なぜ「AKB48」には握手会が必要なのか
去る5月25日、アイドルグループ「AKB48」の握手会で痛ましい傷害事件が起きた。
参加していた2人のメンバーが、刃物を持った犯人によって突然切りつけられたのである。
AKB48の運営会社は休演していた劇場公演を再開するにあたり、
金属探知機を導入するなど警備体制を強化した。
いまは見送られている「握手会」についても、
十分なセキュリティ対策を施した上で、再開されるだろうし、そうすべきだ。
「なぜそこまでしてAKBグループは握手会にこだわるのか」
でっぷり太った気持ちの悪いオタクのおっさんが、
か弱いアイドルの女の子と握手してブヒブヒ言っている――。
しかし、実態は違うのである。
いざ始まると、大勢のファンが一様に楽しそうな笑顔を見せていることに圧倒される。
わずか数秒程度アイドルと握手するだけで、こんなに大勢の人々が、
ここまで幸福感に包まれた笑顔に変わるとはどういうことなのか。
目の前に、自分の「推しメン(応援しているメンバー)」が実在している。
その衝撃は計り知れないものがある。
さらに、「いつも応援しています」と直接声をかけることができる。
メンバーからは「応援してくれてありがとうございます! 」という声が返ってくる。
その手は握力で満たされている。メンバーの目はあまりにもキラキラと輝いている。
わずか数秒とはいえ、そこにおけるコミュニケーションの「手応え」はあまりにも強烈なのだ。
それはブログやツイッターといったソーシャルメディア越しで得られるものよりも、
はるかに体験として強烈だ。やはり「リアル」に勝るものはないのである。
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20140610-00012754-president-nb