被告の保釈取り消しを請求
5月19日 20時15分
パソコンの遠隔操作事件で先週、報道各社などに届いた自分が真犯人と主張するメールについて、
捜査当局が保釈されている被告の元会社員自身が送信したという見方を強め、調べを進めていることが分かりました。
東京地方検察庁は元会社員の保釈の取り消しを請求しました。
この事件について今月16日、片山被告が裁判に出廷中に報道各社などに
自分が真犯人と主張する人物からメールが届きました。
メールには、「自分が片山被告のパソコンをウイルスに感染させたうえで、
他人のパソコンを遠隔操作したのが事件の真相だ」などと記され、
片山被告が逮捕されるように仕向けたとする内容でした。ところが捜査関係者によりますと、
メールが送られる前日に片山被告が東京・江戸川区の荒川の河川敷を訪れて
何かを埋めるのを捜査員が目撃し、その場を掘り返したところ携帯電話が見つかり、
中にメールの文面などが残されていたということです。
メールは翌日の裁判への出廷中に送られるようタイマー機能を使って送られた疑いがあり、
捜査当局は真犯人の存在を示すために片山被告自身がメールを送ったという見方を強め、
東京地検は片山被告の保釈取り消しを裁判所に請求しました。
またメールの中には特定の団体を脅すような内容が記されていたことから、
東京地検と警視庁は片山被告との関連を調べるため、容疑者を特定しないまま
脅迫の疑いで片山被告の東京・江東区の自宅の捜索をしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140519/t10014560941000.html