リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第84話
1 :
名無し募集中。。。 :
2013/09/05(木) 08:09:57.92 0
2 :
名無し募集中。。。 :2013/09/05(木) 08:13:02.35 0
【リゾスレ初心者向けQ&A】
Q.リゾスレって?
A.モーニング娘。36thシングル「リゾナント ブルー」のPV(Another ver.)から想像に想像を膨らませた作品を投稿し共有するスレです
作者によって異なりますが、大まかに共通している設定は→超能力を持つ「リゾナンター」を名乗る少女たちが仲間同士心を通わせつつ「ダークネス」を名乗る敵の組織と戦う
Q.最初に読むとしたらどの作品?
A.まずはテンプレ
>>1 の過去ログまとめで第1話(第1スレ)に目を通し、まとめサイトにある初期の一大長編『蒼の共鳴』や最近の一大長編『リゾナンターΧ』を読んでみては?
Q.作品や用語について質問するには?
A.遠慮なく書き込めばスレに何人もいるであろう「生き字引」が24時間以内に答えてくれるでしょう(多分)
【リゾブルのオリメンより】
川*’ー’) < テンプレの設定やまとめサイトを参考にして自由に想像するやよ
ノ|c| ・e・) < 登場人物の能力やストーリーの背景・設定は作者さんの自由なのだ
ノノ*^ー^) < シリアル路線でもコメディ路線でもお好きなものどうぞ
从*・ 。.・) < AAを使ったものや1レス完結ものでもOKなの
从*´ ヮ`) < 他の作者さんの設定を流用するのもありっちゃ
ノリo´ゥ`リ < 気に入った話の続きや繋ぎの話を書いてみるのもありカナ☆
川=´┴`) < プロットを書いて他の作者さんにストーリーを書いてっておねだりしてもええで
川*^A^) < アーでも書いてくれるかは作者さん次第ヨ
川´・_o・) < ソッカー
【作品投稿の注意】
1レス32行まで→そういう設定(エラー:改行が多すぎます!)
10レスまで→連続投稿規制(バイバイさるさん)
さあ、リゾナント(共鳴)せよ!
3 :
名無し募集中。。。 :2013/09/05(木) 08:18:15.37 0
以上です したらばにあった新テンプレ(案)で立てました
4 :
名無し募集中。。。 :2013/09/05(木) 11:27:20.41 0
おつ!
5 :
名無し募集中。。。 :2013/09/05(木) 11:59:17.35 0
随分すっきりしましたな なんか物足りないw
6 :
名無し募集中。。。 :2013/09/05(木) 13:49:02.02 0
1おっつー
7 :
名無し募集中。。。 :2013/09/05(木) 15:04:44.39 0
8 :
名無し募集中。。。 :2013/09/05(木) 16:23:42.50 0
9 :
名無し募集中。。。 :2013/09/05(木) 17:19:06.84 O
スレ立ておつ
10 :
名無し募集中。。。 :2013/09/05(木) 17:30:39.98 O
立った! 立った! リゾスレ立った!
11 :
名無し募集中。。。 :2013/09/05(木) 17:31:37.86 0
落ち着けw
12 :
名無し募集中。。。 :2013/09/05(木) 18:24:08.38 O
新スレおつ
13 :
名無し募集中。。。 :2013/09/05(木) 19:56:16.79 0
おっと
14 :
名無し募集中。。。 :2013/09/05(木) 21:02:58.32 0
15 :
名無し募集中。。。 :2013/09/05(木) 21:59:13.75 0
ホゼンするぞ!ホゼンするぞ!ホゼンするぞ! 狂気のホゼナンター
16 :
名無し募集中。。。 :2013/09/05(木) 22:23:05.60 0
>>7 意外と皆メンバーのキャラに大して思うこと一緒なんだなw
17 :
名無し募集中。。。 :2013/09/05(木) 22:27:19.20 0
前スレ
>>689-698 の続きです
研究所から自室に戻った紺野が最初にすること。それは。
暗闇に包まれた部屋に設置されているモニターの電源を入れることだった。程なくして、どこかのお店のような場所が映し出される。
「何か、御用ですか」
「相変わらず人には公にできないような趣味してるのねえ」
女が、姿を現す。
暗闇に溶け込むような黒のボディースーツ。
「ああ、あなたですか。もしかしてずっとここで待ってたんですか?」
「そんなわけないじゃない。あんたには、色々聞きたくてね」
椅子に座り、画面に映し出される光景の鑑賞体制に入る紺野。
そこに、「黒の粛清」が体を寄りかからせた。
「へえ。随分キレイになったわね、喫茶リゾナント。『銀翼の天使』の強引なリフォームが功を奏したんじゃないの?」
「たかが喫茶店の改築に組織の最終兵器を持ち出すなんて趣味は持ち合わせてませんが」
「にしても、うまく行ってるみたいじゃない。『s312』の潜入」
モニターには、傷を負い横たわっているさくら。そして彼女を取り巻くリゾナンターたちの姿。
「確かに洗脳した刺客の調達は諜報部にお願いしましたが。でも、自ら刺客の刃を受けて倒れろなんて指示は出してませんから。彼女が
咄嗟に考えたんでしょうが、なかなか悪くない」
明滅する画面を眺めつつ、紺野が薄く笑む。
恐らく。紺野は推測する。
さくらは、導かれるようにして出会ったリゾナンターたちに、何かを感じたのだ。だからあの場所への滞在を望み、そのために自ら傷を負
った。方法はともかくとして、紺野が描く絵図どおりの展開ではあった。
18 :
名無し募集中。。。 :2013/09/05(木) 22:28:06.23 0
「…ところで、例の田中れいなの計画の件だけど」 「黒の粛清」が、声のトーンを落とす。 なるほど、それが本題ですか。紺野は彼女がこの部屋に訪れた理由を察した。 「ちょっと、サブプロジェクトを挟んでもらえない?ま、あたしの私用なんだけどさ」 「計画に支障をきたす物でなければ、構いませんよ」 「…『赤の粛清』があの調子じゃない。今功績をあげることは、同じ粛清人として差をつけるチャンスなのよ。わかる?」 紺野が真っ先に頭に浮かんだ人物。 つい先日、「黒の粛清」と交戦し、手痛いしっぺ返しを喰らわせた。かつての組織の一員であり、そして紺野の旧友とも言うべき存在。 新垣里沙。 「わかりました。最大限、考慮しましょう」 「さっすがマルシェ、素直な子は好きよ」 粛清人が、言いながら気持ちの悪いしなを作る。 それを視界から外しつつ。紺野は自然と自らの頬が緩むのを隠せない。 愛ちゃんと「赤の粛清」の因縁。ガキさんと「黒の粛清」の対決。そして、田中れいな。前哨戦として、これほど相応しいものはない。 ただ、あの人がそれを許しますかね。 紺野の脳裏に浮かぶ、ある人物。 里沙に精神操作能力を一から叩き込み、そして彼女の裏切りという事実に、心に一物を持つ人間。 紺野は何も言わない。 自らの計画通りにことが運ぶことも、そして計画を逸れて予想外の展開を生むことも。彼女にとっては楽しみの一つに過ぎなかった。
19 :
名無し募集中。。。 :2013/09/05(木) 22:28:43.89 0
● れいなの通報により、警察官が喫茶リゾナントに駆けつける。 もちろんただの警官ではない。異能力に精通した、能力者である。さくらを襲った男の異常に気づいたれいなが、特別なルートを通 して依頼したのだ。 結果から言えば。 男には精神操作が施されていたことが判明した。ダークネスの関与が疑われるところではあるが、戦闘力に乏しい一般人を刺客に送 り込む意味がないことから早々に否定される。事件については精神操作の能力を持つ者による悪意ある悪戯、という解釈に落ち着いた。 「それより、さくらちゃんをどうするか…だよね」 男を護送するパトカーを見送りながら、さゆみが呟く。 普通の事件ならば全て警察に任せればいいだけの話だが、異能力が関わると話が違ってくる。しかも、本来犯人とされる人物は精神 操作をかけられていた。警察としては事件として立件することはできず、全ての後始末はリゾナンターがすることになる。 「さくらちゃんの、事件に関わる記憶を消すしかないと」 「そうだよね。ガキさんに連絡とってみる」 二人の中では既に結論は出ていた。 元リゾナンターであり、精神操作の使い手である新垣里沙。彼女なら、さくらの事件に関する記憶だけを綺麗に消し去ることが可能 だろう。さゆみが携帯の里沙のメールアドレスを探そうとしたその時。店の外から、さくらを治療しているはずの聖が慌てて飛び出 してきた。 「道重さん、田中さん!大変なんです!!」 「フクちゃん、どうしたの?」 「それが実は…さくらちゃんが目を覚ましたんですけど。その」 言いにくそうにしていた聖だが、思い切って事実を告げる。 それは、意外なものであった。
20 :
名無し募集中。。。 :2013/09/05(木) 22:29:21.97 0
● 「要するに、東京に着いてから今までの記憶がないってこと?」 「ごめんなさい。だから、今こうしてここでこういう風にお世話になってる理由もわからなくて。あさってには帰らなきゃいけない のは覚えてるんですけど」 2階にある、寝室。 ベッドに寝かされているさくらが、申し訳無さそうな顔をして言う。 肩の傷は、聖の治癒能力によって跡形もなく消えていた。 「そっか。さゆみの前で急に倒れるから、びっくりしちゃって」 記憶喪失に乗じ、さゆみは嘘の出会いを語る。 さゆみに道を尋ねたさくらが急に気を失って、それを助けたというシナリオは隣にいた春菜をして心の中で「さすが道重さんです!」 と叫ばせるほどの出来映えだった。 「とにかく。体力が回復するまではゆっくりして。何だったら、泊ってもいいから」 自然に口をついて出た言葉に、さゆみ自身が驚いた。 普通に考えれば、見ず知らずの子供だ。適当に休ませて、あとは保護者に連絡させればそれで済むだけの話なのに。 「すいません…じゃあ、遠慮なく」 対するさくらも、予想外の答えを返す。 さゆみが周りを見ると、春菜も聖も特に不審がることなく笑顔で頷いている。 何でさゆみ、そんなこと言ったんだろう。ごく当たり前の疑問、けれどもそれもまたごく当たり前のように、さゆみの頭からは消えて しまっていた。そのことよりも、さゆみたちにとっては都合のいい記憶喪失のおかげて、精神操作をせずに済むという安堵のほうが勝 っていた。 精神操作による記憶の消去・改竄。確かに便利なものではあるが、能力を施される者の負担がないわけではないのだ。
21 :
名無し募集中。。。 :2013/09/05(木) 22:30:08.64 0
傷は塞がったとはいえ、体力までは全快できない。 さくらを滞在期間の間だけリゾナントで預かるという方針はすぐさまメンバーたちに伝えられる。 「ちなみに、事件前後の記憶はなくなってるみたいだから。あのことはみんな黙っててね」 「…よかった。本当に」 里保は、心からそう思えた。 自分が喫茶リゾナントまで連れてきた責任を感じていたのが、他ならぬ彼女だった。しかも、不審者の凶刃からさくらを守ることが できなかった。さくらの治療を待つ間、その負い目が里保に重く圧し掛かっていたのだった。 「とりあえず、立ったり歩いたりは普通にできるんですよね?そしたら、今日はみんなで鍋パーティーしませんか?」 「いいねえ香音ちゃん。衣梨奈も賛成やけん、やろやろ!」 香音の突然の提案。 後乗りで盛り上げにかかる衣梨奈に、他のメンバーたちが次々に歓喜の声を上げた。 そんな中、一人だけ浮かない顔をしている遥の姿。 「ん?DOどぅーどうしたの?」 「いや、何でもない…はる、ちょっと外の空気吸ってくる」 優樹に声をかけられるも、逃げるようにして店を出てしまう遥。 彼女は、彼女の千里眼は。その「瞬間」を捉えていた。 暴漢のナイフを避けられずに、被害に遭ってしまったさくら。 けれども遥は見ていた。 さくらが、一瞬姿をこの世界ではないどこかに隠していたのを。わざと、刃物の軌道上に自らの身を、置いたのを。
22 :
名無し募集中。。。 :2013/09/05(木) 22:32:30.26 0
>>17-21 更新終了
お手数ですが代理投稿をお願いします
せっかくの規制解除なのに長文投稿できなくて悔しい…
---------------------------
以上代理投下終了
23 :
名無し募集中。。。 :2013/09/05(木) 22:56:57.55 O
徐々に何かが動きだしてますな
24 :
名無し募集中。。。 :2013/09/05(木) 23:46:41.90 0
ただいまうええおええ
25 :
名無し募集中。。。 :2013/09/06(金) 00:02:14.70 0
更新&転載乙です やっぱ新作来ると楽しい!
26 :
名無し募集中。。。 :2013/09/06(金) 00:34:13.11 O
>>22 更新代理乙です
気分は最終決戦ぽいんですがはたして……
27 :
名無し募集中。。。 :2013/09/06(金) 00:54:12.28 0
>>22 更新おつ
見てはいけないものを見てしまったどぅーがこの後どんな行動にでるのか
まさかの次世代対決なんてのもあり?
28 :
名無し募集中。。。 :2013/09/06(金) 01:04:55.80 0
寝る前のホゼナント
29 :
名無し募集中。。。 :2013/09/06(金) 01:48:42.55 0
>>22 マルシェが3日後に帰るというからには帰るんだろうけど3日間で何をさせたいんだろうか
ポクポクしてきた
30 :
名無し募集中。。。 :2013/09/06(金) 02:10:15.26 0
寝れないからもう一度ホゼナント 最近雑談がなくて寂しい…
31 :
名無し募集中。。。 :2013/09/06(金) 02:19:03.39 0
雑談しようぜw もう夜中だから寝るかもしれないけど
32 :
名無し募集中。。。 :2013/09/06(金) 03:27:19.83 0
真夜中のホゼナント 久しぶりにリゾオリメンの話とか読みたいな保管庫漁るか
33 :
名無し募集中。。。 :2013/09/06(金) 06:28:44.32 O
朝日よのぼれ
34 :
名無し募集中。。。 :2013/09/06(金) 08:03:46.67 0
おはるかー リゾオリメンの話いいのありましたかー?
35 :
名無し募集中。。。 :2013/09/06(金) 08:36:10.87 0
最近ハマった者としては
>>32 のオススメが知りたいw
36 :
名無し募集中。。。 :2013/09/06(金) 09:10:35.97 0
作品数が豊富だからハマりたてはどこから読もうか迷ったな懐かしい 結局好きなメンバーの話から読んでいった思い出
37 :
名無し募集中。。。 :2013/09/06(金) 11:20:48.40 O
ほぜ
38 :
名無し募集中。。。 :2013/09/06(金) 13:14:22.82 0
保全しとく
39 :
名無し募集中。。。 :2013/09/06(金) 13:44:51.28 O
久しぶりにオリナンターと現ナンターが共演する話が読みたいね
40 :
名無し募集中。。。 :2013/09/06(金) 15:08:14.01 O
あげ
41 :
名無し募集中。。。 :2013/09/06(金) 15:38:35.62 0
42 :
名無し募集中。。。 :2013/09/06(金) 17:22:17.64 O
ほぜんな
――嵐が来ても止まらない 未来を願い綴る言葉 誰かの声も届かない 今僕らには―― ザァーーーーーーーー ヒュウーーーー ヒュウーーーー ガタガタガタ ガタガタッ 「また、ゲリラ豪雨ですね…」 「里保ちゃんなんとかしてよ」 「天気まではムーリー」 強い風雨の中、店内でくつろぐ3人。 窓に叩きつける雨で、テレビの音もよく聞こえない。 その時、空気が震えた。 ピカッ ドドーーーーーーン ゴロゴロゴロ 「ひゃっ!!」 「ちょw 小田ちゃん可愛いw」 「今のすごかったね、近くに落ちたんじゃない?」
カランコロンカランコロン 店のドアが勢いよく開く。 「ひゃー!ひゃー!びしょびしょー!」 「あーもう最悪!傘全っ然意味ないし!」 騒がしい2人の登場で、店内が一気に賑やかになる。 「うわ、びしょ濡れじゃん、2階で着替えてきなよ」 「はーい、あれ?みにしげさんは?」 「買い出しの帰りに雨に降られちゃって、今お着替えとメイク直ししてます」 相変わらず雨は強く、風が窓を揺らす。 「いつまで降るのかな〜。竜巻にならなきゃいいけど」 「ニュースでやってたみたいに、あんなテンペイチンがあったらこのお店どうなっちゃう?」 「はい?」 「それを言うなら天変地異かな」 「そうです!テンペイチン!」 「だから言えてないってw」 「あーもう、ほら着替えに行くよ!」
「早くやまないかなぁ…」 「ね、雨の中わざと出ていって濡れたくなることってありません?」 「あ〜、分かる気がする」 「あるね、こんな嵐じゃやらないけどw」 「気付かれないように泣いたりしたりして」 「え?里保ちゃんも?」 「え?鈴木さんもですか?」 「なんだよかった〜、私だけじゃなかった」 ――涙こぼしたらもっと分かりあう どんな事を想っててもいいだろう? あぁどうして僕らは願い続ける?―― 「あ、なんか雨弱くなってきましたよ!」 「太陽もちょっと出てきた」 「このまま晴れたらいいね」
46 :
名無し募集中。。。 :2013/09/06(金) 18:05:06.96 0
47 :
名無し募集中。。。 :2013/09/06(金) 19:30:58.79 O
同世代ならではの何気ない会話 好きです
48 :
名無し募集中。。。 :2013/09/06(金) 20:47:37.21 0
ホッコリしました♪ でも何故だろう?こんな平和な一時なのにこの後天候を操る能力者が現れてリゾナンターと戦うと思ってしまう…かなり深刻な病のようだw
49 :
名無し募集中。。。 :2013/09/06(金) 20:55:13.86 O
舞美か真野ちゃんか
50 :
名無し募集中。。。 :2013/09/06(金) 21:48:05.70 0
うんまず最初に想像したw
51 :
名無し募集中。。。 :2013/09/06(金) 21:58:00.93 0
>>36 自分は長編が好きだから『蒼の共鳴』から読み始めて、完結した作品あらかた読み終わったらロダを順に読んで当初のスレの雰囲気楽しんだ感じかな?
他の皆さんはどうなんだろう?
52 :
名無し募集中。。。 :2013/09/06(金) 22:15:58.13 O
俺も蒼の共鳴からだな
53 :
名無し募集中。。。 :2013/09/06(金) 22:21:33.79 0
>>51 >>52 蒼の共鳴はテッパンですね
一覧見て同じタイトルが続いてたから読み始めた
54 :
名無し募集中。。。 :2013/09/06(金) 22:33:35.38 0
やはり皆さん蒼の共鳴からなんですね〜読んでしまうと「他の話はどうなんだろう?」とドンドン深みにハマってしまうw
55 :
名無し募集中。。。 :2013/09/06(金) 22:41:35.10 0
初めから長編は敷居が高くて短編から読み進んでたらハマった口かな スレをリアルタイムで追えてた人は楽しかっただろうなってログ見る度思うw
56 :
名無し募集中。。。 :2013/09/06(金) 23:22:23.32 O
あげ
57 :
名無し募集中。。。 :2013/09/07(土) 00:19:22.38 0
休日投稿ラッシュなるか?!の保全
58 :
名無し募集中。。。 :2013/09/07(土) 01:00:07.01 0
当時外部のブログで1か月くらいずっとリゾスレ取り上げてくれてて それを見てハマッたわ
59 :
名無し募集中。。。 :2013/09/07(土) 01:39:28.37 0
そんなブログあったんだ…まだキャッシュ残ってたりするのかな?
60 :
名無し募集中。。。 :2013/09/07(土) 02:34:25.68 0
個人サイトだから詳しくは言えないが「畏まった別れの文句」をぐぐるとトップで出てくる
61 :
名無し募集中。。。 :2013/09/07(土) 02:48:26.23 0
へー今度探してみよう まだこのスレ見てたりするのかねぇ?
62 :
名無し募集中。。。 :2013/09/07(土) 04:22:15.91 0
真夜中のホゼナント
63 :
名無し募集中。。。 :2013/09/07(土) 08:20:19.33 0
おはよう
64 :
名無し募集中。。。 :2013/09/07(土) 10:54:39.54 0
執筆中
65 :
名無し募集中。。。 :2013/09/07(土) 12:35:21.61 0
66 :
名無し募集中。。。 :2013/09/07(土) 14:14:50.90 O
たのしみにしてます
67 :
名無し募集中。。。 :2013/09/07(土) 15:24:36.57 O
ほぜなんた
68 :
名無し募集中。。。 :2013/09/07(土) 15:57:41.41 0
>>58 「今日は○れ○て」のことですね
あれから作品増えたしまた取り上げてほしいなあ
69 :
名無し募集中。。。 :2013/09/07(土) 16:37:28.63 0
>>17-21 の続きです
●
夜が深まる。
高層ビルの屋上に、赤い影が佇む。
フェンスの縁に腰掛け、愛用の大鎌を肩にかけているその姿は。
死神か、それとも道化か。
「…紺ちゃんを、責めないであげてね。あの子は、あたしの意志を尊重してるだけだから」
「赤の粛清」は背中で、語りかける。
何もなかった空間から黒い裂け目とともに現れる、黒ドレス。
「最初はさ。一発ぶん殴ってやろうかと思った。でも、途中でめんどくさくなった」
「たんらしいよ」
放り投げられる、紅の大鎌。
くるくると宙を舞い、そして宙に消えてゆく。
「どうしても、やる気なんだよね。i914と」
「うん。だってそれが、あたしの生きる糧だから」
摩天楼の夜空は、ネオンの光に照らされ薄められ、それでも天蓋然として張り付いている。
「氷の魔女」は、黙って空を見上げていた。哀れな闇の、その奥を。
「止めるよ」
「前にも言ったじゃん。たんには、止められない」
「それでも…止めるって言ってるんだよ!!」
魔女が、吠える。
その姿は、極寒の地の断崖絶壁に立つ狼のよう。
70 :
名無し募集中。。。 :2013/09/07(土) 16:38:16.04 0
撮影スタジオの時は、覚悟が足りなかった。命を賭けると言いつつ、できなかった。 けど、今は違う。闇に心を食われても、失いたくないものはある。 「氷の魔女」は、自らに誓う。たとえ、相手と刺し違えてでも。 魔女が、黒いドレスの裾を翻した。 空間より生成され、現れる氷の魔槍。フェンスの「赤の粛清」を貫かんと、一直線に飛び出した。 しかしその穂先は、空しく虚空を切る。 赤い死神は、魔女の目の前に立っていた。 「たんとやりあうのなんて、何時振りだろ?」 「…あんたもあたしも、魔女でも粛清人でもなかったずっと昔だよ。その時の気持ち、取り戻させてやる!!」 「氷の魔女」が両手を広げる。 煌く空間、いや、空間に作り出された無数の氷刃。広がり輝く様はまるで凍てつく翼のようだった。 「おお、『銀翼の天使』みたい」 「無駄口叩いてると、死ぬよ」 翼をはためかせるが如く、展開された氷の刃が空に踊り狂う。 一本一本が死の空気を纏う鋭利な刃、しかしそれらは「赤の粛清」の体に届く前に全て。 砕け散り、元の水に還ってしまった。 「甘いね。爆発と氷は相性が悪い」 「美貴はそう思わないけど!」 「氷の魔女」が煙る水の飛沫に乗じて「赤の粛清」に猛襲する。 それととともに、ばら撒かれる、氷の散弾。 粛清人は軌道を全て知り尽くしているかのごとく、必要最低限の動きで全てかわしていった。その間にも、魔女は粛清人との距離を詰 めてゆく。
71 :
名無し募集中。。。 :2013/09/07(土) 16:38:49.63 0
「あくまで『i914との対決の為の温存』ってことか…舐めるな!!」 接近攻撃に見せかけたのは、フェイント。 「氷の魔女」が大きく叫ぶと同時に、屋上のアスファルト地の床に手をついた。 掌から拡がる極上の凍気はやがて、屋上全てを覆いつくす。 「地面と空からの氷のサンドウィッチだ!!」 氷に覆われた床から氷柱が、空からは鋭い雹が降り注ぐ。 しかしそれらも全て、「赤の粛清」が展開する爆発の層を突破することはできない。 床から突き出た氷の牙も、空中に現れた氷の爪も、赤き死神の体を傷つける事すら。 爆ぜ、打ち砕かれ、水となって消えていった。 「…終わりだよ」 最後の氷柱を爆破すると、その爆風の勢いで「氷の魔女」の元へ舞い降りる。 咄嗟にとった防御体勢も、至近距離からのハイキックによって弾かれた。勢い余って地に倒れる「氷の魔女」を「赤の粛清」が組み伏せる。 魔女の顔の前に翳される粛清人の手。チェックメイトだった。 互いから漏れる、白い息。 それをかき消すように、眼前の手のひらにエネルギーが集まる。 力は凝縮され、やがて解放される。はずだった。 しかし、現実として起こったのは爆発にはほど遠い燻り。 「あたしも、ただ闇雲に氷を放ってたわけじゃない。この場所は凍りついてる影響で氷点下まで気温が下がってる」 「物体は固有の引火点を下回る温度下では発火しない、か」 「そういうこと」 組み伏せられた「氷の魔女」が、自らの顔の前に氷の刃を象る。 切っ先は、「赤の粛清」の鼻先に向けられている。形勢は完全に覆されていた。
72 :
名無し募集中。。。 :2013/09/07(土) 16:39:21.98 0
「亜弥ちゃんがi914から手を引くならここでおしまい。けど、そうじゃなかったら」 「ねえ、美貴たん」 目の前に明確な死が突きつけられているにも関わらず、粛清人は休憩中のおしゃべりにも似た口調で話しかける。 「何?」 「ダークネスの幹部は全員、保有する能力に秘密を隠し持ってる。それは自らの能力の全てをさらけ出してしまうと、必ず死に直結す るような結果になるから。かつての『蠱惑』さんみたいに」 言いながら、氷の鋭角に強くその唇を押し付けた。 世のどんなものよりも赤い朱が、刃を伝う。 「あたしの場合は。秘密その1。『赤の粛清』は大鎌を操る念動使いではない。秘密その2。『赤の粛清』は爆発を操る能力者である」 ゆっくりと唇から滲み出る血液が氷を伝わり、下に居る「氷の魔女」の顔に滴り落ちる。生臭い血液の匂いが鼻を突いた。 「秘密その3。教えてあげる。『赤の粛清』は、血液そのものが、爆発物」 刹那、二人の顔の間の空間が激しく閃光を放つ。 氷点下においても爆発性を失わない粛清人の血液は、彼女の意志に従い爆ぜる。 並の人間なら頭を西瓜のように砕かれ絶命するほどの威力、さしもの「氷の魔女」とは言えそのダメージを防ぐのは容易ではない。
73 :
名無し募集中。。。 :2013/09/07(土) 16:40:15.02 0
「…ふざけんな。ふざけんなふざけんなふざけんなぁぁぁぁ!!!!!!!!」 しかし。寸前のところで氷のバリアを張り爆発の直撃を凌いだ魔女は。 叫び声と共に両腕を粛清人の肩に伸ばし強く掴む。 的を固定した状態で、ありったけの氷の弾丸を撃ち込む。浮き上がった「赤の粛清」を力任せに凍りついたアスファルトに引き倒し、 先ほどとは逆に「氷の魔女」が上に乗った。 「にゃは。油断しちゃったか」 この状況下においてもおどけてみせる、赤い死神。 それが、魔女にとっての最後の引金と化した。 眉間に皺を寄せ、口を歪め、顔を紅潮させる。喉が裂けるほどの声で、彼女は叫んだ。 「どうして!どうしてあたしじゃないんだよ!!何であいつじゃなきゃ駄目なんだよ!!!!」 「氷の魔女」が、涙で頬を濡らす。 ほぼ同時にダークネスの幹部へと昇格した粛清人と魔女。いくつもの死線を潜り抜けるうちに、いつの間にか結ばれていた友情に似た 何か。それでも、魔女は知っていた。粛清人の中に、組織を抜けた裏切り者が強く痕を残していることを。 「・・・ごめんね、たん」 間違いなく。 先ほどの「氷の魔女」の言葉に対する、最終回答。 最早結末は、変えようがなかった。魔女の頭の先からつま先にまで巡っていた何かが、消えてゆく。そこにはひとかけらの救いすらなかった。 魔女の束縛をすり抜け、粛清人は立ち上がる。 少しだけ。ほんの、少しだけ。地に突っ伏す魔女を振り返り。そしてフェンスを踏み台にビルのネオンの向こうへと消えていった。 項垂れ、凍える涙を落とし続ける「氷の魔女」。 落ちる氷の粒が、からからと悲しげな音を立てる。 雲の切れ間から顔を覗かせた月が、分かれた運命の分岐点を照らしていた。
74 :
名無し募集中。。。 :2013/09/07(土) 16:42:06.72 0
75 :
名無し募集中。。。 :2013/09/07(土) 17:31:50.11 0
>>74 更新おつかれ
幹部同士のガチ対決ってのも久しぶりに見るなあ
能力に秘密があるって設定は嫌いじゃない
76 :
名無し募集中。。。 :2013/09/07(土) 19:02:09.56 O
読む前保全
77 :
名無し募集中。。。 :2013/09/07(土) 21:14:48.21 0
これは愛ちゃんとの最終決戦が楽しみだわ
78 :
名無し募集中。。。 :2013/09/07(土) 21:17:00.84 0
面白かったー!ふと…娘。OG以外でダークネスになってるのってあややだけだよね?他のもたまに出たりもするけど定着しなかったのは何故だろう?
79 :
名無し募集中。。。 :2013/09/07(土) 21:37:42.93 0
興味のある人が少なかったからかと
80 :
名無し募集中。。。 :2013/09/07(土) 23:11:49.32 0
メロンさんを出す事を考えたことはあるけどダークネスって柄じゃないんだよね どっちかっつーと所属は大山田…おっとこれ以上はモゴモゴ
81 :
名無し募集中。。。 :2013/09/07(土) 23:19:28.14 0
まっつーのスケバン刑事のような戦闘力高そうな画像がなかったし 当時の娘メンの大半より年下のメンバーは出しづらいし
82 :
名無し募集中。。。 :2013/09/07(土) 23:25:29.16 0
>>80 メロンヲタなのでぜひとも登場させて欲しいのですが
コメディ系が使いやすいと思いますw
シリアスなお話でもあのメンツじゃなぁwww
83 :
名無し募集中。。。 :2013/09/07(土) 23:48:58.46 0
なるほど…逆にOGなのにダークネスに落ちず助手だったり過去の人だったり中途半端な立ち位置な小川って…
84 :
名無し募集中。。。 :2013/09/07(土) 23:54:59.76 0
そのときどきの流れや状況があるからね 1話からリアルタイムで見てきた人にしか分からないことも多いと思う
85 :
名無し募集中。。。 :2013/09/08(日) 00:00:23.02 0
確かにログ見るとOG出すのも賛否両論だったみたいだし ちなみに創世記からスレにいる方って今もいるのかな?
86 :
名無し募集中。。。 :2013/09/08(日) 00:23:15.81 0
一応います
87 :
名無し募集中。。。 :2013/09/08(日) 00:40:23.56 0
モー女より エスパーになったら使ってみたい能力 飯窪:透明化 譜久村:飛翔能力 鞘師:瞬間移動
88 :
名無し募集中。。。 :2013/09/08(日) 01:34:09.45 O
おやすみずき
89 :
名無し募集中。。。 :2013/09/08(日) 04:48:41.90 O
おはなんと
90 :
名無し募集中。。。 :2013/09/08(日) 06:05:52.54 O
五輪決定記念あげ
91 :
名無し募集中。。。 :2013/09/08(日) 08:01:06.12 0
あげ
92 :
名無し募集中。。。 :2013/09/08(日) 08:27:05.09 0
93 :
名無し募集中。。。 :2013/09/08(日) 10:54:07.35 0
2020年か リゾスレはパートいくつになってるのかな
94 :
名無し募集中。。。 :2013/09/08(日) 10:55:39.01 0
パートいくつ じゃなくて 第何話 だった!
95 :
名無し募集中。。。 :2013/09/08(日) 10:57:22.28 O
現在は一年で10ほど進んでるのでこのペースでいけば150超は堅いですなw
96 :
名無し募集中。。。 :2013/09/08(日) 11:19:05.36 0
愛ちゃんは34歳 どぅーは20歳 そして俺は……キャッ
97 :
名無し募集中。。。 :2013/09/08(日) 11:29:59.96 O
じっちゃん乙
98 :
名無し募集中。。。 :2013/09/08(日) 13:05:25.44 O
昼あげ
99 :
名無し募集中。。。 :2013/09/08(日) 14:49:37.83 0
あげ
100 :
名無し募集中。。。 :2013/09/08(日) 15:27:52.39 0
『みかん』 〈生きる為に〉 1−1 飯窪春菜は一旦足を止め、洞窟の入り口を振り返った。 「皆さん、どうかご無事で……」 飯窪に背負われているれいなは、少し前に目を覚ましていた。 「飯窪、れいなもう一人で歩けるけん、下ろしてよ」 「申し訳ありませんが、それはできません。田中さん、洞窟に戻るおつもりですよね?」 「……飯窪は、さゆ達が心配やないと?」 「私、道重さんからお願いされたんです。田中さんのことを頼むって。 それに、この島から脱出するための船を確保するようにとも、頼まれました。 ですから、田中さんと一緒に、入り江にある船まで、絶対に行かなきゃいけないんです」 「さゆの命令は聞けて、れいなの命令は聞けんと!?」 「……」 「おい!何か言いよ!」 飯窪は、れいなの怒声を無視して、再び歩き出した。 洞窟を出てからは、森の中を南へ貫く舗装道路を通って、ひたすら海を目指した。 森を抜けると広い岩場に出た。道はそこで西へ直角に曲がっている。 岩場の向こうに、月に輝く海が見えた。 飯窪は道路を離れて岩場の端に立った。そこは、目も眩むような断崖だった。 「うわわわ……、とっても高いですね……。あ!」 西の方へ目を向けると、入り江があった。そこに、船が一艘浮かんでいた。 「あれ、マルシェが言ってた船ですよね?」 れいなはむくれて何も答えない。 飯窪は道に戻って、西へ歩き出す。その時、闇の中から一つの影が現れた。 「れいな、久しぶり!ウフフッ、おんぶなんかしてもらっちゃって、赤ちゃんみた〜い」
101 :
名無し募集中。。。 :2013/09/08(日) 15:28:27.60 0
1−2 「R……」 状況は最悪だった。 れいなの体は衰弱している。一緒にいるのは、リゾナンター最弱の飯窪だ。 「田中さん、この方、お知り合いですか?」 「飯窪。れいなを置いて逃げり。こいつは今までの敵とは違う」 Rはニヤニヤ笑いながら近づいてきた。 「そっか、船を乗っ取って、島から逃げ出すつもりなのね」 「Rさん、初めまして。私、飯窪春菜と申します」 「こちらこそ初めまして……っておかしいでしょ!あんた、なに丁寧に挨拶してんの?」 「Rさん、田中さんはいま、憔悴しきっていて戦うことができない状態なんです。 本当に申し訳ありませんが、ここを通していただけませんでしょうか。」 「どうもそのようね。じゃあ、今回は見逃してある……って言う訳ないじゃん! れいな、こいつ何なの?馬鹿なの?」 「もちろん、タダでとは申しません。良いものを差し上げます。これをどうぞ」 飯窪の無防備な様子に油断したのか、Rは、飯窪が差し出した掌を不用意に覗き込んだ。 「良いものって何よ?」 「これです!」 飯窪の声と同時に、掌の中央からハニー色のクリームが勢いよく噴き出した。 「うわっ!」 大量のクリームはRの全身を包み込み、瞬時に非常に硬いゴム状の物質へ変化した。 「あれっ?体が……動かない!?」 Rは巨大なキン肉マン消しゴムのようになり身動きがとれない。 「飯窪!でかした!で、次はどうすると?」 「田中さん、私にとっておきの策があります!」 「何?」 「息が止まるまでとことんやりますよ!」 「だから、何を?」 「逃げるんですよォーーーーーーッ!」
102 :
名無し募集中。。。 :2013/09/08(日) 15:29:04.33 0
1−3 Rは目を閉じ、深く息を吸い込んだ。 叫び声と同時に、Rの体表から、たくさんの半円形が飛び出す。 粛清人Rの特殊能力は、体の表層の剛質化である。 さらに、Rは、その力を応用して、体表の形状を自由に変形させる技も身につけていた。 Rの体を覆っていた物質は、その半円形の縁の鋭利な刃で、バラバラに裁断された。 「ふう……。あ〜あ、どっちか一人は、半殺しで許してあげようって思ってたのに。 こんなことされちゃったら、二人ともぶち殺さないと気が済まないじゃない」 Rは楽しげにそう言うと、破れた衣服を脱ぎ捨て、飯窪が逃げた西の方へと走り出した。 その様子を、飯窪は近くの笹薮に隠れて見つめていた。 Rがすぐにハニー色の拘束から脱するであろうことは、飯窪も予想していた。 そこで、一旦西へ向かったが、森の中に入るとすぐに向きを変え、北へ回り込んだ。 そして、背の高い笹薮の中に身を潜め、Rの様子を伺っていたのである。 今から一年前、リゾナンターに入った飯窪は、己の弱さを思い知らされた。 飯窪は不器用で体力が無く、戦闘に関する才能が全くと言っていいほど無かった。 一方、飯窪の「同期」の三人は、石田を筆頭に、すぐに戦士として成長していった。 飯窪より5つ年下の佐藤と工藤も、格闘センスや運動神経には恵まれていた。 先輩はもちろん、「同期」と比べても、飯窪の弱さは抜きんでていた。 自分のあまりの不甲斐なさに、人知れず枕を濡らした夜もあった。 だが、飯窪はくじけなかった。 自分がリゾナンターとして生きていくためには、強くなるしかない。 飯窪は、少しでも体力をつけようと、日々トレーニングに励んだ。 食事も、量をそれまでの倍以上に増やし、食前にはカロリーメイトも食べた。 その効果は、徐々にだが着実に表れ、飯窪の体には以前より明らかに筋肉がついてきた。 とはいえ、れいなを背負って長い距離を走り続けるのは、さすがに厳しい。 「田中さん、ここで少し待っていてください」 「飯窪、どこ行きよう!?まさか、れいなを助けるために、犠牲になるつもりじゃ……?」 飯窪はぎこちない笑みをつくると、れいなを残し、崖の方へ駆け出した。
103 :
名無し募集中。。。 :2013/09/08(日) 15:29:36.42 0
〈泣いている〉 2−1 ショーツとベルトのみの半裸のRが、森の中の道を西へ向かって走る。 だが、一向に獲物の姿が見えない。 (あのスピードならとっくに追いついてるはずだけど……。どっかに隠れてるのかな?) Rは立ち止まり、大声で叫んだ。 「れいなー!出ておいでー!出てこないと、あの船、ぶっ壊しちゃうぞー!」 Rの両腕が、大きな斧に変わる。 Rは、それらを振り回し、周りの木を大根のように斬り倒した。 しばらく叫び、暴れていたRが、急に動きを止めた。 Rは東の方を見て、ニヤリと笑った。 「私、かくれんぼって嫌いなのよ。さあ、出ておいで!」 ドスの利いたRの声より1オクターブ高い声が、それに答える。 「Rさん、お待たせしました」 飯窪が、50mほど離れた木の陰から現れた。 「あれ?れいなは居ないの?一人で来るなんて、いい度胸じゃん」 「お褒め頂いて光栄です」 そう言うと、飯窪は道路に出て、くるりと振り返って東へと逃げ出した。 「なによ、結局逃げんの?」 Rは足を肉食獣のそれに変形させ、大地を強く蹴った。 そして、10m近いロングジャンプを2、3度繰り返し、逃げる飯窪の背中に迫った。 「つーかまーえたっ!」 Rの右手の切っ先が飯窪の背中を斬る。 だが、黒い刃は、火花とともにはじかれた。 (何!?) Tシャツが裂け、背中が見える。 そこには、たくさんの石が河童の甲羅のように貼り付けられていた。
104 :
名無し募集中。。。 :2013/09/08(日) 15:30:15.60 0
2−2 飯窪は前方に転がる。 そして、すぐに膝立ちの姿勢になり、両手をRの方へ向けた。 飯窪の両掌から、ハニー色の液体が大量に噴き出る。 Rは、両腕で顔を覆いながら叫んだ。 「また固めるつもり?無駄なことを!」 だが、体を伝う液体の肌触りが、前回のとは全く違う。 粘り気が無く、体表を流れ落ちて足下のアスファルトにどんどん広がっていく。 液体は、瞬く間に直径5mほどの巨大な水溜りになった。 液体の放出を止め、飯窪はゆっくり立ち上がった。 Rは苛立った表情で、飯窪を睨みつける。 「何考えてるか分かんないその眼つき、なんかさゆに似てるわね。すごくむかつくわ。 でも、いくらあがいても無駄よ。あんたみたいな小娘がこの私に勝てると思ってんの?」 「……相手が勝ち誇ったとき、……そいつはすでに敗北している!」 飯窪は、体を斜めにずらし、人差し指と親指を立てた左手を、顎の下に構えた。 「さっきの崖でお待ちしてます。キラーン!」 「……あんた、完全に私を馬鹿にしてるでしょ……」 飯窪はニヤリと笑ってから、後ろを向き、ふたたび全力で逃げ出した。 「逃がすか!」 Rが右足を一歩前に踏み出す。 「うわぁっ!」 足がぬるりと滑る。倒れまいと慌てて踏み出した左足も滑り、体が一瞬宙に浮く。 「きゃあ!」 Rは、仰向けにハニー色の水たまりに倒れた。飯窪は振り返り、それを確認する。 「くそっ!」 斧を手の形に戻し、体を起こそうとする。しかし、その手もぬるりと横に流れる。 飯窪が高い声で笑いながら、闇の中に消えていった。 Rの怒りが絶頂に達した。 「あのガキャア!絶対にぶっ殺す!」
105 :
名無し募集中。。。 :2013/09/08(日) 15:31:27.93 0
2−3 Rは薄黄色の水溜りから何とか這い出した。 怒りに震える全身が、徐々に獣の姿へと変形していく。 一匹の黒豹となったRは、殺気を漲らせ、弾丸のように駆け出した。 飯窪がれいなの元に戻ってきた。細い体はガクガク震え、大きな目から涙がこぼれる。 「飯窪!大丈夫と!?」 「はい、大丈夫です。すごく怖かったですけど、Rを怒らせるのには成功しました」 「え?じゃあ、飯窪は、Rを怒らせに行ってたと?」 「はい。以前、道重さんから教えて頂いたんです。Rと戦う時は、徹底的にバカにして 怒らせなさい、Rは頭に血が上ると、冷静な判断ができなくなるからって。 田中さん、次が本当の勝負です。私の作戦を聞いていただけますか」 れいなは頷き、飯窪の話に耳を傾けた。 飯窪の策を聞き終わると、れいなは静かにこう言った。 「いい作戦っちゃね。……けど、まだ詰めが甘いと思う。……れいなに考えがある」 Rが先刻の崖に戻ってきた。 途中、道に接着剤のようなものが塗られていたため、そこでも時間をとられてしまった。 れいなと飯窪が、断崖を背後に並んで立っている。 「R、かかってきい!」 れいなが大きな声でそう言うと、Rは人間の姿へ戻った。 ただし、眼光は、殺気に満ちた黒豹のままである。 れいなは、その恐ろしい眼差しを平然と睨み返す。 一方、飯窪は、恐怖でガクガクと震え出した。 Rが前へ跳び出す。 ……が、すぐに足を止めた。 れいなの瞳に動揺が走る。それに気づいたのか、Rが愉しそうに言った。 「ほんと、小賢しいわね〜。私がそんな幼稚なワナに引っかかると思ったの?」 れいなは舌をチッと鳴らした。
106 :
名無し募集中。。。 :2013/09/08(日) 15:32:08.49 0
〈赤子のように〉 3−1 Rは跪いて地面に手を伸ばし、何かに触れて、その指先を顔の前に持ってきた。 「私が跳び込んだら、あんた達はぎりぎりまで私をひきつけてから横に跳ぶ。 滑って踏ん張りの効かない私は、崖の下へ真っ逆さま……って寸法ね。 さっき私にこれを浴びせたのは、これの効果を試すためだったんでしょ?」 れいな達の周囲には、直径約5mの半円の蜂蜜色の水溜りがあった。 Rはニヤリと笑って、両手を前に伸ばした。 鋭い指先がれいなと飯窪の方を向く。 「同じ手が通用すると思ったの?……舐めんじゃねえぞ、このクソガキども!!」 十本の指が槍のように伸び、れいなと飯窪を襲う。 れいな達は短く叫びながら後ろへ倒れ、そのまま崖から落ちていった。 Rは慌てて、水溜りを避けて弧を描くように走り、少し離れた崖の端に立った。 「あ〜あ、二人とも落ちちゃった……。この高さじゃあ、もう助からないわね……」 断崖の底の海を覗き込みながら、Rがいかにも残念そうに呟いた。 「……な〜んてね」 急にRの顔が笑いに歪む。両手の指先が再び尖り始めた。 「アハハハ!そんな単純な手に騙されるわけねえだろ!!」 絶叫とともに、十本の黒い槍が崖下へ伸びる。 それぞれが大蛇のようにくねりながら、崖下20mほどのところで鎌首を擡げた。 10個の切っ先が、崖にへばりついている大きな蜂蜜色の塊を取り囲む。 「もう逃げられないよ!地獄へ落ちなああっ!」 鋭利な円錐が、塊に四方から突き刺さる。 塊から血が噴き出して、月の光に煌めきながら、ゆっくり海面へ落ちていった。 Rは指をもとに戻し、その先に付いている血をぺろりと舐めた。 「おいしい……」 Rが微笑んだその時、背後の山で、大きなサイレン音が鳴った。
107 :
名無し募集中。。。 :2013/09/08(日) 15:32:45.33 0
3−2 時間は少し遡る。 洞窟内の秘密研究所の指令室にさゆみ達が倒れている。 マルシェは、採血用の器具を取りに、自分の研究室へ向かおうとしていた。 痛む脇腹を押さえながら、右足を一歩前に踏み出す。 (ん!?) 足首が何かに締め付けられた感触があり、下を見た。 マルシェの頬が引きつる。 そこには、俯せの状態でマルシェの足首を握っている生田がいた。 「お前!意識があるのか!?」 マルシェはとっさに太ももの銃に手を伸ばす。 だが、その手はすぐに向きをかえ、自分の頭をかきむしることになった。 「ぐぎいいいい!」 精神波が、マルシェの意識を握りつぶしていく。 「えり、田中さんに言われたっちゃ……。精神系の能力者は生田しかおらん……。 やけん、生田は、精神攻撃に備えて、いつも戦闘態勢でおらんといけんって……」 生田が手を放すと、マルシェは苦悶の叫びを上げ、床の上を転がりまわる。 生田は、手のひらをマルシェに向けながら、ゆっくり立ち上がる 十数m転がり続けたマルシェは、指令室の奥の方の壁に激しくぶつかった。 同時に、大きなブザー音が鳴り、マルシェの横たわっている辺りの床が、上昇し始める。 「え!?」 半円形の床板が、マルシェを載せて、天井に開いた同形の穴に吸い込まれていった。 「マルシェ!待てぇっ!」 生田の叫びが空しく響いた。 緊急脱出用のチューブを上昇しながら、マルシェは、少しずつ落ち着きを取り戻す。 (ふう……。あの生田って子、No.6の攻撃を耐えきったのか……。 まあ、実験は済んだし、ここはこのまま引き下がった方がいいわね……。 ここもそろそろ国から怪しまれ始めているみたいだし、いい潮時かも……)
108 :
名無し募集中。。。 :2013/09/08(日) 15:33:19.01 0
3−3 マルシェは、最上階にあるヘリコプターデッキに到着した。 天井はすでに大きく開いている。 夜空を見上げると、天頂から少し東側に半月が浮かんでいた。 (30分あれば、さゆ達も逃げれるでしょ) マルシェは、胸ポケットから小さなタブレットを取り出した。 そして、指を画面上ですべらせ、トンと叩いた。 途端にサイレンがけたたましく鳴り出し、続いて無機質なアナウンスが流れた。 《総員退避。総員退避。この施設は30分後に爆破されます。繰り返します……》 「さゆ、またね……」 マルシェはそう言うと、搭乗口のタラップを昇った。 爆破を告げるアナウンスは、指令室にも流れていた。 「あと30分で爆破!?早くここから逃げんと!」 生田はふらつきながらさゆみの方へ急ぐ。 さっき関根梓が放った精神波は、意識を封じ込め、一時的に昏睡状態にするものだった。 生田は、さゆみの肩に触れて、意識を堅く覆っている殻を、精神波で強引に破壊した。 「道重さん!道重さん!」 「……ん、……生田?……はっ、マルシェは!?」 「マルシェは逃げました!それより、急いでみんなを起こさんと!」 生田はそう言って、他のメンバーの方へ走った。 Rは、洞窟のある山の方を振り返り、呆れたようにつぶやいた。 「あ〜あ、マルシェまたラボつぶしちゃうんだ。まったく好き勝手やるわよね〜。 上に気に入られてる子は何しても許されるんだもん。羨ましいったらありゃしない」 Rは腰のベルトのバックルを開け、そこから小型の機械を取り出した。 「おっ、不用品はまだラボの中にいる……。あと30分か……。 片道10分として、まあ、5分もあれば、充分楽しめるでしょ」 そう言って機械をしまうと、Rは再び黒豹に変身し、洞窟の方へ駆け出した。
109 :
名無し募集中。。。 :2013/09/08(日) 15:34:06.58 0
〈Ending:生まれたての純粋な心であれ〉
それから数分後、飯窪がれいなを背負い、腕を震わせながら崖上に這いのぼって来た。
「ふう……、……田中さん、大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫。飯窪、サンキュ。飯窪の作戦のおかげで助かった」
「いえいえ!田中さんのアイディアがなかったら、きっとすぐに見破られてました!」
崖から落ちた二人は、すぐ下に張り付けてあった平たい「袋」に滑り込んだ。
その「袋」は、飯窪が予めクリーム色の液体をゴム状に固め、仕込んでおいたものだ。
「袋」の表面には、カモフラージュのために茶色の粘液をかけ、岩肌と同色に染めた。
一方、Rに攻撃された方のハニー色の塊は、れいなが飯窪に仕込ませたダミーだった。
それは、極めて単純なトリックだった。だが、怒り狂っているRにはそれで十分だった。
「田中さん、腕の傷は大丈夫ですか?」
れいなの左腕には深い傷がある。
蜂蜜色の物質の接着能力で応急処置はしてあるが、痛みは激しいはずだ。
ダミーの塊に大量の血を仕込むため、れいなはナイフで自らの腕を切り裂いたのである。
「我慢できん痛さじゃない。それより、早く入り江に行って、船を確保せんと」
「ですが、Rはきっと洞窟に行きましたよね?洞窟に戻らなくても大丈夫でしょうか?」
「……飯窪、さっきはわがまま言ってゴメン。
れいながさっき戻りたいって言ったのは、みんなが心配だったからじゃない。
れいな、満足に戦えん自分に腹が立って、とにかく暴れたくて仕方なかったと。
それにさ、飯窪は、れいなと船のこと、さゆから『お願い』されたっちゃろ?
だったら、さゆの信頼に応えてやらんと。あっちはさゆがおるけん、絶対に大丈夫!」
れいなの赤子のような笑顔が、純粋な心を表出している。
飯窪は、裏表が無いからからこそ生み出せるその言葉の力に、改めて感じ入っていた。
―おしまい―
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
以上、
>>100-109 『みかん』でした。『I miss you』の続きです。
次回は、りほりほの死闘です。PS.米の作者さん、リゾナントとっても嬉しいです!
110 :
名無し募集中。。。 :2013/09/08(日) 16:43:11.09 O
ジョジョラーな飯窪さんが素敵w
111 :
名無し募集中。。。 :2013/09/08(日) 18:24:33.47 0
わがまま気のまま蒼のジョーク
112 :
名無し募集中。。。 :2013/09/08(日) 18:27:29.43 O
スベリストにだけわかるトーク
113 :
名無し募集中。。。 :2013/09/08(日) 19:12:42.24 0
飯窪さんなんかカッケー!
114 :
名無し募集中。。。 :2013/09/08(日) 21:13:35.06 0
あめのほぜなんと
115 :
名無し募集中。。。 :2013/09/08(日) 21:42:58.83 O
雨
116 :
名無し募集中。。。 :2013/09/08(日) 22:40:00.50 0
雨
117 :
名無し募集中。。。 :2013/09/08(日) 23:12:21.05 0
降れ
118 :
名無し募集中。。。 :2013/09/08(日) 23:22:10.02 O
フレ
119 :
名無し募集中。。。 :2013/09/08(日) 23:40:04.89 0
もっと
120 :
名無し募集中。。。 :2013/09/08(日) 23:42:23.73 0
降れ
121 :
名無し募集中。。。 :2013/09/08(日) 23:51:35.00 0
なんだこの流れ?w 別の意味ではるなん注目されてるな…新手のダークネス策略か?
122 :
名無し募集中。。。 :2013/09/09(月) 00:36:40.65 0
123 :
名無し募集中。。。 :2013/09/09(月) 01:22:03.90 0
>>109 >「逃げるんですよォーーーーーーッ!」
>「……相手が勝ち誇ったとき、……そいつはすでに敗北している!」
ジョジョ好きにはたまりませんなあ
能力的には、はるなんはジョセフ(老)タイプですよね
124 :
名無し募集中。。。 :2013/09/09(月) 01:58:53.35 0
わかんねーw 話は面白かったけどね 乙でした
125 :
名無し募集中。。。 :2013/09/09(月) 02:00:12.58 0
勝てばよかろーなのだァァァァ! 寝るナント
126 :
名無し募集中。。。 :2013/09/09(月) 02:04:24.72 0
昔からジョジョネタちょいちょいあったがはるなん加入してから頻度が増えたなwまぁ俺は好きだから嬉しいが
127 :
名無し募集中。。。 :2013/09/09(月) 02:57:28.59 0
パン 2 ○ 見え おやすみ
128 :
名無し募集中。。。 :2013/09/09(月) 07:12:36.62 O
おはリゾナント
129 :
名無し募集中。。。 :2013/09/09(月) 10:09:10.88 O
おは
130 :
名無し募集中。。。 :2013/09/09(月) 12:38:50.41 0
落とさせない 落とさせない
131 :
名無し募集中。。。 :2013/09/09(月) 12:41:23.28 0
おーとーさーせーぬぁ〜〜〜い
132 :
名無し募集中。。。 :2013/09/09(月) 13:28:12.19 0
133 :
名無し募集中。。。 :2013/09/09(月) 15:44:52.89 O
ホゼナンター参上
134 :
名無し募集中。。。 :2013/09/09(月) 16:46:15.58 0
そして殉職
135 :
名無し募集中。。。 :2013/09/09(月) 17:21:50.76 0
保是(ほぜ)刑事か
136 :
名無し募集中。。。 :2013/09/09(月) 19:28:04.35 O
ほ
137 :
名無し保全中。。。 :2013/09/09(月) 20:28:14.54 0
でん
さゆみは今まで、色んな“傷”を見てきました。 “傷”に触れ、“傷”を感じ、“傷”を癒してきました。 さゆみも少し大人になって、夢に憧れるだけだった頃には見えなかった“傷”が見えるようになりました。 その“傷”を負った人たちは、今見てる世界がさかさまだと思うのです。 今見てる世界が全部ウソであるように願うのです。 さかさまだと思うほど、ウソであるように願うほど、痛めつけられた“傷”なんです。 時にその痛みは、他人の旨味になってしまいます。 だから早く癒してあげたい。 痛む“傷”を見つけられてしまう前に。 痛みが、自分の力になるように。 力にできるかどうかは、あなた次第。 さゆみは、そのお手伝いをするだけ。 さかさまなんかじゃない。ウソなんかじゃない。 そう思える世界になるように、さゆみはお手伝いをするだけ。 泣けてくるほどうまくいかないこの世界でも、それを愛せますように。 あなたを傷つけるあの人も、昔は誰かに愛されて育ったはず。 あなたは誰かに愛されたことを、忘れないでいて下さい。 闇に飲み込まれないように生きてゆくあなたの、お手伝いをこれからもさせて下さい。 ――想像以上に歪みながら それでも僕らは 明日を待っている――
139 :
名無し募集中。。。 :2013/09/09(月) 22:02:37.33 0
>>138 「さかさまワールド」
スレと心の保全代わりに
140 :
名無し募集中。。。 :2013/09/09(月) 22:53:50.15 0
141 :
名無し募集中。。。 :2013/09/10(火) 00:04:03.67 0
保全代わりに
http://www35.atwiki.jp/marcher/pages/771.htmlつづき投下します 人の気配にゆっくりと目を開いた。ぼんやりとした視界の向こう、彼女が笑う。
ああ、またこの人が来たのかと私は口角をあげてみせた。まだ痺れていて、うまく笑えない。
「調子はどう?」
「……変わり、ありませんよ。それにしても、マメ、ですよね」
私がそう言うと、彼女は「ん?」と首を傾げた。その仕草はどこか子どもっぽい。
彼女は手近にあった椅子に腰かけ、テーブルの上にある果物ナイフを手にした。くるくると回すその姿は、子どもなんてものじゃないけれど。
「あなた、くらい、ですよ……こんな場所、に、来るのは」
「そりゃ他の連中は来ないでしょ。ま、私は嫌いじゃないからさ、きみのこと」
彼女はナイフをすとんと床に落とした。それには気にも留めないでそのまま立ち上がって窓へと歩く。
小さな窓から夜空が見える。星はこの目では見ることができない。輝いてはいるのだろうけどその瞬きはあまりに頼りない。
「生きてて良かったって、思ってるよ」と窓際で声がした。
私は亀のような動きで彼女を見る。半身が吹っ飛んだのだ、これくらいの緩慢な動作は致し方ない。
「皮肉、ですか?」
「言葉通り受け止めなよー。頭の良い奴はすーぐ裏を読むんだから」
彼女が大袈裟に肩を竦めるのと、着信音がするのはほぼ同時だった。
苦々しく顔を歪めたあと、「呼び出し。行くわ」と歩き出した。
私は礼を言う余裕もなく、また緩慢に頷いた。薬が効いているのか、ゆっくりと瞼が落ちる。
142 :
名無し募集中。。。 :2013/09/10(火) 00:04:43.70 0
「そういえばさ……向こうの奴らに近々でかい動きがあるって…噂、なんだけど」 その声にふっと目を開けた。彼女は扉の前で足を止め私の方に目を向けている。 彼女は私に世間話をしに来たのか、それとも、噂に対するなにかしらの「答え」を聞きに来たのかは判別できない。 だが私は、彼女に隠し事をする気はなかった。見舞いに来ることを義理を感じるタイプではないが。なんとなく、だ。たぶん。 「事実、だとしたら……責任の、一端、は、私です」 「え?」 「やはり、撃っておく、べき、でしたね……失敗、作は」 彼女は意味が分からないというように肩を竦めて出て行った。 こうして言っておけば、彼女はきっと真実を聞きに此処に来るだろう。時間があるときにゆっくり話せば良い。 いまはまだ早い。確証もないのだ。証左もなしにあれこれ吹聴するのは科学的ではない。 それにもう、これ以上体を起こしておくのも限界だ。よく死ななかったものだと感心せざるを得ない。 いや、感心するのではなく、感謝すべきなのだろうか。助かったことに。此処に在る生命に。 この心臓が息の根を止めることを赦さなかった、あの瞬間の“彼女”に―――。 私は思考を閉じると同時に瞼を落とした。即座に真っ暗な闇が襲いかかってくる。 この「闇」は何処までつづくのだろう。その「闇」の向こうになにがあるのだろうと、ぼんやり思った。
143 :
名無し募集中。。。 :2013/09/10(火) 00:05:20.75 0
------- ある夏の終わり、ひとりの少女が凶刃に斃れた。 血の雨は止むことなく降り注ぎ、雷は容赦なく人々を破壊していった。 闇は静かに広がり、確かな形を成して襲いかかってきた。 季節を超え、優しい木漏れ日が眩しい春の日、街は黒雲に覆われた。 花散らしの雨が降る夜、再び闇は襲いかかる。 れいなは短く息を吐きながら、必死に膝を折らないように震えながら立ちつづける。 これは体力とか能力とかいうのではなく、信念の問題なのだと言い聞かせた。 「さゆ…」 もう何度目かになる彼女の名前を呼んだ。 彼女は一向に闇の中から返事をくれない。そこまでだんまりを決め込まれては敵わない。 だが、悠長にしている場合ではない。余裕ぶってはいるが、脚はとっくに震えている。痛みもあるが、なにより怖いのだ。 本当に、道重さゆみと闘わなくてはならないのかという恐怖が、れいなの脚を竦ませる。 そもそもなぜ、彼女は私に闘いを挑んできたのだ? 本来、「闘い」とは、どちらかが勝ち、どちらかが負けるものだ。負けたものに訪れるのは、死だ。 れいなは一歩、二歩と後ろへ下がる。 「死」とはなんだ?
144 :
名無し募集中。。。 :2013/09/10(火) 00:06:08.98 0
瞬間、右後方よりなにかが飛来してきた。 慌てて避けようとする、が、それは左脚の太腿を掠めた。 ふらり、と重心がずれる。振り返る。つづいていくのは、闇だけだ。 どちらが前だ?どちらが後ろだ? ああ、まずい。こんな場所で方向感覚を見失ってしまってはなにもできない。 「逃げてるだけじゃ、さゆみは斃せないよ?」 ふいに彼女の声が聞こえた。 どこから響いた声なのか、れいなには分からない。いよいよ方向感覚を失くしたかと下唇を噛む。 相手が何処にいるのか分からない上に、無間につづくこの闇の中に無意味に立ち尽くすのはあまりに危険だった。 どうやら、れいなに残された選択肢は「闘う」というそれひとつしかないようだ。 覚悟を決めろ、とだれかが囁いている気がした。いったいなんの「覚悟」だ。さゆみを斃す覚悟なんて、本当にいるのか? 「理由もなく人を殴るのは嫌いやっちゃけど」 れいなはだれもいない空間に叫んだ。 どうせ、まただんまりだろうと思っていたところに、「意外だよね」と返答があった。 「れいなのそういうところ、私ホントに誤解してたから」 「……性格悪いヤンキーとか思っとったっちゃろ?」 「少なくとも、だれかのために闘うなんて、思ってもみなかったよ」 褒められている、と捉えるのはあまりに短絡的なのだろうか。 でも、れいな自身、自らのことを誤解していた面があった。 自分のこと以外に興味を示さずに、ただ無意味に呼吸をつづけていたあのころは、「だれかのため」なんて思ったこともなかったし。 そんな青臭いことを考える自分も、嫌いじゃなかったんだって気付いたのは、いつだっただろう。
145 :
名無し募集中。。。 :2013/09/10(火) 00:06:55.58 0
「じゃあ、さゆみのために闘ってよ」 「はぁ?」 「さゆみのために、闘って。そして―――」 彼女の声が膨張した。 脳内を羽虫が飛んでいるような不快感に苛まれる。 滲む脂汗を拭うこともなく、れいなは走りだした。 「さゆみのために、終わらせてよ、れいな―――」 “闇の矢”が容赦なく、れいなに襲いかかってきた。 素早く避けていくが、キリがない。やはり元を絶つしかないようだ。つまりそれは、闘うということだ。 彼女はなんども「終わる」という言葉を繰り返す。「終了」、「終息」、「THE END」、彼女がなにを言いたいのかは分からない。 だが、少なくともれいなは、此処で彼女の望みである「終わり」を見るつもりはなかった。 終末は、自分で決めるものだ。自分で選んだゴールへ走るしかない。 逃げていた脚を止めた。 短く息を吐きながら、天井を睨み付ける。 遠くにつづく闇の向こうに彼女がいるはずだった。とにかく、同じフィールドに引きずり出さないことには話にならない。 れいなは肩で息を整えつつ、ゆっくりと目を閉じた。 擬似的な闇ではなく、真の闇がれいなを包む。自分の心音に耳を傾けながら、呼吸を繰り返す。 その間にも、複数の方向から矢は飛んでくるが、れいなは一向に構わない。 意識を内部に集中させ、気を高めていく。
146 :
名無し募集中。。。 :2013/09/10(火) 00:07:37.76 0
能力を発動させようとした瞬間、体の内側が焼けるような感覚に襲われた。 思わず咳き込んで、熱を外へと逃がす。 やっぱり病院に行っとくべきやったかなと他人事のように思いながら、右脚を踏み込んだ。 矢が頬を掠めた直後、空気が割れる。 体の中心が熱く滾るのを感じながら、奥歯を噛みしめた。 せり上がる急激に不快な空気と血を今度は無理やり抑え込んだ。 闇の向こうの彼女の様子を見て、“共鳴増幅能力(リゾナント・アンプリファイア)”を発動させたことは、さゆみにも分かっていた。 さゆみの能力は変化してないとなると、れいなは自らに対して能力を行使したことになる。 だが、この状況で自らの身体能力を底上げしたところで、彼女の不利は変わらない。 次の一手をどう打つべきか、さゆみが逡巡している間に、れいなは目を見開き、走り出した。 タン、と軽く地面を蹴り上げたかと思うと、空中でもういちど跳躍した。 さすが身体能力を上げただけはあるなとさゆみは思ったが、どうも様子がおかしい。 なぜれいなはあれほどに、目を血走らせ、奥歯を食い縛っている? 「まさか―――!」 さゆみが仮説を立てようとした瞬間だった。 れいなは体を仰け反らせたかと思うと、バネのように反動をつけ、「そこ」に向かって右の拳を突き立てた。 傍から見ればなにもない虚無の空間だが、れいなには、そしてさゆみには「そこ」がなんであるか分かっていた。 さゆみは慌てて防御を繰り出すが手遅れだった。 れいなはもう一発、拳を突き立てる。 びしぃっという鈍い音のあと、空間に亀裂が走った。 それは徐々に波紋のような広がりを見せ、遂には派手な音を立てて崩れ落ちた。 空間が割れて大きく歪む。ガラスの破片のように散った闇の向こうがわ、さゆみはれいなと真っ直ぐに目を合わせることとなった。
147 :
名無し募集中。。。 :2013/09/10(火) 00:08:12.11 0
「見つけたっ―――!」 れいなは勢いそのままにさゆみに突っ込んでくる。さゆみは舌打ちし、“闇の矢”を繰り出すが、れいなはそれを悉く避ける。 まずい、と思った瞬間には、れいなの左拳がさゆみの頬を捉えていた。 鈍い音のあと、さゆみは派手に後退した。 「っ……相変わらず、勝負勘がイイんだね、れいなは……」 口元に滲んだ血を拭いながらさゆみが話すと、れいなはがくりと膝を折った。 これ以上は無理だと能力を閉じ、まるで犬のように舌を出して短く息を吐き出す。 「五感、いや、六感に対して、“共鳴増幅能力(リゾナント・アンプリファイア)”を使ったのかな?」 れいなの状況を見て、さゆみは漸く理解した。 “共鳴増幅能力(リゾナント・アンプリファイア)”の対象は、れいなの身体ではなく、感覚だった。 視覚・聴覚・触角・嗅覚・味覚の五感と、不定形で曖昧なセンスと言われる第六感に対しての増幅。 もともと勝負強いれいなは、増幅された感覚により、闇の向こうがわにいたさゆみの居場所を突き止めることができた。 れいな自身は気付いていないが、「回廊」とはそもそも、建物や中庭を屈折して取り囲むように造られた廊下のことである。 さゆみが居たのはいわゆる「回廊」の中心となる中庭であり、れいなはその壁を打ち破ったのだ。 だがそれは、一種の賭けでもあった。 感覚という元々が不透明で曖昧なものに対しての増幅が果たして効果があるのかも分からない。 そしてなにより、全ての感覚の増幅は、諸刃の剣でもある。 「この“闇”の中で立ってるのでさえ、ツラかったんじゃないの?」
148 :
名無し募集中。。。 :2013/09/10(火) 00:08:46.60 0
さゆみが挑戦的に笑うのに対し、れいなはなにも返せなかった。 彼女の行使している“闇の回廊”の仕組みがどういったものかは分からない。 だが、この闇は、術者であるさゆみ以外の者を、すべて呑み込もうとしているとれいなは直感した。 れいな自身、先ほどから必死に自我を保たなくては、一瞬で心ごと喰われそうになる。 それほどの強大な闇を、目で、耳で、そして肌で感じる。第六感にさえ増幅能力をかけたれいなは、闇をあまりに身近で感じていた。 棘のように鋭く、氷のように冷たく、地を這いまわる虫のように粘っこい不快な闇が、自身を包み込んで離さなかった。 これ以上、“共鳴増幅能力(リゾナント・アンプリファイア)”を使えば、間違いなく呑まれると、確信していた。 「……ま、結果オーライやろ」 れいなは肩で息を整えながら膝に手を当て、さゆみを睨み付ける。 さゆみとれいなの間を隔てていた“闇の壁”は先ほど打ち破った。おかげで少し空間は歪んだが、漸くさゆみの顔を見ることができた。 1対1ならば、勝てない相手ではない。 「さゆみに勝てると思ってる?」 「れなが負けると思っとーと?」 れいなには不思議と自信があった。 感覚に対する“共鳴増幅能力(リゾナント・アンプリファイア)”の解放で一時的に体力を消耗しているが、それでも相手はあの道重さゆみだ。 体力も戦略も場数も、さゆみよりれいなは優位だと確信していた。 とにかくこのふざけた闇の空間を壊して、さゆみとしっかり話し合いたかった。 こんな闘い、なんの意味もない。 「今度は左のほっぺ、ぶん殴るけんね」 ケホっと短く咳をした直後、れいなは右脚で地面を蹴った。 躊躇なく、拳が振り翳される。 さゆみはステップを踏むように後退しながら、それを両手で受け流す。
149 :
名無し募集中。。。 :2013/09/10(火) 00:09:28.07 0
れいなには、勝算があった。 さゆみの有した「Corrido」の能力がいかなるものにせよ、肉弾戦に持ち込めば、圧倒的に有利なのはれいなだ。 現にさゆみは防戦一方で、全く手出しをしてこない。 それ以上に、彼女の防御は不完全で、段々と手数の多いれいなに圧倒されつつある。 さゆみもそれを感じ取っていたのか、大きく後ろへ飛んで後退するが、れいなはそれを赦さない。 ほぼ同時に前に飛び、さゆみの頬を掴まんと右拳を振り上げる。 「っ―――!」 れいなの右腕は頬を捉えなかったが確かに掠めていた。 さゆみの左頬には一閃の血が滲み、彼女はそこをぐいと拭う。 れいなは間髪入れずに殴り掛かった。 「さゆっ!さっきの、自信は、どうしたと?!」 余裕が、あった。 さゆみの息が切れ始めていることも、その脚が止まり始めていることもれいなは見抜いていた。 このまま押し切ることができると確信していた。 れいなは左拳を振り翳すと、さゆみは両腕をクロスさせて防御を図る。 が、れいなはその拳をインパクトの直前で止め、右脚を軸にし、左脚で彼女の膝を砕いた。 「ぐっ……!」 さゆみは思わず膝をついた。 脚が止まった瞬間、れいなはさゆみの喉に手をかけて一気に体重をかけた。 さゆみは顔を歪めて後退し、そのまま背中から倒れ込んだ。 そういえばこれ、小春が一時期ハマってた技やったっけ、なんて思いながられいなはさゆみに圧し掛かる。 「終わりっちゃ、さゆ!」 勢いをつけ、右腕を振り翳す。
150 :
名無し募集中。。。 :2013/09/10(火) 00:10:01.96 0
しかし、さゆみの左頬をめがけて振り下ろされた拳は、彼女を捉えることはなかった。 「―――」 彼女がなにか呟いた瞬間、さゆみとれいなの間に、真っ黒い闇が浮かび上がった。闇はまるで壁のようにふたりを遮る。 れいなは拳の勢いを止めることができず、そのまま“闇の壁”を抉るように殴った。 激しい衝撃に、顔を歪める。びりっという感覚が右手から全身をめぐる。 思わずぐっと手を引こうとした瞬間、それはさゆみに遮られた。 「なっ……?!」 「終わり?これは、始まりだよ」 さゆみは左手一本でれいなの右拳を掴み、ぐぐぐっと力を込めた。 信じられないほどの力にれいなは顔を歪め、なんとか逃れようとするが上手くいかない。 喉を抑えていた左手を離し、渾身の力で離れようとするが、さゆみの左手はさらに力が増し、れいなの指の骨を砕こうとしていた。 直後、ばきぃっという鈍い音がし、れいなは「うあああっ!」と叫んだ。 「あ、折れた?」 さゆみは興味がなくなったようにれいなの手を解放する。 がくんと膝を折ったれいなは、すぐに顎を蹴り上げられ、数メートル飛ばされた。 れいなは下唇を噛んだ。 「corrido」の能力ばかり考えてしまい、彼女のリゾナンター本来の能力を失念していた。 “物質崩壊(イクサシブ・ヒーリング)”なら、れいなの腕など簡単に壊してしまう。 「さあ、れいな。終わりを始めよっか」 闇を纏ったさゆみは、冷笑を浮かべながら呟いた。 その姿は、れいなが知っている「さゆみ」とはあまりにかけ離れていて背筋を凍らせるほどだった。
151 :
名無し募集中。。。 :2013/09/10(火) 00:15:37.03 O
>>141-150 ひとまず以上です
猿食らったので携帯から失礼します
3ヶ月も間が空いてすみません
今回から最終章っぽいものがスタートです
必ず最後の風景まで描ききるのでお付き合いいただけますと幸いです
152 :
名無し募集中。。。 :2013/09/10(火) 00:39:28.64 0
>>151 お待ちしてました!!
某水色の板のほうも止まっていたのでどうなるものかと思ってましたが待っててよかったです
さてラストがどう転がるか非常に楽しみな展開になってきました
最後の風景まで見逃せないですね
153 :
名無し募集中。。。 :2013/09/10(火) 01:14:56.35 0
すみません
>>149 の2行目と
>>150 の下から5行目「corrido」→「Corridor」に変換お願いしますm(__)m
某所も某所もがんばりますw
154 :
名無し募集中。。。 :2013/09/10(火) 01:15:10.34 0
>>151 なるほど。終わりの始まり、楽しみです。ひとまず乙でした。
155 :
名無し募集中。。。 :2013/09/10(火) 01:19:26.53 0
保全代わりって…騙されたwメッチャ待ってた話じゃないっすか!!どっぷりハマらせて頂きました
156 :
名無し募集中。。。 :2013/09/10(火) 03:52:52.38 O
おやすみなんと
157 :
名無し募集中。。。 :2013/09/10(火) 05:09:05.20 O
おはなんと
158 :
名無し募集中。。。 :2013/09/10(火) 08:17:30.36 0
おぱ
159 :
名無し募集中。。。 :2013/09/10(火) 09:17:40.14 0
さあ、いこうか
160 :
名無し募集中。。。 :2013/09/10(火) 10:43:20.12 O
New wind が9期が入らずそのまま解散してしまった娘。の暗喩であるならば さゆみが勝ってもれいなが勝ってもバッドエンドは免れない でも目が離せないのは内容の濃さからか筆力の高さからか
161 :
名無し募集中。。。 :2013/09/10(火) 12:17:41.82 O
期待作が次々復帰してくれて嬉しい あとはR-inf(
162 :
名無し募集中。。。 :2013/09/10(火) 13:51:36.41 O
ほぜなう
163 :
名無し募集中。。。 :2013/09/10(火) 15:03:07.40 O
だんはう
164 :
名無し募集中。。。 :2013/09/10(火) 15:09:01.96 0
だんみつ(2代目)
165 :
名無し募集中。。。 :2013/09/10(火) 16:34:10.59 O
ふくちゃんかりほりほか
166 :
名無し募集中。。。 :2013/09/10(火) 18:11:24.48 0
>>151 更新乙
待ってた甲斐があって濃い話を楽しめました
次ももちろん期待
167 :
名無し募集中。。。 :2013/09/10(火) 19:42:22.38 O
ほ
168 :
名無し募集中。。。 :2013/09/10(火) 21:06:55.08 O
長編作者さんも保全作者さんもホゼナンターもありがとう
169 :
名無し募集中。。。 :2013/09/10(火) 22:42:53.75 0
おっと
170 :
名無し募集中。。。 :2013/09/10(火) 22:46:11.35 0
>>168 どうしたの!?そんな最後みたいな言い方しないでよ…これからも一緒に盛り上げようぜ
171 :
名無し募集中。。。 :2013/09/10(火) 22:49:54.13 0
>>170 心配いらない
作品が上がればひとりでに集まり盛り上がる
このスレはそうやって続いてきたのだ
172 :
名無し募集中。。。 :2013/09/10(火) 22:54:52.21 0
173 :
名無し募集中。。。 :2013/09/10(火) 23:01:32.54 0
>>151 こういうラストが全く見えない感じ大好き
たまらんなぁ
174 :
名無し募集中。。。 :2013/09/10(火) 23:31:26.63 0
作者さん社会人の方が多そうだから更新が週末〜週明けに偏る中 週の真ん中の熱い投稿もお待ちしております
175 :
名無し募集中。。。 :2013/09/10(火) 23:39:42.29 0
>>171 ですな
どうしても長く続いてると
どうにも盛り上がらない時期もあれば
バンバン作品が来る時期もあり
176 :
名無し募集中。。。 :2013/09/10(火) 23:53:58.99 0
今月2回ある3連休を楽しみに待とう
177 :
名無し募集中。。。 :2013/09/11(水) 00:02:03.98 0
【蒼の軍団】 能力(ちから)があるから仕方ないって ほんと? ほんと? ほんと? ほんと? 他人にばれたら不幸だとか ほんと? ほんと? ほんと? ほんと? 世間を知らず 街に飛び出し 導かれた今 いつの間にやら 共鳴という繋がり感じてる WOW 本当に誰かを守りたけりゃ 他人の目なんて気になんない 常識感覚とか言うけど 主観によるだろう 煩悩 本能 自分を信じて行くしか無い 蒼の軍団 能力(ちから)があるから優れてるって ほんと? ほんと? ほんと? ほんと? 世界を変えなきゃ救われないって ほんと? ほんと? ほんと? ほんと? 目的知らず この世に生まれ 歳 重ねた今 使命感的な何かが生まれてきたのは事実 WOW 近くにあるときゃ わからなくて 遠く離れたら気がつく 無いものねだりが人間でも ありがたさを知れ 孤独と戦い ダークネス(大きな力)に飲み込まれない 蒼の軍団
178 :
名無し募集中。。。 :2013/09/11(水) 00:02:35.00 0
目的知らず この世に生まれ 歳 重ねた今 使命感的な何かが生まれてきたのは事実 世間を知らず 街に飛び出し 導かれた今 いつの間にやら 共鳴という繋がり感じてる WOW 本当に誰かを守りたけりゃ 他人の目なんて気になんない 常識感覚とか言うけど 主観によるだろう プライド 友情 仲間と信じて行くしか無い 蒼の 蒼の 蒼の軍団 ホゼナント(一言保全でよく見るので書いてみました…でも殆ど変える必要がなかったというw愛の軍団はリゾナンターの歌でした 変更点があれば宜しく!)
179 :
名無し募集中。。。 :2013/09/11(水) 00:08:58.34 0
いいね! どこか懐かしさを覚える
180 :
名無し募集中。。。 :2013/09/11(水) 00:12:12.74 0
現在連載中の作品にも不思議と当てはまるね …まさかつんくはリゾ
181 :
名無し募集中。。。 :2013/09/11(水) 00:14:48.43 0
>>177-178 ほとんど変えてないイコールつ○くはこのスレを読んでるかもしれんw
なんにしても良くできた替え歌ですね
アサナンターの反応が楽しみですわ
182 :
名無し募集中。。。 :2013/09/11(水) 01:14:12.40 0
意外と誉められ喜びのホゼナントw
183 :
名無し募集中。。。 :2013/09/11(水) 04:02:49.19 0
おやすみ
184 :
名無し募集中。。。 :2013/09/11(水) 05:26:11.94 O
おぱょ
185 :
名無し募集中。。。 :2013/09/11(水) 07:34:21.37 0
はいおはよう
186 :
名無し募集中。。。 :2013/09/11(水) 07:55:27.34 0
遠い未来に起こるすべてを乗り越えながら歩きたい つんく
187 :
名無し募集中。。。 :2013/09/11(水) 08:33:39.21 0
ライブで盛り上がる鉄板だけど 改めて文字にすると深いなw
188 :
名無し募集中。。。 :2013/09/11(水) 08:43:13.26 0
189 :
名無し募集中。。。 :2013/09/11(水) 11:05:07.31 0
www
190 :
名無し募集中。。。 :2013/09/11(水) 13:14:49.82 0
あげ
191 :
名無し募集中。。。 :2013/09/11(水) 13:27:20.00 0
何と言う恐ろしい力だ まーもさくも
192 :
名無し募集中。。。 :2013/09/11(水) 15:10:16.34 0
ほじぇじぇ
193 :
名無し募集中。。。 :2013/09/11(水) 16:52:47.99 O
里保全
194 :
名無し募集中。。。 :2013/09/11(水) 17:58:30.34 0
ほじょなんと
195 :
名無し募集中。。。 :2013/09/11(水) 18:32:55.51 O
師匠格の生田さんは触らずともルックするだけで心が読めるよ
196 :
名無し募集中。。。 :2013/09/11(水) 19:52:12.07 O
πルッカーめw
197 :
名無し募集中。。。 :2013/09/11(水) 21:35:25.81 0
アルバムにリゾブル入れて欲しかったけどまだ91011期には早いかな
198 :
名無し募集中。。。 :2013/09/11(水) 21:58:33.97 0
俺も期待したんだけどな
199 :
名無し募集中。。。 :2013/09/11(水) 22:36:46.10 0
正直ちょっと購買意欲が萎えたよねw
200 :
名無し募集中。。。 :2013/09/11(水) 23:14:14.32 O
次回のお楽しみさ
201 :
名無し募集中。。。 :2013/09/11(水) 23:24:10.94 0
このスレを見ているつ○くなら91011期が大活躍した頃合いにアルバムやカップリングにねじ込むさ だから作者さんに託した!
202 :
名無し募集中。。。 :2013/09/12(木) 00:34:20.98 0
つ○くリゾスレ住民にされてるしw意外と替え歌リゼナントって今までなかったのかな?
203 :
名無し募集中。。。 :2013/09/12(木) 01:12:21.74 0
寝るんだろうね
204 :
名無し募集中。。。 :2013/09/12(木) 03:24:02.87 0
寝たいんだろうね
205 :
名無し募集中。。。 :2013/09/12(木) 06:27:21.47 O
おはようなんだろうね
206 :
名無し募集中。。。 :2013/09/12(木) 07:28:05.11 0
はい おはようなんだろうね
207 :
名無し募集中。。。 :2013/09/12(木) 11:32:12.95 0
寝違えたんだろうね
208 :
名無し募集中。。。 :2013/09/12(木) 12:23:13.18 O
ズッキだらけのリゾナント
209 :
名無し募集中。。。 :2013/09/12(木) 12:28:47.90 0
最近はリゼナントって言うらしいぜ(弄
210 :
名無し募集中。。。 :2013/09/12(木) 14:28:36.74 0
アゲ
211 :
名無し募集中。。。 :2013/09/12(木) 15:15:25.14 O
リゼナント→リーゼント→リゾPVの小春
212 :
名無し募集中。。。 :2013/09/12(木) 17:33:56.72 O
コハー
213 :
名無し募集中。。。 :2013/09/12(木) 19:33:28.10 0
あげるのだよ
214 :
名無し募集中。。。 :2013/09/12(木) 20:33:43.82 O
ほ
215 :
名無し募集中。。。 :2013/09/12(木) 21:10:45.69 0
216 :
名無し募集中。。。 :2013/09/12(木) 22:03:26.88 0
おばんです
217 :
名無し募集中。。。 :2013/09/12(木) 22:37:18.11 O
さあ明日から週末だ
218 :
名無し募集中。。。 :2013/09/12(木) 23:53:17.83 O
保全なんだろうね
219 :
名無し募集中。。。 :2013/09/13(金) 00:41:50.75 0
「・・・本当にやるんだろうね。。。」 「当たり前なの!何、今更ビビってる訳?」 「・・・」 「怖いのは分かるわ。でもね、これは鈴木にしか出来ないこと。そして、あなたの力の可能性を広げるチャンスなの!!」 「私の力・・・」 「さゆみの考えた(ピコーン)鈴木の力があれば、これからの戦いどれだけ有利に進められるか…みんなを守るためにもあなたの力が必要なの!!」 「・・・分かりました。私やってみます!!」 「それでこそ鈴木なの!」 (皆・・・ごめん!!) 【物質透過−衣類無用−】発動! キャー! ナントコトヲスルンダ!ナンテコトヲ! ナルスルッチャー スッポンポンナウ! アァ・・アァ・・ハァハァ・・・ 「今がチャンスなの!」 カシャ!カシャ! 「さゆの夢見た天国なのー!」 カシャ!カシャ!カシャ!カシャ!カシャ!カシャ! 「・・・道重さん。。。私には興味ないんだろうね(涙)」 ホゼナントだろうね(変1変2絡むとこんなネタばっかwこの続きも考えたけど…流石に載せるのは自粛しますww)
220 :
名無し募集中。。。 :2013/09/13(金) 01:10:40.75 0
何気にまーちゃんのすっぽんぽんなうーが想像しやす過ぎるw
221 :
名無し募集中。。。 :2013/09/13(金) 01:52:31.95 O
いつもありがとうホゼナンターさん
222 :
名無し募集中。。。 :2013/09/13(金) 05:09:19.77 0
ズッキかわいそw
223 :
名無し募集中。。。 :2013/09/13(金) 05:09:52.98 0
無限増殖するズッキが頭に浮かんだ流れだった朝ホゼナント
224 :
名無し募集中。。。 :2013/09/13(金) 07:32:25.73 O
ほぜ
225 :
名無し募集中。。。 :2013/09/13(金) 08:41:05.68 0
眠いなんと
226 :
名無し募集中。。。 :2013/09/13(金) 11:11:20.72 0
ナイトメアの世界へようこそ
227 :
名無し募集中。。。 :2013/09/13(金) 12:39:00.43 O
いいとも
228 :
名無し募集中。。。 :2013/09/13(金) 14:12:26.56 O
暑い
229 :
名無し募集中。。。 :2013/09/13(金) 14:12:37.50 O
ぽ
230 :
名無し募集中。。。 :2013/09/13(金) 16:05:56.69 0
あげ
231 :
名無し募集中。。。 :2013/09/13(金) 17:34:40.30 0
ジュンジュンが皆に会いたいって…
232 :
名無し募集中。。。 :2013/09/13(金) 17:48:04.31 0
ダレカソノハナシヲカイテ
233 :
名無し募集中。。。 :2013/09/13(金) 18:28:56.79 O
うわーんジュンジュンの話なんて思いつかないよー
234 :
名無し募集中。。。 :2013/09/13(金) 20:03:05.96 O
バナナ食べたいダ
235 :
名無し募集中。。。 :2013/09/13(金) 20:39:38.61 0
>>223 考えたけど…オーズッキになっちゃうw
『クワガタ!』
『カマキリ!』
『トノサマバッタ!』
『ガータガタキリバ♪ガタキリバ♪』
236 :
名無し募集中。。。 :2013/09/13(金) 20:41:21.89 0
237 :
名無し募集中。。。 :2013/09/13(金) 20:48:00.81 0
なんか来た!作者さんいくかな?
238 :
名無し募集中。。。 :2013/09/13(金) 21:54:17.71 0
>>236 熊井君がイケメンすぎるからなにか書きたくなるけど
そんな余裕もないままほぜなんと
239 :
名無し募集中。。。 :2013/09/13(金) 22:12:27.46 O
下ネタ系は得意ですが素エロはちょっと
240 :
名無し募集中。。。 :2013/09/13(金) 22:32:18.40 0
>>239 下ネタ系は得意ですが素エロはちょっと
何が違うかわかりません
教えて だれか ねえねえ だれか
241 :
名無し募集中。。。 :2013/09/13(金) 22:45:18.87 0
>>236 設定見てきたけど…官能小説なのか?だいぶこことは趣向違うんだね
242 :
名無し募集中。。。 :2013/09/14(土) 00:01:01.63 0
まあ曲のタイトルがタイトルだしw
243 :
名無し募集中。。。 :2013/09/14(土) 00:02:05.27 0
寝る前のホゼナント 皆さんあちらにばかり気を取られて保全忘れたりしないでね
244 :
名無し募集中。。。 :2013/09/14(土) 00:03:22.04 0
正直あの曲からエロをあまり想像出来なかったんだが…
245 :
名無し募集中。。。 :2013/09/14(土) 00:05:41.55 0
川*’ー’) < 誕生日84〜
破れた服。 髪に付着する羽毛。 爪の間に残った血。 窓の外には、建物が競いあって背伸びをしていて。 その中では、人が競いあって背伸びをしていて。 そんな景色を、ため息とスモッグが霞ませる。 窓の下には、背伸びで軋んだ路地裏がある。 時に、私じゃない私でないといられなくて。 大人になった私に、子供でいたい私が涙を見せる。 世界のまん中も日出ずる国もなくて、ただ広い海が隔てている。 海を隔てた先にある、私のもう1つのふるさと。 写真立ての中で、無邪気な顔してみんなが笑ってる。 いつかきっと、写真と同じ笑顔でいっしょに帰ろう。 商品:香蕉 数量:30公斤 送達地点:日本東京 帰りたい…いくつもの色で輝いていたあの頃へ…。 今は、私の気持ちが少しだけ、先に帰ります。 ――話したいことが山ほどあるんだ 大好きな声を忘れたくないよ――
247 :
名無し募集中。。。 :2013/09/14(土) 00:08:54.06 0
248 :
名無し募集中。。。 :2013/09/14(土) 00:14:19.85 0
ジュンジュンいつでも帰っておいで その為にジュンジュンのヲタTは作業着の下着にはせずにとってあるよ・・・・ まあコンサやイベではキショピンク着てますが
249 :
名無し募集中。。。 :2013/09/14(土) 00:23:55.01 0
ジュンジュン…せめてこの世界だけでも日本で皆に合わせてあげたい…
250 :
名無し募集中。。。 :2013/09/14(土) 00:52:10.14 0
251 :
名無し募集中。。。 :2013/09/14(土) 01:13:05.06 0
あなたの知っているリゼナントターもういない 鞘師と石田の『負けたくない』で鳥肌立ちましたw
252 :
名無し募集中。。。 :2013/09/14(土) 05:28:52.19 0
おはよう
253 :
名無し募集中。。。 :2013/09/14(土) 07:39:55.16 O
おぱょ
254 :
名無し募集中。。。 :2013/09/14(土) 09:10:57.27 O
おはようなのだ
255 :
名無し募集中。。。 :2013/09/14(土) 10:07:54.33 0
動画作者さんがまだ居ればなあ
256 :
名無し募集中。。。 :2013/09/14(土) 11:54:22.05 0
最後に動画職人光臨したのってOnly youの頃?
257 :
名無し募集中。。。 :2013/09/14(土) 14:05:35.56 0
あげ
258 :
名無し募集中。。。 :2013/09/14(土) 14:05:57.76 0
今日は愛ちゃん話期待していいのかな?
259 :
名無し募集中。。。 :2013/09/14(土) 15:41:52.62 0
もちろんダ
260 :
名無し募集中。。。 :2013/09/14(土) 17:04:40.39 0
ークネス
261 :
名無し募集中。。。 :2013/09/14(土) 17:15:13.38 0
>>256 Only youのは違いますね
最後は「Dive into the“FUTURE”」のリゾナント動画だと
3年近く前ですねもう…
262 :
名無し募集中。。。 :2013/09/14(土) 18:29:23.25 0
みんなを巻き込んでしまったかの あーしと一緒じゃなかったら こんな未来じゃなかったやろ そんな事言うと 「また1人で抱え込もうとするんだから」って言うんやろな これでもちゃんと頼りにしてるで ガキさん あーしらの会話を聞いて 「また愛ちゃん叱られてるー」とか言ってからかうんやろ あんたらの息の合い具合に毎回驚くわ 絵里にさゆ その様子見て笑ってるんやろ 本当は入りたいのに一歩引いちゃって みんな待ってるで れいな
263 :
名無し募集中。。。 :2013/09/14(土) 18:30:14.23 0
んで 構って欲しくて割り込んで来て みんなに呆れられるんやろな 仕方ないけどな それが小春やし ちょっと控え目に入ろうとするのが なんか可愛くて 一緒に構ってあげるもう1人の最年少 愛佳 国を離れて不安もあったやろうけど 小春達と同じ様にはしゃいで賑やかにしたり 変わったセンスでみんなを楽しませてくれたな ジュンジュンとリンリン 良い子達に出会えて良かったわ 9人で色んな事乗り越えて来たんやな 途中から違う9人やったけど
264 :
名無し募集中。。。 :2013/09/14(土) 18:30:45.24 0
頑張り屋なのに自信無さそう 大丈夫 ちゃんと伸びてるよ フクちゃん 未だ掴めん時もあるけど 不思議な魅力が有るんよ この先が楽しみや 生田 1年足らずで成長したな でもまだまだなんやろ 納得するまでやれば良いよ 鞘師 あんたは笑ってるだけでも充分なんやけど 必死でみんなの為に頑張る姿に こっちは励まされるで 鈴木
265 :
名無し募集中。。。 :2013/09/14(土) 18:32:12.14 0
みんな 愛してる あーしが居なくなっても あーしの想いは みんなが引き継いで欲しい 未来はみんなが創るんや みんなありがとう 今日までありがとう あーしは飛び立つ 怖く無いよ みんなを守れるから みんなの未来を守れるから
266 :
名無し募集中。。。 :2013/09/14(土) 18:34:15.34 0
── まだおるんやね あんたらもきっと あの場所に集まる あーしは居ない 同じ想いを持つ人が居る あの場所に あの子らと一緒に 頑張って
267 :
名無し募集中。。。 :2013/09/14(土) 18:38:29.81 0
>>262-266 高橋愛 27歳記念──飛び立つから──
27歳と言いつつ卒業時期で書きました
今の娘。もリゾスレも高橋さんが居たからこそ
彼女の未来に栄光あれ
268 :
名無し募集中。。。 :2013/09/14(土) 19:20:28.46 0
>>267 読んでて鳥肌たった!愛ちゃんの皆への愛が感じられます
269 :
名無し募集中。。。 :2013/09/14(土) 19:21:31.04 0
>>261 Only youは違うのか…久しぶりに動画見てこよう
270 :
名無し募集中。。。 :2013/09/14(土) 21:24:36.07 0
あげ
271 :
名無し募集中。。。 :2013/09/14(土) 22:52:04.98 O
914
272 :
名無し募集中。。。 :2013/09/14(土) 22:52:31.79 0
>>69-73 の続きです。
●
住宅街の片隅にある、老朽化し、見捨てられた廃屋。
外壁を蔦に覆われたその異様さから、近隣の人間も近づこうとはしない。夜になると幽霊が出るのではないかなどという噂まで立てられ
ただこういう場所は、人目を避けたい人種にはうってつけの場所とも言える。闇に心を食われたものにとっては、特に。
「ちくしょう、マルシェのやつ。こんなとこまで呼びつけやがって」
家具も照明も、何も無い。
紺野にこの場所へ呼び出された「詐術師」は、廃屋の陰鬱な空気に辟易していた。闇に棲むからと言って、闇を好んでいるわけでは決し
て無い。
策を授ける、紺野はそう言った。
不正を「首領」に知られ追い込まれた「詐術師」は、その策に乗るしか手立てはない。
ただし。その策がろくでもないものであれば、当然蹴る権利はある。
問題は、リスクと利益のバランス。天秤が利益に傾けば、多少のリスクには目を瞑る。それほどまでに「詐術師」の状況は切迫していた。
「お待たせいたしました、『詐術師』さん。こんな場所にわざわざ呼び出してすみません」
窓から差し込む月光に照らされ、闇に浮かぶ白衣が眩しいほどに目にしみる。
ダークネスの「叡智の集積」は、まるで闇を泳ぐかのようにゆっくりと歩き、「詐術師」に近づいた。
「こんな場所を指定してきたってことは、『策』ってのは相当やばい内容らしいな」
「ところで『詐術師』さん。あなたは、組織の掲げる目標について、どう思われますか?」
本題に入ろうとする「詐術師」には目もくれず、まったく別の話題を口にする紺野。
273 :
名無し募集中。。。 :2013/09/14(土) 22:53:43.83 0
「何だよやぶから棒に。まぁ、いいんじゃないの?『能力者たちによる理想の社会の実現』、ご立派な話じゃんか」 「あなたは、そんな絵空事が本当に実現するとお考えですか?」 「は?」 明らかに訝る表情の「詐欺師」。 確かに彼女自身、そんな理想論がどこまでもまかり通るとは思っていない。それでいながら表向き「首領」の理念に賛同しているのは、「そのほうが自らの稼ぎになるから」。 「闇社会に君臨するダークネス、しかし実情は未だにスポンサーたちの顔色を伺いながら生きていくしかない。彼らは所詮ただの人間で す。能力者が上位に立つような真似を、許すはずがありません。つまり、今のままでは『能力者たちによる理想の社会の実現』は不可能」 「そんなの、最初からわかってんだろ。何を今更」 「詐術師」は嘲りの態度を隠さない。 綺麗ごとなど通用しないのは、口八丁手八丁で鳴らす彼女はとっくの昔に知っている。彼女の視線の先には、いかに金を生む出すシステム を構築し独占するか。それしかなかった。 「では、今のままでは組織も、そしてあなたも先は無いこともわかってますよね」 「うっさいな、だからお前の話を聞きにここまで来たんじゃん」 「組織が理想を実現するためには、スポンサーたちを黙らせる手腕を持つ新しい指導者が必要です。そしてあなたは、例の秘密の証拠を握 っている人物が邪魔になっている」 紺野が語る二つの線が交わる点。 「詐術師」の顔つきが、瞬時にして変わる。 「…おいらに『首領』を消せとでも」 「その通りです」 紺野が、眼鏡を外す。 伊達や酔狂を語るような表情ではないことは「詐術師」にもわかる。
274 :
名無し募集中。。。 :2013/09/14(土) 22:54:41.22 0
「お前、本気で言ってんのか。相手はダークネスのトップだぞ、そんなことできる隙なんかあるわけ…それに、お前も知ってるだろ。あ の『空間裂開』に敵う能力者なんか…少なくともおいらの『能力阻害』じゃ押さえ込むのは無理だ」 「隙は我々が作りますよ。それに」 「詐術師」の耳元に、紺野が顔を近づける。 そして、 「『首領』は今、『空間裂開』を使えない」 と囁いた。 思わず目を剥く、「詐術師」。 「…それは、マジなのか」 「ええ、間違いありません。受けてくれますか?」 「確証がない」 「明日、緊急会議を開く予定です。そこで、全て証明しますよ。ご返事はその後で構いません」 紺野の背後から、黒い渦が溢れ出す。 空間転移装置「ゲート」が開いた証拠だ。 「いいご返事、期待してますよ」 渦が、紺野を飲み込む。 黒の彼方がかき消した後は、煌々とした月光が差し込むのみ。 上等じゃんか。見せてみろよ。 「詐術師」は、薄ら笑いを顔に張り付かせたまま思う。 嘲りと、そしてほんの少しの「希望」を抱えながら。
275 :
名無し募集中。。。 :2013/09/14(土) 22:55:38.11 0
● 目を薄く開ける。 窓から差し込む光。 田中れいなは、店内のカウンターに顔を伏せたまま、眠りと覚醒の狭間にまどろんでいた。 ああ、そっか。あれからそのまま寝てしまったけん… 昨夜のことを、ゆっくりと思い出すれいな。 さくらを迎えての鍋パーティーは大盛況と言っていいくらいの盛り上がりようだった。ここのところ緊迫した状況が続いていたリゾナン ターたちにとって、昨夜の宴は思いのほか骨休めになったようだ。 聖たちがリゾナントにやってきた時も、春菜たちがやって来た時も。 ささやかな歓迎会こそしたものの、ダークネスへの警戒や後輩の育成のほうに神経が行ってしまっていた。それが、いざ存在が見つかり 襲撃された後のほうが気楽にパーティーを開けるようになるとは。れいなはきっかけを作ったさくらに感謝した。 テーブルの上には、片付けられていないままの食器やらグラスやらが散乱している。 これを開店前までに何とかしないと。れいなの気分は急に重くなる。こんなことならさゆみに「後はれいながやるけん」などと言って帰 さなければよかった。大体パーティーの料理を仕込んだのは主にれいなで、さゆみはお気楽な飾りつけくらいしかしてないのだから。 覚悟を決め、カウンターから体を離す。 まるで猫がするように、大きくひと伸び。体が徐々にほぐれてゆくのを感じていた時に、それは起こった。こみ上げる衝動、そして咳。 思わず口を押さえるが、掌の生温い感触が事実をれいなに突きつける。 黒い血。 最初に発作が出た時から、血の色は変わらず闇色を呈している。いや、日を追うごとに闇の色を濃くしているのではないかとすら思え てくる。時間はあまりない。にも関わらず、れいなは「黒翼の悪魔」の所在について何一つ掴めずにいた。
276 :
名無し募集中。。。 :2013/09/14(土) 22:56:24.30 0
元からダークネスの幹部クラスが簡単に尻尾を出してくれるとは期待していなかったが、手がかりの材料すらないとは。自称ダークネスの 元幹部と嘯いていた男を捕まえて叩きのめした末に得られた情報は、「『黒翼の悪魔』はここ最近は幹部の集会にすら顔を出していないら しい」という絶望的なものだけだった。 生命の危機、のようなものは感じない。目だった体力の衰えも無い。 にも拘らず、このどす黒い血は確実にれいなに死の宣告を突きつけていた。このまま症状が進めば、れいなの存在ごとこの黒い血に飲み込 まれてしまうことだろう。 「あの・・・おはようございます」 不意に、背後から声をかけられる。 振り向くとそこには、パジャマ姿のさくらがいた。 れいなは自らの私的な事情を頭からかき消し、通常運転に切り替える。 「もう体のほうはいいと?」 「はい。一日寝たら、大分よくなりました」 落ち着いた調子でれいなの問いに答えるさくら。 それにしても物怖じしない子というのは、この子のようなことを言うのだろうか。彼女くらいの大抵の子供はれいなを見て尻ごみをする。 ヤンキーっぽい外見が怖いのだという。例外は佐藤優樹ただ一人だが、あれを基準にしてはいけないことくらい、れいなにも判っていた。 そういう意味では、さくらは優樹とはまた違った親和性みたいなものを持っているようにれいなには感じられた。どこかで見た、どこか で会ったような既視感。それが何なのか、どうしてかはわからないが感じてしまうのだから仕方が無い。 「昨日のものまね、よかったっちゃよ」 「ありがとうございます」 さくらがぺこりと頭を下げる。 昨日のものまね、というのはパーティーの余興でさくらが見せた芸のこと。香音が激しい顔面芸、衣梨奈が意図的なスベリ芸、亜佑美が 意図しないスベリ芸を披露し何となく場が寒くなり始めた時に、さくらが突如「あの、私、ものまねが得意なんです」と宣言したのだ。
277 :
名無し募集中。。。 :2013/09/14(土) 22:57:43.14 0
「ものまねって言うけん、芸能人のものまねかと思ったら。まさか昨日会ったばっかのれいなたちのものまねとは思わんかったよ」 さくらは、意外にもリゾナンターの面々のものまねを始めたのだ。 それは、デフォルメとリアリティの程よくバランスが取れたもの。やられた本人たちも「意外と似てるかも…」と言わざるを得ない 質の高いものだった。ただやはり、優樹は「まさはそんなんじゃないもん!!」とむくれてはいたが。 「佐藤の事は気にせんでいいよ。あの子はまだ子供やけん」 「でも、あの後佐藤さんとすごく仲良くなったんです」 れいなの目が丸くなる。 さくらと優樹。静と動の極致みたいな二人が仲良くする姿を、俄かには想像できない。 しかしこのくらいの年齢なら、そういうこともあるのだろうと思い直した。 そう言えばもう一人の動の極致こと遥が元気がないことに、れいなは気づいていた。 昨夜のようなパーティーの場ではいつもは優樹とコンビではしゃぎまくるのに、カウンターの隅っこで何やら覚束ない様子だった。 今日リゾナントに来たらさゆみに相談するか、それともそれとはなく本人に聞いてみるか。 「私、ちょっと散歩に行ってきます」 「そっか。あんまり無理したらいけんよ」 ゆっくりと喫茶店を出てゆくさくら。 その小さな後姿、れいなは先ほどの既視感をより強く、感じていた。
278 :
名無し募集中。。。 :2013/09/14(土) 22:59:07.87 0
>>272-277 更新終了
代理投稿お願いします
そして作品とは関係ないですが愛ちゃん誕生日おめでとうございます
279 :
名無し募集中。。。 :2013/09/14(土) 23:54:42.21 0
なんか久しぶりに動画見てるけどクオリティ高いわ!リゾナンター「霹靂」の元となった話ってあるんです?2010年共鳴終了って何があったのか… うさぎが自動販売機蹴ってるのもきになったがw
280 :
名無し募集中。。。 :2013/09/15(日) 00:04:52.45 0
>>278 更新&転載乙です!
さくらの存在が現実と同じように溶け込んでいてまだダークネスサイドの人間だというのを忘れてしまいそうです
意図的と意図せずスベるってwスベリーズ笑た
281 :
名無し募集中。。。 :2013/09/15(日) 00:26:03.60 0
>>278 ダークネス、どうなっちゃうんだろう
続きが楽しみです!
282 :
名無し募集中。。。 :2013/09/15(日) 01:05:00.26 0
>>278 更新代理乙です
静かに進行してゆくさくらパートと何やら不穏な空気が漂うダークネスパートの対比が良いですね
この二つが今後どういう形で交差していくのか目が離せません
283 :
名無し募集中。。。 :2013/09/15(日) 01:43:22.51 0
スペースリッパーは似た能力(同じ能力?)使う人との関連性がありそうだな
284 :
名無し募集中。。。 :2013/09/15(日) 02:25:51.81 0
寝るヤシ 明日こそうちの華麗なる活躍する話が来るヤシ!
285 :
名無し募集中。。。 :2013/09/15(日) 04:31:43.99 O
おは
286 :
名無し募集中。。。 :2013/09/15(日) 07:32:28.90 O
朝
287 :
名無し募集中。。。 :2013/09/15(日) 07:49:11.65 0
キョーリュー里ッ保カーニバル!
288 :
名無し募集中。。。 :2013/09/15(日) 09:51:01.50 0
嵐の前の静けさ上げ
289 :
名無し募集中。。。 :2013/09/15(日) 10:35:45.05 O
290 :
名無し募集中。。。 :2013/09/15(日) 10:54:14.24 0
291 :
名無し募集中。。。 :2013/09/15(日) 12:15:32.96 O
ガキさん率いるキョニュナンターたちのカーニバルですか
292 :
名無し募集中。。。 :2013/09/15(日) 13:24:35.12 O
あげ
293 :
名無し募集中。。。 :2013/09/15(日) 15:16:51.23 0
蒼はきっとほろ苦い
294 :
名無し募集中。。。 :2013/09/15(日) 16:57:36.46 0
あげ
295 :
名無し募集中。。。 :2013/09/15(日) 18:40:32.35 0
インフルエンザブレードあげ
296 :
名無し募集中。。。 :2013/09/15(日) 19:24:52.19 0
おいウイルスか!
297 :
名無し募集中。。。 :2013/09/15(日) 20:48:29.94 0
あげるのだよ
298 :
名無し募集中。。。 :2013/09/15(日) 21:50:44.08 0
>>278 今さらながら・・・更新&代理乙です
どちら再度の行く末も非常に気になります
そしてそれらが合流した先の未来も
しかしすごい質量だなあ…
299 :
名無し募集中。。。 :2013/09/15(日) 21:58:44.64 0
>>278 カイも読み返したけど伏線だらけでビックリした
イアでも回収されてるようだし
どこまで先を考えてるんでしょうか?
300 :
名無し募集中。。。 :2013/09/15(日) 23:21:19.96 O
まだまだ楽しみ
301 :
名無し募集中。。。 :2013/09/15(日) 23:32:32.90 0
wikiの作者の上の方の人たちはもうほとんどいないんだろうなあ
302 :
名無し募集中。。。 :2013/09/15(日) 23:35:34.46 0
せめて見にきててほしいなあ
303 :
名無し募集中。。。 :2013/09/16(月) 00:03:29.31 0
304 :
名無し募集中。。。 :2013/09/16(月) 00:07:14.01 0
「うっ!」 ドサッ! 「「「「「鈴木!!!!!」」」」」 「「「香音ちゃん!!!」 カマキリの腕で防いだのに、1発のパンチで吹っ飛ばされた 一撃が、強い しかも、重力のせいで立ち上がるのも辛いし…… 黒翼の悪魔、強過ぎる! 「鈴木!」 光井さんが松葉杖でこっちに来る 「光井さん! 来ちゃダメです!」 「うわっ!」 ドタン! カランカラン!! 地面に張り付く様に倒れた 重力の強い範囲に入ったんだ
305 :
名無し募集中。。。 :2013/09/16(月) 00:09:21.97 0
「鈴木……大丈夫か?」 両腕と片脚で這って進む光井さん 「離れてください! その脚じゃ 「あんたらが危ない目に遭ってるのに、突っ立ってられへんわ!」 「光井さん……」 「その通り……やね」 高橋さんが里保ちゃんをかばう様に立つ 「この子らを守れんで……世界を守るなんて出来ん!」 新垣さんが衣梨ちゃんを 道重さんが聖ちゃんを守る様に立つ 「あんたらは、愛佳達が守ったる!」 光井さんが、あたしの前に出た 先輩達に、守られてる 嬉しいけど……いつまでも守られてちゃいけないのに! 「無駄だよ。あんた達は、あたしに勝てない」 ──重力制御──グラビテーション 「「「「「「「「「うわっ!!!!!!!!!」」」」」」」」」
306 :
名無し募集中。。。 :2013/09/16(月) 00:11:14.90 0
更に身体が重くなった 重力を強くしたんだな 身体が、潰れそうだ…… 「……あーしらはこの子らと、この子らが生きるこの地球を守りたい! だから、負けられん!」 ──光速移動──テレポーテーション 高橋さんが黒翼の悪魔の真上に移動した 「上!?」 「うおおおおっ!」 両手を組んで勢い良く振り下ろす ガッ! 黒翼の悪魔に両腕を掴まれた 「考えたね。重力を利用して落下のスピードとパワーを上乗せしたんだ。ちょっと焦ったよ」 「うおっ!」 高橋さんが投げ飛ばされた ドスンッ! 「「「「愛ちゃん!!!!」」」」 「「「「高橋さん!!!!」」」」
307 :
名無し募集中。。。 :2013/09/16(月) 00:14:07.22 0
「「「「愛ちゃん!!!!」」」」 「「「「高橋さん!!!!」」」」 ──精神干渉──ライン・マニピュレート 新垣さんがワイヤーを伸ばした でも、重力のせいでワイヤーが地面を這う様にしか進まない ダン! 黒翼の悪魔がワイヤーを踏む 「ああっ!」 なんとか立ち上がってた新垣さんが地面に崩れ落ちた 「「「ガキさん!!!」」」 「「「「「新垣さん!!!!!」」」」」 新垣に近付く衣梨ちゃん 「大丈夫ですか!?」 「う、ぐ……」 両手で頭を抑える新垣さん 自分の精神をワイヤーに乗せて動かしてるんだ ワイヤーへのダメージは新垣さんに返って来ちゃう 「無駄な抵抗だよ」 黒翼の悪魔が衣梨ちゃん達の前に立つ
308 :
名無し募集中。。。 :2013/09/16(月) 00:17:24.92 0
「新垣さんは、衣梨奈が守る!」 衣梨ちゃん達に黒翼の悪魔の蹴りが ──空間誘導──カーブ ヒュン! 「あれ、外した」 良かった 衣梨ちゃんが空間を歪めたから狙いが逸れたんだ 「空間干渉系か。でも、不完全かな。自分の周りしか影響しないみたいだし」 黒翼の悪魔が衣梨ちゃんを通り越して新垣さんの後ろに回り込む 「新垣さん!」 「仲良くどうぞ」 ドンッ! 「うおっ!」 蹴られた新垣さんが、衣梨ちゃんを巻き込んで倒れ込む ドスンッ!! 「ガキさん! 生田!」 道重さんが黒翼の悪魔の背中目掛けて蹴りを繰り出す
309 :
名無し募集中。。。 :2013/09/16(月) 00:19:35.61 0
「やあっ!」 ガシ! 黒翼の悪魔に脚を掴まれた 「勇ましいね。昔は後ろで怯えてたのに」 「さゆみも、みんなを守るために戦ってるの! 守ってもらってばかりじゃない!」 ググ! 掴まれたままの脚を押し込もうとする道重さん でもビクともしてないみたい 「道重さん!」 後ろに居た聖ちゃんが向かって行く 「ここまで見て、まだ立ち向かう気があるんだ」 ブン! 道重さんが投げられて聖ちゃんにぶつかる ドン! 「「キャッ!!」」 ドスンッ!! 「これでわかってもらえるかな。勝てない、って」
310 :
名無し募集中。。。 :2013/09/16(月) 00:22:54.78 0
強い 強い 強い 強過ぎて みんなボロボロになってる この重力のせいだ みんな本当のチカラが出せてない ずっと能力を使いながら戦えるなんて こんなの勝ち目なんて無いよ 「諦めたら……終わりや」 高橋さんがゆっくり立ち上がる 「弱い者が何を言ったって無駄だよ」 「あーしは弱い。でも、あーしを愛してくれる人の為なら、幾らでもチカラが出る。その人達の為なら、あーしはっ!」 ──光速移動──テレポーテーション パシッ! 黒翼の悪魔の目の前に移動した高橋さん でも、放った拳は受け止められてしまった 「叫んだり喚いたりして、拳1つ当てられないチカラしか出せないんだ」 「余裕が有るのもここまでや。忘れとるんやないか、あーしのチカラ。あんたが欲しがったチカラの事を!」 ──光使い──フォトン・マニピュレート
311 :
名無し募集中。。。 :2013/09/16(月) 00:25:54.37 0
投下完了↑
>>304-310 『この地球の平和を本気で願ってるんだよ!』15
(83)801
このスレで終わらせたいです、本当に
>>306 の最後の2行が
>>307 の最初の2行とダブっています
コピペミスです
大変失礼しました
312 :
名無し募集中。。。 :2013/09/16(月) 00:49:46.27 0
>>311 更新乙です
圧倒的な力を振るう後藤さんですが
さてさて愛ちゃんの逆襲なるかってとこですかね
313 :
名無し募集中。。。 :2013/09/16(月) 01:20:59.23 0
香音=愛佳・生田=新垣・譜久村=道重の魂の系譜毎に守ってるのか 鞘師がいたら高橋との共闘見られたのかな? なんとなく青銅聖闘士と黄金聖闘士の関係性に似てるなって思った
314 :
名無し募集中。。。 :2013/09/16(月) 02:11:50.85 0
寝るんだろうね 今日は私が大活躍の話がきたからよく寝られるんだろうね
315 :
名無し募集中。。。 :2013/09/16(月) 06:23:55.46 O
おはようなんだろうね
316 :
名無し募集中。。。 :2013/09/16(月) 07:29:00.68 O
一人の朝
317 :
名無し募集中。。。 :2013/09/16(月) 09:25:23.51 0
台風なぅ!やすしさんなんとかしてくらさい
318 :
名無し募集中。。。 :2013/09/16(月) 11:37:50.82 0
>>219 続き
キャー キャー ワー ワー カシャカシャ ウヒョヒョヒョナノー スー ハァハァ
「なんか…結局道重さんに良い様に使われただけなんだろうね。。。」
「ちょっとムカつく!くらえ!!」
【物質透過−衣類無用−】発動!
「「「「「「「あっ!」」」」」」」
「え?・・・ちょっと鈴木何を!?」
「ミ・・・ミチ、みちしげさーんスパーーーーーッ!!!」
【精神破壊ー理性崩壊ー】発動!
「ちょっと生田!あんたが暴走したら・・・ヒィッ!?」
「うふふ・・・道重さんほのかにピンクに染まる白い肌・・・とってもお美しいです。もっと私に良く見せてください」
【粘液放出ー獲物拘束ー】発動!
「嫌なの〜こんな格好恥ずかしくて無理ー!」
「はるの目に見抜けない事なんてない!」
【千里眼ーウィークポイントサーチー】発動!
「あゆみんそこ!!」
「OKどぅー!音速を超えた快楽に身をゆだねるが良い!!」
【加速ー音速振動ー】発動!
「しゅわしゅわ・・・・ぽん」
【水限定念動力ー溢れる愛ー】発動!
「ヒィィィッ!そんなの無理なのーーーーー!」
シパパパパパパパパパパパパパパァ
319 :
名無し募集中。。。 :2013/09/16(月) 11:41:28.77 0
「ただいまナゥ!これでみにしげさんやっつけるぅーーー!!」 【瞬間移動ー性剣召喚ー】 「な・・なに?そのまがまがしい物体は・・・」 「あら、まーちゃん良い物を持ってますわね。道重さんも準備万全のようですし最後は私が頂きますわ・・・アァアァ…ハァハァ…」 【変態2号】発進! 「ヒッ・・・・・いやーーーー!!!」 「変態は変態によって滅びるのが定めなんだろうね・・・」 「ウゥ…クッ!!私にまで影響が…ち…ゃ…ちゃ…ちゃ…ちゃゆーー!」 ホゼナント(もうネタないんだろうね)
320 :
名無し募集中。。。 :2013/09/16(月) 12:50:00.40 O
たううう
321 :
名無し募集中。。。 :2013/09/16(月) 14:04:48.32 0
おやつなう
322 :
名無し募集中。。。 :2013/09/16(月) 14:33:10.17 0
いろんな意味でひどいw
323 :
名無し募集中。。。 :2013/09/16(月) 15:41:39.89 O
りほなんとの後継者ですねw
324 :
名無し募集中。。。 :2013/09/16(月) 17:08:10.03 0
>>319 よく読んだらフクちゃんだけ能力使ってないただの変態じゃないかwwww
325 :
名無し募集中。。。 :2013/09/16(月) 18:53:06.40 0
風が止んだ
326 :
名無し募集中。。。 :2013/09/16(月) 19:26:11.71 0
327 :
名無し募集中。。。 :2013/09/16(月) 20:50:29.25 0
ホゼナぅ!
328 :
名無し募集中。。。 :2013/09/16(月) 22:03:06.41 0
ほ
329 :
名無し募集中。。。 :2013/09/16(月) 23:11:43.56 0
うええおええ
330 :
名無し募集中。。。 :2013/09/17(火) 00:10:27.44 0
だけどねぇねぇだけど
331 :
名無し募集中。。。 :2013/09/17(火) 01:29:22.16 O
おおおおお
332 :
名無し募集中。。。 :2013/09/17(火) 01:50:39.79 0
「光井さん」 「なんや、鈴木?」 「光井さんの家ってお寺さんなんですか?」 「まぁ父方の実家やけどな。しかも空海さんが作らはった真言宗で、代々退魔を生業としてきた由緒あるお寺や。せやのにちょ〜と未来が見えるっちゅうだけで人の事化けモン扱いしおって…ブツブツ」 「あっあの!」 「お!なんや、すまんかったな。つい昔の事思いだしてしもうた。で、なに?」 「何か佐藤と工藤が最近変な視線を感じるって不気味がってるんで、お祓いの言葉とかあったら教えて欲しいんですよ」 「リゾナンターがお化け怖いって、まだまだ子供やな。じゃあ簡単な奴で」 『あーびーらーぅんーけーん!』 グエッ!ナノ グフッ!デスワ 「なんで道重さんとフクちゃんが苦しんでるだろうね?」 「悪霊の正体はあの2人やったんかい!」 ホゼナント(能力の無駄遣いしてなかったw)
333 :
名無し募集中。。。 :2013/09/17(火) 02:06:35.03 0
>>332 こんな時間に何してんだあんた(よくやった!
334 :
名無し募集中。。。 :2013/09/17(火) 02:09:35.08 0
>>332 未来が見える退魔師ってかなりその分野では強そうだなww
335 :
名無し募集中。。。 :2013/09/17(火) 06:00:32.74 O
おは
336 :
名無し募集中。。。 :2013/09/17(火) 07:14:59.03 0
朝なんだろうね
337 :
名無し募集中。。。 :2013/09/17(火) 08:09:10.25 0
次回 リゾナンター外伝 『退魔伝 愛佳〜その目に未来は何を見る?〜』 乞うご期待! (嘘)
338 :
名無し募集中。。。 :2013/09/17(火) 10:41:55.64 O
期待してますよ!
339 :
名無し募集中。。。 :2013/09/17(火) 12:36:31.99 O
待機
340 :
名無し募集中。。。 :2013/09/17(火) 14:58:25.89 I
予告パティーン懐かしいな
341 :
名無し募集中。。。 :2013/09/17(火) 17:29:42.07 0
あ
342 :
名無し募集中。。。 :2013/09/17(火) 18:56:24.36 0
きつと心優しいホゼナンター書いてくれるはずw かなしみ戦隊復活求む!(切実)
343 :
名無し募集中。。。 :2013/09/17(火) 20:59:10.47 0
あげるのだよ
344 :
名無し募集中。。。 :2013/09/17(火) 22:19:47.01 0
風が冷たいな
345 :
名無し募集中。。。 :2013/09/17(火) 22:44:22.77 0
期待
346 :
名無し募集中。。。 :2013/09/17(火) 23:28:24.83 0
わがまま気のまま蒼のジョーク
347 :
名無し募集中。。。 :2013/09/17(火) 23:35:32.10 0
リゾナント 蒼
348 :
名無し募集中。。。 :2013/09/18(水) 00:06:50.03 0
ロクエロスレの方はどんどん作者が参入し絵職人やら漫画職人まで来て盛り上がってますね〜ここも創生期はあんな感じだったんだろうな…
349 :
名無し募集中。。。 :2013/09/18(水) 00:51:43.79 0
倍返しはここから さあ、行こうか 頑張っていきまっしょーい!
350 :
名無し募集中。。。 :2013/09/18(水) 01:19:03.27 0
娘。名言集ですね リゾスレ名言と言えばなんだろう? 『胸の高鳴る方へ』かな? 『全ての者に告ぐ。 蒼き正義に共鳴せよ。』 ↑これ読んだ時は鳥肌たった!! 他には皆さんどんな名言があります?
351 :
名無し募集中。。。 :2013/09/18(水) 05:48:56.79 0
おはよう
352 :
名無し募集中。。。 :2013/09/18(水) 08:18:48.98 0
もう朝なんだろうね
353 :
名無し募集中。。。 :2013/09/18(水) 08:39:02.31 0
354 :
名無し募集中。。。 :2013/09/18(水) 08:54:16.99 0
1周年記念動画を見るもよし
355 :
名無し募集中。。。 :2013/09/18(水) 11:07:06.87 O
昼なんと
356 :
名無し募集中。。。 :2013/09/18(水) 11:28:29.92 0
「お、俺が悪かった!もう2度としないから許してくれ……この通りだ…!頼む…頼みます……!」 惨めに這いつくばって許しを請う男からは、先ほどまでの威圧的で傲慢な態度は微塵も感じられない。 「うん、“嘘の音”はしない。ほんとに反省してるみたいだよ」 「そっか」 香音の言葉に頷きを返し、里保は地面に張り付く男に向かって冷たい言葉を投げ下ろした。 「次はありませんからね」 「わ、わかった」 卑屈な笑みを浮かべて頷く男を一瞥した後、里保と香音は背を向ける。 「甘いですよ、お二方」 その背中に、それまで黙っていた春菜の声が響いた。 「鞘師さん鈴木さん!甘ちゃんのあんたらが好きだからひとつ教えてやるぜ!おれぁ生まれてからずっと暗黒街で生きいろんな悪党を見て来た。だから悪い人間といい人間の区別は「におい」で分かる!」 そう言うと、春菜は足元の石を男の方へと思い切り蹴り飛ばす。 「こいつはくせえッー!ゲロ以下のにおいがプンプンするぜッ――――ッ!!こんな悪には出会ったことがねえほどなァ―――ッ」 そして男をビシッと指差しながらそう吐き捨てた。 「…というわけで、反省なんてしてませんよこの人。さっきの謝罪も全部嘘です」 「え?だけど…“嘘の音”はしなかったって香音ちゃんが」 「鞘師さん。世の中には、呼吸一つ…脈拍一つ乱さずに平気で嘘を吐ける人間がいるんですよ」 「う、嘘じゃないって!ほんとのほんとに反省してるんだよ!信じてくれって…!」 「はるなん、やっぱり“嘘の音”はしな―――」 「お腹のあたりに異物感があります。この形状は……拳銃ですね」
357 :
名無し募集中。。。 :2013/09/18(水) 11:29:23.31 0
男と香音の言葉を無視するように、春菜は静かな言葉を突きつけた。 里保と香音、そして男の表情が一瞬にして強張る。 「さらに、右腕の筋肉が動作の準備をしています。地面に這いつくばったときから今まで……ずっと」 男の“触覚”に“共鳴―リゾナント―”した春菜には明白だった。 すなわち、背中を向けた途端に隠し持った拳銃で攻撃する気でいることは。 「クソがあぁぁぁぁ!!!」 企みを看破された男は、逆上して腹部に差し込んでいた拳銃を取り出し春菜へと向けた。 「はるなん!」 「危ない!」 里保と香音の叫び声の後、続けざまに破裂音が響く。 誰もが鉛の弾に貫かれた春菜の姿を想像した。 しかし、硝煙の立ち込める中、春菜は微かに体を傾けた美しいポーズを保ったまま、無傷で立っていた。 「な、何でだ…何で弾が当たらない…!」 弾切れを起こしたリボルバーの引き金を呆けたように引き続けながら、男は震える声で言う。 「あなたの視線、引き金を引く瞬間―――“視覚”と“触覚”に“共鳴―リゾナント―”してそれらさえ分かれば、拳銃の弾を避けるぐらい簡単なことです。…さあ、覚悟はいいですか?」 「わ、悪かった!今度はほんとに反省してる!」 「なら、これで許してあげましょう」 そう言いながら、春菜は拳を掲げる。
358 :
名無し募集中。。。 :2013/09/18(水) 11:30:24.24 0
「せ、せめて左で……」 「許されると思いますか?」 「わ、分かった。ならひと思いに右で……」 「許されると思いますか?」 「りょ、りょうほーですか?……も、もしかしてオラオラですかーッ!?」 「それは鈴木さんに聞いてみてください」 春菜の言葉に、男は香音へと視線を向ける。 「YES! YES! YES!」 春菜の“音”を聞いた香音がそう告げる。 「“OH MY GOD”」 里保が小さく呟いた。 オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ ノハ*゚ ゥ ゚)<…って話を書いてみたんですけどどうですか? 从*´◇`)<めっちゃ自分だけ活躍させてるじゃん… そして何?途中途中のよくわかんない台詞 ノリ*´ー´リ<っていうか避けられるわけなくない?弾 ・・・ハルナント
359 :
名無し募集中。。。 :2013/09/18(水) 12:04:43.67 O
シリアスなのかなんなのかw しかし鞘師さん最後ひどいよw
360 :
名無し募集中。。。 :2013/09/18(水) 13:53:25.07 0
いい天気っちゃね
361 :
名無し募集中。。。 :2013/09/18(水) 14:13:57.68 0
>>358 面白いw リゾスレは色々あるから面白い
ハo´ 。`ル<ハルナントってどういうことっすかー!? ハルはどうなるっすか!?
362 :
名無し募集中。。。 :2013/09/18(水) 16:31:47.51 0
ウチでは、駄目なのかな もう、駄目なのかな 昔の様には、いかないのかな 昔と言える程、過去の話でも無いのに あなたは変わってしまった もちろんウチだってちょっとは変わった だから駄目なのかな 出会った頃みたいに あなただけの呼び方で 呼んで欲しい 「私と来る?」 「え、誰?」 「あなたの同志よ。私は、あなたの心に共鳴した」 「共鳴?」 「あなたの哀しみが、私にはわかる。自分にとって特別な人が、離れて行った哀しみが」 「離れて行った、哀しみ……」 「近くにあるときはわからない。遠く離れてようやく気がつく。それが人間なの。だから、あなたの特別な人にも気付いてもらおう?」 ── 「どうして……あなたがそっち側に居るの? りほりほー!?」 駄保全作『Dark the Riho』
363 :
名無し募集中。。。 :2013/09/18(水) 18:40:50.71 0
なるほどなw
364 :
名無し募集中。。。 :2013/09/18(水) 20:28:55.74 O
あげ
365 :
名無し募集中。。。 :2013/09/18(水) 21:33:46.68 0
さえみさん?
366 :
名無し募集中。。。 :2013/09/18(水) 21:45:01.71 0
ダーク・ピンポンダッシュ?
367 :
名無し募集中。。。 :2013/09/18(水) 22:59:31.82 0
ほ
368 :
名無し募集中。。。 :2013/09/19(木) 00:14:19.03 0
ノリ*´ー´リ<キャハハハハハ! …虫みたい
369 :
名無し募集中。。。 :2013/09/19(木) 00:29:06.90 0
370 :
名無し募集中。。。 :2013/09/19(木) 02:14:33.28 0
>>368 聖の同じセリフでもぞくぞくしたが
狂気的な演技がよく似合う
371 :
名無し募集中。。。 :2013/09/19(木) 02:19:56.46 0
>>368 ハゥッ!!Σノハ*゚ ゥ ゚)<め… 飯みたい!?
372 :
名無し募集中。。。 :2013/09/19(木) 05:06:16.73 O
おはなんと
373 :
名無し募集中。。。 :2013/09/19(木) 07:29:56.43 O
ほぜんするのだ
374 :
名無し募集中。。。 :2013/09/19(木) 11:24:07.23 O
あげるのだ
375 :
名無し募集中。。。 :2013/09/19(木) 14:01:06.90 O
ぬぅん
376 :
名無し募集中。。。 :2013/09/19(木) 16:42:31.85 0
あげ
377 :
名無し募集中。。。 :2013/09/19(木) 16:48:06.30 0
ルノ
378 :
名無し募集中。。。 :2013/09/19(木) 17:59:22.12 0
アール
379 :
名無し募集中。。。 :2013/09/19(木) 18:23:36.25 0
のように
380 :
名無し募集中。。。 :2013/09/19(木) 19:32:16.05 0
381 :
名無し募集中。。。 :2013/09/19(木) 20:01:23.87 0
DCDとリゾナントした作品、世界観好きだったよ 特撮好きがいるから作品にバトル要素も多いのかねえ
382 :
名無し募集中。。。 :2013/09/19(木) 21:15:57.47 0
保全代わりに読み切り投下します 鍛錬場から1階に上がってくると、そこにはだれもいなかった。 とっくに閉店時間を過ぎているわけだし、無人であることは想定済みだったとはいえ、なんだか物哀しい空間だ。 月明かりが窓から射し込んでいる。そういえば今日は「中秋の名月」だったっけと鞘師里保はタオルで汗を拭いながら冷蔵庫へと向かう。 ドアを開け、しっかりと整理された具材を眺めつつ、その横にある名前の書かれたヨーグルトやプリン、ジュースに手を伸ばす。 「鞘」と書かれたサイダーを取り出して蓋を回す。 「しゅわしゅわ〜。しゅわしゅわ〜、ぽんぽんっ」 リズムも歌詞も即興でつくった妙な歌を刻みながら、里保はホールへと向かった。 閉店後の店内は綺麗に整理され、椅子も全て机上に乗せ上げられていた。 まあ当然かと思い、里保はカウンターに座る。 此処に来た当初はずいぶんと高くて座りづらかいと思ったカウンターだが、いまはなんの問題もなく座れる。 成長したんだろうな、体も、心も、なんて何処か冷静に思う。 「かんぱーい」 だれに言うでもなく呟き、里保はサイダーを呷った。 炭酸特有の痛みと甘みが喉を刺激し、通り過ぎていく。 なんだか、鍛錬終わりにサイダーを飲むのが日課になってるなとふと感じた。 先日、鈴木香音の誕生日にも此処でこうして飲んでいた。どうしよう、私将来酒飲みになるかも、と妙な不安を抱く。 ひとりでバーとかに行って、ビールとか呷って、甘いカクテルだけじゃなくて、ギムレットとかいうお酒にハマっちゃったらどうしよう。 いや、ないない。あり得ない。私お酒弱そうだし。たぶん。と強引に納得させながらまたサイダーを飲む。
383 :
名無し募集中。。。 :2013/09/19(木) 21:16:36.19 0
ふいに壁に掛けられた時計を見た。 まだ日を跨いではいないが、それでも中学生が起きているには「不健全」と言われるような時間だ。 だがなんとなく、早々に寝てしまうのが嫌だった。嫌というより、怖いのかもしれない。 「寝首をかかれる」ような事態が発生しないとは言い切れない状況に自分たちは置かれている。 自分で選んだ路とはいえ、唯一落ち着けるような時間さえも奪われるのはしんどい。 此処に来てから、深い眠りに就くことは少なくなった。1時間に1度は目覚めるし、家鳴りや風の音で目が覚めることもある。 その割に寝坊の回数が多いのはなぜだろうとサイダーの入ったペットボトルを回した。 泡がぽつぽつ浮かぶさまを見ながら、ふと、思考の海に潜った。 生と死という両極端に見える世界は、意外と近くに存在するものだと考える。 液体が生の世界で、泡が死の世界。それでも死は生の中に包括され、死は生を強く引き摺りだそうとしている。 あの夜に香音が捉えた「死を待つ音」は「生を願う音」でもあった。 私は結局、なにもできなかったけど。 「うーあーあーーー」 また、無意味な声を出す。 最近声が低くなった気がする。声変わりなのか、風邪をこじらせたのか、原因がいまひとつ分からない。 まさかサイダーの飲み過ぎで喉をやられたのではないだろうか。それは厄介だなあと里保は苦笑する。 ペットボトルを照明に翳した。 透明の液体がキラキラ光る。 泡が浮かんだそれは、さながら、星空にも見えた。 地元よりも狭い都会の夜空も、いまでは嫌いじゃない。 それよりももっともっと狭いサイダーの夜空は、それでも綺麗だった。 きっと、世界とはこういうものなのだろうと理解する。 液体の「生」と泡の「死」という両極端で表裏的な世界は、複雑で、そして清楚だ。 生も死も、美しい。そこにはそれぞれの、意味がある。と信じたくなる。
384 :
名無し募集中。。。 :2013/09/19(木) 21:17:14.02 0
月明かりが微かに薄くなる。雲が出てきたのだろうかと考えながら里保はサイダーをテーブルに置いた。 疲れているのに、思考の海を泳ぐのは妙に楽しかった。 死を美化する気はないけれど、それを否定してしまっては、闘う意味が見出せない気がした。 自分が何故この場に居るのか、此処に居る意味を見つけたかった。 「死を待つ音」と「生を願う音」を奏でたあの人になにもできなかった私でも、なにかできることがあると、信じたかった。 それが自己満足だとは分かっていたけど。立ち止まることができないから、前に進むしかない。 サイダーが置かれたテーブルの上を見る。 かちこちと時計の針が部屋を支配する中、微かに炭酸の弾ける音がした。 ふっと目を閉じると、外で啼いている風の音が聴こえた。 窓を小刻みに叩き、生きていることを象徴するようなそれは、「あの人」の生を感じさせた。 あの人はいま、なにをしているのだろう。 去年は地下のプールで私にいろいろと教えてくれたのだけれど、最近はこっちに顔を出す機会が少なくなった。 まあ、鍛錬の一種という名目で地下プールを破壊しつくしてこっぴどく怒られたせいもあるんだろうなと私は理解する。 「強く、なりたいです―――」 だれにともなく想いを呟いたが、風はそんなことなど興味のないように走り去っていった。 カタカタと窓を叩く音が遠くなる。 里保は苦笑し、目を閉じたまま、再び思考の海へと潜った。 時計・炭酸・風・家鳴り・虫の声、さまざまな音が世界を支配する。 生きること、死ぬこと。自分が此処に居る意味。此処で闘いを選ぶ理由。斃すこと。護る意味。 選んだ路をただひたすらに、我武者羅に突き進むこと。 滑稽なまでに無様に、それでも必死に生き抜くことしか、私には出来ない。 まるで手負いの獣のようだ。独りで闇の中を走り回り、出会うもの全てを斬りつける。 ダメだ、いったい何処が成長したというんだろう、これで。こんな、有様で。 月が翳る。夜の闇が深まる。 雲に呑まれた名月の悲鳴が、微かに聞こえた気がした。
385 :
名無し募集中。。。 :2013/09/19(木) 21:17:56.73 0
「わっ!」 その瞬間、だった。 低い声とともに里保は背後からふわりと抱きしめられた。 びくぅっと体を震わせ、思わず腰のホルダーに手を伸ばそうとした。 しかし、その声の持ち主は、敵ではなかった。 「こんなところで寝ちゃ風邪引くよ?」 「っ、み、道重さんっ―――?!」 里保は彼女―――道重さゆみの腕を掴み振り返った。声が情けないほどに裏返る。 そこには果たして、長い髪を垂らし、柔らかく微笑みかけたさゆみがいた。 戦場に居るときとは違った穏やかな表情に射抜かれる。 この人、こうやって柔らかく笑うんだって、里保が冷静であったらならばそう感じただろうが、いまはそれどころではなかった。 「びびび、ビックリしたー…びっくりしたー……い、いつからっ、いたんですか?!」 「フフ、鞘師落ち着いて。此処に来たのはさっきだよ。ちょっと水飲みたくてさ」 さゆみは里保から腕を外すと冷蔵庫を指差した。彼女が此処に来たのはたまたまらしい。 まさか後ろから抱きつかれるなんて想定もしていなかった。 里保は驚きのあまり中腰のまま暫く突っ立っていたが、急に脱力し、そのまま椅子に凭れ掛かった。がくんと大きく椅子が揺れる。 さゆみは鼻歌交じりに冷蔵庫まで歩き、「さゆみもサイダーにしよっかな」なんて笑っていた。 彼女の姿をぼんやり眺めながら、ゆっくり息を整える。 まだ心臓は高鳴ったままで、落ち着いてくれそうにはない。こんなに焦ったの、久し振りだった。 月がゆっくりと雲から顔を出す。「喫茶リゾナント」のホールに、また光りが射し込んでくる。
386 :
名無し募集中。。。 :2013/09/19(木) 21:18:38.20 0
「マンガみたいに驚くんだもん。動画撮りたかったなー」 結局さゆみは冷蔵庫からお茶を取り出すと手近のコップに注ぎ、カウンターまで歩いてきた。 里保が自分の左隣の椅子を軽く動かすと「ありがと」と軽く会釈して座る。 微かに、良い香りがした。香水はつけない主義らしいからシャンプーだろうかと里保は推測する。 「てかそんなに驚く?何気にさゆみショックなんですけど」 彼女はコップを傾けて、お茶を飲んだ。こくん・こくんと液体がゆっくりと喉を潤していく。 里保はそれを黙って見つめる。 いまはこんなに近くて、こんなにも彼女を感じている。 だけど、どうしてさっきは、あんなにも「無」だったのだろう。 どうしてさっきは、私はなにもできなかったんだろう。 「なにも、感じなかったから……」 そう口にするとさゆみはこちらを振り返った。 自分でもなにを言っているのだろうと里保は困惑した。 こんなこと口にするつもりなかったのに、気付けば言葉は滑り出ていた。 「道重さんが、此処に、来たことを」 そして、いちど滑り出た言葉は流れる水のように止まらない。 里保が言葉を紡ぐのを、さゆみは不思議そうに眺めた。 彼女がコップをテーブルに置くのと同時に、里保はサイダーのペットボトルを手に取った。 まるで酒飲みのようにくいっと煽る。炭酸特有の刺激が喉を痛めつけた。 気付かなかった。 気付けなかった。 道重さんが、すぐ後ろにいたことに。
387 :
名無し募集中。。。 :2013/09/19(木) 21:19:15.99 0
「うーんと……どういうことか、もう少し分かりやすく説明してくれる?」 断片的な言葉を拾うだけでは理解できないさゆみは里保にそう訊ねた。 里保はふっと顔を上げ、彼女の黒曜石のような瞳を捉える。映った自らの姿があまりにも幼くて、あまりにも弱々しくて、なんだか笑えてきた。 ああ、ちっとも成長しちゃいない。やっぱり私は、無様なままだ。 「寝てるときでも、気付いていたんです」 「うん」 「人の、気配っていうか、殺気のようなものに。敏感で、必ず分かってたんです。そこにだれかがいることは」 ぐっすりと深く眠れる夜はなかった。 たとえいかなる場所であっても、常に気を張らせ、里保の首を狙う者の存在を把握していた。 里保に向けられた殺意の感情。闇を背負った者の纏った黒い影に、常に里保は気付いていた。 この環境で神経が研ぎ澄まされるせいか、敵味方、あるいは一般人も関係なく、自分の周囲の「存在」すべてに気付いていた。 オーラや気配、その人の持つ独特の匂いを里保は常に感じ取っていた。 「だけどいま、全く気付かなかったんです。後ろに道重さんがいることが」 後ろに居たのがさゆみだったから良かった。 これが敵だったら、里保は間違いなくその首を刈られていた。痛みもなく、一瞬で。泡のように生命は消える。 「気付けないとか、感じないなんて……いままでなかったのに」 里保は両の手を組み、額に合わせた。 さながら研究者のように悩む姿は、さゆみにとっては何処か滑稽にも見えた。 「さゆみが完全に気配を消して近付いたって仮定は?」 「そうなんですか?」 「……違うよ。そんなこと、さゆみにはできないもん」
388 :
名無し募集中。。。 :2013/09/19(木) 21:20:55.95 0
さゆみが素直に答えると、里保は深くため息を吐いた。 その姿を見ながら、きっと本人にとっては、信じられない出来事だったことをさゆみは悟る。 最前線に立って、生命を削って、この場所の運命を一身に背負う彼女だからこそ、常にアンテナが立ちっ放しであることも分かる。 だけど、だけどさ、鞘師――― 「それって、ダメなことなの?」 逆に言えば、彼女はそれだけ、常に「開きっ放し」なんだ。 外界からの悪意とか、無数の敵意とか、そういうものを洪水のように受け止めている。 それでも必死に刀を地面に突き刺して斃れないように立とうとするから、たぶん、ちゃんと眠れる日なんて、そんなにないはず。 「さゆみの、同じリゾナンターの軽いいたずらの気配に気づけないのは、ダメなことなの?」 「それはっ…」 「さゆみは、鞘師の、敵?」 自分でもずいぶんとムチャクチャなことを言っていることに、さゆみは気付いていた。 だけど、この理屈っぽくて、クソがつくほど真面目な後輩には、こうやって言うしかダメだとも分かっていた。 里保はさゆみの言葉に首を振る。長い髪が綺麗に揺れる。彼女から微かに香った匂いは、なんだろう? 「そうじゃなくてっ……いままでは、敵だけじゃなくて、みんな、リゾナンター皆の気配をっ」 話し始めた里保の言葉を遮るように「キミの言いたいことは分かるけどさ…」とさゆみは被せた。 いま、遮らなきゃダメだ。この子に最後まで、言わせてはいけない。これ以上、彼女を此処で独りにさせてはいけない。 月がいっそう傾き、店内に満ちていく。この明かりはきっと、消えることなく輝きつづける。雨が降ろうと、その雲の上に必ず光は満ちている。
389 :
名無し募集中。。。 :2013/09/19(木) 21:21:37.70 0
「鞘師はちゃんと、気付いてるよ。私の気配も、皆の気配も。体じゃなく、此処で」 さゆみは右の拳をつくり、とん、と自らの胸を叩いた。 里保はその拳をゆっくりと追い駆け、そして自らの右手を左胸に添えた。とくん、と鼓動が聞こえた。 生きている証が、胸を打つ。此処で必死に、生命を奏でる。 「きっとね、“共鳴”っていうのは、鞘師が考えてるほど複雑なものじゃないんだよ」 「っ、私は……」 「ただそこに想いがあったから。ひとつの想いがあったから集ったんだよ。 “共鳴者”たちは、その想いのもとに無意識化で繋がってる。だから敵の気配みたいに、肌を焦がすような痛みを感じることはないと思うの」 ひと息で言葉を紡ぐさゆみを、里保は黙って見つめた。 さゆみの言葉を噛み砕く里保は、さゆみが少しだけ論点をズラしていることに気付いてしまわないだろうか。そう不安になりながらもさゆみは舌を回す。 無駄に口だけは上手いのだ。その特技をいま活かさないで、いつ活かすのだ。 「安心して、眠って良いんだよ?」 「はい?」 「私たちリゾナンターの、仲間の前だけでは、安心して眠って良いんだよ?」 「いままで……眠れなかったのに?」 「でも、いま、さゆみの前では眠れてたでしょ?」 「考え事をしていただけで、眠ってはいません」 その答え方に、里保は見た目よりもずいぶんと子どもだとさゆみは思う。 ひとりですべてを抱え込めるほど大人じゃないのに、抱え込まざるを得ない環境に放り込まれ、自分を追い詰める。 敵が襲ってきたなら、彼女は必ずひとりで刀を振るい、仲間の盾になる。 自分の方がずっと年上なのに、彼女の背中ばかり、見てしまう。
390 :
名無し募集中。。。 :2013/09/19(木) 21:22:18.74 0
「私はただ、道重さんの気配を感じ取れなかったことが」 「それだけ、鞘師が此処に居るのが普通になった、ってことじゃないかな」 大人びた表情で笑って見せると、里保はぐっと息を呑んだ。 再三言葉が遮られたが、苛立った表情を一切見せなかった。それが彼女の仮面なのかどうか、さゆみにはまだ判別できない。 「それとも、さゆみといっしょに居るのが普通になった、って言った方が良いかな?」 絆すように、試すように、さゆみは笑った。 が、里保は一瞬の間を開けたものの、「……意味が、分かりません」としっかりと返してきた。 予想通りとはいえ、相変わらずの返答に「ちょっとひどくない?」とおどけてみせる。 里保はそれを見て、先ほどまでの硬い表情をようやく崩した。 目を細めて息を吐く姿は、やっぱりまだ子どもだ。そういえばこの子、まだ中3なんだよねとさゆみは改めて納得する。 「傍にいるのが当たり前になったんだよ。運命共同体っていうか、リゾナンターは……仲間は、自分自身の一部みたいなものなんじゃないかな」 「そうなんでしょうか……」 里保はそう言うとサイダーのペットボトルをくるくる回した。 さゆみの言葉を受け止め、受け入れようとする姿は、また少しだけ大人びる。 大人と子どもを行ったり来たりするこの子は、忙しい。ちょうどいまは、過渡期なんだろうな。と思う。 ホントならもっと子どもでも良いはずなのに、それを環境が許さない。立場が人をつくるとはよく言うが、それが良いばかりとは、さゆみには思えなかった。 自分だって此処に立って初めて、リゾナンターをまとめるという役職の意味を理解したものだけれど。 「鞘師だって聴けるよ、いつか。鈴木が聴きたかった“音”がさ」 その言葉に里保は目を見開いた。 なぜそれを知っているのか?と目で訴えているが、さゆみは答えない。その方が、大人っぽいでしょ?と笑う。 別に無理に聞き出したわけじゃないよ?あ、盗み聞きしたわけでもないからね、念のため弁解するけど。 そんなさゆみの心の声が聞こえたのか、里保は観念したように笑った。あ、やっぱり鞘師は、そういう笑顔の方が似合ってるよ。
391 :
名無し募集中。。。 :2013/09/19(木) 21:23:00.95 0
「道重さん……」 「うん?」 「いつか、いつか私にも―――」 里保が言葉を紡ごうとした瞬間だった。 風が啼き、窓を叩いた。空気が濁り、血の匂いがする。月がまた微かに雲に隠れる。 さゆみは思わず舌打ちしそうになった。よりによってこのタイミングで、と思っていると、既に彼女は立ち上がっていた。 腰のホルダーに備え付けてあったペットボトルの蓋を開け、ぼたぼたと床に零していく。 その表情は、さゆみの位置からでは見えなかった。もう笑顔は、見えなくなってしまった。 「月から魔物でも降りてきたんですかね」 里保は自嘲気味に笑うと水に手を翳した。静かな詠唱のあと、それはゆっくりと刀と成った。 ああ、私はまた、この子の背中を見ている。どうして、いつも、こうなるんだろう。 さゆみは前髪をかき上げ、コップをテーブルに置いた。ガタガタと窓は鳴りつづける。うるさいなあ、もう。分かった、分かったよ。 里保が刀を構えるそのすぐ横で、さゆみもゆっくり拳を構えた。 その姿に里保は驚いたように顔を上げるが、さゆみは目を合わせずに「視線は向こうだよ」と告げる。 「だいじょうぶだよ」 「え?」 「約束する。絶対、鞘師はだいじょうぶだから」 なにが、どう。だいじょうぶなのか。いったいなにが絶対なのか、さゆみ自身分からなかった。 だが、その言葉は口から滑り出ていた。ただ里保に、伝えたかっただけなのかもしれない。 足手纏いと言われていた自分が、それでもいちばん上に立ってしまった自分が、いま、リゾナンターを支えている彼女に対して。 キミは、決して独りじゃないのだと。
392 :
名無し募集中。。。 :2013/09/19(木) 21:27:18.00 O
「………居て下さいね」 ガタンと物音がした。 外にいる“なにか”がドアを蹴破って入ってこようとしているようだ。 ドアから目を逸らさずに、さゆみは「え?」と聞き返す。 里保もまた、視線をさゆみに渡すことなく、それでも柔らかく笑って、言った。 「その音が聴こえるまで、傍に居て下さいね―――」 「生」も「死」も、等しく目の前にぶら下がっている。遅いか早いか、ただそれだけのことだ。 表裏一体の世界の中で、闘いの道を歩いていく。もしこの闘いに終末があるとすれば、それはきっと、泡沫のような希望だ。 それでも、それでも私たちは、必死に足掻いてもがいて、生き延びると決意する。 ―――喜んで ドアが蹴破られた。 それと同時に里保とさゆみは一歩踏み出す。風が吹き、雲が流れた。月が三度顔を出す。 真っ黒な闇に呑まれないように、ふたりは抗いの刃を突き立てた。 さゆみのその柔らかい「想い」は、闇に呑まれることなく、真っ直ぐに里保へと届いていた。
393 :
名無し募集中。。。 :2013/09/19(木) 21:28:40.39 O
>>382-392 以上「your side」
最後猿喰らったので携帯から投下しました
変態リーダーの話は再三書かれているのであえてこんな感じにしてみましたw
今夜はとても月が綺麗ですね
394 :
名無し募集中。。。 :2013/09/19(木) 21:34:55.85 0
GJ
395 :
名無し募集中。。。 :2013/09/19(木) 21:48:37.17 0
感想がまとまらないw けどりほりほがさゆの言わんとしてることの意味を理解出来たときは きっと今より強くなる 確実に
396 :
名無し募集中。。。 :2013/09/19(木) 22:18:23.50 0
>>380 ご丁寧にありがとうございます
さっそく読んでみます
397 :
名無し募集中。。。 :2013/09/19(木) 22:25:31.32 0
>>393 思い悩むだけでなく現実に立ち向かうラストがイイね! 力強い未来への力を感じる
2人が一歩踏み出すその瞬間… さあ いこうか! そんな声が聞こえたよ
398 :
名無し募集中。。。 :2013/09/19(木) 22:29:28.99 0
背負ったものの重さがリアルとリンクしていて素敵ですね 引っ張るのではなく、気付かせるさゆが優しさにあふれてますね もっともっと成長できる、強くなれる、そんな鞘師を期待してしまいます MVのさゆ&まあちゃんのりほりほドッキリは可愛すぎますねw
399 :
名無し募集中。。。 :2013/09/19(木) 22:41:47.58 0
>>393 エロもギャグもないリホナント…いい!現実の世界でも心通わせ始めた2人…鞘師の 「その音が聴こえるまで、傍に居て下さいね―――」の言葉に震えた
400 :
名無し募集中。。。 :2013/09/19(木) 22:44:34.62 0
>>380 読んできました!まさかこんな事になっていたとは!?結構読んでたつもりですがまだこんな名作があるとは…やはりリゾスレは奥が深い
401 :
名無し募集中。。。 :2013/09/19(木) 23:08:40.93 0
>>393 秋の満月夜にふさわしい素敵な話でした
感想が確かにまとまらないw
とにかくよかったです!
402 :
名無し募集中。。。 :2013/09/20(金) 00:08:12.94 0
やっぱ作品来ると盛り上がるね〜 寝るナント
403 :
名無し募集中。。。 :2013/09/20(金) 00:36:23.44 0
404 :
名無し募集中。。。 :2013/09/20(金) 00:41:05.28 0
506 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2013/09/19(木) 20:17:43.40 0 リゾナントビルーAyubiru Versからストーリーを想像するスレが立つ日も近いなこれは
405 :
名無し募集中。。。 :2013/09/20(金) 01:49:44.14 0
久々にあっちのスレに行ってみたら色々とヒドイw
406 :
名無し募集中。。。 :2013/09/20(金) 03:06:58.09 O
ギムレットかなるほどw
407 :
名無し募集中。。。 :2013/09/20(金) 06:23:35.19 0
おぱ
408 :
名無し募集中。。。 :2013/09/20(金) 09:11:34.08 O
おはなんと
409 :
名無し募集中。。。 :2013/09/20(金) 12:08:52.33 O
腹減ったダ
410 :
名無し募集中。。。 :2013/09/20(金) 14:42:18.46 0
ノリ*´ー´リ<サイダーノムヤシ
411 :
名無し募集中。。。 :2013/09/20(金) 16:33:59.59 0
上げておくがし
412 :
名無し募集中。。。 :2013/09/20(金) 16:46:10.52 O
あげておくのだ
413 :
名無し募集中。。。 :2013/09/20(金) 18:29:04.93 0
夕方
414 :
名無し募集中。。。 :2013/09/20(金) 20:20:15.28 O
あげマス、ハイハイ
415 :
名無し募集中。。。 :2013/09/20(金) 21:11:59.61 0
>>319 とほほ…まとめさんに苦言されちゃった汗
416 :
名無し募集中。。。 :2013/09/20(金) 21:25:16.90 0
まーちゃんとだーいしの特殊能力てメインは何ですかリゾの皆様?
417 :
名無し募集中。。。 :2013/09/20(金) 21:44:46.81 0
どれかをメインと言い切るのは難しいかもね
418 :
名無し募集中。。。 :2013/09/20(金) 22:02:17.82 O
だーいしは何かを召喚するのと蒼の炎使いに固まりつつあるな
419 :
名無し募集中。。。 :2013/09/20(金) 22:07:53.27 0
どうしてそんな主観を押し付けちゃうんだ
420 :
名無し募集中。。。 :2013/09/20(金) 22:21:48.50 0
何せ10期が入ってくる前あたりからスレを読んでなかったので 解らないことが多々…
421 :
名無し募集中。。。 :2013/09/20(金) 23:00:33.38 0
高速移動も何作かあるよ こうなると省略したテンプレが必要な気がする
422 :
名無し募集中。。。 :2013/09/21(土) 00:16:51.58 0
あげ
423 :
名無し募集中。。。 :2013/09/21(土) 01:20:32.02 O
寝るのだよ
424 :
名無し募集中。。。 :2013/09/21(土) 02:57:47.17 0
寝るんだろうね。 明日はお休みだからきっと新作来るよね? だから期待のホゼナント
425 :
名無し募集中。。。 :2013/09/21(土) 03:03:30.27 0
>>421 ウィキも9・10・11期の能力は記載されてないしね…てか紹介すらされてない?
426 :
名無し募集中。。。 :2013/09/21(土) 06:24:28.64 O
ほ
427 :
名無し募集中。。。 :2013/09/21(土) 07:40:39.45 0
>>425 そう思ったら思った人が「よしじゃあ俺が書いてやるか!」とかいうように
みんなで積み上げてきたスレなんだよ
428 :
名無し募集中。。。 :2013/09/21(土) 08:26:01.63 0
>>427 そう思っても失敗が怖くて手を出せなくて何もできない住人もいる…
429 :
名無し募集中。。。 :2013/09/21(土) 10:07:12.35 0
430 :
名無し募集中。。。 :2013/09/21(土) 12:26:50.86 0
「おかえり、鞘師」 「あれ?どうしたんですか、道重さん。今日はお店お休みのはずじゃ…?」 帰ってきた里保をカウンターの中から迎えたさゆみに対し、首を傾げる。 たった今閉めたばかりのドアの外側にも、間違いなく「CLOSED」の札が掛けられていた。 「ここでずっと愛しいキミの帰りを待ってたんだよ……なーんてね。ほんとはちょうど何か飲みたくなっただけ。鞘師も何か飲む?」 ふざけようとして途中で恥ずかしくなったらしく、少し顔を赤らめながらそう聞いてくる。 「あ、はい。じゃあサイダーをお願いします」 最後までやりきれないなら最初から言わなければいいのにと思いながら、里保はそう答えた。 「いつもそれだね鞘師は」と笑い、さゆみはサイダーの瓶を取り出すため冷蔵庫に向かう。 やがて、カランカランとグラスの中で氷が跳ねる音が、続いて炭酸の泡が弾ける音が、カウンター越しに聞こえてきた。 「お待たせ」 「すみません、ありがとうございます」 シュワシュワという心地いい音が、そしてさゆみから香る微かな芳香が、泡を生み出し続けるグラスの中の透明な液体と共に里保に届く。 「前、座ってもいい?」 「もちろんです」 里保が座ったテーブルの反対側の席を指すさゆみに頷きを返すと、氷の浮かんだ飲み物のグラスが置かれる。 「道重さんもいつもそれですね」 緑茶らしきそのグラスの中身を指差し、さっきの仕返しとばかりにそう言ってみる。
431 :
名無し募集中。。。 :2013/09/21(土) 12:27:25.28 0
「うん、緑茶大好きだからね。冷たいのもあったかいのも」 逆に嬉しそうな顔をしながらそう言うと、さゆみはグラスを持ち上げて傾けた。 「ん〜〜おいしーぃ」 そして、ハートマークさえ飛びそうな表情と声で、そのおいしさを表現する。 それもいつも通りだった。 苦笑いしながら、里保もグラスを口に運ぶ。 そして、くいっと傾けた。 泡立つ透明な液体が、喉の奥へと滑り落ちていく。 ゴクリと喉を鳴らしながらサイダーを飲み込み、グラスをコースターの上に戻したと同時に―――さゆみが口を開いた。 「……飲んだね?鞘師」 その声は、先ほどまでの信頼し合う者へと向けるそれとはまるで違い、どこまでも冷たく平坦だった。 「飲みましたけど……それが何……ッ!!」 言葉の途中で、喉を抑える。 立ち上がりかけ、椅子を引いたところで里保はそのまま床へと倒れた。 「もう立てないんだ?想像以上に効くみたいだね、あのお薬」 そう言いながらさゆみもゆっくりと椅子を引き、立ち上がる。 「無駄だよ鞘師。能力阻害の効果もあるお薬だから。痺れる体でせっかく頑張ったのに残念だけど」
432 :
名無し募集中。。。 :2013/09/21(土) 12:28:19.85 0
必死に腰のホルダーへと手を伸ばす里保を嘲笑うように、さゆみはそのすぐ脇に立つ。 白く、すらりとした脚が置かれたその床を、里保が震える手で開けたボトルから漏れ出す水が濡らしていった。 「どう…して……?道重…さん……」 床に倒れたまま、傍らに立つさゆみへと途切れる声で問いかける。 「どうして……か。きっと鞘師みたいな子には言っても分からないよ。わたしが抱えてる重さなんて」 「おも……さ…?」 「ずっと手を取り合ってきた仲間は誰もいなくなった。誰にも支えてもらえない。でも支えなきゃいけない。…疲れたの。疲れたんだよ、さゆみはもう」 「ごめん……なさい…」 頭を抱えるさゆみに、里保は掠れた声で謝罪の言葉を口にした。 「道重さんの…思いに…気付け…なくて……わたし……道重さんのこと…ずっと…好きだった…のに……」 「鞘師……ごめん、ごめんね」 「いい…んです……道重さんに…殺されるなら……でも……でも……最後に……思い出を……ください……」 「思い出……?」 涙を浮かべるさゆみに、里保ははにかんだような微笑みを向ける。 そして小さく言った。 「お別れの……キスを…」 驚いたような表情を浮かべ、少し逡巡する様子を見せた後、さゆみはそっと頷いた。 「わかった。いいよ」 「ありがとう……ござい…ます…」 苦しげにしながらも嬉しそうな笑みを浮かべる里保の口元に、さゆみの顔が近づいてくる。 さゆみの赤い唇が、その少し下にあるほくろが、里保の視界の中で広がっていく。 里保の頬に触れたさゆみの髪から、ふわりと甘い香りが届いた。
433 :
名無し募集中。。。 :2013/09/21(土) 12:28:54.26 0
「うっ……ンッ!?」 唇と唇がまさに触れ合いかけた刹那―――さゆみの体が跳ね上がった。 「……飲みましたね?“道重さん”」 ゆっくりと立ち上がりながら、里保は先ほどのさゆみの言葉をそのまま返す。 その声は、先ほどまでの途切れがちな弱々しいそれとはまるで違い、凛とした響きを持っていた。 「鞘師……あんた……ぐぅッ!」 さゆみの表情が歪み、その体が床に崩れ落ちる。 喉を抑えて悶えるその姿は、さっきまでとはまるで別人のようだった。 「最初から飲んでなかったんですよ。水念動能力(アクアキネシス)でボール状にして飲み込んだだけで。それを今、あなたにプレゼントしたんです」 「どうして……どうして…分かった……!」 凄まじい形相で床から見上げてくるその顔は、もはや道重さゆみのものでは完全にない。 「薬には能力阻害の効果もある……でしたね。変身系の能力者か。…でも、単なる変身じゃない。どこからどう見ても、話をしても……まぎれもなく道重さんだった」 「そう…私の能力は…一人の人間を…完全に複写(コピー)できる……。見た目も……声も…匂いも…癖も……記憶でさえも……。なのに……なぜ……!」 里保が「口移し」したサイダーに含まれていた薬品に蝕まれながら、さゆみでなくなった女は言葉を吐き出す。 自身の能力によほどの矜持があったのだろう。 里保を害することに失敗したことよりも、今自分が死の淵に沈んで行きつつあることよりも、“複写”を見破られたことが何よりも屈辱であるらしい。 「わからない。うちにも」
434 :
名無し募集中。。。 :2013/09/21(土) 12:29:26.73 0
だが、血を吐くような女の問いに、里保は一言短くそれだけを返した。 それが、まぎれもない事実であったし、素直な心情だった。 親しい人と会話する際の一人称が知らず出たことに、自分でも気づかないほどに素直な。 「わか…らない…?ふざ…ける…な!」 荒い呼吸の中、血走った目で女は里保をに睨み殺さんばかりの視線を突き刺す。 女にとって、これ以上ない侮辱の言葉だったのだろう。 「……道重さんの記憶を共有していたなら、わからないというその意味が分かるはずです。道重さんがあの夜、わたしに言ったことだから」 ――鞘師はちゃんと、気付いてるよ。私の気配も、皆の気配も。体じゃなく、此処で―― その声が、そしてそのときに感じた自分の鼓動が胸の中に蘇る。 あの夜さゆみが言ったことは、まだ完全にこの胸の中に落ちてきてはいない。 だから、はっきりとは分からない。 だけど、はっきりと分かることもある。 その、はっきりとは分からない何かが、里保に違いを気付かせてくれた。 きっと“複写”することはできない、かけがえのないこの世で唯一の―――「何か」が。 「道重さんは……どこですか?」 里保の問いに、女は引き攣った笑いを浮かべる。 「探し…なよ……必死で…さがせ。まだ…生きては…いる……。いつ…までもつか……しら…ないけ……ど…な……ふふ……は……」
435 :
名無し募集中。。。 :2013/09/21(土) 12:30:19.08 0
最後に捻じれた笑顔を浮かべ、女はこと切れた。
唇を噛む。
女の言葉がどこまで真実かは分からないが、急いだ方がいいのは間違いない。
「死んだりしたら許しませんよ、道重さん。傍に居てくれるって約束したんですから。……死なせません、絶対に」
言葉と共に息を吐き出し、携帯電話を手に取る。
その目には、決して闇に呑まれない「希望」と「決意」の色が光っていた。
・
・
・
ノリ*TーTリ□<も、もしもし!フクちゃん?フクちゃ〜〜ん!道重さんが…道重さんが〜〜!うわぁ〜〜〜ん!
ノノ刀e _l‘)□<おちつけ
・・・サユリホナント
>>393 「your side」に思い切り引っ張られて思い切りリゾナントさせていただきましたすみません
読み切りというかやっつけ保全なのでまったく続きません
436 :
名無し募集中。。。 :2013/09/21(土) 13:30:34.20 0
これはイイね
437 :
名無し募集中。。。 :2013/09/21(土) 15:15:28.32 O
現リーダーと現エースの話がきてるね イイヨイイヨ
438 :
名無し募集中。。。 :2013/09/21(土) 16:49:56.06 O
あげ
439 :
名無し募集中。。。 :2013/09/21(土) 18:16:43.94 0
>>272-277 の続きです
喫茶店を出たさくらは、外のひんやりとした空気に触れると、ふう、とため息をつく。
やっぱり、あのお店で一番強いのは、田中さんだ。
昨晩のパーティーにて、さくらは密かにリゾナンター全員の実力を値踏みしていた。
一番の実力者はれいな、そして次が条件つきでさゆみ。三番手は自分のことを助けてくれた里保。あとは一長一短あるものの、似たりよったりといっ
た感想を抱く。
そして改めてれいなと一対一で話をしてみて、肌で直接感じた。
れいなの内に秘める、大きな力を。
印象のみで単純比較するわけにもいかないが、この力をうまく引き出せばダークネスの幹部たちに伍することもできるだろう。ただし、命と引き換え
に。さくらは、れいなを見ただけで彼女の体内にむ何かの存在を知覚していた。
ただし。
れいなの深い事情など、さくらには関係の無いことだった。
今は、紺野がさくらに指示した「社会に下りて学んで来る事」と、彼女が抱える「無償の救済、その構造を学ぶこと」が密接にリンクしていた。それ
以外のことは、大きな問題ではない。
普通に考えれば、街に出ても殆ど存在すら見られなかった能力者が一介の喫茶店に決して少なくない人数いるということ。不自然な話ではあるが、さ
くらの中ではこういう喫茶店があったというただの土産話にしかならない。
「あれ、さくらちゃん」
道の向こう側から声をかけられる。
すらりとした無駄のない体つきをした、年長の少女。
440 :
名無し募集中。。。 :2013/09/21(土) 18:17:23.74 0
「飯窪さん」 「どうしたの?もしかして田中さんにお使いでも頼まれた?」 「いえ、ちょっと散歩に」 春菜に対するさくらの印象は。 黙っていれば綺麗なのに、珍妙な動きをする人。それ以上でもそれ以下でもない。その場を立ち去ろうとしたところを何故か呼び止め られた。 「さくらちゃん、ものまねすっごく面白かったよ!私のものまねなんて、私がもう一人いるかと思っちゃったもん。凄い、あれは世に 出して評価されるべき芸だと思うよ」 目をきらきらさせながら褒めはじめる春菜。 それを特に何の感慨も無く聞いていたはずのさくらだが、心の奥に何か暖かいものが灯るのを感じていた。 「私はお店のお手伝いがあるから先に戻ってるね。あと、今日は日曜だからみんな早くからお店に集まるよー」 さくらを一頻り褒めた後は満足したのか、喫茶店のほうへと歩いていってしまった。 春菜の小さくなってゆく後姿。 それを見送りながら、さくらは先ほどの感覚について考える。不思議な感情、そして今までには感じたことのない感情。 その気分は、決して悪いものではなかった。 答えを、出さなければならない。 さくらがこの短い間に感じたもの、それらの全てに対して。 与えられた時間があと僅かなのは、彼女自身がよく知っていた。紺野から与えられた期限は、心の中で時計盤となって時を刻み続ける。
441 :
名無し募集中。。。 :2013/09/21(土) 18:18:08.19 0
● 休日の喫茶リゾナントに、次世代を担う若きリゾナンターたちが集まり始める。 彼女たちは同時に、喫茶リゾナントの未来を支える従業員でもある。 春菜はさゆみとれいなにある提案をした。 休みの日くらい、ゆっくり休んで欲しい。つまり、喫茶店の運営を一日自分達に任せてもらいたいというものだった。 春菜は能力者としての仕事の傍ら店主の仕事に追われるさゆみやれいなのことを見ていた。特にれいなは、仕事に関する情報を得るた めに日々出歩いているように見受けられた。ここは若手の年長者として二人を労わなければならない。 「えっ、いいの?」 「まあ飯窪たちがそう言うなら」 春菜の提案を受け、先輩二人は喜んで承諾した。特にさゆみは「おねえちゃん」が拾ってきたという猫と一日中遊ぶのだと言う。 というわけで、今は喫茶店には若手メンバーだけ。 各人昨日のパーティーの後片付けやら開店準備やらで大忙しだ。 そんな中、やはり遥だけが浮かない顔をしていた。 どうしても昨日見てしまったさくらの行動が頭から離れないのだ。 あの人は、ああ言ったけど。でも、やっぱりハルは… 遥が指すあの人とは、先日の任務で偶然出会うこととなったかつてのリゾナンター・ジュンジュンのことであった。誤解からの戦闘、 そして和解後の共闘を経てジュンジュンは遥たちに簡単なアドバイスを与える。
442 :
名無し募集中。。。 :2013/09/21(土) 18:18:50.23 0
― 確かニお前ノ目は見通セるもノが多イ。デも、見えルものだけガ真実とハ思ウな ― それが、遥に授けられた助言。 他のメンバーたちがそれぞれ戦闘のヒントになりそうな内容だったのに、遥一人が何とも的を射ないぼんやりとした内容のように思えた。 さくらの挙動は、偶然、だが確実に遥が「千里眼」で捉えたもの。 それだけに、ジュンジュンの言葉が大きく立ちはだかる。 「ねえ、どぅーどぅー」 「……」 「もうどぅーったらぁ!!」 「え?あ、まーちゃん」 体に加えられた振動。 優樹に何度も体を揺さぶられ、ようやく思考の沼から引っ張り出された。 「ふくぬらさんが、玄関のクローズドの札ひっくり返してきてって」 「あ、うん。わかった」 小走りで玄関に出る遥。 ああ見えて優樹は鋭いところがある。いずれは遥の抱えている不安に気づいてしまうかもしれない。それだけは避けたかった。 しかしながらタイミングの悪さというものは、確実に存在する。 玄関の外に出た遥、偶然鉢合わせたのは散歩から帰って来たさくらだった。 「え…あの、その・・・」 「私の顔に何かついてますか?」 遥の態度にさくらが首を傾げる。 ちくしょう、何だってこんな時に! そう言いたいのは山々だったが、顔を背けることしかできない。 さくらは、気にも留めていないといった感じで遥の横をすり抜けていった。
443 :
名無し募集中。。。 :2013/09/21(土) 18:19:32.63 0
● 開店直後に常連の団体客がやって来て、喫茶店はいつになく賑わった。 元気よく挨拶する春菜、注文を取る聖、厨房で悪戦苦闘するメンバーたち。 開店前に料理の腕を自慢していた亜佑美だったが、いざ包丁を握らせてみると食材を切るのも覚束ない。逆に衣梨奈は大雑把ながらも意 外なほどのシェフぶりを見せていた。出来上がりの料理をこっそりつまみ食いする香音。不用意な水の接触を避けたい里保が料理を運ぶ。 さくらも、新米喫茶リゾナント軍団に加わる。 もちろん社会経験のない彼女であるからして、何をすればいいかもわからない。 そんなさくらを、聖や衣梨奈たちがやさしく指導する。 「さくらちゃん、この伝票はここにこうやって刺すんだよ」 「衣梨奈は世界一のシェフを目指してるけん、目分量で味がわかると。さくらちゃんもやりいよ」 なるほど、これが連携というものか。 さくらはダークネスという組織の中で、このような複数人が協力し合って何かをするという光景を見たことが無かった。 だが、効率が悪い。そう考えるのは、やはり組織の体質が連携をあまり好まないが故か。 「ごめーん、さくらちゃん、お客様にお水お持ちして!」 「はいっ!」 大繁盛は、考察する時間すら与えない。 さくらもまた、店の忙しさに飲み込まれていった。
444 :
名無し募集中。。。 :2013/09/21(土) 18:20:56.02 0
>>439-443 少なめですが更新終了
代理投稿をよろしくお願いします
---------------------------
以上代理投下終了
445 :
名無し募集中。。。 :2013/09/21(土) 19:36:54.12 O
更新おつです つかの間の平穏ですねえ
446 :
名無し募集中。。。 :2013/09/21(土) 21:02:57.59 0
あげるのだよ
447 :
名無し募集中。。。 :2013/09/21(土) 21:39:39.25 O
読む前ほ
448 :
名無し募集中。。。 :2013/09/21(土) 22:23:55.59 0
ハロチャンやDVDマガジンで実写化してほしいシーンですね
449 :
名無し募集中。。。 :2013/09/21(土) 23:23:07.00 0
>>435 最後笑わせていただきましたが素直に嬉しかったです
きっと鞘師さんは強くなるはずです。もちろん鞘師さんだけじゃなくみんなも
450 :
名無し募集中。。。 :2013/09/22(日) 00:42:20.82 0
年末のやつでリゾナンターオリメン集結希望あげ
451 :
名無し募集中。。。 :2013/09/22(日) 00:42:57.29 0
>>444 乙です
さくrsの変化についてマルシェは計画通りなのか…
詐術師と関係があるのか…
この先もwktkですね
452 :
名無し募集中。。。 :2013/09/22(日) 01:28:15.17 0
453 :
名無し募集中。。。 :2013/09/22(日) 02:02:27.59 0
良いんだけど意図的にメンバー消すなよ
454 :
名無し募集中。。。 :2013/09/22(日) 02:08:45.61 0
しかも仕事が雑wどこかから拾ってきた物なんだろうけど作った人は可哀想な人なんだろうね…
455 :
名無し募集中。。。 :2013/09/22(日) 02:35:52.81 0
あなたの知っているモーニング娘。はもういない ってフレーズすでに誰か使ってたっけ? かぶると嫌だから教えて住人!
456 :
名無し募集中。。。 :2013/09/22(日) 03:05:01.15 0
多分いないと思ったけど…俺も新参者なんで…教えて!ホゼナンター!!
457 :
名無し募集中。。。 :2013/09/22(日) 04:57:55.30 0
>>452 なんか第二形態って感じだなw
その衣装も良いけどプラチナライブのOPV衣装も結構リゾに合ってた気がする
かっこいいラインの衣装なら何でも合いそうだな
458 :
名無し募集中。。。 :2013/09/22(日) 06:55:45.47 O
ぽん
459 :
名無し募集中。。。 :2013/09/22(日) 08:31:51.71 0
460 :
名無し募集中。。。 :2013/09/22(日) 10:04:17.81 0
461 :
名無し募集中。。。 :2013/09/22(日) 11:27:41.49 0
あげ
462 :
名無し募集中。。。 :2013/09/22(日) 12:53:08.51 0
【リゾナンター updated(案)】 鞘師里保ー水限定念動力 updated??龍神召還 水軍流守護神である水龍を具現化し相手に叩きつける技。 しかし、この力の真の姿は… 【水軍流奥義 龍神降臨】 水軍流を極めし者だけに許されたこの力は召還した水竜の力を取り込む事で鞘師の能力を爆発的に高める技である …と、いう妄想wホゼナント
463 :
名無し募集中。。。 :2013/09/22(日) 13:05:46.74 0
水守の蒼き龍だねw 新しい住人さんは知らないかもだけど
464 :
名無し募集中。。。 :2013/09/22(日) 13:27:29.44 0
飛影の黒竜波じゃねぇかw
465 :
名無し募集中。。。 :2013/09/22(日) 13:59:06.74 0
バレたかw
466 :
名無し募集中。。。 :2013/09/22(日) 14:26:59.90 0
最初はキョーリュージャー見てて思いついたんだけど気付いたら飛影になってたw 水守の蒼き龍は知ってたのに気付かなかった!もし愛佳から託されたのだとしたら…ちょっと胸熱
467 :
名無し募集中。。。 :2013/09/22(日) 16:24:21.62 0
なにか七つの龍を体内に飼っているような漫画の話があったよな?
468 :
名無し募集中。。。 :2013/09/22(日) 17:55:42.13 O
烈火の炎か 意外と嫌いじゃない
469 :
名無し募集中。。。 :2013/09/22(日) 18:27:11.40 0
幽遊白書も烈火の炎も能力のネタとして使いやすいの多そう 譜久村も考えたんだけど…ただのディエッグになってしまったorzしかも今の変2さんにあの能力は危険過ぎるw
470 :
名無し募集中。。。 :2013/09/22(日) 20:10:28.06 0
あげ
471 :
名無し募集中。。。 :2013/09/22(日) 21:27:36.58 0
じっちゃん漫画読まんからお前さん達の話についていけんorz
472 :
名無し募集中。。。 :2013/09/22(日) 21:57:07.30 0
心配しなくてもついてけてる方が少ないかとw
473 :
名無し募集中。。。 :2013/09/22(日) 22:43:33.66 0
そんなじっちゃん達もupdated
474 :
名無し募集中。。。 :2013/09/22(日) 23:02:49.86 0
棺桶行きだな
475 :
名無し募集中。。。 :2013/09/22(日) 23:05:46.32 0
したらばに
>>416 の回答きてますよ〜今スマホからなんでどなたかお願いします
てか…超本格的解説でそのままウィキに掲載してほしい
476 :
名無し募集中。。。 :2013/09/22(日) 23:15:17.21 0
超名作のあれが久しぶりに更新キター!転載出来ないのがもどかしい…
■ セットドキュメントアユミ −石田亜佑美− ■ 石田亜佑美:【空間跳躍(ショートテレポート;short teleportation)】 石田自身は「高橋と同じ能力」と認識し、高橋は「全く同じというわけではない」と語った。 高橋の瞬間移動と比較したとき、石田のそれは「高橋よりもインスタント、高橋よりも狭い」といえる 作品上、ほぼ語られる事がないが能力を使えば体力的精神的に疲弊する その疲弊度において石田はより少ない また跳ぶまでに必要な集中や準備も高橋よりはるかに早い(最も高橋のそれも相当に早いが) 高橋の瞬間移動では移動できる距離にほぼ制限が無かったが石田の場合は自己の身体感覚の及ぶ範囲までしか跳躍できない 具体的には数十〜せいぜい100mほどとなる。視認できる位置の方がより容易となるが、距離が近ければ見えない場所でも跳べない事は無い。 石田亜佑美【Dシステム(ドロシーシステム;dorothy system )】 イリュージョナリービーストを機械的、電子的ななんらかの方法で使役するシステムらしい。 呼び出したIBは常に石田の眼前に出現する。 イリュージョナリービースト・リオン "臆病なライオン" 獅子の石像がそのまま動きだしたかのような姿をしている。 運動性に優れ、パワー、スピード、耐久性のバランスが整ったIB。 石田から5m程度離れると現実世界に肉体を維持できなくなる。 イリュージョナリービースト・バルク "心を失ったブリキの人形" 力士のようにまるまると太った板金鎧、というような姿をしている。 体高は3m程度。 巨大な鉞を武器とする。強引に接近しての白兵戦に特化しており鈍重だが頑丈。 その鉞の一撃は「当たりさえすれば」戦車をも破壊する。 石田から25m程度離れると現実世界に肉体を維持できなくなる。
イリュージョナリービースト・スカークロウ "脳みその無い案山子" 全身、"中が中空となった管"が寄り集まって出来上がった"人型のIB。 印象としてはかかしというよりは呪いの藁人形に近い。 両腕、両足が長く、関節というものが曖昧であり幾重にも曲がり、伸びる。 寄り集まった管で出来ているため、銃弾や刺突、それに類する攻撃はほとんどが貫通し、損傷を受けない。 (全く傷つかないということではないが10発20発当たった程度では、行動に支障はない。) 二丁拳銃(というより多数の拳銃が藁の間に忍ばせてある)を武器とするが射出される弾丸の命中率も威力もさほどでもなく、 生身の人間の急所に当たれば、ぎりぎり殺せる程度(中世の海賊が使うような丸い弾丸をただ射出するだけ)。 だが弾数は充分あり、威力を連射、数で補う。 石田から1km程度までなら肉体を維持できるが、五感を共有しているわけでは無いため石田の視界外まで離れれば 当然いろいろな不備が出てくることとなる。ただし石田からのコマンドは距離に関係なく届く(呼び戻す等)。
■ カプリシャスビフェイビア −保田圭− ■ あんたはいつもそう…勝手に飛び出しては戻り、また飛び出しては戻る。 その黒い翼を広げ、自由に飛び回る、浮気なコウモリ… いつか足元を掬われる。 何度も何度も、そう言ってあげたじゃない? 言った通りになっちゃって…バカじゃないの本当に… あんたが死んでどうするの? あの子が目覚めたとき、誰があの子を止める? あんたはそのための切り札… だからこそ、組織はあんたの勝手を容認してきた… 本当にバカね。 いいえ。 本当にバカなのは私の方… 復讐にかられ『一番最初に疑うべき事』を見失っていた私自身… さあ!やりなさい! それがあんたにとっての楽園へと続く道ならば! そう信じているのならば! 本当に…バカ…じゃ…ない…の…
>>480 ■ カプリシャスビフェイビア −保田圭− ■
でした
■ ロストフレンド −福田花音・和田彩花− ■ ねー?ゆーかちゃん?ねー? ぴちゃぴちゃ 和田彩花は血だまりに手を浸し、その肉の塊を揺らし続ける ねーゆーかちゃん?ねーってばー あやちょ… 福田花音はかけるべき言葉を必死で探す。 言葉によって全てを支配する彼女が、何を語るべきか、わからず、途方に暮れる。 ねーさきちゃんは?さきちゃんにゆーかちゃん早く起こしてもらわないとぉ あやちょ…さきは死んじゃったの…もうもどってこないよ えーなんでー?さきちゃんは不死身でしょーんでさきちゃんは生き還りできるでしょー? だからぁゆーかちゃんおこしてくれないとぉ あやちょ!憂佳も紗季も!死んだの!作戦は失敗!アタシ達は!負けたんだよ! すぐに第二波が来る!そのまえに離脱するの! えー?りだつはしないよーゆーかちゃんうごけないしーばらばらだからーもってかえれないでしょー さきちゃんにはやくなおしてもらわないとー しっかりしてよ!リーダーでしょ! アタシ達だけじゃない!『あの子たち』はどうなるの!しっかりして!和田彩花! あなたはPsy/my/rageのリーダーなのよ!
福田花音は嫌悪する 己自身の冷徹な打算に 憂佳と紗季、二人の大切な友を失った悲しみよりも先に 戦場で己を安全に隠す手段と、『目』を使わせた後、和田彩花を蘇生させる手段を失った この状況をいかに脱するか、そればかり考えている自分自身に 『あの子たち』?あんなのーどーでもいいよーそれよりーゆーかちゃんだよーさきちゃんわーさきちゃんどこー? 冷徹… だがそれは違っている。それは彼女の主観だ。自虐だ。 福田花音は完全に冷静さを失っている。取り乱し、怯え、思考は完全に停止している。 同じ所をぐるぐるとただ逡巡している。 迂闊だった!迂闊だった!迂闊だった! 『あの人』は全部知ってたんだ!こうなることも!全部! 私たちがここで保田さん達を始末できることを! 急襲したセルシウスが私たちを分断し…不死身のはずの紗季を『喰い』殺し…憂佳をここに追い立てることを! そして傷ついた憂佳をみて、あやちょが ど う な る の か を! あやちょ…和田彩花が『無敵』であるために必要な要素のすべてを! 『最強』では無くなるために何を奪えば良いのか、そのすべてを! 『あの人』は言った 「必要な駒は揃った」と 必要だったのはリゾネイター全員じゃなかったの? まだ計画は始まったばかり、まだ『一人』だけじゃない! それに、『エッグ』のみんな!まだ、まだ助け切れてない! 私たちの計画はまだ!
ねーゆーかちゃーん?ゆーかちゃーん 結局、この子は「前田憂佳」だけが大事なのね 報われることは無い、一方的な想い 最初からわかっていた事だった あやちょにとって、私や紗季は所詮「ゆうかちゃんとゆかいななかま」 わかっていた 最初からわかっていた事だった それでも…それでも… 友達だから… 友達だからこそ… 和田彩花、私はあなたを裏切る 血だまりにへたり込み、いまだ空しく肉塊を揺らし続け、肉片をかき集め続ける美しき少女を その背中を、やさしく抱きしめる あやちょ、大好き 世界で一番、あなたのことが 私が、一番、あなたのこと… そして、決して許されぬ言葉を紡ぐ 「『疑うことなく』…『疑うことなく』信じて!あなたは…あなたは!」 今、彼女は、全ての『友』を失った
485 :
名無し募集中。。。 :2013/09/22(日) 23:31:46.68 0
>>482-484 ■ ロストフレンド −福田花音・和田彩花− ■
でした
*** *** ***
以上代r投降致しました
486 :
452 :2013/09/22(日) 23:37:36.71 0
超遅レスだがみんなスマン! 適当に拾ってきたから加工されてるとは気づかんかったw
487 :
名無し募集中。。。 :2013/09/22(日) 23:57:23.07 0
あるあるドンマイ くだらんことする人間がいるもんだよ
488 :
名無し募集中。。。 :2013/09/23(月) 00:50:44.52 0
おやす眠々打破
489 :
名無し募集中。。。 :2013/09/23(月) 00:57:52.79 0
さあ、寝ようか。
490 :
名無し募集中。。。 :2013/09/23(月) 02:16:40.04 0
>>485 更新転載共に乙でした
■■の続きが読めるとは芸のない一言保全でスレを上げてきた甲斐があった
更なる続きに期待してもいいのだろうか
491 :
名無し募集中。。。 :2013/09/23(月) 05:57:12.63 0
愛ちゃん卒業の影響か テレポーター多過ぎないか
492 :
名無し募集中。。。 :2013/09/23(月) 09:22:04.40 0
おっはー コッハー はっぱー
493 :
名無し募集中。。。 :2013/09/23(月) 09:40:50.15 0
はっぱw
494 :
名無し募集中。。。 :2013/09/23(月) 09:57:48.28 0
>>485 久々に乙
どこか突き放しているようでいて精緻に描かれてる登場人物の内面がなんともね
ヤススの言ってるあの子花音の言っているあの人たちが明らかになるときは来るのかしら
495 :
名無し募集中。。。 :2013/09/23(月) 11:51:56.36 0
ゆうかりん・・・
496 :
名無し募集中。。。 :2013/09/23(月) 12:51:31.80 0
あやちょの狂気は当時からなんだなwもしはるなんがいたらどんな話になっていたんだろう?
497 :
名無し募集中。。。 :2013/09/23(月) 13:59:52.78 0
>>496 スマ脱退騒ぎの頃ってまだ10期加入前じゃなかったっけ?
498 :
名無し募集中。。。 :2013/09/23(月) 14:52:45.49 0
>>497 うんだからゆうかりん脱退前にはるなんと出会ってたら…スマ2期にゆかにゃんが入ってたら…って想像してた
スレ違いすまん!鍋スレ行ってきますw
499 :
名無し募集中。。。 :2013/09/23(月) 16:49:48.13 0
超能力映画としてXーMEN観ました。日々勉強。
500 :
名無し募集中。。。 :2013/09/23(月) 17:07:55.59 0
>>499 ここが日常の中心かよ
俺と一緒だなwwwww
501 :
名無し募集中。。。 :2013/09/23(月) 18:23:58.73 0
超能力を使った映画だとX-MANの世界が一番近いのかな?愛ちゃんプロフェッサーXでw
502 :
名無し募集中。。。 :2013/09/23(月) 18:49:43.47 O
日々勉強のためにキョウリュウジャーを見ているよ
503 :
名無し募集中。。。 :2013/09/23(月) 19:32:21.33 0
>>490 まろの奴よりによって一番使っちゃいけないあやちょに能力を使ってしまったのね
504 :
名無し募集中。。。 :2013/09/23(月) 20:59:30.74 0
保管庫すげー
505 :
名無し募集中。。。 :2013/09/23(月) 21:35:35.51 0
保管庫なんか変わってた?
506 :
名無し募集中。。。 :2013/09/23(月) 22:31:51.03 0
変わってないけど相変わらずすごいね 関連作品の紹介とかさすが
507 :
名無し募集中。。。 :2013/09/23(月) 22:43:32.31 0
なるほど確かにあの知識量は凄いよねまとめの方のお陰でこのスレ続いていると言っても過言ではない
508 :
名無し募集中。。。 :2013/09/23(月) 23:53:55.05 O
まとめの人に感謝あげ
509 :
名無し募集中。。。 :2013/09/24(火) 00:45:12.62 0
何かで読んだけどどの話だったか忘れちゃったネタをリゾナントして書くと ちゃんと出してきてくれるのが凄いしありがたい
510 :
名無し募集中。。。 :2013/09/24(火) 01:02:50.72 0
ホントまとめの人はここの生き字引だよね〜ありがたや〜ありがたや〜
511 :
名無し募集中。。。 :2013/09/24(火) 03:28:25.61 0
しつもーん! はるちゃんの千里眼設定の元ネタってなんだろう? たしか最初に登場したのは豪華客船が襲われてって話だったと思うけど どれだったかみつかんないや あの作者の人みてたら教えてほしいの
512 :
名無し募集中。。。 :2013/09/24(火) 06:26:41.20 0
朝なんだろうね
513 :
名無し募集中。。。 :2013/09/24(火) 07:43:42.76 0
はっぱー
514 :
名無し募集中。。。 :2013/09/24(火) 08:13:22.27 0
515 :
名無し募集中。。。 :2013/09/24(火) 10:04:38.90 0
相変わらずホゼナンター能力は凄いよな…新規はホント助かる
516 :
名無し募集中。。。 :2013/09/24(火) 10:49:51.32 0
>>514 いや、ごめん元ネタっていうのは作品そのものじゃなくて
よし!はるちゃんの能力は千里眼にしようって考えたのはどうして?
みたいな意味で元ネタが知りたかったんだよね
でもありがとうね
517 :
名無し募集中。。。 :2013/09/24(火) 11:35:59.51 0
予想 1.目がクリッとしてて大きいから 2.握手会で見つめられ自分の邪な心が見透かされそうだったから 3.話の都合上千里眼の能力者が必要だったから てかそれを言ったら他のメンバーもどこからイメージしたのか気になる…孤独なれいなが何故共鳴増幅なんて力があったのかとか
518 :
名無し募集中。。。 :2013/09/24(火) 11:42:09.61 0
どぅーが千里眼の能力者なのは名前が遥だからかなあって思ってた 遥か遠くまで見えるぜって感じで
519 :
名無し募集中。。。 :2013/09/24(火) 11:52:48.23 0
>>511 >>516 すみません遅くなりましたが書いた者から説明というか言い訳(?)を…
当時の締めレスで以下のように書いているのですが、
>尚、作中の「遥」はハスキーボイスが素敵な某10期メンバーをモデルにはしましたが、ゲスト参加と捉えていただければと思います
>能力も今作に都合のいいものを当てただけですし、性格もなんら本人に基づいていませんのでw(なので敢えて名字は触れていません)
…という感じで、要は話の都合上「千里眼」が先にあって、そこにたまたま工藤さん(らしき人)を当てただけなんです
「田中れいなに憧れる少女」という作中の設定を考えたときに工藤さんの顔と声が頭に浮かんで離れなくなって
お金持ちのお嬢様設定はあまり似合ってないというかキャラじゃないんですけどw
元々完全に別世界の設定で書いていたシリーズですし、工藤さんの能力を設定してやろうなんて思いはまったくなかったのですが、その後も他の方に使っていただいたりしてテンプレにも載せてもらって…
申し訳ないという思いから、「千里眼」をなんとか戦闘利用させてみようと書いたのが『共鳴ハンター』です
…長々書いた割になんら思いに応えられるような内容じゃなくてすみません;
>>514 ありがとうございました^^
自分が書いたものを覚えてくださっている方がいるというのは本当に嬉しいですね
>>517 2だけは断じてありませんw
握手したことないし…
れいなに関しても話として能力を最初に登場させたのは自分なのですが元は雑談レスの中で他の方が出された設定です
>842 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2008/04/18(金) 20:12:14.59 O
>れいなは他の能力者とリゾナントするとその能力を増幅させるの
>だからいろんな人間がすり寄ってくるんだけど野良猫のようなれいなは心を開かないから誰ともリゾナントしない
>でもリゾナンター達と出会って…みたいな
>>518 そ、それです
520 :
名無し募集中。。。 :2013/09/24(火) 13:28:06.04 0
521 :
名無し募集中。。。 :2013/09/24(火) 14:02:10.30 0
まさかれいなの能力も同じ作者さんだったとは!?たまたまれいなを例にだしただけなのに…これも共鳴のなせる業か?
522 :
名無し募集中。。。 :2013/09/24(火) 15:05:25.46 I
初期の住人がまだいらっしゃった! ずっと続けてもらってホント感謝してますよ!
523 :
名無し募集中。。。 :2013/09/24(火) 15:38:02.95 O
こうして見ると能力の由来ってのも本人の性格とかが反映されてるのね すごいな作者さんたち
524 :
名無し募集中。。。 :2013/09/24(火) 15:54:44.68 0
まさか初期作者住人がまだ居たとは…本当ここも長いなw
525 :
名無し募集中。。。 :2013/09/24(火) 17:41:30.97 O
もう五年くらいやってるんだな 歴史が半端ない
526 :
名無し募集中。。。 :2013/09/24(火) 18:00:08.66 0
住人が入れ替わり立ち代り出たり出戻ったりで何だかんだ人が居るよな リゾオリメンのメンバーが懐かしくなったときよくここ見に来るよ
527 :
名無し募集中。。。 :2013/09/24(火) 18:03:12.50 0
そりゃあおっちゃん達がじっちゃんになるわけだw
528 :
名無し募集中。。。 :2013/09/24(火) 18:16:43.27 0
ここの作者さんは半分以上女性だったんだよ 今は知らないけどw
529 :
名無し募集中。。。 :2013/09/24(火) 18:34:01.18 0
アタシも女よウフフフフ 心は
530 :
名無し募集中。。。 :2013/09/24(火) 20:02:10.12 O
怖いの
531 :
名無し募集中。。。 :2013/09/24(火) 20:52:29.30 0
やっぱ女性の作者さん多いんだ?サボリンさん女性疑惑あったけど…真実は闇の中なのかな?w
532 :
名無し募集中。。。 :2013/09/24(火) 21:08:52.05 0
疑惑じゃなく本人が名言してたよw
533 :
名無し募集中。。。 :2013/09/24(火) 21:09:23.00 0
間違えた明言ね
534 :
名無し募集中。。。 :2013/09/24(火) 21:24:32.92 0
そうなのかやっぱログも途中で見れてないからリアルタイムにいないと分からないことも多いね
535 :
名無し募集中。。。 :2013/09/24(火) 22:44:47.82 0
作者さんの男女比って今はどんなもんなんだろうね
536 :
名無し募集中。。。 :2013/09/24(火) 22:47:23.54 0
ウィキでいえば1ページ目は多分男女半々くらいかな 2ページ目はどうだろね かぶってる人も多いみたいし
537 :
名無し募集中。。。 :2013/09/24(火) 23:24:50.54 O
バトルシーンに力を入れるのが男作者 バトルシーン以外に力を入れるのが女作者 って誰かが言ってた
538 :
名無し募集中。。。 :2013/09/24(火) 23:34:11.84 0
キョーリュージャー視聴者は男性大半だな
539 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 00:00:58.10 0
ちょいちょいリゾスレで話に出るキョーリュージャーw俺も見てるけどね
540 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 00:02:07.04 0
そうなるとアタシも心は女だったようね
541 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 00:24:04.61 0
例えば今のスレの作品はどれが男性でどれが女性によるものか分かるもの?
542 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 00:26:43.79 0
new windの人は間違いなく女の人だろう
543 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 00:32:20.81 0
自己申告が皆女になってやがて濃厚なカマスレになるぞw
544 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 00:33:00.19 0
まぁそこはあまり追求しないことにしましょう あんまり詮索して作者さんが作りづらい状況なってもね… 心が女性の方がどんな作品書いたかは興味あるけどwバトルと心理描写を上手く交えた作品なのかな?と
545 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 01:29:29.26 0
バトル主軸でも心理描写主軸でも 書けない自分からすれば凄いとしかw
546 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 01:31:13.28 0
なんか今日は一言保全ほとんどなしでスレが成り立ってたwこんな日も良いよね て、事で… 寝るんだろうね 寝ますわ 寝ると 寝るヤシ
547 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 02:10:45.60 0
寝るなの
548 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 02:10:52.21 0
549 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 03:23:33.24 0
寝たいんだろうね
550 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 06:39:01.41 0
おはよう
551 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 07:11:50.67 0
552 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 08:38:23.30 0
シャキーン シャキーン ⊂ヽ ☆ノハヽ ☆ノハヽ ☆ノノハヽ..- シャキーン \川c ’∀´;;=- , ;;c ’∀´:;,= リc ’∀´リ.;;=- =;. /⌒ \ ⊂ つ;;≡=. ⊂( つ≡=- (_人_ノ ) つ;;= ( ( ;:-., /⌒_- =;;; ミ ( ;;=- (__..;;=- し´ヽ( ;;=- シャキーン (_= ハヽヽノノハヽ っ =;-'.ノノハヽ (Д‘;≡;‘ _l‘)っ シュ (’∀´o川 シャキーン ⊂( 三 )つ タ / つ ミ ☆ノハヽ / /) ) シャキーン タ -=..;(_:(_ ヽ -,≡c ’∀´) (_) (_)..☆ハヽヾ タ =,.:≡!.,し' =;;二 ノつ ー;;=;:,'’∀’ リっ タ 彡 人 Y -:=;, π ヽ -.;:し'(_) -=.,__ノ て_ノ 拾ってきたwだーちゃん高速移動
553 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 11:04:23.41 0
高速くどぅー
554 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 13:02:13.27 0
昨日のアメスタのだーちゃんかわいかったな っていうかみんなかわいかった
555 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 14:35:19.45 0
>>554 みんながワイワイやる番組もっと増えて欲しいよね
556 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 16:33:23.41 0
仕事で見れなかった…悔しす
557 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 16:38:03.20 0
昨日つべに上がってたけどまだあるのかな?
558 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 16:42:16.66 0
さっき見たらまだあったよ
559 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 17:27:30.19 0
「無理…だよね、やっぱり」 何気ない口調で呟いてみたものの、迫り来る恐怖から声が震えるのはいかんともしがたい。 パニックにならないのが、今のさゆみには精一杯だった。 周囲には、まったく人の気配はない。 当然だった。 さゆみが今「居る」のは、おそらく湖の真ん中なのだから。 おそらくというのは、靄で霞んで周囲がよく見えないからだ。 さゆみに見えるのは、そのどこまでも続く白の世界と、地面の代わりに広がる水面、そこに浮かんだ小さなボート、そして――― ジャラ――― 自身の右足首から短く伸びる鎖をもう一度引っ張ってみる。 コンクリートらしき塊に繋がれたそれは、相変わらず冷たい金属音を立てるだけで、当然切れたり外れたりはしてくれなかった。 その足元で、チャプチャプと静かながら不穏な音が間断なく続いている。 ボートに少しずつ、しかし確実に侵入を続ける湖水は、既にさゆみの靴の半分以上を濡らしていた。 「あーあ、こんな死に方ってあんまりだよ」 諦めたようにため息を吐いてみる。 水が浸入を続け、ボートが浮力を保てなくなったとき―――その瞬間は訪れる。 泳げないわけではないが、一抱えもあるコンクリート塊を足に繋がれたまま、見えない岸まで泳ぎ着くのはまず不可能だろう。 日々の中、死を覚悟していなかったわけではない。 だけど、誰にも看取られず、誰も知らないところでひっそりと死んでいくのはあまりにも寂しかった。 「苦しいだろうな……」
560 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 17:28:02.92 0
できるだけ見ないようにしていた湖面に視線をやる。 澄んだ美しい水を湛えながらも、その底は光の届かない闇に沈んで窺い知れない。 もうすぐ、自分はその闇の中へと連れてゆかれるのだ。 二度と浮かび上がっては来られない、暗く深い闇の底へ。 涙が滲んだ。 恐怖というよりも、やはりそれは耐えきれないほどの寂しさからくるものだった。 最期の瞬間を独りで迎えなければならない切なさで、鼻の奥がツンと痛くてたまらない。 幼い時からずっと抱え続け、そしてここのところは久しく忘れていた感情。 孤独というものがこれほどに辛いものだということを、さゆみは痛いほどに思い出していた。 さゆみの孤独を癒し、闇の中から救い出してくれた仲間たちの顔が、水面に次々浮かんでは消えていく。 「絵里……愛ちゃん……れいな……ガキさん……小春ちゃん……ジュンジュン……リンリン……愛佳……」 その名を呟いてゆくさゆみの脳裏に、かつて過ごした日々が駆け抜けてゆく。 これが走馬灯ってやつなんだな…とぼんやりと考えるさゆみの耳に、自分を呼ぶ声が微かに聞こえ始める。 幻聴まで聞こえるんだと妙な感心をして薄く微笑んだとき―――今度は幾分はっきりと聞こえた声が、さゆみを現実へと引き戻した。 「道重さん!いますか!?いたら返事をしてください!道重さん!」 先ほどまで頭の中に響いていた声とは違う声。 同時に、先ほど思い浮かべていた顔とは違う顔。 「鞘……師…?鞘師!鞘師なの!?いる!ここにいるよ!」 声の聞こえてきた方と顔を向け、叫ぶ。 「今」のさゆみの孤独を癒してくれている、かけがえのない仲間の方へと向かって。
561 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 17:28:59.35 0
「道重さん!無事なんですね!よかった!」 今しがたまでの必死な声から一転して、明るく華やいだ声が返ってくる。 わずかに湿っているようにも感じるその声は、白く立ち込める靄の向こうで里保が浮かべているであろう表情を物語っていた。 「無事だけど…ヤバいかも!ヤダ!沈む!沈むよっ!」 いつの間にか足首を越えて上がっていた水の冷たさに我に返り、さゆみは思わず悲鳴を上げる。 後輩の手前、冷静に構えなければという余裕もなかった。 まるでさゆみが叫んだのが合図になったかのように、ぐらりとボートが傾ぐ。 既に水面にかなり近づいていた縁から、水が一気に流れ込んだ。 一瞬だった。 短い悲鳴と共に、さゆみは湖へと投げ出された。 自分の体が水面を叩く音が聞こえ、次の瞬間にはゴボゴボという鈍い音に変わる。 必死で開けた目に、自分の吐き出した泡が立ち上っていく様子と、それが到達して弾ける水面がどんどん遠ざかっていくのが映る。 闇の底から伸びる手に掴まれたように、体がどんどん闇へと引きずり込まれ落ちていく。 静かで、それでいて圧倒的な絶望にさゆみが飲み込まれそうになった刹那――― 闇の手が断ち切られ、代わりに光の手が自分の体を引き上げるような感覚を、さゆみは覚えた。 一瞬の後、さゆみの体は水面から勢いよく飛び出す。 「え?うそ?え?きゃあっ!」 そしてさらにその一瞬後、さゆみの体は再び下へと向かって落ちた。 派手な水音と衝撃が伝わり、目や鼻からまた水が入ってくる。 慌てて体勢を立て直して顔を水から上げ、噎せ返るさゆみの背中に温かい手が触れた。 「ご、ごめんなさい、道重さん。夢中で加減が上手くできなくて……」
562 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 17:29:49.35 0
次いで、そのまま背中をさするようにしながら、その手の持ち主―――里保が謝罪をする声が耳に届いた。 「よく分かったね、ここ。…っていうか私もここがどこか分かんないんだけど」 まだ少し咳込みながら、さゆみは振り返る。 そこには、普段あまり見ることのない表情を浮かべた里保の顔があった。 「フクちゃんの接触感応(サイコメトリー)で辿ってもらったんです」 「そっか。じゃあフクちゃんもいるの?」 「…いえ、一人で来ました。そのー…」 「さゆみのカッコ悪い姿を他のみんなに見せないように気を遣ってくれたんだ」 悪戯っぽく笑いかけると、里保は「いや、そういうわけじゃ…」と困った顔で口ごもる。 「ありがとう、鞘師」 そんな里保に、感謝の言葉を心から述べる。 「正直、もうダメだと思った。だから鞘師の声が聞こえたとき……本当に嬉しかった。…嬉しいとは違うか。何て言っていいかわかんないけど」 あのときの気持ちを言葉に表すのは難しい。 死の淵から救われたというその事実よりも、もっと深いところで心が救われたようなあの感覚を、どう表現すればいいのか。 「約束したじゃないですか、傍に居てくれるって。まだ死んでもらっちゃ困ります」 言葉を途切れさせたさゆみの耳に、生意気げな響きを含ませた声が届く。 目を上げた先にあった表情に、思わず吹き出す。
563 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 17:30:52.76 0
「めっちゃドヤ顔じゃん、鞘師」
「だってわたし、道重さんの命の恩人ですから」
ドヤッと胸を張る里保の周囲で、チャプチャプと水が音を立てる。
先ほどまで不吉で禍々しく感じられたその音は、今は不思議に温かく、心地よく聞こえた。
・・・サユリホナント2
从*・ 。.・)<ところでどうやって来たの?
ノリ*´ー´リ<フクちゃんが高橋さんの能力で飛ばしてくれました
从*・ 。.・)<じゃあどうやって帰るの?
ノリ*´ー´リ<………
从*・ 。.・)<ねえ、どうやって帰るの?
ノリ*´ー´リ<………
保管庫まとめ人さんに乗せられて
>>430-435 の続き的なそして何のひねりもない話wをやっつけで書いてみましたごめんなさい
前回同様
>>393 「your side」と、それから『水と風の宴』
http://www35.atwiki.jp/marcher/pages/667.htmlから連なる話にも (目に見えないところでw)大きく影響を受けています
564 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 17:37:11.49 0
きれいに終わったと思ったらオチでワロタwww 乙であります!
565 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 18:59:17.24 0
このオチあってこそ!って感じw シリーズ化期待してます♪
566 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 20:05:22.89 0
イクサシブヒーリングて無機質のものには効果なかったっけ? と思ったホゼナント フクちゃんてサイコメトリーとヒーリングなのかな?
567 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 20:21:06.14 0
568 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 20:28:59.02 0
フクちゃんは元々サイコメトリーだったけど能力がレベルアップ(拡大解釈?)で他人の能力をストック出来るようになったんじゃなかったかな?
569 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 20:33:23.76 0
アメスタ見て思ったのは小田ちゃんはやはり時を操る能力を持ってるんだなと…針が風船を割る前に時間を止めて針を抜くなんてw
570 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 20:41:43.18 0
>>566 さえみさんの存在は今では半ば当たり前みたいになったけど設定していない人も割といたんですよ
自分もその一人です
571 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 21:58:04.86 0
初期はアタッカーとサポートのメンバーの役割がはっきりしてたものね 小春と愛佳とさゆはわりとサポート寄りで
572 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 23:15:10.40 0
ホントの初期は戦闘さえ要素的には少なかった …本格的な戦闘が描かれたのってどの作品なんだろう?
573 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 23:25:04.16 0
意外と初期スレの中で生まれた話の中で戦闘能力持ってるメンバー少ないよな でも直接的な戦闘能力が無いメンバーが頭脳駆使して戦う王道ストーリーは燃えるw
574 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 23:36:15.81 0
分かる!特に光井の未来予知なんて戦いようないだろ?と思ってたら『こんな戦いがあるのか!?』驚きワクワクして読んだもんです
575 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 23:39:29.37 0
ラスボスでもない一人の人間が複数能力持ってると萎えるタイプなんだが 一つ一つはサポートスキルに過ぎないけど組み合わせ方で強敵を倒す展開は好きだな 小春の逆念写を使った目くらましみたいな使い方
576 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 23:41:45.99 0
おまえらそういう面白いと思った話を教えろ下さい
577 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 23:53:48.22 0
新作きてたー! なんかあっちに変なの住み着いてるな…ちょいちょい変なのはさんでくるからイラっとする
578 :
名無し募集中。。。 :2013/09/25(水) 23:54:36.04 0
戦いそのものではなくその後ろにあるドラマこそがメインのスレだったというのが最初からいる者の印象ですね 本当に初期でバトル要素があったのはさほどないかも (01)704『共鳴する心とチカラ』 (01)904(タイトルなし 小春VS後藤) (02)128『愛車、ローンで〜交通事故とボイン』 (02)199『The Omen of War ―激戦の予兆―』 (02)255『屋上のリゾナント』 (03)344『里沙ヲ奪還セヨ!』 (03)833『白いTOKYO:夢から醒めて』 (03)947『胸の高鳴る方へ』 (04)194『黄昏のDR.マルシェ』 ↓このあたりも好きです (05)653『暗闇の中の二人』 (06)104『Part(y)ing!!』 8話を越えてくると『Heros holding hands』や『the revenger』そして『RとR』等も出てき始めてますね
579 :
名無し募集中。。。 :2013/09/26(木) 00:17:08.32 0
やっぱり明確にOGがダークネスになった辺りから増えた感じですか? 初期の作品読むと確かに心の葛藤とか周囲からの差別とか重いテーマの話がおおかったかも?今のメンバーだと鞘師と生田位しかそう言う話なかったような?
580 :
名無し募集中。。。 :2013/09/26(木) 00:45:10.22 0
■ ディスガイス −飯窪春菜− ■ 「ひーっ!ひえーっ!どうしてわたしこんなことにーっ?」 飯窪春菜は頭を抱えていた。 彼女はごくごく平凡な女子高生だ。少なくとも彼女を知る者は皆そう言う。 いや、平凡というには彼女は細すぎたかもしれない。枯れ木のように細い。とてもとても華奢な少女だ。 だがそれでも彼女は平凡だった。 あるいは平凡というには彼女は黒過ぎたかもしれない。浅黒い、まるでチョコレートのように黒い肌。 だがそれでも彼女は平凡だった。 では、平凡というには彼女は怯え過ぎだったのか。いやいや、こんな状況に陥ったら怯えるのが当然。 やはり、平凡。 そう、ごくごく彼女は平凡だ。 平凡な家庭に生まれ、平凡な高校生活を送り、平凡な就職活動を… そして、平凡な彼女の平凡な日常は、突然に終わりを告げた。 目の前で起こる光景は不思議とゆっくり流れていった。 乱射される銃、横転する白い車。 複数の黒いバン、バンから黒ずくめの覆面の男たち。 逃げまどう人々、その背中へと撃ち込まれる容赦ない弾丸…
581 :
名無し募集中。。。 :2013/09/26(木) 00:45:57.10 0
平凡な彼女は、ただ、立ち尽くして見ているしかなかった。 そう、ただ立ち尽くして。 いや、おかしい。おかしくはないだろうか? ただ立ち尽くしている?そんなことがこの状況で可能なのか。 黒ずくめの男たちは「目撃者は容赦なく殺すつもり」のようだ。 現に逃げ惑う人々が目の前で撃たれている。 だが、彼女は撃たれない。狙われない。 平凡であれば、とっくに撃たれているはずではなかろうか? 彼女の目の前を覆面の男たちが駆け抜ける。 誰も、気づかない。 「はーどうしよう…どうしよー」 動揺し過ぎて心の声が実際声に出てしまっている。 小さな声だ。普通ならばまず聴こえないだろう。 だが、あまりにもおかしな声だった。 普通と言うには、平凡というには、あまりに、高すぎる声だった。 最後尾を走っていた男がふと足を止め振り返る。 目が、合ってしまった。 一歩一歩、男が近づいてくる。 万事休す。 『カップをおとりください、カップをおとりください』
582 :
名無し募集中。。。 :2013/09/26(木) 00:46:43.32 0
男の目には『誰も』見えなかった。 そこには『誰も』いなかった。 そこにあったのは、ただの、ただの『自動販売機』だった。 男は舌打ちすると踵を返した。 『カップをおとりください、カップをおとりください、カップを…ぷはっ』 「あああああぶないところでしたーああー興奮して思わず声が出ちゃってましたーはーこわかったー」 まるで電子音声のような高音を発しながら小声でしゃべり続ける。 甲高い、飯窪春菜の地声。 自動販売機が、ぐにゃりと身を歪ませ、前後に ぷるんぷるんと揺れ動くさまは不気味きわまりない。 まるで、千葉だか山梨だかの非公認ゆるキャラのようだ。 そう、彼女は決して平凡では無かった。 凡人ではありえないほど高い声。 そして【能力者】だった。 【偽装幻視(ディスガイス;disguise)】 それが飯窪春菜が人知れず隠し続けてきた非凡であった。 彼女はある種の集団幻覚を見せる事が出来る能力者だった。 みる者達全ての視覚を完璧に騙しきるほど強力な集団幻覚。 が、その力は己の見た目を偽装する事だけに限定されている。 姿形を完璧に偽装出来ても声は一切、変わらない。 彼女が普通の声だったのなら、きっと今頃は…
583 :
名無し募集中。。。 :2013/09/26(木) 00:47:23.62 0
黒づくめ達は立ち去ったわけではない。 銃声はまだ続いている。 動けない。 「だれか…ねぇ……ねぇ…だれか…助けてぇ…」 飯窪春菜は心の底からそう願った 願っただけ、だった。 彼女はここから動けない。怖くて何も考えられない。 そう、彼女は平凡なのだ。
584 :
名無し募集中。。。 :2013/09/26(木) 00:48:56.78 0
585 :
名無し募集中。。。 :2013/09/26(木) 00:49:58.48 0
■ シントイズムウォルブス −工藤遥− ■ 「あれ?なんかまたおっきくなってねーか?」 洗面台の前でそうひとりごちる。 身長140cm。いまだ小学4年生の工藤遥である、当然胸では無い。 歯、である。 抜けるように白く艶やかな肌、丸い目頭、大きく広がった目尻、 そして少し色素の薄い、吸い込まれるように深くキラキラと輝く瞳。 絶世の美女、である。 だが、普段の彼女をみてその印象を受ける者は少ないだろう。 一つは彼女の性格、言動である。 「男勝り」という言葉は工藤遥のためにこそあるといえよう。 二人の弟とエキセントリックな父に囲まれた男性優位の一家に育った必然なのか、 その言動、嗜好あらゆることが「男子」。 唯一母親だけがなんとかかんとか彼女を「女子」の範疇に引き戻そうと日々孤軍苦闘しているのであるが そんな母親も決して淑女といったような大人しい女性では無いのであるからその努力も徒労というものだろう。 が、それはまた別の機会としよう。 二つ目が鏡の中、今まさにいっぱいに開けた彼女の口腔が物語っていた。 鼻から上の艶やかでふくよかな印象とは正反対の細く尖った顎、薄いがぷりんと突き出た真一文字の唇。 そして、大きな犬歯。 左右対称でとても美しい、綺麗な八重歯である。 この八重歯が彼女に「美女」ではなく「幼く可愛い少女」という印象を与えていた。
586 :
名無し募集中。。。 :2013/09/26(木) 00:50:49.68 0
やっぱ成長期だかんな、はる。 歯もおっきくなるんかな。 そんなわけはないのだが、小5の中でも決して賢い方とはいえない工藤遥はそれで納得してしまう。 やっべもうスイミングの時間じゃん! 工藤遥は全速力で玄関へ。 マンションによくある金属製のドア、狭い玄関。 扉の上にはブレーカー等が収まった小さな薄い配電箱が据え付けられている。 その箱の上の壁、そこに普通の家庭では見慣れぬ小さな縦長の『和紙』が貼られていた。 そこには太くかっちりとした書体の文字と、真っ黒い ―まるでドーベルマンのような― 不思議な犬が描かれている。 それは『お札』であろうか? 「いってきまーす!」 靴を履くとほぼ同時、勢いよく垂直に飛びあがると、片手を大きく伸ばしその『和紙』にむかって声をかける。 「遥〜!ちゃんとごけんぞくさまにあいさつしてからいくんだよ〜!」 「もうしたって!」 「おやしろにも!」 「わぁってるって!」 エレベータなんか使わない。 階段を3段飛ばし4段飛ばしで駆け下りる。 ものすごい運動神経である。 ―――――
587 :
名無し募集中。。。 :2013/09/26(木) 00:51:33.77 0
ここ埼玉県には、古くから山犬伝説、狼伝説が伝えられてきた。 M山麓を中心として「大神(おおかみ)」を崇め奉る、「御眷属信仰」がそれである。 最も、工藤遥が暮らすK市のような都市部でそんな古臭い信仰を知っている者など皆無に等しい。 だがどういうわけだろう、このマンション一階エントランス、小さな中庭。 実に不釣り合いに、もう、思い切り不自然に、その社は鎮座していた。 「はぁはぁはぁ!んぐっ!ひーっ!」 セミロングの綺麗な髪が額に張り付いている。顔や腕はテカテカだ。 もう汗だくである。このスタミナの無さ! あれだけの運動神経をもちながら、すでに疲労困憊。 彼女の最大の欠点。 熱しやすく冷めやすい。気力と体力が極端に足りない。 器が、あきれるほどに、小さい。 階段を降り切った工藤遥は、よろよろと小さな鳥居をくぐる。 白木の小さな社の前に、これまた小さな ―狛犬にしては口が大きくはないだろうか?― 石の像が一対鎮座している。 その狛犬?に左右それぞれ両手を振り回す。 「ちっす!」「おはーっ!」 そして、お辞儀もそこそこ、ぱんぱんと二拍。 急に神妙な顔つきになり目をつむる。
588 :
名無し募集中。。。 :2013/09/26(木) 00:52:15.89 0
とたんに清純で、可憐で、美しい巫女を思わせる、神々しいまでの美貌が現れる。 その美貌の、額に、頬に、玉の汗が流れ、蠱惑的な色香を放つ。 「……どうかはるの身長が170cmになりますようにっ!」 どこの神様がそれで願いを聞いてくれるのか?と今度こそきっちり問い糺したくなるような適当な拝礼を済ますと 「じゃな!」 そう言い残し、彼女は再び全速力で駆けだしていった。 工藤遥。身長140cm。いまだ小学4年生である。
589 :
名無し募集中。。。 :2013/09/26(木) 00:54:39.90 0
>>585-588 ■ シントイズムウォルブス −工藤遥− ■
でした。
*** *** ***
以上代理投稿致しました
590 :
名無し募集中。。。 :2013/09/26(木) 03:29:18.79 0
おやすみ
591 :
名無し募集中。。。 :2013/09/26(木) 05:16:47.88 0
592 :
名無し募集中。。。 :2013/09/26(木) 07:46:11.77 O
読む前保全
593 :
名無し募集中。。。 :2013/09/26(木) 08:01:23.49 0
594 :
名無し募集中。。。 :2013/09/26(木) 10:28:27.47 O
>>589 更新おつです
10期メンバーの設定能力の新機軸になれそうな興味深い設定ですね
次は誰なのか楽しみです
595 :
名無し募集中。。。 :2013/09/26(木) 10:43:39.54 0
596 :
名無し募集中。。。 :2013/09/26(木) 11:39:55.59 0
飯窪さんをふなっしー言うなwww
597 :
名無し募集中。。。 :2013/09/26(木) 13:32:14.91 0
あげ
598 :
名無し募集中。。。 :2013/09/26(木) 13:47:20.04 0
チワワからウルフに格上げだな
599 :
名無し募集中。。。 :2013/09/26(木) 16:54:56.76 0
チワワの皮を被ったウルフ
600 :
名無し募集中。。。 :2013/09/26(木) 17:23:54.53 0
猫かぶったライオン(ダーイシ?)
601 :
名無し募集中。。。 :2013/09/26(木) 18:49:08.91 0
鞘師の古武道といい今回の土着信仰といい けっこう和のテイスト入ってるよね
602 :
名無し募集中。。。 :2013/09/26(木) 19:34:37.65 0
■の作者さんて初期からいた人なんですか?
603 :
名無し募集中。。。 :2013/09/26(木) 21:22:28.41 0
あげます
604 :
名無し募集中。。。 :2013/09/26(木) 22:32:21.13 0
おっと
605 :
名無し募集中。。。 :2013/09/26(木) 23:08:30.44 0
「あれ、里保ちゃん何してるの?タマゴなんて並べて?」 「うん、今度バジルちゃん育てようと思って」 「へーこれタマゴの形した鉢植えなんだ?なんか、可愛いね…てか、また〜?懲りないんだろうね」 「うるさいなぁ!今度は余計な事しないで大事に育てるんだから」 「はいはい頑張ってね」 (でもバジルって春先に植えるんじゃなかったっけ?またダメなんだろうねw) 「うふふ♪早く芽がでないかなぁ」 (まぁ、楽しそうだから今度はうまく育って欲しいんだろうね) 〜数日後〜 「あら…りほりほのバジルちゃんちゃんと芽が出てるなの♪帰って来たら教えてあげなきゃ」 コトッ…カシャン!! 「え…カシャンって……キャー!落としちゃった。。。」 (;・e・)y-~~ <これはマズイことになったのだ 「って!ガキさんの真似してる場合じゃないわ!どうしよぉ…そうだ!確かお昼に作ったオムレツの・・・これで鉢植えはOKなの。あとは・・・やった事ないけど大丈夫よね?」 【治癒能力−植物だって生きてるの−】発動! 『はたしてバジル君の運命やいかに!!気になる続きは「Q期オフィシャルブログ」にて近日公開!!・・・あかん。。悲しい未来しかみえへん・・』 ホゼナント(この場を借りてミントくん、ラディちゃんのご冥福を心からお祈りいたしますw)
606 :
名無し募集中。。。 :2013/09/26(木) 23:53:15.19 0
ノリ*´ー´リ<いざとなったら腐る前に収穫ヤシ
607 :
名無し募集中。。。 :2013/09/27(金) 00:42:43.88 0
ヤシはカビが生えて腐ったことも異常な成長をしていた事も気付かなかったじゃないかw
608 :
名無し募集中。。。 :2013/09/27(金) 00:47:12.21 0
>>600 ほっぺた触られ過ぎてがるるーうなってるだーいし
マジでかわいかったね
609 :
名無し募集中。。。 :2013/09/27(金) 00:55:00.92 0
あのカットもう少し見たかったですよねー おやあゆ眠
610 :
名無し募集中。。。 :2013/09/27(金) 01:09:41.55 0
611 :
名無し募集中。。。 :2013/09/27(金) 01:20:54.85 0
川c*’∀´)<あなたに対しては100π返しだっ!! ノノ刀e _l‘)<0を倍にしても100倍にしても答えは0ですわ
612 :
名無し募集中。。。 :2013/09/27(金) 01:24:12.84 0
夜中に吹いたww
613 :
名無し募集中。。。 :2013/09/27(金) 01:45:17.33 0
フクちゃんの算数力はゼロを100倍したら100になると言われて信じちゃうレベル
614 :
名無し募集中。。。 :2013/09/27(金) 04:49:13.35 O
おは
615 :
名無し募集中。。。 :2013/09/27(金) 06:39:09.42 0
朝なんだろうね
616 :
名無し募集中。。。 :2013/09/27(金) 07:54:20.05 0
>>439-443 の続きです
●
降って湧いたような慌しさだが、平時は閑古鳥の喫茶リゾナント。
そのような状況がいつまでも続くわけもなく。
「お客さん、来ないね…」
「うん。さっきの人たちは私が昨日宣伝して来てくれた人たちだったから」
先ほどまでの混雑が嘘のような、静寂。
落差に戸惑う亜佑美に、春菜が混雑のからくりを明かす。さゆみとれいなに休みをプレゼントしようと思っていた春菜が、あらかじめ
常連客に今日のことを話していたのだ。
「せっかく衣梨のスーパーシェフぶりが発揮されると思ったっちゃけど」
「生田さん、料理上手なんですね」
「んふふ、もっと褒めて褒めて」
「さくらちゃん、あんま生田を褒めないで。調子に乗るから」
さくらに褒められ上機嫌な衣梨奈に、香音が釘を刺す。
リゾナンターいちのトリックスターが調子に乗ると誰にも止められないのは、戦闘も料理も一緒なのだ。
からんからん。
しばらく暇を持て余していたリゾナンターたち、客の来訪を告げるドアベルの音にこぞって反応する。しかし、それは決して歓迎でき
る来客ではなかった。
「ふうん、ここが喫茶リゾナントか。思ったよりちゃっちい店」 聞き捨てならない言葉を発する、気の強そうな少女。 少女がずがずかと店内に入ると、後ろからさらに二人の少女が続く。 「道重さんや田中さんはいないみたいだね」 「無駄足…じゃ嫌だからさ。この半人前たちに話聞いてみようよ」 店内を見回しさゆみとれいなの不在に気づく、色白黒髪の少女。それに、一癖ありそうな顔つきの少女が代替案を提示した。 「あなたたち一体…」 不躾に店に上がった三人組に、メンバーを代表して聖が一歩前に出る。と、あることに気づく。聖は、三人の顔に見覚えがあった。そ れは、相手方も同じようだった。 「どっかで見た顔だと思ったら聖じゃん」 「紗季ちゃん。それに憂佳ちゃんに花音ちゃん…」 小川紗季。前田憂佳。そして、福田花音。 明らかに戸惑いの表情を見せる聖を、心配したメンバーたちが取り囲む。 「なんねこの失礼な連中。聖の知り合い?」 「…うん。聖ね、リゾナントに来る前に能力調整のために警察の機関に通ってたことがあって」 「そんな説明じゃ、うちらの紹介になんないじゃん」 聖の言葉を遮る、大きな声。 紗季は明らかに悪意を持って、衣梨奈たちの前に立ちはだかる。
「あたしたちは、聖の『ごがくゆう』。ま、一般人に毛が生えた程度のこの子とうちら『エッグ』じゃ格が違いすぎるから、同じ机で 学んだわけじゃないんだけどね」 「あはは、サキチィ口が悪ーい。ほんとのことだから、仕方ないけど」 「二人とも、今日はそんなことを言いに来たんじゃないでしょ?」 紗季の悪意に乗っかる花音、そして二人を呆れたように諌める憂佳。 自分達へと自然と注がれる敵意など、まるで気にも留めていなかった。 「そんな偉い人たちが何の用?て言うか、何者?」 「あんたたちみたいな半人前を黙らせるには、論より証拠か」 鋭い視線を向ける香音に、花音が胸ポケットから黒い手帳を取り出し、鼻先に突きつけた。 二つ折りの手帳が上下に開くとそこには制服を着た花音の写真と、桜を象ったおなじみのエンブレムが姿を現した。 「警察関係者、ってことですか。それも能力者の」 「そういうこと。今日は道重さんと田中さんに聞きたいことがあったんだけどね。一度会ったことのある仲だし」 思わせぶりに、春菜の周囲を歩いてまわる紗季。 そして、再び足を止めて春菜に顔を近づけ、 「でもあんたたちも例の『赤の粛清』と戦ったんでしょ?しょうがないから今日はあんたたちの話を聞くだけで我慢してあげる」 と囁いた。 突如飛び出した「赤の粛清」のキーワードに、春菜は先日の戦闘を思い出し身を硬くする。 それを見た花音が意味深な、笑み。 「何ですか、急に笑ったりして」 「いやね。みんなあの人に完膚なきまでに叩きのめされたトラウマが蘇って、びびっちゃってるんじゃないかって思って」 今度は、聞こえるように。度重なる挑発。 気の長いほうではないメンバーたちが黙ってないのは言うまでも無く。
「あんた、いい加減にしい」 「お前らハルたちに喧嘩売ってんだよな?」 「いいじゃん、受けて立とうじゃない!」 衣梨奈に遥に、亜佑美。 負けず嫌い三人衆が揃って、啖呵を切る。 しかし。 「かにょんと紗季ちゃんのことは私が謝ります。私たちはただ、対『赤の粛清』戦においての情報収集のためにここに来ただけなんです。 道重さんだったら高橋さんの居場所を知ってるんじゃないかって思ったんだけど」 争いを好まない憂佳の一言によって、一触即発のムードは回避される。 「たなさたんもみにしげさんもいませんよーだ!」 明らかに自分達が馬鹿にされているのを感じ取ったのだろう。優樹が顔を顰めて、しっしっと追い払うポーズ。遥も隣で同じ事をする。 そんな様子を見ていた花音。不意にあっ、と声をあげ、それからにやにやと嫌な笑みを浮かべ始めた。 「ねえ花音、いいこと思いついちゃった」 「…何ですか」 「あんたたち、ちょっと顔貸しなよ。ここじゃ詳しいことも話せないでしょ?」 冷めた表情の里保に語りかけながら、視線をさくらのほうへと遣る。 確かに、何も知らない一般人の前で堂々と話すような内容ではないことは確かだった。
620 :
名無し募集中。。。 :2013/09/27(金) 07:57:52.58 0
621 :
名無し募集中。。。 :2013/09/27(金) 08:01:49.70 O
お疲れなんだろうね やはり平穏無事とはいかなかったんだろうね
622 :
名無し募集中。。。 :2013/09/27(金) 08:20:29.19 0
私がいっぱいなんだろうね 違うにょんかのん違いだにょん
623 :
名無し募集中。。。 :2013/09/27(金) 08:32:24.31 0
あやちょとはるなんはまだ出会わないのか…うわぁ気になる
624 :
名無し募集中。。。 :2013/09/27(金) 11:09:15.13 O
あやちょはるなんの出会いは劇的にって感じですか?
625 :
名無し募集中。。。 :2013/09/27(金) 12:24:08.22 0
■ ピュアホワイト −工藤遥− ■ はる……はる……ハル坊…… 「ん、なんだよぉ?まだ眠いよぉ」 純白の世界 どこまでも白いその世界に工藤遥は漂い、まどろんでいる。 おいおい、まだねぼけてんのか? くくく……こいつぁとんだうつけだぜ まぁいいや、どうせ『仮の宿』だ 「かり?なにそれ?」 ああ、だって、そりゃ、お前、『雌』だからよ、お前が。 『よりしろ』は『雄』に限る、『雄』の方が、思い切り、暴れられる。 「めすってなんだよっ!はるは女だぞっ」 ほほう?『女』ねぇ?俺には、ただの、言葉遊びにしか、聞こえんがなぁ。 おんなじ意味だろ、そりゃあ。 「雌と女はちがうだろっ!はるは女だ!そう!はるは……あれ?」
ふと工藤遥は思い出す。 いつもと違う自分の心に。 『女』の遊びは嫌い。『女』の社会は嫌い。 陰湿で、まどろっこしくて、ねちねちして、汚い。 『男』がいい。 『男』の遊びが好き。『男』の社会がかっこいい。 はるは男の子になりたかった。 いつも男の子に交じって男の子の遊びをしていた。 はるは男の子だぞっ。 そう、いつもの工藤遥なら、そう言ってはばからないはず。 これは工藤遥の深層意識。 これは工藤遥の本心の世界。 はるは『雌』なんだ…… 弟達とは……パパとは違う…… パパ……パパ…… パパ?パパ! やっと思い出してきたか? まぁそういうことだ
627 :
名無し募集中。。。 :2013/09/27(金) 12:25:42.58 0
俺としちゃ気がすすまねぇが、これも そうじょうからのたのまれごとと思えば、たがえるわけにも、いかんしなぁ とりあえず『おまえでもいいや』ハル坊 ま、よろしくな…… ところで、ハル坊、お前そのままでいいのか? 俺はかまわんが、お前はどうだ? そのまま、そこで、眠ってて、いいのか? 眠ってて、いいのか?
628 :
名無し募集中。。。 :2013/09/27(金) 12:26:47.11 0
629 :
名無し募集中。。。 :2013/09/27(金) 13:21:17.61 0
こりゃ本格的にウルフボーイだな
630 :
名無し募集中。。。 :2013/09/27(金) 15:29:47.91 0
631 :
名無し募集中。。。 :2013/09/27(金) 15:43:11.64 0
632 :
名無し募集中。。。 :2013/09/27(金) 15:47:49.88 O
僕は男の子だぞ!おりゃ!ってスレが昔あってだな
633 :
名無し募集中。。。 :2013/09/27(金) 16:02:08.38 0
634 :
名無し募集中。。。 :2013/09/27(金) 17:41:26.52 0
>>632 俺もそっち
作者もある程度は意識した上で書いているのか
635 :
名無し募集中。。。 :2013/09/27(金) 19:24:29.07 O
ほ
636 :
名無し募集中。。。 :2013/09/27(金) 19:33:01.84 0
>>631 シパパッの方じゃなかったんだから許してよw
637 :
名無し募集中。。。 :2013/09/27(金) 20:23:42.12 O
シパパとかフルーチェとか何のスレだよw
638 :
名無し募集中。。。 :2013/09/27(金) 20:27:24.51 0
フルーチェはまだ誰も言ってないぞ?w
639 :
名無し募集中。。。 :2013/09/27(金) 21:04:59.31 0
てかこんな話をしている中新作が来てるという…作者さんに申し訳ない汗
640 :
名無し募集中。。。 :2013/09/27(金) 21:33:51.70 0
他のスレ最近全然見てないから全くついてけないw
641 :
名無し募集中。。。 :2013/09/27(金) 22:30:40.74 0
逆にリゾスレ開いたことない人に言わせると何のスレかわからない謎のスレらしいぞ
642 :
名無し募集中。。。 :2013/09/27(金) 22:59:06.87 0
自分も最初の半年くらいは謎のスレ扱いだったw
643 :
名無し募集中。。。 :2013/09/27(金) 23:09:35.58 0
■ ピュアブラック −工藤遥− ■ ドォォオオオン! ズズゥン! 地響き。 アオオオオオオオオオン! グオォォォォッ!ガォォォォォン! 咆哮。 撓やかな靭やかな 漆黒の人狼が地を蹴って跳躍する。 四つ足の巨大な 純白の狼がそれを迎え撃つ。 激突。 唸り、噛み、斬り裂く。 純白の巨狼が、漆黒の人狼を捉える。 肩口ごと首を喰い千切り、下肢を投げ捨てる。 凱歌。 歌うように、雄々しく、高らかに吠える。 純白の狼が、見る。 その愛娘を。
644 :
名無し募集中。。。 :2013/09/27(金) 23:10:22.03 0
純白の狼を、見る。 その父親を。 パパ……パパ……! 漆黒。 純白の巨狼の喉笛が爆ぜる。 漆黒の、影が飛ぶ。 その傷を内側からこじ開ける。 漆黒の人狼が、引き千切る。 鮮血。 パパ! ぱぱぁあああああ! 白き巨狼はゆっくりと倒れる。 その首筋から、鮮血をまき散らし。 黒き人狼が見る。 内側より、白き巨狼を喰い破り。 黒き人狼が見る。 そう、お前を! ああ…… あああ…… うわああああああああ!
645 :
名無し募集中。。。 :2013/09/27(金) 23:16:55.57 0
>>643-644 ■ ピュアブラック −工藤遥− ■
でした。
*** *** ***
川´・_o・) <以上、代理投稿致しました
646 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 00:37:04.48 0
>>636 のせいで新作がシパパになっちゃってるじゃないか
647 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 01:01:38.49 O
これからホゼナンターもっと頑張らないとスレ維持できなくなるかも
648 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 01:03:40.87 0
>>646 「ぱぱ」を「しぱぱ」と読んじゃったんですか?w
649 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 01:09:43.44 0
てか631だけどホント申し訳ない!長い沈黙を破り復活した■■シリーズについうれしく浮かれてしまったorz でも突然の新作ラッシュ…作者さん創作意欲がわくようなきっかけとかあったのかな?
650 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 01:46:18.27 0
白がハルパパだとして黒は誰なんだろう?黒がハル坊?
651 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 02:04:58.81 0
>>641 >>642 自分は逆にまとめサイトから入って過去作品読みつつ平行してこのスレ来てロムしてただけだから最初狼が何かも分からなかったw
652 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 02:36:19.46 0
おやすみんみんだはー
653 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 03:11:14.02 0
寝るんだろうね
654 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 06:49:27.63 0
起きるんだろうね
655 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 07:07:14.81 0
656 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 07:34:19.71 0
厳しいねこれは相当 落ちる目安時間どれくらいだろ
657 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 08:40:53.81 0
ダークネスより恐ろしい…ホゼナンターの力を集結して乗り切るんだろうね
658 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 09:22:37.75 0
09/27 23:57 751->700 1h56m
09/28 00:43 734->500 50m
09/28 01:05 521->500 1h03m
09/28 01:41 521->500 1h18m
09/28 02:22 520->500 1h46m
09/28 02:52 522->500 1h50m
09/28 03:47 520->501 2h13m
09/28 05:06 522->500 3h05m
09/28 06:19 521->500 3h43m
09/28 07:15 521->500 3h47m
09/28 08:12 521->500 3h30m
09/28 08:42 521->502 2h56m
早いときは50分で落ちるのね
ご存知の方もいると思うけど参考に
http://mc.pgw.jp/yoho.html
659 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 09:36:57.69 0
調査乙 50分って厳しすぎる…
660 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 10:02:35.97 0
できるだけ会話にすれば多少は続きやすいかな
661 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 10:02:58.49 0
新作キター!!
662 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 10:26:39.03 O
ちさどぅですね
663 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 11:08:57.16 O
■の作者さん精力的にあげてくれてるね 楽しみが増える
664 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 12:36:23.08 0
あげ
665 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 12:36:30.69 O
ほぜ
666 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 12:39:30.49 0
共鳴してますなw
667 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 13:02:22.79 0
掲載前に感想言っちゃダメじゃんw ねぇ…ねぇねぇ…誰か…お願いします
668 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 13:23:48.19 0
>>641 確かにそうみたいw
31 名無し募集中。。。 2013/09/27(金) 20:32:48.19 0
リゾナントブルーのanotherストーリーって一回もひらいたことないけど何話してるんだろw
669 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 14:01:30.59 0
保全だろうね
■ ピュアグレイ −工藤遥− ■ 銃声、軍靴、轟音。 土埃の味、ガンオイルの味、砂利の味。 ストップウォッチ、マンターゲット、灰色の、壁。 遅い!22号! もう一度やり直し! 「ハァハァッ!うっ!ハァ!」 何やってる!22号!22号!22号!…… ……22号! 「うわっ!はいっ!」 担架、そして毛布、額には清潔な濡れタオル。 「はっはーまた倒れちゃった?22号」 「教官…岡井教官…」 「22号はまーじですぐ寝ちゃうんだからなーwアタシしごき過ぎかなぁ?」 「そっそんなことないです!教官はっ!岡井さんはっとっても素敵です!」 「ん?素敵?やだなぁなにいっちゃってんの22号wちょっと照れるじゃんかもーやめてー」 「やっ!そっ!そういう意味じゃなくて!えとえといやそういう意味で!」
「よかった。元気戻ってきたみたいじゃん。」 「え…はっはいっ!」 「よーしっ!」 岡井教官、セルシウスの岡井千聖は勢いよく毛布をはぎ取る。 「じゃあ訓練に復帰だぁ!とりあえず、腕立て1000回だあっ!」 「はっハイっ!」
研修生。 組織により新設された、下部組織。 その中でも能力覚醒前の子供たちへの戦闘訓練教官を岡井は引き受けていた。 工藤遥はそんな『無能力者として』研修生の最底辺にいた。 ほんの数か月前までは普通の小学生であったはずの彼女。 二人の弟とエキセントリックな父、元気な母に囲まれた幸せな日常。 今となっては、ほとんど思い出す事もない。 もう、何十年も前の事のように思える。 自分はなぜここにいるのか? そんなことすら考えるヒマもないほど、過酷な訓練の日々。 だがそんな過酷な日々を、正常な精神のまま耐え忍ぶには苦痛や恐怖による強制だけでは不可能だ。 (岡井さん……) 工藤は岡井千聖に恋をしていた。 尊敬し、憧れていた。 彼女は美しかった。 訓練は厳しかったけど、笑顔が素敵で、 一本気で、かっこよくて、男らしくて、かわいくて…… そして強かった。 リジェネーター 他の教官達がそう呼んでいるのを聞いたことがあった。 それが岡井千聖の異名。 どのような傷も、またたくまにふさがり完治する。 ナイフで刺されても、銃で撃たれても、 腕が千切れようが足がもげようが、まるで意に介さず戦い続ける狂戦士。 それが岡井千聖、特殊攻撃部隊『 Celsius 』の、まさに切り込み隊長。
いつも灰緑色の迷彩服を着くずし上半身を黒のタンクトップで締め付けていた。 浅黒く逞しい上腕の、そして、 たわわな胸の艶やかな光沢が、いつもまぶしかった。 どんな過酷な訓練も岡井さんが見てくれていれば耐えられた。 どんな疑問も絶望も岡井さんが見てくれているなら考えずに済んだ。 いまの工藤遥にとって、岡井千聖が希望だった。 いや、今の彼女にはもう、名前などない。 22号、ただの22号だ。 身長143cm。11歳。ただの、22号。
674 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 14:59:35.27 0
>>670-673 ■ ピュアグレイ −工藤遥− ■
でした。
以上、代理投稿
>まとめている人へ
行数の関係で分割したりしているので収録の際はしたらばの方のオリジナルの方をお願いします
675 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 15:15:34.10 I
>>674 乙です
ますます続きが楽しみです。22号ってなんですかね?
676 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 15:33:52.30 0
どぅーの身長が増えてるw
677 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 16:51:41.01 0
岡井少年と工藤少年の共演キタ! リゾネイターは娘。以外もなれるのか
678 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 17:55:36.56 0
もう477だよ
679 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 18:10:34.41 0
1時間でそんな落ちるんだ…
680 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 18:28:57.17 0
>>677 リジェネーターとリゾネーターはちがうんじゃないかな?
681 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 19:16:43.65 0
あげ
682 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 19:45:58.41 0
>>680 成る程!「リジェネ」か!!能力の名前だったのね勘違いしてたw
683 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 19:50:29.90 O
不死者とリジェネーターの違いはなんだろう 死なないけど回復できないゾンビみたいなもんか
684 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 20:31:23.19 0
age
685 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 21:05:22.30 O
hoge
686 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 21:45:34.27 O
40分で底まで落ちてるし
687 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 22:00:23.96 0
■■シリーズはみんなで考察したくなるから保全がしやすい! リジェネは再生能力なのかな?
688 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 22:17:51.51 0
不死者は死なないしリジェネイターは例えば首が切れたら死ぬんじゃないかな?
689 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 22:29:17.60 0
690 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 22:39:52.07 0
おお!このPVのイメージだった訳ねよくきがつくなぁ
691 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 23:07:38.24 0
保全ヤシ!
692 :
名無し募集中。。。 :2013/09/28(土) 23:34:19.63 0
白 黒 灰色ときて次は…なんだろうか
693 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 00:08:48.13 0
銀→金とか?w あとは任せましたわ…おやすみずき〜
694 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 00:28:48.80 0
>>690 川´・_o・) <あくまで「参考動画」ですカラナ!↓ここらへんの
浅黒く逞しい上腕の、そして、
たわわな胸の艶やかな光沢が、いつもまぶしかった。
浅黒く逞しい上腕の、そして、
たわわな胸の艶やかな光沢が、いつもまぶしかった。
浅黒く逞しい上腕の、そして、
たわわな胸の艶やかな光沢が、いつもまぶしかった。
川*^A^) <大事な事なので3回言いましたよ HAHAHA!!
695 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 01:15:58.20 0
鈴木しか思いつかんな↑
696 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 02:03:27.77 0
age
697 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 03:02:00.62 0
寝るのだよ
698 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 03:41:46.49 0
落ちないことを祈る
699 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 04:45:19.19 0
寝たいんだろうね
700 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 04:47:15.14 0
そんなに今落ちやすいのか
701 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 04:48:01.17 0
500で圧縮かかるとか何とか 常駐してるスレ殆ど落ちててびっくりしたよ
702 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 05:03:37.22 0
703 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 06:35:46.20 0
早起きほ
704 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 07:21:43.68 0
キョーニュージャー、この後すぐ!
705 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 08:25:55.19 0
ハル坊の最新ブログに萌え狂いかけた じっちゃんが通りますよ
706 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 08:50:19.50 0
( ・e・)<念の勇者!キョーニューガキサン! ノリo´ゥ`リ<電撃の勇者!キョーニューキラリ! 从*` ロ´)<増幅の勇者!キョーニューレイニャ! ||9|'_ゝ')<πルックの勇者!キョーニューナマタ! 川c*’∀´)<フランスの勇者!キョーニューダーイシ! 『巨乳+人間』。6000年の時を超え、地球を守る為に今、史上最強の『揺れイブチーム』が誕生した。聞いて驚けぇぇっ!! 重乳戦隊!キョーニュージャー!! ペタリンチョ!!
707 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 09:26:27.39 0
708 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 09:43:14.45 0
フランスの勇者って何だよw て言うかキョウリュウジャー視聴者このスレに何人いるんだ
709 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 10:03:17.39 0
というかπルックとフランスって…能力じゃねーw
710 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 10:17:37.19 0
はぶられたヤシ
711 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 10:49:29.60 0
ヤシはピンチに現れる6人目のヒーローだから………
712 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 11:42:52.87 0
ホゼナンターレッド!
713 :
名無し :2013/09/29(日) 11:44:36.39 0
『ラヴ&ピィ〜ス!』 〈HERO! HERE WE GO!〉 1−1 工藤遥は指令室の中央に立っていた。 周りを道重さゆみ、譜久村聖、生田衣梨奈、鞘師里保、そして石田亜佑美の5人が囲む。 鈴木香音は、出血のダメージが大きく立ち上がれない。 さゆみ達5人は、千里眼の映像を共有するため、工藤の頭に手を乗せた。 関根梓と6人の仲間、および8匹の犬たちは、全員同じ部屋にいた。 ダークネスの研究員は全員脱出したのか、一人も見当たらない。 7人の虚ろな目をした少女達は、バラバラの方向を向いてマネキンのように立っていた。 「さゆみは梓さんを助けに行く。皆は香音ちゃんを連れて急いで逃げて。 さゆみは、梓さんを正気に戻して、一緒に瞬間移動するから」 「道重さん!えりも行きます!えりがおらんと、梓さんの洗脳は解けませんよ!」 さゆみは生田の顔を見て頷いた。 「えりぽん、ありがとう!じゃあ、みんな、急ごう!」 ドアへと踏み出したさゆみの細い足が、突然ガクンと折れ曲がった。 そのまま床に倒れ込んださゆみを、譜久村たちが取り囲む。 譜久村がさゆみの上半身を抱き起して名前を呼ぶ。だが、さゆみの目は開かない。 さゆみのやつれた青白い顔を見て、譜久村が言う。 「道重さん、もう限界だったのかも。電流のダメージも残ってるだろうし……」 「うん……。この前心臓を斬られたときの出血も凄かったし、きっと無理してたんだよ」 心配そうにさゆみを見つめる鞘師の肩に、生田が手をかけて力強い口調で言う。 「里保、聖!道重さんのことは任せた!えり、一人で梓さんたちを助けに行く! ここは、世界一のエスパーを目指しているこの私がHEROになるけん!」 生田を除く全員の顔が、不安で曇った。
714 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 11:51:29.71 0
1−2 結局、梓たちの救出には、譜久村、生田、鞘師の三人が向かうことになった。 「ハア、ハア、ねえ、里保ちゃん、その手に持ってるの、みーこさんの刀?」 「ハア、ハア、うん、なんか大事そうにしてたから」 「ハア、ハア、もう時間が無いけん、おしゃべりせんと全力で走ろ!」 一方石田は、さゆみを背負って、来るときに通った洞窟を逆走していた。 隣には鈴木を背に走る工藤がいる。 額に汗を感じつつ、石田は、さゆみの軽さに驚いていた。 (道重さん、こんな華奢な体で、私たちを引っ張ってくれてたんだ……) 石田の胸に、熱い思いがこみ上げてきた。 「あゆみん!ストップ!」 走りながら進行方向を千里眼で探っていた工藤が、大声で叫んだ。 「前から何か来る!」 石田は急いで通路の両脇を見る。 運よく、四人が隠れるのにちょうど良い大きさの石筍があった。 「どぅー、あそこ!」 二人は灰色の石筍の陰に隠れると、さゆみと鈴木を背中からおろした。 そして、岩肌に手をかけ、息を飲んで通路を見つめた。 数秒後、一匹の黒い獣が、禍々しい気を撒き散らしながら二人の眼前を駆けていった。 「……どぅー、……あれ、何?」 工藤は目を閉じて獣の行方を追っている。 「……いた……これ、黒豹だ……。ハル、動物園で一回見たことある……」 「黒豹?……で、そいつはどこに向かってるの?」 「階段をどんどん降りてる……。まずい!そっちには譜久村さん達がいる!」 石田は映像を共有すべく工藤の肩に右手を伸ばした。指先が恐怖で震える。 だが、石田の手が乗った工藤の肩の震えは、それ以上であった。
715 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 11:57:55.94 0
1−3 譜久村・生田・鞘師は、広くて真っ白な部屋にたどり着いた。 正面に金属製の扉があり、「実験室」と書かれたプレートが嵌め込まれている。 左の壁には「No.6:セキネアズサ」というように、梓たち7人の名前が並んでいた。 譜久村は高橋の力を使って実験室の様子を探り、閉ざされた心が7つあるのを確認した。 「間違いない、梓さんたちはこの実験室の中にいる」 扉の横のパネルを操作していた鞘師が振り返る。 「この扉、ロックされてる!」 譜久村は、新垣の精神干渉の能力も複写できる。 だが、梓たちの心を覆っている殻は固く、譜久村の手に負えるものではなかった。 「えりにまかせて!」 生田が両手を扉の方に向ける。そして、目を閉じて、精神を集中させ始めた。 譜久村と鞘師は、祈るように生田の顔を見つめる。 (!?) 突然鞘師の背筋に悪寒が走った。 鞘師は何かに弾かれたように動き出し、体当たりで生田を突き飛ばす。 次の瞬間、鞘師の体を、5本の黒い線が貫いた。 「里保!」 床に倒れている生田は、鞘師の体が赤い血を噴き出すのを見た。 さらに、その向こうにいる譜久村の体にも、同じように5本の黒槍が突き刺さっている。 「聖……」 10本の槍の柄をたどると、それらは全て、一人の女性の両手から伸びていた。 鞘師が、鮮血とともに、その恐ろしい名前を口から吐き出す。 「……R……」 「さやしちゃんだっけ?私の名前、憶えていてくれたんだ」 Rはそう言うと、10本の黒い槍を元の指の形に戻した。 鞘師は扉に背を預け、ズルズルと滑り落ちる。 Rは微笑みながら、ゆっくりと、鞘師の方へ近づいていった。 《総員退避。総員退避。爆破まで、あと20分、あと20分。繰り返します……》
716 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 12:04:40.82 0
〈さあ立ち上がろう!〉 2−1 Rは園児に語りかけるように、優しい声を出す。 「お嬢ちゃんたちは、また今度改めて殺してあげるからね。 お姉さんはこれからお仕事をしなくちゃなの。だから、さっさとお家へお帰り」 鞘師は、Rを睨んだまま、生田にささやく。 「……えりぽん……KY波は?」 「ムリ……、えりの能力は、こいつには通用せん……」 床にぺたんと座り込んでいる生田は、すでに戦意を喪失している。 Rは歩を進めつつ、生田をちらっと見た。 「そこの黄緑色のTシャツの子は、たしか精神系の能力者だったわね。 じゃあ、私の心の中がどうなってるか、もう分かっちゃってるんだ?」 Rは、鞘師の2mほど手前で立ち止まった。右の拳が、棘の生えた鉄球に変形していく。 「早くどきなさい。さもないと、これであなたの頭をミンチにしちゃうわよ」 鞘師は表情を変えず、Rの狂気に満ちた眼差しを睨み返す。 「いい目してるわね〜。私のSっ気がビンビン刺激されちゃう」 そう言うと、Rは、鞘師めがけて右腕を高く掲げた。 「ぐわあっ!」 絶叫とともに、Rの体が突然緑色の爆炎に包まれる。 鞘師は床に落ちていた日本刀を左手で拾い、立ち上がって跳び出した。 燃えあがるRの体の横を、鞘師が風のように通り過ぎる。 銀色の刀身が、煌めきながら人型の緑炎を斬った。 刃先を右斜め上に掲げた姿勢で、鞘師の動きが止まる。 同時に、炎に反応した天井のスプリンクラーが作動した。 Rの足元の棒切れで揺らいでいた小さな緑炎が、ジュッと音を立てて消える。 譜久村が鞘師に駆け寄ろうとする。それを、鞘師は、左手を伸ばして制した。 「ウフフ、ショボい火ね。あの中国娘のと比べたら、月と、すっぽんのフンだわ」 そう言って振り返ったRの漆黒の体には、かすり傷一つ無かった。
717 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 12:15:46.84 0
2−2 「火で攪乱しておいて、刀で斬りつける……、作戦としては悪くないわね。 そこのコピー能力者、さっき、さゆの力を使って、自分の傷を治してたでしょ? その時間をかせぐために、あなたは座ってじっとしてたのよね? でも、残念でした。私のこの完璧なボディは、そんなナマクラ刀じゃ斬れやしないわ」 スプリンクラーの水が止まり、噴出口の端の穴から、大粒の滴が不規則に落下する。 Rの右手が鉄球から元の五本指に戻る。 そして、両手の指先が先刻のように鋭く尖り始めた。 「時間がなくなってきたから、さっさと終わらせるわよ……ほい!」 黒い槍が、再び鞘師と譜久村を襲う。 譜久村は水浸しの床を前転して躱すが、右の太腿が一本の黒槍に貫かれる。 痛みをこらえ、急いでさゆみの生写真を取り出す。 だが、残った槍の穂先が瞬時に蛇の頭部と化し、その写真に喰らいつき、引き裂いた。 回復手段を失って動揺する譜久村の全身に、黒い蛇が次々と噛みつく。 一方、鞘師は、5本の黒い線を縫うようにして距離を詰め、Rの腹部を刀で切りつけた。 金属音がして、二人の間から光る回転体が跳び出す。 それは、シュルルという音をたて、放物線を描いて床に落ちた。 Rの背後で鞘師が振り返り再び身構える。 握っている日本刀の刀身は、半分の長さしかない。 「だ〜か〜ら〜、無駄だって言ってるでしょ」 Rは譜久村に噛みついていた左手の指を元に戻す。 呻き声とともに譜久村が倒れる。 Rの右手が形を変え、今度は大きな偃月刀になった。 額に汗を流しつつ、鞘師が生田を叱咤する。 「えりぽん!早く梓さんの意識を戻して!こいつはうちが食い止める!」 その叫びが、生田の怯気を蹴飛ばした。 生田は座ったまま、震える両手を実験室の方へ伸ばす。 それとほぼ同時に、扉の向こうから、「パンッ!」という乾いた爆発音がする。 Rの口許が愉しそうに歪んだ。
718 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 12:27:34.40 0
2−3 「R!何をした!?」 鞘師が叫ぶ。 「はい!これでもうあんたたちは瞬間移動できなくなりました〜」 「何!?」 「No.6が飼ってるあの犬どもの一匹に、発信機を埋め込んでおいたの。 そうしないと、どっかに飛んでったときに探すのが大変でしょ? そしてぇ、その発信機にはぁ、爆破装置もついていたのでぇ〜す!」 Rの左手の人差し指が、ベルトのバックルの横のボタンをさすっている。 「このやろおおお!」 生田が、雄叫びをあげながら立ち上がった。 顔を怒りで紅潮させ、Rへ突進し、全力の蹴りを腹部に打ち込む。 だが、剛質化したRの体には、ダメージがまったくない。 逆に、Rの偃月刀が、生田を肩口から袈裟切りにする。 「……くっ、うおりゃあああ!」 それでも生田は倒れず、Rを殴り続ける。 生田の拳はRの顔にも当たるが、やはり剛質化させた皮膚がそれを弾き返す。 拳の皮膚が裂け、Rの体のあちこち赤い斑点が生まれていく。 Rは生田の攻撃を避けもせず、呆れ顔で言った。 「こいつ、バカなのね……。ウザいわ!」 Rは、偃月刀を生田の右胸に突き刺した。 刃を抜くと、傷口から鮮血が溢れ、Rの体に降りかかる。 生田は床に崩れ落ち、動かなくなった。 《総員退避。総員退避。爆破まで、あと17分、あと17分……》 Rは目を細めて、鞘師の方を向く。 「さて、メインディッシュといきますか」 生田の無残な姿に、鞘師の怒りが滾り始める。 鞘師は、折れた日本刀を、無造作に投げ捨てた。
719 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 12:33:08.24 0
〈ああやってこうやって〉 3−1 鞘師は床に落ちていた鞘を左手で掴み、その鯉口を腰に当てた。 腹部には、黒い槍によって刻まれた大きな傷がある。 その傷口から湧き出る血が、鞘の中に吸い込まれるように滑り込んでいく。 一方Rは、左手を、右手と同じように曲刀へと変形させた。 両者が睨み合う。 数秒間の静寂。 先に、Rが動いた。 Rは両腕を鋏のように交差させ、鞘師の首に迫る。 鞘師は十分にひきつけてから、後ろに躱し、右回転しながら鞘でRの両腕を払う。 そして、その勢いを維持して270°回転すると、そこで鞘から血を抜き出す。 紅色の弧が、鞘師を中心に水面の波紋のように放射され、Rの胴体を横切った。 (!?) 鞘師は、左肩に衝撃を感じた。 衝撃はすぐに激痛に変わる。 (だめ……じゃったか……) Rの右腕の刃先が、鞘師の左鎖骨を割り、深く食い込んでいる。 「さすがは次世代エース。見事な動きね」 Rの体にも、鞘師の斬撃に沿って一筋の赤い線が走っている。 だが、そこに付着している血は、鞘師のものだけであった。 「ここまで深く斬られたのは、初めてかも……」 そう言ってから、Rは左足で鞘師の胸を踏みつけ、偃月刀から鞘師を外した。 鞘師は仰向けに倒れ、苦しそうに呻く。 「もうおしまい?……つまんないの」 Rは、胴体の斬撃の跡を塞ぎながら言った。 「せめて最後は、最高の断末魔を聞かせてちょうだいね……」 Rは、血に染まる偃月刀を、高々と振り上げた。
720 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 12:36:45.76 0
3−2 「痛!」 Rの背中に、何か小石のようなものがぶつかった。 振り返ると、数メートル先から、小柄な少女が猛然と突進してくる。 Rは急いで前面の体表を厚く、硬くした。 「どりゃああ!」 少女は叫びつつRの体を殴る。だが、防御を固め終えたRにはダメージがない。 それでも、その少女、石田亜佑美は拳を止めない。 「しつこい!」 Rは胸板を剣山状に変形させた。 「っつう!」 石田は顔を歪め、数歩後ろに下がる。 Rは前に踏み出し、偃月刀で石田に斬りつけた。 石田はあっさりと床に倒れ伏した。 「……勢いの割に打たれ弱いのね。……それにしても次々と、まるでゴキブリだわ!」 俯せの石田を見下ろし、Rが両腕を上げる。頭上で組んだ両拳が金槌のような形になる。 「ゴキブリは大っ嫌いだから、これでぺちゃんこにしちゃおっと!」 Rがサディスティックに微笑む。 その背後で、鞘師が、ゆらりと立ち上がった。 鞘師の全身から、むき出しの闘気が溢れ出る。 Rはそれを感じ取り、振り返らずにほくそ笑んだ。 (ウフフ……、死力を振り絞った最後の一撃ってわけね……、いいわ……、最高よ……) Rは体表の自由に動かせる層を柔らかくして流動させた。 そして、それらを背面に集中させ、分厚い、鋼の鎧を形成した。 (さあ、来なさい。すぐに絶望させてあげるから……) Rが待ち構えている。 ふと何かが足元に落ちる音がした。それと同時に、荒々しい怒りが背後で爆発する。 だが、それは、夜空を一瞬だけ照らす打ち上げ花火のように、すぐに消えてしまった。 Rの耳は、鞘が床に落ちる固い音と、少女が倒れる鈍い音とを、続けざまに聞いた。
721 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 12:40:07.94 0
3−3 おかしい。 体の奥に激痛を感じる。 あのガキが放った血の斬撃は、剛質化した鋼の肉壁が完全に防いだはずだ。 Rは慌てて両手を元に戻し、右手で背中を調べてみた。 (何よ、これ……) 背中の中央からやや左上の辺りに、半径5cmほどの丸い窪みがある。 その最も深いところから、生温い血が勢いよく流れ出ている。 「R!」 突然名前を呼ばれたRは、急いで背中の穴を塞ぎつつ、その声の方を見た。 「その血の量、ヤバいんじゃない?ひょっとすると心臓に穴が開いちゃってるかも」 そこには、顎を少しだけ上げて、冷ややかに笑っている道重さゆみがいた。 Rの能力は体表の剛質化である。ただし、全身を固めれば、全く動けなくなってしまう。 よって、剛質化させるのは、攻撃に使用する部分と、攻撃を受け止める部分に限られる。 さらにRは、それらの武器や鎧を作る材料を、体表を流体化させて集めることもできる。 さゆみは、Rの体中に付着していた血痕が移動するのを見て、すぐそれに気が付いた。 そこで、鞘師の攻撃に備えてRが背中を固めた時、そこに小石を埋め込ませたのである。 剛質化した部分は感覚が無くなる。武器や鎧が痛みを感じたら、使い物にならない。 だが、今回は、それが仇となった。 石田は立ち上がり、ドヤ顔をRに向け、掌の上で小石をフワフワと浮かせた。 《総員退避。総員退避。爆破まで、あと15分、あと15分……》 Rは強い。 深手を負っているとはいえ、さゆみと石田を一瞬で屠ることなど造作もない。 だが、石田の肩越しに見えるさゆみの余裕の笑みが、Rを惑わせる。 (その顔、何なのよ!他にもまだゴキブリがいるって言うの!?……クソッ!!) 激痛と疑念と混乱が、Rの牙を折った。 Rは再び黒豹に変身し、さゆみを数秒間睨みつけてから、部屋を跳び出していった。
722 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 12:48:58.57 0
〈Ending:感謝と勇気〉
(助かった……)
さゆみは一瞬安堵した顔を見せてから、急いで譜久村のもとへ走った。
そして、譜久村の傷をすぐに治し、続いて生田の治療を始めた。
さゆみと接触した譜久村は治癒能力が使えるようになり、鞘師の治療にとりかかった。
傷の癒えた生田が言う。
「道重さん、梓さんのワンちゃんが死んじゃったんです!もう逃げられません!」
「えりぽん!ワンちゃんはまだ死んでないよ!」
鞘師の傷口に手をかざしている譜久村が叫ぶ。
「えっ!?」
「さっき道重さんの作戦を皆に伝えているとき、ワンちゃんの苦しむ声が聞こえた!」
「石田!扉は開けられそう?」
扉の横にあるパネルの数字を叩きながら、石田が答える。
「だめです!パスワードが分からないと、どうしようもないです!」
《総員退避。総員退避。爆破まで、あと13分、あと13分……》
「生田!急いで梓さんを目覚めさせて!向こうからなら扉を開けられるかもしれない!」
さゆみはそう指示してから、石田に近づき、肩の傷口に手をかざした。
「……道重さん大丈夫ですか?顔色、すごく悪いですよ」
「もう平気。さっきは心配かけてごめんね。それにしてもあゆみん、よく頑張ったね。
あのRに向かっていくなんて、あゆみんも、皆も、すごく勇気があると思う。
さゆみの無茶なお願いを聞いてくれて、本当にありがとう!」
治療が終わると、さゆみは両手で石田の頬を柔らかく包んだ。笑顔の石田は思う。
(私が勇気を出せるのは、この『ありがとう』が聞きたいからなのかもしれない……)
―おしまい―
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
以上、
>>713-722 『ラヴ&ピィ〜ス!』でした。『みかん』の続きです。
次回は生田がHEROです。
723 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 13:33:19.55 0
乙です 読む前保全
724 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 13:46:47.24 0
まさか小石だけ操る能力でこんな戦いが出来るんだと感心そして策士としてのさゆに驚愕
725 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 14:40:14.59 0
>>706 川´・_o・)<・・・
川*^A^)<・・・
川=´┴`)<・・・
从*´◇`)<・・・
ノノ刀e _l‘)<・・・貧乳がよってたかって・・・・慰みあい?プププwwww
726 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 15:23:52.31 0
新作きてるよあげ〜
727 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 16:00:43.62 0
>>722 熱い戦い乙ですた
腕を色んな形状に変化させるRを読んでいてプロトタイプという洋ゲーの動画を思い出したw
今回ちょっとヘタレな所を見せた生田は次回で名誉回復できますかね
728 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 16:14:46.55 0
>>725 ジュンジュンがそこにいるのはおかしいッ!
729 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 16:16:38.84 0
730 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 16:27:14.00 0
まーちゃんは見事なまでにまん丸の 美乳だけど巨乳じゃないじゃん
731 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 16:46:11.21 0
さくらっきょは…違うか?
732 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 16:58:27.74 0
>>725 ( ・e・)<出たな!デーボイン軍め!!
733 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 17:06:55.11 0
おまえらおっぱいの話になると とたんに饒舌になるな
734 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 17:09:41.24 0
太古の昔よりリゾナンターとおっぱいには切っては切れぬ因縁があるのじゃ
735 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 17:10:42.82 0
>>728 意外とジュンコは美乳ってイメージだけど?
736 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 17:50:29.04 0
真のキョーニュージャーが保全しておきますわ
737 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 17:58:04.59 0
>>304-310 の続きです
レス数が700まで進んでいて驚きました
話が揉みあg 盛り上がっているようですね
投下開始↓
738 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 18:01:22.34 0
高橋さんの拳が光り始めた バッ! 黒翼の悪魔が高橋さんから離れた 「はあっ!」 光る拳が黒翼の悪魔の脇腹を掠める 服の一部が消えて穴が空いた 「……やっぱり凄いね、このチカラ」 穴が空いた服を見ながら呟いた これが、高橋さんの能力 光に触れた総てのモノを、消し去る能力 「消えたくなかったら、人間を滅ぼすなんて止めろ!」 「無理だね」 「だったら、あんたが消える事になる!」 黒翼の悪魔に向かって行き、光る拳を突き出す 「凄いチカラだけど」 光る拳が黒翼の悪魔の右耳を掠めた 当たった髪が宙を舞い光に照らされる
739 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 18:02:30.54 0
「当たらなきゃ意味無いよ」 この能力の前でも余裕の表情をしてる 続けてラッシュを繰り出す高橋さん 全部かわされてる これじゃ、全然状況が変わってない 黒翼の悪魔の表情が違う 何か、考えてる? 「……当たらないんじゃ無いね。当てる気、無いよね?」 当てる気が無い? 「気付いたか」 高橋さんが攻撃を止めた どういう事? 「こっちは死なせても仕方無いと思って戦ってるのに、そっちは助ける気があるんだ。甘いんじゃないの」 「カタチは違うにしろ、あーしらは4人の仲間を無くした。無くなったモノは、元には戻らん事を知っとる。出来れば、何であれ無くさずに済ませたい」 「人間の敵の、あたしの命も?」 「……そうや」 「でも、こっちは本気だから。そっちも本気で来ないと、死ぬよ?」 黒翼の悪魔が右手を前に出す
740 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 18:05:02.54 0
──重力制御──ブラック・ホール 黒翼の悪魔の手元が黒く……暗くなった 高橋さんの髪がそこに吸われる様になびく 「横向きの重力!?」 ──光速移動──テレポーテーション 黒翼の悪魔から距離をおいた 「何や……それ」 「最強の重力、ブラック・ホール。音も、熱も、光すら逃げ出せない」 ブラック・ホールって宇宙にあるアレ? 黒翼の悪魔は、そんなとんでもない能力も使えるの!? 「それで人間を吸い尽くす気なんか」 「吸う≠セけじゃ無い。吸った先には何も無い。引き寄せられて、潰されて、終わる。ゴミすら残らない。言ったでしょ。人間が築いたモノも遺さないって」 きっと、街とかビルとか、全部を無くす気なんだ あたし達の、リゾナントも 「始めから、愛ちゃんと田中っち、2人が手に入れば良かった。ここまで抵抗されると思わなかったけど」 地面に押さえ付けられてた重力が無くなる 助かった……訳じゃ無いよね 「従う者か、使える者が居れば良い」
741 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 18:08:30.65 0
黒翼の悪魔が右手をあたし達に向けて来た 「他は要らない」 ──重力制御──ブラック・ホール 「「「「「「「「うわっ!!!!!!!!」」」」」」」」 みんなブラック・ホールに吸い寄せられる ヤバイ! ヤバイヤバイ!! みんな吸われて潰されちゃう! 「みんな捕まって!」 ──精神干渉──ライン・マニピュレート 新垣さんがワイヤーを近くの手すりとみんなに巻き付ける 助かった でも、いつまでも耐えられるか…… 「みんな!」 ──光速移動──テレポーテーション あたし達と黒翼の悪魔の間に高橋さんが現れた 「何のつもり?」 「……母親って、こんな気持ちなんかの。自分の子どもは、何があっても守りたい、って」 「何だって?」
742 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 18:11:25.27 0
ブラック・ホールに吸い寄せられる高橋さん 「愛ちゃん!? あんた何考えてんの!」 「ガキさん。その子らの未来、今回はあーし1人で守らせて。最初で最後、やけどな」 最後って? 「絶対にあんたを止める。あーしの総てを賭けて」 「この状況で、何が出来るの? 愛ちゃんの能力は効かない 「言ったやろ──総てを賭けて≠チてな」 え? どういう事? 「……まさか」 「吸い尽くせない程の光、浴びせてやる」 「命を捨てるつもり!?」 「あんたが求めたチカラ、その身で知れ」 高橋さん……死ぬつもりなの!? 「「「「愛ちゃん!!!!」」」」 「「「「高橋さん!!!!」」」」 振り返って、笑顔を見せる 「今までありがとう。あーしの愛しい娘達」 ──光使い──フォトン・マニピュレート
743 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 18:14:02.26 0
高橋さんの 全身が 光る 太陽の様に 眩しく 光る 光が消えたら 高橋さんが 消えてた 高橋さんだけが 消えてた
744 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 18:16:02.48 0
投下完了↑
>>738-743 『この地球の平和を本気で願ってるんだよ!』16
>>312 伝説は塗り替えるモノだと思っています
ここでも
リアルでも
(updated) さあ、行こうか。
745 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 18:23:59.04 0
ここ最近、作品によって使ってる能力が変化に富むようになってきて頭が付いて行かなくなってきてる なんか作品ごとの能力リストがあったらいいのに
746 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 18:29:54.89 0
>>737 揉みあgってってw
更新乙です愛ちゃんが…太陽になってしまった…
747 :
>>745 コピペして作者さんに書き込んでもらうか? :2013/09/29(日) 18:31:34.48 0
タイトル→ 高→ 新→ 亀→ 道→ 田→ 久→ 光→ 純→ 琳→ 譜→ 生→ 鞘→ 鈴→ 飯→ 石→ 佐→ 工→ 小→
748 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 18:33:52.29 0
確かにオリメンはほぼ固定だけど910期は作品によって違うからねぇ…でも一覧作っちゃうと『米』のネタばれになりそうじゃない?w
749 :
>>745 コピペして作者さんに書き込んでもらうか? :2013/09/29(日) 18:42:39.67 0
用語wikiさわれるなら協力したい… でもやり方わからんしそもそも失敗して消えたりしたらば迷惑だし… 他にも同じような人いそうだけど
750 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 19:18:09.92 0
>>748 読者全員が覚えてるとは思ってないだろうけど
多分作者さんも全部覚えてる読者もいることを前提に書いてるだろうし
ネタばれにはならないんじゃない?既出情報扱いってうか、実際既出情報なわけだし
751 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 19:22:46.33 0
>>748 意外と亀井ちゃんとか小春とかレパートリー多い
752 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 19:32:24.57 0
>>751 オリメンでも愛佳とかジュンリン8期組は結構物語の世界が違っても固定気味?かな
小春とか亀ちゃんは話によってサポ能力と攻撃能力で違ったりするね
753 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 19:34:51.19 0
>>750 確かに…ホントに全部覚えている人いそうだもんなぁ
754 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 19:50:39.38 0
それこそ
>>744 の光設定とか使ってる人いない人の差がわかりにくかったりするから
シリーズものとかだと結構混乱する
755 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 20:09:05.40 0
>>749 原稿書いて管理人さんに更新してもらうとか?
756 :
>>745 コピペして作者さんに書き込んでもらうか? :2013/09/29(日) 20:36:42.34 0
>>755 スレが変わるたびにリンクとスレ名をちゃんと更新してくれてる方だから手前とらせるのも申し訳ないなと
「書きたい」「増やしたい」は個人のエゴだし
何かあれば用語議論スレで話しましょう
757 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 20:37:04.29 0
過去作全部は無理にしても現在進行中の話だけでも出来たら良いね
758 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 21:36:44.19 0
作品内で説明してくれてたりするけど 同じ能力でも解釈違うみたいだから整理が大変そうだ…
759 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 21:37:45.53 0
浮上
760 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 21:46:47.43 0
wikiは触れますが昔の能力ならある程度把握しているものの 最近の作品となると申し訳ないながら自信がないですね… 独自世界のシリーズが一気に増えましたもんね
761 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 22:01:31.70 0
今は完全にパラレルワールドって感じで話が各々確立してるから…でも根っこの部分は繋がってるから面白い反面混乱しやすいのかもね
762 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 22:10:47.17 0
確かに昔はそれぞれの話をひと繋ぎにしても違和感なかったからね あれは作者同士が互いの話を読みつつ他作の邪魔にならない展開をしなきゃいけない至難の業
763 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 22:18:22.89 0
世界観を認めリゾナントを楽しんでた当時
764 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 22:22:39.29 0
>>762 >>763 そんな現在だからこそ世界観を繋ぐ「米」は貴重なんだな!
作者さん大変そうだけど…がんばって生田ー!
765 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 22:23:43.69 0
まあ今の作品群も細かい設定とかではリゾナントしてるんだからそれはそれで楽しいよ
766 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 22:35:50.56 0
>>762 いや昔もずいぶん違和感はあったよ
でも登場人物が少ない分、その違和感の数が少なかったから
767 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 22:43:44.52 0
>>764 『米』が完結した後リゾナンターの世界(新作)にどんな影響を与えるのか今から楽しみ!!
768 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 22:45:45.27 0
今の世界観が別の平行世界みたいな方が話のジャンルは広がりやすいと思う 推理小説みたいな話も読んでみたいな
769 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 23:14:18.98 0
こういう時こそ保管庫漁り 保全もしつつね
770 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 23:14:33.29 0
したらばの住人に色々聞いちゃうスレみたいな感じで
作者さんが
>>747 を自己申告できる新スレ立てるとか?
771 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 23:19:21.03 0
772 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 23:27:01.88 0
773 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 23:27:06.05 0
もちろん知識ある人が 作者さんの代わりに書いてもOKな感じ?
774 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 23:28:23.49 0
■の続きがキテター 最近ハイペース更新でうれしい限り
775 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 23:28:36.30 0
>>771 新スレも良いが既存スレで使えそうなのがあれば再利用しません?
776 :
名無し募集中。。。 :2013/09/29(日) 23:57:18.11 0
>>773 いいんじゃない?もし違ってたら作者さんやホゼナンターが指摘修正してくれるだろうし
777 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 00:25:28.43 0
■ ピュアカプセル −工藤遥− ■ 工藤遥は、まどろみの中にいる。 (なんだ……?ここは…?はる何やってんだろ……?) 薄く目を開ける。 淡い、白色の光に包まれている。 (すこし…しょっぱい……あったかい……) 楕円筒形のカプセル。 無色透明な溶液の充満した、その密閉された容器の中で、工藤遥は横たわっていた。 不思議と、呼吸をせずとも、苦しくはない。 容器の壁面は、まるで卵の殻のような材質で出来ているように思われた。 そして、正面には、鏡。 カプセルの上部は鏡状になっていて、そこに自分の姿が全裸で写し出されている。 身体の数か所からケーブルやカテーテルが伸びており、手足は特殊繊維のベルトで拘束されている。 (なんだよコレ……はるここでなにしてんだっけ?) まだ、記憶が混濁している。
振動。 外部から断続的に振動が伝わってくるのを感じる。 うっすらとあいまいでよくわからない。 けど、心地いい振動だ。 外部からの音は、聴こえない。防音になっているのだろう。 凹状になった鏡面に映し出される自分の顔を眺める。 その瞳は、真っ黒だ…黒く暗く、うつろで、淀んでいる。 いつから、自分はこんな目をするようになったのだろう。 (なんじゃこれ……スプーンかよ……) カレースプーンの時は上下も逆になってたけど。 でも自分の顔を近付けると、こんな風に歪んで見えたっけ。 そう、カレーは好きだ。大好物だ。 工藤遥は『茶色いたべもの全般』が大好きだ。 カレー、コロッケ、フライドチキン、肉…肉…肉… とりわけママのカレーが最高だ。 (ママ…ママって何だっけ……?) ママはママだ。そう、はるのママ。はるのお母さん。だいすきなはるのおとうとたちのお母さん。 ママ、おとうと1、おとうと2、そして……パパ……パパ…… 「パパ!」 かっと工藤遥は目を覚ます。
液中で声にならない。 思わず叫んだその口から大量の溶液が流れ込む。 全身の血が滾り筋肉が膨張する、拘束された手足にあらん限りの力を込める。 出なきゃ!ここから! だが、それは不可能だ。特殊繊維で作られたベルトはとても11歳の子供に引き千切れるようなものではない。 (くそう!はるはこんな所でねてる場合じゃないんだ!あいつを!今すぐ、あいつを!) 「ちくしょー!だせーっ!くそおたんこなすーっ!」 声にはならない。ただ溶液を飲むだけだ。 だが叫ばずにはいられない。暴れずにはいられない。 「だせーっ!だせーっ!このっ…だせー…だ……」 (…だしてぇ…) 威勢の良さもほんの一瞬、すぐに弱気になる。 スタミナが、気力が、続かない。 (だれか…ねぇ……ねぇ……だれかぁ……ここから…)
振動。 『ここから、出たいの?』 声が聞こえる。だれ?いや、そんなことよりも (だしてっ、だしてよっ) 『……になってよ』 (え?) 『……のものになって』 (なんでもいい!ここからだしてくれるならなんでもする!はるはでなきゃいけないんだ!でてあいつに!) 『やったー!じゃあだしたぁげるっ!』 振動。 ビリビリビリビリッ 先ほどとは違う、高速で、激しい振動がカプセルを襲う。その振動が徐々に周波数を上げていく。 ビリッ…ビビビッ…ヴヴヴヴヴン…… ……ィィィィィ……ーーーーーン!
暗転。白い光が消える。カプセルが軋み、悲鳴を上げる。 キーーーーーーーーーン! 鏡面にヒビが入る。溶液が流れ出し急速に外気が流入する。 ピシッ!ピシッ!……バリン! 『……が!すぐにっ!だしたぁげるっ!』
782 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 00:30:00.38 0
>>777-781 ■ ピュアカプセル −工藤遥− ■
でした。
----------------------------------ここまで代理
783 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 00:36:37.38 0
■続ききたー!ホワイト→ブラック→グレイときてまさかのカプセルw呼び掛けに応えた声はかつて「どぅーは○○の物だから!」と言ったあの娘か?w
784 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 00:54:48.63 0
寝る前のホゼナント 後は任せるヤシ!
785 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 01:02:05.23 0
カテーテルがどぅーのどこに挿さってるのか 私気になります!
786 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 01:03:06.45 0
このカプセルはフルーチェ回収の(ry
787 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 01:34:10.39 0
788 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 01:52:56.12 0
振動ってLOVEマシーン…と思った俺はシパスレに帰ります …って書こうとして確認したらシパスレ落ちてたし
789 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 02:28:02.51 0
おまえらw おやすみ
790 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 03:26:12.18 0
>>783 ピュアフルーチェじゃなくて本当に良かった
791 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 05:06:43.02 0
はい
792 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 06:34:23.33 O
うえ
793 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 07:28:33.00 0
おっはー!っておまえらw昨日の熱い議論から一転一気にシパフルトークになってんだ!? イイゾモットヤレww
794 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 08:14:17.29 0
いやだって まさかの読者サービス回ですよ ぽんぽんのハルちゃんがカテーテルですよ
795 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 08:21:11.82 0
>>616-619 の続きです
●
ダークネス本拠地・蒼天の間。
前回の会議において紺野が提示した、田中れいなに纏わる計画。今日の会議の目的はその計画の内容を明らかにし、速やかに実行する
ことだった。それともう一つ。今回の会議は紺野にとって「証明の場」でもある。そのことを知る者は、この場にはいない。ただ一人を除いては。
円状に配置された13の席。
そこには「赤の粛清」はいなかった。
「ねえ『氷の魔女』。あなた、彼女の行方を知らないの?」
「さあ?」
「永遠殺し」に話を向けられた「氷の魔女」が、そっけない返事をする。
昨日のやり取りではっきりした。もう彼女はここに戻って来ることはないだろう。ただ、それは組織にとって悪いことではないらしい。不戦の守
護者が幹部の不在について何も語らないのが、何よりの証拠だった。
ともかく、動ける幹部は全員揃った。
「不戦の守護者」「永遠殺し」「黒の粛清」「鋼脚」「氷の魔女」「オガワ」。そして、「詐術師」。最後に彼女たちを束ねる「首領」が、姿を現した。
「詐術師」は、人知れず心臓の鼓動を跳ね上げる。
くそ…あいつの言ってることは本当なのかよ…
「首領」の姿を横目で見ながら、改めて「詐術師」は紺野の提案に疑問を抱く。
しかし、逆に言えば彼女が今ここに何の咎めもなしに座っていることが、紺野の言ったもう一つの事実の証明でもあった。
― いいですか、「詐術師」さん。あなたの不正がもし組織にとって悪いことであるなら、その時点で「不戦の守護者」によって事実 を掴まれあなたは罪に問われるはず。つまり、全ては運命の導きだと私は考えます ― けっ、何が運命の導きだよ。 心の中で毒づきつつも、「詐術師」は身の裡に潜める野望を抑えきれずにはいられない。もともと、組織の一幹部で自分を終わらせる つもりではなかった。何より、今の地位では「実入り」が少なすぎる。彼女の金銭に対する欲望は、周りが考えているよりも遥かに深かった。 蒼天の間の、この異質な空間と下界とを隔てる扉が開かれる。 風に揺れる白衣を纏い、紺野がゆっくりと13の席の中央位置に立つ。 「みなさん、お待たせいたしました。これより『プロジェクトЯ』の全容について説明いたします。『首領』、よろしいですよね」 紺野の言葉で、自然と幹部たちの目が「首領」へと集まる。 「・・・始めて」 表情を崩さず、それでいて周囲に威圧感を与えながら。 会議の、そして計画の開始を「首領」自ら宣言した。 「わかりました。『プロジェクトЯ』、皆さんもご存知のとおりこの計画はリゾナンターの主力として機能している田中れいな。これ を無力化することが第一の目的。ただし。この計画のもう一つの目的は、今まで決して手に入れることのできなかった力を手に入れる ことにあります」 「おい、もしかしてそれって」 今まで手に入れられなかった力。 その存在のせいで、組織は今日に至るまでたかが10人足らずの少女たちに苦杯を舐めさせられ続けてきた。「鋼脚」は、紺野の言う 力が何なのかを感づいていた。 「そうです。我々の悲願である、『共鳴』の力です」 その言葉とともに、空間に浮かび上がるモニター。 れいなの写真と、ダークネスの組織のエンブレムが映し出される。れいなからダークネスに引かれる、矢印。
「…それでどうするの?リゾナンターを仲間に引き入れて共鳴の力を手に入れる試みは何度もやってきたじゃない。そんな失敗続きの 作戦を今更またやろうってわけ?」 落胆と軽蔑の入り混じった表情で揶揄するのは、「黒の粛清」。 大きな計画、と謳うものだから自らの私的な目的である「新垣里沙への復讐」をそこに挟み込む約束を取り付けた彼女だったが、計画 本体が陳腐なものでは何の意味も無い。 紺野は。 言葉では示さず、モニターに視線を向けることで答えを示した。 ゆっくりと消えてゆくれいなの写真、反対に浮かび上がる「能力増幅」の文字。それが何を意味するか。 「田中れいなを仲間に引き入れるのではなく、能力だけを頂く。そういうことね?」 「そのとおりです」 「不戦の守護者」の言葉に、紺野が頷いた。 疑念に満ちていた空間が、一気に驚愕の色に変わる。 「おい、そんなこと本当にできんのかよ!!」 「能力の抽出、なんて技術をいつの間に手にいれたのかしら」 耳障りな声を上げる「詐術師」と、言葉に軽い皮肉を込める「永遠殺し」。もちろんそこにはそんなことできっこない、という意味が 含まれていた。 「共鳴とは」 紺野が「永遠殺し」を見る。 その視線に迷いは、一切ない。自らのこれからの言葉に、全権の信頼を置いている。そう捉えて然るべき強さがそこにはあった。
「複数の物体が互いにエネルギーを出し合いそれがさらに物体間で倍加される現象。リゾナンターではその役割を主に愛ちゃん…i914 と田中れいなが果たしていました。『プロジェクトЯ』の目的は、その現象を我々の手元にて再現し結果を得る事です」 「言ってる意味がよくわかんないんだけど。田中れいなは強制的に連れて来る事はできても、i914のほうは所在すら…もしかして、 『赤の粛清』をエサにおびき出すってこと?」 言いながら、「氷の魔女」が表情を険しくする。 i914を求め、彷徨う粛清人。そのために標的の後輩すら手にかけようとした執着心を、優しい先輩が放置するはずがない。 「それも、面白いかもしれませんね。ただ、それだと我々にリスクが大きい。こちらの意図に非協力的であれば、実験の成功率は著し く下がってしまいますから。それに、『彼女』は今回の実験のコンセプトに相応しくない」 「ちょっと、あんたさっき言ったばっかじゃん。実験が今回の計画の目的だって。i914が実験材料に相応しくないって言うなら他に 誰が…」 「なるほど。ようやく合点がいったぜ。お前、i914の代わりに『さくら』を使うつもりだろ」 高音を上げ喚く「黒の粛清」の横で、「鋼脚」が落ち着きはらった態度で言う。 「その通りです。『さくら』はi914をベースに造られた人工能力者、彼女は確かに面白い能力を持って生まれましたが、今回の実験で クローズアップされる特性に比べれば大したものではありません。その特性を使って、田中れいなの『能力』を奪うんです」 「その特性とは?」 「簡潔に言いましょう。『共鳴』とは逆の特性、すなわち『反共鳴』です」 紺野が、片手を上げる。 同時に、モニターの画像が再び変化した。 れいなの写真。そして、さくらの写真。互いの間には、二本の行き交う矢印が示されている。 「先ほども話したように、『共鳴』とはこの矢印が無限に行き来することで膨大な力が発揮される現象。それではこうなると、どうな るでしょう」
さくらに向けられた矢印と、れいなに向けられた矢印。 れいなに向けられた矢印がくるり、と回転した。向けられた先は、さくら。 あまりにも簡単な図式。「詐術師」が馬鹿にしたような甲高い声を上げる。 「おいおい、矢印が一方向に向けられたからってその力が『さくら』に全て向かうとでも言いたいのかよ。単純すぎてヘソが茶を沸か しちゃうぜ?」 「確かに単純な論理ではありますが、机上の計算、模擬実験、ともに良好な結果を得られています。仮に失敗したとしても。田中れい なを戦力から殺ぐ効果は十分にあるかと」 もちろん。 紺野は自らの実験が失敗に終わるなどとは、少しも考えていない。ただ、れいながリゾナンターから欠ける、というエサのほうが幹部 たちの食いつきはいい。それを優先しただけの話だ。 「なるほどな。おもろい計画やん。それで、実際にはどう動く?」 それまで黙って聞いていた「首領」が、身を乗り出す。 計画の了承は下りたに近いと、紺野は判断した。 「さくらは明日の夜、ダークネスに帰還します。ただし、彼女は本拠地の場所を知らない。迎えのものが、彼女を誘導します。但し、 ここではなく『紺碧の研究所』にですが」 「懐かしいわ。うちらがあの場所を放棄した後、あんた、あそこでコソコソやってたものね」 大海原に浮かぶ、孤島。 かつてダークネスの本拠地として機能していた場所は、幹部だった『蠱惑』が非業の死を遂げたことを理由として現在は廃墟と化し ていた。紺野は誰にも邪魔されない環境に目をつけ、自らの研究所の一つとして利用していたのだ。 「不戦の守護者」の遠まわしな嫌味を無視し、紺野は話を続ける。
「ご存知の方もいるとは思いますが現在『さくら』は喫茶リゾナントに身を寄せています。『反共鳴』の、力を一方的に引きつける特 性からすれば当然の結果ですが。そして、田中れいなは彼女の抱える事情からも『さくら』を追わざるを得ない」 「全ては科学者様の掌の上ってとこかしら」 「冗談はよしてください、『永遠殺し』さん。そこであなたたちに協力していただきたいんですよ。物事をスムーズに運ぶために。具 体的には、幹部のみなさんに『紺碧の研究所』の警備についていただきたい」 「詐術師」は、紺野の話を終始落ち着かない様子で聞いていた。 それが、たった一言で全身に電気が行き渡るような衝撃を覚える。 これか。紺野が言っていた「隙は我々が作ります」という言葉の裏づけは。幹部が総出で出払っちまえば、『首領』の元へたどり着く のはいとも容易い。 そうなると、問題はもう一つの言葉の証明。さて、どう出るのか。 「あたしは残るわ。『首領』の身に何かあったらそれこそ『守護者』の立場がないもの」 思わず紺野のほうを見る「詐術師」。 だが紺野は表情をまったく崩さない。 「ええ。是非そうしてください。ダークネスを幾多の危機から護り続けたあなたがいれば、本拠地に関して何の心配もいらないでしょう」 「そんな安いお世辞は要らないから」 不機嫌そうに「不戦の守護者」が顔を背ける。 その様子を面白いものでも見るような顔をしながら紺野、『首領』のほうへと向き直る。 計画は全て提示された。あとは、組織の長がGOサインを出すだけ。
「話はようわかった。やってみよか。ただし」 「…なんでしょう」 「結果が得られなければ、それなりの責任は取ってもらうで。幹部のほとんどを動かすからには当然やろ?」 紺野を、「首領」の双眸が射抜く。 組織を束ねる人間の、重圧にも似た一言。 「…もちろんです。その時は、『首領』の仰せのままに」 自信に満ち溢れている、表情。自らの未来は明るいと信じてやまない、揺るがない心。 「不戦の守護者」は、いや、未来を司る者としては。紺野の態度が気に食わなかった。確かに現在、紺野の未来を読むことはできない。 それは彼女のしようとしていることが、組織にとって有用なものという証拠。漲る自信と、齎される未来は合致している。 だがそれは、あくまでも偶然の産物。 人はみな、見通すことのできない未来を恐れ、怯えるべきだと守護者は考えていた。その恐れを取り払ってやるのが、「不戦の守護者」 という神にも似た存在の使命。 それが、揺らごうとしている。たった一人の、能力者でもない人間に。それが、許せないのだ。 黒い感情に取り込まれつつある瞳に、一片の未来が飛び込む。 気を取り直した守護者は、視えた未来をそのまま読み上げた。 「裕ちゃん。扉の向こうから侵入者、数は四人。一斉に自動機銃を裕ちゃんに向け撃ってくるわ」 突如として告げられた、未来。 相手が誰か。目的は。侵入方法は。疑問は多数浮かび上がるが、することは一つ。 紺野が珍しく、大声をあげた。 「『首領』、『空間裂開』を使ってください!!」
それはここに集う者全員にとって、数ある選択肢の中で最良のものに思えた。 マシンガンをいきなり使うとは、たとえ能力者だったとしても驚異となるレベルではない。となれば、生きたまま捉えてしまうのが得 策。それにはいち早く相手を戦意喪失させるのがいい。全ての物質を飲み込む「空間裂開」、それを目撃したものは抵抗する気すら起 きないだろう。 今この場で無益な殺生を好むのは「黒の粛清」、だが「首領」自ら動くというのであれば護摩擦りにも似た越権行為は控えるしかない。 果たして未来視の予言通り、黒ずくめの刺客たちは現れた。 「死ね!!!!!!」 叫びながら、構えた銃のトリガーを引く。 放出された、無数の銃弾。それを、黙って見ている、「首領」。 次の瞬間。 闖入者たちは、全員地に伏していた。 蜂の巣にされた、「首領」の座っていた椅子。すぐそばで、「永遠殺し」に抱きかかえられている「首領」がいた。 「もう。ご自分でやらないならやらないって言ってくださいよ」 「ああ、久しぶりにあんたが『時間停止』使うん見たくなってな」 「空間裂開」が発動する前兆、びりびりと空気が震えるような音。 その音がまるで聞こえないことに気づいた「永遠殺し」が、能力を使って「首領」を銃弾から遠ざけたのだ。ほぼ同時に、「鋼脚」が 飛び出し、刺客たちを叩きのめしている。 「やっべ。やっぱ手加減できなかったわ。2、3人首の骨イッてるかも」 「えー。だったらあたしが殺しても問題なかったじゃん」 物騒なことを笑いながら言う「鋼脚」と「黒の粛清」、それを尻目に今の状況について一人納得しているものがあった。
まさか、本当に使えないとはな… 「詐術師」は、目の前で繰り広げられた一連の出来事の隠された真実に気づいていた。 守護者の予言を聞いておきながら、「首領」は微動だにしなかった。自ら手を下すことはしなかった。何も知らない人間からすれば、 そう見えることだろう。 だが紺野から事前知識を植え込まれていた「詐術師」は違った。 「首領」は「空間裂開」を使わなかったのではない。 使えなかった、のだ。理由はわからない。ただ、能力者と一般人を明確に区別する異能力がない、つまりは今の「首領」はただの人。 「ま、たまにはこんなんもええやろ。話を戻すけど、『プロジェクトЯ』はそのさくらって子を確保し次第はじめよか」 「今日の会議はここまでね」 呆れたように言う「永遠殺し」。 戯れに銃弾を受けたとしか思えないような所作、いくらダークネスの技術で即座に治療できるとは言え、避けられるものをわざわざ 避けなかったなんて馬鹿げたことはない。 「鋼脚」に呼ばれたSPが、倒れた男たちを速やかに運びだす。 彼らを待っているのは諜報部による苛烈な拷問、そして「粛清人」による残酷な処刑。 もちろん、こんな連中を簡単に通してしまったSPたちもただで済まないのは明白だった。 「永遠殺し」に肩を貸してもらい、「オガワ」によって瞬間移動される首領。負傷した体では「ゲート」を通るのは難しい。大して 組織に貢献できていない彼女にとっては久々の見せ場らしい見せ場である。 その他の幹部たちも、三々五々「ゲート」を通り蒼天の間を後にしてゆく。
「…これで、ご理解いただけましたか?」 「ああ、嫌んなるくらいにな」 会議の場には、紺野と「詐術師」だけ。 プロジェクトによって絶海の孤島へと赴く幹部たち、当然本拠地はがら空きだ。その隙を突いて、能力が使えない「首領」を暗殺する。 あまりにも単純明快な、作業。 「それにしても、あんなワケ有りっぽい侵入者をいつ用意したんだ?外には諜報部ご自慢の凄腕のSPたちがいるってのにさ」 「こういう時のための、諜報部ですから」 「…SPたちもグルってわけか」 「正確には、彼らのボスが、ですけど」 諜報部の精鋭たちのトップ、それはつまり諜報部門を統括している女性を指す。 その蹴りは鋼鉄すら切り裂くという魔脚の持ち主。 いつの間に、抱き込んでやがったのか。 研究所と本拠地の自室を行き来してるだけかと思いきや、なかなかどうして侮れない。いや、元から「こういうやつ」だったか。「詐術 師」は改めて、目の前の白衣の女性の得体の知れなさを思い知るのだった。 「では、改めてお聞きします。例の件、やっていただけますね?」 紺野が、「詐術師」に視線を向ける。 断られる可能性など、微塵も感じていない顔。どの道「詐術師」には選択肢など用意されていない。問題は簡単な道のりか、そうでない か。ただそれだけだった。
「『不戦の守護者』は」 「問題ありませんよ。彼女は組織に悪影響を与える未来しか予測できない。現に何の影響もないじゃないですか。私も、そしてあなたもね」 「詐術師」の脳裏に、かつて苦難をともにした「首領」との記憶が蘇る。 ダークネスの前身組織ともいうべき能力者集団「アサ・ヤン」。新入りだった「詐術師」は当時のリーダーだった「首領」に厳しく鍛えら れてきた。 だがそれも、最早過去の話。 「わかったよ。きっちり、やってやる」 喉に詰まっていた氷の塊を飲み込むが如く。 ただし嚥下した後は涼しげな風が吹くのみ。「詐術師」の表情には、自然に笑みが溢れていた。 これから組織のトップを亡き者にしようとするには、爽やか過ぎるくらいに。
806 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 08:34:54.00 0
807 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 08:56:12.37 0
>>806 更新&代行乙です!
ついに例の作戦が実行されるんですね…てか『オガワ』なんて前の会議にいたっけ?しかもテレポーター…謎
808 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 09:02:18.82 0
いたよピーマコ 歴代の小川さんの中でも屈指の影の薄さだけどw
809 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 09:10:21.37 0
>>808 いたのか!?影薄すぎて気付かんかったわwまだ二つ名はないのね
810 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 09:28:10.51 0
粛清が二人いて どっちかが石川さんなんだろうけどもう一人が誰かわからん
811 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 09:42:47.80 0
黒粛正→チャーミー 赤粛正→あやや
812 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 09:45:31.90 0
>>775 もちろんそれでもいいんだけど
>>747 みたいなテンプレが1にどーんと貼ってあった方が
書き込む人のハードルが下がるんじゃないかなって
813 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 11:31:33.24 0
うむ
814 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 11:34:29.44 0
今スレではなくなっちゃったけど今まで出てきた能力設定を見返しては お話の原案ストックにタイムリーな話題を絡めてくってやり方をしてた
815 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 12:56:34.29 0
>>806 更新代理乙です
矢口さんの下剋上がどう転がるのか楽しみです
816 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 13:08:58.07 0
817 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 14:46:36.24 O
ほぜなんと
818 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 14:52:45.31 0
>>814 能力設定はテンプレに戻した方がスレの盛り上がりにつながるってことかな
1レス増えるくらいだから規制も心配ないでしょう
>>812 注釈で読者によるまとめって書けば作者本人じゃなくても書き込んでもいいかも
どうでしょう?
819 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 15:21:16.06 0
>>744 一つの終わり方としてはものすごくキレイでものすごくかなしい
でもこれで終わりじゃないんですよね
>>806 おかしいな
利用されて悲惨な最期を迎える詐術師さんの未来が見えるw
820 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 16:27:52.47 O
おっと
821 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 17:10:53.70 0
一度ここで保全代わりに能力のおさらいしません?
例えば
高橋愛はテレポーターとテレパシーが基本だけど、○○の話でこんな能力使っていたよ!とか?保管庫見るきっかけにもなるし、保全にもなる。出てきた能力を
>>747 にまとめてみればいいのでは?
822 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 17:44:06.18 0
高橋愛は瞬間移動(テレポーテーション)と精神感応(リーディング)が第1話『傷と癒し』に初登場し基本設定として定着 その後光使いの能力が第3話『光放つ、原罪』で登場 (光使いの能力の解釈については作品ごと千差万別) かなしみ戦隊シリーズにおいては精神感応能力者で、後に本来の力である共鳴増幅の能力に目覚める …とか?
823 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 17:48:25.78 0
>>821 タイトル→ この地球の平和を本気で願ってるんだよ!
高→ 光速移動 光使い
新→ 精神干渉 熱制御
亀→
道→
田→ 共鳴出力
久→
光→
純→
琳→
譜→
生→ 空間誘導
鞘→ 水念動力
鈴→ 部分獣化
飯→
石→
佐→
工→ 透視
小→
この作品は使うたびに能力名でるからまとめるのらくだったw
824 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 18:22:39.35 0
>>822 クオリティ高!?wもうちょいハードル低めでお願いします一般ホゼナンターが書けなくなっちゃうよww
825 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 18:39:33.03 0
826 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 19:00:16.24 0
>>822 ■■だと光使い無しだよね
作品内で二重能力者って明言してるから
827 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 19:54:54.55 O
うえうえ
828 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 20:38:17.96 0
落ちるの早いね
829 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 20:40:19.64 0
瞬間移動と光使いがイコールの設定もある
830 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 21:08:53.04 0
>>783 ハルちゃんの能力がフルーチェキネシスだったらどうしようと
そればかりが気になって眠れません
831 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 21:14:54.77 0
832 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 21:20:15.75 0
最近つべを見るときの広告で知ったんだが クロニクルっていう超能力ものの映画がなんかリゾっぽかった
833 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 21:21:07.39 0
>>748 米作者ですが能力一覧出してもネタバレにはなりませんよ
というか■■シリーズの飯窪・工藤・佐藤の能力が新しく出されたから(汗
■■の鞘師が飯窪さんに「感覚を繋いで」って指示出したから、辻褄合わなくなって困った(涙
とりあえず、鞘師の世界を「■■」から「ゼロに戻すだけ」に変更していいですか?
834 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 21:27:37.76 0
835 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 21:29:02.51 0
836 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 21:50:39.13 0
>>833 米作者さんキター!てかそれ気付いてる読者何人いるのか…言われなきゃ分からなかったw
837 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 21:58:19.73 0
>>836 91011期能力まとめの必要性を実感するね
838 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 22:30:17.60 0
839 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 22:39:28.65 0
オリメンはwikiで大体分かる
840 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 23:16:03.59 0
ほ
841 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 23:40:42.10 0
逆にいえば9期以降がwikiで大体わからない
842 :
名無し募集中。。。 :2013/09/30(月) 23:44:48.59 0
ダークネスも昔と今じゃ全然違う…てか前は結構濁して書いてる人多かったよね
843 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 00:07:42.32 0
おやすみずき〜 あとは任せましたわ
844 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 00:50:40.96 0
>>842 リゾスレは9人だけの物語って風潮が主流でそれ以外のハロメンが出てくるのってどうよって状況だったから
■■の作者さんが最初にスマや℃出した時も反発があったって言うしね
845 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 01:15:54.79 0
おやすみなさやし
846 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 02:05:29.92 0
>>841 名前
人物
能力
過去 能力発現のきっかけや合流したきっかけとか
現在 リゾナントでの役割やリゾナンターでの役割とか
こんなパーソナルデータがあればいいのかな
847 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 02:05:48.54 0
おやさゆみん
848 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 02:47:03.08 O
おやすみなんと
849 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 05:58:20.31 0
おはようなんだろうね
850 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 07:17:46.59 0
モーニングセット一つ
851 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 07:30:50.14 0
852 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 08:41:19.16 0
あさなんだろうね
853 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 10:28:39.51 0
愛ちゃん亀さゆでカラオケ行ってits youを歌って踊ったらしい DVDにしてくれたら一万円でも買うぞ保全
854 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 10:29:50.59 0
携帯から狼が見れなくなって仕事場から保全できない 誰か頼んだ
855 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 11:23:04.52 0
出来る限り参上するぜ
856 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 12:24:58.56 O
ひるなんと
857 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 13:19:52.75 0
邪鬼
858 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 14:07:56.30 0
>>842 OGヲタからしたら悪役にされていい気はしないでしょう
ただ舞台や映画のように「演じている」と考えれば美味しい役と言えるかも
現メンはまだその器じゃないとかね
859 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 14:20:04.26 O
OGにもヲタがいるから多くの作者がリゾナンターとダークネスの完全決着を避けてきた そこで生まれたのが架空のボス・ダークネスなんだよ
860 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 14:21:22.99 0
ダークネス邪鬼 ↑ これ好きなんだけど出てこないねw
861 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 14:25:34.25 0
かといって仮に 魔女狩りよろしくOGが敵にまわってる作品を全部消去したら それこそ最初の半年ぐらいから現在までのほとんどの作品が消えちゃうと思うけどね
862 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 15:15:15.84 0
■ ピュアブラッド −工藤遥− ■ 22号は火炎の中の影をみた。 炎を背に、見知らぬ少女がこっちへと……大きな、リボン。 大粒の涙を流し、ごっそりと両腕を食いちぎられた少女が、よろり、よろりと22号へ向かって近づいてくる。 「…にたぐない…じに…たぐ……」 影だ。両腕の無い少女の小さな影、その影のすぐ後ろに。 撓やかな、そして、靭やかな、漆黒の、人狼。 黒き狼はそのアギトを開き、その輝く牙が少女のうなじを捉え、喰い千切る。 「やべでぇ!やべで…ぃ…ぎぃ……ひぎゃああああああああああ!……ぁぁぁ……」 ほんの少し前まで、少女であった『それ』に覆いかぶさり、 ただ、ひたすらに、引き千切り、喰い尽くす、黒い影。 恐怖、それは、まさに、恐怖そのもの。 ―だが、22号に、恐怖は無かった。 その瞬間、22号は思い出す。 ―恐怖などであるものか。 己が何者であるのかを。 ―そう、この感情は―
『工藤遥』は思い出す。 白き巨狼を、喰い破った、その怨敵を! ボシュウウウウ……! 大気が渦巻き、白煙を上げて氷霧が噴きあがる。 冷気。 グルルルルル…… 工藤遥の周囲の大気が急速に冷却されていく。 過冷却状態と化した大量の水滴が爆発的に生成され、 キラキラと光る結晶を含んだ白霧と化し、 一瞬で膨張し、幼い少女を、『工藤遥』を、覆い尽くす。
864 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 15:21:02.99 0
ゴメン 何か間違えたみたい ↑の2レスは無視して
865 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 16:07:09.27 0
なにがあったんだ?
866 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 16:29:30.92 0
したらばの方も間違って投稿されてたからそのまま載せたんじゃないカナ☆?
867 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 16:55:55.42 0
ハル坊は獣化で確定か
868 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 17:22:48.58 0
いやこの作者さんの事だからまだ安心は出来んw
869 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 17:56:24.81 0
>>859 いやダークネスが先でOGが後でしょw
スレが立つ前にダークネス設定あったんだし
870 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 18:10:27.32 0
>>868 そういやフクちゃんの能力が判明した時は確かに俺も驚いたわ
871 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 18:24:26.91 0
872 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 19:18:10.97 0
それは私のおいなりさんだ
873 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 19:20:15.38 0
中期頃に新スレが立つごとにガキさんとのコントで祝ってくれたお方
874 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 19:32:51.30 0
ダクネチュ様はwikiあったんじゃ
875 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 20:14:17.07 0
あれあったっけ?てかいつの間にか住み着いて気付いたら見かけなくなった感じw
876 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 20:41:49.39 0
877 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 21:28:42.55 0
この頃から巨乳ネタしてたのねwたまに盛り上がるのはある意味伝統なんだなww
878 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 21:37:25.01 0
川c ’∀´)
879 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 22:26:27.72 0
e・)
880 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 22:58:29.42 O
ぺたん
881 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 23:42:16.05 0
みきたん
882 :
名無し募集中。。。 :2013/10/01(火) 23:53:14.07 0
石田パン
883 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 00:25:29.58 0
ひっ!巨乳に見られてるw
884 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 00:40:59.95 0
新参の人は知らないだろうけど新垣さんはどえらい巨乳の持ち主だったんですよ
885 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 01:20:06.65 0
虚乳ですか
886 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 02:00:46.08 O
粉飾決π
887 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 02:04:19.70 0
888 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 02:07:38.06 0
高橋愛が……消えた? 「「「「愛ちゃん!!!!」」」」 「「「「高橋さん!!!!」」」」 リゾナンター達が周りを見渡す 高橋がどっかにいるってのか? ──透視──トランスペアレント この中にはいないみたいだけど 「ブラック・ホールに……あたしの能力に、負けたんだよ」 黒翼の悪魔がゆっくり腰を落とす 何だかんだで、あいつも結構ヘトヘトなんだな (愛ちゃんが、死んだ?) (命懸けだったのに……) (あいつだけ無事ったい……) (ありえへん……) (本当に死んじゃったの?) (信じられんと!) (あの高橋さんが負けるなんて……) (こんなの……嘘に決まってる!)
889 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 02:10:09.08 0
リゾナンターの眼から涙が溢れる みんな泣いてる そりゃそうか 自分達のリーダーが、死んじゃったんだもんな うん、まあ……泣きたくもなるか 「愛ちゃんは死んだけど……田中っちだけでも、あたしと一緒に……」 「……冗談じゃなか」 「そう……だったら、力尽くで!」 ──重力制御──グラビテーション 「「「「「「「「うっ!!!!!!!!」」」」」」」」 リゾナンター達が地面に倒れ込む また重力か! ──共鳴出力──コンプレッサー 「……何だ?」 (身体が軽くなった?) (重力が弱まった!) 「これは……あたしの能力が、抑えられてる?」 黒翼の悪魔が田中を見る 「……田中っち?」
890 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 02:13:09.62 0
もしかして、ダークネスの粛清人と戦ってた時に使ってた能力か!? 能力を使えなくする、みたいな感じなのか? 「リゾナンターの能力だけ増幅するんじゃなかったんだ」 「言ったやろ。あの頃とは違うと」 「……やっぱりロッキ≠フ1人って事か」 また知らない言葉が出たぞ ロッキ≠チて何だ? 「やっと掴めたけん。もう、好きにはさせん」 そうだ! 傀儡師様なら教えてくれる! 傀儡師さ……あれ? 掴まれていた腕がいつの間にか離されてた 隣を見ると傀儡師様の姿がない 傀儡師様、いつの間に、どこ行ったんだ? ──精神干渉──ライン・マニピュレート 新垣の手から伸びたワイヤーが黒翼の悪魔に向かう 「重力が使えなくたって!」 ワイヤーを素手で掴む黒翼の悪魔 「あたしはやらなきゃならない! 人間の所為で汚された地球の為に……そこに生きる生物の為に……滅ぼされた生物の為に!」 「あたし達も地球で生きてる! 他が滅んで良いとは思わないけど……まずは大事な家族を守りたい! それは人間以外の生き物だって一緒でしょう! 愛ちゃんは、命懸けで証明したのよ!」 「あたしは認めない……人間だけは!」
891 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 02:16:12.26 0
黒翼の悪魔がワイヤーを引き新垣を投げ飛ばす ドサ! 「くっ!」 新垣が床に叩きつけられた 「「ガキさん!!」」 「「「「「新垣さん!!!!!」」」」」 ヘトヘトで能力も使えないってのに それでもリゾナンターを圧倒してる…… 黒翼の悪魔、凄過ぎるでしょ (あたしも……やらなきゃ!) ──部分獣化──マンティス・アーム 鈴木が黒翼の悪魔に向かって行く おいおい お前じゃ相手にならないだろ 「「「香音ちゃん!!!」」」 「守られてばかりは、もう嫌!」 ガシッ! カマキリの腕を掴まれた やっぱり敵う訳がないって
892 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 02:20:36.46 0
「腕だけ頑丈でも、あんたじゃあたしに勝てないよ」 「……だったら」 鈴木の身体が緑色に変化し始めた 「「「「鈴木!!!!」」」」 「「「香音ちゃん!!!」」」 「それは駄目だよ! 元に戻れなくなったら……」 (ゴメンね里保ちゃん。心配してくれてありがとう。でも、この人は止めなきゃ。地球にいる人みんなを守りたい。それに、傀儡師から遥ちゃんを助けなきゃ) ハ、ハル!? そうか、人質だったんだっけ…… 本当は、嘘なんだけど 嘘なんだから ハルの為とか、そんなのいらないし…… 「あんたも死ぬ気?」 「どうなるかなんてわかんない! でも、言っても分かってくれないなら、出来る事をするしかないじゃん!」 ──獣化──マンティス 鈴木の服が破れ黒翼の悪魔より大きなカマキリに変化した これが、獣化 (うおおおおっ!) カマキリが黒翼の悪魔を押す 「なんてパワーなの!?」
893 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 02:23:58.09 0
態勢を崩した黒翼の悪魔にカマキリが迫る ドンッ! 「ぐっ!」 体当たりを受けた黒翼の悪魔が遠くまで飛ばされた 獣化した鈴木、強い! ドサッ! 突然カマキリが倒れた 「「「「鈴木!!!!」」」」 「「「香音ちゃん!!!」」」 リゾナンターがカマキリに駆け寄る 「気を失ってるみたいね」 「でも獣化が解けてない……」 「前にジュンジュンが言いよった。完全な獣化は負担が大きいって。鈴木は、大丈夫と?」 「……鈴木の精神が無事なら、多分」 ダメだったらカマキリのまま戻らないのか? それは、ちょっとかわいそうだな…… 「そんな、香音ちゃんまでいなくならないで……」 泣きたいだろうけどさ! 今は黒翼の悪魔を何とかしないと! 全員泣いてると、何か……こっちまで……
894 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 02:27:22.34 0
「心配しなくても……みんな一緒に、居なくなるから。あたしの手で!」 黒翼の悪魔、まだ向かって来る! もうダークネスの幹部に出てってもらうしかないだろ!? でも、傀儡師様はいないし ここにいる刹那の考察者様と詐術師様に何とか…… 2人の方を見る 「ん? 何だよ」 「あたし達に戦いに行け、って言いたいの?」 視線が怖い…… でも、幹部クラスに頼まないと助けられないって…… 「残念だけど、指示が無いと動けないんだよね。まあ、ガキに大人の事情はわからないでちゅよねー」 「……その指示を出す傀儡師はどこ行ったのよ」 「あれ、本当だ」 今さら気付いたのかよ! 「さゆみん、田中っち! この子達を守って!」 「愛ちゃんの犠牲、無駄になんてさせない!」 「愛ちゃんが作ってくれたれいなの居場所、絶対に守るったい!」 止めろって馬鹿野郎! お前らが敵わないの分かってんだろ! 誰か、助けてくれよ! 「……高橋さんを失ったウチらの悲しみ。守られてばかりで何も出来なかったウチらの悔しさ。あなたは、理解出来ませんか」 鞘師?
895 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 02:28:06.49 0
嘘つくなっちゃ!虚乳はガキさんだけっちゃ!!
896 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 02:30:32.69 0
「新垣さん、道重さん、田中さん。どいてください」 何を言ってんだよ! お前の能力はここでは役に立たないんだぞ! ──水念動力──リキッド リゾナンター全員の涙が鞘師の手に集まりビー玉くらいの大きさになった 「君は念動力者……水限定の」 「高橋さんの想い、ウチらの想い。生きたい、守りたいと願う人間の想い、受け止めなさい!」 涙で出来た水球が黒翼の悪魔に向かって勢い良く飛んで行く 「この程度の水に!」 黒翼の悪魔が拳を突き出す バンッ! 水球と拳がぶつかって押し合う 「あたしが、押し切れない!?」 「滅びを望むあなたに、ウチらの未来は渡さない!」 「そうったい! れいな達が、未来を掴む!」 ──共鳴出力──アンプリファイア 水球が黒翼の悪魔を超える位に大きくなった
897 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 02:34:16.76 0
「「「「行けー!!!! 鞘師!!!!」」」」 「行けー! 里保ちゃん!」 「行けー! 里保!」 (……行け、里保ちゃん) 「はあっ!」 ザバンッ! 黒翼の悪魔が水に包まれて飛ばされる ジャバーンッ! 壁に当たって倒れ込んだ ……動かない 倒したのか? ガシッ! 突然ハルの腕が掴まれた 「終わった……行くぞ」 傀儡師様!? 何か、汗が半端ないんですけど 「よっすぃー!」 「あんた今までどこに行ってたのよ!」 「……話は後でします……運び屋……リゾナンターの所へ」
898 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 03:05:05.56 0
投下完了↑
>>888-894 >>896-897 『この地球の平和を本気で願ってるんだよ!』17
>>746 太陽、ですか
>>819 ありがとうございます
続きます
先月は、高橋さんの誕生日・後藤さんの誕生日・10期の加入記念日・高橋さんの卒業記念日と、話と合わせられるタイミングがあったのに叶わず……
9月中に終わりませんでしたね
899 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 03:27:10.84 0
900 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 03:43:50.54 0
全然意味ない写経トーク
901 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 04:50:20.80 0
902 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 06:46:03.91 O
ぬんっ
903 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 07:29:47.09 0
ほぜ
904 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 07:42:36.93 0
>>846 用語wikiのフォーマットだとこうなってるね
1.概要・人物像
2.他の登場人物との関係
3.能力
4.登場する作品
2は要らないような気もするけど
905 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 08:06:09.54 0
>>898 乙です
逆襲の突破口を開いたのが香音ちゃんだというのが何かイイ
最初は適当に選んだタイトルだと思ってたけど大きな意味を持っていたのだねえ
906 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 08:16:46.02 0
>>895 ごめんなさい!割り込んでしまいましたorz
907 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 09:03:00.19 0
しかしガキさんのおっぱいに関する真実に迫るためならば それも許されよう
908 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 09:38:57.43 0
>>904 > 2は要らないような気もするけど
嘘でしょなんで?
909 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 09:49:11.44 0
>>908 作品ごとに違うから情報が膨大すぎるからかな
910 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 10:16:22.48 0
911 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 11:28:56.75 0
>>909 だからこそ欲しいと思う自分は少数派なのかしら…
作品ごとに違うからwikiが必要ってことなんだと思ってた
912 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 11:30:50.43 0
全部読んで理解してる全知全能の神しか編集できないなそれw
913 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 11:32:07.85 0
>>911 作品を直接読んだ方が早いみたいなことになってもあれだし
どうしても特筆しなきゃいけないほどの事なら1と4で代用できるとおもう
914 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 11:41:23.22 0
914ゲット 「オリメン」の項目書いていた者なのですが あの時作ったものと今必要とされているものは多分微妙に違うと思います …当時からあれが必要とされていたかと言われると分かりませんけどw 項目の中にも書いていますけどあれはあくまで最大公約数と言いますか おおよその作品(当時の)に共通する事項を書いたものですので 個々のシリーズのみの設定であったりは敢えて省いてあります なのであの項目に準じるとかどうとかは考えないで 今必要なものを作られたがいいと思います なんだったらオリメンさんたちのもそれに合わせて直してくださいませ
915 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 11:52:43.63 0
誰がどの能力を持っているか? と この能力を持っているのは誰か? の両方が楽に理解できるものであればストーリー的な部分はあえて詳細をまとめる必要は無い気がする
916 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 12:33:10.35 0
>>898 どぅが公園で逃げ回っている場面からこんな熱い展開になるとは思いもよらなかったw
ストーリー的には大詰めですかね
次回も楽しみにしてます
917 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 12:34:37.07 0
918 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 12:45:29.60 0
たしかに電車はないだろとは思った ところが子供には大人気という わからんもんだ
919 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 12:53:57.00 0
■ ピュアブラッド −工藤遥− ■ 22号は火炎の中に影をみた。 炎を背に、見知らぬ少女がこっちへと……大きな、リボン。 大粒の涙を流し、ごっそりと両腕を食いちぎられた少女が、よろり、よろりと22号へ向かって近づいてくる。 「…にたぐない…じに…たぐ……」 影だ。両腕の無い少女の小さな影、その影のすぐ後ろに。 撓やかな、そして、靭やかな、漆黒の、人狼。 黒き狼はそのアギトを開き、その輝く牙が少女のうなじを捉え、喰い千切る。 「やべでぇ!やべで…ぃ…ぎぃ……ひぎゃああああああああああ!……ぁぁぁ……」 ほんの少し前まで、少女であった『それ』に覆いかぶさり、 ただ、ひたすらに、引き千切り、喰い尽くす、黒い影。 恐怖、それは、まさに、恐怖そのもの。 ―だが、22号に、恐怖は無かった。 その瞬間、22号は思い出す。 ―恐怖などであるものか。 己が何者であるのかを。 ―そう、この感情は―
920 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 12:54:26.66 0
電王もディケイドも最初抵抗感あったけどストーリーは面白いからはまった 今ではキョウリュウジャーも美味しくいただけてますw
『工藤遥』は思い出す。 白き巨狼を、喰い破った、その怨敵を! ボシュウウウウ……! 大気が渦巻き、白煙を上げて氷霧が噴きあがる。 冷気。 グルルルルル…… 工藤遥の周囲の大気が急速に冷却されていく。 過冷却状態と化した大量の水滴が爆発的に生成され、 キラキラと光る結晶を含んだ白霧と化し、 一瞬で膨張し、幼い少女を、『工藤遥』を、覆い尽くす。
ズン! 鉤爪。 グルルル……グルルルル…… 毛皮、唾液、耳、そして牙。 ア゛ウォオオオオオオオオオオオオオ! 白煙を上げる氷霧から、白い弾丸が、跳躍する。黒き人狼に向かって。 現れたのは、純白の、白銀の、人狼! 工藤遥のその能力。 今や彼女は『人の体に獣の頭』純白の毛皮に覆われた、一頭の魔獣であった。 地面すれすれを『滑空し』まるで音速かと見まがう速さで襲いかかる。一直線に。 今まさに目覚めた純白の人狼を
漆黒の人狼が迎え撃つ。 ゴッ! 顔面。 ゴッシャアアアアアアアアア! 拳。 純白の人狼の顔面に漆黒の人狼の、拳がめり込む。 その鼻が無残に潰れ血肉が飛散する。 勢いの行き場を失ったその身体が、顔面を軸にして前方に、 そして上方に放りだされ、一回転、二回転、三回転と宙に舞い、地面へと叩きつけられる。 惨敗。瞬殺。圧倒的な力量差。 白煙を上げ、再び工藤遥の周囲が渦巻く霧に覆われていく。 その毛皮が、筋肉が、爪が、牙が、溶ける。 溶解した獣の肉体は、透明な、常温の体液へと急速に変じ、みるみる流れ落ち、床を濡れ広がっていく。 あとに残るは、全身をぐっしょりと濡らし、仰向けに横たわる、無力な、工藤遥。
工藤遥は、黒い影を見上げる。 撓やかな、そして、靭やかな、漆黒の、人狼。 手を、手を伸ばす。 あいつを!あいつを!……! そこで、工藤の意識は失われた。 ―――― キーーーーーーン! 白いカプセルが軋み、悲鳴を上げる。 ピシッ!ピシッ!……バリン! 『だしたぁげるっ!』 声の主は自分と変わらぬ、幼い少女であった。 逆光。 工藤遥はまぶしさに目を細める。 『……ちゃんが!、すぐにっ!だしたぁげるっ!』
925 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 12:57:37.03 0
>>919-924 ■ ピュアブラッド −工藤遥− ■
でした。
------------------------------------以上代行
■■の人も自分の作品の能力設定についてまとめてくれてますね
926 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 13:05:21.65 0
やば漆黒の正体わかっちゃったかも
927 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 13:38:14.31 0
>>925 すまん!920は除いて下さい
申し訳ないorz
928 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 14:37:44.24 0
ハo´ 。`ル<ぐぬぬ
929 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 15:16:01.23 I
どぅが続くね ブーム? いや、どぅーむ?
930 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 15:59:45.53 0
>>925 文体にリズムがあって読みやすい
このスレの作者さん達凄いね
931 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 16:10:09.93 0
くどぅーの時代がやってきた!もう狂犬チワワなんて言わせないw
932 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 16:43:57.05 0
そろそろ新スレの準備がいるね したらばも書き込みあるのですがテンプレの能力設定をどうするか そもそも84から始まったシンプルverでいくのかどうか
933 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 17:47:29.32 O
おっと
934 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 17:53:27.50 0
めっちゃカッコよく変身したのにワンパンで負けちゃうところがヘタレててくどぅらしいw
935 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 18:44:28.66 0
だがそこがいい
936 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 19:36:16.31 O
うむ
937 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 20:27:39.33 0
あげるんだろうね
938 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 21:00:52.57 O
あげるのだよ
939 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 21:03:07.94 0
イケメンヘタレどぅー可愛いよあげ
940 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 21:55:46.92 0
AGE
941 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 22:03:28.89 0
ようやくDVDマガジン53見れたわ フクちゃんの射的の才能って作品に生かされないかな
942 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 22:53:07.75 0
エッグがMかダクネスの下部組織設定の世界なら 銃器の扱い知っててもおかしくない っていうかフクちゃんお金持ち設定の世界なら銃ぐらいなんでもありだとおもわれ 凰卵学園でクレー射撃部ですわみたいなんでもいいし
943 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 23:20:18.34 0
クレー射撃よりは近代五種の方がなんか格好いい気がしますわ
944 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 23:34:00.12 0
岡井ちゃんからラーニングしたやつだけどЯで使ってたぞ>射撃
945 :
名無し募集中。。。 :2013/10/02(水) 23:43:00.79 0
DVDマガジンと言えばラクダは平気なのにひよこは怖がるまーちゃん
946 :
名無し募集中。。。 :2013/10/03(木) 00:24:13.77 0
いつか弓道部コス着たいですわ おやすみずき
947 :
名無し募集中。。。 :2013/10/03(木) 01:08:03.35 0
おやすみなんと
948 :
名無し募集中。。。 :2013/10/03(木) 01:16:13.97 0
おやさゆみん
949 :
名無し募集中。。。 :2013/10/03(木) 02:18:54.88 0
∧,,,∧ ノハヽヽ ハo´ 。`ル<がるるる!!
950 :
名無し募集中。。。 :2013/10/03(木) 04:51:10.76 O
おはようなんだろうね
951 :
名無し募集中。。。 :2013/10/03(木) 06:07:58.93 O
朝早すぎなんだろうね
952 :
名無し募集中。。。 :2013/10/03(木) 07:23:03.28 0
953 :
名無し募集中。。。 :2013/10/03(木) 07:42:27.52 0
84話の話 後半から■■さんが怒涛の投稿ラッシュで嬉しかった もしかして米に使われて触発されたのかな?なんて勝手に予想 地平本願が思わぬ暑さを出してきて驚いた 中盤のサユリホのコンボの流れは良かったね …総括にリホナンター来ないかな?
954 :
名無し募集中。。。 :2013/10/03(木) 08:16:43.57 0
ハルちゃんの白玉だんご 私気になります!
955 :
名無し募集中。。。 :2013/10/03(木) 10:08:28.52 0
ほぜなんと
956 :
名無し募集中。。。 :2013/10/03(木) 11:23:44.10 0
あげ
957 :
名無し募集中。。。 :2013/10/03(木) 12:13:11.98 0
保全ですわ
958 :
名無し募集中。。。 :2013/10/03(木) 12:50:22.51 O
どぅには変態を引きつける何かがあるのか
959 :
名無し募集中。。。 :2013/10/03(木) 13:16:25.36 0
出たな変態ダークネスどもめ! 不意打ちのつもりだろーがハルには全部お見通しだボケナス! あん?こんなところで変身したら服がびしょぬれになっちゃうだって? ばーか!こんなこともあろーかと! ちゃあんと中に水着を着てあるんだよっ! バーン!ハルちゃんスク水のお知らせハo´ 。`ルv
960 :
名無し募集中。。。 :2013/10/03(木) 14:25:48.28 0
961 :
名無し募集中。。。 :2013/10/03(木) 14:51:31.99 0
工藤「そっか、ハルは白銀の人狼だったのか…と言うことはガオシルバー!?いや待てよ?デカマスターもいけるな…うーんどっちも捨てがたいよー」 と、なりそうw
962 :
名無し募集中。。。 :2013/10/03(木) 15:01:30.51 0
玉山先生なつかしいな
963 :
名無し募集中。。。 :2013/10/03(木) 16:41:20.46 0
な
964 :
名無し募集中。。。 :2013/10/03(木) 18:11:27.48 O
あげましょう
965 :
名無し募集中。。。 :2013/10/03(木) 18:55:46.04 O
wiki誰か書いてくれんかね 知識が足りんから人のを勝手に書くわけにもいかんしなあ
966 :
名無し募集中。。。 :2013/10/03(木) 19:12:53.50 0
wiki自体はリンクを全部[[]]でくくればいいだけだからさほど手間では無いと思う ただ書く内容をwiki編集する人に全部丸投げだと途端に大変になるからこっちはみんなで作らないと
967 :
名無し募集中。。。 :2013/10/03(木) 20:04:47.15 0
ほ
968 :
名無し募集中。。。 :2013/10/03(木) 20:56:17.96 0
ぼ
969 :
名無し募集中。。。 :2013/10/03(木) 20:57:33.36 0
能力一覧はウィキのどこに置くんだろう?作品紹介の項目?
970 :
名無し募集中。。。 :2013/10/03(木) 21:41:38.99 0
971 :
名無し募集中。。。 :2013/10/03(木) 22:23:01.72 0
夜なんだろうね
972 :
名無し募集中。。。 :2013/10/03(木) 22:26:19.44 0
>>970 成る程ありがとまだまだ読めてないとこ多いなぁ
973 :
名無し募集中。。。 :2013/10/03(木) 23:25:58.27 0
What is HOZEN
974 :
名無し募集中。。。 :2013/10/03(木) 23:58:04.06 0
明日にも完走しそうだな あげ
975 :
名無し募集中。。。 :2013/10/04(金) 01:06:54.31 0
SATOYAMA埼玉特集なのに 呼ばれないどぅ
976 :
名無し募集中。。。 :2013/10/04(金) 01:07:24.08 O
どぅ
977 :
名無し募集中。。。 :2013/10/04(金) 02:15:49.81 0
落ちちゃったかと思ったんだろうね 2時間半も放置だなんて信じられないですわ
978 :
名無し募集中。。。 :2013/10/04(金) 02:16:59.13 0
と思ったら保全されてたヤシ 早とちりなの
979 :
名無し募集中。。。 :2013/10/04(金) 03:58:42.68 O
おやすみなんと
980 :
名無し募集中。。。 :2013/10/04(金) 04:54:55.24 0
夜明けなんだろうね
981 :
名無し募集中。。。 :2013/10/04(金) 06:11:00.46 0
朝なんだろうね
982 :
名無し募集中。。。 :2013/10/04(金) 07:09:19.38 0
起きるんたろうね
983 :
名無し募集中。。。 :2013/10/04(金) 07:37:22.96 0
寝てたいんだろうね
984 :
名無し募集中。。。 :2013/10/04(金) 08:45:21.19 0
リゾナン太郎
985 :
名無し募集中。。。 :2013/10/04(金) 09:27:37.00 0
>>965 逆に作る項目だけ先に決めておけばwiki化しやすくなるかもね
項目を作るのは作業ゲーで知識は要らないからね
知識のある人があとから少しづつ内容を書き込んでいけばいい
986 :
名無し募集中。。。 :2013/10/04(金) 09:31:03.73 0
987 :
名無し募集中。。。 :2013/10/04(金) 11:28:19.91 0
ホゼ
988 :
名無し募集中。。。 :2013/10/04(金) 12:31:35.83 O
このスレも完走間近ですねけっこう続くもんだ
989 :
名無し募集中。。。 :2013/10/04(金) 12:41:54.58 0
不良スレやロクエロスレも長く続くかな?って思ったのにあっさり終了したしorz
990 :
名無し募集中。。。 :2013/10/04(金) 12:42:52.39 0
ロクエロ終わったの?
991 :
名無し募集中。。。 :2013/10/04(金) 13:27:13.76 0
>>990 スレ完走して2スレ目いったけどすぐ落ちてその後新スレ立たず保管庫も閑散…
992 :
名無し募集中。。。 :2013/10/04(金) 13:37:32.08 0
魔法使いえりぽんスレに期待 もちろんこのスレもだがw
993 :
名無し募集中。。。 :2013/10/04(金) 13:39:20.44 0
だーのパンツはちんからりん〜♪ ノノハヽ ΟΟΟΟ 川c ’∀’) <Do!の白玉〜Do!の白玉あるよ〜 ΟΟΟΟΟ /つ ,つ 〔 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~〕── 、 ノつ ε= ◎――――◎ し'゚
994 :
名無し募集中。。。 :2013/10/04(金) 13:52:03.77 0
>>992 他のスレは作者さんが一人で頑張ってたり保管庫自体がなかったりするからね
ここは複数人の作者さんがコンスタントにあげてくれるからうれしい
今日はさすがに中休みかと思ったら1作あがっててびびったw
995 :
名無し募集中。。。 :2013/10/04(金) 14:23:35.62 O
梅
996 :
名無し募集中。。。 :2013/10/04(金) 14:52:12.44 0
他のスレの話まったく分かんないぜ みんなやっぱり色んなスレ見てんのかな
997 :
名無し募集中。。。 :2013/10/04(金) 15:12:45.12 0
新スレ一発目から新作たぁ縁起が良いや!!w
998 :
名無し募集中。。。 :2013/10/04(金) 15:17:12.34 0
>>994 保管庫の礎を作ったサボリンさんとそれを引き継いでくれたまとめさんに感謝ですね
999 :
名無し募集中。。。 :2013/10/04(金) 16:15:50.63 O
完走前に落としてなるものか
1000 :
名無し募集中。。。 :2013/10/04(金) 17:27:32.41 0
完走まであと少しなのに落ちちゃうよ
1001 :
1001 :
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