1 :
名無し募集中。。。:
2 :
名無し募集中。。。:2013/12/13(金) 21:05:11.94 0
3 :
名無し募集中。。。:2013/12/13(金) 21:58:59.41 0
新スレおね
4 :
名無し募集中。。。:2013/12/13(金) 22:06:55.54 0
>>1 *'・*・*・*・*・.,
| .*゚
∩ノハヽo .*゚ おつにな〜れ
(・ 。.・*从*゚
ヽ、*゚つ
。*゚ ⊃
☆ ∪~ *。
`・+。*・。*・。*・。*
5 :
名無し募集中。。。:2013/12/13(金) 22:32:25.90 0
新スレ乙です!
6 :
名無し募集中。。。:2013/12/13(金) 22:39:10.57 0
ノノ*‘ _l‘)<登場人物紹介ですわ
道重さん・・・エライ人。聖を大人にしてくれる方ですわ
えりぽん・・・将来の伴侶とも考えておりますわ。今はぽんぽんコンビとして活動中ですの
香音ちゃん・・・道重さんから大人にしてもらったあと、最初に手ほどきをしてさしあげますわ
「聖ちゃんが教えてくれたからー」って言わせたいんですの
里保ちゃん・・・部屋が散らかっているので、たまに忍び込んでおぱんつを拝借して
道重さんへの供物にしていますの。綿が多いのがたまにキズですわ。綿って生地のことじゃありませんわよ。カビですの
くどぅー・・・こんなもの魔法を封じて「さあ、どうするの?」って圧力をかけたら瞬時にシパパですわ
マサキちゃん・・・体は出来上がっているらしいので、いずれ拝む権利が聖にもあります
狗族、すなわちケモナーってやつですわ
はるなん・・・ネコに化けてるって事はやっぱりまぐわいの時もネコなのかしら
協会の会長・・・男には興味がありませんの
5人の男立ち・・・少女たちだったらすぐにでも助け出しますのに
7 :
名無し募集中。。。:2013/12/13(金) 22:43:38.02 0
ふくちゃん目線…かなり偏ってるなw他の人のも書いてくれww
8 :
名無し募集中。。。:2013/12/13(金) 23:16:31.82 P
まぐわいwww
9 :
忍法帖【Lv=30,xxxPT】(1+0:8) :2013/12/14(土) 00:04:21.70 0
新スレおめ
10 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 02:06:05.78 0
11 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 04:56:04.48 0
魔法の言葉で やらしい仲間が ぽぽぽぽーん
12 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 04:58:22.29 0
さすが姫様!
13 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 06:58:48.17 0
おーはー
14 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 08:22:13.51 0
ウィンガーディアム・レビオーサ
15 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 08:32:03.51 0
道重さんにも人物紹介してほしい
16 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 10:02:56.16 0
おなかすきすきー
17 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 10:11:53.94 O
ノリ*´ー´リ<・・・チーズトースト作ってみるヤシ
18 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 11:48:33.45 0
おひるー
19 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 12:19:19.05 0
20 :
魔法使いえりぽんのエクソシズム:2013/12/14(土) 12:20:06.41 0
「(生田、今頃何してるかな? 大丈夫かな?)」
昼下がり、道重さゆみは衣梨奈のことを心配していた
さゆみは衣梨奈なら出来ると確信したから任せてみた、あの子はああ見えて弱くない逆境も乗り越えられると思っていたから
今回の件を全て衣梨奈に任せてみたものの、でもやはり師匠として衣梨奈を心配せずにいられなかった
さゆみは本当はちょっとうざい衣梨奈がいなくて伸び伸びと一人で羽を伸ばすつもりだったけれど
どうしても親しくなった相手を気にかけてしまうのが、さゆみ自身の優しさだった
21 :
魔法使いえりぽんのエクソシズム:2013/12/14(土) 12:22:11.04 0
さくらを眠らせた衣梨奈は傷の様子を確認するために、さくらからパジャマを脱がせ身体に巻かれていた包帯を解いていた
包帯を解いて肌があらわになるたび、赤い瘡蓋になった多数の傷や痣が視界に入ってきたが
それと同時に、さくらの肌には自分の手で傷つけた傷以外にも奇妙な傷もあることが分かった
「(これは何だろう?)」
衣梨奈が不思議の思ったのは何故かというと、その傷にはまるで幾何学的な明確な形があったからだ
顔や肩や胸、手、腕、腹部、足と全体的にあり
その傷は爪で引っ掻いたのでは出来ないような形をしている
それが一体何なのか今の衣梨奈には見当もつかなかった
何かの形であることは分かるのだがそれが何を意味しているのか分からなかった
何故ならその奇妙な形の傷の上から、さらに引っ掻いた爪痕の傷がついてしまって解読不能になっているのだ
たとえ複数の傷で有耶無耶になっていなくても、その本来の形を見たところで解読できただろうか?
衣梨奈はさくらの傷を見てあれこれ考えているうちに眩暈がしてきそうだった
そもそも普段から衣梨奈は血が苦手だったから、こういうことをしているのも頑張って気力を振り絞ってやっている
衣梨奈は謎の傷の形の意味も気になったが、まずは傷の治療が必要だと想って
魔法の言葉を唱え手をさくらの裸体にかざし回復魔法で時間をかけて傷を治していった
昼から始まったその作業は時間を要し衣梨奈は時間の経過と共に疲れていったが気力で治し続けていき
全身の傷を治し終えた頃には外はもう薄暗い夕方になっていた
傷が無くなったさくらの裸体は、か細い体つきをしているが
しかし半年間も何も食べてなかったしては肌の張りがあり、まだ少女らしい健康的な身体だった
通常ならガリガリに痩せ衰えて骨と皮のような状態になっていてもおかしくないのに
そして傷が消えたさくらの素顔はかわいいと衣梨奈は思った
もしも悪魔憑き?の状態にならなければ、ごく普通の青春を送ることができたはず
どうしてこんな少女が過酷な目に遭わなければならないのだろう?
衣梨奈は普段の能天気さから今はシリアスモードになって真剣な顔で想いふけった
22 :
魔法使いえりぽんのエクソシズム:2013/12/14(土) 12:23:34.54 0
このまま、この散らかった部屋にさくらを寝かせたままにしておくのはどうかと想って
さくらの部屋から衣梨奈はさくらを抱きかかえ移動させる
魔導士とはいえ衣梨奈の体力はか弱い女の子並みで、同じ女の子のさくらの体重を抱えて引きずるのも大変
衣梨奈はさらに疲れてヒイヒイ言いながら眠るさくらを2階の別室まで運ぶ
そこは物置なのだが、あの汚れた部屋よりマシということで、さくらの母親に敷布団を用意してもらい
その上にさくらを寝かせ新しいパジャマと下着を着せ、しばらく眠らせておくことにした
睡眠の魔法はそう簡単には解けない、おそらく次の日までは眠ったままだろう
まだ、さくらの悪魔憑きの謎は解けていないがとりあえず安静にさせて明日考えよう
そう衣梨奈は考えて、さくらの両親の許しを得て1階の居間のソファで仮眠を取らせてもらうことにした
ソファに寝そべった衣梨奈はあまりの疲労感に沈み込み毛布を被るとすぐに泥のように眠り込む
それからどれくらいの時間が経ったのだろうか衣梨奈は目を覚ました
断続的な音に眠りから覚まされたのだ
さくらの両親も寝たのだろうか電灯は消され居間の中は夜の暗闇に包まれていた
腕時計を見ると時刻は夜の11時過ぎだった
夕方の6時くらいから今まで寝ていたようだ
その音は2階から聴こえる
耳をすましてよく聴くとそれは廊下を何かが駆けている音だと気付いた
さくらの両親でもないし、さくらちゃんでもないだろうと衣梨奈は想う
さくらは今魔法の力で深い眠りについている
では一体誰が?
ソファから身を起こすと衣梨奈は2階を見上げる
まだ2階の廊下を何者かが駆ける音が響いている
それは人間が二本足で走っているような音ではなく何かが早く廊下の床を駆けずっているという表現がピッタリだった
こんな夜中に奇妙な駆けずる音を聴いて衣梨奈は怖くなった
さくらに憑いてるかもしれない何者かが動いているのだろうか?
衣梨奈はビクビクしながら音がする2階へと階段を上ることにした
きっと怖いお化けでもみたら悲鳴を上げて逃げてしまいそう
23 :
魔法使いえりぽんのエクソシズム:2013/12/14(土) 12:24:48.58 0
階段を上がり2階の廊下まで来ると当たりを見回す
まだ音を出している正体の姿が見えない、衣梨奈はスイッチを押して2階の廊下の電灯をつけると廊下を進んでいく
明るくなったが駆ける音は聴こえるのにまだ姿が見ていない、怖いものに出会う前に引き返してしまおうかという発想が脳裏をよぎる
だがそう考えている内にもうその音が目の前から急速に迫って来た
まだ心の準備ができてない内に衣梨奈は杖をもって臨戦態勢に入る
「(いやぁ!来たぁ!?)」
目の前の廊下の角から「それ」は現れた
「それ」は全身が白く頭部には髪の毛も瞳も鼻も無い口だけの化け物だった
胴体からは数本のでかい三角の棘が突き出し(逆に三角の棘が胴体に刺さっているようにも見える)
動物特有の手足は無く、その棘がまるで手足の役割をしているようで、その棘で床を擦りながら駆けている
その頭部の口は苦悶に歪み、まるで苦しみや痛みを訴えているかのようだ
「それ」は瞳が無いのに衣梨奈の存在を確認すると、衣梨奈に向かって早く迫って来た
あの鋭い三角の棘が自分を切り突き刺す想像をし
明らかに自分に敵意を持って襲ってきていると衣梨奈は察し咄嗟に「それ」に向けて杖を向けて
目をつぶって魔法の言葉を叫んだ
「わわあぁぁぁ・・・ちちんぷいぷい!魔よ去れ!!」
唱えた魔法が杖から「それ」に当たると「それ」はもがき苦しみ口からつんざくような悲鳴を上げた
その悲鳴が周りの空間を揺らし衣梨奈の耳を痛くさせた
衣梨奈は杖を落として両手で両耳を塞いで悲鳴に耐える
そうしている内に「それ」は空中に四散し消滅していった
「それ」は消え去り廊下に静寂が戻ったが、まだ衣梨奈は耳が痛くて両手で両耳を押さえてうずくまるままだった
24 :
魔法使いえりぽんのエクソシズム:2013/12/14(土) 12:25:40.65 0
耳の奥がキンキンしてしばらく動けないままでいると
1階から騒ぎが聴こえたのかさくらの両親がやってくる音が遠くから聴こえてきた
「生田さん大丈夫ですか!?一体何が?」
「お願いです大きな声出さないでください耳がキンキンするっちゃ!」
少しの大きな声や音が耳に響くだけで耳が痛くて衣梨奈はそう答える
そして衣梨奈は想った
「(あれがさくらちゃんに憑いてるものなの?)」
25 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 12:26:15.87 0
続く!
26 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 12:43:02.70 0
続きキテタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!
まともに魔物が出てくる話は今までで初かもw
27 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 12:48:04.10 0
小田ちゃんの裸を見たり触ったりしただとー?w
28 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 12:53:12.15 0
大丈夫です誰かさんみたいにえりぽんにスケベな気持ちはありません
29 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 13:03:12.23 0
>>26 狛族まーちゃんや猫のはるなんは魔物じゃないの?
30 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 13:18:00.40 0
魔物扱いはちょっと違う気がする
どちらかというとケモノ・・・というのも違うなw
ファンタジーでいうエルフやドワーフみたいなもの?
31 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 13:19:34.90 0
超人や妖精や妖怪みたいなもの?
32 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 13:47:32.14 0
というかはるなんって猫なの?
普通に人間が魔法で猫に変身してる
だけだと思ってたんだけど
33 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 14:33:01.90 0
そういやはるなんの正体も謎だよね
34 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 14:47:52.94 O
猫の情報屋さんは魔法使いが変身してるんだとばかり思ってたけど
そういや本編では正体現してなかったのか
まーちゃんは獣人なんだよな
やっぱり満月の夜には変身するんだろうか?
35 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 15:09:38.73 0
飯田さんとこの猫がお願いして人間にしてもらったのが
はるなんみたいな話なかったっけ?
36 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 15:11:05.36 0
人間が猫に変身してるのは猫が人間に変身してるのか謎でした
古書店の情報屋という以外はるなんの生い立ちは不明
飯田師匠の使い魔でご褒美に猫から師匠の姿に似せて人間にしてもらったというサイドストーリーはあったけど本編ではなかった
37 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 16:49:43.55 0
ほう
38 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 18:19:27.10 0
./\__,ヘ,
iノノハヽ
ハ*゚ ゥ ゚)
丿 |
〜(,,__UU
39 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 18:44:01.65 0
>>36 そのサイドストーリーに対して「飯窪さんの設定、素敵だなしちゃおうかな」
という作者さんの発言があったから本編に取り入れられる可能性もあり
ただ現状では本編で言及はないので生い立ちは不明がやっぱり正解だね
40 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 18:47:55.02 O
<::ヽ ちちんぷいぷい♪優樹ちゃんが早く良くなりますように♪
|::::::\ 。'“゚`・*。 。*゚”`'。
∠ニニニ`_ ☆ * ゚+゚ ♪
|||9|‘_ゝ‘) / ゚''+。., ゚,, ,.。+''゚
<´ヽWノフつ ゚“・:+.:.。♪,,*:...。.:.+・ ”゚
. ミ≡=_、_. (,ノ(,, _,-、ゝ___ -、 ゚*。 ,
. 彡≡=-'´ ̄ ̄`~し'ヽ) ̄  ̄ ゙̄"′ ゚・*。+・`
41 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 19:52:47.13 0
42 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 20:08:15.29 O
>>41 つべで「まーちゃんおかえり」って検索して見てみな
きっと号泣するぞw
43 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 20:48:56.29 0
>>42 うん、その中に俺の書き込み入ってるから・・・w
44 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 21:14:14.26 0
新スレ乙あり!
45 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 21:14:51.16 0
?▼
遥は窓から差し込む強い日差しに瞼を擽られて目を覚ました。
どこだかも分からない部屋の、知らないベッドの上で自分が寝ていることを
夢現の中でぼんやりと受け入れる。
楽しい夢を見ていた。
目が覚めてから、どんどんと楽しくない想念が流れ込む。
どちらが現実で、どちらが夢。それも時間が経つにつれ、ちょっとずつ頭が受け入れた。
楽しくない方が現実だ。
夢の内容は殆ど覚えていないけれど、少し懐かしい気がする。
ようやくはっきりと目覚め、取り敢えず身体を起こした遥は、仲間のことを思い出していた。
遥は協会の施設で魔道士の卵として育った。
別に大層な目的があったわけでもなく、ただ身寄りのない魔道士の子供が
寄せ集められて育つ孤児院のような場所だったけれど、遥にとっては大切な家。
そこで一緒に育った仲間とは、掴み合いの喧嘩も数え切れないほどした。
大好きな友達だった。
でも多分、もう会うことは出来ない。
46 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 21:15:23.42 0
優樹は家族に会うことが出来るだろうか。
狗族は少し特殊で、一族全体が家族みたいなものらしい。
優樹は故郷からは離れて暮らしていたけれど、
今回のことは狗族の村にも伝わって、きっと心配しているに違いない。
自分達はこれからどう生きていけばいいのか。
その答えは、一晩寝ても浮かんできてくれなかった。
今は”大魔女”に甘え、世話になるしかない。
遥は改めて自分が寝ていたベッドと部屋を見回した。
壁にポスターが貼ってあり、さっぱりと整った勉強机に
教科書類が積んである。
本当に今自分は道重さゆみの家にいるんだろうか。
寝てる間に、別の、魔法なんて無い世界に飛ばされたんじゃないだろうか。
そんなことを思って苦笑する。
現実逃避を続けるには目が冴えてしまった。
47 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 21:16:01.88 0
道重さゆみという人について考える。
三大魔道士といえば、たった一人で協会を相手に出来る魔道士。
少なくとも、身近な魔道士からは想像もつかない、非常識な化け物だと思っていた。
ところがさゆみは、確かに威厳のようなものはあるけれど、
飛び切り綺麗な優しいお姉さんという感じで
とても協会が怯えるような相手とは思えなかった。
話が大きくなりすぎたのか。それともまだ、力を隠しているだけか。
窓の外から蝉の声が響く。
ひらひらと綺麗な蝶が窓を横切った。
外はとても暑そうだ。
遥は、色々ともつれる考えをばっさりと千切って、ベッドから飛び出した。
いつまでもベッドの上で考え事をしていても何も進まない。
ごちゃごちゃ考えるより、動いた方がいい。
その方が、自分の性に合っている。
部屋を出て階段を降りると、やっぱりそこが変テコな道重さゆみの家だと分かった。
48 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 21:17:46.77 0
ぼんやりと憶えのある部屋の戸を開ける。
そこは、昨日食事をしたリビングだった。
「おはよう、よく眠れた?」
座ってパソコンを見ていたさゆみが振り返り、遥に微笑みかける。
遥はその笑顔を見て何故だか少し、ほっとしていた。
「はい。あの、道重さん、本当に有難うございました」
「うんうん。ちゃんとお礼が言えるのはいいことだよ」
さゆみがパソコンを閉じ立ち上がる。
優雅な仕草だなと、遥はぼんやりと思った。
「取り敢えず、顔洗ってシャワー浴びといで?
生田とりほりほはもう学校行っちゃったけど、ちゃんと工藤の分も
朝ごはん作って行ったから」
「あ、はい。ありがとうございます…」
言われて、自分が一昨日から着たままの泥だらけの服で寝ていたことを思い出す。
部屋に沢山ある時計を見ると、朝と言える時間をもう過ぎていた。
49 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 21:18:49.96 0
「あ、でもその前に、まーちゃんの様子見とく?」
「はい」
思い出したようなさゆみの問いに、遥は条件反射のように素早く返事をした。
さゆみと一緒に恐る恐る優樹の寝ている部屋に入る。
窓が開け放たれていて、柔らかい風がカーテンを揺らしていた。
その向こうから、喧しい蝉の声が響いてくる。
「まーちゃん…」
穏やかに眠るその姿を見て、遥は一つ胸をなで下ろした。
少なくとも里保に、酷いことをされてはいない。
万に一つもそんなことがあるとは思って居なかったけれど。
顔色も昨日より幾分良く見えるのは、太陽の光があるからだろうか。
遥が眠る優樹の頬にそっと触れた。
柔らかく冷たい頬が、遥の手を冷まして、胸を熱くする。
遥は苦々しく笑いながら、その寝顔を慈しんだ。
この子に出会わなければこんなことにはならなかったのに。
50 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 21:19:27.41 0
最初は嫌いだった。冷たくあしらったりもした。
それなのに、気がつけば後ろにひょこひょことついて来て、慕ってくれた。
自分の生まれのこと、魔法のことを、まるで当たり前のように無邪気に語ってくれた。
考えても仕方ないことだけれど
優樹と出会って無かったら、今頃何をしていたんだろうと思う。
想像もつかないし、別に考える必要も無いと思い直した。
出会ってから、もう優樹に振り回されっぱなしで、それが楽しかった。
こうなったらもう腐れ縁、離れ離れになるまでは意地でも一緒に居ようと思った。
何だかんだあっても、今こうして側に居られているんだから。
「ん」
遥に頬を擽られて、優樹が小さく息を漏らした。
慌てて手を引いたけれど、優樹はそのままもぞもぞと身じろぎする。
そして、ゆっくりと目を開いた。
遥は何故だか緊張して、一つ唾を飲み込んだ。
「……どぅー?」
51 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 21:20:04.18 0
「おはよ。まーちゃん」
何だか久しぶりに聞く優樹の声に、照れくさくなって遥が笑った。
釣られるように優樹も口角を僅かに上げて
それから、目を二三度瞬かせ、改めて遥を見つめた。
不意に、優樹が起き上がる。
ベッドから勢いよく飛び出そうとして、足から力が抜けつんのめった。
慌てて手を差し出す遥に、優樹が倒れこむ勢いのまま、思い切り抱きつく。
「どぅー!どぅー!」
掠れた声で、優樹が何度も遥の名前を呼ぶ。
その目からは止めどなく涙が溢れていた。
遥は突然起き上がった優樹にびっくりして
突然目の前に現れた優樹の裸身と、その温もりに顔を真っ赤にして固まっていた。
でも、優樹の声を聞くうち、気持ちが溶けていく。
そっと優樹の背に手を回した遥の目からも、涙が幾筋も伝っていった。
さゆみは、眼前に広がる光景に思わず指を構えそうになり、ぐっとこらえた。
流石にこの場面を写真に収めて、もし万が一衣梨奈に見られでもしたら誤解される。
さゆみは優しい笑みを湛えながら二人を見つめ、
その様子を心のアルバムに丁寧に仕舞いこんだ。
▲
52 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 21:22:30.34 0
なんか記号の横に?が混入しちゃった
まーちゃんおかえりスレ俺もいたよw
不安な一月から始まりさゆ丼とか小田泣かとかれいな卒とかカビとかMステとか
楽しい一年だったなぁ
53 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 21:28:06.38 O
まーちゃん、なんで裸?
54 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 21:28:52.76 0
察しろ
55 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 21:30:07.03 0
読み返せ
56 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 21:34:27.77 0
基本大魔道士は自室に居る時にはネットパトロール
57 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 21:40:44.46 0
おつうううううう
58 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 21:49:54.65 0
更新乙!
やっぱり全部脱がしてやがったかさゆはw
59 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 21:54:57.43 0
おいおいそこはちゃんと写真を撮らないと…
60 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 21:56:48.33 0
みっしげさんくらいになると心のアルバムにdropboxくらい仕込んでいるさ
61 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 22:12:03.02 0
心のアルバム(R18)
62 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 23:01:46.05 0
おはよ。
まーちゃん
┌─────────┐
‖ ,, ノノハヽ ____
!.⌒⌒⌒` ノノハヽ⊂ル´。 `oハ i ヽ 日 \
| ヽ、 从*-_〉-)ヽ, `と ) .| ||二二二||
!|ヽノ ⌒'⌒⌒ ⌒´⌒`⌒゛ヽ_) \||二二二||
‖/ ノ ヽ ヽ ノノハヽ
.. ‖ヽ、 ノ ヽ. (・ 。.・*从
.. W"" ヽ 、 _ヽ ヽ `, ( )
."" ‖"⌒ " ' `''' ⌒ "' `‖ し--J
""W""""""""""""""""" W
63 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 23:02:28.35 0
┌──────)──┐
‖ ノノハヽ .‖ノノハヽ ____
!.⌒⌒⌒`川* ゙゚_〉゚)⌒⊂ル´。 `oハ i ヽ 日 \
| ヽ、 〃(`つ つ, `と ) .| ||二二二||
!|ヽノ ⌒'⌒ ⌒ ⌒ ⌒ ⌒`⌒ヽ__) \||二二二||
‖/ ノ ヽ ヽ ノノハヽ
‖ヽ、 ノ ヽ. (・ 。.・*从
W"" ヽ 、 _ ヽ ヽ `, ( )
."" ‖"⌒ " ' `''' ⌒ "' `‖ し--J
""W"""""""""""""""""" W
64 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 23:03:37.61 0
65 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 23:04:10.79 0
どぅー!
どぅー!
┌─────────))┐
‖ ノノハヾノノハヽ
!.⌒⌒⌒`⌒⌒⌒´川* ^_〉´。 `oハ
| ヽ、 ソ⌒゛⌒⌒/ `つと )
!|ヽノ ⌒'⌒ ⌒ ⌒ ⌒ ⌒`⌒ヽ__)
‖/ ノ ヽ ヽ ノノハヽ ぐぬぬ
‖ヽ、 ノ ヽ. (・ 。.・*从
W"" ヽ 、 _ ヽ ヽ `, " G G)
."" ‖"⌒ " ' `''' ⌒ "' `‖ し--J
""W"""""""""""""""""" W
66 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 23:04:49.89 0
(()) (())
ノノハヽ∩ ゲットだぜ!
ノハ*゚ ゥ ゚)ノ
(つ/ ̄ ̄ ̄/
 ̄ ̄\/_____/ ̄ ̄
67 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 23:06:15.79 0
飯窪さんwww
68 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 23:06:52.22 0
さすが密偵いつの間に
69 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 23:09:17.83 0
AAがどんどん大作になってくw
しかもはえぇww
70 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 23:12:48.93 0
職人さんステキ///
71 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 23:14:08.16 0
まーどぅーは正義
72 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 23:36:34.81 0
73 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 23:47:53.27 0
ノハ*゚ ゥ ゚)<鰹!鰹!!かーつーおー!! ジタバタ
ノリ*´ー´リ<はいはい、私の分もあげるから落ち着いて
|||9|‘_ゝ‘)<さすがネコっちゃね
74 :
名無し募集中。。。:2013/12/14(土) 23:48:04.42 0
写真ははるなんから貢物として渡されるんだろうな
75 :
名無し募集中。。。:2013/12/15(日) 00:00:49.65 0
ヤシがはるなんを餌付けしてる!
76 :
名無し募集中。。。:2013/12/15(日) 00:10:42.12 0
ノリ*´ー´リ<はるなんはネコなんだよね
ノハ*゚ ゥ ゚)<場合によってはタチにもなります
ノリ*´ー´リ<?
ノハ*゚ ゥ ゚)<なんでもないです
|‘ _l‘)
と ノ
77 :
名無し募集中。。。:2013/12/15(日) 00:14:25.24 0
こっそり聞いてるw
78 :
名無し募集中。。。:2013/12/15(日) 00:30:09.12 0
79 :
名無し募集中。。。:2013/12/15(日) 00:39:10.70 P
ノリ*´ー´リoO(太刀?家にある鞘に収まるじゃろうか)
ノリ*´ー´リ<はるなん、家の鞘つかう?太刀の(姿の)時困るじゃろ
ノハ*゚ ゥ ゚)<ウチの鞘?それはつまり鞘師さんの鞘師さんを鞘師さん鞘師さんしていいってことですか?!
ノリ*´ー´リ?
80 :
名無し募集中。。。:2013/12/15(日) 00:41:16.42 0
そろそろ大魔道士様が指を構える頃
81 :
名無し募集中。。。:2013/12/15(日) 00:56:47.26 0
82 :
名無し募集中。。。:2013/12/15(日) 02:08:06.76 O
まーちゃんおかえり・゚・(ノД`)・゚・。
83 :
名無し募集中。。。:2013/12/15(日) 04:07:03.90 0
おやぷみなさい
84 :
名無し募集中。。。:2013/12/15(日) 05:52:14.72 0
イタズラしないで眠らせてよ
85 :
名無し募集中。。。:2013/12/15(日) 07:19:56.29 0
魔法の言葉で楽しい仲間が
しゅわしゅわぽんぴんぽんぽーん
86 :
名無し募集中。。。:2013/12/15(日) 07:47:33.50 O
|||9|;‘_ゝ‘)<まーちゃんの朝ごはんは・・・
|||9|;;‘_ゝ‘)<まだ本調子や無かとやから、消化の良いものが良かよね・・・
Σ|||9|‘_ゝ‘)<今朝はみんなで朝粥にすると
|||9|^_ゝ^)<お漬け物やら佃煮もいろいろあるけんちょうど良かね
87 :
名無し募集中。。。:2013/12/15(日) 09:42:31.17 0
あげ
88 :
名無し募集中。。。:2013/12/15(日) 11:17:07.53 O
お腹すいたとよ
89 :
名無し募集中。。。:2013/12/15(日) 12:20:47.41 0
白湯をどうぞ
90 :
名無し募集中。。。:2013/12/15(日) 12:56:57.62 O
じゃあさゆのさゆをいただくと
91 :
名無し募集中。。。:2013/12/15(日) 13:56:35.35 0
みちしげさんの体から出る汁は
一滴たりともお渡しできませんわ
92 :
名無し募集中。。。:2013/12/15(日) 15:35:07.65 0
ほ
93 :
名無し募集中。。。:2013/12/15(日) 17:13:08.76 0
あげ
94 :
名無し募集中。。。:2013/12/15(日) 17:15:01.16 0
魔法のコトバ 口にすれば短く
だけど効果は 凄いものがあるってことで
しゅわぴんぽんぽん
95 :
名無し募集中。。。:2013/12/15(日) 17:17:25.66 0
96 :
名無し募集中。。。:2013/12/15(日) 18:57:22.35 0
|||9|‘_ゝ‘) <ちちんぷいぷい魔法にか〜かれ♪
氷結絶対零度
98 :
名無し募集中。。。:2013/12/15(日) 20:46:13.32 0
99 :
名無し募集中。。。:2013/12/15(日) 20:47:40.89 O
シパパパパパパ
100 :
名無し募集中。。。:2013/12/15(日) 22:04:19.17 0
ハウ
101 :
名無し募集中。。。:2013/12/15(日) 23:11:06.13 0
やっつー
102 :
名無し募集中。。。:2013/12/15(日) 23:34:30.37 O
1スレ目からの疑問を2つ
なぜりほりほは生田家で育てられたのか?
大魔導士道重さゆみが生田衣梨奈を弟子にした理由は?
この2つは単なる初期設定なのかそれともハリー自身がヴォルデモートの分霊箱だったような伏線なのか
考えると寝らんない・・・ZZZzzz
103 :
名無し募集中。。。:2013/12/16(月) 00:51:34.63 0
>>102 生田がさゆに弟子入りしたのはガキさんのおかげ
りほりほは孤児?
だとしたら両親不明?
104 :
名無し募集中。。。:2013/12/16(月) 01:34:55.23 0
りほりほの母親は実はさ.・・・おや、誰か来たようだ
105 :
名無し募集中。。。:2013/12/16(月) 02:41:18.46 0
りほりほの母親が鞘師だって?
じゃありほりほの苗字は鞘師っていうのかー!?
106 :
名無し募集中。。。:2013/12/16(月) 03:53:18.11 0
弟子なんてめんどくさい→未来を視る→弟子が少女達を連れてくる
ようこそ生田!
107 :
名無し募集中。。。:2013/12/16(月) 07:02:31.40 0
108 :
名無し募集中。。。:2013/12/16(月) 09:12:57.62 O
www
109 :
名無し募集中。。。:2013/12/16(月) 09:38:55.08 0
なるほどな生田がいなかったらりほりほもどぅまーも家に来ることはなかったんだな
110 :
名無し募集中。。。:2013/12/16(月) 09:53:40.31 0
実にさゆらしいw
111 :
名無し募集中。。。:2013/12/16(月) 10:02:41.03 0
フクかのもだぞ
112 :
名無し募集中。。。:2013/12/16(月) 10:47:12.16 0
生田の父親とさゆが恋に落ち
そして出来た子供がりほりほ
113 :
名無し募集中。。。:2013/12/16(月) 12:15:56.29 0
昼ヤシ
114 :
名無し募集中。。。:2013/12/16(月) 12:39:42.19 0
りほりほは実はホムンクルス
115 :
名無し募集中。。。:2013/12/16(月) 13:33:50.10 0
2014年4月13日(日)東京都:ベルサール渋谷ファースト
3ショットチェキ会
生田衣梨奈&鞘師里保
116 :
名無し募集中。。。:2013/12/16(月) 15:54:36.10 O
ノリ*´ー´リ
117 :
名無し募集中。。。:2013/12/16(月) 17:30:32.37 0
ほ
118 :
名無し募集中。。。:2013/12/16(月) 18:53:11.78 0
あげ
119 :
名無し募集中。。。:2013/12/16(月) 20:05:51.34 0
ちちんぷいぶい
120 :
名無し募集中。。。:2013/12/16(月) 20:10:42.05 O
ノハ*゚ ゥ ゚)
121 :
名無し募集中。。。:2013/12/16(月) 21:23:24.49 0
<::ヽ 保全の魔法を使うっちゃよ♪
|::::::\ 。'“゚`・*。 。*゚”`'。
∠ニニニ`_ ☆ * ゚+゚ ♪
|||9|‘_ゝ‘) / ゚''+。., ゚,, ,.。+''゚
<´ヽWノフつ ゚“・:+.:.。♪,,*:...。.:.+・ ”゚
. ミ≡=_、_. (,ノ(,, _,-、ゝ___ -、 ゚*。 ,
. 彡≡=-'´ ̄ ̄`~し'ヽ) ̄  ̄ ゙̄"′ ゚・*。+・`
122 :
名無し募集中。。。:2013/12/16(月) 22:21:01.20 0
あげ
123 :
名無し募集中。。。:2013/12/16(月) 22:49:59.44 0
124 :
魔法使いえりぽんのエクソシズム:2013/12/16(月) 22:51:17.13 0
どうやら、さくらの両親にはあの存在の姿は見えていないようである
人間も含め、この世界の全ての生物とは異なる次元の人智を超えた存在は通常、普通の人には見ることが出来ない
一般的に幽霊、天使や悪魔、怪物、化け物、魔物、妖魔、妖怪などと呼ばれているものがそれである
それらを見ることが出来るのは一部の特殊な者達に限られる、例えば魔導士である
とはいえ魔導士である衣梨奈自身も「それ」を見たのはこれが初めてだった
以前からそういう存在がいることは協会に属していた時から聞かされていたが
しかし、衣梨奈魔導士の端くれではあるが、そういうオカルトめいた話はどこか現実的ではないように感じていて半信半疑でいた
だが今回の小田さくらの事例を目の当たりをして衣梨奈は考えが変わった
特に数分前の怪物を目撃して確信したのだ「本物」はいると・・・
衣梨奈は物置の部屋の扉を開けて寝ているさくらの様子を見てみることにした
相変わらず、さくらは穏やかな顔で今は寝ている
特に、さくらの身に異常はないようだ
そう確認すると衣梨奈は部屋の扉を閉めて1階のバスルームに向かい洗面台で自分の顔を水で洗った
その後、洗面台の鏡で自分の顔を見てから昼間にさくらの平手が当たった方の肩を着ている服をずらして見てみた
鏡に映る肩には鎖骨の辺りに内出血で紫色になった痣ができている
今まで必死で痛みも忘れていたが改めて見ると尋常じゃない力でダメージを受けたのだと衣梨奈は再確認する
指で痣を押してみると刺すような痛みが走り衣梨奈は顔を歪めた
それでも骨は折れてないようだ、このまま放っておいても大丈夫だろうと衣梨奈は想いそのままにしておくことにした
居間に戻るとまたソファに倒れこむ
ソファに仰向けになりながら暗い天井を眺め衣梨奈はさっきの事の考えた
「(さっきのは何やったのやろう?)」
あの2階の廊下で出会った怪物・・・おぞましく恐ろしい姿だったけど何かを訴えてるように感じられた
苦痛に歪んだような口・・・まるで心の慟哭と悲痛を表してるかのよう・・・
自分が魔法をぶつけたらすぐに消えていってしまった・・・まるで実体の無い霧のような存在のよう・・・
衣梨奈はあれこれと考えていても、まだ答えも正体は分からないから同じことを考えるのは止めようと想い違うことを考えた
125 :
魔法使いえりぽんのエクソシズム:2013/12/16(月) 22:52:30.29 0
「里保・・・今どうしてるかな?」
衣梨奈はそう独り言を呟いて里保のことを思った
脳裏に里保の笑顔が浮かんでは消え、衣梨奈はいつしか眠たくなって眠りについた
レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返し、レム睡眠の浅い眠りの中、衣梨奈は夢を見ていた
こんな状況の中、何故かアンパンマンの夢だった
ばいきんまんが今日も悪さをしアンパンマンがやって来て、アンパンマンとばいきんまんが喧嘩している
そこに、ばいきんまんを助けるためにドキンちゃんが加勢してくる、そのドキンちゃんの後ろ姿が見える
衣梨奈はそのドキンちゃんの後ろ姿をジッと見つめていると、ドキンちゃんは衣梨奈の視線に気付いたのか衣梨奈の方を振り向いた
振り向いたドキンちゃんの顔は譜久村聖だった・・・
「えぇっ!?」
そこで衣梨奈は目を覚ました
あまりのおかしな夢にモヤモヤとした気持ちで寝覚めが悪かった
今の窓から外の明るい光が差し込み今の時間帯は早朝なのだと告げている
寝癖のついた髪をかきながら眠気まなこでソファから起きて夢で見た譜久村聖のドキンちゃんの姿と顔を思い出して衣梨奈は半笑いになった
「(聖・・・)」
普段から聖は親しい衣梨奈にアンパンマンが、特にドキンちゃんが好きなことを熱弁したり
アンパンマンやドキンちゃんのアイテムに夢中になる聖の姿を衣梨奈は見てきた
だから、そんな夢を見たのだろうか?
「(でも何でよりによってこんな時にあんな夢見ると?)」
昨日から緊張していた衣梨奈は今日も真剣に気を引き締めて、さくらのエクソシズムに取り組もうと思っていたのに
聖のドキンちゃんの夢で、ちょっと脱力してしまった
コミカルな夢の内容とシリアスな現実のあまりの落差に複雑な気分になる
126 :
魔法使いえりぽんのエクソシズム:2013/12/16(月) 22:53:53.04 0
何とか気を取り直して、また寝ているだろうさくらの様子を見るために衣梨奈は2階へと上がる
物置の部屋を開けると衣梨奈すぐに異変に気付いた
寝ているさくらの胸の辺りのパジャマがまた血で染まっている光景が視界に入ったからだ
昨日の内に全ての傷は治療したはずなのに、何故また血が出ているのかと衣梨奈は想った
急いでパジャマの上着のボタンをはずし、さくらの上半身が見えるように上着をはだけさせると
胸やお腹辺りの肌にまた傷が付いているのが見えた
「どうして?」
さくらは確かに今まで眠っていたはず、だから自らの指でまた肌を傷つけたとは思えない
その証拠に、さくらの指に血は付着してなかった
衣梨奈は想った、考えられる可能性はただ1つ、何もしてないのに自然に肌に傷が付いたのだということ
その要因や原因は不明だが衣梨奈はその可能性以外考えられなかった
それに昨日から数々の不思議なものを見てきた衣梨奈にとっては、もう何が起こってもおかしくないと
この現象もあまり驚かずに信じることができた
衣梨奈は、さくらのパジャマの上着を脱がすと付いている傷をよく観察してみると
昨日は分からなかったが、その傷は何かの文字であると分かった
何と書いてあるのか衣梨奈は角度を変えて、その文字を見ていたら何と書いてあるのかが分かった
”HELP ME”(助けて)
全ての文字の傷はそう書かれている
衣梨奈は思った、この子は助けを求めてる・・・・
127 :
名無し募集中。。。:2013/12/16(月) 22:54:55.96 0
続くよドキンちゃん!
続く・・・
128 :
名無し募集中。。。:2013/12/16(月) 23:05:22.43 0
おつです!
謎が謎を呼ぶエクソシズム
続きも期待
129 :
名無し募集中。。。:2013/12/16(月) 23:06:11.76 0
ありがとう!
130 :
名無し募集中。。。:2013/12/16(月) 23:23:07.07 0
エクソシズムキター!!
さくらちゃんを助けてやってくれえりぽん!
と思いながら頭の中では全然違うことが浮かんでた俺
ノノ刀e _l‘)<助けてお願い これ以上私 我慢なんてできない ハァハァ
ハ;´ 。`ル。o(何かすっごい視線感じる…)
131 :
名無し募集中。。。:2013/12/16(月) 23:47:59.59 0
フクちゃんのドキンちゃんがドキドキしてるのですね
わかります
132 :
ちょっと毛色の違うの書いてみた:2013/12/17(火) 00:41:01.50 0
ハートフルラブコメディと真反対の方向に行きそう
とりあえずプロローグ
133 :
ちょっと毛色の違うの書いてみた:2013/12/17(火) 00:41:42.76 0
世界が闇に沈む。
家族が団欒の一時を過ごしていた灯りもすっかり消え街は眠りについた。
突然、その街が戦慄に慄いた。
眠りについていた人々は突然の悪夢にうなされ、眠りにつく前の人々は謂れのない恐怖と不安に身を強張らせた。
街中で犬たちが狂ったように吠え立てる、ある犬は威嚇するように、またある犬は恐怖にかられたように。
そしてある犬は自分たちの大切な高貴な仲間に「逃げろ、できるだけ遠くに逃げろ」と知らせるために・・・
その犬たちの狂騒の中を暗黒の気を纏い一人街を歩く不気味な影。
双眸に絶望と狂気を仄めかせ、ただ街を彷徨う。
なにを求め、誰を欲しているのか・・・
その真意は影の周囲に蠢く妖しきものどもにも窺い知れなかった。
夜行性の者が多い魔導士のご多分に漏れず皆で夜更かしの真っ最中の道重邸。
あの夏の日、ここに身を寄せてから遥と優樹はすっかり居ついてしまっていた。
里保もその優樹の治療のため泊まり込んでいるうちになし崩し的にこの家の一員になっている。
形ばかりに宿題を広げただけでおしゃべりに夢中な4人を見守りながらさゆみはネットパトロールに精を出す。
と、突然背筋が凍るような皆が哀しくも禍々しき気に気付き顔を強張らせる。
だが、
「こんだけヤバそうなのは久しぶりっちゃね、道重さん」
「魔界や冥界の更に奥深くから封印を破って迷い出してくるなんてよっぽどヒマなんだね」
と何でもない事のように平然と話すさゆみと衣梨奈に里保も遥も優樹もあっけにとられるしかなかった。
そんなさゆみが唐突に告げた。
「狙われているのはまーちゃんね」
さゆみの言葉にぎょっとする遥と優樹の肩を衣梨奈がそっと抱く。
「大丈夫、衣梨たちには道重さんがついてるっちゃよ」
その言葉に頷くしかない二人は、それでも不安そうに眉を寄せていた。
協会からは当然なんの指示もない、執行魔導士とはいえ自分が受けて立たなければならない謂れはない。
だが、さゆみが狙われていると言う優樹を傷つけたのは自分だ、やはりここは・・・
「ウチが・・」
一振りの剣を手に立ち上がった里保をさゆみが制した。
「この相手は多分りほりほじゃまだ歯が立たないの、さゆみが行くからりほりほと生田は二人をお願い」
その言葉を聞いて衣梨奈が静かに呪文を唱え始めた。
134 :
ちょっと毛色の違うの書いてみた:2013/12/17(火) 00:42:14.70 0
やがてさゆみの体を柔らかな聖なる光が包み込む。
「ありがと、生田」
「気を付けてくださいね、道重さん」
「大丈夫、二人を頼むね」
まるでコンビニにでも行くような軽やかさでさゆみは出て行った。
その背中を見送り、衣梨奈はさらに呪文を詠唱する。
詠唱の終わった衣梨奈に里保が声をかける。
「えりぽん、やっぱりウチも・・・」
「里保は攻撃系の魔法しか使えんとやろ」
「うん」
「道重さんが攻撃に専念できるように守備系の呪文使えるえりの方が役に立つっちゃよ」
「そうか・・・」
「そのえりでも出て行ったら足手まといっちゃけどね」
そう言ってほほ笑む衣梨奈に遥が尋ねた。
「道重さんてそんなに強いっすか?」
「道重さんが本気出したらこの街くらい一発で消し飛ぶっちゃよ」
「街を一発で吹き飛ばすって道重さんすごいっ!」
この言葉には遥や優樹のみならず里保までが息を呑む。
「里保がこの街に来る半年前に道重さんが似たのやっつけた時には北の荒れ地が池になったとよ。
だから道重さんに任せといたら大丈夫っちゃ。さてお茶でも入れるっちゃね」
135 :
ちょっと毛色の違うの書いてみた:2013/12/17(火) 00:43:43.82 0
キッチンへ向かう衣梨奈の姿を見送り、里保は二人に声をかけた。
「気付いてる?」
「あっうん、生田さんの魔法ですよね」
「よくわかんないけど・・まーちゃん安心なう」
「まだ完全じゃないけど絶対防御魔法、えりぽん・・いつの間にこんな魔法まで」
「使える魔導士はそんなにいないはず・・・」
「うん、ウチの知ってる範囲でも数人じゃ」
「うぃくたさん、さすがみにしげさんの弟子だ」
「弟子っていうかただの居候っぽいけどね・・・」
苦笑する里保の耳に例の呪文が聞こえてきた。
「ちちんぷいぷい、おいしくな〜れ♪」
「絶対防御魔法が使えるかと思えばあれだもん、生田さんっていったい」
こめかみを抑えながら遥がぼやくと里保が「ウチに聞いても無駄じゃけん」とやれやれとばかりに答えた。
そう答える里保の眉が上がった
「あっ!」
「消えちゃった!」
「うんっ、終わったみたいじゃ」
あの禍々しい気が一瞬大きく揺らいだかと思うと唐突に消えていた。
「お茶入ったとよ」
キッチンから紅茶を運んできた衣梨奈が言葉をつづけた。
「多分っちゃけど東の丘が丸ごと消えとるやろね」
「丘が丸ごと消えるって」
目を白黒させながら遥が息を呑んでいる。
「道重さん、チマチマすんの面倒がるから多分街の外れまで引っ張ってって一気に吹き飛ばしたっちゃよ」
「だからえりぽん、吹き飛ばすって言っても丘ごとっていうのが」
「相手の周りを魔法結界で厳重にシールドして、そこに魔界の空間を重ねるっちゃよ」
「んんっと、ハルよくわかんないんですけど」
「紅茶おいしいっ!うぃくたさんの魔法凄いっ!」
「まーちゃんありがと、で、物理のなんか難しい理屈で核爆発並みの爆発が起きるんだって」
「それって禁呪だよね、それにもう大昔に失われた魔法のはず」
「その失われた魔法もほとんど道重さんは復元してるっちゃよ」
もう、呆然とするしかなくなり言葉を失った里保と遥のとなりで優樹は紅茶をおいしそうに啜っていた。
136 :
ちょっと毛色の違うの書いてみた:2013/12/17(火) 00:44:31.18 0
里保は眩暈すら覚えながら思った。
道重さんはなんて人なんだろう、あんなに美しく優しい笑顔で自分たちを包んでくれるのに丘一つ吹き飛ばす失われし禁呪を自在に操るなんて・・・
だが、里保も衣梨奈も遥と優樹もまだ真実の片鱗すら知らない。
衣梨奈と里保がさゆみの下にいる真の理由を。
非常に稀な「因子持ち」が二人もその友人にいる訳を。
そして4人が同じ年に生を受けたのはなぜかも。
優樹と遥が導かれるようにさゆみの下に身を寄せたのが偶然ではなかったことも。
そして6人が世界の命運を担うことになる運命にあることも。
まだ何も知らなかった。
全てを見通していたのは二人の歴戦の魔導士さゆみと理沙、そして衣梨奈の父だけ・・・
137 :
ちょっと毛色の違うの書いてみた:2013/12/17(火) 00:45:42.08 0
続きはまた今度・・
138 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 00:56:03.98 0
139 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 01:11:13.59 0
>>137 おお!これはまた本編とはまた違ったワクワクする内容ですねー続き楽しみにしてます
140 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 01:26:47.69 0
>>137 どんどん広がるえりぽんワールド楽しみにしています
141 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 01:55:28.06 i
142 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 02:07:02.14 0
从*・ 。.・)<こっそりと工藤にエロい本音を吐かせる魔法をかけたの
ハo´ 。`ル<譜久村さんにエロサンタのコスプレしてもらいたいな
ハ;´ 。`ル<・・・何言っちゃってるんだろハルは
143 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 03:08:21.44 0
また楽しみな話が始まったー
カッコイイ話は他の作者さんに任せて緩くのんびり
と言いたいとこだけどこっちもちょいちょいシリアス展開に向かいそうな予感
144 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 03:09:42.83 0
▼
いろいろな考えが頭をめぐって聖は夜なかなか寝付けなかった。
遥たちのことやさゆみの話のこと。
それらはやはり、関わり合っているのだろうか。
自分には一体どんな関係があって、どのように「大人になる」んだろう。
想像と妄想が膨らみすぎて、
勉強なんて手につかず、寝不足気味で登校した聖は
衣梨奈と里保の姿を見つけて一目散に駆け寄った。
「おはよう!えりぽん、里保ちゃん!ねえ、あの子、どうだったの?」
食い気味に迫る聖に気圧され、衣梨奈と里保が顔を見合わせて苦笑する。
145 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 03:10:13.34 0
「おはよう、ふくちゃん」
「おはよ、聖。優樹ちゃんなら大丈夫。まだ寝てるけど、だんだんよくなりようけん」
優樹という名前を始めて知った聖だったけれど
すぐにあの少女のことだと分かって、胸をなで下ろした。
「そっか、良かった…遥ちゃんも、道重さんの家に泊まったの?」
「うん。昨日大分疲れてたみたいやし。てかこれからは暫く二人共うちに住むことになったとよ」
「そうなんだ!いいなぁ」
何も分からないけれど、二人が暫く道重家に居てくれることは嬉しい。
衣梨奈達が二人を気持ちよく迎え入れてくれたことも嬉しかった。
最初に二人を連れて行ったのは自分だから。
三人が話していると程なく香音も教室に姿を見せた。
挨拶を交わして話に加わる。
146 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 03:11:16.43 0
「そうだ、それでね、えりぽん、例の話なんだけど…」
聖が頬を染めて切り出した言葉に、香音が首を傾げた。
衣梨奈と里保は、聖が昨日さゆみに揶揄われていたのを思い出す。
それですぐ、聖が些か勘違いしている話のことだと分かった。
何を想像したのか思い出したのか、聖がもじもじと恥ずかしそうに言葉を続ける。
「道重さんのお話…いつ…?」
「なに?なんかあたし置いてけぼりなんですけど」
途中から加わった上に昨日の顛末を知らない香音が
面白くなさそうに割り込む。
衣梨奈が、そんな香音に笑いかけた。
「香音ちゃんも一緒に、って言いよったけん。
なんか、聖がテストに集中出来ないと困るから早いほうがいいって。
今日でも、二人が大丈夫ならうちに来ん?」
里保はその言葉を聞きながら、少しだけ黙考した。
147 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 03:12:25.28 0
話を聞いたら聞いたでいろいろと考えてしまって、集中出来ないんじゃないかとも思う。
さゆみのこと、衣梨奈のこと、魔法のこと、魔道士のこと。
今までに見ていた世界が一変するような話だ。
聖や香音の気持ちを考えれば、それを伝えるのに慎重になるのも分かる。
でも、タイミングとしては今が一番いいのだろうと思った。
新しい道重家の住人になった遥と優樹について、魔法のことを抜きに説明するのも難しい。
「何か全然話が見えないんだけど」
香音が一人ついて行けなくて、不平の声を漏らした。
そんな香音に、里保が説明する。
「道重さんがね、ふくちゃんと香音ちゃんに話したいことがあるって。
昨日ちょっと色々あって、それも関係してくる話なんだけどね」
「へぇ、道重さんが改まって…なんだろ、想像つかない」
「大人の階段……」
「ん?何、聖ちゃん」
148 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 03:13:04.08 0
どこか焦点の合っていないような聖の様子に里保と衣梨奈が苦笑する。
いい加減可哀相だと思って里保が声を掛けた。
「あれね、ふくちゃん。道重さんの…」
冗談、と続けようとして、聖がはたと思い出したように言葉を被せた。
「そういえば、えりぽんと里保ちゃん、その話知ってるんだよね!?」
「え、うん」
「てことはさ、二人はもう大人に、なっちゃったの…?」
どこか悲壮感さえ漂う聖の顔に、衣梨奈は吹き出しそうになるのを必死で堪えて一歩下がった。
香音も、そんな三人の様子に、また聖が何か勘違いをしていると考えて
生暖かい視線を送りつつ一歩下がる。
聖の迫力を正面で受けた里保だけが、その言葉につと黙り考え込んだ。
魔道士とそうでない人の立場は違う。
さゆみは、『自分達魔道士はずっと子供みたいなもの』と言った。
物心がついた時から魔法を知っていた自分は、大人になったとは言えない。
魔道士が大人になるというのはどういうことなんだろうと、ふと思った。
149 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 03:13:42.84 0
「ううん、ふくちゃん。確かにウチとえりぽんは話は知ってるけど、
大人になったわけじゃないよ。大人に、なりたいけどさ」
「え、それって耳年増ってこと…?」
「耳年増?よく分かんないけど……」
二人の会話を聞いて衣梨奈は堪えきれずクスクスと笑い出した。
香音も呆れ気味にその様子を見て、それから笑う衣梨奈に尋ねる。
「あれ、会話噛み合ってないよね?」
「噛み合ってないね。うけるー」
ちぐはぐな会話をする聖と里保を
笑いながら見守りつつ話す。
「で、道重さんの話って何なの?わざわざ道重さんが
あたしと聖ちゃん呼び出してするって、結構大事な話なんだよね?」
「うん、大事な話。えりも里保も関係してるし、多分香音ちゃん達びっくりすると思う。
やけん、今えりの口からは言えんと。ごめんね」
「うんにゃ、いいけど」
150 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 03:14:16.47 0
「今日、大丈夫?聖はあの感じやと意地でも来そう」
「そだね。ダメって言っても聖ちゃんに引っ張ってかれそう。
うん、お邪魔するよ」
香音は聖達の方を一瞥して苦笑しながら衣梨奈に告げた。
なんとなく、想像がつかないわけじゃない。
さゆみや衣梨奈、そして里保には謎めいたことが多いと感じていた。
多分、そんな様なことを話してくれるんだろう。
それが具体的にどんなことかは分からないけれど、里保と衣梨奈の表情を見る限り心配することは無さそう。
それに、二人やさゆみにどんな秘密があっても、大好きな気持ちが揺らぐとは到底思えなかった。
「ありがと、香音ちゃん。あと、一緒に香音ちゃん達に紹介したい子達もおると」
「何?新しい友達?」
「ううん、まだ友達じゃない。でも、友達になりたい。友達になれると思う。
やけん、香音ちゃん達も、一緒に友達になろ?」
人懐こく笑う衣梨奈を見て、香音も思わず笑みを返した。
151 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 03:15:04.50 0
衣梨奈のこの笑顔はずるいと思う。
誰だって、友達になりたいと思ってしまうはずだ。
まあ、自分は仲良くなるのにちょっと時間が掛かったけれど。
そんなことを思い出し、香音はまた苦笑した。
自分はあまり人付き合いの得意な方ではないと思うけれど、
衣梨奈がこんな風に笑って言う『紹介したい子達』に会うのが、少し楽しみだと思う。
自分もちょっと変わった。衣梨奈に変えられたと思うと、照れくさくなって
意味も無く衣梨奈の肩をポンポンと叩いた。
結局聖と里保の会話は噛み合わないままチャイムが鳴り、授業へと向かう。
それぞれ気になることがあって、気もそぞろにテスト前の重苦しい教室に溶け込む。
まるで関係がないというように、夏の太陽がカンカンと街に照りつけていた。
▲
152 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 03:18:50.02 0
脳内に色々設定はあるけど書ききれる気がしないから設定集として書いちゃおうかと思ったり
でもそれしちゃうと負けかなとも思ったり
153 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 03:29:01.62 0
単言
絶妙です
154 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 03:44:50.57 0
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
いや〜勘違いしてるフクちゃんがかわいすぎるw作者さん乙です!
155 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 03:57:19.12 0
本編のふくちゃんまで・・・w
156 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 04:23:47.89 0
寝てる内に更新きてた!
157 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 06:08:35.41 0
フクちゃんキャワ!
158 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 07:53:46.03 O
譜久ちゃんとズッキのキャラの書き方上手いなあ
違和感なく本人の声で再現されるわ
159 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 07:54:59.16 O
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
,。∩______フ *
+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜朝から保全の魔法っちゃよ♪
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
160 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 09:38:23.23 0
時間かかっても良いから最後までよませてくれーw
161 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 11:33:53.53 0
あげ
162 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 11:42:33.95 0
>え、それって耳年増ってこと…?
あかんふくちゃんおもしろすぎる
163 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 12:02:06.45 0
>>136 細かいけど理沙ががきさんのことなら里沙ね
いい作品が多くてうれしい限りです
作者様たちありがとう
164 :
ちょっと毛色の違うの書いてみた:2013/12/17(火) 12:05:49.70 0
165 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 12:42:57.96 0
イキロ w
166 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 12:44:24.59 0
早まるなw
167 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 13:13:11.54 0
見て、えり格好良かろ♪
<::ヽ 。'“゚`・*。 。*゚”`'。
|::::::\ ☆ * ゚+゚ ♪
∠ニニニ`_ /゚''+。., ゚,, ,.。+''゚
|||9|‘_ゝ‘)つ ゚“・:+.:.。♪,,*:...。.:.+・ ”゚
⊂ へ(/⌒) ゚*。
ノリ.〉 /^/@ニ)' ゚・*。+・`
〈 〈/ ,/
(_/@二)
`ー―'"
168 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 15:28:14.05 0
すごw
169 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 17:06:59.47 0
∧∧ ∧∧
∧∧_____ ∧∧ /"⌒ヽ ____∧∧ (゚ ゥ ゚*(゚ ゥ ゚*)
(゚ ゥ ゚*) (゚ ゥ ゚*) ./ ノ∪ (*゚ ゥ ゚)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
⊂⊂,,---------と つ .∧∧ /------ ∧∧つつ
| | ⊂(゚ ゥ ゚*)つ (゚ ゥ ゚*)"
∩∩ ⊂_⌒ .ノ〜 ∪∪,|
| ⌒〜 ∪" .|∧∧
| | (゚ ゥ ゚*)
,ノ ,,ノ /∪ ノ⊃
∧∧ / /,, /
(゚ ゥ ゚*) 〜( __ )
∪∪ ∪∪
170 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 18:24:55.82 0
しゅわぽくやっつーなのだろうねシパパパ
171 :
◆HOZENrvy2w :2013/12/17(火) 19:53:36.49 0
172 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 20:34:18.34 P
>>171 大会って年末恒例のあれ?
これでどうしろとw
173 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 21:28:01.34 0
174 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 21:57:15.42 P
か、加護ちゃん
175 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 22:07:28.68 0
鬱蒼とした森を抜けた小高い山の麓に、その街はあった。
素朴な木造の家屋が、夕日に照らされオレンジ色に染まる。
「日が暮れる前に着けてよかったわ〜」
里沙は大きなため息つくと、額の汗をぬぐった。
旅を始めてはや一年。魔法で飛び回っていた頃には気づきもしなかった
この世界の大きさを、歩いて旅をすることにより里沙は実感していた。
ふと懐に違和感を覚えケータイを取り出すと、メールが受信されていた。
『そろそろ次の街に着いた頃かな?
その地域一帯は完全に協会の影響が届かない範囲だから本当に気をつけてよね。
でもだからこそガキさんの会いたい人が見つかるかも・・・!?
ともあれ、ちゃんと街に着けたなら報告ヨロシク〜(ハートマーク)』
魔法の効果により電波が届かない地域でもメールが受信できる優れもののケータイ、
その送り主は予想通りの人物だった。
「ちょうど到着したタイミングでメールだなんて、まこっちんはほんと几帳面だなぁ」
心配してくれるのはありがたいが、ずっと返信がないと
使い魔を大群で放って捜索でもしかねないのは少々困りもので、
里沙は歩道脇のベンチに腰掛けるといそいそと返信作業にいそしむ。
独りで旅をして実感したもうひとつのこと。
それは人と人の繋がりのありがたさだった。
176 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 22:08:14.76 0
協会を抜けて独りで旅に出ると決めたとき、真っ先に制止したのがまことだった。
里沙に対して、怒り、批判し、心配し、感情の全てをぶつけてまで想ってくれた
友のありがたさを、改めて心に噛み締める。
結局、行く先々で定期的に連絡を入れるという約束で
まことからもようやく理解を得られたのだが、
その心配症なところは未だに変わりがない。
旅を始めた当初など、新しい街に着くたびにその街の協会魔道士が出迎えに来る有様で、
なんでも本来上層部から里沙を監視するように指示が出ていたのを、
まことが手を回して里沙を歓待するようにと指示を捻じ曲げたらしく、
それだけはやめてくれとまことに頼みこんでようやく落ち着いたなんてこともあった。
「この街には誰かいるかな」
返信を終えた里沙が、街並みを眺めながらつぶやく。
里沙が旅をする理由。
それは旅によって世界を、そして自分自身を見つめ直すとともに、
これまで立場上もあってなかなか会うことのできなかった人に
この機会に会いに行きたいという想いもあった。
ともに魔法の研鑽しあった古い友人、幾度も魔法の刃を交えた戦友、
里沙を導いてくれた先輩、そして魔道士を志すきっかけとなった憧れの存在・・・。
今ではみんなどうしているのかわからない。
居場所を探そうにも、魔力の失われた里沙ができることはほとんどない。
ただ、こうして世界中を旅しているうちに、きっといつかまた巡り会える。
理由もなく里沙は確信していた。だってそれが人の縁というものだから。
177 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 22:09:11.53 0
こうして独りで腰掛けていると、さゆみが生田を連れて突然現れたあの日を思い出す。
生田の行動力が並じゃないのは承知していたつもりだったが、
まさかさゆみに殴り込みをかけるとはさすがの里沙も予想外だった。
でも、生田とさゆみの出会いは、きっとかけがえのない成長をもたらすものになるはずだ。
それは生田はもちろん、おそらくさゆみにとっても・・・。
はたして次に生田に会える日はいつになるのか。
世界一の魔法使いになって自力で会いに来るなどと宣言した手前、
さすがにしばらくは会えることもないだろうが、
それでも今この瞬間にひょっこりと顔を出してもおかしくないような、
そんなフットワークの軽さが生田にはある。
ふとそんなシーンを想像して、里沙は思わず俯いて込み上がる笑いをこらえた。
その時。
「ちょっとガキさんがこんなところにいるなんて超ウケるんだけど」
それはもちろん生田の声ではなかった。
なかったが、忘れようもない懐かしい声。
「久しぶり、会いに来たよ」
そして2人は顔を見合わせ、あの頃のように破顔一笑した。
(つづく?)
178 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 22:56:34.31 O
ガキさん主人公の話が。
誰だろ、愛ちゃん?
179 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 23:22:12.98 O
亀かと思った
会いたくて旅してるのは安倍しゃんかな?
180 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 23:25:38.66 0
名前欄とかで区別してほしい
作者さんが増えてきてるので
固定にしてっているんではなく「作品題名(タイトル)」とかでいいんで
181 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 23:46:24.23 0
182 :
名無し募集中。。。:2013/12/17(火) 23:47:56.72 0
あ、真上に俺がいる
183 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 00:04:27.72 0
▼で本編の区別はつくけど外伝が増えてきたから確かにタイトル入ってたほうがわかりやすいかもね
184 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 00:30:25.88 0
185 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 01:18:11.23 0
セリフからすると亀か田中っぽいかな
186 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 02:17:39.58 0
そろそろガキさんは魔力を取り戻してるかもしれない?
187 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 03:17:35.36 0
本編以外読まないから最近は外伝がうざい
188 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 04:45:09.22 0
ほ
189 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 06:14:19.73 0
まぁまぁ
うざいはいいすぎだろ
190 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 06:51:53.52 0
ね
191 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 09:14:37.57 0
保全
192 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 09:41:19.16 P
エロ小説とかすぐにわかるやつはまだいいけど
本編の作者さんの雰囲気で外伝書かれると一瞬わかりづらいよね
1レス目の先頭に■みたいなマークと
タイトルや作者名でも入れるとか区別してくれるとありがたい
本編の作者さんも▼入れるの忘れたこともあるので
193 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 11:16:29.30 O
>>192 ぶっちゃけ作者さんと他の人だと文章力が段違いだから▼なくてもわかるけどねw
194 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 11:17:31.47 O
あげあげ
195 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 12:37:55.59 0
昼寝
196 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 13:32:59.23 0
本編の作者さんも外伝を書きたいみたいな話があった気がするし難しいところだね
俺はスレが賑やかになっていいと思うけどね
本編の作者さんだけになると期待や負担もかかるだろうし保全レスも増えるし
197 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 14:20:59.54 0
でも外伝を本編と間違えて読み始めて途中から外伝と分かった時のガッカリ感はもう味わいたくないから
外伝の方は1レス目に外伝って書いて欲しい
198 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 14:24:59.08 0
普通に提案すりゃいいのにトゲのある言い方しかできないのか
199 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 14:27:58.88 0
外伝を面白いとかレスしてるのって自演じゃないの?
200 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 15:34:29.23 0
もう外伝は別スレ立てたほうがいいな
201 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 15:45:48.49 0
本編の作者さんが何も言わない限りは今のままでいいんじゃないの
建設的な提案かと思ったらそうじゃないみたいだしね
202 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 16:15:46.08 0
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
,。∩______フ *
+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜保全の魔法っちゃよ♪
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
203 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 16:39:33.53 0
仲良くやろうぜ
識別はあった方が便利かもしれんけどスレ分けるのはやだなぁ
どっちも過疎りそうだし
以下本編と関係無い外伝ですすみません
204 :
こんな一つの未来:2013/12/18(水) 16:40:40.50 0
◇
月明かりだけが淡く照らす衣梨奈の部屋に足を踏み入れる。
もうそこはすっかり里保自身の部屋でもあって、私物も全部揃っている。
この街に来てからもう何年になるだろうか。
本来の自分の家もあるけれど、すっかり物置になっていた。
家主であるさゆみも、そしてこの部屋の主である衣梨奈も
里保が初めからここの住人であるかのように受け入れている。
お風呂から上がったばかりの里保の髪はまだ湿っていて
それが窓辺のカーテンを揺らす夜風に冷まされる。
けれども里保の身体は火照っていてた。
それは、決してお風呂の熱だけの所為では無い。
205 :
こんな一つの未来:2013/12/18(水) 16:41:24.62 0
ベッドの上から、衣梨奈が里保を呼ぶ。
普段なら太陽のような温かい笑顔が、今は青白い月明かりに照らされて
どこか妖しい、蠱惑的なそれに変わっていた。
もう何度目かも分からないのに、いつもその顔を見ると心臓が早くなる。
頬が上気しているのを悟られないことが良かったと思う。
「里保、おいで」
優しい声。
ずっと、子供の頃から変わらず衣梨奈は里保を優しく呼ぶ。
その言葉を聞くだけで、胸が詰まってしまうようになったのはいつからだろうか。
音を殺して、衣梨奈の隣に潜り込んだ。
衣梨奈の腕が里保を捕まえて、柔らかく包み込む。
「えりぽん、ちょっと冷えてる?」
「ん?そんなことないとよ。でも里保温かくて気持ちいい」
言うや否や、衣梨奈の両腕が里保を絡めとり、強く抱きしめられた。
「えりぽん、苦しいってば」
「うそ、嬉しいくせに」
全くその通りだったけれど、その自信に満ちた物言いが癪に触る。
206 :
こんな一つの未来:2013/12/18(水) 16:42:01.71 0
里保は未だ信じられないし、不安になるというのに。
返す言葉も無くて、里保は暫く抱きしめられるまま、衣梨奈の腕に身を委ねた。
コチコチと秒針の動く音が聞こえる。自身の耳に、そのリズムと比べて
徐々に速さを増す心臓の音が響いた。
「里保、好きっちゃよ」
衣梨奈の吐息が耳を擽る。
嬉しいのに、また不安になった。
「なんか、信じられない」
「えー酷い」
「そうじゃなくて。なんか本当に、夢みたい。こんなの、絶対無いって思ってたから」
上手く言葉に出来ないことをもどかしく思いながら、里保は途切れ途切れに言葉を紡いだ。
一方的に想いを寄せていた時間が長すぎたからだろうか。
姉妹みたいに育ったから、嫌われているとは思わなかったけれど
少なくともその気持ちの形は違っていた。
いつどこで、二人の形が嵌ったのか分からない。
そもそも今だって、全く同じ大きさの、同じ形の気持ちでいるなんてことは無いだろう。
いくら魔法が上達したって、それだけは分からない。
207 :
こんな一つの未来:2013/12/18(水) 16:42:42.12 0
「だって里保が、えりのこと好きなのに好きって言ってくれないから」
「だってえりぽんが…」
「まあ、いいやん。夢なんかやないっちゃから」
適当だなあと思いながらも、その笑顔に絆される。
結局、自分は贅沢者なんだと思った。
どんどん欲が出てきて、もっともっと欲しくなる。
こんなに幸せを感じているのに、まるで満足出来ない。
魔法使いの性だな、と苦笑した。
欲望が止まって、満足してしまえばもう新しい魔法は生み出せない。
魔法使いはずっと子供、と言ったのはさゆみだっただろうか。
子供のように、いつもどこか不安を抱えて、欲しがって
独り占めにしたくて、自分達は生きている。
今よりももっと、衣梨奈の心を独り占めにしたい。
そんな魔法が使えたらいいのに、と思う。
208 :
こんな一つの未来:2013/12/18(水) 16:43:35.12 0
里保は、意地っ張りな子供のような衝動に任せて、
目の前にある衣梨奈の唇をそっと掠め取った。
衣梨奈が少し驚いて目を見開く。
「なに、珍しいやん」
それもすぐに余裕の笑みに変わって、今度は衣梨奈から
柔らかい唇が被された。
一気に火がつく。
二人はそれから、徐々に深い口付けに移行して
何度も何度もそれを繰り返した。
抱きしめていた衣梨奈の手が解かれ、里保の身体の上を愛撫する。
負けじと里保も衣梨奈の身体をなぞった。
頭が真っ白になるような欲望と快感と幸福感に無を委ねながら
お互いのパジャマを剥いでいく。
衣梨奈の唇が里保の口元から喉を伝い、鎖骨に落ち
慎ましい双丘の間に寄せられた頃には、二人して生まれたままの姿になっていた。
負けじと衣梨奈の髪を撫ぜ耳を喰んでいた里保は
不意に届いた頂きへの刺激に身体を仰け反らせた。
209 :
こんな一つの未来:2013/12/18(水) 16:44:06.15 0
考えていたよりもずっと身体は昂ぶっていて、その刺激を待ち望んでいたようだ。
チロチロと蠢く衣梨奈の舌の動きを、視覚以外の全部の感覚で追いかけた。
「ん…んん」
くぐもった声が、次第に高くなる。
衣梨奈は一度愛撫を止め、もう一度里保の唇を奪って意地悪な声で囁いた。
「声抑えて。道重さん起きちゃうやろ」
目に涙を浮かべて頷く里保に、息つく暇もなく再度快楽の波が襲う。
火照った身体の、更に一番熱を帯びている部分に衣梨奈の手が伸びた。
焦らすように中心を避け、茂みの周りをくるくると動く。
必死に抵抗する素振りを見せながらも
身体は正直に疼いて、待ちわびている。
里保は長い吐息を吐き出した瞬間、衣梨奈の指がそこに―――
210 :
こんな一つの未来:2013/12/18(水) 16:44:55.97 0
・
パチリ、とさゆみはビジョンを閉じた。
これはいけない、と独り言を呟きながら
外で魔法の練習に勤しんでいる里保と衣梨奈に視線を向ける。
見ていたのは数年後の未来。
可愛い弟子達が幸せそうなことは、さゆみにとっても嬉しい。
でも、この未来は大変面白く無い。
何よりまず、二人が自分にはその関係を隠しているらしいことが問題だ。
本気で隠し通せるとでも思ったのだろうか。
楽しそうにはしゃぐ声が聞こえて来た。
練習をしているのか、遊んでいるのか。
「あんな子供達が、あんなオトナになっちゃってまあ…」
羨ましい、いやけしからん。
「でもま、さゆみの視た未来は必ず変わるしね」
不器用な口笛を一つ。
さゆみは、未来の弟子達の様子を思い出し
初心に頬を染めて考えた。
取り敢えず、自分も混ざれるように未来を変えよう。
その為に、魔法が必要ならば研究しようと
年齢不詳の大魔道士は、妙なやる気を出すのだった。
◇
211 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 16:47:57.56 0
最初にエロ注意入れれば良かった
ちょっと書きたくなっちゃったもんで
本編も頑張るから許してりん
212 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 16:54:14.52 O
この流れで外伝投下するとか勇気あるなw
213 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 18:10:22.80 0
ピンポンダッシュ!ピンポンダッシュ!
214 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 18:11:08.71 0
読みながらもしかして…と思ってたが本編の作者さんだったかw
乙ですやっぱり上手いなぁ
215 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 18:42:23.17 O
209と210の間飛んでるよね
絶対飛んでるはずだ
216 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 18:43:40.98 P
ああ、間違いなく飛んでるな
この幻の
>>210が来るまで意地でも保全しつづけるぞ
217 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 19:41:56.47 0
本編も楽しみなの
218 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 19:59:17.13 0
>>210 >>取り敢えず、自分も混ざれるように未来を変えよう。
じ・・・自分も混ざりたかったんすかw
219 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 21:11:20.60 0
ステキ外伝━━━━(゚∀゚)━━━━!!と思ったら本編作者さんだったかw
この引き込まれる文章力は羨ましい限りだ
220 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 21:14:38.45 0
二人がその関係を隠しているらしいと思っていたら
行為の最中に生田に突然
「道重さんいま覗いてるんですよね、一緒に混ざりませんか」
と声をかけられ・・・なんて展開の未来も希望w
221 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 21:39:23.81 0
从*・ 。.・)つ[イイネ!]
でもヤシが黒フェイになりそうだなw
222 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 22:13:12.06 P
現実のヤシコはみっしげさん大好きっ子だからへーきへーき
223 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 22:26:33.88 0
まさかの3Pトライアングル
224 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 22:36:05.35 0
/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
(二二二二二二二二二二二二二二二
.| ;: ., ;:
| ____________
| || .| | / /
| || ノノハヽ | | /
| || (・ 。.・*从 | |/
| ||__| ̄ ̄||__)_| |
| ||旦 |──|| .| |
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ;: :; ∧ ,ヘ
|_______ノノハヽ____
キャッ キャッ 、, """"""""""""""(゚ゥ ゚*ハ"""""""""
`☆´ (uu )〜
/ ヾ\ヽ / /
∋oノノハヽ( ) .\ヽヾ,ソ / フフフ
彡 |||9^_ゝ^) ノ "∩ノノハヽ .... .....
;;;;;彡 と r′ ヽリ`ー`*リ 彡 ......
;;; 彡,@ソ 〉 ⌒) 〉 `つ ............. ... ...
彡;;; ~;;彡 ....... (,_,/⌒ ̄ ..... (__/`ヽ_) )).... ..........
;;;彡;;;彡彡 ....... ......... ..... .......... .....
'''''''''''''''''''
225 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 22:38:09.95 0
なんかAAだけで涙腺がゆるむのは歳とったからかな
226 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 22:57:28.80 0
俺は変1が明らかにパソコンでなにかしてるから泣けてきた
227 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 23:08:34.70 0
癒されるわぁ
いつまでの皆仲良くキャッキャウフフしてて欲しい
228 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 23:42:28.97 0
そろそろおねむの時間ヤシ
229 :
名無し募集中。。。:2013/12/18(水) 23:44:01.06 P
おねむということは
204スタートですか!?
230 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 00:11:48.48 0
外は雪なのに真夏の話を書くっていう
231 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 00:12:31.10 0
▼
暫く抱き合う遥と優樹の姿を堪能したさゆみは、真面目な顔を取り繕って声を掛けた。
「さ、そろそろいい?まーちゃんに服着せてやんなよ」
それまでさゆみの存在を忘れていた遥がハッとなって
優樹をベッドへ座らせた。
それから、ベッドサイドに畳んであった優樹の服を慌てて着せる。
優樹はそれをぼんやりと受け入れながら、じっとさゆみの顔を見ていた。
「誰ですか?」
赤い目のまま神妙な顔つきで、問いかける優樹に、
テキパキと恥ずかしさを誤魔化すように動いていた遥が答える。
「道重さん。昨日から、ずっごいお世話になってんの」
「道重さん…?」
「うん、私道重さゆみ。よろしくね、まーちゃん」
飛び切りの笑顔で笑いかけるさゆみ。
でも優樹はまだどこか不思議そうな目を向けていた。
大抵これで男の子も女の子も骨抜きにしちゃえるんだけど、と内心で苦笑しながら
その真っ直ぐな視線を受け止める。
数秒、よく分からない睨めっこが続いた後、優樹は曖昧に頷いた。
232 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 00:13:09.44 0
「もう、まーちゃん。ちゃんとお礼言わなきゃダメでしょ」
さっきから遥一人バタバタと慌てているのが可笑しくて、さゆみが柔らかく笑う。
「いいよ。まだ状況飲み込めてないんでしょ。
二人ともそのままお風呂入ってきちゃいなよ」
「えっと…まーちゃんもう起き上がって大丈夫なんですかね…?」
「そうだね。安静にしとくに越したことはないけど。
目が覚めちゃったら寝てるのも嫌でしょ。魔法使ったりとか、無茶しなきゃ大丈夫だよ」
遥とさゆみが会話する間、優樹は交互に二人の顔を見返していた。
「じゃ、まーちゃん先にお風呂、入れる?」
「一緒に入ってあげなよ。まだ力入らないだろうし」
「え……一緒にですか?」
遥が露骨に嫌そうな顔をする。
でもその顔はまだ赤くて、照れているだけだとすぐに分かった。
「風呂場でまた倒れちゃったら困るでしょ。それに二人で話したいこともあるんじゃないの?」
「う…はい、まあ。じゃ、すんません、お風呂お借りします」
優樹を立たせ肩を支えながら風呂場に向かう遥の背を見ながら
ニヤニヤと一頻り笑ってさゆみもリビングに戻った。
いちいち顔を赤くして慌てる遥が面白くて仕方がない。
さゆみはすっかり遥のことも気に入っていた。
233 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 00:14:08.64 0
さて、優樹が目を覚ますとは思っていなかったから、衣梨奈は朝ごはんを一人分しか用意していない。
さゆみは冷蔵庫に仕舞ってあった朝食を取り出しテーブルに並べた。
サラダもスープも一人分。パンも一つ。
でも別に、構わないだろう。二人で食べればいい。パンも一つなら分け分け。
優樹だって急に沢山お腹にいれるのはかえって良くないし。
窓を開けると、蝉の大合唱が雪崩込んで来た。
暑い暑い。もう昼近く。
サンダルを履いて庭に降りると、強い日差しを一身に浴びて青々と繁る庭木達が見えた。
さゆみの家の庭には、魔法の薬になる植物や綺麗な花と一緒に沢山のハーブが植わっている。
さゆみが調子外れの鼻歌を歌いながら指を振るうと、よく茂ったハーブ達の若葉が
風に乗ってさゆみの元に舞い降りた。
セージ、ローズヒップ、タイム、エルダーフラワー。
美味しいハーブティーを作ろう。
体調の悪い時は、これが一番。それから甘い物も少々。
優樹の傷をさゆみの魔法でたちどころに直すことは出来た。
魔力と体力を、完全に回復させることも出来る。
でも、魔法で無理やり身体を治すことには、反動も副作用もある。
すぐに動けるようになる必要があるならばともかく、
今の優樹にはゆっくりと治せる時間があるのだから、自然に、自分の力で回復するのが一番だと考えた。
自分が優樹の身体から里保の魔力を吸い出さず、里保自身に任せたのも
将来的にはそれが一番優樹の身体への負担が少ないから。
結局、傷の手当をするのは、ただ手を当てる、それだけのことが一番いいというのが
さゆみの経験から得た一つの答えだった。
234 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 00:14:45.82 0
ノリノリで二人の食卓を整えて二人が上がるのを待つ。
ふと我に還ったさゆみは、あまりにらしくない自分の行動に自嘲気味な笑みを漏らした。
まるで母親のように二人に手を焼いてしまっている。
まったくもって、らしくないと思った。
もう随分と、人と深く関わることをしていなかった。
それもこれも、衣梨奈を弟子になんかしたせいだ。
本当に世話の焼ける、出来の悪い弟子。
けれど側にいると飽きなくて、気がつけばペースに巻き込まれていることもしばしば。
そして人との関係を築いて、その輪にさゆみを巻き込んでいった。
今までならば、遥や優樹のように逃げ込んできた魔道士が居ても門前払いしていただろう。
現に頼られて、冷たくあしらったことも何度もあった。本当に面倒くさい。
協会がどうなろうと、どうでも良かった。
さゆみが変に関わって、かえって事態がややこしくなることだってある。
235 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 00:15:17.47 0
よくよく思い返してみれば、昨日聖が連れてきた優樹たちを
すぐに受け入れる気になったのは、里保のせいだった。
帰宅してから様子のおかしかった里保と協会に追われてきた狗族の少女を見て
すぐにおおよその推測がたった。
里保の翳った心に、その子達が側にいることは大きな意味がある。
目を逸らさず、ちゃんと向き合うことでしか進めない場合もあるのだ。
まあ二人が美少女だったから、というのも少しはあるけれど。
やはり、らしく無いなと思う。
里保だって衣梨奈と同じように暇つぶしの相手のはずだったのに。
今は慕ってくれていても、もう何年かすればそれぞれの道を見つけ離れていく。
そしてあと何十年かすればさゆみを置いていなくなってしまう。
誰かと深く関われば関わるほど、好きになればなるほど、
後で嫌な思いをするのは自分だと分かっているのに。
刹那、過去に触れ合った今は居ない人達の顔が、閃光のように脳裏を横切った。
236 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 00:15:53.36 0
「はぁ、さゆみってほんと、学習能力無いなぁ」
重く息を吐く。
あの子達もいずれ、その思い出の中に加わるのだと思うと、
途端に虚しさが胸を襲った。
温めたスープの湯気がゆらゆらと目の前を漂う。
それを指でくるくるとかき混ぜると
湯気は色んな思い出に姿を変えて、すぐに消えた。
少し浮かれていたのかな、と思う。
衣梨奈が来てから、やけに楽しくて、里保が来てからもっと楽しくなって。
もう少し、遠くから見守っているべきかもしれない。
調子に乗って偉そうに喋ったって、実のところ自分が教えられることなんて殆ど無いと感じていた。
237 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 00:16:26.56 0
衣梨奈や里保の顔を思い浮かべる。
少し落ち込んでいた気持ちが、ふっと軽く、楽になった。
結局、自分の方が甘えているのかもしれないな、と苦笑する。
こうやって、今この瞬間を思って、楽しい気持ちになれてしまうから
自分はまだ性懲りも無く魔法使いをしているのだと思った。
もう少し威厳とか、そんな物を持ちたいけれど、
つくづく自分の本質は大昔から変わっていないと思い知る。
二人の足音が聞こえ、さゆみはポットからハーブティーを注いだ。
熱いので、氷を二つずつ。
風呂上がり、遥が優樹を支え、その髪をタオルで拭いながらリビングに戻って来た。
さゆみが用意した可愛らしい着替えがまた二人共似合っていて
その姿に思わず笑みが溢れる。
これじゃダメだなぁ、と心の中で苦笑いして、さゆみは二人を食卓に促した。
▲
238 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 00:17:58.85 0
一番始めの頃は道重さん本当にクールでミステリアスなキャラの予定だったの
どうも盗撮とかし始めてからだんだんと壊れて来たw
239 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 00:19:28.95 P
きたああああああ
段々とさゆが現実のキャラに近づいてきたなw
いいよいいよー
240 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 00:19:36.79 0
ちゃゆ、本当は寂しかったんだね
241 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 00:23:34.76 O
このさゆみん変態具合がちょうど良いくらいで好きだw
242 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 00:25:09.45 P
ミステリアスビューティのさゆも好きだったけど本性が現れてきたさゆも好きw
243 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 00:27:16.52 0
うんうんやっぱりどこまでも可愛い人だよねさゆって
壊れて正解だよきっと
244 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 00:37:49.12 0
大魔道士の切ない一面にグっときた
245 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 01:37:47.87 0
1人じゃ寂しさに気付かない
246 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 02:42:06.57 0
スヤスヤ
247 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 03:52:21.28 0
たうがかわいすぎてニヤニヤした
248 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 07:14:06.34 0
249 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 08:20:18.02 0
250 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 09:59:01.32 O
ノノハヽ
(‘<_‘|9|||
O^ソ⌒とヽ
(_(_ノ、_ソ
251 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 10:52:28.65 0
外伝批判で澱んでた空気が一気に和んだ気分だわ
やはりいい作品には力がある
このまままったりした空気でいこうよ
252 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 12:30:46.89 O
本編までお疲れ様です!
253 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 12:32:19.40 0
エロエロエッサイム!
254 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 13:50:31.46 0
从*; 。.;)<愛ゆえにさゆは苦しまねばならぬ!愛ゆえにさゆは苦しまねばならぬ!
ハo´ 。`ル<道重さんお風呂上がりましたー
G从*^ 。.^)G キター!!!
ハ;´ 。`ル<・・・大丈夫かな、この人
255 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 15:05:17.21 0
ぴゃゆうううう
256 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 16:51:24.87 0
ほんとかわいいなあ
257 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 18:35:20.67 0
/\
/ ^!★.
__/`___ヽ*。__,
. <_,roノハヽo一' :☆:
<从*・ 。.・)> /' `
`ヽ!^ゝX>'{つ
/´,_,/ヽ _\
'〜'~し'ヽ) ~
258 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 18:37:12.41 0
259 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 19:47:37.87 0
260 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 19:57:49.88 P
すごい勢いだwww
261 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 20:01:50.65 0
どぅーwww
262 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 20:10:46.50 P
どぅwww
263 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 20:20:41.97 0
迫力がすごすぎるw
264 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 20:28:33.88 0
フクちゃん平常運転w
265 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 20:33:05.17 O
ここのAA職人の方ってもしかしてシパパスレにも常駐してる?
266 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 20:35:39.97 0
なんだこれwwwww
267 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 20:54:23.39 0
268 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 20:56:12.85 0
そんなところから出てきたらホラーやwww
いつ見てもやっつー漫画の方は素晴らしい
269 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 22:11:20.45 0
フクちゃんなら自分がウォシュレットになるじゃなくて
工藤をシパパらせてウォシュレット替わりにしそうだけどなw
270 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 22:22:02.98 P
>>259 スパスレの人きたああああああああああああああ
271 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 22:28:41.52 0
カビをオシャレ帽子にアレンジすんなw
272 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 22:43:35.26 0
273 :
名無し募集中。。。:2013/12/19(木) 22:46:21.23 P
9期譜久ちゃんの淫行に慣れすぎだろw
274 :
名無し募集中。。。:2013/12/20(金) 00:07:35.84 0
275 :
名無し募集中。。。:2013/12/20(金) 00:57:22.00 0
矢島舞美は呪術師で火の加護を受けし者。魔法の発動条件は呪文。性別は女。青色の髪に桃色の瞳、雪のように白い肌が特徴。世界を優しく見守る存在です。
出番は終盤以降か
276 :
名無し募集中。。。:2013/12/20(金) 02:59:42.98 0
娘。小説だからあっても外伝だね
277 :
名無し募集中。。。:2013/12/20(金) 05:56:36.71 O
/\
/ ^!☆.
__/`___ヽ*。__,
. <_,roノハヽo一' :☆:
<|||9|‘_ゝ‘)> /' `
`ヽ!^ゝX>'{つ
/´,_,/ヽ _\
'〜'~し'ヽ) ~
278 :
名無し募集中。。。:2013/12/20(金) 07:40:42.46 O
おはよう
279 :
名無し募集中。。。:2013/12/20(金) 10:23:11.85 O
あげるの
280 :
名無し募集中。。。:2013/12/20(金) 12:15:31.90 0
ノハ*゚ ゥ ゚)
281 :
名無し募集中。。。:2013/12/20(金) 14:06:23.48 O
さゆえり保
282 :
名無し募集中。。。:2013/12/20(金) 16:02:29.36 0
今日も覗くの
283 :
名無し募集中。。。:2013/12/20(金) 17:44:30.48 0
ちょっとだけよ〜
284 :
名無し募集中。。。:2013/12/20(金) 19:06:09.35 0
道重さんも一緒にお風呂ってのはないのかな?
285 :
名無し募集中。。。:2013/12/20(金) 19:06:39.05 0
あぶらけだぶら
286 :
名無し募集中。。。:2013/12/20(金) 20:39:23.35 0
イヤヤシ
287 :
名無し募集中。。。:2013/12/20(金) 21:24:35.26 0
>>277 改変とはいえよくガラケーでやれるもんだ
288 :
名無し募集中。。。:2013/12/20(金) 22:13:04.95 0
ノリ*´ー´リ<みっしげさん大好き
289 :
名無し募集中。。。:2013/12/20(金) 23:14:14.11 0
ノリ*´ー´リ<一緒にお風呂入りたいヤシ
290 :
名無し募集中。。。:2013/12/21(土) 00:35:15.28 0
あげ
291 :
名無し募集中。。。:2013/12/21(土) 01:53:45.12 O
* ∠\`・* 。
| /★`、 `*。
,。∩______フ *
+ |||9|‘_ゝ‘) *。+゜保全の魔法っちゃよ
`*。 ヽ、 つ *゜*
`・+。*・' ゜⊃ +゜
☆ ∪? 。*゜
`・+。*・ ゜
292 :
名無し募集中。。。:2013/12/21(土) 02:05:54.47 P
Q:メンバーの中で”一番元気”なのは?
A:同期で一緒に生活していた生田。
未来どころか過去のふたりの関係に疑惑が・・・
293 :
名無し募集中。。。:2013/12/21(土) 04:56:12.96 0
起きるっちゃよ
294 :
名無し募集中。。。:2013/12/21(土) 06:57:45.73 0
あげ
295 :
名無し募集中。。。:2013/12/21(土) 08:39:21.48 0
ヤシ子
296 :
名無し募集中。。。:2013/12/21(土) 10:47:37.17 0
ほぜ
297 :
名無し募集中。。。:2013/12/21(土) 12:26:12.86 O
寝るヤシ
298 :
名無し募集中。。。:2013/12/21(土) 12:30:40.90 P
なんだよ今までいちゃついていたのかよ
299 :
名無し募集中。。。:2013/12/21(土) 13:21:01.75 O
ごめんヤシ
300 :
名無し募集中。。。:2013/12/21(土) 14:07:29.76 0
はたして誰といちゃついていたんだろう?
生田さゆフクちゃん香音ちゃんまーどぅーそれとも飯窪さん?
301 :
名無し募集中。。。:2013/12/21(土) 15:42:03.01 P
さらりと言ってるけど
一緒に生活=同棲だよね
302 :
名無し募集中。。。:2013/12/21(土) 16:05:21.72 0
誰かほんとかどうか聞いてきてくれ
303 :
名無し募集中。。。:2013/12/21(土) 17:17:31.81 P
多分だが合格してから親が完全に引っ越してくるまでの間じゃね
304 :
名無し募集中。。。:2013/12/21(土) 18:06:05.25 0
その時から惚れてたのかね
305 :
名無し募集中。。。:2013/12/21(土) 18:14:48.20 0
同棲してる時に仕込まれて忘れられなくなったんだね
306 :
名無し募集中。。。:2013/12/21(土) 18:40:01.59 0
鞘師んとこの親は今も広島と東京を行ったり来たりなんだっけ?
307 :
名無し募集中。。。:2013/12/21(土) 19:24:32.76 O
一瞬ピンポンスレかと思ったぞ
308 :
名無し募集中。。。:2013/12/21(土) 19:35:15.97 P
本編作者さんのアレがなければ
向こうのネタなんだろうけどね
タイミングが良すぎた
309 :
名無し募集中。。。:2013/12/21(土) 21:06:18.30 O
ちゃゆううう
310 :
名無し募集中。。。:2013/12/21(土) 22:19:10.27 0
ピンポン
311 :
名無し募集中。。。:2013/12/21(土) 22:44:38.38 0
「生田」って呼び捨てにする同期って香音ちゃんしか思いつかんが。
312 :
名無し募集中。。。:2013/12/21(土) 23:13:13.58 0
生田って呼び捨てするのは鈴木だけそして生田が唯一ちゃんづけする同期が鈴木だけ
313 :
名無し募集中。。。:2013/12/22(日) 00:19:21.24 0
浮上の魔法っちゃ♪
<::ヽ 。'“゚`・*。 。*゚”`'。
|::::::\ ☆ * ゚+゚ ♪
∠ニニニ`_ /゚''+。., ゚,, ,.。+''゚
|||9|‘_ゝ‘)つ ゚“・:+.:.。♪,,*:...。.:.+・ ”゚
⊂ へ(/⌒) ゚*。
ノリ.〉 /^/@ニ)' ゚・*。+・`
〈 〈/ ,/
(_/@二)
`ー―'"
314 :
名無し募集中。。。:2013/12/22(日) 01:36:41.11 0
寝るヤシ
315 :
名無し募集中。。。:2013/12/22(日) 03:47:04.77 0
お腹空いたヤシ
316 :
名無し募集中。。。:2013/12/22(日) 05:47:15.55 0
ほ
317 :
名無し募集中。。。:2013/12/22(日) 07:47:16.25 0
うどん
318 :
名無し募集中。。。:2013/12/22(日) 07:48:25.34 0
スパゲッティ
319 :
名無し募集中。。。:2013/12/22(日) 07:52:05.98 P
みそらーめんだゆー
320 :
名無し募集中。。。:2013/12/22(日) 08:55:49.99 O
卵かけご飯
321 :
名無し募集中。。。:2013/12/22(日) 10:48:58.30 0
今日もえりぽんとデートヤシ
322 :
名無し募集中。。。:2013/12/22(日) 13:00:04.96 0
昼ヤシ
323 :
名無し募集中。。。:2013/12/22(日) 13:56:27.61 0
世界一っちゃ
324 :
名無し募集中。。。:2013/12/22(日) 15:29:59.25 0
なの
325 :
名無し募集中。。。:2013/12/22(日) 15:30:49.65 0
ちちんぷいぷい
326 :
名無し募集中。。。:2013/12/22(日) 16:55:36.21 0
うさちゃん
327 :
名無し募集中。。。:2013/12/22(日) 18:18:47.53 0
ほ
328 :
名無し募集中。。。:2013/12/22(日) 19:50:04.32 0
里保
329 :
名無し募集中。。。:2013/12/22(日) 20:42:15.38 0
衣梨奈
330 :
名無し募集中。。。:2013/12/22(日) 21:41:41.37 0
生田里保
331 :
名無し募集中。。。:2013/12/22(日) 22:14:27.02 0
たりほ〜
332 :
名無し募集中。。。:2013/12/22(日) 22:48:45.99 O
閑古鳥
333 :
名無し募集中。。。:2013/12/22(日) 23:49:35.84 0
ねるヤシ
334 :
名無し募集中。。。:2013/12/23(月) 01:04:09.96 0
|||9|^_ゝ^)
335 :
名無し募集中。。。:2013/12/23(月) 03:10:19.55 P
∋oノノハヽ
|||9|^_ゝ^)ノハヽ
( つノリ*´ー´リ
336 :
名無し募集中。。。:2013/12/23(月) 05:09:08.35 0
ほ
337 :
名無し募集中。。。:2013/12/23(月) 07:27:22.13 i
朝ヤシ
338 :
名無し募集中。。。:2013/12/23(月) 08:21:41.10 0
寝るヤシ
339 :
名無し募集中。。。:2013/12/23(月) 10:12:55.69 O
本編も外伝もなにも来ないね・・・・
340 :
名無し募集中。。。:2013/12/23(月) 11:24:00.11 O
クリスマスに年末年始だぞ
この時期はジャンプだって休刊するだろ
341 :
名無し募集中。。。:2013/12/23(月) 12:38:15.94 0
ほ
342 :
小さなしるし:2013/12/23(月) 12:59:25.58 0
ぽかぽか陽気の昼下がり。
テスト前ということで衣梨奈は少し早めの帰宅。
一緒にテスト勉強をしようということで、里保も道重家へとお邪魔することに。
手洗いうがいを済ませると衣梨奈は
「おやつの用意してくるけん、里保先に始めとって」
そう言ってキッチンへ向かった。
こういうことは衣梨奈に任せておくのが良いと分かっているので
里保も素直に従ってリビングへと向かった。
さて何の教科から始めようかと考えつつリビングに入ると、
大魔道士・道重さゆみがいつもの定位置、パソコンの前に座っているのが見えた。
しかしどうやらうたた寝でもしているらしく、小さく船を漕いでいる。
どうりで今日は「おかえり」という声が聞こえなかった訳だ。
それにしても。
こんな無防備な姿を見ていると、本当にこの人がそんな凄い魔道士なのかどうか、分からなくなる時がある。
いつもミステリアスな笑みを浮かべ、多分この街で起こっていることのほとんどを把握し、
そしてこの先起こるであろうことも予見している―なんて、今のさゆみの姿からは到底想像もできないのだ。
起きる気配のないさゆみを、里保はあらためてまじまじと観察する。
この人のことだからもしかしたら、里保と衣梨奈が帰ってきていることなどとっくに気がついているのかもしれない。
もしそうだとしても、そのうえでこんな無防備にしているというのなら、それだけ自分が信頼されているということだろうか。
魔法使いを束ねる協会ですら、触れることの出来ない大魔道士。
こんなにも美しいその女性と、自分との間に、何か特別な関係が築かれているようで、
里保は嬉しいようなむずむずするような気持ちが湧き上がってくる。
そしてそれは、ちょっとしたいたずら心も芽生えさせた。
343 :
小さなしるし:2013/12/23(月) 13:01:07.89 0
ピクリとさゆみが動き、のろのろとその目を開いた。
自分の左手に違和感を覚え、ゆっくり顔を上げる。
視界の隅で、リビングのソファに座っている里保が自分から目を逸らすように素早く下を向いたのが分かった。
と同時に、左手の違和感が解ける。
寝起きでうつろなさゆみの視界に、とても細い糸のようなものがはらはらと消えていくのが一瞬見えた。
(今のは何だろう?)
まだ少しだけじわじわと痛いような熱いような感覚があり、さゆみは自分の左手の指を確認した。
左手の薬指、そこには細い何かで締め付けられたような痕がついていた。
(あぁ、そういうことね)
そこをそっと撫でると、微かにあの子の魔力が感じられる。
そういえばあの子はこの街に来てから、蜘蛛の糸の魔法を”奪った”んだっけ。
(可愛いことするなぁ、もう)
ふふ、と小さく笑うとさゆみは顔を上げてあらためて里保を見る。
里保はというと、まだ下を向いたままでその顔を上げるつもりはないらしい。
しかし髪の隙間から見えるその耳は真っ赤になっていて、そんな姿がまたさゆみの心をくすぐる。
自分の大切なものには、自分だけの『しるし』を。
そんな他愛もない独占欲が、さゆみにとって可愛らしくもあり、そしてそんなことができる里保が少しだけ羨ましくもある。
けど微かにつけられただけのそれは、多分すぐにでも消えてしまうだろう。
さゆみは引き出しからキャラクターが描かれたピンクの絆創膏を取り出すと、里保がつけた痕を覆うようにそれを貼った。
痕が消えても、そこに『しるし』があったということを残しておけるように――。
以上、さゆりほ投下
お粗末さまでした
344 :
名無し募集中。。。:2013/12/23(月) 13:10:06.24 0
卵かけご飯おいしく頂きました
345 :
名無し募集中。。。:2013/12/23(月) 13:17:54.09 0
さゆりほぉぉぉおおあああああああ
346 :
名無し募集中。。。:2013/12/23(月) 13:20:21.77 0
347 :
名無し募集中。。。:2013/12/23(月) 13:25:22.91 O
久しぶりのネタ投下キタ━━━━━━━(^<_^|9|||━━━━━━━!!!!
348 :
名無し募集中。。。:2013/12/23(月) 14:56:19.75 0
ほ
349 :
名無し募集中。。。:2013/12/23(月) 16:55:27.83 O
ノハ*゚ ゥ ゚)
350 :
名無し募集中。。。:2013/12/23(月) 17:20:36.29 P
351 :
名無し募集中。。。:2013/12/23(月) 18:28:15.97 0
さゆりほえぇわぁ
352 :
名無し募集中。。。:2013/12/23(月) 19:43:56.70 0
おっと危ない
353 :
名無し募集中。。。:2013/12/23(月) 19:47:16.10 O
さゆえりほ
354 :
名無し募集中。。。:2013/12/23(月) 20:24:34.72 0
355 :
名無し募集中。。。:2013/12/23(月) 21:47:23.83 0
あげ
356 :
名無し募集中。。。:2013/12/23(月) 23:06:26.53 0
ぽん
357 :
名無し募集中。。。:2013/12/23(月) 23:55:44.08 0
ー´リ
358 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 00:08:59.81 0
359 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 00:09:39.06 0
謎の傷が現れてから程なくして、さくらは目を覚ました
瞳をキョロキョロとさ迷わせた後、隣にいた衣梨奈の姿に焦点を合わせる
今まで様々な者が自分を訪ねてきた・・・みんな自分より遥かに年上の大人の人達で
最初は好奇の視線で自分を眺め、最終的には誰もが自分の「病」に恐れをなして逃げていった
この人も両親に頼まれてやって来たのだろう・・・さくらはぼんやりと悟っていた
ただ今までと異なっていたのは、その人は自分と同じ歳くらいか、もしくはそんなに歳が離れていない歳の近い若い少女だったことである
真顔で自分を見つめる衣梨奈の顔は今まで出会ってきた誰よりも美しかった
今まで過ごしてきた日々が悪い夢だったと錯覚するほどに芸能人でもおかしくないほどに美しく
衣梨奈と目が合ったさくらは、この一瞬だけは一時的に苦痛を忘れ、つい見とれてしまった
最近は昨日のこともよく覚えてなくて時間感覚も分からなくなっていたさくらであったが
おぼろげながら衣梨奈が昨日尋ねて来たことだけは覚えていた
確か自己紹介もしてくれたはず、何と言う名前だっただろう?・・・さくらがそう考えていると
改めて衣梨奈はまた自己紹介をした
「おはよう、よく眠れた? 私の名前は生田衣梨奈・・・覚えてる? 昨日、自己紹介したっちゃけど」
そう言われて、さくらはそんなような名前だったかもしれないと昨日を思い出し首を縦に振った
ふとさくらは自分の胸の辺りを見ると、はだけたパジャマの隙間から見える肌には一部を除いて殆どの傷が消えていることに気がついた
今は”HELP ME”と書かれた傷が幾つかあるだけで、以前より傷が減っていることに不思議に思ったさくらは衣梨奈に聞いた
「何をしたの?」
さくらの質問の意味を察した衣梨奈は説明する
「君の身体の傷を魔法の力で治療したの」
「魔法?」
「そう魔法・・・あたし魔法使いなんだ」
360 :
魔法使いえりぽんのエクソシズム:2013/12/24(火) 00:10:36.08 0
魔法使い・・・さくらはすぐには信じられなかったが、自分の身に起こっている科学では説明できない現象を考えてみれば
何がいてもおかしくないと、さくらはそう思えた
しかし、さくらはこの生田衣梨奈という少女を人として信じられないでいた
何故なら今まで様々な人が自分を訪ねてきては去っていく、何度もその光景を目にしてきた
医者もいれば怪しげな宗教家、祈祷師や霊能者などがいたが誰も自分の「病」を治すことは出来ずに逃げていく
特に自分には特別な力があると自称する者達は、みんなインチキな詐欺師だった
全ては自分を救うために両親は悪徳商法な詐欺に大金をつぎ込み散在していった
通常なら冷静な判断力があり両親も詐欺には引っ掛からないはずだが、自分の面倒と世話と心配をする内に心労が重なり
父も母も精神的に疲弊し冷静さを失い言葉巧みな詐欺師に操られるがままお金を騙し取られた
そんな状況を見ている内にさくらは他人に対して不信感を持ち、訪ねてくる誰に対しても心を閉ざし続けた
そして今自分は魔法使いだと名乗る魔法使いが現れた
しばらく同年代の女の子と出会ってなかったさくらは衣梨奈に少し親近感を持ち
この子は今まで現れた人達と違うと感じたが
それでも自分が傷つくことを恐れて衣梨奈に対して素直に心は開けないでいる
「傷を治療しなくちゃ、傷を見せて・・・」
「嫌ぁっ!!」
自分に対して伸ばした衣梨奈の手をさくらは条件反射でつい跳ね除けてしまう
さくらは衣梨奈から逃げるように後ずさりして離れる
強張り怯えた顔で瞳には涙を溜めた、一度植えつけられた恐怖心は拭い去ることは出来ない
他人に対して心を閉ざすさくらは自然と他者を拒絶する習性が染み付いてしまっていた
それでも、そんなさくらに対して衣梨奈は優しく問いかける
「大丈夫、怖がらないであたしは君を傷つけたりしない・・・」
さくらも本気で衣梨奈が自分を傷つけようとはしていないことは分かっているのだが
体の震えが止まらない、震えを抑えることができず怯え続ける
361 :
魔法使いえりぽんのエクソシズム:2013/12/24(火) 00:11:44.53 0
「触ってもいい? 触るよっ?」
衣梨奈はさくらの返事を待たずに腕を掴んだ
腕を掴まれたさくらは怖くてただ涙が溢れてすすり泣いた
他人に自分の体を触られることに嫌悪感と恐怖を感じるまでにさくらの他人に対する不信感は根深い
「君は助けを求めているんでしょう? 体の傷を見たよ! 君は本当は誰かに助けを求めて心は叫んでるわ!」
その問いかけにさくらは答える
「誰も私を助けられないわ! 誰も私を治せなかった! あなただって同じよ!! ほっといてよ!!」
「嘘っちゃ! 君は誰かに助けて欲しいんだ! あたしなら君を助けられる! だからえりを信用してほしい!!」
あたしなら君を助けられるとは言ったものの衣梨奈はその言葉に自身があったわけではない
まだ魔導士として半人前で、この悪魔憑きの正体が分かっていない
それでも衣梨奈はそう叫ばずにいられなかった、本気でこの子を助けたいと心からそう思ったから
「ちちんぷいぷい!傷よ治れ!!」
咄嗟に衣梨奈は魔法を唱えた
衣梨奈の手から光が発し、その手でさくらの傷にかざすと見る見るうちに傷が治り消えていたった
その奇跡を目の当たりにして、さくらは驚いた
そして、もしかしたらこの人なら自分を治すことができるかもしれないと希望を抱いてしまった
自分を訪ねてきた人は誰もこんなことはできなかったからだ
次々と上半身の傷が治り消えていくのを見て、さくらは衣梨奈はインチキではない本物の魔法使いなのだと確信する
この人なら・・・
362 :
魔法使いえりぽんのエクソシズム:2013/12/24(火) 00:12:57.08 0
衣梨奈の治療の魔法には心も癒す効果もあるのだろうか
さくらは治療の魔法を受けている内に恐怖と不安に満ちた心が安らいで楽になっていくのを感じていた
今までの苦痛の日々が癒されていく、長く続いた暗闇から解放されていくかのように
久しぶりに感じた安らぎの心地良さににさくらは涙を流す
求めていたのはこの安らぎだった
「あたしは君を助けたいっちゃ・・・だからそのためにまずえりを信用してほしいの・・・」
さくらは涙を流しながら衣梨奈の言葉に頷いた
今ある全ての傷を治し終えた衣梨奈は泣きじゃくるさくらを抱きしめる
さくらが泣きやんで落ち着くまで、しばらくこうしていようと衣梨奈は想う
さくらは衣梨奈の胸に顔を埋めている
363 :
魔法使いえりぽんのエクソシズム:2013/12/24(火) 00:13:39.41 0
時間が経ち、昼下がりの陽光に秋が色づき始めている頃
衣梨奈はキッチンの特性の魔法のハーブティーを作っていた
お湯を沸かし魔法の薬草にさらに衣梨奈の魔法を加えて抽出したお茶が出来上がると
甘い良い香りが家の中に充満して居間のソファに座るさくらの鼻にも届きリラックスした気分にさせる
衣梨奈がリラックスできるように調合したハーブティーである
それをさくらに運ぶと衣梨奈はすすめた
「飲んで、きっとリラックスできるから」
ありがとうとさくらはカップを受け取ると温かいハーブティーを飲んで
ほっとした気分になってさくらは安らいだ
さくらの気分が落ち着いたと想った衣梨奈は具体的に何が起こっているのか
さくらの口から聞きたいと自分の身に何が起こったのか問いかけた
衣梨奈に問いかけに、さくらは言葉が詰まる
いくらか落ちついたとはいえ、やはり自分の体の中にいる何かのことを考えると胸が詰まる
何か言葉を発しようと思っても考えがまとまらず上手く声が出ない
「少しずつで良いっちゃ・・・時間かかってもいい・・・自分の言葉で話してごらん・・・」
優しく衣梨奈はそう言い、さくらが喋ってくれるのを無理強いせずに待った
声を出しづらそうにしながら、それでも少しずつさくらは言葉を出していって語り始めた・・・
364 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 00:14:30.02 0
365 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 00:23:18.58 0
間違えた訂正w
>>360 × >>全ては自分を救うために両親は悪徳商法な詐欺に大金をつぎ込み散在していった
◎ 全ては自分を救うために両親は悪徳商法な詐欺に大金をつぎ込み散財していった
>>361 × >>あたしなら君を助けられるとは言ったものの衣梨奈はその言葉に自身があったわけではない
◎ あたしなら君を助けられるとは言ったものの衣梨奈はその言葉に自信があったわけではない
366 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 00:26:16.30 0
>>363 × >>衣梨奈はキッチンの特性の魔法のハーブティーを作っていた
◎ 衣梨奈はキッチンで特製の魔法のハーブティーを作っていた
367 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 00:31:30.95 0
訂正含めおつ
シリアルな流れのなかで「ちちんぷいぷい」がくるとニヤけるw
368 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 00:34:21.57 0
誤字脱字が多くてごめんちゃい
369 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 00:38:30.97 0
生田の一人称が「あたし」なのは気になるw そろえるともっといいと思うの
370 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 01:00:11.75 0
さるさん規制に引っかかった
自分の前の小説読んだら一人称が「私」になっていた
何か一つに統一しようと想った
371 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 02:10:54.81 0
372 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 02:41:00.93 0
えりぽんは誰かさんとちがって小田ちゃんをエロ目線で見てないはず?
373 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 04:00:24.41 0
>>371 もしもさゆの方が悪魔払いにやって来たら
小田ちゃんは((((゜д゜;))))
374 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 04:05:54.63 0
あの猫はやっぱり見に来てたんだろうな
375 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 06:46:29.62 O
だろうね
376 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 08:02:26.69 0
朝起きたら滅茶苦茶寒いし
377 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 10:24:53.22 P
ちちんぷいぷい
378 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 12:12:38.23 0
お昼
379 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 13:38:24.37 0
だーちゃんなかなか出番ないな
380 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 14:42:30.65 P
川c ’∀´)<イェァ!
381 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 16:22:53.25 P
ノリ*´ー´リ<三大魔道士よりも魔法使い!
382 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 16:40:42.52 0
気がつけばクリスマス…だと?
383 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 16:41:31.13 0
▼
二人で勢いよく、仲良く食事する遥と優樹をさゆみ微笑みながら見ていた。
お腹が空いているだろうに、一人分しかないことに気付いた遥は
優樹にしっかり食べさせようと幾分遠慮している。
優樹もそれを分かっているのかどうなのか、遥と何度も目を合わせて微笑み合った。
「みにしげさん、ありがとうございました」
お風呂でおおよその事情を聞いたのだろう。
優樹が口の横にドレッシングをつけながらニコニコとさゆみに告げる。
すぐに遥の突っ込みが入った。
「ばか、道重さんだってば」
「ふふふ、どういたしまして」
優樹の表情は本当に無邪気で、柔らかくて
その仕草もいちいち可愛らしい。
さゆみはこの狗族の少女のこともすっかり気に入ってしまった。
384 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 16:42:04.86 0
窓から流れ込む風が、灼けた陽気を部屋の中へ運び込む。
時刻はもうすっかり昼を回っていた。
遥と優樹が慎ましいブランチを終えて、
夏の緩やかな昼時、改めて三人が向かい合って腰掛けた。
チョコレートやクッキーを真ん中に置いて、三人でハーブティーを楽しむ。
「さ、二人がこれから住む部屋、生田が選んでったからね。
まずはお掃除しなきゃ。それから、いろいろと必要なもの揃えないとだね」
楽しそうにさゆみが告げる。
すると、遥の表情がまた不安に翳った。
優樹も敏感にそれを読み取ったようで、遥の顔をじっと見つめる。
「その…道重さん、本当に、いいんですか?」
「どうして?」
「だってハルたち、何にもお返し出来ないのに…。こんなに、親切にして貰える理由がない…」
さゆみには遥のその不安がよく分かった。
自分がまだ彼女達にとって得体の知れない存在であることも重々承知している。
意味や意図が理解出来ないことは怖いこと。それに身を委ねてしまうと
気がついた時には取り返しがつかなくなることだってある。
まだ子供の遥でも、それは充分わかっているようだった。
385 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 16:45:03.50 0
「理由ねぇ。ま、確かに工藤の言うことは分かるよ」
さゆみは変わらぬ笑顔で答えた。
「さゆみね、一人弟子がいるの。生田っていう子ね。その子と凄く仲のいい友達が
譜久村聖ちゃんって子。昨日の子だよ。覚えてる?」
遥は深く頷いた。
忘れる訳もない恩人だ。
「その子が助けてあげてってさゆみに頼んだのが
工藤ちゃんとまーちゃん。だから助けたの。
あと、二人が凄い可愛かったから。それが理由。納得出来ない?」
遥は複雑な表情を崩せないまま僅かに頷いた。
理由は本当にそれだけなのだけれど、到底納得は出来ないだろう。
正直に淡々と本当のことを言うと、かえって裏側を邪推されて信じて貰えないことがある。
もちろんさゆみは、分かっていてそんな言い方をした。
引っ掛かりや緊張感を、まだまだ持っていた方がいい。
遥は思惑通りの反応だったけれど、隣に座る優樹は、まるで遥の煩悶が理解出来ない
というように、不思議そうな顔をしていた。
こちらは言葉の駆け引きなんて意味を持たず、直感で判断するタイプらしい。
どちらの反応も可愛らしい。
386 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 16:45:47.81 0
「せめて何か…。何か出来ることはありませんか?条件でもいいんです」
条件を求めたい気持ちもよく分かった。
無償の情がありえないとは言わないけれど、殆ど無いことを遥は分かっている。
さゆみにとっては情でも何でもなく、ただの長い人生の暇つぶしの一環だと言っても
多分理解出来ないだろう。
もう数え切れない人の生き死にを見てきた。
本当ならばもう、人と一切関わらなくたって生きられる。
誰がどうなろうと、世界の人口が半分になろうと無関係と割り切れるさゆみの感覚を
理解しろという方が無理がある。
さゆみはまた少し自嘲した。
だったら関わらなければいいのに、そう思うこともあるけれど。
本当に、自分は中途半端だなと思った。
「条件、そうね…。ま、欲しいよね」
さゆみが一度二人を見回す。
優樹がぼんやりと話を聞いている横で、遥が息を一つ飲み込んでいるのが見えた。
暫し考えて、近い未来のことを思い返す。
387 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 16:46:49.62 0
「じゃあ、絶対に勝手に居なくならないこと。
黙って出て行くなんて言語道断。約束出来る?」
さゆみの言葉に、遥の目が揺れる。
それは微かな不安と、僅かな恐怖の所為。
始め優しくしてくれた魔女が言質をとって、後になって豹変する、
そんな御伽噺も沢山ある。遥はそんなイメージを持っているのだろう。
それでいい。
今の二人には心身共に余裕が無く先も見えない。
切迫した状態で心から信頼してしまうと、その相手に依存して何も出来なくなる。
子供に対して酷だとは思うけれど。
「……はい」
意を決したように遥が答えた。
結局考えても、今他に行く場所も無く、疑いきることも出来ない。
さゆみは、遥の様子が可愛いなと思うけれど、滑稽とは思わなかった。
まだ子供だけれど、生きる為の強さはちゃんと持っている。
388 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 16:47:40.74 0
「まーちゃんも、約束出来る?」
「はい、みちしげさん!」
こちらは元気のいい返事。
本当に対照的で、面白いコンビだと思う。
「あとね、家のこと殆ど生田に任せちゃってるから、
それを手伝ってくれると助かるかな。出来る範囲でいいからね」
「はい、勿論です」
「はい、わかりましたー」
「それともう一人…」
さゆみが里保の話も続けようとして、ふと言葉を止めた。
389 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 16:48:42.23 0
里保の話が出ることを感じて顔を顰めた遥も、さゆみの様子に首を傾げる。
「生田たち帰ってきたみたい。そっか、今日半ドンだったっけ」
遠くに視線を投げて言うさゆみに、遥と優樹が顔を見合わせた。
「フクちゃんと香音ちゃんもいるわ。
お話はまた後だね。皆に、改めて二人のこと紹介しないと。
それに約束もあるから」
「…はい」
立ち上がるさゆみを追って、遥と優樹も立ち上がる。
玄関に向かうと同じタイミングで外から人の気配がした。
戸が開かれる。
「ただいまー」
衣梨奈の明るい声と共に
衣梨奈、里保、聖、香音の四人が顔を出した。
「こんにちは、道重さん。お邪魔します」
「お邪魔しまーす」
「いらっしゃい、ふくちゃん、香音ちゃん。生田とりほりほも、お帰り」
390 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 16:54:04.54 0
4人を玄関でさゆみが迎える。
そのさゆみの後ろに、些か緊張した面持ちの遥。
その後ろに隠れるように優樹がいた。
それぞれの視線が交差して、なんとも言い難い空気が流れる。
そんな中、聖が、遥と優樹の姿を見て明るく微笑んだ。
聖と目があった遥が、その笑みに頬を染めて軽く目礼する。
香音は、衣梨奈の話を思い出し、始めて見る二人を観察していた。
急に現れた4人に戸惑っていた優樹が
その中に里保の姿を見つけパッと表情を輝かせる。
それから、勢いよく飛び出した。
「さやしさーん!」
寄せられた視線を気にせず、優樹が里保に抱きつく。
突然のことに、辺りが驚きと包まれた。
続いて、それぞれが唖然としてその様子を見やる。
「ば、まーちゃん何してんの!」
思わず呟いた遥の声が、言葉を失った空気の中に漂った。
391 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 16:56:30.61 0
抱きつかれた当の里保も、驚き固まっていた。
けれど、優樹の体温を感じているうち、次第に心が温まってきた。
傷つけた張本人である自分に抱きついて来てくれたこと。
夢現の中で交わした短い会話をしっかりと覚えていてくれたこと。
その傷が、幾分癒えて今元気そうにしていること。
とても嬉しくて、里保も優樹の背に腕を回した。
「おはよう、優樹ちゃん。元気になって、よかった」
「はい!」
子犬のように里保にじゃれつく優樹の姿を、それぞれが複雑な面持ちで眺める。
特に遥は、納得が出来ないというように仏頂面をしていたけれど
聖の手前、口に出すことは謹んだ。
さゆみはそんな様子を一歩後ろから眺め
「りほりほ、なかなかやるわね…」
と呟いた。
▲
392 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 17:01:04.66 O
さゆ視点で書くといろいろと楽
だけどその分さゆが壊れてくw
ちょっと控えよう
393 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 17:38:40.17 0
作者さん乙です素敵なクリスマスになりました
壊れてくとおっしゃいましたがまだ十分にミステリアスさもあると思いますよw
394 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 17:42:03.94 P
キテター
さゆ深いけど最後で台無しだよねさゆw
395 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 18:36:16.74 0
これからフクちゃんと香音ちゃんの二人が
ついに大人の階段を上ってしまうのか・・・(ゴクリ)
396 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 19:16:05.54 0
大人の階段登る♪君はまだ・・・
397 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 19:25:09.76 0
フクちゃんは階段のぼる気まんまんだけど香音ちゃんは
まだ何も知らないんだよなぁ 強制的に…
398 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 19:28:45.50 P
あとで大人の階段を勘違いしてたことに気づくフクちゃん
399 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 19:32:11.24 P
壊れようが何しようがこのさゆに違和感が存在しないw
400 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 19:34:22.33 0
作者さん愛してる!しゅわぽく愛してる!
401 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 19:43:06.33 P
今モー娘に足りないカプ成分を補給できる有意義なスレだな
402 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 19:43:32.61 0
やすしさんじゃなくてさやしさんなのね
403 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 20:58:25.98 0
早っ
404 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 21:21:44.45 0
鞘まー、いくどぅーみたいな感じでもいくのかな
405 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 21:32:40.65 P
最近スベリーズ成分が足りないのでは・・・?
406 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 22:03:23.76 0
だーちゃんはほら…
407 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 22:11:22.60 0
今回のハイライトは、工藤さんがわたs・・・譜久村さんをみて頬を赤らめたことだと思いますの
408 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 23:07:08.24 0
階段の前でクネクネしないの!w
409 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 23:22:55.78 O
だーちゃんはどんな役回りで出てくるんだろうね
どんな風に滑ったり場の空気を凍らすのかちょっと楽しみではあるw
410 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 23:25:21.91 P
こんだけ期待させておいて本編に出てこないってのもだーいしらしいオチだったりw
411 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 23:27:40.03 0
まだキャラも決まってないっぽいしなw
412 :
名無し募集中。。。:2013/12/24(火) 23:34:13.29 O
既に出てたりしてな
俺的には箱庭の魔法で片付けられた中の一人だと睨んでるww
413 :
名無し募集中。。。:2013/12/25(水) 00:36:23.33 0
むしろストーリーテラーだったり
414 :
名無し募集中。。。:2013/12/25(水) 00:36:43.77 0
最終兵器だーいし
415 :
名無し募集中。。。:2013/12/25(水) 00:38:05.75 0
川c ’∀´)<……というお話だったのじゃ。
416 :
名無し募集中。。。:2013/12/25(水) 01:01:46.24 0
いい作品を見れただけで幸せな気分で終われる今日
ん?イブって何??
417 :
名無し募集中。。。:2013/12/25(水) 02:31:39.60 0
作者さんおつであります
さゆ視点からの今回の話は大人でミステリアスなさゆの一面が見れていいなあって感じました
決して”そんな”意味では捉えてなかったですよw
今日はクリスマス?それが何か?
<ちちんぷいぷい早く明日にな〜れっ
418 :
名無し募集中。。。:2013/12/25(水) 03:15:01.00 O
保全の魔法なら得意っちゃよ♪
<::ヽ 。'“゜`・*。 。*゜”`'。
|::::::\ ☆ * ゜+゜ ♪
∠ニニニ`_ /゜''+。., ゜,, ,.。+''゜
|||9|‘_ゝ‘)つ ゜“・:+.:.。♪,,*:...。.:.+・ ”゜
⊂ へ(/⌒) ゜*。
ノリ.〉 /^/@ニ)' ゜・*。+・`
〈 〈/ ,/
(_/@二)
`ー―'"
419 :
地底の果てのクリスマス:2013/12/25(水) 03:37:04.79 0
世間では今日はクリスマスらしい。
昔からクリスマスなんてまったく縁がない生活を送っていたけど、
今頃になってなんとも羨ましいような気持ちに襲われることがある。
それは、今となってはクリスマスが無縁どころか
あたしにとって完全に手に届かないものとなってしまっているからだろう。
「そりゃあこんな地底の果てに縛られてちゃねぇ・・・」
話相手のいない生活が長いと、つい独り言が多くなって困る。
こんな地底の果てに、しかも不死王相手にプレゼントを届けるサンタクロース。
そんなありえない取り合わせを想像して、思わず苦笑する。
シャン、シャン、シャン、シャン・・・
不意に、地底には全く似合わない鈴の音が遠くから響く。
何事かと地底の奥へと目を凝らすと、闇に包まれていた洞窟の天井が瞬き、
満天の夜空へと姿を変えた。
鈴の音とともに、夜空を駆ける赤鼻のトナカイが見る見るうちに近づいてくる。
ひかれるソリに乗っているのは間違いない、サンタの格好をしたアイツだった。
420 :
地底の果てのクリスマス:2013/12/25(水) 03:37:55.77 0
「はぁーい、良い子のみんな、リカサンタがプレゼントを持ってやってきたわよ!」
ドヤ顔で甲高いアニメ声を響かせるリカサンタ。
「ちょっとあんた、なにこんな大層な演出してんのよ」
「なにって、今年も一年地底の果てを守ってくれたよい子の不死王さんに
プレゼントを持ってきてあげたの!」
「プレゼントってなによ」
「プレゼントもちろん、あ・た・し! キャハ!!」
「いらない」
「ちょっと人に背を向けて即答だなんてひどくない!?
前々からケメちゃんが来い来いっていうからわざわざ顔を出してあげたんだよ!」
リカちゃんに背を向けたのは拒絶のためではなく、嬉しかったから。
それこそ泣きたいほど嬉しかったけど、もう泣き方も忘れてしまったあたしは、
その代わりに泣き笑いのとても見られたものじゃない表情になっているはず。
そんな情けない顔を視界から外すために、ついぶっきらぼうな返事になるしかなかった。
「どうせよしこも来てるんでしょ」
虚空に向かって声をかけると、闇の中から予想通りの姿が現れる。
421 :
地底の果てのクリスマス:2013/12/25(水) 03:39:22.76 0
「ケメちゃんメリークリスマス!
ちゃんとしたプレゼントも持ってきたから、これで機嫌を直してよ」
「芋焼酎と日本酒って、クリスマスなんだからシャンパンとか、
もう少しムードのあるものがあるんじゃないの?」
「このメンバーじゃムードもなにもないじゃない」
「今日はあたしがいるから、それだけでムードも満点でしょ。
・・・ってそこで2人とも無視するのはやめてよ!」
地底に響き渡る笑い声。
この場所がこんなにぎやかな喧騒に包まれるのはいつ以来だろう。
今後あたしが、イルミネーションに飾られクリスマスに沸き立つ街の姿を
目にすることはもうないかもしれない。
でも、今夜のこの地底はどんな街の灯りよりも綺麗な光を放っている。
それは魔法で作られた夜空のせいではない。
あたしにとって大切な2人が、最高の輝きを提供してくれているから。
3人でグラスを片手に顔を見合わせる。
今日はこれまでで最高の聖夜だ。
そして満面の笑みでグラスを傾けて唱和する。
「「「メリークリスマス!!」」」
(おしまい)
422 :
名無し募集中。。。:2013/12/25(水) 05:46:22.38 0
この3人の雰囲気っていいよね
423 :
名無し募集中。。。:2013/12/25(水) 07:38:51.33 O
えりぽんおはよう
424 :
名無し募集中。。。:2013/12/25(水) 10:49:44.01 O
素敵やなあ
425 :
名無し募集中。。。:2013/12/25(水) 12:48:37.74 0
ちゃゆぅぅぅ
426 :
名無し募集中。。。:2013/12/25(水) 13:31:09.03 0
フン…協会魔道士綿師里保か…
/⌒)__ ::::::::::::::::::::::::
/ ' =ソロヽ ::::::. ;''""''';; ::::::
/ ★ノノハヽ :::::: ミ,,,,,,,,,,ミ :::::: モワーン
/ 从VvV) 。 o O :::::: ノリ;´ー´リ ::::::
ノ .ノノ( )`´))つ ゚ ::::::(つ⊂") ::::::
/ ノ U~~~ヽ :::::::::::::::::::::::::::
/ / ノ^ノ~)~)^)
ノノ ノ ノ ノ^ノ~~ノ~~)^)
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427 :
名無し募集中。。。:2013/12/25(水) 13:33:06.60 0
誰か!! 誰かおらぬか!!
/⌒)__
/ ' =ソロヽ
/ ★ノノハヽ 。 0 ボフンッ!!
/ 从VvV) o 。
ノ .ノノ( )`´))つ 。 ゚
/ ノ U~~~ヽ o
/ / ノ^ノ~)~)^)
ノノ ノ ノ ノ^ノ~~ノ~~)^)
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/⌒)__
/ ' 爆乳ヽ
/ ★ノノハヽ おぉ お前たちか…
/ 从VvV)
ノ .ノノ( )`´))つ
/ ノ U~~~ヽ
/ / ノ^ノ~)~)^) お呼びですか?ミキモス様…
ノノ ノ ノ ノ^ノ~~ノ~~)^)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ::::つと ) ::::つと ) ::::つと )
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| (_(_) (_(_) (_(_)
428 :
名無し募集中。。。:2013/12/25(水) 13:36:28.35 0
この綿師というガキを始末しろ…
/⌒)__ ::::::::::::::::::::::::
/ ' =ソロヽ ::::::. ;''""'''''''';; ::::::
/ ★ノノハヽ :::::: ミ,,,,,,,,,,,,,,,ミ :::::: モワーン
/ 从VvV) 。 o O :::::: ノリ;´ー´リ ::::::
ノ .ノノ( )`´))つ ゚ ::::::(つ⊂") ::::::
/ ノ U~~~ヽ :::::::::::::::::::::::::::
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ノノ ノ ノ ノ^ノ~~ノ~~)^)
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| (_(_) (_(_) (_(_)
429 :
名無し募集中。。。:2013/12/25(水) 13:38:21.94 0
昔好きだったスレのAAを流用してみたけど
よく考えたらミキモス直属3人衆の1人がさゆだったのですぐに話が頓挫したw
430 :
名無し募集中。。。:2013/12/25(水) 14:07:21.68 0
なんか懐かしいな
431 :
名無し募集中。。。:2013/12/25(水) 14:17:36.49 0
川c ’∀´) <プw 「爆乳」とか言われてもw
432 :
名無し募集中。。。:2013/12/25(水) 16:40:05.27 0
あげぽん
433 :
名無し募集中。。。:2013/12/25(水) 17:06:28.20 0
昔一緒に住んでた生鞘とかこのスレとのシンクロ率がぱねぇw
434 :
名無し募集中。。。:2013/12/25(水) 18:22:11.62 0
なにっ!?同棲だとっ!?
435 :
名無し募集中。。。:2013/12/25(水) 19:44:31.39 0
まさに同棲愛
436 :
名無し募集中。。。:2013/12/25(水) 20:32:21.26 P
このスレとシンクロするとその同棲部屋には保護者としてあのお方が君臨してることに・・・
437 :
名無し募集中。。。:2013/12/25(水) 22:17:26.44 0
( `.∀´)
438 :
名無し募集中。。。:2013/12/25(水) 23:28:35.38 0
あげ
439 :
名無し募集中。。。:2013/12/26(木) 00:08:19.56 0
りほりほのパンツを洗濯する生田
440 :
名無し募集中。。。:2013/12/26(木) 01:25:40.72 0
子供パンツなのか大人パンツなのか
441 :
名無し募集中。。。:2013/12/26(木) 03:19:34.14 0
どっちなんだい
442 :
名無し募集中。。。:2013/12/26(木) 05:48:27.84 0
師匠からえりぽんへの厳しい愛のムチ↓
まわりのいい所だけを吸収し進化していく要領のよさナンバーワン女ランキング
道重 10位 「生田は生田」とか、勘違いしてる。人の良い所も見なさい。
443 :
名無し募集中。。。:2013/12/26(木) 07:49:46.86 0
スパってんなー
444 :
名無し募集中。。。:2013/12/26(木) 08:32:23.14 O
ohナイスパゲッティ
445 :
名無し募集中。。。:2013/12/26(木) 09:00:46.76 0
<え?スパンキングですか?
446 :
名無し募集中。。。:2013/12/26(木) 09:40:35.56 O
かなともがいるなw
447 :
名無し募集中。。。:2013/12/26(木) 11:38:23.71 P
おはよう!スパンキング
448 :
名無し募集中。。。:2013/12/26(木) 12:46:02.65 0
わー何だかムラムラしてきたぞ!
449 :
名無し募集中。。。:2013/12/26(木) 15:20:29.66 0
_, ,_
从*・ 。.・)
⊂彡☆))_ゝ‘)<生田は生田
450 :
名無し募集中。。。:2013/12/26(木) 17:18:27.48 0
りほほ
451 :
名無し募集中。。。:2013/12/26(木) 17:37:00.98 0
452 :
名無し募集中。。。:2013/12/26(木) 19:20:20.08 0
寒いね。
453 :
名無し募集中。。。:2013/12/26(木) 20:42:24.48 O
温め合おうヤシ
454 :
名無し募集中。。。:2013/12/26(木) 21:58:26.94 0
保温の魔法
455 :
名無し募集中。。。:2013/12/26(木) 23:05:13.55 0
笑顔の君は変態さ
456 :
名無し募集中。。。:2013/12/26(木) 23:30:36.91 0
工藤、聖は変態だと考えているだろう?
でも聖はそんな工藤をシパらせたいと思っているんだよ
457 :
名無し募集中。。。:2013/12/26(木) 23:31:17.00 0
フクちゃん寝ろ
458 :
名無し募集中。。。:2013/12/27(金) 00:02:01.57 0
今更だが
>>150 のえりぽんがイケメン過ぎて濡れた
459 :
名無し募集中。。。:2013/12/27(金) 01:08:03.88 0
寝る前の保
460 :
名無し募集中。。。:2013/12/27(金) 03:31:45.19 0
田
461 :
名無し募集中。。。:2013/12/27(金) 06:09:09.00 P
オエー
462 :
名無し募集中。。。:2013/12/27(金) 08:11:20.94 0
りほ朝っちゃよ
463 :
名無し募集中。。。:2013/12/27(金) 11:20:42.83 O
寝るヤシ
464 :
名無し募集中。。。:2013/12/27(金) 12:45:26.04 0
ちちんぷいぷい
465 :
名無し募集中。。。:2013/12/27(金) 12:47:04.94 0
魔法にかーかれ♪
466 :
名無し募集中。。。:2013/12/27(金) 12:49:33.02 0
生田がアレが生える魔法をマスターしたら大変なことになる
467 :
名無し募集中。。。:2013/12/27(金) 13:52:01.72 0
それは誰かそんな内容の外伝を書いてくれという振りなのか?
どなたかお願いしますぜひ読んでみたいです・・・
468 :
名無し募集中。。。:2013/12/27(金) 13:54:22.67 0
アレって何?
469 :
名無し募集中。。。:2013/12/27(金) 13:58:37.46 0
470 :
名無し募集中。。。:2013/12/27(金) 15:05:29.88 0
生田のナマちゃんは意外と需要あるんだよなぁ
同じ傾向でビンまーギンどぅーも然り
狼が相変わらず変態紳士の巣窟で安心だ
471 :
名無し募集中。。。:2013/12/27(金) 16:39:21.00 0
あげ
472 :
名無し募集中。。。:2013/12/27(金) 18:43:54.49 0
夕方
473 :
名無し募集中。。。:2013/12/27(金) 19:43:13.53 0
ほ
474 :
名無し募集中。。。:2013/12/27(金) 19:47:32.40 0
それでも(ビンまーギンどぅーなんて素敵なスレ立てをする)スレ主なら・・・
スレ主ならきっと何とかして(アレ生え外伝を書いて)くれる・・・!!
475 :
名無し募集中。。。:2013/12/27(金) 20:58:23.30 0
こらこら変な期待を持つんじゃないw
476 :
名無し募集中。。。:2013/12/27(金) 22:00:26.32 0
お正月にお年玉としてくるといいな
477 :
名無し募集中。。。:2013/12/27(金) 23:12:03.21 0
あげ
478 :
名無し募集中。。。:2013/12/27(金) 23:22:29.43 0
誰か書いてくれてもまた文句つける奴でてくるだろしなあ
479 :
名無し募集中。。。:2013/12/27(金) 23:24:38.98 0
絵を描いてくれる人とかもやっつーマンガの人以外に欲しいな
480 :
名無し募集中。。。:2013/12/28(土) 00:34:07.09 0
ほ
481 :
名無し募集中。。。:2013/12/28(土) 01:51:37.38 P
ノリ*´ー´リ
482 :
名無し募集中。。。:2013/12/28(土) 03:30:05.96 O
ノハ*゚ ゥ ゚)
483 :
名無し募集中。。。:2013/12/28(土) 05:33:54.43 0
|||9|‘_ゝ‘)
484 :
名無し募集中。。。:2013/12/28(土) 07:01:17.63 O
从*・ 。.・)
485 :
名無し募集中。。。:2013/12/28(土) 09:28:39.21 O
ノノ刀e _l‘)
486 :
名無し募集中。。。:2013/12/28(土) 11:12:17.98 O
雪が降ってきたと
487 :
名無し募集中。。。:2013/12/28(土) 13:01:01.38 0
あげ
488 :
名無し募集中。。。:2013/12/28(土) 14:56:33.08 O
ぽん
489 :
名無し募集中。。。:2013/12/28(土) 16:44:58.45 O
寒か
490 :
名無し募集中。。。:2013/12/28(土) 16:47:47.35 0
もしも「魔法使いえりぽんの奇妙な冒険」だったら
怪我をした優樹の治療のためさゆみの家を訪ねた遥は
リビングでお茶をだされ、さゆみが戻ってくるのを待っていた
「おいで」
遥を呼ぶさゆみに促されるまま優樹のいる部屋に入っていくと
そこには一糸もまとわない姿で優樹が寝ている
「道重さん、まーちゃんを全裸にする必要はあったんですか?」
「うちに来た子はみんな全裸になってるんだよ」
驚いた遥は恐る恐る聞き返す
「いままで何人の少女を全裸にしたんですか?」
「ふふ、工藤は今まで食べたパンの枚数をおぼえているの?」
そう答えるとさゆみは妖しく微笑んだ
「さすが道重さん!そこにシビれる!あこがれるゥ!」
パソコンからボソボソとつぶやく声が聞こえる
その様子をドアの隙間から覗いていた里保は
明日あらためて出なおそうとクールに去っていった
台所からは魔法をかけた料理を味見した生田の叫ぶ声が聞こえる
「衣梨奈の魔法は世界一ィィィィィ!!」
くそッ!なんて場所だ!怪我をした優樹をつれてどうやってここから逃げ出すか?
3択−ひとつだけ選びなさい
答え@ハンサムの遥は突如 逃走のアイデアがひらめく
答えA仲間がきて助けてくれる
答えB逃げ出せない。 現実は非情である。
わけがわからなくなった遥は
そのうち考えるのをやめた
491 :
名無し募集中。。。:2013/12/28(土) 16:53:27.05 0
ひでぇw
492 :
名無し募集中。。。:2013/12/28(土) 17:40:53.41 0
493 :
名無し募集中。。。:2013/12/28(土) 18:56:51.48 O
ワロタw
494 :
名無し募集中。。。:2013/12/28(土) 19:15:44.67 0
色々なシーンがうまく混在してるなw
495 :
名無し募集中。。。:2013/12/28(土) 20:19:16.64 0
マハリクマハリタ
496 :
名無し募集中。。。:2013/12/28(土) 20:37:57.26 0
ヤンバリヤンヤンヤン
497 :
名無し募集中。。。:2013/12/28(土) 22:01:48.47 P
ニンニクマシマシ
498 :
名無し募集中。。。:2013/12/28(土) 22:15:42.55 0
|
.|
| ノノハヽo∈
______ ノノハヽ_____.| (^<_^*|9||
从*・ 。.・) /|___ ( )____________
ノノハヽ ( ) / / (_(_) ノノハヽ
ハo´ 。`ル (_)_) / / (‘ l_ ‘祷ク ノノハヽ
( つ つ / / ノノハヽノノハヽ ( ) (´◇.`*从
(_)_) / / ミ 川* ^_〉´ー`*リ (__(_) ( )
/ / ε≡ ノ ,つ ∪ (_(_)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ε≡ (_ソ(_ソ (_(_)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
さやしさーん!
499 :
名無し募集中。。。:2013/12/28(土) 22:16:42.22 0
|
|
.| ノノハヽo∈
______ ノノハヽ____| (^<_^*|9||
从*・ 。.・) /|___ ( )____________
ノノハヽ ( ∞ ) ./ / (_(_) ノノハヽ
ハo´ 。`ル (_)_)/ / (‘ l_ ‘祷ク ノノハヽ
( ) / / ノノハヽノノハヽ ( ) (´◇.`*从
(_)_) / / 川* ^_〉´ー`*リ (__(_) ( )
/ / (シ ,つと´ ) (_(_)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ (_ソ(_ソ (_(_)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
はい! おはよう、優樹ちゃん。
元気になって、よかった
500 :
名無し募集中。。。:2013/12/28(土) 22:24:54.83 0
職人さん愛してる!!!!!!!
501 :
名無し募集中。。。:2013/12/28(土) 22:32:40.27 0
和やかでいいねえ
はるなんが隠れてないか探してしまったけど
さすがにいなかったかw
502 :
名無し募集中。。。:2013/12/28(土) 22:46:46.71 0
さゆなにかと思ったら指構えてんのか?w
503 :
名無し募集中。。。:2013/12/28(土) 23:45:50.90 0
腕組んで感心してる感じじゃないのかな
504 :
名無し募集中。。。:2013/12/29(日) 00:50:19.71 0
505 :
名無し募集中。。。:2013/12/29(日) 01:46:53.26 0
ギンギン??
506 :
名無し募集中。。。:2013/12/29(日) 03:27:37.97 0
>>504 これまーちゃんがりほりほにキスしてんのか?顔近い!
507 :
名無し募集中。。。:2013/12/29(日) 05:07:01.72 0
ペンギンなの
508 :
名無し募集中。。。:2013/12/29(日) 08:36:28.92 0
イチャイチャしてるな
509 :
名無し募集中。。。:2013/12/29(日) 11:07:13.26 0
おちる
510 :
名無し募集中。。。:2013/12/29(日) 11:10:26.06 0
やっつー漫画補完しておくれ
511 :
名無し募集中。。。:2013/12/29(日) 12:38:39.50 0
おひる
512 :
名無し募集中。。。:2013/12/29(日) 14:06:26.89 O
ノノ刀e _l‘)
513 :
名無し募集中。。。:2013/12/29(日) 14:43:28.64 0
どぅっ! うわぁぁ
三 三 刀e _l‘) 三 三 ハ;´ 。`ル
514 :
名無し募集中。。。:2013/12/29(日) 16:17:32.38 O
シパパパパパパパパァ
515 :
名無し募集中。。。:2013/12/29(日) 16:39:19.78 0
516 :
名無し募集中。。。:2013/12/29(日) 17:02:35.49 0
517 :
名無し募集中。。。:2013/12/29(日) 17:08:57.89 0
アイキャンフライ
518 :
名無し募集中。。。:2013/12/29(日) 17:20:56.80 0
どぅっ!
/⌒ヽ ハ´。 `;ル うわぁぁ
{ l | つ O ___
ヽ刀e _l‘)(__ ⌒) ) (三(@
に二二二)゙J゙J シパパパ
_) r'
└───`
519 :
名無し募集中。。。:2013/12/29(日) 18:12:30.65 0
シパパされる内が華とか言うけどホント?ホント?
520 :
名無し募集中。。。:2013/12/29(日) 19:34:39.95 0
シパパしたら幸せだとかホント?ホント?
521 :
名無し募集中。。。:2013/12/29(日) 20:58:10.03 0
フクちゃんw
522 :
名無し募集中。。。:2013/12/29(日) 21:38:49.59 0
性交したら幸せだとか
523 :
名無し募集中。。。:2013/12/29(日) 23:01:08.50 0
524 :
魔法使いえりぽんのエクソシズム:2013/12/29(日) 23:01:46.32 0
衣梨奈は途切れ途切れに話すさくらの発言に耳を傾けた
さくら曰く何年も前から自分の中に密かに何かが宿っているのを自覚していたのだという
初めてそれに気付いたのは幼稚園に通っていた幼い頃、家までの帰り道に体の内部が痒くなった
おかしなことに皮膚ではなく体の中の筋肉や内臓や骨が痒いという感覚に襲われてどうしたらいいか分からず
路上で体の中の痒みに身悶えて、それを契機にして度々、体の中が痒くなる感覚に襲われ
まるで自分の体の中に見えない虫が這い回っているかのような想像に駆られた
そして、その潜んでいる何かは日々生活していくうちに肥大化していくことも
それに、さくらは恐怖し苦悩に苛まれたが誰にもそれを打ち明けることは出来ず
幼いながらに、もしも打ち明けたならば頭のおかしくなった子だと思われるかもしれないから黙っていたが
体の中のそれは自分の身の回りで悪さをするようになった
その悪さは衣梨奈も聞いていたとおり2年前に独りでに物が動いたり空中を飛ぶポルターガイスト現象が起こることである
両親はわけが分からず悪霊のせいだと思い込んでいたが、さくらは自分の中に巣くう何かの仕業だと気付いていた
何故なら現象が起こるたびに体の中が痒みから徐々に痛くなるようになったから
体の中に巣くうそれは上手く言葉では表現できない、見えない虫や黴のようなもの、見えない汚れや染みとも言えるが
どれもそれを表現するには適当ではない気がすると、さくらが言う
ただ言えることは、それは日増しに増長して暴走するようになり耐えられないほどの激痛を自分自身に与えるようなった
両親もようやく娘のさくらの異変に気付いた、何かの病気ではないかと疑い
あらゆる病院でレントゲン、CT、MRI、血液などの精密検査を受けたが特に異常は無く
その間も症状は改善されることもなく悪化の一途を辿り
最終的には、さくら自身の極度の被害妄想ではないかと心療内科医からも疑われるようになったが
しかし、ただの被害妄想では説明できないのは確かである
さくらは自分の中に巣くう蠢く何かに気が狂い、その何かを取り出したくて自傷行為までするようにまでになり
頻繁に起こる超常現象に医者もさじを投げ両親は途方に暮れた
さくらが語った話を総合すると以上のような概要になる
衣梨奈は、さくらに宿る何かは身体や細胞レベルで巣くっているのではなく
もっと人間の本質的な部分、エーテル体(霊的身体)やアストラル体(精神的身体)に何かが取り憑いているのかもしれないと考えた
人間の存在は肉体、その肉体と重なる形でエーテル体、そのエーテル体を覆う形でアストラル体などで構成されていると衣梨奈は父から教わった
エーテル体は幽体とも呼ばれ、アストラル体は星幽体とも呼ばれていて、簡単に言うと人間を形作る霊的な像というか
霊魂や幽霊と呼ばれるようなものであるというか衣梨奈も考えていて頭がこんがらがってきてわけが分からなくなりそうになったけど
もしそれらに何かが取り憑いているのならば肉体だけを調べる医学的な精密検査では異常は見つけられないはずだと想った
悪魔がいるのだとしたら意識や明確な形のあるものだけが悪魔ではないのかもしれない
525 :
魔法使いえりぽんのエクソシズム:2013/12/29(日) 23:03:16.84 0
でも残念なことに衣梨奈は自分がまだ人のエーテル体やアストラル体を見ることが出来るほど魔導士として成熟していないと自覚していた
自分の目で見ることが出来るものは限られている
道重さんならもっと様々なものを見ることができるはずと衣梨奈は想う
道重さんの世界観では細かく世界が見えている
それに比べて自分は未熟だけど悲観してもしょうがない
その未熟を埋めるために何かエーテル体やアストラル体を見ることが出来るような魔道具があれば
そういう魔道具が必要で手に入れる必要があると衣梨奈は考える
それから悪魔や悪霊を追い出すような魔法薬を作れば、この子を助けられるかも・・・
それには魔法薬を詳しく説明してる魔道書を読んで調べてみる必要がある・・・
さくらの話を聞きながら色々と考えていた衣梨奈は突然誰かに見られている感じがして辺りを見回した
昨日から怪物を見たり魔法を使い続けてきた衣梨奈は気が張り詰め感覚が研ぎ澄まされていて
過敏に何者かの気配を察知してしまったのだ
「誰かに見られてる・・・」
「えっ?」
見ているのは誰だろうと衣梨奈は意識を集中させて探る
どうやら、こちらを見ている相手に敵意や悪意は無いようだと衣梨奈は想う
そして、この誰かの気配は前にも感じたことがある
親しみのある気配だった
「もしかして・・・」
衣梨奈は居間の窓から外を眺めると、庭を駆ける数匹の猫の姿が目に映った
「ちょっと待ってて、すぐに戻ってくるから」
衣梨奈はさくらにそう告げると玄関から外に飛び出し庭に向かうと6匹の猫が集まっているのを見た
526 :
名無し募集中。。。:2013/12/29(日) 23:04:06.89 0
猫達はそれぞれ思い思いに毛繕いをしたり、お互いにじゃれ付いていたり、皿に入った餌を食べていたりしたが
その中の一匹は知っている顔だった、残りの5匹の猫は小田家の飼い猫だろう
木の枝の上に乗り家を眺めるその猫に向かって衣梨奈は呼びかけた
「はるなん!」
呼びかけられた猫の姿をしている飯窪春菜は衣梨奈に気付いてこちらを見て喋った
「あら生田さん、どうして気付いたのですか?」
「うぅん、まあね! はるなんの気配を感じたっちゃ」
「さすが生田さん」
「生田さんって言うのやめてよ、えりかえりぽんって呼んでよ」
親しくなったとはいえ、いつも春菜はいつも敬語で衣梨奈のこと生田さんと呼ぶ
衣梨奈はそれが嫌で親しみを込めて呼び捨てやあだ名で呼んでほしいと想っている
距離を感じる他人行儀なのは嫌で馴れ馴れしくしてほしいのだ
「いつ来たの? はるなん」
「ついさっきです、まさか気付かれるとは思いませんでした」
「もしかして、えりのこと心配して来てくれたと?」
「えぇ、道重さんから聞きましたよ生田さんが1人で頑張ってるって、だから心配で来ちゃいました」
「だから呼び捨てで良いってば」
とは言うものの衣梨奈は春菜が自分を心配して来てくれたことが嬉しかった
正直、一人で心細かったから誰かを求めていたのだ
527 :
魔法使いえりぽんのエクソシズム:2013/12/29(日) 23:05:18.64 0
「家全体から禍々しい魔力が漂ってますよ、こんなに凄いとは思いませんでした」
「そう? はるなんにはそう感じるの?」
「はい・・・よくこんなところ平気でいられますね」
春菜は衣梨奈は神経が図太くて能天気なのか、もしくは魔導士として鈍感なのか
おそらく両方だろう、でもそれが衣梨奈の持ち味で良い所なのだろうと思った
春菜は木の枝から下へと飛び降りると猫の姿から人間の姿へと変身して地面に着地すると衣梨奈に微笑む
その間、今まで自分達と同じ猫だと思っていたのに人間の言葉を喋り人間の姿になった春菜を小田家の5匹の猫達は驚いた顔で見ていた
「ちょうど良いっちゃ、はるなん古書店の隠してる魔道書を読ませてよ」
「魔道書ですか? 良いですけど・・・」
衣梨奈は春菜が働いてる古書店には一般人には売り物にしていない魔道書があるのを知っている
何故それらを読みたいのか衣梨奈は事情を説明した
528 :
名無し募集中。。。:2013/12/29(日) 23:06:36.41 0
また題名付け忘れた
>>526に
ノハ*゚ ゥ ゚) <続く・・・
529 :
名無し募集中。。。:2013/12/29(日) 23:26:32.93 i
外伝待ってました
530 :
名無し募集中。。。:2013/12/29(日) 23:33:31.71 0
ありがとう
531 :
名無し募集中。。。:2013/12/29(日) 23:33:31.67 0
外伝更新乙です
なんか生田が頭よく見えるな
532 :
名無し募集中。。。:2013/12/29(日) 23:37:23.78 0
|||9|‘_ゝ‘) <正直、無い知恵を絞って知恵熱を出しているちゃっ
533 :
名無し募集中。。。:2013/12/29(日) 23:40:16.55 0
ノリ*´ー´リ<えりぽん意外と頭いいんだよ
534 :
名無し募集中。。。:2013/12/29(日) 23:41:47.95 0
なつかしいw
535 :
名無し募集中。。。:2013/12/29(日) 23:50:12.83 0
昼行灯はなんたらかんたら
能ある鷹は爪をなんちゃら
とぼけた顔してババンバン
それが、えりぽん!?
536 :
名無し募集中。。。:2013/12/30(月) 00:19:25.19 0
537 :
名無し募集中。。。:2013/12/30(月) 00:22:11.00 0
うm
たしかラジオで工藤が「生田さんは正直…(頭よくなさそうw)」みたいに言いかけたときに
ものすごい勢いでカットインして言い放った言葉
538 :
名無し募集中。。。:2013/12/30(月) 00:32:07.68 0
トン!
ありがとうリアルでの発言でしたかw
539 :
名無し募集中。。。:2013/12/30(月) 00:48:30.13 0
ノリ*´ー´リ<ちょっと待って!えりぽん馬鹿だと思うでしょ
確かに凄いカットインだった
540 :
名無し募集中。。。:2013/12/30(月) 00:50:46.65 0
どんだけ好きなんだよw
541 :
名無し募集中。。。:2013/12/30(月) 00:59:30.97 0
りほりほはえりぽんの何を知っていたのであろうか?
542 :
名無し募集中。。。:2013/12/30(月) 01:14:57.33 0
確かSATOYAMA会議の時も生田の偏食の話になった時にヤシが
ノリ*´ー´リ<えりぽんは○○は食べれるけど××は食べれない
と勝手に語ってた希ガス
543 :
名無し募集中。。。:2013/12/30(月) 02:39:08.73 0
ピリカピリララ
544 :
名無し募集中。。。:2013/12/30(月) 02:42:41.98 0
545 :
名無し募集中。。。:2013/12/30(月) 06:08:17.98 O
|||9|‘_ゝ‘)
546 :
名無し募集中。。。:2013/12/30(月) 08:20:55.99 O
起きるっちゃ
547 :
名無し募集中。。。:2013/12/30(月) 10:33:44.86 0
( `.∀´)
548 :
名無し募集中。。。:2013/12/30(月) 12:07:03.31 0
お昼
549 :
名無し募集中。。。:2013/12/30(月) 14:17:59.82 O
从*・ 。.・)
550 :
名無し募集中。。。:2013/12/30(月) 15:52:07.69 0
ほ
551 :
名無し募集中。。。:2013/12/30(月) 16:56:05.34 0
ほ
552 :
名無し募集中。。。:2013/12/30(月) 17:13:16.68 0
やっつー漫画の人いないじゃん
553 :
名無し募集中。。。:2013/12/30(月) 17:31:53.34 0
そんな常に描いてる訳ないだろw
554 :
名無し募集中。。。:2013/12/30(月) 18:41:18.29 0
ほ
555 :
名無し募集中。。。:2013/12/30(月) 19:39:56.15 0
しゅ
556 :
名無し募集中。。。:2013/12/30(月) 19:40:38.36 0
そろそろまとめサイト作りたいんだが
どづいうのが見やすいかね
557 :
名無し募集中。。。:2013/12/30(月) 20:13:28.39 0
オーソドックスに
本編、外伝、外伝(続きもの)、それ以外住人でやり取りしてる小ネタ(拾える分だけでも)、AA
って感じで分かれてると探しやすいし見やすいかと
やっつー漫画の人の許可があればそれも補完できるとなお○
558 :
名無し募集中。。。:2013/12/30(月) 20:16:16.09 0
まとめwikiみたいなの利用したほうがいいかな?
みんな編集出来た方がいいよね
559 :
名無し募集中。。。:2013/12/30(月) 20:20:43.75 0
まとめ作ってくれる神がいるというだけで
今年が良い年になりました(。ノД`)・゚・。ゥレシィョォ。・゚・(´Дヽ。)
560 :
名無し募集中。。。:2013/12/30(月) 20:39:32.58 0
>>557 やっつー漫画の人だけに許可がいるのはナゼ?
だったら本編作者さんや外伝書いてる人や小ネタ書いた住人たちやAA職人さんにも許可必要だろう
561 :
名無し募集中。。。:2013/12/30(月) 20:45:06.31 O
>>558 「誰でも編集」だとスパム広告の餌食になるから面倒だけど有志を募ってメンバー登録制にしたほうがいいよ
スパスレのまとめもそれで頭抱えてるし…
562 :
名無し募集中。。。:2013/12/30(月) 20:56:46.21 0
>>560 >>557です
やっつーの人だけ「要許可」みたいに書いたのは
画像がわりと早めに消えていくあぷろだを利用されているから作品を長く残したくないのでは?と思ったからです
指摘されてみれば確かに他の方々にも許可がいりますね浅墓な書き方でした申し訳ない
563 :
名無し募集中。。。:2013/12/30(月) 20:58:18.28 0
最初にまとめwiki作った人が行方不明になってスパム記事が消せず
結局新wiki作ったスレもあるし編集者は何人かいた方がいいと思う
564 :
名無し募集中。。。:2013/12/30(月) 22:15:40.06 0
あげ
565 :
名無し募集中。。。:2013/12/30(月) 22:39:38.43 0
566 :
名無し募集中。。。:2013/12/30(月) 22:42:11.86 0
567 :
名無し募集中。。。:2013/12/30(月) 22:46:28.52 0
AAも挿絵風に入れたかったんだけどずれちゃって無理だったです
568 :
名無し募集中。。。:2013/12/30(月) 22:55:45.22 0
自分用にまとめてるけど本編だけでも1万行・14万文字あるね
569 :
名無し募集中。。。:2013/12/30(月) 23:05:58.92 0
>>565 早速おつ!
AAを挿絵として使うならいっそ画像にしちゃうってのは?
570 :
名無し募集中。。。:2013/12/30(月) 23:09:02.08 P
>>565 来たああああああああああ
仕事が速い
乙です
571 :
名無し募集中。。。:2013/12/30(月) 23:17:48.44 0
>>565 おつですーーー
早速飲みながら最初から読み返してみよう^^
572 :
名無し募集中。。。:2013/12/31(火) 00:19:53.87 0
寝る前に
573 :
名無し募集中。。。:2013/12/31(火) 00:49:48.13 P
>>565 乙です
あしたは東京遠征なのに本伝全部
読んでしまいそう
574 :
名無し募集中。。。:2013/12/31(火) 00:54:04.68 0
まとめ作ってくれたことによりリアルタイムで1スレ目から読めてることが幸せだなと改めて思った
良いスレに出会ったなぁ
575 :
名無し募集中。。。:2013/12/31(火) 01:05:33.83 0
まとめ乙
576 :
名無し募集中。。。:2013/12/31(火) 01:16:19.92 0
俺も思えばなんで最初からいたんだろ リゾスレとピンポンスレにはいたから誘導されたかな?
577 :
名無し募集中。。。:2013/12/31(火) 02:45:52.88 0
おやすみ
578 :
名無し募集中。。。:2013/12/31(火) 03:35:48.03 0
まとめ作ってくれた方乙です
おやぷみなさい
579 :
名無し募集中。。。:2013/12/31(火) 07:12:46.16 0
おぱょ
580 :
名無し募集中。。。:2013/12/31(火) 08:50:51.96 P
>>565 おつです
あらためて読むと道重さん初期から変態要素出してたんだなw
581 :
名無し募集中。。。:2013/12/31(火) 10:57:42.77 0
最初に、りほりほの前に現れた時からもうね・・・怪しかったよね
582 :
名無し募集中。。。:2013/12/31(火) 12:11:46.53 0
お昼
583 :
名無し募集中。。。:2013/12/31(火) 13:31:30.67 0
从*´◇`)
584 :
名無し募集中。。。:2013/12/31(火) 15:19:02.85 0
t
585 :
名無し募集中。。。:2013/12/31(火) 16:22:23.05 0
あげ
586 :
名無し募集中。。。:2013/12/31(火) 17:46:58.84 0
年末の晩だよエブリバディ
587 :
名無し募集中。。。:2013/12/31(火) 19:06:22.85 0
あげ
588 :
名無し募集中。。。:2013/12/31(火) 19:09:03.09 0
もう一年も終わりか
589 :
名無し募集中。。。:2013/12/31(火) 20:26:56.00 0
来年も楽しみだ
青空がいつまでも続くような未来であれのときコンサのラストMCみたいにさゆを中心に左右に期順に並んでて
生田は最初から左隣の香音ちゃんに肩組んだり顔寄せてたんだけど
「っことを願ってるー」のときにさゆのほう向いたらちょうどさゆも見てたからお互いちょっと顔近づける
→30cmくらいの距離で一旦止まってお互い様子見
→もう一回近づいて10cmくらいの距離でニヤニヤしあってるところがなんとも年の瀬スパゲッティでした
591 :
名無し募集中。。。:2013/12/31(火) 21:34:55.57 0
微妙に誤爆しました。。。
592 :
名無し募集中。。。:2013/12/31(火) 22:16:18.08 O
ナイスパゲッティ!
593 :
名無し募集中。。。:2013/12/31(火) 23:19:15.22 0
ナイス変態!
594 :
名無し募集中。。。:2014/01/01(水) 00:14:27.28 O
みんなあけおめ!
595 :
名無し募集中。。。:2014/01/01(水) 00:51:13.25 0
みんなあけおめなの!
596 :
名無し募集中。。。:2014/01/01(水) 02:23:11.25 0
みんなあけおめなんだろうね!
597 :
名無し募集中。。。:2014/01/01(水) 03:13:31.19 0
あけおめ!
からーのぉー姫初めなの!!ジュル・・・
598 :
名無し募集中。。。:2014/01/01(水) 05:44:32.20 0
新年一発目ですわ
599 :
名無し募集中。。。:2014/01/01(水) 08:03:04.25 0
もうすぐみずっきも大人になるんだなぁ
600 :
名無し募集中。。。:2014/01/01(水) 10:28:31.80 O
ハッピーニューイヤーんヤシ
601 :
名無し募集中。。。:2014/01/01(水) 12:31:24.87 0
あげ
602 :
名無し募集中。。。:2014/01/01(水) 13:26:20.15 O
ヤシ
603 :
名無し募集中。。。:2014/01/01(水) 14:17:26.78 0
>>590 俺もそれ目撃した
ちゅーしちゃうかと思った
604 :
名無し募集中。。。:2014/01/01(水) 15:38:02.04 0
あげ
605 :
名無し募集中。。。:2014/01/01(水) 16:49:51.48 0
ほ
606 :
名無し募集中。。。:2014/01/01(水) 17:49:30.69 0
あけおめ保全
607 :
名無し募集中。。。:2014/01/01(水) 19:08:33.45 0
保
608 :
名無し募集中。。。:2014/01/01(水) 20:42:00.32 O
ノノ刀e _l‘)
609 :
名無し募集中。。。:2014/01/01(水) 21:42:39.33 0
だーいし待ち
610 :
名無し募集中。。。:2014/01/01(水) 22:39:46.72 O
ノリ*´ー´リ
611 :
名無し募集中。。。:2014/01/01(水) 23:38:05.71 0
えりぽんと姫始めヤシ
612 :
名無し募集中。。。:2014/01/02(木) 00:37:40.19 0
あげ
613 :
名無し募集中。。。:2014/01/02(木) 01:04:04.72 0
娘。小説って娘。以外は登場させられないの?
614 :
名無し募集中。。。:2014/01/02(木) 01:04:53.09 0
基本はそう
615 :
名無し募集中。。。:2014/01/02(木) 02:46:05.12 0
おやすみ
616 :
名無し募集中。。。:2014/01/02(木) 06:02:18.92 0
おはよう
617 :
名無し募集中。。。:2014/01/02(木) 07:28:45.40 0
大人の階段登る君はまだ変態さ
618 :
名無し募集中。。。:2014/01/02(木) 08:26:03.16 0
おはよ
619 :
名無し募集中。。。:2014/01/02(木) 10:28:50.02 0
二度寝
620 :
名無し募集中。。。:2014/01/02(木) 11:15:31.46 O
濡れた里保の指先が震える。
本当にこんな事して良いのかと気が咎める。
だが、自分の欲望がもうとめられない・・・
衣梨奈のあれを・・・
あの綺麗な白い色をした、あれをどうしても味わいたくて仕方ない。
衣梨奈は炬燵でぼうっとして、ウトウトしてる。
今がチャンス!
里保はついにその気になった。
「りほりほ、生田のケーキ取っちゃダメよ。もう1個あるから取っておいで」
621 :
勝手に天丼してみるw:2014/01/02(木) 11:23:56.45 0
濡れた生田の唇が震える。
本当にこんな事して良いのかと気が咎める。
だが、自分の欲望がもうとめられない・・・
里保のあれを・・・
あの白濁した、あれをどうしても啜りたくて仕方ない。
里保は炬燵でぼうっとして、ウトウトしてる。
今がチャンス!
衣梨奈はついにその気になった。
「生田、りほりほの甘酒取っちゃダメよ。まだいっぱいあるから取っておいで」
622 :
名無し募集中。。。:2014/01/02(木) 12:57:08.56 0
お昼
623 :
名無し募集中。。。:2014/01/02(木) 14:25:08.77 O
ノハ*゚ ゥ ゚)
624 :
名無し募集中。。。:2014/01/02(木) 15:18:44.86 0
食いしん坊さんだなあw
625 :
名無し募集中。。。:2014/01/02(木) 16:17:20.05 0
生鞘的な初夢見れなかったヤシ…
626 :
名無し募集中。。。:2014/01/02(木) 17:52:21.78 0
夕方
627 :
名無し募集中。。。:2014/01/02(木) 19:02:15.23 0
あげ
628 :
名無し募集中。。。:2014/01/02(木) 19:53:34.24 O
ノノ刀e _l‘)
629 :
名無し募集中。。。:2014/01/02(木) 20:23:06.77 0
630 :
名無し募集中。。。:2014/01/02(木) 21:21:54.49 O
|||9|‘_ゝ‘)
631 :
名無し募集中。。。:2014/01/02(木) 22:03:46.60 0
正月だけれども
連載再開が待ち遠しい。。
632 :
名無し募集中。。。:2014/01/02(木) 22:17:38.34 0
ちょっと年末年始休みなの
633 :
名無し募集中。。。:2014/01/02(木) 23:10:34.85 O
ノハ*゚ ゥ ゚)
634 :
名無し募集中。。。:2014/01/02(木) 23:41:12.91 0
寝るがし
635 :
名無し募集中。。。:2014/01/02(木) 23:42:12.91 0
なぜ今更高橋w
636 :
名無し募集中。。。:2014/01/03(金) 01:03:42.33 0
寝るヤシ
637 :
名無し募集中。。。:2014/01/03(金) 01:45:47.76 0
See you ayumin
638 :
名無し募集中。。。:2014/01/03(金) 03:07:34.02 0
待ってるっちゃよ
639 :
名無し募集中。。。:2014/01/03(金) 05:15:09.91 0
ほ
640 :
名無し募集中。。。:2014/01/03(金) 07:23:07.58 0
しゅ
わしゅわぽん
641 :
名無し募集中。。。:2014/01/03(金) 07:24:17.92 0
642 :
名無し募集中。。。:2014/01/03(金) 09:42:08.15 0
飛びヤシ
643 :
名無し募集中。。。:2014/01/03(金) 12:11:59.05 0
危ないかも〜
644 :
名無し募集中。。。:2014/01/03(金) 13:26:50.52 O
从*・ 。.・)
645 :
名無し募集中。。。:2014/01/03(金) 14:51:53.91 0
だーいし「いつなの・・・あたしの出番は?」
646 :
名無し募集中。。。:2014/01/03(金) 16:09:46.61 0
すっかり正月太りですわ
647 :
名無し募集中。。。:2014/01/03(金) 17:29:45.95 0
そろそろねるのだ
648 :
名無し募集中。。。:2014/01/03(金) 19:02:00.78 0
寝る?!
はや!
649 :
名無し募集中。。。:2014/01/03(金) 19:54:08.95 0
∧ ∧
(*゚ ゥ ゚)
650 :
名無し募集中。。。:2014/01/03(金) 20:50:30.98 0
あけおめー
纏めマジ助かるありがとう
ドッキリ面白かったねー
651 :
名無し募集中。。。:2014/01/03(金) 20:51:06.24 0
▼
優樹と里保の抱擁も程なく解かれ、聖達は促されて家に上がり込んだ。
二人の抱擁にいくらか和やかな空気になったものの
この場にいる大半にはそれの意味が分からず、困惑が後を引く。
特に、香音と聖のそれは大きかった。
聖は改めて昨日、遥と優樹と出会ってからの一つ一つを思い出していた。
様々な出来事が、どれも少しづつ自分の知る常識的なこととはズレていて
それでも自分以外の人たちが了解しているように振舞うのが不思議で仕方なかった。
そうして考えているうち、自分が子供だから知らず、皆が大人だから知っているのだと思い至る。
さゆみが告げた『大人の階段』も、そういうことなのだろうか。
だとすると、昨晩ベッドで身悶えた様々な想像が、全くの的外れな勘違いということになって
それを思うと火が出るように恥ずかしかった。
けれども、まださゆみの話が始まるまでは、何とも断言しづらい。
そぞろに後に続く香音の横顔を盗み見る。
その表情からはいくらか真剣で、いくらか気楽な心構えが見てとれた。
652 :
名無し募集中。。。:2014/01/03(金) 20:51:54.65 0
いつもの居間に通され、さゆみに好きに寛ぐよう促される。
遠慮がちに席にかけると、さゆみお手製という冷たいハーブティーを振舞われた。
丸いテーブルの周りに七人。
流石に少し窮屈な感じがする。
聖はハーブティーに口をつけ、その清涼が身体に染み渡るにつけ
鼓動が落ち着き、身体が冷まされるのを感じた。
そこではたと、暑い外を歩いて汗ばんだ身体が、
家に入った途端心地よく癒されたことにも気付く。
さゆみはいつも不思議だと改めて感じた。
「さて、ごめんねふくちゃん、香音ちゃん。テストも近くて大変なのに来て貰っちゃって」
「いえ、ぜんぜん、とんでもないです」
さゆみの言葉に聖は慌てて首を振った。
そもそも、お話をせがんだのは自分自身だ。
「えりちゃんから、大切なお話だって聞きましたけど」
香音も首を振って笑いながら、さゆみに問いかけた。
「どうだろう。それは二人次第、かもね」
思わせぶりなさゆみの言葉に、聖と香音が顔を見合わせる。
653 :
名無し募集中。。。:2014/01/03(金) 20:52:52.82 0
「工藤と佐藤も、ごめんね。ちょっと付き合ってね。ちゃんと紹介もしたいし」
さゆみが今度は遥と優樹の方を向き、声を掛けた。
二人共、首肯して、黙って話に参加する意思を見せる。
聖はそんな様子に、二人には分かっているのだろうかと疑問を抱いた。
「じゃ、先に軽く紹介しとくね。
初めましての子もいるもんね。改めて自己紹介はまた後、ってことで」
聖は今一度、一同を見回した。
自分は知らない子は居ない。
けれど何も知らないのと同じだと思った。
衣梨奈と里保の表情を覗うと、二人ともいつになく生真面目な面持ちで口を結んでいる。
「私は道重さゆみ。隣から、生田衣梨奈。鞘師里保ちゃん。鈴木香音ちゃん。譜久村聖ちゃん。
工藤遥ちゃん。佐藤優樹ちゃん」
順に視線を追ってさゆみが名前を呼ぶ。
聖もそれに従って、確認するように目で追い、一つずつ頷いた。
「工藤ちゃんと佐藤ちゃんは、暫くここに住むことになったから、
フクちゃんと香音ちゃんも仲良くしてあげてね」
さゆみの微笑みに合わせて遥が軽く頭を下げる。
聖と香音は小さく「はい」と声を揃えた。
654 :
名無し募集中。。。:2014/01/03(金) 20:57:28.85 0
「さて、じゃあふくちゃんに昨日話すって約束した話だけど」
いよいよお話が始まる空気を感じて、聖は一つ息を呑んだ。
さゆみの表情はいつもと変わらず柔らかく優しいけれども
部屋には妙な緊張感が漂っている。
それは、衣梨奈と里保の緊張でもあると感じた。
静かな部屋に、優樹がクッキーを齧るサクリという音が小気味よく響く。
「まず、そうね。二人ともいつも生田と仲良くしてくれて有難う。
勿論りほりほとも。ちゃんと言ったこと無かったから、一度お礼を言わせてね」
「いえ、そんな…」
さゆみの言葉に、また聖の鼓動が早まった。
まるで何か、お別れを控えたような、意味深な言葉。
急に、次を聞くのが怖くなった。
「こっちこそ、えりちゃんと里保ちゃんに有難うです。いつも凄く楽しいんです」
言葉の尾が消え入った聖とは反対に、香音はハキハキと笑顔で答える。
照れるようなことも、必要な場面ではっきりと言葉に出来る香音のことが羨ましいと思った。
さゆみは、そんな二人の様子に一度満足そうに頷いてから
再び口を開いた。
655 :
名無し募集中。。。:2014/01/03(金) 20:58:09.41 0
「いろいろと、変だと思ったことあったでしょ?生田は元々変な子だけど。
生田だけじゃなくて、りほりほとかさゆみのことも」
聖は、今更話の方向性が少しだけ分かった。
ずっと感じていた衣梨奈やさゆみへのちょっとした疑問。
それは、はっきりとしたものでは無く、漠然と感じる、でも手の届かないような違和感。
例えばさゆみと衣梨奈がどういう関係で、何故一緒に暮らしているのか。
さゆみはどういう人で、何をして生活しているのか。
これまでふと疑問をぶつけても何となく躱されて、それ以上踏み込めなかった部分。
知りたいけれど、知るのが怖いと思っていた部分だ。
「それはね、さゆみ達が二人に…というかみんなにだね、隠し事してたからなの」
ゆっくりと紡がれるさゆみの言葉に、聖の鼓動がどんどんと早まる。
吸い込まれるようにさゆみの唇を見つめ、次の言葉が出るのを
早く、とも、待って、とも思った。
「何を隠してたかって言うとね……生田、あと宜しく」
「えぇ?」
656 :
名無し募集中。。。:2014/01/03(金) 20:59:00.84 0
高まった緊張が、衣梨奈の素っ頓狂な声で一瞬緩んだ。
予想外の振りに、里保もまた驚いて衣梨奈とさゆみを交互に見ている。
暫くさゆみの顔を困惑した顔で見ていた衣梨奈が
さゆみの柔らかい笑みに押し返されて、小さく頷いた。
今度は部屋の視線が衣梨奈に集まる。
窓の外からは、遠く蝉の唸りが聞こえてくる。
息を呑む音も聞こえる静かな部屋で
優樹がお茶を啜るズズズという音だけが響いた。
「えりたち…」
聖は衣梨奈の唇を強く見つめた。
一度緊張が弛緩したせいか、頭が上手く働かなくて
次の言葉を予想することも出来ず、ただその唇をセクシーだと感じていた。
「えりたち、実は魔法使いなんよ」
また部屋の空気が固まった。
聖の耳からも音が遠くなって、蝉の声が聞こえなくなる。
優樹がお煎餅を咀嚼するバリバリという音だけがやけに響いた。
657 :
名無し募集中。。。:2014/01/03(金) 21:00:14.41 0
どう反応していいかも分からず、沈黙は数秒続いた。
いつもの冗談ならば、誰かしらが突っ込んで空気をほどいてくれるはずなのに
さゆみも里保も、香音も黙っている。
「あの、ごめんね。聖、香音ちゃん。今までずっと黙ってて」
沈黙に一番に耐えられなくなった衣梨奈が、眉を八の字に垂れて言った。
「あの、うちらどうしたらいいの?」
何とか絞り出した香音の言葉に、聖も小さく震えながら頷く。
真面目な空気の方がおかしくて、やはり話だけ見れば突飛な冗談以外の何物でもない。
香音の言葉で、その思考に自信を持った聖は
早く冗談の空気にならないか、笑って衣梨奈が取り下げないかと期待した。
「あ、えっとごめん。急に言われてもやっぱ信じれんよね…」
しかし期待とは裏腹に、衣梨奈はあくまでも真面目に言葉を繋ぐ。
さゆみや里保の表情も、一向に崩れなかった。
658 :
名無し募集中。。。:2014/01/03(金) 21:01:24.10 0
聖と香音の反応が芳しく無かったことに焦ったのか
衣梨奈の口調が速くなる。
「じゃあ今からえりが魔法見せるけん。何がいいとかいな…じゃあ、紅茶の魔法」
言いかけた衣梨奈の言葉を、今まで黙っていた里保が遮った。
「それじゃ分かんないでしょ。うちが見せるよ」
今度はそんな里保の言葉を、さゆみが遮る。
「ダメ。家の中でりほりほの魔法使ったら大変でしょ。
佐藤と工藤は体調的に使えないしね」
不意に名前を呼ばれて、手遊びをしていた優樹がはっと顔を上げた。
遥がそんな優樹の手をピシャリと叩いて、さゆみの言葉に頷く。
聖には、まるで分からなかった。
5人とも結託して、自分と香音にドッキリを仕掛けているんじゃないか。
「生田、あんたの言葉って親友にも実演しないと信じて貰えないくらい軽いの?」
さゆみが衣梨奈に向かって言った。
659 :
名無し募集中。。。:2014/01/03(金) 21:02:16.22 0
その言葉に、揺らぎ身じろいでいた空気がまたピンと張る。
その言葉には、何か有無を言わせない説得力があった。
衣梨奈はもう一度さゆみの方に視線を向け、今度は真っ直ぐに聖と香音に向き直った。
聖は真っ直ぐに向けられた衣梨奈の目を、綺麗だと思いながら見返した。
昔から、衣梨奈はこうして真っ直ぐに目を見て話す。
それは何にも後ろめたいことの無い証で、だからこそ眩しくて、憧れたのを思い出した。
吸い寄せるような視線を見ていると、不意に自分のさっきまでの思考が恥ずかしくなった。
大切な友達や憧れの人から、騙されているかもしれないとか、からかわれているんじゃないかとか
疑ったって何一ついいことは無い。疑ったことへの後ろめたさは残るけれど。
そして仮にからかわれていたって、何も悪いことは無い。ただ笑い話になるだけ。
親友の言葉を、真っ直ぐに発しようとしている言葉を、
真っ直ぐに受け止めようとしない態度。それが一番恥ずかしいんじゃないかと思う。
どんなに突飛な話でも、まずは気持ちをさらにして、聞く姿勢が無いようでどうするのか。
「ごめん。多分だいぶ変な話やけん、信じれんと思う。無理に信じろとも言えんちゃけど、
聞くだけ聞いてね。えりのことと里保のこと、それから道重さんのこと」
聖にはもう、衣梨奈の言葉を疑う気持ちは微塵も無かった。
大好きは人の言葉を、何の疑いも持たず聞けることが嬉しかった。
ちらりと横に座る香音を窺う。
同じ気持ちだ、と思った。
二人は衣梨奈の口からたどたどしく語られる魔法の話、魔法使いの話に
深く耳を傾けた。
▲
660 :
名無し募集中。。。:2014/01/03(金) 21:02:47.08 0
りっちゃん…
割とマジでこの話に出そうと思ってたんだが
モブで
661 :
名無し募集中。。。:2014/01/03(金) 21:06:21.82 i
久々にきたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
りっちゃんの節はお気の毒でした。
662 :
名無し募集中。。。:2014/01/03(金) 21:58:44.55 i
引き込まれる~
663 :
名無し募集中。。。:2014/01/03(金) 22:17:29.38 0
新春初更新乙デス!!
664 :
名無し募集中。。。:2014/01/03(金) 22:36:41.74 0
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
新年早々にありがとうございます
665 :
名無し募集中。。。:2014/01/03(金) 22:42:59.49 0
更新ありがとうございます
ついに大人になっちゃうんですね
666 :
名無し募集中。。。:2014/01/03(金) 22:47:58.54 0
ダメだ真面目なはずのシーンなのに
まーのサクリに笑ってしまったw
小ネタの入れ方がうまいんだよなホント
667 :
名無し募集中。。。:2014/01/03(金) 23:24:46.00 0
まーサクきたああああああああああ
668 :
名無し募集中。。。:2014/01/03(金) 23:37:50.63 0
まーのサクリネタって何?
669 :
名無し募集中。。。:2014/01/03(金) 23:43:51.64 0
Dマガだかのトークでまーちゃんがパンをかじってたやつあったね
絶妙のタイミングで「サクッ」てw
どぅーに頭はたかれてた気がw
670 :
名無し募集中。。。:2014/01/03(金) 23:47:18.53 0
さんきゅ
671 :
名無し募集中。。。:2014/01/04(土) 00:58:50.71 O
まーちゃんwwww
672 :
名無し募集中。。。:2014/01/04(土) 03:00:52.13 0
おやぷみなさい
673 :
名無し募集中。。。:2014/01/04(土) 04:57:56.70 0
眠れない夜
674 :
名無し募集中。。。:2014/01/04(土) 06:04:08.98 i
寒い保
675 :
名無し募集中。。。:2014/01/04(土) 08:06:25.47 0
今日はえりぽんのゴルフ番組だ
676 :
名無し募集中。。。:2014/01/04(土) 10:13:25.90 0
せやな
677 :
名無し募集中。。。:2014/01/04(土) 12:02:20.00 0
お昼
678 :
名無し募集中。。。:2014/01/04(土) 13:35:23.07 0
はじまた
679 :
名無し募集中。。。:2014/01/04(土) 14:57:28.76 0
生田かっこよかったなの惚れ直したなの
680 :
名無し募集中。。。:2014/01/04(土) 16:34:20.52 0
ノリ*´ー´リ<えりぽん意外とゴルフうまいんだよ
681 :
名無し募集中。。。:2014/01/04(土) 17:04:03.78 0
最後は入れて決めてくれたね
682 :
名無し募集中。。。:2014/01/04(土) 18:55:13.29 0
帰省から戻ったら更新キテタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
まーちゃんフイタw
683 :
名無し募集中。。。:2014/01/04(土) 20:27:08.42 0
えりぽんがー
684 :
名無し募集中。。。:2014/01/04(土) 21:23:44.93 0
夜ですよ
685 :
名無し募集中。。。:2014/01/04(土) 22:16:53.37 O
ノノ刀e _l‘)
686 :
名無し募集中。。。:2014/01/04(土) 23:17:39.51 0
____ ______
| ⊆⊇ | n ..____. .|| ̄//|§|
| ̄ ̄ ̄ ̄| .,<ニ>、 li'´ ̄ヽ_/l| ||/__|llロ|
| ロロロ ::oo | (,.__ .,ア ゝ._ _ノ. || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.||
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄|..||~从~||..|~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||□△_∩■_||
| ̄~|~ ̄| |  ̄ ̄ ̄ ̄ .|| 0|0 ||
..| ゚.|.゚ | | || .|. ||
えりたち…
∋oノノハヽ ノノハヽ ノノハヽ ノノハヽ
|||9|‘_ゝ‘) リ`ー`*リ (´◇.`*从(‘ l_ ‘祷ク
ノノハヽ _(___)__(_[と)__(つ日と)__(つ日と)__
从*・ 。.・)´ 日 mm /|
n-/ `つ日 ノノハヽ (三三) ノノハヽ / ., il
||( / 川* ^_〉^) ル´。 `oハ / ノ´.|_」
||=|二二二二二( つ日 二二( )二二二|,ノ´
687 :
名無し募集中。。。:2014/01/04(土) 23:18:22.85 0
____ ______
| ⊆⊇ | n ..____. .|| ̄//|§|
| ̄ ̄ ̄ ̄| .,<ニ>、 li'´ ̄ヽ_/l| ||/__|llロ|
| ロロロ ::oo | (,.__ .,ア ゝ._ _ノ. || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.||
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄|..||~从~||..|~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||□△_∩■_||
| ̄~|~ ̄| |  ̄ ̄ ̄ ̄ .|| 0|0 ||
..| ゚.|.゚ | | || .|. ||
えりたち、実は魔法使いなんよ
∋oノノハヽ ノノハヽ ノノハヽ ノノハヽ
|||9|‘_ゝ‘) ノリ*´ー´リ (´◇.`*从(‘ l_ ‘祷ク
ノノハヽ _(___)__(_[と)__(つ日と)__(つ日と)__
从*・ 。.・)´ 日 mm /|
n-/ `つ日 ノノハヽ (三三) ノノハヽ / ., il
||( / 川* ^_〉∩ ル´。 `oハ / ノ´.|_」
||=|二二二二二 ( ノ 二二 ( )二二二|,ノ´
688 :
名無し募集中。。。:2014/01/04(土) 23:19:02.90 0
____ ______
| ⊆⊇ | n ..____. .|| ̄//|§|
| ̄ ̄ ̄ ̄| .,<ニ>、 li'´ ̄ヽ_/l| ||/__|llロ|
| ロロロ ::oo | (,.__ .,ア ゝ._ _ノ. || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.||
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄|..||~从~||..|~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||□△_∩■_||
| ̄~|~ ̄| |  ̄ ̄ ̄ ̄ .|| 0|0 ||
..| ゚.|.゚ | | || .|. ||
・・・。 ・・・。 ・・・。 ・・・。
∋oノノハヽ ノノハヽ ノノハヽ ノノハヽ
|||9|‘_ゝ‘) リ`ー`*リ (´◇.`*从(‘ l_ ‘祷ク
ノノハヽ _(___)__(_[と)__(つ日と)__(つ日と)__
从*・ 。.・)´ 日 mm /|
n-/ `つ日 ノノハヽ (三三) ノノハヽ / ., il
||( / 川* ^_〉^) ル´。 `oハ / ノ´.|_」
||=|二二二二二( つO 二二 ( )二二二|,ノ
689 :
名無し募集中。。。:2014/01/04(土) 23:19:41.67 0
____ ______
| ⊆⊇ | n ..____. .|| ̄//|§|
| ̄ ̄ ̄ ̄| .,<ニ>、 li'´ ̄ヽ_/l| ||/__|llロ|
| ロロロ ::oo | (,.__ .,ア ゝ._ _ノ. || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.||
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄|..||~从~||..|~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||□△_∩■_||
| ̄~|~ ̄| |  ̄ ̄ ̄ ̄ .|| 0|0 ||
..| ゚.|.゚ | | || .|. ||
∋oノノハヽ ノノハヽ ノノハヽ ノノハヽ
|||9|‘_ゝ‘) リ`ー`*リ (´◇.`*从(‘ l_ ‘祷ク
ノノハヽ _(___)__(_[と)__(つ日と)__(つ日と)__
从*・ 。.・)´ 日 mm /|
n-/ `つ日 ノノハヽ (三三) ノノハヽ / ., il
||( / 川* ^,_〉^) ル´。 `oハ / ノ´.|_」
||=|二二二二二( つO 二二 ( )二二二|,ノ
バリバリ
690 :
名無し募集中。。。:2014/01/04(土) 23:22:03.36 0
丸いテーブルは再現できなかった
PC新しく買い換えたらAAが思うように作れないっぽい感じ
691 :
名無し募集中。。。:2014/01/04(土) 23:22:12.92 0
すげえwww
692 :
名無し募集中。。。:2014/01/04(土) 23:22:35.66 0
いやいや十分すぎるでしょ
上手いわw
693 :
名無し募集中。。。:2014/01/04(土) 23:30:11.48 0
職人さんおつ!
やっぱまーちゃんでフイタわw
694 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 01:10:54.52 0
あげ
695 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 02:19:13.85 0
後はだーいしとさくらだけ
696 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 05:23:40.92 0
ほ
697 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 06:47:53.62 O
えりぽんおはよう
698 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 09:41:29.99 0
おは
699 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 11:20:03.96 O
ちょっと寝るヤシ
700 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 13:06:26.12 0
エクスペリーアームス
701 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 15:11:55.50 O
タリロメランテ
702 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 15:53:30.20 P
ノリ*´ー´リ<オーディオテクニカル!
703 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 17:16:51.44 0
お正月らしいことをしようと羽子板で遊び始めるが
ついつい本気になってしまい魔法が飛び交う大惨事に発展する
704 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 17:29:55.16 0
鞘師「ふっ、風を操れるうちが負けるわけないヤシ」 バシッ
工藤「甘いですね鞘師さん。どこに飛ばそうが水滴の壁で弾き返してあげますよ」 バシュッ
佐藤 パクッ
鞘師「ちょっ」
工藤「食うなよまーちゃん!」
佐藤「うぇ〜これマズイ!うぃくたさぁーん」
生田「ちちんぷいぷいおいしくなぁ〜れ!」
鈴木「なる訳ないんだろうね」
譜久「さぁまさきちゃん、その唾液にまみれた羽を聖に渡して、さぁ」 ハァハァ
705 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 18:08:11.47 O
なぜかフクちゃんはどこのスレでも変態だなあww
706 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 19:23:15.94 0
ほ
707 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 20:34:37.94 0
エッチ!
708 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 21:45:05.48 O
スケッチ!
709 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 22:07:45.26 0
ワンタッチ
710 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 22:28:42.80 0
>>705 むしろデフォルメしなくても変態だからしょうがない
711 :
名無し募集中。。。:2014/01/05(日) 23:36:17.77 0
ラーメン
つけ麺
えりぽんイケメン
712 :
名無し募集中。。。:2014/01/06(月) 00:20:28.90 0
鞘師「板で羽をついて遠くまで飛ばすと・・・」
佐藤「待てー!!」
飯窪「ハウッハウッ」
鞘師「とまぁ、このように動くものに反応する2匹のペットがまんまと釣られます」
713 :
名無し募集中。。。:2014/01/06(月) 00:43:11.77 0
今のとこ本編に出てない91011期は石田と小田か
どんな感じで出るのか楽しみだな
714 :
名無し募集中。。。:2014/01/06(月) 01:02:38.78 0
魔法使いえりぽんのエクソシズム書いてる者だけど
エクソシズムの小説はパラレルワールドだと思って気にしないで
本編作者様はかまわず独自の設定で小田さくらちゃんを出してくださいませ
715 :
名無し募集中。。。:2014/01/06(月) 03:26:03.37 0
おやぷみなさい
716 :
名無し募集中。。。:2014/01/06(月) 06:48:29.49 0
朝ぽんぽん
717 :
名無し募集中。。。:2014/01/06(月) 09:29:05.00 0
おは
718 :
名無し募集中。。。:2014/01/06(月) 11:07:33.99 P
えりぽんの未来に心の中に
うちの居場所はありますか?
719 :
名無し募集中。。。:2014/01/06(月) 12:00:00.73 0
えりぽんの広い心の中にはみんなの居場所がありますよ
720 :
名無し募集中。。。:2014/01/06(月) 13:26:04.45 O
お昼
721 :
名無し募集中。。。:2014/01/06(月) 15:58:16.39 O
おやつヤシ
722 :
名無し募集中。。。:2014/01/06(月) 17:07:12.63 P
みずっきの反応が気になる今日この頃
723 :
名無し募集中。。。:2014/01/06(月) 18:19:04.95 0
保全
724 :
名無し募集中。。。:2014/01/06(月) 20:17:02.44 0
今日も寒いの
725 :
名無し募集中。。。:2014/01/06(月) 21:04:42.23 0
さやどぅーで温泉作れんかね
シパパの湯とか
726 :
名無し募集中。。。:2014/01/06(月) 21:08:12.72 0
それあの人が入りたいだけじゃんw
727 :
名無し募集中。。。:2014/01/06(月) 21:22:47.93 0
えりぽんゴルフやっと見たす
遠慮がちながらも、頑張った*\(^o^)/*
やっぱり美人だな
あとはテレビ慣れやな
世界一と魔法は封印されてたけどf^_^;
728 :
名無し募集中。。。:2014/01/06(月) 22:20:06.57 0
ホールインワン
729 :
名無し募集中。。。:2014/01/06(月) 22:21:59.28 0
どぅっ! ?
/⌒ヽ ハo´。 `ル 変なトイレだなぁ
{ l | つ O ___ 譜久村さんの声が聞こえる
ヽ刀e _l‘)(_⌒) ) (三(@
に二二二)゙J゙J シパパパ
_) r'
└───`
730 :
名無し募集中。。。:2014/01/06(月) 23:23:05.07 0
731 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 00:43:02.01 O
えりぽんおやすみ
732 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 02:45:53.68 P
733 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 03:06:07.62 0
まーどぉー登場前の
道重家でのひとコマと思って見るとおもしろいな
734 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 03:07:06.13 0
テンプレ入り決定!
735 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 03:10:19.09 0
保全
736 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 04:52:16.50 0
>>730 かわいく見えるだろう?でも5人中3人は変態なんだぜ
737 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 07:43:46.44 O
えりぽんおはよう
738 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 09:15:47.34 O
寝るヤシ
739 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 11:21:48.99 0
里保全
740 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 12:12:37.53 0
>>730 これにスレタイ付けて表紙にしたいくらいの画像
741 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 13:14:22.18 O
お昼っちゃ
742 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 14:32:40.63 0
川c ’∀´)<17歳になったしそろそろ出番ですよね!
743 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 15:32:19.42 0
巨乳ちゃんお誕生日おめでとう
744 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 16:53:56.56 0
虚乳ちゃんお誕生日おめでとう
745 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 17:25:54.06 0
故乳ちゃんお誕生日おめでとう
746 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 18:05:20.47 0
747 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 19:05:18.24 0
748 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 19:17:20.05 0
巨乳は寝ろ
749 :
里保の初夢:2014/01/07(火) 19:37:55.45 0
もしもうちが魔道士でなかったら、いったいどんな人生を歩んでいただろうか。
以前はそんな想いが頭を過ぎることさえなかった。
なぜって、それまでのうちにとって魔法の存在が自分自身を形成する全てであり、
魔法のない人生など考える余地さえなかったから。
それが、「魔道士でない人生」などという今までにない想像をするようになったのは、
間違いなく大魔女・道重さゆみに出会ったからだろう。
あの人と出会って、うちは以前と変わった……と思う。
事あるごとに自問自答し、そして思い悩む時間が増えた。
そんな中で、自分の根幹をも揺るがすような想像にまで思考がたどり着いたのは、
ある意味必然といえるものだったのかもしれない。
もちろん、今のうちが魔道士としての人生を送っているのは疑いのない事実だし、
そうでない人生についてどれだけ空想してみたところで、
当然のようにそれは夢物語以上には決してなりえない。
それでも、ふとした瞬間に広がる想像の翼。
それは不思議な甘酸っぱさと切なさを伴って、
なぜだかうちの心を優しく締め付けてくる。
ありえない夢想に耽る自分がなんだか気恥ずかしく、
えりぽんにさえそんな話をしたことがないけど、
それでもうちは、「魔道士でない人生」を想う時間が決して嫌いじゃなかった。
750 :
里保の初夢:2014/01/07(火) 19:38:40.65 0
ああ、うちは夢を見ている。
睡眠中ごくまれに、自分自身が夢の中にいることを認識することがある。
そしてそれが今この瞬間だった。
えりぽんがいる。道重さんもいる。
聖ちゃん、香音ちゃん、飯窪さん、工藤ちゃん、そして優樹ちゃん。
見知った顔が集まっている。
そして初めて見る顔もいる。あゆみんと小田ちゃん。
初めてなのに名前が分かるのはきっと夢の中だからだろう。
みんなうちにとってかけがえのない仲間だ。
今日はみんなひとつ同じ部屋で一夜をすごすという初めての経験に、
うちだけではなく全員テンションが上がりまくりだ。
明日も朝早くから仕事だし本当は早く寝ないといけないのだけど、
修学旅行気分で盛り上がるメンバーが素直に落ち着くはずもない。
「自由〜だ〜!!」
工藤ちゃんの叫び声とともに突然枕投げが始まった。
思わぬ展開に、うちは飛び跳ね倒れこみ笑い転げる。
こんな素直に身体全体で感情をそのまま顕わにさせるなんて、
普段の自分では考えられない行動に内心驚きを隠せない。
でも、それがこの上なく楽しくそして気持ちがいい。
751 :
里保の初夢:2014/01/07(火) 19:39:41.50 0
「どうしました鞘師さん?」
あゆみんがうちの顔を覗き込む。
その厚みがあって綺麗な唇に一瞬見とれてしまい、
照れ隠しもあってなぜだか思ってもない言葉が口をでる。
「ウインク殺人事件したい」
「ウインク殺人事件やりたいって鞘師さんが!」
うちの言葉をきっかけにまたみんなでゲームが始まってしまう。
一体いつ寝るんだろうなんて思いながらも、
いつまでもこの時間が続いて欲しいという想いが心に満ち溢れていた。
結局、たっぷり3時間以上はしゃぎ回った後、ようやくみんな就寝。
きっとこのまま眠りに落ちて、起きた時にはこの夢からも目覚めるんだろう。
そう、魔法が使えるとか使えないなんて関係ない。
うちの周りにはこんなに素敵な仲間がいてくれるんだから、
それだけでどんな人生でも胸を張って歩んでいける。
そんなことを思いながら、いつしかうちの意識は遠のいていった。
752 :
里保の初夢:2014/01/07(火) 19:40:31.58 0
突然訪れる柔らかな朝の光と、頬を刺す冷気に意識が引き戻された。
あれ、うちはどこで寝てたんだっけ?
ぼんやりとそんなことを思っていると、
「きゃあっ!!」
あゆみんの悲鳴に心臓が一気に高鳴る。
もしかして敵襲!?
その瞬間。
ボンッ! という音とともに降り注ぐ紙吹雪。
大音量の音楽が響き渡り、そして客席から歓声が巻き起こった。
なんなんだこの光景はっ!!
まったく想像もできないような展開に混乱したけど、
それはほんの一時のことだった。
よくはわからないけど、うちのことを、いやうちらの存在を
求めている人が目の前にこんなに沢山いてくれる。
だったらうちのなすべきことはただ一つ。
自分が今できることを精一杯やり遂げるだけだ。
さあ、いこうか。
そしてうちは布団を蹴飛ばすと、勢いよく舞台の中央へと飛び出していった。
…
…
…
753 :
里保の初夢:2014/01/07(火) 19:41:22.62 0
本格的に歌も始まり、それぞれのメンバーも徐々に対応しなければと動き回る中、
さゆみは独り布団に潜り込むと大きなため息をついた。
「……なんでこんなことになっちゃったんだろ」
最初はほんの軽い暇つぶしのはずだった。
密かに別の人生を夢想するりほりほに、初夢でその願いを叶えてあげる。
ただそれだけのはずが、計算違いが二つ生じた。
誤算の第一が、里保の感応力が予想以上に高かったこと。
それは魔力の大きさとも比例するのだが、その感応力の高さにより、
さゆみもまた里保の夢の中に巻き込まれてしまったのだ。
それだけならまだ良かった。さゆみもりほりほと一緒に
別の人生を体感できるなんてラッキーだと逆に喜んでいたくらいだ。
問題は第二の誤算で、この夢は里保の潜在意識を基に構成されているのだが、
まさか夢の中でこんな驚愕の展開となるとはさすがのさゆみもまったく想定外だったのだ。
もちろんさゆみの能力をもってすれば、この夢からの脱出など造作もないこと。
しかしそれは里保がこれまで夢の中で感じ取った経験を全てぶち壊すことにつながり、
里保のためにもできればやりたくなかった。
「あーあ、しょうがないなぁ。可愛いりほりほのためだし、
ちゃんと目が覚めるまでもう少し付き合ってあげるしかないか」
そしてさゆみは名残惜しそうに布団を抜け出すと、よたよたと舞台へと足を進めていった。
(おしまい)
754 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 19:47:23.96 0
いただきました
755 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 19:53:15.10 0
うまい!魔法+夢っていいねw
それにしてもさゆ・・・w
756 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 20:06:25.86 0
公式で時を操れる魔法を披露した小田ちゃん
757 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 20:11:50.04 0
どっきりが上手く絡められててイイ!
758 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 20:15:29.64 0
時間を自由に操れるとかさゆ越えしてまうw
759 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 21:20:13.54 0
760 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 21:26:34.26 0
すげー
これを元に例の映像見直してみるかなw
761 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 22:19:26.08 0
この話、一人でラブコメ要素を担ってくれる譜久ちゃんは天使
変態でも天使
762 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 22:20:11.71 0
▼
聖は衣梨奈の話をじっと聞いていた。
それは、魔法や魔法使いの話だけれども、いまいち取り留めがなくて
それらの世界の仕組みが分かるという話ではなかった。
どちらかと言えば、衣梨奈の家のことや里保との思い出話。
三年前にお父さんと喧嘩をして家出をした。
その先で出会ったさゆみに、紆余曲折あって弟子入りした。
さゆみは、3本の指に入るという大魔法使いで、この街の魔道士の長だということ。
聖には疑う気持ちは無かった。
自分がまるで知らない世界が確かに存在する。
纏まりは無いながら、衣梨奈の話には破綻するような所も無い。
けれど何故か話が進むうち、胸の奥がチリチリと疼いた。
知らないこと、今まで気になっていた衣梨奈のことが
知れるのは嬉しいはずなのに。
ずっと知りたいと思っていたのに。
知ればもっと衣梨奈に近づけると思っていた。
でも、聞けば聞くほど、違和感が埋まって、視界が開けて
衣梨奈との距離を思い知らされる。
その距離は途方もない物に思えた。
別の世界の住人。そう言ってしまえるくらいに、
衣梨奈がどんどんと遠のいていく。
里保の表情が気になったけれど、見られなかった。
衣梨奈と同じ世界にいる。衣梨奈と隣同士で歩ける。
そんな里保が今している表情を知るのが怖かった。
763 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 22:20:45.17 0
「聖……?」
ふと言葉を止め、衣梨奈が聖に問いかける。
不安そうな表情で見つめられ、何事かと思ったけれど
すぐに衣梨奈の表情の意味が分かった。
聖の頬を、いつからか涙が伝っていた。
聖は慌てて手の甲でそれを拭って、出来るだけ明るい笑顔を作った。
「聖、ごめん…」
「ううん。何でもないよ、ごめん」
自分がどうして泣いているのか分からなかった。
そして衣梨奈が何を謝っているのかも。
自分の泣いている理由、自分でも分からない理由を、
誰にも分かられたく無いと思った。
だけど衣梨奈だけには、分かって欲しいとも思う。
衣梨奈は、決して分からないだろう。
764 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 22:21:25.94 0
聖の涙によって止められた衣梨奈の話は続かなかった。
取り留めがなくて、終点が見えなくなっていたお話が、聖の涙に終着する。
何故だか分からないけれども、悲しいことのようにお話が途切れた。
「生田、もういいの?」
話を続けようとしない衣梨奈にさゆみが問いかける。
衣梨奈は少し悲しそうに、さゆみを見返し、小さく頷いた。
「フクちゃん、そんな手で擦ったら腫れちゃうよ」
衣梨奈の返事からも大きく間をあけて、さゆみが聖に笑いかけた。
それからすっと手を差し出す。
くるりと手首を返すと、その中に可愛らしい刺繍のハンカチが収まっていた。
手品のような、可愛らしい魔法。
聖にはそれが魔法だと分かった。
ごく自然に、そこに魔法が存在することが受け入れられた。
さゆみが魔法使いなのも、当たり前の事実のような気がする。
差し出されたハンカチを目礼して受け取り、目に押し当てると
柔らかい感触が、現実感を呼び戻す。
それは「魔法が存在する現実」という、今までとは違う現実。
765 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 22:21:56.60 0
さゆみは聖に微笑み、それから視線を香音にずらした。
「香音ちゃん、どう?生田の話、信じられる?」
「正直全くえりちゃんの話は分かんないんですけど。
でも、えりちゃんの目が、あーほんとなんだなって感じです。別に最初から疑って無いんですけどね」
聖は香音の落ち着いた声をじっと聞いていた。
それは普段よりもいくらか深刻で、でも決して揺らいでいない。
大人な香音が羨ましいと思った。
自分は、自身の涙の意味すら分からす泣いている。小さな子供のよう。
「そっか。確かに生田は話下手だもんね。
何か聞きたいことはある?さゆみもりほりほも答えるよ」
さゆみの言葉に、里保が小さく頷いた。
「じゃあ、その…魔法のことは、皆には秘密なんですか?
知ってる人もいるんですよね?」
「そうだね。いっぱいいるよ。でも大っぴらにはみんな話さないと思うよ。
知らなくても何も困らないし、知ってても別に得することも無いしね」
「秘密にしておいた方がいいんですか?」
「どう?りほりほ、生田」
「出来れば」
「えりも、そうやね。今は出来れば秘密にしといて貰いたいかな」
766 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 22:22:41.15 0
香音とさゆみ達のあいだで進行する会話を、聖はまだ瞼を抑えながらぼんやりと聞いていた。
もう涙は止まっているけれど、会話も時間も止まらず流れていく。
戸惑った気持ちを整理することも出来なくて、ただ現実に置いていかれるような感覚に
心細くなった。
「ちなみに」
唐突にさゆみが声を発する。
ちらりと聖の方を視た気がしたけれど、香音に向けて言ったような
衣梨奈や里保に向けて言ったような。
「生田もりほりほも馴染み過ぎててすっかり忘れてるみたいだけれど、
生田のお母さんは魔法使いじゃないからね」
どこか驚いたように衣梨奈と里保が顔を見合わせた。
「そういえばそうやった…」
「うん…うちも完全に忘れてたかも」
さゆみがそれだけ言うと一つお煎餅を摘んで齧る。
また、聖とさゆみの目が合った気がした。
聖はそれが、まるで自分に向けられた言葉のような気がした。
767 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 22:23:15.34 0
聖は衣梨奈の両親を知らない。
だけれど、魔道士協会という組織の幹部であり、立派な魔法使いである衣梨奈のお父さんと結婚して
衣梨奈を生んだ、その女性は魔法使いでは無い。
その単なる事実が、聖の心を魔法のように軽くした。
自分の心がどういう経緯を辿ってそうなったのか、道程はまるで分からないけれど
何となく、それがどんな意味なのかは分かってしまった。
聖はようやく、自分の中に宿っていた気持ちに気付きかけていた。
それに名前を付けるのはまだ怖い。
でも、もしその気持ちが間違いで無いのだとしたら
さゆみの言う「大人の階段」を登ったのは、たった今、なのかもしれない。
「道重さん…」
聖は恐る恐る声を出した。
胸の中が蟠るような熱いような不思議な感覚で
衣梨奈の方を向くことが恥ずかしい。
「うん?どうしたの?」
「あの、今道重さんは、聖に、その…」
「ん、なんのこと?」
言いながらニヤリと笑うさゆみを見て、確信する。
少なくとも、さゆみはさっきのことを自分に教えてくれたのだろうということ。
768 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 22:24:21.18 0
衣梨奈も里保も、会話の意味が分からず不思議な顔をしていた。
「聖やっぱり、そうなんでしょうか…」
どう言葉にしていいかも分からなかったけれど、さゆみになら伝わる気がした。
何せ、相手は大魔法使いだから。
「さあ。それはフクちゃん自信の気持ちと相談しないと。
さすがのさゆみも無責任なことは言えないなぁ」
伝わった。
そしてその返事は、自分の考えがさゆみをしてもそれほどズレてはいない、
ということだと思った。
聖はさゆみのその言葉に深く頷き、頭を下げた。
ちゃんと自分の気持ちと相談しなければ。
これから、きちんと。
769 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 22:25:04.02 0
「なん?何の話か全くわからんっちゃけど…」
衣梨奈が不満の声を出す。
里保もそれに同意するように数度頷いた。
「お子ちゃまには分からない話よ。ね、香音ちゃん」
「そうですね」
さゆみが香音に振ると、香音は苦笑いしながら頷いた。
聖はそんなやり取りを、少し面映ゆい心持ちで聞いた。
もしかしたら、香音はずっと自分の気持ちを知っていたのかもしれない。
そう思うと恥ずかしいような、頼もしいような気がした。
「えー、ちょっと何ですか。気になるっちゃけど」
衣梨奈がいつもの調子で言う。
聖の涙でおかしくなった空気は、衣梨奈の情けない声と
それに釣られたみんなの笑い声とで、随分と明るいものに変わっていた。
「はいはい、生田にはまだ早いから、もうちょっと大人になってから出直してきなさい。
まだ佐藤と工藤の話もしなきゃいけないんだから、ほら、話すすめるよ」
いくらか緩んだ空気の中、不意に自分の名前を聞いた優樹が閉じかけていた瞼をハッと押し上げた。
遥も、いくらか居住まいを正して、改めて一同に視線を配った。
▲
770 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 22:25:46.00 0
みにしげさん、続き書くのとWiki編集手伝うのとどっちしたらいいですか?
771 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 22:41:36.89 P
まーちゃん寝るなよw
772 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 22:55:21.64 0
続きを書くに決まってるなの!
773 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 22:55:56.36 0
まー寝んなw
774 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 22:59:44.98 i
本編キタ━(゚∀゚)━!
775 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 23:03:28.53 0
何々譜久ちゃんどうしちゃったの?
俺もお子様だからわからんw
776 :
名無し募集中。。。:2014/01/07(火) 23:04:36.11 0
wikiで最初の頃のみずっき読み返してたから今回のと繋がってよりイイワァ
777 :
名無し募集中。。。:2014/01/08(水) 00:02:36.35 0
おおーフクちゃんのモヤモヤ心理がリアルでポッポッしますな!
778 :
名無し募集中。。。:2014/01/08(水) 01:04:36.28 0
さゆふくの変態同士にだけ通じ合う心の通い合いや!?
779 :
名無し募集中。。。:2014/01/08(水) 01:39:54.88 0
えりが好きなのにさゆに大人にされるのを期待して目を真っ赤にしてるふくちゃんが愛おしすぎる
780 :
名無し募集中。。。:2014/01/08(水) 02:15:04.10 0
作者さんに続きを書くのに集中してもらいたいから
Wiki編集を手伝いたい気持ちはあるんだけど
今まで触ったことがないのでまともにく役に立てそうにない…
781 :
名無し募集中。。。:2014/01/08(水) 03:02:50.05 0
フクちゃんは乙女でかわいいなぁ
782 :
名無し募集中。。。:2014/01/08(水) 03:11:23.11 0
<::ヽ ちちんぷいぷい♪淫乱にな〜れっ♪
|::::::\ 。'“゚`・*。 。*゚”`'。
∠ニニニ`_ ☆ * ゚+゚ ♪
|||9|‘_ゝ‘) / ゚''+。., ゚,, ,.。+''゚
<´ヽWノフつ ゚“・:+.:.。♪,,*:...。.:.+・ ”゚
. ミ≡=_、_. (,ノ(,, _,-、ゝ___ -、 ゚*。 ,
. 彡≡=-'´ ̄ ̄`~し'ヽ) ̄  ̄ ゙̄"′ ゚・*。+・` (゚ l_ ゚祷ク
783 :
名無し募集中。。。:2014/01/08(水) 07:15:22.32 0
ほ
784 :
名無し募集中。。。:2014/01/08(水) 09:22:50.20 O
ノノ刀e _l‘)
785 :
名無し募集中。。。:2014/01/08(水) 12:14:04.10 0
引き込まれる
786 :
名無し募集中。。。:2014/01/08(水) 13:11:48.83 0
787 :
名無し募集中。。。:2014/01/08(水) 14:55:00.20 0
唇…
788 :
名無し募集中。。。:2014/01/08(水) 14:59:24.45 0
「フクちゃん、そんな手で擦ったら腫れちゃうよ」
衣梨奈の返事からも大きく間をあけて、さゆみが聖に笑いかけた。
それからすっと手を差し出す。
くるりと手首を返すと、その中に可愛らしい毛糸のパンツが収まっていた。
まるで子供のもののような、可愛らしいぱんつ。
聖にはそれが工藤のものだと分かった。
さゆみが変態なのも、当たり前の事実のような気がする。
差し出された毛糸のパンツを目礼して受け取り、目に押し当てると
柔らかい感触が、聖の眠っていた何かを呼びさます。
「フオオオオッー!!!」
さゆみ以外のみんなは望まない方向だったのかもしれない。
でも聖は確かに大人の階段を登っているのだと感じていた。
ttp://livedoor.blogimg.jp/otasoku7/imgs/0/f/0f789733.jpg
789 :
名無し募集中。。。:2014/01/08(水) 15:28:09.98 P
そらドン引きするわw
790 :
名無し募集中。。。:2014/01/08(水) 16:52:58.24 0
ひどい改変w
791 :
名無し募集中。。。:2014/01/08(水) 18:30:29.17 O
ワロタw
792 :
名無し募集中。。。:2014/01/08(水) 19:38:06.54 0
あげ
793 :
名無し募集中。。。:2014/01/08(水) 20:06:45.43 0
794 :
名無し募集中。。。:2014/01/08(水) 20:51:04.46 0
さゆみずきの変態ライン
795 :
名無し募集中。。。:2014/01/08(水) 21:21:27.13 0
796 :
名無し募集中。。。:2014/01/08(水) 22:29:10.90 0
>>795 おつです!
休みの日にでも手伝わせてもらうかも
797 :
名無し募集中。。。:2014/01/08(水) 22:53:53.53 0
798 :
魔法使いえりぽんのエクソシズム:2014/01/08(水) 22:54:54.12 0
春菜に今までの経緯を話す衣梨奈の説明は話がまとまっておらず
衣梨奈は最初から順序だって話をせず思いつくままにバラバラに話すので春菜は衣梨奈の話を理解するのに苦労した
「だからね、変なトゲトゲの化け物がこうばーって、えりに襲ってきて!」
「あ・・・あの!その話はちょっと前に聞きました!」
「それでね!そのさくらちゃんが・・・」
それでも春菜は辛抱強く衣梨奈のまとまりの無いを時々苦笑いを浮かべながら聞き続け
最終的には春菜は衣梨奈の説明を頭の中で整理し大まかな事情を理解した
「それで、その魔道書が必要なんですね?」
「そう!そうそう!!そうなの!!」
ここまで約30分・・・春菜はもう少し話を整理して話してくださいと内心思って軽くため息をつく
こんな話、数分あればすぐに説明が終わるのに・・・
心配したとおり、この一件は生田さんでは荷が重いのではないかと春菜は想った
その位、衣梨奈の姿は少し頼りがいが無いように春菜の瞳には写った
明るく平静を装ってるけど内心は余裕や自信が無い、だからさっきみたいに支離滅裂な話をしてしまったのだろうと春菜は想う
「(道重さんは何を考えているのでしょう?)」
春菜は道重さゆみの真意が読めずにいた
「(魔導士として経験の浅い生田さんにこんな大役を全て任せるだなんて・・・生田さんは失敗はしないと道重さんは確信しているの?)」
春菜は自分自身が考えている疑問を目の前の衣梨奈に気付かれたくなくて心の内にしまって笑顔を努めた
きっと、不安の声を口にしたら衣梨奈は自分以上に不安になり自信を喪失するかもしれないから
799 :
魔法使いえりぽんのエクソシズム:2014/01/08(水) 22:56:10.27 0
しかし、それと同時に天才と変人は紙一重なものだと春菜は常々そう想っていた
特にこの生田衣梨奈という女の子を見ていると春菜は時々そう想ってしまう
普段はニコニコしていて能天気そうなのに時折ふと真顔になって1人で黄昏ていたり
密かに新しく魔法を覚えようと研究していることも春菜は陰ながら見ていた
そして、いつのまにか独学で新しい魔法を習得していて春菜が感心したことも1度や2度じゃない
とぼけたふりして実は努力家で才能があり、本当は頭脳明晰なのかもしれない
道重さゆみも知らないようなふりしてるけど、その衣梨奈の才能に気付いているのかもしれない
だから今回の件も衣梨奈に任せたのかもしれないと確信は無いが春菜はそう想っていた
「(そう、生田さんに必要なのは自分自身に対する自信を持つこと・・・それと才能を伸ばす修行の場・・・例えば今回みたいな・・・)」
春菜がそう考えていると、この家の玄関辺りから少々騒がしい話し声が聞こえてきた
衣梨奈もその物々しい話し声に気付いて声のする方へと顔を向ける
そうして衣梨奈と春菜は何だろうと顔を見合わせると玄関へと向かった
玄関の前まで来ると何やらスーツ姿の男女2人組とさくらの両親が玄関先で口論しているようだった
衣梨奈と春菜は2人組が誰で何に口論しているのか分からなかったが
さくらの両親は2人組を家の中へと入れないように抵抗してるように見えた
だが最終的にはその2人組は両親の抵抗を振り切り家の中へと強制的に入っていき両親はそれから家の中に入った2人組を追いかけていく
只事ではないと想った衣梨奈は春菜を残して1人で家の中に入っていくと
その2人組は、さくらに何やら話しかけていた
服装や雰囲気から察するに行政の役人だろう、しきりにさくらに詰め寄って優しい口調で話しかけている
そして、さくらは突然やって来た役人の2人組に心を開かず困惑した顔で黙ったままでいる
他人に対しては心を閉ざす癖のため、さくらは2人組の質問に対して喋らない
「君は両親に虐待されているのではありませんか?」
「(虐待?)」
衣梨奈は役人が発した虐待という言葉で何となく事態を察した
この人達は、さくらが両親から児童虐待を受けているのではないかと疑っているのだ
800 :
魔法使いえりぽんのエクソシズム:2014/01/08(水) 22:58:18.89 0
衣梨奈が、さくらの両親に事情を聞くと、この2人組は児童相談所の児童福祉司で
ここ2年間さくらは病欠扱いで学校に通えず担任の先生も生徒のさくらのことが気にかかり
さらに近隣の住民は、この家から聴こえる悲鳴や騒音のせいで両親が子供を虐待しているのではないかと児童相談所に通報があり
児童虐待の疑いで児童福祉司による立ち入り調査が来たようである
もちろん事実無根な疑いなのだが、この2人組は信じていないだろう
ましてや悪魔憑きや悪霊憑きの類の話は・・・
本当のことを話しても簡単には信じてもらえないだろうし厄介なことになっている
それ以前に小田さくらに起こっていることを世間に大々的に知られるのも良くない事だ
さくらは児童福祉司の質問に言葉で返事することはしなかったが、しきりに首を横に振り虐待を否定し続けている
さくらにとっては両親を庇うために嘘を吐くことなく行なっている無言の返事なのだが
この児童福祉司の2人は納得はしていないといった顔で、しつこくさくらに問いかけている
それに業を煮やした、さくらの母親が叫んだ
「やめてください誰も娘を虐待なんてしていません!私は心から娘のさくらを愛しているの!!そんな傷つけるまねなんかしないわ!!」
そう言い終った後、母親は涙を流した
しばしの沈黙が続き、衣梨奈はその光景を遠くから黙って見ているしか出来なかった
自分がここで余計な口出しをしても話がこじれてしまうような気がしたからだ
例えば君は誰だと聞かれて自分は魔法使いだと名乗ってもまず信じてはもらえない、変な子だと思われるのが関の山だろう
なので普段は空気を読まずに行動する衣梨奈も今回ばかりは空気を読んで自重することにした
もちろん言いたいことはたくさんあったが気持ちを抑えこんで衣梨奈は堪えたのだ
しばらく衣梨奈は黙って一連の光景を見守っていたが1つまずいことを発見してしまった
今にも泣き出しそうなさくらの白い首筋にまた自然に傷が出来ていたのだ
いつのまにか再び謎の肌に自然に傷がつく現象がこんな時に起こってしまってタイミングが悪い
遠目から見ていたが今度は文字ではなく今まで見たこともない印の形の傷であることが分かる
あの印はもしかしたら何かのシンボルマークではないかと衣梨奈は推測した
もし何らかのシンボルマークなら、そのシンボルマークを解析することが謎を解く鍵ではないかと衣梨奈は想う
801 :
魔法使いえりぽんのエクソシズム:2014/01/08(水) 22:59:25.62 0
そして、その印の傷を児童福祉司も見逃さなかった
「これは一体何かね?」
さくらの両親もいつのまにか娘の首に出来ていた印の傷に何も言う事が出来なかった
もし本当のことを言っても信じてもらえない、誰かがわざとつけた傷跡だと思われるだけ
「こ・・・これは、その・・・あの・・・」
「これこそが虐待の証拠ではありませんか?」
その時、口を閉ざしていたさくらが言葉を発した
「違います!これは私が転んだ時にできた傷です」
さくらは両親を庇うために嘘を吐いてまで誤魔化そうとしたが
児童福祉司の目には、それは嘘を吐いてまで自分を虐待した両親を庇う健気な子供の姿にしか写っていなかった
2人組の児童福祉司は聴こえないようにお互いに耳元で小さな声で密談した後
挨拶もなく何も言わずに玄関まで歩を進め去ろうとした
「待ってください誤解です!」
引き止める両親の声を無視して児童福祉司2人組は構わず外へと飛び出し
父親は追いかけて児童福祉司の女性の肩に手をかけた次の瞬間、手をはらわれ突き飛ばされて尻餅をついた
802 :
魔法使いえりぽんのエクソシズム:2014/01/08(水) 23:00:52.52 0
衣梨奈も、そして春菜も去っていく2人の児童福祉司の後ろ姿をただ眺めることしかできなかったが
魔導士としての鋭敏さで男の方の児童福祉司に禍々しい気が取り憑いているのを感じた
「はるなん今の気付いた?」
「えぇ、嫌な予感がしますね」
「あの人の身が危ない」
「そうですね放ってはおけませんわ追いましょう生田さん」
衣梨奈は、あの子の仕業かと後ろを振り向いて、さくらを見た
さくらは玄関先でこちらを見ていて衣梨奈と目が合う
さくらは涙目でこちらを見ていた、まるで行かないでと訴えてるかのように
「心配しないで絶対君を見捨てたりしないから必ず戻るから」
衣梨奈はそう言い後ろ髪が引かれる思いで春菜とあの児童福祉司2人組の後を追うことにした
さくらが意識したのか無意識なのか、それともさくらの中に潜む何かがそうしたのか
男の方の児童福祉司は明らかに呪われている
魔導士としての直感で死の危険があの人に迫っていると感じたのだ
いつかあの児童福祉司達は児童保護の名目で、さくらを両親から引き離しにやって来るだろう
それでも危険が迫っている人を見殺しにすることはできない
803 :
名無し募集中。。。:2014/01/08(水) 23:03:39.97 0
続く・・・
この小説まとめwikiに掲載していいですよ
ところどころ誤字脱字あるけど煮るなり焼くなり好きにしてくださいw
てか誤字脱字の修正に自分も編集するかも
804 :
名無し募集中。。。:2014/01/08(水) 23:17:34.53 0
てか自分でwikiに掲載するかも
805 :
名無し募集中。。。:2014/01/08(水) 23:21:22.80 0
らっきょが可愛くていいな
806 :
名無し募集中。。。:2014/01/08(水) 23:25:08.57 0
この外伝のえりぽんはイケメンなきがする
807 :
名無し募集中。。。:2014/01/08(水) 23:27:55.75 0
えりぽんはさゆやフクちゃんが(エロ方面で)活躍する外伝では空気だからなw
808 :
名無し募集中。。。:2014/01/08(水) 23:30:28.26 0
本編でも
それでも一応主人公(?)なんですよw
809 :
名無し募集中。。。:2014/01/09(木) 00:29:52.52 0
age
810 :
名無し募集中。。。:2014/01/09(木) 01:44:35.20 0
がんばっていくたー
811 :
名無し募集中。。。:2014/01/09(木) 03:10:21.19 0
おやぷみなさい
812 :
名無し募集中。。。:2014/01/09(木) 06:08:52.56 0
えりぽんを
ぎゅうっと抱きしめたい〜ヤシ
813 :
名無し募集中。。。:2014/01/09(木) 07:36:16.52 O
里保早く起きんね
814 :
名無し募集中。。。:2014/01/09(木) 10:50:49.55 0
里保全
815 :
名無し募集中。。。:2014/01/09(木) 12:27:22.57 0
お腹すきすき
816 :
名無し募集中。。。:2014/01/09(木) 12:50:25.77 0
お肉好き好き
817 :
名無し募集中。。。:2014/01/09(木) 13:32:31.33 P
818 :
名無し募集中。。。:2014/01/09(木) 15:12:40.20 O
おやつ
819 :
名無し募集中。。。:2014/01/09(木) 16:46:10.02 0
夕方
820 :
名無し募集中。。。:2014/01/09(木) 18:15:53.47 0
821 :
名無し募集中。。。:2014/01/09(木) 19:45:41.35 0
あげ
822 :
名無し募集中。。。:2014/01/09(木) 21:03:23.73 0
ぽ
823 :
名無し募集中。。。:2014/01/09(木) 22:29:06.10 0
落ちるまで後1秒
824 :
名無し募集中。。。:2014/01/09(木) 22:31:36.73 0
このキチガイまだ生きてやがったのか
825 :
名無し募集中。。。:2014/01/09(木) 23:26:45.28 0
∧∧ ∧∧
∧∧_____ ∧∧ /"⌒ヽ ____∧∧ (゚ ゥ ゚*(゚ ゥ ゚*)
(゚ ゥ ゚*) (゚ ゥ ゚*) ./ ノ∪ (*゚ ゥ ゚)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
⊂⊂,,---------と つ .∧∧ /------ ∧∧つつ
| | ⊂(゚ ゥ ゚*)つ (゚ ゥ ゚*)"
∩∩ ⊂_⌒ .ノ〜 ∪∪,|
| ⌒〜 ∪" .|∧∧
| | (゚ ゥ ゚*)
,ノ ,,ノ /∪ ノ⊃
∧∧ / /,, /
(゚ ゥ ゚*) 〜( __ )
∪∪ ∪∪
826 :
名無し募集中。。。:2014/01/10(金) 00:54:41.35 0
あげぽん
827 :
名無し募集中。。。:2014/01/10(金) 02:20:29.21 0
真夜中のえりぽん
828 :
名無し募集中。。。:2014/01/10(金) 03:58:37.16 0
>>817 ノリ*´ー´リ<ピジネスぽんぽん・・・ビジネスぽんぽん・・・ぐぬぬ
829 :
名無し募集中。。。:2014/01/10(金) 04:44:09.81 0
グスン現実は非情ヤシ
830 :
名無し募集中。。。:2014/01/10(金) 07:59:11.07 O
ノリ*´ー´リ
831 :
名無し募集中。。。:2014/01/10(金) 08:50:49.85 0
頑張れヤシ
832 :
名無し募集中。。。:2014/01/10(金) 10:47:42.49 O
もうちょっとヤシ
833 :
名無し募集中。。。:2014/01/10(金) 12:00:53.07 O
お昼ごはんっちゃ
834 :
名無し募集中。。。:2014/01/10(金) 12:46:38.66 0
譜久村聖「えりぽんは私のものですわ、残念ながらりほりほには私達ぽんぽんコンビの間に入る隙はありませんわ」
835 :
名無し募集中。。。:2014/01/10(金) 14:20:50.75 0
ウチにはみっしげさんがいるから平気ヤシ
836 :
名無し募集中。。。:2014/01/10(金) 16:51:40.26 0
从*・ 。.・)
837 :
名無し募集中。。。:2014/01/10(金) 18:24:23.74 O
|||9|‘_ゝ‘)
838 :
名無し募集中。。。:2014/01/10(金) 19:49:38.32 O
ノノ刀e _l‘)
839 :
名無し募集中。。。:2014/01/10(金) 21:05:55.59 0
从*´◇`)
840 :
名無し募集中。。。:2014/01/10(金) 22:01:37.34 0
ホミホミ
841 :
名無し募集中。。。:2014/01/10(金) 22:17:33.57 0
ノリ#´ー´リ<そこはウチじゃろがい
842 :
名無し募集中。。。:2014/01/10(金) 22:20:06.54 O
来週から「プロゴルファーえりぽん」スタート!
843 :
名無し募集中。。。:2014/01/10(金) 23:21:04.37 0
844 :
名無し募集中。。。:2014/01/11(土) 00:12:07.48 0
( 田小田)
845 :
名無し募集中。。。:2014/01/11(土) 02:12:14.58 0
おやすみ
846 :
名無し募集中。。。:2014/01/11(土) 03:39:26.99 O
おやすみヤシ
847 :
名無し募集中。。。:2014/01/11(土) 04:41:40.33 0
Zzz...
848 :
名無し募集中。。。:2014/01/11(土) 06:24:59.95 0
おぱょ
849 :
名無し募集中。。。:2014/01/11(土) 08:52:50.27 O
ノリ*´ー´リ<おっぱっぴー
850 :
名無し募集中。。。:2014/01/11(土) 10:55:02.48 0
マホカンタ
851 :
名無し募集中。。。:2014/01/11(土) 12:21:23.03 O
|||9|‘_ゝ‘)<お昼はパスタっちゃ
852 :
名無し募集中。。。:2014/01/11(土) 13:34:12.75 0
おいらはラーメン
853 :
名無し募集中。。。:2014/01/11(土) 15:05:24.33 0
ウチは卵かけご飯
854 :
名無し募集中。。。:2014/01/11(土) 16:47:05.59 0
ほ
855 :
名無し募集中。。。:2014/01/11(土) 18:16:34.12 0
あげ
856 :
名無し募集中。。。:2014/01/11(土) 18:55:04.73 0
エクソシズムもだけど長編っぽい出だしのやつとか楽しみにしてるからどんどん書いてね
気軽に書けない雰囲気だと俺もやりづらいしさ
857 :
名無し募集中。。。:2014/01/11(土) 18:55:56.00 0
▼
「さてと、こっちの二人だけど。
うーんと、話の流れから分かると思うけど、この子達も魔法使いなの」
さゆみの言葉に一同が頷く。
聖も香音もそれはなんとなく予想していて、驚きはしなかった。
聖は改めて二人を見つめ、昨日の様子を思い返していた。
「えっと、優樹ちゃん。怪我はもう大丈夫?」
聖が少し不安気に尋ねる。
優樹は、キョトンとして聖を見返した。
「譜久村さんだよ。さっき言ったでしょ。ハル達をここに連れてきてくれた人だよ」
遥が慌てて説明すると、一拍間があってから優樹が笑顔で答える。
「ハイ!もうバリバリ元気です!」
「適当なこと言うんじゃないの。暫く安静だし、まだ痛みもあるでしょ?」
さゆみの言葉に、優樹がそちらに顔を向けニヒヒと笑った。
聖の微かな「可愛い」という呟きを、隣に座る香音だけが聞いた。
858 :
名無し募集中。。。:2014/01/11(土) 18:57:12.52 0
「譜久村さん、昨日は本当に有難うございました」
改めて告げる遥。
優樹もそれを受けて続ける。
「むくぬらさん、ありがとうございました!」
「馬鹿!譜久村さんだってば!」
可愛らしいやり取りに一同が微笑む。
聖も嬉しくなって、二人に満面の笑みを返した。
「ううん、聖は何も出来なかったから。でも二人共元気で本当によかった」
窓辺のカーテンをふわりと揺らし、涼やかな風が舞い込んでくる。
午後の一室は、夏色の爽やかな香りに包まれていた。
「でも、どうしてあんな怪我をしていたの?」
何気なく聖が続ける。
また風が凪ぎ、誰かのグラスの氷がカランと崩れた。
859 :
名無し募集中。。。:2014/01/11(土) 18:57:43.48 0
言葉が止まり、視線が何となく一方に集まる。
聖はその視線の先に里保がいることに、程なく気付いた。
「うちがやった」
里保の言葉が、静かに響く。
聖と香音から同時に、吐息のような戸惑いの声が漏れた。
里保が普段と変わらない真面目で平坦な話し方で言葉を続ける。
「さっきえりぽんの話にもちらっと出てきたけど、
この中ではうちだけ魔道士協会っていう組織に所属してる。
二人は、その組織と……敵対関係にあるから、昨日、うちと戦った」
聖はゴクリと唾を飲み込んだ。
何か夢心地のようだった午後の空気が、剣呑なそれに変わった気がした。
ちらりと伺い見ると、遥が強い視線で里保を睨みつけている。
一方で、話の中心人物であるはずの優樹は
またお煎餅に手を伸ばしていた。
場違いなバリバリという咀嚼音が再び部屋に響く。
「やった本人のうちから言わせて貰えば
優樹ちゃんの傷はそんなすぐ治るものじゃない。
ちゃんとした治療も出来てないし、まだ全然魔力も戻ってない」
聖は、努めて平坦に紡がれる里保の言葉に
どこか悲しそうな色が含まれていることに気付いた。
860 :
名無し募集中。。。:2014/01/11(土) 18:59:25.73 0
改めて里保のことを考える。
どこか大人びていて、それでもたまに熱くなったり
急に子供らしくはしゃいでみせたり。
いつも何かを押し殺しているように感じていた。
無理に大人ぶっているような、何か大きな責任を一人で抱え込んでいるような。
優樹を傷付けたことを悲しんでいるのだと思った。
事情は詳しくは分からないけれど、
それを表に出してはいけないのだと、我慢している。
不器用だな、と思う。
人のことは言えないけれど。
聖は、そんな里保のことを愛おしいと思った。
始めに感じた里保の印象。
衣梨奈と再会したときに見せた心からの笑顔。
優しい子なんだと思った。
そして、優樹を傷付けたという告白を聞いた今でも
里保の印象は変わらない。
里保はとても優しくて、不器用な女の子だ。
861 :
名無し募集中。。。:2014/01/11(土) 19:00:20.05 0
「えー、でも昨日より全然大丈夫ですよ。さやしさんのおかげです」
どこか沈鬱な空気を蹴散らすように、
口の中をもぐもぐと動かしながら優樹が言った。
すぐにそれに反応を示したのは遥だった。
「ちょっと、まーちゃん!何でさっきからコイツにそんな好意的なんだよ!」
その声には怒気と苛立ちとが多分に含まれている。
聖は昨日、意識を失って倒れていた優樹に縋って、取り乱し泣いていた遥を思い出した。
もし里保があの原因なのだとしたら、遥の気持ちは尤もだと思う。
優樹の態度の方がおかしいと言いたげな遥の様子も。
「コイツが、まーちゃんを斬ったんだぞ。
本当にハルは、まーちゃんが死んじゃうかと思ったんだから…」
歯噛みする遥に、優樹が子犬のようなのどかな目を向ける。
それから手についたお煎餅のカスを舐め取りながら事も無げに言った。
「でもさやしさんの肩の所のきずはまさがやったから。おあいこ」
その言葉に、視線がまた里保に集まる。
里保は思わず自分肩に手を当て、聖や香音の視線を感じてその手を下ろした。
遥も一瞬里保の方を見て、少し驚いたような顔をした。
里保に優樹から受けた傷があることを知らなかったらしい。
「そういう問題じゃ…」
862 :
名無し募集中。。。:2014/01/11(土) 19:01:01.35 0
いくらかトーンを落としながらも、向き直り詰め寄る遥に
優樹が言葉を被せる。
「だいじょうぶだよ、どぅー。さやしさんはやさしいよ。
それに、さっきどぅー言ってたじゃん。
ここに居たらさやしさんは戦えないから、けんかする必要ないって」
優樹の立て続けの言葉に
さしもの遥も気勢が削がれたのか、続く言葉を無くしていた。
納得出来ないと苛立っているようにも見えたけれど
優樹本人がもうすっかり里保のことを許していることで
遥が里保に対して殊更憤る理由が薄れているらしかった。
「ま、そういうこと」
遥の勢いが落ちたのを見計らって、さゆみが告げる。
「でもまーちゃんとは一撃同士、おあいこだけど、
工藤はお腹にいいの貰ったっきりやられっぱなしだね。
どうする?今りほりほのこと一発殴っとく?」
ニコニコと笑いながら、物騒なことを言うものだと皆が思ったけれど
遥はさゆみを強く見返しながら首を振った。
「いや、いいっす。いずれ、ちゃんと魔力が回復したら、
今度こそ一対一の『勝負』でぶっとばしてやります」
863 :
名無し募集中。。。:2014/01/11(土) 19:02:18.56 0
聖は一連のやりとりで、また『魔法使い』の実情がよくわからなくなった。
でも遥の宣言を聞いて、里保の気持ちがいくらか楽になっているように感じる。
「もちろん、受けて立つよ」
里保の声の調子は変わらない。
でも、さっきまでと違ってどこか沈んだ調子は無くなっていた。
「改めて、これから宜しくね。優樹ちゃん、それと『どぅー』」
少し笑いながら言う里保を遥がまた睨む。
「馴れ馴れしく呼ぶなっつーの……」
「やったー、どぅーもさやしさんと仲直りだね」
「してないってば」
思わず遥が苦笑したことで、また部屋の空気は随分と穏やかになった。
864 :
名無し募集中。。。:2014/01/11(土) 19:02:56.10 0
もう7人が顔を突き合わせて話し始めてから随分と時間が経っている。
用意していたお菓子やお煎餅も、殆ど優樹が平らげて無くなっていた。
「だめだわ。あたしまた完全に置いてけぼりだわ」
香音が笑いながら呟いた。
聖もそれを隣で聞きながら笑う。
「聖も。でも、なんだか楽しくなりそう」
更に横から衣梨奈も続いた。
「えりも…。完全に香音ちゃん達の側っちゃん。魔法使いやのに…」
865 :
名無し募集中。。。:2014/01/11(土) 19:03:28.41 0
「いいかな。じゃあお話はこんなところで。
いろいろあるけど、またこれからも宜しくね」
さゆみが話纏める。
座りっぱなしだった皆が肩を伸ばし、身体をほぐし始めた。
「さて、これからだけど、二人が住む部屋がまだ片付いてないのよ。
みんな、手伝ってあげてくれる?」
そんな言葉に「はい!」と元気な返事が響き、
夏の午後の『お話』とお茶会は終宴となった。
▲
866 :
名無し募集中。。。:2014/01/11(土) 19:04:19.84 0
恥ずかしい
恥ずかしすぎる
867 :
名無し募集中。。。:2014/01/11(土) 19:06:08.11 0
リアルタイムで来てたー
作者様乙であります
868 :
名無し募集中。。。:2014/01/11(土) 19:21:01.02 0
誤爆及び更新乙ですw
869 :
名無し募集中。。。:2014/01/11(土) 20:22:56.56 O
キタ-(^o^)
870 :
名無し募集中。。。:2014/01/11(土) 21:09:56.24 0
871 :
名無し募集中。。。:2014/01/11(土) 21:26:36.71 0
まーちゃん食いすぎww
872 :
名無し募集中。。。:2014/01/11(土) 21:34:59.78 0
初期鞘どぅーのようなギスギス感が辛いw
早く和解してくれw
873 :
名無し募集中。。。:2014/01/11(土) 21:50:16.56 0
やっぱ2人は殺伐でこそだろw
874 :
名無し募集中。。。:2014/01/11(土) 22:27:31.49 0
えりぽん…w
875 :
名無し募集中。。。:2014/01/11(土) 22:42:35.73 0
>>866 なんの事かと思ったら…誤爆乙ですw改めてピンポン発祥スレなんだとシミジミ…ww
876 :
名無し募集中。。。:2014/01/11(土) 23:32:39.68 0
ほ
877 :
名無し募集中。。。:2014/01/12(日) 00:36:10.67 0
まーちゃんとりほりほの関係がリアルと一致しすぎてて
物語にどんどん引き込まれる
作者さん凄い文才
>里保はとても優しくて、不器用な女の子だ。
こことか読んでてホント通りって思わず拍手してしまった
作者さん続きを楽しみにしています
878 :
名無し募集中。。。:2014/01/12(日) 01:18:20.51 0
貴重なラブコメ要員だったふくちゃんが大人の階段を上り始めて若干変態になりつつある気がするのだが・・・w
879 :
名無し募集中。。。:2014/01/12(日) 01:23:11.09 0
規定路線かな?w
880 :
名無し募集中。。。:2014/01/12(日) 01:29:11.66 0
今更も今更なんだけど
>>763の最後らへんの文章にゾワっとビビっときた
881 :
名無し募集中。。。:2014/01/12(日) 01:37:09.03 0
わかる
その部分を読んだとき、頭をハンマーで殴られたような衝撃を受けた
俺に何か降りてきて最後の段落の4行のうち上3行は書けたとしても最後の1行だけは絶対に書けない
万が一奇跡的に最後の1行を思いついたとしてもそれを断定でしめくくる勇気もない
882 :
名無し募集中。。。:2014/01/12(日) 04:01:51.25 0
|||9|>_ゝ<)「えりが主人公なのに影が薄いっちゃ」
从*T◇T)「えりぽんはまだ良い方だよ私なんてもっと影が薄いよ」
883 :
名無し募集中。。。:2014/01/12(日) 04:11:07.99 0
川c ’∀´)<出番があるだけましじゃない私なんてまだ出番が無いわ!
884 :
名無し募集中。。。:2014/01/12(日) 04:23:34.67 0
石田は過去に魔導師同士の戦いで敗れた魔導師の思いで話として登場する予定
885 :
名無し募集中。。。:2014/01/12(日) 07:19:35.23 0
川c*’∀´)<その思い出話は重いでー
886 :
名無し募集中。。。:2014/01/12(日) 08:24:45.35 0
寒い駄洒落に凍りつく冬の朝w
887 :
名無し募集中。。。:2014/01/12(日) 10:22:24.83 O
君が思い出になる前に
もう一度滑ってみせて
888 :
名無し募集中。。。:2014/01/12(日) 11:23:58.33 O
あゆみん期待あげ
889 :
名無し募集中。。。:2014/01/12(日) 14:00:20.90 0
あげ
890 :
名無し募集中。。。:2014/01/12(日) 15:20:37.38 O
シパパパパ
891 :
名無し募集中。。。:2014/01/12(日) 17:09:28.79 0
シパパのピピピ
892 :
名無し募集中。。。:2014/01/12(日) 18:07:20.14 O
从*・ 。.・)<シパパって?
ノリ*´ー´リ<なんじゃろ?
|||9|‘_ゝ‘)<えりもわからんっちゃよ
从*´◇`)<食べ物じゃ無いんだろうね
||c||* ^_〉^)<どぅー知ってる?
ハ*´ 。`ル<えーっと・・・譜久村さーん!
≡≡≡ノノ;;‘ _l‘)<マズイですわ
893 :
名無し募集中。。。:2014/01/12(日) 19:43:46.72 0
ほ
894 :
名無し募集中。。。:2014/01/12(日) 20:57:40.84 0
あげ
895 :
名無し募集中。。。:2014/01/12(日) 21:29:58.99 0
____ ______
| ⊆⊇ | n ..____. .|| ̄//|§|
| ̄ ̄ ̄ ̄| .,<ニ>、 li'´ ̄ヽ_/l| ||/__|llロ|
| ロロロ ::oo | (,.__ .,ア ゝ._ _ノ. || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.||
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄|..||~从~||..|~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||□△_∩■_||
| ̄~|~ ̄| |  ̄ ̄ ̄ ̄ .|| 0|0 ||
..| ゚.|.゚ | | || .|. ||
\\\\ はい! ////
ノノハヽo∈ ノノハヽ ノノハヽ ノノハヽ
(^<_^*|9||| リ`ー`*リ (´◇.`*从(‘ l_ ‘祷ク
ノノハヽ∩_(___)__(__)__(___)__(___)__
.∩从*・ 。.・)ノ 日 日 日 日 /|
. \ /日 ノノハヽ (三三) ノノハヽ / ., il
|| ( / 川* ^_〉^) ル´。 `oハ / ノ´|_」
||=|二二二二二(`つOと) 二二二( )二二二|,ノ
_∧__________________
| |
| 二人が住む部屋がまだ片付いてないのよ。 .|
| みんな、手伝ってあげてくれる? |
896 :
名無し募集中。。。:2014/01/12(日) 21:30:40.10 0
____ ______
| ⊆⊇ | n ..____. .|| ̄//|§|
| ̄ ̄ ̄ ̄| .,<ニ>、 li'´ ̄ヽ_/l| ||/__|llロ|
| ロロロ ::oo | (,.__ .,ア ゝ._ _ノ. || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.||
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄|..||~从~||..|~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||□△_∩■_||
| ̄~|~ ̄| |  ̄ ̄ ̄ ̄ .|| 0|0 ||
..| ゚.|.゚ | | || .|. ||
ノノハヽo∈ ノノハヽ ノノハヽ ノノハヽ
(‘<_‘|9||| リ`ー`*リ (´◇.`*从(‘ l_ ‘祷ク
ノノハヽ∩_(___)__(__)__(___)__(___)__
.∩从*・ 。.・)ノ 日 日 日 日 /|
. \ /日 ノノハヽ (三三) ノノハヽ / ., il
|| ( / 川* ^_〉^) ル´。 `oハ / ノ´|_」
||=|二二二二二(`つOと) 二二二( )二二二|,ノ
・・・。
897 :
名無し募集中。。。:2014/01/12(日) 21:31:22.75 0
だからまーちゃんwww
898 :
名無し募集中。。。:2014/01/12(日) 21:31:23.22 0
____ ______
| ⊆⊇ | n ..____. .|| ̄//|§|
| ̄ ̄ ̄ ̄| .,<ニ>、 li'´ ̄ヽ_/l| ||/__|llロ|
| ロロロ ::oo | (,.__ .,ア ゝ._ _ノ. || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.||
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄|..||~从~||..|~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||□△_∩■_||
| ̄~|~ ̄| |  ̄ ̄ ̄ ̄ .|| 0|0 ||
..| ゚.|.゚ | | || .|. ||
ノノハヽo∈ ノノハヽ ノノハヽ ノノハヽ
(‘<_‘|9||| リ`ー`*リ (´◇.`*从(‘ l_ ‘祷ク
ノノハヽ∩_(___)__(__)__(___)__(___)__
.∩从*・ 。.・)ノ 日 日 日 日 /|
. \ /日 ノノハヽ (三三) ノノハヽ / ., .il
|| ( / 川* ^_〉^)m9 ル´。 `oハ / ノ´|_」
||=|二二二二二(`つO ノ 二二二( )二二二|,ノ
ゴバクwwww ン?
899 :
名無し募集中。。。:2014/01/12(日) 21:33:58.63 0
(()) (())
ノノハヽ ハゥ!!
煤@ノハ*゚ ゥ ゚)
(つ/ ̄ ̄ ̄/
 ̄ ̄\/_____/ ̄ ̄
900 :
名無し募集中。。。:2014/01/12(日) 21:43:29.22 0
ゴバクwwwwww
901 :
名無し募集中。。。:2014/01/12(日) 21:51:20.61 0
ゴバクってなんのことか一瞬考えてしまったじゃないかw
作者さんの正体がはるなんだったとはwww
902 :
名無し募集中。。。:2014/01/12(日) 22:17:38.38 0
そういや「ごがくゆう」のミラーも物語を書いてたなw
903 :
名無し募集中。。。:2014/01/12(日) 22:19:28.55 0
ごばくゆう?
904 :
名無し募集中。。。:2014/01/12(日) 22:20:48.23 0
w
905 :
名無し募集中。。。:2014/01/12(日) 22:22:57.10 0
あゆみん乙
906 :
名無し募集中。。。:2014/01/12(日) 22:23:48.36 0
川c ’∀´)<何を言う、ごばくゆう!!
907 :
名無し募集中。。。:2014/01/12(日) 22:58:03.56 0
本編6の纏め来てた
おつおつ
908 :
名無し募集中。。。:2014/01/13(月) 00:07:37.32 0
乙です!
909 :
名無し募集中。。。:2014/01/13(月) 01:39:30.71 0
ハ*´ 。`ル<ふぅヤレヤレだぜ
910 :
名無し募集中。。。:2014/01/13(月) 02:48:40.00 O
ノノ刀e _l‘)
911 :
名無し募集中。。。:2014/01/13(月) 03:53:31.42 0
ノハ*゚ ゥ ゚)<おやぷみなさい
912 :
名無し募集中。。。:2014/01/13(月) 07:14:38.55 O
|||9|‘_ゝ‘)
913 :
名無し募集中。。。:2014/01/13(月) 08:59:16.26 0
おっはー
914 :
名無し募集中。。。:2014/01/13(月) 10:13:50.87 O
<::ヽ このスレが賑やかにな〜れっ♪
|::::::\ 。'“゚`・*。 。*゚”`'。
∠ニニニ`_ ☆ * ゚+゚ ♪
|||9|‘_ゝ‘) / ゚''+。., ゚,, ,.。+''゚
<´ヽWノフつ ゚“・:+.:.。♪,,*:...。.:.+・ ”゚
. ミ≡=_、_. (,ノ(,, _,-、ゝ___ -、 ゚*。 ,
. 彡≡=-'´ ̄ ̄`~し'ヽ) ̄  ̄ ゙̄"′ ゚・*。+・`
915 :
名無し募集中。。。:2014/01/13(月) 12:31:11.48 0
みずっきが他の魔法使いにとってウフフなことは今回は触れなかったか
今のふくちゃんには情報量が多すぎるもんな
916 :
名無し募集中。。。:2014/01/13(月) 12:34:29.47 0
ウフフってそっちの意味かと思ったw
917 :
名無し募集中。。。:2014/01/13(月) 14:27:58.96 0
wiki手伝いたいけど編集のしかたが分からん
それ以外で何か手伝えることないんかねぇ
918 :
名無し募集中。。。:2014/01/13(月) 16:25:59.48 0
今日は流れるの早め
919 :
名無し募集中。。。:2014/01/13(月) 17:41:58.69 0
保全
920 :
名無し募集中。。。:2014/01/13(月) 18:39:31.29 0
誤爆w
921 :
名無し募集中。。。:2014/01/13(月) 19:52:48.14 O
川c ’∀´)
922 :
名無し募集中。。。:2014/01/13(月) 20:45:41.43 0
へいほ
923 :
名無し募集中。。。:2014/01/13(月) 21:58:09.56 0
保全わすれるな
924 :
名無し募集中。。。:2014/01/13(月) 23:04:10.42 0
えりぽんの魔法っていつも鞘師にかかっちゃうよね
925 :
名無し募集中。。。:2014/01/13(月) 23:31:39.22 0
外すことのない恋の魔弾が鞘師の胸に撃ち込まれるのだ
926 :
さゆみと聖の秘密:2014/01/14(火) 00:15:12.66 0
ある日道重家に聖が訪れてきた。
「すいませーん、道重さんいますか?」
遥は違和感を抱いていた。
ここ最近の聖は以前に比べると道重家に足を運ぶ機会が増えたように思える。
最初は自分と優樹を心配して来てくれてるのだと思っていたがどうも違うようだ。
「フクちゃんいらっしゃい、じゃ早速さゆみの部屋にいらっしゃい」
「生田と鞘師は魔法の修行してなさい、工藤と佐藤はまだ駄目よ怪我が完治してから、そのかわり家の掃除よろしくね。」
「あっさゆみの部屋の掃除はいいから、絶対に入ってこないでね」
聖が来ると必ずさゆみは自室に招き入れる、しかも何を行っているかは絶対に教えてくれない。
絶対におかしい。そりゃ命の恩人を疑うことはいけないことだけど何かあるに違いない。
「ねーまーちゃん最近道重さんと譜久村さん怪しくない?絶対何か隠し事してるよ」
「うーん、そうかな?まさは別に何にも思わないけど・・・」
「いやハルの予感は当たってる気がする、こっそり聞き耳立てちゃおうよ」
さゆみの部屋の前に立った遥と優樹はゆっくりとドアに耳をあてた。
その時の遥はすっかり悪ガキの目になっていた
「うふふ、この工藤のヘタレ攻め素晴らしいなの。フクちゃん天才なの」
「道重さんこっちのえりぽんハーレム物も会心の出来ですわ」
「うふふ・・・」
「おほほ・・・」
「ねぇ、どぅー道重さんと譜久村さん何言ってるか分かんないー」
「バカ、静かにしないとばれちゃうよ」
―――ガチャ
927 :
さゆみと聖の秘密:2014/01/14(火) 00:16:18.14 0
「さゆみは掃除をお願いしたはずなんだけどなぁ」
上から下へ睨みつけるさゆみと
「聞こえちゃったかなぁ?」
殺気があふれ出る聖がそこはにいた。
「い、いや何にも聞こえてません、掃除してただけなんです」
「ふーん、ならいいけどさ」
遥は冷や汗が止まらなかった、大魔道士に睨まれて生きていられるなんて思っていなかったからだ。
それと同時に遥の好奇心はさらに大きくなり必ず二人の秘密を突き止めてやろうと決心した。
928 :
さゆみと聖の秘密:2014/01/14(火) 00:17:42.66 0
その日の夜
遥はさゆみがお風呂に行くのを確認するとすかさずさゆみの部屋に忍び込んだ。
昼間さゆみに睨まれたとき僅かに開かれていたドアから見えたあの本の様なもの、あれが二人の秘密だと踏んだ工藤は
さゆみの部屋を物色した。
すると机の中から何冊か薄い本が出てきた。
「ん?これは生田×鞘師・・・こっちは工藤×佐藤?」
見たこともない本の前に工藤は目を丸くした。
「えっ、この本鞘師さんと生田さんが・・・それにハルとまーちゃんが」
どんどん顔が赤くなっていく遥は思考停止して固まって動かなくなっていた。
「何読んでるの?」
「うわああぁぁぁ」
いつの間にか背後にさゆみの姿があった。
さゆみは遥の肩に顎を乗せると、うふふと笑っている。
遥は本を投げ捨てると急いでドアに向かった。
遥がドアノブを握ろうとした時
ガチャ、バーン
「どぅー!!」
シパパ
続かない
929 :
名無し募集中。。。:2014/01/14(火) 00:24:27.40 O
シパパが早すぎる(怒)
もっとあんなことやこんなことを克明に描写してからシパパだ!
書き直し
頼むから書き直して(涙)
930 :
名無し募集中。。。:2014/01/14(火) 01:44:09.33 O
w
931 :
名無し募集中。。。:2014/01/14(火) 01:45:18.08 0
ま まだ子供だし...
932 :
えりぽんとさゆみん:2014/01/14(火) 02:27:16.91 0
「ねえ?えりぽんさ、いつも道重さんと家で何してるの」
聖にそう尋ねられて衣梨奈はノートに走らせていたペンを止めた
聖でさえ、きっと道重さんと自分の関係には気付いていないはず
何してるのかと尋ねたのは単なるちょっとした好奇心からだろう
内心ギクリとしたが衣梨奈は努めて普通に振舞った
「そうちゃっね・・・特に何をするわけでもなく、えりは家の炊事洗濯をして道重さんはテレビ見たりお風呂入ったり、それぞれ別々に行動してるけど?」
「本当にそれだけ?」
その言葉はどういう意味だろう?
聖は何かを探ろうとしている、もしかして聖は自分と道重さんの関係に薄々気付いてるのかもしれない・・・
「それだけかな、お互いそれぞれ思い思いに行動して夜になったら勝手に眠るけど」
「ふーん・・・」
意味深です、まるで感心無さそうに聖はそれ以上の追及を止めたが
聖は感づいてるいるような気がして衣梨奈は気が気でない
聖は口には出さないけど見透かされてるような気がする
放課後の教室の中、残って勉強していた衣梨奈と聖の間に沈黙が流れる
2つの机を向かい合わせにして
カリカリとノートにペンを走らせる音以外は窓から聴こえるグラウンドからの野球部の練習の音だけ
2人の間に流れる沈黙は苦痛ではなかった
それだけ衣梨奈と聖は親しくなっていたのだ
いつの間にか黄昏の夕日が暮れる
突然、机の上の衣梨奈の手の上に聖は手を乗せてきて握り色っぽい視線で衣梨奈を見つめてた
「ねえ、えりぽん今日うちに来ない?来るでしょ?」
「言わせないでよ、返事は分かっているっちゃろ」
933 :
えりぽんとさゆみん:2014/01/14(火) 02:28:44.07 0
数日後・・・
その日はみんなして道重邸で会食をした
楽しい話に談笑し温かい美味しい食事に舌鼓をうち
そんな中、衣梨奈はテーブルの下で自分の足のつま先を突かれる感触が伝わった
こんな事する犯人は分かっています・・・
みんなに気づかれないように衣梨奈は向かいの席に座っている道重さゆみをさりげなく見た
さゆみは一瞬だけ悪戯っぽい目で衣梨奈を見るとすぐに視線を逸らしまたみんなとの会話に戻り何事も無いかのように振舞う
しかしテブールの下では時々さゆみが衣梨奈の足に足をくっ付けてくる
里保も、春菜も、香音も、そして聖も誰もその事には気づいていない
2人だけの秘密のサイン
さゆみは時折、物欲しそうなねっとりとした瞳で視線を衣梨奈に送る
言葉にしなくても何を求めているのか分かっています・・・
楽しい会食を終えみんなが帰宅した後、衣梨奈は1人で食器の皿洗いをしていた
すると後ろからそっと衣梨奈に歩み寄るさゆみが衣梨奈に呼びかける
「別に明日でもいいのに・・・」
「今日のことは今日のうちに終わらせとかんと気がすまなくて・・・」
言葉を言い終わらないうちに衣梨奈は後ろから、さゆみが抱き着いてくる感触を背中で感じた
あの大魔導士道重さゆみが甘えるように抱きついてきたのだ
普段は気丈で他人に甘えるようなことをしない道重さゆみもこうして二人きりの時だけは甘えてくる
誰にも見せない姿を自分には見せてくれる、それが衣梨奈にとってはとても嬉しかった
「生田、終わったらさゆみの部屋に来て」
衣梨奈は微笑んでコクリと頷いた
934 :
えりぽんとさゆみん:2014/01/14(火) 02:30:12.07 0
「あっ・・・はぁはぁ・・・生田・・・あぁ」
さゆみの部屋の中、求め合おう2人の裸身が絡み合う
いつからだろう師匠と弟子の関係を飛び越え体を重ねるようになったのは?・・・
ひとつ屋根の下2人きりでこの屋敷で暮らすようになって、こういう関係になるのは自然なことだったかもしれない
そもそも、さゆみ自身も衣梨奈をこの屋敷に居候させるのを許したのもこれを期待していたからかも
ある日一緒に寝ようと、さゆみから誘い2人一緒のベットで寝ていたら衣梨奈が覆いかぶさってきて体を求めてきた・・・
後ろめたさや恥ずかしさから嫌と言い抵抗したが本当は嫌じゃない本気の抵抗じゃない
その証拠に、すぐにされるがままに身を任せ今に至る
衣梨奈はさゆみを悦ばそうと指で唇で舌で愛撫した
始めはこんなつもりのはずじゃなかったのに・・・
そうは思うものの、さゆみは年下の弟子による繊細で丁寧な愛撫に女としての悦びと官能と興奮が高まっていく
そこには大魔導士としての道重さゆみではなく、1人の「女」としての道重さゆみの姿があった
道重さゆみでも長い間1人きりで暮らしてきた寂しさを埋めてくれる誰かの人肌の温もりを求めていたのだ
ねっちこく熱く火照る体を寄せて衣梨奈はさゆみを抱き続ける
さゆみの耳を甘噛みし左手で乳房を揉み、右手の指でさゆみの膣を優しくかき回し、さゆみの女の部分を刺激し官能を高めていく
「あんっ!・・・あぁぁさゆみもう駄目っ!」
「ふふっ道重さん・・・かわいい・・・」
生田衣梨奈と道重さゆみ
誰も2人の秘められた関係を知らない
師匠と弟子だけの秘密の関係
終わり
935 :
名無し募集中。。。:2014/01/14(火) 02:35:15.28 0
こんな夜中に何書いてんだおれはw
orz.....
936 :
名無し募集中。。。:2014/01/14(火) 02:38:04.96 0
当然夕食はスパゲティだったんですねwいつナマちゃんが出てくるのかヒヤヒヤでしたww
937 :
名無し募集中。。。:2014/01/14(火) 02:41:50.59 0
そして、その光景を覗き見る
まぁちゃんとはるw
938 :
名無し募集中。。。:2014/01/14(火) 03:05:54.42 0
シパパならぬスパパ
そしてぽんぽんもあるw
939 :
名無し募集中。。。:2014/01/14(火) 04:08:25.73 O
ノリ*TーTリ
940 :
名無し募集中。。。:2014/01/14(火) 04:18:15.23 P
今日のHEY×3を見て分かった
鞘師が生田のの魔法にかかってるってこと
941 :
名無し募集中。。。:2014/01/14(火) 08:03:04.48 0
魔法にかけられて
942 :
名無し募集中。。。:2014/01/14(火) 08:33:39.84 O
スパキテタ━━━━ヽ('∀`)ノ━━━━!!!!
943 :
名無し募集中。。。:2014/01/14(火) 11:03:23.56 0
あげ
944 :
名無し募集中。。。:2014/01/14(火) 12:23:26.86 0
いやースパゲッティってホントにいいもんですねw
945 :
名無し募集中。。。:2014/01/14(火) 14:05:37.74 0
ほんとヤシね
946 :
名無し募集中。。。:2014/01/14(火) 14:17:52.51 0
@**********
1月14日はHelp me!!から始まった全国握手会の第一弾が昨年行われた日である。
つまり福岡での握手会で工藤が欠席し道重と生田の二人きりになりさらに大雪で帰りの便が欠航し
道重と生田が一夜を過ごしたと噂されるスパゲッティーが生まれた日でもあるのだ。
スパゲッティーおめでとう。
947 :
名無し募集中。。。:2014/01/14(火) 16:09:07.84 O
今日はスパ記念日だったかw
よし夕飯は明太子スパにしよう
948 :
名無し募集中。。。:2014/01/14(火) 17:41:21.17 O
|||9|‘_ゝ‘)・ 。.・*从
949 :
名無し募集中。。。:2014/01/14(火) 19:26:10.68 0
よし夕飯はスパゲッティだ
950 :
名無し募集中。。。:2014/01/14(火) 20:18:07.19 0
保全なんだろうね
951 :
名無し募集中。。。:2014/01/14(火) 21:22:55.99 0
スパめでてえ愛でてえ
952 :
名無し募集中。。。:2014/01/14(火) 22:10:22.86 0
____ コクリ ______
| ⊆⊇ | n || ̄//|§|
| ̄ ̄ ̄ ̄| .,<ニ>、 ノノハヽo∈ ||/__|llロ|
| ロロロ ::oo | (,.__ .,ア .(‘<_‘*|9||| .|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ||
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄|..||~从~||..| ̄((`ヽ,ハ ̄ ̄||□△_∩■_||
| ̄~|~ ̄| |  ̄ ̄ ̄ ̄ i\ノ | ..|| 0|0 ||
.. | ゚.|.゚ | | (,_(_ノ || .|. ||
ノノハヽ
(・ 。.・*从⊃
∪ /
(( (_,,-(⌒)
生田、終わったらさゆみの部屋に来て
____________ .
/ /|
/rェェェ、 .rェェェ、 / .,i|
/_||_||_||____||_||_||___/ ノ|_」
:| .:. ||_||_||_ ||_||_||_ |,ノ´
`| |^゙|___|7`"^⌒^`|___|7^'^1 |
953 :
名無し募集中。。。:2014/01/14(火) 22:58:05.30 0
スパゲッティ!!
954 :
名無し募集中。。。:2014/01/14(火) 23:00:04.91 0
スパ一周年かあ
1年前は楽しかったなあw
955 :
名無し募集中。。。:2014/01/14(火) 23:14:51.62 0
956 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 00:17:22.56 O
職人さん乙です!
957 :
えりぽんとさゆみん 〜その2〜:2014/01/15(水) 01:48:48.55 0
生田が家にやって来てから、さゆみは性格が以前より明るくなった
生田は物怖じせず年上でも年下でも少々強引なくらい馴れ馴れしく相手のテリトリーに入ってくる
さゆみはそんな生田のペースに巻き込まれてテンション上げ子になった
どこか影の亡霊を引きずり引っ込み思案だったさゆみにとっては生田のように引っ張ってくれるタイプの人が良かったのかも
以前よりも心から笑い笑顔になることが増えている、さゆみ自身もそのことを自覚していた
さゆみは生田の魅力に救われている、人との出会いによって人は変わるんだ
長年生きてきたさゆみもまだ人から改めて教わることばかり
ただ、空気が読めないところがたまに傷だ
ふざけてちょっかいかけてくることもたくさんある
だがそんな生田をさゆみは可愛いと思い、親しくなるにつれ生田への愛情は強まっていく
でも誤解しないでほしい生田への愛は恋愛感情ではない絶対違うんだから・・・恋心なんかでは・・・
「(黙っていればイケメンなのに・・・)」
さゆみは珍しく真顔で魔道書を探す生田を横目で見ながらそんなことを思う
道重邸の書斎というより実質的にはもう図書室な部屋の中で生田と2人きり
さゆみと生田は数多くの本棚から目当ての魔道書を探しているの、でもお目当ての魔道書がまだ見つからない
蔵書がたくさんあるおかげで探している本が簡単に見つけられないことはよくあることなの
「あれー?どこにあるのかしら・・・」
「全然見つかりませんねー」
高い本棚に梯子をかけ登ったり降りたりを繰り返し探すけど全然見つからない
全ての蔵書の内、まだ三分の一も捜索が終わっていない
このまま探すのを辞めて諦めようかなとも思う、このままでは1日かけても終わらない日が暮れてしまう
「あぁー、疲れたなの生田後でさゆみの肩揉んで」
958 :
えりぽんとさゆみん 〜その2〜:2014/01/15(水) 01:51:45.38 0
さゆみはぶっきらぼうに、そう命令して生田を見ると
生田はじっとさゆみを見つめていた
「な・・・何よ?」
さゆみは自分を見つめる生田の意図が分からず尋ねると生田はこう言った
「いぇ・・・今日の道重さんチンチクリンで可愛いなと思いまして」
「何よそれっ?」
さゆみは笑った
そりゃ、さゆみは童顔だとよく言われるわ実年齢よりも幼く見られることもよくある
だからってチンチクリンとは何よ?
馬鹿にしているのかしら?
生田は悪びれる様子は無くニコニコしている、きっと悪気は無いのだろうけどもっとさゆみをお姉さんとして接してほしいわ
今日はこの列の本棚を探したら終わりにしよう
見つかっても見つからなくてもこれで最後にしようキリがないの
さゆみはそう思って梯子を移動させて本棚にかけ一段一段と梯子を登っていく
一番上段の棚まで登り本を探していたら
「(あった!あれなの!!)」
さゆみはついに探していた魔道書を見つけることができた
ただ一つ問題がある、今のさゆみの梯子の位置からではその魔道書までちょっと遠い
今の位置から右側にその魔道書があるのだが手を伸ばしてギリギリなところに入っている
だけど一旦下まで降りて梯子をそこの位置まで移動させるのも面倒くさくて
さゆみは梯子から片腕を思いっきり伸ばしその魔道書を取ろうとした
「(後もう少しなの・・・)」
959 :
えりぽんとさゆみん 〜その2〜:2014/01/15(水) 01:52:41.38 0
伸ばした手は目当ての魔道書まで手がかかり
今、棚から引き出そうとしたところで
さゆみを乗せた梯子が伸ばした手の方向へと横に滑るように倒れた
そう気づいた瞬間さゆみはヒヤッとした
「わわわわわゎゎっ!!!!!」
バランスを崩して倒れる梯子から、さゆみは両指を本棚に手をかけて踏ん張ろうとしたが
かけた両指も本棚から滑り、さゆみは落ちていく
「危ないっ!!」
さゆみは落ちていき固い床に激突すると落ちていく一瞬の中そう思っていたら
自分を抱きとめる生田の身体の柔らかい感触に包まれていた
「キャッ!!」
「痛っ!!」
そのまま生田をクッションする形で、さゆみは生田を下敷きにしてしまう
「あ痛たたた・・・道重さん大丈夫ですか」
生田の声が聞こえて、さゆみが怖くてつぶっていた瞳を開けると自分は生田に抱き締められる形で生田の腕の中にいて
見上げると自分を見つめる凛々しい生田の顔が至近距離でそこにはあった
その顔を見た瞬間、不覚にもさゆみは胸がドキッと高鳴ってしまった
しばらく、さゆみはドキドキしながら生田と見つめ合った
怖かったけど生田の腕に抱きとめられて少しの安心感と蕩けるようなうっとりとした気分
この感覚の正体をさゆみは昔から知っていた、だけど素直にそれを認めることがプライドが邪魔してすぐにはできない
960 :
えりぽんとさゆみん 〜その2〜:2014/01/15(水) 01:53:49.92 0
そうして見つめ合っていたがさゆみも生田もハッとして顔を逸らす
「うぅん、さゆみはもう大丈夫だから」
さゆみはそう言い、生田から離れる・・・
「(何、今の気分?何か変な感じになっちゃった・・・)」
生田もさゆみと同じように気恥ずかしそうに、うろたえているように見える
もしかして生田も自分と同じ気分なの?
このさゆみがへなちょこな生田に惚れるわけないわ、今のはただの気が動転していただけ・・・
これは恋じゃない単なる吊り橋効果よ・・・
さゆみはそう自分に言い聞かせ、自分の気持ちを否定して納得しようとしたが
この胸のドキドキは収まらない
「待ってください道重さん」
「何っ!?」
呼びかけられて生田の方を見たら
いきなり生田がさゆみの両肩を手で掴んでお互いの顔と顔が向き合うように強引に引き寄せられた
「(何っ!?何なの!?まさか・・・)」
「道重さん動かないでください」
生田の美しい顔を見て目と目が合うと、さゆみは身体から力が抜けていく
この状況下さゆみは確実に生田に魅せられている
思考がとろけるような懐かしく甘い恋の感覚を久しぶり思い出す
思いがけない愛を味わい、さゆみはこのまま生田とキスしてもいいと思えてきた
961 :
えりぽんとさゆみん 〜その2〜:2014/01/15(水) 01:55:28.42 0
よくあるようなベタなドラマのような展開
生田とこういう関係になるのも悪くないかも・・・
生田の片手が、さゆみの頬や髪をなぞり
その心地良さに、さゆみは意を決して瞳を閉じて唇を突き出し生田を待った
それから次に生田が発した言葉は、さゆみの予想外のものだった
「道重さん取れましたよ」
「えっ?」
瞳を開けると生田が手で摘んでいる赤い糸くずを、さゆみに見せてくる
「髪の毛に付いてましたよ、さっき落ちたときに付いたんですね」
何かと思えば生田はさゆみの髪の毛に付いた糸くずを取ってくれようとしただけだったのだ
それなのに、さゆみは・・・勘違いしていた恥ずかしさとガッカリ感で顔が熱くなり頬が赤くなる
「まったく大魔導士のくせして道重さんもドジですね」
生田が小馬鹿にしたように笑顔になったから、さゆみはムカついてきた
「(何よ!1人で勝手に盛り上がってたさゆみが馬鹿みたいじゃない!!)」
さゆみは生田の背中に跳びつき首に腕を回して軽く羽交い絞めにする
「いきなり何するちゃっ!?」
「もう生田の馬鹿ぁー!!」
その姿ははたから見れば仲良い者同士がじゃれ合っている微笑ましい光景だった
終わり
962 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 01:57:37.69 0
またスパゲティ書いてしまった・・・
963 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 02:07:48.22 0
>>962 乙です!
二夜も続けてスパが読めるなんて興奮してますw
964 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 02:10:22.21 0
喜んでいただけで嬉しいです!
965 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 03:35:02.97 0
さゆのキャラが乙女ちっくなの
966 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 05:45:51.15 0
大変おいしいスパゲッティです
ありがとうございますありがとうございます
967 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 07:48:17.22 O
おいしくいただきました\(^o^)/
968 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 08:59:46.20 0
鞘師「おのれ道重さんズルいヤシ」
969 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 11:26:07.62 0
スパっていいですね
970 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 11:33:53.75 0
待ってください道重さん。
えりの股間が挨拶を
|||9|‘_ゝ‘)
( )
| つ |<こんばんゆぅ
(__)_)
971 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 11:35:10.64 0
だーいしがさゆに抱き上げられるのはいつになるやら
972 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 12:44:52.68 0
だーいし「まだかな・・・」
973 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 13:02:55.16 0
こんばんゆぅじゃねえよwww
974 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 13:10:47.43 0
待ってください道重さん。
えりの股間が挨拶を
|||9|‘_ゝ‘)
( )
| つ |<あなたの心にホールインワン!
(__)_)
975 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 15:11:24.82 0
ほ
976 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 17:33:27.14 0
スパパパパ
977 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 19:15:05.43 O
ノノ刀e _l‘)
978 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 19:43:00.58 0
スパも一周年とは感慨深いのう
979 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 19:43:49.85 0
▼
その部屋はもう随分長い間、物置として使われていた。
大きめのベッドが一つあるから、小さな優樹と遥が一緒に寝るには
充分だけれど、その上には埃が積もっている。
それに、部屋にはよく分からない大小様々な物が埃を被ったまま置いてあった。
「うーん、まずこの物をどげんかせんといかんね。
道重さん、これどうします?」
部屋の様子を改めて確認した衣梨奈がさゆみに尋ねる。
「使って無いものだし、捨てちゃっていいよ。欲しいものがあればあげるけど」
里保はそれを聞いて勿体無いと思ったけれど口に出さなかった。
そういう割り切れない考えが片付け下手にしているのだと
以前衣梨奈に指摘されたこともあったから。
「ここって聖とか香音ちゃんが入っても大丈夫ですか?」
「たぶん危ないものは無いはず。書庫とかさゆみの研究部屋には入らないようにね」
さゆみが一応の注意を促して、後を任せると
一同が部屋の中に入っていった。
まず窓を開け放つと、空中に漂う埃が午後の日差しを受けてキラキラと舞う。
980 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 19:44:20.95 0
「すごーい。ここで隠れんぼしたいね、どぅー」
「ばか!ハル達の為に片付けてもらうんだからね」
優樹と遥が、どこかウキウキして話し出す。
聖と香音も、すっかりやる気になっていて、
今まで謎の多かったさゆみの家の一角に興味津々という体。
里保と衣梨奈も、何だか楽しくなってきた。
きゃっきゃとはしゃぎながら、噎せるやら騒ぐやらの大掃除が始まった。
まず部屋にある大きな物を、とりあえず外に運び出す。
古いオルガンの様な楽器、箪笥や本棚、よく分からない置物。
どれもこれも相当な年代物で、価値があるんじゃないかと思えたけれど
無頓着なさゆみの手前、里保は淡々とそれらを運び出した。
981 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 19:44:59.46 0
数人がかりで運ばないといけないような重いものもあって
それぞれの額に汗が浮かぶ。
でも、騒ぎながら埃っぽい汗を拭うのもまた楽しいと思えた。
「どぅー、優樹ちゃん、無理しないでいいとよ。
まだ身体万全じゃないっちゃから」
衣梨奈が二人に声をかける。
「全然大丈夫っすよ。こんくらい!」
「まさもー」
楽しそうに作業する二人を見て、衣梨奈も笑う。
「何かここにいると、身体が楽っていうか
魔力が戻って来る感じなんですよ」
遥が続けた言葉に、衣梨奈が頷いた。
982 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 19:45:38.75 0
「それね、道重さんの魔法っちゃよ」
「やっぱそうっすかー」
「え、道重さんの魔法ってどんなの?」
聖が興味を示したことで
作業の手が止まって、『道重さんスポットの魔法』についての
衣梨奈の講演が始まった。
「へー、じゃああの神社とかもそうなんだ。
道重さんって凄い人なんだね」
香音が感心したように呟く。
聖も、目をキラキラさせて衣梨奈の話を聞いていた。
「あと、海辺の公園とかもそうだよね。うちもどれくらいあるのか良く知らないけど」
里保も何故か得意げに話に加わった。
遥は改めて、さゆみの魔法のスケールに驚いていた。
やっぱりさゆみの力は底知れないなと思う。
983 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 19:47:38.27 0
雑談を交えつつ作業を再開するうち、それぞれが随分と打ち解けていた。
さゆみや衣梨奈や聖を通して、それぞれに好意の線が繋がっていたから
もともと互いに悪い印象は無い。
それが、同年代の女の子ともなれば、一緒にはしゃげるようになるのもすぐだった。
一部、里保と遥のように互いに絡みにくい相手もいたにはいたけれど。
大きな物を出し終えると、次は細かい物をより分けていく。
紙の束や本の束は、珍しい物が多くて
一々関心を寄せられるうち作業のペースも落ちていた。
でもみんな、それで構わないと思っていた。
早く終わらせるのも大事だけれど、折角なら楽しく作業したい。
「道重さんはああ言ってたけど、この辺は簡単に捨てれないよね」
里保の言葉に衣梨奈が頷く。
「うん、これ普通に魔道書も混じってるっちゃん。
危ないような感じやないけど」
部屋に残された物の中からは、僅かな魔力が漂っていた。
それは、はっきりとした魔法の力では無くて
思い出の残り香のように、頼りなくどこか懐かしい魔力だった。
▲
984 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 19:48:34.24 0
もうちょっと書いたからまた後で
次スレ行ったほうがいいかな
てかお前ら誤爆誤爆って…w
AA職人までw
985 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 20:07:47.82 0
▼
「これ何だろう」
聖が、隅に置かれた布包を手にとった。
里保は、咄嗟にその物からも魔力を感じとっていた。
けれどもそれが優しいものだと分かり安堵する。
窓ガラスの半分くらいの大きさの板状の物に布が被さっていた。
興味本位で布を外すと、仄かな、何とも言えない匂いと共に、小さな額が姿を現す。
「絵、だね」
木作りの、相当に年季の入った額に収められていたのは
そちらもかなり古いであろう一葉のポートレートだった。
「これ、道重さんかな…?」
986 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 20:08:21.47 0
皆がその絵を覗き込む。
所々に色が落ち、痛んだ紙の上に奔放に描かれていたのは、
どこか不思議な、抽象的と言えるタッチの少女の肖像だった。
太陽の下で黒髪の少女が満面の笑みを見せている。
決して写実的では無いけれど、その絵の中の溌剌とした少女はさゆみに違いないと思った。
明るい色使いと、活き活きとした絵は、描き手がさゆみへの溢れる愛情を形にしたよう。
皆言葉を潜めて、その絵に魅入っていた。
里保も、その絵をじっと見つめ、不思議な気持ちになっていた。
そこに描かれているのは間違い無く道重さゆみ。
その美しい姿は今も殆ど変わっていないけれど、絵の中のさゆみは『少女』だと思った。
楽しそうに、嬉しそうに笑うさゆみ。
もしかしたらこれは、さゆみが本当に子供だったころを描いたものなのかもしれない。
987 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 20:09:06.81 0
部屋からはしゃぎ声が聞こえなくなって不思議に思ったのか
さゆみが様子を見に戻った。
そして、部屋の一角に集まって何かを一心に見る子供達を見つける。
「どうしたの?そんなとこで集まって」
さゆみの声に一同が振り返り
それから聖が声を出した。
「これ、道重さんですよね?」
どこか嬉しそうに、ちょっとした秘密を暴いたような気持ちで
皆が笑顔でさゆみを見た。
さゆみはその絵を見て一瞬驚いた表情を見せた後
すっと目を細めて、何か呟いた。
里保の耳だけがさゆみの唇から「えり…」という音を聞き取った。
それは、衣梨奈とは別の『えり』なのだろうと直感する。
さゆみはすぐにパッと華やかな
楽しそうな笑顔を作った。
988 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 20:09:38.00 0
「うわー、懐かしい。そんなのまだあったんだね。凄い。あっははは」
何か本当に楽しいことを思い出しているように笑うさゆみが、
絵の中の少女のように幼く見えて里保の中に新鮮な驚きが湧いた。
「へったくそでしょ。それね、さゆみの友達が描いてくれたの。
もう本当にかなり古い物だよそれ。よくまあ残ってたわ」
さゆみが近づき、絵を手に取る。
「下手くそ」と笑いながら呟くさゆみの横顔を里保はじっと見ていた。
さゆみは局長や街のお年寄りも「あの子」と呼ぶくらいだから、
そんなさゆみが「友達」という相手は本当に昔の人なんだろう。
そして多分、もう今は居ない人。
里保は懐かしむさゆみの、少女のような瞳の奥に
光る涙の幻を見た。
決して口には出さないだろうし、表にも見せないだろうけれど
さゆみは懐かしみ、寂しく思っている気がする。
それは、自分がそうあって欲しいと思うから見えた幻なのだろうか。
ふと衣梨奈と目が合った。
何故か衣梨奈も泣きそうな顔をして微笑んでいた。
多分衣梨奈も、同じように感じたのだ。
さゆみの長い長い時間。それは想像することしか出来ないけれど
確かに今目の前にいる大好きな人の、実際に経験し刻まれた時間。
989 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 20:10:08.39 0
一頻り懐かしんだあと、満足したのかさゆみはポートレートを床に置いた。
また一瞬、すっと目を細め、それから衣梨奈と里保に振り返る。
「これ、いる?フフフ、ま要らないよね。捨てちゃっていいよ。
それか、古い魔法のかかった紙や木だから、何かの材料になるかもね」
どこか清々しいようなさゆみの笑顔に、里保も衣梨奈も
かえって身体を固くする。
「そんな、捨てるなんて勿体無いです。こんな素敵な絵なのに…」
「そうですよ、道重さん。どっか飾りましょう?あ、それか、えりの部屋に飾っててもいいですか?」
衣梨奈の言葉に、さゆみは少しだけ言葉を詰まらせて、
それからまた明るい笑顔になった。
「えー、何か恥ずかしいなぁ。でもま、何でもあげるって話だしね」
「やっつー!」
衣梨奈は喜んでそれを手に取った。
それから里保の方を向く。
里保と衣梨奈の視線が合って、ニコリと笑って頷きあった。
990 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 20:10:42.43 0
「さ、そろそろいい時間だけど、あとどれくらいかかりそう?」
気を取り直してさゆみが尋ねる。
部屋はおおよそすっきりしたけれど
外に出した物の処分等が決まっていないし、部屋自体の掃除もまだ。
衣梨奈がそう説明すると、さゆみはしょうがないと笑った。
「さゆみも手伝うから、早く終わらせよ」
ハイと元気よく返事をして一同が作業に戻る。
さゆみが運び出した荷物を一つ一つ確認していく。
それから一つ頷くと、指をかざし、魔力を込めた。
みるみるうちに、荷物か小さくなって、それが
いつの間にかさゆみが持っていた小瓶に吸い込まれる。
遥や優樹は一瞬あっけに取られてそれを見ていた。
聖と香音は、初めて見た本格的な魔法に歓声をあげる。
衣梨奈と里保は顔を見合わせ、目だけで
「初めから道重さんに任せれば早かったのに」と笑いあった。
だけれども、みんなで片付けをする時間は楽しかったから
何も問題は無い。
991 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 20:11:25.52 0
「さ、りほりほ。物も無くなったし、魔法で埃を払える?」
「はい、やってみます」
里保は細かい魔法が苦手だけれども、
風の魔法ならばコントロール出来る。
ドアを閉めて、ベッドだけになった部屋の窓を開け放つと
魔力を開放した。
部屋の中で小さな嵐が巻き起こり
旋回しながら部屋をかき回した後、窓の外に飛び出した。
後には幾分爽やかな空気が残る。
「凄い!里保ちゃんかっこいい!」
香音の感嘆の声に
里保は照れくさくなって頬を掻いた。
上手くいって良かったと思う。
そして、香音も聖も、すっかり魔法の存在を
受け入れてくれていることが嬉しかった。
992 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 20:11:56.39 0
後に箒や雑巾で仕上げ、日暮れ前に大掃除は終了した。
途中掃除道具を取りに向かい、デッキブラシを持ってきた里保に
一同からの総突っ込みが入る一幕もあったけれど
それも賑やかな笑いに変わり、楽しみのうちに作業を終えた。
「何かベッドだけだと、かえって寂しくなっちゃったね」
片付けた部屋で達成感に浸りながら聖が呟く。
部屋の物は殆ど運び出していたから、今は大きなベッドがあるだけの四角い部屋。
「何かと要る物もあるでしょ。明日お買い物だね。
生田とりほりほ明日学校休みだよね?」
さゆみに尋ねられ、二人がはいと返事をする。
「お買い物、付き合ってあげてね」
「はい、もちろんです。んふふ、どぅーと優樹ちゃんに街の案内もしたげるけんね」
「あーいいなー。聖も一緒に行っていい?」
「それだったらあたしも」
仕事をやり終えテンションの上がった子供達が口々に明日の予定を語る。
遥と優樹もすっかり楽しくなったようで、気を張っていた昨日よりも
随分と子供らしさが戻っていた。
さゆみはそんな様子をニコニコと眺めていた。
テストが近いこと、皆忘れてるんだろうなぁと思いながらも
黙っている。
折角新しい友達が出来た記念すべき日なんだから、水を差すもんじゃない。
993 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 20:12:52.27 0
賑やかに話していると、不意に優樹がよろけた。
いち早くそれに気付いた里保が、咄嗟に優樹を支える。
「あぶないあぶない。お疲れ様優樹ちゃん。疲れちゃったよね」
支えながら里保が労うと
優樹が里保を見上げ「にひひ」と笑った。
「あ、ちょっと!」
里保に先を越されたのが悔しかったのか
遥が駆け寄り二人を引き剥がす仕草をするけれど
優樹はそのまま里保にしがみついた。
それから、里保の肩にピトっと手を当てる。
里保は少し驚いて、それからすぐにその意図が分かって微笑み返すと
自分の手を優樹のお腹にあてがった。
「ちょっと、ちょっと何してんだよ!」
お互いを触れ合い笑い合っている優樹と里保に、遥が怒ってにじり寄る。
自分が知らないうちにすっかり仲良くなって、しかもよく分からない暗号めいた行動で
通じ合っているなんて認められない。
ぷりぷりと怒る遥が可愛らしくて、衣梨奈と聖と香音が大いに笑う。
994 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 20:13:30.72 0
「どぅーもおいでよ」
優樹が言うや、怒っている遥の手を引いた。
「ばか、やめろー」
「怪我人同士、仲良くしようよ」
優樹に悪乗りして里保も遥の手を引いた。
優樹が遥のお腹に手を当てる。
「ここらへん?」
「いや、もうちょい上……って違うでしょ!なんだよこれ」
また部屋に笑い声が響いた頃、
夏の長い日が漸く沈もうとしていた。
▲
995 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 20:16:36.43 O
ジャストさる
でも無事収まって良かった
996 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 20:23:04.06 0
おつです!!
楽しそうな光景が目に浮かぶよ
そしてしゅわぽくありがとう!
997 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 20:25:04.62 0
えりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
998 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 20:28:35.02 0
とうとう亀井が・・・と思いきやあっさり日常に戻るこのもどかしさw
好きw
999 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 20:38:40.96 0
ピンポンスレの住人として
更新乙
そして誤爆乙と言いたい(笑
1000 :
名無し募集中。。。:2014/01/15(水) 20:43:02.54 0
川c ’∀´)<作者さん更新乙です
川c ’∀´)<えっ?私ですか、だーいしです!
川c ’∀´)<はるなん、まーちゃん、どぅーとくれば、だーいしですよ!
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。