昨日のドッキリで見えてきた娘。メンが夜襲をかけられた時の対応力
301 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 05:41:57.74 O
こういう企画は外国人の方が好きそうだし
日本語にさほど堪能じゃなくとも
雰囲気というかリアクションを見てるだけでも楽しめるからね
そういう意味では外国人にウケるのはまあ解るわ
302 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 08:30:24.98 0
ほ
303 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 09:51:22.62 0
2分で全員フルパワーに仕上がるんだから
全員夜襲に対する対応力はあると見ていいんじゃね
304 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 11:31:38.54 0
エース格は逸早くマイクを取り
リーダーサブリーダーたちは余裕で戦況見定める
いい軍隊じゃないか
305 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 11:54:10.92 O
「行きます!」優樹はレバーを入れてアクセルを踏み込んだ。装甲兵員輸送車は咆哮し車体を震わせながら、傾斜路を後進で登り始めた。
収納棚が壊れ、亜佑美は崩れ落ちた機材類の下敷きになった。口糧も弾薬もお構いなく左右にかき分けてやっと這い出した。
聖は扉に眼を戻し、制御函を操作した。扉が完全に閉まりかけた時、突然ヲタが現れ、まるでパワーハンマーのように扉のフランジをがたがたさせ始めた。
さくらはやっと立ち上がり、扉に取りついている聖と香音に力を貸し始めた。
必死の努力にもかかわらず、扉板はゆっくりと外から減し曲げられつつあった。ロックや鋲が悲鳴を上げ始める。
よろめきながら立ち上がった衣梨奈が、肩で扉のレバーを押さえつけた。
腰のホルスターからハンドガンを引き出した時、ヲタの頭が扉の隙間から割り込むように現れた。
粘液でどろどろした口のなかに、衣梨奈はハンドガンの銃口を突っ込みトリガーを引いた。
車内にとんでもない音を響かせて、粉砕された頭部が背後に消し飛ぶ。
聖が素早く扉を密閉してロックした。衣梨奈は呻き声を上げてその場にへたりこんだ。
306 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 12:28:23.79 O
まるで花火のように猛烈な勢いで装甲兵員輸送車は、積み上げてある導管の山へ一気に突入した。
優樹は操向輪を操作して、巨大な鋼鉄製リムをスピンさせて障害物を振り払った。火花がシャワーのように降り注ぐ。
背後の兵員区画では全員が同時に絶叫していた。消火器で車内の火災を消しにかかった。
パニックに陥り右往左往していたため、屋根の上になにか堅いものが落下する鈍い音に誰も気がつかなかった。
火傷を負った里保は壁に寄りかかっていた。半狂乱の仲間たちの声が異変に気づくのを遅らせた。
寄りかかっている壁の小さな銃口の蓋が震え始め、いきなり千切れた。
ヲタの手が里保の肩に固く食い込んだ。「きゃああっっ!」
さゆみが乗員区画の火器管制席へ飛び込み、片手で操作桿を掴み片手でスイッチをぶちこみレバーを操作した。
座席の下でモーターの起動する唸りが起き、火器管制席自体が回転を始める。
色とりどりの表示灯が生命を得たかのように点滅した。
だが、それで包囲された装甲兵員輸送車の内部が陽気になったわけではない。
さゆみの顔に微笑が浮かんだわけでもない。
さゆみの動きに合わせて、屋根に設置されている小型の砲塔が動き始めた。半周ほども旋回した。
すでに里保の身体を半分ほども車内から外へ引きずり出しているヲタが、
突然起こった音のほうへ向き直ったのと同時に連装砲が火を吹いた。
砲弾に頭部を吹き飛ばされたヲタが里保から手を離し、落下していった。
春菜と遥が里保を車内へ引き戻し、亜佑美がなにか穴を塞ぐものを捜しまわった。
307 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 13:15:08.18 0
燃やせ燃やせ真っ赤に燃やせ
怒る心に火をつけろ
308 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 13:21:43.51 O
炎と煙を引いて装甲兵員輸送車は傾斜路を無理やり登っていった。
優樹が必死で操縦する巨大な輸送車はひっくり返りそうになりながら方向を転換し、
通り抜けた後をごみの山に変えてしまった。
あとちょっと、もう抜け出たも同然である。
邪魔者が現れさえしなければ彼女らはステーション内に閉じ込められずにすむ…。
突然、風防の上から現れたヲタの両腕が優樹の顔の真ん前の防弾ガラスを叩き割った。
とっさに優樹はブレーキを目一杯踏み込む。
高速回転中にいきなりロックされた車輪はすさまじい悲鳴を上げた。
そのままなら優樹の身体は勢いで前に放り出されるところだが、
ハーネスががっちりと優樹を座席に確保してくれた。
しかしヲタのほうはそうはいかない。どれほど超人的な腕力の持ち主でも、
屋根の縁にしがみついて侵入しかけていたそいつは衝撃に耐えきれなかった。
地面にはたき落とされたそいつに向かって優樹は輸送車を急発進させた。
かなりの重量を持つ輸送車は、一揺れもせずヲタを轢き潰して再び走り出した。
行く手に闇が見えてきた。彼女らの心境ではない。
ステーションの壁に仕切られて見える地表が見えてきたのだ。
一瞬の後、その通路を抜けて地表の連絡道路を疾走していた。
輸送車の後部から、フードプロセッサーがスプーンでも噛みこんだような音が伝わってくる。
物がぶつかり合う重い音も加わっていた。
潤滑油などではとうてい騙せない、修理不能を示す音だった。
さゆみが操縦席にやってきて、優しいがきっぱりした態度で走行レバーから優樹の手を引き外した。
その顔は手首と同様に蒼白だった。優樹はさゆみを見上げた。
309 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 13:47:30.07 O
「もう大丈夫よ」さゆみは言った。
「もうあいつらを引き離したわ。地表で仕掛けてくることはないと思う。
落ち着いて。そんなに遠くまで走る必要はないはずよ」
スピードが落ちていく装甲兵員輸送車の騒音は耳を聾するばかりだった。
優樹は停止させるとその音に聞き入った。「どこがどうなったか、まさには分かりません。メカニックじゃないから」
遥は金属の絡み合うような音に耳を澄ませた。
「トランスアクセルがやられた音だと思います。それも全部。どこかで止まらなかったのは奇跡かも」
さゆみはコンソールのほうへ身を乗り出して外部モニターを旋回させた。
外側はひどい有り様だった。いかなる攻撃にも耐えるとされている車両が、鉄屑の塊と化している。
「みんなの無事を確かめて。はるなん、負傷者の手当てを」
指示するまでもなく、医療技術兵はすでに忙しく働いていた。
310 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 15:22:24.42 0
ほ
311 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 17:14:24.49 O
「連絡途絶で、本隊が救援を出してくるまでにどのくらいかかるんですか?」香音が言った。
さゆみはちょっと考え込んだ。目下のサバイバル策に気をとられ、他からの救援の可能性を考えていなかったのである。
「本来なら昨日報告をすべきだった。ということは、今晩から数えて7日目ね」
そのとたん、ぎょっとなった遥は足をがたつかせ、不安げに手を振った。
「そんなあっ!7時間だって危ないのに!あいつらはまたやってきますよ!」遥はしくしく泣き始めた。
さゆみは聖のほうに向き直った。「フクちゃん、運用センターに住めるかどうか徹底的に確認して」
「了解しました」聖は答えた。「まさも行きます」優樹がパルス・ライフルに弾倉を装填しながら立ち上がった。
非常電源は運用センターとその周囲を照らすには充分だったが、それでぎりぎりだった。
疲れ果て、打ちのめされた生存者はこれからの途を話し合うべく集合していた。
装甲兵員輸送車からあらゆる装備をようやく運び終えたところだった。
焦げて凹んだ大きなパッキングケースがいくつも積んである。
「弾薬はこれで全部?」あまり絶望した様子を見せまいと努めながら、さゆみは訊いた。
「壁の間へ詰め込んであったものは、火が入ったときに爆発してしまったんです」
亜佑美は汗まみれの髪を束ねていたバンドを外し、額の汗を拭いながら答えた。
312 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 17:43:56.53 O
「ロボット警戒システムが自動砲からスキャナー、ディスプレイと完全な状態で4セットです」
さくらが積み上げてあるパッキングケースに歩み寄り、手近なひとつのシールを切った。
パッキングフォームに包まれて現れたのは無骨な自動兵器システムである。
「これが100組あれば気が楽なんですけど」さくらが言う。
「とにかく」さゆみが全員を見渡しながら話し始めた。
「私たちはどう応戦すればいいのか知っているわけだし、
槍や刀で戦うわけでもないわ。やつらを全滅させる必要もない。
とにかく1週間だけ生き延びればいいんだから。
その間、やつらを近づけず、こっちが生き延びればそれで大丈夫なのよ」
「石田」さゆみが続ける。
「コンピューターの中央ターミナルから運用センターのフロアプラン・ファイルを呼び出して。
建物の設計図、点検整備路図、なんでもいいから建物の構造、レイアウトに関する図面を全て。
換気ダクトや配電系統のトンネル、配水系統の配管図、とにかくこの区画に繋がるあらゆる路の情報が知りたい。
やつらがここに入ってこなければいいのよ。壁は引き裂かれていないでしょ。
ということは、やつらには引き裂けないということなのよ、きっとね。
ステーションの建物を除けばいちばん頑丈な造りのはずよ。
地面からの高さからして、やつらが壁を這い登れるとも思えない」
313 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 17:46:55.88 0
道:徳川家康
譜:鳥居元忠
飯:本多正信
鞘:榊原康政
生:服部半蔵
鈴:本多忠勝
石:鳥居強右衛門
工:松平家忠
佐:安藤直次
小:井伊直政
314 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 17:48:52.98 0
石川数正は?
315 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 17:51:48.49 0
317 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 18:04:39.37 0
よみものおもしろい
318 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 18:17:07.40 O
いったん取りかかれば、亜佑美の仕事は迅速だった。
大型ビデオディスプレイに亜佑美が呼び出す画像に全員が見入っていた。
それは複雑なチャートや図表の類いだった。
聖が軽くスクリーンを指先で叩いた。「この点検トンネルを利用して出入りしたに違いないわ」
亜佑美がそのリードアウトを調べる。「たしかに。ステーションからここ、居住区画の地下点検層に直結してます」
香音が指先でその経路を追ってみた。「こっそりここへ侵入して住民に奇襲をかけたのね」
痛みに顔を歪めながら、里保が声を絞り出した。「うちらにもこの手を使ってくるよ」
「まずはトンネルの中に警戒システムを2基設置して防火扉を密閉しましょう」さくらが言う。
「それで阻止はできない」里保が図面に眼を走らせた。
「トンネルを塞がれたら、やつらは別の路を捜す。どこかから忍び込んでくるよ」
「そうね。だからこの交差部にはバリケードを溶接しなきゃ」言いながら聖はディスプレイを指した。
「換気ダクトのこことここを塞ぐのよ。そうすればやつらはこの通路を通るしかないし、そこに2基の警戒システムを置けば、
充分な火線を展開できる。ここよ」聖の指先がコツンとディスプレイにぶつかった。
さゆみがつけ加えた。「天井を破いてくることも考えられるけど、時間がかかるでしょうね。それまでには救援が来るはずよ」
319 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 18:27:22.67 0
責任感のあるエース二人でよかった
320 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 18:47:03.53 O
香音は唸りながら、重い歩哨砲を緩衝三脚に装着する作業に取りかかった。
それはずんぐりと醜い形をしていて、照準やトリガーはついていない。
さくらはそれを予定位置に据えつけて、発射管制システムや動き感知部と結ぶコネクターを接続した。
さくらは香音が離れるのを確認して、[起動]のネーム入りスイッチをパチンと入れた。
銃身の上の小さな緑色のランプが点灯する。側面の四角いリードアウトに[待機]の文字が赤く点滅した。
香音とさくらは距離をとった。さくらが通路に転がっていたボロいバケツを取り上げた。
それから砲についている音声ピックアップに向かって叫ぶ。「テスティング!」
バケツを通路の中ほどへ放り投げた。砲身がさっと首を振り、床へ落下する前にバケツを粉々にした。
香音は眼を細めて嬉しそうな声を上げた。「すげえ!」
遥は耳を澄ました。神経質にヘッドセットの具合を調整した。
「こちら、みずき。どぅー、そっちはどぅー?プッ」自分のだじゃれに嬉しそうな声が聞こえた。
遥は呆れながら応えた。「換気ダクトを塞いでるところですよ」
321 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 19:12:28.88 O
優樹は持ってきた強力な携帯溶接機に点火した。青白い炎がノズルから吹き出す。
ダイアルを調整してアセチレン炎を細く絞ると、ぴたりと閉ざされた防火扉に向かった。
その後ろで遥がヘッドセットで聖と話していた。
「警戒システム据えつけ完了、起動しました。調子いいですよ」
優樹のトーチがシューっと音を立てていた。
遥が続けた。「今、防火扉を密閉中。弾を食らわずに通ることはできないですよ、これなら」
「了解。完了したらすぐに引き返してね。オーバー」聖が通信を切った。
「用もねえのに、こんなとこでウロチョロしねえっつうの」遥が言う。
優樹は微笑を洩らした。いつもの遥に戻ったようだ…。
居住区画では春菜と、まだ自由に動き回れない衣梨奈と里保が薬品と食糧のコンテナを整理していた。
ヲタたちは食糧供給システムには興味がなかったようで、手つかずだった。
それよりもありがたいのは蒸留造水システムがちゃんと作動することであった。
配水システムは圧力給送式なのでなんの動力もなしに蛇口から水を得られた。
少なくとも、飢えや渇きに苦しめられる危険は回避できたのである。
322 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 19:34:02.58 0
さゆ:孫権
ふく:魯粛
りほ:周瑜
えり:甘寧
かの:太史慈
はる:張昭
だー:黄蓋
どぅ:呂蒙
まー:孫尚香
さく:陸遜
323 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 20:50:54.86 0
お話はまだ?
324 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 21:38:05.07 0
さゆ:沖田十三
ふく:徳川彦左衛門
りほ:古代進
えり:加藤三郎
かの:太田健一郎
はる:真田志郎
だー:相原義一
どぅ:南部康雄
まー:森雪
さく:島大介
325 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 21:40:43.37 O
彼女ら10人は交代で医療区画で眠ることにした。
そして、バイオメカニカル・ヲタに防御線を突破された場合は、ここに立て籠ることになる。
いわばここが城の本丸、砦の心臓部なのである。
この区画は厳重に密閉することが可能で、壁も建物内のどこよりも厚い。
少なくとも亜佑美が呼び出した図面ではそういうことになっていた。
そしてまた、彼女らが生きたままヲタの手に落ちるという事態から逃れるため、
自らの命を絶つという選択をした場合、救援隊はここで彼女らの死体を発見することになるはずである。
だが今のところ、ここは安全で快適で静かな隠れ家として機能していた。
さゆみは自分が睡眠をとる順番になり、ベッドのひとつへ腰を下ろした。
なかなか眠れず、仰向けのまま天井を見つめていた時、突然、警報が鳴り始めた。さゆみは一気に飛び起き、走り出した。
亜佑美はコンピューターのそばに可搬式の作戦指揮コンソールを据えていた。
コンピューターとコンソールの間はおびただしいワイヤで接続されており、
センターの情報機能を作戦指揮に目一杯連動させていた。
さゆみの姿を確認して、亜佑美は警報スイッチをパチリと切った。
残るメンバーも全てコンソールのところへやってきた。
326 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 22:06:04.27 O
「やつらが接近してきてる…」さくらが静かに言った。
「すでにトンネルの中にいるわ」聖が言う。
さゆみは爪を噛みながら、コンソールのリードアウトを見つめた。「こっちの態勢は?」
亜佑美は肩をすくめて、ゲインコントロールを調整した。
「ここで見る限り全て正常です」
亜佑美が続けた。「探知センサーはちゃんと撒いてあります。待機表示灯が作動していることは確認できました。
もっとも数があれで足りるかどうかは別問題ですけど」
「それは大丈夫よ。必要と考えられる部分は全部カバーしてある」聖が応えた。
「歩哨砲2組の4門でやつらを食い止められるかどうかは――どれくらいの数が攻めてくるか次第ね」
亜佑美が手早くスイッチを操作した。歩哨砲に装着されている動き感知機のリードアウトに眼をやる。
その点滅は急激に早くなり、たちまち点灯しっぱなしと同じ状態になった。
同時に重苦しい砲声がかすかに床を揺るがせた。
「A砲とB砲、多数の標的を捕捉して射撃開始」亜佑美はさゆみをちらりと見上げた。
「始まりました…」
327 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 22:28:20.20 i
良いね
続き書いて
wktk
328 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 22:31:44.85 O
「やつらトンネルいっぱいに展開してきてる」里保はリードアウトを身振りで示した。
自動砲が連射される規則的な轟音が建物全体に反響していた。
コンソールの残弾数表示が無情なスピードで減っていく。「あと10挺あれば…」衣梨奈が呻くように言った。
伝わってくる砲声から、トンネルに配置されたロボット砲は確実に使命を果たしつつあるようだった。
2分が経過。そして3分。1挺の残弾数表示がゼロとなった。
戦術リードアウトと接続されている動き感知機は依然として点滅していたが、
もはや弾を射ち尽くした自動砲になすすべはない。
最後の砲のカウンターを読む亜佑美の声がかすれた。「あと20…10…終わり」
陰気な沈黙が運用センターを包んだ。突然、ずしんという音が下から伝わってきた。
ゴングのようなその音は一定の間隔をとって繰り返し伝わってきた。
それが何を意味しているのかは、皆よく分かっていた。
「やつら…防火扉まで到達したわね」さゆみがつぶやいた。
「突破できるのかしら?」聖が誰ともなく訊いた。
「やつら、りほちゃんを外へ引きずり出しかけた時、輸送車のハッチを破いたわね」香音が静かに言った。
329 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 23:12:28.89 0
まさか小説スレになるとは思わなかった
330 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 23:17:38.76 O
里保は床を示しながら言った。「ここの扉はハッチとは違う。AA規格の隔壁扉だよ。
鋼鉄合金三層の間にカーボン繊維系複合素材が入ってる。扉はもつと思う。
うちが心配なのは溶接部分だよ。ガス溶接機の替わりにレーザー・トーチとクロマイト溶材でもあればね…」
「それと」さくらがつけ加える。「対人ロケット弾があれば、あんなトンネルぐらいきれいに掃除できるのに」
「焦ることありません」優樹が言った。「きっとここまではこれませんよ」
「あれ見てください!」出し抜けに春菜が大声を上げた。
視界がよいとは言えないが、ステーションの建物を見渡せる窓へとみんな歩み寄った。
建物の基部から火柱がどっと吹き上がっていた。
「なにあれ!」遥は窓ガラスに顔を押しつけた。
「異状発生時の熱抜き機構です」亜佑美が説明した。
「システムの過負荷なんてことがあり得るの?」聖が訊く。
「入ってくる数値はごく粗いので、なにが起きたか推理しようがないです。
原因はおいといて、問題は結果です。爆発の可能性が高い…」
331 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 23:21:40.61 O
先生完結まで寝るなよ
332 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 23:23:30.01 0
さゆ:武田信玄
ふく:武田信繁
りほ:高坂弾正
えり:原虎胤
かの:飯富虎昌
はる:山本勘助
だー:真田幸隆
どぅ:山県昌景
まー:武田信廉
さく:馬場信春
333 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 23:39:03.70 O
「核融合炉が爆発するってこと?」春菜がすっとんきょうな声を上げた。
見ているうちにさらに高熱の火柱が立ち昇り始めた。
「時間はどれくらいあるの?」さゆみは亜佑美が面食らうほど鋭い視線を向けた。
「なんとも言えません。正確な数値があれば予想のしようもありますが」
「いま手許にある限りの材料からの判断でいいわ。どれくらい?」
亜佑美は向き直った。「…全システムへ事態が発展するまでに2時間。爆発が起きれば半径30キロメートルはきれいさっぱりなくなります」
「10メガトン級の爆発ってわけね」聖が乾いた声を出した。
「歩哨砲はやつらを吹き飛ばした。防火扉はやつらを食い止めてる。それがみんな無駄になる」さくらが溜め息をついた。
またもや上がった火柱で霧が赤く染まった。
334 :
名無し募集中。。。:2014/01/06(月) 00:12:53.76 O
もはや全滅エンドしか思い浮かびません
己れの構成力のなさに恥じ入るばかりです
スレ汚しごめんなさい
335 :
名無し募集中。。。:2014/01/06(月) 00:18:54.87 0
んーお疲れですー
336 :
名無し募集中。。。:2014/01/06(月) 00:19:39.56 i
それでも最後までを希望
337 :
名無し募集中。。。:2014/01/06(月) 00:28:58.17 O
ビショップ'14ことさくらが何とかしてくれるさ
338 :
名無し募集中。。。:2014/01/06(月) 00:29:15.48 0
なんか懐かしいわ
339 :
名無し募集中。。。:2014/01/06(月) 00:52:28.46 O
終わり?全滅でも構わんからかっこよく散らせてあげてくれ
340 :
名無し募集中。。。:2014/01/06(月) 01:29:00.35 0
焦らしちゃいやぁぁぁ!!!
341 :
名無し募集中。。。:2014/01/06(月) 01:34:47.81 0
まさかSF翻訳家のプロが書いてるんちゃうよな?w
342 :
名無し募集中。。。:2014/01/06(月) 04:46:17.33 0
343 :
名無し募集中。。。:2014/01/06(月) 06:52:25.05 0
プロさんお疲れ
344 :
名無し募集中。。。:2014/01/06(月) 09:18:24.36 0
敵は本能寺にあり!
345 :
名無し募集中。。。:2014/01/06(月) 10:26:27.56 0
道:ヘルベルト・フォン・カラヤン
譜:ミシェル・シュヴァルベ
飯:安永徹
鞘:トーマス・ブランディス
生:ヴォルフラム・クリスト
鈴:オスワルト・フォーグラー
石:カール・ライスター
工:土屋邦雄
佐:ハンスイェルク・シェレンベルガー
小:レオン・シュピーラー
346 :
名無し募集中。。。:2014/01/06(月) 11:53:51.62 0
指揮者で例えてくるとは
347 :
名無し募集中。。。:2014/01/06(月) 14:05:57.09 0
道重:豊臣秀吉
譜久:竹中半兵衛
飯窪:黒田官兵衛
348 :
名無し募集中。。。:2014/01/06(月) 16:21:56.91 0
いやいや、筆が早過ぎるだろw
エイリアン2のノベライズだろ?
面白いけど
349 :
名無し募集中。。。:2014/01/06(月) 18:01:16.39 0
从*・ 。.・)<これは謀反か?一体誰だ?
川* ^_〉^)<ももち光秀の軍勢かと
从*・ 。.・)<ももちか・・・
350 :
名無し募集中。。。:
ももちは飯窪さんに滅ぼされるのか