「99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方」(竹内薫著)を読んでみた
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【中国電 67.6 %】 ◆fveg1grntk :
世の中は全て仮説で出来ている
しかし、我々は現在の常識を絶対的な真理として捉えがちである
おそらく我々はもっと歴史、特に科学史を学び、理解すべきなのだ
もっとも「確か」と思われている科学分野ですら、絶対的な真理などではなく、教科書に載っていることもあくまで仮説にすぎない
天動説やニュートン力学など何の疑いもなく正しいとされてきた考えが、新しい理論に取って代わられる
このいつ覆されるかも分からない可能性、つまり反証可能性こそが科学を科学たらしめている由縁でもある
それなのに私たちはまたその取って代わった新しい理論を「正しい」と思い込んでしまう
科学界でこれまで引き起こされてきたパラダイムシフトはこれから先も起こるであろうということを忘れてしまう
特に宇宙の起源、生命の起源、意識の起源など「起源」に関する説は全てグレーゾーンにある
また、度重なる実験と観測により因果関係は明確な案件も、真の根本原因(メカニズム)は意外と未解明なことが多いと言うことも覚えておいた方が良い
例えば飛行機がなぜ飛ぶのか?
飛行機は実際にいくつも作られ、何度も飛んでいる、そして、我々はその経験則から「飛行機は飛ぶものだ」と結論づけている
しかし、だからと言ってなぜ飛ぶのかという科学的根拠は「渦理論」と言う仮説が有力視されているのみである
現在まで「渦理論」の直接的な観測はまだ可能になっておらず、仮説の域を出ていない
経験則から得られる相関関係と科学的な因果関係は別物である
仮説とは白でも黒でもないグレーの状態である
もちろんグレーと言っても白に近いグレーもあれば、黒に近いグレーもある
グレーだから何も分からないと諦めるのではなく、1つの事柄に対して、先入観や固定観念に縛られず、複数の仮説に触れ、自らでグレー度を判断することが重要である
それを理解すれば本書タイトルが「100%」ではなく「99.9%」としている理由も見えてくる