リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第100話 [転載禁止]©2ch.net
【リゾスレ初心者向けQ&A】
Q.リゾスレって?
A.モーニング娘。36thシングル「リゾナント ブルー」のPV(Another ver.)から想像に想像を膨らませた作品を投稿し共有するスレです
作者によって異なりますが、大まかに共通している設定は→超能力を持つ「リゾナンター」を名乗る少女たちが仲間同士心を通わせつつ「ダークネス」を名乗る敵の組織と戦う
Q.最初に読むとしたらどの作品?
A.まずはテンプレ
>>1の過去ログまとめで第1話(第1スレ)に目を通し、まとめサイトにある初期の一大長編『蒼の共鳴』や最近の一大長編『リゾナンターΧ』を読んでみては?
Q.作品や用語について質問するには?
A.遠慮なく書き込めばスレに何人もいるであろう「生き字引」が24時間以内に答えてくれるでしょう(多分)
【リゾブルのオリメンより】
川*’ー’) < テンプレの設定やまとめサイトを参考にして自由に想像するやよ
ノ|c| ・e・) < 登場人物の能力やストーリーの背景・設定は作者さんの自由なのだ
ノノ*^ー^) < シリアル路線でもコメディ路線でもお好きなものどうぞ
从*・ 。.・) < AAを使ったものや1レス完結ものでもOKなの
从*´ ヮ`) < 他の作者さんの設定を流用するのもありっちゃ
ノリo´ゥ`リ < 気に入った話の続きや繋ぎの話を書いてみるのもありカナ☆
川=´┴`) < プロットを書いて他の作者さんにストーリーを書いてっておねだりしてもええで
川*^A^) < アーでも書いてくれるかは作者さん次第ヨ
川´・_o・) < ソッカー
【作品投稿の注意】
1レス32行まで→そういう設定(エラー:改行が多すぎます!)
10レスまで→連続投稿規制(バイバイさるさん)
【リゾナンターの能力設定】
高橋愛…………精神感応(リーディング)/瞬間移動(テレポーテーション)/光使い(フォトン・マニピュレート)
新垣里沙………精神干渉(マインドコントロール)
亀井絵里………傷の共有(インジュリー・シンクロナイズ)/風使い(ウィンド・マニピュレート)
道重さゆみ……治癒能力(ヒーリング) さえみ……物質崩壊(イクサシブ・ヒーリング)
田中れいな……共鳴増幅能力(リゾナント・アンプリファイア)
久住小春………念写能力(ソートグラフィー)/幻術(ハルシネーション)/発電(エレクトロキネシス)
光井愛佳………予知能力(プリコグニション)/心の浄化(ハート・プリフィケイション)/水守(みまもり)
リンリン………念動力(サイコキネシス)/発火能力(パイロキネシス)
ジュンジュン…念動力(サイコキネシス)/獣化(メタモルフォシス(トゥ・ビーストorパンダ)
7 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/10/30(木) 17:57:19.09 0
ノノ刀e _l‘)<乙です
((())) ((()))
ノハ*゚ ゥ ゚)<乙です
((())) ((()))
8 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/10/30(木) 19:32:08.75 0
スレ立て乙にょん
9 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/10/30(木) 20:26:34.72 0
10 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/10/30(木) 20:49:16.12 0
スレ立て乙です!しかも最初一言採用して貰ってちょっと嬉しかったり
11 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/10/30(木) 21:25:47.97 0
>>10 作者さんですか?
まりあ編だけじゃなくて他の12期メンのも書いてほしいですw
12 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/10/30(木) 21:42:14.64 0
>>11 違う違う!作者さんに間違われるなんて恐れ多い…前スレこれ書いたから汗
994 名無し募集中。。。@転載は禁止 2014/10/30(木) 07:51:53.74 0
>>990 やっぱり12期参戦記念にこれかな?
「やめて、近寄らないで」
「大丈夫。さゆみが全部、受け止めてあげる」
「来ないで!お願い!あなたもみんなと一緒で、死んじゃう!!!」
『闇を抱く聖母』より
13 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/10/30(木) 22:19:08.50 0
14 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/10/30(木) 23:47:29.78 0
100話か…
たまにしか覗きに来れなかったけどやっぱり感慨深いものがあるね
15 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/10/31(金) 00:01:29.49 0
むかしの
16 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/10/31(金) 00:02:55.98 0
昔の狼知らないんだけど小説スレで100話まで続くのって珍しいのかな?
17 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/10/31(金) 00:39:49.13 0
100ってすげぇな
18 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/10/31(金) 01:00:32.75 0
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1410857848/799 の続きです
●
春菜の目に、鮮やかな色彩が飛び込んでくる。
原色を基調とした部屋の中には、たくさんの子供達がいた。
ビビットな色に反比例して際立つ、白いワンピースを着せられた少女たち。
数人でかたまって無邪気に遊具で遊ぶものもいれば、一人で座り込み虚空を見つめているようなものもいる。そして彼女たちを。
マジックミラー越しに見ている、白衣の男たち。
春菜は、今自分が見ている光景が「研究所」のものだとすぐに理解する。
なぜなら、彼女もまた似たような環境に置かれていたから。
部屋の裏手にあるドアが、かちゃりと音を立てて開錠される。
現れた白衣の男。少女の一人に声をかけ、手を引いて外へ出て行った。
あの子は…それに、もしかして…
幼いながらも、はっきりとした顔立ち。浅黒い肌。
連れ出された子は、間違いなくこの精神空間の主である彩花。そして連れ出した男の目的は。
19 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/10/31(金) 01:01:31.52 0
場面が暗転する。
部屋の中央に、機械仕掛けの椅子。その中に幼い彩花がすっぽりと納まっていた。
椅子の周囲には大小さまざまの計数器。一人の研究員がクリップボードを片手に、彩花に話しかけている。が、彩花の顔は青ざめ、
額には珠の様な汗を滲ませていた。
突然、男が片手をあげる。
それを合図に、ガラス越しに見ていた他の研究員たちが目の前の機器を操作する。
走る電流、痙攣する彩花。計数器の針が大きくぶれ、モニタのグラフが激しく上下した。
やっぱり。これは…「人体実験」。
春菜もまた、新興宗教団体が抱える研究機関によって同じような経験をしていた。
表向きは異能開発のための諸実験。だが、内容はとてもではないが人道に配慮したものとは言えなかった。目を固く瞑りたくなる
ような、耳を塞ぎたくなるような、そして声を枯らして叫びたくなるような記憶が蘇る。
いけない。私自身が後ろを向いてる場合じゃない。和田さんを、助けなきゃ。
そんな春菜の心情を反映するかのように、再び場面が転換する。
場所は先ほども見た、子供達の収容場所。そこに、背丈は変わらないが明らかに成人した金髪の女が入り込んでくる。
「あれ、矢口さん…こんな夜中にどうしたんですか?」
少女の一人が、訝しげな顔をして矢口と呼ばれた女に問いかける。
矢口は天使のような微笑を精一杯作り、こう言った。
20 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/10/31(金) 01:02:23.18 0
「なあお前ら、ここから抜け出したくないか?」
「え…それってどういう」
「抜け出すってなに?」
「面白いこと?」
蜂の巣を突いたように、矢口に群がる子供達。
そんな様子に辟易しつつ。
お気に入りらしき牛柄のパーカーが上下左右に引っ張られるのを振り解きながら、
「ここから、脱走すんだよ。お前らは自由だ」
と半笑いの表情で言った。
子供達の熱狂が頂点に達し、牛柄パーカーは千切られるのではというくらいに引っ張られ、捻られる。ったくだからガキは嫌いな
んだよ、あいつら思いだすんだよこんにゃろ、と小さく呟きながら。全員に呼びかけ、部屋を後にする。
原色で彩られた部屋から、白が消えた。
春菜の感覚を、肌寒さが襲う。
一面の雪吹雪。唸るような風の音が鳴り止まない。
白く染められた世界を、尾根伝いに進む一行があった。吹き付ける鋭い風と雪に塗れ、それでもただひたすらに前を向くしかない
少女たち。
「ねえ、これ…本当にただの訓練なの…」
「警察の人もうそつきだ」
「いやだよ、まだ研究所のほうが…」
「なに言ってるの、あんなとこに戻るくらいなら」
「寒いよ…おなかすいたよ…」
極低温に晒され、もがき苦しむ言葉ですらも途切れ途切れの幼い子供達。
どうやら先ほどの研究所から別の機関 ― 恐らく警察組織なのだろう ― に彼女たちは所属したようだ。が、目の前の光景を
見る限りはとてもではないが、彼女たちが苦難から逃れられたとは思えない。
21 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/10/31(金) 01:02:57.09 0
「あ…」
一行の最後尾、ついてゆくのがやっとだった一人の少女がバランスを崩す。
よろけた先は断崖絶壁、深淵に吸い込まれるように身を預けた少女。
春菜はもちろん、息を呑むことしか出来ない。たとえその手を差し伸べたところで相手は記憶の幻だからだ。
けれど追憶は春菜の思いを汲み取るかのように流れる。今にも闇に飲まれそうな小さな手を、掴むものがいた。
「桃香ちゃん!!」
「あ、あやか…ちゃん?」
間一髪で少女の命を救ったのは、彩花。
ただ、その力はあまりにもか弱く。
必死にその手を繋ぎ止めようとするも、無情にも桃香と呼ばれた少女は少しずつ、彩花の手からずり落ちようとしていた。
「あやかちゃん、もう、いいよ…このままだと…」
「なに言ってるさ!桃香ちゃんはあやが絶対に助けるから!!」
力強い言葉とは対照的に、抜けてゆく力。
彩花の体は桃香に引っ張られるように、絶壁へと近づいていた。
その時だった。
彩花の手を強引に振り解き、奈落の底へと桃香が落ちていったのは。
― もう、こんな思いをするのは、いや ―
春菜の視界が、黒く染められる。
響き渡るのは彩花の声だけ。
22 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/10/31(金) 01:03:30.87 0
― だから。だから、スマイレージのみんなだけは失いたくなかったのに ―
黒の一部が切り取られ、そこに映るは。
赤い死神。崩壊したビルの瓦礫の山で、圧倒的な力でもって対峙する少女たちを屠ってゆく。
― 失いたくなんか、なかったのに ―
全身を吹き飛ばされ、無残に転がる彩花。
肉片すら残さず塵と化した、紗季。
心臓を貫かれ、崩れ落ちる憂佳。
― いらない。もういらない ―
春菜たちがさくらやれいなを救出するため孤島に赴いたのと時を同じくして。
このような無残な戦いが繰り広げられていたとは。
結果、今彼女を取り囲んでいる状況は。精神世界の入口で見た黒く塗りつぶされたカンバスと一緒だった。
塗り込められる、怒り。悲しみ、嘆き。それらを通り越した、絶望。
黒く歪んだ空間から彩花の悲痛な心の叫びが降り注ぐ。
23 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/10/31(金) 01:04:40.71 0
時を同じくして、春菜の立っていた場所に亀裂が走る。
世界の崩壊。あまりに黒い、光無き闇が形をなすことにすら耐え切れず崩れ落ちようとしていた。
私が、私なんかが救えるような話じゃなかったんだ。
軋轢が、やがて破壊へと変わる。
砕けた闇は、さらなる深淵へと吸い込まれていった。
彩花の絶望をまともに身に受けた春菜は、いつ終わるとも知れない落下に身を任せながら思う。地獄のような試練の連続の果てに
彩花が辿り着いたのは、周りから誰もいなくなるような孤独。
そこに、過去に自らに降りかかった悲劇を重ねていた。
一片の希望すら差さぬ、闇。
春菜もまたその境遇を経験していた。教団の道具となるための悪夢のような日々。それを身を持って体験しているからこそ、春菜
は彩花を否定する事ができなかった。自分だって、あの時さゆみたちが助けに来てくれなければやがては同じような絶望に苛まれ
ていたかもしれない。
窮地を救ってくれた、さゆみたちリゾナンターと邂逅した時に見た、眩しい光。
それを思い出し、少しだけ春菜の心は温かくなった。
けれども、それすらも深い闇は呑みこんでゆく。
生田さん…みんな…ごめんなさい…
そして春菜の意識もまた、彩花の精神世界に溶け込むようにして消えていった。
24 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/10/31(金) 01:08:04.24 0
>>18-23 『リゾナンター爻(シャオ)』 更新終了
100話達成おめでとうございます
祝100話到達みたいな話を書いたほうがよかったのかもしれませんけどそれはそれで
25 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/10/31(金) 03:54:08.69 0
こみねっちかぁ
元気でやってんのかねー
26 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/10/31(金) 08:14:58.55 0
おはよう
27 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/10/31(金) 08:15:58.07 0
>>24 あやちょ心の闇が深すぎて…涙
現実同様はるなんが救ってくれる事を祈る
100話記念作品も書いてくれるって解釈していいのかな?w
28 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/10/31(金) 09:06:40.73 0
>>24 新スレ早々更新乙
■■とは違った形で彩花が経験した地獄が描かれていて少しばかり心が痛む
はるなん一人で救えるのか生田や花音が助けに来るのか
29 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/10/31(金) 11:24:20.76 O
お昼だね
30 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/10/31(金) 12:58:32.97 0
【注意書き】
・冒頭で期待されるかもしれませんが娘OGのみで話が進みますw
『黄金の魂』
トリック・オア・トリート!!
不意を突かれて一瞬固まっちまった。
ああ、そういえば今日はそういう日だっけ。
髪を伸ばせばとびっきりの美少女になるだろうに、敢えてそうなるのを拒否しているかのような娘。
まっすぐ育てば白黒の頃の映画女優みたいな美人に仕上がりそうな雰囲気を漂わせた娘。
要するにこまっしゃくれたガキ二人がお菓子のおねだりをしてきたってわけだ。
目障りだ、くそガキどもが!
そんな風に言いたいのは山々だった。
ただそれをしてガキどもに泣かれたり、騒がれたりして時間を費やすと困る事情がこっちにはある。
だからジャージのポケットに突っ込んでいた酢こんぶをガキどもの前に差し出した。
「悪いがこれしか持ってねえんだ」
古風な美人顔のガキはきゃっきゃきゃっきゃと喜んでいるが、ショートヘアのガキはどこかすまなさそうな様子で礼を言ってきた。
どうやらこいつの方が飼い主らしい。
いいさ、と鷹揚に手を振りながら目的の場所に重い足を進めていく。
まーちゃんもお礼を言ってという飼い主の声を背中に聞きながら溜息を一つ吐く。
アタシはいま喫茶リゾナントのある町のメーンステーション、JRの在来線の駅前商店街を歩いている。
目的はアタシが所属している組織の同僚、というか先輩の一人に呼び出されて、指定の場所に向かっているわけだ。
正直に言うと気が重い。
バックれていいならとっととバックれたいところだが、もしそうしたらいま感じている気の重さの何倍もの精神的負荷を味合わされることになる。
だから体調や気分に余裕があるいまのうちに済ませておきたいというわけ。
ああ、にしても憂鬱だぁ。
私は一軒のカラオケボックスの前に立っている。
建築法だか消防法だかを厳密に適用すればほぼ確実に指導を受けそうなボロっちいビル。
ここの四階にアタシを呼び出した当人がいるわけだが…。
このビルたった今崩れればいいのにと思いながら自動ドアを潜った私の目に映った物、それは…。
人外だ。
人外の化け物どもが、闇から這い出てきた魑魅魍魎どもがカラオケボックスのロビーにたむろしていた。
息を止め、黙ってムーンウォークで店外に脱出したアタシは深呼吸した。
これはもう、二週間ぐらい高飛びする覚悟で呼び出しを無視するしかねえ。
そんな私の思いを見透かしたかのよう、メールを受信した旨を知らせる着信音が鳴った。
多分早く来いという催促のメールだ。
こんなことならさっきの電話に出るんじゃなかった、まったく。
やっぱ着信音とか細かく設定しとかなきゃなあと後悔したところで手遅れだ。
しょうがない、もう一度だ。
もう一度だけ、店に入ってみて人外どもが跋扈していたら全速力で離脱してその足で高飛びしよう。
意を決して再度、自動ドアを潜ると意外なことに十二、三匹いた人外どもの影も形も無い。
どうやら客として上階のボックスに入ったのだろう。
かちあわないことを祈りながらエレベーターに向かう私を呼び止める声。
「カラオケチェーン CYOIKARA へようこそ。 お客様はお一人様アルかっ、おお前は…」
一応は客に向かってお前呼ばわりする不届きな店員を睨んで震え上がらそうとしたアタシ。
店員の顔を見て意表を突かれる。
向こうも同じ思いなのか暫くの間、睨みあう形になった。
「お前は、リンリンじゃねえか!」
「氷の魔女、ミティ!!」
カラオケボックスの制服に身を固めた少女…いや、もう少女という歳じゃねえ。
アタシの仇敵にして旧敵。
喫茶リゾナントを拠点に活動する能力者集団、リゾナンターのオリジナルメンバーにして中国の国家機関、刃千吏の機関員。
銭琳ことリンリン。
いや、こういう場合はリンリンこと銭琳っていうのが正しいのか。
どっちにせよやつがロビーのカウンターに猫足立ちで身構えながら、目を緑色に輝かせている。
「悪い魔女は火あぶりアルね!!」
言い放つリンリンの手にはカウンター脇に置いてあったらしいパンフレットの束。
どうやらいきなり緑炎で攻撃してくるつもりらしい。
「ちょ待てタンマ。この状況で火熾せば火災報知器が発動して、スプリンクラーで店内水びたしになるぞ」
「心配ナイ。消防の査察がある時以外は報知器はちゃんと切ってアルね!」
「ちゃんとじゃねえ。物凄く心配だよ、大丈夫かCYOIKARAチェーン。 もしも火事とか出したらどうすんだよ」
「そんな時の為にニートの引きこもりを役員待遇で飼ってアルね。そいつに遺書を書かせて首を吊らせたらそれでしまいネ」
「しまわねえよ。もし犠牲者とか出たら保証もあるだろうし、営業だって出来なくなるだろうが」
「保証は誠意を以って対応するネ。店の利益から月額五百円でも支払ってる限り追求は出来ないアルね」
「しかし店の名前が報道されたら客足だって鈍るだろうが」
「その時は頭の CY を削って OIKARA にするネ。百円ショップで仕入れたサイリウムを千円で売ってぼろ儲けするアルよ」
「うりゃおい! うりゃおい! っていい加減にしろよ。 つうかさっきから聞いていると。お前相当深くブラックな経営に関わってるみたいじゃねえか」
アタシの言葉を聞いたリンリンは凄みある笑みを顔に浮かべた。
「ちっばれちまったらしょうがない。死人に口なしとはよく言ったものアルね」
「待て待て。どうでもいいから。 CYOIKARAの諸事情とかどうっでもいいから。そもそもお前とここでバトる気もねえし」
ともかく発炎能力を解除して気を落ち着かせるようにという説得を不承不承受け入れたリンリン。
どの程度の深さで店の経営に参画してるのかはわからないが、やはり金蔓の中で騒ぎは起こしたくないと見える。
「お客様はお一人さまアルか。今夜はハロウィンナイト特別キャンペーンを実施中アルね」
「だからアタシは先客に呼ばれ…、ってハロウィンナイトのキャンペーンって何だ」
「今宵ハロウィンのコスプレをして来店されたお客様にはお一人様五百円の御食事券をサービスサービス」
「ありがたいっつたらありがたいけど、これまた微妙な金額だな」
「CYOIKARAを見くびったらいけないアルね。 更に魔法少女のコスプレをされたお客様には魔法少女世界一決定戦への出場権が与えられるアルね」
要するにまどかだか、なのはだか。
はたまたクリィミーなマミだかプリティなキュアだか。
魔法少女のコスプレをしてそのアニメの主題歌を歌って高得点を出せば賞品が出るイベントがあるらしい。
全国規模で。
「一等賞品はなんと、だららららららららららららららららららららららららららっじゃじゃん♪ おこめ券五千円分」
「反応に困るわ。それは五千ありゃあ五`は買えるけど」
アタシの言葉を合図に朗らかな営業スマイルを浮かべていたリンリンの顔にどす黒い闇が翳った。
「ごご五千円で五`ってまじアルか。 お前金持ちアル」
「あんまし気にしたことはねえけど魚沼産の特Aとかだとだいたいそんなもんじゃね、あれ、もうちょっと安かったちょ待て」
明確な殺意を目に宿したリンリンが能力を発動しようとしていた。
「このブルジョワジーな小日本人。 魚釣島是一个独特的中国領土」
「どさくさにまぎれて政治的主張を行うな。つうかお前ん家だって中国じゃ名士の部類に入るんだろうが」
「アノクソオヤジ」
「はぁ? つうか待て。 お前の親父スレのオリジナルキャラの中じゃ結構人気ある方だぞ。それをお前」
「わたしまだまだまだまだ日本で学ぶことたくさんあるアルよ。だからリゾナンターを離れても留学を続けたいって言ったらあの頑固親父」
「そういう金は自分で稼げって言ったんだな」
反抗期をこじらせた中国娘が不満そうに頷いてみせる。
「いやっそれはお前には厳しく思えるかもしれないけど、親父さんの言ってることももっともだと思うぜ」
アタシの慰めが耳に入ったのか入ってないのか。
「あ〜あ。昔みたいにパンダの密猟を見逃して結構な金が入ってきた時代が懐かしいネ」
「はい↑」
知らず知らずのうちに声が裏返っていた。
「あのなお前ちょっと言葉には気をつけてだな…」
「生きたパンダ一頭密輸すれば家が一軒立ったネ。 病死したパンダの毛皮を剥いでも車一台ぐらい」
「こら待てこら」
「何目を白黒させてるアルか。こういうの役得いうアル。、中国じゃ常識のことネ」
「いやほんとに待てしゃべるの止めろお前今すぐ」
全力で不測の事態を回避しようとするアタシに対してリンリンは素のままの様子だ。
「お前それ以上話したら、いろんなものが終わっちまうぞ」
アタシの言葉を耳にしたリンリンが不敵な笑いを浮かべ、掌に緑炎を宿す。
「では終わりの始まりを始めようアルか」
「火は止めろ火は」
終わりを始めようとか大層な台詞、カラオケボックスで働いている奴の言うことじゃねえし。
結局のところパッチリ眼の中国娘はなにやら日本で行われるイベントに参加したいという願いが親父さんに聞いてもらえず、それに反発して家を飛び出し単身日本にやってきて中国資本のこの店で働いているらしい。
いや何か違うかもしれないがそういうことにしておこう。
「つうかコミケに行きたいんだよな」
「はっどうしてわかったアルか?」
「いや前にアニメだかコミックだかのコスプレをUPしてたじゃねえか。それにどこかのスレではそういうキャラってことにおいなんでまた火を熾す火を」
「お前のこと見損なってた。乱暴で残忍でもストーカーまがいの陰湿な奴じゃないと思ってたアル、はっまさか」
今度は自分の意志で緑炎を収めたリンリンの頬が赤く染まりでれ〜っとしてきた。
「そうアルか?」
「何が?」
「そうだったアルか?」
「だから何がそうだってんだって多分っていうか絶対違ってると思うぞ」
「そんなに私のことが気になっていたアルか?」
「いやっ、別に」
何かよからぬ方向に妄想を始めたのか。
光と闇。炎と氷。相容れぬ仇敵同士などぶつぶつつぶやき始めたリンリンが妙に気色悪すぎる。
っていうかおぞましい。
「あはぁ〜。 美貴琳アルか。 いま時代は敢えて、敢えて一周回って美貴琳アルか」
受けとか責めとかもうアタシには訳がわからないことを口にし始めた妄想娘の鼻から紅いものが…。
「ぶはぁぁぁぁぁっ。 美貴琳キタ──ヽ('∀')ノ──!! 」
「来ねえよ。時代を何周回ってもそんなもの来てたまるか」
手刀で軽い当身を奴の後ろ首筋あたりにくれてやり、鼻血のストップに協力してやった。
数分後。
「お前の気持ちはうれしいアルがやっぱりそれはいけないアルね」
「まだ言っているのかテメー。無いから、それだけは絶対無いから」
「だったら今日はなんでこの店に…? まさかお前も魔法少女世界一決定戦にエントリーしにきたアルか?」
「それもねえよ」
「それはそうアルね。もう少女って歳じゃ…」
「テメーそれ以上ふざけてるとまじで凍らすぞ」
不毛なやり取りを続けながらふと思い当たったことがある。
「つうか、さっきこの店のロビーにたむろしてた化け物どもも」
「そうアル。魔法少女の仲間アル」
「いや魔法少女って、明らかな男もいたじゃねえか。いまいちデラックスじゃないマツコとか」
「お前何も知らないアル。仲間を守るため世界を救うため魔法を手に入れようとする人はみんな魔法少女アルね」
いやさっきアタシが見かけた人外の化け物ども。
カラフルな衣装にゴツゴツして厳つい身体を無理やり詰め込んでいた野郎どもは魔法少女というよりは使い魔が精々だと思うが。
「まあいいアル。とにかくそんなジャージ姿じゃハロウィンナイト特別キャンペーンの対象にはならないアル」
だから正規料金だと強く迫ってくる。
ようやく話の出口に近づいてきた、そんな気がする。
「いやっだからアタシは先にこの店に来てる人間に呼ばれてきたんだって」
「何だつまらない。そうならそうと早く…はっ」
おいまた様子が変になったぞ、まったく。
「その先客というのは男アルか? 女アルか。女アルね。女に違いないアルね、女同士の密会アルね」
口角から飛ばしてくる唾がなんか気持ち悪い。
アタシはジャージのポケットからスマホを取り出した。
メールの受信を知らせる青いライトが点灯したままだ。
受信ボックスを調べてみると、やっぱりそうだった。
送信者 保田圭
件名 「黄金の魂」
------------------
について早急に話し合いましょう
まったく何が「黄金の魂」なんだか。
運命に導かれて集いし戦士たちが邪悪な敵に打ち勝って、各々の帰るべき場所に戻る際の別れ際。
岸壁を離れる船と陸。
海を隔てて対峙する仲間に向かって、彼らには「黄金の魂」があるとかいうならちょっとばかし荘厳で清々しい感じはするだろう。
しかし場所は狭っ苦しいカラオケボックス。
対する相手は保田大明神。
気分はどんより曇るしかねえってもんだ。
そんなアタシの気持ちを知ってか知らずか。
メールを盗み見したリンリンは相手が女だと知って歓喜する。
「やすみきキタ──ヽ('∀')ノ──!」
「いやっ来ないから。金輪際来ないから」
「いいアルいいアル。いや〜それにしても意外なカップルアルね」
「だからカップルじゃねえし」
「保田さんというとあの将棋の駒みたいな顔をしたおばさんアルね」
こいつ。
ちょっと見ない間にいろんな意味で腐ってやがる。
まあそれはそれで構いはしないが、この調子でまとわりつかれると色々面倒だ。
そう思ったアタシは少しばかり話を盛って釘を刺しておくことにした。
「お前な。まあアタシだからまだそういう感じでもいいけど保田さんに対して同じ調子で絡んでみろよ」
「いったいどうなるアルか?」
たとえば…。
バスルームで髪を洗ってると、シャンプーを洗い流してる先から背後に忍び寄った大明神様にシャンプーをぶっ掛けられる。
それも墨の香りだとか納豆由来成分だとか。
髪のためにはいいんだろうが、オバハンくさい匂いプンプンになるまで延々シャンプーを続ける羽目になるとしたら。
「それは…いやアルけど私の今すんでるところ、安いけど一応オートロックアルね。 セキュリティ上の心配は一切…」
「要らねえって言いたいんだろうが、あの人の【時間停止】の前にはそんなもん何の役にも立たねえってことはわかるだろうが」
心なしか顔が曇った中国娘に追い討ちをかけることにした。
39 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/10/31(金) 13:06:44.41 0
>>30-38 とりあえず『黄金の魂』の(前)ということで
あと残り二回ぐらいで終了予定なので収録はまとめて一箇所にということで
40 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/10/31(金) 14:29:53.83 0
ひどい話だw
41 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/10/31(金) 14:56:37.41 0
久しぶりの魔女の降臨だw
42 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/10/31(金) 15:01:50.15 0
43 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/10/31(金) 15:06:52.68 0
44 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/10/31(金) 15:19:36.77 0
(あえて理由は伏せたのに書いちゃうんだもんなぁ)
45 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/10/31(金) 15:41:06.37 0
そういうのを語るに落ちるって言うんだよw
46 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/10/31(金) 17:33:03.77 0
草の人こわい
47 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/10/31(金) 19:19:09.67 0
48 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/10/31(金) 21:07:54.33 0
>>39 久しぶりにミティの災難きたー!もう懐かしくて涙出てくる・・・会社で読もうとしたらニヤニヤ止まらず諦めたw
やっと帰って読めた!続き早く読みたい
49 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/10/31(金) 23:21:24.29 0
シリアスな話もおふざけの話も好き
50 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/10/31(金) 23:22:43.19 0
さて三連休
51 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/01(土) 00:33:27.17 0
連休中は皆さん現場かな?
52 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/01(土) 02:09:49.64 0
■ ブラッドアンドペイン −新垣里沙− ■
ざくり
声は無い。
精一杯噛み殺した、声にならぬ、悲鳴。
砕かんほどに歯を噛み、苦痛に耐える。
ざくり
彼女は手にしたナイフを突き立てる。
突き立て、えぐり、その腱を切り、骨を削る。
ざくり
つうっ!ぐぎっ!
耐え切れず、声を漏らす。
これほどまでに、これほどまでに自分は、苦痛に弱い人間になっていたのか。
新垣は再び服を破り、素早く己の太腿を縛る。
止血。
だが、その間にも、四肢のいたるところ、次々と浅い切り傷が増えていく。
「うへへぇ…がきさぁん、がんばってぇ、痛いのはあたしもおんなじなんだからぁ〜」
おどけた態度、とぼけた声、いつものままの、いつもの彼女…
「なんで…なんで…なんでアンタがこんなところに…」
53 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/01(土) 02:10:40.25 0
新垣は止血をあきらめる。
どのみち、この出血では長くはもたない。
何分?おそらく、もう1分も…
助けが来ないのであれば、このまま気を失い、やがて失血死するだろう。
もはや、物理的な戦闘は、不可能だった。
ぼやける視界の中、新垣は顔を上げる…
視線の先、そこに彼女がいた。
彼女の両脚、自分と同じ個所、吹き出す真っ赤な血。
大きくえぐれた傷。
等しく同じ傷口を、等しく同じ苦しみを。
それが、彼女の能力。
防ぐ手段は、無い。
当然のことながら、能力で傷を負わせるならば、己も同等の傷を負う。
かつて彼女がこの力を使うとき、その傍らにはいつも…
だが今、彼女は一人…
こんな状態で能力を使うなど、自殺行為。
54 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/01(土) 02:11:13.25 0
己が目を、疑った。
塞がっていく。
彼女の傷が、見る間に塞がり、流れ出た血液までもが、皮膚から吸収されていく。
治癒能力者がどこかに?付近に姿はない。
いや、こんな治り方、見たこともない。
何?いったい?
まさか、これも、アンタが?
「…なんでアンタ…それ…」
いや、それ以前に、それ以前に、だ。
いまの彼女は、彼女の『心臓』は、その傷に耐えきれない、その苦痛に耐えきれない。
だから、彼女は戦列を離れた。
だから、彼女は入院していた。
彼女はもう、能力を使えない。
使えない『はず』だ。
それなのに…
それなのに…
「へへぇ気がづいちゃったぁ?そーだよねぇ…そりゃ気づくよねぇ…ガキさん、ねぇあたしさぁ」
―――あたし、化け物になっちゃった☆
「いやあ違うかぁガキさぁん!、もともと化け物だった!うん!そうだった!」
55 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/01(土) 02:11:44.33 0
彼女は敬礼する、片目をつぶり舌を出す。
おどけた態度、とぼけた声、いつものままの、いつもの彼女…
かけがえのない、かけがえのない仲間が、そこに…
新垣は、その名を―――
崩れ落ち、吹き出す血の海の中、新垣は、その名を―――
56 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/01(土) 02:12:17.73 0
57 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/01(土) 08:38:44.24 0
ガキカメ…いったい何が!?改めて考えると亀井の能力ってエグいな敵になると不気味に感じる
58 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/01(土) 08:40:39.68 0
三人旅の流れでの話なのかなあ
久々にぐぬぬっという感覚を味わった
59 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/01(土) 09:54:56.06 0
いつもと同じ感じなのがかえって堪えるねえ
60 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/01(土) 10:13:05.47 0
>>57 最初にこの能力を考えた人はえりりんのどこらへんから
連想して思いついたんだろうね
61 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/01(土) 10:33:41.70 0
>>60 想像だけど二人のシーンからさゆの癒やし連想して対になる傷ってなったのかもね?それにしても初期住民の想像力凄いよね
62 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/01(土) 10:50:47.14 0
この圧倒的恐怖感とリアルな描写
リゾスレ内で絶大な人気を得ているのもわかるなあ
63 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/01(土) 12:28:33.84 0
>>56 更新乙です
前回のほのぼの雰囲気からどうしてこうなったのか…
■さんの手法ならではのミステリアスな展開がツボです
64 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/01(土) 15:43:30.22 0
ほぜなん
65 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/01(土) 16:19:34.52 0
>>62 短編だし文字数で言ったら毎回少ないのにどうしてこういう描写になるんだろうね
66 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/01(土) 17:44:25.66 0
いくら文字数を尽くしたところで
的確な言葉を的確なタイミングで使う短文には敵わない
67 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/01(土) 18:02:41.74 O
まあ■さんのはダイジェスティブというか無駄がないから
より内容がダイレクトに入ってくるってのはあるね
要所だけかいつまんでるから展開が間延びしないのも強み
ほ
69 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/01(土) 21:00:54.26 0
100話も順調な滑り出しだね
70 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/01(土) 22:34:49.88 0
そうだね〜なんとなく人増えたような気もするし
71 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 00:49:42.64 0
おやすみなんと
72 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 01:34:36.00 0
ところでチャットはいつするのかな?開催者の方の都合にもよるんだろうけど…さゆ卒業前か後かだけでも決めた方が良いのでは?卒業後だと放心状態の人もいそうだし…
73 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 01:37:15.24 O
卒業前がいいっす
74 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 02:40:39.20 0
ああっふっふう
75 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 04:22:49.31 0
76 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 07:12:14.58 0
さやまる
77 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 09:14:12.02 0
>>75 かわええw水軍流には流星錘のような武器もありそうだよね〜剣玉は練習用だったとかね
78 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 12:40:45.52 0
>>72 自分はどっちでもいいけど
卒業後だと離れちゃう人が多そうなので前の方がいいかも
79 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 14:41:53.94 0
>>78 きみさ
毎回「卒業後だと離れちゃう人ガー」って言いたいだけなんじゃない?
一人で死ぬのが怖いからみんなで死のうみたいなことやるのやめなよ不気味だから
80 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 14:49:14.31 0
そういう意図じゃなかったんだけど言葉足らずで申し訳ないm(__)m
81 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 15:16:02.93 0
ま愛ちゃんが辞めても910期体制に移行しても
変わらず存続してきたからこその100話ですよ
それが答えでしょうな
82 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 15:24:08.10 0
>>79 でも無いとも言い切れないからね。その辺りは個人の問題だから。
離れるのを決めたとしてもスレを知ってる人のチャットの参加は自由だし
卒業後でもぜひ参加してほしいです。
>>72 主催者というか、チャットの場所を提供してくれる人には
ここで決まった日時を伝えると約束してあるので、行う日時の
1、2週間前には知らせようと思ってます。
83 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 16:07:22.25 0
なんかすでに離れた作者がチャットをきっかけに戻りたくて必死なのか
もしくはチャットを餌に住人の足を引っ張りたいのかよくわからんな
84 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 16:12:17.52 0
>>82 1〜2週間前って事はもし卒業前にするんなら来週ぐらいには決めなきゃって事ですね…まだ先だと思ってたのにあっという間だ
85 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 16:27:03.18 0
>>83 自分がチャット主催したいけど開けないから、お願いしているのだと思った
86 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 16:40:27.24 0
>>83 >>85 前スレでチャット借りられる場所がないから前回主催してくれた方にお願いする事になったじゃない
134 名無し募集中。。。@転載は禁止 2014/09/21(日) 20:35:53.79 0
チャットを主宰してくれるだけなら前の人に
お願いしても良いと思う。某所で聞いてみるよ。
414 名無し募集中。。。@転載は禁止 2014/10/02(木) 13:44:42.04 0
話をぶった切って申し訳ないんですが、初代スレ主さんに
チャット会場の話をしたら承諾してくれました。
あとは住人の間で日程を決めたいと思ってます。
87 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 17:21:19.46 0
そもそも場所がないなんてことあるのか?
それってチャットサービスをどこも提供してないとかアカウント作れないとかそう言う事?
知らんけど今そこまでチャット自体が廃れてるってことなんだ
88 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 17:51:05.51 O
休日のほうがいいのかな
例えば8・9・15・16のいずれかとか
89 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 17:56:11.28 0
どうなんだろ?自分は休日の方がいいけど…コンサートやイベントあったりすると遠征する人もいるのかな?
90 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 18:04:50.11 0
見える
殺人請負あたりの作者が「チャットで復帰をすすめられました〜」とか言って
ノコノコ戻ってくる未来が見える
91 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 18:34:30.38 0
それはむしろ大歓迎なんですけどwやっぱ続き読みたいしなぁ…
92 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 19:35:44.08 0
前のスレでも後ろ足で砂をかけるようにーとか的外れなこと言ってた人かな
殺人請負シリーズは■■と並ぶリゾスレの二枚看板だったわけだし復帰を希望する声のほうが圧倒的に大きいけど
みっともないから去った人にいつまでも恨み言を投げつける真似はやめなさいな
93 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 19:37:14.17 0
おまわりさんさゆがついにやっちまいました
94 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 19:40:15.63 0
去ったくせに
一人で消えられずいつまでも人減る人減る言ってる人のほうがみっともないとおもう
95 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 19:51:41.48 0
人が減るのを心配してるのは今後もいるつもりの住人だろ
なぜ去った人があえて書き込みに来てると思う? それって相当ひねくれてるぞw
96 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 19:56:26.66 O
殺請作者に何かされたのかってくらいの物言いだなあ
実際あの人はもうリゾスレにはまったく関わってない(それを場所だけ借りるとは言え引っ張り出したのは申し訳ないがw)んだから水に流してあげたら?
97 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 20:00:44.11 0
なんか話が混在してて結局何が気に入らないのか分からないなぁ?チャットをさゆ卒業前か後かの話からなんで初代スレ主の話になるんだろ?
98 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 20:03:47.03 0
チャットを主宰してくれるのは第一スレ主さんで殺請の人じゃないよ
99 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 20:07:21.59 0
>>93 残り8公演で8人・・・次の餌食は誰だ!?てかリアルにピンクの悪魔が復活したって事かw
100 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 20:16:39.99 0
100話の100レスだってのに喧嘩すんなよ
去る者追わずさ
101 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 20:16:45.43 0
>>97 これまでに行われたチャットが初代スレ主さんだったからです。
自分がその手のことが分からないので相談したら快く承諾してくださいました。
102 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 20:46:27.95 0
103 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 21:17:02.67 0
>>102 急に殺人請負さんの名前が出てきたから反応したんだろうけど
それにしてはあまりにもな言い草ばかりですね。
去った理由の中にリゾスレへの不満があった訳でもなく、ただ
話を書く熱意がなくなってしまっただけなのに。
それを言ってしまえば、以前居た作者さん達に対しても
当てはまることだと思うんですが。
104 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 21:48:49.77 0
そんなことよりチャットの日程固めないか
休日って声があるけどもだとしたら来週か再来週にはやらんといかんわけで
個人的には15日は避けてもらいたいとこだけど
105 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 22:03:36.24 0
>>77 けん玉得意ってのがここで生きてくるとはw
106 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 22:22:47.17 0
三連休の22日、23日、24日という手もありますが。
107 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 22:27:23.15 0
休日だと8・9・15・16・22・23・24日のいずれかかな
時間帯は前回が21時からだったのでそこら辺?
108 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 22:32:45.68 0
15・16は大阪遠征してる人多そう…そうなると三連休だけど色々忙しい人も多いしなかなか難しいね
109 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 22:35:41.19 O
となると早めにやるかさゆ卒業直前にやるかになるね
110 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 22:39:53.33 0
>>99 いやいや
たうのロリセンサーに反応するのは鞘師だけだと思うぞ
111 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 22:41:41.07 0
>>110 すでに香音が犠牲になったらしい…鞘師二回目より濃厚な…との噂もw
112 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 22:45:57.82 0
そうやって考えるともう日にち決めてこれる人参加ってするしかないのかな?
113 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 22:47:10.27 0
114 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 23:28:43.23 0
凱旋婚
115 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 23:42:12.43 0
>>113 そう?愛ちゃんにキスしたりガキさんやえりりんに腰カクカクしてた動画観たら『よくぞ今まで我慢した!』と思ったけどw
116 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/02(日) 23:54:53.32 0
まりあさまとはがちゃんとさゆの3人で
ちょっと温泉いかせようぜ
117 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 00:04:31.88 O
事件の香りがする組み合わせだな
118 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 00:14:28.97 0
さゆが引率についているなら
親御さんも安心だな
119 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 00:41:00.19 0
『15歳までが好き』って言っちゃう大人を引率させちゃダメだろw
『ピンクの悪魔』最後の暴走書いてくれる作者さんはいないかな?
120 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 00:48:30.21 0
「まりあちゃんと羽賀ちゃんはさゆみが直々に指導するの」
そう言って新入りのリゾナンター牧野真莉愛と羽賀朱音を引き連れて山間の温泉に旅立ったさゆみ。
だが、どうみてもその顔は子羊を襲う前の狼の顔だった。
そのことにいち早く気付いた里保は単身、さゆみたちのいる旅館へと乗り込む。
どうせならうちを…じゃなく子供たちを変態の手から守らなければならない。
固い決意を胸に旅館の襖を勢いよくあけた里保が見たものとは。
次回 蜆目剣士・鞘師「痴気分」
無料で申し訳ないとピンクの悪魔は囁く。
121 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 01:10:52.71 0
さゆみさん卒業前として、三連休の最終日とか
なかなか気持ちが入ってきそうな感じだねえ。
122 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 01:15:04.86 0
さゆりほチューをきっかけに休止してる作者さんもしれっと再開させてもいいんだよ
123 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 01:22:12.94 0
やなのやなの
124 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 01:31:04.14 0
去る者追わず
ただし
さゆ牧野追う
125 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 02:00:16.16 0
日持ちがするんで、いつでもどうぞw
126 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 02:07:25.58 0
たうやっちまったな
127 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 02:52:11.67 0
ああぁっふっふぅ
128 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 06:41:51.49 O
おはなんと
129 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 09:22:13.04 0
>>120 ちょっと!リクエストした7分後に来るとか早すぎw
まさか現実でもピンクの悪魔のリミッターが現れるなんて…今日はいったい誰が犠牲になるんだろう?
130 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 10:49:48.11 0
「いくらもうすぐやめるからってさゆみのことをみくびらないで欲しいの」
「はぃ?」
「だからさゆみのことを安く見ないで欲しいのリゾナンターを去る時が近づいているからはっ」
「どうしたんですか道重さん電流に打たれたような表情をして」
「ごめんねりほりほさゆみ無神経だった」
「いまさらの謝罪ですか」
「不安よね〜さゆみが卒業するの不安よね〜」
「それは確かにでも道重さんから受け継いだものを胸に新しいリゾナンター 14ならびに15」
「安心してりほりほさゆみリゾナンターをやめてもリホナンターはやめないから」
「いやそこはやめましょうよきっぱり卒業しましょうよ」
「股股〜強がり言っちゃって」
「そんなことよりさっきの暴言聞き逃せませんよ」
「はっボーゲンできっと逃がさない!やったりほりほがスキーでさゆみのこと追っかけてきてくれる今年の冬は苗場に決定!!」
「追っかけませんからそこまでして追っかけませんからそんなことより誰が道重さんのことを見くびったりしたっていうんです?」
「それは三連休の真っ只中だというのに2ちゃんねるなんかやってるくそ暇人どもがさゆみのこをを見くびってるの」
「ちょそれは言っちゃだめそんなこと言っちゃきっちり自分に跳ね返ってきますよそれに道重さんのこと悪く言っている人なんかいないじゃないですか」
「はぁ〜しっかりしてるように見えてりほりほはまだ子供なの人の心の裏側が見えていない」
「そそれは道重さんに比べればまだまだ子供かもしれませんけど」
「やったりほりほが自分に比べればさゆみはオバサンだって言った言った言ったの」
「言ってませんからそんなこと言ってませんから」
「いいからいいからさゆみこう見えてもど変態のどMだから」
「変態だということはわかっていたけどMだなんててっきり幼女…いえなんでもありません」
「とにかく人に悪し様に言われるのは嫌いじゃないから野外でのインタビューがオバサンくさいとか写真集買ったら別人が映ってたとか全然平気」
「そそれは道重さんが綺麗だから皆さんネタとして言ってるだけですからね」
131 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 10:51:15.49 0
「はっりほりほがさゆみのこと綺麗だと言ってくれたりほりほがさゆみのこと綺麗だと言ってくれたりほりほがさゆみのこと」
「もう面倒くさい人だなあ」
「とにかく最初に見くびらないで欲しいって言ったのは誘い受けだから」
「それがわからないんです他のスレならともかくこのスレの皆さんは道重さんのこと見くびったりしてないと思いますよ(変態だとは思ってるじゃろうけど)」
「えっ今りほりほの心の声が聞こえた気がするんだけどまいっかだから
>>122の言ってるようにりほなんたーが降臨したとしなさい」
「自分で降臨だなんて」
「だから美しいさゆみがこうしてスレに現れたとしなさい」
「はい現れました」
「すると
>>90みたいにノコノコ出てきやがってって罵られるのよあぁもっと悪し様に言ってさゆみのことボロクソに叩いて〜」
「ちょそれはいろんな人が居ていろんな考えがあって 混ざり合え、想い 共鳴せよ、仲間と いや〜共鳴っていいものですねって痛い道重さんが私のことぶったぁ」
「何パクってるの何素敵ノートしてるの 『単彩、重なり合えば九路』そのままパクッて何どや顔してるの」
「一応貼っておきます
http://www45.atwiki.jp/papayaga0226/pages/255.htmlですねとにかくわたしはなんとか綺麗にまとめようと」
「はっりほりほが綺麗なさゆみのハートを射止めようと言ってくれた射止めようと言ってくれた馬鹿ねむしろさゆみのハートはいつでもりほりほにロックオ〜ン!!」
「いやもう堪忍してくださいロックオン解除してくださいでもスレのみなんさんにお詫びは言っておいたほうが特に
>>90さんとか
>>122さんとか」
「その点は大丈夫だからだってその二つともさゆみのレスだから」
「しょしょんな」
リホナント
132 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 11:16:22.47 0
リホナンター復活きたー!しかも昨日の流れをしっかりネタにしてwてか…さゆの自演だったのかよ!?ww
133 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 11:42:41.67 0
ここにきてまさかのりほなんととは!!
>>122で復活を願ってよかったぜ!
134 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 12:16:27.16 0
>>18-23 の続きです
●
ダークネス本拠地、「首領」の部屋のさらに奥。
いくつものモニターが設置されたその空間は、「首領」がとある面々と謁見するためだけに存在していた。
政界、財界、そして公権力。
一線は引いたものの、未だにOBとしてこの国を支配し続ける古狸たちだ。
彼らは能力者を時に正義の、そして時に闇の力として扱い、従えてきた。今も昔も変わらない権力構造は、「首
領」の頭痛の種でもあった。
そんな彼女が、憂鬱そうな表情を浮かべつつ「謁見の間」に入る。
気の滅入るような茶番劇の幕開けだ。
「…ふん、ようやくのお出ましか」
モニターの一つが、目を覚ますかのように光を帯びて映像を映し出す。
恰幅の良いスーツ姿の中年は、不機嫌そうに不満を述べた。
「待ちくたびれたぞ」
「我々を待たすなど、いい根性をしている」
「しかも、今日は『例の日』だというのに。飽きれたものだ」
連続して、周囲のモニターも明滅する。
いずれもひと癖もふた癖もありそうな面々。
男の一人の言葉を聞き、そう言えば今日はその日だった。と「首領」は思い出す。
よりによってあいつらが来るんか。はぁ。めんどくさいわ。
口まで出かかった言葉を押し留め、恭しく頭を垂れる。
135 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 12:17:17.37 0
「すみません。本日は公務が立て込んでいたもので」
とりあえずの、謝罪。
今日は「下」から上がってくる報告の処理に時間を取られていたのは確かだった。
とりあえずは泳がせている「金鴉」「煙鏡」の監視の目も、相変わらず緩められない状況でもある。
けれど、約束の時間に来られないほどのものでもない。
要するに、面倒くさかったのだ。
その態度が伝わったか伝わらなかったか、男の一人が声を荒げた。
「何が公務だ!我々の小間使い程度の分際で!我々がその気になればいつだって他の組織に…」
「我々は常にあなた方の要望に応えているつもりです。けど、それでも我々を斬り捨てると言うなら、『仕方あ
りませんね』」
一瞬。ほんの一瞬ではあるが。
「首領」の双眸が、男を射抜く。モニター越しでも伝わる、凍てつく殺意。
忽ち男の心は大きく後退してしまった。
「な、何も本気で捉えることはないだろう。まったく、これだから…」
怯え恐れ、最後は語尾を濁してしまう男を軽蔑しつつ。
政財界を牛耳る妖怪たち。彼らは例外を除き、人生の大半を不相応な高台から眺めてきたものばかりだ。だから、
先ほどのような言葉も出る。事実、能力者を束ねる組織はダークネスだけではない。
けれど、本当にダークネスから鞍替えするほどの覚悟など彼らにはないことも「首領」は知っていた。
互いが決別するには、互いの暗部を知り過ぎている。
そして大前提として。こちらが異能を持つ者なのに対して、彼らはあくまでも異能を持たざる者であるということ。
136 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 12:17:50.16 0
部屋の奥が、眩しい光に包まれた。
「首領」は「彼ら」が降臨したことを知る。
前列に置かれているモニターとは比べ物にならないくらいの大きな画面が、五つ。
映し出されたのは五人の男だった。
それまで偉そうにふんぞり返っていた面々が、最敬礼で頭を下げる。
「久しいな、中澤」
枯れ枝のような風貌の男性が、口を開く。
佇まいは柔らかそうだが、その声は心すら凍らせそうな響きを含んでいた。
「先の、孤島での実験結果は聞いているよ。素晴らしいじゃないか」
続いて、目尻を下げて満面の笑みを湛える男性。
血色のいい苺色の頬を緩ませた表情からは友好的な印象すら与えるが。
「それで、実用化までどれくらいかかるのかね」
白髪交じりの短髪の男性が、訊ねる。
戦争を知らない子供に語りかけるように優しげな口調、だがそこに別の意図が隠されているのは明白で。
「同士Sよ、少々事を急ぎすぎでは?」
「何を言う同士T。共鳴の力の入手は我らの悲願だったはず。忘れたのか?」
「はは、同士Sは少々焦っておられるようだな」
「同士Bが悠長すぎるのだ」
壁一面に広がる大きなモニターに、大きく映し出される顔同士が諍いを始める。
彼らに比べたら小物と言っても差し支えない小さなモニターたちは、その様子を眺めながらやきもきしているしかない。
137 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 12:18:21.53 0
「落ち着きたまえ。進捗状況は『警視庁君』や『自衛隊君』からも報告が上がっているはずだろう。今は、ゆっ
くり待つだけだ。そうだろう、中澤君?」
「ええ、そうですね」
サングラスをかけた長髪の男性が、わかってくださいとばかりに三人の会話の間に入る。
ちなみに彼が「警視庁君」「自衛隊君」呼ばわりしたのは、その組織のトップに立ったこともあるOBたち。当
の本人たちはモニターの中で肩を竦めて居心地が悪そうにしていた。
「ところで中澤、聞きたいことがあるんだが」
口髭を蓄えた、ダンディーな佇まいの男。
体の中に1万ボルトを流されたような、嫌な予感が走る。
「例の地下施設に幽閉してた例の2人組を解放したそうじゃないか」
「…よく御存知で。ま、うちのマルシェの意向ですから」
「誰の意向だろうと構わないが、わかってるな。『次はない』ぞ」
口髭の男の声が、低くなる。
中澤は男の顔を一瞥し、それから、
「ええ、わかってます」
とだけ答えた。
138 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 12:19:16.66 0
「わかればいいのだよ。『悪餓鬼の悪戯』のせいで、かの軍事大国との密約が御破算になったこと。よもや忘れてはおるまいな」
「君が手を下していなければ、我らの名の下に処刑していたのだが」
「温情も二度目はないと思え」
「お前の、お前らの地位とて磐石ではないことを理解してもらわないとな」
「首領」は、俯いたまま言葉を発しない。
ダークネスの出資者とも言うべき、政財界の重鎮たち。その親玉的存在が彼ら五人であった。
文字通りこの国を動かし、搾り取り、甘い蜜を吸ってきた連中、能力者など彼らにとってのただの「手段」でしかなかった。
「さて、今日の本題はそんなことではない。ここ数ヶ月の、ダークネスの活動報告。聞かせてもらおうか」
139 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 12:19:49.29 0
○
「首領」が挨拶を終えて、画面から消える。
PCのモニターを見ていたその男は、マウスをクリックし四分割の画面に切り替えた。
「…どう思う?」
口髭を生やした男が、他の四人に問いかける。
「表向きは従順、だがね」
「『次はない』の言葉に返したあの表情を見たかね」
「あれは牙を抜かれた飼い犬の顔じゃない。激しい炎を内に秘めた、猛獣の顔だ」
「中澤裕子。あいつはやはり、危険だ」
長髪のサングラス、白髪交じりの短髪、人の良さそうな垂れ目、枯れ枝のような風貌の男が次々に感想を述べる。
そこにあるのは、警戒。そして危険視。
「我々も覚悟を決めるべきか」
5つのため息が、ほぼ同時に吐かれた。
「例のモノはいつでも使えるようになっているんだろうな」
「もちろんだとも」
「使う前に奴らに嗅ぎつかれる可能性は」
「ないね。『先生』のところの能力者に護られてるからな。それにあんな場所にあんなものがあるとは誰も思うまい」
「餌は既に撒いてある。連中がそっちにかまけてる間に」
「殲滅だ」
「代わりならいくらでもいる。それこそ『先生』のところに任せてもいい」
交差する言葉が示唆するもの。
それはつまり、ダークネスの粛清とそれに代わる組織の任命。
140 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 12:20:24.58 0
「なあ、同士H」
改めて、白髪交じりの短髪が問いかける。
「何だ、改まって」
「中澤が俺たちを睨む目つきを見てな。こう言っちゃあ何だが、昔の血が騒いだんだ」
「…狂乱の、学生闘争の時代…か」
「結局、俺たちは昔のまんまなんだよ」
「平和を標榜する割にはずいぶん荒っぽいことを言うんだな」
「いや、争いの火種を滅してこその、平和だよ」
平和、という言葉に反応し笑いあう五人。
その笑いが何を意味するのか。それを詮索し合うほど、彼らは若くはなかった。
「では、次回の会合は『その時』か…合言葉は『ほっこり』」
「『ゆっこり』」
「『おっとり』」
「『ほっこり』」
「『おっとり』」
老獪な男たちを映し出していたPCの分割画面が一つ、また一つと黒の向こうへと消えてゆく
そして最後には、何も映らない滑らかな闇だけが取り残された。
141 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 12:21:00.39 0
>>134-140 『リゾナンター爻(シャオ)』 更新終了
登場人物がむさ苦しいおっさんばかりですみませんw
142 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 12:36:06.08 0
143 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 12:44:39.06 0
なんやねんヒラコーって
144 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 12:47:48.62 0
検索すればわかるよ
145 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 13:26:35.73 0
>>141 爻も新たなステージに突入ですね〜なんかスペックの御前会議みたい
これの元ネタが分からない
『ほっこり』
『ゆっこり』
『おっとり』
『ほっこり』
『おっとり』
146 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 13:31:56.05 0
俺もわからん
ヘルシングの作者ってのは知ってるけど
>>141との関連性がさっぱり
147 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 13:35:14.99 0
148 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 13:42:29.33 0
誰だよこのおっさんたちw
149 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 13:59:46.41 0
150 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 14:24:12.62 O
>>148 アップフロントの重鎮たちだよ
高山厳「心凍らせて」
ばんばひろふみ「いちご白書をもう一度」
杉田二朗「戦争を知らない子供たち」
堀内孝雄「きみの瞳は10000ボルト」
因幡晃「わかって下さい」
151 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 14:39:28.90 0
>>146 進め以下略に学生闘争上がりのじじいが出てくるからだろ
152 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 15:18:59.21 0
ようやくわかった
進め以下略って略したんじゃなくてそれが正式タイトルなわけねw
153 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 16:56:10.05 0
首おいてけぇ
大将首〜
154 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 18:03:00.40 0
どうやらもう一人のピンクの悪魔も覚醒した模様…もうやって歴史は繰り返されるのかw
974 名無し募集中。。。@転載は禁止 2014/11/03(月) 17:24:36.41 0
@***** 17分
今日のさゆさやはライトなチューでしたね。
しかしさゆに触発されたのか、直後のあゆみずきタイムにフクちゃんが石田に口チューしそうになってましたね。ええ。
155 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 18:06:13.79 0
156 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 18:14:20.90 0
157 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 20:12:19.05 0
158 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 22:06:23.90 O
最近知ったんだがセルシウス=℃(摂氏)なんだよな
きちんと由来があったことに驚き
159 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 23:03:10.48 0
>>158 なる程!そうするとリゾナンターではなく『リゾネイター』ってのも何か意味あるのかもね?
160 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/03(月) 23:41:00.00 O
それは本来共鳴するの英訳がresonateだからじゃないかな
161 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/04(火) 00:39:43.03 0
Resonator
162 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/04(火) 00:41:10.84 0
Rihonator
163 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/04(火) 00:53:14.68 0
それでチャットの日程はどうなった?
164 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/04(火) 00:59:22.90 0
すきにせい
165 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/04(火) 01:35:21.85 0
>>162 从*・ | |.・)<リホネイターさゆ!
ノノ刀e | |‘)<アユミネイター聖!
166 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/04(火) 02:20:13.25 0
パンツを被るなパンツをw
167 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/04(火) 03:01:39.28 0
スー
168 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/04(火) 03:39:25.07 0
169 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/04(火) 03:45:40.89 0
>>164 つまりやらないってことね
それもいいんじゃない?
170 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/04(火) 03:56:29.70 0
小力さんきれてますか?
171 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/04(火) 07:00:09.57 0
じゃあ希望日書きましょうよ?自分は基本いつでも大丈夫ですが22日(土)の夜なら確実です
172 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/04(火) 10:53:10.81 0
ああっふっふぅ
173 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/04(火) 11:17:03.92 0
174 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/04(火) 12:12:56.29 0
>>171 希望日であれば自分も22日が良いです。
175 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/04(火) 12:59:40.15 0
ひるほ
176 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/04(火) 13:04:01.04 O
それではこちらも22日希望で
177 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/04(火) 13:35:10.70 0
22日大丈夫ですが開始は21時?
178 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/04(火) 14:46:30.72 0
さゆ休業の理由がせつなすぎるな
179 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/04(火) 16:10:53.96 0
そんな中でも
最後まで全力疾走なさゆに
無限のリスペクトを
180 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/04(火) 16:39:00.77 0
これはりほりほとチューぐらいは許してやるべきですな
181 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/04(火) 17:08:47.79 0
22日の21時で行けそうであれば伝えますが。
182 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/04(火) 17:42:41.12 0
■ ウィルキャッチニィザア −田中れいなX光井愛佳− ■
「いかせへん…」
光井は痙攣するその手でその脚を掴んだ。
「あかん…あかんのや…行ったらあかん…あかんの…田中さん…」
「愛佳…今、愛佳が何で止めるんか、れいなにはわからんし、言えん理由もわからん…言えんなら、れいなも聞かん」
「後生や…ここに…ここに…」
「でも、ガキさんが呼んどる…わかるやろ…だから、れいなは行く」
「あかん…あかん…ねぇ田中さん…後生や…ここにおって…ここに…」
その脳天に、田中の拳が、炸裂した。
勝てるわけがない。
止められるわけがない、それなのに光井は、力づくで、田中を行かせまいと…
なぜ?いったいなぜ止める?
新垣を助けに行くことの、どこに止めねばならぬ理由がある?
光井は答えなかった。
田中も聞かなかった。
気を失った光井を抱え、四輪駆動車の後部座席へ寝かせる。
自分の長袖を伸ばし、光井のほほについた涙の跡をぬぐう。
「あほ愛佳…」
助けを呼ぶ、新垣の心の叫び、いまは、その叫びに、応える。
だから、今は待っとって。
すぐに、ガキさん連れて、帰ってくるけん。
183 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/04(火) 17:45:11.68 0
>>182 書き込んでから重大なミスに気づきました
>>182はいったん白紙に願います
あらためて書き込みます
184 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/04(火) 17:49:37.51 0
■ ウィルキャッチニィザア −田中れいなX光井愛佳− ■
「いかせへん…」
光井は痙攣するその手でその脚を掴んだ。
「あかん…あかんのや…行ったらあかん…あかんの…田中さん…」
「愛佳…今、愛佳が何で止めるんか、れいなにはわからんし、言えん理由もわからん…言えんなら、れいなも聞かん」
「後生や…ここに…ここに…」
「でも、ガキさんが叫びよう…わかるやろ…だから、れいなは行く」
「あかん…あかん…ねぇ田中さん…後生や…ここにおって…ここに…」
その脳天に、田中の拳が、炸裂した。
勝てるわけがない。
止められるわけがない、それなのに光井は、力づくで、田中を行かせまいと…
なぜ?いったいなぜ止める?
新垣を助けに行くことの、どこに止めねばならぬ理由がある?
光井は答えなかった。
田中も聞かなかった。
気を失った光井を抱え、四輪駆動車の後部座席へ寝かせる。
自分の長袖を伸ばし、光井のほほについた涙の跡をぬぐう。
「あほ愛佳…」
新垣の心の叫び、いまは、その叫びに、応える。
だから、今は待っとって。
すぐに、ガキさん連れて、帰ってくるけん。
185 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/04(火) 17:50:24.87 0
>>184 ■ ウィルキャッチニィザア −田中れいなX光井愛佳− ■
でした。
186 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/04(火) 18:13:11.14 0
うむむ
ここで一気に三人討死ってパターンもあるのか
187 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/04(火) 18:30:54.00 0
やばい混乱してきた
ついこないだまでの多幸感どこいった?
188 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/04(火) 19:40:47.82 0
れいなは血まみれのガキさんを見る事になるのか・・・考えただけで胃がキューってなる
189 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/04(火) 20:45:27.25 0
昨日の今ごろはちゅーがどうのパンツがどうのとか平和な雑談だったのにw
190 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/04(火) 21:16:20.98 O
れいなガキさんそして愛佳
全員卒業してるのが気になるところ
191 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/04(火) 21:37:59.91 0
>>190 亀井もいる…もしや全滅したりしないよな
192 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/04(火) 22:05:55.51 O
愛佳やえりりんはまろの手先だからな
危ないのはガキれなコンビだ
193 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/04(火) 22:49:54.45 0
そっかまろに操られてたなってえりりんもだっけ?なんとなく操られてる感じはしないような…傷を自然治癒する能力といいどう展開するのか気になるなぁ
194 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/04(火) 23:16:33.15 0
亀井さんは操られているかどうかは五分五分だな
でも何かしらまろの意向に従って動いてるのはほぼ間違いないような
195 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/05(水) 00:39:29.53 O
チャットは22日の21時でよいのかな
196 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/05(水) 01:43:10.13 0
ねるほ
197 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/05(水) 04:05:35.09 0
ああっふっふぅ
198 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/05(水) 04:10:52.80 0
199 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/05(水) 07:41:25.56 0
こここそ名前の公募したほうがいい
200 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/05(水) 08:59:44.84 0
カントリーと聞くたびにタンドリーチキンが食べたくなる
201 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/05(水) 08:59:50.18 0
202 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/05(水) 09:44:12.59 0
今日も肌寒い
203 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/05(水) 12:41:36.10 0
ほすー
204 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/05(水) 14:16:54.19 O
さあ22日が楽しみになってきたぞ
205 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/05(水) 15:39:04.69 0
なんだ来週じゃないのか
206 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/05(水) 15:42:42.54 0
工藤 遥 連続8日間というおもらし記録を作ったこと。
ママがまわりのママ友に言いふらしたんですよ・・・泣
シパパ・・・
207 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/05(水) 16:00:49.94 0
マーキングだな
208 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/05(水) 16:15:44.38 O
ほっほらハルは狼の眷属だからっ(震え声
209 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/05(水) 16:38:10.29 0
「おもらしはるちゃん」
このフレーズの癒し効果やばい
210 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/05(水) 17:40:53.34 0
ノノ刀e _l‘)<しょうがないなぁ
==U==U=⊃――
211 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/05(水) 18:46:00.46 0
アカン
212 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/05(水) 19:16:38.53 0
それはまさかカッカテー(ry
213 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/05(水) 19:57:34.83 0
ガクガク:;ル´ 。`oハ;:プルプル
214 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/05(水) 20:39:37.39 0
>>205 あまり皆さんが意見出してくれないので…。
215 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/05(水) 20:49:59.20 0
え
22日の21時じゃないの?
216 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/05(水) 20:58:25.43 0
すきにせい
217 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/05(水) 22:51:26.77 0
では22日の21時でお伝えします、何かありましたら
書き込んでもらえたら対処しますので。
218 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/05(水) 23:55:11.34 0
すっごいくだらない事思ったんだけど…さゆの能力って『さゆ〜』→『ちゃゆ〜』→『ちゆー』→『治癒』って事?
219 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/06(木) 01:43:37.40 0
ちがうけど
むしろ
そっちのほうが正解とおもう
220 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/06(木) 02:10:28.55 0
おもらしとカントリーと鞘石ダンスな一日
221 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/06(木) 02:35:43.45 0
いつのまにか200越えか
222 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/06(木) 05:00:52.87 0
おは
223 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/06(木) 08:57:20.75 0
おはなんと
224 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/06(木) 11:22:47.06 0
>>217 ありがとうございます
チャット主?さんとは面識がないので助かります
225 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/06(木) 11:40:24.45 0
さむいのお
226 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/06(木) 11:56:58.27 0
山木さんデビューでななみんアウトか
厳しい世界だ
227 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/06(木) 12:48:06.23 0
リリウムでジャスミン役をしたのが最後のチャンスだったのかな…。
228 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/06(木) 12:49:31.63 0
ふくちゃんのブログからして親が見切りをつけたんじゃないかな
まあリゾスレで話題にするような話じゃないかもだが
229 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/06(木) 13:18:34.22 0
さあ三連休で書き溜めた力作がそろそろ世に出る頃合いですぞ
230 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/06(木) 14:59:46.64 0
おやつのじかんだー
231 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/06(木) 17:30:13.68 0
从*・ | |.・)
232 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/06(木) 17:40:37.61 O
うちはおやつじゃないヤシ
233 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/06(木) 19:33:05.24 0
おやつはハルーチ(ry
234 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/06(木) 20:03:43.65 0
今回加入した12期・スマ3期・カンガルーですでに構想始めてる作者さんはいるのかなぁ?
235 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/06(木) 20:53:51.77 0
リリウムをベースにしたら全く違うものが書きあがってしまった
236 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/06(木) 21:03:28.55 0
まったく違うんじゃいかんでしょ
そこはリゾナントからめてくれないと
237 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/06(木) 21:17:06.20 0
リゾナント+特撮ヒーロー
or
リゾナント+超能力
たぶん踏襲すべき路線というかその辺はこのどっちか(実質下がほとんどだけど)だとおもう
逆にこれに加えてリリウム設定ってことなら「まったく違うもの」ではないしどのへんの「違う」なんだかな
>>235がもしバンパイアのみでSS書いちゃってたらさすがにスレ違いになっちゃうね
書いた作品が
リゾナント+特撮ヒーロー+リリウム
リゾナント+超能力+リリウム
のどっちかであってほしいもんだね
238 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/06(木) 21:41:34.32 0
239 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/06(木) 21:54:17.95 0
240 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/06(木) 22:48:49.07 0
一応リリウムの結末から数千年経った世界と繋がったリゾナントの世界みたいな雰囲気で
書いてて、でもリリウムが好きな人に受け入れられるかどうか微妙な所だから
投下していいのかどうか迷ってるんだよね。登場人物の扱いがだいぶ酷いっていうのもある…。
241 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/06(木) 22:59:29.89 0
リゾスレ寄りであればこっちで良いんじゃない?リリウム見てない人もいるだろうし気にしなくて良いのでは?
242 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/06(木) 23:08:13.20 0
気にはしたほうがいいが
リゾナントの世界が舞台ならスレチとまではいかない気がする
まこんだけ前置きしたんだし仮にスレチでも今回はだれにも怒られないでしょ
とりあえず投下してみたら?
243 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/06(木) 23:31:06.48 0
ありがとう。もうすぐ終盤だから、もうしばらくお待ち下さい。
244 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/07(金) 00:20:43.06 0
ズコー
なんだよ書きあがってないのかよw
245 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/07(金) 00:49:34.38 0
246 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/07(金) 00:54:28.06 0
それなら仕方ない楽しみに待ってます
247 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/07(金) 01:21:38.66 0
この3時間ほどのやりとりは何だったのかw
248 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/07(金) 02:20:10.15 0
仮面ライダーWのころ書き始めて
結局完成せず投下するタイミングを失った俺もいるでよ
249 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/07(金) 02:25:58.19 0
唯一の生き残り道重のお別れが近づいてきたのか
250 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/07(金) 03:04:59.53 0
そして新たに生まれる4人
251 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/07(金) 05:02:47.88 0
ああっふっふぅ
253 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/07(金) 06:45:33.50 0
>>134-140 の続きです
●
竹内朱莉は先ほどから、度々深いため息をついている。
テーブルの正面には、ツインテールの少女。意思の強そうな眉とそれに反比例した子犬のような鼻、そして口元から
覗く八重歯は愛らしくすらある。ただ、朱莉のため息の原因は明らかにこの少女に起因していて。
「だからさ、めいたちはもうお笑い担当でいいと思うわけ」
「…能力者のお笑い担当って何よ」
「だって和田さんとか福田さんは一線級で活躍してるわけじゃん。でもめいたちはずーーーーっとサポートしかでき
なくてさ。何か悔しいじゃんそういうの」
「そりゃまあ。でもお笑いと関係なくない?お笑いの能力って意味わかんないし」
先ほどから目の前の少女・田村芽実が主張する「お笑い担当能力者」という存在について、改めて朱莉が疑問を投げ
かける。すると、
「めいたちははっきし言って能力も中途半端…まありなぷーのアレは何か便利そうだけど。けどさ、クライアントの
皆様がめいたちに求めてるのってさ、何て言うか、こう、お笑い要素みたいな感じだと思うのよ」
とやはり的を得ない回答を口にする。
朱莉のため息は増えるばかりだ。
254 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/07(金) 06:46:09.69 0
「めいたちの立ち位置はさ、やっぱ面白いのじゃん。めいたち面白いの好きだし」
「うん」
「たけちゃんめっちゃ面白いから。お笑い担当になろうよ、って。めいが色々物真似とかやるから、それでかななん
がゴリラの真似して」
「あのー、田村さん? それって異能力と何の関係もなくない?」
「それだったらちゃんと活躍できるかなって」
「いやいやいや。もしかしたらうちらだって和田さんや福田さんみたいに一級線で活躍できるかもしれないじゃん。
たけ、かななん、りなぷーで『日本三大能力者』って祭り上げられるかもしんないし」
「何それ。たけちゃん可哀想」
可哀想、というキーワードは。
それまで何とかぎりぎりのところで耐えていた朱莉の防衛線を、いとも容易く突破した。
「君はねぇ、ちょっと、その、ねぇ、マイナス思考をやめた方がいいよ…いや、ほんとに」
「マイナスじゃない! ほんとにこれはめい考えたの!!」
「しかも自分だけなら…そのお笑い担当とかいうのに朱莉たちを巻き込まないでくれるかなあ」
本来、朱莉は相手に対しここまで無慈悲な言い回しはしない。
少々の芽実の愚痴なら笑い飛ばせるくらいの度量は持っている。だがしかし。
このマイナス具合は彼女の許容範囲を超えていた。下手をすれば殴り飛ばしてもおかしくない。
そこをやはり何とか留めているのは、やはり彩花のことがあるからだった。
リーダーが行方不明である、そんな状況が芽実をマイナス思考の泥沼に引きずり込んでいるのは間違いない。それ
に対して何とかしてやろう、助け舟を出してやろう。朱莉なりに考えはするものの、どうにもならないからため息
が出る。これこそ絶望的な有様だ。そう思った矢先の出来事だった
255 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/07(金) 06:46:44.07 0
口を尖らせて、なおぶつぶつと愚痴を垂れていた芽実。
その頬が突然、赤く腫れ上がる。
「え? いたっ! なに、ちょっと」
まるで、何かにぶつかった。
いや、まるで誰かに殴られたような。
否。芽実は実際に「誰か」に殴られたのだ。
「りなぷーでしょ!!」
涙目になってその名前を呼ぶと、芽実を殴った誰かがやる気なさそうにぼんやりと姿を現しはじめた。
「ひどいよいきなり殴るなんて!て言うかいつからいたの!?」
「さっきから。いつ終わるかなって待ってたんだけど、それかタケが切れて殴って終わるかなとか思ってたんだけど。
ぜんぜん終わんないし」
姿を現した脱力系少女・勝田里奈が、殴った拳をまじまじと見ながら、そんなことを言う。
朱莉のさすがに朱莉でもそこまではしないよ、という言葉などまるで耳に届いていないかった。
ちなみに彼女の能力である「隠密(ステルス)」は、厳密に言えば姿を消す能力ではない。
姿を隠す、と言えば今は亡き光の使い手・前田憂佳の十八番であったが。
彼女が光の屈折率を利用し、物理的に姿を隠していたのと、里奈が姿を消したのは根本的に仕組みが違う。
ざっくり言ってしまえば、射程範囲の対象から自分の存在を「消す」能力。
相手の精神に働きかけて自分の姿を認識できなくしてしまうので、能力の影響下にある人間には彼女が「見えない」。
無防備の芽実に放った拳は、まさにステルスパンチといったところか。
256 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/07(金) 06:47:15.99 0
「それよりさ、かななんは? 一緒だったんじゃないの?」
「香菜なら、結界に和田さんっぽいのが引っ掛かったって言って、様子見に行った」
「あ、そう。りなぷーは見に行かなかったんだ」
たぶん面倒臭いからだろう。と朱莉は思いつつ口には出さなかった。
今は、殴られたことに気を取られている芽実の魔のゾーンから救い出してくれたことに感謝しよう。餅巾着を食べてい
るのを見て「共食いだ」などと揶揄したり、朱莉の鼻が低いのをもじって「はな ひくし」と悪口を言うのも3回くら
いは見逃してやろう。そう思った。
「でもさ…和田さん、大丈夫かな」
「さぁ。香菜の『結界』は何が引っ掛かったのかはわかるけど、それが生きてるか死んでるかまではわからないし」
「ちょ、りなぷー!!」
里奈のあまりな物言いに思わず目を剥く朱莉。
確かにその通りなんだけど、それをさっきまでネガティブモードに入ってた芽実の前で言うかね普通。と呆れつつ。
「そうだよね…和田さんにもしものことがあったら。福田さんはこう、引っ張ってくようなタイプじゃないし。そした
らめいたちが中心になって…やっていけるのかなあ」
「ほらきた」
想定内の芽実の反応に、思わず朱莉からそんな台詞が出てきてしまう。
これでは振り出しに戻ったようなものだし、芽実は殴られ損だ。案外里奈も自分でやっておいて殴り損だなどと思って
いるかもしれない。
257 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/07(金) 06:47:42.21 0
「たったったたいへんや!!」
そんなところに飛び込んできた関西弁。
全速力で走ってここまで来たのだろう。中西香菜はぜえぜえと息を切らしながら、部屋に上がりこむ。
「おかえり香菜」
「反応が冷静すぎるよりなぷー」
「ちょっとかななん何が大変なの」
三者三様の対応に、少しずつ息が整ってきた香菜は。
何か言いにくいことを吐き出すような表情でこう言った。
「あんなあ、実は和田さんが…」
258 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/07(金) 06:48:13.81 0
259 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/07(金) 07:16:01.75 0
拳でねじ伏せたースマステといいネタ多いなwでもその分2期メンの悲壮感がハンパない…
260 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/07(金) 12:27:30.24 0
ネタの入れ方が今回強引ですな
261 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/07(金) 13:29:04.93 0
ほぜ
262 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/07(金) 13:53:37.37 0
ここまで評価があからさまでよく続ける気になるよなあ
いや悪い意味じゃなくね
263 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/07(金) 14:11:45.05 O
そういうのを余計なお世話っていうんだろうね
264 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/07(金) 15:55:19.09 0
シャオさんなら
まろが牡蠣に当たった話すらやってくれるはず
265 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/07(金) 16:21:19.31 0
節操がないとも言えるな
だから敢えて読まない人もいるってこと
266 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/07(金) 17:02:53.52 O
遅くなったがはるなんおめ
267 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/07(金) 17:02:59.69 0
やたらこのスレを終わらせたがってる人いたけど同じ人かな
ずっと粘着してるけど
他人の足引っ張らず
一人で静かに去ればいいのに
268 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/07(金) 17:19:38.34 0
>>258 更新乙です
りなぷーはこっちもステルスだったか
これで爻版のスマ2期メンの能力は出そろったのかな?
269 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/07(金) 17:45:33.42 0
■のりなぷーの能力詳細は出てなかったよね
がきれなの話が進んでから出るかもしれないね
270 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/07(金) 18:20:04.31 0
ああっふっふうの話みたいな設定公開のはまだないね
ただ2期メンバー話が数話続いてたあたりで断片的に登場してる
271 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/07(金) 18:23:23.66 0
結構前から爻の作者さん目の敵にしてる人いるよなぁ?好みは人それぞれだけど自分みたいに更新楽しみにしてる人もいるんだから一方的な思い込みで悪く言わないで欲しいな
272 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/07(金) 18:34:56.75 0
■ステルス
正式名称…不明
効果…消える、他人も消せる(ソースはコールドシー)
爻ステルス
正式名称…「隠密(ステルス)」
効果…消える、射程範囲の対象から自分の存在を「消す」能力
相手の精神に働きかけて自分の姿を認識できなくしてしまうので、能力の影響下にある人間には彼女が「見えない」。(ソースは今回の更新)
273 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/07(金) 20:26:53.04 0
シャバダバDo
274 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/07(金) 21:24:52.33 0
シャオさんの能力検証の話に乗っかって
少し別の質問したいんだけどいいかな?
実は時間編集についていまだにわからないことがあるんだよね
http://www35.atwiki.jp/marcher/pages/891.html#id_45a4fc86 ここでまーちゃんに小田ちゃんが能力を見せるシーンがあるんだけど
ちょっと引用するね
「さくらちゃん!!!!!!」
悲鳴をあげる優樹。
だが。さくらは。
相変わらず、手すりの上に立ったままだ。
「あれ、何で…」
「時間を、飛ばしたんです」
このときどうやって手すりまで戻ったのかわかんないんだよね
時間編集は時間を戻せるわけじゃないんだよね?
としたら一回飛び降りたらそこから時間を飛ばしても
やっぱり飛び降りた後の空中からになっちゃう気がするんだけど
275 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/07(金) 21:34:46.81 O
確か小田ちゃん初期型には巻き戻し機能もあった気が
ソース探してくるか
276 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/07(金) 23:06:09.43 0
【前置き】
他の作者さんの作品に登場するキャラのスピンアウト的な単発を一本。
ぶっちゃけリゾナンターは出てきません、もしそのことに不満を抱かれるであろう方に一言
>>155の動画を貼った人が多いが悪い
「舞美、遅っ」
遅れて到着したリーダーをからかおうとして口にした言葉が途絶えた。
血が流れている。
矢島舞美の美しい顔から出血している。
誰にも傷つけることなどできないはずの“invincible”である筈の存在。
無敵でなければいけない矢島舞美の唇から血が流れているのだ。
驚かないわけには…。
「ひゅひゃあ、ついうっかりして」
うん、アホだ。
平常運転のアホ舞美だ。
舞美の両腕には直径20cm、長さ80cmぐらいの金属製の円筒が抱えられている。
「置時計の振り子の後ろに隠してあったんで分解しようと思ったんだけど」
「ごめん、話が見えてこないんだけど」
舞美の抱えているのはどうやら爆発物。
それを分解しようとしたことまでは分かるが、それがどうして唇から血を流すことに繋がる。
「よくハリウッドとかだとさ、爆弾解体の時には工具的な何か咥えてたりするじゃん」
洋画で描かれる爆弾の解体作業を真似しようとしたものの、適当な工具を持っていなかった舞美は…。
「愛用の銃剣を咥えてたら唇の端が切れたって馬鹿丸出しっていうか意味無いじゃん。 あんないかつい銃剣なんか細かい作業に仕えるわけないし、どうせ素手で分解したんでしょ」
「あぁ傷つくな、なっきー」
私たちのやり取りを聞いていた舞の顔が蒼ざめている。
「ごめん、舞美。それ私たちが担当したルートだよね。見落とした」
「う〜ん、いいよ。私だって何か食べるものが隠してないか探してたらたまたま見つかっただけだから」
嘘だね。
舞美は嘘を言っている。
譜久村家の所有する山荘を急襲、内部にいる人間を生死を問わず確保。
その指令に応えるべく、三つの経路からの侵入。
指令が文字通りの指令であるか、あるいは罠であるか。
いずれにせよ脱出経路を確保しておくために、セキュリティの解除と爆発物の有無を確認しながらの侵入を敢行。
簡単で単調な作業をゲームにするために、侵入時の最終目的地である大広間までのタイムトライアルに仕立てたのは私だ。
他のチームが二人一組。
自分は一人だというハンディを背負ってるのに、おそらくは他の2チームのルートもクロスチェックしたんだ。
三つのルートを回りながら、5分30秒程度の遅れ。
ほんとうに、このバカときたら。
「でもよかったよ」
「何が」
即時に反応したのは舞美同様、私たちの中では白兵戦担当のちっさーで。
「だって私たちに拘束されるかわいそうな譜久村家の一族なんて最初からいなかったんだから」
「もう舞美ったら〜」
状況から考えて今回の任務は最初から私たちを誘き寄せる為の罠だった。
かわいそうな家族はこの山荘にはいなかったっかもしれないけど、敵さんはわたしたちをかわいそうな目に遭わせる気気満々みたいなんだけど。
「ちっさー、この爆弾の匂い嗅いでみて」
片手でひょいっと投げた円筒を全身で受け止める千聖。
その意外な重さに驚いたのか、抱え込むようにしてその場に座り込む。
千聖だって力は相当あるのにね。
「火薬の量はそんなに多くないみたいだし、燃料系でもない。金属片が入ってるっぽいけど」
私には到底できない臭覚で爆弾の中身を解析していく千聖。
小型のクラスターで私たちに手傷を負わせるのが目的なのか。
たとえ捕まえることが叶わなくとも、千聖や舞美のDNAを採取できたら敵さんには御の字だろうし。
「いやっ、さっき振り回してみた感じだとチャフっぽいね」
「ちょなんで爆弾を振り回したりするかな〜」
「うふふ、ごめん」
チャフは通常、電波障害を引き起こすためのものだけど、それを実内で私たちに対して使う目的は…。
「ジャマー系の能力阻害」
「ピンポンピンポンだろうね。 おそらくは位置認識の阻害が目的かな。屋外には十中八九、大型の電磁波発生装置もスタンばってると見た」
「じゃあ早く逃げなきゃ」
能力の阻害というキーワードを聞いた舞が焦ったような顔をする。
通常兵器相手ならほぼ無敵というか完全に無敵なんだからもうちょっと落ち着いてもいいと思うんだけど。
「え〜お腹が空いてるのにすぐに動けないよ」
「あんたね、携行糧食はどうしたのよ」
「久しぶりに5人揃っての出撃じゃん。 あまりにも楽しみだったから昨日の晩寝れなくてさ〜、食べちゃった」
このアホリーダーは。
敵さんも決して馬鹿じゃない。
私たちの能力の全容までは把握してなくとも、その一端は掴みかけてるし、それなりに対策してるっぽい。
過大に評価する必要はないけど、甘く見すぎるのも禁物だと思うんだけど。
「ごうぢゃがばいリまじだよ〜」
ちょ愛理。
見かけなかったと思ったら、何暢気に紅茶なんか入れてんのよ。
ガスとか簡単に爆発させられるし、さすがにここはリーダーとして一言言っとかなきゃ。
「さすが愛理ママ、気が利いてる〜。あと何か食べる物は?」
「グッギーばぁっだばぁら開げざぜでぼぉらっばぁけど」
ダメだ。
他人のこと言えた義理じゃないけどアホばっかしだ。
舞なんか硬直し始めてるし。
そうだよね、薬物を仕込まれてる可能性だってあるし。
千聖!!
「ちょっと待って。 最初に私が毒見するから」
え〜っと嘆く舞美から取り上げたクッキーを咀嚼して、紅茶を半分くらい飲み下す。
「大丈夫。 多分だけど…」
わ〜いとクッキーに噛り付く舞美。
紅茶を口にする愛理。
「痛っ」
「熱っ」
だ大丈夫…なのか私たち。
口にするでもなくクッキーを割っている舞。
何事もなかったかのように紅茶を味わう千聖。
私は…私に何かあったら巻き戻せないから、うん。
「うわっビスケット。いいな〜」
「あんた昨日の晩に食べたんでしょ」
数枚のクッキーでは物足りないらしい大食漢が物欲しそうに私の手元を見つめてる。
「欲しいのならワンとお言い」
「ワワン!!」
馬鹿犬に糧食用のビスケットを放り投げる。
こんな時は同じバカでも舞の方がまだ話相手にはなる…筈だ。
「以前はともかくここ最近は防衛さんともトラブルはなかったよね?」
「…うん。多分あの喫茶店の案件で不満があったんじゃないのかな」
舞の口から発せられた喫茶店という言葉に私を含めた他のメンバーが反応する。
物憂げな表情を見せる愛理。
懐かしげな貌になる千聖。
私の心は高まるというほどではないが、少しざわつく。
舞美はというと不敵な笑いを浮かべ。
「はる坊に釘は刺しといたよ。あっ釘を刺したら怪我しちゃうね。まあ軽く警告ね」
「でも防衛さんの希望は…」
「シャーラップ」
いつになく強い口調で舞を黙らせる。
「あいつらの胸の内とか腹の中とか興味ないから。腹芸がしたいなら自分らの宴会で好きなだけやってりゃいい」
それはリーダーとしての最後通告だろう。
この状況を作り出した防衛省周辺との関係を丸く収めるつもりは無いという。
「舞、イエスかノーで答えて。 電磁波系のジャマーを喰らった状態で自分以外の誰かを銃弾から守れる」
「多分、無理。 私一人だけならデフォルト状態で問題ないと思うけど位置感覚をずらされると他の誰かはきつい」
「オッケー。 じゃあ一番ジャマーの影響が少ないであろうちっさーが先行して、阻害装置。多分トレーラーかなんかに偽装してるやつをぶっ壊して、ついでにその辺をしっちゃかめっちゃかにかき回して」
「了解」
矢島舞美はバカだ。
それもかなり残念な部類のバカだが、こういう状況。
仲間に危機が迫ってる状況下で彼女が下す判断は限りなく正しい。
「ちっさーが突撃してから時間差で愛理、早貴、舞が発進。舞は能力で二人を守って」
「あのさ…」
「何?」
「私だったら阻害装置が壊されることを想定して、他に何台か配置しておくけど。逃げ道を想定してさ」
舞のネガティブ思考がまた始まった。
舞美はというとその掌で舞の頭を撫でている。
「えらいね〜。舞のそういうところに私はいつも助けられてるよ」
ネガ舞を慰撫しながら、その恐怖心を取り除いていく。
能力阻害用の電磁波は指向性の強いものでなければ意味を成さない。
したがってその有効範囲は普通の電波のように広範囲というわけにはいかない。
かなり狭範囲になってしまう。
「ちっさーが一台ぶっ壊せば、一定時間の安全は確保できると思う。それでいい」
「でも…」
「私たちの生命線は愛理の歌で、私たちの切り札はなっきーの能力。でも今二人を守れるのは舞の能力しかないから」
両肩を抱かれ見つめられていた舞の瞳に炎が点ったのがわかる。
それは弱々しいけど決して消えることの無い魂の焔。
でも肩、痛そう。
「四人はそのまま全速離脱。後は…私一人で殲滅するから」
千聖が私の顔を窺ってきた。
血みどろの白兵戦を展開する決意をした舞美を一人で戦わせていいのか。
自分たち、少なくとも自分ひとりだけでも反転して援護すべきではないかという思い。
矢島舞美は無敵のバカだ。
しかし自分の強さに驕り単独先行するような愚か者ではない。
今、舞美は自分に怒りを覚えている。
防衛省周辺との融和路線を選択することで、私たちを欲しがっているどの機関とも等距離の関係が築けるという甘い考えを抱いた自分に激怒している。
能力者に人格があるとは思わず、只の数値として捉え国益とやらに貢献させようという人間が国の中枢にいまだ存在する事実に憤怒している。
今宵これからの戦いで実際に血を流す兵士の殆どは自ら意思決定する権限を持たず、実際の責任者は安全な高みから見下ろすという不公平な構造に義憤を抱いている。
でもそんな状況でも矢島舞美は絶望しない。
絶望して、全てを投げ出して、壊れてしまった方が楽だとしてもそんな道を決して選択しない。
それが矢島舞美だ。
私たちを導くリーダーとして、全ての責めを負うことで辛うじて、舞美はかつて犯した過ちの贖罪を果たし続ける。
だったらそんな舞美の決断に口を挟むことなど誰が出来ようか。
ゆっくりと首を振った私に頷く千聖。
これから創り出す状況は決まった。
後は…。
「ちょ舞美、時計外してどうするの」
「いや〜、いろいろご馳走になったからせめて、ね」
「ねって、私たち罠にかけられたんだよ」
「でも譜久村の人たちもぐるだったかはわからないし」
「もしそうだとしても譜久村家ってちょっとした財閥並みの大金持ちだよ」
腕時計を紅茶やクッキーの対価として置いていこうとする舞美を諌める千聖と舞。
「でぼ、じがんばばぜしじどがばいぼ、ぼればらのぼうぼうにじじょうぼぎだすんじゃ」
(でも、時間合わせしとかないと、これからの行動に支障をきたすんじゃ)
ナイス、愛理。
滑舌は相変わらずだけど、ナイス。
でも舞美がここまで正しさを貫いてみせるってことは、逆に今夜これからとっても酷いことをするってことだからさ。
「そうだ、これ持っとく」
私はデジタルオーディオプレイヤーを舞美に投げた。
ディスカウントストアで買った安物なんだけど、ちゃんと動画も映るやつ。
「前に言ったでしょ。 私たちと同じ五人組の女の子のグループの新曲。そのパート割を時間の目安・・・」
えっえっえっえっ。
私掴まれてる。
舞美の掌で頭を鷲づかみにされて、宙吊りにされて、痛っ。
「どうして、そんなことするのかなあ」
はぃ?
「そんな違法ダウンロードなんかしてアーティストの人に一円も還元されないのに」
ちょ待ってって。
タップタップタップ。
離せないから少し手を緩めて地面に下ろして。
「ここれ公式のPVだから。違法じゃないから許してお願い」
「じゃあちゃんとシングル買う?」
「買うから。帰ったらちゃん買うから」
「じゃあ許す」
鉄枷から解放された私の真似を千聖がしてる。
「私、帰ったらCD買うんだ。 はいなっきーの死亡フラグ立ちました」
お前なあ。
わたしはあんたと違って身体は普通の人間並みなんだから。
拳を振り上げる私に笑って見せるとジャケットのフードを上げる。
もう千聖は戦闘態勢に入りつつある。
「へえ、I miss you か。良さげだね」
「でしょ、でしょ。そのPVも大きなお屋敷で撮影してるし」
「でもここの譜久村邸よりはちょっと貧相かな」
肩耳にイヤフォンを挿し、小声で口ずさみながら冷静な比較。
愛理も自分向きのパートを歌ってる。
前から言おうと思ってたけど歌う時は滑舌良いよね。
「でも…この子たちいい気なもんだね。こんな衣装を着て歌って踊って」
舞の気持ちもわからなくはないけどさ。
「それは違うよ」
おっバカリーダーが何か良いこと言いそうな雰囲気。
「多分、この子たちだっていろんな悲しみを経験して、それを引きずりながら何とか前に向かって歩いてるんだ、同じ」
みんなおんなじという舞美の言葉は現実とは多分かけ離れている。
でも舞美がそんなにまっすぐだから他のみんなもなんとかこの地獄の中絶望に飲み込まれず生きていける。
「わたしたちは大切なものを失った。それはもう取り戻せない。だからこれ以上失うわけにはいかない。あいつらにこれっぽっちもくれてやるわけにはいかない。だから…」
それは舞美の悲しみ、そして私たち全員の怒り。
二振りの銃剣を手にした舞美が号令を下す。
「これより状況を開始します」
私たちは独立特殊攻撃部隊“ Celsius ”
何度も打ちのめされてきた。
何度も大切なものを失った。
もう二度と負けるわけにはいかない。
287 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/07(金) 23:18:35.28 0
>>277-286 以上『I miss you』的な何か
うん■■さんなら1レスで描ききる話だよね
288 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/07(金) 23:24:07.38 0
更新乙です!まさか「譜久村邸セルシウス襲撃」ネタでほんとに襲撃するとはw
わたしたちは大切なものを失った。それはもう取り戻せない〜
℃-uteの歴史を知ってるとぐっとくるセリフだよな
289 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/07(金) 23:28:54.83 0
いやよかったよ
まさに℃-uteって感じの話で楽しめました
290 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/07(金) 23:59:38.53 0
>>287 乙です
流れるような会話の中で5人が持ち味を出してる
愛理はかなりヒドいあつかいだがw
291 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/08(土) 00:11:21.14 0
>>287 まだ断片的にしか登場してない■■版℃-uteの能力を下敷きに
凄いリゾナントぶりだとおもう
292 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/08(土) 00:50:39.74 0
これだからリゾスレを追うのはやめられん
293 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/08(土) 00:59:35.33 0
294 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/08(土) 01:42:48.32 0
さすが100話
295 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/08(土) 01:53:04.84 O
おやすみ保全
296 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/08(土) 03:03:58.65 0
297 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/08(土) 06:59:44.82 0
>>293 この動画作った人凄いよなぁちゃんとスタッフの動きまでトレースしてるし…ん?スタッフ?もしや何かの能力なのか?w
298 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/08(土) 10:14:27.65 0
スタッフは想像じゃないの?とセンスのないマジレスをしてみる
299 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/08(土) 11:16:30.87 0
ああっふっふぅ
300 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/08(土) 13:42:06.78 0
ノノ刀e _l‘)<ああっふっふぅ
本来はだーいしの台詞らしいがこっちのほうが何故かしっくりくる件
301 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/08(土) 16:06:51.55 0
分かるフクちゃんのの方がピッタリw他のネタスレで使っても通じないだろうけど…
302 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/08(土) 16:49:58.13 0
だーいしの体臭に興奮するふくちゃんと解釈すればいいさ
303 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/08(土) 17:22:40.22 0
誰だぁ?これ書いたの?w
198 名無し募集中。。。@転載は禁止 2014/11/08(土) 16:47:31.22 0
ノノ刀e _l‘)<あかねちんのうどんはわかめもない素うどんだねー
みずきのうどんはほら具だくさんだよ ちょっと食べてみて…ああっふっふぅ
304 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/08(土) 17:22:59.87 0
せっかく100話なんだし
カーメイ氏あたりにリゾスレ1話から100話までの
『サルでもわかる簡単なリゾナント史』
みたいなのをやってほしいね
305 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/08(土) 17:25:38.69 0
カーメイ氏の作者さんってまだここ見てるのかな?
306 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/08(土) 17:28:27.60 0
カーメイ氏自体がすでに独り歩きしてるからな
307 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/08(土) 17:37:57.15 0
℃-uteですらリゾナントされたばかりだし
308 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/08(土) 18:21:53.60 0
>>301 >>303 「ああっふっふぅ」でググるとリゾスレwikiが一番上でヒットするというねw
もしかして俺らの知らないところで「ああっふっふぅ」も一人歩き?
309 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/08(土) 19:14:29.38 0
マジか!?リゾスレ発で定番になったらちょっと嬉しいかも?w
310 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/08(土) 21:12:04.64 0
もう300超えっすな
311 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/08(土) 23:46:51.97 0
まさかチャットやる前にスレ完走したり・・・は流石にないかw
312 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/09(日) 00:25:36.83 0
ほ
313 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/09(日) 00:37:04.06 0
wikiにΧさんの特設コーナーが!
314 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/09(日) 00:41:21.30 0
315 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/09(日) 00:46:25.80 0
316 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/09(日) 01:09:17.53 0
317 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/09(日) 01:11:22.30 0
ウィキちょっと見てくる!
あとしたらば新作来てるね!ちょっと出先でスマホからだからどなたか手の空いてる方お願いします
318 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/09(日) 01:24:06.81 0
作者の項目かと思いきや作品の項目ができたのか
便利なものができたことだしおさらい的に読み返してみるかな
319 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/09(日) 01:27:25.76 0
「大丈夫カ?怪我してナイカ?」
屋根の上のポニーテールの小柄な女性がたどたどしい日本語で優しい言葉を問いかけながら、振り返る
緑色の炎は一瞬の輝きを放ち、それは幻であったかのように鮮明に脳裏に刻み込まれてしまった
「・・・大丈夫です」「えりも」
頭に降りかかった瓦礫を払いながら二人は体を起こす
「それはヨカッタ。でも、まだカメイサンは元気デスネ」
女性は右手を腰のベルトに携えていた拳銃に手を伸ばした
「ここは危険だから、離れたほうがイイネ」
突然、二人の体が浮かび上がった、いや何かに、捕まえられたのだ
「な、なんや?」
「・・・パンダ?」
小田と生田はパンダの背中にのせられた形になっていた
しかし、それは遊園地にあるような子供向けのファンシーなそれではなく、獰猛な一個体として、であったが
「動くなっていうとると?・・・て待つと!そっちは危ないやろ!!
新垣さんのピアノ線が張り巡らされているとよ!!怪我するっちゃ」
恐怖で顔が引きつるが、ピアノ線がどこにはられているのかわからないこの状況では当然であろう
しかし、生田は知らない、すでに何十ものピアノ線の中をこのパンダが突き抜けていることを
野生の動物、それに加え、鍛え上げられた肉体によりピアノ線はただの糸に成り下がっていたのだ
「パンダつええ・・・ピアノ線の中につっこんでいるのに無傷っすか」
「工藤、何言うとるんや!パンダやないやろ!っちゅうか、なんであいつもなんでここにおるんや!!」
「愛佳、それよりもカメに集中!」
すでに道重に足を治してもらった新垣は新たなピアノ線を手袋につなぎ準備を整え終えていた
宙に浮かぶ、その影をその場にいる全員が注視する
320 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/09(日) 01:28:38.41 0
緑色の炎に焼かれたというのに、身にまとっている御召物一つ燃えていなかった
ただ宙にふわふわと浮いており、時々呼吸に合わせて胸が膨らんだり縮んでいるのを確認できるのみ
銃口を向けられているのにもかかわらず、無心の表情を携えている
銃を向けている側もある意味では同じ、表情を変えることはなかった。浮かんでいる表情は笑顔だが
「ハハハ、さすが亀井サンですね、私の炎くらいじゃびくともシナイ」
場違いとも思える明るい笑い声をあげているが、三日月の目の奥には鋭い眼光が光り続けている
「風で私の炎で燃やされる前に身を守ったンデスカ。前よりも強くなってマスネ。デモ、私も成長してルンデスヨ」
緑色に輝く弾丸が数発、放たれ亀井に伸びていく
彗星の尾のように弾丸の通過した後には緑炎の道筋が放たれた弾丸の数だけ描かれる
「・・・」
亀井は迫ってくる弾丸にも顔色一つ変えずに、腕をふる
弾丸に無数の切れ目が走り、原型を失うほどの細かな破片になる
緑色の炎をあびた火の粉たちはさらにふきすさぶ風にあおられ、点に昇っていく
弾丸と同じ緑色に燃え上がった拳銃を持ち、女性は満足げに頷く
「・・・やりますネ。デモ、ワタシ、あきらめ悪いデスヨ」
次々と銃弾を放ち続け、亀井はそれを砕き続ける
「す、スゴイ、二人とも・・・あの人はいったい?」
新垣が準備を整え、今にも亀井にワイヤーを伸ばそうとしながら早口で答えた
「あの子はリンリン。私や愛佳、さゆみんと同じく始まりの9人の一人
中国の秘密組織『刃千吏』の幹部、のはずだけど、なんでここにいるかな?」
「それはジュンジュンが答えようカ?新垣サン」
振り返るとそこには、全裸の女性
321 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/09(日) 01:29:03.89 0
「ちょ!ジュンジュン!何しとんの!」
「光井サン、お久しぶりデス」
「いやいや、久しぶりやけど、それどころやないやろ!何しとんねん!まだ高校にも上がる前の子もおるんやで」
「デモ光井さん、私の姿、慣れているダロ?」
「愛佳は慣れとっても、ほかの子達が訳わからんやろ!!誰か、身にまとうものもってきて!」
慌てる光井に堂々としたジュンジュンと呼ばれた女性、その姿は滑稽に見えてしまう
「な、何者なんだろうね?」
こんな場所に突然全裸で現れた不審な女性に驚きを通り越し、引いている鈴木
その声を聴いたのか女性は鈴木はとっさに横にいた石田の後ろに隠れようとした(実際には隠れることはできなかったが
「・・・」
「な、なんですか?私の顔に何かついてますか!!闘るっていうなら闘りますが!?」
自分よりも背丈20cm以上高いであろう女性に対しても強気に出る石田
「オマエ、いい匂いするナ」
「!!」
「はい光井さん。服とってきました!」
「あ、それ、さゆみのジャージ!!」
「へ?なんで道重さんのジャージがなんでここにあるんや?」
その答えはジャージを持っている人物の無邪気な微笑みだった
「へへへ、まーちゃん、急いで跳んでとってきたんですよ!みにしげさん、褒めてくださ〜い」
凍り付く光井の表情、恐る恐る口を開く
「・・・佐藤、リゾナントまで飛んできたってこと?」
「はい!」
「・・・またテレポートできる?」
「え〜まさ、疲れたなう。しばらく無理うぃる」
「ドアホ!!!」
「え〜なんで怒ってるんですか?」
322 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/09(日) 01:29:30.14 0
そんな喧騒に巻き込まれることなく鞘師は生田と小田のもとへと駆け寄っていた
「二人とも大丈夫?」
「えりは大丈夫やけん、ジュンジュンさんめっちゃ強くて速いと!」
「・・・石田さんのリオンと同じ、いやそれ以上かもしれないです
・・・それより、亀井さんと闘っているあの人、危ないです」
「危ない?」
小田の言いたいことの意味が分からず、同じ言葉を繰り返す鞘師
「・・・亀井さんは『何か』隠しています」
上空には浮かんだまま弾丸を弾き続ける亀井。そんな亀井に向かい屋根の上で弾丸を放ち続けるリンリン
「え?えりの目にはリンリンさんが一方的に押しているようにしかみえんと
それにしてもリンリンさんの弾丸一向にきれないっちゃね」
「・・・あれは弾丸というよりも直接炎を発射しているようですよ、生田さん」
「うん、あの拳銃はただの飾り、といったところだね、なんでそんなことをしているのかわからないけど」
「え?小田ちゃんも里保も気づいてたと?」
「うん、もちろん」
そんな会話を知ってか知らずか、リンリンは拳銃をホルダーに戻した
その姿をみて、亀井も腕をおろし、ゆっくりと地上へと降りてくる
「やはり直接、組まないと倒せないデスカ」
両手を前に突き出し、膝を軽く折り曲げ構え、四肢に緑炎を纏う
そして、改めて笑い、左足で地面を強く蹴る
(速い!)
靴底から炎を放ち、その遠心力を利用し、さながらロケットの如き速さで詰め寄る
その速さの中で、的確に鋭く亀井の首めがけ、同じく炎をまとった手刀が振り下ろされる
亀井はその手刀に左腕を合わせ大きく払いのけ、同時に体の重心を落としリンリンの懐に潜り込もうとする
それを待っていたかのようにリンリンは伸ばし切っていた膝を折り曲げ、下りてこようとする亀井の顔面に狙いを定める
それを体の柔軟性を用いて反り返りながらも、リンリンの反対側の足に自身の足を絡ませて倒そうとする
それを瞬時に察知し、リンリンは炎を足底から噴射し空中に逃げこんだ
323 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/09(日) 01:29:58.33 0
二人の攻防をみて何が起こったのかわからないメンバーも多かったであろう
鞘師や小田にとっては一つ一つの動きの意味を理解できただろうが、ただ逃げただけに見えないものもいた
飯窪にとっては何もみえなかった、と言わざるを得ないものであり、近くにいた工藤に開設を求めていた
しかし工藤自身もすべてを把握するには至らず、解説をする頃にはすでに亀井に向かいリンリンが再びとびかかっていた
「サスガ、亀井サン、強いですネ」
ジュンジュンはのんきに腕を組んで、瓦礫に腰掛けながらバナナを食べ始めていた
「ちょ、ジュン、どこにバナナおいてあったん?それおいてあるんやったら服用意してれば」
「ん?してたぞ。デモ光井サン、ジュンジュンの話聞かないで勝手に服もってコイとイッタ」
「・・・そうなん?」
「ソウダ」
そして大きな口でバナナを食べ、食べたそうにしている佐藤に向かい、食べるか?といって差し出した
食べる!といってジュンジュンの横に座り食べだした佐藤をみて、この子もかわいいナとつぶやいた
「ねえ、ガキさん、それよりえりをなんとかしないといけないんじゃないですか?」
「そ、そうだね・・・う〜んと、みんな、作戦言うからしっかりと聞く!いっかいしか言わないからね
鞘師と小田は石田のリオンにのってカメに直接向かう、佐藤と飯窪、ふくちゃんはさゆみんの警護
飯窪と工藤は愛佳の予知を私達に伝えて、生田は私と一緒にサイコダイブの用意を」
「新垣さんと一緒に?えり、がんば・・・」
そこで生田の近くに何かが勢いよく落ちてきた
砂埃があがり、じきにその何かが見え始めると、生田はひぃっと叫び声を上げた
「て、手首っちゃん」
それは間違いなく人の右手であったもの。切断された断面からは骨がのぞいている
あわてて亀井とリンリンのほうをむくとリンリンの右手首から上がなくなっていた
「アハハ、やはり亀井サンは強いデス」
地面に尋常ではない量の血だまりができあがっていた。左手で右手首をやいて止血しているようだ
「しかし、リンリンの右手で亀井さんにそれだけの傷を負わせられるなら本望ですね」
なぜか笑うリンリン
324 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/09(日) 01:30:46.18 0
亀井はというと・・・来ていた衣服に穴が開き、そこから赤く焼き爛れた皮膚がのぞいていた
特に顔面は左目の周囲から頬にかけて真っ赤に腫れていた
「美人の亀井サンには申し訳ないデスガ、手加減できないですからネ」
しかし、亀井はそんな傷の痛みを感じていないのかゆっくりとリンリンに近づいていく
「とはいえ、あはは、リンリンマン、ピンチですね」
一歩、また一歩と近づく穴の開いたブーツを履いた女
煙をあげるパンツから覗く赤く爛れた肌
痛みを感じていないのであろうか、歪むことなき無表情
「ちょっと、何してるんですか!新垣さんも光井さんもジュンジュンさんも!
仲間がピンチだっていうのに、なんで動かないんですか!道重さんも!・・・もう、私が行く!!」
しびれを切らしたように集中力を高める石田
月明かりに照らされ、青き幻獣が現れ、石田はその背にまたがる
そして、倒れこむリンリンの元へと向かわんと、リオンは強く地面を蹴った
しかし、リオンの動きは光と闇の色を持つ獣の腕に妨げられた
「な、なにするんですか!!」
獣は何も言わず、リオンを抑え込む
「仲間を助けないで何をしているんですか!いま、すべきことはリンリンさんを助けること」
「おまえじゃ、助けられナイ、かわいい後輩、無駄死にさせるわけイカナイ」
「な、なんですか!先輩とはいえ、私だって怒りますよ」
とはいうもののリオンは完全にジュンジュンに抑え込まれ、身動き取れなくなっていた
「せやから」
にじみ出るリンリンの汗が月夜に映える
「こういうトキは」
ザスッとした砂利を踏む亀井の足音
「ハァ、悔しいけど、頼りになる」
満月が宙に浮かび、影が大きくなる
「仲間に任せるの」
325 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/09(日) 01:31:20.61 0
何者かの影が飛び出し、亀井の腹をけり上げ、亀井は勢いよく転がっていく
「ニシシ・・・ヒーローは美味しいところだけいただくものっちゃん」
不良にしかみえない佇まいはあの日別れたまま、しかしそこに秘めた頼もしさはあの日以上
「ほら、リンリン、立つと。エリに負けるとかありえんちゃろ?」
しかし、驚くのはそれだけではなかった
すぐに亀井が立ち上がった、しかし、ゲボッと血の塊を吐き出した
「ありゃりゃ、れいな手加減せんかったけん、やりすぎたと?」
「イエ、私も本気でしたカラ、バッチリです」
リンリンを背負いながられいながあほか、と呟き、笑う
「でも、えりがこんなんで倒れると思うと?」
「ナイデスネ」
その通りであった。己の吐いた血を見ても動じることなく、ただただ二人を、リゾナンターを眺めていた
血が得意ではない工藤にとってその光景はさぞおぞましいものであったのだろう
内心、気持ち悪かったのだが、逃げるわけにもいかない、とあえて他の視線から亀井を観察しようとした
・・・と、あるものに気づいた
「道重さん」
ぽつりと工藤が報告する
「なに、工藤?」
「亀井さんの力って・・・風使いと傷の共有、それだけですよね?」
「??? そうだけど・・・何?」
「・・・亀井さんの傷が治ってます」
そうなのだ、ゆっくりとであったが、亀井の傷が少しずつふさぎ始め、赤く爛れた肌も元の肉感的な色を取り戻していた
それをみて慌てるのは鞘師や生田、譜久村をはじめとした、始まりの9人以外
新垣、道重、田中、光井、ジュンジュン、リンリンは物怖じもしていない
それどころか、新垣はため息を漏らしていた
それを見逃さなかったのは鞘師と小田の二名
(今、新垣さんため息を??)(・・・何か知っているんでしょうか)
326 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/09(日) 01:32:24.04 0
「何をしているんだ亀井!!何をもたもたしている!!
田中に新垣に道重に光井、リンリン、ジュンジュン、それに9人もそろっているんだ!!」
甲高い声が糸のように張った緊張感を切り裂いた
「詐術師!!おったと?」
「な、このおいらのことを!!おい、亀井!」
「・・・」
「この、生意気ななんちゃってヤンキーをやっつけろ!!」
亀井は動かない
「おい、聞いているのか!!亀井、お前、先輩の言うことがきけないのか!
おい、反応しろよ!時間の無駄なんだよ!!役立たずが!」
そこで亀井はぴくっと反応し、詐術師へ顔を向けた
「お、そうだ、それでいいんだ、少しは反省するんだ、おいらはオリメンにもっと・・・」
そこで詐術師は体の異変を感じた。人並み外れて饒舌なはずの口が動かしにくいのだ
「ふ、譜久村さん、あれ・・・」
「え、そうみえますけど、そんなこと・・・」
「いやいやいやいや、嘘だ、嘘だ、嘘だから、嘘だから」
慌てる敵の姿に急に不安になった詐術師は喉元に手を伸ばした。しかし、妙に風を感じるのだ
(なんだ?いやに体が軽いぞ)
喉に手を当てたが、おかしい、何も触れられないのだ
(???)
そして突きつけられる現実、水溜りに映る自分の姿
腕が、喉元に当てようとしたはずの腕が、途中から淡い光になって消えていっているのだ
月の光に照らされ、淡く桃色に光って自身の体が溶けていく
(な、なんだよ、これ!!)
そう、叫びたくても、すでに喉も光に溶けていき、声は静寂に置き換わる
人の体が闇に飲み込まれる、恐ろしいはずの光景なのにリゾナンター達は目を離せなかった
元々小柄の詐術師の体が少しずつ、桃色の光に浸食されていく
一人の人間が闇に溶ける、そんな光景が美しく目が離せないのだ
327 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/09(日) 01:32:56.29 0
とはいえ、消えかけていく当の詐術師は気も狂わんばかりに暴れ続ける
口であった、大きな穴から、声が出ているのであれば壊れんばかりの叫びをあげている
その音は誰にも届かない
恐怖、それだけであろうか、絶望を受け入れなかった者の最後の表情をうかべた
詐術師は消えた、痕跡すら残されていなかった
しかし亀井は笑わない、怒らない、泣かない、悩みもしない
詐術師をけし、何事もなかったかのようにリゾナンター達の方を向いた
「・・・」
各々背中に汗が流れるのを感じ、無意識に力が入る
(いま、わたしに何ができるのだろうか?)
重苦しい空気に肺がつぶされそうになり、呼吸一つすらまともにできそうになる
しかし、意外なことに亀井はリゾナンターから視線を外し、自身の燃えた服に触れた
そして―何もすることなく浮かんでいく
「ま、まって、エリ!待つの!」
親友の声に耳を貸さず、空高く昇っていく
それを待っていたかのように、宙に穴が開き、そのなかに亀井は姿を消した
振り返ることなく亀井は去って行った
「あれはダークネスのワープ装置ですね。ということはまだ亀井さんは」
「うん、ダークネスの側にいるってことだね」
早くも周囲に一般人がいないか、確認しだす新垣と光井
「シカシ、リンリン派手にやられたナ」
「ハハハ、亀井サン、強かったネ。ジュン、バナナくれ」
「ダメダ」
328 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/09(日) 02:34:02.74 0
「で、でも、助かったっちゃね。あの力、今のえり達じゃどうしようもないと」
地べたに疲れ果て大の字になって倒れこんだ生田
それを覗きこみながら「生田、お疲れ」と鈴木が笑う
「でも、あの力ってなんだろうね。あれって風の力なのかな?」
「ねえ、くどぅー、くどぅの目ではどう視えたと?」
寝ころんだ姿のまま首だけ工藤に向けて尋ねる生田
「はるの眼には、詐術師の体が、こう、溶けていくみたいで、風に吹かれるようではなかったです
なんていうんでしょうか、こう、お風呂の中に温泉の元をいれたみたいに・・・」
「でも、きれいだったね!」
「まあちゃん!何言ってるの??
「だって、詐術師さんの体、ピンク色に輝いていたんだもん、はるなんも思ったでしょ」
強く否定しきれなかった飯窪は黙るしかなかった
「・・・あの、道重さん」
「なに、りほりほ?」
「・・・私達に隠していること、あるんじゃないですか?」
表情が答えを示していた、明らかに答えはYES
「私達と比べて道重さんたちはあまり驚いていないようにみえました。
みなさん、なにか知っているのではないんですか?」
「さゆ、隠しても無駄っちゃろ、いわなきゃいけないこともあると。もうれーな達だけの問題やないけん」
「そうだね、私も田中っちに賛成なのだ。この子達もリゾナンターなのだから伝えておくべきだと思う」
いつの間にか新垣と光井も近くに来ていた
「ジュンジュンもそう思うゾ」
「私も同じデス」
「・・・そうね、わかった。れいな、でも、さゆみの口から言わせてほしいの。だって、始まりは・・・」
「わかっとうよ。さゆともえりともれーなは、くされ縁やけん」
「ありがとう。ねえ、みんな、大事な話があるの、しっかり聞いてほしいの」
そして、道重の口から真実が語られることとなる
329 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/09(日) 02:35:07.93 0
>>319-328 『Vanish!V 〜password is 0〜』(5)です
100話おめでとうございます。
これからも素直に面白いと思える話が出続けることを期待させていただきます。
以上転載
330 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/09(日) 02:50:33.53 0
>>329 更新乙です
奇しくも■のえりりんも狂気に囚われているのですがこちらはより人の心を失った感じですね
いったい何がったのかさゆみんの語りが待ち遠しいです
331 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/09(日) 03:12:21.95 0
再生能力までリゾナントしてるね
332 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/09(日) 03:40:19.12 O
ひさびさのバニッシュきた!
ジュンリンの強さもさることながら亀井さんの人外クラスの能力が脅威ですな
あと地味に消滅してった小さい人乙
333 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/09(日) 05:08:46.03 0
おは
334 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/09(日) 08:44:19.00 0
>>329 乙です
亀井さんの人外的な強さに違和感を感じさせない展開が見事でした
次回で謎の一端が解明されるのかしらん
335 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/09(日) 10:39:25.10 0
>>329 更新&転載乙
やっぱりオリメン出ると場が華やぐなぁ特にJJLL出ると凄惨なバトルも明るくなるなぁw
336 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/09(日) 13:08:35.06 0
>>274 たぶん外れの考察1
1飛び降りる
2「時間を止める」
3身体を半回転させて手すりをキャッチしてクリフハンガー状態
4ひいひい言いながら必死によじ登る
5深呼吸して息を整えて
6「3〜5までの時間をカット」
まーちゃんに能力見せるだけのために命を懸ける
あえてね
それがさくら
小田さくら
337 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/09(日) 15:28:24.89 0
>>274 たぶん外れの考察2
1飛び降りる
2グチャ
3「時間を切り取り」グチャッたのをなかったことに
4ひいひい言いながらダッシュで高台に
まーちゃんに能力見せるためだけのために命を懸ける
あえてね
それがさくら
小田さくら
338 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/09(日) 15:50:52.56 0
グチャってなってる時点で
たぶんじゃなくて絶対はずれやんw
339 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/09(日) 18:03:10.77 0
小田△
340 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/09(日) 20:16:50.84 O
再来週はチャットか
341 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/09(日) 20:20:18.06 0
強引
342 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/09(日) 20:53:27.23 0
>>340 したらばのチャットスレの方に詳細が掲載されると思います。
皆さんのご参加お待ちしております。
343 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/09(日) 22:23:35.62 O
おうよ
344 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/09(日) 22:58:56.69 0
結局小田ちゃんの能力は謎のままか
345 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/09(日) 23:52:23.96 0
チャット楽しみにしてます
346 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/10(月) 00:09:12.38 0
今日やっちゃえばよかったのに
347 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/10(月) 00:57:34.39 0
今日は都合悪いって子が多かったのよ
348 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/10(月) 01:52:41.23 0
■ ミッシングメモリー −道重さゆみ− ■
ガキさん達に繋がらない。
嫌な予感が、大きくなる。
どうしよう…、どうしよう。
よりによって、こんなときに、ねえ絵里、どうしよう。
リゾナントへと戻る道重さゆみの足が早まる。
「『亀井絵里』です『か・め・い・え・り』、そんなはずないでしょ!」
はっとする、思わず声が大きくなった、だがそんなことをしても意味などなかった。
無駄、無駄だった。
「いいえ、『亀井絵里』さんという方が、入院している記録はありません」
だれも、亀井絵里を覚えていなかった、どこにも記録は残っていなかった。
看護婦さんも、担当の先生も、誰一人、誰一人、覚えていない。
「道重さゆみ」のことは、みな覚えている、それなのに。
349 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/10(月) 01:53:31.98 0
不自然だ。
そもそも、この病院の関係者にとって、
道重さゆみは「うちの患者の亀井絵里さんに面会に来る道重さゆみさん」だったはずだ。
それが「うちの患者に面会に来る道重さゆみさん」になっていた。
その患者が誰か、を、誰も覚えていない。
興味すら、示さない。
無かったことになっている。
存在しない。
最初から、いない。
拉致?能力者?組織?
思考が千々に乱れ、不安だけが心を支配していく。
立ち止まる。
だめだ、しっかりしてさゆみ、考えて!考えるの!
かけ続けていた携帯を切る。
はやる心を抑える。
暫く考える。
考える。
そして、再び携帯を。
踵を、返す。
「ふくちゃん、お願いがあるの、今すぐ来て!」
350 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/10(月) 01:54:28.29 0
351 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/10(月) 02:55:03.71 0
さゆはふくちゃんを呼ぶことで状況をどう打開するのか…
しかしながらやっぱ■のまろの能力は怖いよね
352 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/10(月) 03:44:47.57 G
かつてのリゾオリメン2人を完全に手中に入れちゃってるからね
353 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/10(月) 06:10:48.83 0
こわまろ
354 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/10(月) 07:07:27.34 0
>>303 これはあかねちんの能力をコピーしようとしてるのか?w
355 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/10(月) 09:19:20.10 0
亀井さんは能力使って洗脳してるのか
まだわかんない気もするけどね
356 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/10(月) 12:18:33.65 0
>>351 そもそもスマ初期メン全員の能力がことごとくぶっ壊れだから
まあそこまでやらないと敵としては食い足りないけどね
357 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/10(月) 12:49:21.09 0
和田 神の眼 テトラポットを唐揚げのように投げつける
福田 能力者ですら抗えない洗脳能力
小川 いくら殺しても死なない(結局死んじゃったけどw)
前田 高出力のレーザー
こう並べるとゆうかりんの能力が大したことないように錯覚してしまうw
358 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/10(月) 16:11:05.40 0
ゆうかりんは精神的に弱くて能力の半分も使えてなかった感
359 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/10(月) 17:42:23.71 0
次の更新も楽しみだね
360 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/10(月) 18:12:26.99 0
今更だけど野中ちゃん方向音痴みたいだね?しかも無意識に尾形さんをも巻き込んで…方向感覚や平行感覚を狂わせる能力者なのかな?と思ったりw
@※※
高松12期MC。方向音痴な野中ちゃん「この後も自力でステージから帰れるかどうか…」
尾形ちゃん「この間、美希ちゃんがこっち!って言うから付いていったら逆方向で、巻き沿いを喰らいました」
361 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/10(月) 18:20:00.48 0
ステージから楽屋までで迷ったってこと?
362 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/10(月) 18:41:24.66 0
歌ダンス両方できる子だから何らかの形で戦闘系ってイメージがまずわくけど
同じ戦闘系でも
a.体術ダメだけど能力主導で戦闘するタイプか
b.体術すごいけど能力は割と非戦闘系か
c.体術すごくて能力は戦闘補助か
d.体術もすごいし能力もガチ戦闘系(ダメージソースになる能力)か
みたいな選択肢があるよね
「a」はイメージと違うかなって気がする
平衡感覚狂わせます的な能力なら「c」かな?
りほりほタイプだと「d」だよね
363 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/10(月) 19:31:55.90 0
>>361 実際に迷ったかはどうかは分からないけどそれ位方向音痴って事でしょ?
>>362 cだね〜格闘において結構有効かも? しかも方向だけじゃなく平行感覚や距離感まで狂わせる事が出来ればジャマーみたいに遠距離攻撃にも有効じゃない?
364 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/10(月) 20:45:55.27 0
遠距離まで届く設定にするのかどうかは
作者さんごとに変わってきそうね
弱点があったほうがドラマは生まれやすいし
365 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/10(月) 21:43:02.47 0
最初は能力を上手く操れず味方に影響与えたり…勢いよく駆けこむ鞘師が転けたりねw
366 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/10(月) 21:56:05.07 0
よく考えたら生田の精神妨害とかぶるか
367 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/10(月) 22:13:56.02 O
生田のは妨害というよりそれこそ相手の精神を破壊=発狂させる類の能力だったかと
それよりも遠近感を狂わせる・平衡感覚を狂わせるというのははるなんの偽装幻視に似てるっぽいが
368 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/10(月) 22:43:45.50 0
いや精神破壊は精神妨害も含んでたはず
369 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/10(月) 22:52:46.55 0
戦闘に関して比較するなら
生田の精神妨害がかかった相手… 自分の心がうまく操れなくなる 他人の意図が分からなくなる
今回出たアイディアがかかった相手… 自分の体がうまく操れなくなる
こんなとこか
370 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/11(火) 00:36:06.76 0
やっぱリゾスレ凄いわ!思いつきに近い案をあっという間に現実味ある能力にしてくれてる
ふと野中さん出会いのエピソード「迷子のチェル」ってタイトルだけ浮かんできた…小田ちゃんがキーマンになるところまでは想像出来たけどその先が思いつかないw
371 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/11(火) 01:15:04.53 0
最初は英語ありきでCIAとかSS的なエージェント路線だったけど
はたしてどうなることやら?
372 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/11(火) 01:50:44.73 0
れいなおめ
373 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/11(火) 03:51:29.86 O
寝
374 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/11(火) 06:41:35.37 0
おは
375 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/11(火) 09:16:21.86 0
おはなん
376 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/11(火) 12:27:22.11 O
昼なん
377 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/11(火) 14:10:14.46 0
生田のは精神的に追い詰めて発狂させる能力。
はるなんの偽装幻視は自分を別の物質へ書き換える能力。
方向や平行の感覚を奪うのは"重力操作"に近い気がする。
378 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/11(火) 14:31:56.45 0
【お詫び】
「黄金の魂」という題名に相応しい崇高な物語になるはずだったんです
だったんですが、なんだかもうねえ
共鳴って素晴らしいねって思っておられる方にとっては許せない内容かもしれませんね
回避した方がいいかもしれないと誘い受け
>>30-38の続き
更にだ…。
朝目覚めると何故か立ってるんだ。
ちゃんとベッドで眠ったはずなのに立った状態で目覚めるんだ。
そして頭の上には大皿に盛られた汁満タンの冷やし中華。
足元にはお気に入りの服が広がってる。
腕は使えない。
何故か
ガムテープで後ろ手に縛られてるんだ。
別に金属製の手錠とかじゃねえ。
ただのガムテープだ。
力づくなら剥がせねえわけじゃねえ。
ただそうするには頭の上の冷やし中華が邪魔だ。
それをどうするか。
部屋や服が汚れるのを覚悟で冷やし中華をぶちまけるか、それとも何とかバランスを取ってせめて流しまで辿り着こうか考え中、不意に真横にあの人が現れて、鼻息も荒く耳元に囁かれるんだ。
「冷やし中華はまだ冷やし中か…なんて・ね」
ただでさえ曇っていたリンリンの顔が土気色に染まっていくのがわかる。
「そそれは恐ろしい。 というかとてつもなく嫌です」
状況を想像してあまりの恐ろしさゆえか、せっかく構築していたアルアルキャラが崩壊してしまっている。
「これが真っ向からの殴り合いなら望むところだ。正直そういうの好きだし。しかし地味に確実にHP削られてくの…辛いぜ」
更にと付け加えようとしたアタシを手で制したリンリンは、エレベーターの方へ向かうよう促した
「出来るだけ大人しくしてますから何とか穏便に。それとさっき私が言ったこと保田さんにはなにとぞ内密に」
ふぅ。
どうにかエレベーターに乗れた。まったく最初の関門でどれだけ時間を費やしてるんだか。
あとはさっさと保田の大明神に拝謁して「黄金の魂」とやらについて意見を交換して、あとはさっさと退散だ。
つうか遅い。
このエレベーターのスピードまじ遅いだよ。
いや遅ければご対面が遅れていいといえばいいんだが、遅すぎるのも苛つく。
どう考えたって階段を歩いて上った方が早いっていうぐらいの時間がかかって到着した四階。
このカラオケボックスの建物は大雑把にいうと凹形になっている。
勿論上からみたらの話な。
その左右がボックスになっていて真ん中の部分がエレベーターや階段、そしてトイレが設けられている。
但し一階当たりの面積は狭いので一フロアには男女どちらか一方の専用トイレが作られてるそういう感じの構造。
確か最初の電話では四階にある女子トイレに来てくれって話だった。
でもいきなりトイレに向かうってのもぞっとしない。
とりあえずこの階にあるボックスを覗いてみることにする。
ひょっとしたらそっちの方に鎮座されてるかもしんねえし。
四階の女子トイレを指定してきたってことは三階か五階のボックスに陣取ってる可能性あるわけだが。
とにかくエレベーターを出て向かって左側のボックスに向かおうとしたちょうどその時、そのボックスの扉が開いた。
中からは若い連中の賑やかな声。
違ったか。
出てきたのは基本リンリンのと同じ色調の制服。
ただし男verを着た店員だった。
イケメンの部類には入らないな。
こういう接客業で働いている人間特有のちょっと崩れた感が無いどちらかというと無骨な感じ。
髪も短めにカッとして、顎にはゴート髭。
ラーメン屋の大将とか創作居酒屋のマスターなんか似合いそうだな。
そんな感じのCYOIKARAの店員が空になった大皿を抱えて歩いてきた。
「いらっしゃいませ!! 前を通らせていただきます」
「あ、どぅも↓」
なんか活力に満ち溢れてる感じに軽く気圧されたみたいな。
まあアタシはこれからのことでちょっと落ち気味なこともあるけど。
どうやら左側のボックスは関係無いみたいだね、だったら一応右側を覗いとくか。
つうかゴート髭の兄ちゃん呼び止めて保田さんの取ってる部屋番訊こうかな。
らしくもない逡巡で立ち止まっているとジトッとした視線を感じる。
こ、この雰囲気は…。
女子トイレの扉が少しだけ隙間が開いている。
そこからアタシに視線を注いでいるのは。
「遅かったじゃない、藤本」
裏の世界では「永遠殺し」という二つ名で呼ばれている保田圭その人だった。
「つうかアタシ別にあんた直属の部下でもないんですけどね」
意外だと思われるかもしれないが、アタシが身を預けている組織には確固たる指揮系統だとか鉄の規律だとかは存在しない。
各々が心の中に抱く闇で世界中を覆い尽さんとする意志の集合体。
それがダークネスの真実だ。
だから【永遠殺し】と呼ばれる女とアタシの関係も本来なら上下関係なんか無い対等の筈。
だから事前のアポイントメントもない当日の呼び出しなんか応じる義理は無い。
なのにこうしてノコノコ顔を出しているのは個々の力関係とか器の大小とか。
まあそれ以上にリンリンにも言ったけどこの人特有の能力を利用しての嫌がらせがたまんないという面もあるんだが。
いまふと思ったんだが保田さんの能力を使った数々の嫌がらせこそ本当の「パワーハラスメント」ってやつじゃねえか。
ま、ともかく完全に無視を貫くのはキツイ相手だが、唯々諾々と従うのも業腹だってわけさ。
ま、そんなアタシの感情なんか目の前にいるオバハンには関係なさそうだが。
「まあいいわ。重大事なのよ藤本」
だからね〜もう少し手順を踏むとか相手に花を持たせるとか思わないのか。
思わないんだろうね。
そういう先輩風っつーかボス風を吹かせたいんならテメーのシンパ相手に吹かせて欲しいもんだが。
まあ来てしまったんだから仕方ない。
とりあえず話は聞いてやる。
が、その前にだ…。
「重大な話をこんな所で立ち話するのもなんでしょうが。 部屋に行ってますから何号室か教えてくださいよ」
初冬っていうには早い時期。
それでも外を出歩くのに少し肌寒くなってきたのは事実だけど、ビル内は空調のおかげでまあ快適にすごせる温度である。
一体型なのか女子トイレもその恩恵は被っている。
寒くてしょうがないというわけではない。
だったら何故場所を変えたいかというと。
臭いのだ。
いやっ、誤解しないで欲しい。
そっちの方の臭いじゃない。
芳香剤だかなんだかの匂いが強烈過ぎて、鼻が拒絶反応を起こしそうなんだ。
アタシは【永遠殺し】にそのことを伝えるために、わざと鼻をクンクンさせてやった。
こんな臭いところじゃ話をする気になれませんってなぐあいに。
「鼻が利くわね、藤本。Chloeのオードパルフォムよ。このひねりを加えた遊び心が気に入ってるのよね」
悪かった、Chloe。
あんたらの賞品を貶すつもりじゃなかった。
ただどんな香水でも度を過ぎてしまったら逆効果だと思う。
っていうか、このオバハンはいったいどれほどの量を身に着けてるんだ。
それとも瓶ごとぶちまけたのかってぐあいの感じなんだが。
「とにかくここから離れるわけにはいかないの」
「ですけど他の客がいつ入ってくるかもしれませんし」
「その点は大丈夫。この階のもう一方の部屋は若い男の子ばっかりみたいだし」
いやっそれだけじゃ不十分だろう。
一階ごとに男女各々の専用トイレが交互にあるってことはこの階の上下階の女性客がやってくる可能性も高い。
女子会とかやってる部屋があったら、ただでさえ足りないだろうし。
「とにかく今ここを離れるわけにはいかないの。最悪誰かが来たときには【時間停止】を使用してでも排除するから」
オバハ…いや保田さんの口から【時間停止】という言葉が出たことでだらけてたアタシの中の緊張が高まった。
何故かって?
一口に能力者といってもいろんなタイプがある。
能力の種類に色々あるというのは勿論だが、今アタシが言っているのはそういうタイプ分けじゃない。
その能力者の品性というか人格、ようするに自分の能力を必要以上に誇示するかしないかっていうタイプ分けだ。
神様の気まぐれってやつで異能を手にしたことに不幸を感じるどこかの喫茶店の連中みたいな奴ばかりじゃないってこと。
人とは異なる能力を手にしたことに浮かれちまって使いまくることで自己主張するタイプも少なくない。
勿論誇示するといったってテレビのバラエティ番組で実演したり、動画サイトにアップしたりするとかじゃない。
そんなやつらは全てとまではいわないが殆どがまやかしのイカサマだ。
要はここで使うかってタイミングで必要以上の強度で能力を行使してみたり、その能力を応用した技にこっぱずかしい名前をつけたりする奴。
一番わかりやすい例えが石川梨華だ。
アイツのサイコキネシスは確かに協力だ。
そんなものに番付があるのかどうかわからないが、力の最大出力や精緻さ連発が効くか。
いろんな面を総合すれば、アイツはサイコキノの横綱級だろう。
その念動力を使って粛々と粛清人をやってればいいものを、アイツはそれだけに留まらなかった。
念動波による攻撃にオリジナルのネーミングをつけるという痛い真似をしえかした。
波動を刃状に形成した攻撃を念動刃(サイコブレード)と名づけたあたりはまだ良かった。
しかしバカなアイツはやらかしちまった。
銃弾状に調整した波動を念動弾(サイコブレッド)と名づけちまった。
弾丸といえばブレット。
ブレッドといえばパンのことじゃねえか。
念動で捏ね上げたパンはさぞかし弾力があって美味いことだろうよ。
アタシが皮肉交じりに教えてやっても間違いに気がつかねえ。
そればかりかその名を裏の世界に広めようと、サイコブレッドを放つ度に従属武官(取り巻き)の岡田とか三好とかに叫ばせる始末。
「石川さん、あかん。 サイコブレッドみたいな強力な技使ったら跡形も残らへん!」
「うぉぉぉぉぉぉ。 さすがは黒の粛清。サイコブレッド、っぱねえっ!す」
恐怖を世界に知らしめるべき粛清人が、バカっぷりを裏の世界中に知らしめてしまった。
っていうかv-u-denも気づけよって話だ。
当の石川はというとオリジナル攻撃第三弾として念動嵐(Psy-clone)を編み出すために修行中だ。
ホントまじサイクロンでどっか飛ばされていってくれねえか。
話は逸れた。
そんな不詳の弟子である石川梨華とは違い、【永遠殺し】保田圭はその能力を誇示しないタイプだ。
いや【永遠殺し】という二つ名自体が香ばしいといえば香ばしい、それは認める。
能力を発動する際、“時間よ止まれ”だの“時間よ私の前に傅きなさい”だの詠唱を行うのも微妙なところだ。
そもそもアタシをはじめ意に沿わない相手に能力で悪さをすること行為自体が能力の誇示でないかという見方もできる。
しかしアタシから見た保田圭はやっぱり己の能力を誇示しないタイプに属する。
石川梨華が広く拡散するタイプなら、保田圭は一点に収束するタイプとでもいおうか。
石川梨華がバカみたいにくぱぁーっとおっ広げるタイプなら、保田圭はウジウジもったいぶるタイプとでもいうか。
とにかくそんな保田圭の口から【時間停止】能力を使用してでも機密を守ると言ったのだ。
緊張も高まるってものさ。
アタシが来るなり、重大事とやらについて話し始めようとしたってことにしても、アタシが頼りにされてるってことだろう。難儀なところもあるがその実力を認めざるを得ない先達に当てにされたんなら気分は悪くない。
密談に応じてやろうじゃねえか。
そんなこんなで香水の強烈な匂い漂う女子トイレに留まることを決めたアタシは、自分も警戒するつもりであるということを示すため、ドアに険し目の視線を注ぎながら話を促した。
そういや「黄金の魂」についてとかいう云ってたっけ。
「とんでもない事態に陥ったのよ」
「だからどんな事態だってんですか」
よく見るといつになく慌て気味のご様子だ。
こいつはほんとうに一大事が起こったのか。
例の喫茶店に新人が四名も入ったという情報は掴んでいるが、いきなり主戦力として使えるとも思えねえし。
ってことはやっぱり内向きの問題か。
「トイレの水が流れなくなったの」
は? 今なんと仰いましたかね。
「聞こえなかったの藤本。 トイレの水が流れないの」
「いやそれはおかしい。それはそれなりに大変だろうけどアタシをわざわざ呼び出すほどじゃないでしょうが」
これはからかわれてるのか。
いやっそれとも。
「黄金よ」
「あぁそういえばメールでそう書いてましたっけ。 確か黄金の魂」
「黄金の塊よ」
「はぃ?」
「本当に鈍い子ね。黄金の塊を詰まらせてトイレの水が流れなくなったって言ってるの」
あのすいません。
その黄金の塊っていうのは、まさか?
「ここ一週間お通じがすぐれなかったのよね。 だから午前中、前に効果があった骨盤矯正を整体院でやってもらったのよ」
「おい、アンタちょっと待てよ!!」
「午後は隠れ家でペーパーワークに没頭してたんだけど、全然来る気配が無くてね」
「言うに事欠いて何言ってるんだ」
「それで油断しちゃったのよね。で、執務が終わったからいつもみたくこの店に歌いにやってきたんだけど」
「語るな。しれしれと経緯を語るなっていうか聞かせるな。そんなもの聞きたくねえんだよ」
「ワインにシャンパンを空けて、あ勿論ミニボトルよ。それから定番の芋焼酎を頂いていると、来たのよ。ビッグウエーブが」
いやっ、もう何が来たのかとかは言うなっていうか言わせねえよ。聞きたくねえよ。
脱兎のごとくその場から立ち去ろうとしたアタシを【永遠殺し】の微妙に篭る声が制止した。
「そんなに今晩夢の国に辿り着くまで耳元で“おやすみきてぃ”って囁いて欲しいの?」
既に永遠に醒めない悪夢に迷い込んでいる気がするんだが。
「そんなに私の手作りの味噌汁の香りで目が覚めたいの? まな板で糠付けを刻む音で目が覚めたいの? ほっぺにチュッで目が覚めたいの?」
想像するだけで何かを催してきそうなシチュエーションから考えを逸らそうとするアタシ。
その原因たる【永遠殺し】は、あっと声を洩らしていた。
「よく考えると私の言ってること全部お仕置きじゃなくご褒美よね」
いえ、かなりキツイ地獄の刑罰なんですけど。
「とにかく待ちなさい。私の話を全部聞きなさい」
【永遠殺し】保田圭の口から語られたこと。
それは闇の、裏の世界における【永遠殺し】の存在意義。
さっきアタシは言った。
ダークネスには確固たる指揮系統だとか鉄の規律だとかは存在しないと。
ダークネスの幹部級は一国一城の主みたいなものだ。
ということはその稼ぎも自分の才覚によるってことだ。
勿論ダークネスの利益に繋がる破壊工作だとか粛清だとか。
そんな特別業務に携わった場合は特別報酬がきっちり支給される。
しかし基本的に二つ名持ちの幹部級の能力者は、自分の才覚で稼いだ金で自分を養っている。
そればかりかその稼ぎの中から少なからぬ献金だか上納金だかを上層部に収めてさえいる。
そこまでして組織に所属しているメリットがあるのかと言われたら、あるとしか答えられない。
詳しくは言えないけど、これまで散々派手に暴れてきたこのアタシが、警察の目とか気にせずお天道様の下を歩いているのはそのほんの一端なんだなあ。
とにかくアタシたちが口に糊するのにもっとも手っ取り早い稼ぎ口は、雇われの荒事だ。
石川なんかは粛清の他にどこかの金持ちの依頼で、貴重な美術品だかレアものの宝石だかを盗んだりしてる。
何を血迷ったのか岡田や三好を引き込んで“怪盗v-u-den”と名乗り、盗みの予告状を送り届けたり、盗んだ現場にメッセージを残したり。
まあ目立ちたがり屋のバカだ。
【催眠】能力を保有する吉澤あたりは、命知らずの密入国者や無知無教養なならず者に催眠を施して編成した一夜限りの軍勢、“Midnight shift”を派遣して結構な金を稼いでる。
387 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/11(火) 14:38:03.48 0
かくいうアタシもそっちの方面じゃ【戦争魔女】として知られている。
アタシの異能は他の奴らの異能とは違っていて、発動やらに手順が必要で時間がかかる。
その所為で一対一のバトルでそのまま活用するのにはちょっと不利なんだが、一度発動すれば、ロングレンジかつワイドレンジの攻撃が可能。
つまり軍隊の援護射撃ってやつにおあつらえ向きってことさ。
そんな雇われの荒事がダークネスの利益に繋がらないと判断された場合は、依頼の段階で即時撤収命令が出る。
しかし利益を損なわないと判断された場合は何の連絡もない。
時に、戦争の相手側にダークネスの人間が立っていたとしてもだ。
あの時は熱くなりすぎた。
中央アフリカのとある国の守旧派と革新派の争い。
アタシの手駒は現地の正規兵が二百人ばかり。
革新派の支配してる地区に急襲を掛けた。
十三万発の氷槍を撃ち込んで突撃させた革命軍本拠はもぬけの殻。
正規兵とはいっても過酷な訓練を乗り越えた精鋭ってわけでもない。
所詮は烏合の衆。標的を見失って右往左往しているところに横槍を仕掛けてきたのが“Midnight shift”。
欧州で民主政権の発足を宣言した革新派に雇われた吉澤が指揮していた。
アタシたちダークネスは手を取り合って一つ船に乗り、同じ場所に向かって旅する同行者じゃない。
各々が約束の場所の方角に向けて走る船にたまたま乗り合わせただけの同乗者に過ぎない。
だから時にアタシたちは潰しあう。
だからこそアタシたちは常々蝕み合う。
戦い続け、最後に生き残ったたった一人の者に闇の王の王冠を授けることこそが、ダークネスの大義であるかといわんばかりに。
アタシたちの一人一人が心に秘めた目的と。
ダークネスが世界の闇に向けて掲げる一つの大義。
二つのものが必ず溶け合うとは限らない。
だからアタシは一杯喰らわされた吉澤の澄ました顔に最低三十発は叩き込むつもりで奴の率いる軍隊に突進した。
奴もアタシを殺る気満々で傀儡と化した部隊を展開した。
氷剣と銃剣。
結界と地雷網。
氷矢と銃弾。
眩霧と十字砲火。
存分に潰し合った結果、馬鹿を見たのはアタシたちの尖兵となった者たち。
敵のアイツの凶弾に倒れたのか、味方のアタシに背中を撃たれたのか。
敵のアタシに胸を貫かれたのか、味方であるアイツに欺かれ非業の死を遂げたのか。
合わせて五百近い死者が出て、内戦は実質的に終わった。
勇ましい兵隊たちは馬鹿を見たけどその国の民衆たちにとってはそれほど最悪の事態ってわけじゃなかった。
武器を持つ力を持たず、現為政者からも未来の為政者候補からも穀潰しの無駄飯食いとしか扱われてこなかった女子供に怪我人たち。
軍事力を喪失したその国の異常事態を憂いた世界の首脳が国連のPKOを派遣した結果、失われるはずだった多くの命が救われることになった。
でもそれで一件落着と収まらないのがこの世の中だ。
安全地帯から資金を提供してアタシたちを動かした支配者たちは自分たちの権益が損なわれる事態を快く受け入れるはずも無い。
最悪の事態をもたらしたアタシたちに制裁を加えるべく、手元に残った有り金全部つぎ込んで別なる闇を動かそうする。
そんな時にあの人は現れる。
【永遠殺しの調停者】
あの人は緊迫した時間を止め、時にスケープゴートを仕立て、時に代案を示し、時に当事者を時間から排除することで、錯綜した事態を調停する。
“Gravity” 後藤真希
“Terrible Assassin”高橋愛
世界の災厄と恐れられる二人の能力者と比してなんら劣らぬ力を持ちながら、そのチカラを誇示しようとしない存在。
チカラを誇示しないことで、その存在を誇示する存在。
「つまり私の存在があってこそ裏の、いやこの世界の均衡は辛うじて保たれているといっていい」
「それは確かにそうかもしれませんけどね」
「そんな私が黄金の塊でトイレを詰まらせたという恥辱に塗れて尊厳を失ったら、…この世界の均衡は損なわれてしまう。違うかしら?」
「台無しだ! 八十行近く使ってハッタリかまして何とか盛り上げようとした努力が“黄金の塊”の一言で台無しだ!」
「私の黄金の塊は結構盛り上がってるんだけどね」
「言うなぁぁぁぁぁぁ」
ふてぶてしいオバハン。
いや往生際の悪い永遠殺しに対して思いの丈をぶつける。
「あのな、このスレだって大変なんだぞ。リゾナントブルーの原点の九人はどんどん卒業していって、作者だって代替わりしていって」
「安易なメタは見透かされるわよ、藤本」
あんたの言ってることも大概メタメタだけどな
「とにかく黄金の塊とかむちゃくちゃだ。 時に寂れたり、時に荒れたりしながらなんとか百話までやってきたこのスレが終わっちまうじゃないか」
「…ふっ。 そう、だったら始めましょうか。スレの終わりの始まりをこれから始めましょうか」
「アンタ女として、いや人として終わってるけどな」
あまりにも理不尽な状況に巻き込まれたことへの抗議を口にしながら、それでもどこか違和感を覚えていた。
たしかに女性が自分のう・・・黄金の塊で水洗トイレを詰まらせてしまうという事態は深刻な事態ではある。
しかしそれはその女が普通の人間であればこその話だ。
今、アタシの目の前にいる女はただの女ではない。
【永遠殺し】なのだ。
時間停止能力を使える存在なのだ。
私怨と私怨を胸に激闘を繰り広げる能力者の間に立ち、戦いを調停できる存在なのだ。
調停に応じない不逞の輩には制裁を加えられるほどの強者なのだ。
たかだかカラオケボックスのトイレの水の流れとか気に病む必要など無いではないか。
「あっはっはっ」
かなり不自然だが何とか笑うことができた。
別に気が触れたとかではない。
【永遠殺し】はアタシをからかってるのだ。
あるいは、あるいは本当に自らが創り出した黄金の塊でトイレを詰まらせたことでパニくってしまって状況を必要以上に深刻に捉えているのだったら、そのことに気づかせてやればいい。
「何も深刻な事態なんかじゃねえじゃねえか」
怪訝そうにアタシを見ていた【永遠殺し】は首を傾げる。
「そう…かしら」
「そうに決まりきっているじゃねえか。アンタの能力なら誰に見咎められることもなくこの窮地から脱出できるじゃねえか」
そう、【永遠殺し】保田圭の能力は時間停止。
時間を停止させている間にこの場から立ち去って、ついでに店からも退去すれば何の問題も残らない。
いやっ何も問題が残らないということはないだろう。
少なくともこの女子トイレに黄金の塊は残る。
それを放置プレイというというモラル的な問題も発生はする。
料金を清算せずに逃亡するという明らかな犯罪も起こしてしまう。
だがそれだけだ。
それだけのことで、闇の世界で囁かれる【永遠殺し】の名誉は守られるのだ。
いきつけのカラオケボックスを一軒失うことにはなるだろうが、その程度で…。
「それはダメよ」
「はぁそれはまたどうして?」
ひよっとしてまさかの公徳心でも目覚めたか?
「そんな真似をしたらもうこの店を使えなくなるじゃないの」
それはトイレに黄金の塊を放置した奴がどのつ面下げて顔を出せるかって話だよな。
まあでもこの界隈でカラオケを唄える場所がここ一軒ってわけでもあるまいし。
まあ駅から一番近いし便利といえば便利だけど。
「そんなことをしたら、彼に会えなくなるじゃない」
はぁ?
彼ってなんだよ彼って。
この期に及んで新しい登場人物か。
オリキャラか、それともモデルはいるのか。
いたら面倒くさいぞ。
「あなただってさっき会ってたじゃない」
「あ、ええっとすいません。その彼ってまさか」
「この支店を取り仕切っている主任の彼よ」
あのゴート髭か。
ああまあこのオバハンの年齢的には、あのぐらいが似合いなのか。
「それで藤本、さっきは彼と何を話してたの?」
「いや、別に」
「別にってことはないでしょう。さっきだってアンタらしくもなくしおらしくしてたじゃない」
何がアタシらしくもなくだ。
さっきはアンタに会うのが気が重たかったからああだっただけで。
いやそもそもこんな目に遭うと分かっていたら、どんなイケメンだって突飛ばして逃げてるさ。
なんとなく話が見えてきた。
つまりこのオバハンは自分が憎からず思ってる男に醜態を知られたくないから、何とかして黄金の塊を極秘裏処理したいんだ。
その片棒を担がせるためにアタシを呼び出したと。
ほぅ、上等じゃねえか。だが、しかしだ。
「残念ながらそれはできませんぜ」
「何ができませんよ。私はあんたが彼と何を話してるのか訊いてるの」
「うっさい。もうそんなことはどうでもいい」
「よくないわよ。はは〜ん。さてはあんたもあの男性を…」
「いやっ、まじカンベンしてくれよ。話がややこしくなるだけだからさ。とにかくアンタがアタシに何を望んでるかはわかった」
「…そうなの」
「いやっ、アンタ物憂げに喋ったらいい女に見えるとか思ってんじゃねえだろうな」
「そんなこと…ないけど」
うわ、むかつく。
アタシはわかってしまったんだ。
自らが創り出した黄金の塊で行きつけのカラオケボックスのトイレを詰まらせたこの女が、氷雪の魔女と呼ばれるこのアタシに何を望んでるかわかってしまったんだ。
何か雑学の本で読んだことある。
ひょっとしたらテレビのクイズ番組で知ったのかもしれないけど。
アラスカとか気温氷点下が当たり前の地域では、小用を足しているその先から凍っていって中々愉快なことになるとか。
「つまり大小の違いはあるけど、要するに処理しやすいように固めちまえってことだろう。アタシの魔術で」
「結構、固まってると思うんだけどね黄金の塊」
「だからしれっと状態を言うのはやめれって絵が浮かぶから」
本質的には常識人の部類に入ると思うんだが、どこかズレてるだこの人は。
魔法という自分の異能をそんな用途に使用するのはぞっとしないが、それでもそれを行使することでこの事態から抜け出せるのなら、使いもしよう、だが。
「今のアタシには新規の魔法は使えないんだ」
「…それはどういうこと」
だからその…は、まあいい。
とにかくアタシの事情を説明するのが先だ。
「アタシの魔法がアンタの能力とは仕組みが違うってことはわかってるでしょうが」
「確か魔法陣とか呪文とかが必要だったとかかしら」
厳密に言うと、アタシ藤本美貴は能力者ではない。
“普通”の能力者なら。
一度発現した能力を学習によって我が物にした“普通”の能力者は、自分の手足を動かす感覚で異能を行使できる。
しかし、“普通”の能力者ではないアタシの場合はそうはいかない。
アタシの異能は「魔法」だ。
「魔法」を使うには儀式という手順を経て、魔力を練成する必要がある。
「魔法」の種類によっては精霊の力を借りるだの、悪魔と交わって魂を売るだの表現は異なるが、要するに能力者と同じプロセスで異能を行使したりはできないということだ。
石川梨華や吉澤ひとみや保田圭たち“普通”の能力者にとって各々の異能を行使するということは、スーパーで買い物カゴに自分の必要な商品を詰め込む作業に等しい。
勿論、財布の中身が乏しければ買い物カゴに詰め込むことを諦めなきゃいけないだろう。
商品が大きすぎれば、買い物カゴが詰め込めないこともあるだろう。
しかし一定のレベルに達した能力者にとって、その能力を使うということは日常の延長戦にある。
だがアタシが「魔法」という異能を使う場合、ちょっとばかり面倒くさい。
買い物カゴの例えでいうなら、まずカゴを作成するところから始めなきゃいけない。
カゴが出来たら今度は商品の種類や価格を一つずつチェックしてそれを音読して、旦那様にお伺いを立ててようやくカゴに in みたいな感じ。
大喰らいの科学者なんかはアタシの魔法のプロセスをプログラミングみたいだと言うんだが、…そうなのか?
「藤本、あんたの方が格上なんだからお伺いなんか立てる必要ないでしょ」
「どれだけ出たがりなんだ。 ここ後々大事なところなんだからガメラみたいな首突っ込まねえでくれよ」」
何故、そんなプログラミングみたいな行程が必要なのか。
その件を科学者に尋ねたら、こんな説明をされたことがある。
どういうわけだか、能力者には女性が多い。
いやっ男の能力者だっているにはいるが、世界の災厄や最悪、最強と称せられるほどの高レベルの能力者。
たとえば、後藤真希。たとえば高橋愛。あるいは中澤裕子。
そして今目の前に居るガメラ、保田圭。
彼女たちはみな女性だ。
どうしてそういう分布になったのか。
女と男の脳神経の機能の仕方の違い。
脳梁と呼ばれる左右の脳を繋ぐ部分を中心に、右脳と左脳をつなぐネットワークが濃く形成されている女の脳。
左右の脳をそれぞれ使って、脳の前後を接続するネットワークが形成されている男の脳。
小難しい理屈はよくわからねえが、つまり女の方が男よりも左右の脳を連携して使っているということだ。
その差、情報処理力の差こそが高レベルの能力者は女に多く現れる原因だという仮説がある。
その仮説を元に人為的な処理を経ての能力者育成プログラムが世界のどこかの国ではすでに存在するとか、そんな噂はどうでもいい。
つまり“普通”の能力者と比べて情報処理能力に劣るアタシは魔法の儀式という拡張メモリーを使用して、処理能力の補完をしているのだと、科学者は言っていた。
自分ではそんな複雑なことをしているつもりは無いんだがな。
「でもアンタいちいち呪文とか唱えなくても、氷矢とか撃ってるじゃないの」
「それは細工があるんですよ。ちょっとした細工がね」
儀式を経て練成した魔力は強力だ。
厳選した強い地脈の上で練成した魔術は、気象にさえ干渉できる。
春だというのに遭難者が続出するほどの寒波さえ呼び込めるほど、強力かつ広大な魔法を行使できる。
しかしそんな魔法は能力者との近接戦では役に立たない。
特攻機に懐に飛び込まれた大型戦艦って感じだ。
儀式を必要とするタイムラグの問題も含めて、闘いの最前線に立つには通常の魔法では不利だ。
だから、あんまり気は進まないんだが練成した魔力を近接戦向きの能力に変換して蓄えるということをアタシはしている。
蓄えるものは出来るだけ、魔法ってものが発生した時代に存在していた形が望ましい。
古式ゆかしい杖とか箒でもいいし、装飾品であったり古式のドレスとか。
「アンタのドレスにもそんな意味があったのね。私はまた時代錯誤の痛々しいコスプレ女だとばっかり」
「コスプレとか言うなっ!!」
なぜ魔力から能力への変換に気が進まないか。
それは魔力を魔法のために使う場合に比べて、交換レートが悪いってこと。、
為替の円安ドル高みたいな感じの。
「ここのところの円安にも困ったものね」
「アタシは今、アンタに困らされてるけどな!!」
「どうしたの藤本、落ち着きなさい」
いやっ、アンタに言われたくは…まあいい。
「だから今アタシは護身用に氷矢と氷槍十発ずつぐらいしか魔力は確保してないんです」
「それは本当なの、藤本」
魔力の練成にはそれなりのコストが必要だし、体力だって消費する。
だから必要以上の練成は行いたくないし、擬似能力に変換するのもより効率良く行っておきたい。
「つまり氷矢用の魔法は最初から氷矢用の擬似能力として変換してるんで、それを凍結に転用したりは出来ねえってことです」
今すぐこの場で誰にも知られず、黄金の塊を処理しやすくするよう凍結させることはできないということだ。
新たに魔力を練成するにせよ、擬似能力を再変換するにせよそれなりの手順を踏まねばならない。
魔方陣をこの場で構築するには、必要なものが足りないし、アタシの家に一度は戻った方が早い。
「まあ残念ですけど」「それは好都合だわ」
えっ。
アタシは耳を疑った。
今アタシが魔法を使えないことが好都合。
どうやって隠蔽するつもりなんだ。
396 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/11(火) 14:45:42.72 0
真意を問い質そうとしたアタシの目の前で【永遠殺し】は言葉を発した。
それはまるで魔法のような事象をこの世界に顕現させるキーワード。
【時間停止】能力を発現させる際に為される詠唱の文句。
「時間よ、私の前に傅きなさい」
闇色の光というものがいったいあるのかどうかそれまでわからなかったアタシだけどたった今それを見ちまった。
それは保田圭の暗く燃える瞳から放たれる漆黒のオーラ。
収束していく時間の中でアタシが見たもの、それは…。
>>378-396 以上『黄金の魂』改め『黄金の塊』
サイテーな話、次回完結。
397 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/11(火) 16:02:06.48 0
共鳴って素晴らしいね
398 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/11(火) 16:17:14.08 0
>>396 なんとも濃密で空虚な話だ
戦争魔女とか男女の脳の差とか面白そうな題材をこんなサイテーな話に一気につぎ込むとはw
399 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/11(火) 17:58:36.14 0
>>377 >重力操作
耳石を動かして生理的に平衡感覚を奪うならそっちかもしれないけど
感覚のズレみたいなことなら精神妨害的ではあるよね
400 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/11(火) 18:38:30.59 0
>>396 おおっ更新乙です
魂と塊って似てると思ったらまさかのですねw
401 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/11(火) 19:08:54.28 0
なんか最近タイトルに「 [転載禁止]」ってつくようになったの?
これ自動でつくの?
402 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/11(火) 20:04:09.28 0
>>396 ここまで圧倒的な筆力で書かれるとくだらない話も… いや… やはりくだらなかったw
乙としか言えないw あ いい言葉があった 「才能の無駄遣い」
403 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/11(火) 20:14:11.10 0
>>396 なんかもう色々ヒドい(ほめ言葉)w「黄金の塊」があれだと気付いたときの絶望的たるや…てか続くのかよ!ww
404 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/11(火) 20:15:49.79 0
>>401 ちょっと前からかな?最初はスレの前についてて邪魔くさかった
405 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/11(火) 20:34:28.57 0
>>404 そうか
どうもありがとう
今気が付いたもんでさ
406 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/11(火) 22:25:22.44 0
407 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/11(火) 22:34:41.08 0
>>406 小春の能力『幻術(ハルシネーション)』上位互換みたいなのかな?
408 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/11(火) 22:44:44.07 0
>>377 重力操作ってGと同型の能力って事?方向音痴の原因が重力か・・・磁場が狂うって考えれば辻褄も合うね
409 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/11(火) 23:00:50.61 0
>>408 ここでは最初に「平衡感覚を狂わせる」っていう結果が
まあ大喜利のお題みたいなもんでそこから原因をいろいろ妄想してるだけだから
重力操作に限定することはないけどね
410 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/11(火) 23:27:05.77 0
411 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/11(火) 23:49:28.82 0
ヨーヨーでどうやって戦うんだろう?
手に持って殴るのか
糸全部出して振り回すのかな
412 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/11(火) 23:53:56.74 0
>>411 ヨーヨーで戦った大先輩ならいたよ
「RとR」や「Air on G」を読むべし
413 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/11(火) 23:57:18.15 0
414 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/12(水) 01:25:09.36 0
糸がワイヤーになってて
首を絞めるんじゃないのか
415 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/12(水) 03:08:39.44 0
ああっふっふぅ
416 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/12(水) 04:39:45.75 0
>>414 分銅鎖みたいな使い方もできるよね
相手拘束したり
417 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/12(水) 07:11:48.68 0
>>413 粛正人AとRはこの作品からイメージされたんだっけ?ミティといい初期のリゾスレは色んな作品設定取り込んでんだなぁ
418 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/12(水) 09:00:07.48 O
映画としてはアレだったけどリゾスレには格好の材料だったね
419 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/12(水) 10:03:15.41 0
いろんなというより
当時からすればまだ記憶に新しかったからじゃないの?
420 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/12(水) 12:51:44.90 0
おもちゃとか日用品を即席武器にするのは好きだけど
それを専用武器にしちゃうとやりすぎな気がする
421 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/12(水) 14:03:32.44 0
422 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/12(水) 16:28:14.25 0
まー
恐ろしい子
423 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/12(水) 17:05:29.05 0
424 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/12(水) 17:08:37.47 0
>>409 作中の設定で能力が被るっていうのは書いてると
どうしても違和感を覚えてしまうから、少しだけ解釈を
変えながら書いていくと凄く頭使うよね…。
425 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/12(水) 17:33:30.40 0
426 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/12(水) 17:45:56.46 0
よかった
パンツ脱がしゲームじゃないのか
427 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/12(水) 17:48:38.70 0
ノノ刀e _l‘)<まさきちゃんDoとズボン脱がしゲームやってきなよー(そのあとは聖がパンツを…)
428 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/12(水) 17:50:18.99 0
これが後の世に「譜久の利」として語り継がれることとなるのだった
429 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/12(水) 20:20:28.62 0
パン…ズボン脱がしゲームは実際の戦闘の立ち回りを覚えるのに最も効果的な訓練なの
430 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/12(水) 20:40:33.71 0
431 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/12(水) 22:05:09.27 0
刀持ってるコラ画像あったね
432 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/12(水) 22:05:24.80 O
ああっふっふう
433 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/12(水) 23:15:04.38 0
ドライバーが途中から赤いから鞘師の血で作った刀を生田が受け取った感じに見える
434 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/13(木) 01:03:59.85 0
http://youtu.be/C38btqKrAMg?t=53m14s Q.もし魔法が使えるなら?
尾崎…空を飛びたい(飛行能力)
野中…どこでもドア(テレポート)
羽賀…Dリゾート貸切(治癒をかけると幸せな幻覚も見せる副作用とか?異次元空間に引きずり込めーキキーみたいな?)
牧野…城を建てる(広範囲に防御壁?城=王様=家来を強化=共鳴増幅?みたいなこじつけ)
435 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/13(木) 02:27:14.79 0
幻覚の副作用というより一度に広範囲を治癒できるとかもありえそう
436 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/13(木) 04:00:44.65 0
野中ちゃんどこでもドアかー
流石にテレポート系はもう飽和状態だしなー
引き続き情報出てくるの待つしか
437 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/13(木) 09:04:07.60 0
おはなんと
438 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/13(木) 13:44:05.46 O
昼なんと
439 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/13(木) 13:44:33.14 0
もうお昼ですよおっさんたち
440 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/13(木) 16:12:30.93 O
JKですよ
441 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/13(木) 19:10:23.93 0
J9J9情け無用
442 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/13(木) 19:15:05.28 0
443 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/13(木) 19:41:01.42 0
どっちもどっちもどっちもどっちも
444 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/13(木) 19:45:34.08 0
なんの話だよ!w
ところでしたらばにチャットのお知らせ来てるね〜いよいよ来週か〜
445 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/13(木) 21:16:16.58 0
違和感。
一言で済ませると、たった三文字で終わる。
しかし、それだけでは終われない。何故なら今は、戦闘の最中なのだから。
「凄いですね。私のテリトリーに入って平気で居られる人、はじめて見ましたよ。さすがは『鞘師』の継承者、
といったところでしょうか」
目の前の、里保よりやや年下に見える少女が言う。
テリトリー、の発音がやけに流暢だ。
里保の肩が大きく上下する。息が、乱れる。
例の「違和感」は、彼女の精神のみならず肉体にまで影響を及ぼしていた。
「『鞘師』のもの、か。その言い回し、どういう意味かな」
「意味もなにも。私は貴方が『鞘師』である以上、倒さなくてはいけない。do you understand
?」
ドゥーユーアンダースタンドと来たか。
まるで英語の授業に出ているようだ、と思いつつ。
この状況を何とか打破しなければ。でなければ。
地に這い蹲る結末が待っている。
少女が懐から取り出すは、銀色のナイフ。
それが、まっすぐに里保に向かって飛ぶ。だが、里保は回避行動を見せない。
案の上、鋭い刃は里保の体を突きぬけ明後日の方向へと消えていった。
目に見えるものは。耳で聞こえるものは。そして肌で感じるものは。
信用するな。
それが少女と短い間交戦して学んだ、事実。
太腿を走る痛々しい赤い痕が、それを教えてくれた。
446 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/13(木) 21:17:05.15 0
「警戒してますね、鞘師さん。私の異能を」
「恐ろしい能力だからね。人の感覚を悉く”狂わせる”」
少女が里保の前に現れてから程なく、相手が仕掛けてきた。問答無用というやつだ。
違和感は既に始まっていた。
少女が投げるナイフ。速さはさほどではなかった。なのに。
避けられなかった。
いや、正確に言えば何かの嫌な予感から刀を咄嗟に下段に構えていたが故に、ナイフが深々と刺さる事はなかっ
たものの。
それでも、予想できなかった軌跡が里保の肌を裂く。
だがそれすらも、立て続けに続く不可解のほんの端緒でしかなかった。
攻勢に出た里保の一太刀はあっさりと空を切る。
避けられたわけではない。少女は涼しい顔をしてその場に立っていた。
まるで、里保自身が「目測を見誤った」かのように。
それからは。
こちらの攻撃は当たらず、相手の攻撃は読めず。
ナイフが飛んできた方向とはまったく異なる方向からの鋭利な痛み。
念のためにと張って置いた水のバリアもまた、投擲の直撃を避けるための気休めの防護策にしかならない。その
ことが、里保の精神をすり減らしてゆく。
「…じゃあそろそろ、本番と行きましょうか」
「!?」
その瞬間、少女の姿が掻き消えた。
違う。いつの間にか懐に入られていた。
そこから繰り出される、拳、蹴り。
447 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/13(木) 21:17:35.60 0
「…体術も得意なんだ」
「むしろこっちのほうが本領ですけど」
見えている動きとはまるで関係ない場所が軋み、打ちのめされる。
防戦一方。身を固めるしか術がなかった。
先ほどのナイフは間隔を空けて攻めていたから、何とか直撃を避けることができた。
しかし肉弾戦ではその隙さえ与えられない。
このままではいずれガードが打ち崩され、決定的な一撃を与えられてしまう。
その証拠に、これだけの乱打をしておきながら少女は汗一つ、かいていなかった。
フィニッシュブローを温存しているのは、火を見るより明らかだ。
目に見える軌跡が。空を切る音が。肌で感じる空気が。全てまやかしならば。
何を信じればいいというのだろう。
里保は相手のサンドバッグになりながら、それでも考える。
浮かんだのは、遥か遠くの故郷にいる祖父の顔だった。
448 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/13(木) 21:18:11.99 0
449 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/13(木) 21:35:15.86 0
>>448 テリトリー…そう来たか!!
>>360で書いた方向音痴から能力が具現化してこうやって作品として書いてもらえるなんて…凄い嬉しい続きも楽しみにしてます
450 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/13(木) 22:59:27.02 0
これで作品として形になってないのは羽賀ちゃんだけかな
451 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/13(木) 23:22:56.81 0
尾形さん・・・あぁ『火脚』があったね昨日のハロステや雑誌のインタビュー見てると前評判程悪い子じゃなくて安心した
朱音ちんは作品はまだだけどリゾスレ的にはしょどう流や忍者・真田姫と話題は多いんだよなぁw
452 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/14(金) 00:44:27.96 0
12期アンケートでいいネタあったね
453 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/14(金) 01:10:07.20 0
>>451 あえてひらがなにしたのはリゾスレの良心か
ノノ刀e _l‘)ノ<残りのほうの字を使って女貞流でもいいとおもうよ!
454 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/14(金) 02:23:19.49 0
おやすみずき
455 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/14(金) 04:57:54.36 0
ああぁっふっふぅ
456 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/14(金) 07:12:11.48 0
457 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/14(金) 10:46:25.82 O
おはなんと
458 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/14(金) 13:02:59.08 0
今日は遅いお目覚めですねおっさん
459 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/14(金) 13:53:09.30 0
おっさんちゃうわ
460 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/14(金) 14:06:49.31 0
間賀時男さんより若いわ
461 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/14(金) 14:28:40.98 0
ヽ|||9|‘_ゝ‘)人ノノ刀e _l‘)人ノハ*゚ ゥ ゚)人川c ’∀´)ノ<瞬間移動!
462 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/14(金) 16:49:07.09 O
最近保管庫さんの更新頻度が熱いな
嬉しいかぎり
463 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/14(金) 18:33:57.81 0
雑談のまとめとか面白いよね〜何故か自分のレスに「おっさん乙」と書かれる事多いけどw
464 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/14(金) 18:34:37.66 0
それも作品が途切れないから
465 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/14(金) 19:27:39.82 0
羽賀ちゃんもしや自分も超能力あったら?とか考えてるのかな?このドラマ見てないんだよなぁ〜
09)好きなテレビ番組
Eテレでやっている海外ドラマの「超能力ファミリーサンダーマン」と、「セサミ・ストリート」。
テレビはEテレしかあまり見ないです。
466 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/14(金) 20:01:34.19 0
467 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/14(金) 20:23:59.88 0
あんまり超能力は興味無いのかもね
468 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/14(金) 22:36:09.61 O
超能力に興味があったらこのスレ見られちゃうだろw
469 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/14(金) 23:08:42.71 0
ちょっと読んで貰いた・・・ダメだ!またのきかい とか ああっふっふぅとか絶対読ませられないw
逆に「これは娘。に読んで貰いたい!」って作品なんだろうな?
470 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/14(金) 23:27:23.86 0
471 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/14(金) 23:46:27.67 0
動画作る人いなくなっちゃったね
472 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/14(金) 23:50:03.95 0
尾形さんが応募したりしてw
473 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/15(土) 02:06:52.09 0
尾形さんにリゾスレの動画を?w
474 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/15(土) 02:33:24.64 0
わたしの敵はわたしの中にいるとずっと思ってた。
“精神破壊”
人の精神を焼き尽くす狂気の焔を吐く悪竜。
それがわたしの中にいる化け物の正体だ。
かつてわたしには三十人の級友がいた。
ある日わたしは三十人の級友を失った。
それはわたしが三十人の級友を地獄に突き落としたせいだ。
わたしが作り出した地獄。
それは級友を発狂させ、級友同士で傷つけ合わせ、体にも心にも決して癒えることのない傷を負わせた。
三十人、いや家族を合わせれば百人以上の人生をわたしは一瞬で壊してしまった。
決して救われることのない地獄のど真ん中で私はけたけたと笑っていた。
誰もが救えないと諦めかけたわたしにただ一人手を差し伸べてくれたやつがいた。
“なぜ、泣いてるの?”
狂乱の現場から昏睡状態で搬出された先で目覚めた私が目にしたのはペットボトルを手にベッドの横で佇んでいたあいつだった。
喉の渇きを覚えペットボトルに物欲しげな視線を注ぐ私を無視して、看護士を呼び出してから病室の外に出て行ったあいつ。
あん時はすかして小憎らしい奴やと思った。
身体の傷が癒えるにつれ、混濁していた記憶が回復していく。
自分の犯した罪を受け止めきれないでいたわたしにカウンセラーの人は言ってくれた。
わたしが悪いんじゃない。
あれは能力が暴走した結果、起きた悲惨な事故なんだって。
そんな曖昧な言葉に縋りつき、足掻いていたわたしにあいつは言った。
「能力に勝手に手足が生えて、イクちゃんたちの前にやってきたんじゃない。 あれはイクちゃんがやったことなんだ。だから…」
チカラを手にしてしまった者の責任。
そのチカラで人を傷つけないこと。
そのチカラで人を救うこと。
だからわたしはわたしの心の中の刃を二度と抜かないと心に決めた。
“精神破壊”
人の心を焼き尽くす狂気の紫を二度と燃やしてはいけないと。
今あいつは傷つき倒れ地に伏している。
わたしとの鍛錬では見せたことがないほんとうの本気を込めた一撃は敵には届かず、逆に倒されてしまった。
あいつを倒した奴は戦鎌を手に視界を睥睨している。
奴があいつの命を刈らないのはそうすることでわたしをこの場に留め、そして討ち果たすため。
今わたしがやるべきことは、奴が望まないこと。
この場を外界から隔てている結界を内から打ち破り、襲撃の事実を隠蔽できなくすること。
そして他の仲間をこの場に呼び寄せ、何人がかりでも奴を制圧して、一分一秒でも早くあいつを治療すること。
わかってる。
そんなことはわかってる。
あいつだっていざというときの覚悟はできているはずだ。
傷ついているあいつに背を向けてこの場を去ったって、わたしを責めたりなんかしない。
むしろそれが最善手だって褒めてくれる。
あいつはそういうやつだ。
わたしにそうさせるために、あいつは傷ついた体でなおも奴を足止めしようとしてくれている。
あいつの努力を無駄にしないために、背を向けろ。
そして走れ、走れ、走れ。
うるしゃい、そげなこつはわかっちいる。
黙れ、黙っちょれ。
これからの一生ずっと。
許されるなんて思ってない。
許されたいなんて思ってない。
許されようとも思ってない。
それだけの罪をわたしは犯した。
わたしはわたしの犯してしまった過ちから決して逃げないと決めた。
そんなわたしがいまやるべきことは。
そんなわたしがいまやりたいことは。
目を背けるな、過去の過ちから。
目を逸らすな、目の前の脅威から。
消えてしまえ、わたしの中の恐怖心。
冷静な判断なんてクソ喰らえ。
燃えろ、狂気の焔。
わたしの心を紫で染めろ。
怯えを狂気で塗りつぶせ。
最善の判断なんて今はいらねえんだ。
わたしの敵はわたしの中にいると思っていた。
“精神破壊”
人の心を狂気の紫で焼き尽くす魔獣。
二度と目覚めさせないと誓った力。
今、その誓いを破ろう。
たとえこの身がどうなろうとも。
たとえこの心が破滅しようと。
わたしはわたしのなずべきことをする。
あいつの力が宿っている血刀を武器に。
「りほ、待っとき。 こんどはうちが救っちゃるよ」
共鳴セヨ…蒼キ憎シミ二
共鳴セヨ…紅キ怒リニ
共鳴セヨ…紫ノ狂気二
478 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/15(土) 02:39:00.63 0
479 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/15(土) 03:29:33.96 0
>>478 更新乙です
イクちゃんといい紫のカラーといいそんな時代もあったよねと懐かしみつつ
リゾナント元を最大限に生かした上での生田さんの新たな狂気が垣間見えたりもしてますね
480 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/15(土) 03:56:16.64 0
481 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/15(土) 07:23:31.28 0
>>478 ピンポンなの…か?紫の狂気…読んでて震えた
何だか『精神破壊』の能力が一つ上のステージに到達する瞬間のような…
いつか生田がリゾンナンターを離脱する原因となった瞬間のような…
そんな未来を暗示しているように思える
482 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/15(土) 09:26:51.25 0
>>478 乙です
「里沙は屍の中にナマタを見つける」の終幕へと繋がるような
究極の自己犠牲を見せつけられた感じ
とにかく魂が震えた
483 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/15(土) 12:56:14.03 0
百話目も好調だね
484 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/15(土) 13:46:03.82 O
チャットも来週だし盛り上がってまいりました
485 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/15(土) 14:08:50.42 0
へえーwikiの方に雑談まで載せてくれてるんだね、アリガタヤ。
今は改めてオリメンで書きたい気持ちがあるんだけど良いよね?
当時書いてた人だから良いよね?
486 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/15(土) 14:16:35.89 0
487 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/15(土) 15:39:15.32 0
黄金の塊が許されるのだからたいていの話はオッケーなんじゃない
488 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/15(土) 15:54:00.08 0
むしろ今だからこそオリメン読みたい!
489 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/15(土) 16:44:59.47 0
490 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/15(土) 16:50:59.40 0
このページは存在しません出るけど
491 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/15(土) 16:59:21.64 0
あれ?リンクきれてる?
492 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/15(土) 17:29:03.05 0
ありがとう。いつ来てもここの皆は優しいねw
もう日にちがあれだから無性に書きたくなる事ってあるよね。
>>489 これが噂の…。
493 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/15(土) 17:40:00.79 0
494 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/15(土) 18:02:51.53 0
>>493 質問者は真面目だったが答えた人が・・・w
495 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/15(土) 18:05:42.83 0
チャット会場試験解放してるね
496 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/15(土) 18:19:45.44 0
そっちは分散させずにしたらばでやって
497 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/15(土) 18:27:53.61 0
>>493 質問者が満足できた回答であればそれで良しなんだろうけど…。
498 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/15(土) 18:29:00.90 0
文豪達が、各々が執筆した作品名を冠する特殊能力を駆使して
499 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/15(土) 18:31:33.54 0
>>498 っていう漫画が面白そうだからちょっと気になった。
500 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/15(土) 20:30:20.43 0
501 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/15(土) 20:49:56.63 0
>>500 12期いいね・・・ってどこにフォーカス合わせてんだよw
502 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/15(土) 21:55:54.15 0
まだちょっと名前と顔が一致しない
503 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/15(土) 23:36:44.19 0
>>502 一致させろよw
ネットでちょちょいのちょいだろ
504 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/15(土) 23:45:39.94 0
505 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/15(土) 23:49:36.37 0
506 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/16(日) 00:12:30.58 0
507 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/16(日) 00:36:18.67 0
長野はおへその国だったのか
山道でもいいけど山の子供で岨童流というのも捨てがたい
508 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/16(日) 03:24:00.05 0
ここで落ちてもなんなので
509 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/16(日) 08:55:31.46 0
おぱ
510 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/16(日) 10:38:04.65 0
話は長くなるから、と前置きをして道重はこほんと咳をする
「・・・とはいえ、なにから話せばいいのか困るね」
「ええっちゃない?話がながくなっても、それだけ複雑なことやけん」
「そうかもしれないの」
そやろ?と笑うれいなはどこから拾ってきたのだろう、ドラム缶に腰掛けている
そして当然のように、佐藤が田中の手を握りしめ隣に座り込んでいた
「あの子、田中サンのこと大好きみたいダナ。犬みたいになついてル」
壁際にもたれかけながらジュンジュンがそれを眺める
「デモ田中サン、嫌がっていないからバッチリデスネ」
リンリンは地べたにあぐらをかき、先ほど道重に治してもらった手の感触を確認する
相変わらずスゴイ、とつぶやきながら緑炎を灯したり消したりを繰り返す
一方新垣は腕を組んだまま道重のそばで立ったまま、あれこれと考えているようだ
それに対し光井はリゾナンターの9人に慌ただしく目を移す
「・・・」
「ど、どうかしましたか?光井さん??」
見つめられていることに真っ先に気づいた譜久村が不安げな声で問いかける
「・・・なんでもないんや」
「??」
何から言うべきか迷っていた道重もようやく心を決めたようだ
「ガキさんがいるのにさゆみが全ていうっていうのも変な話だと思うんだけど」
「ん?いいよ、あたしは。だって、今のリーダーはさゆみんなんだからさ」
「そ、そうですか?じゃあ・・・リンリン」
突然呼ばれ驚くリンリンは「はい?」と疑問形になり、慌てて「どうしましたカ」と付け加える
「リンリン、その炎はいつから使えるの?」
「『緑炎』デスカ?そうデスネ・・・日本に来る頃には使えてましたが、いつからかは覚えてナイデス」
「初めからその色だった?」
「そうですね、緑色の炎が、刃千吏の炎の証ですカラ」
「じゃあ、石田、リオンを出してみて」
「え?は、はい、リオ〜〜〜ン」
今度は石田が間抜けな声を出してしまった。咆哮を携え蒼く輝く幻獣が姿を現し、その姿をみて田中が口角を上げた
「ふーん、石田、リオン、前よりも逞しくなっとう、鍛錬積んどうやろ?」
「え、ま、まあ、それなりには」
田中に褒められ、涼しげな顔を張り付ける石田
「じゃあ、最後に小田ちゃん、こっちにおいで。額、怪我してるから治してあげるから」
「・・・はい、ありがとうございます」
小田の額に触れ、ゆっくりと傷口にそって指をなぞらせ、桃色の光が傷を覆い、完璧に傷は消えた
「はい、終わったよ。みんな、見てあげて」
「あの、道重さん、さくらちゃんを治していただくのはありがたいのですが、早く本題に入っていただけませんか?」
飯窪がいつも以上に言葉を選びながら、道重に声をかけるが、答えたのは新垣だった
「いや飯窪、すでに本題に入りかけているから」
「へ?」
「さゆみ達の家はどこかな?工藤」
「え?家ですか??リ、リゾナントです」
「正解。いつもみんなにお菓子だったり、お茶を出しているもんね」
「は、はい、いつもおいしいケーキと飲み物を」
「そう、だからみんな、9人分、さゆみも含めると10人分の個人用のマグカップを用意してあるの」
(マグカップ??)
亀井とマグカップ、それがどうつながるであろうか?どうやっても無関係に思えてしまうのだが
鞘師はあえて口に出さずにいた、しかし、そうはいかないものもいる
「え〜それと亀井さんの話になんの関連性があると?エリにはわからんと」
それを咎めるように新垣が、生田!というが当の本人は、何ですか〜とうすら笑いを浮かべるばかり
「まあ、そうかもね、確かに生田の言うとおりかもしれないっちゃね
さゆ、やっぱもっと簡単にいわんとじれったいと。れーなにも少しだけ説明させてほしいと」
「う、うん、かまわないけど」
「ありがと、生田、生田のカップの色は何色と?」
気味の悪い笑顔を浮かべて答える
「今は黄緑色です!新垣さんと同じ色、前はむらさきでした!!」
なにやら頭痛を感じたのであろう眉間を抑える新垣をさておいて田中は続ける
「うん、フクちゃんはピンク、鞘師は赤、鈴木と佐藤は緑、飯窪は黄色、石田は青、工藤はオレンジ、小田は紫やったっけ?」
道重に確認しながらマグカップの色をあげた
「みんなと同じようにれーな達にもマグカップがあったと
それは愛ちゃんが用意したものっちゃけどね。れーなは水色、愛ちゃんは黄色、さゆはピンク。
愛佳は紫、小春は赤、リンリンは緑、ジュンジュンは青
ここまで聞いて何か気づくことはなか?」
「・・・マグカップの色と能力発動時の発色が一緒ですね」
「御名答、小田のいうとおり。マグカップの色と能力の発動時の色が一致しとう
まあ、れーなの場合は共鳴増幅やけん、目立たん。だからわかりにくいと
でも愛ちゃんの光は黄色、ガキさんのサイコダイブの始まりは緑色の景色、小春の電撃も赤」
鞘師はそこでふと思い出した、家宝の水軍流の鞘も紅いことを
譜久村の複写の発動時、桃色の光がともる、生田の昔の精神破壊は紫色の光を放っていた
佐藤が跳んだ時にはエメラルドグリーンの光が輝く、小田の時間跳躍の瞬間目がラベンダー色になる
「そして、この写真をみてほしいの」
道重が取り出した一枚の写真、それは9人がリゾナントの店内で撮ったもの
それぞれが楽しそうな表情でふざけあいながらカメラに目を向けている
「奥の食器置場のマグカップを見て、9個あるでしょ?」
そうなのだ、9個ある、黄、緑、橙、桃、水色、赤、紫、青、緑の9個
「道重さん、この写真は9人がいたときの写真で間違いないんですよね?
そうすると残ったこのオレンジ色のマグカップが、亀井さんということでしょうか?」
頷く道重と、そこで何を言わんとしているのか気が付いた鞘師と小田
「基本的にはマグカップの色にあわせたつもり『だけ』、らしいの、愛ちゃん的にはね
まあ、私もわかりやすくていいよね〜なんて言ったんだけどね」
新垣も懐かしむように笑う
「さて、ちょっとさゆみ達の昔話を聞いてほしいの
3年前のある日のこと、あるメンバーがダークネスと思わしき組織に拉致された」
あるメンバーとはこれを語る、当事者、道重のことを指すのはいうまでもない
「そのメンバーを奪還するがために8人は声の下へ駆けつけたが、その姿はなかった
命の危機すら感じ、その子の『親友』は精神が不安定になった」
それが亀井、ということであろうか
「しかし、数日後、助けて、という声が8人のもとに届いた
今度こそ、救わんと駆けつけたが、そこにいたのは、道重さえみ、私の中のもう一人のわたし」
これはこの前、リゾナントで聞かされた話、そのままであった
「私を独占しようとした私の中のお姉ちゃんと8人は戦ってくれた
結果からすれば私はみんなの元に戻れた。だけど、親友を失った」
そこでいったん区切りをつけた
「ここまでは、みんなに教えたよね?さえみお姉ちゃんという存在とえりがいなくなった理由」
「そのさえみさん、ってそんなに強かったんですか?」
「強いなんてモノじゃナイ、化け物ダ」
いつの間にかまたバナナを食べているジュンジュンが割り込む
「大陸でもさえみさんに肩を並べられるほどの能力者をジュンジュン2人しかシラナイ」
「さえみさんの力ってなんだったんですか?」
「お姉ちゃんの力とさゆみの力は根底は同じ。どちらも『生命力を増幅』させることなの
たださゆみは傷を治す時点で止めるけど、お姉ちゃんは『過剰に生命を増幅』させる」
「そ、そうなるとどうなるんだろうね?」
「体自体が治癒に耐えきれず、崩れていくんや。それこそ、ぼろぼろに溶けていくように」
『溶ける』という表現に仲間達は反応を示した
「溶けていくってそれじゃあ、まるでさっきの詐術師みたいじゃないですか!!」
「その通りっちゃね、さえみさんが消した敵はみんなああやって雪融けのように消えたと」
「いやいやいや、でも、ですね、田中さん、亀井さんの力は風使いと傷の共有ですよ
それがどうやって、仮にですよ、そのさえみさんの力を手に入れたとしましょう
どうやって手に入れるんですか?だって、亀井さんは道重さんの話では消えたはずですよ!」
石田が強く答えを求めてくる
「亀井サンは消されてないデスヨ、石田ちゃん。だってリンリン達の前に現れたじゃないデスカ」
「そ、そりゃそうですけど、それでは幽霊とでもいうんですか?」
首を振る道重
「違う、えりは間違いなく生きている。それになんでえりの中にお姉ちゃんがいるのか・・・なんとなくわかる」
「わかる」と断言した道重に新垣が顔を曇らせた
「・・・さゆみん、思い当たる節があるっていうの?」
「はい、ごめんなさいガキさん、えりの姿が再び現れた時から、わかっていたんです」
そこに割り込むれいな
「それってあの日にれいなに言ったあのこと?」
「そう、あのこと」
「えりがいなくなった次の日、れいなとさゆみは、えりも含めた三人にとって大事な丘にいったの
そこでれいなと、えりがいなくなることで・・・なんていうのかな悲しむんじゃなくて
うん、誓いをたてたの、諦めないって、世界を幸せだって気づかないくらい幸せにするって
そしてその時にれいなにだけいったことがあるの」
お姉ちゃんがえりとともに消えるときに、お姉ちゃんがさゆみと初めて会話をしたってことを」
「さえみさんと?」
「はい、ガキさん。夢の中みたいな奇妙な出来事でした
お姉ちゃんは、私がいなくなってもさゆみをよろしくってみんなに伝えなさいと言ってた
それから『エリちゃんのことは償わせてもらいます』とも」
「『償わせてもらう』ですか?」
「あのときカメはさゆみんの居場所を奪った最大の原因が自分だと責めていた
だからこそ、さゆみんを救おうと自己犠牲の道を選んだ」
新垣が言葉を選びながら歩みを道重の元へ進める
「それに応えるようにさえみさんもカメを守ることを結局は選んだ、そういうことと解釈していいのかな?」
「ええ・・・たぶん、そうだと思います。さえみお姉ちゃんが守る、と言ってたので
それはすなわちお姉ちゃんがえりの中に取り込まれ、何かあった時には身を守る、そんな意味だったと思います
そう、だからこそえりは傷を治すことができるし、詐術師を消す力を手に入れた
一方でさゆみはお姉ちゃんの力を失った」
さゆみの考察をきき、光井がうーんと唸った
「ありえへんことではないと思いますが・・・なんというかすんなり入ってこないですわ」
「さゆみもそれが正解とは思ってはいないけど、あのとき詐術師が桃色の光とともに消えたことを考えると・・・
えりは自分で傷を治すこともできたのだからそう考えるしかないと思うの」
「でも、それでも説明できないあるんですが・・・」
「飯窪?遠慮なく言ってみい」
「は、はい。でも道重さんの話だと亀井さんは一旦、みなさんの前から姿を消したんですよね?
傷の共有も風使いもその場から姿を消す、なんてことできないと思うんです」
「まさみたいにポーンって跳んだってことはあるんじゃないの?」
「仮に瞬間移動できても、皆さんが共鳴で存在を確認できるはずですよ
だからこそ、この3年も存在が確認できないのは奇妙というか・・・」
「それについてはリンリンが説明するネ
飯窪ちゃんの言う通りリンリン達は生きている限り、絆があれば共鳴できる
そして、この数年間、亀井サンの存在を感じるコトはできなかった」
「ですよね?それならばなぜ」
話終えないうちにリンリンが割って入ってくる
「それは亀井サンがいなくなる事件のトキにも起きた。
道重さんがさえみさんになっていたトキ、リンリン達はさゆみさんと共鳴できなカッタ」
そのとき道重さゆみさんは『意識がなかった』状態にアッタ」
続くはジュンジュン
「おそらく亀井サンはこの数年間眠っていたと思う。それも強制的に、ダークネスの手によって
もし亀井サンが自分の力で寝ていたとしても長すぎる、眠り姫でも長すぎる
それに、なぜダークネスと一緒にいたのカ説明ツカナイ」
「それではいったいどうやって亀井さんの意識をダークネスは沈めたんでしょうか?」
譜久村が道重に問いかけたが、答えたのは別の人物だった
「・・・時間停止、です」
それは小田であった
「・・・永遠殺し、この前のあの人、亀井さんの横にいた女の人の能力
・・・亀井さんの時を止めれば、意識を戻さずに、共鳴を、生存を隠し通すことができます」
あの亀井が消えた日、現場にあらわれた永遠殺しーその目的はマルシェたちの回収ではなかった
『亀井絵里』の回収の可能性
「多分、その通りだと思ウ。本当はさえみさんの時を止めるつもりだったのカモしれませんガ
いずれにせよ、亀井サンの時をとめて、ダークネスは亀井さんを手に入れた」
「そして、亀井さんをダークネスに染めるために洗脳教育を施した、そういうことですね?」
首を振る新垣
「違う、工藤。それなら詐術師をカメが消すはずがない」
「え?それならどうして亀井さんはダークネスの言いなりになっているんですか!!」
ジュンジュンがゆっくり立ち上がる
「亀井サンの時は永遠殺しで止められた、強制的にダ
ただ、そこでその力を強制的に打ち消す力が現れた」
「な、なんなんですか?その力って??」
ゆっくりと腕を伸ばし、指をある人物に向けた
「小田ちゃんのちからダ―時間跳躍能力」
「!!!!」
「さくらちゃんの力がなんで亀井さんを動かすことにつながるんですか!!」
「そうですよ!小田ちゃんはただ時間を時間を飛ばし、飛ばした間の出来事を『認識できなくする』能力なんですよ」
仲間達が強く現実を認めたくないのか先輩に問い詰める形となった
「その通りダ、今は。だけど、昔はそうでなかった、ソウダナ?」
「・・・はい、そうですね、昔の力はもっと強力で能力すら消すことができました
・・・ただそれだとダークネスの幹部の力すら消えてしまう、そう判断され、そんな制限をかけられました」
小田さくらの『時間跳躍』により、止められた時を強制的に動かされた『亀井絵里』
「当然、ダークネスは亀井絵里が動き始めたことに気づいたのであろう
そして、当初からの予定、ダークネスの一員としての教育を行おうとした
ただ、問題が一つアッタ」
道重がそこから先は受けついだ
「お姉ちゃんの攻撃を受け、体と心はボロボロになってしまった
お姉ちゃんが傷は治したが、結局、精神までは救うことができなかった
いまのえりにはさゆみ達の声は届いていない・・・可能性が高い」
道重、れいな、新垣・・・かつての仲間にためらいなくカマイタチを放ち、無表情な亀井
それはまるで人形のように、中身のないように見えたのであった
「じゃあ、亀井さんは操られている、ではなく」
「可能性としては言われていることをただ、忠実にこなす、作業みたいに感じているかもしれへんな」
「そんな・・・」
「リンリンとジュンジュンがここに来た、最初の目的は亀井さんの復活を感じたからではナカッタ
本当の目的は小田ちゃん、あなたがどんな力を有しているのか確認シタカッタ」
「・・・」
「私達が心配するような悪の心はないようダ。ただ、そのためにとんでもない相手が生まれてしまっタ」
「別に小田ちゃんを責めるとかそんな気はナイ。ただ、亀井サンが復活した、それは緊急事態ダ」
「・・・私たちはどうすればいいんですか?」
譜久村が不安げな声をだす
「きまっとうやろ?戦うんや、えりと」
「・・・仲間と闘うってことですか?皆さんはそれでいいんですか?」
にやりと笑うれいな
「えりと一度、本気で闘ってみたかったとよ」
「田中ッチ、冗談言ってる場面じゃないよ
フクちゃん、そりゃ私だって本当なら戦いたくはないけど、あんなカメを救えるのは私達しかいないんだ
カメをダークネスの操り人形にさせる?そんなこと許せない!」
「せやからこそ、愛佳達で救わなあかんのや」
「別ニ命を奪うことが戦う目的ではナイ」
「亀井サンの記憶を要は思い出させればいいだけダロ」
『先輩』達同様に、リーダーも力強い口調、覚悟を決めているようだ
「みんな、えりの心をすくいましょう。それがダークネスとの戦いになるの
みんなもリゾナンターならできるはずなの、力を貸してください」
そして深々と頭を下げた
「や、やめてください、道重さん」
慌てる仲間達をみて、れいなが道重の肩をたたく
ゆっくりと顔を上げる道重に仲間達は、当然とでもいうように力強い光を目に宿していた
「ありがとう、みんな、えりを、助けるのに、リゾナンターとしてではなく、友達としてよろしくなの」
自然と涙がこぼれ始め、慌てて涙をぬぐい始めた
「そんじゃ、一回リゾナントに戻るとしますか、作戦会議しなきゃね」
「そうですね・・・佐藤、そろそろいけるか?」
「うーん、もう少し」
「それなら、あっしがまとめて送るよ」
次の瞬間には道重達はリゾナントに戻っていた
「こ、これって一体?」
「みんな、期待してるがし」
その声の主―高橋愛はカウンターで笑って見せた
521 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/16(日) 10:49:42.00 0
>>511-520 『Vanish!V 〜password is 0〜』(6)です
チャット前にここまでは上げないとと思って急いでしまい、表現の稚拙が目立ちますが・・・
無理やりな論理ですかね?
ところで、■■さんと設定かぶったのは本当に偶然です
----------------------------------------------------------------------ここまで代行
522 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/16(日) 11:30:48.27 0
こっちのリオンは姿が見えるんだな
523 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/16(日) 12:46:42.94 0
>>521 更新&代行乙です
亀井が生きていた理由 姉重の能力が使えた理由が判明したけど…この絶望的状況でどうやって救い出すのか?続きが早く読みたい!
524 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/16(日) 12:54:49.87 0
読んでてあーそういう話もあったなあと懐かしんでた。
いつあのオレンジの子が出てきてもしんみりするのは何でだろうね。
525 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/16(日) 13:14:51.66 0
色設定というか実際光っちゃうんだw
って思った
526 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/16(日) 13:17:32.47 0
>>506 羽賀ちゃんは書道のほかに
たしか11期オーデ受けてた時は英会話も披露してたよね
527 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/16(日) 14:54:22.99 0
>>521 乙ですた
話の本筋とはあんまり関係ないのかもしれないけどジュンリンたちが温和なたなさたんを眺めている場面にちょっと癒されました
保田さんが前面に出てきた場合突破口を開くのは小田さんかラストに出てきた頼れるあの人なのか
次の更新を待ってます
528 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/16(日) 17:54:50.51 0
ああっふっふぅ
529 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/16(日) 19:27:17.15 0
シパ
530 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/16(日) 22:00:42.14 O
パパ
531 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/16(日) 22:43:59.61 0
人気の無い所でなにやってるんだい?
532 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/16(日) 23:14:39.80 0
今日は色々とあったし仕方ないよ
533 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/17(月) 00:10:10.35 0
おやすみなんと
534 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/17(月) 02:33:52.45 0
シパパイズム
535 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/17(月) 05:47:37.26 0
キラーン
536 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/17(月) 05:48:49.62 0
いつのまにやら500レスを越えて
537 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/17(月) 08:04:37.02 0
おはなんと♪ホントだ!もう500越えてるんだね〜
538 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/17(月) 10:03:45.15 0
物語は続く
539 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/17(月) 13:12:45.08 0
今日は静かですねおっさんたち
540 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/17(月) 13:13:25.54 0
↑
それもうあきた
541 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/17(月) 15:58:06.48 0
昨日のライヴでさゆみさんが泣いたみたいね…。
542 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/17(月) 18:19:25.42 O
チャット日が近づくにつれさゆ卒業も近づく…か
543 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/17(月) 19:28:59.69 O
ああっふっふぅ
544 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/17(月) 21:03:28.26 0
545 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/17(月) 22:58:55.50 0
帰宅
546 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/17(月) 23:25:45.17 0
547 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/18(火) 00:17:09.88 0
>>546 書いた人じゃないけど気を悪くしたならごめんよ
548 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/18(火) 00:25:12.93 0
いや面白かったから気を悪くはしてないよ
ただシリアスな回答は結局出てこなかったからさ
549 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/18(火) 00:27:09.87 0
>>526 確か言ってたと思うけど今回野中さんがいるからねぇ特技英会話と言っても帰国子女にはかなわないし
550 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/18(火) 00:29:36.64 0
>>548 確かЯの作者さんが小田ちゃんの能力について説明してたんだけど…何話だったかなぁ?
551 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/18(火) 01:13:13.17 0
>>445-447 の続きです
●
「ああ!また『はずれ』じゃ!!」
しじみの目をした少女が、悔しげに叫ぶ。
少女の期待とは裏腹に、引き上げた糸に獲物は食いついてはいなかった。
口を尖らせる少女・幼き日の里保を尻目に、白髪痩身の翁が軽快に糸を引き上げる。きらきらとした川魚が連なる
姿が、里保の不満をさらに募らせた。
「どうしてじいさまはそんなにいっぱい釣れるんじゃ」
「ほっほっほ、どうしてじゃろうなぁ」
「うちもじいさまと同じようにやってるのに」
渓流での、釣り遊び。
傍から見れば祖父と孫が戯れているようにしか見えないが。
唯一つ、普通の釣りとは異なる点。それは彼らが釣竿を持っていないこと。
「糸を的確な場所に打ち込まんと、魚は釣れないけぇのぉ」
言いながら、祖父は再び糸を川面に垂らす。
頼りなげな糸一本のみで魚を釣る。餌すらつけずに、そんな不可能に近いことを目の前の老人はいとも容易くやっ
てみせるのだ。
552 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/18(火) 01:13:47.07 0
里保とて、何も知識がなくここへ来たわけではない。
彼女もまた、糸を使い魚を釣る事はできた。現に家の庭にある池では、祖父が目を丸くして感心するくらいに、錦
鯉をひょいと釣って見せてもいたのだが。
静止した水と流れる水では、条件が違う。
そんな言い訳じみたことは言いたくない。流れる水の速さなら、十分計算できているはず。
なのに、魚は一向に里保の糸には寄ってこない。
「そうじゃのう」
焦燥感を露にし始めた孫に、祖父が助け舟を出す。
と思いきや。
「川の水に手を入れてみるんじゃな」
「それってどういう」
「目に見えるもんが全てではない。じゃが、目に見えるもんを見逃してはいけん。そういうことじゃ」
と言ってにかっと笑って見せるだけ。
正直、里保には理解できなかった。だが、やってみなければ何もはじまらない。
意を決し、さらさらと流れる川の水に自らの手をそろりと漬けてみた。
「え…これって」
「ほっほ。もう気づいたんか。何じゃ、困らせ甲斐のない孫じゃのう」
何かに「気づいた」里保にそう言葉をかける祖父ではあったが。
その顔は満面の笑みに包まれていた。
553 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/18(火) 01:14:29.08 0
●
里保の意識が追憶から戻る。
糸口は掴めた。あとはどう「やれば」いいかだけ。
「どうしました? 意識が朦朧としているんですか?」
目の前の少女が拳を再び前に構える。
だがその表情には勝利に対する確信が見て取れた。
里保は分析する。確かに少女の格闘術はなかなか侮れないものだ。加えて彼女の能力の影響下で動きの予測が立て
られない。
そんな状況から畳み掛けるように。
「『鞘師』…数百年の伝統を誇る水軍流も、意外と大したことないんですね。こんなもののために『あかねちゃん』
の人生が翻弄されるなんて…馬鹿馬鹿しい」
水軍流とそれを綿綿と伝えてきた「鞘師」への侮辱とも取るべき、少女の言葉。
しかし里保は首を振る。そんなことで激昂するより、やらなければならないことがある。
ここで倒れてしまえば、里保自身が少女の言葉を肯定したことになってしまう。
次の瞬間、少女は信じられないものを見るように目を見張った。
里保が祖父から受け継いだ赤鞘から刀を抜き、徐に自らの腿に突き刺したからだ。
強烈な痛みが、瞬時に里保の全身を駆け巡る。
554 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/18(火) 01:15:06.67 0
「ぐっ!!」
叫びたくなるのを抑え、相手を見据える里保。
その炎にも似た視線を、少女は涼しげな顔で受け止めた。
「刺激を与えれば、能力の影響下から脱却できる、ですか」
「……」
「そんな程度じゃ、私のテリトリーは解けませんよ」
圧倒的な自信。
万が一にも、自らの敗北など考えにもない。
「ううん、わかった」
「は?」
「だいたい『わかった』」
里保は知っていた。
過信は時に、自らの身を危うくすることを。
それはこちらも同じ事。
だから一撃で、決める。
少女の視界から、里保が消える。
消えてしまったかと錯覚するくらいの、神速とも言うべき踏み込み。
なぜ里保が正確無比にこちらの懐に入ることができたのか、少女には理解できない。
だが、本能が警鐘を鳴らす。これは「危険な状態」だと。
555 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/18(火) 01:16:09.32 0
水平に襲い掛かる、太刀筋。
少女はそれを体を反らして何とか紙一重で回避する。
ただ、少女がいた場所を流水の流れのように静かに、それでいて鋭く薙ぐ刃。
美しくも、恐ろしい。
少女がその剣技に見惚れている暇はなかった。
さらに一歩踏み出た里保の足が、不安定な少女の体勢を崩しに掛かる。
先程のは囮で、これが本命か!!
虚を突かれ、あっけなく崩れ落ちる少女。
天を仰ぐ形で倒された少女の鳩尾を襲ったのは、燃えるように赤い鞘の先だった。
魂をもぎ取られているのではないかと思うくらいの、強烈な一撃。
倒れるわけにはいかない。落ちるわけにはいかない。
強固な意志とは裏腹に、意識は穴の底に落ちてゆくが如く。
「どうして…わたしの…」
「君の能力は、精神に働きかけるものじゃなくて、物理的に『ずれ』を起こさせるもの。だったらその『ずれ』を
修正すればいい」
556 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/18(火) 01:16:41.89 0
少女の能力は。
自らの領域内の気温や湿度を操作する。
それにより局地的に空気の密度を不均一にする。
言うなれば自由自在に陽炎や逃げ水を発生させるようなもの。
そして異常な湿度や不均一な空気、それに伴う気圧の変化が音の伝わりや皮膚感覚をも乱す。
彼女の「空気調律(エア・コンディショニング)」の領域に入った人間は文字通り、自分の立ち位置に迷うことに
なる。
しかし里保は、自らの体に刀を振るうことで、自らの身に齎された「ずれ」の具合を把握した。まるで目測を阻む
水の屈折具合を、自らの手を差し入れることで感覚調整するかのように。
自分が想定した刀の軌跡と、実際に打ち込まれた場所の「ずれ」。痛みの感覚と、実際に傷を負った場所の「ずれ」。
それらのずれ全てを把握し瞬時に調整することができたのは、里保が水軍流の看板を背負うこと、つまりは「鞘師」
の名を継ぐに相応しい資質の持ち主だからだろう。目に見えるものが全てではないが、目についたものは見逃して
はならない。祖父の教えを忠実に守ることで、里保は目の前の少女から勝利を得たのだ。
「そんなことで…やだ…ここで…あかねちゃん…」
それだけ言うと、少女は糸が切れたように気を失ってしまった。
里保は知らない。少女の言う「あかねちゃん」が自身の因縁に大きく関わっていることを。
そして。少女も含めた二人もまた、自身と同様に「響きあうもの」だということを。
557 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/18(火) 01:19:42.62 0
>>361-366 「幻影(後)」
叩き台にと書いたものなので設定とか色々甘いとは思いますが、
設定の甘い言い訳ついでに
>>546 さん
小田ちゃんの能力は、すごく雑に言えば
自分が現在いる時間の前後5秒間の時間を切り取り、編集できる
その間にあったことはなかったことにできるし、あったことにもできる 能力です。
つまりまーちゃんの前で飛び降りたという時間は飛ばしつつ、まーちゃんの
「小田ちゃんが飛び降りた」記憶はそのままにしたという感じです
>>336 さん
>>337 さんが考え出した説が公式になってもよかったのですが
一応作者自身も作中のどこかで説明はしていたはずなので(書いた本人が忘れるとは!!)
説明させていただきました。
遅くなってしまいすみません。
558 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/18(火) 02:02:13.01 0
>>557 質問者です
なるほど事実は消しても記憶は自由に残せるという設定だったんですね
結構納得できた気がします
559 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/18(火) 05:14:17.60 0
ああぁっふっふぅ
560 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/18(火) 07:12:01.09 0
>>557 単に感覚を狂わせる能力で終わらせず「空気調律」という設定にしたところがしっかりしてるというか芸が細かいというか
鞘師に戦いを挑んできた理由も朱音姫と関わりがありそうでこれからの展開に期待が持てそうです
ともかく乙でした
561 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/18(火) 08:47:30.33 0
おはなんと
562 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/18(火) 10:38:50.58 0
て言うかXの作者さんだったのね
563 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/18(火) 12:54:01.14 0
昼ですよ
564 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/18(火) 15:01:28.05 0
ノノ刀e _l‘)<あかねちんおやつのじかんだよ
565 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/18(火) 16:25:51.98 0
566 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/18(火) 17:49:42.30 0
かつてのキノコ魔人もすっかり嵩が減って今では帽子魔人に
567 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/18(火) 18:40:23.96 0
いやいや埼玉だって
結構山深いとこいっぱいあるぞ
秩父とか魔境じゃんか
568 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/18(火) 18:47:49.75 0
でかい蛾もかなりの破壊力だけどでかいザトウムシの恐怖感ったらないな
569 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/18(火) 19:27:56.87 0
秩父…「血しぶき」を語源とするグンマーに並ぶ日本の三大魔境の一つ
570 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/18(火) 19:40:18.78 0
秩父と言えば飯窪さんだな
571 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/18(火) 21:17:28.30 0
>>557 更新乙です 『あかねちゃん』ってもしかして↓からきてる?だったらちょっと嬉しいw
386 名無し募集中。。。@転載は禁止 2014/10/01(水) 18:29:09.34 0
>>380 良いね〜水軍流(海)鞘師とも対になるし長野には戸隠忍者村なるものがあるから忍びの末裔的な妄想も出来るw「道」が入ってるのもさゆとの繋がり感じられるし
572 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/18(火) 21:42:17.40 0
忍者より活殺術なイメージ
573 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/18(火) 22:07:14.77 0
活殺術使う忍者でええやん
574 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/18(火) 22:18:54.01 0
活殺術使う忍者って…なんかどんどんあかねちんが強くなっていくw
575 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/18(火) 22:20:33.73 0
活殺術の修行中に治癒能力に目覚めるあかねちん
576 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/18(火) 22:23:42.90 0
>>570 飯窪さん国分寺(東京)とかでしょ
全然違くない?
577 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/18(火) 22:30:04.93 0
活…治癒
殺…破壊
まりあ様の能力と被るけどこっちは術なのかな?
578 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/18(火) 23:22:03.29 0
>>576 いつかのラジオでりほりほやふくちゃんがグアムやらハワイにバカンスに行ってるけど
飯窪さんのバカンスは秩父だという話から
>>577 活殺術は武術の一つですよ
579 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/18(火) 23:28:00.38 0
設定作り込みの怪物こと■さんがちゃちゃっと書けば即12期の設定は固まるとは思うけど
580 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/19(水) 01:08:20.49 0
>>578 調べたら古武術の一種なんだね
幻の忍が始祖とされる『刃賀岨道流』 活殺術の使い手「羽賀朱音」
って感じ?なんかカッコいいなw
>>579 そりゃあ■■さんなら度肝を抜くような素晴らしい設定考えてくれるだろうけどリゾスレは色んな設定や話があっても良いんだからさ
それにこうやって考えてるのも楽しいし♪
581 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/19(水) 03:14:07.36 0
>>569 大神(おおかみ)信仰が盛んであり冷気とともに現れる白い狼の伝説が各地に残されている
カーメイ氏著「山岳信仰とリゾナント史概説」
582 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/19(水) 03:21:52.84 0
>>577 治癒はあかねちんでしょ
421 :名無し募集中。。。@\(^o^)/:2014/10/02(木) 18:17:58.56 0.net
共鳴増幅賛成!でもれいなの様なアタッカーってイメージじゃないから後方で守られる姫様かな?
朱音ちゃんはドラクエでいう戦う僧侶みたいになりそう
411 :名無し募集中。。。@\(^o^)/:2014/10/02(木) 12:59:46.11 0.net
>>409 新たな共鳴増幅使いってのは悪くない設定候補ではあると思う
治癒を羽賀ちゃんにするとなんとなくおさまりがいい気もするし
412 :名無し募集中。。。@\(^o^)/:2014/10/02(木) 13:03:18.01 0.net
治癒を羽賀ちゃんに滅びの力をマリア様に
435 :名無し募集中。。。@\(^o^)/:2014/10/02(木) 22:26:55.86 0.net
羽賀ちゃんの治癒能力はハグしながらでないと効果がないハガだけに
436 :名無し募集中。。。@\(^o^)/:2014/10/02(木) 22:28:50.80 0.net
そんな事したら暴走するメンバー続出じゃんw
437 :名無し募集中。。。@\(^o^)/:2014/10/02(木) 22:38:54.32 0.net
自分で治せるのに羽賀ちゃんに治してもらおうとするさゆ余裕
583 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/19(水) 04:59:40.48 0
まさかさゆよりもふくちゃんのほうが食いつくとは予想外
ん?予想通り?
584 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/19(水) 07:22:16.73 0
585 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/19(水) 12:08:46.08 O
幼さゆを合法的にいただけるようなもの
586 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/19(水) 12:43:07.61 0
あかねちん人気やね。
9期10期11期のチカラがオリメンよりも壮大だから
12期の子達のポジション的なのも考えなきゃいけないなあ。
587 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/19(水) 14:20:36.72 O
壮大ってほどでもないかと
未来の予知や三重能力のほうがよっぽどやばい
588 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/19(水) 17:14:30.10 0
そこはどっちゃでもええねん
589 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/19(水) 18:18:57.02 0
リゾナントブルー劇場版 第??弾
今度の主役は工藤遥だ!
「里山プロジェクト」 それは悪魔の計画。
在野の能力者を田畑で育つ作物に擬え、育成するプログラム。
但し、この場合の育成とは対象への襲撃を意味する。
襲撃に耐え、生き残り反撃する過程で成長した能力者は格付けされ、世界の市場で買主を公募される。
核兵器もクラスター爆弾も対人地雷も製造、取引できないこの国の国防産業の闇が考え出したまさに悪魔の取引。
そして、今日一つの里山で作物が収穫されることになった。
その里山の名は喫茶リゾナント。
作物の名はリゾナンター。
不発弾処理の名目で封鎖された地区で始まったリゾナンター捕獲作戦。
いつかこんな日がくることを予測していた歴代のリーダー、高橋愛や新垣里沙が随所に設けていたトラップや拠点を利用し自衛隊員たちを撃退していくリゾナンター。
しかし上からの命令に従っているだけの彼らに、致命傷を与えるわけにはいかず状況は刻一刻不利へと傾いていく。
現リーダー、道重さゆみの下した決断は…。
「あと十八時間持ちこたえられれば、在日中国人保護の名目で中国が介入してくる」
「「ハハハ、刃千吏は中国歴代のトップと深く関わってきました、そのぐらいの内政干渉バッチリで〜す」」
自衛隊の後ろ盾となる在日米軍司令官に迫るTerrible Assassin(戦慄の暗殺者)
「「撤退して軍法会議で裁かれるか、命令を守ってこの場であーしに捌かれるか。好きな方を選び」」
米軍の撤退でプロジェクト失敗を悟った闇の中枢は、証拠隠滅のため不発弾に偽装していた爆弾の起爆を決定した。
「町には逃げ遅れた人もいるのに。自衛隊の人たちだって…」
市民を、自分たちを襲ってきた自衛隊員をも守るため行動を開始したリゾナンター。
「かのんちゃん、あの戦車もらうから私をあの中に連れてって」
「わかったよ、里保ちゃん」
「聖、そのお守りはなんね」
「新垣さんの力をコピーさせてもらったの。だからえりも後のことは心配せずに、やっちゃって」
「ラジャー」
「こんな時はバルク、来い。はるなん」
「わかってる。偽装幻視で敢えて可視化したバルクを囮にしよう」
「みんな、大丈夫」
「道重さんがを守ることが皆を守ること。守ってみせる私の時間跳躍で」
「爆弾の振動はこっちかな〜。それともあっちかな〜」
「おいしっかりしろよ。大勢の命が懸かってんだから」
「わかってるって〜」
“振動”を統べる佐藤優樹が爆弾の発見に当たる。
その護衛役は白狼変化、工藤遥。
結実すかに見えた行動、しかしすべては闇の思惑。
「「変化能力者、工藤遥を確認」」
「「今回の収穫の最重要目標は工藤遥だ。古の時代から戦争は地上戦で敵の城下を征圧することでしか勝ち得ない。獣人の陸上部隊を編成することが叶ったならば、我が国はもう一度」」
「「奴らの生命力は強靭だ。最悪手足の一本は飛ばしてもいい。だから銃撃を工藤遥に集中させろ」」
「よっし、なんとか信管は外せたぞ、後はリンリンさん待…おい、どうしたんだよまーちゃん」
「えっへへ、どじっちゃったね」
「お前、私を守るために、バカヤロー」
大切な仲間を傷つけられた怒りが、遥の変身を深化させようとしていた。
それは遥本来の肉体の限界を超えた巨大な狼への変貌。
変身から変化へのプロセス。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
「「素晴らしい、見てみろあのおぞましい獣の姿を。 あれだけはなんとしてでも確保しろ」」
人と獣の境界線を見失い、全ての敵を血祭りに殲滅しようとしていた遥を呼び戻したのは、優樹の声。
「おおかみ。まさきを見たコトもない森へつれて行って」
「くっそー、つかまれ」
包囲網を突破した遥の向かう先は、ご眷属の山。
ぜってえ連れて行ってやるからな。
これまで見たことのないような森へ
リゾナントブルー劇場版 『狼よ、故郷を目指せ』 絶賛前売り中。
同時上映は「あかね姫のちっちゃな大冒険」
592 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/19(水) 18:22:04.62 0
593 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/19(水) 18:58:12.22 0
なんかもうここ最近のいろいろ雑談ネタが集まっとるなw
594 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/19(水) 18:59:09.32 0
あかね姫のちっちゃなπ冒険だと?
595 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/19(水) 19:30:20.20 0
ノノ刀e _l‘)<それは今すぐにでも冒険しなきゃ
596 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/19(水) 19:59:42.84 0
>>592 よく読み込まれてるなぁ
それぞれの能力の応用を各々1〜2行でコンパクトに表現しててすごいなと
597 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/19(水) 20:28:22.27 0
ハルちゃん△
598 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/19(水) 20:35:45.24 0
>>253-257 の続きです
●
ごく小さめな、宗教画。
中央、やや左上に天使。
両腕を上に掲げ、豪華な衣装がはためく。
天に向けられた顔は、なぜかぼやけ、その表情はわからない。
広がる地上には救済を求める人々が歓喜の表情で空を見上げる。
その救済を求める人々の中に、春菜はいた。
やがて天使の手から溢れる光は、春菜を包み込み…
そうだ。
わたし、和田さんの精神世界の中にいたはずなのに。
暗闇に包まれて、意識が溶けていって。
そして今、先ほどの絵画のような光景が春菜の目の前に広がっている。
わたし、死んじゃったのかな。
精神世界での出来事は、現実の肉体にも作用する。精神世界における死はつまり、現実の死。
春菜が初めて喫茶リゾナントのドアベルを鳴らした日。当時の店主だった新垣里沙はそんなことを言っていた。
コーヒーの淹れ方をレクチャーしながらの軽い雑談のようなものだったが、まさかそれが自分の身に降りかか
るとは。
599 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/19(水) 20:36:21.23 0
600 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/19(水) 20:37:04.63 0
天使が、春菜の手を引き天を目指して飛んでゆく。
なるほど、死んでしまうならこの光景も腑に落ちる。
たまに優樹を怒り過ぎたり、何とか相手のいいところを探して褒めようとしたけれど見つからなくて挫折したこと
はあったが。どうやら地獄に落ちるようなことにはならなかったらしい。
仲間のことを思う。
生田さんは無事だろうか。送り込まれたのが自分だけでよかった。しかし、志半ばで倒れることになってしまった。
道重さんは泣いてくれるだろうか。くどぅーとまーちゃんは仲良くやれるだろうか。小田ちゃんはみんなの輪の中
に入ってゆけるだろうか。
どうも心配事ばかり増えてしまう。
春菜は思い直し、天使のほうに目を移した。
長い黒髪。小麦色の肌。天使と言えば金髪で色白と相場が決まっているものと思っていたが、現実はそんな単純な
ものではないらしい。
天使が、振り返る。
大きい、潤んだ瞳と目が合う。
誰かにそっくり。そうだ、和田さんに似ているんだ。
そう言えば和田さんを助ける事はできなかった。あんなに大きなことを言っておいて。
― それと、次からは『和田さん』じゃなくて『彩ちゃん」ね! ―
絶海の孤島に旅立つ日の朝、偶然出会った彩花にそう言われたことをふと思い出した。
あんな綺麗な人を「彩ちゃん」だなんて。でも、一度呼んでみたかったな。ちょっと恥ずかしいけど。って言うか
もう死んでるからいいかな。天使さん、申し訳ないんですけど今だけ、和田さんの代わりになってくださいね。
601 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/19(水) 20:37:39.06 0
「彩ちゃん!!」
「はるなん?」
天使が、大きな目を細めて笑う。
そこで春菜は違和感に気づく。自分の手を引いて空を飛んでいるはずの天使の顔が、なぜか自分の目の前にあ
るのだ。
「よかった。はるなん、気がついたんだ」
あれ? 天使さん? 何でわたしなんかの名前を知ってるの? それに親しげにはるなんだなんて。
そこでようやく春菜は、自分が布団の中で寝ている体制であることに気づく。
そう言えば天井も見慣れたもの。そうか、ここは喫茶リゾナント。じゃあ、この天使さんは。
「もしかして…わ、だ、さん?」
「なに?寝ぼけてるのはるなん」
いたずらっぽく笑う彩花を見て、春菜はようやく状況を理解する。
自分が、現実の世界にいるということを。
「えっと、あの、生田さんは!」
「えりぽんのこと?下にいるよ。彩、えりぽんからはるなんのこと、色々聞いちゃった」
少しずつ、情報の断片をつなぎ合わせてみる。
つい先ほどまで、自分は彩花の精神世界にいたはずだ。途方も無い闇に飲まれ、そのまま意識を失ってしま
った。ここまでは確実だ。
602 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/19(水) 20:38:06.52 0
で。話の流れがぶった切られたかのように、現在がある。
見る限り、彩花に常軌を逸した狂気は見られない。となると彼女は「元に戻った」ということになる。ここで
問題。誰が、彩花を光の世界に連れ戻したのか。
A 生田さん
B わたし
C その他の第三者
Bはまずないだろう。私は失敗してしまった。だから、あの闇に呑まれてしまったわけで。
Aも考えられない。生田さん自身がサイコダイブしたならともかくだ。となると。
「おー、飯窪目ぇ覚ましたんだぁ」
部屋に入ってきた、良く知っている顔。
かつてリゾナンターたちを率いていた、前リーダー。
思わず反射的に体が飛び上がる。
「新垣さん、どうして!!」
「いやー生田に呼ばれたのよ、飯窪が倒れたって言うから。ま、あたしが何もしなくても、あんたたちは無事
生還できたみたいだけど」
そこで春菜はようやく実感する。
戻ってこれたのだ。現実の、世界に。
しかし先程の三択の答えはCである第三者、つまり里沙が自分たちを助け出したと思っていたが。今の里沙の
口ぶりだと、どうやらそうではないらしい。
603 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/19(水) 20:38:38.62 0
「でも、私…和田さんの意識の中に取り込まれて、それで」
「ありがとう、はるなん」
そこで春菜の手に添えられた暖かな手。
あまりにも畏れ多い。春菜は自らの首をぶんぶん振る。
「いやいや、私お礼を言われることなんて何も」
「ううん」
「え?」
「彩の心が、深い闇に沈んで、どうしようもなくなって。辛いのは彩だけ、世界から取り残されたのも彩だけ
だと思ってた。でも、はるなんも辛い思いをしてたんだよね」
「それって」
春菜は思い返す。
彩花の精神世界に入り込み、壮絶な過去を垣間見た時。
確かに、フラッシュバックのように春菜自身も体験した思い出したくない出来事が甦った。
それが、彩花にも流れ込んだというのだろうか。
「でも、はるなんは立ち上がった。眩しいいくつもの光が、はるなんを導いてくれたんだね」
彩花の言うとおりだ。
異能力の詰まった肉の塊、そう形容するのが相応しいくらいの扱いを受け。
そして、闇に心を閉ざした。そこに光を当ててくれたのは、今ここにいる里沙やさらに先代のリーダーである
愛が率いたリゾナンターたち。今も春菜のかけがえのない仲間たちだ。
しかし面と向かって言われると。春菜は自分の顔に急激に血流が流れ込むのを感じていた。
604 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/19(水) 20:39:21.84 0
「うん、確かにそうなんですけど、でも、和田さんにそんなこと言われるとわたし、何か恥ずかしくて」
「恥ずかしいのはお互い様でしょ?はるなんだって、彩の昔のことを見たんだし」
「え、それはその…はい…見ました」
肩を落とし項垂れる春菜。
そうだわたしったら和田さんの過去を勝手に見ておいて自分の過去を見られたのを恥ずかしいとか言ってもう…
そんな様子を見て、彩花はふふっと微笑んでみせるのだった。
「あやね、あの過去を見られたのがはるなんでよかったと思ってる」
「…どうして、ですか?」
「だって彩たちが背負ってるものはきっと似てるから」
「和田さん」
「だから、彩も光を見出すことができた」
そうか。そういうことか。
彩花はきっと、春菜が光に導かれ支えられているのを見て、自らもその道を選ぶことを決意できたのだ。
つまり、自身の闇から抜け出すことができたのは彼女本人の力なのだと。
「光の中にね、顔が浮かんできたの。たけちゃん、かななん、りなぷー、それにめいめい。あと誰だっけ…とに
かく、彼女たちがいる限り、彩は落ち込んでいられない、立ち上がらなきゃって。憂佳ちゃんや紗季ちぃのため
にも」
「そっか…和田さんは自分の足で立つことができたんですね」
「ううん」
自分のやったことは無駄だったのか。
そう思いしょげかえる春菜の手を、彩花が再び取る。
605 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/19(水) 20:39:56.82 0
「彩が光を見つけることができたのは、はるなんのおかげだよ…ねえ、はるなん」
「和田さん?」
「…さっき彩のこと、『彩ちゃん』って呼んだでしょ」
思いも寄らない指摘。
再び春菜の顔に恥ずかしさの火が灯る。まさかあれを聞かれてたなんて!!
「いやっあれはその寝ぼけてただけって言うかそんなわたし如きが和田さんのことをいきなり…ぁゃ…ちゃんだ
なんて恐れ多くて」
「あれ?今何て言ったの?もう一度言ってみてよ」
「だ!ダメです!!」
彩花にからかわれ、手足をばたばたさせている春菜を遠目で見ながら里沙は。
衣梨奈から聞いていた話だと、和田彩花は心を闇に侵食された不可逆状態に陥っていたと思って間違いない。と
なると例え精神干渉のスペシャリストの里沙でも彼女を救えたかどうか怪しい。それを、春菜はやってのけた。
盗み聞きの趣味があるわけではないが、春菜と彩花の会話の断片から里沙は、二人の共通した過去が今回の事件
の解決に繋がったのだと想定した。奇しくも彩花は例の「エッグ」の被験者であり、春菜もダークネス傘下の宗
教団体の手により過酷な人体実験を受け続けたという。
「今回は、あやちょが自分の力で立ち直っただけだから。あんな奴らの力なんて、借りてない」
「…いたんだ」
里沙から、絶妙な距離をとった背後に。
苦い顔をした花音が立っている。
「増してやあんたたちに借りを作ったなんて、思ってないから」
「…あんたがどう思おうが知ったこっちゃないけど、今回御友達を救ったのは間違いなくうちの子たちだよ。あ
たしでも助けられたかどうか」
「くっ…!!」
606 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/19(水) 20:40:24.72 0
明らかにこちらに敵意の目を向ける花音を見て。
彼女がまだダークネスの手の内にあった頃のことを思い出す。
里沙がダークネスのスパイとしてリゾナントと本拠地を行き来していた頃。隔離された研究施設にいた、虚ろな
目をした子供達の中に、彼女はいた。
一目見て、里沙は花音に精神干渉能力が備わっていることを見抜く。
それは自らの能力にとてもよく似たものを感じたから。
当時の研究主任は、今は同時に10人程度しか洗脳する力はないが、いずれ100人、ひょっとしたら1000人以上を
一度に洗脳できるくらいの能力に発展するかもしれないと誇らしげに語っていた。それほどまでの「神童」な
のだと。
結果的に彼の願いは叶うことは無かった。
彼女を含めた「エッグ」と呼ばれた子供達が何者かの手引きで奪われてしまったのだ。例の研究主任はその責
任問われた上に強奪事件の関与をも疑われたことで、即日粛清される。まるで仕組まれたかのように、迅速に。
「…あの子は連れてかないの?」
そのまま帰ろうとする花音に、里沙が声をかける。
小さな背中は、振り向くことなく。
「あやちょはもう一人で帰れるから。それと。今回のことも、『赤の粛清』の件も。あたしはあんたたちに助
けてもらったなんて、微塵も思ってない。『スマイレージ』は、あんたたちリゾナンターを超えてやるんだから」
リゾナンターという存在への、強烈な対抗心。
それは荊のように里沙の心に絡みつき、そしてなかなか消えてはくれなかった。
607 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/19(水) 20:43:05.96 0
>>598 >>600-606 『リゾナンター爻(シャオ)』 更新終了
冒頭のくだりは
はるなんとあやちょの出会いと言えば■シリーズ からの引用です
608 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/19(水) 21:01:45.16 0
609 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/19(水) 21:32:38.91 0
>>598-599 ごく小さめな、宗教画。
小さいが形はしっかりしている
こうですか?わかりません><
610 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/19(水) 21:33:28.12 0
>>607 乙です
リアルな二人の関係の全てを知っているわけではないのですが共に戦う仲間とは一味違った絆を感じられることができました
これが今後の展開に同関わってくるのやら
しかし爻さんの方のまろの小物感は半端ないですな
611 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/19(水) 22:06:52.68 0
612 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/19(水) 22:21:57.10 0
「たけちゃん、かななん、りなぷー、それにめいめい。あと誰だっけ…」
まろ・・・涙w
この二人の関係は現実でもはるなんがあやちょを闇から抜け出すきっかけを与えてくれたんだと思ってる
613 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/19(水) 22:36:44.66 0
614 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/19(水) 22:47:37.90 O
今日のハロステで12期もだいぶ輪郭が見えてきたかな
615 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/20(木) 00:00:35.37 0
ベアー野中・せっかち野中・チェルシー野中
616 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/20(木) 00:43:03.53 0
>>613 おお!なる程でも■■ではちゃんと思い出してるのに今回は忘れるなんて…実は何かの伏線だったりして?(考え過ぎかw)
617 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/20(木) 00:55:18.25 0
>>614 12期4人だけになると
羽賀ちゃんがまさかのツッコミ担当になってたのが面白かった
618 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/20(木) 01:14:48.97 0
「ねずみ?」「くまでぇすー!bare」が面白かったw
一人称はこれであってたかな?
牧野=まりあ
羽賀=あかね
野中=わたし
尾形=うち
619 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/20(木) 01:48:04.92 0
一人称確認してなかったな
でもまりあちゃんは「まりあ」だったと思う
「あー絶対まりあの焼くところ無い!」とかの件あったし
620 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/20(木) 02:19:00.76 0
621 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/20(木) 04:09:18.75 0
从 ´゚e゚ リ<クックック無かったことにしちゃいました
622 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/20(木) 05:48:40.56 0
少女は大切なものを奪われた
異能を持つ少女たちが平和に暮らす隠れ里を襲った悲劇
淫獣Mの襲撃!
「ふふふっ、すべての少女はさゆみのものなの。 二才までなら男の子でも平気だぞー」
Mの脅威に逃げ惑う少女たちを背後から襲った更なる悪夢!!
「聖ちゃん、まさか裏切ったの」
「ごめんねまりあちゃん。今の聖はあっち、ううん、こっちがわの人間だから」
隠れ里を巣立った聖の裏切り、その背景には淫獣Mによって聖の肉体に刻まれた烙印があった
「あぁ、この切り株はまりあちゃんの指定席だったよね。あぁまりあちゃんのお尻、まりあちゃんのお尻」
淫獣Fの能力は【接触感応】
触れた切り株からまりあのお尻の感触を再現するなど朝飯前
ああぁっふっふぅ
隠れ里に響く淫獣Fの叫び
そしてもう一匹、諸悪の根源Mは…
ジーーーーーーーーーーーーーーー
「いやぁ、まるで撫でるような、舐めるような視線。気が変になりそう、でも…この二人にならあかねでも勝てる」
まりあと共に隠れ里を束ねていた少女、朱音。
彼女こそ、岨道流を現代に伝える継承者。
岨道流
昨日の敵は今日の友
戦国時代、離合集散の激しい信州の国で培われた活殺自在の武術
明日の味方になるやもしれぬ今日の敵に禍根を残さぬよう編み出された奥義すなわち
活殺自在 羽賀朱音
「活と殺は表と裏。道を外れた淫獣たち相手なら殺方あるのみ。 喰らえ、岨道流秘儀」
ああぁっふっふぅ
ああ〜ん
情け無用の朱音の拳の前に悲鳴をあげる二匹の淫獣
隠れ里の平和は守られたかに見えたが、その時
「させんよ」
「あなたは…」
「険阻な山岳地帯での戦闘を想定して編み出された岨道流は流石のもの、でも逃げ場のない海上の戦いの中で生み出された水軍流の敵ではない」
淫獣を守護する蜆目剣士、鞘師里保
しかしてその正体は
「かわいい唇はみんなわしのもんやし」
最凶の恐怖、淫獣S
「かわいい唇を独り占めにしたりほりほはさゆみのものなの」
「あぁん、聖も仲間にして下さいよ」
蹂躙される隠れ里
「助けて〜朱音ちゃん」
「待てお前らまりあちゃんをどこに」
「決まってるじゃないの。これだけのお宝はお持ち帰りしてじっくり楽しむの」
「道重様、この小娘も連れて行きますやし」
「う〜ん、もうちょっと成熟してからかな。でもそれまで誰にも手を出されないよう」
「あ〜やめてぇぇ」
「じゃあ聖も」
「きゃあああ」
「じゃあわしも」
無垢な少女に刻まれたMの刻印
さあ立ち上がれ
連れ去られた友を取り戻すために
打ち砕かれたプライドを再び輝かせるために
戦士、朱音の前に現れる新しい仲間たち
「姫様」
「まりあそんなんじゃありません」
「汚れを知らず、上を向いて戦う気高い姿はまさに私が求めていた姫そのもの。命を賭けてお守りします」
絶対領域 野中美希
「あかねに力を貸してください」
「よせや。うちは一度も勝ったことがない。そんな疫病神を仲間にしたって」
「じゃあはじめての一勝をわたしたちで勝ち取りましょうよ」
「お前」
必敗不勝 尾形春水
過酷な戦いを乗り越えた先に少女たちが見つけた真実とは
取り戻せ 大切なものを
輝け 無限の可能性
共鳴せよ 新時代の少女たち
劇場版リゾナントブルー第??弾 「朱音姫の小さな大冒険」 絶賛前売り中
同時上映 「狼よ、故郷を目指せ」
626 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/20(木) 05:53:26.64 0
>>622-625 う〜ん余計なものを削げ落とす手管を■■さんから学びたいが無理だろう的な保全
627 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/20(木) 07:20:44.46 0
早朝から何を書いてるんだ君はw
イイゾモットヤレ
628 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/20(木) 07:28:06.14 O
変1変2変3揃い踏みで豪華ですねw
629 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/20(木) 07:37:33.83 0
>>625の「まりあそんなんじゃありません」は
「あかねそんなお姫さまなんかじゃありません」の間違い
630 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/20(木) 08:41:24.23 0
∧,,,∧
. 〃ノノハヽ. カーッ
ハ∩´ _`∩<朝から何てもの読ませんだよ!
631 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/20(木) 09:35:02.27 0
朝からフイたw変123かかっては…まりあ様あかねちん逃げてー!ww
しかもまだドM飯窪・ロリコンさくら・スケコマシ生田・シパパ工藤までいるからもう逃げられないw
632 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/20(木) 11:29:38.97 0
まさかポケモーアンケートのちょっとした一言から
ここまで話がでかく・・・はないけどなんかこんな感じになるとはw
633 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/20(木) 11:46:44.54 0
>>618 お互いをどう呼ぶのかも確認しときたいところ
634 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/20(木) 12:23:07.97 0
発作的というか衝動的というか書きたくなるよねこういうの。
いや別に飢えてるとかそういうわけじゃないの。
635 :
名無し募集中。。。@転載は禁止:
歯型ちゃん