新食感「モチモチマグロ」、もちろん本物です
全国有数の生マグロの水揚げを誇る和歌山県那智勝浦町の仲卸し業「木下水産物」(木下勝之社長)と国立和歌山高専(御坊市)の藤本晶教授は、
マグロを弾力性のある肉質に変える加工技術を使って、新しい食感の「もちもちまぐろ」を共同開発した。
同町の勝浦漁港では、年間約1万トンのマグロが水揚げされる。このうち約7割は比較的安価なビンチョウマグロが占めるが、
これまでの加工品は、ツナ缶など熱処理したものに限られていた。このため藤本教授らは、ビンチョウマグロの用途を広げ、付加価値も付けようと、2年前から新技術の開発に取り組んできた。
藤本教授らによると、独自の製法でマグロの水分を約10%取り除くことによって、これまでにない「もちもち感」のある歯ごたえ、
独特の風味を生み出すことに成功。商品化のメドが立ったという。
3月16日の「イオンモール和歌山」(和歌山市)のオープンに合わせて、初お目見え。その後、夏頃の市販を予定しているという。
木下社長は「生に近い状態で色合いも鮮やか。あっさりして飽きが来ないのが自慢」と話している。
(2014年2月27日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/news/business/20140227-OYT8T00459.htm