娘。小説書く!『魔法使いえりぽん』

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「魔法?」

「そう」

ふわりと二人の身体を魔力が包み込む。
するとさっきまで里保の肩を濡らしていた雨粒が届かなくなった。
身体に触れる前に弾かれて落ちる。変わりにポツポツと軽快な雨音が聞こえだした。

衣梨奈が里保の手をとり、再び歩きだす。
里保も手を引かれるまま、衣梨奈の後を歩き始めた。

「傘の魔法」

「えりぽん、ちょっと肩とか濡れるんだけど」

「じゃあもうちょっと寄って」

言って里保の身体を更に引き寄せる。