「鞘史」〜鞘師里保の野望〜著司馬遼太郎

ﾉﾘ*´ｰ´ﾘ ＜で、あるか。
http://i.imgur.com/U9JOJi2.jpg

1995年―広島東洋カープにドラフト3位で入団

1998年5月28日
鞘師家の長女として生を受ける
この日鞘師が生まれると同時にパキスタンが核実験を行いインドとの摩擦が決定的となる

鞘師の誕生を犬はワンワンと泣き猫はニャーニャーと吠え祝福したが
コーモリだけは黙して何も語らなかった

>>3
いきなり凄え

元プロ野球選手を叔父に持つアイドル界のサラブレッドである

司馬遼太郎関係ないやん

余談だが、

鞘師家は代々刀の鞘を作る職人だったといふ

播州に福岡という地がある。
1度わたしは取材で訪れたのだが云々

鞘師

珍しい名である。この国においてほんの限られた地域にだけ流通する名である。
姫路の鞘師と言えば知らぬものはいないほどの名工だったという

「しじみ目の家よ」

そのように嘲る者もいた。

「シバサン、その鞘師という娘はそんなに凄いのですか」
須田画伯はしつこかった。
編集部のAさんがかなり大げさに吹き込んでしまったらしい。
「まあ今に分かります」
赤羽橋のとあるビルに入ると、寺田さんというにこやかな人が待っていてくれた。
ハロープロジェクトのプロデューサーだという。

司馬の先祖が姫路近郊の人だったという話を最近知った

須田画伯ワロタｗ

なんかワクワクする読み物だここ

続き早く

「姫路まで頼みます」
と。駅前のタクシーにいうと、先方の言うに姫路といってもかなり広い、どのあたりかということだった。
しかし鞘師家の先祖がどこで鞘を作っていたのか、鞘師でさえも知っていたのかわからない。

姫路城は小高い丘の上にある。

ﾉﾘ*´ｰ´ﾘ ＜陰気な舞手は、たとえたくみに舞ってもひとびとはその巧みさよりもその欠点に目がゆく。
　　　　　　　逆に陽気な舞手ならば、少々下手に舞っても、観衆はその陽気にまどわされ、つい欠点に
　　　　　　　目がゆかず、長所にのみ目がゆく。

アイドルグループのセンターが一時代を代表しすぎてしまった場合、次の時代にもなお
役に立つということは、まれであるといっていい。

確か播磨に有名な鞘師がいるよね

从・ゥ・从＜自然現象のなかで雨というものほど、人生に食い入っているものはない

道重は早速、副官の鞘師を伴ってプロモーションの前線視察に出た。
オリコン本社で売上推移表を見ると、苦戦の様が一目瞭然であった。
「あいつは、この数字を見とらん。後方の事務所でのうのうとしとる証拠じゃ」
道重は、舌打ちした。
高橋がセンターでうなり声をあげるたび、売上が数千単位で溶けるように消えてしまう。
「あれを何とかせにゃ…」
鞘師も呻いた。

喉にまかれた包帯からいたいたしい手術跡がのぞく。
彼はその昔とあるロックバンドのボーカリストであったらしい。
鞘師の所属するモーニング娘。も彼が立ち上げた。
しかし、今や喉の病気もひどく作曲以外はほとんど仕事をしていないということであった。

「鞘師は体幹がすごいんやで！」

かれは関西弁で、鞘師そして今のモーニング娘。がいかに素晴らしいかを語ってくれ、隣の須田画伯のペンも止まらないようである。

余談ではあるがなぜ近畿地方の方言を近畿弁ではなく関西弁と言うのか。
近畿は「きんき」と読むのだが、英語では「kinky」つまり「変態的性嗜好」という意味の単語に取り違えられるらしい。
それゆえ、近畿弁ではなく関西弁と呼ぶようになったのである。

鞘師家は江戸時代以前に朝鮮半島から渡ってきた革職人の末裔であり、
職人部落において鞘や革細工を作ることを生業としてきた。
当時の日本においては、獣の皮は穢れたものとされていたため、
真っ当な日本人が革職人となることは有り得なかったのである。

>>23
せっかくの良スレなのに

お願いだから別スレでやってください

なら>>21にも言えよ

道重は執拗な性格を持っている。美少女について考える時には、眼前の人間を石のように黙殺することができた。
色の白い端正な顔には無用の肉はすべて削ぎとられていて、どうやらその事は容貌だけでなく精神もそのようであ
った。彼女は美少女を愛するためにのみ世の中に生まれてきたかのようであり、他に無用の情熱や情念を持たず、
さらにはそういう自分の人生に毛ほどの疑いも持っていなかった。

是非も無し

鞘細工という意味での鞘師家の資料はほとんど残っていない。
というのも播州といえば元々刀作りで有名な地であり、掃いて捨てるほど鞘細工の職人はいたのである。
それゆえ当時は、鞘師家という名の家は姫路のいたるところに点在しておりどれが鞘師里保の先祖なのかとなると、
どうにも見当がつかないのである。
しかし、金型職人の鞘師家といえば大阪そして広島では知らないものはいない。

これは力作っぽいな
期待age

余談が過ぎた。

以下無用のことながら

近年では鞘細工で家計を支えることは難しくなる一方であり、
鞘師家の一族も在日朝鮮人のご多分に漏れず、プロ野球選手やアイドルを目指すのだった。
むろんカミソリのように細い目や、エラの張った顔でアイドルになろうとは、
以前であれば噴飯ものだったが、今の時代は韓流枠というものがある。

鞘師里保加入前のモーニング娘。のことを考えてみたい。
2010年、ハロープロジェクトというのは堕ちたといえど老舗である。
かつて織田信長の傀儡に過ぎなかった足利将軍家が、全国の諸侯を手紙一つで動かしていたように、
老舗の「名」というものは絶大の力を持っている。
それは当時のアイドル業界においても同じであり、
売上ではAKB４８に抜かれ、各地に新興のローカルアイドルグループが誕生し支持を伸ばす中においても、
モーニング娘。は一定の支持層をかかえていた。
とはいっても、メンバー固定でマンネリ化していたというのは事実であり、
売上も下がる一方、興業においても地方ではホールを半分も埋められないという状況であった。

黒田官兵衛は中津に移る際、姫路の職人たちも多数移住させた

「これからは職工の世となる」

官兵衛は先々を見ていた。戦の世はもう終わる。
いかにして世の中を盛り立てるべきかを考えるのが
これからの統治者としてのあり方であるということを意識していた。
官兵衛が選んだ手段は、様々な職人たちが腕を競い合う世界だった。

（略）
今でも中津には姫路や京にまつわる地名が残るのは
官兵衛が連れてきた職人達の居住区があったことの名残である。
だが職人の中には土着してこそ真の才花を発揮できる者がいることも
官兵衛は知っていた。

姫路の鞘師氏などは、官兵衛があえて当地に残したのではないかと思われる。
それだけ鞘師の力量は領主をうならせるだけのものがあったのだろう。

播磨灘物語とのコラボｷﾀ━━(☆∀☆)━━!!!

　モーニング娘。センターの鞘師里保が、後輩の小田さくらとふたりっきりとのときは、
「さくらよ」
　と、呼んだという。歌うか歌わぬかという相談事のときもふたりきりのときは、
「飯窪をどうするんよ」
　と、つい生まれ在所の地言葉が出た。
「分際を心得ろちゅうに」
　里保は肩幅が広かったという。腰がしなやかで、歩くときは沈めるようにする。目のある者が見れば、
よほど修行をつんだ武者の佇まいだった。
「りほ、譜久村の件だが」
　さくらは三白眼を伏せた。口元に笑みを浮かべ、
「斬ろう、と思う」
　といった。
「…・…そうか」
　里保は草の上にさくらを倒し、はじめて女を知ったときの眩惑るような思い出さくらを抱いた。
「っぁは」

鞘師さん
https://www.youtube.com/watch?v=NQjvICAMiOY

保

−モーニング娘。が良き人を探しておられる−
こんな噂が諸国の芸能事務所を飛び回った。
しかしながらモーニング娘。はすでに3年以上メンバー補充を行っていなかった、
それゆえ風聞であろうという意見が大勢を占めていたのであるが、
鞘師里保の所属する芸州アクタズスクールだけはちがっていた。

いや、違っていたというよりも内々に話が来ていたという方が真実かも知れない。
真相はわからないのであるが、当時のアクターズの報告書には、

−ハロープロジェクト2011年までに新メンバー加入を検討している。
ここでASH広島より新メンバーを排出することができればPerfumeに次ぐ悲願となるであろうー

余談ではあるが、沖縄アクターズは有名である。
安室奈美恵にMAX・SPEEDと諸国にその名を轟かせた名ダンサーボーカリストを多数輩出していた。
しかしながら広島アクターズはPerfume以降鳴かず飛ばずであり、芸州のローカルアイドルまなみのりさの失敗により、
芸能事務所としての実績を上げられず沖縄に大きく水をあけられていたのである
上述のような背景のもとに、老舗モーニング娘。の久しぶりの新メンバー募集と来たのであるから、
芸州より新メンバーをいれることに誰も異論はなかったのであろう。

アイドル大河浪漫

司馬テイストいいなｗ

初めて司馬遼太郎読んだときは衝撃だったな
異様な感じだった
まさに患者ではなく医者として現れた小説家

「意外と小粒な少女でした」
そう評するは瀬戸由紀夫社長、アップフロントグループの社長である
頬があかく、齢五十を過ぎようかというのに子供のような笑い方をする男は、
アップフロントグループ現会長山崎直樹に報告した。
「それでいてどこか不思議な魅力をもっております」
ともつけくわえた。

芸州アクターズスクールよりぜひにも会っていただきたい者がいると言われ
先ほど若干十二歳にの少女ーそう鞘師里保に会ってきたのである。

某有名ホテルのレストランにて彼女の先生と三人で昼食をともにしたのであるが、
黒髪を肩まで伸ばした少女は、終始怯えたように下を向き、黙々とステーキをフォークでつついていた。
芸州１と言われているらしいダンスの腕前は彼自身すでに映像でチェック済みである。
しかしながらアイドルというのは歌やダンスだけで甲乙つけられるものではない。
人をひきつける魅力、そこにいるだけで花が咲くような人物でなければならない。
こればかりは、たくさんの芸能人の盛者必衰を見てきた彼でなければ見抜けないものである。
いや、しかし彼にはそれがわからなかった。
その少女に関してはダメとも思わず良いとも思えないが、ただこの子が成長するさまを見てみたいとは思った

「我が一族になれ」

ふとその言葉が口をついて出てきた。
彼自身、今日この場で少女をモーニング娘。にいれることを決めるつもりはなかった。
いやその時もまだ決めかねていた。
しかしふとした瞬間に総口をついて出てきたのである。

誰か続き頼む

一人で書いてくんじゃないのか

あすは朝からハロワ行くから

東広島に高屋という町がある
里保は両親と妹と弟と一緒にそこに住んでいた
小高い丘を切り開いたいわゆる第三次建設ブームのころの住宅街で、
背に低い山を背負い、南が開けているという上代的な村落配置をとっている。
高屋の中心的な字に行くと石垣を積み上げ堀川を巡らした品のいい児童公園がある。
公園の奥に、「鞘師氏旧縁之地」と掘られた灰色の自然石があり、
広島に流れついた鞘師氏がこのあたりのそれなりの名士であったことが見てとれる。

「モーニング娘。に入りたい」
里保は純粋なその思いの丈を父康弘に伝えた。
康弘は元来無口である。いや、それは鞘師家元来の習性なのかもしれないが、職人気質で寡黙な人が多い。
それゆえ一見人に「冷たい、暗い」といった印象を与えてしまうようだ。
この時も康弘の無口は変わらず、ただ
「うむ」
とだけ答えた。
しかし幼い里保にとってそれは十分すぎる答えであった。
親父が許してくれた、社長も誘ってくださってる、オーディションはあるが絶対受かってやろう、
そう決意したのである。

「世を捨てたいと思うか」
突然康弘が初老の男でもあるかのように言う。
「わしも若い頃、世を捨て歌など唄って暮らせればと何度か思おたことがある。いまもそうや。
いまもし、工場の被官やその家族がおらんで、大阪の父上がおわさねば、わしはあすにでも世を捨て歌唄いになりたい」

里保にはよくわからない。父が世を捨てる話をする。むろん自分はそんなつもりもないし世を捨てるということもよくわからない。
ただ父の言葉をきいて、娘の将来への不安が彼をたゆわさせているのだろうということはわかった。
康弘は正直な人で、その苦い感情を表情に出していうのである。
「わしとて芸能界に入ったことはないからわからんが、捨てねばならんものがあんねん」
「わかりません」と里保は答えざるをえない。
「もし、そこもとがわしら皆で東京に来て欲しいんなら、そこもとの一言で広島を捨てよう、いつでも言え」
とも康弘は言った。
里保は、まだ受かってもいないのに自分の思いもよらぬ方向に話がいってしまっているとは思ったが、康弘が一個の大人として自分を見てくれていることにはへ激しい快感があった。

道重は言い切った。
「君が天才であろうとなかろうと、この場合たいしたことではない。たとえ君が天才であっても、
君はリーダーに使われるメンバーであるにすぎない。要は君の使い手が天才であるかどうかということだ」
鞘師は息を飲んだ。

>>48
これなんだったっけ

「鞘師里保は可愛いですね」

と、須田画伯はいった。

>>49
元ネタは坂の上の雲

――なんのために生きているのか。という、人生の主題性が道重においては
一言で済むほどに単純であり、それだけに強烈であった。歴史はこの種の人
間を強者とした。
「モーニング娘。だ」

なにごとか大事を成そうとすれば権力者に取り入るべきだ、ということを、
飯窪は人に語った事すらある。

人の生涯は、ときに小説に似ている。主題がある。鞘師里保というひとほど、
ヲタの期待をうけつづけてそのアイドル人生を生きた人物は類がまれであろう。
そのことが、かのじょの主題をなした。

タクシー運転手と地元の図書館は頻出

「よう渡せられた」
と、瀬戸社長は走りでるように玄関へ出て、里保を出迎えた。
ここは甲州の山奥某所、モーニング娘。９期メンバーオーディション合宿審査場所
峻険な山に挟まれた谷底の川に挟まれた、典型的な戦国期の陣屋である。
ここに９期メンバー候補５名が集められ最終審査が行われることになっていた。
余談ではあるが、現存する資料によると、おそらく甲斐岩殿山城麓の現大月市三島神社あたりではないかと思われる。
というのも、三島神社には「新生モーニング娘。発祥の地」との言い伝えがあるという。
しかし、厳重な情報規制の下行われたオーディションであり、里保をふくめ受けた本人たちもはっきりとした場所は知らなかったのではないであろうか。
また、10期以降のオーディションではこの情報規制がますます厳しくなるのではあるがそれは別の話、割愛させて頂く。

余談が過ぎた。
社長自らの出迎えに里保は痛く感銘を受けた、と同時に、一抹の不安も覚えた。
というのも、小さな頃からモーニング娘。に入りたいと思い歌にダンスに磨きをかけてきていたのだが、
いざそれが目の前の現実になるのかと思うと「とまどい」が生まれてきたのである。
モーニング娘。といえばアイドル界における老舗である。未だ諸国に10万をこえる支持者を抱えており、
新興のアイドルグループが勃興する中、衰退したといえど依然諸国にその名声を聞こえ知る者が多い。
「そこに私が入っていいのか」
という不安が先日の社長との会食依頼ずっと心のわだかまりとして残っていた。

驚いた顔でみつめるほかの候補者を尻目に、社長は里保の手を取り「これへ」と書院へ通した。
「鞘師殿はよい。ぜひわがモーニング娘。で世話したいが、どうであろうか。ご両親は？」
ではなんのためのオーディションか、と里保が答えると、わかっているのだ、これは話だ、とせきこみ
「このオーディションでの鞘師殿の姿をを諸国に喧伝する、加入前からファンがつくはずだ」
と、いった。
おもしろい男だ。これから最終審査だというにこのような話をされては身もはいらん。
と里保は思ったが、それを察したのか瀬戸社長は続けた。
「否、これも仕事だ、里保殿には精一杯オーディションを戦っていただきたい、それもセルフプロデュースというものだ」

鞘師里保にとって、信じがたいほどの好意を、示されたわけである。
（軽率な男だ）
里保は若いながらも、そう思わざるをえなかった。

この最終審査に残った者に関する資料は多い。
というのも、当時地上波で放送されていた「美女学」という番組においてその模様が放映されていたからである。
その5名は、鞘師里保、生田衣梨奈、鈴木香音の最終的に合格した3名と、茂木美奈実、大塚愛菜の落選した2名であった。
里保自身、落選した2名に関しては記憶が定かではなかったのであろう。デビュー以来、オーディションのときのことに関して、
里保自身が口を開くことはほとんどなかった。特に落選した2名に関しては。
元来、あまり外交的ではなく競争心の強い里保にとって、ほかの候補者と会話する機会はほとんどなかったのではないであろうか。

余談ではあるが、落選した2名はその後、ハロプロエッグというかたちでアップフロントグループに残ることとなる。
この「エッグ」というのは、それ以前のハロプロキッズとは違い新興のAKBなどが勃興してからの斬新な習慣で、
キッズのようにデビューが確約されている（とはいえ晩年には、デビューできず消えていった者も多い）ものではなく、
「コンサートでバックダンサーが必要になれば、ぜひお役に立ちたいものです」
という程度の集団に過ぎなかった。その中から、運がよければデビューできることもあったが、正規メンバーのみで充足している状況である。
当時のエッグメンバー達の苦悩には、図り知れないものがあったであろう。
また例えデビューすることができても、エッグ時代の序列よりも、いかに早くデビューできたか、グループの規模の大小で、
ハロープロジェクト内での序列は変化してしまうのである。
後年、１０期メンバーとして加入することとなる工藤遥が、エッグ時代の先輩だが後にデビューした高木紗友希に
「わたしがモーニング娘。に選ばれた時、どう思った？」
とため口で上から目線で問いかけるという場面があったと言い伝えられている。
このときのことを高木は生涯恨んでいたといわれ、
「なにを惜しみなにを恨まんもとよりも　このありさまの定まれる身に」
との歌が、京別所院に奉納されている。

司馬さんの文章がスラスラ出てくるお前らすごいな

ほ