ある日突然鞘師りほりほと佐藤まーちゃんの中身が入れ替わったら
672 :
名無し転載中。。。:
移動するバスの中でホテルの部屋割りが発表された。
今夜私と同室になるのは鞘師さん。
鞘師さん、つまりまーちゃん。
今日はこの二人で同室だよって言われた時、隣に座ってたまーちゃんはいつもみたいにわーってひっついてきた。
正直、無邪気で甘えん坊な”鞘師さん”って、すごい卑怯だ。
ただでさえ普段ステージ上でダンスや歌で魅せる格好良い姿見ちゃってるのに。
なのにそんな人から「唇が魅力的で・・・」とか言われたりして、それでちょっと意識とかしちゃったりするのに。
そこへ更にあゆみぃーっなんて抱きついて来られたらもうこっちはドキドキしっぱなし。
いや分かってるんだけどね。鞘師さんだけど鞘師さんじゃないって。まーちゃんだって。
でもある日いきなり「鞘師じゃなくて佐藤です」って言われたって、どっからどう見ても鞘師さんなんだもん。
急にその認識を切り替えるなんて器用なことできない子です、私。
そんな”鞘師さん”と二人で部屋に入る。
と、このお方はどっちのベッドで寝るかって全然決めてないのに、どーんっていきなり片方のベッドへ飛び込む。
今日は疲れてるのかな?
かと思えばガバっと起き上がって
「あゆみ来い!」
両手を広げてスタンバイ。
ちょっと待って今私キュンってきちゃったんだけどどうしよう。
いつものまーちゃん相手なら「年上相手に呼び捨てとは何事だー!」とか言って
こっちもドーンってまーちゃんの上にのしかかれるんだろうけど。
ヤバイ、無理だ。いや、ほら、ヘンに意識するとかじゃなくてさ、鞘師さんは先輩だからさ。
先輩でモーニング娘。のエースである鞘師さんの身体にケガでもさせたら大変だからさ。
・・・・ハイ、ウソですすみません、凄く意識しちゃってます。
673 :
名無し転載中。。。:2013/08/11(日) 07:29:55.40 0
「あゆみぃーん?」
全然のって来ない私を不思議そうな顔で見上げるまーちゃん。
そんな甘えた声出さないで。
「明日もコンサートあるんだから、今日は早くお風呂入って寝ちゃおうね。
あ、まーちゃんベッドそっち使う?じゃあ私こっち使うよ。あ、お風呂先どうぞ。
って、そっか私が入れてあげないとか。ってことで入れてくるねー」
できるだけ相手の姿を見ないように、喋らせる隙を与えないように、さっさと荷物を置いてその場を離れた。
(あぁぁああさっきの上目遣いプラス甘えボイスは本気でヤバかったぁぁあああ)
バスルームにしゃがみ込んで、温度を手で確かめながらお風呂にお湯をはっていく。
その間、さっきの”鞘師さん”を思い出して一人で赤面。
と同時に、無邪気なあの子に対して変にテンション上がっちゃってる自分がすごく恥ずかしいような気分。
ちょっとした罪悪感すらせり上がって来る。
少し気持ちを落ち着けよう。このまま部屋に戻ったらまた同じことの繰り返しになっちゃう。
バスタブにもたれるようにしながら少しずつ溜まっていくお湯をじーっと見てぼーっとしていると、背後でドアが開いた。
「あぬみん?」
振り返ると、さっきのふざけてる空気とは全く違った、真面目モードな鞘師さん・・・いや、まーちゃんが立っていた。
まーちゃんはそのまま私の隣にしゃがみこむと、ピタリと静かにひっついてきた。
この子は不思議な子で、人の心の動きにすごく敏感なのか野生の勘が鋭いのか、
とにかくこっちが落ち込んでる時とかは静かに寄り添ってくれていることが多い。
今まさにそのトーン。
きっと私の反応がおかしかったりしたから、心配してくれてるんだろうな。
またしても罪悪感。
674 :
名無し転載中。。。:2013/08/11(日) 07:33:31.31 0
「あゆみ怒ってる?まさ何かワルいことしちゃった?」
私の肩にぐりぐり頭を押し付けながら小さくまーちゃんが聞く。
「ううん、違うよ。さっきはゴメンね。心配させちゃったね」
ぽんぽんっと頭に手を置くと、その顔を上げて満面の笑顔でにひーっと笑う。
姿は鞘師さんのはずなのに、なんだかその顔はやっぱりまーちゃんだなって思う。
こっちまで思わず笑顔になってしまう、本当に不思議な子。
私が笑顔になったのを見て安心したのか、まーちゃんが真面目モードを解除したのが分かった。
いつもと同じ調子であゆみーってくっついてきて。
ちゅーって、あら珍しい。道重さんや田中さんにそうやってるの見たことはあるけど、私にしたの初めてじゃない?
どうせその唇に本当に触れちゃったら嫌がるんだろうけど、まぁ触れなければいいんだし。
そう思って私もまーちゃんに向かって唇を突き出した。
心配させちゃったけど大丈夫だよ。怒ってないよ。まーちゃんのこと好きだよって気持ちを込めて。
私、まーちゃんが隣に来る前からずっとしゃがんだままだったんだよね。
全然気づいてなかったけど足が痺れててさ。
まーちゃんの方に顔を寄せようとした時に気づいたけど、もう遅かったよね。
そのままよろけて、チュって。
寸前で顔をずらしたからなんとか口と口との衝突は免れたけれども。
そのぷにぷにほっぺにしっかり私の唇が・・・。
しかも足がじんじんしててすぐに身動き取れないもんだからしばらくそのまま一時停止みたいになっちゃって。
まーちゃんがうきゃーって嫌がってるんだか喜んでるんだかよく分からない声を出して私から離れるまで数秒間。
いやもしかしたらほんの一瞬だったのかもしれないけれど、私にとっては長い一瞬。
いつも私の唇を魅力的だと言ってくれてた鞘師さんのほっぺに、ちゅーをしちゃいました。
「やすしさんに報告してくるぅー!」
「ぅわーちょっと待ってまーちゃん行っちゃダメ!コラー!」
675 :
名無し転載中。。。:2013/08/11(日) 07:36:09.60 0
鞘石ホテル同室でテンション上がってしまって気づいたらもう止まらなくなっていた
変態編の続きじゃなくて申し訳
ノリ*´ー´リ<転載終わりじゃ