自動車のフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で7度の総合王者に輝いた
ミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏(44)が29日、フランス・アルプス
(French Alps)でスキー中に頭部を打ち、昏睡(こんすい)状態に陥っていることが、
搬送先の病院の発表により分かった。
12年に2度目の引退をしていた
同氏が搬送された仏南東部グルノーブル(Grenoble)の病院は声明で、ドイツ出身の
シューマッハ氏の容体について「脳に深刻な損傷を負い昏睡状態で病院に到着し、
直ちに脳神経外科手術が必要な状態だった」「重篤な状態が続いている」と発表した。
応急処置を施した地元当局者によると、シューマッハ氏は仏アルプスの高級リゾート、
メリベル(Meribel)で、ゲレンデ外(オフピステ)を滑走中に転倒し、頭部を岩にぶつけた。
スキーリゾートの関係者は事故発生直後、シューマッハ氏がヘルメットを着用していたことや、
「少し動揺していたが意識があった」ことに触れ、命にかかわるけがではないことを示唆していた。
シューマッハ氏の治療には、警察車両で駆け付けたパリの著名な神経外科医が当たるという。
スイスに家族とともに暮らす同氏は、メリベルに不動産を所有しているとされている。
同氏の広報によると、メリベルには私的な滞在のために訪れていた。事故発生時は、
14歳の息子と一緒にスキーを楽しんでいたとも伝えられている。
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