http://realsound.jp/2013/08/post-47_2.html ガラパゴスと呼ぶには大きすぎるファン層と、ブームが行き届いていない地方への波及により、まだまだAKB48の人気は続くだろうとエドボル氏。それでは、すでにシーンのトップに上り詰めた感もある、ももクロについてはどうだろうか。
「テーマは"どう解散させるか"でしょう。単純な話、この先何年も今の『ももクロ』を続けていくというのは、百田夏菜子だって体力が持たないと思います。
年齢を重ねてからもずっといまのようなハードなパフォーマンスを続けていくことにはリアリティがない。と言って、マイナーチェンジをしている様子も見当たりません。
歌が劇的にうまくなることもないし、パフォーマンスの質を落とすわけにはいかない。ファンは、いまのももクロが持っているものこそを求めていて、要求はさらに高度になっていく。
どんな落とし所を見つけて、どんな次のステップを準備するかが重要だと思います」
ももクロが所属しているスターダストプロモーションには、私立恵比寿中学やチームしゃちほこなど、売り出し中のアイドルが所属している。ももクロファンの思いは今後、彼女たちに向けられていくのか。
「スターダストの場合、AKBグループともハロプロとも違い、アイドルがひとつのシステムの中で動いているわけではありません。それぞれが独立したアイドルグループです。
ももクロのファンがエビ中に流れることはあると思いますが、全員がそうなるように誘導している訳ではない。また、チームしゃちほこは、ももクロとファン層が違うはず。
ももクロは布袋寅泰さんに作曲を依頼するなど、アーティスト性重視の基本的に尖った方向に進んできましたが、しゃちほこはアイドルソングらしいアイドルソングを志向している。ともに楽曲の評価は高いものの、音楽的に聴いているファンは分かれるでしょう。
アイドルシーン全体においても、所属事務所においても、ももクロは替えの効かない存在になっている。もともとAKBグループのような永久機関を作ろうともしていないでしょうし、やはり解散の仕方をどうするかが、そう遠くない将来のテーマになると考えられます」
次回は「ポストAKB48」を狙うアイドルグループについて、引き続きエドボル氏に聞く。
(取材=吉住哲、構成=編集部)