更新があってもいいものかという葛藤
825 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/20(金) 17:46:35.45 0
バトルな展開ってさゆvsりっちゃん??
実力だけ考えればいかにも瞬殺必至だけど
一体どうなるんですか〜!?!
826 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/20(金) 17:55:21.26 0
激おこちゃゆ…
ハツがどきどきする
827 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/20(金) 19:07:28.91 0
りっちゃんがどんな攻撃をするんやろ
828 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/20(金) 19:17:53.78 0
>>824 かまへんかまへん
ワンピースにルフィが出てこない回だってあるんだしw
しかし次はちゃゆVSりっちゃんとか胸熱
まともにぶつかり合うのかそれとも金髪のデビルりっちゃんモード発動?
いずれはつんく♂を倒すとかの強気な発言も不気味だし…
829 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/20(金) 19:28:43.22 0
浜ちゃんやマリアだったらさゆを止めることもできるだろうけど、りっちゃんでは…
830 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/20(金) 20:00:40.78 O
♂がぽさも残しつつ程よくイッてるな
831 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/20(金) 20:18:53.35 0
>「そか、まあがんばりやー」
つんくさん全然りっちゃんに期待してないじゃないですか!
お金に執着心があるとディスられたのを根に持ってるのかw
832 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/20(金) 20:34:00.93 0
今回の話の一番恐ろしいところは、フクちゃんズッキは自分の意思で連れていかれることを望んで、
でもさゆも生田たちもそれを知らずに拐われたって思ってるところなんだよな
さらにフクちゃんには「道重さんはじめ皆が仲良くしてくれるのは自分が因子持ちだから」っていう疑念も沸いてきてる
しばらくハートフルな展開にはなりそうにないけれど、目が離せない
833 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/20(金) 21:00:21.88 0
「フクちゃんズッキは自分の意思で連れていかれることを望んで」たのかね本当に?
ここら辺のことは色々語りたいこともあるけど
作者さんがどのような描写をしていくのか楽しみに待ってるところ
834 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/20(金) 21:29:38.29 0
金髪のデビルりっちゃんモードってw
怒りのさゆ・・・実際にテレビやファンの前では見せたことない?
835 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/20(金) 21:58:46.58 0
大御所に鉛筆投げるよ
836 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/20(金) 22:49:19.93 0
怒りのちゃゆはお笑いモンスターさえも黙らせるなの
837 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/20(金) 23:13:29.26 0
ラジオであったかwえんぴつをファンネルのように飛ばす攻撃魔法想像してしまった…w
838 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/20(金) 23:57:52.94 0
さゆは溜めて溜めて大爆発するタイプだからな
839 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/21(土) 00:43:57.77 0
いつか小春が出ることもあるんだろうかw
840 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/21(土) 07:14:08.45 0
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
,。∩______フ *
+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜保全の魔法っちゃよ
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
841 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/21(土) 09:46:49.99 0
ちゃゆ激おこ
842 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/21(土) 11:33:01.32 0
つんくが変人だけど良い奴っぽくて安心w
843 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/21(土) 13:20:22.41 O
200回以上成功してるってオボかよw
844 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/21(土) 15:29:25.11 0
太陽とシスコムーン 4
メロン記念日 4
モーニング娘 1期 5
2期 3
3期 1
4期 4
5期 4
6期 4
7期 1
8期 3
9期 4
10期 4
11期 1
12期 4
ココナッツ娘 6
松浦 1
ベリーズ工房 8
℃-ute 8
アップアップガールズ 7
スマイレージ 12
juice-juice 5
100人ほどじゃな
デヴューしてない研修生とかはわかんないけど200回はオボかもしんない
845 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/21(土) 16:42:32.25 0
ポッシボー 5
吉川友
カントリー娘。 5?
カントリーガールズ 5
846 :
p27219-adsao12honb5-acca.tokyo.ocn.ne.jp@転載は禁止:2015/02/21(土) 17:08:04.03 0
847 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/21(土) 18:36:59.39 0
カントリー娘は義武じゃなかったっけ
ジュースはデビュー前に辞めてるから5人でいいかも
吉川見て真野もいたの思い出したわ
848 :
『笑顔』真相編@転載は禁止:2015/02/21(土) 20:39:30.40 0
本編お疲れ様です
因子に関して新たな情報が出てきましたね
改めてその凄まじさが浮き彫りに
それでは続きを投稿します
849 :
『笑顔』真相編 11@転載は禁止:2015/02/21(土) 20:42:22.93 0
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
「ありがとう、はるなん。本当に」
「いいんです。あなたは、私の大切な友達なんですから」
自然と、私はあやちょと抱き合っていた。
ここを旅立っていく彼女の、最後の温もりだった。
「また…帰ってくるから」
「はい…私、この町でずっと待ってます」
あやちょは私から離れると、私の顔をじっと見つめた。
私は、精いっぱいの笑顔を彼女に向けた…つもりだった。
彼女の後ろ姿が見えなくなった後、私は自分の涙を拭いながら思った。
良かった。
彼女の封印を、解くことができて。
彼女に、『笑顔』を返すことができて。
そして…彼女に、笑顔を返すことができて。
でも……
私が あの時 失った 笑顔は
本当に 帰ってきたのだろうか?
............................
850 :
『笑顔』真相編 12@転載は禁止:2015/02/21(土) 20:44:21.30 0
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
「なんか、昔を思い出すな」
道重さんは、私の顔を見ながらそう言った。
「昔…ですか?」
「うん。はるなんに、初めて会った頃をね」
私は、首を傾げながら訊いてみた。
「その頃の私は、どんな顔をしてたんですか?」
「今のあなたみたいな顔。そんな表情で笑っていたかな」
私が言葉を失っていると、道重さんは笑みを浮かべてこう言った。
「…だからね、はるなん。あなたに、彼女の真実を話すね」
「え?」
「今度は、あなたの笑顔を取り戻さないとね」
...........................................
851 :
『笑顔』真相編 13@転載は禁止:2015/02/21(土) 20:46:07.37 0
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
「いい絵だ。この絵は、特にいいな」
あやちょのお父さんが見ていたのは、彼女が地区のコンクールに応募する為に描いた、
『奇跡の少女 ジジ』の絵でした。
私も横でその絵を見ながら、ゆっくりと頷きました。
「そうですね。私も、この絵は大好きです。彼女の絵は、全部大好きなんです」
「ああ。私も彩花の絵は好きだ。あいつには、才能があると思う」
お父さんはそう言いながら、その絵を優しく撫でました。
「人の心に、何かを残すような…その人の人生を変えてしまうような力が、彩花の絵には
ある気がするんだ」
それを聞いて、私は納得しました。
私自身も、彼女の絵に出会った事で人生が変わったと思っていたからでした。
「まあ、ちょっと親バカが入っているかもしれないが」
852 :
『笑顔』真相編 14@転載は禁止:2015/02/21(土) 20:47:45.33 0
「そんなことないと思います。私も、そう思いますよ」
私の、心から発せられた言葉に、お父さんは嬉しそうな表情を浮かべました。
「だから、彩花にはこのまま自分の思うままに、伸び伸びと絵を描いていってもらいたいんだ」
お父さんは、力強く頷きながらはっきりとこう言いました。
「いつかあいつの絵が、世界中の人間の心を救う…そんな未来を、私は夢見ているんだ」
....................................
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
「和田彩花。彼女に封印の魔法をかけたのは」
道重さんは、はっきりと言った。
「彼女のお父さんよ」
853 :
『笑顔』真相編@転載は禁止:2015/02/21(土) 20:50:46.04 0
とりあえずここまでです
ここのスレッドが最近また盛り上がってきているようで嬉しいです
自分の作品が少しでもその手助け出来れば幸いです
854 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/21(土) 21:45:20.00 0
おおいきなり封印の黒幕が明らかに!!
まあ内輪の犯行なら一番可能性が高いであろう人物だったけど
問題はなぜそんなことをしたかなんだよなぁ・・・
855 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/22(日) 01:05:10.99 0
ノリ*´ー´リ
856 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/22(日) 06:48:46.21 0
ノリ*´ー´リ
857 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/22(日) 11:36:29.80 O
ヤシこえーよw
858 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/22(日) 12:44:51.32 0
まとめサイトにて『笑顔』編をまとめてみました
人様の作品をまとめるのは初めてなので
なにかミスがないかいつも以上に不安なのですが
もし読んでいて繋がらなかったりリンクミスなど
おかしなところがあれば指摘をお願いします
なお過去編も追々まとめていきたいと思っています
859 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/22(日) 12:47:18.04 0
おつっす
860 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/22(日) 13:00:52.05 0
乙です
これからもよろしくお願いします
861 :
『笑顔』真相編@転載は禁止:2015/02/22(日) 14:23:02.56 0
『笑顔』をまとめていただいて大変感謝しています
自分で改めて読み直してみると色々な発見がありますね
...誤字脱字の発見も多いですがw
前回書き込んだ部分で間違いがありました
「奇跡の少女」ではなく「奇跡の女性」でした すみません
あとはるなんの地の文は子供時代のみが敬語です
ややこしくて申し訳ない
また随時書き込ませていただきます
862 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/22(日) 15:37:10.10 0
まとめ乙です
読みなおしてこよ
863 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/22(日) 18:35:08.30 0
避難所の方でもちょっと話があったから提案なんだけど
現状俺の書いてる本編の設定を軸にしてみんな外伝書かいてくれてるけど
ぶっちゃけそんな独特な世界観でもなければ設定を詰めてるわけでもない話から広げるの凄い大変だと思うんよw
メイン扱いして貰ってるのが面映ゆいというか、そんな大層なものでもないしさw
伏線とかも自分用に投げてるだけだし、そういうのを避けて間を縫って書いてくれてるから
凄いと思うし尊敬するけど、同時に物凄く気を遣わせちゃってるなと
俺ばっかり自由に書いて他の作者さんには制約が多いっていうのも申し訳なくてね
勿論今続いてる作品の続き凄い楽しみにしてるし、書いてくれるの嬉しいしこれからもよろしくお願いしますなんだけど
最悪スレタイの「魔法使いえりぽん」を踏まえて全然別設定の話とかも書いてくれていいんじゃないかと
ファンタジー基調になるかと思うけど、極端に言えば「ちちんぷいぷい」言ってるリアルなえりぽんの話とか
書き逃げ感覚でもいいから自由度の高いスレになればなぁというのが当初の目論見でしたw
エクソシストの続き待ってますw
別話が始まって人気連載になれば俺もフェードアウトしやすゲフンゲフン
とかいいつつ誰も外伝書いてくれなくなったら寂しかったりもするのであのそのどうぞよろしくお願いしますw
そんな俺に気を使ってくれなくて大丈夫なのでw
要は好き勝手楽しく自由なスレとしてスレが続いてくれれば嬉しい
いつも本当にありがとうです
そして「笑顔」の真相にwktk
864 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/22(日) 19:26:50.47 0
なるほど本編作者さんのお墨付きがあれば
外伝ももっと自由に書きやすくなりそうですね
だがフェードアウトは許さんw
865 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/22(日) 19:31:43.62 0
フェードアウトはヤメてw
書き方が上手いから寂しくもなるし
保全のしがいが無くなるのは嫌だ〜
866 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/22(日) 19:38:43.42 0
フェードアウトダメw色々作品来るようになったら某スレみたいに長く続いていくかもね
867 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/22(日) 19:56:12.61 O
『魔法使いえりぽん』本編作者verからストーリーを想像するスレ
868 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/22(日) 20:50:26.12 0
フェードアウトダメ
オレカナシイ
869 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/22(日) 21:49:36.73 0
フェードアウト
ダメ。ゼッタイ。
870 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/22(日) 22:30:35.46 O
とりあえず道重邸でえりぽんとの赤ちゃん抱くさゆの隣で自分の母子手帳 見ながら嬉しそうに微笑んでるりほりほ
ってとこまで書いてくれたらフェードアウトしても良いよ
もちろんりほりほのお腹の赤ちゃんのお父さんはえりぽんなw
なんせハートフルラブコメディなんだからw
871 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/22(日) 22:34:27.78 0
それどこのスパとピンポンだよw
872 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/23(月) 00:35:05.22 0
いっそのこと全員…
873 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/23(月) 04:32:31.87 0
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
,。∩______フ *
+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜保全の魔法っちゃよ
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
874 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/23(月) 12:47:40.55 0
*``・*+。
`*。
*。
。☆ノハヽ *
*ハo´ 。`ル *。+゚
`*。 ヽ つ*゚*
`・+。*・`゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・+ ゚
875 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/23(月) 13:33:31.35 0
876 :
ドラマティック モンスター@転載は禁止:2015/02/23(月) 19:13:27.90 0
きっかけは、よくある些細な日常の一コマだった。
「鞘師さんと生田さんって、ホント仲いいですよね〜」
「やすしさんはうぃくたさんのことが大好きだから」
事あるごとにからかい交じりで冷やかされ、
さすがの里保も我慢の限界とばかりついに声を荒げた。
「ちょっともういい加減にしてよ!
人の言動を勝手にドラマティックに解釈したり、
うちがえりぽんのことを大好きすぎるとか勝手に決めつけたりされても
ホントいい迷惑なんだからさ!!
別にうちはえりぽんのことなんて大好きじゃないし。
……普通。うん、ドラマティックじゃなくて
他のみんなと同じ普通でしかないんだから!!」
その言葉に過剰に反応したのが、まるで自分のことを否定されたように
受け止めてしまった衣梨奈だった。
「何それ。
そんなこと言ったらえりの方が巻き込まれてよっぽど迷惑やけん。
里保のことなんかえりも別に普通やし、
えりにとっては里保よりも聖の方がずっと仲いいし」
「何さもう!
えりぽんなんかよりうちの方がずっとさ……!!」
877 :
ドラマティック モンスター@転載は禁止:2015/02/23(月) 19:13:53.99 0
気づけば周りを置き去りにして、激しく口喧嘩を繰り広げる里保と衣梨奈。
その行きつくところは必定であり……。
「もうえりぽんなんて知らないんだから!!」
いかにも頭に血が上った挙句の捨て台詞とともに、道重邸を飛び出す里保。
衣梨奈もまた引き留めようともせず、憤懣やるかたない様子で
大きく足音を立てながらリビングを出て自室に引き籠ってしまった。
「……なんか、悪いことしちゃったかな」
すっかり取り残され、ばつの悪さ全開で呟く遥に対し、
一方の優樹は納得いかない表情で不満げな声を上げる。
「本当のことを言われて怒るなんておかしいし!」
「本当のことだからこそ怒るんだよ」
パソコンから顔を上げることもなく、さゆみが冷静に指摘をする。
「えー!? そんなの意味わかんない」
「りほりほも素直になれないお年頃だからしょうがないの。
そんなところもりほりほの可愛らしさの一つだしね」
878 :
ドラマティック モンスター@転載は禁止:2015/02/23(月) 19:14:28.06 0
じみしげさんはホントやすしさんに甘いんだから、という
嫉妬に満ちた視線を投げかけながらも、不承不承口を閉ざす優樹。
代わって喧嘩の責任を感じている遥が、いかにも困った口調で訊ねた。
「でもこのままでいいんですかね、あの2人」
「うーん。はるなんはどう思う?」
「えっ!?」
さゆみにいきなり訊ねられ一瞬驚きを見せた春菜だったが、
すぐに取り直していつものようにそつなく返事をする。
「生田さんと鞘師さんの、ここまで激しい喧嘩を目にするのは久しぶりですけど……。
2人の喧嘩自体はよくあることですし、冷静になれない状態で
変に仲を取り持とうとしても逆効果になる可能性が大きいですし、
とりあえずは落ち着くまでしばらく様子見が無難じゃないでしょうか」
「なるほど、犬も食わないような痴話喧嘩は放っておけというのがはるなんの意見なわけね」
だが、そんな考えはあまりに楽観的だった。
数日後、春菜は自分の言葉を省みてそう悔やむ羽目になった。
(つづく)
879 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/23(月) 19:14:58.19 0
保全代わりにのんびりと投下していきたいと思います
一応今のところは全5回前後で完結予定・・・
880 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/23(月) 20:53:35.50 O
続き楽しみに待ってます
881 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/23(月) 21:24:50.19 0
なんか楽しみ
882 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/24(火) 01:19:05.05 0
ほりほりキッズ
883 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/24(火) 07:19:41.06 0
*``・*+。
`*。
*。
。☆ノハヽ *
+川c ’∀´)*。+゚
`*。 ヽ つ*゚*
`・+。*・`゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・+ ゚
884 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/24(火) 07:54:52.05 0
ドラマティックピンポンきた!続き待ってます
885 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/24(火) 12:43:11.11 0
<::ヽ 。'“゜`・*。 。*゜”`'。
|::::::\ ☆ * ゜+゜ ♪
∠ニニニ`_ /゜''+。., ゜,, ,.。+''゜
|||9|‘_ゝ‘)つ ゜“・:+.:.。♪,,*:...。.:.+・ ”゜
⊂ へ(/⌒) ゜*。
ノリ.〉 /^/@ニ)' ゜・*。+・`
〈 〈/ ,/
(_/@二)
`ー―'"
886 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/24(火) 15:24:16.72 0
ちちんぷいぷい
887 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/24(火) 18:14:36.70 0
ほ
888 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/24(火) 20:19:05.91 0
|||9|‘_ゝ‘)<はるなんがチョコレート作ったらしいっちゃん隕鉄にしか見えん
∧ ∧
ノハ*゚ ゥ ゚)<・・・・・・(蠢いてるよりはいいかと・・・去年は逆に食べられそうに
そんな感じ
889 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/24(火) 21:35:43.71 0
本編作者さんへ
自分がここで外伝を書き込ませていただいている理由はこの設定が非常に自分の好みだからです
逆を言えばこの設定以外で自分がここで外伝を書く理由がないんですよね
この設定だから話が思いつくというか...だからこれからもこの世界観で外伝を書かせていただきます
あとフェードアウトの件は...できれば頑張っていただきたいです
この話に決着をつけてもらわないと外伝に小田ちゃんが出せない(笑)
まあ正直 作るの大変だろうなと思いながら読ませていただいています
これだけ長い期間で話を続けるのはモチベーションの維持とかも難しいのではないか...とか
自分も続けるうえで結構心が折れる事が多いので...もう結末だけ書いてしまおうかとか(笑)
最後に 自分の外伝の結末を期待してくださってありがとうございます
多分大したことないかめちゃめちゃ驚くかの2択だと思います(笑)
自分も頑張って『笑顔』を完結させたいと思います
890 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/24(火) 22:35:59.29 0
...┗=|=|..:::::| |┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬|
| .|..:::::|=┛ /| |┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴| |゚\
| .|..:::::| | .::| |┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬| |.:::::|
| .|..:::::| | .::| |┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴| |.::|\
|=|..:::::| |/ . |┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴oノハヽo w| |
|.└‐┤ |─┴─┴─┴─┴─┴─ (・ 。.・*| . | |
| | | ( つ| \|
|.______| | しー|
|:::l l l | / \
|:::l l l | / \
|.┌‐┤ / \
|::.|゙文|/ \
|.└‐┤,∧ \
| | 。.・)ミ \
../| |,,uミ \
/ " ^~ "" \
891 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/25(水) 01:08:03.10 0
<::ヽ 。'“゜`・*。 。*゜”`'。
|::::::\ ☆ * ゜+゜ ♪
∠ニニニ`_ /゜''+。., ゜,, ,.。+''゜
|||9|‘_ゝ‘)つ ゜“・:+.:.。♪,,*:...。.:.+・ ”゜
⊂ へ(/⌒) ゜*。
ノリ.〉 /^/@ニ)' ゜・*。+・`798
〈 〈/ ,/
(_/@二)
`ー―'"
892 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/25(水) 06:17:00.87 O
朝
893 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/25(水) 12:10:04.64 0
ひるぽん
894 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/25(水) 16:39:41.67 0
895 :
:ドラマティック モンスター@転載は禁止:2015/02/25(水) 19:58:55.67 0
>>876-878より
道重邸を飛び出した里保が訪れたのは、雑木林に囲まれた小さな神社だった。
衣梨奈と喧嘩した後は、「道重さんスポット」のあるこの場所に足を運び
高ぶった気持ちを落ち着けるのが、里保のいつもの行動パターンとなっていた。
だが久々の大喧嘩だったということもあり、
今日に限っては「道重さんスポット」の魔力を浴びても
里保の心はなかなか晴れることがなかった。
夕陽を受けてオレンジ色に染まる神社の前で、里保は独り延々と自問自答を繰り返す。
――うちのことを普通だとか迷惑だとかひどいよえりぽん!
――――でもそれって自分がえりぽんに言ってたのとおんなじことでしょ?
――それはそうだけど……。でもうちの言ってる普通はえりぽんのそれとは違うから!
――――何がどう違うっていうの?
――それは……。うまく説明できないけどとにかく違うものは違うんだから!!
――――ふーん
――えりぽんもそれをわかってくれてるはずなのにあんなこと言うなんて、ひどいよえりぽん……
896 :
:ドラマティック モンスター@転載は禁止:2015/02/25(水) 19:59:22.35 0
本当の答えはすぐ目の前にある単純なモノのはずなのに、
真実から頑なに目を背け続けているからこそ生じる自縄自縛のラビリンス。
そんなメビウスの輪から抜け出せずもがく里保は、とにかくジッとしていられず
神社の周囲の雑木林を訳もなく徘徊することとなった。
裏手にある木々の間を縫うように続く小径からも外れ、
草叢を八つ当たりのようにかき分けながら、道なき道を当てもなく彷徨い歩く里保。
こうして我武者羅に身体を動かしていると、少しだけ気持ちが紛れる気がする。
とはいえ、ただでさえ粗忽者の里保が心ここにあらずで歩き回れば、
その結果生じる事態は目に見えるわけで。
「痛っ!!」
何かに足を引っかけて派手にすっ転ぶ里保。
「ちょっとなんでこんなところに変なのがあるのさ!」
転ぶ原因となった足元の綱のようなものを、腹立ちまぎれに引きちぎり放り投げる。
だが、冷静な状態の里保なら気づいていたであろう。
それが、この一帯を封印するため密かに設置された、重要な役割を担うしめ縄であったことに。
「あれ? こんなところに道なんてあったっけ??」
897 :
:ドラマティック モンスター@転載は禁止:2015/02/25(水) 19:59:49.17 0
ようやく立ち上がった里保が、すぐ横に人が一人どうにか通れるくらいの
目立たない細い獣道があることに気づく。
深く意味も考えずに足を踏み入れると、その先は少しだけ拓けた場所となっており、
そこにひっそりと小さな社が建てられていた。
お稲荷様を祀ってるかのような可愛らしいサイズの古びた社ではあるものの、
それにしても神社の裏手にこんな場所があったなんて全然気づかなかった。
恐る恐る社の前まで近づき、半ば呆気にとられながら様子を観察する。
そんな里保の心の間隙を縫うかのように、突然、社の観音扉がひとりでに開帳した。
「!!」
社の中から現れたのは、一人の中年男性。
剃髪はしていないが、袈裟を身に纏っていることからおそらく僧侶なのだろう。
だがそれよりまず注目すべき驚愕の事実があった。
その身体全体が薄らと透けていたのだ。
……まさか幽霊!?
いや、顔つきが細面のつり目に出っ歯でどことなくキツネっぽくもあるので、
もしかしたらお稲荷様のお使いなのかもしれない。
あまりにも現実味のない光景すぎて、逆に驚くことも忘れて立ち尽くす里保に、
その人物が独特のイントネーションで語りかける。
898 :
ドラマティック モンスター@転載は禁止:2015/02/25(水) 20:00:16.54 0
「封印の解いてくれたのはお前か」
「えっ!? あ、あなたは……」
「俺か。俺はなぁ、明石上人っちゅうもんや。これでも昔は偉い坊さんやったんやけどな」
「はぁ……」
「なんや反応薄いなぁ。そこはもっと『ホンマでっか!?』とか
驚くなり感心するなりしてもらわんとオモロないやんけ」
軽快な口調で捲し立てる明石上人のペースにまったくついていけず、
ただただ生返事を漏らすことしかできない。
「それはそうと、お前、なんか悩みを持っとるやろ」
「えぇっ!?」
いきなり指摘され、里保の脳裏にまた衣梨奈の姿が思い浮かぶ。
「偶然とはいえ封印を解いてくれた礼もあるしな、
この上人がいっちょその悩みを聞いたろうやないかい。
いつまでもボーっと突っ立ってないで話してみいや」
明石上人に急き立てられ、まるで魅入られたかのように
里保はそこで自分の悩みを吐露することとなった。
(つづく)
899 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/25(水) 21:06:32.83 O
明石上人ワロス
900 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/25(水) 21:11:30.24 0
ピンポンかと思ったら床上手だったか
901 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/25(水) 21:26:36.11 0
ファーwwwwwwwwwwwwww
902 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/25(水) 23:47:55.28 0
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
,。∩______フ *
+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜保全の魔法っちゃよ
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
903 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/25(水) 23:57:36.38 0
904 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/26(木) 00:44:22.94 0
>>898 タイトルのドラマティックモンスターとお笑いモンスターをかけてるんですねw
さすがです
905 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/26(木) 09:24:55.72 0
おは
906 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/26(木) 12:42:51.47 0
*``・*+。
`*。
*。
。☆ノハヽ *
*ハo´ 。`ル *。+゚
`*。 ヽ つ*゚*
`・+。*・`゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・+ ゚
907 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/26(木) 17:26:50.74 0
*``・*+。
`*。
*。
。☆ノハヽ *
+川c ’∀´)*。+゚
`*。 ヽ つ*゚*
`・+。*・`゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・+ ゚
908 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/26(木) 19:55:21.40 0
<::ヽ 。'“゜`・*。 。*゜”`'。
|::::::\ ☆ * ゜+゜ ♪
∠ニニニ`_ /゜''+。., ゜,, ,.。+''゜
|||9|‘_ゝ‘)つ ゜“・:+.:.。♪,,*:...。.:.+・ ”゜
⊂ へ(/⌒) ゜*。
ノリ.〉 /^/@ニ)' ゜・*。+・`
〈 〈/ ,/
(_/@二)
`ー―'"
909 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/26(木) 22:06:29.20 0
2時間ちょいでもう800越えって
この頃落ちるのが早くなってきてる気がする
910 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/26(木) 23:57:13.17 0
!" ' '−(\ _,,−' ソ
゙弋'' 、 "'-,, /)'" , 丿
゙>‐ 丶 \ ) ' , '⌒ス
( _ ー 冫ヽ ,..、 /, ''" )
`て_,, ´ /. <i ⊂⊃ i> く - -−ナ゙
(_,,-'", ' !. `´ i ゙、 "''-,,_)
(/ / , ` oノハヽo ノ ! \_)
'ι1,,ノ `从*・ 。.・)´ ' 、 ソ
(ノ,,ノ, i .と}'{il.†.li}^{つ i ''-、ト、)"
くil___li'ゝ
しノ
____
911 :
『笑顔』真相編@転載は禁止:2015/02/27(金) 00:04:49.23 0
それでは保全がてら続きを投稿します
もうすぐここも1000ですね
今は他の作者さんも続きが多いしこのスレッドでは最後の書き込みになるかな
912 :
『笑顔』真相編 15@転載は禁止:2015/02/27(金) 00:11:04.36 0
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
今あなたが「見た」のは、あなたに送り込んだ私の過去の記憶です。
要するに、私の過去を「体験」してもらったのです。
私の言葉で一から説明するよりも、こうしてあなたの脳に直接「体験」してもらった方が、
細かい部分まで正確に伝わりやすいと思ったのです。
ただですね、この方法にはいくつか問題がありまして…
一つは、無理やり「他人」になってしまうために、乗り物酔いのような症状が出る事があるんです。
…あやちょは、大丈夫でしたか?
でも、多分すぐに慣れるはずですので我慢してくださいね。
もう一つは…この「体験」で私の記憶があっちへ行ったりこっちへ行ったりと安定しない可能性があるんです。
…ごめんなさい。これは、単に私の思考能力の問題なんです。
自分の考えをキチンとまとめる事ができる頭脳があればいいのですが…
でも、「迷子」になるのは最初の方だけのはずですよ。
もうそろそろ、上手く安定してくると思います。
…これから先の真相は、あなたにとって受け入れ難いものなのかもしれません。
ですが…全てを知った時、あなたは必ず納得し、そしてそれを知って良かったと思うはずです。
それでは…… 👀
913 :
『笑顔』真相編@転載は禁止:2015/02/27(金) 00:12:25.51 0
最後に変なマークが入りました なんだこりゃ(笑)
914 :
『笑顔』真相編 16@転載は禁止:2015/02/27(金) 00:14:38.03 0
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
「…………何故……….」
そう呟いた私の声は少しかすれてしまっていた。
その質問に対して、道重さんは同じく質問で私に返した。
「『何故』というのは、『どうして道重さんにそれが解るのか?』という事?
それとも、『どうして彼女のお父さんがそんな事をしなきゃならないのか』という事?」
私は一瞬目を見開くと、ゆっくり頷きながら返事をした。
「……両方、です」
「ふふふ…」
私の答えに満足しているように、道重さんは笑みを浮かべた。
「『どうしてそれが解るのか』の答えは、もちろんさゆみがその真実を調べてみたからよ」
「調べた?」
私は眉をひそめた。
「何故、道重さんが彩花さんの事を……?」
「ま、何というか…ちょっと気になってね」
その道重さんの答えは、何故か歯切れの悪いものだった。
私はそれが気になりながらも、質問を続けた。 👀
915 :
『笑顔』真相編@転載は禁止:2015/02/27(金) 00:15:58.47 0
なんだか不思議な目のマークが入るな...
皆さん見えてますか?
916 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/27(金) 00:20:05.65 0
化けてるのか中点が一個見えるだけだな
917 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/27(金) 00:20:49.06 0
見えてます
最近よく見かけますがスルーで良いかも
918 :
『笑顔』真相編@転載は禁止:2015/02/27(金) 00:22:43.22 0
了解です...少し気になるけど仕方ないか
続きいきます
919 :
『笑顔』真相編 17@転載は禁止:2015/02/27(金) 00:25:29.40 0
「でも…一体どうやって調べたんですか?本人はもういないのに」
「それはね、彼女の記憶を分析したの。彼女が残していった身体データから抽出してね」
そう言われて、私は思い当った。
…そうか。
道重さんがあやちょの身体を「診た」時に採取した、様々なデータ。
その中に、彼女の過去の記憶も含まれていたのか。
「…まあ、「あの時」はその「記憶」の部分には触れる事はなかった。むやみに人の記憶を漁るような事はしたくなかったし、
もし必要ならば、彼女から直接自分の過去を話してもらえばいいしね」
私は頷いた。「あの時」とは、道重さんが彼女を「診て」、絵が描けない原因を探った時だ。
「でも、彼女の真相を調べるにはどうしてもその記憶の調査が必要だった。だから、彼女やあなたには申し訳ないけれども
隅々まで調べさせて貰ったわ。おかげで必要な情報が全て手に入った。彼女、何故か色々記憶が抜けてたみたいだったから、
調べたのは『潜在的記憶』だったけどね」
私はそれを聞いて、不意に恥ずかしさを覚えた。
あやちょの過去を調べたという事は、自然と私の過去をも知るという事だ。
道重さんを追い求め続けたあの頃の私を、道重さん本人に「見られた」…
なんとなくそれは、子供の頃のオネショを咎められたかのような感覚だった。
920 :
『笑顔』真相編 18@転載は禁止:2015/02/27(金) 00:27:02.98 0
だけど…
今は、気にしている時ではない。
少しの沈黙が流れる。私は息を飲んで話の続きを待った。心臓が、高鳴っていた。
「さて、それじゃあ『どうして彼女のお父さんが』ってことだけど…」
道重さんの言葉に私は息を飲んだ。そして、思わず声が漏れた。
「…有り得ません」
「ふむ、有り得ない、とはどういう事かしらね?」
道重さんはそう答えたが、その声には少しだけ楽しんでいる色が見えた。
名探偵が、不出来な助手の推理を聞こうとしているかのようだ。
「彩花さんのお父さんが彼女に封印をかける事は不可能です」
私の発言に、道重さんは頷いてみせた。
「そうね、はるなん。では、あなたがそう思う理由を述べなさい」
と、今度は学校の教授のような口調で質問される。
私は少しの間自分の考えをまとめてから、ゆっくりと発言した。
「時間的な問題です。彼女が絵を描けなくなったのは、お父さんが亡くなった後です。
死んだ人間が、魔法を使うことはできません」
「うん、確かにそうね。彼女の過去の記憶を見ても、彼女は絵画の修行の旅を何年も続けていて、
その間一度も父親には会っていない。そして、帰って来た時にはすでに父親は生きていなかった。だから、
彼女のお父さんには魔法をかけるタイミングがなかった。そうね?」
「はい」
921 :
『笑顔』真相編 19@転載は禁止:2015/02/27(金) 00:31:26.92 0
道重さんは、私の考えを解りやすく噛み砕いて補足してくれた。
…私の発言が、予想通りなのだろうか。
「でも、例えばこんな方法はどう?」
道重さんはそう言って、どこからか小さい包みを取り出して私に見せた。
それは、あの日あやちょにも食べさせた魔法の効果付のお菓子だった。
「このお菓子のように、物体を媒介にして相手に魔法をかける方法があるわ。
彼女のお父さんが、彩花さんにもう二度と会えない事を予期して彼女に対して魔法の効果付きの何かを残した、とは考えられない?」
「いえ、それは不可能です」
私は即答した。道重さんが、笑みを浮かべる。
「それは、何故?」
「あの封印魔法が、とても複雑だったからです」
私はそう答えた。あの時の道重さんの言葉を思い出す。
『この魔法は、ものすごい複雑な法式でかけられている。何十本ものコードが絡み合っているかの様に』
「…道重さんほどの方でも、その場で解く事が出来ないくらいの複雑な魔法のかけ方。
そんなややこしいかけ方を、何かを媒体にして間接的に行う事は不可能です」
922 :
『笑顔』真相編@転載は禁止:2015/02/27(金) 00:33:28.52 0
とりあえず今日はここまでです
話が推理パートに入ってきましたが自分にはさっきの目玉が謎です
923 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/27(金) 02:11:36.14 0
しかもついでるのが最初の2レスだけで
後の3レスにはないというのが謎が深まりますな
・・・ってそっちの謎は置いといてw
さゆとはるなんの口頭試問みたいになってきたけど
はるなんの回答とさゆの解答がどう展開していくのやら・・・
924 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/27(金) 06:27:35.44 0
スマホ専ブラで見ると□の中に×だけど?まぁそれはともかく更新乙です
真相編なのに益々謎が深まってるような?こっちまで「私酔い」w最後まで目が離せません
925 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/27(金) 08:10:16.93 0
昔ネットで絶望の世界ってのがあったよね
苛められっこの日記の形を取りながら毎日更新していって最後にどんでん返しがあるやつ
笑顔はあの作品を少し思い出す
926 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/27(金) 12:30:24.12 0
ごっちんが・・・
927 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/27(金) 16:38:52.34 0
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
,。∩______フ *
+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜保全の魔法っちゃよ
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
928 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/27(金) 17:41:17.28 0
上でおっしゃってたのが気になったので調べて読んでました
929 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/27(金) 17:49:06.04 0
上でおっしゃってたのが気になったので調べて読んでみました
確かに似てますね地の文の敬語とか雰囲気が
自分は読んだことなかったので少し驚いています
ホラーサスペンス的なのも結構好きですね
ただ今読んだこの作品に影響され過ぎないように『笑顔』を作ろうと思います
930 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/27(金) 20:01:18.84 0
>>895-898より
里保と衣梨奈の大喧嘩から3日。
未だ里保は道重邸に顔を見せることがなかった。
愛しのりほりほと会えないことで、当然さゆみの機嫌も右肩下がりに悪くなっていく。
おかげで重苦しい空気が漂い、里保の代わりに夕飯のお相伴に預かっていた春菜も
肩身の狭い思いをしながら黙って食後のお茶を啜ることしかできなかった。
「ちょっと生田、いつまでりほりほのことを放置しておくつもりなの」
「別に放置なんてしてませんよ。鞘師も偶々家に来てないだけで、
その気になったら自分の方から来るんじゃないですか」
里保のことをあえて苗字で呼んでいる時点で、
衣梨奈のわだかまりも解けていないことが一目瞭然だ。
「ふーん。生田がそう言うなら別にいいけどね。手遅れになっても知らないよ」
冷ややかに発せられるさゆみの意味深な一言。
手遅れ? 一体どういうことだろう??
鞘師さんに会えなくてへそを曲げた道重さんが、ただ憎まれ口を叩いているだけ……。
なんていうこともさすがにないだろうし。
「好奇心猫を殺す」ではないが、口を挟みにくいこの場の空気以上に
さゆみの言葉が引っかかってしまい、意を決して春菜が割って入った。
931 :
ドラマティック モンスター@転載は禁止:2015/02/27(金) 20:02:09.48 0
「手遅れって、どういう意味ですか?
もしかして鞘師さんの身に何かあったんですか?」
「さあどうだろうね。
はるなんも情報屋なんだから、気になるんなら自分で調べてみれば?」
にべもないさゆみの返事。
だが聡明な春菜は、さゆみの言葉の裏にある真意をしっかりと汲み取った。
それは則ち、意固地になってる衣梨奈の代わりに動いてくれというさゆみからの要請。
どうやらこれは、見過ごすことのできない重大な何かが発生しているらしい。
「ごめんくどぅー! あゆみんに連絡を取ってくれるかな?
あゆみんに、家にいる鞘師さんの様子を確認してもらって!」
「えっ!? うんわかった」
春菜の真剣な口調にただならぬものを感じた遥が、大人しくその指示に従う。
『……えっマジで!? ……ああそうなんだ……ううん大丈夫、わかったありがとう』
そして亜佑美との電話を終えた遥が、焦燥感に満ちた声を張り上げた。
「鞘師さんここしばらくずっと家に帰ってきてないそうです!
あゆみんはずっと、鞘師さんが道重さんのところに泊まり込んでるものだと思い込んでいました!!」
「え〜!? それってもしかして!! ……ど〜ゆ〜こと?」
みんなの顔色が一気に青ざめる中、ノー天気な優樹の質問に思わず脱力しかけた春菜だったが、
状況を整理するにはちょうどいいかと思い直し、努めて冷静に説明する。
932 :
ドラマティック モンスター@転載は禁止:2015/02/27(金) 20:02:37.41 0
「鞘師さんが生田さんと大喧嘩してこの家を飛び出したのは3日も前のことでしょ?
私達はみんな、鞘師さんが素直に自宅に帰ったんだとばかり思っていたんだけど、
それが3日間ずっと帰らないままだということがあゆみんの話でわかったんだよ」
「ここにもいないで自分の家にも帰ってないんなら、やすしさんは今どこにいるの?」
「それがわからないからみんな焦ってんじゃんかよ」
「おおなるほど」
遥のツッコミもありようやく得心した表情になる優樹。
マイペースな様子にその場の空気もほんの少しだけ和らいだが、
気を取り直して春菜が衣梨奈に訊ねた。
「生田さんだったら鞘師さんがどこにいるか見当がつきませんか?」
里保の行方不明は自分との喧嘩が原因だということが明白のため、
それまでのわだかまりも吹っ飛び里保の身を案じる衣梨奈だったが、
いざどこにいるかとなると想像もつかなかった。
一番ありそうなのは聖や香音の家に泊まっているという可能性だけど、
もしそうなら2人から事前に連絡があるだろうし、
かといってただでさえ友達の少ない里保に、このM13地区で
泊まらせてと転がりこめるような場所が他にあるとも思えない。
933 :
ドラマティック モンスター@転載は禁止:2015/02/27(金) 20:03:05.89 0
「普段りほりほのことを守るとか勇ましいこと言っときながら、
いざという時に居場所すらわからないなんてホント情けないなぁ。
りほりほが生田と喧嘩した後、いつも行くところはどこなの?」
「…………神社!!!!」
見かねたさゆみが呆れた口調で助け舟を出すと、
ようやく思考の結びついた衣梨奈が一声大きく叫び、
そして勢いよく道重邸を飛び出していった、
喧嘩したのが3日前のことなのだから、たとえ神社に行っていたとしても
今日まで3日間ずっとそのままというのも考えにくくはあるけれど、
道重さんがわざわざ示唆したということは、
少なくとも鞘師さんは今神社にいるということなのだろう。
ともあれ衣梨奈が里保の元へと走ったことで、これで事態は収束に向かうだろうという
どことなく緊張のほぐれた弛緩した雰囲気となったが、そこで春菜がはたと気づく。
さゆみの表情が未だに硬いままで戻らないことに。
その様子にふと生じた嫌な予感が拭いきれず、恐る恐る確認してみる春菜。
「先ほど道重さんは『手遅れになっても』っておっしゃってましたけど、
もしかして鞘師さんは何か危険な目に遭っていたりしますか?
だとしたら生田さんを一人で行かせてしまって大丈夫しょうか?」
「大丈夫かと言われたら、まあ無理だね。
生田では、りほりほを助けることができない」
さゆみの思わぬ一言に、その場の空気が再び凍りついた。
(つづく)
934 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/27(金) 22:18:25.36 0
りほりほがお笑いモンスターになってまうw
935 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/27(金) 22:19:04.58 0
▼
月光の下、仄かな秋風の舞う空を切り裂いて飛ぶさゆみの眼前に異様な光景が広がった。
海上に無数に浮かぶ岩。大きなもの、小さなもの。
それらは何の意味も持っていないというように、西の大魔道士の魔力でただ浮かんでいた。
速度を落とし、岩の間を縫うように飛ぶと
目的の島が見えて来た。
どこか不穏な、だけど美しく月明かりを照り返す黒い島。
そこかしこに漂う魔力の残滓は、記憶の中にあるつんくのそれに間違いは無かった。
と、さゆみの行く手にある岩の一つに人影が見える。
つんくの物とは違う、だけど強い魔力を纏って。
さゆみは、構うかすり抜けるか少しだけ逡巡し
その人影がどうやら女の子であることを確認して、羽ばたきを止めた。
キラキラと輝く水面の上空にさゆみが留まりふわふわと浮いている。
その、十数メートル先の岩の上にりえは立っていた。
「道重さゆみさんですね?」
りえの問いに、さゆみは小さく笑い答えた。
「そうだけど、君は?
もしかして君が『小田さくら』ちゃん?」
さゆみの言葉に、りえがいくらかムッとして首を振る。
「違います。私は西の大魔道士つんくの弟子、筆頭の金子りえと言います」
936 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/27(金) 22:19:54.88 0
「そう。弟子、なのね。
どういう風の吹き回しなんだか」
さゆみが独り言のように呟く。
もう随分と長い間、つんくはたった一人で誰とも関わらず生きていたと思っていたから
さくらやりえの存在がさゆみには意外だった。
だけど思い返せば、若い時のつんくは孤高ではあっても孤独では無かった気がする。
教えたがりで、よく自分の研究を他の魔道士に披露していたし
さゆみ自身、教えを受けたこともある。
まだつんくが「人間」だった頃。
気の遠くなるような昔の話だ。
「君の先生、後ろの島にいるんだよね?」
さゆみの問いにりえが肯く。
「君は、アイツのところまで私を案内してくれるの?」
「いいえ。あなたを師の所へ行かせるわけにはいきません。
お引き取り下さい。もし断るなら、阻止させて頂きます」
波の音が微かに聞こえる。
静かな月夜には、りえの少し細い声も良く通った。
さゆみはぼんやりと、りえの柔らかい顔立ちに、きついメイクや金髪があまり似合っていないと思った。
937 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/27(金) 22:20:49.42 0
.
りえは、改めて目の前に浮かぶ道重さゆみの凄まじい魔力と威風を感じていた。
月の光に照らされ、青白く輝く巨大で美しい翼をはためかせた姿。
その漆黒の長い髪と、息を呑む美しい顔貌。
その全てが、何かこの世の物とは思われない存在感に満ちている。
りえの手が小刻みに震える。たぶん、武者震い。
普通の魔道士が、こんな恐ろしい魔力を前に戦意を持てるだろうか。
りえが平静を保てているわけは、同格の大魔道士である師の側にいたからだろう。
さゆみの怒りを纏った魔力は、静かな海の上の一点を
まるで世界の中心であるかと錯覚させる。
吸い込まれそうなほど美しい瞳には、師と同じように不敵な笑みが浮かんでいた。
やはり二人とも普通とは違う、どこか超越した存在。
「私、急いでるんだけどな」
さゆみの声は、澄んだ夜の空気に良く響いた。
りえはただじっと魔力を高め、さゆみを見据える。
さゆみの魔力はただ巨大で、だけど変化していない。
戦う気にはなっていないようだった。
さゆみの口からさくらの名前が出た時、りえは少しだけ苛立った。
『大魔女』までさくらなのか、と。
まるでりえのことなど眼中にないようで、焦燥に駆られる。
さくらと自分、そんなに違うというのだろうか。
「本当に、私と戦うつもりなの?」
938 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/27(金) 22:21:15.87 0
「あなたが退かないというなら」
「そっか」
さゆみの声と同時に、りえは一気に魔力を開放した。
岩の浮かぶ異様な海に吹いていた穏やかな風は
ピリピリとした魔力に震え緊張を増す。
りえが軽く飛び、少し後ろの岩に飛び移る。
それと同時に轟音が響き、眼下の海から巨大な岩の塊が飛び出した。
海の水を巻き上げ、幾筋も恐ろしい速度で岩が天に突き上げる。
りえが更に魔力を込めると、その岩の先が錐状に伸び
さゆみに襲い掛かった。
ふわりとさゆみが身をかわす。
さらに黒い岩石がせり上がりさゆみを追うように襲い掛かった。
さゆみはひらひらと、綿毛のように伸びる岩の間を舞った。
空中に浮いていた岩からも、錐状の岩石を飛ばす。
りえは両手で複雑な印をきり、次々に岩の形状を変化させ波状にさゆみにけしかけた。
さゆみはそれらを全て、無駄のない動きでふわりと交わす。
一度攻撃を止め、りえが最後の印をきると
蠢いていた岩石がすべてピタリと静止した。
海から突き出した岩岩は、そこに巨大な足場を形成している。
りえはゆったりと、足場に飛び降りた。
939 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/27(金) 22:22:16.13 0
「少しは、分かって貰えましたか?」
りえが変わらぬ表情でさゆみを見据える。
足元の岩の感覚を確かめ、しっかりと踏みしめて再び魔力を高める。
さゆみは、りえと相対する位置で相変わらずふわふわと浮いていた。
「うーん。
魔力も技術も申し分無し、なんだけど。
なんか勿体ないね」
また、独り言のようにさゆみが呟く。
りえはそれを聞いて眉を顰めた。
以前、師からも似たようなことを言われたことがある。
一体自分に何が足りないというのか、それは教えて貰えなかった。
りえの得意な大地や岩や鉱物を操る魔法は、確かにあまり効率が良い物では無い。
特に空を飛ぶことが出来る魔道士と戦う場合の相性は最悪。
だけどりえはそんなことは承知で、得意なものを磨いて来た。
自分がさくらのように器用では無いことは分かっている。
この魔法で、自分は力をつけたと実感していた。
「ちゃんと相手してあげたいとこだけど、急いでるからごめんね」
さゆみの言葉に、りえは身構えた。
自分の魔法を見た上で、高速で飛んですり抜けようとしているのか。
逃がすつもりはない。
りえの魔法が、飛べるさゆみの相手にならないと判断したのなら
それはりえの目論見通りと言える。
そんなに自分の魔法は単純なものではない。
940 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/27(金) 22:22:42.78 0
だけど次のさゆみの言葉は、りえの想像していたものとは違っていた。
「半分で相手してあげる」
さゆみが続けた言葉の意味が分からず、
更に警戒を強めたりえの視界が一瞬、歪む。
何かおかしいと、咄嗟に瞬きしたりえの眼前で、さゆみの姿が二重に映った。
さらにどんどんとさゆみの像が二つに別れ、離れて行く。
驚きに目を見開くりえの前に、気付けば道重さゆみが二人浮かんでいた。
その巨大な白い羽も、姿も何も変わらない『大魔女』が二人。
同じ不敵な笑みを浮かべ、そこに居た。
それは残像でもなければ虚像でも無い。
その証拠に、その長い髪はそれぞれに風を受け僅かに揺れていた。
美しいけれど、あまりにも異様な光景。
りえは暫し呆気にとられて二人のさゆみを見ていた。
941 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/27(金) 22:23:41.68 0
1人のさゆみの翼が大きく動く。
と思う間にその姿が迫り、加速していた。
呆けていたりえが慌てて魔力を高める前で、さゆみは進路をりえから外した。
すり抜けようとしている。
阻止しようと顔を向けた瞬間、
背後から恐ろしい魔力の威圧を感じ硬直した。
1人、さゆみが悠遊とりえの横をすり抜ける。
りえがゆっくりと振り返ると、残っていたさゆみがその手に
禍々しい魔力を纏った美しい剣を握り、切っ先をこちらに向けていた。
りえは、島に向かったさゆみを追うのを諦めた。
「君の相手はね、こっち」
残ったさゆみが笑みを深め言う。
りえのこめかみに一筋汗が伝った。
やはり目の前に居るのは師と同じ「怪物」なのだと、りえは改めて思った。
▲
942 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/27(金) 22:24:41.35 0
話がどこに向かってるのか分かんなくなってきたけど
fantasyが始まる
たぶん
943 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/27(金) 22:38:10.74 O
さゆが分身の術!
続きを早く読みたいっ!
944 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/27(金) 22:56:08.45 0
半分の力でと言ってるから分身はさゆの本来の力の半分を持った姿ってことだよね
945 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/27(金) 23:09:48.26 0
続編キテター!
金髪りっちゃんのアイデアどもですw
しかし50%戸愚呂(弟)ならぬ50%さゆでりっちゃんのプライドや心を折っちゃうなんてすげー
しかも所々に相手をイラつかせる発言もリアルですね
早く西の大魔術師との対決を見たいようなもう少し楽しみたいような複雑な気分です
946 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/27(金) 23:18:34.47 0
さゆが二人になるなんて・・・色んなでみんな逃げてー!あ、りっちゃんは大丈夫だからw
947 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/27(金) 23:23:23.56 0
これはさゆがりっちゃんに体が勝手に動き始めるの
の魔法を使ってシパパが始まる展開ですね
948 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/28(土) 01:08:24.19 0
完全分身ではないということか!
分身はやりたいです厨二全開で
949 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/28(土) 01:30:58.01 O
シパパパしながらりっちゃんがセクスィーでゴメンねって言うのか
それはそれで胸熱だな
950 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/28(土) 07:14:34.72 0
+ +
∋oノハヽ +
+ 从*・ 。.・) ギトギト テカテカ ツヅキハヤクヨミタイノ
⊂ (0゚∪ ∪。⊃ +
⊂ ゚̄ と_u_)__)゚  ̄⊃ +
⊂_。+ ゚+_⊃
⊂__⊃.
951 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/28(土) 09:40:09.06 0
ギトギトはやめなさいw
952 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/28(土) 12:42:03.08 0
これから有明
953 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/28(土) 14:08:35.95 0
残ってるほうは真野ちゃんじゃないよね
954 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/28(土) 14:46:38.91 0
それは別な意味でめんどくさそうw
955 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/28(土) 16:37:42.77 0
残ってるほうは姉重
956 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/28(土) 17:03:38.49 0
残ってるのは稍重
957 :
『笑顔』真相編@転載は禁止:2015/02/28(土) 20:30:40.36 0
とりあえず続きを書いたのでまた投稿させてください
958 :
『笑顔』真相編 20@転載は禁止:2015/02/28(土) 20:32:33.42 0
道重さんは、私の答えに対して小さく頷いた。
「そう…確かに、あれだけ複雑に絡みついた魔法をかけるには、被術者に対して
少なくとも丸一日は付きっきりになって儀式を行わなければならない。アイテムを媒体にした、
間接的なやり方じゃあ到底無理。なら、こういうのはどう?」
そう言って、すぐにまた別の仮説を投げかけてきた。
「彼女が旅立ってしまった後では、もうお父さんには魔法をかける機会が全く無い。
だったら、彼女が旅立つ前にかけたというのはどう?」
私はそれを聞いて、道重さんが何故こんな答えが分かりきっている質問をしてくるのか不思議に思った。
「それは、もっと有り得ません」
「そりゃそうよね。もしそうなら、彼女に絵画の修行の旅なんて出来るはずがない。絵を描くことが封印されているんだから」
私が答える前に、道重さんが説明してしまった。
つまり、道重さんは全て答えがわかってて質問してきているのだ。
「あの…道重さん」
「じゃあ」
私の言葉を遮って、道重さんは更に仮説を述べ続けた。
「この魔法が、時間経過とともに発動するタイプのものだったら?例えばウイルスのように、
本人が気づかないまま潜伏期間をおいてから、突然封印がかかるようにしていたとしたら」
959 :
『笑顔』真相編 21@転載は禁止:2015/02/28(土) 20:34:12.74 0
私は一瞬考えたが、すぐに否定した。
「いえ、それも不可能です」
「それは、何故?」
道重さんも、すぐに返してくる。
私は、素早く考えをまとめてつつ、はっきりと言いきった。
「確かに、魔法を相手に潜伏させてから後になって発動させる方法はあります。でも、今回の場合は無理です。
彼女がお父さんの下を旅立ったのは10年以上も前の事です。どんなに強力な魔力をもってしても、
それほどの長い期間、本人が何も気づかないまま魔法を遅延させる事はできません」
私の答えを聞き終わると道重さんは一瞬目を見開いた。
そして、ニッコリと笑うと突然ぱちぱちと拍手を始めた。
「うん、的確。はるなん、さすがね」
私はふうっとため息を吐いた。道重さんは、私を試していたのだろうか。
口を開こうとした私に、道重さんの言葉が突き刺さった。
「ここまで否定の理由が的確に、しかもすぐに出てくるという事は、前もって仮説を立てて
その可能性を考えた事があるという事よね。つまり、はるなんも彼女のお父さんを
疑った事があるということかしら?」
私は、何も言えなかった。道重さんも、黙って私を見つめている。
やっぱり、私を試していたんだな。
「ふふ…そうですね。その通りです」
960 :
『笑顔』真相編 22@転載は禁止:2015/02/28(土) 20:35:45.08 0
私は笑って、正直に答えた。道重さんが、重ねて訊いてくる。
「何故、彼女のお父さんを疑わしいと思ったの?」
「それは…」
私は、あやちょのお父さんの優しい笑顔を思い浮かべた。そして、最後に会った、あの日を思い出していた。
「あの『笑顔』の絵を私に預けた理由が、ずっと分からなかったんです。そんな必要、どこにもない。
引っ越す時に持っていって、彩花さんが火事のショックから立ち直った時に、本人に返せばいいだけなのに」
道重さんは、真剣な表情で聞いている。
「彩花さんの封印の鍵があの『笑顔』だと判明した時、考えがよぎったんです。もしかしたらお父さんは、
あの絵が封印の鍵だという事が分かっていて、私に絵を託したんじゃないか、と」
だから私は、道重さんが今言ったように、もし今回の事があやちょのお父さんがした事だとしたら、
どんな方法でその魔法をかけたのか、その可能性を自分なりに追求したのだ。
ただ、それでも…
私には、どうしても信じられなかった。
どんな理由があるにしても、あのお父さんが、愛する娘の一番大切にしている物を奪おうとするとは、
私には到底考えられなかった。
…考えたく、なかった。
私は大きく息を吐いて、心を落ち着かせた。
そして、覚悟を決めた。
「…道重さん、教えてください。真実を」
961 :
『笑顔』真相編 23@転載は禁止:2015/02/28(土) 20:37:48.77 0
「さゆみの話を、信じる?」
優しい声だ。私は、即答した。
「信じます。私は、この世界で何よりも、あなたを信じていますから」
道重さんの、女神のような笑顔が一瞬だけ私の目に映った。
だが、次の瞬間には真剣な表情に戻っていた。
「では、話しましょうか」
道重さんの言葉が、いつもよりもはっきりと頭の中に浸透してくる。
「確かにさっきあなたが可能性を否定した通り、彼女のお父さんには封印の魔法をかける事ができない。
でもそれは、ある前提をもとに理論を打ち立てた場合に限る」
「…前提?」
「そう。それは、この封印の魔法が「絵を描くことを封じ込める」為にかけたものだという前提」
私は、不思議な感覚を味わった。脳が、ふわふわする。
「…どういうことですか?」
「この封印の魔法をかけた人間にとっても、絵が描けなくなる事は想定外だったということよ」
私は、頷くこともせずに黙って聞くことにした。
962 :
『笑顔』真相編 24@転載は禁止:2015/02/28(土) 20:39:02.52 0
道重さんが、説明を続ける。
「そもそも、彼女に起きた不可思議な事態は、絵が描けなくなる事だけじゃなかった。むしろ、おかしなことだらけよ。
あれだけ絵を描くことに人生をかけている人間が、子供の頃に描いた絵を全て忘れていたり、
自分の名前を忘れて、「飯窪春菜」であると思い込んでいたり…そのくせ、そのはるなんの事は、きれいに忘れていたり」
私の胸に、軽い痛みを感じた。それと同時に、心に一筋の光が差した。
「私たちは彩花さんの話を最初に聞いたことによって、かかっていた封印の魔法が
「絵を描けなくする為のもの」だと思い込んでいた。身体を「診た」時も、あまりに
複雑なかかり方をしていたせいで、その原因と解除方法ばかりを追って、魔法の効果まで
詳細に調べる余裕がなかった。そのせいで、その時には真相から遠ざかってしまった」
私は、黙っていた。語られる真実を、聞き逃さないように。
「あの封印魔法は、「絵を描けなくする」魔法じゃない。もっと別の、重大な何かを封じる為のものだったのよ。
絵が描けなくなったのは、その副作用に過ぎなかった。それどころか、さっき言った様々な不可思議な現象も全て、
同じくこの魔法の副作用で引き起こされた事だったのよ」
963 :
『笑顔』真相編@転載は禁止:2015/02/28(土) 20:41:29.54 0
今日はここまでです
考えてた真相をようやく伝えることができると思うと作るペースがあがります
964 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/28(土) 20:57:42.18 0
続きキタ━(゚∀゚)━!
965 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/02/28(土) 21:56:33.05 0
なるほど絵を描けなくする為も封印だったら辻褄が合わないもんなぁ
ただそれなら「もっと別の、重大な何か」ってなんなんだ〜!!
続きがホント気になりすぎる
966 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/03/01(日) 01:15:22.43 0
おやすみ
967 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/03/01(日) 06:43:44.12 0
おぱよ
968 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/03/01(日) 10:37:29.28 0
*``・*+。
`*。
*。
。☆ノハヽ *
*ハo´ 。`ル *。+゚
`*。 ヽ つ*゚*
`・+。*・`゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・+ ゚
969 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/03/01(日) 10:58:14.46 0
まとめサイトにて『笑顔』本編に続き過去編もまとめ完了しました
これで真相編がより読みやすくなると思いますが
もし読んでいて繋がらなかったりリンクミスなど
おかしなところがあれば指摘をお願いします
970 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/03/01(日) 12:34:39.09 0
乙です!
971 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/03/01(日) 16:53:35.07 0
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
,。∩______フ *
+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜保全の魔法っちゃよ
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
972 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/03/01(日) 18:38:20.65 0
まとめサイトの方でまとめてい頂いてありがとうございます
やっぱり過去編の方が笑顔本編より長くなってますね
973 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/03/01(日) 19:29:20.28 0
*``・*+。
`*。
*。
。☆ノハヽ *
+川c ’∀´)*。+゚
`*。 ヽ つ*゚*
`・+。*・`゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・+ ゚
974 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/03/01(日) 21:47:43.78 0
<::ヽ 。'“゜`・*。 。*゜”`'。
|::::::\ ☆ * ゜+゜ ♪
∠ニニニ`_ /゜''+。., ゜,, ,.。+''゜
|||9|‘_ゝ‘)つ ゜“・:+.:.。♪,,*:...。.:.+・ ”゜
⊂ へ(/⌒) ゜*。
ノリ.〉 /^/@ニ)' ゜・*。+・`
〈 〈/ ,/
(_/@二)
`ー―'"
975 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/03/02(月) 00:12:23.67 0
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
,。∩______フ *
+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜保全の魔法っちゃよ
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
976 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/03/02(月) 02:30:19.62 0
今日が狼最後の日・・・になる?
977 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/03/02(月) 09:48:35.13 0
よくわからんけどPCはそこまで大きな危険はないものの
スマホは閲覧からして危険という感じなのかな
905(1): 携帯電話情報通知しません [sage] 2015/03/02(月) 05:06:20.56 ID:+aOTu+J0O携(3/6) AAS
拾い貼り
3/3に2chがなくなる、見れなくなるわけではありません。
その日は許諾を得てない閲覧専用ブラウザの開発・公開が禁止される日です。
まだわからないことも多いので、慌てずに最新情報を確認するようにしましょう。
3月3日から、2ch.netの閲覧・書き込みにより個人情報が抜かれます
場合によっては3月3日以降の書き込み内容とTwitter等SNSのアカウントが紐付けされる可能性も?
Q:PCで2chやってる人は?
A:Jane style→今までと変わらないけど、そもそもソフト自体にスパイウェア的要素あり
その他の専用ブラウザ→閲覧不可
IE、Chrome他webブラウザから→今までと変わらないけど、使う人が増えて繋がりにくくなる?
Q:スマホで2chやってる人は?
A:webブラウザ→個人情報抜かれる
専ブラ→閲覧不可or個人情報抜かれる
Q:ガラケーで2chやってる人は?
A:べっかんこ以外無理ぽ?
個別には対応状況一覧参照
Q:抜かれる個人情報は?
A:閲覧履歴・書き込み履歴・位置情報(マンション住まいなら特定不可なレベル?根拠なし)
Q:個人情報を抜かれないためには?
A:PCの人は専ブラは使わず、普通のwebブラウザから閲覧・書き込みする。
スマホの人はどんな形であれ.netを開いた時点でと個人情報抜かれるため、それが嫌な人はおーぷんやnextに移住。
Q:専ブラで外部板を登録or閲覧したけどこれもアウト?
A:専ブラに問題がある訳じゃなく2ch.net利用するのがアウトってだけなので外部(おーぷん、nextなど)を開く分には現状問題なし
対応状況一覧表(2/24のものなのでまた変わってるかも)
画像リンク:
http://i.imgur.com/2TcDYzo.png
978 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/03/02(月) 11:50:49.97 0
保守
979 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/03/02(月) 18:14:45.09 0
そろそろこのスレも1000まで行くけど
明日以降2chがどうなってしまうのか
先が見えづらいからどうにも不安ですね
新スレは立てておきつつ不安な人は新狼を活用して
しばらく様子見ってのが無難でしょうか
980 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/03/02(月) 20:24:10.09 0
作者様についていきます
981 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/03/02(月) 21:29:50.00 0
今のうちに新スレを立てておこうかと思ったら
上手く立てられませんでした・・・
どなたかスレ立てお願いします
982 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/03/02(月) 23:29:34.98 0
983 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/03/03(火) 01:39:21.76 0
乙です
今のところ普通に書けるし過去スレも読めるね
見えない部分で何が変わってるのかはわからないけど
以下ちょっとNGワード確認のテストしてみます
984 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/03/03(火) 01:40:27.01 0
◆娘。小説書く!『魔法使いえりぽん』 RPG
http://www1.axfc.net/u/3314635/ookami(ver2.1)
・Win対応
・所要時間まーどぅ編だけで3h〜4h
・導入編、まーどぅ編のそれぞれ最初から遊べます
・オリジナルの「まーちゃん救出作戦」はタイトルからでも遊べます
・フリーズするようなバグはたぶん無いと思います
・以前のverのゲームは近日中に削除させて頂きます
985 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/03/03(火) 01:41:27.30 0
986 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/03/03(火) 01:43:07.96 0
ニコニコ動画
987 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/03/03(火) 01:48:48.74 0
○結論
>>6が引っかかった原因はニコニコ動画のアドレスが
NGワードに指定されているから
ということのようです
仕方ないので今後はニコ動のアドレスなしで貼りますか
まとめサイトにニコ動のアドレスを残しておけば
そんなに大きな影響もないでしょうし
988 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/03/03(火) 09:25:13.22 O
YouTubeで見られるからニコニコ動画のURLはなくても問題なさそうな気はします(当方ガラケーw)
989 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/03/03(火) 12:14:02.63 0
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
,。∩______フ *
+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜保全の魔法っちゃよ
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
990 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/03/03(火) 12:40:03.70 0
もう新スレも立ったしこっちは埋めてもいいような
991 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/03/03(火) 13:56:12.78 0
埋めるよ〜
992 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/03/03(火) 13:56:41.07 0
魔
993 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/03/03(火) 13:57:06.94 0
法
994 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/03/03(火) 13:58:27.10 0
使
995 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/03/03(火) 13:59:06.91 0
い
996 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/03/03(火) 13:59:53.33 0
え
997 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/03/03(火) 14:00:21.21 0
り
998 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/03/03(火) 14:00:57.61 0
ぽ
999 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/03/03(火) 14:01:44.24 0
ん
1000 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/03/03(火) 14:02:27.66 0
1000ならピンポンダッシュは永遠ヤシ!!
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。